JP2022050935A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ラスター画像内の領域の輪郭をベクター画像で表した場合に、両画像で表された輪郭のずれを小さくすること。【解決手段】輪郭抽出部103は、ラスター形式の原画像から色相範囲が共通する領域の輪郭を複数の色相範囲について抽出する。ベクター画像生成部104は、抽出された輪郭を示すベクター画像を各領域について生成する。中間画像生成部105は、生成されたベクター画像が示す輪郭を用いたラスター形式の中間画像を生成する。欠損判定部106は、生成された中間画像を統合すると、決められたサイズより大きい欠損があるか否かを判定する。大きな欠損があると判定された場合、欠損補間部107は、その欠損を補間するための補間処理を行う。画像統合部108は、補間された中間画像とそれ以外の中間画像とを統合した統合画像を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
ラスター画像をベクター画像に変換する技術がある。例えば特許文献1には、原画像に含まれる所定属性を有する所定領域画像の出現色に基づいて代表色を決定し、決定した代表色を有する色画像の輪郭線と、所定領域画像中のエッジ画像とを抽出し、抽出したエッジ画像に基づいて抽出した輪郭線を補正し、補正した輪郭線を用いて所定領域画像のベクトルデータを生成する技術が記載されている。
特開2007-109177号公報
しかし、特許文献1の技術でも、ベクター画像に表された或る領域の輪郭とラスター画像に表された同じ領域の輪郭とにはずれが生じる。ベクター画像は拡大・縮小をしても画質が維持されるが、元のベクター画像にずれがあると、例えば拡大した場合にそのずれがより大きくなって表されることになる。
そこで、本発明は、ラスター画像内の領域の輪郭をベクター画像で表した場合に、両画像で表された輪郭のずれを小さくすることを目的とする。
本発明の請求項1に係る情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、ラスター形式の原画像から色情報の範囲が共通する領域の輪郭を複数の範囲について抽出し、抽出した前記輪郭を示すベクター形式の画像を各領域について生成し、生成した前記ベクター形式の画像が示す輪郭を用いたラスター形式の中間画像を生成し、生成した前記中間画像を統合すると前記領域に対する欠損が生じる場合、当該欠損の補間及び前記中間画像の統合を行った画像を前記原画像として生成することを特徴とする。
本発明の請求項2に係る情報処理装置は、請求項1に記載の態様において、前記欠損が生じた部分に接する前記中間画像を膨張させてから統合して前記欠損を補間することを特徴とする。
本発明の請求項3に係る情報処理装置は、請求項1に記載の態様において、統合した画像において前記欠損が生じた部分に接する前記中間画像の色に基づき決まる色で前記欠損を補間することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る情報処理装置は、請求項1に記載の態様において、前記欠損が生じた部分に接する前記ベクター形式の画像の輪郭を太くして前記欠損を補間することを特徴とする。
本発明の請求項5に係る情報処理装置は、請求項1に記載の態様において、前記中間画像と共に、前記欠損が生じた部分を膨らませた画像を統合して前記欠損を補間することを特徴とする。
本発明の請求項6に係る情報処理装置は、請求項5に記載の態様において、前記欠損が生じた部分を膨らませた画像の上に、当該部分に接する前記中間画像を重ねて統合することを特徴とする。
本発明の請求項7に係る情報処理装置は、請求項1から6のいずれか1項に記載の態様において、前記原画像の色の偏りの大きさに応じて前記複数の色情報の範囲の数を変化させることを特徴とする。
本発明の請求項8に係る情報処理装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の態様において、前記補間を行った後の画像においても前記欠損が生じる場合、当該欠損が決められたサイズより小さくなるまで前記補間及び前記統合を繰り返し行うことを特徴とする。
本発明の請求項9に係るプログラムは、コンピュータに、ラスター形式の原画像から色情報の範囲が共通する領域の輪郭を複数の範囲について抽出する手順と、抽出した前記輪郭を示すベクター形式の画像を各領域について生成する手順と、生成した前記ベクター形式の画像が示す輪郭を用いたラスター形式の中間画像を生成する手順と、生成した前記中間画像を統合すると前記領域に対する欠損が生じる場合、当該欠損の補間及び前記中間画像の統合を行った画像を前記原画像として生成する手順とを実行させるためのものであることを特徴とする。
請求項1、9に係る発明によれば、ラスター画像内の領域の輪郭をベクター画像で表した場合に、両画像で表された輪郭のずれを小さくすることができる。
請求項2に係る発明によれば、補間された欠損と中間画像との境目が分からないようにすることができる。
請求項3に係る発明によれば、補間された欠損の色が中間画像と自然に繋がるようにすることができる。
請求項4に係る発明によれば、補間された欠損と中間画像との境目が分からないようにすることができる。
請求項5に係る発明によれば、欠損が生じた部分を膨らませない場合に比べて、その部分と中間画像との隙間が生じにくいようにすることができる。
請求項6に係る発明によれば、中間画像を下に重ねる場合に比べて、原画像により近いベクター形式の画像を生成することができる。
請求項7に係る発明によれば、色相範囲の数が一定の場合に比べて、生成されるベクター画像の品質を向上させることができる。
請求項8に係る発明によれば、確実に欠損を決められたサイズより小さくすることができる。
実施例に係る画像処理装置のハードウェア構成を表す図 画像処理装置が実現する機能構成を表す図 原画像の一例を表す図 抽出された色相領域の輪郭の例を表す図 抽出された色相領域の輪郭上の点の例を表す図 生成されたベクター画像の例を表す図 生成された中間画像を統合した画像の一例を表す図 欠損を示す画像の一例を表す図 膨張処理が行われた中間画像の一例を表す図 変換処理における動作手順の一例を表す図 変形例の補間処理の一例を表す図 変形例の欠損を示す画像の一例を表す図 色相範囲テーブルの一例を表す図
[1]実施例
図1は実施例に係る画像処理装置10のハードウェア構成を表す。画像処理装置10は、ラスター形式の画像(以下「ラスター画像」と言う)をベクター形式の画像(以下「ベクター画像」と言う)に変換する処理を行う装置である。画像処理装置10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信装置14と、UI(=User Interface)装置15と、画像読取装置16と、画像形成装置17とを備えるコンピュータである。
プロセッサ11は、例えば、CPU(=Central Processing Unit)等の演算装置、レジスタ及び周辺回路等を有する。メモリ12は、プロセッサ11が読み取り可能な記録媒体であり、RAM(=Random Access Memory)及びROM(=Read Only Memory)等を有する。
ストレージ13は、プロセッサ11が読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等を有する。プロセッサ11は、RAMをワークエリアとして用いてROMやストレージ13に記憶されているプログラムを実行することで各ハードウェアの動作を制御する。通信装置14は、アンテナ及び通信回路等を有し、通信回線2を介した通信を行う通信手段である。
UI装置15は、自装置を利用するユーザに対して提供されるインターフェースである。UI装置15は、例えば、表示手段であるディスプレイと、ディスプレイの表面に設けられたタッチパネルとを有するタッチスクリーンを有し、画像を表示すると共に、ユーザからの操作を受け付ける。また、UI装置15は、タッチスクリーン以外にも、キーボード等の操作子を有し、それらの操作子への操作を受け付ける。
画像読取装置16は、用紙等の媒体に表されている画像を読み取るハードウェア(いわゆるスキャナ)であり、自装置にセットされた媒体から画像を読み取る画像読取手段である。画像形成装置17は、用紙等の媒体に画像を形成するいわゆるプリンタであり、自装置にセットされた媒体を搬送しながら例えば電子写真方式で画像を転写して定着させることでその媒体に画像を形成する画像形成手段である。
プロセッサ11がプログラムを実行して各部を制御することで、以下に述べる各機能が実現される。各機能が行う動作は、その機能を実現するプロセッサ11が行う動作としても表される。
図2は画像処理装置10が実現する機能構成を表す。画像処理装置10は、原画像記憶部101と、前処理部102と、輪郭抽出部103と、ベクター画像生成部104と、中間画像生成部105と、欠損判定部106と、欠損補間部107と、画像統合部108とを備える。
原画像記憶部101は、ベクター画像に変換される元になるラスター画像を原画像として記憶する。原画像記憶部101は、自装置が生成したラスター画像又は外部装置から送信されてきたラスター画像等を原画像として記憶する。
前処理部102は、原画像記憶部101に記憶されているラスター形式の原画像に対して前処理を行う。前処理部102は、例えば、エッジ保存ノイズ除去処理と、減色化処理と、色分割処理と、色レイヤー分割処理とを前処理として行う。エッジ保存ノイズ除去処理は、ノイズを除去しつつ、ノイズ除去の影響でエッジが滑らかにならないようにエッジを保存する処理である。
減色化処理は、原画像の色数を減らす処理である。一般的には、K-means法やメディアン・カット法などで知られるもので、ここでの色分割処理は、原画像を色相や明度などの色情報の範囲が共通する画素の領域に分割する処理である。色情報とは、画素の色成分の特徴を表す情報であり、色相、明度、彩度、輝度等、画素の色成分の特徴を表す情報である。
前処理部102は、例えば、色相環において色相を示す角度の値を定められた数の範囲に区切り(例えば10度毎に36の範囲に区切り)、各範囲に色相値が含まれる画素の領域に原画像を分割する。色レイヤー分割処理は、色分割処理により分割された領域を表す色レイヤーを各色相範囲について生成する処理である。本実施の形態においては、色分割処理を行う色情報として、色相を用いて説明するが、画素の色の特徴を表す情報である、彩度、明度又は輝度等他の情報を用いて色分割処理を行うようにしてもよい。
前処理部102により前処理が行われた原画像を以下では「前処理画像」と言う。前処理部102は、前処理画像を輪郭抽出部103に供給する。輪郭抽出部103は、供給された前処理画像に含まれる色レイヤーに表されている領域の輪郭を抽出することで、ラスター形式の原画像から色相範囲が共通する領域の輪郭を複数の色相範囲について抽出する。
図3は原画像の一例を表す。図3では、円形の色相領域A1と、四角形の色相領域A2と、円形の色相領域A3と、三角形の色相領域A4とを含む原画像G1が表されている。このうちの色相領域A2及びA3は共通の色相範囲の色で表された領域である。色相領域A1は色相領域A2の上に重畳し、色相領域A2及び色相領域A3は色相領域A4の上に重畳している。
図4は抽出された色相領域の輪郭の例を表す。図4(a)では、輪郭抽出部103により抽出された色相領域A1の輪郭C1が表されている。同様に、図4(b)では色相範囲が共通する色相領域A2及びA3の輪郭C2及びC3が表されており、図4(c)では色相領域A4の輪郭C4が表されている。
また、輪郭抽出部103は、抽出した輪郭における特徴的な箇所に点を抽出する。
図5は抽出された色相領域の輪郭上の点の例を表す。図5(a)では、色相領域A1の輪郭C1上の点が表されている。同様に、図5(b)では色相領域A2及びA3の輪郭C2及びC3が表されており、図5(c)では色相領域A4の輪郭C4が表されている。
輪郭抽出部103は、抽出した各色相範囲の領域の輪郭及び点を示す輪郭データをベクター画像生成部104に供給する。ベクター画像生成部104は、供給された輪郭データが示す輪郭、すなわち、輪郭抽出部103により抽出された輪郭を示すベクター画像を各領域について生成する。ベクター画像生成部104は、ラスター画像からベクター画像を生成する周知の技術を用いて、抽出された輪郭を示すベクター画像を各色相範囲の領域について生成する。
ベクター画像生成部104は、生成したベクター画像を中間画像生成部105に供給する。中間画像生成部105は、供給されたベクター画像、すなわち、ベクター画像生成部104により生成されたベクター画像が示す輪郭を用いたラスター形式の中間画像を生成する。中間画像生成部105は、ベクター画像からラスター画像を生成する周知の技術を用いて、供給されたベクター画像からラスター画像を中間画像として各色相範囲について生成する。
図6は生成されたベクター画像の例を表す。図6(a)では、色相領域A1の輪郭C1に基づき生成された中間画像D1が表されている。同様に、図6(b)では色相領域A2及びA3の輪郭C2及びC3に基づき生成された中間画像D2及びD3が表されている。図6(c)では色相領域A4の輪郭C4に基づき生成された中間画像D4が表されている。中間画像生成部105は、生成した中間画像を欠損判定部106に供給する。
欠損判定部106は、供給されたラスター画像、すなわち、中間画像生成部105により生成された中間画像を統合すると、各色相範囲の領域に対する欠損が生じるか否かを判定する。
図7は生成された中間画像を統合した画像の一例を表す。図7の例では、中間画像D1、D2、D3及びD4を統合した統合画像G11が表されている。
統合画像G11においては、中間画像D1と中間画像D2との間に欠損E1が生じている。欠損判定部106は、例えば、統合画像G11と原画像G1とを重ねて画素値が異なる画素がない場合は欠損が生じなかったと判定し、画素値が異なる画素がある場合は欠損が生じたと判定する。欠損判定部106は、欠損が生じたと判定し、且つ、生じた欠損のサイズが決められたサイズより大きい場合は、欠損を示す欠損画像を各中間画像と共に欠損補間部107に供給する。
図8は欠損を示す画像の一例を表す。図8の例では、欠損E1のみが表された欠損画像G12が表されている。欠損補間部107は、欠損画像が供給された場合、すなわち、生成された中間画像を統合すると色相領域に対する欠損が生じる場合、その欠損を補間するための処理である補間処理を行う。欠損補間部107は、本実施例では、欠損が生じた部分に接する中間画像を膨張させる処理を補間処理として行う。
図9は膨張処理が行われた中間画像の一例を表す。欠損補間部107は、欠損E1に接する中間画像D1を膨張させた中間画像D11を生成し、同じく欠損E1に接する中間画像D2を膨張させた中間画像D12を生成する。欠損補間部107は、生成した中間画像D11及びD12を画像統合部108に供給する。また、中間画像生成部105も、生成した中間画像を画像統合部108に供給する。
画像統合部108は、中間画像生成部105から供給された中間画像と、欠損補間部107から供給された補間後の中間画像とに基づき、中間画像を統合した統合画像を生成する。画像統合部108は、補間された中間画像は補間後の中間画像を統合し、補間されてない中間画像は中間画像生成部105から供給された中間画像を統合する。画像統合部108は、補間後の中間画像を含む統合を行った場合は、生成した統合画像を原画像記憶部101に供給する。
原画像記憶部101は、供給された統合画像を原画像として記憶する。このように、画像統合部108は、生成された中間画像を統合すると色相領域に対する欠損が生じる場合、その欠損の補間及び中間画像の統合を行った画像を原画像として生成する。原画像記憶部101に原画像として記憶された統合画像には、上述した原画像と同様に、前処理部102による前処理から欠損判定部106による欠損の判定が行われる。
欠損判定部106は、欠損が生じなかったと判定した場合は、その旨をベクター画像生成部104に通知する。ベクター画像生成部104は、欠損が生じなかったと判定された統合画像の元になったベクター画像を、例えば本装置が変換したベクター画像の保管場所として定められた宛先に出力する。こうして保管されたベクター画像は、ラスター画像に変換しても欠損が生じない画像になる。
以上のとおり、原画像記憶部101から画像統合部108までの各部は、補間を行った後の画像においても欠損が生じる場合、その欠損が上述した決められたサイズより小さくなるまで補間及び統合を繰り返し行う。画像処理装置10は、上記の構成により、ラスター画像をベクター画像に変換する変換処理を行う。
図10は変換処理における動作手順の一例を表す。まず、画像処理装置10(原画像記憶部101)は、ベクター画像に変換される元になるラスター画像を原画像として記憶する(ステップS11)。次に、画像処理装置10(前処理部102)は、記憶されているラスター形式の原画像に対して前処理を行う(ステップS12)。続いて、画像処理装置10(輪郭抽出部103)は、前処理が行われた画像に含まれる色レイヤーに表されている領域の輪郭を抽出することで、ラスター形式の原画像から色相範囲が共通する領域の輪郭を複数の色相範囲について抽出する(ステップS13)。
次に、画像処理装置10(ベクター画像生成部104)は、抽出された輪郭を示すベクター画像を各領域について生成する(ステップS14)。続いて、画像処理装置10(中間画像生成部105)は、生成されたベクター画像が示す輪郭を用いたラスター形式の中間画像を生成する(ステップS15)。次に、画像処理装置10(欠損判定部106)は、生成された中間画像を統合すると、決められたサイズより大きい欠損があるか否かを判定する(ステップS16)。
ステップS17で大きな欠損があると判定された場合、画像処理装置10(欠損補間部107)は、その欠損を補間するための補間処理を行う(ステップS17)。次に、画像処理装置10(画像統合部108)は、ステップS15で生成された中間画像と、ステップS18において補間された中間画像とに基づき、それらの中間画像を統合した統合画像を生成する(ステップS18)。
画像処理装置10は、ステップS19の後はステップS11に戻って動作を行う。ステップS17で大きな欠損がないと判定された場合、画像処理装置10(ベクター画像生成部104)は、大きな欠損が生じなかったと判定された統合画像の元になったベクター画像を、例えば本装置が変換したベクター画像の保管場所として定められた宛先に出力する(ステップS19)。
本実施例では、ラスター画像をベクター画像に変換することで、ラスター画像内の領域の輪郭をベクター画像で表している。そして、上記のとおり欠損を補間することで、欠損を補間しない場合に比べて、両画像で表された輪郭のずれが小さくなっている。また、本実施例では、上記のとおり補間及び統合が繰り返し行われることで、確実に欠損が決められたサイズより小さくなるようになっている。また、本実施例では、欠損が生じた部分に接する中間画像を膨張させることで、補間された欠損と中間画像との境目が分からないようになっている。
[2]変形例
上述した実施例は本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、実施例及び各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
[2-1]補間方法
欠損補間部107は、実施例と異なる方法で欠損を補間してもよい。欠損補間部107は、例えば、輪郭抽出部103により抽出された色相領域の画像と中間画像との差分領域が欠損部分であるので、この差分領域を特定し、色相領域における差分領域に相当する部分の色に基づき決まる色で欠損を補完する。
なお、欠損補間部107は、中間画像と色相領域の画像の間に欠損が生じている場合、その欠損部分の領域に対応する色相領域の色で欠損を補完してもよい。また、欠損補間部107は、統合した画像において欠損が生じた部分に接する中間画像の色に基づき決まる色で欠損を補間してもよい。その場合、欠損補間部107は、例えば、2以上の中間画像の間に欠損が生じている場合、その欠損を、それら2以上の中間画像の色の中間色にすることで欠損を補間する。
図11は本変形例の補間処理の一例を表す。図11の例では、欠損E1が生じた部分に赤色の中間画像D1及び青色の中間画像D2が接している。この場合、欠損補間部107は、色相領域における欠損E1に相当する部分の色に基づき決まる色で欠損E1を補間する。なお、欠損の色の決定方法はこれに限らず、欠損補間部107は、例えば、欠損内の各画素の色を、欠損領域に対応する色相領域の画像の色と決定してもよい。
また、欠損補間部107は、2つの中間画像の間に欠損が生じている場合、一方の中間画像の色から他方の中間画像の色に段階的に変化する色を欠損の色として決定してもよい。また、欠損補間部107は、より単純に、欠損内の各画素の色を、各々の画素により近い方の中間画像の色と決定してもよい。
また、欠損補間部107は、欠損が生じた部分に接するベクター画像の輪郭を太くして欠損を補間してもよい。この場合、欠損補間部107は、ベクター画像生成部104にベクター画像を要求して受け取る。そして、欠損補間部107は、受け取ったベクター画像の輪郭を太くする処理を行い、輪郭を太くしたベクター画像を中間画像生成部105に供給する。
中間画像生成部105は、供給されたベクター画像が示す太くされた輪郭を用いたラスター形式の中間画像を生成する。こうして生成された中間画像は、補間前の中間画像よりも輪郭が太くなっているので、その分欠損が補間される。これにより、実施例と同様に、補間された欠損と中間画像との境目が分からないようになっている。
また、欠損補間部107は、中間画像に加え、欠損が生じた部分を膨らませた画像を統合して欠損を補間してもよい。
図12は本変形例の欠損を示す画像の一例を表す。図12では、欠損補間部107が、図8に表す欠損画像G12に表されている欠損E1を膨らませた膨張画像C11を含む欠損画像G12を生成している。
欠損補間部107は、膨張画像C11の色を、例えば、欠損E1に対応する色相領域の画像の色を中間画像の色とする。欠損補間部107は、生成した欠損画像G12を画像統合部108に供給する。画像統合部108は、供給された欠損画像G12に含まれる膨張画像C11と、その他の中間画像とを統合した統合画像を生成する。詳細には、画像統合部108は、欠損が生じた部分を膨らませた画像の上に、その部分に接する中間画像を重ねて統合する。
例えば欠損画像G12をそのまま統合した場合、欠損画像G12と中間画像との間にさらに隙間が生じる可能性があるが、上記のとおり欠損画像G12を膨らませることで、膨らませない場合に比べてそのような隙間が生じにくいようになる。また、膨張画像C11よりも中間画像を上に重ねることで、中間画像を下に重ねる場合に比べて、原画像により近いベクター画像が生成されることになる。
[2-2]複数の色相範囲
前処理部102は、実施例では、定められた数の色相範囲の領域に原画像を分割したが、分割する色相範囲の数を変化させてもよい。前処理部102は、例えば、原画像の色の偏りの大きさに応じて複数の色相範囲の数を変化させる。前処理部102は、例えば、まず、色相範囲の数の初期値を定めておき、その数の色相範囲の領域に原画像を分割する。
前処理部102は、各色相範囲の領域の画素数の割合を算出し、算出した割合に基づき色の偏りを判断する。前処理部102は、例えば、割合の最大値が大きいほど色の偏りが大きいと判断し、色の偏りが大きいほど色相範囲の数を多くする。その場合、前処理部102は、割合の最大値の範囲と色の偏りと色相範囲の数とを対応付けた色相範囲テーブルを用いる。
図13は色相範囲テーブルの一例を表す。図13(a)の例では、割合の最大値R1の「Th1>R1」、「Th2>R1≧Th1」、「R1>Th2」という範囲に、「小」、「中」、「大」という色の偏りと、「8」、「10」、「12」という色相範囲の数とが対応付けられている。前処理部102は、例えば、初期値を「10」として上記割合を算出し、算出した割合の最大値R1がTh1より小さければ色の偏りが「小」なので色相範囲の数を減らして「8」と決定する。
また、前処理部102は、算出した割合の最大値R1がTh2以上であれば色の偏りが「大」なので色相範囲の数を増やして「12」と決定する。このように、図13の例では、前処理部102は原画像の色の偏りが大きいほど複数の色相範囲の数を多く変化させる。
なお、図13の例では説明を分かり易くするため色の偏りを対応付けたが、色相範囲テーブルでは、割合の最大値の範囲と色相範囲の数だけが対応付けられていてもよい。また、前処理部102は、他にも、上記の割合の分散が大きいほど偏りが大きいと判断してもよいし、割合の最大値に対する最小値の割合が小さいほど偏りが大きいと判断してもよい。
同じ原画像であれば、色相範囲の数が多いほど、多くの領域に分割されるので、より多くの輪郭を示すベクター画像が生成される。一方、色の偏りが大きいほど、偏った色の領域が大きくなり、色相範囲の領域が大きいほど、大きな欠損が生じやすくなる。上記の例では、色の偏りが大きいほど色相範囲の数を増やすことで色相範囲の領域を小さくするので、色相範囲の数が一定の場合に比べて、大きな欠損が生じにくくなる。
なお、前処理部102は、原画像の色の偏りが大きいほど複数の色相範囲の数を少なく変化させてもよい。その場合、前処理部102は、図13(b)に表す色相範囲テーブルを用いる。図13(b)では、「小」、「中」、「大」という色の偏りと、「12」、「10」、「8」という色相範囲の数とが対応付けられている。この色相範囲テーブルを用いることで、原画像の色の偏りが大きいほど複数の色相範囲の数が少なくなる。
色の偏りが大きいほど極端に小さい色相範囲の領域が生じやすく、色相範囲の領域が小さいほど、輪郭を表す画素が少なくなり、ベクター画像生成部104が生成するベクター画像の精度が低下する。図13(b)の例であれば、色相範囲の数が一定の場合に比べて、色相範囲の領域が小さくなりすぎることが防がれ、ベクター画像の精度の低下が抑制される。このように、図13(a)、(b)のいずれの場合も、色相範囲の数が一定の場合に比べて、生成されるベクター画像の品質が向上する。
[2-3]機能構成
画像処理装置10が実現する機能の構成は、図2に表すものに限らない。例えば、実施例では輪郭抽出部103が、輪郭の抽出と点の抽出の両方を行ったが、これらの動作を別々の機能が行ってもよい。
また、例えば欠損判定部106及び欠損補間部107が行う動作を、それぞれ1つの機能が行ってもよい。また、画像処理装置10が実現する機能を2以上の情報処理装置又はクラウドサービスで提供されるコンピュータリソースが実現してもよい。要するに、全体として図2に表された機能が実現されていれば、各機能が行う動作の範囲及び各機能を実現する装置は自由に定められてよい。
[2-4]プロセッサ
上記各実施例において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また上記各実施例におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施例において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
[2-5]発明のカテゴリ
本発明は、画像処理装置10という情報処理装置の他に、情報処理装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられるし、情報処理装置を制御するコンピュータを機能させるためのプログラムとしても捉えられる。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されてもよいし、インターネット等の通信回線を介してコンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されてもよい。
10…画像処理装置、101…原画像記憶部、102…前処理部、103…輪郭抽出部、104…ベクター画像生成部、105…中間画像生成部、106…欠損判定部、107…欠損補間部、108…画像統合部。

Claims (9)

  1. プロセッサを備え、前記プロセッサは、
    ラスター形式の原画像から色情報の範囲が共通する領域の輪郭を複数の範囲について抽出し、
    抽出した前記輪郭を示すベクター形式の画像を各領域について生成し、
    生成した前記ベクター形式の画像が示す輪郭を用いたラスター形式の中間画像を生成し、
    生成した前記中間画像を統合すると前記領域に対する欠損が生じる場合、当該欠損の補間及び前記中間画像の統合を行った画像を前記原画像として生成する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記欠損が生じた部分に接する前記中間画像を膨張させてから統合して前記欠損を補間する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 統合した画像において前記欠損が生じた部分に接する前記中間画像の色に基づき決まる色で前記欠損を補間する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記欠損が生じた部分に接する前記ベクター形式の画像の輪郭を太くして前記欠損を補間する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記中間画像と共に、前記欠損が生じた部分を膨らませた画像を統合して前記欠損を補間する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記欠損が生じた部分を膨らませた画像の上に、当該部分に接する前記中間画像を重ねて統合する
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記原画像の色の偏りの大きさに応じて前記複数の色情報の範囲の数を変化させる
    請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記補間を行った後の画像においても前記欠損が生じる場合、当該欠損が決められたサイズより小さくなるまで前記補間及び前記統合を繰り返し行う
    請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. コンピュータに、
    ラスター形式の原画像から色情報の範囲が共通する領域の輪郭を複数の範囲について抽出する手順と、
    抽出した前記輪郭を示すベクター形式の画像を各領域について生成する手順と、
    生成した前記ベクター形式の画像が示す輪郭を用いたラスター形式の中間画像を生成する手順と、
    生成した前記中間画像を統合すると前記領域に対する欠損が生じる場合、当該欠損の補間及び前記中間画像の統合を行った画像を前記原画像として生成する手順と
    を実行させるためのプログラム。
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