JPS6364534B2

JPS6364534B2 -

Info

Publication number: JPS6364534B2
Application number: JP57078097A
Authority: JP
Priority date: 1982-05-12
Filing date: 1982-05-12
Publication date: 1988-12-12
Also published as: JPS58197323A; US4565278A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は機台の長手方向に沿つて両側に多数の
糸巻ユニツトを並列して設けたオープンエンド精
紡機又はワインダのような繊維機械における巻糸
パツケージの搬送手段に関する。更に詳しくは前
記繊維機械の機台中央に設けられたコンベア上に
玉揚げされた巻糸パツケージを更に次工程に移送
するための改良された搬送方法に関する。

近年、オープンエンド精紡機等から生産される
コーン、チーズ等の巻糸パツケージ（以下単にパ
ツケージと称する）は次第に大型化し、従来人手
に頼つていた搬送作業が困難となつたため、これ
自動化について種々の提案がなされて来た。たと
えば特公昭54―27631号にはオープンエンド精紡
機から玉揚げされたパツケージをロープコンベア
上に貯留し、これを１個づつチエーンリフタに取
付けられた受皿に載置して上昇し、該パツケージ
のボビン孔の位置を検出して受皿を所定の高さで
一旦待機せしめ、次いで上方を走行するフツクコ
ンベアの空ハンガの到来を検出した後、再び一定
距離だけ上昇し、当該空ハンガのペグとパツケー
ジのボビン孔との時間的、空間的な一致をなさし
めてパツケージを該フツクコンベアに引渡す方法
が開示されている。又特公昭54―24587号にはオ
ープンエンド精紡機の上部に設けたコンベアによ
つてパツケージは順次に一旦機台端に搬送され、
該端部に待機する、上下動並びに回転可能なリフ
タに取付けられたペツグにボビンの孔を挿通され
次いで該端部上方を走行するフツクコンベアの位
置まで上昇せしめられると同時にフツクコンベア
の走行方向に合わせて回転せしめられこれに引渡
す装置が開示されている。これらの従来技術にお
いては搬送されるべきパツケージはいずれも予じ
め一方向に向きを揃えて整列された状態のもので
あるか又は向きには無関係に取扱われるものであ
るかのどちらかであつた。しかし本発明の対象と
する機台の両側に糸巻ユニツトを並列した繊維機
械においては満管となつたパツケージは左右ラン
ダムに玉揚げされるためコンベア上には必然的に
右向きのものと左向きのものが混在し、特にコー
ン巻のパツケージの場合は以降の取扱い上左右の
向きは一定に揃えて次工程に搬送する必要があ
り、又パラレルチーズの場合にも撚糸、ニツトに
用いる際は糸のたて取りによる撚の変動を抑制す
るために方向を揃える必要があるが、前述の従来
技術においてはかゝる点に関して何等の考慮も払
われていないものであつた。

本発明はかゝる従来技術の欠点に鑑みなされた
ものであり、即ち紡機から玉揚げされた巻糸パツ
ケージを該紡機の端部へ搬送するための第１コン
ベアの終端と、該第１コンベアと異なる高さに設
けられた該パツケージを次工程に搬送するための
第２コンベアとの間に、昇降並びに水平回転自在
な受皿を具えたリフタを設けた機構によるパツケ
ージの搬送方法であつて、チーズ又はコーンの軸
方向は一定であるが左右の向きはランダムに前記
第１コンベア上に載置されたパツケージを、該第
１コンベアの進行によつて一個づつ受皿上に移送
すると同時に、該パツケージの左右の向きを検出
し、該検出結果に応じて前記リフタを操作し前記
受皿を水平面内で所定の角度だけ回転してパツケ
ージの向きを揃える動作と、前記受皿を第２コン
ベアの高さ位置まで変位する動作を実施し、次い
で該パツケージをそのまゝの姿勢で第２コンベア
に引渡し、その後、前記受皿を原位置に復帰せし
めることを特徴とする巻糸パツケージの搬送方法
を提供せんとするものである。

以下図面に基いて本発明を更に詳細に説明す
る。

第１図に示す斜視図において、多数の巻糸ユニ
ツト１を機台の左右両側に並列したオープンエン
ド精紡機（図においては向う側の巻糸ユニツトは
省略）はその機台上部中央に長手方向に機台端部
を指向する一本の第１コンベア２が敷設され、又
その端部フレーム３には本発明で用いられるリフ
タ４が取付けられている。該リフタ４は第２図に
その構造が示されているが、ステツプモータ５、
エアシリンダ６、受皿７よりなる。エアシリンダ
６は作用杆８が垂直に上方を指向するように位置
せしめられ、その下端にはギア９が同心に固設さ
れ、該ギア９はベアリング１０を介して、シヤフ
ト１１によつてブラケツト１２に回転自在に枢支
されている。更に該ブラケツト１２にはステツプ
モータ５が取付けられ、その軸に同心的に固設さ
れたピニオン１３は前記ギア９と噛合している。
該エアシリンダ６のシリンダ部１４の上部はベア
リング１５を介して回転自在にブラケツト１６に
枢支され、又その作用杆８の上部には水平プレー
ト１７がねじ止めされ、更に該水平プレート１７
には該シリンダ１４の外側に沿つてこれに平行す
る下向きのガイドロツド１８がシリンダ部１４の
上蓋に固設された張出部１９に穿設された孔に遊
嵌して取付けられている。前記作用杆８の上端に
はパツケージ２０を載置するための受皿７が固定
されている。該受皿の形状は前記第１コンベア２
からパツケージを受取り、これを後述の第２コン
ベアに受け渡す作業を容易になすために両端が開
放された樋型のものが望ましい。又２１，２２は
夫々エアシリンダ６内に高圧空気を導入するため
のパイプであり、図示しない圧力空気源と、夫々
バルブ２３，２４を介して連結されている。

叙上の構造により、パイプ２２を通じてのエア
シリンダ６内への高圧空気の導入により作用杆８
は受皿７と共に上昇し、又パイプ２１を通じての
高圧空気の導入により受皿７は下降する。一方ス
テツプモータ５が一定角度回転すると、ギア９、
ピニオン１３を介してシリンダ部１４はその軸を
中心として所定角度自転し、その際張出部１９の
孔を介してガイドロツド１８も亦回転せしめら
れ、水平プレート１７を介して作用杆８も亦シリ
ンダ部１４と同じ角度だけ回転し、受皿７を正確
に所定量だけ水平回転せしめる。

リフタ４の上方空間にはオープンエンド精紡機
の長手方向と直向する方向に多数のハンガ２５を
懸垂したフツクコンベア２６が、パツケージを次
工程に搬送するための第２コンベアとして架設さ
れ、その経路は前記受皿７の最上昇点Ｘと実質的
に交叉している。

第１コンベア２上に機台の両側からランダムに
玉揚げ載置されたコーン形状のパツケージ２０は
軸方向はいずれも機台の長手方向に沿つている
が、その左右の向きは機台の一側から揚つたもの
と他側から揚つたものとでは逆になつている。本
発明においては、リフタの受皿７は第１コンベア
２よりも稍々低い位置（これが作用杆８の最下降
点に対応する。）に待機しているが、その側方近
傍に設けられた光電式の検出端S₁が、受皿上にパ
ツケージが存在しないことを確認すると（これに
ついては後に詳説する）、第１コンベア２が始動
し、パツケージ２０を機台端部へ移動させる。パ
ツケージ２０は端部においてシユート２７に乗り
移り、自重によつて受皿７上に滑落し安定する。
その滑落の途次パツケージ２０はシユート２７の
側方近傍に設けられた検出端（図示しない）の前
面をよぎることによつてその到達を確認されると
直ちに第１コンベア２は停止する。受皿７の側方
には２つの検出端S₁，S₂が並列して設けられてお
り、これによつてパツケージの左右の向きが判別
される。即ちパツケージは截頭円錐状をなしてい
るので、その母線を受皿７上に横たえた場合、左
右の面は小径部側へ傾斜することを利用し、予じ
め一方の検出端S₂の位置を満パツケージに対して
右側の傾斜の場合にはパツケージが検出域に入る
が、左側の傾斜の場合には作用域に入らないよう
な位置となし（又はその逆の）、他方の検出端S₁
はパツケージがどちらに傾いても必ず検出域に入
るように取付位置を設定しておけば両検出端S₁，
S₂からの検出信号の組合わせによつてパツケージ
の左右の向きを判別し得る。第３図の場合、両方
の検出端S₁，S₂から共に検出信号が発せられた場
合には、右側に小径部があることを示し、S₁のみ
から検出信号が発せられた場合には左側に小径部
があることを示す。又パツケージが受皿上に存在
しない場合には当然検出端S₁からは何の検出信号
も発せられないが、存在する場合には、必ず検出
信号が発せられるので、これを前述の第１コンベ
アの始動のための信号として用いることができ
る。

叙上の手順によつて確認されたパツケージの左
右の向きは一旦記憶され、後次のステツプにおい
てステツプモータ５を駆動し、これによつて受皿
を所定角度回転せしめる際の回転方向（本実施例
の場合には時計方向又は反時方向に90゜）を決定
するのに利用される。

フツクコンベア２６の経路の側方には、前記受
皿７の直上の位置に至る手前にハンガ２５の到来
を検知する２つの検出端S₃，S₄が設けられている
（第４図参照）。該検出端S₃，S₄の作用は第４図
ａ，ｂ，ｃに示す通りであり、検出端S₃はハンガ
２５の基部のみを検出し、他方の検出端S₄はパツ
ケージ２０のみを検出し得る位置に設定されてお
り、図ｃのように、検出端S₃が検出信号を発し、
検出端S₄が検出信号を発しない組合わせの時にの
み空ハンガ２５が到来することを示す。かゝる組
合わせ信号が発せられると前記バルブ２３，２４
とが作動しエアシリンダ６内に高圧空気が導入さ
れて作用杆８は受皿を支持して上昇し、同時にス
テツプモータ５の駆動回路に組込まれたタイマ
TR₁（図示しない）が作動し、受皿７がシユート
２７と干渉しない位置まで上昇する時間の経過
後、ステツプモータ５に、記憶されていた前述の
パツケージの向きの判別結果に基く回転指令が発
せられ受皿を上から見て時計方向に90゜回転せし
め、丁度その上昇限度において、前記検出された
空ハンガ２５が到着するのを待機する。ハンガ２
５はフツクコンベア２６の進行によつて受皿７上
のパツケージ２０の大径部の中心孔に後からペツ
グ部を挿入しこれを持ち去る。この状況を第５図
ａ，ｂ，ｃに示す。該受渡地点の直後にはハンガ
上のパツケージのみを検知し得る検出端S₅が設け
られ、パツケージ２０は受皿７から完全に外れた
地点で該検出端S₅の前面をよぎるので検出信号が
発せられ、これによりバルブ２３，２４が作動し
エアシリンダ６内に上昇の時と逆向きに高圧空気
が導入されて、作用杆８は受皿７と共に下降し同
時にステツプモータ５の駆動回路に組込まれたタ
イマTR₂（図示しない）が作動し、受皿７がハン
ガ２５と干渉しない位置まで下降する時間の経過
後、ステツプモータ５に上昇時と逆向きの回転指
令が発せられ、受皿を上から見て反時計方向に
90゜回転せしめ、丁度その下降限度において受皿
７は最初の待機位置に復帰し、次の作業サイクル
の開始を待つ。なお作用杆８の上昇限度並びに下
降限度はエアシリンダ６の上・下部に設けた近接
スイツチ（図示しない）によつて公知の手段で正
確に規制される。

第６図は本発明を実施するための他の実施態様
を示し、第１図と同じ部品は同じ番号を以つて示
している。この態様においては、パツケージ２０
を次工程に搬送するための第２コンベア２６は紡
機の端部フレーム３にその始端部が位置するよう
に直角方向に、しかも第１コンベア２よりも低い
レベルに架設されている。従つてリフタ４の下部
は床に設けられたピツト２８内に収められ、第１
図の実施態様と逆に、受皿７の待機位置はエアシ
リンダ６の作用杆８の上昇限度に設定され、パツ
ケージ２０は前述の場合と同様に１個づつ第１コ
ンベアから第２コンベアへ受け渡される。第１図
の実施態様と異なる点は、受皿７の下降限度位置
の背後に、水平方向を指向するエアシリンダ２９
を設け、第２コンベア２６の運行にタイミングを
合わせてパツケージ２０を受皿７上から第２コン
ベア２６上に押し入れる機構を有することであ
る。この態様の利点は第１の態様の如く、作業サ
イクルの途中で第２コンベアの空ハンガの到来を
待つ待機時間を省略し得ることであり、これによ
り作業を無駄時間なく円滑に実行し得る。この実
施態様においても各動作の指令を行なうための検
出端は第１図に示す例と略同様に配置され機能す
る。

第７図には巻糸パツケージがパラレルチーズの
場合の左右の向きの判別法について示されてい
る。この場合には使用するボビンの右端又は左端
の一方３０を選んで予じめ特定の色たとえば赤に
着色しておき、一方受皿７にパツケージ２０が載
置された場合において、該ボビンの左端が位置す
べき場所及びパツケージ中央部が位置すべき場所
の側方に夫々検出端S₆，S₇を設けておく。検出端
S₆には前記特定の色のみを検出するたとえばカラ
センサ（色識別センサ）を用いるものである。こ
れを用いれば検出端S₆，S₇の両方から検出信号が
発せられた場合にはパツケージが左向きに受皿７
上に載つており、又前者からのみ検出信号が発せ
られたときには左向きに載つているものと判別さ
れ、これによつて受皿７を適宜の方向に回転さ
せ、パツケージの左右向きを統一することができ
る。

以上詳述した如く、本発明によればランダムに
紡機のコンベア上に玉揚げされた巻糸パツケージ
であつても、移送の途中でその左右の向きを修正
し得るので次工程に対しては常に一方向に揃つた
パツケージ群が供給され作業効率が向上し、特に
自動化工程においてその効果は著るしい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施態様を示す斜視
図、第２図はリフタの機構を示す一部切断側面
図、第３図はパツケージの左右向きの判別をする
ための原理並びに検出端位置を示す説明図、第４
図は空ハンガの到来を予知するための原理並びに
検出端位置を示す説明図、第５図はハンガにパツ
ケージを引渡したことを確認するための原理並び
に検出端位置を示す説明図、第６図は本発明の第
２の実施態様を示す側面図、並びに正面図、及び
第７図はパラレルチーズの左右向きの判別をする
ための原理並びに検出端位置を示す説明図であ
る。１…巻糸ユニツト、２…第１コンベア、３…端
部フレーム、４…リフタ、５…ステツプモータ、
６，２９…エアシリンダ、７…受皿、８…作用
杆、９…ギア、１０，１５…ベアリング、１１…
シヤフト、１２，１６…ブラケツト、１３…ピニ
オン、１４…シリンダ部、１７…水平プレート、
１８…ガイドロツド、２０…パツケージ、２３，
２４…バルブ、２５…ハンガ、２６…フツクコン
ベア（第２コンベア）、２７…シユート、２８…
ピツト、S₁〜S₇…（光電式）検出端。

Claims

【特許請求の範囲】１紡機から玉揚げされた巻糸パツケージを該紡
機の端部へ搬送するための第１コンベアの終端
と、該第１コンベアと異なる高さに設けられた該
パツケージを次工程に搬送するための第２コンベ
アとの間に、昇降並びに水平回転自在な受皿を具
えたリフタを設け、これら各機構を協働してパツ
ケージを搬送する方法であつて、チーズ又はコー
ンの軸方向は一定であるが左右の向きはランダム
に前記第１コンベア上に載置されたパツケージ
を、該第１コンベアの進行によつて一個づつ受皿
上に移送すると同時に、該パツケージの左右の向
きを検出し、該検出結果に応じて前記リフタを操
作し、前記受皿を水平面内で所定の角度だけ回転
してパツケージの向きを揃える動作と、前記受皿
を第２コンベアの高さ位置まで変位する動作を実
施し、次いで該パツケージをそのまゝの姿勢で第
２コンベアに引渡し、その後前記受皿を原位置に
復帰せしめることを特徴とする巻糸パツケージの
搬送方法。２第２コンベアとしてハンガを有するフツクコ
ンベアを用い、該フツクコンベアの経路近傍に空
ハンガ検出手段を設け、前記受皿を第２コンベア
の高さ位置まで変位する動作を、該空ハンガ検出
手段からの検出信号によつて行ない、移動してく
る空ハンガにパツケージを引渡す特許請求の範囲
第１項記載の方法。３第２コンベアが第１コンベアよりも低い位置
に設けられている特許請求の範囲第１項記載の方
法。４受皿の回転動作を、第２コンベアの高さ位置
まで変位する動作の最中に実施する特許請求の範
囲第１項、第２項又は第３項記載の方法。