JP2000255019A - 重ね箇所検出装置および指示書 - Google Patents

重ね箇所検出装置および指示書

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JP2000255019A
JP2000255019A JP11062643A JP6264399A JP2000255019A JP 2000255019 A JP2000255019 A JP 2000255019A JP 11062643 A JP11062643 A JP 11062643A JP 6264399 A JP6264399 A JP 6264399A JP 2000255019 A JP2000255019 A JP 2000255019A
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Takeshi Nakamura
中村  剛
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷すべき画像データから、印刷後に下地の
色が現れてしまう可能性がある部分を自動的に検出する
ことができる重ね箇所検出装置および指示書を提供する 【解決手段】 DTP装置2もしくは製版装置3により
処理された処理対象画像は、必要に応じてRIP展開手
段10a、低解像度化手段10bを介して重ね箇所検出
手段10cに入力される。重ね箇所検出手段10cで
は、処理対象画像を処理してトラップ処理が必要な重ね
箇所を検出し、重ね色決定手段10dでは、検出された
重ね箇所にどの色を重ねるべきかを決定し、重ね箇所強
調手段10eでは、検出された重ね箇所を重ねるべき色
で強調処理して、表示装置13もしくはプリンタ14か
ら出力する。プリンタ14から出力された印刷物は、指
示書として、トラップ処理の指示に利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多色印刷を行う場合
に、色の変わり目に隙間が空いて下地の色が現れないよ
うにトラップ処理を行うに当たって、トラップ処理を行
う必要がある箇所(重ね箇所)を自動的に検出する重ね
箇所検出装置および指示書に関する。
【0002】
【従来の技術】多色印刷を行う場合において、印刷時に
版ずれが起きると、色の変わり目に隙間が空いて下地の
色が現れてしまうことがある。特に、包装資材に多く使
用されるフィルムに印刷を行う際、フィルムが伸び縮み
するため、版ずれが起こり易い。このような版ずれが起
こった場合にも下地の色が現れないように、製版工程に
おいて、隣り合う色同士をわずかに重ね合わせたり
(「ニゲ処理」と呼ばれる)、小さい文字や罫の場合に
は、下色を重ねる等の処理が行われている(「ノセ処
理」と呼ばれる)。このような処理は、総称して一般に
「トラップ処理」と呼ばれている。
【0003】従来、トラップ処理を行う場合、トラップ
処理を施す箇所(以下「重ね個所」という)、重ね合わ
せる色、重ね合わせの幅等の決定は、隣り合う色の組み
合わせ等を見て、熟練の製版作業者自身が判断して行っ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複雑な
絵柄に対して、重ね箇所、重ね合わせる色、重ね合わせ
の幅等の決定は作業負荷が高く、しかも高度なスキルを
必要とする。また、正解となる目標物がないため、作業
者間の品質にばらつきがあると共に、見落とし等の人的
ミスが起こり易い。本発明は上記のような点に鑑み、印
刷すべき画像データから、トラップ処理を行う必要があ
る箇所と重ねる色とを自動的に検出することができる重
ね箇所検出装置および指示書を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明では、ある注目画素に対して
処理を行う周辺画素の範囲を設定する手段と、処理対象
画像を読み込む手段と、読み込まれた処理対象画像が有
する色の優先順位を設定する手段と、前記処理対象画像
に対して、ある注目画素と、その注目画素から前記設定
された範囲内にある周辺画素と、が同一の色成分を有す
るか否かを検出する重ね箇所検出手段と、前記注目画素
と前記周辺画素が同一の色成分を有していない場合に、
前記注目画素と前記周辺画素の有する色成分のどちらが
優先順位が高いかを判断し、その判断に基づいて重ねる
べき色を対応する画素に格納したマスク画像データを作
成する重ね色決定手段と、前記処理対象画像と前記マス
ク画像データに基づいて、出力用データを作成する重ね
箇所強調手段と、前記出力用データを出力する出力手段
と、を有することを特徴とする。請求項1に記載の発明
では、特に、注目画素と、その注目画素から設定された
幅以内にある周辺画素が同一の成分を有するかどうかを
検出することにより、不連続箇所を検出し、不連続であ
る場合に、注目画素と周辺画素の有する色成分のどちら
が優先順位が高いかを判断し、その判断に基づいて重ね
箇所を検出するようにしたので、どの位置にどの色でト
ラップ処理を行うべきかを容易に検出することが可能に
なる。
【0006】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、周辺画素の範囲は、設定されるニゲ
幅と処理対象画像の解像度に基づいて決定されることを
特徴とする。これにより、ニゲ処理を行うために設定す
るニゲ幅の値をそのまま、周辺画素範囲の決定に用いる
ことができ、製版作業者が設定する作業が簡略化される
と共に、必要最小限の範囲が周辺画素として選択される
ことになる。
【0007】請求項3に記載の発明では、多色印刷され
た印刷物であって、トラップ処理が必要な部分が重ねる
べき色もしくは近似色で、トラップ処理が必要でない部
分に比べて強調されて、印刷されている指示書であるこ
とを特徴とする。請求項3に記載の指示書を用いること
により、トラップ処理を行うべき部分が容易に認識でき
ると共に、どの色でトラップ処理すべきかも認識できる
ため、トラップ処理の指示作業が迅速化される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明による
画像検査装置の一実施形態の構成を示す機能ブロック図
である。図中、破線で囲った1は重ね箇所検出装置、2
はDTP装置、3は製版装置である。重ね箇所検出装置
1は、パーソナルコンピュータあるいはワークステーシ
ョン等のデータ処理装置10と、マウスやキーボード等
の操作装置11と、処理過程のデータを適宜保存するた
めのハードディスク等のデータ記憶装置12と、データ
処理装置10で検出された重ね箇所を表示するためのC
RTモニタ等の表示装置13と、重ね箇所のハードコピ
ーを出力するプリンタ14から構成される。DTP装置
2は、版下データを編集する機能を有しており、具体的
にはパーソナルコンピュータにドローソフト、フォトレ
タッチソフト、レイアウトソフト等の編集ソフトウェア
を備えた構成になっている。DTP装置2で編集された
画像データはPostScriptあるいはEPS等のベクターデー
タ形式となっている。製版装置3は、版下データに対し
てトラップ処理等の製版処理を行ったり、スキャナから
入力された高解像度画像を合成する機能を有しており、
具体的にはCEPSと呼ばれる市販の専用製版システム
である。製版装置3で編集された画像データはラスター
データ形式となっている。
【0009】データ処理装置10は、DTP装置2から
出力されたベクターデータを任意の解像度でラスタライ
ズ処理するためのRIP展開手段10aと製版装置3か
ら出力されたラスターデータを任意の解像度に低解像度
化するための低解像度化手段10bと、RIP展開手段
10aもしくは低解像度化手段10bから得られた処理
対象画像に対して重ね箇所を検出するための重ね箇所検
出手段10cと、検出された重ね箇所にどの色を重ねる
かを決定する重ね色決定手段10dと、検出された重ね
箇所を決定された重ね色で表示装置13あるいはプリン
タ14に出力するためのデータ処理を行う重ね箇所強調
手段10eとから構成される。
【0010】次に、図2のフローチャ−トを用いて図1
に示す重ね箇所検出装置の処理動作について説明する。
まず、ステップS1において、操作装置11からデータ
処理に使用するパラメータの設定を行う。パラメータ設
定時には、表示装置13に図3に示すようなパラメータ
設定画面が表示される。パラメータの設定は、図3に示
すように検出精度、ニゲ幅の2種類について行う。検出
精度はラフ、標準、詳細の3段階から選択する。ここで
は、ラフを100dpi、標準を300dpi、詳細を
データ本来の解像度にあらかじめ設定してあるものとす
る。次に、ニゲ幅を入力する。ニゲ幅とは印刷時の版ず
れを見越して隣り合う色同士を重ね合わせる(ニゲ処
理)ときの重ね合わせの幅であり、本実施形態では、重
ね箇所検出のための判定範囲として用いる。すなわち、
後述するステップS7において、設定したニゲ幅の中に
異なる色領域が存在する場合、その箇所を重ね箇所と
し、それ以外の場合を重ね箇所としない判定処理を行
う。なお、あらかじめ設定されている標準設定を使用す
る場合は、ステップS1の作業は行わない。
【0011】次に、ステップS2において、処理対象と
なる画像データの選択を行う。画像データが選択される
と、図4に示すような、選択された画像データを構成す
る色のリストが表示装置13に表示される。ステップS
3では、このようなリスト表示された色の優先順位の設
定画面において、操作装置11から指示を与えることに
より、色の優先順位を決定する。図4のリストは色の強
い順に並んでおり、後述するステップS8の処理では、
ここで設定された優先順位に従って、色が弱いもの、す
なわち優先順位が低い色を太らせて、色が強いもの、す
なわち優先順位が高い色に重ね合わせるような処理を行
う。
【0012】ステップS2で選択された画像データがベ
クターデータ形式である場合(DTP装置2により作成
された画像データが選択された場合)は、ステップS4
において、RIP展開手段10aが、選択された画像デ
ータをRIP展開してラスターデータ形式に変換する。
一方、選択された画像データがラスターデータである場
合(製版装置3により作成された画像データが選択され
た場合)は、ステップS4の処理は行わない。
【0013】続いて、ステップS5において、低解像度
化手段10bが製版装置3またはRIP展開手段10a
から得られるラスター形式の画像データを低解像度化す
る。ここでの低解像度化は、ステップS1において設定
された検出精度に従って行われる。例えば、「標準」が
設定された場合、本実施形態では、300dpiに低解
像度化される。この場合、低解像度化手段10bが製版
装置3またはRIP展開手段10aから得られるラスタ
ー形式の画像データが300dpi以下である場合は、
低解像度化の必要がないのでステップS5の処理は行わ
れない。
【0014】ステップS6において、データ処理装置1
0が、ステップS1で設定された検出精度とニゲ幅か
ら、重ね箇所検出処理の判定対象となる周辺画素の範囲
を決定する。例えば、設定された検出精度により定まる
処理対象画像の解像度が300dpi、ニゲ幅が0.2
mmの場合、注目画素を中心として半径0.2mm以下
の距離にある24個の周辺画素を判定対象とする。これ
を処理対象画像を示す図5を用いて説明する。図5は、
処理対象画像の一部を示すものであり、太線で示す境界
により3つの領域に分かれている。左側の領域は、特色
(緑)100%の領域を示し、右上の薄い網掛けがされ
た領域は、M(マゼンタ)100%の領域を示し、右下
の濃い網掛けがされた領域は、C(シアン)100%の
領域を示す。図5において、☆で示した画素を処理対象
画像上の注目画素とした場合、半径(=ニゲ幅)0.2
mmの円は図示のようになる。本実施形態では、この円
の内部にあるかまたは円が一部でも掛かる画素(×で示
した画素)を周辺画素とするのである。
【0015】判定範囲が決定したら、ステップS7、ス
テップS8において、処理対象画像の全画素に対して、
ある注目画素とその周辺画素との色の連続性を判定する
処理を順に行って重ね箇所の検出と、重ね色の決定を行
い、マスク画像を作成する。このステップS7の処理手
順としては、まず、注目画素を判定ビット列に変換す
る。判定ビット列とは、処理対象画像に使用されている
色数と同数のビットを有する変数であって、左端のビッ
トから順に優先順位の高い色に対応させる。例えば、図
4に示すように色の優先順位を設定したならば、左端の
ビットから順に、K(ブラック)、特色(金)、C(シ
アン)、特色(緑)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)
に対応する6ビットの大きさの判定ビット列を使用す
る。各々のビットは、対応する色の画素値が0%の場合
に0、0%ではない場合に1に設定される。例えば、図
5においては、☆で示した注目画素は特色(緑)の色成
分だけを有し、他の色成分を有していないので、000100
(二進数表現)と変換される。同様にして周辺画素も判
定ビット列に変換すると、図5において、×で示した周
辺画素の内、左上端の周辺画素は注目画素と同様に特色
(緑)の色成分だけを有し、他の色成分を有していない
ので000100、右上端の周辺画素は、M(マゼンタ)の色
成分だけを有し、他の色成分を有していないので00001
0、右下端の周辺画素は、C(シアン)の色成分だけを
有し、他の色成分を有していないので001000のように変
換される。判定ビット列は使用し得る最大色数を予測し
て、大きく(例えば、16ビット)とっておくことも可
能である。
【0016】次に、注目画素と周辺画素の判定ビット列
の論理積(AND)をとる。論理積が0のとき注目画素
と周辺画素が同じ色成分を持たないということなので、
両画素は不連続となる。逆に論理積が0以外のときは、
両画素は同じ色成分を持っていることになり、連続とな
る。例えば、図5において注目画素と左上端の周辺画素
との論理積は000100(二進数表現)すなわち、4(十進
数表現)となり、0でないので両画素は連続している。
一方、右上端の周辺画素との論理積は000000(二進数表
現)すなわち、0(十進数表現)となり、不連続。右下
端の周辺画素との論理積も000000(二進数表現)すなわ
ち、0(十進数表現)となり、不連続となる。
【0017】不連続な組み合わせが見つかった場合、両
画素の構成色を比較して注目画素が重ね箇所か否かを判
定する。具体的には、両画素の判定ビット列の差の正負
により判定する。差が正の場合、すなわち注目画素の判
定ビット列の値が周辺画素の判定ビット列の値よりも大
きい場合、注目画素の方が優先順位の高い色を持つとい
うことになるため、優先順位の低い周辺画素の色を太ら
せて注目画素に重ね合わせるべきであり、注目画素は重
ね箇所となる。逆に差が負の場合、すなわち周辺画素の
判定ビット列の値が注目画素の判定ビット列の値よりも
大きい場合は、注目画素はその周辺画素の色についての
重ね箇所ではないことになる。具体的に図5の例で説明
すると、例えば、注目画素と右上端の周辺画素との差は
2(十進数表現)となり、正であるため、注目画素には
右上端の画素の色を重ね合わせることになる。ここで注
目画素に重ね合わせるべき色成分は周辺画素の判定ビッ
ト列で示される色成分である。この結果を保持するため
に判定ビット列と同じビット数を持つ重ね色ビット列を
あらかじめ用意しておき、周辺画素の判定ビット列と重
ね色ビット列の論理和(OR)をあらためて重ね色ビッ
ト列に代入する。
【0018】これらの一連の処理を全ての周辺画素(図
5の例では24個)に対して行い、その注目画素におけ
る最終的な重ね色を得る。このようにして得られた重ね
色をマスク画像の該当画素に格納する。なお、マスク画
像の1画素は判定ビット列と同じビット数(本例では6
ビット)を持つ。図5に示す画像に対してステップS
7、S8の処理を行った結果得られるマスク画像を図7
に示す。図7において、画素値は重ね色ビット列を十進
数に変換した状態で示してある。画素値が2の画素は重
ね色ビット列が000010(二進数表現)であるので、優先
順位が5番目の色、すなわちM(マゼンタ)を重ねる箇
所を示す。画素値が4の画素は重ね色ビット列が000100
(二進数表現)であるので、優先順位が4番目の色、す
なわち特色(緑)を重ねる箇所を示す。画素値が6の画
素は重ね色ビット列が000110(二進数表現)であるの
で、優先順位が4番目の色と5番目の色、すなわち特色
(緑)とM(マゼンタ)を重ねる箇所を示す。画素値が
0の画素は重ね色ビット列が000000(二進数表現)であ
るので、重ねるべき色がないことを示す。また、マスク
画像は実際は、各画素に格納される値は重ね色ビット列
の値だけであるが、図7の太線および網掛けは、図5と
の位置の対応関係の把握のために便宜上付したものであ
る。図7から理解できるように、重ね箇所となる画素値
が0以外の画素は、各色領域の境界線付近に集中してお
り、右上に示されている色の優先順位が1番低いM(マ
ゼンタ)の領域は重ね箇所がない。
【0019】ステップS7、S8における重ね箇所検出
処理、重ね色決定処理の流れを整理すると、図6のフロ
ーチャートに示すようになる。まず、注目画素を上述の
ように判定ビット列に変換し(ステップS20)、重ね
色ビット列を0に初期化し(ステップS21)、周辺画
素をカウントするための変数iに1をセットする(ステ
ップS22)。続いてi番目の周辺画素を判定ビット列
に変換し(ステップS23)、上述のように注目画素と
周辺画素の判定ビット列同士の論理積を計算する(ステ
ップS24)。次に、論理積が0であるか否かを判定す
る(ステップS25)。論理積が0である場合は、注目
画素は不連続であることになるので、注目画素と周辺画
素の判定ビット列の差を計算し(ステップS26)、差
が正である場合(ステップS27)は、周辺画素の判定
ビット列と重ね色ビット列の論理和を新たな重ね色ビッ
ト列する(ステップS28)。ステップS25において
論理積が0以外である場合、またはステップS27にお
いて差が正でない場合は、全周辺画素に対して、ステッ
プS23、ステップS24の処理が終了したかどうかを
判定する(ステップS29)。例えば、図5の例では周
辺画素が24個あるので、ステップS29において、i
=24であればyesと判定され、重ね色ビット列をマ
スク画像の該当画素に格納する(ステップS31)。ス
テップS29において、noと判定されれば、変数iを
1増加し(ステップS30)、次の周辺画素に対して判
定ビット列の論理演算を行う(ステップS23、S2
4)ことになる。すなわち、ある注目画素に対して全て
の周辺画素に対して処理を行い、論理積が0でなく、か
つ、判定ビット列の差が正である場合に限り、その周辺
画素の判定ビット列が、重ね色ビット列に論理和される
ことになる。なお、この図6の処理は1つの注目画素に
対する処理であるので、この処理が処理対象画像の画素
数分繰り返されることになる。
【0020】再び、図2のフローチャートに戻って、ス
テップS9の重ね箇所強調処理について説明する。ステ
ップS9においては、重ね箇所強調手段10eが、ステ
ップS7、S8で得られたマスク画像を参照して、処理
対象画像に対して画素値変換処理を行い、画面表示ある
いはプリンタ出力用のデータを作成する。画面表示用の
データとしては、処理対象画像をRGB画像に変換し、
マスク画像は点滅表示用のビットマスク画像に変換す
る。このとき、マスク画像において画素値が0以外の画
素、すなわち、図7に示すマスク画像の場合は、画素値
が2、4、6の画素が点滅箇所となるように変換する。
プリンタ出力用のデータとしては、処理対象画像をCM
YK画像に変換した後、全画素の画素値に例えば0.2を
乗じて濃度を落とし、さらにマスク画像を参照して重ね
箇所の画素のみを各々の重ね色に置き換える。このと
き、重ね箇所が目立つように、重ね色を100%の色で出
力すると良い。このとき、重ね色が特色の場合は、特色
に近似したCMYKの色に変換して出力する。特色から
CMYKへの近似については、周知の手法であるのでこ
こでは説明を省略する。
【0021】ステップS10では、ステップS9で得ら
れたRGB画像を表示装置13に表示し、それに重ねて
ビットマスクをその重ね色で点滅表示させて、重ね箇所
を明示的に表示する。製版作業者はここで表示された箇
所を参照しながらニゲ処理、ノセ処理等のトラップ処理
を行うことができる。また、ステップS11では、ステ
ップS9で得られたCMYK画像をプリンタ14よりプ
リンタ出力する。例えば、図7に示すマスク画像が用い
られた場合、ステップS10では、画素値2の部分がM
(マゼンタ)に近い色で点滅し、画素値4の部分が特色
(緑)に近い色で点滅し、画素値6の部分が特色(緑)
とM(マゼンタ)を加えた色に近い色で点滅することに
なる。また、ステップS11では、画素値2の部分がM
(マゼンタ)100%で印刷され、画素値4の部分が特色
(緑)100%に近似したCMYKの色で印刷され、画素
値6の部分が特色(緑)100%+M(マゼンタ)100%に
近似したCMYKの色で印刷されることになる。ステッ
プS11でプリンタ14より出力される印刷物は、トラ
ップ処理が必要な箇所を特定した指示書として、製版作
業者がトラップ処理箇所の指定を行う場合に利用され
る。この指示書は上述のようにトラップ処理が必要な箇
所がそれぞれ対応する重ね色(好ましくは100%の濃
度)で印刷されており、その他の部分は実際の色をやや
薄くして(例えば、0.2を乗じる)印刷されている。例
えば、図5に示す画像の指示書を出力したとすると、図
7に示す画素値2の部分はM100%、画素値4の部分
は特色(緑)100%、画素値6の部分はM100%+
特色(緑)100%となり、その他の領域、すなわちマ
スク画像の画素値が0の領域は、特色(緑)100%の
領域、M100%の領域、C100%の領域が、それぞ
れ特色(緑)20%、M20%、C20%となる。この
場合において、通常のプリンタでは特色は印刷できない
ので、特色(緑)を含む箇所はCMYKでの近似とな
る。製版作業者はこの指示書を見れば、実際の印刷の様
子もわかると同時に、トラップ処理すべき箇所とその際
に使用される色についてもわかる。
【0022】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく種
々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、ス
テップS10において、表示装置13により重ね箇所を
点滅表示させるようにしたが、処理対象画像のうち重ね
箇所が明確に判別できるならば、どのような表示方法を
とっても良い。例えば、重ね箇所のみ反転表示したり、
重ね箇所以外の輝度を上げて(薄い色で)表示する等し
ても良い。また、上記実施形態では、ステップS11に
おいて、プリンタ14によりプリンタ出力する際、重ね
箇所以外は濃度を落として、重ね箇所はその重ね色を10
0%の濃度で出力しているが、これも処理対象画像のう
ち重ね箇所が明確に判別できるならば、どのような出力
方法をとっても良い。例えば、重ね箇所のみ、その重ね
色で出力したり、重ね箇所を太らせたり影を付けたりし
て出力しても良い。また、上記実施形態では、重ね箇所
を、その重ね色で表示あるいは出力するようにしている
が、重ね箇所を判別することだけが目的であれば、必ず
しも重ね色で表示させる必要はない。例えば、ステップ
S7の重ね箇所検出処理において、周辺画素のうち1つ
でも重ね箇所が見つかれば処理を終了し、その部分を赤
色などの目立つ色で出力するようにしても良い。これに
より重ね箇所検出処理を高速化することが可能となる。
ただし、この場合は重ね色は製版作業者が決定しなけれ
ばならない。また、上記実施形態では、優先順位の低い
色を重ねるべき色としたが、これとは逆の優先順位の高
い色を重ねるべき色とすることも可能である。ただし、
通常は色の弱いものを重ね色とした方が好ましいため、
このような場合は、色の弱いものほど、優先順位を高く
するように設定するのが良い。
【0023】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
処理対象画像上のある注目画素と、その注目画素から設
定された幅以内にある周辺画素が同一の成分を有するか
どうかを検出することにより、不連続箇所を検出し、不
連続である場合に、注目画素と周辺画素の有する色成分
のどちらが優先順位が高いかを判断し、その判断に基づ
いて重ね箇所を検出するようにしたので、どの位置にど
の色でトラップ処理を行うべきかを容易に検出すること
が可能になる。また、指示書は、多色印刷された印刷物
であって、トラップ処理が必要な部分が重ねるべき色も
しくは近似色で、トラップ処理が必要でない部分に比べ
て強調されて、印刷されているので、トラップ処理を行
うべき部分が容易に認識できると共に、どの色でトラッ
プ処理すべきかも認識できるため、トラップ処理の指示
作業が迅速化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重ね箇所検出装置の一実施形態を示す
構成図である。
【図2】本発明の重ね箇所検出装置の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】図2のフローチャートのステップS1における
パラメータ設定画面を示す図である。
【図4】図2のフローチャートのステップS3における
色の優先順位の設定画面を示す図である。
【図5】重ね箇所の検出を説明するための図である。
【図6】図2におけるステップS7、S8の詳細を示す
フローチャートである。
【図7】重ね箇所検出処理により作成されたマスク画像
を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・重ね箇所検出装置 2・・・・・DTP装置 3・・・・・製版装置 10・・・・データ処理装置 10a・・・RIP展開手段 10b・・・低解像度化手段 10c・・・重ね箇所検出手段 10d・・・重ね色決定手段 10e・・・重ね箇所強調手段 11・・・・操作装置 12・・・・データ記憶装置 13・・・・表示装置 14・・・・プリンタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ある注目画素に対して処理を行う周辺画素
    の範囲を設定する手段と、 処理対象画像を読み込む手段と、 読み込まれた処理対象画像が有する色の優先順位を設定
    する手段と、 前記処理対象画像に対して、ある注目画素と、その注目
    画素から前記設定された範囲内にある周辺画素と、が同
    一の色成分を有するか否かを検出する重ね箇所検出手段
    と、 前記注目画素と前記周辺画素が同一の色成分を有してい
    ない場合に、前記注目画素と前記周辺画素の有する色成
    分のどちらが優先順位が高いかを判断し、その判断に基
    づいて重ねるべき色を対応する画素に格納したマスク画
    像データを作成する重ね色決定手段と、 前記処理対象画像と前記マスク画像データに基づいて、
    出力用データを作成する重ね箇所強調手段と、 前記出力用データを出力する出力手段と、を有すること
    を特徴とする重ね箇所検出装置。
  2. 【請求項2】前記周辺画素の範囲は、設定されるニゲ幅
    と処理対象画像の解像度に基づいて決定されることを特
    徴とする請求項1に記載の重ね箇所検出装置。
  3. 【請求項3】多色印刷された印刷物であって、トラップ
    処理が必要な部分が重ねるべき色もしくは近似色で、ト
    ラップ処理が必要でない部分に比べて強調されて、印刷
    されていることを特徴とする指示書。
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