JPWO2008146514A1 - Esd保護デバイス - Google Patents

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    • H01T4/10Overvoltage arresters using spark gaps having a single gap or a plurality of gaps in parallel

Abstract

放電開始電圧を精度よく設定することができ、信頼性の高いESD保護デバイスを提供する。ESD保護デバイス10は、(a)セラミック多層基板12と、(b)セラミック多層基板12の内部に形成された空洞部13と、(c)空洞部13内に間隔を設けて先端17k,19k同士が対向するように配置された対向部17,19を有する、少なくとも一対の放電電極16,18と、(d)セラミック多層基板12の表面に形成され、放電電極16,18と接続される外部電極22,24とを有する。セラミック多層基板12は、放電電極16,18の設けられた表面近傍であって、少なくとも放電電極16,18の対向部17,19及び対向部17,19間の部分15に隣接して配置さる混合部14を備える。混合部14は、金属材料14kとセラミック材料とを含む。

Description

本発明はESD保護デバイスに関し、詳しくは、セラミック多層基板の空洞部内に放電電極が対向して配置されたESD保護デバイスにおいて、セラミック多層基板のクラック等による破壊、変形を防止する技術に関する。
ESD(Electro-Static Discharge;静電気放電)とは、帯電した導電性の物体(人体等)が、他の導電性の物体(電子機器等)に接触、あるいは充分接近したときに、激しい放電が発生する現象である。ESDにより電子機器の損傷や誤作動などの問題が発生する。これを防ぐためには、放電時に発生する過大な電圧が電子機器の回路に加わらないようにする必要がある。このような用途に使用されるのがESD保護デバイスであり、サージ吸収素子やサージアブソーバとも呼ばれている。
ESD保護デバイスは、例えば回路の信号線路とグランド(接地)との間に配置する。ESD保護デバイスは、一対の放電電極を離間して対向させた構造であるので、通常の使用状態では高い抵抗を持っており、信号がグランド側に流れることはない。これに対し、例えば携帯電話等のアンテナから静電気が加わる場合のように、過大な電圧が加わると、ESD保護デバイスの放電電極間で放電が起こり、静電気をグランド側に導くことができる。これにより、ESDデバイスよりも後段の回路には、静電気による電圧が印加されず、回路を保護することができる。
例えば図13の分解斜視図、図14の断面図に示すESD保護デバイスは、絶縁性セラミックシート2が積層されるセラミック多層基板7内に空洞部5が形成され、外部電極1と導通した放電電極6が空洞部5内に対向配置され、空洞部5に放電ガスが閉じ込められている。放電電極6間で絶縁破壊を起こす電圧が印加されると、空洞部5内において放電電極6間で放電が起こり、その放電により過剰な電圧をグランドへ導き、後段の回路を保護することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−43954号公報
しかし、このようなESD保護デバイスでは、次のような問題点がある。
第1に、放電開始電圧の設定は、主に放電電極間の間隔を調整することにより行う。しかし、デバイスの作製バラツキや、焼成時におけるセラミック多層基板と放電電極との収縮挙動の差などにより、放電電極間隔がばらつき、ESD保護デバイスの放電開始電圧がばらつきやすい。そのため、放電開始電圧を精度よく設定することができない。
第2に、空洞部にある放電電極は、空洞部の気密性の低下や、セラミック多層基板の基材層と放電電極との熱膨張率(「熱膨張係数」ともいう。)の差などにより、セラミック多層基板から剥離することがある。そのような場合には、ESD保護デバイスとして機能しなくなったり、放電開始電圧が変化したりして、ESD保護デバイスの信頼性が低下する。
本発明は、かかる実情に鑑み、放電開始電圧を精度よく設定することができ、信頼性の高いESD保護デバイスを提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成したESD保護デバイスを提供する。
ESD保護デバイスは、(a)セラミック多層基板と、(b)前記セラミック多層基板の内部に形成された空洞部と、(c)前記空洞部の内に間隔を設けて先端同士が対向するように配置された対向部を有する、少なくとも一対の放電電極と、(d)前記セラミック多層基板の表面に形成され、前記放電電極と接続される外部電極とを有する。前記セラミック多層基板は、前記放電電極の設けられた表面近傍であって、少なくとも前記放電電極の前記対向部及び前記対向部間の部分に隣接して配置される、金属材料とセラミック材料とを含む混合部を備える。
上記構成において、放電電極の対向部とセラミック多層基板との間には、混合部が配置されている。混合部は、焼成時の収縮挙動が放電電極の対向部の材料と同一又は類似である金属材料と、焼成時の収縮挙動がセラミック多層基板の材料と同一又は類似であるセラミック材料とを含むので、混合部の焼成時の収縮挙動が、放電電極の対向部の収縮挙動とセラミック多層基板の収縮挙動との中間状態になるようにすることができる。これによって、放電電極の対向部とセラミック多層基板との収縮挙動の差を混合部で緩和することができ、焼成時における放電電極の剥離等による不良や特性バラツキを小さくすることができる。また、放電電極の対向部間の間隔のバラツキも小さくなるので、放電開始電圧のバラツキを小さくすることができる。
また、混合部の熱膨張率が、放電電極の対向部の熱膨張率とセラミック多層基板の熱膨張率との中間の値になるようにすることができる。これによって、放電電極の対向部とセラミック多層基板との熱膨張率の差を混合部で緩和することができ、放電電極の剥離等による不良や特性の経年変化を小さくすることができる。
さらに、放電が発生する放電電極の対向部に隣接して、金属材料を含む混合部が配置されるので、混合部に含まれる金属材料の量や種類などを調整することにより、放電開始電圧を所望の値に設定することができる。これにより、放電開始電圧は、放電電極の対向部間の間隔を変えることだけで調整する場合よりも、精度よく設定することができる。
好ましくは、前記混合部は、前記対向部及び前記対向部間のみに隣接して配置される。
この場合、放電電極の対向部及び対向部間に隣接する領域以外の周辺領域には、金属材料を含む混合部が配置されないので、周辺領域のセラミック多層基板の基材層の誘電率等の電気特性や機械的強度が、混合部の金属材料によって低下することがない。
好ましくは、前記放電電極の前記対向部と前記混合部とが重なる方向に透視したとき、前記混合部は、前記空洞部の周縁に接して前記周縁よりも内側のみに形成されている。
この場合、混合部は空洞部の直下のみに形成されるので、放電電極の対向部間の間隔のバラツキが小さくなり、放電開始電圧を精度よく設定することができる。
好ましくは、前記混合部に含まれる前記セラミック材料は、前記セラミック多層基板の少なくとも1層を形成するセラミック材料と同じである。
この場合、混合部とセラミック多層基板との収縮挙動や熱膨張率の差が小さくなるように、容易に調整することができるので、放電電極の剥離などの不具合を確実に防止することができる。
好ましくは、前記混合部は、前記金属材料の含有率が10vol%以上、50vol%以下である。
この場合、混合部において金属材料の含有率が10vol%以上であるので、焼成の際の混合部の収縮開始温度が、放電電極の対向部の収縮開始温度とセラミック多層基板の収縮開始温度との中間の値となるようにすることができる。一方、金属材料の含有率が50vol%以下であるので、混合部内の金属材料によって放電電極の対向部間がショートすることはない。
好ましくは、前記放電電極は前記セラミック多層基板の外周面から間隔を設けて形成される。ESD保護デバイスは、(e)前記セラミック多層基板内において前記放電電極と異なる平面に形成され、前記セラミック多層基板の内部から前記セラミック多層基板の前記外周面まで延在し、前記外部電極に接続される内部電極と、(f)前記セラミック多層基板内において前記放電電極と前記内部電極との間を接続するビア電極とを、さらに備える。
この場合、放電電極と外部電極とが一平面のみで接続されないため、外部からの水分進入などが少なくなり、ESD保護デバイスの環境性能が向上する。
好ましくは、一対の前記放電電極のうち、一方はグランド側に接続され、他方は回路側に接続される。前記一方の前記放電電極の前記対向部の幅が、前記他方の前記放電電極の前記対向部の幅よりも広い。
この場合、回路側に接続される放電電極の対向部の幅が、グランド側に接続される放電電極の対向部の幅よりも狭いと、回路側からグランド側への放電が発生しやすくなる。そのため、回路の破壊を確実に防止することができる。
好ましくは、一対の前記放電電極のうち、一方はグランド側に接続され、他方は回路側に接続される。前記他方の前記放電電極の前記対向部の先端が尖っている。
回路側に接続される放電電極の対向部の先端が尖っていると、放電が発生しやすくなる。そのため、回路の破壊を確実に防止することができる。
好ましくは、グランド側に接続される放電電極と接続される外部電極の電極面積が、回路側に接続される放電電極と接続される外部電極の電極面積よりも大きい。
グランド側放電電極に接続される外部電極の電極面積を大きくすることにより、グランドへの接続抵抗を小さくでき、より確実に放電させることができる。
好ましくは、前記セラミック多層基板の複数層が積層された方向にずらして、複数対の前記放電電極が配置される。
対向する一対の放電電極によって一つの素子が構成されるので、ESD保護デバイスには、複数の素子が含まれる。そのため、一つのESD保護デバイスを複数の回路に使用することができる。これによって、電子機器内でのESD保護デバイスの使用個数を削減することができ、電子機器内の回路も小型化することができる。
好ましくは、前記セラミック多層基板は、収縮抑制層と基材層とが交互に積層された無収縮基板である。
この場合、セラミック多層基板に、その面方向に収縮しないいわゆる無収縮基板を用いることで、対向する放電電極の対向部間の間隔を精度よく形成することができ、放電開始電圧などの特性バラツキを小さくすることができる。
本発明のESD保護デバイスは、放電電極の対向部とセラミック多層基板との間の焼成時の収縮挙動や焼成後の熱膨張率の差を混合部によって緩和することができるので、放電開始電圧を精度よく設定することができ、信頼性が高い。
ESD保護デバイスの断面図である。(実施例1) ESD保護デバイスの要部拡大断面図である。(実施例1) 図1の直線A−Aに沿って切断した断面図である。(実施例1) ESD保護デバイスの断面図である。(実施例2) ESD保護デバイスの断面図である。(実施例3) ESD保護デバイスの断面図である。(実施例4) ESD保護デバイスの断面図である。(実施例5) ESD保護デバイスの断面図である。(実施例6) ESD保護デバイスの断面図である。(実施例7) ESD保護デバイスの断面図である。(実施例8) ESD保護デバイスの透視図である。(実施例9) ESD保護デバイスの上面図である。(実施例9) ESD保護デバイスの分解斜視図である。(従来例) ESD保護デバイスの断面図である。(従来例)
符号の説明
10,10a,10b,10c,10d,10x,10y,10z ESD保護デバイス
12 セラミック多層基板
14,14a 混合部
14k 金属材料
15 間隔
16,16b,16c,16d,16s,16t,16x,16y 放電電極
17,17x,17y,17z 対向部
18,18b,18c,18d,18x,18y,18z 放電電極
19,19x,19y,19z 対向部
22,22x,22y 外部電極
24,24x,24y 外部電極
42,44,52,54 外部電極
100 ESD保護デバイス
102 セラミック多層基板
110 素子
113 空洞部
114 混合部
116 放電電極
117 対向部
118 放電電極
119 対向部
120 素子
123 空洞部
124 混合部
126 放電電極
127 対向部
128 放電電極
129 対向部
132,134 外部電極
以下、本発明の実施の形態として実施例を、図1〜図12を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1のESD保護デバイス10について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、ESD保護デバイス10の断面図である。図2は、図1において鎖線で示した領域11を模式的に示す要部拡大断面図である。図3は、図1の線A−Aに沿って切断した断面図である。
図1に示すように、ESD保護デバイス10は、セラミック多層基板12の内部に空洞部13が形成されている。空洞部13内には、放電電極16,18の対向部17,19が配置されている。放電電極16,18は、セラミック多層基板12の外周面まで延在し、セラミック多層基板12の外側に形成された外部電極22,24に接続されている。外部電極22,24は、ESD保護デバイス10を実装するために用いる。
図3に示すように、放電電極16,18の対向部17,19は先端同士が互いに対向し、放電電極16,18の対向部17,19間に間隔15が形成されている。外部電極22,24から所定値以上の電圧が印加されると、放電電極16,18の対向部17,19間において放電が発生する。
図1に示すように、放電電極16,18の対向部17,19及びその間の部分15に隣接して、混合部14が配置されている。混合部14は、放電電極16,18の対向部17,19とセラミック多層基板12とに接している。図2に示すように、混合部14は、セラミック材料の基材中に分散された粒子状の金属材料14kを含んでいる。
混合部14の基材中のセラミック材料は、セラミック多層基板12のセラミック材料と同じものであっても、異なるものであってもよいが、同じものにすれば、収縮挙動等をセラミック多層基板12に合わせることが容易になり、使用する材料の種類を少なくすることができる。また、混合部14に含まれる金属材料14kは、放電電極16,18と同じものであっても、異なるものであってもよいが、同じものにすれば、収縮挙動等を放電電極16,18に合わせることが容易になり、使用する材料の種類を少なくすることができる。
混合部14は金属材料14kとセラミック材料とを含むので、混合部14の焼成時の収縮挙動が、対向部17,19を含む放電電極16,18とセラミック多層基板12との中間の状態になるようにすることができる。これによって、放電電極16,18の対向部17,19とセラミック多層基板12との焼成時の収縮挙動の差を混合部14で緩和することができる。その結果、放電電極16,18の対向部17,19の剥離等による不良や特性バラツキを小さくすることができる。また、放電電極16,18の対向部17,19間に間隔15のバラツキも小さくなるので、放電開始電圧などの特性のバラツキを小さくすることができる。
また、混合部14の熱膨張率が、放電電極16,18とセラミック多層基板12との中間の値になるようにすることができる。これによって、放電電極16,18の対向部17,19とセラミック多層基板12との熱膨張率の差を混合部14で緩和することができる。その結果、放電電極16,18の対向部17,19の剥離等による不良や特性の経年変化を小さくすることができる。
さらに、混合部14に含まれる金属材料14kの量や種類などを調整することにより、放電開始電圧を所望の値に設定することができる。これにより、放電開始電圧を放電電極16,18の対向部17,19間の間隔15のみで調整する場合よりも、精度よく放電開始電圧を設定することができる。
次に、ESD保護デバイス10の作製例について、説明する。
(1)材料の準備
セラミック材料には、Ba、Al、Siを中心とした組成からなる材料を用いた。各素材を所定の組成になるよう調合、混合し、800−1000℃で仮焼した。得られた仮焼粉末をジルコニアボールミルで12時間粉砕し、セラミック粉末を得た。このセラミック粉末に、トルエン・エキネンなどの有機溶媒を加え混合する。さらにバインダー、可塑剤を加え混合し、スラリーを得る。このようにして得られたスラリーをドクターブレード法により成形し、厚さ50μmのセラミックグリーンシートを得る。
また、電極ペーストを作製する。平均粒径約2μmのCu粉80wt%とエチルセルロース等からなるバインダー樹脂に溶剤を添加し、3本ロールで攪拌、混合することで電極ペーストを得た。
さらに、Cu粉と上記セラミック材料仮焼後セラミック粉末を所定の割合で調合し、同様にバインダー樹脂と溶剤添加することで、セラミックと金属の混合ペーストを得た。混合ペーストは樹脂と溶剤を20wt%とし、残りの80wt%をセラミックとCu粉とした。
次に表1に示すように、セラミック/Cu粉の体積比率が異なる混合ペーストを準備した。
Figure 2008146514
また、樹脂と溶剤のみからなる、樹脂ペーストも同様の方法にて作製する。樹脂材料には焼成時に分解、消失する樹脂を用いる。例えばPET、ポリプロピレン、エチルセルロース、アクリル樹脂などである。
(2)スクリーン印刷による混合材料、電極、樹脂ペーストの塗布
セラミックグリーンシート上に、混合部14を形成するため、セラミック/金属混合ペーストを2μm〜100μm程度の厚みで、所定のパターンになるよう、スクリーン印刷にて塗布する。セラミック/金属混合ペーストの厚みが大きい場合などには、セラミックグリーンシートに予め設けた凹部に、セラミック/金属混合ペーストを充填するようにしても構わない。
その上に、電極ペーストを塗布して、対向部17,19間に放電ギャップを有する放電電極16,18を形成する。ここでは、放電電極16,18の太さを100μm、放電ギャップ幅(対向部17,19間の隙間の寸法)を30μmとなるように形成した。さらにその上に、空洞部13を形成するため、樹脂ペーストを塗布する。
(3)積層、圧着
通常のセラミック多層基板と同様に、セラミックグリーンシートを積層し、圧着する。ここでは厚み0.3mm、その中央に放電電極16,18の対向部17,19、空洞部13が配置されるように積層した。
(4)カット、端面電極塗布
LCフィルタのようなチップタイプの電子部品と同様に、マイクロカッタでカットして、各チップにわける。ここでは1.0mm×0.5mmになるようにカットした。その後端面に電極ペーストを塗布し、外部電極22,24を形成する。
(5)焼成
次いで、通常のセラミック多層基板と同様に、N雰囲気中で焼成する。また、ESDに対する応答電圧を下げるため空洞部13にAr、Neなどの希ガスを導入する場合には、セラミック材料の収縮、焼結が行われる温度領域をAr、Neなどの希ガス雰囲気で焼成すればよい。酸化しない電極材料(Agなど)の場合には、大気雰囲気でも構わない。
(6)めっき
LCフィルタのようなチップタイプの電子部品と同様に、外部電極上に電解Ni−Snメッキを行う。
以上により、断面が図1及び図2のようになるESD保護デバイス10が完成する。
なお、セラミック材料は、特に上記の材料に限定されるものでなく、絶縁性のものであればよいため、フォルステライトにガラスを加えたものや、CaZrOにガラスを加えたものなど他のものを用いてもよい。電極材料もCuだけでなく、Ag、Pd、Pt、Al、Ni、Wやこれらの組み合わせでもよい。また、セラミック/金属の混合材料は、ペーストとして形成するだけでなく、シート化して配置してもよい。
また、空洞部13を形成するために樹脂ペーストを塗布したが、樹脂でなくともカーボンなど焼成で消失するものならばよいし、また、ペースト化して印刷で形成しなくとも、樹脂フィルムなどを所定の位置のみ貼り付けるようにして配置してもよい。
上述した作製例のESD保護デバイス10の100個の試料について、放電電極16,18間のショート、焼成後の断線、デラミネーションの有無を、内部断面観察により評価した。
さらに、ペーストの収縮開始温度を比較した。具体的には、各ペースト単体の収縮挙動を調べるため、ペーストを乾燥後その粉末をプレスし、高さ3mmの圧着体を作製し、TMA(熱機械分析)法にて測定を行った。セラミックの収縮開始温度は、ペーストNo.1と同様に885℃であった。
また、ESDに対する放電応答性を評価した。ESDに対する放電応答性は、IECの規格、IEC61000−4−2に定められている、静電気放電イミュニティ試験によって行った。接触放電にて8kV印加して試料の放電電極間で放電が生じるかどうかを調べた。
次の表2に、セラミック/金属混合ペースト条件と評価結果を示す。
Figure 2008146514
表2において※を付した試料No.は、本発明の範囲外を示している。
すなわち、セラミック/金属の混合ペースト中に占める金属の割合が5vol%より低い場合には(ペーストNo.1)、ペーストの収縮開始はセラミックとほとんど変わらず、電極(ペーストNo.8)の収縮開始温度である680℃と比べ約200℃の差がある。このため、試料には焼成後にショート、断線が発生している。また、内部観察ではデラミネーション、放電電極の剥離が見られた。
セラミック/金属の混合ペースト中に占める金属の割合が10vol%以上になると、ペーストの収縮開始温度が電極の収縮開始温度に近づき、電極とセラミックの中間付近の温度となっている。この場合、試料には、ショート、断線、電極剥離、デラミネーションの発生は見られなかった。また、ESDに対する放電応答性は、セラミック/金属混合ペーストを配置することで悪化しておらず、良好である。また、放電電極間ギャップ幅のばらつきも小さかった。
さらに、セラミック/金属の混合ペースト中に占める金属の割合が大きくなり、60vol%以上になると、混合ペースト中の金属粒同士が接触することで放電電極間のショートが焼成後に発生してしまうため、好ましくない。
試料No.3〜6のように、混合材料中の金属割合を10vol%以上、50vol%以下とすることで、上記不具合がなくなる。特に、30vol%以上、50vol%以下がより好ましい。つまり、混合部14における金属材料14kの含有率は、10vol%以上、50vol%以下が好ましく、30vol%以上、50vol%以下がより好ましい。
以上に説明したように、電極材料とセラミック材料の混合によりセラミック材料と電極材料の中間の収縮挙動を持つ材料が得られる。これを電極とセラミックの間及び放電ギャップ部に配置して混合部を形成することで、放電電極とセラミック多層基板との間にかかる応力を小さくでき、放電電極の断線や放電電極部のデラミネーション、空洞部での電極剥離によるショートや電極の収縮ばらつきによる放電ギャップ幅のばらつきなどが生じにくくなる。
<実施例2> 実施例2のESD保護デバイス10aについて、図4を参照しながら説明する。実施例2のESD保護デバイス10aは、実施例1のESD保護デバイス10と略同様に構成されている。以下では相違点を中心に説明し、同じ構成部分には同じ符号を用いる。
図4は、図1と同様に、放電電極16,18に垂直な断面図である。図4に示すように、ESD保護デバイス10aは、空洞部13の直下のみに混合部14aが形成されている。すなわち、混合部14は、放電電極16,18の対向部17,19と混合部14とが重なる方向(図において上下方向)に透視したとき、空洞部13の周縁に接して、かつ空洞部13の周縁よりも内側のみに形成されている。
このように混合部14aを空洞部13の直下のみに形成することで、空洞部13の形状のバラツキが小さくなる。その結果、放電電極16,18の対向部17,19間の間隔15のバラツキが小さくなり、放電開始電圧を精度よく設定することができる。
<実施例3> 実施例3のESD保護デバイス10bについて、図5を参照しながら説明する。実施例3のESD保護デバイス10bは、実施例1、2と略同様に構成されている。以下では相違点を中心に説明し、同じ構成部分には同じ符号を用いる。
図5は、放電電極16b,18bに垂直な断面図である。図5に示すように、ESD保護デバイス10bは、セラミック多層基板12の中心部のみに放電電極16b,18bが形成され、放電電極16b,18bと異なる平面に内部電極36,38が形成され、放電電極16b,18bと内部電極36,38との間に、セラミック多層基板12の少なくとも1層を貫通するビア電極32,34が形成されている。放電電極16b,18bと外部電極22,24とは、ビア電極32,34と内部電極36,38とを介して、電気的に接続されている。
実施例3のESD保護デバイス10bは、放電電極16b,18bと外部電極22,24とが一平面のみで接続されないため、外部からの水分進入などが少なくなり、環境性能が向上する。
<実施例4> 実施例4のESD保護デバイス10cについて、図6を参照しながら説明する。実施例4のESD保護デバイス10cは、実施例1〜3と略同様に構成されている。以下では相違点を中心に説明し、同じ構成部分には同じ符号を用いる。
図6は、放電電極16c,18cに垂直な断面図である。図6に示すように、ESD保護デバイス10cは、セラミック多層基板12の中心部のみに放電電極16c,18cが形成され、セラミック多層基板12の上面12sに外部電極42,44が形成され、放電電極16c,18cと外部電極42,44との間にビア電極46,48が形成されている。放電電極16c,18cと外部電極42,44とは、ビア電極46,48を介して、電気的に接続されている。
外部電極42,44は、不図示の回路基板の実装電極と、ワイヤボンディングにより接続される。
なお、図6では、混合部14が空洞部13の直下領域より外側にも形成されている場合を例示しているが、実施例3の混合部14aのように空洞部13の直下領域内のみに混合部を形成しても構わない。また、外部電極42,44をセラミック多層基板12の下面12tに設けるように構成しても構わない。
<実施例5> 実施例4のESD保護デバイス10dについて、図7を参照しながら説明する。実施例5のESD保護デバイス10dは、実施例1〜3と略同様に構成されている。以下では相違点を中心に説明し、同じ構成部分には同じ符号を用いる。
図7は、放電電極16d,18dに垂直な断面図である。図7に示すように、ESD保護デバイス10dは、セラミック多層基板12の中心部のみに放電電極16d,18dが形成され、セラミック多層基板12の下面12tに外部電極52,54が形成され、放電電極16d,18dと外部電極52,54との間にビア電極56,58が形成されている。放電電極16d,18dと外部電極52,54とは、ビア電極56,58を介して、電気的に接続されている。
外部電極52,54は、不図示の回路基板の実装電極に、はんだあるいはバンプ等により接続される。
なお、図7では、混合部14aが空洞部13の直下領域のみに形成されている場合を例示しているが、実施例1の混合部14のように、混合部を空洞部の直下領域より外側にも形成してもよい。また、外部電極52,54をセラミック多層基板12の上面12sに設けるように構成しても構わない。
<実施例6> 実施例6のESD保護デバイス10xについて、図8を参照しながら説明する。
図8は、図3と同様に、放電電極16x,18xに平行な断面図である。図8に示すように、空洞部13内に配置されている一方の放電電極18xの対向部19xの幅は、空洞部13内に配置されている他方の放電電極16xの対向部17xの幅よりも広い。一方の放電電極18xは、外部電極24xを介して、グランド側に接続される。他方の放電電極18xは、外部電極22xを介して、静電気から保護される不図示の回路側に接続される。また、グランド側の外部電極24xは、回路側の外部電極22xよりもその電極面積が大きい。
回路側に接続される放電電極16xの対向部17xの幅が、グランド側に接続される放電電極18xの対向部19xの幅よりも狭いと、回路側からグランド側への放電が発生しやすくなる。また、グランド側の外部電極24xの電極面積を大きくすることによりグランドへの接続抵抗を小さくでき、回路側からグランド側への放電がさらに発生しやすくなる。そのため、ESD保護デバイス10xは、回路の破壊を確実に防止することができる。
<実施例7> 実施例7のESD保護デバイス10yについて、図9を参照しながら説明する。
図9は、放電電極16y,18yに平行な断面図である。図9に示すように、空洞部13内に配置され一方の放電電極18yの対向部19yの先端19sは直線状であり平らであるが、空洞部13内に配置されている他方の放電電極16yの対向部17yの先端17sは尖っている。一方の放電電極18yは、外部電極24yを介して、グランド側に接続される。他方の放電電極18yは、外部電極22yを介して、静電気から保護される不図示の回路側に接続される。
放電電極16yの対向部17yの先端17sが尖っていると放電が発生しやすくなる。そのため、ESD保護デバイス10yは、回路の破壊を確実に防止することができる。
<実施例8> 実施例8のESD保護デバイス10zについて、図10を参照しながら説明する。
図10は、放電電極16s,16t;18zに平行な断面図である。図10に示すように、二つの放電電極16s,16tと一つの放電電極18zとが一対になり、それぞれの対向部17z,19zが空洞部13内に配置されている。一方の放電電極18zの対向部19zの先端19tは直線状に平らであるが、他方の放電電極16s,16tの対向部17zの先端17tは尖っている。一方の放電電極18zは、外部電極24を介して、グランド側に接続される。他方の放電電極16s,16tは、外部電極22s,22tを介して、回路側に接続される。
回路側の放電電極16s,16tの対向部17zの先端17tが尖っていると放電が発生しやすくなる。そのため、ESD保護デバイス10zは、回路の破壊を確実に防止することができる。
放電電極18zと一方の放電電極16sとの間と、放電電極18zと他方の放電電極16tとの間とにおいて、それぞれ、別々に放電が発生するため、放電電極16s,16tをそれぞれ異なる回路に接続して用いることができる。この場合、電子機器内でのESD保護デバイスの使用個数を削減することができ、電子機器内の回路も小型化することができる。
<実施例9> 実施例9のESD保護デバイス100について、図11及び図12を参照しながら説明する。
図11は、ESD保護デバイス100を放電電極116,118;126,128と平行な方向から透視した透視図である。図12は、ESD保護デバイス100の上面図である。
図11に示すように、ESD保護デバイス100には、セラミック多層基板102の内部に、2組の素子110,120が形成されている。各素子110,120は、実施例1と同様に、放電電極116,118;126,128の対向部117,119;127,129が空洞部113,123内に配置され、放電電極116,118;126,128の対向部117,119;127,129及び対向部117,119;127,129の間の部分に隣接して、混合部114,124が配置されている。混合部114,124は、放電電極116,118;126,128の対向部117,119;127,129とセラミック多層基板102とに接している。放電電極116,118;126,128は、それぞれ、外部電極122,124;132,134に接続されている。図11に示すように、各素子の110,120放電電極116,118;126,128は、セラミック多層基板102の複数層が積層された方向にずらして配置されている。
ESD保護デバイス100は、複数の素子110,120を含むため、一つのESD保護デバイス100を複数の回路に使用することができる。これにより、電子機器内でのESD保護デバイスの使用個数を削減することができ、電子機器内の回路も小型化することができる。
<変形例> ESD保護デバイスのセラミック多層基板に、収縮抑制層と基材層とが交互に積層された無収縮基板を用いる。
基材層は、第1のセラミック材料を含む1枚又は複数枚のセラミックグリーンシートが焼結されてなり、セラミック多層基板の基板特性を支配する。拘束層は、第2のセラミック材料を含む1枚又は複数枚のセラミックグリーンシートが焼結されてなる。
各基材層の厚みは、焼成後に8μm〜100μmであることが好ましい。各基材層の焼成後の厚みは、必ずしも上記範囲内に限定されるものではないが、拘束層によって焼成時に拘束され得る最大厚み以下に抑えることが好ましい。基材層の厚みは、必ずしも各層が同じである必要はない。
第1のセラミック材料としては、焼成中にその一部(例えば、ガラス成分)が拘束層に浸透するものが用いられる。また、第1のセラミック材料としては、銀や銅などの低融点金属からなる導体パターンと同時焼成できるように、比較的低温、例えば1050℃以下で焼成可能なLTCC(低温焼成セラミック;Low Temperature Co-fired Ceramic)を用いることが好ましい。具体的には、アルミナとホウケイ酸系ガラスとを混合したガラスセラミックや、焼成中にガラス成分を生成するBa−Al−Si−O系セラミックなどを用いることができる。
第2のセラミック材料は、基材層から浸透してきた第1のセラミック材料の一部により固着され、これにより、拘束層が固化するとともに、隣接する基材層と拘束層とが接合される。
第2のセラミック材料としては、アルミナやジルコニアを用いることができる。拘束層は、第1のセラミック材料よりも高い焼結温度を有する第2のセラミック材料を未焼結のままで含有する。そのため、拘束層は基材層に対して、焼成過程で面方向の収縮を抑制する機能を発揮する。また、前述したように、拘束層は、第1のセラミック材料の一部が浸透することによって固着、接合される。そのため、厳密には、基材層及び拘束層の状態や所望の拘束力、焼成条件にも依存するが、拘束層の厚みは、概ね、焼成後に1μm〜10μmであることが好ましい。
放電電極、内部電極やビア電極の電極材料は、基材層と同時焼成が可能な導電性成分を主成分とするものであればよく、広く公知のものが使用可能である。具体的には、Cu、Ag、Ni、Pd、及びそれらの酸化物、合金成分が使用可能である。
<まとめ> 以上に説明したように、金属材料とセラミック材料の混合によりセラミック材料と電極材料の中間の収縮挙動を持つ材料を、放電電極とセラミック多層基板との間及び放電電極の先端間のギャップ部に配置して混合部を形成すると、放電電極とセラミック多層基板との間に作用する応力を小さくでき、放電電極の断線や放電電極のデラミネーション、空洞部での放電電極の剥離や放電電極の収縮ばらつきによる放電ギャップ幅のばらつき、ショートなどが生じにくくなる。
したがって、ESD保護デバイスの放電開始電圧を精度よく設定することができ、ESD保護デバイスの信頼性を高めることができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
ESD保護デバイスは、(a)セラミック多層基板と、(b)前記セラミック多層基板の内部に形成された空洞部と、(c)前記空洞部の内に間隔を設けて先端同士が対向するように配置された対向部を有する、少なくとも一対の放電電極と、(d)前記セラミック多層基板の表面に形成され、前記放電電極と接続される外部電極とを有する。前記セラミック多層基板は、前記放電電極の設けられた表面近傍であって、少なくとも前記放電電極の前記対向部及び前記対向部間の部分に隣接して配置される、金属材料とセラミック材料とを含む混合部を備える。前記混合部は、前記金属材料の含有率が10vol%以上、50vol%以下である。
上記構成において、放電電極の対向部とセラミック多層基板との間には、混合部が配置されている。混合部は、焼成時の収縮挙動が放電電極の対向部の材料と同一又は類似である金属材料と、焼成時の収縮挙動がセラミック多層基板の材料と同一又は類似であるセラミック材料とを含むので、混合部の焼成時の収縮挙動が、放電電極の対向部の収縮挙動とセラミック多層基板の収縮挙動との中間状態になるようにすることができる。これによって、放電電極の対向部とセラミック多層基板との収縮挙動の差を混合部で緩和することができ、焼成時における放電電極の剥離等による不良や特性バラツキを小さくすることができる。また、放電電極の対向部間の間隔のバラツキも小さくなるので、放電開始電圧のバラツキを小さくすることができる。
混合部において金属材料の含有率が10vol%以上であるので、焼成の際の混合部の収縮開始温度が、放電電極の対向部の収縮開始温度とセラミック多層基板の収縮開始温度との中間の値となるようにすることができる。一方、金属材料の含有率が50vol%以下であるので、混合部内の金属材料によって放電電極の対向部間がショートすることはない。

Claims (11)

  1. セラミック多層基板と、
    前記セラミック多層基板の内部に形成された空洞部と、
    前記空洞部の内に間隔を設けて先端同士が対向するように配置された対向部を有する、少なくとも一対の放電電極と、
    前記セラミック多層基板の表面に形成され、前記放電電極と接続される外部電極と、
    を有するESD保護デバイスであって、
    前記セラミック多層基板は、前記放電電極の設けられた表面近傍であって、少なくとも前記放電電極の前記対向部及び前記対向部間の部分に隣接して配置される、金属材料とセラミック材料とを含む混合部を備えたことを特徴とする、ESD保護デバイス。
  2. 前記混合部は、前記対向部及び前記対向部間のみに隣接して配置されたことを特徴とする、請求項1に記載のESD保護デバイス。
  3. 前記放電電極の前記対向部と前記混合部とが重なる方向に透視したとき、前記混合部は、前記空洞部の周縁に接して前記周縁よりも内側のみに形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のESD保護デバイス。
  4. 前記混合部に含まれる前記セラミック材料は、前記セラミック多層基板の少なくとも1層を形成するセラミック材料と同じであることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載のESD保護デバイス。
  5. 前記混合部は、前記金属材料の含有率が10vol%以上、50vol%以下であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一つに記載のESD保護デバイス。
  6. 前記放電電極は前記セラミック多層基板の外周面から間隔を設けて形成され、
    前記セラミック多層基板内において前記放電電極と異なる平面に形成され、前記セラミック多層基板の内部から前記セラミック多層基板の前記外周面まで延在し、前記外部電極に接続される内部電極と、
    前記セラミック多層基板内において前記放電電極と前記内部電極との間を接続するビア電極と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のESD保護デバイス。
  7. 一対の前記放電電極のうち、一方はグランド側に接続され、他方は回路側に接続され、
    前記一方の前記放電電極の前記対向部の幅が、前記他方の前記放電電極の前記対向部の幅よりも広いことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一つに記載のESD保護デバイス。
  8. 一対の前記放電電極のうち、一方はグランド側に接続され、他方は回路側に接続され、
    前記他方の前記放電電極の前記対向部の先端が尖っていることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一つに記載のESD保護デバイス。
  9. 前記グランド側に接続される一方の前記放電電極と接続される前記外部電極の電極面積が、前記回路側に接続される他方の前記放電電極と接続される前記外部電極の電極面積よりも大きいことを特徴とする、請求項7又は8に記載のESD保護デバイス。
  10. 前記セラミック多層基板の複数層が積層された方向にずらして、複数対の前記放電電極が配置されたことを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一つに記載のESD保護デバイス。
  11. 前記セラミック多層基板は、収縮抑制層と基材層とが交互に積層された無収縮基板であることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか一つに記載のESD保護デバイス。
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