JPH10145627A - 画像のコントラスト調整方法及びその装置並びにプログラムを記録した記憶媒体 - Google Patents
画像のコントラスト調整方法及びその装置並びにプログラムを記録した記憶媒体Info
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- JPH10145627A JPH10145627A JP9143928A JP14392897A JPH10145627A JP H10145627 A JPH10145627 A JP H10145627A JP 9143928 A JP9143928 A JP 9143928A JP 14392897 A JP14392897 A JP 14392897A JP H10145627 A JPH10145627 A JP H10145627A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像のコントラスト調整を容易かつ正確に行
なうことができる方法及びその装置並びにプログラムを
記録した記憶媒体を提供する。 【解決手段】 原画像上でハイライト点とシャドウ点と
を指定する。指定した各点の色成分を原画像から抽出す
る。抽出した各点の色成分が、印刷特性に応じて決めら
れたハイライト点とシャドウ点の値(第1の基準値)に
なるように各色成分の変換特性を調整する。これらの変
換特性を使って原画像の色成分を変換し、その変換され
た画像中から、印刷特性に応じて決められた第2の基準
値(印刷画像中にK成分が現れるときの各色成分の値)
に近い値をもつ特定画素を探索し、その特定画素の墨
(K)成分が第2の基準値のK値になるように、K成分
の変換特性を補正する。得られたCMYK各々の変換特
性を使って原画像の色成分を変換する。
なうことができる方法及びその装置並びにプログラムを
記録した記憶媒体を提供する。 【解決手段】 原画像上でハイライト点とシャドウ点と
を指定する。指定した各点の色成分を原画像から抽出す
る。抽出した各点の色成分が、印刷特性に応じて決めら
れたハイライト点とシャドウ点の値(第1の基準値)に
なるように各色成分の変換特性を調整する。これらの変
換特性を使って原画像の色成分を変換し、その変換され
た画像中から、印刷特性に応じて決められた第2の基準
値(印刷画像中にK成分が現れるときの各色成分の値)
に近い値をもつ特定画素を探索し、その特定画素の墨
(K)成分が第2の基準値のK値になるように、K成分
の変換特性を補正する。得られたCMYK各々の変換特
性を使って原画像の色成分を変換する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製版工程等におい
て、原画像を色分解して得られたシアン(C),マゼン
タ(M),黄(Y),墨(K)の各色成分についてコン
トラストを調整する方法及びその装置並びにプログラム
を記録した記憶媒体に関する。
て、原画像を色分解して得られたシアン(C),マゼン
タ(M),黄(Y),墨(K)の各色成分についてコン
トラストを調整する方法及びその装置並びにプログラム
を記録した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に製版工程では、原稿を光学スキャ
ナで読み取った際に、赤(R),緑(G),青(B)の
3原色成分について、コントラスト調整が行なわれてい
る。例えば、グレーバランスをとる場合、RGBの各値
を揃えるという簡単な操作で済むからである。その後、
RGB成分は印刷のためにCMYKの各成分に色分解さ
れる。ところが、印刷に使われるインキは理想的な光吸
収をしないので、RGB成分でグレーバランスをとって
も、印刷された後ではグレーバランスが崩れるのが普通
である。そこで、記録用スキャナを使ってCMYKの各
色成分データで刷版やフィルムに画像を焼き付ける際
に、CMYKの各色成分について再びコントラスト調整
が行なわれている。このコントラスト調整は、CMYK
の各色成分データに基づきモニタに表示された出力画像
をオペレータが見ながら、CMYKの各色成分の画像の
網点面積率を出力画像の網点面積率に変換するための線
形変換特性の傾きを適宜に調整することにより行なわれ
る。
ナで読み取った際に、赤(R),緑(G),青(B)の
3原色成分について、コントラスト調整が行なわれてい
る。例えば、グレーバランスをとる場合、RGBの各値
を揃えるという簡単な操作で済むからである。その後、
RGB成分は印刷のためにCMYKの各成分に色分解さ
れる。ところが、印刷に使われるインキは理想的な光吸
収をしないので、RGB成分でグレーバランスをとって
も、印刷された後ではグレーバランスが崩れるのが普通
である。そこで、記録用スキャナを使ってCMYKの各
色成分データで刷版やフィルムに画像を焼き付ける際
に、CMYKの各色成分について再びコントラスト調整
が行なわれている。このコントラスト調整は、CMYK
の各色成分データに基づきモニタに表示された出力画像
をオペレータが見ながら、CMYKの各色成分の画像の
網点面積率を出力画像の網点面積率に変換するための線
形変換特性の傾きを適宜に調整することにより行なわれ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにモニタに表示された画像をたよりに、各CMYK
成分ごとに、変換特性の最適な傾きを設定するには相当
の熟練を要する。特に、グレーバランスを最適に維持し
たまま、画像のコントラストを変更するという調整作業
は多大の時間を要する。しかも、使用されるインキの種
類などに応じて、変換特性を変える必要があるので、上
記のコントラスト調整作業を一層困難なものにしてい
る。
ようにモニタに表示された画像をたよりに、各CMYK
成分ごとに、変換特性の最適な傾きを設定するには相当
の熟練を要する。特に、グレーバランスを最適に維持し
たまま、画像のコントラストを変更するという調整作業
は多大の時間を要する。しかも、使用されるインキの種
類などに応じて、変換特性を変える必要があるので、上
記のコントラスト調整作業を一層困難なものにしてい
る。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、画像のコントラスト調整を容易かつ正
確に行なうことができる画像のコントラスト調整方法及
びその装置並びにプログラムを記録した記憶媒体を提供
することを目的とする。
たものであって、画像のコントラスト調整を容易かつ正
確に行なうことができる画像のコントラスト調整方法及
びその装置並びにプログラムを記録した記憶媒体を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、印刷インキに対応する有
彩色成分と無彩色成分とに色分解された原画像の前記各
色成分の値と、出力画像の各色成分の値とを関係付ける
線形の変換特性の傾きを調整することにより、出力画像
のコントラストを調整する方法であって、表示画面に映
し出された原画像上でハイライト点とシャドウ点とをそ
れぞれ指定して、前記各点の有彩色成分と無彩色成分と
を抽出する色成分抽出過程と、前記抽出したハイライト
点とシャドウ点それぞれの原画像の色成分と、印刷特性
に応じて予め決められた値であって、ハイライト点とシ
ャドウ点それぞれの理想的な色成分の値である第1の基
準値とに基づき、前記指定したハイライト点とシャドウ
点それぞれの原画像の色成分が、出力画像では前記各色
成分の第1の基準値と同じ値になるように、有彩色成分
および無彩色成分それぞれの変換特性の傾きを調整する
第1の変換特性調整過程と、前記傾きが調整された各色
成分の変換特性を使って、原画像の各色成分を変換する
第1の変換過程と、印刷特性に応じて予め決められた値
であって、印刷画像の濃度が濃くなっていったときに、
印刷画像中に無彩色成分が入りはじめるときの各色成分
の値である第2の基準値に近い有彩色成分をもった特定
画素を、前記変換された原画像の中から捜し出す画素探
索過程と、前記探索された特定画素の無彩色成分と、前
記第2の基準値中の無彩色成分の値とに基づき、前記探
索された特定画素の無彩色成分が、出力画像では前記第
2の基準値中の無彩色成分の値と同じ値になるように、
前記第1の変換特性調整過程で調整された無彩色成分の
変換特性の傾きを更に調整する第2の変換特性調整過程
と、前記第1の変換特性調整過程で傾き調整された有彩
色成分の変換特性および前記第2の変換特性調整過程で
傾き調整された無彩色成分の変換特性を使って、原画像
の各画素の色成分を変換して出力画像を得る第2の変換
過程とを備えたことを特徴とする。
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、印刷インキに対応する有
彩色成分と無彩色成分とに色分解された原画像の前記各
色成分の値と、出力画像の各色成分の値とを関係付ける
線形の変換特性の傾きを調整することにより、出力画像
のコントラストを調整する方法であって、表示画面に映
し出された原画像上でハイライト点とシャドウ点とをそ
れぞれ指定して、前記各点の有彩色成分と無彩色成分と
を抽出する色成分抽出過程と、前記抽出したハイライト
点とシャドウ点それぞれの原画像の色成分と、印刷特性
に応じて予め決められた値であって、ハイライト点とシ
ャドウ点それぞれの理想的な色成分の値である第1の基
準値とに基づき、前記指定したハイライト点とシャドウ
点それぞれの原画像の色成分が、出力画像では前記各色
成分の第1の基準値と同じ値になるように、有彩色成分
および無彩色成分それぞれの変換特性の傾きを調整する
第1の変換特性調整過程と、前記傾きが調整された各色
成分の変換特性を使って、原画像の各色成分を変換する
第1の変換過程と、印刷特性に応じて予め決められた値
であって、印刷画像の濃度が濃くなっていったときに、
印刷画像中に無彩色成分が入りはじめるときの各色成分
の値である第2の基準値に近い有彩色成分をもった特定
画素を、前記変換された原画像の中から捜し出す画素探
索過程と、前記探索された特定画素の無彩色成分と、前
記第2の基準値中の無彩色成分の値とに基づき、前記探
索された特定画素の無彩色成分が、出力画像では前記第
2の基準値中の無彩色成分の値と同じ値になるように、
前記第1の変換特性調整過程で調整された無彩色成分の
変換特性の傾きを更に調整する第2の変換特性調整過程
と、前記第1の変換特性調整過程で傾き調整された有彩
色成分の変換特性および前記第2の変換特性調整過程で
傾き調整された無彩色成分の変換特性を使って、原画像
の各画素の色成分を変換して出力画像を得る第2の変換
過程とを備えたことを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、印刷インキに対
応する有彩色成分と無彩色成分とに色分解された原画像
の前記各色成分の値と、出力画像の各色成分の値とを関
係付ける線形の変換特性の傾きを調整することにより、
出力画像のコントラストを調整する装置であって、原画
像の各画素の有彩色成分と無彩色成分の画像データを記
憶する原画像データ記憶手段と、画像を表示する画像表
示手段と、前記原画像データ記憶手段から読み出されて
前記画像表示手段に映し出された原画像上で、ハイライ
ト点とシャドウ点とをそれぞれ指定するための指定手段
と、前記指定されたハイライト点とシャドウ点の各色成
分を原画像から抽出する色成分抽出手段と、印刷特性に
応じて予め決められた値であって、ハイライト点とシャ
ドウ点それぞれの理想的な色成分の値である第1の基準
値を記憶した第1の基準値記憶手段と、印刷特性に応じ
て予め決められた値であって、印刷画像の濃度が濃くな
っていったときに、印刷画像中に無彩色成分が入りはじ
めるときの各色成分の値である第2の基準値を記憶した
第2の基準値記憶手段と、原画像の前記各色成分の値
と、出力画像の各色成分の値とを関係付ける線形の変換
特性を記憶した変換特性記憶手段と、前記色成分抽出手
段によって抽出されたハイライト点とシャドウ点の各色
成分と、前記第1の基準値とに基づき、前記指定された
ハイライト点とシャドウ点それぞれの原画像の色成分
が、出力画像では前記各色成分の第1の基準値と同じ値
になるように、前記変換特性記憶手段に記憶された各色
成分の変換特性の傾きを調整する第1の変換特性調整手
段と、前記傾きが調整された各色成分の変換特性を使っ
て、原画像の各色成分を変換する第1の変換手段と、前
記第1の変換手段によって色成分が変換された原画像を
記憶する変換画像データ記憶手段と、前記変換画像デー
タ記憶手段に記憶された画像中で、前記第2の基準値に
近い有彩色成分をもった特定画素を捜し出す画素探索手
段と、前記探索された特定画素の無彩色成分と、前記第
2の基準値中の無彩色成分の値とに基づき、前記探索さ
れた特定画素の無彩色成分が、出力画像では前記第2の
基準値中の無彩色成分の値と同じ値になるように、前記
第1の変換特性調整手段で調整された無彩色成分の変換
特性の傾きを更に調整して前記変換特性記憶手段の内容
を更新する第2の変換特性調整手段と、前記第1および
第2の変換特性調整手段で傾き調整された有彩色成分お
よび無彩色成分の各変換特性を使って、原画像の各画素
の色成分を変換して出力画像を得る第2の変換手段とを
備えたことを特徴とする。
応する有彩色成分と無彩色成分とに色分解された原画像
の前記各色成分の値と、出力画像の各色成分の値とを関
係付ける線形の変換特性の傾きを調整することにより、
出力画像のコントラストを調整する装置であって、原画
像の各画素の有彩色成分と無彩色成分の画像データを記
憶する原画像データ記憶手段と、画像を表示する画像表
示手段と、前記原画像データ記憶手段から読み出されて
前記画像表示手段に映し出された原画像上で、ハイライ
ト点とシャドウ点とをそれぞれ指定するための指定手段
と、前記指定されたハイライト点とシャドウ点の各色成
分を原画像から抽出する色成分抽出手段と、印刷特性に
応じて予め決められた値であって、ハイライト点とシャ
ドウ点それぞれの理想的な色成分の値である第1の基準
値を記憶した第1の基準値記憶手段と、印刷特性に応じ
て予め決められた値であって、印刷画像の濃度が濃くな
っていったときに、印刷画像中に無彩色成分が入りはじ
めるときの各色成分の値である第2の基準値を記憶した
第2の基準値記憶手段と、原画像の前記各色成分の値
と、出力画像の各色成分の値とを関係付ける線形の変換
特性を記憶した変換特性記憶手段と、前記色成分抽出手
段によって抽出されたハイライト点とシャドウ点の各色
成分と、前記第1の基準値とに基づき、前記指定された
ハイライト点とシャドウ点それぞれの原画像の色成分
が、出力画像では前記各色成分の第1の基準値と同じ値
になるように、前記変換特性記憶手段に記憶された各色
成分の変換特性の傾きを調整する第1の変換特性調整手
段と、前記傾きが調整された各色成分の変換特性を使っ
て、原画像の各色成分を変換する第1の変換手段と、前
記第1の変換手段によって色成分が変換された原画像を
記憶する変換画像データ記憶手段と、前記変換画像デー
タ記憶手段に記憶された画像中で、前記第2の基準値に
近い有彩色成分をもった特定画素を捜し出す画素探索手
段と、前記探索された特定画素の無彩色成分と、前記第
2の基準値中の無彩色成分の値とに基づき、前記探索さ
れた特定画素の無彩色成分が、出力画像では前記第2の
基準値中の無彩色成分の値と同じ値になるように、前記
第1の変換特性調整手段で調整された無彩色成分の変換
特性の傾きを更に調整して前記変換特性記憶手段の内容
を更新する第2の変換特性調整手段と、前記第1および
第2の変換特性調整手段で傾き調整された有彩色成分お
よび無彩色成分の各変換特性を使って、原画像の各画素
の色成分を変換して出力画像を得る第2の変換手段とを
備えたことを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、印刷インキに対
応する有彩色成分と無彩色成分とに色分解された原画像
の前記各色成分の値と、出力画像の各色成分の値とを関
係付ける線形の変換特性の傾きを調整することにより、
出力画像のコントラストを調整する処理をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録した記憶媒体であ
って、表示画面に映し出された原画像上でハイライト点
とシャドウ点とをそれぞれ指定して、前記各点の有彩色
成分と無彩色成分とを抽出する色成分抽出過程と、前記
抽出したハイライト点とシャドウ点それぞれの原画像の
色成分と、印刷特性に応じて予め決められた値であっ
て、ハイライト点とシャドウ点それぞれの理想的な色成
分の値である第1の基準値とに基づき、前記指定したハ
イライト点とシャドウ点それぞれの原画像の色成分が、
出力画像では前記各色成分の第1の基準値と同じ値にな
るように、有彩色成分および無彩色成分それぞれの変換
特性の傾きを調整する第1の変換特性調整過程と、前記
傾きが調整された各色成分の変換特性を使って、原画像
の各色成分を変換する第1の変換過程と、印刷特性に応
じて予め決められた値であって、印刷画像の濃度が濃く
なっていったときに、印刷画像中に無彩色成分が入りは
じめるときの各色成分の値である第2の基準値に近い有
彩色成分をもった特定画素を、前記変換された原画像の
中から捜し出す画素探索過程と、前記探索された特定画
素の無彩色成分と、前記第2の基準値中の無彩色成分の
値とに基づき、前記探索された特定画素の無彩色成分
が、出力画像では前記無彩色成分の第2の基準値と同じ
値になるように、前記第1の変換特性調整過程で調整さ
れた無彩色成分の変換特性の傾きを更に調整する第2の
変換特性調整過程と、前記第1の変換特性調整過程で傾
き調整された有彩色成分の変換特性および前記第2の変
換特性調整過程で傾き調整された無彩色成分の変換特性
を使って、原画像の各画素の色成分を変換して出力画像
を得る第2の変換過程とをコンピュータに実行させるた
めのプログラムを記録したことを特徴としている。
応する有彩色成分と無彩色成分とに色分解された原画像
の前記各色成分の値と、出力画像の各色成分の値とを関
係付ける線形の変換特性の傾きを調整することにより、
出力画像のコントラストを調整する処理をコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録した記憶媒体であ
って、表示画面に映し出された原画像上でハイライト点
とシャドウ点とをそれぞれ指定して、前記各点の有彩色
成分と無彩色成分とを抽出する色成分抽出過程と、前記
抽出したハイライト点とシャドウ点それぞれの原画像の
色成分と、印刷特性に応じて予め決められた値であっ
て、ハイライト点とシャドウ点それぞれの理想的な色成
分の値である第1の基準値とに基づき、前記指定したハ
イライト点とシャドウ点それぞれの原画像の色成分が、
出力画像では前記各色成分の第1の基準値と同じ値にな
るように、有彩色成分および無彩色成分それぞれの変換
特性の傾きを調整する第1の変換特性調整過程と、前記
傾きが調整された各色成分の変換特性を使って、原画像
の各色成分を変換する第1の変換過程と、印刷特性に応
じて予め決められた値であって、印刷画像の濃度が濃く
なっていったときに、印刷画像中に無彩色成分が入りは
じめるときの各色成分の値である第2の基準値に近い有
彩色成分をもった特定画素を、前記変換された原画像の
中から捜し出す画素探索過程と、前記探索された特定画
素の無彩色成分と、前記第2の基準値中の無彩色成分の
値とに基づき、前記探索された特定画素の無彩色成分
が、出力画像では前記無彩色成分の第2の基準値と同じ
値になるように、前記第1の変換特性調整過程で調整さ
れた無彩色成分の変換特性の傾きを更に調整する第2の
変換特性調整過程と、前記第1の変換特性調整過程で傾
き調整された有彩色成分の変換特性および前記第2の変
換特性調整過程で傾き調整された無彩色成分の変換特性
を使って、原画像の各画素の色成分を変換して出力画像
を得る第2の変換過程とをコンピュータに実行させるた
めのプログラムを記録したことを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。請求項1の
発明によれば、まず、表示画面上に映し出された原画像
上で、オペレータがハイライト点とシャドウ点とを適当
に指定することによって、そのハイライト点とシャドウ
点の原画像の有彩色成分と無彩色成分とを抽出する。一
方、インキ特性やドットゲインなどの印刷特性に応じ
て、ハイライト点とシャドウ点それぞれの理想的な色成
分の値を第1の基準値として予め決めておく。そして、
抽出した原画像のハイライト点とシャドウ点の有彩色成
分と無彩色成分とが、出力画像では前記第1の基準値と
同じ値になるように、有彩色成分および無彩色成分の変
換特性の傾きを調整する。この調整によって有彩色成分
の変換特性は印刷特性に合致した適正なものになる。し
かし、無彩色成分の変換特性は、この段階では必ずしも
適正ではない。一般に印刷画像では、画像の濃度がある
程度濃くならないかぎり、無彩色成分のインキは使われ
ない、つまり、ハイライト側の一定濃度範囲では無彩色
成分は『0』である。そのため、原画像のハイライト点
とシャドウ点を第1の基準値に合わせただけでは、無彩
色成分のハイライト側の変換特性が、理想の変換特性か
ら大きくずれてしまい、ハイライト側に無彩色成分が被
った出力画像になってしまう。したがって、無彩色成分
のハイライト側の変換特性を、さらに調整する必要があ
る。
発明によれば、まず、表示画面上に映し出された原画像
上で、オペレータがハイライト点とシャドウ点とを適当
に指定することによって、そのハイライト点とシャドウ
点の原画像の有彩色成分と無彩色成分とを抽出する。一
方、インキ特性やドットゲインなどの印刷特性に応じ
て、ハイライト点とシャドウ点それぞれの理想的な色成
分の値を第1の基準値として予め決めておく。そして、
抽出した原画像のハイライト点とシャドウ点の有彩色成
分と無彩色成分とが、出力画像では前記第1の基準値と
同じ値になるように、有彩色成分および無彩色成分の変
換特性の傾きを調整する。この調整によって有彩色成分
の変換特性は印刷特性に合致した適正なものになる。し
かし、無彩色成分の変換特性は、この段階では必ずしも
適正ではない。一般に印刷画像では、画像の濃度がある
程度濃くならないかぎり、無彩色成分のインキは使われ
ない、つまり、ハイライト側の一定濃度範囲では無彩色
成分は『0』である。そのため、原画像のハイライト点
とシャドウ点を第1の基準値に合わせただけでは、無彩
色成分のハイライト側の変換特性が、理想の変換特性か
ら大きくずれてしまい、ハイライト側に無彩色成分が被
った出力画像になってしまう。したがって、無彩色成分
のハイライト側の変換特性を、さらに調整する必要があ
る。
【0009】そこで、印刷特性に応じて予め決められた
値であって、印刷画像の濃度が濃くなっていったとき
に、印刷画像中に無彩色成分が入りはじめるときの各色
成分の値を、印刷特性に応じて予め第2の基準値として
設定しておく。そして、先に調整された各色成分の変換
特性を使って、原画像の各色成分を変換し、その変換さ
れた画像中から、前記第2の基準値に近い有彩色成分を
もった特定画素を捜し出す。この特定画素の無彩色成分
が、出力画像では第2の基準値中の無彩色成分の値と等
しくなるように、無彩色成分の変換特性の傾きを更に調
整する。この調整によって、無彩色成分の変換特性の傾
きが、印刷特性に応じた理想のものになる。以上のよう
にして調整された有彩色成分と無彩色成分の各変換特性
を使って、原画像の各画素の色成分を変換する。
値であって、印刷画像の濃度が濃くなっていったとき
に、印刷画像中に無彩色成分が入りはじめるときの各色
成分の値を、印刷特性に応じて予め第2の基準値として
設定しておく。そして、先に調整された各色成分の変換
特性を使って、原画像の各色成分を変換し、その変換さ
れた画像中から、前記第2の基準値に近い有彩色成分を
もった特定画素を捜し出す。この特定画素の無彩色成分
が、出力画像では第2の基準値中の無彩色成分の値と等
しくなるように、無彩色成分の変換特性の傾きを更に調
整する。この調整によって、無彩色成分の変換特性の傾
きが、印刷特性に応じた理想のものになる。以上のよう
にして調整された有彩色成分と無彩色成分の各変換特性
を使って、原画像の各画素の色成分を変換する。
【0010】請求項2の発明の作用は次のとおりであ
る。原画像が画像表示手段に表示されると、オペレータ
は、マウスなどの指定手段を使って、原画像上のハイラ
イト点とシャドウ点を指定する。色成分抽出手段は、指
定されたハイライト点とシャドウ点の各色成分を原画像
から抽出する。第1の変換特性調整手段は、抽出された
ハイライト点とシャドウ点の各色成分と、第1の基準値
記憶手段に記憶された第1の基準値とに基づき、指定さ
れたハイライト点とシャドウ点それぞれの原画像の色成
分が、出力画像では第1の基準値と同じ値になるよう
に、変換特性記憶手段に記憶された各色成分の変換特性
の傾きを調整する。この調整により有彩色成分の変換特
性が印刷特性に合致したものになる。次に、無彩色成分
の変換特性を更に調整するための処理に入る。第1の変
換手段は、傾き調整された各色成分を変換特性を使っ
て、原画像の各色成分を変換し、その変換画像データ記
憶手段に記憶する。画素探索手段は、変換画像データ記
憶手段に記憶された変換画像中で、第2の基準値記憶手
段に記憶された第2の基準値に近い有彩色成分をもった
特定画素を捜し出す。第2の変換特性調整手段は、探索
された特定画素の無彩色成分と、第2の基準値中の無彩
色成分の値とに基づき、特定画素の無彩色成分が、出力
画像では第2の基準値中の無彩色成分の値と同じ値にな
るように、先に調整された無彩色成分の変換特性の傾き
を更に調整して変換特性記憶手段の内容を更新する。以
上のようにして有彩色成分および無彩色成分の各変換特
性の傾きが印刷特性に合致するように調整した後、第2
の変換手段が、これらの変換特性を使って、原画像の各
画素の色成分を変換して出力画像を得る。
る。原画像が画像表示手段に表示されると、オペレータ
は、マウスなどの指定手段を使って、原画像上のハイラ
イト点とシャドウ点を指定する。色成分抽出手段は、指
定されたハイライト点とシャドウ点の各色成分を原画像
から抽出する。第1の変換特性調整手段は、抽出された
ハイライト点とシャドウ点の各色成分と、第1の基準値
記憶手段に記憶された第1の基準値とに基づき、指定さ
れたハイライト点とシャドウ点それぞれの原画像の色成
分が、出力画像では第1の基準値と同じ値になるよう
に、変換特性記憶手段に記憶された各色成分の変換特性
の傾きを調整する。この調整により有彩色成分の変換特
性が印刷特性に合致したものになる。次に、無彩色成分
の変換特性を更に調整するための処理に入る。第1の変
換手段は、傾き調整された各色成分を変換特性を使っ
て、原画像の各色成分を変換し、その変換画像データ記
憶手段に記憶する。画素探索手段は、変換画像データ記
憶手段に記憶された変換画像中で、第2の基準値記憶手
段に記憶された第2の基準値に近い有彩色成分をもった
特定画素を捜し出す。第2の変換特性調整手段は、探索
された特定画素の無彩色成分と、第2の基準値中の無彩
色成分の値とに基づき、特定画素の無彩色成分が、出力
画像では第2の基準値中の無彩色成分の値と同じ値にな
るように、先に調整された無彩色成分の変換特性の傾き
を更に調整して変換特性記憶手段の内容を更新する。以
上のようにして有彩色成分および無彩色成分の各変換特
性の傾きが印刷特性に合致するように調整した後、第2
の変換手段が、これらの変換特性を使って、原画像の各
画素の色成分を変換して出力画像を得る。
【0011】請求項3の発明によれば、その記憶媒体に
記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませるこ
とより、そのコンピュータが請求項1の発明方法に対応
する画像のコントラスト調整を実行する。
記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませるこ
とより、そのコンピュータが請求項1の発明方法に対応
する画像のコントラスト調整を実行する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1は、本発明に係る画像のコント
ラスト調整装置の一実施例の概略構成を示したブロック
図である。
実施例を説明する。図1は、本発明に係る画像のコント
ラスト調整装置の一実施例の概略構成を示したブロック
図である。
【0013】本実施例に係る画像のコントラスト調整装
置はコンピュータシステムで構成されている。原画像に
対してコントラスト調整を実行するCPU10が、バス
ライインBLを介して、RAMで構成された内部メモリ
20に接続されている。この内部メモリ20内には、コ
ントラスト調整を実行する際にプログラムが移植される
プログラムメモリ21、印刷特性に応じて予め決められ
た値であって、ハイライト点とシャドウ点それぞれの理
想的な色成分の値である第1の基準値を記憶する第1の
基準値メモリ22、印刷特性に応じて予め決められた値
であって、印刷画像の濃度が濃くなっていったときに、
印刷画像中に無彩色成分が入りはじめるときの各色成分
の値である第2の基準値を記憶する第2の基準値メモリ
23、原画像の各色成分の変換特性を記憶する変換特性
メモリ24、原画像データが格納される原画像メモリ2
5、コントラスト調整過程の途中で色成分が変換された
画像を補助的に記憶する変換画像メモリ26、コントラ
スト調整された画像を記憶する出力画像メモリ27など
の各領域がそれぞれ設定されている。上記した第1の基
準値および第2の基準値については、後に詳述する。
置はコンピュータシステムで構成されている。原画像に
対してコントラスト調整を実行するCPU10が、バス
ライインBLを介して、RAMで構成された内部メモリ
20に接続されている。この内部メモリ20内には、コ
ントラスト調整を実行する際にプログラムが移植される
プログラムメモリ21、印刷特性に応じて予め決められ
た値であって、ハイライト点とシャドウ点それぞれの理
想的な色成分の値である第1の基準値を記憶する第1の
基準値メモリ22、印刷特性に応じて予め決められた値
であって、印刷画像の濃度が濃くなっていったときに、
印刷画像中に無彩色成分が入りはじめるときの各色成分
の値である第2の基準値を記憶する第2の基準値メモリ
23、原画像の各色成分の変換特性を記憶する変換特性
メモリ24、原画像データが格納される原画像メモリ2
5、コントラスト調整過程の途中で色成分が変換された
画像を補助的に記憶する変換画像メモリ26、コントラ
スト調整された画像を記憶する出力画像メモリ27など
の各領域がそれぞれ設定されている。上記した第1の基
準値および第2の基準値については、後に詳述する。
【0014】また、CPU10は入出力インターフェイ
ス30を介して、外部記憶装置用ドライバ31、表示器
32、キーボード33、マウス34、およびイメージセ
ッター35に接続されている。
ス30を介して、外部記憶装置用ドライバ31、表示器
32、キーボード33、マウス34、およびイメージセ
ッター35に接続されている。
【0015】外部記憶装置用ドライバ31には、原画像
データを記憶した外部記憶装置36やコントラスト調整
のプログラムを記憶した外部記憶装置37が装填され
る。外部記憶装置36,37は、光磁気ディスク、CD
−ROM、フロッピーディスク、磁気テープなどで構成
される。外部記憶装置36から取り込まれた原画像デー
タは原画像メモリ23に、外部記憶装置37から取り込
まれた処理プログラムはプログラムメモリ21に、それ
ぞれ記憶される。
データを記憶した外部記憶装置36やコントラスト調整
のプログラムを記憶した外部記憶装置37が装填され
る。外部記憶装置36,37は、光磁気ディスク、CD
−ROM、フロッピーディスク、磁気テープなどで構成
される。外部記憶装置36から取り込まれた原画像デー
タは原画像メモリ23に、外部記憶装置37から取り込
まれた処理プログラムはプログラムメモリ21に、それ
ぞれ記憶される。
【0016】表示器32には原画像メモリ23に記憶さ
れた原画像が表示されるとともに、コントラスト調整の
種々の条件を設定するための入力画面、またコントラス
ト調整済の画像が表示される。キーボード33およびマ
ウス34は、表示器32に映し出された原画像上のハイ
ライト点やシャドウ点を指定したり、コントラスト調整
の種々の条件を入力設定するために用いられる。
れた原画像が表示されるとともに、コントラスト調整の
種々の条件を設定するための入力画面、またコントラス
ト調整済の画像が表示される。キーボード33およびマ
ウス34は、表示器32に映し出された原画像上のハイ
ライト点やシャドウ点を指定したり、コントラスト調整
の種々の条件を入力設定するために用いられる。
【0017】イメージセッター35は、出力画像メモリ
27に格納されたコントラスト調整済みの画像を刷版や
フィルムに高精度に焼き付ける記録用スキャナなどで構
成されている。
27に格納されたコントラスト調整済みの画像を刷版や
フィルムに高精度に焼き付ける記録用スキャナなどで構
成されている。
【0018】上述した実施例装置における原画像メモリ
25は本発明装置における原画像データ記憶手段に、表
示器32は画像表示手段に、マウス34は指定手段に、
第1の基準値メモリ22は第1の基準値記憶手段に、第
2の基準値メモリ23は第2の基準値記憶手段に、変換
特性メモリ24は変換特性記憶手段に、変換画像メモリ
26は変換画像データ記憶手段に、それぞれ相当する。
また、CPU10は、本発明装置における色成分抽出手
段、第1の変換特性調整手段、第1の変換手段、画素探
索手段、第2の変換特性調整手段、および第2の変換手
段に相当する。さらに、外部記憶装置37は、本発明に
おけるプログラムを記録した記憶媒体に相当する。
25は本発明装置における原画像データ記憶手段に、表
示器32は画像表示手段に、マウス34は指定手段に、
第1の基準値メモリ22は第1の基準値記憶手段に、第
2の基準値メモリ23は第2の基準値記憶手段に、変換
特性メモリ24は変換特性記憶手段に、変換画像メモリ
26は変換画像データ記憶手段に、それぞれ相当する。
また、CPU10は、本発明装置における色成分抽出手
段、第1の変換特性調整手段、第1の変換手段、画素探
索手段、第2の変換特性調整手段、および第2の変換手
段に相当する。さらに、外部記憶装置37は、本発明に
おけるプログラムを記録した記憶媒体に相当する。
【0019】以下、実施例装置の動作を図2のフローチ
ャートを参照して説明する。 ステップS1:外部記憶装置37から処理プログラムを
プログラムメモリ21に移植した後、外部記憶装置36
からコントラスト調整の対象となる原画像のデータを原
画像メモリ25に取り込む。ここでは、原画像データと
して、印刷インキに対応する有彩色成分としてのシアン
(C),マゼンタ(M),黄(Y)の各色成分の画像デ
ータと、無彩色成分としての墨(K)成分の画像データ
を取り込む。原画像メモリ25に取り込んだCMYKの
画像データに基づいて、原画像を表示器32に映し出
す。
ャートを参照して説明する。 ステップS1:外部記憶装置37から処理プログラムを
プログラムメモリ21に移植した後、外部記憶装置36
からコントラスト調整の対象となる原画像のデータを原
画像メモリ25に取り込む。ここでは、原画像データと
して、印刷インキに対応する有彩色成分としてのシアン
(C),マゼンタ(M),黄(Y)の各色成分の画像デ
ータと、無彩色成分としての墨(K)成分の画像データ
を取り込む。原画像メモリ25に取り込んだCMYKの
画像データに基づいて、原画像を表示器32に映し出
す。
【0020】ステップS2:表示器32に映し出された
原画像上で、オペレータがマウス34を使って、ハイラ
イト点とシャドウ点とを指定する。例えば図3に示した
原画像上で、符号HLで示した点をハイライト点とし
て、また符号SDで示した点をシャドウ点として、それ
ぞれ指定する。
原画像上で、オペレータがマウス34を使って、ハイラ
イト点とシャドウ点とを指定する。例えば図3に示した
原画像上で、符号HLで示した点をハイライト点とし
て、また符号SDで示した点をシャドウ点として、それ
ぞれ指定する。
【0021】ステップS3:CPU10は、指定された
ハイライト点とシャドウ点の座標に基づいて、原画像メ
モリ25から前記ハイライト点とシャドウ点にあたる画
素のCMYK成分を抽出する。抽出色成分としては、ハ
イライト点、シャドウ点それぞれの一画素の色成分であ
ってもよいし、あるいは各点近傍の数画素の色成分の平
均値を用いてもよい。
ハイライト点とシャドウ点の座標に基づいて、原画像メ
モリ25から前記ハイライト点とシャドウ点にあたる画
素のCMYK成分を抽出する。抽出色成分としては、ハ
イライト点、シャドウ点それぞれの一画素の色成分であ
ってもよいし、あるいは各点近傍の数画素の色成分の平
均値を用いてもよい。
【0022】ステップS4:抽出されたハイライト点お
よびシャドウ点のCMYK色成分の値と、第1の基準値
メモリ22に予め記憶されている第1の基準値(ハイラ
イト点およびシャドウ点の基準値)とに基づき、CMY
Kそれぞれの色成分の変換特性の傾きを調整する。以
下、このステップS4の内容を詳しく説明する。
よびシャドウ点のCMYK色成分の値と、第1の基準値
メモリ22に予め記憶されている第1の基準値(ハイラ
イト点およびシャドウ点の基準値)とに基づき、CMY
Kそれぞれの色成分の変換特性の傾きを調整する。以
下、このステップS4の内容を詳しく説明する。
【0023】第1の基準値としてのハイライト点および
シャドウ点の基準値とは、ある特性をもつインキや出力
スキャナなどを使って適正に印刷物を得た場合に、その
印刷物上のハイライト点におけるCMYKの各値(ここ
では網点面積率)がハイライト点の基準値として、ま
た、その印刷物上のシャドウ点におけるCMYKの各値
(ここでは網点面積率)がシャドウ点の基準値として用
いられる。これらの基準値はインキ特性などの印刷特性
に応じて予め決まる値であり、キーボード33を使っ
て、予め第1の基準値メモリ22に設定されている。な
お、これらの基準値は外部記憶装置37から内部メモリ
20に処理プログラムを移植する際に、そのプログラム
と一緒に与えてもよい。本実施例ではハイライト点およ
びシャドウ点の基準として以下の各値が設定されている
とする。 ハイライト点の基準値:C=5、 M=3、 Y=3、
K=0 シャドウ点の基準値 :C=95、M=88、Y=8
8、K=80
シャドウ点の基準値とは、ある特性をもつインキや出力
スキャナなどを使って適正に印刷物を得た場合に、その
印刷物上のハイライト点におけるCMYKの各値(ここ
では網点面積率)がハイライト点の基準値として、ま
た、その印刷物上のシャドウ点におけるCMYKの各値
(ここでは網点面積率)がシャドウ点の基準値として用
いられる。これらの基準値はインキ特性などの印刷特性
に応じて予め決まる値であり、キーボード33を使っ
て、予め第1の基準値メモリ22に設定されている。な
お、これらの基準値は外部記憶装置37から内部メモリ
20に処理プログラムを移植する際に、そのプログラム
と一緒に与えてもよい。本実施例ではハイライト点およ
びシャドウ点の基準として以下の各値が設定されている
とする。 ハイライト点の基準値:C=5、 M=3、 Y=3、
K=0 シャドウ点の基準値 :C=95、M=88、Y=8
8、K=80
【0024】このステップS4において、CPU10
は、抽出したハイライト点とシャドウ点それぞれの原画
像のCMYK値が、出力画像では前記ハイライト点およ
びシャドウ点の基準値と同じ値になるように変換特性の
傾きを調整する。例えば、抽出したハイライト点および
シャドウ点の各CMYKの値が以下のようであったとす
る。 抽出ハイライト点の値:C=6、 M=5、 Y=3、
K=0 抽出シャドウ点の値 :C=70、M=60、Y=6
0、K=50
は、抽出したハイライト点とシャドウ点それぞれの原画
像のCMYK値が、出力画像では前記ハイライト点およ
びシャドウ点の基準値と同じ値になるように変換特性の
傾きを調整する。例えば、抽出したハイライト点および
シャドウ点の各CMYKの値が以下のようであったとす
る。 抽出ハイライト点の値:C=6、 M=5、 Y=3、
K=0 抽出シャドウ点の値 :C=70、M=60、Y=6
0、K=50
【0025】そうすると、例えばC成分の色変換特性の
場合、原画像のハイライト点の値『6』が、出力画像で
は基準値『5』になるように、また、原画像のシャドウ
点の値『70』が、出力画像では基準値『95』になる
ように、C成分の変換特性の傾きを調整する。この様子
を図4に示す。図4はC成分の変換特性の模式図であ
り、横軸が原画像の網点面積率(%)、縦軸が出力画像
の網点面積率(%)である。具体的には、ハイライト点
およびシャドウ点の基準値と、抽出したハイライト点お
よびシャドウ点のCMYK値の差分をそれぞれ求め、図
4に鎖線で示した変換特性線上のハイライト点およびシ
ャドウ点に相当する点P,Qを前記差分に応じて移動さ
せた点P’,Q’を求め、この点P’,Q’を通る傾き
となるように変換特性を調整する。同様にして調整され
た他の色成分M,Y,Kの変換特性を図5〜図7に示
す。なお、図7では、このステップS4で得られるK成
分の変換特性を破線で示してある。以上のようにして調
整された各色成分の変換特性は変換特性メモリ24に記
憶される。
場合、原画像のハイライト点の値『6』が、出力画像で
は基準値『5』になるように、また、原画像のシャドウ
点の値『70』が、出力画像では基準値『95』になる
ように、C成分の変換特性の傾きを調整する。この様子
を図4に示す。図4はC成分の変換特性の模式図であ
り、横軸が原画像の網点面積率(%)、縦軸が出力画像
の網点面積率(%)である。具体的には、ハイライト点
およびシャドウ点の基準値と、抽出したハイライト点お
よびシャドウ点のCMYK値の差分をそれぞれ求め、図
4に鎖線で示した変換特性線上のハイライト点およびシ
ャドウ点に相当する点P,Qを前記差分に応じて移動さ
せた点P’,Q’を求め、この点P’,Q’を通る傾き
となるように変換特性を調整する。同様にして調整され
た他の色成分M,Y,Kの変換特性を図5〜図7に示
す。なお、図7では、このステップS4で得られるK成
分の変換特性を破線で示してある。以上のようにして調
整された各色成分の変換特性は変換特性メモリ24に記
憶される。
【0026】上述したステップS4の処理によって、有
彩色成分であるCMYの各変換特性については、印刷特
性に合致した適正な傾きに調整される。しかし、墨
(K)成分の変換特性ついては、ステップS4の調整処
理だけでは不十分である。その理由を以下に説明する。
彩色成分であるCMYの各変換特性については、印刷特
性に合致した適正な傾きに調整される。しかし、墨
(K)成分の変換特性ついては、ステップS4の調整処
理だけでは不十分である。その理由を以下に説明する。
【0027】一般に印刷画像では、ハイライト側の、あ
る範囲の濃度域では、墨インキが使われず(K版の網点
が現れず)、画像の濃度がある程度濃くなった時点から
墨インキが使われる(K版の網点が現れる)。つまり、
ハイライト側の、ある範囲の濃度域では、出力画像のK
成分が『0』になるようにK成分の変換特性を設定して
おく必要がある。そうしないと印刷画像(出力画像)の
ハイライト側が墨っぽくなった画像になってしまう。こ
のような印刷特性上の事情を考慮して、図7に破線で示
したK成分の変換特性を見ると、出力画像のハイライト
側(網点面積率の小さい領域)にもK成分が現れてい
る。したがって、一般的には、図7のようなK成分の変
換特性は適正なものではない。そこで、ステップS5以
下の過程では、このK成分の変換特性の傾きを更に調整
する。
る範囲の濃度域では、墨インキが使われず(K版の網点
が現れず)、画像の濃度がある程度濃くなった時点から
墨インキが使われる(K版の網点が現れる)。つまり、
ハイライト側の、ある範囲の濃度域では、出力画像のK
成分が『0』になるようにK成分の変換特性を設定して
おく必要がある。そうしないと印刷画像(出力画像)の
ハイライト側が墨っぽくなった画像になってしまう。こ
のような印刷特性上の事情を考慮して、図7に破線で示
したK成分の変換特性を見ると、出力画像のハイライト
側(網点面積率の小さい領域)にもK成分が現れてい
る。したがって、一般的には、図7のようなK成分の変
換特性は適正なものではない。そこで、ステップS5以
下の過程では、このK成分の変換特性の傾きを更に調整
する。
【0028】ステップS5:CPU10は、変換特性メ
モリ24に記憶されたCMYKの各変換特性を使って、
原画像メモリ25に記憶された原画像の各CMYK成分
を変換して、その変換画像の各色成分を変換画像メモリ
26に格納する。このステップS5の変換処理は、K成
分の変換特性の調整のために行なわれるものであるの
で、原画像の全ての画素を変換する必要はなく、適当に
間引いた画素群について色成分を変換すればよい。
モリ24に記憶されたCMYKの各変換特性を使って、
原画像メモリ25に記憶された原画像の各CMYK成分
を変換して、その変換画像の各色成分を変換画像メモリ
26に格納する。このステップS5の変換処理は、K成
分の変換特性の調整のために行なわれるものであるの
で、原画像の全ての画素を変換する必要はなく、適当に
間引いた画素群について色成分を変換すればよい。
【0029】ステップS6:CPU10は、第2の基準
値メモリ23に記憶された第2の基準値に最も近いCM
Y値をもった特定画素を、変換画像メモリ26に記憶さ
れた変換画像の中から捜し出す。第2の基準値は、上述
したように印刷画像中にK成分が入りはじめるときのC
MYK成分の各値である。この第2の基準値は、第1の
基準値と同様に印刷特性に応じて決まるもので、第2の
基準値メモリ23に予め記憶される必要があり、第1の
基準値と同様にキーボード33を使って指定するか、あ
るいは外部記憶装置37から内部メモリ20へ処理プロ
グラムを移植する際に、そのプログラムと一緒に与えて
もよい。本実施例では、第2の基準値のCMYK値とし
て例えば、次の値が設定されている。 第2の基準値:C=55、M=44、Y=44、K=2 つまり、印刷画像(出力画像)の濃度値が、有彩色成分
の網点面積率でC=55、M=44、Y=44になった
ときにはじめて、K=2のK成分が入る。
値メモリ23に記憶された第2の基準値に最も近いCM
Y値をもった特定画素を、変換画像メモリ26に記憶さ
れた変換画像の中から捜し出す。第2の基準値は、上述
したように印刷画像中にK成分が入りはじめるときのC
MYK成分の各値である。この第2の基準値は、第1の
基準値と同様に印刷特性に応じて決まるもので、第2の
基準値メモリ23に予め記憶される必要があり、第1の
基準値と同様にキーボード33を使って指定するか、あ
るいは外部記憶装置37から内部メモリ20へ処理プロ
グラムを移植する際に、そのプログラムと一緒に与えて
もよい。本実施例では、第2の基準値のCMYK値とし
て例えば、次の値が設定されている。 第2の基準値:C=55、M=44、Y=44、K=2 つまり、印刷画像(出力画像)の濃度値が、有彩色成分
の網点面積率でC=55、M=44、Y=44になった
ときにはじめて、K=2のK成分が入る。
【0030】このステップS6では、第2の基準値に最
も近いCMY値をもった特定画素を次に示すような最小
二乗法を使って探索している。変換画像中の注目画素の
CMY値をCi ,Mi ,Yi として、次式によって各注
目画素の二乗誤差SUMを求める。 SUM=〔(55−Ci )/55〕2 +〔(44−
Mi )/44〕2 +〔(44−Yi )/44〕2 上記のSUMの値が最も小さい値となる画素を、第2の
基準値に最も近いCMY値をもつ特定画素としてピック
アップする。なお、本実施例では特定画素の探索範囲
は、第2の基準値を中心に15%の範囲内に入る画素を
探索するようにしている。
も近いCMY値をもった特定画素を次に示すような最小
二乗法を使って探索している。変換画像中の注目画素の
CMY値をCi ,Mi ,Yi として、次式によって各注
目画素の二乗誤差SUMを求める。 SUM=〔(55−Ci )/55〕2 +〔(44−
Mi )/44〕2 +〔(44−Yi )/44〕2 上記のSUMの値が最も小さい値となる画素を、第2の
基準値に最も近いCMY値をもつ特定画素としてピック
アップする。なお、本実施例では特定画素の探索範囲
は、第2の基準値を中心に15%の範囲内に入る画素を
探索するようにしている。
【0031】ステップS7:ステップS6で探索された
特定画素のCMYK値が以下のようであったとする。 特定画素の値:C=52、M=42、Y=46、K=4
0 この特定画素は、第2の基準値に最も近いCMY値をも
つ画素、つまり、K成分が入りはじめる濃度をもつ画素
であるので、この特定画素のK成分が出力画像では第2
の基準値中のK値になるように、K成分の変換特性の傾
きを調整すればよい。すなわち、CPU10は、図7に
破線で示したK成分の変換特性において、原画像のK成
分が『40』のときに、出力画像のK成分が『2』にな
るように、ハイライト側の点Qを点Q’に移動する。シ
ャドウ側の点Pとハイライト側の点Q’を結んだ変換特
性が、修正されたK成分の変換特性であり、これを図7
中に実線で示す。CPU10は、修正されたK成分の変
換特性でもって変換特性メモリ24の内容を更新する。
特定画素のCMYK値が以下のようであったとする。 特定画素の値:C=52、M=42、Y=46、K=4
0 この特定画素は、第2の基準値に最も近いCMY値をも
つ画素、つまり、K成分が入りはじめる濃度をもつ画素
であるので、この特定画素のK成分が出力画像では第2
の基準値中のK値になるように、K成分の変換特性の傾
きを調整すればよい。すなわち、CPU10は、図7に
破線で示したK成分の変換特性において、原画像のK成
分が『40』のときに、出力画像のK成分が『2』にな
るように、ハイライト側の点Qを点Q’に移動する。シ
ャドウ側の点Pとハイライト側の点Q’を結んだ変換特
性が、修正されたK成分の変換特性であり、これを図7
中に実線で示す。CPU10は、修正されたK成分の変
換特性でもって変換特性メモリ24の内容を更新する。
【0032】なお、ステップS6で探索範囲内に入る特
定画素が発見されなかった場合は、ステップS4で求め
たK成分の変換特性をそのまま用いる。第2の基準値に
近い画素を含まないような原画像は、主としてCMY成
分からなる画像であり、もともとK成分が少ない画像で
あるので、ステップS4で求めK成分の変換特性を、そ
のまま用いて原画像の色成分を変換しても、出力画像に
は殆ど悪影響を及ぼさない。
定画素が発見されなかった場合は、ステップS4で求め
たK成分の変換特性をそのまま用いる。第2の基準値に
近い画素を含まないような原画像は、主としてCMY成
分からなる画像であり、もともとK成分が少ない画像で
あるので、ステップS4で求めK成分の変換特性を、そ
のまま用いて原画像の色成分を変換しても、出力画像に
は殆ど悪影響を及ぼさない。
【0033】ステップS8,S9:ステップS7までの
処理で、印刷特性に合致した適正なCMYK各色成分の
変換特性が得られる。CPU10は、変換特性メモリ2
4に記憶さた各色成分の変換特性を使って、原画像メモ
リ25に記憶された原画像の全ての画素の色成分を変換
して、その結果を出力画像メモリ27に格納し、必要に
応じてコントラスト調整済みの画像を表示器32に表示
させて調整済の画像内容を確認したり、イメージセッタ
ー35に出力して、刷版やフィルム上に焼き付ける。
処理で、印刷特性に合致した適正なCMYK各色成分の
変換特性が得られる。CPU10は、変換特性メモリ2
4に記憶さた各色成分の変換特性を使って、原画像メモ
リ25に記憶された原画像の全ての画素の色成分を変換
して、その結果を出力画像メモリ27に格納し、必要に
応じてコントラスト調整済みの画像を表示器32に表示
させて調整済の画像内容を確認したり、イメージセッタ
ー35に出力して、刷版やフィルム上に焼き付ける。
【0034】本発明は上述の実施例に限らず次のように
変形実施することも可能である。 (1)実施例では、無彩色成分以外に有彩色成分として
CMYの各成分をもつ原画像を対象としたが、本発明
は、それ以外の特色を有彩色成分としてもつ原画像にも
適用することができる。
変形実施することも可能である。 (1)実施例では、無彩色成分以外に有彩色成分として
CMYの各成分をもつ原画像を対象としたが、本発明
は、それ以外の特色を有彩色成分としてもつ原画像にも
適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次の効果を奏する。請求項1に記載の画像のコ
ントラスト調整方法によれば、表示画面に映し出された
原画像上でハイライト点とシャドウ点とを指定するだけ
で、各色成分の変換特性の傾きを印刷特性に合致した適
正なものにすることができる。特に、無彩色成分の変換
特性のハイライト側が、印刷特性に応じて決められた第
2の基準値に基づいて調整されるので、グレーバランス
が適正な出力画像を容易に得ることができる。
によれば次の効果を奏する。請求項1に記載の画像のコ
ントラスト調整方法によれば、表示画面に映し出された
原画像上でハイライト点とシャドウ点とを指定するだけ
で、各色成分の変換特性の傾きを印刷特性に合致した適
正なものにすることができる。特に、無彩色成分の変換
特性のハイライト側が、印刷特性に応じて決められた第
2の基準値に基づいて調整されるので、グレーバランス
が適正な出力画像を容易に得ることができる。
【0036】請求項2に記載の画像のコントラスト調整
装置によれば、印刷特性に応じて第1および第2の基準
値を予め記憶手段に設定しておけば、後は、コントラス
ト調整の際に、オペレータか指示手段を使って原画像上
のハイライト点とシャドウ点を指定するだけで、各色成
分の変換特性が印刷特性に合致した理想的なものになる
ので、画像のコントラスト調整を迅速かつ正確に行なう
ことができる。
装置によれば、印刷特性に応じて第1および第2の基準
値を予め記憶手段に設定しておけば、後は、コントラス
ト調整の際に、オペレータか指示手段を使って原画像上
のハイライト点とシャドウ点を指定するだけで、各色成
分の変換特性が印刷特性に合致した理想的なものになる
ので、画像のコントラスト調整を迅速かつ正確に行なう
ことができる。
【0037】請求項3に記載のプログラムを記録した記
憶媒体によれば、印刷特性に合致した理想的な色成分の
変換特性の設定をコンピュータに実行させることができ
る。
憶媒体によれば、印刷特性に合致した理想的な色成分の
変換特性の設定をコンピュータに実行させることができ
る。
【図1】コントラスト調整装置の一実施例の概略構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】実施例装置の処理手順を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図3】原画像上のハイライト点とシャドウ点を指定す
るようすを示した図である。
るようすを示した図である。
【図4】C成分の変換特性の模式図である。
【図5】M成分の変換特性の模式図である。
【図6】Y成分の変換特性の模式図である。
【図7】K成分の変換特性の模式図である。
10…CPU 20…内部メモリ 21…プログラムメモリ 22…第1の基準値メモリ 23…第2の基準値メモリ 24…変換特性メモリ 25…原画像メモリ 26…変換画像メモリ 27…出力画像メモリ 30…入出力インターフェイス 31…ドライバ 32…表示器 33…キーボード 34…マウス 35…イメージセッター 36,37…外部記憶装置
Claims (3)
- 【請求項1】 印刷インキに対応する有彩色成分と無彩
色成分とに色分解された原画像の前記各色成分の値と、
出力画像の各色成分の値とを関係付ける線形の変換特性
の傾きを調整することにより、出力画像のコントラスト
を調整する方法であって、 表示画面に映し出された原画像上でハイライト点とシャ
ドウ点とをそれぞれ指定して、前記各点の有彩色成分と
無彩色成分とを抽出する色成分抽出過程と、 前記抽出したハイライト点とシャドウ点それぞれの原画
像の色成分と、印刷特性に応じて予め決められた値であ
って、ハイライト点とシャドウ点それぞれの理想的な色
成分の値である第1の基準値とに基づき、前記指定した
ハイライト点とシャドウ点それぞれの原画像の色成分
が、出力画像では前記各色成分の第1の基準値と同じ値
になるように、有彩色成分および無彩色成分それぞれの
変換特性の傾きを調整する第1の変換特性調整過程と、 前記傾きが調整された各色成分の変換特性を使って、原
画像の各色成分を変換する第1の変換過程と、 印刷特性に応じて予め決められた値であって、印刷画像
の濃度が濃くなっていったときに、印刷画像中に無彩色
成分が入りはじめるときの各色成分の値である第2の基
準値に近い有彩色成分をもった特定画素を、前記変換さ
れた原画像の中から捜し出す画素探索過程と、 前記探索された特定画素の無彩色成分と、前記第2の基
準値中の無彩色成分の値とに基づき、前記探索された特
定画素の無彩色成分が、出力画像では前記第2の基準値
中の無彩色成分の値と同じ値になるように、前記第1の
変換特性調整過程で調整された無彩色成分の変換特性の
傾きを更に調整する第2の変換特性調整過程と、 前記第1の変換特性調整過程で傾き調整された有彩色成
分の変換特性および前記第2の変換特性調整過程で傾き
調整された無彩色成分の変換特性を使って、原画像の各
画素の色成分を変換して出力画像を得る第2の変換過程
とを備えたことを特徴とする画像のコントラスト調整方
法。 - 【請求項2】 印刷インキに対応する有彩色成分と無彩
色成分とに色分解された原画像の前記各色成分の値と、
出力画像の各色成分の値とを関係付ける線形の変換特性
の傾きを調整することにより、出力画像のコントラスト
を調整する装置であって、 原画像の各画素の有彩色成分と無彩色成分の画像データ
を記憶する原画像データ記憶手段と、 画像を表示する画像表示手段と、 前記原画像データ記憶手段から読み出されて前記画像表
示手段に映し出された原画像上で、ハイライト点とシャ
ドウ点とをそれぞれ指定するための指定手段と、 前記指定されたハイライト点とシャドウ点の各色成分を
原画像から抽出する色成分抽出手段と、 印刷特性に応じて予め決められた値であって、ハイライ
ト点とシャドウ点それぞれの理想的な色成分の値である
第1の基準値を記憶した第1の基準値記憶手段と、 印刷特性に応じて予め決められた値であって、印刷画像
の濃度が濃くなっていったときに、印刷画像中に無彩色
成分が入りはじめるときの各色成分の値である第2の基
準値を記憶した第2の基準値記憶手段と、 原画像の前記各色成分の値と、出力画像の各色成分の値
とを関係付ける線形の変換特性を記憶した変換特性記憶
手段と、 前記色成分抽出手段によって抽出されたハイライト点と
シャドウ点の各色成分と、前記第1の基準値とに基づ
き、前記指定されたハイライト点とシャドウ点それぞれ
の原画像の色成分が、出力画像では前記各色成分の第1
の基準値と同じ値になるように、前記変換特性記憶手段
に記憶された各色成分の変換特性の傾きを調整する第1
の変換特性調整手段と、 前記傾きが調整された各色成分の変換特性を使って、原
画像の各色成分を変換する第1の変換手段と、 前記第1の変換手段によって色成分が変換された原画像
を記憶する変換画像データ記憶手段と、 前記変換画像データ記憶手段に記憶された画像中で、前
記第2の基準値に近い有彩色成分をもった特定画素を捜
し出す画素探索手段と、 前記探索された特定画素の無彩色成分と、前記第2の基
準値中の無彩色成分の値とに基づき、前記探索された特
定画素の無彩色成分が、出力画像では前記第2の基準値
中の無彩色成分の値と同じ値になるように、前記第1の
変換特性調整手段で調整された無彩色成分の変換特性の
傾きを更に調整して前記変換特性記憶手段の内容を更新
する第2の変換特性調整手段と、 前記第1および第2の変換特性調整手段で傾き調整され
た有彩色成分および無彩色成分の各変換特性を使って、
原画像の各画素の色成分を変換して出力画像を得る第2
の変換手段とを備えたことを特徴とする画像のコントラ
スト調整装置。 - 【請求項3】 印刷インキに対応する有彩色成分と無彩
色成分とに色分解された原画像の前記各色成分の値と、
出力画像の各色成分の値とを関係付ける線形の変換特性
の傾きを調整することにより、出力画像のコントラスト
を調整する処理をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムを記録した記憶媒体であって、 表示画面に映し出された原画像上でハイライト点とシャ
ドウ点とをそれぞれ指定して、前記各点の有彩色成分と
無彩色成分とを抽出する色成分抽出過程と、 前記抽出したハイライト点とシャドウ点それぞれの原画
像の色成分と、印刷特性に応じて予め決められた値であ
って、ハイライト点とシャドウ点それぞれの理想的な色
成分の値である第1の基準値とに基づき、前記指定した
ハイライト点とシャドウ点それぞれの原画像の色成分
が、出力画像では前記各色成分の第1の基準値と同じ値
になるように、有彩色成分および無彩色成分それぞれの
変換特性の傾きを調整する第1の変換特性調整過程と、 前記傾きが調整された各色成分の変換特性を使って、原
画像の各色成分を変換する第1の変換過程と、 印刷特性に応じて予め決められた値であって、印刷画像
の濃度が濃くなっていったときに、印刷画像中に無彩色
成分が入りはじめるときの各色成分の値である第2の基
準値に近い有彩色成分をもった特定画素を、前記変換さ
れた原画像の中から捜し出す画素探索過程と、 前記探索された特定画素の無彩色成分と、前記第2の基
準値中の無彩色成分の値とに基づき、前記探索された特
定画素の無彩色成分が、出力画像では前記無彩色成分の
第2の基準値と同じ値になるように、前記第1の変換特
性調整過程で調整された無彩色成分の変換特性の傾きを
更に調整する第2の変換特性調整過程と、 前記第1の変換特性調整過程で傾き調整された有彩色成
分の変換特性および前記第2の変換特性調整過程で傾き
調整された無彩色成分の変換特性を使って、原画像の各
画素の色成分を変換して出力画像を得る第2の変換過程
とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
した記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9143928A JPH10145627A (ja) | 1996-09-10 | 1997-06-02 | 画像のコントラスト調整方法及びその装置並びにプログラムを記録した記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23827796 | 1996-09-10 | ||
JP8-238277 | 1996-09-10 | ||
JP9143928A JPH10145627A (ja) | 1996-09-10 | 1997-06-02 | 画像のコントラスト調整方法及びその装置並びにプログラムを記録した記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10145627A true JPH10145627A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=26475513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9143928A Pending JPH10145627A (ja) | 1996-09-10 | 1997-06-02 | 画像のコントラスト調整方法及びその装置並びにプログラムを記録した記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10145627A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101068653B1 (ko) | 2009-11-17 | 2011-09-28 | 연세대학교 산학협력단 | 영상 컬러 보정 장치와 그 방법, 및 상기 방법을 구현하는 프로그램이 기록된 기록매체 |
JP2017216766A (ja) * | 2016-05-30 | 2017-12-07 | 大日本印刷株式会社 | 太陽電池受光面用の印刷画像作成装置 |
-
1997
- 1997-06-02 JP JP9143928A patent/JPH10145627A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101068653B1 (ko) | 2009-11-17 | 2011-09-28 | 연세대학교 산학협력단 | 영상 컬러 보정 장치와 그 방법, 및 상기 방법을 구현하는 프로그램이 기록된 기록매체 |
JP2017216766A (ja) * | 2016-05-30 | 2017-12-07 | 大日本印刷株式会社 | 太陽電池受光面用の印刷画像作成装置 |
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