JPS611171A - カラ−画像処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、カラー画像を再現するカラー画像処理装置に
関し、特に、カラー画像における黒色部の再現性を向上
させるとともに色ずれを目立たないようにしたものであ
る。

［従来技術］ 一般に、この種カラー画像処理装置において原カラー画
像を読取って再現する場合には、スキャナにより原稿を
減色混合系の３原色である赤。

緑、青の各成分色画像に分解して読取り、その後各成分
色画像に補色変換、マスキング、下色除去（ＯＣＲ）等
の色処理を施こし、加色混合系の３原色テするイエロ、
マゼンタ、シアンおよびブラックに対応した各色画像デ
ータを形成するものである。モして各色画像データは合
成され、カラー画像が形成されるわけであるが、かかる
合成に先立って上述のような色処理を施すのは、カラー
画像再現に用いる各成分色のインク等、例えば、イエロ
、マゼンタ、シアンの各インクが理想の分光反射率特性
とは異なる分光反射率特性を有しているがためである。

一般に、下色除去、すなわちＮＣＲの処理は、イエロ、
マゼンク、シアンに対応する各画像データからブラック
となる等量ずつの下色を除去し、ブランクに対応する画
像データを得るべく黒色の濃度、すなわち、いわゆるス
ミ量を計算する。かかる処理は、イエロ、マゼンタ、シ
アンの三色材によっては忠実な再現が困難な柩彩色（グ
レー）を正確に再現するために行うものである。また三
原色インクを黒色インクに置換することによりインク使
用量を節約することも印刷技術としては重要事項である
。

このＯＣＲ処理とは、イエロ、マゼンタ、シアンの各色
成分濃度のうち最小の濃度値を１００％として、この最
小濃度値以下の量を等量ずっ各色成分濃度から下色とし
て除去し、またこの最少濃度値以下の量をスミ量とする
ものである。一般のカラー画像に対して施すＯＣＲ量は
通常最小濃度値の５０％以下であり、ＯＣＲ処理により
、算出したスミの量と残余の３色混合による黒との両者
によってシャドウ部を再現していた。これはＯＣＲ処理
を施こす際、最小濃度値１００ｚ全てをスミ量として使
用してしまうとハイライト部が必要以上に黒ずんで見え
るようになるからである。従来のように、ＯＣＲ処理に
より得られた黒色と３色の混合によるブラックとにより
シャドウ部を再現するカラー画像処理装置においては、
色彩が豊富であって階調性に富んだカラー写真等のフル
カラー画像を多色印刷によって再現する場合には問題は
生じない。

しかしながら、フルカラー画像に単色ブラックの文字の
ような白黒２値画像あるいは、シャドウ部に細かい線で
表わされた部分（以下ディテール部分と称す。）を含ん
だカラー画像原稿を読取って再現する場合には特に問題
が生じた。すなわち、文字あるいはディテール部分のブ
ラックは３色の多重重ねと、（ＯＣＲ処理により得られ
た）黒色とによって再現されるので、色の濁りが生じ、
文字のエツジ部分あるいはディテール部分がぼけてしま
うという欠点があった。

また、多色重ねによるブラック再現には色ずれの問題も
生じていた。すなわち、カラー画像記録方式として最近
脚光を浴びているインクジェット記録方式あるいは電子
写真方式、感熱転写記録方式などの高速記録方式におい
ては、この多色重ねに伴う色ずれが問題となり、特に、
カラー中間調画像中に黒色文字が存在する原稿画像等を
カラー記録再現する場合に、黒色文字のエツジ部におけ
るイエロ、マゼンタ、シアンおよび黒色の相互間におけ
る色ずれと文字部分の色の濁りあるいはぼけが目立つと
いう欠点があった。

［１」的コ 本発明の目的は、上述した従来の欠点を除去し、カラー
画像中の文字あるいはシャドウ部などにおける黒色画像
を明確に再現し、色ずれを目立たなくし得るようにした
カラー画像処理装置を提供することにある。

本発明の他の目的は、カラー画像中の黒色文字等のエツ
ジ部あるいはシャドウ部において、ＯＣＲ処理により得
られた黒色の割合いを増大させてカラー画像中の黒色文
字あるいはンヤドウ部中におけるディテール部分を鮮明
に再現することができるカラー画像処理装置を提供する
ことにある。

［実施例］ 以下に図面を参照して本発明の詳細な説明する。

まず、本発明によるカラー画像処理装置の原理的構成を
第１図に示す。図示の原理的構成においては、エツジ検
出部工により画像のエツジ部における濃度の変化量を検
出したエツジ量ＥＤと、ブラックレベル検知部２により
検知した画像のブラックレベルＢＬとを、掛算器Ｍｔｌ
Ｌに供給して、両者の積に比例した下色除去量ＵＣＲと
すみ量ＣＢとをそれぞれ、算出し、これらを減算器部と
加算器ＡＤＤとにそれぞれ供給する。減算器ＳＵＢには
イエロＹ　、マゼンクＸ、シアンＣの各濃度量が供給し
であるので、その減算出力としては、下色除去量ＯＣＲ
を減算した残余の３原色濃度ＹＹ、ＭＷ、ＧＯが得られ
る。また、加算器ＡＤＤにはブラック濃度量Ｋが供給し
であるので、その加算出力としては、すみ量ＣＢを加算
した黒色濃度ＫＫが得られる。したがって、以上の構成
によって、画像のエツジ量とブラックレベルとに対応し
た可変下色除去を行うことができる。

すなわち、本発明処理装置の動作原理は、ハーフトーン
フルカラー画像中の黒色文字について考えると容易に理
解し得る。黒色文字のエツジ部においては、他のハーフ
トーン部に比べて濃度変化が大きく、エツジ検出部によ
って検出し得るエツジ量が大きい。また、・黒色文字で
あるので、各補色、すなわち、イエロＹ、マゼンタＨ、
シアンＣの濃度中の最小値に相当するブラックにの濃度
値も大きい。したがって、黒色文字のエツジ部において
は下色除去量ＯＣＲも大きくなり、他のハーフトーン部
におけるよりもＵＣＲ量が大きい黒色文字画像が再現さ
れ、ハーフトーンフルカラー画像中の黒色文字がはっき
り再現される。さ・らに、ＵＣＲ量よりすみ量ＣＢを多
くすれば黒色文字のエツジ部がさらに強調される。また
、このような動作原理は、ハーフトーンフルカラー画像
中のシャドウ部分についても上述したと同様に適用する
ことができる。

つぎに、本発明によるカラー画像処理装置の詳細構成の
一例を第２図に示す。なお、その各部信号波形の例は、
第５図（Ａ）〜（Ｇ）によって後述すや・ 第２図の構成例−においては、ディジタルカラー画像濃
度信号を分解した各色濃度信号、すなワチ、イエロＹ、
マゼンタＨ、シアンＣの各色信号を、入力端子５．Ｂ、
？をそれぞれ介し、最小値算出部７、エツジ検出部８お
よび各色毎の加算部１２．１３．１４に並列に供給する
。最小値算出部７においては、各ディジタル色信号Ｙ、
Ｍ、Ｃの濃度のうち最小値の色信号を色信号ブラックに
＝Ｍｉｎ　（Ｙ、Ｍ、ｔＬｌとして算出し、エツジ検出
部８およびブラックレベル検知部８に供給する。ブラッ
クレベル検知部８においては色信号ブラックにの濃度に
比例した値のブラック濃度レベルＢＬを算出する。

そのブラック濃度レベルＢＬとしては、カラー画像情報
量を低減するためにつぎのような値とするのが効果的で
ある。その−例を第３図（Ａ）、（Ｂ）に示す。第３図
（Ａ）はブラックレベル検知部８の構成例を示したもの
であり、最小値算出部７からの例えば８ビツト構成とし
た色信号ブラックＫを各補色毎のコンパレータ１６．＋
７および１８の一方の入力端子Ａに並列に供給するとと
もに、他方の入力端子Ｂには各補色毎の比較閾値Ｔ）Ｉ
Ｉ、　ＴＨ２およびＴＨ３をそれぞれ供給し、色信号ブ
ラックにと比較する。

各比較閾値ＴＨＩ　、Ｔ）＋２　、ＴＨ３およびＴＨ４
を、第３図（Ｂ）に示すように、不等間隔に選定し、各
コンパレータ１６〜１８の比較出力信号をエンコーダ１
８によりエンコードして第３図（Ｂ）に示すような２ビ
ツトの信号を得る。このようにすれば、シャドウ部の濃
度レベルを２ビツトずつ少ない情報量によって表現する
ことができる。

一方、エツジ検出部８においては、各色信号Ｙ。

におよびＣ中のエツジ部を例えばラプラシアンを用いて
それぞれ検出する。そのエツジ部検出の態様の一例を第
４図に示す。第４図には画素（ｉ、ｊ）を中心とした画
素群を示し、注目画素（ｉ　、　ｊ）の濃度レベルをＰ
（ｉ、ｊ）としたときの各隣接画素の濃度レベルとの差
分の和Ｅをつぎのようにして求める。

ｎ＝ｊ−１ｍ＝１−１ ここに、ｍ洪ｉ　、ｎ＃ｊとし、Ｐ（ｉ、ｊ）はディジ
タル濃度データとする。

上述のようなエツジ部検出の動作波形の例を第５図（Ａ
）〜（Ｇ）に順次に示す。ただし第５図で各信号波形は
ディジタル信号波形とする。

いま、各色信号Ｙあるいはに、Ｃが第５図（Ａ）に示す
ような信号波形のエツジ部を有しているものとする。か
かる波形のエツジ部について、立上りエツジおよび立下
りエツジをそれぞれの中央におりて２分し、それぞれの
前後半を図示のようにＡ。

ＢおよびＣ，Ｄとする。かかる半エツジ部Ａ、Ｂ、Ｃお
よびＤについて、前述した（１）式の演算を行うと、そ
れぞれ、エツジ検出部８によって、第５図（Ｂ）に示す
ような波形を有する信号ＥＹ、ＥＭ、ＥＣｉよびＥＫが
得られる。なお、かかる演算を非エツジ部について行っ
た結果は、つねに零となる。これらの信号は、それぞれ
関数変換部１０および１１に入力され、さらに、関数変
換部１０および１１には、ブラックレベル検知部８から
の８５図（Ｃ）に示す波形のブラック濃度レベルＢが入
力され、これら各入力信号に基づいて関数変換部１０お
よび１１によって工・ンジ量Ｅおよびブラック濃度レベ
ルＢをそれぞれパラメータとする第５図（Ｄ）に示す波
形の開数ｆ（ＥＹ＠Ｂ）、　ｆ（ＥＭ＠Ｂ）、　ｆ（Ｅ
ＣΦＢ）、および第５図（Ｅ）に示す波形の関数ｆ（Ｅ
Ｙ−Ｂ）を得る。なお、第２図示の構成例においては、
これらの関数のうち、各色信号Ｙ、ＭおよびＣについて
は、各半エツジ部Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄのうち、ＡおよびＤに
関してはエツジｉＥおよびブラック濃度しくルＢの双方
に比例した関数とし、また、半エツジ部ＢおよびＣニ関
してはエツジ量Ｅおよびブラック濃度レベルＢの双方に
比例して負の信号に変換する。また、黒色信号Ｋに関し
ては、各半エツジ部Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄについて、エツジ部
Ｅおよびブラック濃度レベルにの双方に比例した関数に
変換する。

上述のようにして各色信号について求めた各関数は信号
加算部１２，１３．１４にそれぞれ供給して各色信号Ｙ
、Ｍ、Ｃとそれぞれ加算し、また、黒色信号Ｋについて
求めた関数は信号加算部】５に供給して黒色信号にと加
算し、つぎのような演算を施す。

Ｙ　Ｙ　＝　Ｙ　＋　ｆ（ＥＹ・Ｂ）　　　　　　　　
（２）ＭＭ　＝　Ｍ　十ｆ（ＥＭΦＢ）　　　　　　　
　（３）（”Ｃ＝　Ｃ＋　ｆ（ＥＣ：・Ｂ）　　　　　
　　　（４）ＫＫＫＫ　＋　ｆ（ＥＫ・Ｂ）　　　　　
　　　（５）上述のようにして得た第５図（Ｆ）および
（Ｇ）にそれぞれ示す波形の各信号ＹＹ　、　ＭＭ　、
　ＣＣおよびＫＫは各信号Ｙ、Ｍ、Ｃについては、エツ
ジ部を表わし、しかも、最小濃度値Ｋｉｎ（Ｙ、Ｍ、Ｃ
）が大きい黒っぽい工・ンジ部であったときには、各色
信号Ｙ、Ｍ、Ｃの濃度を減じてブラックの濃度を増す。

なお、第５図（Ｆ）および（Ｇ）において破線により示
した信号波形は第５図（Ａ）に示したもとの信号波形を
示したものである。

したがって、本発明カラー画像処理装置においては、シ
ャドウ部におけるエツジ部分を特に強調するとともに、
ブラック濃度レベルに応じてそのエツジ部強調の度合を
変化させることができる。

〔効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、カラ
ー画像のエツジ部において除去する下色の割合いを多く
するとともにすみ量を多くしてエツジ部を強調すること
により、中間調カラー画像中の黒色文字やシャドウ部の
ディテール部分を濁りの少ないはっきりとした像にして
再現し得る格別の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるカラー画像処理装置の原理的構成
を示すブロック線図、 第２図は同じくその詳細な構成例を示すプロ・ンク線図
、 ｍ　３　図（Ａ　）および（Ｂ）は同じくそのブラック
レベル検知部の構成例および検知用比較閾値の構成例を
それぞれ示すブロック線図および特性曲線図、 第４図は同じくそのエツジ部検出の態様の例を示す線図
、 第５図（Ａ）〜（Ｇ）は第２図示の構成例における各部
動作信号波形の例をそれぞれ示す信号波形図である。 １．８・・・エツジ検出部、 ２．８・・・ブラックレベル検知部 ３・・・エンジ信号発生部、 ４．５．８・・・入力端子。 ７・・・最小値算出部、 １（１，１１・・・関数変換部、 １２．１３，１４．１５・・・信号加算部、１６．１７
．１８・・・コンパレーク、１８・・・エンコーダ、 ＳＵＢ・・・減算器、 ＡＤＤ・・・加算器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）入力した各成分色画像を用いてカラー画像を再現す
   るカラー画像処理装置において、 各成分色画像のエッジ部を検出するとともに検出した各
   成分エッジ部における成分色濃度変化量を算出するエッ
   ジ量算出手段と、カラー画像のブラック濃度を検出する
   濃度検出手段と、算出した前記成分色濃度変化量および
   検出した前記ブラック濃度に対応して下色除去量および
   黒色再現量を設定する手段とを具えたことを特徴とする
   カラー画像処理装置。 ２）特許請求の範囲第１項記載のカラー画像処理装置に
   おいて、ブラック濃度検出手段は、各成分色画像の各濃
   度のうち最小の成分色濃度に比例して前記ブラック濃度
   を設定するようにしたことを特徴とするカラー画像処理
   装置。