JP4234281B2 - プリントシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の分版を用いてマルチカラープリントを生成するための、グラフィック画像の電子的処理に関する。複数の分版を印刷するには、一般的には、4プロセスカラーインクのシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックが用いられ、それらの分版は僅かな版ずれの問題を有する傾向がある。トラッピング(カブセ処理)とは、版ずれを補正するために画像を調整する処理である。本発明は、画像の残りの部分に対する版ずれアーチファクトの外観に基づく、トラッピング制御のための処理に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ページ又はグラフィック画像のレイアウトは、予め確立されたグラフィックデザインに従って“構成されたグラフィック”を組合せることによって決まる。構成されたグラフィックとは、通常は複数の分版画像内に表わされる色の連続領域であり、その色の連続領域はプリント媒体(例えば紙)上に画像形成されたグラフィックオブジェクトの連続を表わす。そのように画像形成されたオブジェクトは、互いから分離でき、1つ以上の点で互いに接することができ、互いに部分的に重複でき、又は互いに完全に重複できる形状である。その結果得られたプリントされたページ又はグラフィック画像は、従って、グラフィックオブジェクトを表わす形状のパッチワークでできており、そのうちの幾つかは、連続において後から画像形成されるオブジェクトによって“クリップ”される(又は隠される)。
【0003】
形状が接した又は重複した結果生じた隣接する色の領域間の境界は、理想的なプリント条件下では幅0であるべきである。つまり、1つの色が他の色が始まる丁度その位置で止まり、プリントプロセス自体によって、境界に沿った新たな色が加えられることはないべきである。形状を埋める“色”は、ソリッドカラー、ティントカラー、ディグレード(degrades)、コントーン画像、又は“フィル無し(no fill)”(即ち、用紙にインクをのせない)であり得る。一般的に、これらの近接領域内に表現される“色”は、1つ以上の着色剤を用いてプリントされる。従って、実際には、異なる色の領域間の幅0の境界を実現することは、プリントされた1つの版の他の版からの小さいが可視の版ずれ問題の結果として、不可能である。この誤差は、“光漏れ(light leak)”として、又は不必要な色の可視の境界域として知られている。
【0004】
一つの例として、図1(A)は、右側の赤領域と左側のシアン領域との間の理想的な境界を示しており、一方、図1(B)は、マゼンタ版のページ左側への僅かなずれ(版ずれ)から生じた理想的ではない境界を示している。意図されていないシアンとマゼンタとの組合せから、赤領域とシアン領域との間に青い線が形成されている。赤領域の右手側には、同じくマゼンタ版のページ左側への僅かな版ずれから生じた、黄色い線が形成されている。
【0005】
版ずれの問題は、必ずといっていいほどプリントシステムに存在する機械的な問題である。この問題の発生は、任意の分版見当合わせプロセスに固有の不完全性によって、色分版が意図された位置に正確になされていないことを理由とする。これは、機械的な見当合わせ方法によって幾分補正可能であるが、完全に補正できることはまれである。高価なハイエンドプリントプロセスでは、顧客の、版ずれアーチファクトが目につかないであろうという期待は高い。手頃な価格のローエンドプリンタでは、補正又はトラッピングを必須とするには、機械的見当合わせ技術はあまりに高価である。
【0006】
明らかなように、プリント技術の種類によって版ずれアーチファクトは異なる。オフセットプリント法ではあらゆる方向に均等な版ずれが生じる傾向がある。しかし、ゼログラフィ方式プリント法では一方向への版ずれがより多く生じる傾向がある。
【0007】
この版ずれを補正する方法は公知である。一般的なアプローチは、隙間又は版ずれの境界域を、プリントされた際の視覚的影響を最小にするために決定された色で埋めるために、接している領域の版の一方を拡張することである。このように1つの色の領域から別の色の領域へと拡張された境界又はエッジは、“スプレッドされた”と言われる。拡張された境界は“トラップ(カブセ)”と呼ばれ、色が加えられた範囲は“トラップ範囲”と呼ばれる。
【0008】
デジタル画像の自動トラッピングによく用いられる方法は、ベクトルベースの方法及びラスタベースの方法のカテゴリに分類される。ベクトルベースの方法は、オブジェクトを文字やポリゴン形状等として記述するページ記述言語の形態から、オブジェクト情報だけでなく異なる色の領域間の全エッジのリストを含む内部データ構造へと変換された画像に依存する。ラスタベースの方法は、まずスキャンされ、又はページ記述に基づく形態から変換され、個々が個別の走査要素即ち画素を含む(高解像度の)走査線のシーケンスとして内部に記憶された画像に依存する。これらの方法は、個々のラスタ線をシーケンスで処理し、1つ以上の隣接する画素と比較することによって、色の境界を決定する。エッジ検出のための幾つかの最初の処理の後、ベクトルベースの方法及びラスタベースの方法はいずれも、そのような境界にトラップを生成するか否かを決定するための規則を適用し、最後に、トラップを生成するとしたらそのトラップの性質を決定するために、第2の組の規則を適用する。
【0009】
従って、図2でわかるように、ほとんどのトラッピングプロセスは、この議論を通して参照される以下の形式をとる。
A 記述方法に関係なく画像内のエッジを検出する(ステップ101)。
B 検出されたエッジの各側の色の対について、
1)トラッピングを用いるべきか(ステップ102)、
2)そうであれば、どの色を用いるべきか(ステップ103)、及び
3)その色をどこに配置すべきか(ステップ104)
を決定する。
C 決定に従って画像を修正する(ステップ105)。
【0010】
本発明は、ステップBの幾つかの要素に焦点を当てている。トラッピングを行うためのエッジ検出及び画像操作は、幾つかの標準プロセスのうちの任意のプロセスで行われてよい。
【0011】
US-A第5,113,249号に記載されているヨセフィ(Yosefi)の方法は、接している又は重複している形状の各対について、トラップ(“フレーム”と呼ばれる重複領域)を生成するか否かを決定するとともに、そうである場合は生成するトラップの性質を決定するための基準として、1組の自動化された規則を用いる。ヨセフィが述べている実施の形態は、走査データを用いて、画素の各走査線を順番に処理し、各画素を前列の走査線からの3つの画素及び同じ走査線からの2つの画素と比較して、色の変化が生じているか否かを決定する。トラップを生成するか否か、及び生成するとすればそのようなトラップの性質に関する決定は、処理シーケンス中に埋め込まれており、処理の開始に先立って確立された基準を用いる。ヨセフィは、エッジを検出して2つの色が分ってから従うべき規則を述べている。色が、ティント、特別な色(例えば金箔)、ブラック、イエロー、“ウィンドウ”(スキャン画像を意味する)、及び種々の組合せのいずれであるかに基づいて、24通りの規則がある。
【0012】
商品として入手可能な、ワシントン州シアトルに所在するアルダス・コーポレーション(Aldus Corporation)の“トラップワイズ(TrapWise)”でも、トラッピングにラスタのアプローチを用いている。この製品では、処理時間は解像要素数に比例し、解像度の増加の二乗で増加するので、例えば1インチ当たり3600ドット(dpi)の高い装置解像度については、計算時間が非常に長くなる。さらに、このパッケージでは、トラップの生成にプリセット規則を用い、ユーザがトラップを編集するには、計算を繰返す必要がある。
【0013】
ダーマーら(Dermer, et al.)のUS-A第5,313,570号は、ラスタ又はPDL入力のどちらにも対応し、ベクトルに基づく中間形態を生成する。操作自体は、平面走査(sweep)アルゴリズムに基づいており、表示リスト生成し、その表示リストからスキャンビームテーブルと呼ばれる新たな表現を生成する。アクティブエッジテーブルは各エッジについてのポリゴンスタックを有する。これらの表現から境界マップが生成される。
【0014】
ダーマーのUS-A第5,668,931号は、トラッピング規則を述べている。全体の概念は1組の評価方法を有することであり、各候補トラップについて、それが最適なトラップであるか否かを、各評価方法に決定させる。各方法は全候補トラップをランク付けし、トラップは重み付けされたランクの合計を用いてスコアをつけられる。この方法では、幾つかの評価方法は他の評価方法よりも影響力が高い。この開示は量の縮小も可能であることを示唆しているが、候補トラップは典型的なスプレッド及びチョーク(choke)で構成されているように見える。この評価方法は以下の通りである。
1)生じ得る版ずれのそれぞれについて、2つの境界色からのCIELUV色空間における最小距離を決定し、これらの最小値のうちの最大のものをスコアとして用いる。
2)トラップ色から、そのトラップ色がスプレッドされる色までの、CIELUV距離を決定する。
3)各版ずれについて、各境界色からのL*値の差異を、スコアの組をその組の最大値とすることにより決定する。即ち、比較してより暗い方の版ずれ色を好む。
4)各版ずれ色について、各境界色からのL*値の差異の絶対値を決定し、スコアが明度の差異だけに基づくようにする。
5)各版ずれ色のL*値を、スコアが暗い版ずれ色を示すように、決定する。
6)境界色のL*値を決定し、暗い色が明るい色にスプレッドされるときはスコアをL*値の差異の絶対値と等しく定め、明るい色が暗い色にスプレッドされるときはスコアを0に定め、前者を不利にする。
7)最もイエローの割合が高い版ずれ色を用いる。
重みは経験的に決定され、後からでも又は特定のアプリケーション要求として調整可能である。それらは、まず、多数のキャリブレーショントラップのエキスパート評価に基づく最小自乗法(least squares process)によって決定される。
【0015】
ダーマーのUS-A第5,613,046号は、画像及び選択された任意の色、対、オブジェクト、エッジ又は色を表示し、内側/外側、又は何色か、自動又は手動がどのようになるか、等の点からのトラッピングの挙動の修正を可能にするユーザインタフェースを述べている。それは、選択された色の対、オブジェクト、エッジ又は色、現在のトラッピングが適用された状態又は適用されていない状態、における16通りの生じ得る版ずれの任意のものの効果を表示して、可能な修正を通して、幾つかの可能なトラップの適用を繰返し、どれが最良かを見ることも可能にする。
【0016】
上記に引用した参照従来技術に記載されているトラッピング方法は、2つの共通する特徴を有する。第1は、ほとんどがラスタ形態で表現されている画像を処理することである。この特徴は、基本的に構成されたグラフィックから成る画像又は構成されたグラフィックとコントーン画像とを組合せた画像においては、処理ステップを余計に必要とさせる。そのような画像は、まず、出力解像時にラスタ化され、次に適切な線走査アルゴリズムを適用されなければならない。
【0017】
従来技術の方法の共通の特徴の第2は、予め確立された基準に基づく処理内でトラッピング決定の生成及び適用を行う必要があることである。高解像度出力装置のラスタに基づく処理では、多くの走査線が共有する一つの色領域の境界に対応する移行が繰返されるために、画素から画素への色の移行の潜在的な数が大きい。
【0018】
従来技術には、境界色の所与の組合せに対して指定される特定のトラップを自動決定するための、規則に基づく方法が多数存在する。例えば、US-A第5,113,249号では、予め確立された一般的な色の対のカテゴリと、各色の対に適用される規則とを区別するために、1組の論理テストがシーケンスで用いられる。そのような組込み式の規則システムは、手作業のトラップ指定で用いられる人間の美的判断を再現しようと試みており、大抵は、それぞれが“熟練した”ユーザにとって満足な結果を提供できるが、他の特別な状況ではそのような結果の提供に失敗する。自動トラップ選択方法を構成する手段がない場合には、例えルーチン作業であっても、ユーザは手作業でのトラップ指定に頼らざるを得ない。
【0019】
2つの色領域間の境界部にトラップを指定することによって、それ自体が版面の版ずれを解消しはしないが、適正に選択されたトラップ作業によるトラップ範囲内で、版ずれの視覚的影響を低減する。既にトラップが指定された色分版を含む版の版ずれの場合は、さらに“二次的” な影響が生じる。この二次的な影響によって、トラップ処理されていない場合よりも画像が劣化するようなことは生じるべきではない。
【0020】
先のトラッピング方法は、トラップ処理の有無の決定に、幾分定義が不充分な用語である輝度か、又はそれとは異なる、明度と呼ばれるより正確なパラメータのいずれかを用いることを記載している。この方法は、トラッピング範囲を生成するか否かを決定するために、エッジをまたがった輝度(幾つかの事例において)又は明度(別の事例において)の差異を査定することにより、直接、輝度又は明度の値を用いることを記載している。しかしながら、一般的に、これらの値は人間の知覚のより正確な尺度には用いられていない。その結果、エッジをまたがった輝度又は明度のコントラストを使用しても、版ずれによって生成されたエッジ部の隙間が可視となるか否かの適切な指標が常に提供されるわけではない。
【0021】
トラッピングに関連するさらに別の問題は、トラップ色をどこに置くかということである。上述のヨセフィは、これは、より明るい色のより暗い分版を、より暗い色の方向にスプレッドすることによって成就されることを示している。この問題を述べている別の特許の明細書に、ほとんど同じアプローチが示されている。即ち、明色の暗い分版及び残りの暗色の分版から成るトラップ領域を生成し、このトラップ領域をエッジの暗い側に置くというものである。ロウラー(Lawler)著『トラッピングのすべて("The Complete Book of Trapping")』(ヘイデンブックス(Hayden Books)刊、1995年、pp 21-22)は、明るい方の色を暗い方の色に(全強度で)スプレッドすることを推奨しているが、どの色がより明るいかの決定を記載する際には、それらが含む三原色よりも等和色の方がより暗いということを示しているだけである。
【0022】
カラー背景に隣接するカラー細線の可視性の特別なモデルを目にしたことはないが、2つの大きなカラー背景間の色差の可視性のモデルは存在する。A.R.ロバートソン(Robertson)による「CIEが推奨する色差方程式の歴史的発展("Historical development of CIE recommended color difference equations")」(『色の研究及び応用(Color Research and Application)』誌、15、(3)、1990年6月)は、CIE L*a*b*及びCIE L*u*v*色空間の起源を述べている。(CIEとは国際照明委員会(Commission Internationale de l'Eclairage)のことであり、色彩を専門とする国際標準委員会である。)これらの2つの空間は、同時に計算することが容易であり、知覚的には同一である、共通の目的を有する。どちらの空間も、色空間全体に渡って真に均等ではないが、計算しやすいという長所を有する。これらの2つの標準色空間は1976年に採用された。L*はどちらの色空間でも相対明度関係であるが、他の2つの座標は、明度から独立して色を特定する手段を与える。例えば、L*a*b*系においては、a*の値が大きいほど赤みが強く、b*の値が大きいほど黄色みが強い色であることを示す。a*の値が小さいほど赤みが弱い、又は緑みが強いことを示し、一方、b*の値が小さいほど青みが強い(黄色みが弱い)ことを示す。
【0023】
LAB色空間、即ちCIELAB色空間は、CIE XYZ(1931)に直接基づいており、単位ベクトル色差の知覚度を線形化する試みを表わしている。これは非線形であり、変換は可逆である。色情報は系の白色点(Xn, Yn, Zn)の色に相対する。L*、a*、及びb*の非線形関係は、肉眼の対数反応を真似ようと意図されたものである。
【0024】
Y/Yn>0.008856のとき、L*=116((Y/Yn)1/3)-16
Y/Yn≦0.008856のとき、L*=903.3(Y/Yn)
a*=500(f(X/Xn)-f(Y/Yn))
b*=200(f(Y/Yn)-f(Z/Zn))
ここで、 t>0.008856のとき、f(t)=t1/3
t≦0.008856のとき、f(t)=7.787*t+16/116
また、L*は0から100まで変化(scale)する。
【0025】
CIE L*a*b*又はL*u*v*空間のいずれかにおける2つの色の差異を計算するには、通常、色空間におけるユークリッド距離を用いる。例えば、L*a*b*空間では、2つの色の差異をΔE=(ΔL*2+Δa*2+Δb*2)1/2として計算する。ここで、ΔL*はL*座標等における2つの色の差異である。
【0026】
CIE色空間規格は色相(hue)及び彩度(chroma)の定義も含むので、L*a*b*空間については、それらはHab=arctan(b*/a*)及びCab *=(a*2+b*2) 1/2を定義する。この形態では、ΔCは2つの彩度の値の差であるが、ΔHab=(ΔEab *2-ΔL*2-Δ Cab *2) 1/2である。
【0027】
これらの色空間は真の均等性を欠いていることから、更なる洗練(改良)が続いている。特に興味深いのは、CIE94色差モデル(CIEパブリケーション116-1995:産業用色差評価(Industrial color-difference evaluation)(技術報告書)CIE中央局(Central Bureau)、ウィーン、1995年)である。この公式では、ΔE94=((ΔL*2/kLSL) 2+(ΔCab *2/kcSc) 2+(ΔHab *2/kHSH) 2) 1/2であり、明度、彩度、及び色相の差の個々に重み付けをする特別な関数を用いる。参考目視条件(reference viewing conditions)については、全てのkパラメータは1に保たれる。目視形態等の変化とともに、kパラメータは自由に変化する。“S”関数は、SL=1、 Sc=1+0.045C* ab、及びSH=1+0.015C* abと定められた。従って、彩度の値が大きい(即ち識別されている色がよりカラフルである)ほど、人が2つの色が同じではないと分るには、より大きな色相又は彩度の変化が必要である。この色差モデルはこのユークリッド距離ΔEab *に顕著な改良を与えるが、これは特定の幾何学に従う大きな領域にしか適用できない。
【0028】
レセプタ間の離間及び脳へと導く神経経路の配線という、目の光学(的特徴)により、我々が細部を最もよく見ることができるのは、細部が明度において背景と異なるときである。明度に変化がない場合は、細部が赤み(又は緑み)において異なるときに、よりよく見ることができる。特に、青−黄色の変化では、細部を見るのは非常に困難である。ジャン及びワンデル(Zhang and Wandell)の“デジタルカラー画像の再生のためのCIELabの空間的拡張(A spatial extension of CIELab for digital color image reproduction)”(SID96)で述べられている方法は、まず、画像を反対色空間に変換し、次に、明度チャンネル、赤−緑チャンネル、及び青−黄色チャンネルをそれぞれ異なるフィルタでフィルタリングすることによって、2つの画像の視覚的差異を検出する。これらのフィルタを用いると、明度は最もぶれず、青−黄色チャンネルが最もぶれる。彼らの論文では、得られた画像はぶれ処理後にCIEL*a*b*に変換され、すると、その画像の差異は、各画素において、(フィルタリング済の)2つの原画像の対応する画素の間をとったΔEab *から成る画像となる。ジャン及びワンデルはこれを距離(metric)S-CIELabと呼んでいる。S-CIELabに加えられた改良は、ΔEab *の代わりにCIE94色差距離を用いることであり、そうでなければ、S-CIELabを変えずにおく。
【0029】
任意の2つの画像の比較が可能であることに注目されたい。特に、版ずれによって生じる線が可視であるか否かを知りたいときは、線が存在する画像と線が存在しない画像とを比較できる。その差異画像内で最大誤差を有する画素が、ある閾値を越える誤差を有する場合は、その線は可視である。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明に従い、版ずれ可視性距離を生成し、その版ずれ可視性距離を用いて、トラッピングを行うか否か、どのトラップ色を用いるか、及びどこにトラップを配置するかを決定する方法を提供する。この距離から、充填された隙間が存在する場合にも、また、隙間が存在せずトラップによって重なりが生成された場合にも、最も可視性が低いトラッピングの解を生成することができる。
【0031】
本発明に従い、各分版色が着色剤に対応する、個別に付着される分版色を重ね合わせた組み合わせで色をプリントするためのプリントシステムは、分版色の不完全な配置に起因する色間の版ずれを補正するために画像を変えるトラッピングプロセッサを備え、そのトラッピングプロセッサは、1組の分版色を表す信号を受信する入力部と、人の色の知覚における同等の色差がほぼ同等の値である新たな色空間へと分版色を変換する色変換プロセッサと、前記新たな色空間における1組の分版色のうちの2色の組み合わせ対の各々について、前記2色の版ずれにより生じ得る全ての版ずれ色の可視性を表わす可視性ベクトルを決定する可視性プロセッサと、前記可視性ベクトルの値が所定の閾値よりも大きい場合に、受け取った画像内の、該可視性ベクトルを有する組み合わせ対の2色の間の位置に、版ずれを補正するためのトラップ色を挿入する画像修正プロセッサと、前記トラップ色の、前記組み合わせ対の2色の各々に対する可視性を表わすトラップ可視性ベクトルを決定し、より小さなトラップ可視性ベクトルを有する組み合わせ対のうちの1色の側にトラップ色が配置されるよう、前記トラップ色が配置画像内に挿入されるべき画像内の位置を決定するトラップ色位置選択プロセッサと、を含む、プリントシステムが提供される。
【0032】
本発明の別の態様に従い、上記に定義されたプリントシステムは、前記可視性プロセッサの決定に応答して、トラッピングのために画像に挿入されるべきトラップ色を決定する、トラッピング色選択プロセッサを更に含む。
【0034】
本発明の他の態様に従い、上記に定義されたシステムは、随意的に、画像内の検出されたエッジで働くように限定されてもよい。更に、トラッピングは結局のところ任意の特定のプリント技術に固有の効果であるので、トラッピング決定の生成において、このプリンタ技術が考慮されてもよい。
【0035】
記載の発明は、装置又はユーザの経験に基づいて容易に変更され得る、効率的に計算された、テーブルに基づくトラッピング方法を提供する。この方法は、新たな材料又は処理パラメータによる、トラッピング処理の容易な変更を可能とする。
【0036】
本発明に従い、最も重要な基準は版ずれが生じた場合の結果の可視性がどの程度であるかなので、トラッピングを行うか否かの決定に、他の色パラメータと結び付けた明度を用いることを含む、その可視性の推定値を用いることが提案される。更に、この方法は、エッジをまたがった可視性の変化に注目するよりも、版ずれが生じようが生じまいが、種々の生じ得る版ずれ及び使用するとすれば種々の可能なトラップ色の可視性を用いる。
【0037】
従来のトラッピング方法は、トラッピングの必要性、トラッピング色、及び配置を決定するために、規則及びヒューリスティックを重視している。本発明の鍵となる要素は、上記3つの決定を行うための基準として、推定可視性を用いることである。
【0038】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照するが、図は本発明の実施の形態を説明する目的であり、同一物に限定するものではない。図3には基本的な画像処理システムが示されており、グレー画像データは画像信号として特徴づけられてもよく、その画像の各画素は単一レベル即ち1組の‘c’光学濃度レベル内の光学濃度として定められる。
【0039】
本明細書で用いる“画素”は、画像内の特定の位置と関連し、最小から最大までの濃度を有する画像信号のことである。従って、強度及び位置が画素を定める。議論される特定の表色系においては、カラー文書は画像信号の複数の組によって表わされており、各組(即ち分版)は、通常独立して処理される1つの独立したチャンネルによって表わされている。従って、本明細書で用いる“カラー画像”は、少なくとも2つの分版、又は場合によっては4つ以上の分版(“ハイファイカラー”と呼ばれることもある)を含む文書のことである。各分版は、画像の1色の分版を生成するために、1組の画像信号即ち分版画素を供給してプリンタを駆動する。マルチカラープリンタの場合は、分版が共に重ね合わされてカラー画像を形成する。この文脈において、我々は、画素を、文書画像の所与の小領域の光学濃度を表す個別画像信号として述べる。“分版画素”という用語は、各分版内のそのような画像信号のこといい、各分版内の対応する画素の色濃度の合計である“色画素”とは区別される。本明細書で用いる“グレー”は、特に明記されない限り、色のことではない。この用語は最大から最小まで変化する画像信号のことをいい、信号が用いられている分版の色とは関係無い。文書は複数の“オブジェクト”を含んでもよい。オブジェクトは、文書の残りの部分とは区別して処理されてもよい、個別のイメージ要素である。一般的に、オブジェクトは、例えば写真、グラフィック、テキスト、ハーフトーン等のようなタイプに分類される。高品質のシステムは、タイプの異なるオブジェクトを、各タイプを最適に描画するために、区別して処理する。
【0040】
次に、図3を参照すると、本発明の目標を表わす一般的なシステム要求を示している。スキャナ110のような画像入力端末からの文書の電子表現(以降、画像という)は、装置の物理的特性に関係する形式で取り出され、通常、1画素毎にmビットで定められる画素を有する。一般的なカラースキャナは、多目的に許容可能な解像度で、8ビット/分版画素の画素深度を有する。代わりに、画像は、コンピュータ又はワークステーション121で適切な画像生成ソフトウェアを用いて生成されてもよい。これはカラー文書であるので、画像は、通常、同一の解像度及び画素深度を有する2つ以上の分版ビットマップによって定められる。電子画像信号は、画像出力端末即ちプリンタ120での再生に適した画像を得るために、画像処理ユニット(IPU)116を介して処理されるように方向づけられる。勿論、IPU116は、汎用デジタルコンピュータ内のソフトウェアプログラムを表してもよい。この議論の目的のために、画像処理ユニット116は、一般的に、色のエッジに形成されるトラップのための補正を行うトラッピングプロセッサ118を含む。
【0041】
図1(A)及び1(B)は、トラッピングの問題を示している。理想的な画像では、色の変化は、図1(A)に示されるように、正確に予定の位置で生じる。しかしながら、個別にプリントされる複数の分版を用いる実際の装置に一般的な版ずれは、図1(B)に示されるように、可視の画像アーチファクト又は欠陥を生じる結果となる。そのような欠陥はトラッピングを用いて補償することができる。
【0042】
トラッピングは、通常、図2に示されるステップに従って行われ、ステップ101)色の任意の対(エッジに対応してもしなくてもよい)について、ステップ102)トラッピングを行うか否か、行う場合は、ステップ103)どの色を“トラップ色”(その対の色の間に置く色)に用いるか、及び、ステップ104)選択されたトラップ色をどこに配置するか、を決定しなければならない。ステップ105で、ステップ103及びステップ104で定められたトラップ色及びトラップ位置に従って、画像が修正される。本発明に従い、トラッピングの決定は、生じ得る最悪のアーチファクトの可視性に基づく。従って、このトラッピングの決定は、入力された色の間で生じ得る全ての版ずれエラーのうちの最悪なものの可視性に基づく。従って、トラップ色は、各オリジナル色に対する追加されたトラップ色の可視性、及び、各オリジナル色に対する版ずれによって生じた色の可視性に基づいて選択される。
【0043】
述べられたように、トラッピングは、非理想的なプリント装置の現象である。トラッピングの特徴は、プリント技術ごとに異なる。本発明の別の態様に従い、述べられるトラッピングプロセスの最適化のために、プリント技術に関する情報、又は特定のプリンタに関する情報までもが用いられてよい。
【0044】
まず、本発明のプロセスを、図4のフロー図を参照して説明する。そのようなフロー図は、汎用デジタルコンピュータで実行されるプログラムに、又はそのような操作を提供するために組まれた専用プロセッサに、容易に変換できる。
【0045】
トラッピングされるべき1対の色(a、b)を与えられると(ステップ200)、トラッピングプロセスは以下の形をとる。
1. 生じ得る版ずれの可視性についてチェック(ステップ202)、
2. いずれかの版ずれが可視となるか否かを決定(ステップ204)、
3. 版ずれが可視となりそうであれば、挿入する色を選択(ステップ206)、及び
4. トラップをどこに置くかを決定(ステップ208)。
【0046】
ステップ202及び入力色(a、b)について考えると、生じ得るいずれかの方法で色aと色bとが版ずれを起こすと、色aと色bとの間に出現するであろう、全ての固有色のリスト(ミスレジスタ(Misregister)(a,b))が生成される。最悪のケースは、1つ以上の分版が、ノミナル(名目上の)位置から、プリントプロセスによって経験的に決定される分版のエッジまでいっぱいに移動することであると仮定する(図1(A)及び1(B)を参照)。他に考えられる仮定は、いくつかの分版が途中まで移動し、それにより、エッジに沿ってより多くの色を生じることであろう。ここでは、エッジに沿った1つの色の場合を考える。
【0047】
ミスレジスタ(a,b) 関数は、aの分版とbの分版との生じ得る全ての置換に渡って実行される。そのような置換は最大で14通り存在する。(処理が必要ない、“全て”が置換されるか“全くされない”2つの場合を除く、4つの分版のそれぞれが置換されるか又はされない場合。)表1は、右側のCMYK色(1,1,1,1)とその左の(0,0,0,0)との間のエッジの左に出現し得る色を示している。これらの色のうちの2色はオリジナル色であり、あとの14色は生じ得る新たな色である。
【表1】
Figure 0004234281
【0048】
これらの14色は任意のソート順に従ってソートされ、2つの分版の違いが小さな許容誤差未満である場合には同等であると見なす。次に、重複が除去される。最後に、更に2つのケース(それらが生じた場合)が除去される。即ち、オリジナル色の1つが生じる置換であり、これは、1つ以上の分版が共通の場合は必ず少なくとも1回は生じる。これは、(通常は)より小さいリストを与え、このリストは、14個の要素のアレイと、リスト内の色の数を与える1つの整数とを含む構造に格納される。議論の目的のために、ここではこのタイプの構造をCMYKベクトルと呼ぶ(ステップ252)。色はc、m、y、kの組として与えられ、標準CMYK色の1個又は1組の信号としてカプセル封じされる。
【0049】
次に、決定された色はLAB空間に変換される(ステップ254)。LABベクトルは、LAB空間における生じ得る版ずれ色を表わす1個又は1組の信号である。LABベクトルは、テーブルに組織され、直接又は中間の空間を介してLAB空間にマッピングされた、CMYK色のサンプルを予め生成することを伴うプロセスである、装置依存の色変換を用いて、CMYKベクトルから構成される。最初のLAB色が構成される前に、必要なルックアップテーブルが、その機器に合わせて色変換中の特定のプリンタに適するように初期化される。そのようなプロセスはCMYK及びLAB空間内の個別のサンプルポイントに左右されるので、四面補間(例えば、ロールストン(Rolleston)のUS-A第5,471,324号及びサカモトのUS-A第4,725,413号を参照)によって、中間の補間された値が導出されてもよい。任意のカラー較正システムが、種々のCMYK色がプリントされる際に生成されるLAB色の測定で開始する。これらの色を補間して、所与のCMYK色についてのLAB色を得る。この変換はプリンタ又はプリンタのタイプによって独特なので、計算された可視性はプリンタによって異なるとともに、あるプリンタでプリントされる特定の量の(C,M,Y,K)が、別のプリンタでプリントされる同量の着色剤と必ずしも同じ視覚的印象を生み出すわけではないので、プリンタによって異なるべきである。多くのプリントシステムは、装置独立の所与の色に対して、装置の応答を決定するために装置の動作が測定された先の較正プロセスから引き出された、装置依存の所定の色を生成するように較正される。較正されていないプリントシステムでトラッピング処理が用いられる場合、装置独立の値と装置依存の値との変換は、まだこれから決定されなければならない。
【0050】
色をCIELAB空間又は類似のCIELUV空間に置く理由は、これらの空間が、視覚的に知覚可能な色差と強いつながりを有するので、版ずれ色とは無関係に、その色が視覚的に知覚可能になりそうか否かを決定するために用いることが可能だからである。この要求の中心には、版ずれを生じた分版が、所望の画像からの、普通は目につかない色の違いを生じることもあるいう観察がある。変更は、版ずれによる色の違いが可視である部分だけに行われるべきである。CIELAB又はCIELUVにおいて観察される違いは、人の色の知覚における可視性と関係がある。この可視性は、トラップ又はトラップ修正がどの程度目に見えるかの距離的尺度として用いることができる。
【0051】
従って、知覚可能な差異は比較的線形であるので、版ずれが可視であるか否かを決定するステップ204では、この色空間は我々の計算を助ける。図5を参照すると、まず、可視性ベクトル(Visibilityvector)(a,b)が構成され(ステップ258)、このベクトルの最大値が閾値より大きいか否かを見るためにテストされる(ステップ260)。色差の公式は、可視性の限界に値1を与えるようにデザインされているので、閾値の好適な値の一例は1である。
【0052】
うまく働く色差の公式の一例は、CIE94色差公式から導出され、均一なカラー背景に対する細線の可視性の実験データに基づく。即ち、以下の式になる。
【0053】
Figure 0004234281
H*及びC*は、必要であれば、検討される色成分についてより大きな値を有する色から計算され、版ずれから計算されたものではない。2色間の差異は非対称である。
【0054】
ほぼそれと近い働きをするように見える別の距離は、欠陥が存在する画像と欠陥が存在しない画像とを計算し、これらの画像を、通常は最終的な差異の計算に用いられるΔEabと置き換わるCIE94色差距離とともにS-CIELabへの入力として用いることである。次に、差異画像全体における画素毎の最大差異が、この公式のための差異を与える。
【0055】
図5のように可視性ベクトルを構成するために、入力色a及びbはそれぞれ同等のL*a*b*色に変換される。LAB色を構成するために、所与のCMYK色を、装置の座標から装置依存の色空間へと変換する、四面補間か又は何か他の一般に知られている方法を用いる必要がある。次に、この処理は、LABベクトルの要素(生じ得る版ずれ)の個々を通ってループし、その要素についてaからの差異及びbからの差異を計算する。その処理はこれらの2つの差異の最小値を格納する。格納されるのは最小値が適している。その理由は、c(版ずれによって生じる色)が、bに対するよりもaに対する方が可視性が低く、cがaとbとの間に存在するとき、cはaの一部として見え得るからである。これは、cがaに対しては不可視で、bに対しては可視であるときには、確かに真実である。従って、この状態は、版ずれエラーが存在するというよりも、むしろab間のエッジが移動したように見える。前述したように、上記の値は較正済のプリンタにしばしば存在し、従って、トラッピング処理に用いることが可能である。
【0056】
ステップ258では、2つの色(a,b) 及び版ずれ色のリストから可視性ベクトルが構成され、全ての版ずれ色の可視性に対応する値のリストが構築される。可視性ベクトル中の最大エントリが閾値tよりも小さい場合(図4及び5のステップ204)は、版ずれは目につかないであろう。この2色には何もアクションがとられず、次の組の2色が調べられる。しかし、最大値が閾値tよりも大きい場合は、処理が続いてトラップの色が選択される(ステップ206)。tの値を増すと、トラッピングのために選択される色の対はより少なくなり、版ずれチェックの処理はより速く進む。しかし、画質は低くなる。一方、tの値を減らすと、トラッピングのために選択される色の対はより多くなり、版ずれチェックの処理はより遅く進む。一般的に、画質は高くなる。
【0057】
図4及び6を参照すると、ステップ206では、トラッピング色が選択又は決定される。一般的に、装置の全範囲(ガマット)に渡る選択によって予め決定されたトラッピング色のセットが、パレットとして維持される(ステップ304の“1組のトラッピング色CMYK(t)を選択”を参照)。パレットの生成にユーザの好みを用いてもよい。
【0058】
aとbとの間に挿入する色を選択するために、パレット内の各色TをCMYK(a,b)の色と比較し、Tがaとbとの中間であるか否かを見る。TについてのC、M、及びYの値のどれかがa及びbについてのそれらの値の中間にない場合は、色Tは“間”にはない(Kは無視されてよい)。そのようなaとbとの中間ではない色は捨てられる。C、M、及びYがaとbとの中間にある各Tについて、a及びTについてのトラップ可視性ベクトル(Trap#Visibilityvector)ATが生成され、b及びTについてのトラップ可視性ベクトルBTが生成される(ステップ306)。この2つのトラップ可視性ベクトルから、AT及びBTにおける最大可視性Tmが決定される(ステップ308)。これは、a及びbのいずれかに最悪の版ずれが生じたと仮定したときの、a又はbに対するTの可視性を与える。上述のループで試された全ての候補色Tのうち、最大可視性Tmが最も低いものが、最良のトラップ色候補を表すものとして選択される(ステップ310)。
【0059】
処理のこの時点で、候補色の可視性が、図5のステップ258で分かった最初の版ずれの可視性よりも悪いか否か決定するためのチェックが行われる。そうである場合は、トラッピングは適用されない。しかし、そうでない場合は、処理はステップ206に進み、最悪の可視性が試された全候補色の中で最も良い候補色Tを用いる。最悪の可視性が最も低い色を用いる代わりに、全版ずれに渡って可視性の二乗の合計値をとり、最も合計値が小さい候補を選択しても良いことも分かった。いずれの場合も、どの版ずれがより生じやすいかの“事前(priori)”知識を得た上で、異なる可視性が重み付けされてもよい。
【0060】
例えば、色空間が非常に粗くサンプリングされ、次に最良の解の領域がより細かくサンプリングされる、マルチグリッドアプローチのような、他のアプローチも可能である。
【0061】
トラップ可視性ベクトルは、可視性ベクトルとよく似た挙動をとるクラスである。版ずれ色の2つの色及び1つのベクトルから、全ての版ずれ色の可視性に対応する1つのベクトルが構成される。トラップ可視性ベクトルの場合は、第1の色はオリジナル色であり、第2の色は候補トラップ色である。可視性は、オリジナル色と版ずれ色との間、及びオリジナル色と候補トラップ色との間でのみ測定され、候補トラップ色と版ずれ色との間では測定されない。この値の使用は、第2の色が、版ずれ色ではなく第1の色に対して比較される点以外は、可視性ベクトルと似ている。
【0062】
再び図5を参照すると、トラップの色が選択されたので、それをどこに置くか決定しなければならない(図4のステップ208)。トラッピングの際、版ずれを起こすかもしれない2つの色の間に新たな色を挿入することにより、生じ得るいかなる版ずれの可視性も低くするか又はなくす。本発明のこの態様は、挿入色(トラップ)の配置に関係する。詳細には、トラップ色が、オリジナルのエッジの一方の側の色に対してさほど目につかない場合は、新たな色はエッジのそちら側に置かれ、トラップ色が他方の側の色に対してさほど目につかない場合は他方の側に置かれる。可視性が同程度である場合は、トラップ色は中央に置かれる。エッジ位置を、2つの可視性の差異の関数とすることにより、グラジエントフィル(gradient fills)が接する際に、エッジ位置を一方の側から他方へと滑らかに変化させる。ある色がテキスト内に存在する場合は、テキストのエッジ位置を維持するために、位置は滑らかに変化せず、いずれか一方の側(可視性が低い方)まで移動される。
【0063】
上記を踏まえ、図7及び8を参照すると、トラップ色を置く最適な場所は、トラップ色の可視性がより低いいずれかの側である。詳細には、色Aと色Bとの間をトラップ色Tでトラッピングする場合は、TのAに対する可視性ベクトルAT及びTのBに対する可視性ベクトルBTを決定することによって可視性を計算する(ステップ402)。ベクトルは、まず、BT及びATをドライブするために、ベクトルノルムをとることにより、スカラ値に変換される。トラップ幅wについては、用いられる特定の可視性モデルに依存するkのある値が、それを±w/2を越えて移動させないという条件に従うので、Aが左側にある場合は、トラップ領域の中心を(BT-AT)*k*wの分だけ左側に移動させる(ステップ403)。Tの色A、Bに対する相対的な可視性に関する他の関数を用いてもよい。ハーフビット化によって、トラップ範囲が画素の1/2の増分で移動できるようになるので、2画素のトラップ幅については5つの位置が可能となる。従って、滑らかに変わるトラップ位置を得ることができる。
【0064】
可視性は、CIE94色差づけ(色差公式)を用いるように拡張された、空間的に拡張された色差の距離的尺度であるS-CIELab-94を用いるか、又は大きくて均一な背景領域に対する細線に適用される任意の他の可視性モデルから計算できる。現在のところ、可視性は以下の式によって測られる。
【0065】
Vis(A,T)=((ΔL/SL)2+(ΔC/SC) 2+(ΔH/SH) 2)1/2
ここで、
ΔL=LA-LT(AのL*値とTのL*値との差異)、
ΔC=CA-CT(AのC*値とTのC*値との差異)、
C*=(a*2+b*2) 1/2(a*及びb*は標準CIE座標)である。
ΔH=((Δa)2+(Δb)2-(Δc)2) 1/2
SH及びSCはCA及びHAだけの関数であり、CAにおいては線形であり、HAにおいては周期的である。そして、SLは定数である。
【0066】
ある状況では、追加されたトラップ色が版ずれによって生じた色と隣合せて配置される。一般的に、版ずれによって生じた色のトラップ色に対する可視性については、ほとんど問題はない。なぜなら、両者は互いに接する非常に細い線となり、対の色の場合に考えられる、一方の線がソリッド(べた)に対するときよりも、見えにくくなるからである。
【0067】
時として、用いられるプリンタ技術によっては、必要なトラッピングの性質がアナモルフィック(歪像的)な場合がある(即ち、1つの次元における挙動が他の次元における挙動と異なる)。例えば、プリントプロセス方向によって、必要なトラップ領域の大きさが1つの方向において他の方向の2倍になることがある。そのような場合、トラッピング位置の値は、各方向に個別に変えることができる。従って、ベクトルベースの技術では、トラッピング領域が計算される前に、幾何学的記述内の全座標が、あるファクター(例えば2)によって一つの方向にスケーリングされ、次に、全座標(トラッピング領域の座標を含む)が同じファクターでスケールダウン(縮小)され、オリジナルの幾何形状を復元しつつ、1つの方向において他の方向よりも太らせたトラップ領域を生成する。
【0068】
代わりに、ラスタ入力とともに、エッジ追跡関数を用いるエッジ追跡処理を用いてもよい。標準的な実施方法としては、オフセットエッジが、追跡されているエッジに対する法線(垂直)ベクトルに沿って、一定の距離で置換される。オフセットエッジに座標変換を適用してもよい(xにおける幅が2倍のトラッピングの例では、xにおける法線を2で拡大する)。これにより、オフセットエッジが、滑らかな変化で、水平エッジからよりも垂直エッジから遠くに置換される。
【0069】
最後に、ウィンドウ処理又は形態演算子を用いて、ウィンドウ及び関連する形態演算子のフィルタを適切にスケーリングしてもよい。
【0070】
本発明の別の可能な実施の形態は、汎用又は専用の計算装置によってアクセス可能なルックアップテーブル(LUT)にある。本発明の別の態様に従い、図8は、図3に示されているものと類似のシステムを示しているが、IPUがLUTに格納されているトラッピングパラメータに依存する可能性をより良く示している。尚、図中200はLUTメモリである。この方法の目標は、CMYK空間の所与の色A及びBについてブールフラグを生成し、そのフラグが真である場合には、AとBとの間に引かれる新たな色を生成する、テーブルの構成である。その色が版ずれを生じても可視のアーチファクトを生成しない、例えば何に対しても(0,0,0,0)である場合、又は第3の色を挿入してもアーチファクトの可視性が全く低くならない場合は、フラグは偽である。
【0071】
上述のように、まず、図4のステップ202のように、生じ得る版ずれの可視性がチェックされる。
Figure 0004234281
【0072】
図4のステップ206で、aとbとの間に挿入する色を選択する。
Figure 0004234281
【0073】
完全なテーブルを構築するためには、第1の組のステップ(版ずれの可視性)が色空間内の色の対ごとに実行されなければならない。色の対のうちの半分は、もう半分の鏡像であるので、実際には色空間の半分について実行されればよい。色空間がn個の点へと量子化される場合は、以下の通りである。
Figure 0004234281
【0074】
都合の良いことに、このテーブルはオフラインで構築できる。テーブルに基づくアプローチでは、実行時間に実行されるもの全てがテーブルを索引する。テーブル索引は以下のように行われる。
ともにCMYK空間にある所与の色A及びBについて
1)A及びBの分版を、それらを0.MAXINDEXの範囲内に置くスケールファクターで乗算することにより、索引空間に変換する。
2) 変換された分版を8次元テーブル検索に用いて、テーブルに格納されている色差を検索する。
3)その色差を色Aに加え、トラップ色を与える。
【0075】
MAXINDEXの値が2の累乗よりも小さい値であって、色が整数の組として供給される場合には、シフト及びマスクを用いてこれを最適化できる。
【0076】
通常、テーブルの索引には、空間と時間とのトレードオフがある。空間が貴重な場合は、エントリが十分に滑らかに変わることを条件として、テーブルエントリ間を補間することが考えられる。これにより、トラッピング情報の検索に必要な時間は増大するが、テーブルのサイズを実質的に削減することができる。例えば、テーブルは8次元なので、各次元でサイズを20%削減すると、テーブルのサイズは元のサイズの約17%に削減される。各次元で2のファクターでサイズを削減すると、トータルサイズは256のファクターで削減される。
【0077】
勿論、幾つかの実際的な最適化が可能である。可視性ベクトルのクラスの生成は、記載されたように比較的複雑なプロセスである。このプロセスでは、2つの所与の色及び全ての版ずれ色を、CIELABのような有用な色空間に変換する必要がある。また、変換した色ごとに、C*及びH*座標を見つけなければならない。内側ループ(前述のステップ13から16)を通る回数は、トラッピング情報が計算される色の対の数と同じである。例えば、数万個から数百万個の色の対が存在する。ステップ15を開始する前に、色の対の個々について、その両方の要素が変換され、次にその全ての版ずれ色が変換される必要がある。しかしながら、n=8及びny=4については、これらの全ての色の対に含まれるのは83*4=2048色だけである。これは版ずれによって生じる色を含む。平均的な色の対の版ずれによって4つのユニークカラーが生じるとすると、1,400万個のリダンダントな色変換が為されることになる。その代わりに、簡単なテーブル検索(4次元)によって、C*及びH*を含む、変換された版ずれ色を得ることができる。通常の色については、テーブルが、それらの色が必要とされる順で生成される場合は、1次元検索(即ちポインタの増分)で適当な色を取り出すことができる。
【0078】
トラップ色にも同じような最適化が可能だが、トラップ色用のグリッドが色の対用のグリッドとは異なる場合には、トラップ色も、やはり1次元の、独自のテーブルが必要であろう。トラップ色が、色の対の色成分に限られる色成分を有するように制限される場合は、トラップ色用のグリッドは色の対用のグリッドの倍数でなければならないか、又は、プロセスが、変換のための最も近いグリッドポイントを見つけなければならない。16×16×16×16テーブルで間に合うであろう。
【0079】
一次テーブルからのデータを用いて二次テーブルを容易に形成し、頻繁に又は最近用いられた色の対のトラッピング情報を格納してもよい。大きなテーブルよりも小さなテーブルの方がチェックが速い。テーブルは、選択されたトラッピングの状況に合わせてユーザが指定した値を格納するための、優良(excellent)ロケーションを備えてもよい。2つの色の間のトラップ色の位置をテーブルに入れることもできる。
【0080】
図9は、トラッピングの結果を単純化した図である。画像のシアン領域と赤領域との間のトラップ範囲は、シアンと赤との中間となるように選択されたトラップ色を有することを特徴とする。勿論、図7のプロセスに従い、トラップ色の画素を理想的なエッジのいずれかの側に配置した。
【0081】
トラッピングプロセスの一部として可視性の基準を生成することを選ぶ場合に、各プロセスが他の開示されたプロセスと一緒に用いられても又は独立して用いられてもよい、幾つかのトラッピングプロセスが述べられたことは、疑いなく認識されるであろう。従って、例えば、述べられたトラッピング配置プロセスは、単に、可視性の基準が既に計算されていることが理由で、可視性に基づくシステムで用いることが好ましいが、特定のトラッピング決定ステップとは無関係に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー画像のエッジにおける版ずれの問題を示す図であり、(A)は理想的な境界を示し、(B)は理想的でない境界を示す。
【図2】トラッピングの基本的な手順を示すフロー図である。
【図3】本発明の一例が実施されてもよいプリントシステムを示す図である。
【図4】トラッピングプロセスを制御する基準として可視性を用いるトラッピングの手順を示すフロー図である。
【図5】可視性の決定の部分手順を示すフロー図である。
【図6】トラッピング色選択の部分手順を示すフロー図である。
【図7】トラップ位置選択の基本的な部分手順を示すフロー図である。
【図8】トラッピング情報を格納するルックアップテーブルを活用した本発明の実施の形態を示す図である。
【図9】トラップ色の配置の問題を示す図である。
【符号の説明】
110 スキャナ
116 IPU
118 トラッピングプロセッサ
120 プリンタ
121 コンピュータ又はワークステーション
200 LUTメモリ

Claims (4)

  1. 各分版色が着色剤に対応する、個別に付着される前記分版色を重ね合わせた組み合わせで色をプリントするためのプリントシステムは、前記分版色の不完全な配置に起因する色間の版ずれを補正するために画像を変えるトラッピングプロセッサを備え、前記トラッピングプロセッサは、
    1組の分版色を表す信号を受信する入力部と、
    人の色の知覚における同等の色差がほぼ同等の値である新たな色空間へと分版色を変換する色変換プロセッサと、
    前記新たな色空間における1組の分版色のうちの2色の組み合わせ対の各々について、前記2色の版ずれにより生じ得る全ての版ずれ色の可視性を表わす可視性ベクトルを決定する可視性プロセッサと、
    前記可視性ベクトルの値が所定の閾値よりも大きい場合に、受け取った画像内の、該可視性ベクトルを有する組み合わせ対の2色の間の位置に、版ずれを補正するためのトラップ色を挿入する画像修正プロセッサと、
    前記トラップ色の、前記組み合わせ対の2色の各々に対する可視性を表わすトラップ可視性ベクトルを決定し、より小さなトラップ可視性ベクトルを有する組み合わせ対のうちの1色の側にトラップ色が配置されるよう、前記トラップ色が配置画像内に挿入されるべき画像内の位置を決定するトラップ色位置選択プロセッサと、
    を含む、
    プリントシステム。
  2. トラップ色として選択可能な色の各々について、前記組み合わせ対の2色に対する可視性を表わすトラップ可視性ベクトルを決定し、前記トラップ可視性ベクトルの値が最も小さい色をトラップ色として決定する、トラッピング色選択プロセッサを更に含む、
    請求項1に記載のプリントシステム。
  3. 前記新たな色空間が、CIELAB色空間である、請求項1に記載のプリントシステム。
  4. 前記トラップ色として選択可能な色は、前記組み合わせ対の2色の中間色である、請求項2に記載のプリントシステム。
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