JP2986316B2 - 図形修正方法 - Google Patents

図形修正方法

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JP2986316B2
JP2986316B2 JP5257727A JP25772793A JP2986316B2 JP 2986316 B2 JP2986316 B2 JP 2986316B2 JP 5257727 A JP5257727 A JP 5257727A JP 25772793 A JP25772793 A JP 25772793A JP 2986316 B2 JP2986316 B2 JP 2986316B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、製版工程において、
図形の形状を修正する方法に関し、特に、内部が多色に
塗分けられる複数の図形を表わす図形データを処理する
ことによって図形の形状を修正する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、各種プラスチックフィルム製
の軟包装に図形や文字を印刷したものが食品類のパッケ
ージとして用いられている。軟包装に印刷される図形
は、多色のインクで印刷されることが多く、印刷時に版
同士の見当ズレが生じると白抜けや色ズレが生じてしま
うことがある。「白抜け」とは、図形同士の境界におい
てインクが印刷されていない部分をいう。また、「色ズ
レ」とは、ある色のインクが本来印刷されるべき領域か
らずれて印刷されている部分を言う。
【0003】このような白抜けや色ズレが発生すると、
印刷の不良として認識される。特に、軟包装の素材は印
刷時に伸縮するので見当ズレが生じやすく、従って白抜
けや色ズレが発生しやすいという特徴がある。
【0004】白抜けや色ズレが生じるのを防止するため
に、図形の形状を修正する方法が従来から採用されてい
る。このような方法としては、例えば特開平1−170
169号公報に記載された方法などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図形修正方法では、修正した図形の形状が必ずしも望ま
しいものでないことがあるという問題があった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、修正した図形の
形状を従来の方法とは異なる望ましい形状にすることが
できる方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上述の課題を
解決するため、この発明による図形修正方法は、内部が
多色に塗分けられる複数の図形を表わす図形データを処
理することによって、前記複数の図形の形状を修正する
方法であって、(A)複数の色版の強度の順位をメモリ
に記憶する工程と、(B)前記複数の図形の少なくとも
1つを処理対象図形として指定する工程と、(C)前記
処理対象図形に印刷される複数の色版の1つを対象色版
として選択する工程と、(D)前記処理対象図形が前記
対象色版よりも強度の高い色版によって印刷されるか否
かを判別する工程と、(E)前記処理対象図形が前記対
象色版よりも強度の高い色版によって印刷される場合
は、前記処理対象図形を所定の幅で細らせることによっ
て得られる細らせ図形に対して、前記処理対象図形と隣
接する図形のうちで前記対象色版と同じ色版で印刷され
る第1の図形が存在する場合に、前記細らせ図形の端点
と前記第1の図形の端点との間を所定の線で接続するよ
うに前記細らせ図形を修正することによって得られる修
正図形を前記対象色版について生成し、前記処理対象図
形と隣接する図形のうちで前記対象色版より強度の高い
色版で印刷される第2の図形が存在する場合に、前記細
らせ図形と前記第2の図形との間の細らせを解消するよ
うに前記細らせ図形を修正することによって得られる修
正図形を生成する工程と、を備える。
【0008】処理対象図形に印刷される色の強度と、処
理対象図形に隣接する図形に印刷される色の強度とに応
じて細らせ図形を修正するので、処理対象図形と隣接す
る図形とに印刷される色に応じた望ましい図形に処理対
象図形を修正できる。
【0009】なお、上記工程(E)は、細らせ図形を作
成した後にその細らせ図形を修正する工程に限らず、細
らせ図形を作成せずに修正図形を直接作成する工程であ
ってもよい。
【0010】図形修正方法は、さらに、(F)処理対象
図形が対象色版よりも強度の高い色版によって印刷され
ない場合に、前記処理対象図形を所定の幅で太らせるこ
とによって得られる太らせ図形に対して、前記処理対象
図形と隣接する図形のうちで前記対象色版と同じ色版で
印刷される第3の図形が存在する場合に、前記太らせ図
形と前記第3の図形とが重なりあう領域を消去するよう
に前記太らせ図形を修正することによって得られる修正
図形を前記対象色版について生成する工程、を備えてい
てもよい。
【0011】工程(F)では、処理対象図形を拡張する
形で修正することができる。
【0012】なお、上記工程(F)は、太らせ図形を作
成した後にその太らせ図形を修正する工程に限らず、太
らせ図形を作成せずに修正図形を直接作成する工程であ
ってもよい。
【0013】さらに、工程(F)は、(F−1)処理対
象図形に隣接する図形のうちで対象色版よりも強度の高
い色版で印刷される第4の図形が存在する場合に、前記
処理対象図形と前記第4の図形との境界線を求め、前記
境界線の始点および終点のそれぞれについて、前記始点
または終点が前記第4の図形の辺を構成する線分の端点
である場合には前記始点または終点における前記第4の
図形の内角を所定の比で内分する第1の直線を求め、一
方、前記始点または終点が前記第4の図形の辺を構成す
る直線の端点でない場合には前記始点または終点を端点
とする前記処理対象図形の辺のうちで前記境界線上に無
い辺を延長した第2の直線を求めるとともに、太らせ図
形の外形線と、前記境界線と、前記第1および/または
第2の直線が存在する場合には該第1および/または第
2の直線と、で囲まれる付加図形を求める工程と、(F
−2)前記付加図形と前記処理対象図形との和を取るこ
とによって修正図形を生成する工程、を含むようにする
のが好ましい。
【0014】こうすれば、処理対象図形と第4の図形の
境界線の始点と終点のそれぞれについて得られる第1の
直線または第2の直線は、付加図形の形状を好ましい形
に成形するので、望ましい形の修正図形を得ることがで
きる。
【0015】
【実施例】A.装置の構成と処理の概要:図1は、この
発明の一実施例を適用して図形の修正を行なう図形修正
システムの構成を示すブロック図である。この図形修正
システムは、画像入力装置30と、画像出力装置40
と、画像処理装置50とを備えている。画像入力装置3
0としては平面型黒白スキャナを、また、画像出力装置
40としてはドラム型カラースキャナの出力部または色
分解記録機能を有するイメージセッタなどを用いること
ができる。
【0016】画像処理装置50は、画像図形メモリ52
と、画像図形ベクトルメモリ54と、表示メモリ56
と、カラーオーダー部58と、カラーモニタ60と、補
助メモリ62と、制御演算部64と、表示制御部66
と、マウス68と、キーボード70と、を有している。
なお、制御演算部64はCPUであり、図示しないRO
Mに記憶されたプログラムを実行することによって、以
下に詳述する各種の処理を実行する。画像図形メモリ5
2と、画像図形ベクトルメモリ54と、補助メモリ62
は、図示しないRAM内に確保されたメモリ領域であ
る。また、カラーオーダー部58は、いわゆるカラーパ
レットである。
【0017】図2は、実施例の全体処理手順を示すフロ
ーチャートである。また、図3は、実施例における処理
内容を示す説明図である。ステップS1では、図3
(A)に例示するような図形を描いた版下を準備する。
この図形の全体は、3つの図形F1,F2,F3に区分
されている。版下に描かれた図形を表わす画像図形デー
タは画像入力装置30によって読取られ、画像図形メモ
リ52に記憶される。この画像図形データは、ランレン
グスデータやビットマップデータのデータ形式を有して
いる。
【0018】ステップS2では、制御演算部64が画像
図形メモリ52に記憶された画像図形データをベクトル
化して画像図形ベクトルデータを作成する。図3(B)
は、各図形F1〜F3を表わすベクトルを示している。
図形F1は4つのベクトルV11〜V14で表わされて
おり、同様に、図形F2はベクトルV21〜V24で、
図形F3はベクトルV31〜V34でそれぞれ表わされ
ている。
【0019】図4は、図3に示した図形F1〜F3につ
いての画像図形ベクトルデータの構造を示す概念図であ
る。画像図形ベクトルデータは、図形IDとYMCK各
版の網%のデータとを含むヘッダ部と、各ベクトルのベ
クトルデータ(始点座標と終点座標)を含むベクトルデ
ータ部とを有している。なお、後述する色付け処理の前
の時点では、YMC(イエロー、マゼンタ、シアン)の
各色版の網%は0であり、K(ブラック)版の網%は1
00%である。この画像図形ベクトルデータは、画像図
形ベクトルメモリ54に記憶される。
【0020】ステップS21では、ニゲルールが設定さ
れて、補助メモリ62(図1)に記憶される。ニゲルー
ルとは、印刷に用いられる各色版の強度の順位を示すル
ールである。また、「強度」とは、各色版の優先順位を
示す指標である。この実施例では、強度の関係はY<M
<C<Kであり、強度の順位はK、C、M、Y
である。本実施例においては、以下に説明するように、
YMCK各版の強度の順位に応じて処理の結果が異な
る。なお、上記の標準の強度順位以外の順位をオペレー
タの判断で任意に指示設定することも可能である。
【0021】図2のステップS3では、画像図形ベクト
ルデータに従ってカラーモニタ60に図形が表示され、
オペレータの指示に従って各図形F1〜F3に所望の色
が付される。この実施例では、図3(C)に示すよう
に、図形F1におけるYMCKの各色版の網%は、Y1
=10%,M1 =20%,C1 =K1 =0%と指定され
ている。また図形F2に対してはY2 =20%,M2 =
C2 =K2 =0%と指定され、図形F3に対してはM3
=30%,C3 =40%,Y3 =K3 =0%と指定され
ている。このように指定された各色版の網%は、画像図
形ベクトルデータのヘッダ部(図4)に記憶される。
【0022】ステップS4では、図形の修正処理の対象
とする対象図形とニゲ(逃げ)幅とをオペレータが指定
する。ステップS4では、一部の図形のみを処理対象と
指定することも可能であるが、以下では図形F1,F
2,F3をすべて選択した場合について説明する。「ニ
ゲ幅」とは、対象図形の修正処理(次のステップS5)
において、細らせ処理を実行する際の細らせ幅や、太ら
せ処理を実行する際の太らせ幅として使用される値であ
る。
【0023】ステップS5では、対象図形に対する自動
修正処理が実行される。図3(D)は、自動修正処理に
よって得られた修正後の図形と、図形内の各領域におけ
るYMCK各版の網%を示している。元の図形F1と図
形F3の外周部分の形状が修正されており、図形F2は
その外周部分で図形F3に入り込んだ形状で修正されて
いる。なお、ステップS5における処理の詳細について
は更に後述する。
【0024】ステップS6では、修正後の図形の画像が
カラーモニタ60に表示され、図形に更に修正を要する
か否かをオペレータが判断する。更に修正を要する場合
には、ステップS7において、オペレータが修正箇所を
マウス68などで指示することによって図形を修正す
る。ステップS8では、画像出力装置40が完成した図
形の画像を出力する。
【0025】B.対象図形の指定処理の詳細:図5は、
図2のステップS4における対象図形の指定処理の詳細
手順を示すフローチャートである。また、図6は、その
処理内容を示す説明図である。ステップS41では、オ
ペレータがカラーモニタ60の画面上で対象図形を指定
する。ここでは、まず図形F1を対象図形として指定す
るものとする。ステップS42では、ニゲ幅Wtを指定
する。ニゲ幅Wtとしては、例えば4画素程度の値を指
定する。ステップS43では、対象図形F1をニゲ幅W
tだけ太らせる。
【0026】図6は、対象図形F1を太らせた結果を示
している。この太らせ処理は、対象図形F1を構成する
ベクトルV11〜V14を、それぞれニゲ幅Wtだけ図
形F1の外側に移動させたベクトルV11a〜V14a
を求めることによって行なわれる。ベクトルV11a〜
V14aで表わされる図形を、以下では「太らせ対象図
形F1a」と呼ぶ。なお、この実施例におけるベクトル
に対する種々の処理は、2次元コンピュータグラフィッ
クスにおいて使用される周知の手法を利用しているの
で、この明細書ではその詳細は省略する。
【0027】ステップS44では、対象図形F1を含む
すべての図形を1つずつ順次選択する。ここで選択され
た図形を以下では「選択図形」と呼ぶ。ステップS45
では、太らせ対象図形F1aの輪郭の中に、選択図形の
輪郭の少なくとも一部が含まれるか否かが判断される。
図形F1を選択図形として選択した場合には、この例で
は当然ながら、その輪郭が太らせ対象図形F1aの輪郭
に含まれているので、ステップS46において、この図
形F1が参照図形群に加えられる。ここで、「参照図形
群」とは、対象図形F1の近隣に存在する図形の集合で
ある。参照図形群は、ステップS44〜S47を繰り返
すことによって各対象図形ごとに定義される。ステップ
S47では、画像の全体に、ステップS44〜S46の
処理が終了していない他の図形が存在するか否かが判断
される。他の図形が存在する場合には、ステップS44
に戻って上述の処理が繰り返される。
【0028】図6から解るように、太らせ対象図形F1
aの輪郭内には上記の図形F1の外、図形F2およびF
3の輪郭の少なくとも一部がそれぞれが含まれるので、
すべての図形F1,F2,F3が対象図形F1の参照図
形群に含まれる。
【0029】ステップS48において、次の対象図形を
指定する必要がある場合には、ステップS41に戻り、
ステップS41〜S47の処理を繰り返す。図3(A)
の画像における3つの図形F1〜F3は、それぞれ互い
に隣接しているので、各図形F1〜F3に対する参照図
形群は、すべて3つの図形F1〜F3を含む集合とな
る。
【0030】C.図形自動修正処理の内容:図形自動修
正処理の詳細手順を説明する前に、この処理によって各
図形F1〜F3がどのように修正されるかを説明する。
【0031】図7〜図11は、対象図形と対象色版との
各組み合わせについての図形自動修正処理の内容を示す
説明図である。ここで、対象色版とは図形自動修正処理
の対象となる印刷色用の版である。図形自動修正処理で
は、対象色版用の図形形状が、対象図形から順次修正さ
れる。
【0032】なお、前述したように、本実施例において
は強度の順位はK、C、M、Yである。
【0033】図7は、対象図形がF1で対象色版がY版
である場合の図形自動修正処理の内容を示している。図
7(A)に示すように、対象図形F1内に対象Y版より
も強度の高い色版が含まれている場合には、図7(B)
に示すように、対象図形F1をニゲ幅Wtだけ細らせ
る。ここで、「ある色版が対象図形に含まれる」とは、
その色版の網%が対象図形内で0でないことを意味して
いる。
【0034】図7(B)に示すようにY版の形状を対象
図形F1から細らせておけば、Y版とM版との間に見当
ズレが生じた場合にもY版のインクがM版の外側にはみ
出して、色ズレが生じることを防止することができる。
【0035】ところで、元の対象図形F1に隣接する図
形F3には、対象Y版よりも強度の高い色版(M,C
版)が含まれている。このような場合には、色ズレを防
止するために、これらの図形F1,F3の間を図7
(B)のように細らせる必要はない。そこで、図7
(C)に示すように、対象図形F1と図形F3とが離間
しないように細らせた対象図形F1bが作成される(こ
の図形F1bを得る具体的な方法については後述す
る)。なお、後述する詳細な工程では、図7(B)の図
形F1aは作成されず、図7(C)の図形F1bが対象
図形F1から作成される。
【0036】ところが、図7(C)では、細らせ後の対
象図形F1bと図形F2とが離間してしまう。当初は図
7(A)に示すように、Y版の対象図形F1と図形F2
とが接触していたので、図7(C)のようにY版の図形
F1aと図形F2との間が離間してしまうのは好ましく
ない。そこで、図7(D)に示すように、細らせ後の対
象図形F1bと図形F2との間に、Y版(網%=Y1 )
で塗られた図形SB1を付加することにより、Y版の図
形同士が離間するのを解消する。
【0037】図7(E)は、こうして得られた修正後の
対象図形F1cを示している。この対象図形F1cは、
元の対象図形F1に含まれていた対象Y版の網%(=Y
1 )と同じ網%で印刷される。
【0038】図8は、対象図形がF1で対象色版がM版
である場合の図形自動修正処理の内容を示している。図
8(A)に示すように、対象図形F1内には対象M版よ
りも強度の高い色版が含まれていない。このような場合
には、対象図形F1の太らせに基づく図形修正処理が実
行され、これによって、図8(B)に示すように、対象
図形F1から図形F3の側に伸びる付加的図形SA1 が
形成される。この付加的図形SA1 の幅はニゲ幅Wtと
等しく、その内部領域の対象M版の網%は対象図形F1
内の対象M版の網%(=M1 )と等しい。ただし、付加
的図形SA1 が形成されるのは、対象図形F1に隣接す
る図形の中で対象M版よりも強い色版を含む図形の内部
である。図8の例では、図形F3が対象M版よりも強い
色版(C版)を含んでいるが、図形F2は対象M版より
も強い色版を含んでいないので、図形F3の内部のみに
付加的SA1 が作成されている。
【0039】ところで、付加的図形SA1 に重なってい
る図形F3は対象M版を含んでいるので、付加的図形S
A1 のM版の網%は、図形F3におけるM版の網%に設
定しておくべきである。こうすると、図8(C)に示す
ように、付加的図形SA1 が実質的に形成しなかったと
同じことになり、対象M版に関する対象図形F1は図形
自動修正処理後も元の図形F1のままに保たれる。
【0040】図9は、対象図形がF2で対象色版がY版
である場合の図形自動修正処理の内容を示している。対
象図形F2内には対象Y版よりも強度の高い色版が含ま
れていないので、対象図形F1の太らせに基づく図形修
正処理が実行される。図9(A)の例では、図形F1,
F3に対象Y版よりも強い色版が含まれているので、図
9(B)に示すように、対象図形F2から図形F1,F
3の側に伸びる付加的図形SA2 が形成される。この付
加的図形SA2 の幅はニゲ幅Wtと等しく、その内部領
域の対象Y版の網%は対象図形F2の対象Y版の網%
(=Y2 )と等しい。
【0041】図形F1は対象Y版を含んでいるので、図
形F1内における付加的図形SA2のY版の網%は、図
形F1におけるY版の網%に設定しておくべきである。
この結果、図9(C)に示すように、付加的図形SA2
の図形F1内の部分が削除される。図9(D)は、こう
して得られた修正後の対象図形F2aを示している。こ
の対象図形F2aは、元の対象図形F2に含まれていた
対象Y版の網%(=Y2 )と同じ網%で印刷される領域
である。
【0042】図10は、対象図形がF3で対象色版がM
版である場合の図形自動修正処理の内容を示している。
図10(A)に示すように、対象図形F3には対象M版
よりも強度の高い色版(C版)が含まれているので、図
10(B)に示すように、対象図形F3をニゲ幅Wtだ
け細らせる処理が行なわれる。ところが、図10(B)
では、細らせ後の対象図形F3a内のM版(網%=M3
)の領域と、元の対象図形F3に隣接する図形F1内
のM版(網%=M1 )の領域とが離間してしまう。M版
の画像において図形F3aと図形F1との間が離間して
しまうのは好ましくないので、図10(C)に示すよう
に、細らせ後の対象図形F3aと図形F1との間にM版
(網%=M1 )で塗られた図形SB2 が付加される。図
10(D)は、こうして得られた修正後の対象図形F3
bを示している。
【0043】図11は、対象図形がF3で対象色版がC
版である場合の図形自動修正処理の内容を示している。
この場合には、対象図形F3内に対象C版よりも強度の
高い色版が含まれていないので細らせ処理は実行されな
い。また、対象図形F3に隣接する図形F1,F2にも
対象C版よりも強度の高い色版が含まれていないので、
太らせ処理も実行されない。したがって、対象C版に関
する対象図形F3は、図形自動修正処理によって変更さ
れない。
【0044】図7〜図11に沿って説明した図形自動修
正処理の条件と処理内容は次のようにまとめられる。
【0045】ケース1: ・条件C1:対象図形に対象色版よりも強度の高い色版
が含まれていない(図8(A),図9(A),図11の
場合に相当)。 ・処理P1:対象図形の太らせ処理に基づく図形修正を
実行する。
【0046】さらに、ケース1では次のような付加的な
ケースを伴う。 ケース1−: ・条件C1−:対象図形に隣接する図形に対象色版よ
りも強度の高い色版が含まれている(図8(A),図9
(A)の場合に相当)。 ・処理P1−:太らせ処理において、対象図形から隣
接図形側に伸びる付加的図形が形成される(図8
(B),図9(B)の場合に相当)。
【0047】ケース1−: ・条件C1−:条件C1−に加えて、さらに、対象
図形に隣接する図形に対象色版と同じ色版が含まれる
(図8(A),図9(A)の場合に相当)。 ・処理P1−:その隣接図形内における付加的図形の
対象色版の網%を、隣接図形における対象色版の元の網
%に設定する(図8(C),図9(C)の場合に相
当)。
【0048】ケース1−: ・条件C1−:対象図形に隣接する図形に対象色版よ
りも強度の高い色版が含まれない(図11の場合に相
当)。 ・処理P1−:対象図形を修正しない。
【0049】ケース2: ・条件C2:対象図形に対象色版よりも強度の高い色版
が含まれる(図7(A),図10(A)の場合に相
当)。 ・処理P2:対象図形の細らせ処理に基づく図形修正を
実行する(図7(B),図10(B)の場合に相当)。
【0050】さらに、ケース2では次のような2つの付
加的なケースを伴う。 ケース2−: ・条件C2−:対象図形に隣接する図形に対象色版よ
りも強度の高い色版が含まれる(図7(A),図10
(A)の場合に相当)。 ・処理P2−:対象図形と隣接図形との間は対象図形
の細らせ処理を実行しない(図7(C)の場合に相
当)。
【0051】ケース2−: ・条件C2−:対象図形に隣接する図形に対象色版と
同じ色版が含まれる(図7(A),図10(A)の場合
に相当)。 ・処理P2−:細らせ後の対象図形と隣接図形との間
に付加的図形を形成する(図7(D),図10(C)の
場合に相当)。
【0052】以下に示す図形自動修正処理の詳細手順
は、以上の各ケースの処理を実行するための具体的な手
順である。
【0053】D.図形自動修正処理の詳細手順:図12
は、図形自動修正処理の詳細手順を示すフローチャート
である。また、図13は図12のステップS57におけ
る処理の詳細手順を示し、図14はステップS58にお
ける処理の詳細手順を示している。
【0054】ステップS51では、対象図形に印刷され
る色版を順次1つ選択する。具体的には、YMCKの4
色版の中で強度の低いものから1つ選択される。以下で
はまず、図形F1を対象図形とし、Y版を対象色版とし
て選択した場合(図7の場合)についてのステップS5
2〜S59の処理を、図15および図16に沿って説明
する。なお、図12のステップS52〜S59の処理で
は、各対象図形に関する参照図形群を利用しており、参
照図形群に含まれない図形は利用されない。
【0055】ステップS52〜S56は、上述したケー
ス1,2のいずれに相当するかを判断するための手順で
ある。
【0056】ステップS52では、参照図形群の中で対
象色版を含む図形の全体を示す第1図形G1が作成され
る。図15(A)において、対象Y版を含むのは図形F
1,F2である。従って、図15(B)に示すように、
第1図形G1は図形F1,F2の和を取った図形とな
る。なお、図15(B)において第1図形G1に付加さ
れている括弧書き「(F1,Y)」は、この第1図形G
1が「対象図形F1,対象Y版」に対する図形であるこ
とを意味している。これは、以下の各図形についても同
様である。
【0057】ステップS53では、対象Y版よりも強度
の高い色版を含む領域を示す第2図形G2が作成され
る。この結果、図15(C)に示すように、第2図形G
2は図形F1と図形F3との和を取った図形となる。
【0058】ステップS54では、第1図形G1の中
で、対象色版よりも強度の高い色版を含む領域を示す第
3図形G3が作成される。図15(D)にも示すよう
に、第3図形G3は、第1図形G1と第2図形G2の論
理積を取った図形である。
【0059】ステップS55では、第1図形G1の中
で、対象色版の強度以下の色版を含む領域を示す第4図
形G4が作成される。図15(E)に示すように、第4
図形G4は、第1図形G1と第3図形G3の排他的論理
和を取った図形である。なお、ここでは対象色版はY版
なので、対象色版の強度以下の色版はY版のみである。
第4図形G4は、対象Y版の強度以下の色版を含む領域
であって、かつ、対象図形F1でない領域を示してい
る。
【0060】ステップS56では、対象図形F1が第3
図形G3に含まれているか否かが判断される。このステ
ップは、対象図形F1と第3図形G3との論理積を取っ
た領域が存在するか否かによって実行される。第3図形
G3は、対象Y版を含む全領域(第1図形G1内の領
域)の中で、対象Y版よりも強度の高い色版を含む領域
を示している。従って、対象図形F1が第3図形G3に
含まれているか否かを調べることは、対象図形F1の中
に対象色版よりも強度の高い色版が含まれているか否か
を調べることと等価である。すなわち、ステップS56
では、上述のケース1とケース2のいずれに相当するか
を判断している。
【0061】対象図形F1が第3図形G3に含まれてい
ない場合には、上述のケース1に相当するので、ステッ
プS57において、対象図形F1の太らせに基づく図形
修正処理が実行される。この処理内容の詳細については
後述する。
【0062】一方、対象図形F1が第3図形G3に含ま
れている場合には、上述のケース2に相当するので、ス
テップS58において、対象図形F1の細らせに基づく
図形修正処理が実行される。この処理内容の詳細につい
ても後述する。
【0063】なお、ステップS56において、対象図形
F1と第3図形G3の論理積を取る代わりに、対象図形
F1と第2図形G2の論理積を取るようにしても良い。
これは、これら2つの論理演算が等価だからである。
【0064】図15の例では、対象図形F1が第3図形
G3に含まれているので、ステップS58において、対
象図形の細らせに基づく図形修正処理が実行される。
【0065】図14は、細らせに基づく図形修正処理の
詳細手順を示すフローチャートである。図16は、対象
図形F1の対象Y版について、細らせに基づく図形修正
処理の工程を示す説明図である。ステップT11では、
第2図形G2をニゲ幅Wt分だけ細らせた第8図形G8
(図16(A)参照)を作成する。
【0066】ステップT12では、対象図形F1と第8
図形G8の領域の論理積を取った領域を示す第9図形G
9(図16(B)参照)を求める。第9図形G9は、第
8図形G8内の領域のうちで、対象図形F1と重なる部
分を示している。この第9図形G9は、図7(C)に示
す図形F1bと同じものである。すなわち、第9図形G
9を求めることは、上述したケース2およびケース2−
の処理を行なったことと等価である。
【0067】ステップT13では、第4図形G4から第
2図形G2に対して図16(C)に示すような潜り込み
図形(第10図形)G10が形成される。ここで、第1
0図形G10を「潜り込み図形」と呼ぶのは、第4図形
G4から第2図形G2の内部に潜入する図形だからであ
る。なお、潜り込み図形G10の幅はニゲ幅Wtと等し
く、潜り込み図形10の両端部は45°の角度の辺で区
切られている。このような潜り込み図形G10の形成方
法については更に後述する。
【0068】ステップT14では、対象図形F1と第1
0図形G10との論理積を取ることによって、図16
(D)に示す第11図形G11を形成する。この第11
図形G11は、図7(D)に示す付加的図形SB1 と同
じものである。すなわち、第11図形G11を作成する
ことは、上述したケース2−の処理を実行することと
等価である。
【0069】最後に、ステップT15において第9図形
G9と第10図形10の論理和を取ることにより、図1
6(E)に示す修正後の図形が得られる。この修正後の
図形は、図7(E)に示すY版の図形F1cと同じもの
である。
【0070】以上のように、ステップT11〜T15を
実行することにより、上述したケース2、ケース2−
、およびケース2−の処理が実行されて、対象図形
F1の対象Y版に関する修正図形が得られる。
【0071】こうしてステップS57の処理が終了する
と、図12のステップS59において、対象図形F1に
他の色版が含まれているか否かが判断される。対象図形
F1にはM版も含まれているので、ステップS59から
ステップS51に戻り、対象色版としてM版が選択され
る。そして、対象図形F1の対象M版についてステップ
S52〜S58の処理が実行される。
【0072】図17は、対象図形F1の対象M版につい
てステップS52〜S56の工程を示す説明図である。
ステップS52では、図17(A)で示される対象図形
F1の参照図形群{F1,F2,F3}の中で対象M版
を含む図形の全体を示す第1図形G1(図17(B))
が作成される。ステップS53では、対象M版より強度
の高い色版を含む第2図形G2(図17(C))が作成
される。ステップS54では、第1図形G1の中で対象
M版よりも強度の高い色版を含む第3図形G3(図17
(D))が作成される。そして、ステップS55では、
第1図形G1の中で対象M版の強度以下の色版を含む第
4図形G4(図17(E))が作成される。図17にお
いて、対象図形F1は第3図形G3に含まれていないの
で、ステップS56からステップS58に移行し、対象
図形F1の太らせに基づく図形修正処理が実行される。
【0073】図13は、太らせに基づく図形修正処理の
詳細手順を示すフローチャートである。また、図18
は、対象図形F1の対象M版について、ステップS57
の処理を実行する工程を示す説明図である。ステップT
1では、第2図形G2(図17(C))と第3図形G3
(図17(D))との排他的論理和を取った第5図形G
5を作成する(図18(A))。第5図形G5は、対象
M版よりも強度の高い色版を含む領域を示す第2図形G
2の中で、対象M版で印刷されない部分を示す図形であ
る。図18(A)にも示すように、このような第5図形
G5はこの例では存在しない。
【0074】ステップT2では、対象図形F1から第2
図形G2に対する潜り込み図形(第6図形)G6を作成
する(図18(B))。潜り込み図形G6は、図8
(B)に示す付加的図形SA1 と同じものである。この
潜り込み図形G6の形成方法についても後述する。
【0075】ステップT3では、第5図形G5と第6図
形G6との論理積を取ることによって、第7図形G7を
作成する(図18(C))。第7図形G7は、第6図形
G6の中で、対象図形F1に隣接し対象M版で印刷され
る図形(図形F3)内の部分を除いた部分を示してい
る。図18(C)にも示すように、このような第7図形
G7はこの例では存在しない。
【0076】ステップT4では、対象図形F1と第7図
形G7の論理和を取ることにより、図18(D)に示す
修正後の図形が得られる。この例では第7図形G7が存
在しないので、修正後の図形は元の対象図形F1と同じ
である。なお、この修正後の図形は、図8(C)に示す
M版の修正後の図形F1と同じである。
【0077】なお、ステップT2〜T4の処理は、潜り
込み図形(第6図形)G6の対象M版の網%を、どの図
形における対象M版の網%に設定するかを決定する処理
である。潜り込み図形G6の中で、対象図形F1に隣接
しM版の図形に重なる部分があれば、その部分は、その
隣接図形のM版の網%で印刷される。これは、前述した
ケース1−の処理に相当する処理である。一方、潜り
込み図形G6の残りの部分(第7図形)が存在すれば、
その部分は、対象図形F1における対象M版の網%で印
刷される。
【0078】以上のように、ステップT1〜T4を実行
することにより、上述したケース1、ケース1−およ
びケース1−の処理が実行されて、対象図形F2の対
象M版に関する修正図形が得られる。
【0079】図19は、対象図形F2の対象Y版につい
てステップS52〜S56の工程を示す説明図である。
ステップS52では、対象図形F2の参照図形群{F
1,F2,F3}の中で対象Y版を含む図形の全体を示
す第1図形G1(図19(B))が作成される。ステッ
プS53では、対象Y版より強度の高い色版を含む第2
図形G2(図19(C))が作成される。ステップS5
4では、第1図形G1の中で対象Y版よりも強度の高い
色版を含む第3図形G3(図19(D))が作成され
る。そして、ステップS55では、第1図形G1の中で
対象Y版の強度以下の色版を含む第4図形G4(図19
(E))が作成される。図19において、対象図形F2
は第3図形G3に含まれていないので、ステップS56
からステップS57に移行し、対象図形F2の太らせに
基づく図形修正処理が実行される。
【0080】図20は、対象図形F2の対象Y版つい
て、図13に示すステップS57の処理を実行する工程
を示す説明図である。ステップT1では、第2図形G2
(図19(C))と第3図形G3(図19(D))との
排他的論理和を取ることによって、第5図形G5を作成
する(図20(A))。ステップT2では、対象図形F
2から第2図形G2に対する潜り込み図形(第6図形)
G6を作成する(図20(B))。ステップT3では、
第5図形G5と第6図形G6との論理積を取ることによ
って、第7図形G7を作成する(図20(C))。ステ
ップT4では、対象図形F2と第7図形G7の論理和を
取ることによって、図20(D)に示す修正後の図形が
得られる。この修正後の図形は、図9(D)に示すY版
の修正後の図形F2aと同じものである。
【0081】図21は、対象図形F3の対象M版につい
て図12のステップS52〜S56の工程を示す説明図
である。ステップS52では、対象図形F3の参照図形
群{F1,F2,F3}の中で対象M版を含む図形の全
体を示す第1図形G1(図21(B))が作成される。
ステップS53では、対象M版より強度の高い色版を含
む第2図形G2(図21(C))が作成される。ステッ
プS54では、第1図形G1の中で対象M版よりも強度
の高い色版を含む第3図形G3(図21(D))が作成
される。そして、ステップS55では、第1図形G1の
中で対象M版の強度以下の色版を含む第4図形G4(図
21(E))が作成される。図21において、対象図形
F3は第3図形G3に含まれているので、ステップS5
6からステップS58に移行し、対象図形F3の細らせ
に基づく図形修正処理が実行される。
【0082】図22は、対象図形F3の対象M版につい
て、図14のステップT11〜T15の処理の工程を示
す説明図である。ステップT11では、第2図形G2
(図21(C))をニゲ幅Wt分だけ細らせた第8図形
G8(図22(A)参照)を作成する。ステップT12
では、対象図形F3と第8図形G8の領域の論理積を取
ることによって、第9図形G9(図22(B)参照)を
求める。ステップT13では、第4図形G4から第2図
形G2に対して潜り込み図形(第10図形)G10を形
成する(図22(C))。ステップT14では、対象図
形F3と第10図形G10との論理積を取ることによっ
て、第11図形G11を形成する(図22(D))。こ
の第11図形G11は、図10(C)に示す付加的図形
SB2 と同じものである。ステップT15では、第9図
形G9と第10図形10の論理和を取ることにより、修
正後の図形が得られる(図22(E))。この修正後の
図形は、図10(E)に示すM版の図形F3bと同じも
のである。
【0083】図23は、対象図形F3の対象C版につい
て図12に示すステップS52〜S56の工程を示す説
明図である。ステップS52では、対象図形F3の参照
図形群{F1,F2,F3}の中で対象C版を含む図形
の全体を示す第1図形G1(図23(B))が作成され
る。ステップS53では、対象C版より強度の高い色版
を含む第2図形G2(図23(C))が作成される。本
例では、第2図形G2は存在しない。ステップS54で
は、第1図形G1の中で対象C版よりも強度の高い色版
を含む第3図形G3(図23(D))が作成される。こ
の第3図形G3も存在しない。そして、ステップS55
では、第1図形G1の中で対象C版の強度以下の色版を
含む第4図形G4(図23(E))が作成される。本例
では、第4図形G4も存在しない。図23において、対
象図形F3は第3図形G3に含まれていないので、ステ
ップS56からステップS57に移行し、対象図形F3
の太らせに基づく図形修正処理が実行される。
【0084】図24は、対象図形F3の対象C版つい
て、図13に示すステップS57の処理を実行する工程
を示す説明図である。ステップT1では、第2図形G2
(図23(C))と第3図形G3(図23(D))との
排他的論理和を取ることによって、第5図形G5を作成
する(図24(A))。本例では、この第5図形G5も
存在しない。ステップT2では、対象図形F3から第2
図形G2に対する潜り込み図形(第6図形)G6を作成
する(図24(B))。図23(C)に示すように、第
2図形G2が存在しないので、潜り込み図形G6は作成
されない。ステップT3では、第5図形G5と第6図形
G6との論理積を取ることによって、第7図形G7を作
成する(図24(C))。本例では、この第7図形G7
も存在しない。ステップT4では、対象図形F3と第7
図形G7の論理和を取ることによって、図24(D)に
示す修正後の図形が得られる。この修正後の図形は、元
の対象図形F3と同じである。
【0085】以上のように、ステップT1〜T4を実行
しても、対象図形F3の対象C版に関する修正は行なわ
れない。これは、上述したケース1およびケース1−
の処理が実行されたことと等価である。なお、前述した
ように、対象図形F2を対象M版に関しては、ステップ
T1〜T4の処理によってケース1、ケース1−、お
よびケース1−の処理が実行される。従って、ステッ
プT1〜T4により、ケース1、ケース1−、ケース
1−、およびケース1−の処理が実行されることに
なる。
【0086】図25は、こうして各図形を各色版ごとに
修正して得られた画像を示す平面図である。図25
(B)はY版の色分解画像、図25(C)はM版の色分
解画像、図25(D)はC版の色分解画像であり、図2
5(A)はこれらの色分解画像を刷り重ねて得られるカ
ラー画像である。
【0087】以上のように、上記実施例では、対象図形
に対象色版よりも強度の高い色版が含まれるか否かに応
じて、対象図形の細らせに基づく図形修正処理と太らせ
に基づく図形修正処理の一方が行なわれる。また、対象
図形に隣接する図形の色版の種類に応じて図形の修正方
法を調整するので、修正後の図形の形状を望ましい形状
にすることが可能である。
【0088】E.潜り込み図形の作成方法:図13のス
テップT2および図14のステップT13では、潜り込
み図形が作成される。図26は、図15〜図24に現わ
れた潜り込み図形をまとめて示す平面図である。図26
(A)に示す潜り込み図形H1は、図18(B)の第6
図形G6および図22(C)の第10図形G10と同じ
ものである。また、図26(B)に示す潜り込み図形H
2は、図16(C)の第10図形G10および図20
(B)の第6図形G6と同じものである。
【0089】図26(A)の潜り込み図形H1は、図形
F1から図形F3の方向に延長された付加的図形であ
る。また、図26(B)の潜り込み図形H2は、図形F
2から図形F2と図形F3の方向に延長された付加的図
形である。以下では、潜り込み図形によって延長される
元の図形を「潜り込み元図形」と呼び、潜り込み図形が
形成される領域を含む元図形を、「被潜り込み図形」と
呼ぶ。図26(A)の例では、図形F1が潜り込み元図
形FAであり、図形F3が被潜り込み図形FBである。
また、図26(B)の例では、図形F2が潜り込み元図
形FAであり、図形(F1+F3)が被潜り込み図形F
Bである。
【0090】第1の潜り込み図形H1の上端において、
潜り込み元図形FAの一辺SD1 と、被潜り込み図形F
Bの一辺SD2 とが一直線上に並んでいる。この場合に
は、潜り込み図形H1の辺SDh1は、辺SD1 ,SD2
を含む直線から斜め45°の方向の直線上に形成され
る。第2の潜り込み図形H2の両端も同様である。
【0091】一方、第1の潜り込み図形H1の下端にお
いては、潜り込み元図形FAの一辺SD3 と、被潜り込
み図形FBの辺SD4 とが一直線上にない。この場合に
は、潜り込み図形H1の辺SDh2が、潜り込み元図形F
Aの辺SD3 を延長した直線上に形成されている。
【0092】なお、潜り込み図形H1の辺SDh1,SD
h2を形成する方法については、次のように表現すること
もできる。まず、潜り込み元図形FAと被潜り込み図形
FBとの境界線BRの始点P1と終点P2とを考える。
始点P1は、被潜り込み図形FBの辺の端点になってい
るので、始点P1を通る潜り込み図形H1の辺SDh1
は、始点P1における被潜り込み図形FBの内角を1:
1に内分する直線上に形成される。なお、この内分比
は、1:2〜2:1の範囲の値が好ましく、特に1:1
が好ましい。
【0093】一方、終点P2は、被潜り込み図形FBの
辺SD4 の端点になっておらず、辺SD4 の上に存在す
るので、終点P2を通る潜り込み図形H1の辺SDh2
は、終点P2を端点とする潜り込み元図形FAの辺のう
ちで境界線BR上に無い辺SD3 を延長した直線上に形
成される。
【0094】潜り込み図形H1,H2を潜り込み元図形
FAに付加した図形は、潜り込み元図形FAを自然な形
で拡張した形を有している。従って、図26に示すよう
な潜り込み図形H1,H2は、潜り込み元図形FAの付
加的図形として好ましい形状である。
【0095】図27は潜り込み図形の作成手順を示すフ
ローチャートである。以下では、図26に示す潜り込み
図形H1,H2を作成する手順について順次説明する。
図28および図29は、図26(A)の潜り込み図形H
1を作成する工程を示す説明図である。
【0096】図27のステップTT1では、潜り込み図
形FAと被潜り込み図形FBの境界線BRが求められ
る。図28(A)において、潜り込み図形FAは4つの
ベクトルV11〜V14で表現されており、被潜り込み
図形FBも4つのベクトルV31〜V34で表現されて
いる。ステップTT1では、潜り込み図形FAを表わす
ベクトルV11〜V14と、被潜り込み図形FBを表わ
すベクトルV31〜34とが重なり合うベクトル部分
(ベクトルV12)を調べることによって、これらの図
形FA,FBの境界線BRが求められる。ベクトルV1
2で表わされる境界線BR(図28(B))は、ベクト
ルV12の始点PS12と終点PE12の2つの端点を有し
ている。
【0097】ステップTT2では、境界線の第1の端点
P1が選択される。第1の端点P1は、境界線の始点で
も終点でもよい。図28(B)では、ベクトルV12の
始点PS12が第1の端点P1として選択される。
【0098】ステップTT3では、第1の端点P1=P
S12に向かう境界線上のベクトルVa=V12と、被潜
り込み図形FBから第1の端点P1に向かうベクトルV
bが求められる(図28(C))。ここで、「被潜り込
み図形FBから第1の端点P1に向かうベクトル」と
は、端点P1を端点とする被潜り込み図形FBの辺のう
ちで、注目している境界線の構成要素でない辺を示すベ
クトル、を意味している。
【0099】ステップTT4では、ステップTT3で得
られた2つのベクトルVa,Vbの角度θが調べられ
る。2つのベクトルVa,Vbの角度θが180°の場
合にはステップTT6が実行され、180°でない場合
にはステップTT5が実行される。
【0100】図28(C)の例では2つのベクトルV
a,Vbの角度θが90°であり、180°ではないの
で、ステップTT5が実行される。ステップTT5で
は、2つのベクトルVa,Vbの角度θの1/2(=4
5°)を第1の端点PS12のニゲ角θ1 として設定す
る。
【0101】図27のステップTT7では、境界線の第
2の端点P2=PE12が選択され、上述したステップT
T3〜TT6の処理が実行される。図28(D)に示す
ように、第2の端点P2に向かう境界線上のベクトルV
aと、被潜り込み図形FBから第2の端点P2に向かう
ベクトルVbとの角度θは180°である。このような
場合には、ステップTT6が実行され、潜り込み図形F
Aから第2の端点P2に向かうもう1つのベクトルVc
を求め、そのベクトルVcとベクトルVaとの角度をそ
のままニゲ角θ2 として設定する(図28(E)参
照)。後述するように、潜り込み図形は、ベクトルVc
を延長した直線上に生成される。
【0102】ステップTT8では、図29(A)に示す
ように、潜り込み元図形FAをニゲ幅Wtだけ太らせた
図形FA1 を作成する。ステップTT9では、図29
(B)に示すように、第1と第2の端点P1,P2か
ら、各端点に対するニゲ角θ1 ,θ2 の方向に直線ベク
トルVd,Veをそれぞれ引き、これらのベクトルV
d,Veと太らせ図形FA1 との交点P1a,P2aを
求める。
【0103】ステップTT10では、図29(C)に示
すように、点P1と点P1aを結ぶベクトルVfと、点
P2と点P2aを結ぶベクトルVgを求める。ステップ
T11では、図29(D)に示す潜り込み図形H1を作
成する。潜り込み図形H1は、境界線BRと、ステップ
TT10で求めた2つのベクトルVf,Vgと、太らせ
図形FA1 の辺の一部で構成される多角形であって、潜
り込まれる領域FB内に存在する多角形である。
【0104】図30は、図26(B)に示す潜り込み図
形H2を作成する主要工程を示す説明図である。この場
合には、図30(A)に示すように、図形F2が潜り込
み元図形FAであり、図形F1と図形F2の論理和を取
った図形が潜り込まれる領域FBである。この時、潜り
込み元図形FAと被潜り込み図形FBとの境界線は、2
つのベクトルV21,V22で表わされる。このような
場合には、この境界線を表わすベクトル列{V21,V
22}の終点と始点が、図27の手順における第1と第
2の端点P1,P2として使用される。図30(B)
は、図27のステップTT10において得られる2つの
ベクトルVf,Vgを示している。そして、ステップT
T11において、図30(C)に示すような潜り込り図
形H2が作成される。
【0105】図31は、潜り込み図形を生成する他の例
を示す説明図である。図31(A)の例では、境界線の
第1の端点P1における上述の2つのベクトルVa,V
bの角度θが180°に等しいので、図27のステップ
TT6が実行され、ベクトルVa,Vcの角度がそのま
まニゲ角として設定される(図31(B))。すなわ
ち、潜り込み図形の一辺がベクトルVcを延長した直線
上に形成される。図31(C)に示すように、この潜り
込み図形H3は、潜り込み元図形FAの右辺が右上方向
に延長された形状を有しているので、潜り込み元図形F
Aと潜り込み図形H3との論理和を取った図形は、潜り
込み元図形FAを修正した図形の形状として自然で好ま
しいものである。
【0106】上述した潜り込み図形の作成方法によれ
ば、潜り込み元図形FAと被潜り込み図形FBの境界線
の始点について、始点を通る2つのベクトルVa,Vb
の角度に応じて、潜り込み図形を構成する辺の角度を決
定するので、印刷製版の観点から見て、自然で好ましい
形状の潜り込み図形を形成することができる。これは、
境界線の終点についても同様である。
【0107】上記実施例では汎用的なYMCKの4色刷
りの場合で述べたが、この他、しばしば用いられるグリ
ーン、オレンジ、金赤、等のいわゆる特色を併せて使用
する場合にも本発明を適用できる。この場合の色強度
は、標準的にイエロー<オレンジ<マゼンタ<金赤<グ
リーン<ブラックのように設定される。また、場合によ
っては網%と色強度を照合して、イエロー(80%)>
オレンジ(20%)、あるいは、マゼンタ(75%)>
グリーン(10%)のように設定しても良い。
【0108】F.変形例:なお、この発明は上記実施例
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0109】(1)上記実施例では、ベクトルデータを
処理することによって種々の図形を求めることとしてい
たが、ベクトルデータではなく、ビットマップデータや
ランレングスデータなどの他の形式のデータを使用して
種々の図形を求めるようにしてもよい。ベクトルデータ
を利用した場合には、所望の幅の太らせ処理や細らせ処
理を一度の演算で実行することができるという利点があ
る。一方、2値のビットマップデータを用いれば、図形
同士の論理演算が容易になる。
【0110】(2)上記実施例では、図形をすべて矩形
であるものとして簡略化していたが、この発明は、任意
の形状の図形を含む場合に適用することができる。例え
ば、図32に示すように、円の図形F10を含む場合に
は、この図形F10は中心点CPの座標と半径Rによっ
て表わされる。図形F10の参照図形群を求める際には
(図6参照)、半径Rをニゲ幅Wtだけ大きくした円の
図形F10aに少なくとも一部が含まれる図形F11,
F12が、図形F10の参照図形群として採用される。
一方、図形F13は図形F10の参照図形群には含まれ
ないので、図形F10を対象図形とする図形自動修正処
理(図12に示す処理)には利用されない。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載した図形修正方法によれば、処理対象図形の色版
の強度と、処理対象図形に隣接する図形の色版の強度と
に応じて細らせ図形を修正するので、処理対象図形と隣
接する図形の色に応じた望ましい図形に処理対象図形を
修正することができるという効果がある。
【0112】請求項2に記載した方法によれば、処理対
象図形を拡張する形で望ましい修正図形を得ることがで
きるという効果がある。
【0113】請求項3に記載した方法によれば、処理対
象図形と第4の図形の境界線の始点と終点のそれぞれに
ついて得られる第1の直線または第2の直線が付加図形
の形状を好ましい形に成形するので、この付加図形と処
理対象図形の和を取ることによって望ましい形の修正図
形を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用して図形の修正を行
なう図形修正システムの構成を示すブロック図。
【図2】実施例の全体処理手順を示すフローチャート。
【図3】実施例における処理内容を示す説明図。
【図4】画像図形ベクトルデータの構造を示す概念図。
【図5】図2のステップS4における対象図形の指定処
理の詳細手順を示すフローチャート。
【図6】対象図形の指定処理の内容を示す説明図。
【図7】対象図形が図形F1で対象色版がY版である場
合の図形自動修正処理の内容を示す説明図。
【図8】対象図形が図形F1で対象色版がM版である場
合の図形自動修正処理の内容を示す説明図。
【図9】対象図形が図形F2で対象色版がY版である場
合の図形自動修正処理の内容を示す説明図。
【図10】対象図形が図形F3で対象色版がM版である
場合の図形自動修正処理の内容を示す説明図。
【図11】対象図形が図形F3で対象色版がC版である
場合の図形自動修正処理の内容を示す説明図。
【図12】図形自動修正処理の詳細手順を示すフローチ
ャート。
【図13】対象図形の太らせに基づく図形修正処理の手
順を示すフローチャート。
【図14】対象図形の細らせに基づく図形修正処理の手
順を示すフローチャート。
【図15】対象図形F1の対象Y版に対する図形修正処
理の工程を示す説明図。
【図16】対象図形F1の対象Y版に対する図形修正処
理の工程を示す説明図。
【図17】対象図形F1の対象M版に対する図形修正処
理の工程を示す説明図。
【図18】対象図形F1の対象M版に対する図形修正処
理の工程を示す説明図。
【図19】対象図形F2の対象Y版に対する図形修正処
理の工程を示す説明図。
【図20】対象図形F2の対象Y版に対する図形修正処
理の工程を示す説明図。
【図21】対象図形F3の対象M版に対する図形修正処
理の工程を示す説明図。
【図22】対象図形F3の対象M版に対する図形修正処
理の工程を示す説明図。
【図23】対象図形F3の対象C版に対する図形修正処
理の工程を示す説明図。
【図24】対象図形F3の対象C版に対する図形修正処
理の工程を示す説明図。
【図25】修正後の図形で構成される画像を示す平面
図。
【図26】図15〜図24に現われた潜り込み図形をま
とめて示す平面図。
【図27】潜り込み図形の作成手順を示すフローチャー
ト。
【図28】潜り込み図形H1を作成する工程を示す説明
図。
【図29】潜り込み図形H1を作成する工程を示す説明
図。
【図30】潜り込み図形H2を作成する工程を示す説明
図。
【図31】潜り込み図形を生成する他の例を示す説明
図。
【図32】円形の図形に対する参照図形群を求める方法
を示す説明図。
【符号の説明】
30…画像入力装置 40…画像出力装置 50…画像処理装置 52…画像図形メモリ 54…画像図形ベクトルメモリ 56…表示メモリ 58…カラーオーダー部 60…カラーモニタ 62…補助メモリ 64…制御演算部 66…表示制御部 68…マウス 70…キーボード BR…境界線 CP…中心点 F1〜F3…図形 FA…潜り込み元図形 FB…被潜り込み図形 H1,H2…潜り込み図形 P1…境界線の始点 P2…境界線の終点 SA1 ,SA2 …付加的図形 SB1 ,SB2 …付加的図形 V11〜V34…ベクトル Va〜Vg…ベクトル Wt…ニゲ幅 θ1 ,θ2 …ニゲ角
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/40 B65B 61/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が多色に塗分けられる複数の図形を
    表わす図形データを処理することによって、前記複数の
    図形の形状を修正する方法であって、 (A)複数の色版の強度の順位をメモリに記憶する工程
    と、 (B)前記複数の図形の少なくとも1つを処理対象図形
    として指定する工程と、 (C)前記処理対象図形に印刷される複数の色版の1つ
    を対象色版として選択する工程と、 (D)前記処理対象図形が前記対象色版よりも強度の高
    い色版によって印刷されるか否かを判別する工程と、 (E)前記処理対象図形が前記対象色版よりも強度の高
    い色版によって印刷される場合は、 前記処理対象図形を所定の幅で細らせることによって得
    られる細らせ図形に対して、 前記処理対象図形と隣接する図形のうちで前記対象色版
    と同じ色版で印刷される第1の図形が存在する場合に、
    前記細らせ図形の端点と前記第1の図形の端点との間を
    所定の線で接続するように前記細らせ図形を修正するこ
    とによって得られる修正図形を前記対象色版について生
    成し、 前記処理対象図形と隣接する図形のうちで前記対象色版
    より強度の高い色版で印刷される第2の図形が存在する
    場合に、前記細らせ図形と前記第2の図形との間の細ら
    せを解消するように前記細らせ図形を修正することによ
    って得られる修正図形を生成する工程と、 を備える図形修正方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の図形修正方法であって、
    さらに、 (F)処理対象図形が対象色版よりも強度の高い色版に
    よって印刷されない場合に、 前記処理対象図形を所定の幅で太らせることによって得
    られる太らせ図形に対して、 前記処理対象図形と隣接する図形のうちで前記対象色版
    と同じ色版で印刷される第3の図形が存在する場合に、
    前記太らせ図形と前記第3の図形とが重なりあう領域を
    消去するように前記太らせ図形を修正することによって
    得られる修正図形を前記対象色版について生成する工
    程、 を備える図形修正方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の図形修正方法であって、
    工程(F)は、 (F−1)処理対象図形に隣接する図形のうちで対象色
    版よりも強度の高い色版で印刷される第4の図形が存在
    する場合に、 前記処理対象図形と前記第4の図形との境界線を求め、 前記境界線の始点および終点のそれぞれについて、前記
    始点または終点が前記第4の図形の辺を構成する線分の
    端点である場合には前記始点または終点における前記第
    4の図形の内角を所定の比で内分する第1の直線を求
    め、一方、前記始点または終点が前記第4の図形の辺を
    構成する直線の端点でない場合には前記始点または終点
    を端点とする前記処理対象図形の辺のうちで前記境界線
    上に無い辺を延長した第2の直線を求めるとともに、 太らせ図形の外形線と、前記境界線と、前記第1および
    /または第2の直線が存在する場合には該第1および/
    または第2の直線と、で囲まれる付加図形を求める工程
    と、 (F−2)前記付加図形と前記処理対象図形との和を取
    ることによって修正図形を生成する工程、 を含む図形修正方法。
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