JP2719644B2 - カブセ処理方法 - Google Patents

カブセ処理方法

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JP2719644B2
JP2719644B2 JP28689092A JP28689092A JP2719644B2 JP 2719644 B2 JP2719644 B2 JP 2719644B2 JP 28689092 A JP28689092 A JP 28689092A JP 28689092 A JP28689092 A JP 28689092A JP 2719644 B2 JP2719644 B2 JP 2719644B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、互いに合成されて1
頁の統合画像を形成するための1頁分のカラー線画デー
タと1頁分のカラー絵柄データとを処理することによ
り、線画と絵柄の境界において相互の画像を互いに重ね
つつ統合画像を作成するカブセ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー印刷版を作成する工程において
は、通常4色(Y、M、C、K)の印刷版を作成する。
カラー印刷物は、これらの印刷版を4色カラー印刷機に
かけて4色のインクを重ね刷りすることによって作成さ
れる。カラー印刷機は、非常に精密な機械であるが、実
際の印刷を行なうと、高精度な印刷機を用いた場合で
も、4つの印刷版相互に±0.05mm程度のずれ(以
下、「版ずれ」と呼ぶ)を生じることがある。この版ず
れによって、本来はインクが乗るべき部分にインクが乗
らず、印刷領域の間にいわゆる「白抜け」が発生する。
図18(A)は、版ずれによって白抜けが発生する様子
を示している。この白抜けは目につき易く印刷物の品質
を低下させる原因となる。
【0003】このような品質低下を防止するために、製
版工程では従来から「カブセ」と呼ばれる処理が行なわ
れている。カブセ処理とは、互いに接触するように隣接
する2つの画像領域の形状を調整し、両者がその境界部
で重なるようにする処理である。カブセ処理では、各画
像領域の境界部にほぼ一定の幅の付加的な領域(以下、
「カブセ領域」と呼ぶ)を形成する。カブセ領域の色
は、印刷時になるべく目立たない領域となるように決定
される。図18(B)には、カブセ領域を形成した場合
における版ずれの結果を示している。この例では、M版
とC版の画像が互いに重なり合うカブセ領域が形成され
ている。この結果、印刷時に版ずれが起こっても白抜け
が発生していないことがわかる。
【0004】なお、カブセ領域を形成する必要があるの
は、図18(A)の場合のように、境界を挟んだ濃度変
化の傾向が、異なる色版(例えばM版とC版)において
互いに逆向きであるような場合である。図18(A)の
場合には、M版の濃度は境界の外側で大きく境界の内側
で小さいのに対して、C版では逆に、境界の内側で大き
く外側で小さい。一方、図18(C)に示すように、濃
度変化の傾向が異なる色版で同じ場合には、カブセ領域
を形成しなくても、版ずれによって顕著な白抜けが生じ
ることはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年では、画像処理装
置を用いてカブセ処理を自動的に行なう種々の方法が提
案されている(例えば特開平4−58672号公報)。
しかし、従来のカブセ処理方法は、チント(平網)など
の線画同士か、または、絵柄同士の境界においてカブセ
処理を行なう方法であり、線画と絵柄の境界においてカ
ブセ処理を自動的に行なう方法は知られていなかった。
この一因は、線画データと絵柄データの分解能が異なる
ので、両者の間に適度な分解能でカブセ領域を形成する
のが困難であることにある。また、線画データと絵柄デ
ータのフォーマットが異なることも、カブセ領域の形成
を困難にする原因であった。さらに、絵柄は画素ごとに
色が変化するので、線画との境界におけるカブセ領域の
色を決定するのが困難であった。
【0006】また特に、1頁分の統合画像を再現するた
めの線画データおよび絵柄データが既に作成済みである
場合には、次のような問題も発生する。図19(A)
は、1頁分の線画データと1頁分の絵柄データとによっ
て統合画像が作成される様子を示す説明図である。線画
データは境界BLwの一方側に斜線で示す有効な線画部
を有しており、絵柄データは境界BLpの他方側に斜線
で示す有効な絵柄部を有している。なお、図19におい
て線画の画素Pwと絵柄の画素Ppの一辺の長さの比は
5:1である。すなわち、線画の分解能は絵柄の分解能
の5倍である。絵柄の境界BLpは線画の境界BLwを
絵柄の分解能で表わしたものであり、線画の境界BLw
を含む絵柄画素の輪郭によって形成されている。このよ
うな線画と絵柄とを合成すると、図19(A)に示すよ
うに線画の境界BLwに沿って合成された統合画像が得
られる。ところが、作成済みの線画データにカブセ処理
を行なって図19(B)に示すように線画の境界BLw
を有効線画部の方向に移動させると、線画と絵柄の境界
に白抜け部DAが発生するという問題が生じる。
【0007】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、完成した1頁分
の線画データと1頁分の絵柄データとを処理することに
より、線画と絵柄の境界におけるカブセ処理を行なう方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明によるカブセ処理方法は、(a)第1の分
解能で設定された第1の境界の一方側に有効線画部を有
する1頁分の線画について、複数の色成分を前記第1の
分解能で表わす線画表現データと、前記線画の画素ごと
に絵柄と線画のいずれを優先的に有効とするかを示す優
先データと、を含む線画データを準備する工程と、
(b)前記第1の境界に対応する第2の境界が前記第1
の分解能よりも低い第2の分解能で設定され、前記第1
の境界の他方側に相当する第2の境界の他方側に有効絵
柄部を有する1頁分の絵柄について、複数の色成分を前
記第2の分解能で表わす絵柄データを準備する工程と、
(c)前記線画と絵柄の境界から、カブセ領域を前記有
効線画部側に形成するか前記有効絵柄部側に形成するか
を表わすカブセ方向を指定するとともに、前記カブセ領
域において採用すべき線画の色成分の種類を指定する工
程と、(d)前記工程(c)において前記カブセ領域を
前記有効線画部側に形成することを示すカブセ方向が指
定された場合に、前記絵柄の前記有効絵柄部を所定の幅
だけ太らせる太らせ処理を実行する工程と、(e)前記
線画を修正することにより、前記境界から前記カブセ方
向に広がる所定の幅のカブセ領域を前記第1の分解能で
形成する工程と、(f)前記カブセ領域の色成分とし
て、前記工程(c)で指定された種類の色成分について
は前記線画を優先するとともに、前記工程(c)で指定
された種類以外の色成分については前記絵柄を優先する
ことを表わすように前記優先データを更新する工程と、
(g)前記更新された優先データを参照しつつ、前記第
1の分解能以上の分解能で前記線画表現データと前記絵
柄データとを合成することによって統合画像を作成する
工程と、を備える。
【0009】
【作用】カブセ領域を有効線画部側に形成する場合に、
絵柄の有効絵柄部を所定の幅だけ太らせるので、線画に
対してカブセ処理を行なっても白抜け部が形成されるこ
とがない。また、カブセ領域が形成される方向を示すカ
ブセ方向と、カブセ領域で採用される線画画像の色成分
を予め指定するので、境界の所望の側に所望の色成分の
カブセ領域を形成することができる。また、カブセ領域
において線画画像と絵柄画像のいずれを優先するかを示
す優先データが線画画像の分解能で作成されるので、こ
の優先データを参照しつつ線画画像の分解能以上の分解
能で線画画像と絵柄画像とを合成することによって、カ
ブセ領域を含む合成画像を作成することができる。
【0010】
【実施例】
A.装置の構成 図1は、本発明の一実施例を適用して画像のカブセ処理
を行なう画像処理システムの全体構成を示す概念図であ
る。この画像処理システムは、画像処理装置300と、
画像処理装置300に接続された磁気ディスク301
と、記録スキャナ400とを備えている。
【0011】画像処理装置300は、磁気ディスク30
1に保存された線画データと絵柄データとに対してカブ
セ処理を実行する装置である。画像処理装置300の詳
細についてはさらに後述する。記録スキャナ400は、
カブセ処理済みの線画データと絵柄データを合成するこ
とによって、統合画像を網目版画像として感光フィルム
PF上に記録する。網目版画像は、例えばY(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラ
ック)の各色版毎に作成される。
【0012】図2は、画像処理装置300の内部構成を
示すブロック図である。画像処理装置300は、次のよ
うな構成要素を備えている。 (a)CPU302:画像処理装置の各部の制御、およ
び、線画データや絵柄データに対する画像処理を行な
う。CPU302と以下に説明する構成要素とは、バス
304を介して相互に接続されている。 (b)ROM306:CPU302が実行する処理プロ
グラムを記憶するメモリ。 (c)RAM308:画像処理に使用される種々のデー
タを一時記憶するメモリであり、特に、各種のパラメー
タ(画像データのサイズ、絵柄のオフセット、カブセ処
理のモード(後述する))や後述するカラーパレットを
記憶する。カラーパレットは、線画の画像領域ごとに割
り当てられた色番号と、各色版の色データ(網点面積
率)との対応関係を示すテーブルである。 (d)ラインメモリ310:線画データの太らせ処理や
細らせ処理を行なう際に、処理に必要な画像データを記
憶するメモリ。
【0013】(e)線画メモリ312:カブセ処理処理
前後の線画を表わす画像データを記憶するメモリ。CP
U302は、線画メモリ312を用いて太らせ処理、細
らせ処理、色付け処理、間引き処理、拡大処理等の画像
処理を実行する。線画メモリ312は、1頁分の画像デ
ータを記憶できるメモリプレーンを複数枚有している。
画像処理時にはソース画像(処理前の画像)とデスティ
ネーション画像(処理後の画像)を記憶する必要がある
ので、2枚のメモリプレーンが使用される。また、絵柄
太らせ用のマスクを作成する際にもう1枚のメモリプレ
ーンが使用される。 (f)絵柄メモリ314:絵柄データをビットマップ形
式で記憶するメモリであり、1頁分の絵柄データを記憶
する。絵柄メモリ314も複数のメモリプレーンを有し
ている。 (g)キーボード用I/Oインタフェイス316:キー
ボード318とマウス320からの入力を受け付けるイ
ンタフェイス。 (h)表示制御部322:画像データをカラーCRT3
24に転送して画像を表示する際に使用されるインタフ
ェイス。CRT324に線画を表示する際には、CPU
302が線画データを間引いた後にビットマップ展開し
て間引き画像のビットマップデータを作成し、このデー
タが表示制御部322に転送される。 (i)画像データ入出力用インタフェイス326:磁気
ディスク301から供給される画像データを受け取る、
あるいは、絵柄データや線画データを記録スキャナ40
0に転送するインタフェイス。
【0014】磁気ディスク301には、既に完成した線
画データと絵柄データとが保存されている。図3(A)
の1頁分の線画と図3(B)の1頁分の絵柄は、カブセ
処理が施されていない線画データと絵柄データをそれぞ
れ模式図として表わしている。図3(C)はこれらを合
成して得られる統合画像を示している。なお、図3
(A)の線画および図3(B)の絵柄は、図19(A)
の線画と絵柄とに対応する。すなわち、線画データは境
界BLwの一方側に有効線画部を有する1頁分の線画を
表わしており、絵柄データは線画の境界BLwに対応す
る境界BLpの他方側に有効絵柄部を有する1頁分の絵
柄を表わしている。
【0015】図3(A)の線画は、チント領域である第
1の領域R1と、絵柄が貼込まれる第2の領域R2と、
チント領域である第3の領域R3とを含んでいる。各領
域R1,R2,R3にはそれぞれ色番号#1,#2,#
3が割り当てられている。なお、線画は文字やロゴ、イ
ラストなどを含むのが普通であるが、ここでは簡単のた
めに、上記のような線画を処理する場合について説明す
る。
【0016】図4は、線画データの構造を示す説明図で
ある。図4(A)に示すように、線画データは線画デー
タ管理部とカラーパレット部とランレングスデータ部を
含んでいる。線画データ管理部は、線画のサイズ、分解
能、ファイル名などのデータを含んでいる。
【0017】カラーパレット部は、図4(B)および
(C)に示すように、各色番号に対応する情報として、
各色版の網点面積率(網%)と、絵柄優先フラグFy,
Fm,Fc,Fkを含んでいる。絵柄優先フラグが1の
色版については絵柄データが優先され、絵柄優先フラグ
が0の色版については線画データが優先される。カラー
パレット部のデータ(以下、単に「カラーパレット」と
呼ぶ)は、RAM308(図2)に記憶される。
【0018】図5はカラーパレットCPで表わされる色
番号と各色版の網点面積率の対応関係を示している。例
えば、領域R1の色番号#1は、マゼンタの網点面積率
が100%であり、他の3版の網点面積率は0%であ
る。なお、カラーパレットCPにおいて「I」が登録さ
れている色版は、絵柄優先フラグの値が1であることを
示している。すなわち、図3(A)の領域R2に対する
色番号#2では、すべての色版に対して絵柄データが線
画データに優先して採用される。
【0019】ランレングスデータ部は、図4(D)に示
すランレングスデータを含んでいる。ランレングスデー
タの1単位のデータ(以下、「単位ランレングスデー
タ」と呼ぶ)は、線画(図3(A))の各ランごとに、
ラン長さと色番号を含んだものである。図4(D)は図
3(A)の走査線L1に沿ったランレングスデータであ
り、領域R1,R2,R3のそれぞれのラン長さとその
色番号が各単位ランレングスデータに登録されている。
このようなランレングスデータは、線画メモリ312に
記憶される。
【0020】図6は、絵柄データの構成を示す概念図で
ある。図6(A)はYMCKそれぞれの網点面積率を表
わすデータを含む、1画素分の絵柄データを示してい
る。図6(B)は画像平面上における絵柄データの画素
配列を示している。すなわち、主走査方向Yに沿って走
査線順次に画素が配列され、この配列順に従って図6
(A)のデータが絵柄メモリ314に記憶される。
【0021】B.カブセ処理の手順 図7および図8は、この発明の一実施例を適用してカブ
セ処理を行なう手順を示すフローチャートである。ステ
ップS1では、線画データと絵柄データが磁気ディスク
301から読出され、線画メモリ312および絵柄メモ
リ314にそれぞれ書き込まれる。ステップS2では、
線画メモリ312と絵柄メモリ314に記憶された画像
データに基づいて、絵柄と線画とが重ねられた状態でカ
ラーCRT324に表示される。
【0022】ステップS3では、カブセ処理を実行する
か否かがオペレータによって指定される。カブセ処理を
行なわない場合には、後述するステップS12に移行す
る。一方、カブセ処理を行なう場合には、ステップS4
においてカブセ処理パラメータが指定される。図9
(B),(C),および(D)は、図9(A)の統合画
像に対して種々のカブセ処理パラメータを指定する方法
を示す説明図である。図9(B)は線画同士の境界にお
いてカブセ処理を指定する場合の例を示している。この
時のカブセ処理パラメータは次のデータを含んでいる: カブセ処理の対象となる領域を規定する点P11,P
12の座標値 色番号#11と#12の境界においてカブセ処理を実
行する旨を示すデータ カブセ幅(画素数) ここで、カブセ幅とはカブセ領域の幅であり、線画の画
素数で指定される。カブセ幅の値としては、例えば20
00dpiの分解能において7画素程度の値が指定され
る。
【0023】図9(C)および(D)は線画と絵柄の境
界においてカブセ処理を指定する場合の例を示してい
る。この時のカブセ処理パラメータは次のデータを含ん
でいる: カブセ処理の対象となる領域を規定する点P21,P
22(またはP31,P32)の座標値 カブセモード(アウターまたはインナー) カブセ幅(画素数) カブセ対象除外色 カブセモードは、カブセ方向を示すモードであり、それ
ぞれ次のような意味を有している。 アウターモード:線画と絵柄の境界から線画の側にカブ
セ領域を形成する。アウターモードは境界における絵柄
の濃度が線画よりも低い場合に適用される。 インナーモード:線画と絵柄の境界から絵柄の側にカブ
セ領域を形成する。インナーモードは境界における線画
の濃度が絵柄よりも低い場合に適用される。 カブセ対象除外色とは、カブセ領域において元の線画の
濃度値が保存される色版である。一方、後述するよう
に、カブセ対象除外色でない色版については、絵柄の濃
度値が線画に優先して採用される。なお、これらのカブ
セ処理パラメータはRAM308に記憶される。
【0024】ステップS5〜S12は、指定されたカブ
セ処理パラメータに従って画像処理装置300が実行す
る処理である。なお、これらの処理は、ROM306に
記憶されたプログラム及びRAM308に記憶されたデ
ータをCPU302が処理実行することによって実現さ
れる。ステップS5では、線画同士のカブセ処理が指定
されているか否かが判断される。線画同士のカブセ処理
が指定されている場合には、ステップS6において線画
同士のカブセ処理が実行される。線画同士のカブセ処理
としては、例えば本出願人により開示された特開平4−
172770号公報に記載されている方法を利用するこ
とができる。
【0025】図8のステップS7では、線画と絵柄の境
界におけるカブセ処理が指定されているか否かが判断さ
れる。線画と絵柄の境界におけるカブセ処理が指定され
ていない場合には、後述するステップS12に移行し、
線画と絵柄が重ね合わされた状態で(すなわち統合画像
が)カラーCRT324に再表示される。一方、線画と
絵柄の境界におけるカブセ処理が指定されている場合に
は、ステップS8〜S11の手順に従ってカブセ処理が
実行される。
【0026】ステップS8では、アウターモードが指定
されているか否かが判断される。1頁の統合画像内にお
いて1箇所でもアウターモードが指定されている場合に
は、ステップS9およびS10において絵柄の太らせ処
理が実行される。アウターモードは、上述したように、
線画と絵柄の境界から線画の側にカブセ領域を形成する
モードである。すなわち、図19(B)に相当するモー
ドである。従って、ステップS9とS10において絵柄
内の有効絵柄部を太らせ、これよって、カブセ処理後の
統合画像において白抜け部DAが発生しないようにして
いる。
【0027】ステップS9では、まず、線画データに対
して絵柄優先フラグ「I」に関する1/Nの優先間引き
処理が実行され、これによってマスク線画データが形成
される。図10(A)は優先間引き処理前の線画を示
し、図10(B)は優先間引き処理後の線画を示してい
る。図10において、斜線部は図3(A)に示す線画の
領域R3であり、斜線のない領域は絵柄の領域R2であ
る。優先間引き処理では、N×Nの画素ブロックのなか
に1つでも絵柄優先フラグの値が1である画素が有れば
その画素ブロックを代表する代表画素の色番号を#0に
設定する。一方、画素ブロックのなかに絵柄優先フラグ
の値が1である画素が1つも無ければ代表画素の色番号
を#1に設定する。図10の例ではNの値として、線画
と絵柄の分解能の比(=5)が採用されている。図10
(B)において砂地で示される画素は、間引き処理前の
線画において、絵柄優先フラグが1の画素と絵柄優先フ
ラグが0の画素とが混在している画素ブロックに対応す
る代表画素である。このような代表画素の色番号も#0
となる。
【0028】図11は絵柄の太らせ処理の内容を示す説
明図である。図11(A)は元の線画を示し、図11
(B)は、優先間引き処理によって得られたマスク線画
データによって表わされるマスク線画を示している。画
素数で表現したマスク線画のサイズWx/N,Wy/N
は、元の線画のサイズWx,Wyの1/Nになってい
る。このようなマスク線画データは、線画メモリ312
に記憶される。なお、優先間引き処理については、本出
願人により開示された特開平4−134570号公報に
詳述されているので、ここではその詳細は省略する。
【0029】こうして得られた図11(B)のマスク線
画は、図11(C)に示す絵柄と同じ境界BLpを有し
ている。マスク線画を作成する目的は、絵柄における境
界BLpを得るためである。絵柄データでは画素毎に4
つの色成分の値(すなわち網点面積率)が与えられてい
るだけであり、絵柄における境界BLpを示すデータは
含まれていない。そこで、マスク線画を作成すれば、そ
の絵柄優先データを参照することによって絵柄の境界B
Lpを知ることができる。なお、線画データを優先間引
きする方法でなく、地肌部の色成分の値を100%とす
る、いわば絵柄無効領域としての地肌部を前もって配置
した絵柄データにおいて、すべての色成分の値が100
%になっている画素の境界を調べてマスク画像を得るよ
うにしてもよい。
【0030】ステップS10では、マスク線画データと
絵柄データとに基づいて、絵柄の有効絵柄部を所定の幅
だけ太らせる太らせ処理を実行し、これによって図11
(D)の画像を得る。図12は、ステップS10の詳細
手順を示すフローチャートである。ステップS21で
は、太らせ幅を示すパラメータMをMmaxに設定す
る。ここで、Mmaxは絵柄の画素数で表現した太らせ
幅であり、線画の画素数で指定されたカブセ幅以上にな
るように設定される。太らせ幅Mmaxは、線画の画素
数で指定されたカブセ幅を分解能の比N(=5)で割
り、得られた値の小数部を切り上げることによって算出
される。例えば、カブセ幅が線画の画素数で7画素と指
定されている場合には、絵柄の太らせ幅Mmaxは、7
を5で除した値1.4の小数部を切り上げて、2に設定
される。
【0031】ステップS22ではマスク線画上(図11
(B))および絵柄上(図11(C))において、8近
傍ウィンドウを同時に移動させる。8近傍ウィンドウ
は、図13(A)に示すように、中心画素CPの周囲に
ある8つの近傍画素のそれぞれに1〜8の優先度が割り
当てられているウィンドウである。
【0032】ステップS23では、マスク線画上におい
て、次の2つの条件が同時に満足される場合には、ステ
ップS24に移行する。 条件1)中心画素CPの色番号が#1 条件2)近傍画素の少なくとも1つの色番号が#0 これらの条件を満たす位置では、図13(B)の例のよ
うに、8近傍ウィンドウEWの中心画素CPが絵柄の境
界BLpの外側に接しているので、ステップS24,S
25で絵柄の太らせを実行するのである。ステップS2
4では、色番号が#0の近傍画素の中で優先度の最も高
い画素(「優先画素」と呼ぶ)の位置を記憶する。図1
3(B)の例では、優先度が2、4、および8の近傍画
素において色番号が#0なので、優先画素は優先度が2
の近傍画素である。ステップS25では、絵柄上におい
て、図13(C)に示すように、中心画素CPの位置に
優先画素の位置の絵柄の画像データをコピーする。
【0033】ステップS23において、上記の2つの条
件の一方でも満たされない場合には、ステップS24、
S25を省略してステップS26が実行される。ステッ
プS26では、8近傍ウィンドウによってマスク線画の
全画素位置のチェックが終了したか否かが判断され、終
了していなければステップS22に戻って8近傍ウィン
ドウが1つ移動し、ステップS23〜S25の処理が繰
り返される。
【0034】こうして絵柄に対して1画素分の太らせ処
理が終了すると、ステップS27においてマスク線画デ
ータの色番号#1の領域(すなわち、線画領域)に対し
て8近傍処理による1画素分の細らせ処理(常用技術な
ので詳細説明は省略する)が実行される。そして、ステ
ップS28においてパラメータMを1デクリメントす
る。
【0035】ステップS29では、パラメータMが0に
等しいか否かが判断され、0に等しくなければ、ステッ
プS22に戻って上述の絵柄の太らせ処理を繰り返す。
こうして、パラメータMが0になるまでステップS22
〜ステップS28を繰り返すことにより、Mmax画素
分の絵柄の太らせ処理が実行される。太らせ処理が終了
すると、ステップS30においてマスク線画データが消
去される。
【0036】図8に戻り、ステップS11では線画デー
タに対して指定されたカブセモードおよびカブセ処理デ
ータに従ってカブセ処理が実行される。図14に示すよ
うに、アウターモードの場合には絵柄領域R2の太らせ
処理が行なわれて線画中の絵柄領域R2がカブセ幅だけ
膨張し、図14(B)の画像が得られる。一方、インナ
ーモードの場合には絵柄領域R2の細らせ処理が行なわ
れて絵柄領域R2がカブセ幅だけ収縮し、図14(C)
の画像が得られる。(太らせ処理および細らせ処理は常
用手法であり、本明細書では記述を省略する。)この太
らせ処理または細らせ処理は、対象画素を中心とする8
近傍画素または4近傍画素を用いて実行される。以下で
は、アウターモードとインナーモードにおけるカブセ処
理の詳細についてそれぞれ説明する。 B−1)アウターモードの場合 図14(B)の画像では、破線で示す新たな境界BR2
が、実線で示すもとの境界BR1から線画領域R1,R
3に向かう側に形成されている。そして、2つの境界B
R1,BR2の間に新たな領域R4,R5が形成され
る。これらの領域R4,R5がカブセ領域である。
【0037】図15は、アウターモードにおいて、カブ
セ領域R4,R5の色データを決定する方法を示す説明
図である。図15(A)は、絵柄領域の太らせ処理前の
線画における境界BR1周辺の色データを示しており、
図15(C)はこれに対応する平面図である。図15
(B)はカブセ領域R4の色データを示しており、図1
5(D)はこれに対応する平面図である。図15(B)
に示すように、カブセ領域R4のY/M/C/Kの色デ
ータはI/I/100/0(Iは絵柄優先フラグが1で
あることを示す)である。カブセ対象除外色としては、
シアン(C)とブラック(K)が指定されている。すな
わち、カブセ対象除外色C,Kの網点面積率は、カブセ
領域R4,R5においてそのまま利用される。一方、カ
ブセ対象除外色でない色版Y,Mについては、カブセ領
域R4,R5において絵柄優先フラグ「I」になり、絵
柄データが優先される。図15(E)は、カブセ領域R
4,R5の色番号C4,C5を含むカラーパレットCP
を示している。
【0038】図15(B)から解るように、カブセ対象
除外色C,Kに関する線画領域R1,R3と絵柄領域R
2との間の境界は、元の境界BR1である。従って、カ
ブセ対象除外色C,Kについては、元の線画における線
画領域R1,R2の高分解能のエッジが保たれる。一
方、カブセ対象除外色以外の色版Y,Mについては、カ
ブセ領域R4,R5において絵柄データが優先される。
この結果、カブセ領域R4,R5においては、線画と絵
柄とが互いに重なり合った状態で記録される。
【0039】なお、カブセ対象除外色は、YMCKの4
色版の中から3つ以下の数が指定される。カブセ対象除
外色としては、境界BR1付近の線画領域R1,R2に
おける濃度が高く、目立つ色版が選択される。こうする
ことによって、目立つ色版の高分解能エッジを保存する
ことができる。ステップS11においては、4色版のす
べての絵柄優先フラグが1である領域と、4色版のすべ
ての絵柄優先フラグが0である領域との間にのみ、カブ
セ領域が形成される。これは、絵柄優先フラグが1の色
版と0の色版が混在している領域は、以前に実行された
カブセ処理によって形成されたカブセ領域なので、さら
に、この部分にカブセ領域を形成する必要がないからで
ある。
【0040】B−2)インナーモードの場合 図14(C)の画像では、実線で示す元の境界BR11
から絵柄領域R12に向かう側に、破線で示す新たな境
界BR12が形成されている。そして、2つの境界BR
11,BR12の間にカブセ領域R14,R15が形成
されている。
【0041】図16は、カブセ領域R14,R15の色
データを決定する方法を示す説明図である。図16
(A)は、細らせ処理前の線画における境界BR11周
辺の色データを示しており、図16(C)はこれに対応
する平面図である。図16(B)はカブセ領域R14の
色データを示しており、図16(D)はこれに対応する
平面図である。図16(B)に示すように、カブセ領域
R14のY/M/C/Kの色データは0/100/I/
I(Iは絵柄優先フラグが1であることを示す)であ
る。この時も、カブセ対象除外色としてはシアン(C)
とブラック(K)が指定されている。図16(E)は、
カブセ領域R14,R15の色番号C14,C15を含
むカラーパレットCPを示している。
【0042】インナーモードにおいてもアウターモード
の場合と同様に、カブセ対象除外色について、元の線画
における線画領域R11,R12の高分解能のエッジが
保たれる。カブセ対象除外色としては、境界BR11付
近の絵柄領域における濃度が高く、目立つ色版が選択さ
れる。
【0043】こうして線画に対するカブセ処理が終了す
ると、図8のステップS12に移行し、カブセ処理が終
了した線画と絵柄とがカラーCRT324に重ねて表示
され、統合画像が良好か否かが判断される。そして、良
好な統合画像が得られている場合には、ステップS13
において、記録スキャナ400に加工済みの線画データ
と絵柄データが転送される。記録スキャナ400は、こ
れらのデータを合成し、統合画像の網目版画像を作成す
る。網目版画像は、カブセ領域を含む統合画像の色分解
画像であり、通常はYMCKの4枚の網目版画像が作成
される。なお、カラーCRT324に表示した統合画像
に修正したい箇所があった場合には、ステップS13の
前にカブセ処理やレタッチ処理などを実施してもよい。
【0044】図17は、記録スキャナ400の概略構成
を示すブロック図である。記録スキャナ400に入力さ
れたランレングスデータは、ランレングスメモリ402
に記憶され、絵柄データは絵柄メモリ404に記憶され
る。記録ドラム430に設けられたエンコーダ432
は、記録ドラム430の回転に同期した基準クロック信
号Sckを生成し、読出しアドレス/クロック発生回路
410に供給する。読出しアドレス/クロック発生回路
410は、ビットマップ展開回路408に与えるクロッ
ク信号Sbkを発生するとともに、ランレングスメモリ
402に与える線画用読出しアドレスAwと絵柄メモリ
404に与える絵柄用読出しアドレスApを発生する。
【0045】ところで、図19においても説明したよう
に、線画の画素Pwの一辺の長さは、絵柄の画素Ppの
一辺の長さの1/5である。すなわち、線画の分解能は
絵柄の分解能の5倍である。絵柄データは、線画データ
と同じ分解能で絵柄メモリ404から読出される。すな
わち、ランレングスメモリ402から5走査線分のラン
レングスデータが読出される間に、絵柄メモリ404か
らは絵柄画素の1走査線分の絵柄データが読出される。
また、線画画素の1走査線上の5画素分のランレングス
データがビットマップ展開回路408で展開される間
に、1つの画素の同じ絵柄データが5回絵柄メモリ40
4から読み出される。この結果、線画の5×5画素のビ
ットマップデータが作成されるのと同期して、絵柄の1
つの画素の画像データが25回読出される。
【0046】ビットマップ展開回路408は、ランレン
グスデータとカラーパレットの内容とに基づいて、ラン
レングスデータを画素毎のデータに変換する回路であ
る。ビットマップ展開された線画データは、図7に示す
絵柄データと同様の構成を有している。ビットマップ展
開回路408からは、ビットマップ展開後の線画データ
Db(以下、単に「ビットマップデータ」と呼ぶ)とと
もに、絵柄優先信号Sfが出力される。絵柄優先信号S
fは、図4(C)に示す絵柄優先フラグFy,Fm,F
c,Fkを表わす信号である。
【0047】絵柄優先信号Sfは反転されて第1のAN
Dゲートユニット412に入力され、また、ビットマッ
プデータDbはそのまま第1のANDゲートユニット4
12に入力される。このANDゲートユニット412
は、ビットマップデータDbの1つの色版のビット数
(=8)と同じ個数のANDゲートを含む回路である
が、図17では図示の便宜上、簡略化して描かれてい
る。絵柄優先信号Sfの値が1の時(すなわち絵柄デー
タが優先される時)には第1のANDゲートユニット4
12の出力は常に0になる。一方、絵柄優先信号Sfの
値が0の時には、ビットマップデータDbが第1のAN
Dゲートユニット412の出力となる。
【0048】絵柄優先信号Sfは、絵柄データDpとと
もに第2のANDゲートユニット414にも与えられ
る。絵柄優先信号Sfの値が1の時には絵柄データDp
が第1のANDゲートユニット414の出力となり、絵
柄優先信号Sfの値が0の時には第2のANDゲートユ
ニット414の出力は常に0になる。
【0049】第1と第2のANDゲート412,414
の出力は、ORゲートユニット416に入力される。す
なわち、ORゲートユニット416には、絵柄優先信号
Sfの値に応じて、線画のビットマップデータDbか、
または、絵柄データDpのどちらか一方が入力される。
ORゲートユニット416の出力は、網点信号生成回路
418に与えられて、画素ごとに露光の有無を示す網点
信号Ddが生成される。露光ヘッド420は、網点信号
Ddに従って変調されたレーザ光を発生し、これによっ
て、記録ドラム430に載置された感光フィルムPF上
に網目版画像が記録される。
【0050】なお、線画データと絵柄データを合成する
方法や装置については、本出願人により開示された特公
平2−42544号公報、特公平1−23032号公
報、および特公平2−20194号公報などに詳述され
ているものを用いることも可能である。
【0051】以上説明したように、この実施例では、ア
ウターモードにおけるカブセ処理、すなわち、線画の有
効領域を縮小し、絵柄の有効領域を増大するカブセ処理
を行なう際に、絵柄の有効領域を太らせるので、既に完
成した絵柄データに基づいてアウターモードのカブセ処
理を実行しても、絵柄の周囲に白抜け領域が形成される
ことがない。すなわち、カブセ処理を行なっていない完
成後の1頁の絵柄データと線画データに基づいてカブセ
処理を実行することができるという利点がある。
【0052】また、この実施例では、画素数で表現した
サイズが絵柄と同じで、絵柄における境界の情報を含ん
でいるマスク線画を作成し、このマスク画像を用いて太
らせ処理を実行しているので、絵柄の太らせ処理を容易
に実行することができるという利点もある。
【0053】さらに、絵柄の太らせ幅をカブセ幅以上の
値に設定しているので、カブセ処理を行なった場合に図
19(B)に示すような白抜け部が発生することがない
という利点もある。
【0054】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカブセ処
理方法によれば、カブセ領域を有効線画部側に形成する
場合に、絵柄の有効絵柄部を所定の幅だけ太らせるの
で、線画に対してカブセ処理を行なっても白抜け部が形
成されることがない。すなわち、完成した1頁分の線画
データと1頁分の絵柄データとを処理することにより、
線画と絵柄の境界におけるカブセ処理を行なうことがで
きるという効果がある。また、カブセ領域が形成される
方向を示すカブセ方向と、カブセ領域で採用される線画
画像の色成分を予め指定するので、境界の所望の側に所
望の色成分のカブセ領域を形成することができる。さら
に、カブセ領域において線画画像と絵柄画像のいずれを
優先するかを示す優先データが線画画像の分解能で作成
されるので、この優先データを参照しつつ線画画像の分
解能以上の分解能で線画画像と絵柄画像とを合成するこ
とによって、カブセ領域を含む統合画像を作成すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用して画像のカブセ処理
を行なう画像処理システムの全体構成を示す概念図。
【図2】画像処理装置300の内部構成を示すブロック
図。
【図3】線画と絵柄およびこれらの統合画像を示す説明
図。
【図4】加工済みの線画データを示す説明図。
【図5】カラーパレットの内容を示す説明図。
【図6】絵柄データの構成を示す概念図。
【図7】カブセ処理全体の処理手順を示すフローチャー
ト。
【図8】カブセ処理全体の処理手順を示すフローチャー
ト。
【図9】隣接する画像の組み合わせに対応するカブセ処
理パラメータの内容を示す説明図。
【図10】優先間引き処理の内容を示す説明図。
【図11】絵柄の太らせ処理の処理手順を示す説明図。
【図12】絵柄の太らせ処理の処理手順を示すフローチ
ャート。
【図13】絵柄の太らせ処理の方法を示す説明図。
【図14】線画におけるカブセ処理のモードを示す説明
図。
【図15】アウターモードにおけるカブセ領域の色デー
タを決定方法を示す説明図。
【図16】インナーモードにおけるカブセ領域の色デー
タの決定方法を示す説明図。
【図17】記録スキャナの概略構成を示すブロック図。
【図18】カブセ領域の有無の効果を示す説明図。
【図19】カブセ領域の結果として白抜け部が形成され
る様子を示す説明図。
【符号の説明】
300…画像処理装置 302…CPU 304…バス 306…ROM 308…RAM 310…ラインメモリ 312…線画メモリ 314…絵柄メモリ 316…キーボード用I/Oインタフェイス 318…キーボード 320…マウス 322…表示制御部 324…カラーCRT 326…画像データ入力用インタフェイス 400…記録スキャナ 402…ランレングスメモリ 404…絵柄メモリ 408…ビットマップ展開回路 410…読出しアドレス/クロック発生回路 412,414…ANDゲートユニット 416…ORゲートユニット 418…網点信号生成回路 420…露光ヘッド 430…記録ドラム 432…エンコーダ CP…カラーパレット Fy,Fm,Fc,Fk…絵柄優先フラグ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに合成されて1頁の統合画像を形成
    するための1頁分のカラー線画データと1頁分のカラー
    絵柄データとを処理することにより、線画と絵柄の境界
    において相互の画像を互いに重ねつつ統合画像を作成す
    るカブセ処理方法であって、 (a)第1の分解能で設定された第1の境界の一方側に
    有効線画部を有する1頁分の線画について、複数の色成
    分を前記第1の分解能で表わす線画表現データと、前記
    線画の画素ごとに絵柄と線画のいずれを優先的に有効と
    するかを示す優先データと、を含む線画データを準備す
    る工程と、 (b)前記第1の境界に対応する第2の境界が前記第1
    の分解能よりも低い第2の分解能で設定され、前記第1
    の境界の他方側に相当する第2の境界の他方側に有効絵
    柄部を有する1頁分の絵柄について、複数の色成分を前
    記第2の分解能で表わす絵柄データを準備する工程と、 (c)前記線画と絵柄の境界から、カブセ領域を前記有
    効線画部側に形成するか前記有効絵柄部側に形成するか
    を表わすカブセ方向を指定するとともに、前記カブセ領
    域において採用すべき線画の色成分の種類を指定する工
    程と、 (d)前記工程(c)において前記カブセ領域を前記有
    効線画部側に形成することを示すカブセ方向が指定され
    た場合に、前記絵柄の前記有効絵柄部を所定の幅だけ太
    らせる太らせ処理を実行する工程と、 (e)前記線画を修正することにより、前記境界から前
    記カブセ方向に広がる所定の幅のカブセ領域を前記第1
    の分解能で形成する工程と、 (f)前記カブセ領域の色成分として、前記工程(c)
    で指定された種類の色成分については前記線画を優先す
    るとともに、前記工程(c)で指定された種類以外の色
    成分については前記絵柄を優先することを表わすように
    前記優先データを更新する工程と、 (g)前記更新された優先データを参照しつつ、前記第
    1の分解能以上の分解能で前記線画表現データと前記絵
    柄データとを合成することによって統合画像を作成する
    工程と、を備えることを特徴とするカブセ処理方法。
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