JP2813929B2 - 線画データ合成装置 - Google Patents

線画データ合成装置

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JP2813929B2
JP2813929B2 JP4075160A JP7516092A JP2813929B2 JP 2813929 B2 JP2813929 B2 JP 2813929B2 JP 4075160 A JP4075160 A JP 4075160A JP 7516092 A JP7516092 A JP 7516092A JP 2813929 B2 JP2813929 B2 JP 2813929B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ランレングスデータ
を含む線画データを合成する装置に関し、特に、複数の
線画を重ねあわせた線画の線画データを合成する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ランレングスデータは、2値画像(線
画)の圧縮画像データとして広く用いられているデータ
形式である。例えば、ファクシミリで画像データを伝送
する場合や磁気ディスクに画像データを保存する場合
に、ランレングスデータ形式の画像データが用いられ
る。白黒画像の場合には、走査方向に沿った白画素また
は黒画素の連なりが「ラン」と呼ばれ、そのランレング
スデータは白画素と黒画素のランの長さのデータを交互
に記録したデータである。
【0003】商業印刷の分野においてもランレングスデ
ータが用いられている。ただし、商業印刷では、白黒の
線画ばかりでなく、カラーの線画もランレングスデータ
によって取り扱われる。カラーの線画は、例えばイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラ
ック(K)の4色のインクを用いて印刷される。このよ
うなカラーの線画のランレングスデータは、YMCKの
各色のランの長さを記録したデータである。
【0004】ところで、商業印刷では複数の線画を合成
して新たな線画を作成したい場合がある。ランレングス
データのデータ量は、ランの数に依存しており、画像の
面積とは直接的な関係はない。従って、複数のランレン
グスデータを合成すると、合成前のランレングスデータ
に比べてデータ量がかなり増大してしまう場合がある。
合成後のランレングスデータを記憶するメモリの容量が
余り大きくとれない場合には、複数のランレングスデー
タを合成する際に合成前の線画をいくつかに分割し、分
割された画像領域ごとに合成が実行されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】合成前の複数の線画デ
ータは磁気ディスクなどの外部記憶装置に保存されてい
るのが普通であり、分割された1つの画像領域について
合成演算が終了すると、次の線画データを外部記憶装置
から合成装置内のメモリに補充する必要が生じる。しか
し、線画データを合成装置内のメモリに補充する際には
合成演算を中止しなければならず、合成演算の実行時間
が長くなるという問題があった。
【0006】また、従来の線画の合成処理では、ランレ
ングスデータの復元、復元画像データの合成、および合
成後の画像データのランレングス圧縮、の順に処理を行
なっていたので、合成処理にかなりの時間がかかるとい
う問題もあった。
【0007】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、合成演算の実行
を過度に遅延させること無く、線画データを合成装置内
に補充することができる線画データ合成装置を提供する
ことを第1の目的とする。また、ランレングスデータを
復元することなく、ランレングスデータのままで線画デ
ータを合成することのできる線画データ合成装置を提供
することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明による線画デー
タ合成装置は、ランレングスデータを含む複数の線画デ
ータに基づいて、複数の線画を互いに重ねあわせた合成
線画を表わす線画データを合成する装置である。請求項
1に記載した線画データ合成装置は、(a)前記複数の
線画データのそれぞれの少なくとも一部を記憶する第1
の一時記憶手段と、(b)前記複数の線画データを、所
定の第1のバスラインを介して外部記憶装置から読み出
すとともに前記第1の一時記憶手段に補充する第1の線
画データ転送部と、(c)前記複数の線画データのそれ
ぞれの一部を記憶する第2の一時記憶手段と、(d)前
記第2の一時記憶手段に記憶された前記複数の線画デー
タを所定の第2のバスラインを介して読出しつつ、読出
した複数の線画データに基づいて新たな線画データを合
成する合成手段と、(e)前記第2の一時記憶手段に記
憶されている複数の線画データの少なくとも1つを補充
する必要が生じた状態を検出するとともに、前記複数の
線画データのそれぞれの一部を、前記第2のバスライン
を介して前記第1の一時記憶手段から読み出すとともに
前記第2の一時記憶手段に補充する第2の線画データ転
送部と、を備える。
【0009】また、請求項2に記載した線画データ合成
装置では、線画データ中のランレングスデータを構成す
る単位ランデータが、各ランのラン長さと、各ランの色
を表わす色データと、複数の線画を重ねて仮想的に上方
から見た時に下部側にある線画が優先的に見えるか否か
を各ランについて示すトランスペアレンシデータと、複
数の線画を重ねる際の上下関係を表わす貼込み順位と、
を実質的に含む単位ランデータであり、合成手段は、
(d−1)合成処理中において、合成後の線画データと
して抽出された単位ランデータのラン長さを累算するこ
とによって合成済みの画素座標を算出し、カレント座標
として記憶するカレント座標算出手段と、(d−2)第
2の一時記憶手段に記憶された複数の線画データのそれ
ぞれについて、走査線ごとに各ランのラン長さを累算し
て各ランの終了位置の主走査座標をラン終了座標として
算出し、前記複数の線画データのそれぞれについて、前
記カレント座標よりも前記ラン終了座標が大きな単位ラ
ンデータの中で、前記ラン終了座標が最も小さいランの
単位ランデータをワーキングデータとして前記第2の一
時記憶手段からそれぞれ読出すとともに、当該ワーキン
グデータを記憶するワーキングデータ管理手段と、(d
−3)前記複数の線画データのそれぞれに対するワーキ
ングデータの貼込み順位とトランスペアレンシとに基づ
いて、前記複数の線画データで表わされる複数の線画を
重ねて仮想的に上方から見たときに優先的に見えるラン
を表わす単位ランデータを、前記ワーキングデータから
抽出して合成後の単位ランデータとする単位ランデータ
生成手段と、を備える。
【0010】
【作用】請求項1に記載した装置では、第1の線画デー
タ転送部が第1のバスラインを介して外部記憶装置から
第1の一時記憶手段に線画データを補充し、また、第2
の線画データ転送部が第2のバスラインを介して第1の
一時記憶手段から第2の一時記憶手段に線画データを補
充する。また、合成手段は第2のバスラインを介して第
2の一時記憶手段から線画データを読出しつつ合成演算
を行なう。従って、合成手段による合成演算と並行して
外部記憶装置から第1の一時記憶手段に線画データを補
充することができる。また、第1の一時記憶手段から第
2の一時記憶手段へのデータの補充は、一時記憶手段同
士なので高速に行なわれる。
【0011】請求項2に記載した装置では、ワーキング
データ管理手段は、カレント座標算出手段で算出された
カレント座標に基づいて、合成後の1つの単位ランデー
タを抽出する際に必要な単位ランデータを、ワーキング
データとして各線画データから読出す。ワーキングデー
タは、合成済みのランの次のランを含む単位ランデータ
なので、合成手段は、ワーキングデータの貼込み順位と
トランスペアレンシに基づいて、各線画データのワーキ
ングデータから合成後の単位ランデータを抽出すること
ができる。
【0012】
【実施例】A.装置の構成 図1は、この発明の一実施例としての画像処理装置の構
成を示すブロック図である。この画像処理装置は、シス
テムバス30と、線画データバス32とを備えており、
システムバス30には、ホストコンピュータ34が接続
されている。ホストコンピュータ34には、さらに操作
ターミナル36が接続されている。
【0013】画像処理装置は、線画合成部40を有して
いる。線画合成部40は、線画合成用コンピュータ42
と、コントロールメモリ44と、合成情報メモリ46
と、入力線画メモリ48と、線画演算メモリ50と、出
力線画メモリ52と、カラーテーブルメモリ56と、入
力線画管理テーブル58とを備えている。線画合成部4
0内のこれらの要素は、線画合成部40内のデータバス
60に接続されている。コントロールメモリ44と合成
情報メモリ46とはシステムバス30にも接続されてお
り、また、2枚の線画メモリ48,52は線画データバ
ス32にも接続されている。
【0014】システムバス30と線画データバス32に
はさらにインタフェイス62を介して外部記憶装置64
(磁気ディスクや光磁気ディスク)が接続されている。
【0015】図1の主な要素の機能は次の通りである。 (a)ホストコンピュータ34:操作ターミナル36で
オペレータにより指示された内容に基づいて、外部記憶
装置64と各メモリ間のデータの転送や、線画合成情報
の解析を行なう。なお、線画合成情報は、合成の対象と
なる線画の線画データのデータファイル名や、複数の線
画を重ねる際の上下関係を表わす合成順データなどを含
む情報であり、予め外部記憶装置64に記憶されてい
る。 (b)操作ターミナル36:オペレータに画像処理装置
の動作状況を知らせるとともに、オペレータが指示を入
力するための装置であり、CRTモニタ、キーボード、
マウスを有している。 (c)線画合成用コンピュータ42:線画データの合成
処理を実行するコンピュータであり、図示しないCPU
とRAMとROMとを有している。図1に示すように、
線画合成用コンピュータ42は、合成部70と、カレン
ト位置算出部72と、ワーキングデータ読出部74と、
線画データ転送部76とを含んでいる。合成部70と、
カレント位置算出部72と、ワーキングデータ読出部7
4と、線画データ転送部76の各機能は、コンピュータ
42によって実行される線画合成プログラムによって実
現されている。合成部70は、本発明における単位ラン
データ生成手段に相当する。なお、これらの機能につい
てはさらに後述する。
【0016】(d)コントロールメモリ44:ホストコ
ンピュータ34と線画合成用コンピュータ42との双方
から同時にアクセス可能なデュアルポートRAMであ
り、各種の実行命令や実行指示を媒介する。 (e)合成情報メモリ46:ホストコンピュータ34で
解析された合成情報を一時記憶するメモリである。合成
情報としては、合成後の線画の大きさ(主走査方向およ
び副走査方向の画素数)、合成材料となる線画(以下、
「入力線画」と呼ぶ)の数、および、入力線画データの
ファイル名と位置(オフセット)と合成順などのデータ
が含まれる。 (f)入力線画メモリ48:外部記憶装置64から読出
された、合成の対象となる線画データを一時記憶するR
AMであり本発明における第1の一時記憶手段に相当す
る。N個の入力線画の線画データを書き込む際には、入
力線画メモリ48のアドレスがほぼN等分される。実際
には、アドレスの上位数ビットを用いて分割するので、
「2の整数乗であってN以上の一番小さな整数」でアド
レスが分割される。入力線画メモリ48に書き込まれる
各線画データの合成情報は合成情報メモリ46に格納さ
れる。
【0017】(g)線画演算メモリ50:本発明の第2
の一時記憶手段に相当するRAMである。入力線画メモ
リ48に記憶された線画データは、さらにこの線画演算
メモリ50に転送され、線画演算メモリ50内の線画デ
ータに基づいて、線画合成用コンピュータ42が合成演
算を行なう。線画演算メモリ50も、入力線画メモリ4
8と同様に入力線画の数Nに基づいて分割される。
【0018】(h)出力線画メモリ52:線画合成用コ
ンピュータ42によって合成された線画データを格納す
る。入力線画メモリ48と出力線画メモリ52とは、2
枚1組で同一アドレスにマッピングされており、ホスト
コンピュータ34からのトグル切換え命令に応じてバス
の接続が切換えられる。すなわち、2枚の線画メモリ4
8,52の一方が線画データバス32に接続され、他方
がデータバス60に接続される。 (i)カラーテーブルメモり56:線画データに含まれ
る各カラーコードに対応する貼込み順位と、YMCK各
色の色データ(網点面積率)と、トランスペアレンシを
示すテーブルを一時記憶する。 (j)入力線画管理テーブル58:入力線画メモリ48
に記憶されている線画データについて、ワーキングデー
タなどを記憶する。このテーブル58の内容については
さらに後述する。 (k)外部記憶装置64:合成の対象となる線画デー
タ、線画合成情報、および合成後の線画データを保存す
る。
【0019】B.処理手順 図2は、実施例における合成処理の処理手順を示すフロ
ーチャートである。ステップS1では、オペレータが操
作ターミナル36から合成情報ファイルを指定する。合
成情報は、前述したように、合成の対象となる線画デー
タのファイル名や、複数の線画の合成順データなどを含
む情報であり、予め外部記憶装置64に記憶されてい
る。図3は、処理手順中における線画データの状態を示
す説明図である。図3(a)は、外部記憶装置64に記
憶されている3つの線画データDp,Dq,Drを示し
ている。ステップS1では、これらの線画データDp,
Dq,Drでそれぞれ表わされる線画IP,IQ,IR
を重ねて合成後の線画を求めることを示す合成情報ファ
イルが指定される。
【0020】ステップS2では、ホストコンピュータ3
4が外部記憶装置64から合成情報ファイルを読出すと
ともに、その内容を解析して合成に必要な線画データの
ファイル名や合成順データなどを得る。
【0021】ステップS3では、ホストコンピュータ3
4が合成情報を合成情報メモリ46に格納するととも
に、合成の対象となる線画の線画データを外部記憶装置
64から読出して入力線画メモリ48に格納する。図3
(b)は、ステップS3において入力線画メモリ48に
書き込まれる線画データを示す説明図である。この実施
例では入力線画の数は3なので入力線画メモリ48は4
つ(2の整数乗で3以上の最小の数)の線画データの領
域に分割され、その中の3つの領域に線画データDp,
Dq,Drの一部がそれぞれ記憶される。図3(b)の
例では、図3(a)の各線画IP,IQ,IRにおいて
破線の左側の画像領域を表わす線画データが入力線画メ
モリ48に書き込まれている。
【0022】なお、入力線画メモリ48において、各線
画IP,IQ,IRには等しい大きさのメモリ領域が割
り当てられている。線画演算メモリ50も同様である。
ランレングスデータでは、同じデータ量で表わされるの
はランの数であり、画像の面積ではないので、入力線画
メモリ48や線画演算メモリ50に記憶される各線画デ
ータによって表わされる線画の面積は互いに異なる。
【0023】線画演算メモリ50に記憶される各線画デ
ータによって表わされる線画の面積は互いに異なるの
で、これらの線画データによって後述する合成演算が進
められ、その中の1つがすべて合成に使用されても、他
の線画データは線画演算メモリ50内に残っている。し
かし、この際に、線画演算メモリ50に線画データが補
充されるので、他の線画データを無駄にすることなく合
成演算を円滑に継続してゆくことができる。
【0024】ステップS4では、ホストコンピュータ3
4がトグル切換え命令を出力し、これに応じて合成情報
メモリ46と入力線画メモリ48がデータバス60側に
切換えられる。この結果、合成情報メモリ46と入力線
画メモリ48が線画合成用コンピュータ42からアクセ
スできるようになる。
【0025】ステップS5では、ホストコンピュータ3
4が線画データのコピー要求命令をコントロールメモリ
44に書き込む。線画合成用コンピュータ42は、コン
トロールメモリ44に書き込まれたコピー要求命令を読
み取り、これに応じてステップS14において線画デー
タのコピーを実行する。ステップS14では、線画合成
用コンピュータ42が入力線画メモリ48に記憶された
線画データを線画演算メモリ50にコピーする。図3
(c)は、このようにして線画演算メモリ50に書き込
まれた線画データを示している。コピーが終了すると、
ステップS15において線画合成用コンピュータ42が
コピー終了報告をコントロールメモリ44に書き込む。
【0026】線画合成用コンピュータ42が線画データ
を入力線画メモリ48から線画演算メモリ50にコピー
している間に、ホストコンピュータ34はステップS6
を実行する。ステップS6では、外部に出力すべき線画
データ(以下、「出力線画データ」と呼ぶ)が出力線画
メモリ52に存在するか否かを調べ、出力線画データが
存在するときには外部記憶装置64に転送する。
【0027】ステップS7では、ホストコンピュータ3
4が、コントロールメモリ44に書き込まれたコピー終
了報告を読取り、コピーが終了したことを判定する。ま
た、トグルの切換命令を発行し、入力線画メモリ48を
線画データバス32側に切換えるとともに、出力線画メ
モリ52をデータバス60側に切換える。
【0028】ステップS8では、ホストコンピュータ3
4が合成命令をコントロールメモリ44に書き込む。線
画合成用コンピュータ42は、コントロールメモリ44
に書き込まれた合成命令を読み取り、これに応じてステ
ップS16において合成演算を実行する。合成演算で
は、図3(d)に示すように、線画演算メモリ50に記
憶された線画データに基づいて合成後の線画データが生
成され、出力線画メモリ52に書き込まれる。なお、ス
テップS16における合成演算の詳細手順については更
に後述する。
【0029】線画合成用コンピュータ42がステップS
16の合成演算を実行している間に、ホストコンピュー
タ34はステップS9において、各線画の次の線画デー
タを、線画データバス32を介して外部記憶装置64か
ら読出して入力線画メモリ48に転送する。図4は、こ
の時の各メモリ内のデータを示す説明図である。図4
(b)には、ステップS9において入力線画メモリ48
に書き込まれた線画データを示している。図4(a)と
(b)に示すデータ転送と並行して、図4(c)と
(d)に示す合成処理も進行している。なお、後述する
ように、入力線画メモリ48から線画演算メモリ50へ
の線画データの補充は、線画演算メモリ50に補充する
必要が生じる度に実行される。
【0030】本発明の特徴の1つは、合成演算の実行中
に線画演算メモリ50に線画データを補充する必要が生
じる度に、入力線画メモリ48から線画演算メモリ50
に線画データを補充し、同時に、入力線画メモリ48に
は外部記憶装置64から線画データを補充していくとこ
ろにある。入力線画メモリ48から線画演算メモリ50
へのデータの転送は、RAM同士の転送なので高速に実
行することができる。したがって、外部記憶装置64か
ら線画演算メモリ50に線画データを直接補充する場合
に比べて高速にデータを転送することが可能である。ま
た、線画データを外部記憶装置64から入力線画メモリ
48に補充する作業は、線画データバス32を介してホ
ストコンピュータ34によって実行される。従って、線
画合成用コンピュータ42が合成演算を実行している間
に、線画データを入力線画メモリ48に補充することが
でき、合成演算の時間を増大させることがないという利
点がある。なお、合成演算中のデータ転送方法について
は後述する。
【0031】ステップS9が終了し、ステップS10に
おいてホストコンピュータ34が線画合成用コンピュー
タ42からの終了報告を受けると、ステップS11にお
いてホストコンピュータ34がトグル切換え命令を出力
してメモリ48,50,52のトグルを必要に応じて切
換える。例えば、出力線画メモリ52がデータバス60
に接続されている場合には、そのトグルを切換えること
によって線画データバス32に接続する。
【0032】合成を継続する場合には、ステップS12
からステップS5に戻り、上述処理を繰り返す。合成が
すべて終了すると、ステップS13において、残ってい
る合成後の線画データDtが出力線画メモリ52から外
部記憶装置64に転送され、格納される。なお、ステッ
プS16の合成演算の途中において出力線画メモリ52
が合成後の線画データで一杯になったときには、その度
に出力線画メモリ52から外部記憶装置64に線画デー
タが転送される。
【0033】C.合成演算中のデータ転送の詳細 線画合成用コンピュータ42による合成演算中に、線画
演算メモリ50に記憶されている複数の線画データの中
の1つが無くなると、ホストコンピュータ34に対して
割込が発生し、線画データが入力線画メモリ48から線
画演算メモリ50に補充される。
【0034】図5は、割込ルーチンによるデータ転送方
法を示す説明図である。図5(a)に示すように、線画
演算メモリ50中の各線画のメモリ領域MRには、2つ
の開始点ポインタB1,B2と、各開始点ポインタに対
応するサイズデータZ1,Z2と、カレントポインタC
Pとが割り当てられている。各開始点ポインタB1,B
2は、1つのメモリ領域MR内に2カ所に分けて記憶さ
れている線画データのそれぞれの最初のアドレスを示し
ている。なお、図5においてアドレスは上から下に向け
て増大している。サイズデータZ1,Z2は、各開始点
ポインタB1,B2以降に保存されている線画データの
サイズを示している。また、カレントポインタCPは、
次に読出される線画データのアドレスを示している。第
1の開始点ポインタB1からカレントポインタCPまで
の領域に記憶されていた線画データが既に合成演算に使
用された線画データである。また、カレントポインタC
Pから、第2のサイズデータZ2の終点までの領域に記
憶されている線画データが未処理の線画データである
(図中、斜線を付して示す)。なお、図5(a)では、
第1と第2の開始点ポインタB1,B2がどちらもメモ
リ領域MRの先頭アドレスを示しており、第2のサイズ
データZ2は0である。
【0035】今、線画演算メモリ50に記憶されている
複数の線画データの中の1つが図5(a)の状態の時
に、線画演算メモリ50中の他の線画データの1つが無
くなった場合を考える。この時、第1の開始点ポインタ
B1からカレントポインタCPまでの領域は空き領域と
なっているので、ここに次の線画データが補充され、図
5(b)の状態となる。この結果、カレントポインタC
Pに等しい位置に第1の開始点ポインタB1が移動し、
第1のサイズデータZ1は第1の開始点ポインタB1か
らメモリ領域MRの終端アドレスまでの領域サイズを示
す値に変更される。また、第2の開始点ポインタB2は
メモリ領域MRの先頭アドレスに移動し、第2のサイズ
データZ2は、有効な線画データの後端のアドレスまで
のサイズを示す値に変更される。線画演算メモリ50中
の他の線画データも同様にして補充される。なお、図5
(b)では、白地部で示す空き領域が残されているが、
カレントポインタCPの位置に至るまで線画データを補
充して、メモリ領域MRに空き領域が無いようにしても
よい。
【0036】図5(b)の後で、合成演算が継続される
と、第1の開始点ポインタB1の位置から下に向かって
線画データが読出されて合成に使用され、メモリ領域M
Rの終端にくると、メモリ領域MRの先頭(第2の開始
点ポインタB2で示される)から線画データが引き続き
読出される。図5(c)は、先頭アドレス以降のいくつ
かのデータが合成処理に使用された時点を示している。
【0037】図5(c)の状態において、線画演算メモ
リ50中の他の線画データの1つが無くなると、線画デ
ータが再度補充され、図5(d)の状態となる。この時
にも、前回と同様に、カレントポインタCPに等しい位
置に第1の開始点ポインタB1が移動し、第1のサイズ
データZ1は第1の開始点ポインタB1からメモリ領域
MRの終端アドレスまでの領域サイズを示す値に変更さ
れる。また、第2の開始点ポインタB2はメモリ領域M
Rの先頭アドレスに移動し、第2のサイズデータZ2
は、有効な線画データの後端のアドレスまでのサイズを
示す値に変更される。
【0038】図5(e)は、図5(b)から(c)に至
る途中の状態であり、カレントポインタCPが第1の開
始点ポインタB1の位置からメモリ領域MRの終端に至
る前の状態である。この状態において線画演算メモリ5
0中の他の線画データの1つが無くなると、線画データ
が再度補充されて図5(f)の状態となる。この時にも
開始点ポインタB1,B2とサイズデータZ1,Z2と
が、上述の場合と同様に変更される。
【0039】このように、線画演算メモリ50中の1つ
の線画データが無くなる度に、線画演算メモリ50中の
各線画データを入力線画メモリ48から補充するように
すれば、合成演算の処理時間を過度に増大させることな
く、大きな線画を合成することが可能である。また、出
力線画メモリ52が合成後の線画データで一杯になる度
に、出力線画メモリ52から外部記憶装置64に線画デ
ータが転送されるので、合成演算で生成された線画デー
タを無駄にすることなく、大きな線画を合成することが
できるという利点もある。
【0040】D.合成演算の詳細 図2のステップS16における合成処理の詳細な手順を
説明する前に、線画データの構造や処理対象となる線画
データの例について説明する。図6は、線画データの構
造を示す説明図である。線画データは、ファイルヘッダ
と、カラーテーブルと、ランレングスデータとを含んで
いる。ランレングスデータは、ランの色などを表わすカ
ラーコードとラン長さとで構成されている。カラーテー
ブルは、各カラーコードに対する貼込み順位とトランス
ペアレンシと色データとを示すデータである。貼込み順
位は、そのランと他の線画のランとを重ねた時の上下関
係を示す順位であり、この実施例では順位の大きなラン
が上部になるものと定義されている。色データは、各色
成分の網点面積率の値を示すデータである。トランスペ
アレンシは、YMCKの各色成分について個別に指定さ
れており、次のような意味を表わしている。
【0041】トランスペアレンシは「透明」という意味
を表わすデータであり、上部の線画でトランスペアレン
シが1の部分は下部側にある線画が透けて見え、下部側
の線画の相当部分が合成後の線画部分として採用され
る。一方、上部の線画でトランスペアレンシが0の部分
では、その線画部分がそのまま合成後の線画部分として
採用される。図7は、トランスペアレンシの意味を示す
説明図である。図7に示すように、各色成分について、
上部の線画でトランスペアレンシが1の部分では下部の
線画のトランスペアレンシと色データとが合成後のデー
タに使用され、上部の線画でトランスペアレンシが0の
部分では上部の線画のトランスペアレンシと色データが
そのまま合成後のデータに使用される。
【0042】図8は、処理の対象となる2つの線画デー
タDp,Dqの一部と、これらの2つの線画データを合
成した時に得られる線画データDsの内容を示す説明図
である。図8では、カラーコードとラン長さの他に、カ
ラーコードに対応する貼込み順位と、色データ(網点面
積率)と、トランスペアレンシとが示されている。な
お、図8では、各線画データごとに異なるカラーテーブ
ルが使用されている。なお、以下では1つのランを表わ
す1組のランレングスデータ(Dp(1),Dp(2)
など)を「単位ランデータ」と呼ぶ。実際には、図3お
よび図4に示すように3つ以上の線画データを同時に合
成することも可能であるが、説明の便宜上、以下では主
に2つの線画データを合成する場合に対応した図面を用
いて説明する。
【0043】図9は、図8の各線画データDp,Dq,
Dsに対応する線画IP,IQ,ISを示す概念図であ
る。なお、図中の斜線部は単に画線部(実際の線画像部
分)を示すもので、相互に同じ画線を意味していない。
これらの線画においては、主走査座標Ywの最大値は8
0である。従って、各線画データの単位ランデータのう
ちで、累積したラン長さが80を越えるものは、第2番
目の走査線以降のランを示すデータである。
【0044】図8の右端には、各単位ランデータの副走
査座標Xwも示されている。副走査座標Xwは主走査方
向に沿った走査線の位置を示している。第1番目の走査
線では、第1の線画データDpの貼込み順位(=1)が
第2の線画データDqの貼込み順位(=2)よりも低い
ので、第1の線画IPの上に第2の線画IQが貼込まれ
るように合成される。また、第2番目の走査線ではこれ
と逆に、第1の線画データDpの貼込み順位(=3)が
第2の線画データDqの貼込み順位(=2)よりも高い
ので、第2の線画IQの上に第1の線画IPが貼込まれ
るように合成される。
【0045】図10は、2つの線画IP,IQから線画
ISが合成される様子を立体的に示す概念図である。図
10(a)に示すように、第1番目の走査線では第1の
線画IPの上に第2の線画IQが貼込まれて線画ISが
合成され、図10(b)に示すように、第2番目の走査
線では第2の線画IQの上に第1の線画IPが貼込まれ
て線画ISが合成される。なお、上記の例のように、1
つの走査線上の貼込み順位が一定である必要はなく、各
ラン毎に異なる貼込み順位を変更してもよい。
【0046】図11は、図2のステップS16における
合成演算の詳細手順を示すフローチャートである。ステ
ップS21では、線画合成用コンピュータ42がコント
ロールメモリ44に書き込まれた合成命令を検出する。
ステップS22では、処理パラメータであるカレント線
画ポインタ、カレント位置ポインタが初期設定される。
カレント線画ポインタは、合成中の線画データDtを示
すポインタである。カレント位置ポインタは、合成中の
線画において合成が終了している最後の画素の座標(X
c,Yc)を示すポインタであり、(0,0)に初期記
設定される。なお、以下の処理において、カレント位置
ポインタは、カレント位置算出部72(図1)によって
算出される。
【0047】ステップS24では、カレント位置ポイン
タに続くランのランレングスデータが合成部70によっ
て合成される。図12および図13は、ステップS24
の詳細手順を示すフローチャートである。まず、ステッ
プT31では、1番目の線画IPの1つの単位ランデー
タが線画演算メモリ50から入力線画管理テーブル58
に読み込まれ、第1のワーキングデータとして登録され
る。図14は、カレント位置ポインタと入力線画管理テ
ーブル58の内容を示す説明図である。
【0048】図14に示すように、入力線画管理テーブ
ル58には、合成前の2つの線画データについて、それ
ぞれ1つの単位ランデータがワーキングデータWD1,
WD2として登録される。ステップT31では1番目の
線画データDpの最初の単位ランデータが第1のワーキ
ングデータWD1として登録され、第2のワーキングデ
ータWD2は未登録である。入力線画管理テーブル58
には、各ワーキングデータWD1,WD2について、貼
込み順位と、色データと、トランスペアレンシTBと、
ラン長さと、ラン終了点の主走査座標Ywと、副走査座
標Xwとが登録される。ワーキングデータとしては、カ
レント位置ポインタの主走査座標値Ycよりもラン終了
点の主走査座標Ywが大きな単位ランデータが常に採用
される。合成処理の初期には、カレント位置ポインタ
(Xc,Yc)が(0,0)なので、ワーキングデータ
としては各線画データの最初のデータがワーキングデー
タとして入力線画管理テーブル58に登録される。な
お、ワーキングデータの登録は、ワーキングデータ読出
部74(図1)によって行なわれる。
【0049】ステップT32は、合成前の線画データを
指定するパラメータiを2からNになるまで変化させ、
パラメータiの各値に対してステップT33〜T37の
処理を繰り返すことを示している。ここで、Nは入力線
画の数であり、この実施例ではN=3である。パラメー
タi=1,2,3には入力線画データDp,Dq,Dr
(図3)がそれぞれ対応する。
【0050】ステップT33では、パラメータi=2で
示される2番目の線画データDqの単位ランデータが第
2のランデータWD2として入力線画管理テーブル58
に登録される。図14の(a)は、ステップT33の時
点における入力線画管理テーブル58の登録内容を示し
ている。ステップT34では、第1と第2のワーキング
データWD1,WD2の貼込み順位が比較され、第2の
ワーキングデータWD2の貼込み順位が上位の場合には
ステップT35が実行され、一方、第1のワーキングデ
ータWD1の貼込み順位が上位の場合にはステップT3
6が実行される。ステップT35とステップT36の処
理内容は同一であり、第1と第2のワーキングデータの
いずれが上位であるかが異なるだけである。
【0051】図13は、ステップT35とステップT3
6に共通する処理手順を示すフローチャートである。ス
テップT41では、貼込み順位が上位にあるワーキング
データの4つの色成分YMCKの中で、すくなくとも1
つの色成分のトランスペアレンシTBが1であるか否か
が判断される。全色成分のトランスペアレンシTBが0
(不透明)の場合には、ステップT49が実行され、上
位のワーキングデータの内容が第1のワーキングデータ
WD1として採用される。ステップT49が終了する
と、図12のステップT37に移行する。
【0052】ステップT41において、少なくとも1つ
の色成分のトランスペアレンシTBが1(透明)である
場合には、ステップT42において、第1のワーキング
データWD1のラン長さが更新される。図14(a)の
場合に対してはこのステップT42が実行される。具体
的には、第1のワーキングデータWD1の主走査座標Y
w1とカレント位置ポインタYcとの差分(Yw1−Y
c)と、第2のワーキングデータWD2の主走査座標Y
w2とカレント位置ポインタYcとの差分(Yw2−Y
c)とが算出される。そして、2つの差分の中の小さな
値が、更新後の新たな第1のワーキングデータのラン長
さとして採用される。図14(a)の例では、カレント
位置ポインタYcが0であり、差分(Yw1−Yc)と
(Yw2−Yc)の値がそれぞれ30と40なので、そ
の小さい方の値30が更新後の新たな第1のワーキング
データWD1(図14(b)参照)のラン長さとして採
用される。
【0053】次のステップT43〜T47は、第1のワ
ーキングデータWD1の色データとトランスペアレンシ
とを更新する手順である。ステップT43では、処理の
対象となる色成分がYMCKの中から1つ選択される。
ステップT44では、上位のワーキングデータにおける
トランスペアレンシTBが1か否かが判定される。この
トランスペアレンシTBが1のときはステップT45が
実行され、0の時はステップT46が実行される。ステ
ップT45では、下位のワーキングデータの色データと
トランスペアレンシが、更新後の新たな第1のワーキン
グデータの色データとトランスペアレンシとして採用さ
れる。一方、ステップT46では、上位のワーキングデ
ータの色データとトランスペアレンシが、更新後の新た
な第1のワーキングデータの色データとトランスペアレ
ンシとして採用される。
【0054】ステップT45またはステップT46が終
了すると、ステップT47においてYMCK各色成分に
対するステップT44〜T46の処理が終了したか否か
が判断される。終了していなければ、ステップT43に
戻り、次の色成分が選択されてステップT43〜T47
が繰り返される。ステップT48では、上位のワーキン
グデータの貼込み順位が更新後の第1のワーキングデー
タWD1の貼込み順位として採用される。図14(b)
は、こうして更新された第1のワーキングデータWD1
を示している。
【0055】図12に戻り、ステップT35またはT3
6が終了すると、ステップT37に移行し、パラメータ
iがN未満のときにはステップT32に戻ってパラメー
タiが1だけインクリメントされ、ステップT33以降
の処理が繰り返される。すなわち、ステップT33にお
いてパラメータi(=3)で示される3番目の線画デー
タDrから1つの単位ランデータが第2のワーキングデ
ータWD2として読出され(図14(b)の下部参
照)、上記の処理が実行される。
【0056】N個の入力線画についてステップT32〜
T37が終了した後の第1のワーキングデータWD1の
内容は、N個の入力線画を合成して得られた新たな単位
ランデータDtに相当する。そこで、次に図11のステ
ップS25が実行され、合成後の単位ランデータが出力
線画メモリ52に書き込まれる。
【0057】ステップS26では、カレント位置ポイン
タ(Xc,Yc)が更新される。すなわち、出力線画メ
モリ52に書き込まれた単位ランデータのラン終了点の
主走査座標Ywが、更新されたカレント位置ポインタの
主走査座標Ycとして採用される。なお、1本の走査線
について合成を終了するたびに、カレント位置ポインタ
の副走査座標Xcも更新される。ステップS27では、
合成が終了したか否かが判定される。N個の入力線画デ
ータの内で、未処理の単位ランデータが残っている場合
には、ステップS24に戻り、上述の手順が繰り返され
る。
【0058】こうして、合成後の線画データDtについ
て各ランの貼込み順位と、色データと、トランスペアレ
ンシと、ラン長さとが決定されると、線画データDt用
のカラーテーブルが作成される。カラーテーブルは、貼
込み順位と色データとトランスペアレンシとの異なる組
み合わせごとに異なるカラーコードが割り当てられたテ
ーブルである。このカラーテーブルは、図6に示すよう
に、ランレングスデータとともに線画データDtを構成
する。合成が終了すると、ステップS28において線画
合成用コンピュータ42がコントロールメモリ44に終
了報告を書き込む。ホストコンピュータ34は、コント
ロールメモリ44に書き込まれた終了報告を読取り、前
述したステップS10〜S13を実行することによっ
て、合成後の線画データDtを外部記憶装置64に転送
する。
【0059】E.変形例 なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において
実施することが可能であり、例えば次のような変形も可
能である。 (1)上記実施例では、合成前の線画にオフセット(合
成後の線画の原点からの位置ずれ)がないものとした
が、オフセットのある線画については、以下のように工
夫することによって上記と同様に合成することができ
る。図15は、オフセットのある2つの線画I1,I2
を合成して線画I3を作成する場合を示す説明図であ
る。線画I1,I2のオフセットはそれぞれ(X1,Y
1),(X2,Y2)であるとする。
【0060】合成の際には、合成後の線画I3の領域内
であって各線画I1,I2の周辺にある部分は下地領域
であるされ、各線画I1,I2の線画データに下地を表
わすランレングスデータが追加される。例えば、第1の
線画I1において、副走査座標(X1−1)までの各走
査線には、下地を表わすランレングスデータ(貼込み順
位が1、トランスペアレンシが1、各色成分の網点面積
率が0%)が割り当てられる。また、図15上で第1の
線画I1の上側にある幅Y1の領域を表わすランレング
スデータとして、各走査線の先頭にラン長さY1で下地
と同じカラーコードの単位ランデータが追加される。ま
た、各走査線の後ろ側にはラン長さ(Ymax −Y1−W
Y1)で下地と同じカラーコードの単位ランデータが追
加される。ここで、Ymax は合成後の線画I3の主走査
座標の最大値、WY1は線画I1の主走査方向の幅であ
る。なお、第2の線画の線画データも、第1の線画と同
様に、オフセットに応じて単位ランデータが追加され
る。こうすれば、合成前の各線画I1、I2の線画デー
タが合成後の線画I3と同じ大きさの画像領域を表わす
データになるので、上述した方法で合成することによっ
て、合成後の線画I3の線画データを作成することがで
きる。3個以上の線画を合成する場合も同様である。
【0061】(2)上記実施例では、単位ランデータが
カラーコードとラン長さで構成されているとしたが、単
位ランデータはこれ以外の形式のものでもよく、例え
ば、ラン長さの代わりにランの終了座標を示すデータを
有するものでもよい。単位ランデータは、一般に、各ラ
ンのラン長さと、各ランの色を表わす色データと、複数
の線画を重ねて仮想的に上方から見た時に下部側にある
線画が優先的に見えるか否かを各ランについて示すトラ
ンスペアレンシデータと、貼込み順位と、を実質的に含
むものであればよい。
【0062】(3)上記実施例では、各線画において、
貼込み順位と色データとトランスペアレンシの組合わせ
が同じランに対しては同じカラーコードが割り当てられ
ていたが、これらの3つの組合わせが同じランに対して
異なるカラーコードが割り当てられていてもよい。ま
た、上記実施例では各線画ごとにそれぞれ異なるカラー
テーブルが定義されていたが、すべての線画について共
通のカラーテーブルを使用してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た装置によれば、合成手段による合成演算と並行して外
部記憶装置から第1の一時記憶手段に線画データを補充
することができるので、線画データを合成装置内に補充
する際に合成演算の実行を過度に遅延させることがな
く、合成演算を高速に行なうことができるという効果が
ある。特に、第1の一時記憶手段から第2の一時記憶手
段へのデータの補充は外部記憶装置からのデータ転送に
比べて高速に行なわれるので、全体の合成処理時間を短
縮する効果がある。
【0064】また、請求項2に記載した装置によれば、
ワーキングデータ管理手段が記憶するワーキングデータ
が、合成済みのランの次のランを含む単位ランデータな
ので、合成手段は、ワーキングデータの貼込み順位とト
ランスペアレンシに基づいて、各線画データのワーキン
グデータから合成後の単位ランデータを抽出することが
できる。従って、線画データのランレングスデータを復
元することなくランレングスデータのままで線画データ
を合成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての画像処理装置の構
成を示すブロック図。
【図2】実施例における合成処理の全体手順を示すフロ
ーチャート。
【図3】合成処理中の線画データの転送を示す説明図。
【図4】合成処理中の線画データの転送を示す説明図。
【図5】合成処理中の割込ルーチンによるデータ転送を
示す説明図。
【図6】線画データの構造を示す説明図。
【図7】トランスペアレンシの意味を示す説明図。
【図8】2つの入力線画データの一部と、これらを合成
して得られる線画データの内容を示す説明図。
【図9】図8の各線画データに対応する線画を示す概念
図。
【図10】図9の線画の合成処理を立体的に示す概念
図。
【図11】ステップS16における合成演算の詳細手順
を示すフローチャート。
【図12】ステップS24における単位ランデータの抽
出手順を示すフローチャート。
【図13】ステップT35およびT36の詳細手順を示
すフローチャート。
【図14】カレント位置ポインタと入力線画管理テーブ
ルの内容を示す説明図。
【図15】オフセットのある2つの線画を合成する場合
を示す説明図。
【符号の説明】
30 システムバス 32 線画データバス 34 ホストコンピュータ 36 操作ターミナル 40 線画合成部 42 線画合成用コンピュータ 44 コントロールメモリ 46 合成情報メモリ 48 入力線画メモリ 50 線画演算メモリ 52 出力線画メモリ 56 カラーテーブルメモリ 58 入力線画管理テーブル 60 データバス 62 インタフェイス 64 外部記憶装置 70 合成部 72 カレント位置算出部 74 ワーキングデータ読出部 B1 開始点ポインタ B2 開始点ポインタ CP カレントポインタ Dp 入力線画データ Dq 入力線画データ Dr 線画データ Ds 線画データ Dt 線画データ MR メモリ領域 N 入力線画の数 TB トランスペアレンシ WD1 ワーキングデータ WD2 ワーキングデータ Xc カレント位置ポインタの副走査座標 Xw 副走査座標 Yc カレント位置ポインタの主走査座標 Yw 主走査座標 Z1 サイズデータ i 入力線画を示すパラメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−211601(JP,A) 特開 昭62−100873(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/387 G06T 1/00 H04N 1/419

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランレングスデータを含む複数の線画デ
    ータに基づいて、複数の線画を互いに重ねあわせた合成
    線画を表わす線画データを合成する装置であって、 (a)前記複数の線画データのそれぞれの少なくとも一
    部を記憶する第1の一時記憶手段と、 (b)前記複数の線画データを、所定の第1のバスライ
    ンを介して外部記憶装置から読み出すとともに前記第1
    の一時記憶手段に補充する第1の線画データ転送部と、 (c)前記複数の線画データのそれぞれの一部を記憶す
    る第2の一時記憶手段と、 (d)前記第2の一時記憶手段に記憶された前記複数の
    線画データを所定の第2のバスラインを介して読出しつ
    つ、読出した複数の線画データに基づいて新たな線画デ
    ータを合成する合成手段と、 (e)前記第2の一時記憶手段に記憶されている複数の
    線画データの少なくとも1つを補充する必要が生じた状
    態を検出するとともに、前記複数の線画データのそれぞ
    れの一部を、前記第2のバスラインを介して前記第1の
    一時記憶手段から読み出すとともに前記第2の一時記憶
    手段に補充する第2の線画データ転送部と、 を備えることを特徴とする線画データ合成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の線画データ合成装置であ
    って、 線画データ中のランレングスデータを構成する単位ラン
    データが、各ランのラン長さと、各ランの色を表わす色
    データと、複数の線画を重ねて仮想的に上方から見た時
    に下部側にある線画が優先的に見えるか否かを各ランに
    ついて示すトランスペアレンシデータと、複数の線画を
    重ねる際の上下関係を表わす貼込み順位と、を実質的に
    含む単位ランデータであり、 合成手段は、 (d−1)合成処理中において、合成後の線画データと
    して抽出された単位ランデータのラン長さを累算するこ
    とによって合成済みの画素座標を算出し、カレント座標
    として記憶するカレント座標算出手段と、 (d−2)第2の一時記憶手段に記憶された複数の線画
    データのそれぞれについて、走査線ごとに各ランのラン
    長さを累算して各ランの終了位置の主走査座標をラン終
    了座標として算出し、 前記複数の線画データのそれぞれについて、前記カレン
    ト座標よりも前記ラン終了座標が大きな単位ランデータ
    の中で、前記ラン終了座標が最も小さいランの単位ラン
    データをワーキングデータとして前記第2の一時記憶手
    段からそれぞれ読出すとともに、当該ワーキングデータ
    を記憶するワーキングデータ管理手段と、 (d−3)前記複数の線画データのそれぞれに対するワ
    ーキングデータの貼込み順位とトランスペアレンシとに
    基づいて、前記複数の線画データで表わされる複数の線
    画を重ねて仮想的に上方から見たときに優先的に見える
    ランを表わす単位ランデータを、前記ワーキングデータ
    から抽出して合成後の単位ランデータとする単位ランデ
    ータ生成手段と、 を備える線画データ合成装置。
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