JP2000165694A - カラ―画像処理方法 - Google Patents

カラ―画像処理方法

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JP2000165694A
JP2000165694A JP11293124A JP29312499A JP2000165694A JP 2000165694 A JP2000165694 A JP 2000165694A JP 11293124 A JP11293124 A JP 11293124A JP 29312499 A JP29312499 A JP 29312499A JP 2000165694 A JP2000165694 A JP 2000165694A
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color
colors
trapping
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misregistration
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Victor R Klassen
クラッセン アール.ビクター
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/58Edge or detail enhancement; Noise or error suppression, e.g. colour misregistration correction

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 マルチカラー画像の版ずれを補正するための
画像処理方法の提供。 【解決手段】 この画像処理方法は、分版色の不完全な
配置に起因する色間の版ずれの補正のために画像を変え
るデジタル画像プロセッサを提供し、デジタル画像プロ
セッサによって用いられるトラッピングテーブルの生成
を含み、選択された色空間において1組の色を選択する
ステップと、1組の色の個々の色について、2つの色の
間に生じ得る版ずれの可視性を決定するために、各色を
その組の他の全ての色と個々に比較するステップと、そ
の組の色の個々の色の対について、トラッピングプロセ
スにおいてデジタル画像プロセッサによって第1組の情
報として用いられるための、可視性許容基準を格納する
ステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の分版を用い
てマルチカラープリントを生成するための、グラフィッ
ク画像の電子的処理に関する。複数の分版を印刷するに
は、一般的には、4プロセスカラーインクのシアン、マ
ゼンタ、イエロー、及びブラックが用いられ、それらの
分版は僅かな版ずれの問題を有する傾向がある。トラッ
ピング(カブセ処理)とは、版ずれを補正するために画
像を調整する処理である。本発明は、画像の残りの部分
に対する版ずれアーチファクトの外観に基づく、トラッ
ピング制御のための処理に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ページ
又はグラフィック画像のレイアウトは、予め確立された
グラフィックデザインに従って“構成されたグラフィッ
ク”を組合せることによって決まる。構成されたグラフ
ィックとは、通常は複数の分版画像内に表わされる色の
連続領域であり、その色の連続領域はプリント媒体(例
えば紙)上に画像形成されたグラフィックオブジェクト
の連続を表わす。そのように画像形成されたオブジェク
トは、互いから分離でき、1つ以上の点で互いに接する
ことができ、互いに部分的に重複でき、又は互いに完全
に重複できる形状である。その結果得られたプリントさ
れたページ又はグラフィック画像は、従って、グラフィ
ックオブジェクトを表わす形状のパッチワークでできて
おり、そのうちの幾つかは、連続において後から画像形
成されるオブジェクトによって“クリップ”される(又
は隠される)。
【0003】形状が接した又は重複した結果生じた隣接
する色の領域間の境界は、理想的なプリント条件下では
幅0であるべきである。つまり、1つの色が他の色が始
まる丁度その位置で止まり、プリントプロセス自体によ
って、境界に沿った新たな色が加えられることはないべ
きである。形状を埋める“色”は、ソリッドカラー、テ
ィントカラー、ディグレード(degrades)、コントーン画
像、又は“フィル無し(no fill)”(即ち、用紙にイン
クをのせない)であり得る。一般的に、これらの近接領
域内に表現される“色”は、1つ以上の着色剤を用いて
プリントされる。従って、実際には、異なる色の領域間
の幅0の境界を実現することは、プリントされた1つの
版の他の版からの小さいが可視の版ずれ問題の結果とし
て、不可能である。この誤差は、“光漏れ(light lea
k)”として、又は不必要な色の可視の境界域として知ら
れている。
【0004】一つの例として、図1(A)は、右側の赤
領域と左側のシアン領域との間の理想的な境界を示して
おり、一方、図1(B)は、マゼンタ版のページ左側へ
の僅かなずれ(版ずれ)から生じた理想的ではない境界
を示している。意図されていないシアンとマゼンタとの
組合せから、赤領域とシアン領域との間に青い線が形成
されている。赤領域の右手側には、同じくマゼンタ版の
ページ左側への僅かな版ずれから生じた、黄色い線が形
成されている。
【0005】版ずれの問題は、必ずといっていいほどプ
リントシステムに存在する機械的な問題である。この問
題の発生は、任意の分版見当合わせプロセスに固有の不
完全性によって、色分版が意図された位置に正確になさ
れていないことを理由とする。これは、機械的な見当合
わせ方法によって幾分補正可能であるが、完全に補正で
きることはまれである。高価なハイエンドプリントプロ
セスでは、顧客の、版ずれアーチファクトが目につかな
いであろうという期待は高い。手頃な価格のローエンド
プリンタでは、補正又はトラッピングを必須とするに
は、機械的見当合わせ技術はあまりに高価である。
【0006】明らかなように、プリント技術の種類によ
って版ずれアーチファクトは異なる。オフセットプリン
ト法ではあらゆる方向に均等な版ずれが生じる傾向があ
る。しかし、ゼログラフィ方式プリント法では一方向へ
の版ずれがより多く生じる傾向がある。
【0007】この版ずれを補正する方法は公知である。
一般的なアプローチは、隙間又は版ずれの境界域を、プ
リントされた際の視覚的影響を最小にするために決定さ
れた色で埋めるために、接している領域の版の一方を拡
張することである。このように1つの色の領域から別の
色の領域へと拡張された境界又はエッジは、“スプレッ
ドされた”と言われる。拡張された境界は“トラップ
(カブセ)”と呼ばれ、色が加えられた範囲は“トラッ
プ範囲”と呼ばれる。
【0008】デジタル画像の自動トラッピングによく用
いられる方法は、ベクトルベースの方法及びラスタベー
スの方法のカテゴリに分類される。ベクトルベースの方
法は、オブジェクトを文字やポリゴン形状等として記述
するページ記述言語の形態から、オブジェクト情報だけ
でなく異なる色の領域間の全エッジのリストを含む内部
データ構造へと変換された画像に依存する。ラスタベー
スの方法は、まずスキャンされ、又はページ記述に基づ
く形態から変換され、個々が個別の走査要素即ち画素を
含む(高解像度の)走査線のシーケンスとして内部に記
憶された画像に依存する。これらの方法は、個々のラス
タ線をシーケンスで処理し、1つ以上の隣接する画素と
比較することによって、色の境界を決定する。エッジ検
出のための幾つかの最初の処理の後、ベクトルベースの
方法及びラスタベースの方法はいずれも、そのような境
界にトラップを生成するか否かを決定するための規則を
適用し、最後に、トラップを生成するとしたらそのトラ
ップの性質を決定するために、第2の組の規則を適用す
る。
【0009】従って、図2でわかるように、ほとんどの
トラッピングプロセスは、この議論を通して参照される
以下の形式をとる。 A 記述方法に関係なく画像内のエッジを検出する(ス
テップ101)。 B 検出されたエッジの各側の色の対について、 1)トラッピングを用いるべきか(ステップ102)、 2)そうであれば、どの色を用いるべきか(ステップ1
03)、及び 3)その色をどこに配置すべきか(ステップ104)を
決定する。 C 決定に従って画像を修正する(ステップ105)。
【0010】本発明は、ステップBの幾つかの要素に焦
点を当てている。トラッピングを行うためのエッジ検出
及び画像操作は、幾つかの標準プロセスのうちの任意の
プロセスで行われてよい。
【0011】US-A第5,113,249号に記載されているヨセ
フィ(Yosefi)の方法は、接している又は重複している形
状の各対について、トラップ(“フレーム”と呼ばれる
重複領域)を生成するか否かを決定するとともに、そう
である場合は生成するトラップの性質を決定するための
基準として、1組の自動化された規則を用いる。ヨセフ
ィが述べている実施の形態は、走査データを用いて、画
素の各走査線を順番に処理し、各画素を前列の走査線か
らの3つの画素及び同じ走査線からの2つの画素と比較
して、色の変化が生じているか否かを決定する。トラッ
プを生成するか否か、及び生成するとすればそのような
トラップの性質に関する決定は、処理シーケンス中に埋
め込まれており、処理の開始に先立って確立された基準
を用いる。ヨセフィは、エッジを検出して2つの色が分
ってから従うべき規則を述べている。色が、ティント、
特別な色(例えば金箔)、ブラック、イエロー、“ウィ
ンドウ”(スキャン画像を意味する)、及び種々の組合
せのいずれであるかに基づいて、24通りの規則がある。
【0012】商品として入手可能な、ワシントン州シア
トルに所在するアルダス・コーポレーション(Aldus Cor
poration)の“トラップワイズ(TrapWise)”でも、トラ
ッピングにラスタのアプローチを用いている。この製品
では、処理時間は解像要素数に比例し、解像度の増加の
二乗で増加するので、例えば1インチ当たり3600ドット
(dpi)の高い装置解像度については、計算時間が非常
に長くなる。さらに、このパッケージでは、トラップの
生成にプリセット規則を用い、ユーザがトラップを編集
するには、計算を繰返す必要がある。
【0013】ダーマーら(Dermer, et al.)のUS-A第5,31
3,570号は、ラスタ又はPDL入力のどちらにも対応
し、ベクトルに基づく中間形態を生成する。操作自体
は、平面走査(sweep)アルゴリズムに基づいており、表
示リスト生成し、その表示リストからスキャンビームテ
ーブルと呼ばれる新たな表現を生成する。アクティブエ
ッジテーブルは各エッジについてのポリゴンスタックを
有する。これらの表現から境界マップが生成される。
【0014】ダーマーのUS-A第5,668,931号は、トラッ
ピング規則を述べている。全体の概念は1組の評価方法
を有することであり、各候補トラップについて、それが
最適なトラップであるか否かを、各評価方法に決定させ
る。各方法は全候補トラップをランク付けし、トラップ
は重み付けされたランクの合計を用いてスコアをつけら
れる。この方法では、幾つかの評価方法は他の評価方法
よりも影響力が高い。この開示は量の縮小も可能である
ことを示唆しているが、候補トラップは典型的なスプレ
ッド及びチョーク(choke)で構成されているように見え
る。この評価方法は以下の通りである。 1)生じ得る版ずれのそれぞれについて、2つの境界色
からのCIELUV色空間における最小距離を決定し、これら
の最小値のうちの最大のものをスコアとして用いる。 2)トラップ色から、そのトラップ色がスプレッドされ
る色までの、CIELUV距離を決定する。 3)各版ずれについて、各境界色からのL*値の差異を、
スコアの組をその組の最大値とすることにより決定す
る。即ち、比較してより暗い方の版ずれ色を好む。 4)各版ずれ色について、各境界色からのL*値の差異の
絶対値を決定し、スコアが明度の差異だけに基づくよう
にする。 5)各版ずれ色のL*値を、スコアが暗い版ずれ色を示す
ように、決定する。 6)境界色のL*値を決定し、暗い色が明るい色にスプレ
ッドされるときはスコアをL*値の差異の絶対値と等しく
定め、明るい色が暗い色にスプレッドされるときはスコ
アを0に定め、前者を不利にする。 7)最もイエローの割合が高い版ずれ色を用いる。重み
は経験的に決定され、後からでも又は特定のアプリケー
ション要求として調整可能である。それらは、まず、多
数のキャリブレーショントラップのエキスパート評価に
基づく最小自乗法(least squares process)によって決
定される。
【0015】ダーマーのUS-A第5,613,046号は、画像及
び選択された任意の色、対、オブジェクト、エッジ又は
色を表示し、内側/外側、又は何色か、自動又は手動が
どのようになるか、等の点からのトラッピングの挙動の
修正を可能にするユーザインタフェースを述べている。
それは、選択された色の対、オブジェクト、エッジ又は
色、現在のトラッピングが適用された状態又は適用され
ていない状態、における16通りの生じ得る版ずれの任意
のものの効果を表示して、可能な修正を通して、幾つか
の可能なトラップの適用を繰返し、どれが最良かを見る
ことも可能にする。
【0016】上記に引用した参照従来技術に記載されて
いるトラッピング方法は、2つの共通する特徴を有す
る。第1は、ほとんどがラスタ形態で表現されている画
像を処理することである。この特徴は、基本的に構成さ
れたグラフィックから成る画像又は構成されたグラフィ
ックとコントーン画像とを組合せた画像においては、処
理ステップを余計に必要とさせる。そのような画像は、
まず、出力解像時にラスタ化され、次に適切な線走査ア
ルゴリズムを適用されなければならない。
【0017】従来技術の方法の共通の特徴の第2は、予
め確立された基準に基づく処理内でトラッピング決定の
生成及び適用を行う必要があることである。高解像度出
力装置のラスタに基づく処理では、多くの走査線が共有
する一つの色領域の境界に対応する移行が繰返されるた
めに、画素から画素への色の移行の潜在的な数が大き
い。
【0018】従来技術には、境界色の所与の組合せに対
して指定される特定のトラップを自動決定するための、
規則に基づく方法が多数存在する。例えば、US-A第5,11
3,249号では、予め確立された一般的な色の対のカテゴ
リと、各色の対に適用される規則とを区別するために、
1組の論理テストがシーケンスで用いられる。そのよう
な組込み式の規則システムは、手作業のトラップ指定で
用いられる人間の美的判断を再現しようと試みており、
大抵は、それぞれが“熟練した”ユーザにとって満足な
結果を提供できるが、他の特別な状況ではそのような結
果の提供に失敗する。自動トラップ選択方法を構成する
手段がない場合には、例えルーチン作業であっても、ユ
ーザは手作業でのトラップ指定に頼らざるを得ない。
【0019】2つの色領域間の境界部にトラップを指定
することによって、それ自体が版面の版ずれを解消しは
しないが、適正に選択されたトラップ作業によるトラッ
プ範囲内で、版ずれの視覚的影響を低減する。既にトラ
ップが指定された色分版を含む版の版ずれの場合は、さ
らに“二次的” な影響が生じる。この二次的な影響に
よって、トラップ処理されていない場合よりも画像が劣
化するようなことは生じるべきではない。
【0020】先のトラッピング方法は、トラップ処理の
有無の決定に、幾分定義が不充分な用語である輝度か、
又はそれとは異なる、明度と呼ばれるより正確なパラメ
ータのいずれかを用いることを記載している。この方法
は、トラッピング範囲を生成するか否かを決定するため
に、エッジをまたがった輝度(幾つかの事例において)
又は明度(別の事例において)の差異を査定することに
より、直接、輝度又は明度の値を用いることを記載して
いる。しかしながら、一般的に、これらの値は人間の知
覚のより正確な尺度には用いられていない。その結果、
エッジをまたがった輝度又は明度のコントラストを使用
しても、版ずれによって生成されたエッジ部の隙間が可
視となるか否かの適切な指標が常に提供されるわけでは
ない。
【0021】トラッピングに関連するさらに別の問題
は、トラップ色をどこに置くかということである。上述
のヨセフィは、これは、より明るい色のより暗い分版
を、より暗い色の方向にスプレッドすることによって成
就されることを示している。この問題を述べている別の
特許の明細書に、ほとんど同じアプローチが示されてい
る。即ち、明色の暗い分版及び残りの暗色の分版から成
るトラップ領域を生成し、このトラップ領域をエッジの
暗い側に置くというものである。ロウラー(Lawler)著
『トラッピングのすべて("The Complete Book of Trapp
ing")』(ヘイデンブックス(Hayden Books)刊、1995
年、pp 21-22)は、明るい方の色を暗い方の色に(全強
度で)スプレッドすることを推奨しているが、どの色が
より明るいかの決定を記載する際には、それらが含む三
原色よりも等和色の方がより暗いということを示してい
るだけである。
【0022】カラー背景に隣接するカラー細線の可視性
の特別なモデルを目にしたことはないが、2つの大きな
カラー背景間の色差の可視性のモデルは存在する。A.R.
ロバートソン(Robertson)による「CIEが推奨する色
差方程式の歴史的発展("Historical development of CI
E recommended color difference equations")」(『色
の研究及び応用(Color Research and Application)』
誌、15、(3)、1990年6月)は、CIE L*a*b*及びCIE L*u*
v*色空間の起源を述べている。(CIEとは国際照明委員
会(Commission Internationale de l'Eclairage)のこと
であり、色彩を専門とする国際標準委員会である。)こ
れらの2つの空間は、同時に計算することが容易であ
り、知覚的には同一である、共通の目的を有する。どち
らの空間も、色空間全体に渡って真に均等ではないが、
計算しやすいという長所を有する。これらの2つの標準
色空間は1976年に採用された。L*はどちらの色空間でも
相対明度関係であるが、他の2つの座標は、明度から独
立して色を特定する手段を与える。例えば、L*a*b*系に
おいては、a*の値が大きいほど赤みが強く、b*の値が大
きいほど黄色みが強い色であることを示す。a*の値が小
さいほど赤みが弱い、又は緑みが強いことを示し、一
方、b*の値が小さいほど青みが強い(黄色みが弱い)こ
とを示す。
【0023】LAB色空間、即ちCIELAB色空間は、CIE
XYZ(1931)に直接基づいており、単位ベクトル色差の
知覚度を線形化する試みを表わしている。これは非線形
であり、変換は可逆である。色情報は系の白色点(Xn,
Yn, Zn)の色に相対する。L*、a*、及びb*の非線形関係
は、肉眼の対数反応を真似ようと意図されたものであ
る。
【0024】 Y/Yn>0.008856のとき、L*=116((Y/Yn)1/3)-16 Y/Yn≦0.008856のとき、L*=903.3(Y/Yn) a*=500(f(X/Xn)-f(Y/Yn)) b*=200(f(Y/Yn)-f(Z/Zn)) ここで、 t>0.008856のとき、f(t)=t1/3 t≦0.008856のとき、f(t)=7.787*t+16/116 また、L*は0から100まで変化(scale)する。
【0025】CIE L*a*b*又はL*u*v*空間のいずれかにお
ける2つの色の差異を計算するには、通常、色空間にお
けるユークリッド距離を用いる。例えば、L*a*b*空間で
は、2つの色の差異をΔE=(ΔL*2+Δa*2+Δb*2)1/2とし
て計算する。ここで、ΔL*はL*座標等における2つの色
の差異である。
【0026】CIE色空間規格は色相(hue)及び彩度(chrom
a)の定義も含むので、L*a*b*空間については、それらは
Hab=arctan(b*/a*)及びCab *=(a*2+b*2) 1/2を定義す
る。この形態では、ΔCは2つの彩度の値の差である
が、ΔHab=(ΔEab *2-ΔL*2-Δ Cab *2) 1/2である。
【0027】これらの色空間は真の均等性を欠いている
ことから、更なる洗練(改良)が続いている。特に興味
深いのは、CIE94色差モデル(CIEパブリケーション116-
1995:産業用色差評価(Industrial color-difference ev
aluation)(技術報告書)CIE中央局(Central Bureau)、
ウィーン、1995年)である。この公式では、ΔE94=((Δ
L*2/kLSL) 2+(ΔCab *2/kcSc) 2+(ΔHab *2/kHSH) 2) 1/2
であり、明度、彩度、及び色相の差の個々に重み付けを
する特別な関数を用いる。参考目視条件(reference vi
ewing conditions)については、全てのkパラメータは
1に保たれる。目視形態等の変化とともに、kパラメー
タは自由に変化する。“S”関数は、SL=1、 Sc=1+0.045
C* ab、及びSH=1+0.015C* abと定められた。従って、彩度
の値が大きい(即ち識別されている色がよりカラフルで
ある)ほど、人が2つの色が同じではないと分るには、
より大きな色相又は彩度の変化が必要である。この色差
モデルはこのユークリッド距離ΔEab *に顕著な改良を与
えるが、これは特定の幾何学に従う大きな領域にしか適
用できない。
【0028】レセプタ間の離間及び脳へと導く神経経路
の配線という、目の光学(的特徴)により、我々が細部
を最もよく見ることができるのは、細部が明度において
背景と異なるときである。明度に変化がない場合は、細
部が赤み(又は緑み)において異なるときに、よりよく
見ることができる。特に、青−黄色の変化では、細部を
見るのは非常に困難である。ジャン及びワンデル(Zhang
and Wandell)の“デジタルカラー画像の再生のためのC
IELabの空間的拡張(A spatial extension ofCIELab for
digital color image reproduction)”(SID96)で述
べられている方法は、まず、画像を反対色空間に変換
し、次に、明度チャンネル、赤−緑チャンネル、及び青
−黄色チャンネルをそれぞれ異なるフィルタでフィルタ
リングすることによって、2つの画像の視覚的差異を検
出する。これらのフィルタを用いると、明度は最もぶれ
ず、青−黄色チャンネルが最もぶれる。彼らの論文で
は、得られた画像はぶれ処理後にCIEL*a*b*に変換さ
れ、すると、その画像の差異は、各画素において、(フ
ィルタリング済の)2つの原画像の対応する画素の間を
とったΔEab *から成る画像となる。ジャン及びワンデル
はこれを距離(metric)S-CIELabと呼んでいる。S-CIELab
に加えられた改良は、ΔEab *の代わりにCIE94色差距離
を用いることであり、そうでなければ、S-CIELabを変え
ずにおく。
【0029】任意の2つの画像の比較が可能であること
に注目されたい。特に、版ずれによって生じる線が可視
であるか否かを知りたいときは、線が存在する画像と線
が存在しない画像とを比較できる。その差異画像内で最
大誤差を有する画素が、ある閾値を越える誤差を有する
場合は、その線は可視である。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明に従い、版ずれ可
視性距離を生成し、その版ずれ可視性距離を用いて、ト
ラッピングを行うか否か、どのトラップ色を用いるか、
及びどこにトラップを配置するかを決定する方法を提供
する。この距離から、充填された隙間が存在する場合に
も、また、隙間が存在せずトラップによって重なりが生
成された場合にも、最も可視性が低いトラッピングの解
を生成することができる。
【0031】本発明の1つの態様に従い、各分版色が着
色剤に対応する、個別に配置される分版色を重ね合わせ
た組み合わせによって形成されるカラー画像を、プリン
トのために処理する方法を提供するとともに、分版色の
不完全な配置に起因する色間の版ずれの補正のために画
像を変えるデジタル画像プロセッサを提供し、この方法
はデジタル画像プロセッサによって用いられるトラッピ
ングテーブルの生成を含み、選択された色空間において
1組の色を選択するステップと、1組の色の個々の色に
ついて、2つの色の間に生じ得る版ずれの可視性を決定
するために、各色を前記1組中の他の全ての色と個々に
比較するステップと、前記1組の色の個々の色の対につ
いて、トラッピングプロセスにおいてデジタル画像プロ
セッサが第1組の情報として用いるための、可視性許容
基準を格納するステップとを含む。
【0032】本発明の更に別の態様に従い、上述の方法
は、よく用いる、最近用いた、又はユーザが選択した色
の対についての可視性許容基準を含む第2組の情報を使
用してもよい。
【0033】記載の発明は、装置又はユーザの経験に基
づいて容易に変更され得る、効率的に計算された、テー
ブルに基づくトラッピング方法を提供する。この方法
は、新たな材料又は処理パラメータによる、トラッピン
グ処理の容易な変更を可能とする。
【0034】本発明に従い、最も重要な基準は版ずれが
生じた場合の結果の可視性がどの程度であるかなので、
トラッピングを行うか否かの決定に、他の色パラメータ
と結び付けた明度を用いることを含む、その可視性の推
定値を用いることが提案される。更に、この方法は、エ
ッジをまたがった可視性の変化に注目するよりも、版ず
れが生じようが生じまいが、種々の生じ得る版ずれ及び
使用するとすれば種々の可能なトラップ色の可視性を用
いる。
【0035】従来のトラッピング方法は、トラッピング
の必要性、トラッピング色、及び配置を決定するため
に、規則及びヒューリスティックを重視している。本発
明の鍵となる要素は、上記3つの決定を行うための基準
として、推定可視性を用いることである。
【0036】
【発明の実施の形態】次に図面を参照するが、図は本発
明の実施の形態を説明する目的であり、同一物に限定す
るものではない。図3には基本的な画像処理システムが
示されており、グレー画像データは画像信号として特徴
づけられてもよく、その画像の各画素は単一レベル即ち
1組の‘c’光学濃度レベル内の光学濃度として定めら
れる。
【0037】本明細書で用いる“画素”は、画像内の特
定の位置と関連し、最小から最大までの濃度を有する画
像信号のことである。従って、強度及び位置が画素を定
める。議論される特定の表色系においては、カラー文書
は画像信号の複数の組によって表わされており、各組
(即ち分版)は、通常独立して処理される1つの独立し
たチャンネルによって表わされている。従って、本明細
書で用いる“カラー画像”は、少なくとも2つの分版、
又は場合によっては4つ以上の分版(“ハイファイカラ
ー”と呼ばれることもある)を含む文書のことである。
各分版は、画像の1色の分版を生成するために、1組の
画像信号即ち分版画素を供給してプリンタを駆動する。
マルチカラープリンタの場合は、分版が共に重ね合わさ
れてカラー画像を形成する。この文脈において、我々
は、画素を、文書画像の所与の小領域の光学濃度を表す
個別画像信号として述べる。“分版画素”という用語
は、各分版内のそのような画像信号のこといい、各分版
内の対応する画素の色濃度の合計である“色画素”とは
区別される。本明細書で用いる“グレー”は、特に明記
されない限り、色のことではない。この用語は最大から
最小まで変化する画像信号のことをいい、信号が用いら
れている分版の色とは関係無い。文書は複数の“オブジ
ェクト”を含んでもよい。オブジェクトは、文書の残り
の部分とは区別して処理されてもよい、個別のイメージ
要素である。一般的に、オブジェクトは、例えば写真、
グラフィック、テキスト、ハーフトーン等のようなタイ
プに分類される。高品質のシステムは、タイプの異なる
オブジェクトを、各タイプを最適に描画するために、区
別して処理する。
【0038】次に、図3を参照すると、本発明の目標を
表わす一般的なシステム要求を示している。スキャナ1
10のような画像入力端末からの文書の電子表現(以
降、画像という)は、装置の物理的特性に関係する形式
で取り出され、通常、1画素毎にmビットで定められる
画素を有する。一般的なカラースキャナは、多目的に許
容可能な解像度で、8ビット/分版画素の画素深度を有
する。代わりに、画像は、コンピュータ又はワークステ
ーション121で適切な画像生成ソフトウェアを用いて
生成されてもよい。これはカラー文書であるので、画像
は、通常、同一の解像度及び画素深度を有する2つ以上
の分版ビットマップによって定められる。電子画像信号
は、画像出力端末即ちプリンタ120での再生に適した
画像を得るために、画像処理ユニット(IPU)116
を介して処理されるように方向づけられる。勿論、IP
U116は、汎用デジタルコンピュータ内のソフトウェ
アプログラムを表してもよい。この議論の目的のため
に、画像処理ユニット116は、一般的に、色のエッジ
に形成されるトラップのための補正を行うトラッピング
プロセッサ118を含む。
【0039】図1(A)及び1(B)は、トラッピング
の問題を示している。理想的な画像では、色の変化は、
図1(A)に示されるように、正確に予定の位置で生じ
る。しかしながら、個別にプリントされる複数の分版を
用いる実際の装置に一般的な版ずれは、図1(B)に示
されるように、可視の画像アーチファクト又は欠陥を生
じる結果となる。そのような欠陥はトラッピングを用い
て補償することができる。
【0040】トラッピングは、通常、図2に示されるス
テップに従って行われ、ステップ101)色の任意の対
(エッジに対応してもしなくてもよい)について、ステ
ップ102)トラッピングを行うか否か、行う場合は、
ステップ103)どの色を“トラップ色”(その対の色
の間に置く色)に用いるか、及び、ステップ104)選
択されたトラップ色をどこに配置するか、を決定しなけ
ればならない。ステップ105で、ステップ103及び
ステップ104で定められたトラップ色及びトラップ位
置に従って、画像が修正される。本発明に従い、トラッ
ピングの決定は、生じ得る最悪のアーチファクトの可視
性に基づく。従って、このトラッピングの決定は、入力
された色の間で生じ得る全ての版ずれエラーのうちの最
悪なものの可視性に基づく。従って、トラップ色は、各
オリジナル色に対する追加されたトラップ色の可視性、
及び、各オリジナル色に対する版ずれによって生じた色
の可視性に基づいて選択される。
【0041】述べられたように、トラッピングは、非理
想的なプリント装置の現象である。トラッピングの特徴
は、プリント技術ごとに異なる。本発明の別の態様に従
い、述べられるトラッピングプロセスの最適化のため
に、プリント技術に関する情報、又は特定のプリンタに
関する情報までもが用いられてよい。
【0042】まず、本発明のプロセスを、図4のフロー
図を参照して説明する。そのようなフロー図は、汎用デ
ジタルコンピュータで実行されるプログラムに、又はそ
のような操作を提供するために組まれた専用プロセッサ
に、容易に変換できる。
【0043】トラッピングされるべき1対の色(a、
b)を与えられると(ステップ200)、トラッピング
プロセスは以下の形をとる。 1. 生じ得る版ずれの可視性についてチェック(ステッ
プ202)、 2. いずれかの版ずれが可視となるか否かを決定(ステ
ップ204)、 3. 版ずれが可視となりそうであれば、挿入する色を選
択(ステップ206)、及び 4. トラップをどこに置くかを決定(ステップ20
8)。
【0044】ステップ202及び入力色(a、b)につ
いて考えると、生じ得るいずれかの方法で色aと色bと
が版ずれを起こすと、色aと色bとの間に出現するであ
ろう、全ての固有色のリスト(ミスレジスタ(Misregist
er)(a,b))が生成される。最悪のケースは、1つ以上
の分版が、ノミナル(名目上の)位置から、プリントプ
ロセスによって経験的に決定される分版のエッジまでい
っぱいに移動することであると仮定する(図1(A)及
び1(B)を参照)。他に考えられる仮定は、いくつか
の分版が途中まで移動し、それにより、エッジに沿って
より多くの色を生じることであろう。ここでは、エッジ
に沿った1つの色の場合を考える。
【0045】ミスレジスタ(a,b) 関数は、aの分版と
bの分版との生じ得る全ての置換に渡って実行される。
そのような置換は最大で14通り存在する。(処理が必要
ない、“全て”が置換されるか“全くされない”2つの
場合を除く、4つの分版のそれぞれが置換されるか又は
されない場合。)表1は、右側のCMYK色(1,1,1,1)
とその左の(0,0,0,0)との間のエッジの左に出現し得る
色を示している。これらの色のうちの2色はオリジナル
色であり、あとの14色は生じ得る新たな色である。
【表1】
【0046】これらの14色は任意のソート順に従ってソ
ートされ、2つの分版の違いが小さな許容誤差未満であ
る場合には同等であると見なす。次に、重複が除去され
る。最後に、更に2つのケース(それらが生じた場合)
が除去される。即ち、オリジナル色の1つが生じる置換
であり、これは、1つ以上の分版が共通の場合は必ず少
なくとも1回は生じる。これは、(通常は)より小さい
リストを与え、このリストは、14個の要素のアレイと、
リスト内の色の数を与える1つの整数とを含む構造に格
納される。議論の目的のために、ここではこのタイプの
構造をCMYKベクトルと呼ぶ(ステップ252)。色
はc、m、y、kの組として与えられ、標準CMYK色の1
個又は1組の信号としてカプセル封じされる。
【0047】次に、決定された色はLAB空間に変換さ
れる(ステップ254)。LABベクトルは、LAB空
間における生じ得る版ずれ色を表わす1個又は1組の信
号である。LABベクトルは、テーブルに組織され、直
接又は中間の空間を介してLAB空間にマッピングされ
た、CMYK色のサンプルを予め生成することを伴うプ
ロセスである、装置依存の色変換を用いて、CMYKベ
クトルから構成される。最初のLAB色が構成される前
に、必要なルックアップテーブルが、その機器に合わせ
て色変換中の特定のプリンタに適するように初期化され
る。そのようなプロセスはCMYK及びLAB空間内の
個別のサンプルポイントに左右されるので、四面補間
(例えば、ロールストン(Rolleston)のUS-A第5,471,324
号及びサカモトのUS-A第4,725,413号を参照)によっ
て、中間の補間された値が導出されてもよい。任意のカ
ラー較正システムが、種々のCMYK色がプリントされ
る際に生成されるLAB色の測定で開始する。これらの
色を補間して、所与のCMYK色についてのLAB色を
得る。この変換はプリンタ又はプリンタのタイプによっ
て独特なので、計算された可視性はプリンタによって異
なるとともに、あるプリンタでプリントされる特定の量
の(C,M,Y,K)が、別のプリンタでプリントされる
同量の着色剤と必ずしも同じ視覚的印象を生み出すわけ
ではないので、プリンタによって異なるべきである。多
くのプリントシステムは、装置独立の所与の色に対し
て、装置の応答を決定するために装置の動作が測定され
た先の較正プロセスから引き出された、装置依存の所定
の色を生成するように較正される。較正されていないプ
リントシステムでトラッピング処理が用いられる場合、
装置独立の値と装置依存の値との変換は、まだこれから
決定されなければならない。
【0048】色をCIELAB空間又は類似のCIELUV空間に置
く理由は、これらの空間が、視覚的に知覚可能な色差と
強いつながりを有するので、版ずれ色とは無関係に、そ
の色が視覚的に知覚可能になりそうか否かを決定するた
めに用いることが可能だからである。この要求の中心に
は、版ずれを生じた分版が、所望の画像からの、普通は
目につかない色の違いを生じることもあるいう観察があ
る。変更は、版ずれによる色の違いが可視である部分だ
けに行われるべきである。CIELAB又はCIELUVにおいて観
察される違いは、人の色の知覚における可視性と関係が
ある。この可視性は、トラップ又はトラップ修正がどの
程度目に見えるかの距離的尺度として用いることができ
る。
【0049】従って、知覚可能な差異は比較的線形であ
るので、版ずれが可視であるか否かを決定するステップ
204では、この色空間は我々の計算を助ける。図5を
参照すると、まず、可視性ベクトル(Visibilityvector)
(a,b)が構成され(ステップ258)、このベクトルの
最大値が閾値より大きいか否かを見るためにテストされ
る(ステップ260)。色差の公式は、可視性の限界に
値1を与えるようにデザインされているので、閾値の好
適な値の一例は1である。
【0050】うまく働く色差の公式の一例は、CIE94色
差公式から導出され、均一なカラー背景に対する細線の
可視性の実験データに基づく。即ち、以下の式になる。
【0051】 DE94=((ΔL/1.34)2+(ΔCab/SC) 2+(ΔHab/SH) 2) 1/2 ここで、 SC=(aCC*+kC)(1+bC (A0Ccos(H*-f0C)+A1Ccos(2H*-f
1C))) 及び SH=(aHC*+kH)(1+bH (A0Hcos(H*-f0H)+A1Hcos(2H*-f
1H))) 及びC*は、必要であれば、検討される色成分につい
てより大きな値を有する色から計算され、版ずれから計
算されたものではない。2色間の差異は非対称である。
【0052】ほぼそれと近い働きをするように見える別
の距離は、欠陥が存在する画像と欠陥が存在しない画像
とを計算し、これらの画像を、通常は最終的な差異の計
算に用いられるΔEabと置き換わるCIE94色差距離ととも
にS-CIELabへの入力として用いることである。次に、差
異画像全体における画素毎の最大差異が、この公式のた
めの差異を与える。
【0053】図5のように可視性ベクトルを構成するた
めに、入力色a及びbはそれぞれ同等のL*a*b*色に変換
される。LAB色を構成するために、所与のCMYK色
を、装置の座標から装置依存の色空間へと変換する、四
面補間か又は何か他の一般に知られている方法を用いる
必要がある。次に、この処理は、LABベクトルの要素
(生じ得る版ずれ)の個々を通ってループし、その要素
についてaからの差異及びbからの差異を計算する。そ
の処理はこれらの2つの差異の最小値を格納する。格納
されるのは最小値が適している。その理由は、c(版ず
れによって生じる色)が、bに対するよりもaに対する
方が可視性が低く、cがaとbとの間に存在するとき、
cはaの一部として見え得るからである。これは、cが
aに対しては不可視で、bに対しては可視であるときに
は、確かに真実である。従って、この状態は、版ずれエ
ラーが存在するというよりも、むしろab間のエッジが
移動したように見える。前述したように、上記の値は較
正済のプリンタにしばしば存在し、従って、トラッピン
グ処理に用いることが可能である。
【0054】ステップ258では、2つの色(a,b) 及
び版ずれ色のリストから可視性ベクトルが構成され、全
ての版ずれ色の可視性に対応する値のリストが構築され
る。可視性ベクトル中の最大エントリが閾値tよりも小
さい場合(図4及び5のステップ204)は、版ずれは
目につかないであろう。この2色には何もアクションが
とられず、次の組の2色が調べられる。しかし、最大値
が閾値tよりも大きい場合は、処理が続いてトラップの
色が選択される(ステップ206)。tの値を増すと、
トラッピングのために選択される色の対はより少なくな
り、版ずれチェックの処理はより速く進む。しかし、画
質は低くなる。一方、tの値を減らすと、トラッピング
のために選択される色の対はより多くなり、版ずれチェ
ックの処理はより遅く進む。一般的に、画質は高くな
る。
【0055】図4及び6を参照すると、ステップ206
では、トラッピング色が選択又は決定される。一般的
に、装置の全範囲(ガマット)に渡る選択によって予め
決定されたトラッピング色のセットが、パレットとして
維持される(ステップ304の“1組のトラッピング色
CMYK(t)を選択”を参照)。パレットの生成にユー
ザの好みを用いてもよい。
【0056】aとbとの間に挿入する色を選択するため
に、パレット内の各色TをCMYK(a,b)の色と比較
し、Tがaとbとの中間であるか否かを見る。Tについ
てのC、M、及びYの値のどれかがa及びbについての
それらの値の中間にない場合は、色Tは“間”にはない
(Kは無視されてよい)。そのようなaとbとの中間で
はない色は捨てられる。C、M、及びYがaとbとの中
間にある各Tについて、a及びTについてのトラップ可
視性ベクトル(Trap#Visibilityvector)ATが生成さ
れ、b及びTについてのトラップ可視性ベクトルBTが
生成される(ステップ306)。この2つのトラップ可
視性ベクトルから、AT及びBTにおける最大可視性Tm
が決定される(ステップ308)。これは、a及びbの
いずれかに最悪の版ずれが生じたと仮定したときの、a
又はbに対するTの可視性を与える。上述のループで試
された全ての候補色Tのうち、最大可視性Tmが最も低い
ものが、最良のトラップ色候補を表すものとして選択さ
れる(ステップ310)。
【0057】処理のこの時点で、候補色の可視性が、図
5のステップ258で分かった最初の版ずれの可視性よ
りも悪いか否か決定するためのチェックが行われる。そ
うである場合は、トラッピングは適用されない。しか
し、そうでない場合は、処理はステップ206に進み、
最悪の可視性が試された全候補色の中で最も良い候補色
Tを用いる。最悪の可視性が最も低い色を用いる代わり
に、全版ずれに渡って可視性の二乗の合計値をとり、最
も合計値が小さい候補を選択しても良いことも分かっ
た。いずれの場合も、どの版ずれがより生じやすいかの
“事前(priori)”知識を得た上で、異なる可視性が重み
付けされてもよい。
【0058】例えば、色空間が非常に粗くサンプリング
され、次に最良の解の領域がより細かくサンプリングさ
れる、マルチグリッドアプローチのような、他のアプロ
ーチも可能である。
【0059】トラップ可視性ベクトルは、可視性ベクト
ルとよく似た挙動をとるクラスである。版ずれ色の2つ
の色及び1つのベクトルから、全ての版ずれ色の可視性
に対応する1つのベクトルが構成される。トラップ可視
性ベクトルの場合は、第1の色はオリジナル色であり、
第2の色は候補トラップ色である。可視性は、オリジナ
ル色と版ずれ色との間、及びオリジナル色と候補トラッ
プ色との間でのみ測定され、候補トラップ色と版ずれ色
との間では測定されない。この値の使用は、第2の色
が、版ずれ色ではなく第1の色に対して比較される点以
外は、可視性ベクトルと似ている。
【0060】再び図5を参照すると、トラップの色が選
択されたので、それをどこに置くか決定しなければなら
ない(図4のステップ208)。トラッピングの際、版
ずれを起こすかもしれない2つの色の間に新たな色を挿
入することにより、生じ得るいかなる版ずれの可視性も
低くするか又はなくす。本発明のこの態様は、挿入色
(トラップ)の配置に関係する。詳細には、トラップ色
が、オリジナルのエッジの一方の側の色に対してさほど
目につかない場合は、新たな色はエッジのそちら側に置
かれ、トラップ色が他方の側の色に対してさほど目につ
かない場合は他方の側に置かれる。可視性が同程度であ
る場合は、トラップ色は中央に置かれる。エッジ位置
を、2つの可視性の差異の関数とすることにより、グラ
ジエントフィル(gradient fills)が接する際に、エッジ
位置を一方の側から他方へと滑らかに変化させる。ある
色がテキスト内に存在する場合は、テキストのエッジ位
置を維持するために、位置は滑らかに変化せず、いずれ
か一方の側(可視性が低い方)まで移動される。
【0061】上記を踏まえ、図7及び8を参照すると、
トラップ色を置く最適な場所は、トラップ色の可視性が
より低いいずれかの側である。詳細には、色Aと色Bと
の間をトラップ色Tでトラッピングする場合は、TのA
に対する可視性ベクトルAT及びTのBに対する可視性
ベクトルBTを決定することによって可視性を計算する
(ステップ402)。ベクトルは、まず、BT及びAT
をドライブするために、ベクトルノルムをとることによ
り、スカラ値に変換される。トラップ幅wについては、
用いられる特定の可視性モデルに依存するkのある値
が、それを±w/2を越えて移動させないという条件に従
うので、Aが左側にある場合は、トラップ領域の中心を
(BT-AT)*k*wの分だけ左側に移動させる(ステップ40
3)。Tの色A、Bに対する相対的な可視性に関する他
の関数を用いてもよい。ハーフビット化によって、トラ
ップ範囲が画素の1/2の増分で移動できるようになるの
で、2画素のトラップ幅については5つの位置が可能と
なる。従って、滑らかに変わるトラップ位置を得ること
ができる。
【0062】可視性は、CIE94色差づけ(色差公式)を
用いるように拡張された、空間的に拡張された色差の距
離的尺度であるS-CIELab-94を用いるか、又は大きくて
均一な背景領域に対する細線に適用される任意の他の可
視性モデルから計算できる。現在のところ、可視性は以
下の式によって測られる。
【0063】 Vis(A,T)=((ΔL/SL)2+(ΔC/SC) 2+(ΔH/SH) 2)1/2 ここで、 ΔL=LA-LT(AのL*値とTのL*値との差異)、 ΔC=CA-CT(AのC*値とTのC*値との差異)、 C*=(a*2+b*2) 1/2(a*及びb*は標準CIE座標)である。 ΔH=((Δa)2+(Δb)2-(Δc)2) 1/2 SH及びSCはCA及びHAだけの関数であり、CAにおいては線
形であり、HAにおいては周期的である。そして、SLは定
数である。
【0064】ある状況では、追加されたトラップ色が版
ずれによって生じた色と隣合せて配置される。一般的
に、版ずれによって生じた色のトラップ色に対する可視
性については、ほとんど問題はない。なぜなら、両者は
互いに接する非常に細い線となり、対の色の場合に考え
られる、一方の線がソリッド(べた)に対するときより
も、見えにくくなるからである。
【0065】時として、用いられるプリンタ技術によっ
ては、必要なトラッピングの性質がアナモルフィック
(歪像的)な場合がある(即ち、1つの次元における挙
動が他の次元における挙動と異なる)。例えば、プリン
トプロセス方向によって、必要なトラップ領域の大きさ
が1つの方向において他の方向の2倍になることがあ
る。そのような場合、トラッピング位置の値は、各方向
に個別に変えることができる。従って、ベクトルベース
の技術では、トラッピング領域が計算される前に、幾何
学的記述内の全座標が、あるファクター(例えば2)に
よって一つの方向にスケーリングされ、次に、全座標
(トラッピング領域の座標を含む)が同じファクターで
スケールダウン(縮小)され、オリジナルの幾何形状を
復元しつつ、1つの方向において他の方向よりも太らせ
たトラップ領域を生成する。
【0066】代わりに、ラスタ入力とともに、エッジ追
跡関数を用いるエッジ追跡処理を用いてもよい。標準的
な実施方法としては、オフセットエッジが、追跡されて
いるエッジに対する法線(垂直)ベクトルに沿って、一
定の距離で置換される。オフセットエッジに座標変換を
適用してもよい(xにおける幅が2倍のトラッピングの
例では、xにおける法線を2で拡大する)。これによ
り、オフセットエッジが、滑らかな変化で、水平エッジ
からよりも垂直エッジから遠くに置換される。
【0067】最後に、ウィンドウ処理又は形態演算子を
用いて、ウィンドウ及び関連する形態演算子のフィルタ
を適切にスケーリングしてもよい。
【0068】本発明の別の可能な実施の形態は、汎用又
は専用の計算装置によってアクセス可能なルックアップ
テーブル(LUT)にある。本発明の別の態様に従い、
図8は、図3に示されているものと類似のシステムを示
しているが、IPUがLUTに格納されているトラッピ
ングパラメータに依存する可能性をより良く示してい
る。尚、図中200はLUTメモリである。この方法の
目標は、CMYK空間の所与の色A及びBについてブー
ルフラグを生成し、そのフラグが真である場合には、A
とBとの間に引かれる新たな色を生成する、テーブルの
構成である。その色が版ずれを生じても可視のアーチフ
ァクトを生成しない、例えば何に対しても(0,0,0,0)
である場合、又は第3の色を挿入してもアーチファクト
の可視性が全く低くならない場合は、フラグは偽であ
る。
【0069】上述のように、まず、図4のステップ20
2のように、生じ得る版ずれの可視性がチェックされ
る。 1)トラッピングを行うか否かを決定するために、上述の
方法を適用する。トラッピングを行わない決定の場合
は、 2)ブールフラグを偽に設定する。 3)そうでなければ、 4)続いて、aとbとの間に挿入する色を選択する。
【0070】図4のステップ206で、aとbとの間に
挿入する色を選択する。 1.トラップ色を見つけるために、上述の方法を適用す
る。 2.選択されたトラップ色の可視性が、先に判明した最初
の版ずれの可視性よりも悪い場合は、 3.フラグを偽に設定する。 4.そうでなければ、 5. フラグを真に設定する。 6.挿入される色と色Aとの差異を、テーブルに格納す
る。
【0071】完全なテーブルを構築するためには、第1
の組のステップ(版ずれの可視性)が色空間内の色の対
ごとに実行されなければならない。色の対のうちの半分
は、もう半分の鏡像であるので、実際には色空間の半分
について実行されればよい。色空間がn個の点へと量子
化される場合は、以下の通りである。 1. STEP=1/n 2. HALFSTEP=STEP/2 3. STEPY=1/ny 4. HALFSTEPY=(STEPY)/2 5. for ac=HALFSTEP to 1-HALFSTEP by STEP 6. for bc=HALFSTEP to 1-HALFSTEP by STEP 7. for am=HALFSTEP to 1-HALFSTEP by STEP 8. for bm=HALFSTEP to 1-HALFSTEP by STEP 9. for ay=HALFSTEPY to 1-HALFSTEPY by STEPY 10. for by=HALFSTEPY to 1-HALFSTEPY by STEPY 11. for ak=HALFSTEP to 1-HALFSTEP by STEP 12. for bk=ak to 1-HALFSTEP by STEP 13.(a,b)について可視性をチェックする 14.最悪のケースが可視である場合には 15.挿入する色を選択する 16.挿入される色と色Aとの差異をテーブルに格納す
る。
【0072】都合の良いことに、このテーブルはオフラ
インで構築できる。テーブルに基づくアプローチでは、
実行時間に実行されるもの全てがテーブルを索引する。
テーブル索引は以下のように行われる。ともにCMYK
空間にある所与の色A及びBについて 1)A及びBの分版を、それらを0.MAXINDEXの範囲内に置
くスケールファクターで乗算することにより、索引空間
に変換する。 2) 変換された分版を8次元テーブル検索に用いて、テ
ーブルに格納されている色差を検索する。 3)その色差を色Aに加え、トラップ色を与える。
【0073】MAXINDEXの値が2の累乗よりも小さい値で
あって、色が整数の組として供給される場合には、シフ
ト及びマスクを用いてこれを最適化できる。
【0074】通常、テーブルの索引には、空間と時間と
のトレードオフがある。空間が貴重な場合は、エントリ
が十分に滑らかに変わることを条件として、テーブルエ
ントリ間を補間することが考えられる。これにより、ト
ラッピング情報の検索に必要な時間は増大するが、テー
ブルのサイズを実質的に削減することができる。例え
ば、テーブルは8次元なので、各次元でサイズを20%削
減すると、テーブルのサイズは元のサイズの約17%に削
減される。各次元で2のファクターでサイズを削減する
と、トータルサイズは256のファクターで削減される。
【0075】勿論、幾つかの実際的な最適化が可能であ
る。可視性ベクトルのクラスの生成は、記載されたよう
に比較的複雑なプロセスである。このプロセスでは、2
つの所与の色及び全ての版ずれ色を、CIELABのような有
用な色空間に変換する必要がある。また、変換した色ご
とに、C*及びH*座標を見つけなければならない。内側ル
ープ(前述のステップ13から16)を通る回数は、ト
ラッピング情報が計算される色の対の数と同じである。
例えば、数万個から数百万個の色の対が存在する。ステ
ップ15を開始する前に、色の対の個々について、その
両方の要素が変換され、次にその全ての版ずれ色が変換
される必要がある。しかしながら、n=8及びny=4につい
ては、これらの全ての色の対に含まれるのは83*4=2048
色だけである。これは版ずれによって生じる色を含む。
平均的な色の対の版ずれによって4つのユニークカラー
が生じるとすると、1,400万個のリダンダントな色変換
が為されることになる。その代わりに、簡単なテーブル
検索(4次元)によって、C*及びH*を含む、変換された
版ずれ色を得ることができる。通常の色については、テ
ーブルが、それらの色が必要とされる順で生成される場
合は、1次元検索(即ちポインタの増分)で適当な色を
取り出すことができる。
【0076】トラップ色にも同じような最適化が可能だ
が、トラップ色用のグリッドが色の対用のグリッドとは
異なる場合には、トラップ色も、やはり1次元の、独自
のテーブルが必要であろう。トラップ色が、色の対の色
成分に限られる色成分を有するように制限される場合
は、トラップ色用のグリッドは色の対用のグリッドの倍
数でなければならないか、又は、プロセスが、変換のた
めの最も近いグリッドポイントを見つけなければならな
い。16×16×16×16テーブルで間に合うであろう。
【0077】一次テーブルからのデータを用いて二次テ
ーブルを容易に形成し、頻繁に又は最近用いられた色の
対のトラッピング情報を格納してもよい。大きなテーブ
ルよりも小さなテーブルの方がチェックが速い。テーブ
ルは、選択されたトラッピングの状況に合わせてユーザ
が指定した値を格納するための、優良(excellent)ロケ
ーションを備えてもよい。2つの色の間のトラップ色の
位置をテーブルに入れることもできる。
【0078】図9は、トラッピングの結果を単純化した
図である。画像のシアン領域と赤領域との間のトラップ
範囲は、シアンと赤との中間となるように選択されたト
ラップ色を有することを特徴とする。勿論、図7のプロ
セスに従い、トラップ色の画素を理想的なエッジのいず
れかの側に配置した。
【0079】トラッピングプロセスの一部として可視性
の基準を生成することを選ぶ場合に、各プロセスが他の
開示されたプロセスと一緒に用いられても又は独立して
用いられてもよい、幾つかのトラッピングプロセスが述
べられたことは、疑いなく認識されるであろう。従っ
て、例えば、述べられたトラッピング配置プロセスは、
単に、可視性の基準が既に計算されていることが理由
で、可視性に基づくシステムで用いることが好ましい
が、特定のトラッピング決定ステップとは無関係に用い
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー画像のエッジにおける版ずれの問題を示
す図であり、(A)は理想的な境界を示し、(B)は理
想的でない境界を示す。
【図2】トラッピングの基本的な手順を示すフロー図で
ある。
【図3】本発明の一例が実施されてもよいプリントシス
テムを示す図である。
【図4】トラッピングプロセスを制御する基準として可
視性を用いるトラッピングの手順を示すフロー図であ
る。
【図5】可視性の決定の部分手順を示すフロー図であ
る。
【図6】トラッピング色選択の部分手順を示すフロー図
である。
【図7】トラップ位置選択の基本的な部分手順を示すフ
ロー図である。
【図8】トラッピング情報を格納するルックアップテー
ブルを活用した本発明の実施の形態を示す図である。
【図9】トラップ色の配置の問題を示す図である。
【符号の説明】
110 スキャナ 116 IPU 118 トラッピングプロセッサ 120 プリンタ 121 コンピュータ又はワークステーション 200 LUTメモリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各分版色が着色剤に対応する、個別に付
    着される前記分版色を重ね合わせた組み合わせによって
    形成されるカラー画像を、プリントのために処理する方
    法であって、前記分版色の不完全な配置に起因する色間
    の版ずれの補正のために画像を変えるデジタル画像プロ
    セッサを提供し、前記デジタル画像プロセッサによって
    用いられるトラッピングテーブルの生成を含む前記画像
    処理方法であって、 選択された色空間において1組の色を選択するステップ
    と、 前記1組の色の個々の色について、2つの色の間に生じ
    得る版ずれの可視性を決定するために、各色を前記1組
    中の他の全ての色と個々に比較するステップと、 前記1組の色の個々の色の対について、トラッピングプ
    ロセスにおいて前記デジタル画像プロセッサが第1組の
    情報として用いるための、可視性許容基準を格納するス
    テップと、 を含む、カラー画像処理方法。
  2. 【請求項2】 各分版色が着色剤に対応する、個別に付
    着される前記分版色を重ね合わせた組み合わせによって
    形成されるカラー画像をプリントのために処理する方法
    であって、前記分版色の不完全な配置に起因する色間の
    版ずれ補正のために画像を変えるデジタル画像プロセッ
    サを提供し、 第1組のトラッピング許容基準及び選択色に対するトラ
    ッピング挿入色を含むテーブルへのアクセスを有する前
    記デジタル画像プロセッサを提供し、 前記カラー画像内の少なくとも1つの分版色によって定
    められる色を個々に定める2つの画素を含む色の対を受
    け取り、 各画素が、前記テーブルで用いられる選択された色空間
    内の色として記述されていることを確実にし、 前記テーブルにおける前記受け取られた色と前記選択さ
    れた色との間の対応を決定し、 トラッピングのアクション決定のために前記テーブルの
    格納値を用いる、 カラー画像処理方法。
JP11293124A 1998-10-22 1999-10-15 カラ―画像処理方法 Withdrawn JP2000165694A (ja)

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