JPWO2002035593A1 - ウェーハの製造方法及び研磨装置並びにウェーハ - Google Patents

ウェーハの製造方法及び研磨装置並びにウェーハ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2002035593A1
JPWO2002035593A1 JP2002538474A JP2002538474A JPWO2002035593A1 JP WO2002035593 A1 JPWO2002035593 A1 JP WO2002035593A1 JP 2002538474 A JP2002538474 A JP 2002538474A JP 2002538474 A JP2002538474 A JP 2002538474A JP WO2002035593 A1 JPWO2002035593 A1 JP WO2002035593A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
wafer
polished
sided
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002538474A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4038429B2 (ja
Inventor
祢津 茂義
桝村 寿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Handotai Co Ltd filed Critical Shin Etsu Handotai Co Ltd
Publication of JPWO2002035593A1 publication Critical patent/JPWO2002035593A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4038429B2 publication Critical patent/JP4038429B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/304Mechanical treatment, e.g. grinding, polishing, cutting
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02002Preparing wafers
    • H01L21/02005Preparing bulk and homogeneous wafers
    • H01L21/02008Multistep processes
    • H01L21/0201Specific process step
    • H01L21/02024Mirror polishing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/34Accessories
    • B24B37/345Feeding, loading or unloading work specially adapted to lapping

Abstract

ウェーハ外周部のダレを制御し、特に近年要求されているナノトポロジーの値を良くしたウェーハの製造方法及び研磨装置並びにウェーハを提供する。ウェーハ表面を鏡面化する研磨工程において、ウェーハの基準面を出すためにウェーハの裏面研磨を行うようにした。

Description

技術分野
本発明はウェーハの製造方法及び装置並びにウェーハに関し、特に鏡面研磨ウェーハの周辺ダレを防止し、外周部まで高平坦化することができるようにしたウェーハの製造方法及び研磨装置並びにウェーハに関する。
背景技術
一般にシリコンウェーハの製造方法は、図18(a)に示すように、単結晶インゴットをスライスして薄円板状のウェーハを得るスライス工程100と、該スライス工程100によって得られたウェーハの割れ、欠けを防止するためにその外周部を面取りする面取り工程102と、このウェーハを平坦化するラッピング工程104と、面取り及びラッピングされたウェーハに残留する加工歪みを除去するエッチング工程106と、そのウェーハ表面を鏡面化する研磨(ポリッシング)工程108と、研磨されたウェーハを洗浄して、これに付着した研磨剤や異物を除去する洗浄工程110を有している。上記工程は、主な工程を示したもので、他に熱処理工程、平面研削工程等の工程が加わったり、工程順が入れ換えられたりすることがある。
ウェーハを鏡面化するポリッシング(研磨)工程108は、更に細かな工程に分類されるが、各工程で様々な形態の研磨方法、研磨装置が用いられる。研磨工程に用いるウェーハ片面研磨装置200として、例えば図14に示すように、表面に研磨布202が貼付されかつ回転軸204によって回転せしめられる円盤状の定盤206と、研磨すべきウェーハWの一面を保持して研磨布202にウェーハWの他面を当接させるウェーハ保持ヘッド(研磨ヘッド)208と、このウェーハ保持ヘッド208を定盤206に対し相対回転させるヘッド駆動機構210とを具備し、研磨布202とウェーハWの間にスラリー供給装置212から研磨砥粒を含むスラリー214を供給することにより研磨を行うものが広く知られている。
また、別の形態として、図15に示すように、ウェーハの表裏両面を同時に研磨する方法もある。この両面研磨装置220は上下方向に相対向して設けられた下定盤222及び上定盤224を有している。該下定盤222の上面には下研磨布226が布設され、また上定盤224の下面には上研磨布228がそれぞれ布設されている。
円板状のキャリア230は、該下定盤222の下研磨布226の上面と該上定盤224の上研磨布228の下面との間に挟持され回転しつつ該下研磨布226と該上研磨布228との間を摺動する。該キャリア230には複数個のキャリアホール232が穿設されている。
研磨すべきウェーハWは該キャリアホール232内に配置される。該ウェーハWを研磨する場合には、研磨剤は不図示のノズルから上定盤224に設けられた不図示の貫通孔を介してウェーハWと研磨布226、228の間に供給され、該キャリア230の自転及び公転とともに該ウェーハWは自転及び公転して該下研磨布226と該上研磨布228との間を摺動し、ウェーハWの両面が研磨される。
また、ウェーハの保持方法にもいろいろな形態がある。例えば、複数枚のウェーハを同一プレート状にワックス等を用い接着して研磨するバッチ式のものや、ウェーハ1枚毎をワックス又は真空吸着等により保持し研磨する枚葉式の保持方法がある。
ウェーハを研磨する際のウェーハの支持方式としては、大きく分けて、ワックスマウント方式とワックスフリー方式の2つがあり、さらに、ワックスフリー方式には、真空吸着方式、テンプレート方式等がある。
このうちテンプレート方式によるウェーハ保持ヘッド240は、ウェーハWを研磨するにあたって、図17に示すように、テンプレート242のテンプレートブランクの嵌合穴244にウェーハWを嵌合させ、ヘッド246の下端に取りつけられた上定盤248の下面に接着されたバッキングパッド250によってそのウェーハWの背面側を保持するものである。
この保持ヘッド240でウェーハWを研磨するにあたっては、テンプレート242におけるテンプレートブランクの各嵌合穴244に研磨すべきウェーハWを嵌合させた状態で、ウェーハWが下方に来るようにテンプレート242を不図示の下定盤上に設置する。この状態では、ウェーハWの一面は、不図示の下定盤に張られた研磨布に接触する。この状態で上定盤248によりテンプレート242に背圧を作用させると共に、不図示の下定盤を回転させると、テンプレート242もその場で連れ回りしてウェーハWが研磨される。
このように真空吸着やワックスによる接着を行わず、バッキングパッドといわれる軟質な材料を用いウェーハを保持するワックスフリーといわれる保持方法もある。また、同様に柔らかいバッキングパッドで保持することで、吸着側の形状が表面に転写しないように保持し研磨するCMP(Chemical and Mechanical Polishing)という研磨方法もある。
これら様々な形態の研磨装置を組み合せ、1次研磨、2次研磨、仕上げ研磨など多段で研磨を行いウェーハの鏡面化を行っている。
これらの研磨では現状ワックスマウント方式が多く使用されているが、接着層のバラツキによる平坦度の悪化やワックスの洗浄等の関係から、例えばワックスフリー方式の研磨や両面研磨等も使用されてきている。例えば、図18(b)に示すようにワックスフリー研磨ステップ108Aは、1次研磨ステップA1、2次研磨ステップA2、仕上げ研磨ステップA3の全てでワックスフリー方式の研磨を行う例を示したもので、両面研磨ステップ108Bは1次研磨ステップB1で両面研磨を行い、その他の2次研磨ステップB2や仕上げ研磨ステップB3では他の形態の研磨方法を採用した例を示したものである。
1次研磨ステップA1、B1は、平坦化と鏡面化が主な目的であり、10μm以上の研磨代で研磨される工程である。形状を修正する(いわゆる修正研磨)ために比較的硬い研磨布を使用したりする。最近では、研磨工程前に、例えばエッチング工程やその前のラッピング工程、又は平面研削工程により平坦度を良くしておき、この形状を崩すことなく鏡面化(いわゆる倣い研磨)することもある。このような修正研磨と倣い研磨の組み合せにより平坦度を良くし鏡面化を図っている。
2次研磨ステップA2、B2は、1次研磨ステップA1、B1で改善できなかった部分の鏡面化が主な目的であり、数μm程度の研磨代で形状を崩すことなく一定の厚さを除去し研磨する。いわゆる倣い研磨が主である。但し、この段階でウェーハ外周部の形状を修正する場合もある。
仕上げ研磨ステップA3、B3は、ヘイズの改善が目的であり、研磨代はたいへん微量である。
ウェーハのテーパ等を無くし、より平坦にするには、研磨中にウェーハを自転させながら研磨することが効果的であり、ワックスフリーや両面(同時)研磨が好ましい。従って、1次研磨等ではこのような形態の研磨が行われる。
従来のワックスフリー研磨、両面(同時)研磨を行った場合、テーパは改善されるものの、周辺ダレが多く発生していた。また複数段で研磨するうちに撥ね上がり等も起こりウェーハ面内、特に周辺部分に変曲点を持ち、微小エリアでの凹凸(ナノトポロジーといわれることがある)、やフラットネスを悪化させていた。
上記した周辺ダレとは、ウェーハ外周部が過剰に研磨され中心部より厚さが薄くなる現象である。一般的な方法で研磨すると起こりやすい現象である。
撥ね上がりとは、その逆にウェーハ外周部が研磨されず中心部より厚くなる現象である。これは通常起こりづらいものであるが、CMP等でリテナーリングを用いた研磨ヘッドで研磨する場合に生じやすい。
また、1次や2次研磨等で平坦度を良くするために(周辺ダレが起こるのを前提に)ウェーハ外周部のみの研磨圧を中心部より低くする等して故意に周辺部の研磨速度を遅くすることにより生じることもある。
変曲点とは、上記のように周辺ダレのあるウェーハを撥ね上がるように研磨することによって生じる変曲点である。このような変曲点が存在するとナノトポロジーといわれる値が悪くなる。
ナノトポロジー(ナノトポグラフィーともいわれる)とは、ウェーハ表面を数mm角の複数の領域に区分し、各領域毎の高低差(peak to valley:PV値)を評価したものである。そして特定の高低差(PV値)を占める領域がウェーハ面内の何%を占めるか、又は評価した全領域のPV値の中で最も大きいPV値がどの程度かを評価している。
フラットネスには、裏面基準、表面基準等があり、例えばSBIR、SFQRのように表現される。ここでSBIR(Site Back−side Ideal Range)とは、平坦度に関してウェーハを吸着固定するチャック面を固定基準とし、各サイト(ウェーハ全面を一定領域毎に分けた各エリア)毎に評価し、チャック面からの最高位と最低位の距離差として定義される。
また、SFQR(Site Front least−sQuares Range)とは、平坦度に関して表面基準の平均平面をサイト毎に算出し、その面に対する凹凸の最大範囲を表わした値である。ウェーハのフラットネスにおいては、特に、表面基準のSFQR及びナノトポロジーをよくする必要がある。
ウェーハの両面研磨をしただけでは、変曲点はできないものの、周辺がダレやすい。特に両面がダレてしまうため、その影響は大きい。両面研磨工程の取り代を少なくすることで、ダレは小さくできるものの、鏡面を得るためにはその後の2次研磨の取り代が多くなってしまい、結局はダレてしまう。また、ワックスフリー方式による研磨を行った場合も、両面研磨と同様に周辺部にダレが生じやすく、フラットネスも十分ではない。
発明の開示
本発明では、このような研磨技術で最も困難であったウェーハ外周部のダレを制御し、特に近年要求されているナノトポロジーの値を良くしたウェーハの製造方法及び研磨装置並びにウェーハを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のウェーハの製造方法は、ウェーハ表面を鏡面化する研磨工程において、ウェーハの基準面を出すためにウェーハの裏面研磨を行うことを特徴とする。
上記ウェーハの基準面とは、反っているウェーハ等を平坦なウェーハ保持盤に吸着し、強制的に平坦な状態に研磨することで得られる面である。
上記研磨工程としてウェーハを複数段研磨する複数段研磨工程を用い、上記裏面研磨を該複数段研磨工程の1次研磨工程後に行うのが好適である。
上記複数段研磨工程において、両面(同時)研磨→裏面(片面)研磨→表面(片面)2次研磨→表面(片面)仕上げ研磨の順にウェーハの研磨を行うのが好ましい。このように両面同時研磨(1次研磨工程)後に、平坦なウェーハ保持盤に吸着し、強制的に平坦な状態にし裏面側を研磨する工程を入れることが好ましい。
両面同時研磨工程で両面研磨されたウェーハは、テーパは良好であるものの周辺がダレ易いという問題があり、したがって、両面研磨工程では、両面で5μm〜20μm程度の研磨代で研磨することが好ましい。また、上記複数段研磨工程において、表面基準研磨方式による表面(片面)1次研磨→裏面(片面)研磨→表面(片面)2次研磨→表面(片面)仕上げ研磨の順にウェーハの研磨を行うのが好適である。このように表面基準研磨方式による表面研磨(1次研磨工程)後に、平坦なウェーハ保持盤に吸着し、強制的に平坦な状態にし裏面側を研磨する工程を入れることが好ましい。表面基準研磨方式による研磨を行った場合ナノトポロジーは良いが、両面研磨と同様に周辺部にダレが生じやすいためである。
表面基準研磨方式の研磨の例として、テンプレート方式等のワックスフリー研磨があるが、そのウェーハ保持部分に軟質な弾性体膜、例えばバッキングパッドや軟質なフィルムで保持するようになっている研磨方式が好ましい。これにより表面基準研磨が行える。
次に、本発明で新たに導入した裏面研磨は、ウェーハ保持盤が平坦で硬度の高い、真空吸着等により吸着保持するタイプの保持盤を使用し研磨するのが好適である。この時、吸着痕がウェーハに転写しないようにするのが好ましい。つまり、真空吸着するための貫通孔の穴を小さくしたり、吸着圧力をなるべく低くして保持する。これにより一方の面の平坦度を良くし、基準面を作り出す。この研磨での研磨代は3〜10μm程度が好ましい。これにより周辺まで平坦度が良くなる。
ウェーハの基準面を出すのは、表面側を研磨しても出すことができるが、本発明では裏面を研磨して基準面を出すようにしている。つまり、本発明では、このウェーハの基準面は裏面を研磨することで出すことが必須である。
これは、両面研磨後、又はワックスフリー研磨後にさらに表面を研磨すると表面周辺部がさらにダレてしまい、また研磨ヘッド(ウェーハの保持方法)によっては研磨面に吸着痕が生じる場合が有り、フラットネスの悪化及びナノトポロジーの悪化につながるためである。
表面基準のナノトポロジーを良くするにはこのような悪化を防ぐ必要があり、表面のナノトポロジーに関係ない裏面側で平坦度や周辺ダレの調整を行う必要があるためである。
なお、従来技術の中にも両面研磨の後に裏面を研磨する技術があるが、これは基準面をだすものではなく、両面研磨の後に表裏の区別を明確にするため、わざと面粗さを粗くする(裏面)研磨を行う場合があったためである。本発明では裏面を粗くするのではなく、この段階でも裏面を鏡面化し、平坦度及び面状態を改善する研磨である。
特に、1次研磨の後に裏面研磨を行うことが好ましい。両面研磨装置で1次研磨しテーパを無くす、又は表面基準研磨方式のワックスフリー研磨で1次研磨を行いウェーハ全体の平坦度を向上させる。その後裏面を研磨することで基準面を作り、その後表面を2次、仕上げ研磨することでウェーハ外周部に変曲点のないウェーハが製造できる。なお、ここで1次、2次、仕上げ(3次)は表面側が研磨される回数で表現している。
裏面研磨を入れることにより、ウェーハ全体の平坦度(間接的に表面の平坦度)を良くしている。つまり表面を吸着し研磨することにより、吸着を解除した時、表面を研磨することなしに平坦度及び表面の周辺ダレを改善している。
本発明のウェーハの製造方法の特徴はウェーハの表面側を研磨する時には、ウェーハを吸着(固定)せず、裏面側を研磨する時にはウェーハを固定し研磨する点である。裏面研磨時のウェーハの固定方法は特に限定されないがワックスで接着又は真空吸着により平坦なウェーハ保持盤に固定し、強制的に保持面側を平坦な状態にして裏面側を研磨する。つまり、表面を研磨する時には表面基準研磨方式のワックスフリー方式等、及び裏面を研磨する時には基準面をもつワーク保持盤に保持して研磨する裏面基準研磨方式で研磨する。特に表面研磨→裏面研磨→表面研磨の工程順で研磨する。表面研磨でナノトポロジーの品質を作りこみ、裏面研磨でフラットネスの品質を作りこむ。裏面研磨後の表面研磨については、2次研磨及び仕上げ研磨を行えばよいが、仕上げ研磨のみ又は更に段数を増やした場合でも同様な効果が得られる。なお、仕上げ研磨等研磨代の少ない研磨では表面基準研磨方式及び裏面基準研磨方式のどちらを採用しても良い。
本発明の研磨装置の第1の態様は、ウェーハの表面を表面基準研磨方式により1次研磨する第1研磨部と、該第1研磨部によって研磨されたウェーハの表裏面を反転する第1反転装置と、該第1研磨部で研磨された面を平坦なウェーハ保持盤に吸着し、強制的に平坦にした状態で裏面を研磨する第2研磨部と、該第2研磨部によって研磨されたウェーハの表裏面を反転する第2反転装置と、ウェーハの表面をワックスフリー方式により2次研磨する第3研磨部とウェーハの表面をワックスフリー方式により仕上げ研磨する第4研磨部とを有することを特徴とする。
本発明の研磨装置の第2の態様は、少なくとも3つの研磨部を有する研磨装置であって、ウェーハの裏面を吸着すること無しに表面を研磨する第1研磨部と、該第1研磨部によって研磨されたウェーハの表裏面を反転する第1反転装置と、該第1研磨部で研磨された面を平坦なウェーハ保持盤に吸着し、強制的に平坦な状態にし裏面を研磨する第2研磨部と、該第2研磨部によって研磨されたウェーハの表裏面を反転する第2反転装置と、ウェーハの裏面を吸着すること無しに表面を研磨する第3研磨部とを有することを特徴とする。
本発明のウェーハは、両面が鏡面研磨されたウェーハであってその一主面(デバイスを形成する側:表面)の形状が、SFQRmaxが0.10μm以下であり、ウェーハ外周部から2mmより中心側に変曲点のないことを特徴とする。変曲点とは形状が上に凸の状態から下に凸へ、又は下に凸から上に凸へ変る点であり、微分係数の符号が入れ替わる部分である。本発明のウェーハは、この曲率の急激な変化がないウェーハであることを特徴とする。特にウェーハの端面から2〜20mm付近に0.02μm以上の大きな凹凸の変化がないウェーハである。さらに本発明のウェーハは、その表面を2mm角の複数の領域に区分し、各領域毎のPV値を評価し、該評価した全領域のPV値の中で最大PV値が20nm以下であるのが好ましい。
発明を実施するための最良の形態
以下に本発明の実施の形態を図面とともに説明するが本発明の技術思想から逸脱しない限り、これらの実施の形態以外に種々の変形が可能なことはいうまでもない。
図1は本発明に係るウェーハの製造方法の第1の実施の形態における工程順の一例を示すフローチャートで、(a)はウェーハの製造工程及び(b)はポリッシング工程における手順を示すものである。
図1(a)のウェーハの製造工程は図18(a)に示した従来のウェーハの製造工程と同様であるが、本発明方法においてはポリッシング工程107が従来のポリッシング工程108と異なっている。
本発明方法のポリッシング工程107は、図1(b)に示されるごとく、両面同時(1次)研磨ステップ107a→片面(裏面)研磨ステップ107b→片面(表面)2次研磨ステップ107c→片面(表面)仕上げ研磨ステップ107dから構成される。図18(b)に示した従来の両面研磨108Bと異なる点は、両面同時(1次)研磨107aの後に片面(裏面)研磨ステップ107bを行う点にある。前述したごとく、本発明においては、ウェーハの裏面を研磨してウェーハの基準面を出すものであり、この点に最大の特徴がある。
上記両面同時(1次)研磨ステップ107aを行うには、図15によって既に説明したような一般的に半導体ウェーハの表裏両面を同時に研磨する装置として知られている両面研磨装置220を使用すればよい。
本発明の特徴である裏面研磨ステップ107bで使用される研磨装置については基準面を作り出せるものであれば特に限定はないが、例えば、図16に示すような装置を用いることができる。図16において、研磨装置150の研磨用ウェーハ保持盤152は、ウェーハ保持面154と多数の真空吸着用の貫通孔156をもつ高平坦度なSiC等の硬質のウェーハ保持盤本体158を有している。
これらの貫通孔156はバキューム路160から不図示の真空装置につながり、真空の発生によってウェーハ保持面154にウェーハWを吸着保持するようになっている。更にウェーハ保持盤本体158のウェーハ保持面154を貫通孔を有した樹脂被膜162で被覆しても良い。
そして、ウェーハWの研磨に際しては、研磨用ウェーハ保持盤152のウェーハ保持面154に真空吸着等によりウェーハWを保持し、回転軸164を持つ研磨ヘッド166に装着して、研磨ヘッド166により回転されると同時に所定の荷重で回転する不図示の定盤上に貼り付けた研磨布にウェーハWを押し付ける。
なお、168はバキューム路160と並設された空気供給路で、ウェーハ保持盤152の内部でかつウェーハ保持盤本体158の上方に設けられた加圧空間170に空気を供給することによってゴム等の弾性支持部172によってウェーハ保持盤152に揺動可能に支持されたウェーハ保持盤本体158を下方に押圧し、ウェーハWを不図示の定盤の研磨布に加圧状態で押し付けることができる。
研磨剤の供給は不図示のノズルから所定の流量で研磨布上に供給し、この研磨剤がウェーハWと研磨布の間に供給されることによりウェーハが研磨される。このような研磨を入れることにより基準面を出すことができる。
この研磨の後、吸着した状態でウェーハは平坦であるが吸着を解除するとウェーハはもとの形に戻ろうとする。この時、表面側の周辺ダレも改善される。
裏面研磨でも研磨代が多い場合、周辺側がダレる傾向がある。しかし、裏面がダレても、また変曲点を持ったとしても、2次研磨で裏面が転写しないようにやわらかいバッキングパッド等で保持し形状を崩すことなく表面を研磨することにより、裏面のダレは影響無く表面のみ鏡面化できる。
また、研磨面に吸着孔の跡等が転写されることもある。これは基準面を出すために強制的にウェーハを平坦な状態に吸着するため、必然的に吸着力が強くなり吸着孔付近の形状が研磨後に現われてしまうものである。このような吸着孔の跡が現われるとナノトポロジーが悪くなる。
しかし、本発明方法においては、裏面研磨を行うため、この吸着痕が現われるのが裏面であり、周辺ダレと同様に裏面側に転写された跡は表面には影響されずに2次研磨できるので問題無い。
従って、本発明方法における片面(表面)2次研磨ステップ107cではCMPと言われる研磨装置を用いることが好ましい。CMPは、例えば柔らかいバッキングパッド等でウェーハを保持し、研磨面の形状を維持したまま研磨するものである。この時、研磨布の硬さをアスカーC硬度で70〜90程度に通常の研磨布より硬めに設定するのが好ましい。
この2次研磨ステップ107cでは研磨代を2μm以下、特に2次研磨ステップ107c及び仕上げ研磨ステップ107dも含め1〜1.5μm程度にすることが好ましい。このような研磨代であれば、この研磨による周辺ダレの発生を抑えることができるし、鏡面化も十分にできる。
なお、2次研磨ステップ107cでもリテナーリング等を用いた研磨ヘッドを使い研磨代を増やすことによってウェーハ形状の修正が可能である。しかし、このような研磨を行うと変曲点を持つウェーハが製造されやすい。従って、2次研磨ステップ107cでは形状の修正はほとんど行わない研磨代に設定し、1次研磨ステップ107a(及び裏面研磨ステップ107b)の形状を維持したまま研磨するのが好ましい。
仕上げ研磨ステップ107dは、図14によって既に説明したような従来の片面研磨装置200を用い、スェードタイプの研磨布等を使用し研磨すればよい。
一般に研磨代が増えるに従いウェーハ外周部のダレは大きくなる傾向がある。従って、表面基準の平坦度及びナノトポロジーを良くするには表面側の研磨代を少なくすることが望まれる。
全体的な表面側の研磨代を少なくした状態で平坦度(周辺ダレ)を改善し、また2次研磨ステップ以降は裏面が転写されないように研磨することにより表面基準の平坦度及びナノトポロジーの良いウェーハ及びウェーハ外周部、特に端面から2〜20mm付近に0.02μm以上の凹凸の変化、つまり大きな変曲点を持たないウェーハが製造できる。
続いて、本発明のウェーハの製造方法の第1の実施の形態における工程順の一例を模式図で示す図7を用い、本発明方法のそれぞれの研磨段階におけるウェーハ形状の変化について説明する。まず、例えば、図15に示したものと同様の両面研磨装置を用いて、ウェーハWの表面A及び裏面Bの1次(両面)研磨を行う〔図7(a)〕。
この1次(両面)研磨ステップの研磨条件としては、特に限定するものではないが、次の条件で研磨するのが好ましい。
研磨加重:200〜600g/cm(20〜60kPa)
研磨布:不織布タイプ(アスカーC硬度で60〜80程度)
研磨剤:コロイダルシリカ含有(pH=10〜11)
供給量:4〜6L/min
研磨代:両面で5μm〜20μm程度、好ましくは両面16μm程度。
上記したアスカーC硬度とは、スプリング硬さ試験機の一種であるアスカーゴム硬度計C型により測定した値であり、日本ゴム協会規格であるSRIS 0101に準じた値である。
この両面研磨工程後のウェーハWは図7(a)に示すように、テーパは良くなっているものの、ウェーハWの外周部のダレEが生じている。
次に、このウェーハWの裏面研磨(基準面作製)を行う〔図7(b)(c)(d)〕。この裏面研磨工程では、研磨装置の研磨用ウェーハ保持盤は、図12に示した研磨装置150のようなウェーハ保持面154と多数の真空吸着用の貫通孔156をもつSiC製の硬質の保持盤152を用い、このウェーハ保持盤152の保持面154にエポキシ樹脂の樹脂皮膜162を形成したものを使用した。
このウェーハ保持盤152によってウェーハWを吸着すると、吸着したウェーハ面が平坦となり、他方の面に凹凸が現われる。図7(b)では下に凸状となった状態が示されている。この時、ウェーハWの外周部のダレEは倍増(E×2)される。
これを吸着した状態で研磨すると、図7(c)に示したように平坦なウェーハWが製造される。
この裏面研磨ステップの研磨条件も、特に限定するものではないが、次の条件で研磨するのが好ましい。
研磨加重:200〜600g/cm(20〜60kPa)
研磨布:不織布タイプ(アスカーC硬度で60〜80程度)
研磨剤:コロイダルシリカ含有(pH=10〜11)
供給量:5〜15L/min
研磨代:3μm〜8μm程度、好ましくは5μm程度。
このような裏面研磨を入れることにより基準面を出すことができる。しかし、この研磨でも若干周辺部分がダレることがある。ウェーハWは、吸着された状態では平坦であるが吸着を解除すると、図7(d)に示したように、もとの形に戻ろうとする。また、図7(d)に示したように、吸着孔の跡Dが研磨面に転写されることがある。但し、このようなダレeや吸着痕DはウェーハWの裏面Bだけに現われ、ウェーハWの表面Aは1次研磨した時に比べて、平坦度は良くなっているものの、同じ状態の面である。
このようなウェーハWを2次(表面)研磨する〔図7(e)(f)〕。この研磨は従来用いられている装置及び方法を用いるものであれば、特に限定されないが、図17に示したようなバッキングパッド250によるウェーハ保持と、従来2次研磨で使用する研磨布よりやや固めの研磨布を使用する研磨装置240を用いて研磨することが好ましい。
この2次(表面)研磨ステップの研磨条件としても、特に限定するものではないが、次の条件で研磨するのが好ましい。
研磨加重:100〜300g/cm(10〜30kPa)
研磨布:不織布タイプ又はスェードタイプ又はポリウレタンタイプ(アスカーC硬度で70〜90程度)
研磨剤:コロイダルシリカ含有(pH=10〜11)
供給量:10L/min以上
研磨代:数μm、好ましくは2μm以下。
つまり、2次(表面)研磨ステップではCMPを用い、柔らかいバッキングパッド250(図17)と比較的硬い研磨布を用いることで表面の形状のみ修正し、裏面の形状を転写することなく研磨することができる。バッキングパッド250(図17)は、ウレタン発泡パッドからなり厚みは300μm以下が好ましい。また研磨布の硬度はアスカーC硬度で70〜90程度が好ましい。
なお、各研磨ステップで使用される研磨布についても、特に限定されるものではないが、これらの研磨ステップで用いられる研磨布(研磨パッド)は、不織布タイプの研磨布やスエードタイプの研磨布が主に用いられる。
不織布タイプの研磨布は、一般にポリエステルフェルト(組織はランダムな構造)にポリウレタンを含浸させたものであり、多孔性があり、かつ弾性も適度であり、高い研磨速度と平坦性にすぐれており研磨量を多くできることから1次又は2次研磨等で主に用いられる。
また、スエードタイプの研磨布はポリエステルフェルトにポリウレタンを含浸させた基材に、ポリウレタン内に発泡層を成長させ、表面部位を除去し発泡層に開口部を設けたもの(この層をナップ層と呼ぶ)で、特に仕上げ用に使用されており、発泡層内に保持された研磨剤が、工作物と発泡層内面との間で作用することにより研磨が進行する。ケミカルメカニカルな研磨に多用され、ダメージのない面が得られる。
近年では、より平坦度を良くするため、3層の研磨布とし、例えば硬質なプラスチックシートを基材としウレタンからなるナップ層を表層とし、基材部の下部に弾性体シートを形成した不織布を使わないタイプの研磨布もある。これらの研磨布は各ステップで最適なものを適宜選べばよい。また、この2次研磨ステップと同様な工程を更に加えてもよい。
2次研磨の終了したウェーハWに対して仕上げ研磨を行う〔図7(g)〕。仕上げ研磨は従来の方法を用いれば良い。仕上げ研磨用の研磨装置は特に限定されず、仕上げ研磨ステップの研磨条件としては次の条件で行えばよい。
研磨加重:100〜200g/cm(10〜20kPa)
研磨布:スェードタイプ
研磨剤:コロイダルシリカ含有(pH=10〜11)
供給量:0.5〜1L/min
研磨代:0.1μm以下の研磨代で良い。
図7(a)〜(g)に示したような研磨ステップを経て研磨されたウェーハは、表面に変曲点等がほとんどなく、ダレも改善された高平坦度なウェーハが製造できる。なお、上記各ステップの研磨条件は、ウェーハの形状により適宜、最適な条件に設定すれば良い。
図1に示した本発明方法の第1の実施の形態では、一次研磨として両面同時研磨を行った場合を示したが、一次研磨として他のタイプの研磨手法を用いることも可能であり、以下に説明する。図10は、本発明に係るウェーハの製造方法の工程順の第2の実施の形態を示すフローチャートで、(a)はウェーハの製造工程及び(b)はポリッシング工程における手順を示すものである。
図10(a)のウェーハの製造工程は図18(a)に示した従来のウェーハの製造工程及び図1(a)に示した本発明のウェーハの製造工程の第1の実施の形態と同様であるが、本発明についてはポリッシング工程307が従来のポリッシング工程108及び図1(a)のポリッシング工程107と異なっている。
本発明方法の第2の実施の形態におけるポリッシング工程307は図10(b)に示されるごとく、表面基準研磨方式による表面(片面)1次研磨ステップ307a→裏面(片面)研磨ステップ307b→表面(片面)2次研磨ステップ307c→表面(片面)仕上げ研磨ステップ307dから構成される。表面基準研磨方式による表面(片面)1次研磨ステップ307aとは、バッキングフィルムを使ったいわゆるテンプレート方式や、弾性体を介してウェーハを保持する研磨方式などのワックスフリー方式による研磨である。このように真空吸着等により強制的にウェーハを保持せず基準面となる保持盤等にウェーハを固定することなしに研磨する研磨方式である。図18(b)に示した従来のワックスフリー研磨108Aと異なる点は、表面基準研磨方式によるワックスフリー研磨307aの後に片面(裏面)研磨307bを行う点にある。前述したごとく、本発明においては、ウェーハの裏面を研磨してウェーハの基準面を出すものであり、この点に最大の特徴がある。
上記表面基準研磨方式による研磨ステップ307aを行うには、図17によって既に説明したような研磨装置を使用すればよい。
なお、ポリッシング工程の裏面研磨ステップ307b、2次研磨ステップ307c、仕上げ研磨ステップ307dは図1(b)に示した裏面研磨ステップ107b、2次研磨ステップ107c、仕上げ研磨ステップ107dと対応し、またその工程は同様であるので説明を省略する。
本発明方法の第2実施の形態のそれぞれの研磨段階におけるウェーハ形状の変化については、本発明の第1の実施の形態に関して説明した図7とほぼ同様である。両者の相違点について言えば、本発明の第2の実施の形態においては、表面基準研磨方式の研磨ステップ307a後のウェーハは、ウェーハ表面が鏡面化され、ウェーハ裏面がエッチングされた状態の面となっている点である。しかし、ウェーハWの外周部には研磨及びエッチングによるダレが生じており、図7(a)と形状的には類似している。
さらに、本発明方法の第2の実施の形態について、1次研磨ステップで両面研磨を行う本発明方法の第1の実施の形態の場合との相違点を中心に以下に説明する。本発明方法の第2の実施の形態における表面基準研磨方式による研磨(1次研磨)ステップの研磨条件については、特に限定するものではないが、次の条件で研磨することが好ましい。
研磨加重:200〜600g/cm(20〜60kPa)
研磨布:不織布タイプ(アスカーC硬度で60〜80程度)
研磨剤:コロイダルシリカ含有(pH=10〜11)
研磨剤供給量:4〜6L/min
研磨代:5〜10μm、好ましくは8μm程度。
次に、このウェーハの裏面研磨を行う。つまり、図7(b)、(c)、(d)に対応する基準面の作製を行う。1次研磨ステップが例えばテンプレート方式のワックスフリー研磨の場合、図7(b)で示すウェーハ外周部のダレは、表面(研磨面)のダレと裏面(エッチング面)のダレとを足したものとなる。
本発明方法の第2の実施の形態における裏面研磨ステップの条件も、特に限定するものではないが、次の条件で研磨することが好ましい。
研磨加重:200〜600g/cm(20〜60kPa)
研磨布:不織布タイプ(アスカーC硬度で60〜80程度)
研磨剤:コロイダルシリカ含有(pH=10〜11)
研磨剤供給量:5〜15L/min
研磨代:5〜10μm、好ましくは8μm程度。
研磨代は裏面がエッチングされている面であるため、1次研磨ステップにおいて両面研磨を実施した例より若干多めに研磨することが好ましい。これ以降のステップは、図1(b)に示した本発明方法の第1の実施の形態の場合と同様であるので再度の説明は省略する。
本発明方法の第2の実施の形態におけるこのような複数段の研磨は、個々の研磨装置、例えば1次研磨ステップは1次研磨用の装置及び裏面研磨ステップは裏面研磨用の装置で行っても良いが、複数台の研磨装置を一体的に配置した複合的な研磨装置とすると好ましい。図11は4台の研磨装置を一体的に配置して構成した本発明方法の第2の実施の形態を実施するのに好適な本発明の複合的な研磨装置の一つの実施の形態を示す概略平面説明図である。
図11において、本発明の研磨装置400は、4台の異なる形態の研磨装置を連続的に配置し、それぞれ表面(片面)1次研磨部(第1研磨部)401、裏面(片面)研磨部(第2研磨部)402、表面(片面)2次研磨部(第3研磨部)403及び表面(片面)仕上げ研磨部(第4研磨部)404を構成したものである。
図11において、405はウェーハを前工程から第1研磨部401に搬送する第1搬送アームである。また、第1研磨部401と第2研磨部402の間にはウェーハの表裏面を反転させる機構を有する第1反転装置406がついており、表面研磨されたウェーハを反転し、次のステップでは裏面を研磨することができる。同様に第2研磨部402と第3研磨部403間にもウェーハの表裏面を反転させる機構を有する第2反転装置407が設けられており、第3研磨部403では、ウェーハ表面側が研磨できるようになっている。
従来表面のみ研磨された装置ではこのようなウェーハの反転機構は不要であったが、本発明では、少なくとも表面研磨→裏面研磨→表面研磨のステップ順で研磨することが重要でありこの様な機構が必要となる。なお、図11において、408は第2搬送アームで、第3研磨部403で研磨されたウェーハを第4研磨部404へ搬送する。また、409は第3搬送アームで、第4研磨部404で仕上げ研磨されたウェーハを次工程へ搬送する。
図12は、第1研磨部401の概略側面説明図である。同図において、410は基台であり、その上面には定盤411が配置されている。この定盤411は駆動軸(不図示)により回転駆動するものである。定盤411の上面には研磨布412が貼られており、この研磨布412上にスラリー供給装置413よりスラリー414を供給して研磨を行うようになっている。研磨ヘッド415は上下に昇降可能、かつ回転可能に吊設され、ウェーハを保持した状態で任意の研磨圧で研磨布412に摺接し研磨する。又各研磨部は、複数枚まとめて処理するバッチ式の研磨装置でも良いが、ウェーハ直径が大口径になっていること及び取扱いの容易さから1枚1枚処理する枚葉式の研磨ヘッド415を有する研磨装置を用いるのが好ましい。この時、研磨ヘッド415は1軸、又は複数軸(いわゆる多軸枚葉方式)であっても良い。なお、上記した第1研磨部401の基本的構成は、第2研磨部402、第3研磨部403及び第4研磨部404においても、下記するような研磨ヘッド415の具体的構成が異なる点を除いて共通であり、各研磨部402〜404についての個別的な説明は省略する。
図12に示した第1研磨部401の研磨ヘッド415としては図17に示したようなワックスフリー方式の研磨ヘッド(図17の246)が用いられる。第2研磨部402では、研磨ヘッドとして図16に示したような真空吸着方式の研磨機構を有する研磨ヘッド(図16の166)を用い、平坦なウェーハ保持盤(図6の152)に吸着し、強制的に平坦な状態にして裏面側を研磨する。第3研磨部403及び第4研磨部404では、研磨ヘッドとして図17に示したようなワックスフリー方式の研磨ヘッド(図17の246)を用いる。表面側の研磨は研磨が進むにつれ徐々に微細な研磨ができる研磨条件で研磨するのが好ましい。特に各ステップについて前述したような研磨条件で実施すれば良い。
続いて、本発明の研磨装置400の作用について説明する。まず、エッチングされたウェーハを第1搬送アーム405により第1研磨部401に搬送する。第1研磨部401は、研磨ヘッド415として図17に示したようなワックスフリー方式の研磨ヘッド(図17の246)を具備しており、デバイスを形成する面(表面)を磨くために、ウェーハ裏面を保持する。その後、研磨ヘッド415を降下させ、任意の研磨条件(1次研磨条件)で研磨する。
研磨されたウェーハは第1反転装置406によりウェーハの表裏を反転する。このウェーハ反転装置406における反転機能に付いては特に限定するものではないが、ロボットアーム等による回転により反転すれば良い。
この反転されたウェーハ裏面が上面とされたウェーハは、その後、第2研磨部402に搬送され、研磨ヘッドとして用いられている図16に示したような研磨ヘッド(図16の166)にウェーハ表面を保持し、強制的に平坦な状態にした状態とし、その後、研磨ヘッドを降下させ、任意の研磨条件(裏面研磨条件)でウェーハの裏面側を研磨する。
研磨されたウェーハは第1反転装置406と同様の反転機能を有する第2反転装置407により再度ウェーハの表裏が反転される。
再度反転されてウェーハ表面が上面とされたウェーハは、その後、第3研磨部403に搬送され、図17に示したような研磨ヘッドにウェーハ裏面を保持し、その後、研磨ヘッドを降下させ、任意の研磨条件(2次研磨条件)でウェーハの表面側を2次研磨する。
次いで、この2次研磨されたウェーハは、第2搬送アーム408により、第4研磨部404に搬送され、図17に示したような研磨ヘッド(図17の246)にウェーハ裏面を保持し、その後、研磨ヘッドを降下させ、任意の研磨条件(仕上げ研磨条件)でウェーハの表面側を仕上げ研磨する。
この仕上げ研磨後、ウェーハは第3搬送アーム409によって搬送され、次工程の洗浄工程に送られる。
以上のような手順でウェーハ表面及び裏面が研磨され高平坦度なウェーハを得ることができる。
図11に示した実施の形態では、4台の研磨装置を一体的に配置して本発明の研磨装置を構成した例を示したが、3台の研磨装置を一体的に配置して本発明の研磨装置を構成することも可能である。図13は3台の研磨装置を一体的に配置して構成した本発明の研磨装置の他の実施の形態を示す概略平面説明図である。
図13において、本発明の研磨装置500は、3台の異なる形態の研磨装置を連続的に配置し、それぞれ表面(片面)1次研磨部(第1研磨部)502、裏面(片面)研磨部(第2研磨部)503及び表面2次仕上げ研磨部(第3研磨部)504を構成したものである。なお、501はローダー部で、第1受け渡しステージ501a及び第1搬送アーム506を有している。505はアンローダー部で、第5受け渡しステージ505aを有している。
第1研磨部502は、第1及び第2研磨ステージ507、508、第1位置決めステージ509、第2及び第3搬送アーム510、511及び第2受け渡しステージ512を有している。第1及び第2研磨ステージ507、508はそれぞれ第1及び第2研磨ヘッド507a、508a及び第1及び第2研磨機ローダー507b、508bを具備している。
第2研磨部503は、第3及び第4研磨ステージ513、514、第2位置決めステージ515、第4及び第5搬送アーム516、517及び第3受け渡しステージ518を有し、さらに第1洗浄ユニット519を有している。なお、第4搬送アーム516は第1反転装置として作用する。第3及び第4研磨ステージ513、514は、それぞれ第3及び第4研磨ヘッド513a、514a及び第3及び第4研磨機ローダー513b、514bを具備している。
第3研磨部504は、第5及び第6研磨ステージ520、521、第3位置決めステージ522、第6及び第7搬送アーム523、524及び第4受け渡しステージ525を有し、さらに第2洗浄ユニット526を有している。なお、第6搬送アーム523は第2反転装置として作用する。第5及び第6研磨ステージ520、521はそれぞれ第5及び第6研磨ヘッド520a、521a及び第5及び第6研磨機ローダー520b、521bを具備している。なお、図13の例では第3の研磨部504の第5及び第6の2基ある研磨ステージ520、521のうち第5の研磨ステージ520を表面2次研磨用、第6の研磨ステージ521を仕上げ研磨用として使用している。
上記の構成によりその作用を説明する。まず、研磨されるウェーハはローダー部501より供給される。第1搬送アーム506によりウェーハを第1受け渡しステージ501aから第1位置決めステージ509に搬送し、位置決めし、第2搬送アーム510で第1及び第2研磨機ローダー507b、508bにウェーハを搬送セットする。次いで、第1及び第2研磨機ローダー507b、508bにより、ウェーハを第1研磨部(表面1次研磨部)502の第1及び第2研磨ヘッド507a、508aの下面側に搬送し、第1及び第2研磨ヘッド507a、508aによりウェーハを保持する。その後、第1及び第2研磨機ローダー507b、508bは定位置に戻る。第1及び第2研磨ヘッド507a、508aに保持されたウェーハは研磨布上に摺接され研磨される。図13の例では、作業効率を改善するため第1及び第2の2基の研磨ステージ507、508があり、それぞれにウェーハが供給され研磨される。そこで研磨されたウェーハは再度第1及び第2研磨機ローダー507b、508bにより研磨機外に搬送され、第2搬送アーム510により第2受け渡しステージ512に送られる。
次に、この表面1次研磨されたウェーハは第3搬送アーム511により第2研磨部503の第1の洗浄ユニット519に搬送され、洗浄される。この洗浄ユニット519は、例えば、SC1液(アンモニア、過酸化水素、水系の洗浄液)のディップ式の洗浄で、リンス液→SC1液→リンス液→リンス液で処理する洗浄ユニットとするのが好ましい。
この洗浄後、第4搬送アーム(第1反転装置)516によりウェーハを反転し、第2位置決めステージ515にウェーハを搬送し位置決めをする。位置決めされたウェーハは第4搬送アーム516で第3及び第4研磨機ローダー513b、514bに搬送される。その後、第3及び第4研磨機ローダー513b、514bにより、ウェーハを第2研磨部(裏面研磨部)503の研磨ヘッド513a、514aの下面側に搬送し、ウェーハは研磨ヘッド513a、514aに保持された状態でその裏面が研磨される。図13の例では、作業効率を改善するため第3及び第4の2基の研磨ステージ513、514があり、それぞれにウェーハが供給され研磨される。そこで研磨されたウェーハは第3及び第4研磨機ローダー513b、514bにより研磨機外に搬送され、第4搬送アーム516により第3受け渡しステージ518に送られる。この裏面研磨されたウェーハは第5搬送アーム517により第3研磨部504の第2の洗浄ユニット526(洗浄条件等は第1の洗浄ユニット519と同じ構成)に搬送され洗浄される。
洗浄後、第6搬送アーム(第2反転装置)523によりウェーハを反転し、第3位置決めステージ522にウェーハを搬送し位置決めをする。位置決めされたウェーハは第6搬送アーム523で第5及び第6研磨機ローダー520b、521bに搬送される。その後、第5及び第6研磨機ローダー520b、521bにより第3研磨部(表面2次研磨・仕上げ研磨部)504の第5研磨ステージ(表面2次研磨ステージ)520に送り、ウェーハの表面を2次研磨する。表面2次研磨されたウェーハは、第5研磨機ローダー520bにより研磨機外に搬送され、第6搬送アーム523により第3位置決めステージ522で位置決めした後、再度第6搬送アーム523で、第6研磨機ローダー521bに搬送される。ついで、第6研磨機ローダー521bにより第3研磨部504の仕上げ研磨ステージ(第6研磨ステージ)521にウェーハを搬送し、仕上げ研磨を行う。
そこで仕上げ研磨されたウェーハは第6研磨機ローダー521bにより研磨機外に搬送され、第6搬送アーム523により第4受け渡しステージ525に送られる。この仕上げ研磨されたウェーハは、第7搬送アーム524によりアンローダー部505の第5受け渡しステージ505aに搬送され、最後に次工程(洗浄工程)に送られる。
実施例
以下に本発明を実施例をあげてさらに具体的に説明するが、これらの実施例は限定的に解釈されるべきでないことはいうまでもない。
(実施例1)
一般的な工程、スライス、面取り、ラップ、エッチングされた8インチウェーハについて、本発明方法における研磨を行った。
本発明方法における研磨ステップは、図7に示したように、両面(同時)研磨(表面1次)ステップ〔図7(a)〕→片面研磨(裏面)ステップ〔図7(b)(c)(d)〕→片面2次研磨(表面2次)ステップ〔図7(e)(f)〕→片面仕上げ研磨(表面3次)ステップ〔図7(g)〕の順で実施した。
(1)両面(同時)1次研磨ステップ
両面研磨装置として、AC2000(Peter−Wolters社製)を用いた。研磨条件は次の通りである。
研磨加重:300g/cm(30kPa)
研磨布:SUBA600(ロデール社製商品名)(アスカーC硬度78)
研磨剤:HP−20(フジミインコーポレーテッド社製商品名)(pH=10.5)
供給量:5L/min
研磨代:片面8μm(両面16μm)で研磨した。
(2)片面(裏面)研磨ステップ
研磨装置として、FSP−200(不二越機械工業社製)を用いた。研磨条件は次の通りである。ウェーハ保持盤には高平坦度なSiCセラミックスにエポキシ樹脂を被膜したものを用いた。
研磨加重:300g/cm(30kPa)
研磨布:SUBA600(ロデール社製商品名)(アスカーC硬度78)
研磨剤:AJ−1325(日産化学社製商品名)(pH=10.5)
供給量:10L/min
研磨代:5μmで行った。
(3)片面(表面)2次研磨ステップ
研磨装置としてFSP−200(不二越機械工業社製)を用い研磨条件は次の通りである。ウェーハ保持のためのバッキングパッドはウレタン発泡パッドを用いた。
研磨加重:200g/cm(20kPa)
研磨布:PUパット(ロデール社製商品名)(アスカーC硬度80)
研磨剤:SSS(日産化学社製商品名)(pH=10.5)
供給量:10L/min
研磨代:1μm程度。
(4)仕上げ研磨ステップ
研磨装置としてFSP−200(不二越機械工業社製)を用い、研磨条件は次の通りである。
研磨加重:150g/cm(15kPa)
研磨布:FS−7(第一レース社製商品名)
研磨剤:フジミ3900(フジミインコーポレーテッド社製商品名)
供給量:500mL/min
研磨代:0.1μm以下。
上記した各研磨処理を行ったウェーハについてその平坦度及びナノトポロジーについての評価を行った。図2に研磨後のウェーハの平坦度を示すマップを示す。これは、静電容量型のセンサを有する厚さ測定器(ADE社製9700E+Station)で測定したものである。このウェーハの平坦度(SFQRmax)は0.071μmと大変良好であった。
また、ウェーハ周辺部の断面形状を図5に示す。周辺2mmを除外し、端面より2mmの位置を基準(零)とし示したものである。外周ダレも改善され、変曲点も見られず良好であることがわかる。
さらにまた、ナノトポロジーについて、図6に示すような形で評価した。これは、ウェーハを複数のエリア(2mm角の領域)に区分しその各エリア内の凹凸を確認し、その凹凸の値(PV値)をもつエリアがウェーハの何%を占めるか(占有率)を値の大きい方から累積したものである。ナノトポロジーについては、ADE社製WIS CR83−SQMにより評価した。
実施例1のグラフを見ると、PV値が18.0nmのエリアは略零であり、2mm角で見たナノトポロジーの場合、これ以上の凹凸は面内に存在しないことを示している。
つまり、ナノトポロジー評価では、占有率が0%となる凹凸の高さ(最も大きなPV値を示すエリア)が重要であり、本実施例では18.0nmとたいへん小さい値であり、凹凸の少ないウェーハ面(ナノトポロジーの良好なウェーハ面)であることがわかる。
(比較例1)
実施例1と同様のウェーハについて、図8に示した研磨、即ち、両面研磨(表面1次)ステップ〔図8(a)ウェーハの外周ダレEが大きい。〕→片面2次研磨(表面2次)ステップ〔図8(e)(f)ウェーハの外周ダレEが大きくなり平坦度があまりよくならない(リテーナリング等を使うと変曲点になる場合もある)。〕→片面仕上げ研磨(表面3次)ステップ〔図8(g)ウェーハの外周部分の平坦度があまり改善されていない。〕を行った。片面(裏面)研磨条件を除いた他はすべて、実施例1と同じ条件で研磨した。
両面研磨〔図8(a)〕を終了した段階(1次研磨の段階)で平坦度(SFQRmax)は0.126μm程度であった。2次研磨後でも同程度であり2次研磨ステップではほとんど形状は修正できない。むしろ若干周辺ダレを起こす。
このような研磨ステップを経たウェーハの形状を図3に示す。このようにウェーハ外周部で等高線が密集しており形状がダレていることがわかる。また、図5からもウェーハ外周部の厚さ変化で6mm付近から急激な形状変化があることがわかる。つまり、このような研磨では平坦度(特にウェーハ外周の平坦度)は良くならず問題である。
ナノトポロジーについては図6に示したが、同図の比較例1のグラフに示されるように、占有率が0%となる凹凸の高さは30〜40nmと比較的大きな凹凸が残ったウェーハ面(ナノトポロジーの悪いウェーハ面)であった。
(比較例2)
実施例1と同様のウェーハについて、図9に示した研磨、即ち、両面研磨(表面1次)ステップ〔図9(a)ウェーハの外周ダレEが大きい。〕→片面研磨(表面2次)ステップ〔図9(b)ウェーハの吸着状態(研磨前)、図9(c)ウェーハの吸着状態(研磨後)、図9(d)ウェーハの吸着解除後(ウェーハの平坦度がよくなるが表面Aに吸着痕Dや変曲点Mが出ることがある)。〕→片面2次研磨(表面3次)ステップ〔図9(e)ウェーハの表面Aが研磨される(形状を維持した状態)。図9(f)〕→片面仕上げ研磨(表面4次)ステップ〔図9(g)表面Aに変曲点Mや吸着痕Dのあるウェーハとなってしまい表面基準の平坦度及びナノトポロジーは悪くなる。〕の順で実施した。つまり、この比較例では実施例1の裏面研磨ステップの代わりにウェーハ表面を研磨した。実施例1の裏面研磨ステップと同じ研磨条件で、実施例1とは逆の面(表面)で基準面を作製した。その他は実施例1と同様である。
平坦度はSFQRmaxで、0.110μm程度に改善されたが、十分ではなかった。また魔鏡を観察すると研磨面に吸着孔の跡が見られるケースもみられ、ナノトポロジー(占有率が0%となる凹凸の高さ)も25nm程度であった。
また、ウェーハの形状(マップ)は図4のようであった。図5に示すような周辺6mm付近で変曲点のような形状を示すことがあった。つまり平坦度は改善されているもののナノトポロジーの改善には十分で無いことが分かった。
実施例1、比較例1及び比較例2について平坦度(SFQR)のデータを表1に示す。ウェーハ面内の各セル毎のSFQRは実施例及び比較例1及び2とも(実施例の方が若干良いが)0.04μmであるが、max値を比べると実施例が良くなっている。なお、セルの大きさは25mm×25mm(25mm角)の大きさで評価した。
また、各セルのバラツキ(σ)も改善されており、変曲点等のないウェーハが製造できていることがわかる。比較例では3mm除外で評価した場合と、2mm除外で評価した場合、実施例に比べ数値の悪化が大きい。これは比較例では外周に行く程、周辺がダレていることを示す。
Figure 2002035593
表1において、3mm除外とは、平坦度を評価する時にウェーハの端部(ウェーハ外周部)から3mmは評価しないことを意味し、これより内側のエリアで評価した値である。2mm除外は、ウェーハの端部(ウェーハ外周部)から2mmは評価しない。
比較例のような方法では、SFQRmaxは良くても0.10〜0.15μm及びデータは示していないがSBIRmaxで0.3μmまでしか改善できないが、本実施例のような裏面研磨を追加することで、SFQRmax0.10以下及びSBIRmax0.3μm以下のものが安定して製造することができる。またナノトポロジーの良好なウェーハが容易に製造することができる。
(実施例2)
実施例1と同様のウェーハについて、両面研磨(表面1次)の研磨の代わりにテンプレートを用いたワックスフリー方式で研磨した以外は実施例1と同様に研磨した。即ち、表面基準研磨方式による表面(片面)1次研磨ステップ→裏面(片面)研磨ステップ→表面(片面)2次研磨ステップ→表面(片面)仕上げ研磨ステップの順にウェーハの研磨を行った。
研磨装置として、表面基準研磨方式による表面(片面)1次研磨、裏面研磨、表面2次研磨、及び仕上げ研磨が連続してできる装置を用いた。具体的には図13に示したような3台の研磨装置(3つの研磨部)を一体的に配置し、各研磨部にはそれぞれ2基の研磨ステージを設けた研磨装置を用いた。
各洗浄ユニットにおいては、SC1液(アンモニア、過酸化水素、水素の洗浄液)のディップ式の洗浄で、リンス液→SC1液→リンス液→リンス液で処理する洗浄方式を採用した。
各研磨部の研磨条件は、表面基準研磨方式による表面(片面)1次研磨ステップの研磨条件及び裏面研磨の取り代を8μmとした以外は、実施例1と同様な研磨加重、研磨布、研磨剤、研磨剤供給量、研磨代で行っている。表面基準研磨方式による表面(片面)1次研磨は、ウェーハ保持のためバッキングパッドとしてウレタン発泡パッドを用いたテンプレート方式のワックスフリー研磨である。研磨条件は次の通りである。
研磨加重:300g/cm(30kPa)
研磨布SUBA600(ロデール社製商品名)(アスカーC硬度78)
研磨剤:HP−20(フジミインコーポレーテッド社製商品名)(pH=10.5)
供給量:5L/min
研磨代:10μm。
このような研磨装置及び研磨条件を用い、研磨した結果、ウェーハの平坦度は(SFQRmax;2mm除外)は0.10μmであった。またナノトポロジー評価で占有率が0%となる凹凸の高さは20nmと良好であった。SBIRmaxも0.14μmと良好であった。
産業上の利用可能性
以上のように本発明によれば、研磨技術で最も困難であったウェーハ外周部のダレを制御、特にエッジ2mm以下を含めた平坦度、特に周辺3mmより内側に平坦度の変曲点を持たないウェーハ、特に近年要求されているナノトポロジーを良くしたウェーハ、即ち、平坦度及びナノトポロジーの良好なウェーハが製造できる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係るウェーハの製造方法の第1の実施の形態における工程順の一例を示すフローチャートで、(a)はウェーハの製造工程及び(b)はポリッシング工程における手順を示すものである。
図2は、実施例1における研磨終了後のウェーハ表面の平坦度を示すマップである。
図3は、比較例1における研磨終了後のウェーハ表面の平坦度を示すマップである。
図4は、比較例2における研磨終了後のウェーハ表面の平坦度を示すマップである。
図5は、実施例1、比較例1及び2における研磨終了後のウェーハの周辺部の断面形状(ウェーハ端面からの距離と厚さの変化との関係)を示すグラフである。
図6は、実施例1、比較例1及び2における研磨終了後のウェーハのPV値とその占有率の関係を示すグラフである。
図7は、本発明のウェーハの製造方法の第1の実施の形態における工程順の一例を示す模式図である。
図8は、比較例1におけるウェーハの製造の工程順を示す模式図である。
図9は、比較例2におけるウェーハの製造の工程順を示す模式図である。
図10は、本発明に係るウェーハの製造方法の第2の実施の形態における工程順の一例を示すフローチャートで、(a)はウェーハの製造工程及び(b)はポリッシング工程における手順を示すものである。
図11は、本発明に係るウェーハの製造装置の一つの実施の形態を示す平面概略説明図である。
図12は、図11の要部を示す側面的概略拡大説明図である。
図13は、本発明に係るウェーハの製造装置の他の実施の形態を示す平面概略説明図である。
図14は、片面研磨装置の一例を示す側面説明図である。
図15は、両面研磨装置の一例を示す要部の摘示断面説明図である。
図16は、裏面研磨で使用される研磨装置の一例を示す要部の摘示断面説明図である。
図17は、テンプレート方式によるウェーハ研磨装置の一例を示す要部の摘示断面説明図である。
図18は、従来のウェーハ製造方法の工程順の一例を示すフローチャートで、(a)はウェーハの製造工程及び(b)はポリッシング工程における手順を示すものである。

Claims (11)

  1. ウェーハ表面を鏡面化する研磨工程において、ウェーハの基準面を出すためにウェーハの裏面研磨を行うことを特徴とするウェーハの製造方法。
  2. 前記研磨工程としてウェーハを複数段研磨する複数段研磨工程を用い、前記裏面研磨を該複数段研磨工程の1次研磨工程後に行うことを特徴とする請求項1記載のウェーハの製造方法。
  3. 前記複数段研磨工程において、両面(同時)研磨→裏面(片面)研磨→表面(片面)2次研磨→表面(片面)仕上げ研磨の順にウェーハの研磨を行うことを特徴とする請求項2記載のウェーハの製造方法。
  4. 前記複数段研磨工程において、表面基準研磨方式による表面(片面)1次研磨→裏面(片面)研磨→表面(片面)2次研磨→表面(片面)仕上げ研磨の順にウェーハの研磨を行うことを特徴とする請求項2記載のウェーハの製造方法。
  5. 前記裏面研磨において、ウェーハ保持部が硬質で、さらに保持面が高平坦度のウェーハ保持盤にウェーハを保持し研磨することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のウェーハの製造方法。
  6. 前記表面2次研磨工程において、バッキングパッドによりウェーハを保持しかつ硬度がアスカーC硬度で70〜90の研磨布を用いてウェーハを研磨することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項記載のウェーハの製造方法。
  7. ウェーハの表面を表面基準研磨方式により1次研磨する第1研磨部と、該第1研磨部によって研磨されたウェーハの表裏面を反転する第1反転装置と、該第1研磨部で研磨された面を平坦なウェーハ保持盤に吸着し、強制的に平坦にした状態で裏面を研磨する第2研磨部と、該第2研磨部によって研磨されたウェーハの表裏面を反転する第2反転装置と、ウェーハの表面をワックスフリー方式により2次研磨する第3研磨部とウェーハの表面をワックスフリー方式により仕上げ研磨する第4研磨部とを有することを特徴とする研磨装置。
  8. 少なくとも3つの研磨部を有する研磨装置であって、ウェーハの裏面を吸着すること無しに表面を研磨する第1研磨部と、該第1研磨部によって研磨されたウェーハの表裏面を反転する第1反転装置と、該第1研磨部で研磨された面を平坦なウェーハ保持盤に吸着し、強制的に平坦な状態にし裏面を研磨する第2研磨部と、該第2研磨部によって研磨されたウェーハの表裏面を反転する第2反転装置と、ウェーハの裏面を吸着すること無しに表面を研磨する第3研磨部とを有することを特徴とする研磨装置。
  9. 少なくともウェーハの片面が鏡面研磨されたウェーハであって、その一主面の形状が、SFQRmaxが0.10μm以下であり、ウェーハ外周部から2mmより中心側に変曲点のないことを特徴とするウェーハ。
  10. 前記ウェーハ表面を2mm角の複数の領域に区分し、各領域毎のPV値を評価し、該評価した全領域のPV値の中で最大PV値が20nm以下であることを特徴とする請求項9記載のウェーハ。
  11. 前記ウェーハ表面を2mm角の複数の領域に区分し、各領域毎のPV値を評価し、該評価した全領域のPV値の中で最大PV値が18nm以下であることを特徴とする請求項9記載のウェーハ。
JP2002538474A 2000-10-26 2001-10-22 ウェーハの製造方法及び研磨装置並びにウェーハ Expired - Fee Related JP4038429B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000326470 2000-10-26
JP2000326470 2000-10-26
PCT/JP2001/009240 WO2002035593A1 (fr) 2000-10-26 2001-10-22 Procede de production de plaquettes, appareil de polissage et plaquette

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2002035593A1 true JPWO2002035593A1 (ja) 2004-03-04
JP4038429B2 JP4038429B2 (ja) 2008-01-23

Family

ID=18803650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002538474A Expired - Fee Related JP4038429B2 (ja) 2000-10-26 2001-10-22 ウェーハの製造方法及び研磨装置並びにウェーハ

Country Status (7)

Country Link
US (2) US7582221B2 (ja)
EP (1) EP1261020A4 (ja)
JP (1) JP4038429B2 (ja)
KR (3) KR100832942B1 (ja)
CN (1) CN1217387C (ja)
TW (1) TW508688B (ja)
WO (1) WO2002035593A1 (ja)

Families Citing this family (75)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100741216B1 (ko) * 2000-04-12 2007-07-19 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 반도체 웨이퍼의 제조방법 및 반도체 웨이퍼
JP4192482B2 (ja) * 2002-03-22 2008-12-10 株式会社Sumco シリコンウェーハの製造方法
US7485962B2 (en) 2002-12-10 2009-02-03 Fujitsu Limited Semiconductor device, wiring substrate forming method, and substrate processing apparatus
US7902039B2 (en) * 2006-11-30 2011-03-08 Sumco Corporation Method for manufacturing silicon wafer
US8740670B2 (en) 2006-12-28 2014-06-03 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Sapphire substrates and methods of making same
US8197303B2 (en) * 2006-12-28 2012-06-12 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Sapphire substrates and methods of making same
US8455879B2 (en) 2006-12-28 2013-06-04 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Sapphire substrates and methods of making same
JP2008166805A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 Siltron Inc 高平坦度シリコンウェハーの製造方法
JP2008198906A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Sumco Corp シリコンウェーハの製造方法
US20090061739A1 (en) * 2007-09-05 2009-03-05 Jeong In-Kwon Polishing apparatus and method for polishing semiconductor wafers using load-unload stations
JP2009182135A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Sumitomo Electric Ind Ltd 化合物半導体基板の製造方法および化合物半導体基板
DE102009022714B4 (de) * 2008-05-27 2014-01-02 Alstom Technology Ltd. Verfahren zum Oxidieren eines Thermoelementschutzrohrs
JP2009302478A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Sumco Techxiv株式会社 半導体ウェーハの製造方法
DE102008045534B4 (de) 2008-09-03 2011-12-01 Siltronic Ag Verfahren zum Polieren einer Halbleiterscheibe
DE102008053610B4 (de) * 2008-10-29 2011-03-31 Siltronic Ag Verfahren zum beidseitigen Polieren einer Halbleiterscheibe
US8261730B2 (en) * 2008-11-25 2012-09-11 Cambridge Energy Resources Inc In-situ wafer processing system and method
DE102009030292B4 (de) * 2009-06-24 2011-12-01 Siltronic Ag Verfahren zum beidseitigen Polieren einer Halbleiterscheibe
DE102009030297B3 (de) 2009-06-24 2011-01-20 Siltronic Ag Verfahren zum Polieren einer Halbleiterscheibe
DE102009038941B4 (de) 2009-08-26 2013-03-21 Siltronic Ag Verfahren zur Herstellung einer Halbleiterscheibe
US8697576B2 (en) * 2009-09-16 2014-04-15 Cabot Microelectronics Corporation Composition and method for polishing polysilicon
US8883034B2 (en) * 2009-09-16 2014-11-11 Brian Reiss Composition and method for polishing bulk silicon
US8815110B2 (en) * 2009-09-16 2014-08-26 Cabot Microelectronics Corporation Composition and method for polishing bulk silicon
DE102009051007B4 (de) * 2009-10-28 2011-12-22 Siltronic Ag Verfahren zum Polieren einer Halbleiterscheibe
DE102009051009A1 (de) * 2009-10-28 2011-05-05 Siltronic Ag Verfahren zum Polieren einer Halbleiterscheibe aus einkristallinem Silizium
DE102009052744B4 (de) * 2009-11-11 2013-08-29 Siltronic Ag Verfahren zur Politur einer Halbleiterscheibe
DE102010005904B4 (de) * 2010-01-27 2012-11-22 Siltronic Ag Verfahren zur Herstellung einer Halbleiterscheibe
US8440541B2 (en) * 2010-02-25 2013-05-14 Memc Electronic Materials, Inc. Methods for reducing the width of the unbonded region in SOI structures
US8740668B2 (en) 2010-03-12 2014-06-03 Wayne O. Duescher Three-point spindle-supported floating abrasive platen
US8647171B2 (en) 2010-03-12 2014-02-11 Wayne O. Duescher Fixed-spindle floating-platen workpiece loader apparatus
US8602842B2 (en) 2010-03-12 2013-12-10 Wayne O. Duescher Three-point fixed-spindle floating-platen abrasive system
US8641476B2 (en) 2011-10-06 2014-02-04 Wayne O. Duescher Coplanar alignment apparatus for rotary spindles
US8647172B2 (en) 2010-03-12 2014-02-11 Wayne O. Duescher Wafer pads for fixed-spindle floating-platen lapping
US8647170B2 (en) 2011-10-06 2014-02-11 Wayne O. Duescher Laser alignment apparatus for rotary spindles
US8500515B2 (en) 2010-03-12 2013-08-06 Wayne O. Duescher Fixed-spindle and floating-platen abrasive system using spherical mounts
US8696405B2 (en) 2010-03-12 2014-04-15 Wayne O. Duescher Pivot-balanced floating platen lapping machine
US8758088B2 (en) 2011-10-06 2014-06-24 Wayne O. Duescher Floating abrading platen configuration
CN101994157A (zh) * 2010-03-22 2011-03-30 浙江星宇电子科技有限公司 一种开单晶1*0参考面的方法
DE102010014874A1 (de) * 2010-04-14 2011-10-20 Siltronic Ag Verfahren zur Herstellung einer Halbleiterscheibe
US8337280B2 (en) 2010-09-14 2012-12-25 Duescher Wayne O High speed platen abrading wire-driven rotary workholder
US8430717B2 (en) 2010-10-12 2013-04-30 Wayne O. Duescher Dynamic action abrasive lapping workholder
DE102011083041B4 (de) * 2010-10-20 2018-06-07 Siltronic Ag Stützring zum Abstützen einer Halbleiterscheibe aus einkristallinem Silizium während einer Wärmebehandlung und Verfahren zur Wärmebehandlung einer solchen Halbleiterscheibe unter Verwendung eines solchen Stützrings
JP5621702B2 (ja) * 2011-04-26 2014-11-12 信越半導体株式会社 半導体ウェーハ及びその製造方法
US10857649B2 (en) * 2011-09-22 2020-12-08 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method and apparatus for performing a polishing process in semiconductor fabrication
JP5988192B2 (ja) * 2011-12-06 2016-09-07 不二越機械工業株式会社 ワーク貼着方法およびワーク貼着装置
JP6312976B2 (ja) * 2012-06-12 2018-04-18 Sumco Techxiv株式会社 半導体ウェーハの製造方法
US9233452B2 (en) 2012-10-29 2016-01-12 Wayne O. Duescher Vacuum-grooved membrane abrasive polishing wafer workholder
US9604339B2 (en) 2012-10-29 2017-03-28 Wayne O. Duescher Vacuum-grooved membrane wafer polishing workholder
US9199354B2 (en) 2012-10-29 2015-12-01 Wayne O. Duescher Flexible diaphragm post-type floating and rigid abrading workholder
US9011207B2 (en) 2012-10-29 2015-04-21 Wayne O. Duescher Flexible diaphragm combination floating and rigid abrading workholder
US9039488B2 (en) 2012-10-29 2015-05-26 Wayne O. Duescher Pin driven flexible chamber abrading workholder
US8845394B2 (en) 2012-10-29 2014-09-30 Wayne O. Duescher Bellows driven air floatation abrading workholder
US8998678B2 (en) 2012-10-29 2015-04-07 Wayne O. Duescher Spider arm driven flexible chamber abrading workholder
US8998677B2 (en) 2012-10-29 2015-04-07 Wayne O. Duescher Bellows driven floatation-type abrading workholder
JP2014167996A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Ebara Corp 研磨装置および研磨方法
WO2015046090A1 (ja) * 2013-09-26 2015-04-02 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物、研磨用組成物の製造方法およびシリコンウェーハ製造方法
JP6295052B2 (ja) * 2013-09-26 2018-03-14 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物、研磨用組成物の製造方法およびシリコンウエハ製造方法
US9355882B2 (en) * 2013-12-04 2016-05-31 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Transfer module for bowed wafers
JP6040947B2 (ja) * 2014-02-20 2016-12-07 信越半導体株式会社 ワークの両頭研削方法
JP6336893B2 (ja) * 2014-11-11 2018-06-06 株式会社荏原製作所 研磨装置
KR102323430B1 (ko) * 2014-03-31 2021-11-09 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 연마 장치 및 연마 방법
CN104201135B (zh) * 2014-08-28 2017-06-30 中航(重庆)微电子有限公司 一种湿法腐蚀装置及其使用方法
TWI581904B (zh) * 2014-11-18 2017-05-11 漢民科技股份有限公司 工件處理裝置與方法
JP6281537B2 (ja) * 2015-08-07 2018-02-21 信越半導体株式会社 半導体ウェーハの製造方法
DE102015220924B4 (de) * 2015-10-27 2018-09-27 Siltronic Ag Suszeptor zum Halten einer Halbleiterscheibe mit Orientierungskerbe, Verfahren zum Abscheiden einer Schicht auf einer Halbleiterscheibe und Halbleiterscheibe
JP6424809B2 (ja) * 2015-12-11 2018-11-21 信越半導体株式会社 ウェーハの両面研磨方法
JP6377656B2 (ja) * 2016-02-29 2018-08-22 株式会社フジミインコーポレーテッド シリコン基板の研磨方法および研磨用組成物セット
CN108713242A (zh) * 2016-03-01 2018-10-26 福吉米株式会社 硅基板的研磨方法及研磨用组合物套组
US10926378B2 (en) 2017-07-08 2021-02-23 Wayne O. Duescher Abrasive coated disk islands using magnetic font sheet
JP6690606B2 (ja) * 2017-07-14 2020-04-28 信越半導体株式会社 研磨方法
CN109290853B (zh) * 2017-07-24 2021-06-04 蓝思科技(长沙)有限公司 一种超薄蓝宝石片的制备方法
TWI680168B (zh) * 2017-10-18 2019-12-21 環球晶圓股份有限公司 碳化矽晶片
JP7021632B2 (ja) * 2018-12-27 2022-02-17 株式会社Sumco ウェーハの製造方法およびウェーハ
JP2020199600A (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 株式会社荏原製作所 研磨液の供給装置、供給方法、および基板の研磨方法
US11691241B1 (en) * 2019-08-05 2023-07-04 Keltech Engineering, Inc. Abrasive lapping head with floating and rigid workpiece carrier
JP7306234B2 (ja) * 2019-11-19 2023-07-11 株式会社Sumco ウェーハの研磨方法及びシリコンウェーハ

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6376413A (ja) * 1986-09-19 1988-04-06 Nippon Mining Co Ltd 半導体ウエハ及びその製造方法
JPH03173129A (ja) * 1989-12-01 1991-07-26 Hitachi Ltd 研磨装置
JP2839801B2 (ja) * 1992-09-18 1998-12-16 三菱マテリアル株式会社 ウェーハの製造方法
JP2910507B2 (ja) * 1993-06-08 1999-06-23 信越半導体株式会社 半導体ウエーハの製造方法
JPH08195366A (ja) * 1995-01-13 1996-07-30 Mitsubishi Materials Shilicon Corp 両面研磨ウェーハおよびその製造方法
JP3169120B2 (ja) * 1995-07-21 2001-05-21 信越半導体株式会社 半導体鏡面ウェーハの製造方法
JP3317330B2 (ja) * 1995-12-27 2002-08-26 信越半導体株式会社 半導体鏡面ウェーハの製造方法
JPH09270400A (ja) * 1996-01-31 1997-10-14 Shin Etsu Handotai Co Ltd 半導体ウェーハの製造方法
JP3252702B2 (ja) * 1996-03-28 2002-02-04 信越半導体株式会社 気相エッチング工程を含む半導体単結晶鏡面ウエーハの製造方法およびこの方法で製造される半導体単結晶鏡面ウエーハ
JP3430499B2 (ja) * 1996-08-09 2003-07-28 三菱住友シリコン株式会社 半導体ウェ−ハおよびその製造方法
US5827167A (en) * 1997-04-10 1998-10-27 Ben Hogan Company Three-piece wound golf ball
JP3924641B2 (ja) 1997-10-07 2007-06-06 東芝セラミックス株式会社 半導体ウェーハの製造方法
JP3618220B2 (ja) * 1998-03-30 2005-02-09 信越半導体株式会社 薄板の研磨方法および薄板保持プレート
DE19823904A1 (de) * 1998-05-28 1999-12-02 Wacker Siltronic Halbleitermat Hochebene Halbleiterscheibe aus Silicium und Verfahren zur Herstellung von Halbleiterscheiben
JP2000124173A (ja) * 1998-10-16 2000-04-28 Hitachi Ltd 半導体装置の製造方法
JP3664593B2 (ja) * 1998-11-06 2005-06-29 信越半導体株式会社 半導体ウエーハおよびその製造方法
JP3329288B2 (ja) * 1998-11-26 2002-09-30 信越半導体株式会社 半導体ウエーハおよびその製造方法
JP3777912B2 (ja) 1999-10-13 2006-05-24 凸版印刷株式会社 カラーフィルタの研磨方法およびそれに用いる研磨装置
JP2001113459A (ja) * 1999-10-14 2001-04-24 Toshiba Ceramics Co Ltd 保護膜付半導体基板の研磨方法
JP2000288912A (ja) * 2000-01-01 2000-10-17 Nikon Corp 研磨ポリシャ及びその製造方法
JP2001203177A (ja) * 2000-01-18 2001-07-27 Hitachi Cable Ltd 半導体ウエハ
US20010039101A1 (en) * 2000-04-13 2001-11-08 Wacker Siltronic Gesellschaft Fur Halbleitermaterialien Ag Method for converting a reclaim wafer into a semiconductor wafer
JP2001328063A (ja) * 2000-05-22 2001-11-27 Toshiba Ceramics Co Ltd 研磨装置及びその装置を用いた研磨方法
US6709981B2 (en) * 2000-08-16 2004-03-23 Memc Electronic Materials, Inc. Method and apparatus for processing a semiconductor wafer using novel final polishing method

Also Published As

Publication number Publication date
KR20020053840A (ko) 2002-07-05
EP1261020A1 (en) 2002-11-27
CN1217387C (zh) 2005-08-31
CN1394355A (zh) 2003-01-29
WO2002035593A1 (fr) 2002-05-02
US20030022495A1 (en) 2003-01-30
US20090057840A1 (en) 2009-03-05
EP1261020A4 (en) 2005-01-19
KR20080005310A (ko) 2008-01-10
JP4038429B2 (ja) 2008-01-23
KR100832942B1 (ko) 2008-05-27
KR20080005309A (ko) 2008-01-10
KR100882389B1 (ko) 2009-02-05
US7582221B2 (en) 2009-09-01
TW508688B (en) 2002-11-01
KR100842473B1 (ko) 2008-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4038429B2 (ja) ウェーハの製造方法及び研磨装置並びにウェーハ
JP4093793B2 (ja) 半導体ウエーハの製造方法及びウエーハ
US9293318B2 (en) Semiconductor wafer manufacturing method
KR101862139B1 (ko) 반도체 웨이퍼의 제조 방법
WO2002005337A1 (fr) Tranche a chanfreinage en miroir, tissu a polir pour chanfreinage en miroir, machine a polir pour chanfreinage en miroir et procede associe
JP2010064196A (ja) 基板研磨装置および基板研磨方法
JP3664676B2 (ja) ウェーハの研磨方法及びウェーハ研磨用研磨パッド
JPH1154463A (ja) 半導体鏡面ウェーハの製造方法
WO2007026556A1 (ja) 半導体ウエーハの鏡面研磨方法及び鏡面研磨システム
JP2013258227A (ja) 半導体ウェーハの製造方法
JP3637594B2 (ja) 半導体ウェーハの製造方法
JP2010040643A (ja) 両面鏡面半導体ウェーハおよびその製造方法
TWI793290B (zh) 研磨裝置、晶圓的研磨方法及晶圓的製造方法
WO2004109787A1 (ja) ウエーハの研磨方法
WO2009110180A1 (ja) テンプレートの製造方法およびこのテンプレートを用いた研磨方法
JP3978780B2 (ja) ウエーハの研磨方法及び装置
JP2002059356A (ja) 半導体ウェーハの研磨方法
WO2019208042A1 (ja) 研磨装置、ウェーハの研磨方法、及び、ウェーハの製造方法
JP2024034423A (ja) 半導体ウェーハの両面研磨方法、研磨ウェーハの製造方法、及び半導体ウェーハの両面研磨装置
JP2003039310A (ja) ウェーハの研磨方法及びウェーハ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060216

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4038429

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131109

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees