JPH0898303A - 車両用情報伝送装置 - Google Patents

車両用情報伝送装置

Info

Publication number
JPH0898303A
JPH0898303A JP22782694A JP22782694A JPH0898303A JP H0898303 A JPH0898303 A JP H0898303A JP 22782694 A JP22782694 A JP 22782694A JP 22782694 A JP22782694 A JP 22782694A JP H0898303 A JPH0898303 A JP H0898303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
connection
control means
signal
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22782694A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Sano
孝 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Electric Manufacturing Ltd
Original Assignee
Toyo Electric Manufacturing Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Electric Manufacturing Ltd filed Critical Toyo Electric Manufacturing Ltd
Priority to JP22782694A priority Critical patent/JPH0898303A/ja
Publication of JPH0898303A publication Critical patent/JPH0898303A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御情報や状態情報を各機器間で送受する直
列伝送路を備えた固定編成同士を連結し伝送路を接続し
て統合する際、物理的に連結を切り離すことなく連結手
続きのやり直しを行えるようにすること。 【構成】 車両1〜4と車両5〜7から構成される固定
編成を連結する際、伝送エラー等により伝送路8と9の
統合に失敗すると、警告が表示される。この表示を受け
て、運転士あるいは係員等が操作手段31によりリトラ
イを指示すると、この操作信号が伝送路8を介して、編
成の主局となる伝送制御手段に送られる。主局となる伝
送制御手段は、上記操作信号を受信すると、切り換え手
段111により連結信号50を強制的に切り離し状態に
切り換えた後、再度正規の連続信号に復帰させる。これ
により、連結制御手段112は切り離し手続きを実行し
て、連結手続きのやり直しを可能としたのち、連結手続
きを再度実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御信号ないし状態監
視信号を直列伝送する車両用情報伝送装置に関し、特に
本発明は、固定編成の連結や切り離しを簡便かつ信頼性
高く行うことができる情報化された鉄道車両用の情報伝
送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両、特に電気車においては複数の
車両に制御機器が分散配置され、それらの車両を連結し
た固定編成にて運用される。また、乗客輸送量に応じて
編成の車両数を調節することも行われるが、車両数の増
減は車両基地や運行路線上の特定駅で、固定編成の連結
や切り離しによることが多い。
【0003】図6は本発明の前提となる情報化された固
定編成の車両の連結状態を示す図である。同図におい
て、1〜7は車両であり、車両1〜4、車両5〜7がそ
れぞれ一つの固定編成を構成している。また、8,9は
それぞれの固定編成の伝送路、11〜17は車両1〜7
のそれぞれに搭載された伝送制御手段、10a,10b
は運転士または車掌または係員の操作端末機器、50a
〜cは連結状態を認識する連結信号を与える信号線であ
る。21a,21bは補助電源装置、22a,22bは
ブレーキ力制御装置、23a,23bは推進力制御装置
である。
【0004】固定編成を構成する車両1〜4および車両
5〜7の伝送制御手段11〜14、15〜17にはそれ
ぞれ局番が割り当てられており、この局番は所定の信号
を伝送制御手段に送り、さらに所定の制御機器にまで伝
送する際の信号の宛て先を示すコードとして使われると
同時に、運転台に連結車両数を表示するときの計数コー
ドとしても使われる。
【0005】例えば、車両1〜4から構成される固定編
成の各車両の伝送制御手段11〜14に局番1〜4が割
り当てられており、車両5〜7からなる固定編成が連結
されていない状態において、運転士が制御装置23aに
指令を送るため、操作器10aを操作したとき、該指令
は次のようにして車両2の制御装置23aに伝送され
る。
【0006】操作器10aに指令信号が入力されると、
主局となる伝送制御手段11は、予め定めた信号名に宛
先局番2を付加して伝送路8にデータを送信する。各車
両のすべての伝送制御手段12〜14はこの信号を受信
し、宛て先局番が自局番と一致していれば続いて送られ
てくるその信号名のデータを取り込むが、局番が一致し
なければ、このデータを破棄する。上記の場合には、伝
送制御手段12がこのデータを受け取り、デコードして
制御装置23aに出力する。
【0007】図7は各車両に搭載された伝送制御手段1
1〜17のブロック図を示し、8,9は伝送路、101
は信号バッファ、102は自局の局番を登録した局番リ
スト、103は局番照合手段、104は連結・切り離し
処理を行う処理装置である。上記したように伝送路8を
介して信号が伝送されてくると、伝送された信号は一旦
各伝送制御手段11〜14の信号バッフア101に置か
れ、局番リスト102に登録された自局の局番と、伝送
された局番が局番照合手段103で照合される。そし
て、伝送された局番と自局の局番が一致すれば、処理手
段104に対して受信データの内の制御コードにしたが
って処理の継続信号110を発し、不一致であれば、信
号バッファ101内の信号を破棄する。
【0008】処理手段104は局番照合手段103の処
理継続信号を受け取ると、制御コードに応じてテキスト
・データを処理して、所定の変数へ数値を書き込む等の
処理を行う。また、主局の伝送制御手段11がブレーキ
力制御装置22aのデータを要求する場合は、データを
一時記憶している伝送制御手段12に対してデータ要求
コードに信号名と局番2を付加して伝送路8に信号を送
信する。伝送制御手段12は局番が自局番と一致するた
めに自局への要求と認識し、図示しない送信手段によ
り、要求された信号名のデータを送信する。
【0009】以上のように、主局となる伝送制御手段
(通常、局番1の伝送制御手段が主局に割り当てられ
る)は、局番を指定して各車両の従局となる伝送制御手
段を呼び出して情報の送受を行い、各車両の各種の制御
装置の監視・制御を行う。ところで、上記のように、各
車両に局番1〜4が割り当てられた車両1〜4で構成さ
れる第1の固定編成に、車両5〜7から構成される第2
の固定編成を連結すると、局番の重複が生ずる。
【0010】すなわち、車両5〜7で構成される第2の
固定編成が第1の固定編成と独立して運転されている場
合には、通常、第2の固定編成の車両5〜7にも上記第
1の固定編成と重複する局番1〜3が使用されており、
両者を連結した直後に、局番の重複が発生し、信号の授
受ができなくなる。そこで、通常、編成の連結により伝
送路8と9が接続される場合には、各伝送制御手段に付
された局番は、編成内で唯一のものとするべく、局番の
変更がなされるのが一般的である。
【0011】ここで、図6における連結信号50aは伝
送制御手段11に対しては入力信号であり、連結信号5
0bは伝送制御手段14の出力であり同時に伝送制御手
段15の入力となる。また、連結信号50cは伝送制御
手段17の出力である。このような連結信号の構成にお
いて、車両1〜4の固定編成と、車両5〜7の固定編成
を連結すると、車両5〜7の固定編成側で編成が連結さ
れたことが認識できる。
【0012】したがって、ここでは車両5〜7の伝送制
御手段が局番変更を行う。但し、局番変更は車両5〜7
の伝送制御手段が独自に行うのではなく、編成内の所定
の伝送制御手段がその機能を担う主局の制御下におい
て、一連の手続きが行われる。図8は連結信号に応動し
て一連の手続きを順次進める連結制御の処理手順を示す
図であり、同図により従来の連結制御について説明す
る。
【0013】図8のステップS1において、連結信号
(図6の50b)があるか否かを判別し、切り離し処理
(ステップS2以降)と連結処理(ステップS8以降に
分岐する。切り離し処理の場合には、まず、ステップS
2において、連結処理完了フラグをリセットし、ステッ
プS3において、切り離し処理完了フラグがオンである
か判別しオンの場合には処理を終了する。またオンでな
い場合には、ステップS4〜S6において、従編成(切
り離される編成:図6における車両5〜7から構成され
る編成)の局番を変更する。
【0014】すなわち、従編成の伝送制御手段の局番5
を局番1(通常局番1の伝送制御手段が主局となる)に
変更し、伝送制御手段の局番6を局番2に変更し、以下
同様に従編成の各車両の伝送制御手段の局番を変更す
る。ついで、ステップS7において、切り離し処理完了
フラグをセットして処理を終了する。上記フラグのセッ
トにより、以降、ステップS3の切り離し処理完了フラ
グのチェックはyes側に分岐し、局番変更手続きは切
り離し後1度だけとなる。
【0015】また、連結処理の場合には、上記と同様、
まず、ステップS8において、切り離し処理完了フラグ
をリセットし、ステップS9において、連結処理完了フ
ラグがオンであるか判別しオンの場合には処理を終了す
る。またオンでない場合には、ステップS10〜S12
において、従編成(連結相手の編成:図6における車両
5〜7から構成される編成)の局番を変更する。
【0016】すなわち、従編成の伝送制御手段の局番1
を局番5(通常局番1の伝送制御手段が主局となるの
で、この伝送制御手段は従局となる)に変更し、伝送制
御手段の局番2を局番6に変更し、以下同様に従編成の
各車両の伝送制御手段の局番を変更する。ついで、ステ
ップS13において、連結処理完了フラグをセットして
処理を終了する。
【0017】なお、従来の情報伝送装置には、連結端に
おいて伝送路を接続側と終端抵抗側に切り替える接触器
が挿入されているものもある。この場合には、一連の連
結/切り離し手続きの中で、上記接触器の開閉を制御す
ることができる。すなわち、固定編成が連結される前
は、接触器は伝送路を終端抵抗側に接続しており、物理
的に固定編成同士を連結しただけでは伝送路は接続され
ず、上記接触器を終端抵抗側から伝送路側に切り替える
必要がある。
【0018】上記構成では、図6における伝送制御手段
14および15は連結信号50b,cの出力に対して、
例えば、負荷電流を検知するなどの手段で負荷が接続さ
れたことを認識できるのが好ましい。したがって、伝送
制御手段14は連結を検知した時点で、伝送路接触器を
終端側から延長側(伝送路側)に切り替える。図9、図
10は上記した接触器を切り替え制御する処理を含む連
結制御の処理手順を示す図であり、同図により上記場合
の連結制御について説明する。
【0019】図9のステップS1において、連結信号
(図6の50b)があるか否かを判別し、切り離し処理
(ステップS2以降)と連結処理(ステップS10以降
に分岐する。切り離し処理の場合には、まず、ステップ
S2において、伝送路接触器を終端側に切り替える。こ
の時点で伝送路8と9が切り離される。ついで、ステッ
プS3において車両5〜7の中の主局機能を発動し、ス
テップ4において、連結処理完了フラグをリセットす
る。以降、図10のステップS5〜ステップS9におい
て、図8と同様に、一連の切り離し手続きを実行する。
【0020】また、連結処理の場合には、まず、ステッ
プS10において、車両5〜7の編成の主局機能を停止
し、ステップS11において、伝送接触器を伝送路の延
長側に切り替える。この時点で伝送路8と9が接続され
る。ついで、連結後の主局からのデータ要求に応じて、
ステップS12において、主局だった伝送制御手段は自
編成情報を伝送路の統合後の主局宛に送信する。
【0021】連結後の主局はこの編成情報を受信して変
更すべき局番を算出し、ステップS13において、切り
離し処理完了フラグをリセットし、以降、図10のステ
ップS14〜ステップS18において、図8と同様に、
局番変更の成否を確認しながら一連の連結手続きを実行
する。上記したように、編成の連結時には、編成内の所
定の伝送制御手段が、その機能を担う主局の制御下にお
いて、一連の連結手続きを行い、主局からは統合された
伝送路を経て、局番を変更する各伝送制御手段に対して
新たな局番コードや確認応答要求が直列伝送で発せられ
る。また、上記過程において、ノイズ等によって伝送エ
ラーが発生した場合には、伝送路の統合失敗の警告が出
される。
【0022】一方、状態監視信号に加えて、力行指令や
ブレーキ指令などの制御信号を伝送する場合には、伝送
路を2組以上設け、冗長化を図る場合が多い。冗長化さ
れた伝送路は一つを主伝送路として、他を待機系とする
場合もあるが、複数の系を全て同等に機能させる常時二
重系を用いる場合もある。局番の変更についても、複数
の系統が全く独立に一連の連結手続きを実行するが、各
系が全く独立していることに起因して、変更手続きの進
行に若干の時間的なずれが起きる場合もある。このよう
に時間的ずれは、多くの場合、伝送路に混入するノイズ
などで、伝送制御手段が独自にデータ要求のリトライを
行うことに起因する。また、上記した常時二重系の場合
には、系に異常が無いかどうかを監視する手段を設ける
のが一般的である。
【0023】図11は常時二重系の情報伝送装置の構成
の一例を示す図であり、図6に示したものに対して、冗
長化された伝送路を8’,9’で、冗長化された伝送制
御手段を11’〜17’で、また、各伝送路の監視手段
を11”〜17”で示している。なお、冗長化された伝
送制御手段11’〜17’と各監視手段11”〜17”
との接続は、独自の直列伝送でも、また、データ授受専
用の記憶装置を双方から並列にアクセスする方式でも実
現可能である。
【0024】図11の監視手段11”〜17”は伝送制
御手段11〜17および11’〜17’からの状態情報
を受け取り、動作が正常であるかどうか、あるいは、い
ずれかの伝送制御手段で局番の不一致が発生していない
か等を監視すれば、伝送路や伝送制御手段の異常を検知
することができる。また、上記監視手段11”〜17”
は、編成の連結時における伝送路の統合の失敗を警告す
る。常時二重系においは、一重系の統合失敗の検知方法
に較べ、2つの系の一致状態の確認等、統合失敗の検知
条件が複雑になることから偶発的なエラーの検知の確率
が高くなる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した一
重系、あるいは、二重系の情報伝送装置において、統合
失敗の警告が発生した場合であっても、統合失敗が偶発
的なものであれば、再実行することにより回復可能な場
合が多い。しかしながら、それが偶発的なものか再起不
能の確定的なものかを判断するためには、連結手続きの
やり直してみる必要があり、従来の構成では物理的に編
成を切り離さなければ、上記判断をすることができなか
った。
【0026】本発明は上記した従来技術の問題点を考慮
してなされたものであって、制御情報や状態情報を各機
器間で送受する直列伝送路を備えた固定編成同士を連結
し、伝送路を接続して統合する際、物理的に連結を切り
離すことなく連結手続きのやり直しを行えるようにする
ことにより、偶発的エラーと再起不能をエラーを識別す
ることができる車両用情報伝送装置を提供することであ
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理を示
す機能ブロック図である。同図において、1,4,5,
7は車両であり、1〜4,5〜7でそれぞれ第1および
第2の固定編成を構成している。8,9は第1および第
2の固定編成の情報伝送装置の伝送路、11,14,1
5,17は各車両に設けられた伝送制御手段、10a,
10b,10c,10dは操作端末機器である。また、
伝送制御手段には同図に示すように、一連の連結手続き
を順次実行する連結制御手段112と、操作手段31の
操作信号により連結信号50を所定の状態に切り換える
切換手段111が設けられている。
【0028】上記課題を解決するため、本発明の請求項
1の発明は、図1に示すように、複数車両を連結して固
定編成をなす列車の各車両に分散配置される各機器間で
制御信号ないし状態監視信号を直列伝送する伝送路と、
上記伝送路を介して、各車両に配置された各機器の制御
信号ないし状態監視信号の送受を行う伝送制御手段とを
備えた車両用情報伝送装置において、固定編成同士が連
結されたことを識別する連結信号と、係員等により操作
される操作手段とを設け、また、上記伝送制御手段に、
一連の連結手続きを順次実行する連結制御手段と、上記
操作手段の操作信号により連結信号を所定の状態に切り
換える切換手段とを設け、伝送制御手段が、連結時、伝
送路の統合処理に失敗し上記操作手段が操作されたと
き、切換手段により連結信号を所定の状態に切り換え
て、切り離し手続きを実行後、連結制御手段により再度
連結手続きを実行するように構成したものである。
【0029】本発明の請求項2の発明は、請求項1の発
明において、一連の連結手続きを順次実行する連結制御
手段が、伝送路の統合に応じて、各車両の伝送制御手段
に付された局番を変更するように構成したものである。
本発明の請求項3の発明は、請求項1または請求項2の
発明において、一連の連結手続きを順次実行する連結制
御手段が、伝送路の統合に応じて、伝送路を開閉する接
触器を制御し、かつ、一方の固定編成内にある所定の伝
送制御手段が担う主局機能を停止させるように構成した
ものである。
【0030】本発明の請求項4の発明は、請求項1,2
または請求項3の発明において、伝送路および伝送制御
手段がそれぞれ2組以上設けられ、互いに独立して一連
の連結手続きを実行するように構成したものである。
【0031】
【作用】図1において、車両1〜4から構成される固定
編成と、車両5〜7から構成される固定編成を連結する
際、伝送エラー等により伝送路8と9の統合に失敗する
と、運転室内の運転士あるいは係員等に認識できるよう
に、伝送路の統合失敗の警告が表示される。
【0032】この表示を受けて、運転士あるいは係員等
が操作手段31を操作してリトライを指示すると、この
操作信号が伝送路8を介して、編成の主局となる伝送制
御手段(例えば伝送制御手段11)に送られる。主局と
なる伝送制御手段は、上記操作信号を受信すると、連結
信号50を切り換え手段111により一時的かつ強制的
に切り離し状態に切り換えた後、再度正規の連続信号に
復帰させる。これにより、連結制御手段112は切り離
し手続きを実行して、連結手続きの再実行を可能とした
のち、連結手続きを再度実行する。
【0033】本発明においては、上記のように、連結
時、伝送路の統合処理に失敗し上記操作手段が操作され
たとき、切換手段により連結信号を所定の状態に切り換
えて、切り離し手続きを実行後、連結制御手段により再
度連結手続きを実行するように構成したので、一連の連
結手続きを初めから繰り返すことができ、偶発エラーと
再起不能の故障を識別することが可能となる。
【0034】
【実施例】図2は本発明の実施例を示す図であり、前記
した図6に示したものと同一のものには同一の符号が付
されており、同図において、車両2〜3、車両6は省略
されているが、これらの車両についても前記図6に示し
たものと同様の構成を備えており、また、同図の伝送制
御手段は処理手段104のみが示されそれ以外の構成は
省略されている。
【0035】本実施例においては、前記図6のものに加
えて、車両4の操作端末機器10bに統合失敗時に操作
されるリトライスイッチ31と統合失敗を表示する統合
失敗表示手段32が設けられている。なお、上記実施例
においては、リトライスイッチ31と統合失敗表示手段
32を車両4の操作端末機器10bに設けた例を示した
が、上記リトライスイッチ31と統合失敗表示手段32
は例えば、車両1の操作端末機器10aに設けたり、そ
の他、運転室内以外に、連結操作を行う係員が操作でき
るような任意の位置に設けることができる。また、本実
施例においては、車両1の伝送制御手段11を主局とし
ているが、主局が他の車両の伝送制御手段であってもよ
い。
【0036】図3は前記図8に示した連結制御に本実施
例を適用した処理手順を示す図であり、同図を参照して
本実施例について説明する。なお、図3は前記した図8
に示した処理手順にステップS1とステップS2を付加
したものでありその他は図8と同一である。図3におい
て、車両1〜4の固定編成に車両5〜7の固定編成が連
結されると、連結信号50bが伝送路8を介して、伝送
制御手段11に伝送され、処理手段104は図3の処理
を開始する。
【0037】すなわち、ステップS1において、リトラ
イスイッチ31の操作信号があるか否か判別する。最初
の連結処理時には、上記リトライスイッチ31は操作さ
れていないので、ステップS1からステップS3に行き
連結信号があるか否か判別し、この場合には連結信号が
あるので、ステップS10〜ステップS15に行き、前
記した図8と同様に統合処理が行われる。
【0038】ここで上記統合処理中にノイズ等により伝
送エラー等により統合処理が失敗すると、該情報が伝送
路8を介し統合失敗表示手段32に伝送され統合失敗の
警告が出される。運転士、車掌あるいは係員は、上記統
合失敗表示手段32の表示により統合処理が失敗したこ
とを知り、リトライスイッチ31を操作する。
【0039】リトライスイッチ31の操作信号は伝送路
8を介して、編成の主局となる伝送制御手段11に送ら
れ、伝送制御手段は再び連結処理を開始するが、この場
合には、リトライスイッチ31の操作信号があるので、
図2のステップS1からステップS2に行き、連結信号
を無しとしてステップS3に行く。そして、ステップS
3からステップS4に行き、ステップS5からステップ
S9において、連結しようとした固定編成の切り離し処
理を行う。これにより、物理的に連結を切り離すことな
く切り離し処理が実行され、連結手続きのやり直しが行
えるようになる。
【0040】上記のように一時的に強制的に切り離し状
態にしたのち、連結信号有りの状態にして再び連結処理
を行い、前記統合失敗が偶発的なエラーによる場合に
は、統合処理が正常に行われ編成の連結処理が完了す
る。また、再度統合失敗が発生した場合には、再度リト
ライスイッチを操作することにより、上記と同様に、連
結処理を再実行することができる。
【0041】また、前記統合失敗が再起不能なエラーに
よる場合には、リトライ後も統合処理が成功することが
ないので、係員等は再起不能のエラーが発生したことを
知ることができる。図4、図5は前記図9、図10に示
した連結制御に本実施例を適用した処理手順を示す図で
あり、図4、図5は前記した図9、図10に示した処理
手順にステップS1とステップS2を付加したものであ
りその他は図9、図10と同一である。
【0042】図4、図5においても、ステップS1にお
いて、リトライスイッチの操作により操作信号が有るか
否か判別し、操作信号があるときには、ステップS2に
おいて連結信号を無しとしているので、図3と同様、統
合処理が失敗した場合であっても、物理的に連結を切り
離すことなく強制的に切り離し状態とすることができ、
連結処理を再実行することができる。
【0043】なお、強制的に切り離し状態とするために
は、上記のように、リトライスイッチが操作されたと
き、ソフトウェア的に連結信号を無しとするのが最も容
易であるが、連結信号をオフとするスイッチ等を設け
て、ハードウェア的に連結信号を切り離しても同様の結
果を得ることができる。また、図2の例において、伝送
制御手段14等が出力する連結信号としては、常時出力
される一定電圧の信号を想定しているが、連結信号とし
て、オン/オフの制御機能を持つ信号を用い、該連結信
号を受信した伝送制御手段において、そのオン/オフ状
態から強制的な切り離し処理を行うか否かを判定するよ
うにしても同様な結果を得ることができる。
【0044】さらに、図11に示した常時二重系の情報
伝送装置の場合においても、監視手段11”〜17”が
出力する異常信号に応じて統合失敗表示手段に警告を表
示し、リトライスイッチ操作時に、冗長に設けられたそ
れぞれの伝送制御手段において、上記のように強制的に
切り離し状態としたのち、連結処理を再実行すれば、上
記と同様な結果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、固定編成の連結時、伝送路の統合処理に失敗し上記
操作手段が操作されたとき、切換手段により連結信号を
所定の状態に切り換えて、切り離し手続きを実行後、連
結制御手段により再度連結手続きを実行するように構成
したので、一連の連結手続きを初めから繰り返すことが
でき、偶発エラーと再起不能の故障を識別することが可
能となる。このため、編成の連結作業を簡便かつ信頼性
の高いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示す図である。
【図3】本発明を図8に示した連結制御に適用した実施
例を示す図である。
【図4】本発明を図9、図10に示した連結制御に適用
した実施例を示す図である。
【図5】本発明を図9、図10に示した連結制御に適用
した実施例を示す図である。
【図6】本発明の前提となる情報化された編成の車両の
連結状態を示す図である。
【図7】各車両に搭載された従来の伝送制御手段のブロ
ック図である。
【図8】従来の連結制御の処理手順を示す図である。
【図9】接触器の切り替え制御を含む従来の連結制御の
処理手順を示す図である。
【図10】接触器の切り替え制御を含む従来の連結制御
の処理手順を示す図である。
【図11】常時二重系の情報伝送装置の構成の一例を示
す図である。
【符号の説明】
1〜7 車両 8,9 伝送路 8’,9’ 冗長化された伝送
路 10a,10b,10c,10d 操作端末機器 11〜17 伝送制御手段 11’〜17’ 冗長化された伝送
制御手段 11”〜17” 監視手段 21a,21b 補助電源装置 22a,22b ブレーキ力制御装
置 23a,23b 推進力制御装置 31 リトライスイッチ 32 統合失敗表示手段 50a〜c 連結信号 101 信号バッファ 102 局番リスト 103 局番照合手段 104 処理装置 112 連結制御手段 111 切換手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数車両を連結して固定編成をなす列車
    の各車両に分散配置される各機器間で制御信号ないし状
    態監視信号を直列伝送する伝送路と、 上記伝送路を介して、各車両に配置された各機器の制御
    信号ないし状態監視信号の送受を行う伝送制御手段とを
    備えた車両用情報伝送装置において、 固定編成同士が連結されたことを識別する連結信号と、
    係員等により操作される操作手段とを設け、 また、上記伝送制御手段に、一連の連結手続きを順次実
    行する連結制御手段と、上記操作手段の操作信号により
    連結信号を所定の状態に切り換える切換手段とを設け、 伝送制御手段は、連結時、伝送路の統合処理に失敗し上
    記操作手段が操作されたとき、切換手段により連結信号
    を所定の状態に切り換えて、切り離し手続きを実行後、
    連結制御手段により再度連結手続きを実行することを特
    徴とする車両用の情報伝送装置。
  2. 【請求項2】 一連の連結手続きを順次実行する連結制
    御手段が、伝送路の統合に応じて、各車両の伝送制御手
    段に付された局番を変更することを特徴とする請求項1
    の車両用の情報伝送装置。
  3. 【請求項3】 一連の連結手続きを順次実行する連結制
    御手段が、伝送路の統合に応じて、伝送路を開閉する接
    触器を制御し、かつ、一方の固定編成内にある所定の伝
    送制御手段が担う主局機能を停止させることを特徴とす
    る請求項1または請求項2の車両用の情報伝送装置。
  4. 【請求項4】 伝送路および伝送制御手段がそれぞれ2
    組以上設けられ、互いに独立して一連の連結手続きを実
    行することを特徴とする請求項1,2または請求項3の
    車両用の情報伝送装置。
JP22782694A 1994-09-22 1994-09-22 車両用情報伝送装置 Pending JPH0898303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22782694A JPH0898303A (ja) 1994-09-22 1994-09-22 車両用情報伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22782694A JPH0898303A (ja) 1994-09-22 1994-09-22 車両用情報伝送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0898303A true JPH0898303A (ja) 1996-04-12

Family

ID=16866982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22782694A Pending JPH0898303A (ja) 1994-09-22 1994-09-22 車両用情報伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0898303A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006232203A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Toshiba Corp 鉄道車両用伝送装置
WO2009069328A1 (ja) * 2007-11-30 2009-06-04 Mitsubishi Electric Corporation 列車編成認識システムおよび列車編成認識装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006232203A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Toshiba Corp 鉄道車両用伝送装置
JP4738020B2 (ja) * 2005-02-28 2011-08-03 株式会社東芝 鉄道車両用伝送装置
WO2009069328A1 (ja) * 2007-11-30 2009-06-04 Mitsubishi Electric Corporation 列車編成認識システムおよび列車編成認識装置
JP4522489B2 (ja) * 2007-11-30 2010-08-11 三菱電機株式会社 列車編成認識システムおよび列車編成認識装置
JPWO2009069328A1 (ja) * 2007-11-30 2011-04-07 三菱電機株式会社 列車編成認識システムおよび列車編成認識装置
US8274180B2 (en) 2007-11-30 2012-09-25 Mitsubishi Electric Corporation Train configuration recognition system and train configuration recognition apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5404465A (en) Method and apparatus for monitoring and switching over to a back-up bus in a redundant trainline monitor system
US5353413A (en) Method and apparatus for christening a trainline monitor system
CN110758489A (zh) 一种列车自动防护系统
JP2001088704A (ja) 車両制御用信号伝送装置
KR102253789B1 (ko) 독립된 2채널 구조의 전자연동장치 및 제어방법
JPH0898303A (ja) 車両用情報伝送装置
JP3310195B2 (ja) 車両の分割・併合モニタ装置
JP4358608B2 (ja) 情報伝送システム及び情報伝送方法
KR101275027B1 (ko) 철도차량용 이중화 인간기계인터페이스 장치
CN113438115B (zh) 一种列车以太网骨干网线路故障诊断方法、系统及装置
CN114339670A (zh) 一种基于分组域通信的通信控制服务器及其系统和方法
JPH045300B2 (ja)
JPH0538005A (ja) 鉄道車両自動運転装置の運用方法
JPS63163541A (ja) エラー許容計算システム及び該計算システム内のエラーユニットを認識し、その箇所を検知し、エラーを除去する方法
WO2021044725A1 (ja) 車両情報制御システム
JP2636610B2 (ja) バックアップ方式
WO2022242314A1 (zh) Can通信冗余的方法和通信装置
JPH10338133A (ja) 列車の信号保安制御装置
CN116527214A (zh) 一种执行通信冗余的系统以及通信冗余方法
JP2986022B2 (ja) 二重系情報伝送装置
JP4550299B2 (ja) 多重系伝送システム
JPS58139862A (ja) 列車運行管理制御装置
JPH028938A (ja) 二重系処理装置
JP2000020414A (ja) 共有バス障害診断方法及び装置
JPH10242889A (ja) 二重化装置の相互監視方法