JPH07295787A - 演算処理装置 - Google Patents

演算処理装置

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JPH07295787A
JPH07295787A JP6082783A JP8278394A JPH07295787A JP H07295787 A JPH07295787 A JP H07295787A JP 6082783 A JP6082783 A JP 6082783A JP 8278394 A JP8278394 A JP 8278394A JP H07295787 A JPH07295787 A JP H07295787A
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JP6082783A
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Masanobu Fukushima
正展 福島
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F15/00Digital computers in general; Data processing equipment in general
    • G06F15/76Architectures of general purpose stored program computers
    • G06F15/78Architectures of general purpose stored program computers comprising a single central processing unit

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Generation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め決められたデータを演算対象とする演算
処理の時間短縮化等が図れる演算処理装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 予め決められたデータが格納される入力デー
タ記憶装置1と、演算を行う演算部2と、演算結果が格
納される出力データ記憶装置3とを備え、入力データ記
憶装置1から読み出されたデータが既演算結果を利用で
きないデータであれば当該読み出されたデータについて
前記演算部3にて演算した演算結果を出力データ記憶装
置3及び出力データキャッシュ12に格納する一方、入
力データ記憶装置1から読み出されたデータが既演算結
果を利用できるデータであれば前記出力データキャッシ
ュ12に格納されている既演算結果を出力データ記憶装
置3に格納する切換制御手段(マルチプレクサ13,デ
コータ7,シーケンスコントローラ8等)を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め決められたデータ
に対して所定の演算処理を行う演算処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】予め決められたデータに対して所定の演
算を行う演算処理装置は、例えば、3次元グラフックス
装置、ドライビングシミュレータ、或いはゲーム機など
に用いられている。この種の演算処理装置では、予め決
められたデータは、通常はROM(Read Only
Memory)で構成される入力データ記憶装置内に
格納される。そして、この予め決められた値を持つデー
タは、指定されたパラメータによって演算され、通常は
RAM(Randam Access Memory)
で構成される出力データ記憶装置に格納される。
【0003】図13は従来の演算処理装置の概略構成を
示すブロック図である。入力データ記憶装置31内に
は、演算対象であるデータが格納されている。データの
読み出しアドレスは入力アドレスジェネレータ34によ
り生成される。入力データ記憶装置31から読み出され
たデータは、演算部32によって演算処理される。演算
部32は、加減算を行う加減算器、乗算を行う乗算器、
及び割算を行う割算器等の演算器や、パラメータを格納
するためのレジスタ、セレクタ、並びにバス等から構成
される。この演算部32の演算結果は、出力データ記憶
装置33に書き込まれる。演算結果書込用のアドレス
は、出力アドレスジェネレータ35によって生成され
る。
【0004】プログラム記憶装置36には、システムに
どのような処理をさせるかを記述したプログラムが格納
されている。具体的には、入力データのどの部分をどの
ようなパラメータを用いて、どのようなハードウェア資
源を用いて、どのような演算を行うかを指定したプログ
ラムが格納されている。このようなプログラムは、この
演算処理装置において読み出され、デコーダー37で解
釈される。システムの全体を制御するシーケンスコント
ローラ38は、各回路を制御するための制御信号を生成
してこれを各回路に供給する。
【0005】次に、上記の演算処理装置が、3次元のグ
ラフィック装置に用いられる幾何演算処理装置である場
合について説明する。
【0006】3次元グラフィック装置では、ポリゴン
(多角形)で表現されたデータを、アフィン変換と呼ば
れる行列演算によって幾何変換することにより、オブジ
ェクトとよばれる物体を画面上で移動させたり回転させ
たりして表示する。
【0007】オブジェクトは、入力データ記憶装置31
内に(x,y,z)の3次元座標で表現されている。オ
ブジェクトの例としては、ドライブシュミレータでは、
車や列車、道路、信号、標識、山、川、橋等があるが、
説明を簡単にする為、正6面体(立方体)のデータが浮
動小数点のフォーマットで格納されていると仮定して説
明する。この正6面体のオブジェクトモデルを図14
(a)(b)に示し、システムが扱うオブジェクトのデ
ータを図15に示す。
【0008】正6面体のオブジェクトは、ポリゴン1〜
ポリゴン6の6つのボリゴンで構成される。オブジェク
トは、(X1,Y1,Z1)〜(X8,Y8,Z8)の
8つの端点で構成されるが、ポリゴン毎のデータフォー
マットとなっているため入力データ記憶装置31内で
は、6×4=24個のX,Y,Z座標として表されてい
る。このようにポリゴン毎のデータフォーマットとする
のは、3次元グラフィック装置では、幾何演算処理の後
に描画のための処理があり、この処理でクリッピングや
隠面処理やマッピング等をポリゴン毎に処理するからで
ある。
【0009】図16は上記従来の演算処理装置で行われ
る処理の内容を示したフローチャートである。まず、命
令の読み込み(ステップ101)及びそのデコード(ス
テップ102)を行った後、Xデータリード(ステップ
103)、Yデータリード(ステップ104)、及びZ
データリード(ステップ105)を実行し、演算処理を
行う(ステップ106)。そして、演算結果であるX′
データのライト(ステップ107)、Y′データのライ
ト(ステップ108)、及びZ′データのライト(ステ
ップ109)を実行し、全てのデータを指定された数処
理したならば演算処理を終了する(ステップ110)。
なお、ステップ110の演算内容としては、オブジェク
トの拡大/縮小(オブジェクトの大きさを変更する)、
オブジェクトの回転、ワールド座標展開(オブジェクト
座標で表されたデータをワールド座標で表された空間に
配置する)、及び視野変換(視点の座標と視線方向をも
とに、ワールド空間を変換する)等があり、計算量も非
常に多いが、上記のフローチャートでは、簡単のため単
に演算処理としている。
【0010】上記のフローチャートに示された処理によ
れば、X,Y,Zのデータリード処理と演算処理と演算
結果を表すX’,Y’,Z’のライト処理のループの実
行時間を、1個のデータのリード・ライトを1サイク
ル、演算処理を44サイクルと仮定すると、オブジェク
トの処理時間は一つの端点で(3+44+3)サイクル
であるから、50×24=1200サイクルが必要にな
る。
【0011】ところで、このような演算処理装置の性能
を評価する一つの尺度として、演算のスループット(単
位時間内に演算処理されて出力される量)があり、この
スループットを高めるために様々な技術が使用されてい
る。
【0012】以下、これらの技術を例示すると、
【0013】1.入力データ記憶装置と演算用ハードウ
ェアとの間、及び演算用ハードウェアと出力装置データ
記憶装置との間のI/O(Input Output)
のスピードを上げる技術がある。例えば、記憶装置にア
クセス時間(読み出し書き込み時間)の短い高性能な装
置を用いたり、アクセスに使われるデータのバス幅を広
げたものが知られている。
【0014】2.演算用のハードウェアの速度を上げる
為のパイプライン処理がある。即ち、処理を細かなステ
ップに分けて、その処理毎にフリップフロップを設け、
短い時間で動作できるようにハードウェアを構成し、ハ
ードウェアの動作クロックスピードを上げる処理を行
う。
【0015】3.LSI(Large Scale I
ntegrared Circuit:大規模集積回
路)にシステムの多くの機能を集積する技術がある。
【0016】4.演算のプログラムにおいて、1つの命
令によって複数のデータを計算するような、ベクトル化
された命令を持つシステム技術がある。ベクトル命令
は、「データの所定アドレスから所定個数のデータに所
定の演算を施せ」というような命令指定である。このよ
うな命令を用いれば、ソフトウェアプログラムでループ
を回すよりも、高速化が実現できる。
【0017】5.並列に演算処理装置を並べた並列シス
テム技術がある。以上の技術について、特開昭63−1
27365号公報、特開平2−118782号公報、及
び特開昭64−17165号公報参照。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハード
ウェアの技術の向上にも限界があり、グラフィックスの
リアルタイムシステム等の特に高速化が要求されている
システムでは、高品位な画像を生成するために必要な演
算量を十分に得ることができない。
【0019】一方、ベクトル命令を使用して高速なシス
テムを構成することが可能だが、このベクトルシステム
では、或るデータは或る演算フローで行い、次のデータ
はこれと異なる演算フローで行うというような細かな制
御は困難である。
【0020】また、ベクトル化されていない通常の命令
を用いて、システムを構築した場合には、データ毎に演
算フローを変える場合はプログラムでループを回して、
条件を判断して分岐を行わせる必要があり、条件判断の
ための命令の実行時間や分岐処理の実行時間等のオーバ
ーヘッドが出てしまう。
【0021】また、ソフトウェアの条件分岐を使用した
ループでなく、DSP(Digital Signal
Processor)等でよく使用されているハード
ウェアループシステムを用いた場合も、ベクトル命令と
同じで演算フローの制御は難しくなる。従って、現状の
単体システムでは、スループットは十分でなく、ハード
ウェアを追加して、コストが高くなる欠点を持つ並列シ
ステムを構成しているのが実情である。
【0022】本発明は、上記の事情に鑑み、予め決めら
れたデータを演算対象とする演算処理の時間短縮化等が
図れる演算処理装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
演算対象となる予め決められたデータが格納される入力
データ記憶装置と、上記データについて演算を行う演算
部と、演算結果が格納される出力データ記憶装置とを備
え、次段処理回路に同一データの演算結果を重複して供
給する演算処理装置において、前記入力データ記憶装置
から読み出されたデータが既演算結果を利用できないデ
ータであれば当該読み出されたデータについて前記演算
部にて演算した演算結果を出力データ記憶装置及びキャ
ッシュメモリに格納する一方、前記入力データ記憶装置
から読み出されたデータが既演算結果を利用できるデー
タであれば前記キャッシュメモリに格納されている既演
算結果を出力データ記憶装置に格納する切換制御手段を
備えていることを特徴とする。
【0024】本発明の第2の構成は、演算対象となるデ
ータが格納される入力データ記憶装置と、上記データに
ついて演算を行う演算部と、演算結果が格納される出力
データ記憶装置とを備え、次段処理回路に同一データの
演算結果を重複して供給する演算処理装置において、前
記入力データ記憶装置から読み出されたデータが既演算
結果を利用できないデータであれば当該読み出されたデ
ータについて前記演算部にて演算した演算結果を出力デ
ータ記憶装置に格納する一方、前記入力データ記憶装置
から読み出されたデータが既演算結果を利用できるデー
タであれば前記出力データ記憶装置から読み出してデー
タレジスタに一時的に保持している既演算結果を出力デ
ータ記憶装置に格納する切換制御手段を備えていること
を特徴とする。
【0025】本発明の第3の構成は、演算対象となるデ
ータが格納される入力データ記憶装置と、上記データに
ついて演算を行う演算部と、演算結果が格納される出力
データ記憶装置とを備え、次段処理回路に同一データの
演算結果を重複して供給する演算処理装置において、前
記入力データ記憶装置から読み出されたデータが既演算
結果を利用できないデータであれば当該読み出されたデ
ータについて前記演算部にて演算した演算結果を出力デ
ータ記憶装置に格納する一方、前記入力データ記憶装置
から読み出されたデータが既演算結果を利用できるデー
タであればその利用すべきデータを示す識別データを出
力データ記憶装置に格納する切換制御手段を備えている
ことを特徴とする。
【0026】本発明の第4の構成は、演算対象となるデ
ータが格納される入力データ記憶装置と、上記データに
ついて演算を行う演算部と、演算結果が格納される出力
データ記憶装置とを備え、次段処理回路に同一データの
演算結果を重複して供給する演算処理装置において、前
記入力データ記憶装置には、演算すべきデータが重複し
ないように集約されて格納されているとともに、出力デ
ータ記憶装置から演算結果を読み出すときに前記集約さ
れた状態から次段処理回路に同一データの演算結果を重
複して供給するためのデータ読出順序を格納したデータ
構造記憶装置を備えていることを特徴とする。
【0027】本発明の第5の構成は、第1乃至第3のい
ずれかの構成において、入力データ記憶装置には、演算
対象として既に存在しているデータと重複するデータに
代え、既演算結果を利用できることを示すものとして識
別データ及び/又は既演算結果を利用するための既演算
結果格納アドレスを示すデータが格納されているととも
に、これらデータを解読するデコーダが備えられてい
る。
【0028】本発明の第6の構成は、第1乃至第3のい
ずれかの構成において、既演算結果を利用できることを
示す指令及び/又は既演算結果を利用するための既演算
結果格納アドレスを示すデータがコントロール手段から
供給されるように構成されている。
【0029】本発明の第7の構成は、第1乃至第3のい
ずれかの構成において、切換制御手段の切換部として出
力データ記憶装置の手前にマルチプレクサを備えてい
る。
【0030】
【作用】上記第1の構成によれば、次段処理回路に演算
結果を重複して供給することを実現しつつ、重複するデ
ータについては演算対象外として演算対象となるデータ
数を減らして演算処理時間の短縮化を図ることができ
る。また、第2の構成よりも処理の高速化が図れる。
【0031】上記第2の構成によれば、次段処理回路に
演算結果を重複して供給することを実現しつつ、重複す
るデータについては演算対象外として演算対象となるデ
ータ数を減らして演算処理時間の短縮化を図ることがで
きる。また、第1の構成におけるキャッシュメモリを必
要としないのでハードウェアの増大が回避される。
【0032】上記第3の構成によれば、次段処理回路に
おいては上記識別データを読み出したときにアドレスデ
ータに従って再び出力データ記憶装置から既演算結果を
読み出す処理等が必要になるものの、次段処理回路に演
算結果を重複して供給することを実現しつつ、重複する
データについては演算対象外として演算対象となるデー
タ数を減らして演算処理時間の短縮化を図ることができ
る。
【0033】上記第4の構成によれば、前記の入力デー
タ記憶装置には、演算すべきデータが重複しないように
集約されて格納され、また、出力データ記憶装置につい
ても演算結果のみを重複せずに記憶すればよいから、両
記憶装置の容量を小さくできるとともに演算処理時間の
短縮化が図れる。そして、出力データ記憶装置から既演
算結果を読み出すときには、データ構造記憶装置による
データ読出順序によって前記集約された状態から次段処
理回路に演算結果を重複して供給することができる。ま
た、識別データか否かの判断、及びこの判断に基づき演
算部にて既に演算されている既演算結果を出力データ記
憶装置に格納する処理等を不要にすることができる。
【0034】上記第5の構成によれば、入力データ記憶
装置内に演算の対象となるデータとは別に属性データを
割当てるのではなく、演算の対象となるデータフォーマ
ットと同様のフォーマットで、特別処理を行うデータと
してもたせてあるため、余分なハードウェアの追加なし
に、同じ入力データを演算することを避け、演算ステッ
プ数が節約できる。また、入力データ記憶装置内に演算
の対象となるデータとは別にアドレスとなるデータを割
り当てるのではなく、演算の対象となるデータフォーマ
ットと同様のフォーマットで、既演算結果格納アドレス
としてもたせてあるため、余分なハードウェアの追加は
不要となる。そして、演算処理の命令をデコードし実行
するのとは別に、演算対象である入力データ自体をデコ
ードして通常の演算フローで実行するか、それとも以前
に演算した結果を用いるかを決定するので、ソフトウェ
アで例えばデータフラグを調べて、条件分岐で演算フロ
ーを制御する必要がなく、演算の実行時間を短縮でき
る。
【0035】上記第6の構成によれば、入力データ記憶
装置内のデータは従来と同様にしつつコントロール手段
の指令によって演算処理の高速化を図ることができる。
【0036】上記第7の構成によれば、マルチプレクサ
を備え、演算結果と既演算結果の選択出力が可能とな
り、スループットの高い演算装置が実現できる。
【0037】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明をその実施例を示す図1乃至
図3に基づいて説明する。
【0038】図1は、本発明の演算処理装置の概略構成
を示すブロック図である。なお、プログラム記憶装置は
省略してある。図13で示した従来の演算処理装置との
相違点を中心にその構成を説明する。
【0039】入力データ記憶装置1については、そのデ
ータ内容が異なっている。また、マルチプレクサ13及
び出力データキャッシュ12が設けられるとともに、デ
コーダ7及び出力アドレスジェネレーター5には、入力
データ記憶装置1から読み出したデータが供給される。
【0040】図2(a)は、入力データ記憶装置1内の
メモリ内容を、従来例で示した入力データ記憶装置31
のデータ内容に対応させて示している。即ち、データ内
容は3次元グラフィックのためのオブジェクトを構成す
るポリゴンデータとしている。このオブジェクトは、ポ
リゴン1〜ポリゴン6により構成されており、各ポリゴ
ンは4つの端点データによって特定される。一つの端点
データは、(X,Y,Z)座標によって表されている。
【0041】従来の入力データ記憶装置31において
は、他のデータと重複するデータ(2度目に出現する以
降のデータ)がそのまま格納されるが、本実施例の入力
データ記憶装置1では、他の端点データと重複する端点
データに代えて、既演算結果を利用できることを示すも
のとしての識別データ及び既演算結果を利用するための
ポインタ(既演算結果格納アドレスを示すデータ)を格
納してある。例えば、ポリゴン1を特定する端点データ
につていは重複するものが無いので全ての端点データが
格納されるが、ポリゴン2では、(X4,Y4,Z4)
及び(X3,Y3,Z3)については、既にポリゴン1
の端点データとして既に格納されていて重複するデータ
であるので、X座標データが格納されるべき領域には識
別データを、Y座標が格納されるべき領域にはポインタ
を格納している。Z座標が格納されるべき領域は使用し
ないためドントケア(Don’t Care)となって
いる。他のそれ以降のポリゴンについても同様である。
【0042】このようなデータ内容とすることができる
のは、演算対象となるデータが予め決まっているからで
ある。そして、かかるデータ内容の作成は、例えば、オ
ブジェクトをモデリングするツール等によって共通の端
点データを検出することにより行うことができる。
【0043】本実施例では、識別データとして非数(こ
こでは非数のうちffffffffhを割り当ててい
る)を用いている。非数は、IEEE754浮動小数点
単精度フォーマットにおける32ビット(符号1ビッ
ト,指数部8ビット,フラクション部23ビット)浮動
少数データで表現できるものの一つであり、指数部が2
55(指数全ビット1)、フラクション分が0でない数
(フラクション全ビット0でない)で表現できる。非数
は特別なデータタイプで0×∞のような無効演算の結果
などに使用されるものである。なお、識別データとして
は、非数以外の他の数(例えば、最高値等)を用いるこ
とができる。
【0044】ポインタはアドレスとなるデータであり、
出力データキャッシュ12の特定の番地を指定するもの
である。
【0045】図2(b)は、入力データ記憶装置1内の
メモリ内容を具体的な数値(16進数)によって表して
いる。
【0046】図2(c)は、出力データキャッシュ12
のメモリ内容を示している。出力データキャッシュ12
内には、座標データ(X,Y,Z)についての演算結果
(X′,Y′,Z′)が格納される。同一座標データに
ついての重複する演算結果は格納されないため、演算結
果(X1′,Y1′,Z1′)〜(X8′,Y8′,Z
8′)のみが格納される。
【0047】図2(d)は、出力データ記憶装置3のメ
モリ内容を示している。次段処理のために同一データの
演算結果を重複して供給するので、メモリ内容は従来の
出力データ記憶装置33と同じになっている。
【0048】入力データ記憶装置1から読み出されたデ
ータは、演算部2とデコーダー7と出力ジェネレーター
5とに供給される。
【0049】デコーダー7は、読み出されたデータが演
算すべきデータか非数かを判断するものであり、その判
断結果をシーケンスコントローラー8に出力する。
【0050】出力アドレスジェネレータ5は、演算部2
からの演算結果を出力データキャッシュ12に書き込む
ときのアドレス、及び非数の後に読み出されるポインタ
に基づいて出力データキャッシュ12に格納されている
既演算結果を読み出すときのアドレスを生成供給すると
ともに、マルチプレクサ13からの演算結果を出力デー
タ記憶装置3に書き込むときのアドレスも生成供給す
る。
【0051】マルチプレクサ13は、演算部2で演算さ
れた演算結果と、出力データキャッシュ12に格納され
ている既演算結果のいずれかを出力データ記憶装置3に
供給する。
【0052】シーケンスコントローラー8は、演算処理
装置の全体制御を行い、デコーダー7の判断によって非
数が検出されたときには、演算部2による演算処理は行
わせずに入力アドレスジェネレータ4によって直ちに次
のアドレスを入力データ記憶装置1に供給させてポイン
タを読み出させる。そして、マルチプレクサ13を出力
データキャッシュ12側に切り換えさせ、出力アドレス
ジェネレータ5によって前記ポインタに基づく出力デー
タキャッシュ12の既演算結果を読み出させて出力デー
タ記憶装置3に格納させるようになっている。
【0053】図3は、上記の演算処理装置による処理内
容を示したフローチャートである。まず、命令の読み込
み(ステップ1)及びそのデコード(ステップ2)を行
った後、Xデータリード(ステップ3)を実行し、この
読み出したXデータが非数か否かを判断する(ステップ
4)。
【0054】読み出したXデータが非数でなければ、続
けてYデータリード(ステップ5)、及びZデータリー
ド(ステップ6)を実行し、各データについての演算処
理を行う(ステップ7)。そして、演算結果であるX′
データのライト(ステップ8)、Y′データのライト
(ステップ9)、及びZ′データのライト(ステップ1
0)を実行する。この演算結果のデータライトは、出力
データ記憶装置3及び出力データキャッシュ12に対し
て行われる。
【0055】一方、読み出したXデータが非数であれ
ば、次のアドレスに格納されているポインタデータのリ
ード処理を実行し(ステップ12)、ポインタをアドレ
スとして出力データキャッシュ12から既演算結果であ
るX′データをリードしながら出力データ記憶装置3に
X′データをライトし(ステップ13)、次にポインタ
+1をアドレスとして同様に既演算結果であるY′デー
タをリードしながらこれを出力データ記憶装置3にライ
トし(ステップ14)、次にポインタ+2をアドレスと
して同様に既演算結果であるZ′データをリードしなが
らこれを出力データ記憶装置3にライトする(ステップ
15)。
【0056】そして、指定された数のデータ演算処理を
実行したか否かを判断し(ステップ11)、全ての処理
をしていなければステップ3に進む一方、全ての処理を
実行したのであれば終了する。
【0057】ここで、本実施例の演算処理装置の全デー
タの演算時間を従来構成(図13)の場合と対比する。
上記のフローチャートにおいて、X,Y,Zのデータリ
ード処理と演算処理と演算結果であるX′,Y′,Z′
のライト処理のループの実行時間を1個のデータのリー
ド・ライトを1サイクル、演算処理を44サイクル、出
力データキャッシュ12をリードしながら出力データ記
憶装置3に演算結果をライトする処理を1サイクル、デ
コード時間を0サイクルとすると、オブジェクトの処理
時間を演算処理を行う1端点で(3+44+3)サイク
ルであり、演算を行わない(既演算結果を用いる)1端
点で(2+3)サイクルであるから、50×8+5×1
6=480サイクルとなる。
【0058】このように、入力データ記憶装置1から読
み出したデータが演算すべきデータであれば演算部2に
より演算してこの演算結果を出力データ記憶装置3に格
納し、非数であれば既に演算されて出力データキャッシ
ュ12に格納されている既演算結果を読み出して出力デ
ータ記憶装置3の所定のアドレス(重複するデータにつ
いて演算したならばその演算結果が格納されるべきアド
レス)に格納するので、次段処理回路に演算結果を重複
して供給することを実現しつつ、重複するデータについ
ては演算対象外として演算対象となるデータ数を減らし
て演算処理時間の短縮化を図ることができる。また、出
力データキャッシュ12から出力データ記憶装置3に演
算結果を書き込むので、後述の実施例2の構成よりも処
理の高速化が図れる。
【0059】また、以上のように、入力データ記憶装置
1内に演算の対象となるデータとは別に属性データを割
当てるのではなく、演算の対象となるデータフォーマッ
トと同様のフォーマットで、特別処理を行うデータとし
てもたせてあるため、余分なハードウェアの追加なし
に、同じ入力データを演算することを避け、演算ステッ
プ数が節約できる。また、入力データ記憶装置1内に演
算の対象となるデータとは別にアドレスとなるデータを
割り当てるのではなく、演算の対象となるデータフォー
マットと同様のフォーマットで、既演算結果格納アドレ
スとしてもたせてあるため、余分なハードウェアの追加
は不要となる。そして、演算処理の命令をデコードし実
行するのとは別に、演算対象である入力データ自体をデ
コーダ7にてデコードして通常の演算フローで実行する
か、それとも以前に演算した結果を用いるかを決定する
ので、ソフトウェアで例えばデータフラグを調べて、条
件分岐で演算フローを制御する必要がなく、演算の実行
時間を短縮できる。
【0060】(実施例2)以下、本発明の他の実施例を
図4及び図5に基づいて説明する。
【0061】図4は、本実施例の演算処理装置の概略構
成を示すブロック図である。なお、プログラム記憶装置
は省略してある。図1で示した実施例1の演算処理装置
との相違点を中心にその構成を説明する。
【0062】本実施例の演算処理装置は、実施例1の出
力データキャッシュ12に代えてデータレジスタ15を
備えており、このデータレジスタを用いて既演算結果が
出力データ記憶装置3に書き込まれるようにシーケンス
コントローラー8による制御が行われる。
【0063】データレジスタ15は、出力データ記憶装
置3から読み出された既演算結果を一時的に保持するも
のである。出力データ記憶装置3からの既演算結果の読
み出しは、入力データ記憶装置1から読み出されたデー
タがデコーダー7によって非数であると判断されたとき
実行される。また、この読み出しのために出力データ記
憶装置3に与えるアドレスは、非数の後に読み出される
ポインタを用いて出力アドレスジェネレータ5によって
生成供給される。
【0064】また、入力データ記憶装置1から読み出さ
れたデータがデコーダー7によって非数であると判断さ
れたときには、マルチプレクサ13はデータレジスタ側
に切り換えられる。そして、データレジスタ15に保持
されている既演算結果がマルチプレクサ13を経て出力
データ記憶装置3に書き込まれる。この書込のために出
力データ記憶装置3に与えるアドレス(重複するデータ
について演算したならばその演算結果が格納されるべき
アドレス)は、出力アドレスジェネレータ5によって生
成供給される。
【0065】図5は、演算処理装置の処理内容を示した
フローチャートである。ステップ1〜11は、実施例1
と共通なので省略する。ステップ4で入力データ記憶装
置1から読み出されたデータが非数であると判断された
ときには、ポインタデータをリードする(ステップ2
1)。そして、このポインタデータを用いてアドレスを
発生し、出力データ記憶装置3から既演算結果(X′デ
ータ)をリードし、データレジスタ15にストアする
(ステップ22)。次に、データレジスタ15にストア
されているX′データを出力データ記憶装置3にライト
する。同様の処理をY′データ及びZ′データについて
も行う(ステップ23〜27)。
【0066】ここで、本実施例の演算処理装置の全デー
タの演算時間を実施例1における演算時間と対比する。
上記のフローチャートにおいて、X,Y,Zのデータリ
ード処理と演算処理と演算結果であるX′,Y′,Z′
のライト処理のループの実行時間を1個のデータのリー
ド・ライトを1サイクル、演算処理を44サイクル、出
力データキャッシュ12をリードしながら出力データ記
憶装置3に演算結果をライトする処理を1サイクル、デ
コード時間を0サイクルとすると、オブジェクトの処理
時間を演算処理を行う1端点で(3+44+3)サイク
ルであり、演算を行わない(既演算結果を用いる)1端
点で(2+2×3)サイクルであるから、50×8+8
×16=528サイクルとなる。
【0067】このように、入力データ記憶装置1から読
み出したデータが演算すべきデータであれば演算部2に
より演算してこの演算結果を出力データ記憶装置3に格
納し、非数であれば既に計算されて出力データ記憶装置
3に格納されている既演算結果を読み出して再び出力デ
ータ記憶装置3の所定のアドレス(重複するデータにつ
いて演算したならばその演算結果が格納されるべきアド
レス)に格納するので、次段処理回路に演算結果を重複
して供給することを実現しつつ、重複するデータについ
ては演算対象外として演算対象となるデータ数を減らし
て演算処理時間の短縮化を図ることができる。また、実
施例1に出力データキャッシュ12等を必要としないの
でハードウェアの増大が回避される。
【0068】(実施例3)以下、本発明の他の実施例を
図6乃至図8に基づいて説明する。
【0069】図6は、本実施例の演算処理装置の概略構
成を示すブロック図である。図1で示した実施例1の演
算処理装置との相違点を中心にその構成を説明する。本
実施例の演算処理装置は、実施例1の出力データキャッ
シュ12や実施例2のデータレジスタ15は備えていな
い。また、マルチプレクサ13は、演算部2によって演
算された演算結果と、入力データ記憶装置1に格納され
ている非数およびポインタとのいずれかを出力データ記
憶装置3に供給するようになっている。
【0070】図7(a)(b)は、入力データ記憶装置
1内のメモリ内容を示しているが、この内容は実施例1
及び2と同じである。異なっているのは、同図(c)に
示している出力データ記憶装置3のメモリ内容である。
即ち、本実施例の構成によれば、入力データ記憶装置1
から読み出されたデータが非数及びポインタであるとき
には、これをそのまま出力データ記憶装置3に書き込む
ようにしている。
【0071】図8は、演算処理装置の処理内容を示した
フローチャートである。ステップ1〜11は、実施例1
と共通なので省略する。ステップ4で入力データ記憶装
置1から読み出されたデータが非数であると判断された
ときには、この非数を出力データ記憶装置3に書き込む
(ステップ31)。次に、入力データ記憶装置1からポ
インタデータをリードし(ステップ32)、このポイン
トデータを出力データ記憶装置3に書き込む(ステップ
33)。更に、ポインタデータの次のデータをリードし
(ステップ34)、このポイントデータを出力データ記
憶装置3に書き込む(ステップ35)。
【0072】ここで、本実施例の演算処理装置の全デー
タの演算時間を実施例1,2による演算時間と対比す
る。上記のフローチャートにおいて、X,Y,Zのデー
タリード処理と演算処理と演算結果であるX′,Y′,
Z′のライト処理のループの実行時間を1個のデータの
リード・ライトを1サイクル、演算処理を44サイク
ル、出力データキャッシュ12をリードしながら出力デ
ータ記憶装置3に演算結果をライトする処理を1サイク
ル、デコード時間を0サイクルとすると、オブジェクト
の処理時間を演算処理を行う1端点で(3+44+3)
サイクルであり、演算を行わない(既演算結果を用い
る)1端点で(3)サイクルであるから、50×8+3
×16=448サイクルとなる。
【0073】上記の構成によれば、入力データ記憶装置
1から読み出したデータが演算すべきデータであれば演
算部2により演算してこの演算結果を出力データ記憶装
置3に格納し、非数であればこの非数及びポインタをそ
のまま前記出力データ記憶装置3に格納するので、次段
処理回路(3次元グラフィック装置に用いる演算処理装
置であれば描画処理プロセッサ)10に演算結果を重複
して供給することを実現しつつ、重複するデータについ
ては演算対象外として演算対象となるデータ数を減らし
て演算処理時間の短縮化を図ることができる。
【0074】なお、本実施例の構成では、次段処理回路
10において、出力データ記憶装置3から非数を読み出
したときにポインタをアドレスとして再び出力データ記
憶装置3から演算結果を読み出す処理等が必要になるの
で、次段処理回路10には非数を判断するためのデコー
ダーやアドレスジェネレータ等が備えられる。一方、実
施例1の出力データキャッシュ12や実施例2のデータ
レジスタ15は備えないので、これらに比べて演算処理
装置自体のハードウェアの規模は小さくなっている。
【0075】また、本実施例では、前記フローチャート
のステップ34,35においてポインタデータの次のデ
ータも読み出して出力データ記憶装置3に書き込む処理
を行っているが、演算処理装置と次段処理回路10とで
フォーマットを合わせれば、上記次のデータについての
処理を省くことが可能であり、このようにすれば、一層
の演算時間の短縮が図れるとともに、上記次のデータに
ついてのメモリ領域が不要となり、入力データ記憶装置
1及び出力データ記憶装置3のメモリ容量を小さくする
ことができる。
【0076】また、本実施例では、実施例1と同様に入
力データ記憶装置1に非数やポインタを用いたが、上記
のごとくフォーマットを合わせる場合には、例えば、記
憶装置1,3を33ビット構成としてその一つのビット
をフラグ(フラグセットの場合には演算対象ではなくア
ドレスデータであることを示す)として用いたり、一つ
のアドレスをフラグとして用い、その後にアドレスデー
タを格納するようにしてもよいものである。
【0077】また、以上の実施例1〜3では、既演算結
果を利用できることを示す指令及び/又は既演算結果を
利用するための既演算結果格納アドレスを示すデータを
入力データ記憶装置1に格納することとしたが、これら
データがシーケンスコントローラ8から他のデータベー
スによって供給されるように構成してもよいものであ
る。
【0078】例えば、入力データ記憶装置1には既演算
結果を利用できることを示すものとして識別データを格
納し、既演算結果を利用するための既演算結果格納アド
レスはシーケンスコントローラ8が出力する構成、入力
データ記憶装置1には既演算結果を利用するための既演
算結果格納アドレスを格納し、既演算結果を利用できる
ことを示すものとしての識別データはシーケンスコント
ローラ8が出力する構成、或いは、識別データ及び既演
算結果アドレスの両方をシーケンスコントローラ8が出
力する構成としてもよいものである。
【0079】(実施例4)以下、本発明の他の実施例を
図9乃至図12に基づいて説明する。
【0080】図9は、本実施例の演算処理装置の概略構
成を示すブロック図である。入力データ記憶装置1及び
出力データ記憶装置3については、そのデータ内容が上
記の実施例1,2,3と異なっている。即ち、入力デー
タ記憶装置1には、演算すべきデータが重複しないよう
に集約されて格納されているとともに、出力データ記憶
装置3には、演算結果が重複しないように集約されて格
納される。
【0081】また、マルチプレクサ13、出力データキ
ャッシュ12、データレジスタ15等は備えられていな
い。その一方、次段処理回路10が出力データ記憶装置
3から演算結果を読み出すときに前記集約された状態か
ら次段処理回路10に同一データの演算結果を重複して
供給するためのデータ読出順序を格納したデータ構造記
憶装置16を備えるとともに、次段処理回路10には、
出力データ記憶装置3をリードするポート、及びデータ
構造記憶装置10をリードするポート等が設けられてい
る。
【0082】図10(a)は入力データ記憶装置1内の
メモリ内容を、同図(b)はその具体的数値(16進
数)を、実施例1で示した入力データ記憶装置のデータ
内容に対応させてそれぞれ示している。一つのオブジェ
クトは、6つのポリゴンによって構成されるが、各ポリ
ゴンについてそれぞれ4つの端点データを重複して持つ
ものではなく、各ポリゴンの端点データを集約して格納
している。かかるデータ内容の作成は、実施例1と同
様、例えば、オブジェクトをモデリングするツール等に
よって共通の端点データを検出することにより行うこと
ができる。
【0083】図10(c)は、出力データ記憶装置3内
のメモリ内容を示している。この出力データ記憶装置3
も、入力データ記憶装置1と同様、各ポリゴンについて
それぞれ4つの端点データの演算結果を重複して持つも
のではなく、各ポリゴンの端点データの演算結果を集約
して格納している。
【0084】図10(d)は、データ構造記憶装置16
のメモリ内容を示している。このデータ構造記憶装置1
6には、各ポリゴンについてこれがどの端点によって構
成されているのかを示すデータ構造が格納されている。
このデータ構造の作成も、前記ツール等を用いることで
行うことができる。
【0085】図11は、演算処理装置の処理内容を示し
たフローチャートである。処理内容(ステップ41〜ス
テップ50)自体は従来の演算処理装置と同じなのでそ
の説明は省略する。ただし、8つの端点データについて
演算を行えばよいので、X,Y,Zのデータリード処理
と演算処理と演算結果を表すX′,Y′,Z′のライト
処理のループの実行時間を、1個のデータのリード・ラ
イトを1サイクル、演算処理を44サイクル、デコード
時間を0サイクルと仮定すると、オブジェクトの処理時
間は演算処理を行う1端点で(3+44+3)サイクル
であるため、50×8=400サイクルで計算が完了す
る。
【0086】図12は、次段処理回路10の処理内容を
示したフローチャートである。データ構造記憶装置16
からデータを読み出し(ステップ51)、このデータを
用いて出力データ記憶装置3から読み出すべき演算結果
が格納されているアドレスを生成し(ステップ52)、
この生成したアドレスを用いて第1端点の演算結果を出
力データ記憶装置3から読み出す(ステップ53)。以
下、同様の処理を実行することにより、第2,第3,第
4端点の演算結果を読み出す(ステップ54〜ステップ
62)。次に、これら4つの端点の演算結果からポリゴ
ンを作成し(ステップ63)、次段処理(描画処理)を
実行する(ステップ64)。そして、指定された数のデ
ータ演算処理を実行したか否かを判断し(ステップ6
5)、指定された処理が未了であればステップ51に進
む一方、全ての処理を実行したのであれば終了する。
【0087】上記構成によれば、前記の入力データ記憶
装置1には、演算すべきデータが重複しないように集約
されて格納され、また、出力データ記憶装置3について
も演算結果だけを重複しないで記憶すればよいから、両
記憶装置1,3の容量を小さくできるとともにI/Oの
データ量も少ない為スループットも向上する。そして、
次段処理のために出力データ記憶装置3から演算結果を
読み出すときには、データ構造記憶装置16によるデー
タ読出順序によって前記集約された状態から次段処理回
路10に演算結果を重複して供給することができる。
【0088】また、実施例1乃至3の構成で必要となる
非数か否かの判断、及びこの判断に基づき既演算結果を
出力データ記憶装置3に格納する処理等が不要になる。
【0089】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、次段処
理回路に演算結果を重複して供給することを実現しつ
つ、重複するデータについては演算対象外として演算対
象となるデータ数を減らして演算処理時間の短縮化が図
れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の演算処理装置を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の演算処理装置における入力データ記憶装
置と出力データキャッシュと出力データ記憶装置のメモ
リ内容を示すメモリマップ図である。
【図3】図1の演算処理装置における処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図4】本発明の他の実施例の演算処理装置を示すブロ
ック図である。
【図5】図4の演算処理装置における処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図6】本発明の他の実施例の演算処理装置を示すブロ
ック図である。
【図7】図6の演算処理装置における入力データ記憶装
置と出力データ記憶装置のメモリ内容を示すメモリマッ
プ図である。
【図8】図6の演算処理装置における処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図9】本発明の他の実施例の演算処理装置を示すブロ
ック図である。
【図10】図9の演算処理装置における入力データ記憶
装置と出力データ記憶装置とデータ構造記憶装置のメモ
リ内容を示すメモリマップ図である。
【図11】図9の演算処理装置における処理内容を示す
フローチャートである。
【図12】図9の演算処理装置における次段処理回路の
処理内容を示すフローチャートである。
【図13】従来の演算処理装置を示すブロック図であ
る。
【図14】正6面体のオブジェクトモデルを示す図であ
る。
【図15】上記オブジェクトのデータを示すメモリマッ
プ図である。
【図16】従来の演算処理装置における処理内容を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 入力データ記憶装置 2 演算部 3 出力データ記憶装置 4 入力アドレスジェネレータ 5 出力アドレスジェネレータ 6 プログラム記憶装置 7 デコーダ 8 シーケンスコントローラ 10 次段プロセッサ 12 出力データキャッシュ 13 マルチプレクサ 15 データレジスタ 16 データ構造記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G06T 11/00 9365−5L G06F 15/72 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算対象となる予め決められたデータが
    格納される入力データ記憶装置と、上記データについて
    演算を行う演算部と、演算結果が格納される出力データ
    記憶装置とを備え、次段処理回路に同一データの演算結
    果を重複して供給する演算処理装置において、 前記入力データ記憶装置から読み出されたデータが既演
    算結果を利用できないデータであれば当該読み出された
    データについて前記演算部にて演算した演算結果を出力
    データ記憶装置及びキャッシュメモリに格納する一方、
    前記入力データ記憶装置から読み出されたデータが既演
    算結果を利用できるデータであれば前記キャッシュメモ
    リに格納されている既演算結果を出力データ記憶装置に
    格納する切換制御手段を備えていることを特徴とする演
    算処理装置。
  2. 【請求項2】 演算対象となるデータが格納される入力
    データ記憶装置と、上記データについて演算を行う演算
    部と、演算結果が格納される出力データ記憶装置とを備
    え、次段処理回路に同一データの演算結果を重複して供
    給する演算処理装置において、 前記入力データ記憶装置から読み出されたデータが既演
    算結果を利用できないデータであれば当該読み出された
    データについて前記演算部にて演算した演算結果を出力
    データ記憶装置に格納する一方、前記入力データ記憶装
    置から読み出されたデータが既演算結果を利用できるデ
    ータであれば前記出力データ記憶装置から読み出してデ
    ータレジスタに一時的に保持している既演算結果を出力
    データ記憶装置に格納する切換制御手段を備えているこ
    とを特徴とする演算処理装置。
  3. 【請求項3】 演算対象となるデータが格納される入力
    データ記憶装置と、上記データについて演算を行う演算
    部と、演算結果が格納される出力データ記憶装置とを備
    え、次段処理回路に同一データの演算結果を重複して供
    給する演算処理装置において、 前記入力データ記憶装置から読み出されたデータが既演
    算結果を利用できないデータであれば当該読み出された
    データについて前記演算部にて演算した演算結果を出力
    データ記憶装置に格納する一方、前記入力データ記憶装
    置から読み出されたデータが既演算結果を利用できるデ
    ータであればその利用すべきデータを示す識別データを
    出力データ記憶装置に格納する切換制御手段を備えてい
    ることを特徴とする演算処理装置。
  4. 【請求項4】 演算対象となるデータが格納される入力
    データ記憶装置と、上記データについて演算を行う演算
    部と、演算結果が格納される出力データ記憶装置とを備
    え、次段処理回路に同一データの演算結果を重複して供
    給する演算処理装置において、 前記入力データ記憶装置には、演算すべきデータが重複
    しないように集約されて格納されているとともに、 出力データ記憶装置から演算結果を読み出すときに前記
    集約された状態から次段処理回路に同一データの演算結
    果を重複して供給するためのデータ読出順序を格納した
    データ構造記憶装置を備えていることを特徴とする演算
    処理装置。
  5. 【請求項5】 入力データ記憶装置には、演算対象とし
    て既に存在しているデータと重複するデータに代え、既
    演算結果を利用できることを示すものとして識別データ
    及び/又は既演算結果を利用するための既演算結果格納
    アドレスを示すデータが格納されているとともに、これ
    らデータを解読するデコーダが備えられていることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の演算処理装
    置。
  6. 【請求項6】 既演算結果を利用できることを示す指令
    及び/又は既演算結果を利用するための既演算結果格納
    アドレスを示すデータがコントロール手段から供給され
    るように構成されていることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の演算処理装置。
  7. 【請求項7】 切換制御手段の切換部として出力データ
    記憶装置の手前にマルチプレクサを備えていることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の演算処理装
    置。
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