JP4775450B2 - 印刷制御装置および印刷制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は印刷制御装置および印刷制御プログラムに関するものである。
インクジェット方式の印刷装置は、例えば、シアンインク(以下、Cインク)、マゼンタインク(以下、Mインク)、イエローインク(以下、Yインク)、黒インク(以下、Kインク)などの複数色のインクの微細な粒子を記録媒体に吹きつけ、記録媒体にドットを形成することにより画像を印刷する。
このインクの微細な粒子が記録媒体へ浸透し定着するまでに要する時間の特性(記録媒体浸透特性)は、インクの種類により異なる。具体的には、染料インクは顔料インクに比較して、記録媒体に浸透し易い。その結果、例えば、顔料インクで構成されるKインクの粒子と、染料インクで構成されるカラーインクの粒子とが記録媒体上で隣接する場合、カラーインクが先に浸透して、カラーインクに接触するKインクの粒子がその接触部分から表面張力によりカラーインクの粒子に引っ張られる現象が発生することがある。その結果、カラーインクにてドットが形成されるべき領域にKインクがにじみ、画質を劣化させるおそれがある。
このような問題を解決するために、特許文献1には、注目画素の周辺にカラー画素が存在するなど所定の条件を満たす注目画素については、Kインクを複数色のカラーインクに置き換えて、Kインクを用いずに黒色を印刷することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−113155号公報
しかしながら、黒色の濃さが連続的に薄くなって別のカラーに変化するような黒のグラデーション要素が画像に含まれる場合、その画像について、上記特許文献1に記載された条件で、Kインクの置き換えを実行すると、黒のグラデーション要素内のほとんど全ての画素が、にじみ抑制処理の対象画素と判定され、Kインクがカラーインクに置き換えられるので、グラデーション要素全体として黒の濃度が低減し、ユーザに違和感を感じさせるおそれがある、という問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、黒インクの有彩色インクへのにじみを目立ち難くしつつ、黒の濃度低減を抑制することができる印刷制御装置および印刷制御プログラムを提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の印刷制御装置は、黒インクと、該黒インクとは異なる記録媒体浸透特性を有する有彩色インクとを用いて前記記録媒体に対する印刷を行う印刷部を制御する印刷制御装置であって、画像を構成する複数画素のうち、注目画素の黒成分値と周辺画素に含まれる有彩色画素の黒成分値との差が第1所定値以上である黒画素を、処理対象画素として決定する処理対象決定手段と、その処理対象決定手段により決定される処理対象画素について、黒インクのにじみを抑制するためのにじみ抑制処理を実行するにじみ抑制手段とを備え、前記にじみ抑制手段は、前記画像を構成する複数画素のうち、注目画素の黒成分値と周辺画素に含まれる有彩色画素の黒成分値との差が前記第1所定値より小さい黒画素の前記にじみ抑制処理を実行しないものである。
なお、「処理対象決定手段」は、(1)黒画素であること、(2)当該黒画素を囲む周辺画素に有彩色画素が含まれること、(3)「注目画素の黒成分値と周辺画素に含まれる有彩色画素の黒成分値との差が第1所定値以上である黒画素」であること、の少なくとも3つの条件を満たす黒画素を、処理対象画素として決定するものであれば良く、ある画素を処理対象画素として決定するために、さらに別の条件を追加して判定するものであっても良い。
請求項2記載の印刷制御装置は、請求項1記載の印刷制御装置において、前記画像を構成する複数画素の各々について、黒の濃淡を多値で表す黒成分値と、有彩色の濃淡を多値で表す有彩色成分値とを規定した画像データであって、ハーフトーン処理前の画像データを取得する画像データ取得手段を備え、前記にじみ抑制手段は、前記画像データに規定される黒成分値および有彩色成分値のうち、前記処理対象画素の黒成分値を低減するとともに、前記処理対象画素の有彩色成分値を増加させる処理を前記にじみ抑制処理として実行するものである。
請求項記載の印刷制御装置は、請求項記載の印刷制御装置において、前記注目画素を囲む複数の周辺画素の各々について、有彩色成分値が第2所定値以上である有彩色画素であるかを判断する有彩色成分値判断手段を備え、前記差分判断手段は、前記有彩色成分値判断手段により、前記有彩色画素であると判断された前記周辺画素と前記注目画素との間で黒の濃淡が不連続に変化するかを判断するものであり、前記処理対象決定手段は、前記注目画素を囲む複数の周辺画素のうち、少なくとも1つが有彩色画素であり、且つ注目画素との間で黒の濃淡が不連続に変化する、と判断されることを条件として、当該注目画素を処理対象画素として決定する。
なお、「条件として」とは、当該注目画素を処理対象画素として決定するか否かの判断に、他の条件を追加して判断するものを排除するものではない。
請求項記載の印刷制御装置は、請求項記載の印刷制御装置において、前記注目画素の前記黒成分値が第3所定値以上であるかに基づいて、当該注目画素が黒画素であるかを判断する黒成分値判断手段を備え、前記差分判断手段は、前記黒成分値判断手段により、前記注目画素が黒画素であると判断され、且つ、前記有彩色成分値判断手段により前記有彩色画素であると判断された画素が当該注目画素の周辺画素に含まれる場合、その周辺画素に含まれる前記有彩色画素と前記注目画素との間で黒の濃淡が不連続に変化するかを判断するものである。
請求項記載の印刷制御装置は、請求項からのいずれかに記載の印刷制御装置において、前記処理対象決定手段は、注目画素から数えて2画素以内に配置される画素を、当該注目画素の周辺画素として、前記処理対象画素を決定する。
請求項6記載の印刷制御プログラムは、黒インクと、該黒インクとは異なる記録媒体浸透特性を有する有彩色インクとを用いて前記記録媒体に対する印刷を行う印刷部を制御する印刷制御装置を、画像を構成する複数画素のうち、注目画素の黒成分値と周辺画素に含まれる有彩色画素の黒成分値との差が第1所定値以上である黒画素を、処理対象画素として決定する処理対象決定手段と、その処理対象決定手段により決定される処理対象画素について、黒インクのにじみを抑制するためのにじみ抑制処理を実行するにじみ抑制手段として機能させ、前記にじみ抑制手段は、前記画像を構成する複数画素のうち、注目画素の黒成分値と周辺画素に含まれる有彩色画素の黒成分値との差が前記第1所定値より小さい黒画素の前記にじみ抑制処理を実行しないように機能させる。
なお本発明は、印刷制御装置、該印刷制御装置を含む印刷装置、印刷制御方法、印刷制御装置を制御するコンピュータプログラム、該コンピュータプログラムを記録する記録媒体等の種々の態様で実現可能である。
請求項1記載の印刷制御装置によれば、注目画素の黒成分値と周辺画素に含まれる有彩色画素の黒成分値との差が第1所定値以上であることを条件として、当該注目画素が、前記周辺画素に含まれる有彩色画素との間で黒の濃淡が不連続に変化する黒画素であると判断され、にじみ抑制処理が実行されるので、当該注目画素については、黒インクの有彩色インクへのにじみを目立ち難くし、一方、周辺画素との間において黒の濃淡がなだらかに変化する、例えば、黒のグラデーションを構成する黒画素については、処理対象画素として決定されず、グラデーションを示す画像の黒の濃度低減を抑制することができるという効果がある。
請求項2記載の印刷制御装置によれば、請求項1記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、にじみ抑制手段により、処理対象画素の黒成分値が低減され、前記処理対象画素の有彩色成分値が増加させられた後、ハーフトーン処理が行われるので、印刷部により印刷される画像のうち、処理対象画素については、有彩色インクが印刷される確率が高まる。その結果、処理対象画素に印刷される黒インクは、同画素に印刷される有彩色インクに引っ張られて(すなわち同画素内の有彩色インクににじみ)、他の領域への黒インクのにじみ出しが抑制されるという効果がある。また、上記処理対象画素に接する黒インクを含む画素についても、上記処理対象画素の有彩色インクへのにじみ出しが起きたとしても、上記処理対象画素の濃度が高いため、にじみが目立ちにくいという効果がある。
また、ハーフトーン処理前の画像データに基づいて、処理対象画素を決定することにより、周辺画素との関係において、にじみが問題となりやすい位置関係にある画素を、処理対象画素として決定することができる。
請求項記載の印刷制御装置によれば、請求項記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、前記注目画素を囲む複数の周辺画素のうち、少なくとも1つが有彩色画素であり、且つ注目画素との間で黒の濃淡が不連続に変化する、と判断されることを条件として、当該注目画素が処理対象画素として決定されるので、複数の周辺画素のうち少なくとも1つの周辺画素との間において、にじみが目立ちやすい位置関係にある黒画素を、処理対象画素として決定できるという効果がある。
請求項記載の印刷制御装置によれば、請求項記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、注目画素が黒画素であると判断され、且つ、前記有彩色成分値判断手段により有彩色画素であると判断された画素が当該注目画素の周辺画素に含まれる場合に、その周辺画素に含まれる前記有彩色画素と前記注目画素との間で黒の濃淡が不連続に変化するかが判断されるので、処理対象画素を決定するための処理を効率的に行うことができるという効果がある。
請求項記載の印刷制御装置によれば、請求項からのいずれかに記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、注目画素から数えて2画素以内に配置される画素が、当該注目画素の周辺画素として、前記処理対象画素が決定されるので、適切な処理対象画素を決定することができるという効果がある。
請求項記載の印刷制御プログラムによれば、請求項1記載の印刷制御装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の実施形態のPCと、PCに接続されるプリンタとの電気的構成を模式的に示すブロック図である。 黒成分補正値テーブルに規定された、にじみ抑制処理前の黒成分値Kと、にじみ抑制処理後の黒成分値K’との関係を説明するグラフである。 処理対象の画像を模式的に示す図である。 PCにおいて実行される印刷制御処理を示すフローチャートである。 (a)は、黒色のベタ要素が、有彩色のベタ要素を背景として配置された画像を例示する図であり、(b)は、黒色のグラデーション要素が、有彩色のベタ要素を背景として配置された画像を例示する図である。 (a)は、黒色のムラ要素が、有彩色のベタ要素を背景として配置された画像を例示する図であり、(b)は、濃い黒のベタ要素と、淡い黒のベタ要素とが隣接し、それらのベタ要素が、有彩色のベタ要素を背景として配置された処理対象の画像を例示する図である。 にじみ抑制処理を示すフローチャートである。 第1黒置換値D1と第2黒置換値D2との関係を示す棒グラフである。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態であるPC10と、PC10に接続されるプリンタ40との電気的構成を模式的に示すブロック図である。PC10は、CPU11、ROM13、RAM15、ハードディスクドライブ17(以下、HDD17と称す)、インターフェイス19、入力装置21、モニタ装置23とを主に有し、これらはバスライン24を介してお互いに接続されている。なお、PC10は、印刷制御装置の一例に相当するものであり、プリンタ40を制御して、プリンタ40に画像を印刷させる。特に、本実施形態のPC10は、プリンタ40により印刷される画像において、黒インクの有彩色インクへのにじみを目立ち難くしつつ、黒の濃度低減を抑制できるように構成されている。
CPU11は、ROM13やRAM15やHDD17に記憶される固定値やプログラムに従って、バスライン24により接続された各部を制御する。ROM13は、PC10の動作を制御するためのプログラムなどが格納されたメモリである。
RAM15は、CPU11の処理に必要なデータなどを一時的に記憶するための読み書き可能なメモリであり、画像データ記憶領域15aを備える。画像データ記憶領域15aは、処理対象の画像を構成する複数画素の各々について、黒成分値Kと、C成分値と、M成分値と、Y成分値とを規定した画像データを格納する。ここで、黒成分値Kは、黒の濃淡を、例えば0から255のいずれかの数値で表す値であり、C成分値、M成分値、Y成分値は、それぞれ、シアン、マゼンタ、イエローの濃淡を、例えば0から255のいずれかの数値で表す値である。なお、本実施形態においては、「有彩色成分値」との用語を、C成分値、M成分値、Y成分値を総称する用語として使用する。画像データは、例えば、R(赤),G(緑),B(青)の輝度が、0から255の多値で表された元画像データに対し、公知の色変換処理を行うことで取得することができるが、詳細な説明は省略する。
HDD17は、プリンタ40を制御するためのプログラムであるプリンタドライバ17a(印刷制御プログラムの一例)と、黒成分補正値テーブル17bとを格納する。プリンタドライバ17aに従ってCPU11が実行する印刷制御処理(図4)の詳細については後述する。また、黒成分補正値テーブル17bについては、図2を参照して後述する。PC10は、画像データ記憶領域15aに記憶される画像データを、後述する印刷制御処理(図4)によって処理し、インターフェイス19を介してプリンタ40に出力し、画像データに対応した処理対象の画像をプリンタ40に印刷させる。
入力装置21は、ユーザ指示を入力するためのものであり、例えば、キーボードやマウスなどで構成される。モニタ装置23は、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイなどにより構成され、各種処理内容や入力されたデータなどを視覚的に表示するものである。
プリンタ40は、いわゆるインクジェットプリンタで構成され印刷部の一例に相当する。プリンタ40は、演算装置であるCPU41と、そのCPU41により実行される各種の制御プログラムやデータを記憶したROM43と、このプリンタ40に接続されるPC10から供給される画像データや制御信号を記憶するためのメモリであるRAM45とを備える。CPU41、ROM43、RAM45は、入出力ポート46に接続されている。
この入出力ポート46は、インターフェイス47、印刷部49に接続される。プリンタ40は、インターフェイス47を介してPC10から供給される画像データに基づいて、印刷部49に設けられたノズルから記録用紙(記録媒体の一例)へ向けて、黒インク(以下、Kインク)、シアンインク(以下、Cインク)、マゼンタインク(以下、Mインク)、イエローインク(以下、Yインク)を吐出し、画像を印刷する。なお、プリンタ40が使用するKインクは顔料インクで構成され、プリンタ40が使用するCインク、Mインク、Yインクは染料インクで構成されているものとして説明する。この場合、Kインクが、Cインク、Mインク、Yインクなどの有彩色インクと隣接する位置へ吐出されると、Kインクの有彩色インクへのにじみが問題になりやすい。したがって、本実施形態のPC10は、処理対象の画像を構成する複数の画素のうち、所定の条件を満たす画素について、にじみを抑制するために、黒成分値Kを低減するにじみ抑制処理を実行するように構成されている。
図2は、黒成分補正値テーブル17bに規定された、にじみ抑制処理前の黒成分値Kと、にじみ抑制処理後の黒成分値K’との関係を説明するグラフである。本実施形態のPC10は、黒成分補正値テーブル17bに規定された関係を用いて、にじみ抑制処理を実行する。
図2に示すグラフは、にじみ抑制処理前の黒成分値K(以下、単にKと表記する)を横軸にとり、にじみ抑制処理後の黒成分値K’(以下、単にK’と表記する)を縦軸にとって両者の関係を示している。本実施形態のPC10は、処理対象の画像を構成する画素のうち、所定の条件を満たす画素についてにじみを抑制するために、黒成分補正値テーブル17bに規定されたKとK’との関係に従って、当該画素の黒成分値Kを低減する。
図2に示すように、黒成分補正値テーブル17bに規定された関係においては、Kが0からKTH1の範囲において、K’=Kの関係が成り立っている。すなわち、ある画素の黒成分値Kがこの範囲内にある場合、その画素の黒成分値Kは低減しない。この場合、当該画素が表す黒は薄いので、にじみの問題が目立ち難く、黒成分値Kを低減する必要性が低いからである。
一方、Kが、KTH1より大きい範囲においては、常にK>K’の関係が成り立っている。すなわち、K>KTH1の範囲においては、にじみ抑制処理によって、黒成分値Kを低減させる。
にじみ抑制処理後の画像データについては、後述するハーフトーン処理(図4のS110)が実行され、各画素の色成分値が、例えばドットを形成するドットオン、またはドットを形成しないドットオフのいずれかに二値化される。したがって、処理対象画素の黒成分値KをK’に低減させることにより、プリンタ40により印刷される画像における、処理対象画素に対応した画素において、黒のドットの出現確率(すなわちKインクが印刷される確率)を低下させ、Kインクの有彩色インクへのにじみを抑制することができる。
なお、本実施形態のにじみ抑制処理においては、黒成分値Kの低減に伴う黒の濃度低下を抑制するために、黒成分値Kが低減される処理対象画素については、有彩色成分値を増加させることとしているが、詳細は、図7,図8を参照して後述する。
図2を参照して、黒補正値テーブル17bに規定されたKとK’との関係をより詳細に説明する。K>KTH1の範囲においては、下記(1)の関係が成り立っている。
K’=aK+b ・・・(1)
但し、
a=(KMAX−KTH1)/(MaxVal-KTH1
b=KMAX−[(KMAX−KTH1)/(MaxVal-KTH1)]×MaxVal
すなわち、K>KTH1の範囲において、KとK’との関係は、単調増加の一次関数で表されるものの、その傾きは、K≦KTH1の範囲に比較して小さく、K’の最大値であるKMAXは、黒成分値Kが取り得る値の最大値MaxVal(本実施形態では255とする)よりも小さい。なお、上記の式におけるKTH1やKMAXの最適値は、記録用紙の種類によって異なっていても良く、実験的に定めることができるが、本実施形態では、KTH1=64であり、KMAX=140であるものとして説明する。
図2に示す黒成分補正値テーブル17bに規定されたKとK’との関係から、以下のことが言える。まず、第1に、黒成分補正値テーブル17bを用いたにじみ抑制処理においては、低減後の黒成分値K’は、必ず0より大きい値となる。したがって、低減後の黒成分値K’は、ハーフトーン処理によりドットオンに変換される可能性がある。その結果、にじみ抑制のためにKインクの使用が完全に禁止される場合に比較して、印刷される画像における黒の濃度低下を抑制できる。Kインクの使用を完全に禁止して、有彩色インクの組み合わせのみで黒を表現することも可能であるが、有彩色インクの組み合わせよりも、Kインクを使用する方がより濃い黒を表現することができるからである。
第2に、黒成分補正値テーブル17bを用いたにじみ抑制処理においては、処理対象画素の黒成分値Kが大きいほど、より大きい値に黒成分値Kが低減される。換言すれば、低減前(にじみ抑制処理前)の黒成分値Kが大きいほど、低減後(にじみ抑制処理後)の黒成分値K’を、より大きい値に保つことができる。その結果、低減前の黒成分値Kが大きい処理対象画素については、ハーフトーン処理において、低減後の黒成分値K’が、ドットオンに変換される確率が高くなり(すなわち、黒のドットが形成される確率が高くなり)、より濃い黒を表現可能である。
さらに、ハーフトーン処理のアルゴリズムに誤差拡散法が採用される場合は、黒成分値K’と閾値との誤差が周囲の画素に分配されるから、周囲の画素についても黒成分値(KまたはK’)がドットオンに変換される確率が高くなる。よって、処理対象画素の黒成分値Kが大きいほど、その処理対象画素およびその処理対象画素を含む周辺領域に対応した記録用紙上の領域において、黒のドットの出現頻度が高まり、より濃い黒を表現可能である。
第3に、黒成分補正値テーブル17bを用いたにじみ抑制処理においては、処理対象画素の黒成分値Kが大きいほど、低減前の黒成分値Kと低減後の黒成分値K’との差が大きくなるように、黒成分値が低減される。換言すれば、処理対象画素の黒成分値Kが大きいほど、より大幅に黒成分値Kが低減される。
以下、PC10のCPU11が実行する印刷制御処理(図4)について説明するが、先に、図3を参照して、印刷制御処理(図4)の説明に用いる用語と変数について説明する。
図3は、処理対象の画像を模式的に示す図である。処理対象の画像を構成する各画素は、画像に向かって左上隅に配置される画素を原点(0,0)とする場合の、幅方向(図3における紙面横方向)の画素位置を表す変数iと、高さ方向(図3における紙面縦方向)の画素位置を表す変数jとによって特定される。したがって、印刷制御処理(図4)の説明において、画素を特定して示す必要がある場合、P(i,j)と表記する。また、処理対象の画像の幅をWIDTHとし、処理対象の画像の高さをHEIGHTとする。したがって、変数i,jが取り得る値の範囲は、それぞれ、0≦i≦WIDTH−1,0≦j≦HEIGHT−1である。
後述する印刷制御処理(図4)において、CPU11は、画像を構成する複数の画素を1つずつ参照し、参照対象の画素(注目画素)がにじみ抑制処理の処理対象画素であるか否かを決定する。
この際、参照対象の画素P(i,j)から数えて幅方向にN画素以内、高さ方向にN画素以内に配置される画素であって、当該画素P(i,j)を囲む画素を、画素P(i,j)の周辺画素と称する。本実施形態では、N=2であるものとして説明する。図3においては、画素P(i,j)を囲む14個のマス目が、それぞれ画素P(i,j)の周辺画素Sを示している。各周辺画素Sは、画像に向かって左上隅に配置される周辺画素Sを原点とする場合の、幅方向の画素位置を表す変数kと、高さ方向の画素位置を表す変数l(エル)とによって特定される。したがって、以下の説明において、周辺画素Sを特定して説明する場合は、周辺画素S(k,l)と表記する。なお、図3に示す例では、N=2であるため、変数k,lが取り得る値の範囲は、それぞれ、0≦k≦4,0≦l≦4である。
図4は、PC10において実行される印刷制御処理を示すフローチャートである。この印刷制御処理は、プリンタドライバ17aに従って実行される処理であり、PC10において、ユーザにより印刷の実行が指示されると実行される。
まず、CPU11は、ステップ(以下、ステップを省略する)S100を実行し、画像データを取得する(S100)。取得した画像データは、画像データ記憶領域15a(図1)に記憶される。
次にCPU11は、注目画素P(i,j)として参照する画素を1進める(S101)。具体的には、i<(WIDTH-1)-Nの場合、iに1を加算する。一方、i=(WIDTH-1)-Nの場合、i=Nとし、jに1を加算する。なお、印刷制御処理の開始時であって、最初にS101を実行するときには、画像P(N,N)を、注目画素とする。また、本実施形態ではN=2であるものとして説明する
次に、CPU11は、注目画素P(i,j)が黒を表す黒画素であるか否かを判断する(S102)。具体的には、注目画素P(i,j)の黒成分値Kが、予め定められた閾値KTH1(例えば、64)以上である場合(S102:Yes)、当該画素が黒画素であると判断し、S103の処理に移行する。
一方、注目画素P(i,j)が黒画素ではない場合(S102:No)、にじみ抑制処理の必要がないため、S101に戻り、CPU11は、注目画素P(i,j)として参照する画素を1進める。
次に、CPU11は、周辺画素S(k,l)として参照する画素を1進める(S103)。具体的には、k<2N(本実施形態では4)の場合、kに1を加算する。一方、k=2Nの場合、k=0とし、lに1を加算する。なお、当該注目画素P(i,j)について、最初に周辺画素S(k,l)を参照するときには、S103において、周辺画素をS(0,0)とする。
次に、CPU11は、全ての周辺画素の処理をしたかを判断する(S104)。具体的には、変数k=0かつl=5である場合、S104の判断が肯定され(S104:Yes)、S109に移行する。
一方、S104の判断が否定される場合(S104:No)、次に、CPU11は、周辺画素S(k,l)が有彩色を表す有彩色画素であるかを判断する(S105)。具体的には、参照する周辺画素S(k,l)のC成分値[S(k,l)_C]と、M成分値[S(k,l)_M]と、Y成分値[S(k,l)_Y]とを加算した合計値[S(k,l)_C]+[S(k,l)_M]+[S(k,l)_Y]が、予め定められた閾値CMY(例えば、64)以上である場合、周辺画素S(k,l)が有彩色画素であると判断し、前記合計値が閾値CMY未満である場合、周辺画素S(k,l)が有彩色画素ではないと判断する。なお、閾値CMYが第2所定値の一例に相当する。また、S105の判断においては、イエロー(Y)など、特にKインクのにじみが問題となりやすい色の有彩色成分値に大きい重みをかけて合計値を算出し、閾値CMYと比較するように構成しても良い。
周辺画素S(k,l)が有彩色画素ではないと判断される場合(S105:No)、その周辺画素S(k,l)と注目画素P(i,j)との関係においては、注目画素P(i,j)のにじみ抑制処理の必要はないと判断し、CPU11は、S103に戻り、周辺画素Sとして参照する画素を1つ進める。
一方、周辺画素S(k,l)が有彩色画素であると判断される場合(S105:Yes)、CPU11は、注目画素P(i,j)と周辺画素S(k,l)との間で、黒の濃淡が不連続に変化するか否かを判断する(S107)。具体的には、注目画素P(i,j)の黒成分値[P(i,j)_K]と、周辺画素S(k,l)の黒成分値[S(k,l)_K]との間における差の絶対値|[P(i,j)_K]−[S(k,l)_K]|が、予め定められた閾値KTH2(例えば、64)以上であることを条件として、注目画素P(i,j)と周辺画素S(k,l)との間で黒の濃淡が不連続に変化すると判断し(S107:Yes)、S108のにじみ抑制処理に移行する。S107の判断を肯定する処理が、「処理対象画素として決定する」処理に該当する。S107の判断により、注目画素P(i,j)に対して周辺画素S(k,l)が、にじみが問題になり易い位置関係にあるか否か(換言すれば、注目画素P(i,j)と周辺画素S(k,l)とが、画像を構成する要素のうち、黒の濃淡が互いに異なる別要素に属するか否か)を、適切に判断することができる。なお、にじみ抑制処理(S108)については、図7,図8を参照して後述する。
一方、注目画素P(i,j)と周辺画素S(k,l)との間で、黒の濃淡が不連続に変化しないと判断される場合(S107:No)、すなわち、注目画素P(i,j)と周辺画素S(k,l)との間で黒の濃淡が連続的に変化する場合、または注目画素P(i,j)と周辺画素S(k,l)との間で黒の濃淡が変化しない場合は、その周辺画素S(k,l)と注目画素P(i,j)との関係においては、注目画素P(i,j)のにじみ抑制処理の必要はないと判断し、S103に戻り,周辺画素Sとして参照する画素を1つ進める。
このようにして処理を繰り返すうちに、S107の判断が肯定されることがないまま、全ての周辺画素Sの処理をしたと判断される場合(S104:Yes)、またはにじみ抑制処理が実行された場合(S108)、次に、CPU11は、全ての注目画素の処理をしたか否かを判断し(S109)、S109の判断が否定される場合(S109:No)、S101に戻り、注目画素として参照する画素を1つ進め、処理を繰り返す。このように、黒画素であると判断された注目画素P(i,j)を囲む全ての周辺画素Sのうち、少なくとも1つが、有彩色画素であり(S105:Yes)、且つ、注目画素P(i,j)との間で黒の濃淡が不連続に変化する(S107:Yes)、という条件を満たす場合、当該注目画素を、にじみ抑制処理の処理対象画素として決定することができる。換言すれば、複数の周辺画素Sのうち少なくとも1つの周辺画素Sとの間において、にじみが目立ちやすい位置関係にある黒画素は、処理対象画素として決定することができる。
このようにして処理を繰り返すうちに、S109の判断が肯定されると(S109:Yes)、次に、CPU11は、にじみ抑制処理が実行された画像データをハーフトーン処理することにより、各画素の値を二値化あるいは量子化する(S110)。なお、ハーフトーン処理は、例えば、誤差拡散法など公知のアルゴリズムに従って実行されるため、詳細な説明を省略する。そして、ハーフトーン処理後の画像データをプリンタ40へ出力する(S111)。すなわち、処理対象画素について、黒成分値およびC成分値、M成分値、およびY成分値が調整された画像データに基づく印刷を、プリンタ40に実行させる。
印刷制御処理(図4)によれば、S102からS107の判断結果に基づいて、にじみ抑制処理が必要な画素を、処理対象画素として決定することができる。印刷制御処理(図4)によって、どのような画素が処理対象画素として決定されるかについては、図5,図6を参照して説明する。
また、印刷制御処理(図4)によれば、注目画素Pと周辺画素Sとが、にじみが問題になりやすい位置関係にあるか否か(すなわち、注目画素Pと周辺画素Sとが、画像を構成する要素のうち、黒の濃淡が不連続に異なる別要素に属するか否か)が、ハーフトーン処理前の多値の黒成分値Kの差に基づいて判断される。その結果、にじみが問題になりやすい画素を適切に判断し、処理対象画素として決定することができる。これに対し、ハーフトーン処理後の画像データに基づいてにじみが問題になりやすい画素であるかを判断することは、比較的困難である。ハーフトーン処理後の画像データの各画素の値は、例えば、ドットオンまたはドットオフに二値化されているため、注目画素Pと周辺画素Sとが、同一の要素に属するか、別の要素に属するのかを判断することが困難だからである。
また、印刷制御処理(図4)によれば、注目画素が黒画素であると判断され、且つ、有彩色画素であると判断された画素が当該注目画素の周辺画素に含まれる場合に、その有彩色画素であると判断された画素と注目画素との間で黒の濃淡が不連続に変化するかが判断されるので、処理対象画素を決定するための処理を効率的に行うことができる。
図5,図6を参照して、印刷制御処理(図4)によって、にじみ抑制処理の処理対象画素として決定される画素を説明する。図5(a)は、均一の黒成分値Kを有する黒画素で構成される黒色のベタ要素50が、有彩色のベタ要素52を背景として配置された処理対象の画像を例示する図である。なお、黒色のベタ要素50を構成する各画素は、背景を構成する有彩色のベタ要素52の有彩色成分値を含むため、黒画素でもあり、有彩色画素でもある。なお、図5,図6においては、枠線54を付して区画した画素が、にじみ抑制処理の処理対象画素であることを示しており、枠線54は、処理対象の画像の一部を構成する要素ではない。
図5(a)に示す画像を、印刷制御処理(図4)で処理すると、黒色のベタ要素50と有彩色のベタ要素52との境界から2画素の範囲内に配置される黒画素のみが処理対象画素として決定され、にじみ抑制処理が実行される。すなわち、黒色のベタ要素50の内側を構成する画素は、「当該黒画素から2画素以内の有彩色画素との間で黒の濃淡が不連続に変化する」という条件を満たさないため、換言すれば、当該黒画素から2画素以内に黒の濃淡が不連続に異なる別要素を含まないため、にじみ抑制処理が実行されない。
よって、プリンタ40に印刷される画像においては、黒色のベタ要素全体で、にじみが抑制されるのではなく、境界を構成する領域のみで、にじみが抑制されるので、画素濃度低下を抑制しつつ、有彩色のベタ要素へのKインクのにじみを目立たなくすることができる。
なお、にじみ抑制処理(S108)の詳細は、図7,図8を参照して後述するが、にじみ抑制処理(S108)においては、処理対象画素の黒成分値Kを低減する一方で、有彩色成分値を増加させる。すなわち、処理対象画素に対応した記録用紙上の画素においては、Kインクが印刷される確率が低下する一方で、有彩色インクが印刷される確率が増大する。その結果、処理対象画素に対応した画素にKインクが印刷されたとしても、そのKインクは同一の画素に印刷される有彩色インクににじみ、隣接する有彩色の要素へにじみ出すことが抑制される。すなわち、同一の画素に印刷される有彩色のインクが壁のように機能して、Kインクの他の要素へのにじみを抑制することができる。
図5(b)は、黒画素で構成される黒色のグラデーション要素56が、有彩色のベタ要素52を背景として配置された処理対象の画像を例示する図である。なお、図面がモノクロで図示されているため、補足的に説明すると、黒色のグラデーション要素56は、黒成分値が64以上の黒画素から構成される要素であって、図5(b)に向かって左側に配置される黒画素が最も濃い黒色を示し、右に向かうに従って黒色の濃さが低下し、代わりに、有彩色の濃さが増大するグラデーションである。
この場合、黒色のグラデーション要素56を構成する多くの画素が、黒画素であり、当該画素から2画素以内に有彩色を表す有彩色画素が含まれる、という条件を満たすこととなる。よって、「当該黒画素から2画素以内の有彩色画素との間で黒の濃淡が不連続に変化する」、という条件を付加せずに、処理対象画素を決定すると、黒色のグラデーション要素56を構成する多くの画素が処理対象画素となり、黒色のグラデーション要素が全体として濃度低下し、違和感を生じさせるおそれがある。にじみ抑制処理のために黒成分値Kを低減すると、Kインクの使用量(すなわち黒のドットの出現頻度)が低減されるので、有彩色のドットの出現頻度を増大させたとしても、黒の濃度が低下するからである。しかも、黒色のグラデーション要素の内側であれば、Kインクの有彩色インクへのにじみが目立ち難く、にじみ抑制処理を実行する必要性が低い。
本実施形態の印刷制御処理(図4参照)によれば、黒色のグラデーション要素56の内側を構成する画素は、「周辺画素に含まれる有彩色画素との間で黒の濃淡が変化しない又は連続的に変化する画素」として、換言すれば、当該黒画素から2画素以内に黒の濃淡が不連続に異なる別要素を含まないものとして、処理対象画素から除外される。その結果、にじみを抑制しつつも、黒色のグラデーション要素の黒の濃度低減を抑制することができる。
図6(a)は、黒画素で構成される黒色のムラ要素58が、有彩色のベタ要素52を背景として配置された処理対象の画像を例示する図である。なお、黒色のムラ要素58を構成する画素は、背景を構成する有彩色のベタ要素52の有彩色成分値を含むため、黒画素であって有彩色画素でもあると共に、黒の濃度が様々に異なる。
本実施形態の印刷制御処理(図4)によれば、図5(b)を参照して説明した黒色のグラデーション要素56の例と同様に、黒色のムラ要素58の内側を構成する画素を、「周辺画素に含まれる有彩色画素との間で黒の濃淡が変化しない又は連続的に変化する画素」として、換言すれば、当該黒画素から2画素以内に黒の濃淡が不連続に異なる別要素を含まないものとして、処理対象画素から除外することができる。その結果、にじみを抑制しつつも、黒色のムラ要素58を構成する画素の黒の濃度低減を抑制することができる。
図6(b)は、濃い黒のベタ要素60と、淡い黒のベタ要素62とが隣接し、黒のベタ要素60,62が、有彩色のベタ要素52を背景として配置された処理対象の画像を例示する図である。なお、黒のベタ要素60,62を構成する画素は、背景を構成する有彩色のベタ要素52の有彩色成分値を含むため、黒画素であって有彩色画素でもあると判断される。
本実施形態の印刷制御処理(図4)によれば、濃い黒のベタ要素60と、淡い黒のベタ要素62との間で、黒の濃淡が不連続に変化すると判断される場合に、濃い黒のベタ要素60と、淡い黒のベタ要素62との間の境界を構成する画素が、にじみ抑制処理の処理対象画素として決定される。一方、濃い黒のベタ要素60と、淡い黒のベタ要素62との間における、黒の濃淡の変化が連続的であると判断される場合(すなわち、黒成分値Kの差が閾値KTH2未満である場合)、にじみ抑制処理の処理対象画素として決定されない。黒の濃淡の変化が連続的であれば、ベタ要素60,62間ににじみが発生しても目立ち難いからである。
図6(b)に示す例では、ベタ領域60,62の境界の両側の画素が、処理対象画素として決定されていたが、境界の片側の画素のみを、処理対象画素として決定するように構成しても良い。境界を構成する一方の画素のみ、にじみ抑制処理を行えば、ある程度にじみを目立ち難くすることができるからである。
例えば、印刷制御処理(図4)のS107においては、黒成分値の差の絶対値|[P(i,j)_K]−[S(k,l)_K]|が、予め定められた閾値KTH1(例えば、64)以上であることを条件として、注目画素P(i,j)と周辺画素S(k,l)との間で黒の濃淡が不連続に変化すると判断するものとして説明したが、絶対値を外した値が、閾値KTH1以上であるか否かを判断することとしても良い。このようにすれば、濃い黒の要素と淡い黒の要素の境界とのうち、濃い黒の要素側の画素のみが、処理対象画素とされる。
図7,図8を参照して、にじみ抑制処理について説明する。図7は、にじみ抑制処理(S108)を示すフローチャートである。まず、CPU11は、黒成分補正値テーブル17b(図2)を参照し、処理対象画素の黒成分値Kを、対応する黒成分値K’に低減する(S702)。
次に、CPU11は、低減前の黒成分値Kから低減後の黒成分値K’を減算した値を、第1黒置換値D1として取得する(S704)。すなわち、第1黒置換値D1としては、低減前の黒成分値Kと低減後の黒成分値K’との差が大きいほど、大きい値が取得される(図8参照)。
次に、CPU11は、第2黒置換値D2を取得する(S706)。第2黒置換値D2は、有彩色成分値として取り得る値の最大値(例えば255)から、処理対象画素の有彩色成分値のうち最大の有彩色成分値(図7においてはMAX(C,M,Y)と表記)を減算した値を、第2黒置換値D2として取得する(図8参照)。
次に、CPU11は、第2黒置換値D2が第1置換値D1以上であるか否かを判断する(S708)。そして、第2黒置換値D2が第1黒置換値D1以上である場合(S708:Yes)、処理対象画素のC成分値,M成分値,Y成分値のそれぞれに、第1黒置換値D1を加算し(S710)、処理を終了する(図8(a)参照)。
一方、第2黒置換値D2が第1黒置換値D1未満である場合(S708:No)、処理対象画素のC成分値,M成分値,Y成分値のそれぞれに、第2黒置換値D2を加算し(S712)、処理を終了する(図8(b)参照)。
図8は、にじみ抑制処理を説明するために、第1黒置換値D1と第2黒置換値D2との関係を表した棒グラフである。図8(a)は、第1黒置換値D1が、第2黒置換値D2(図8に示す例では、255−Y成分値)以下である場合を説明する図である。
この場合、本実施形態のにじみ抑制処理(S108)においては、図8(a)に示すように、第1黒置換値D1を処理対象画素の複数色の有彩色成分値のそれぞれに加算する。このようにすれば、黒成分値Kが大きく低減される処理対象画素の有彩色成分値には、より大きい値が加算され、黒成分値Kの低減に伴う黒の濃度低下が抑制される。
また、本実施形態のにじみ抑制処理(S108)においては、図2を参照して説明したように、処理対象画素の元々の黒成分値Kが大きい値であるほど(すなわち、処理対象画素が表す黒が濃いほど)、低減前の黒成分値Kと低減後の黒成分値K’との差が大きくなり、有彩色成分値に加算する値(第1黒成分値D1)も大きくなる。換言すれば、処理対象画素の元々の黒成分値Kが大きい値であるほど、その処理対象画素に対応した記録用紙上の画素に、有彩色のインクが印刷される確率が増大する。したがって、そのような画素が複数集まって形成する記録用紙上の領域には、より多くの有彩色のインクが印刷されることとなる。
上述したように、有彩色インクとKインクとが記録用紙上の同一の画素に印刷されると、有彩色インクは、同一の画素に印刷されるKインクが他の画素へにじみ出すことを抑制する壁のように機能し、さらに、上記画素に接する別の黒画素のKインクが、上記画素へにじみ出すことを抑制する。したがって、元々の黒成分値Kが大きい処理対象画素が複数集まって形成する濃い黒の領域に対応した記録用紙上の領域については、より多くの有彩色インクを印刷することで、より高いにじみ抑制効果が得ることができる。また、その結果、より多くのKインクを使用して、より濃い黒を表現することが可能となる。
また、本実施形態のにじみ抑制処理(S108)によれば、第2黒置換値D2が第1黒置換値D1以上である場合に、第1黒置換値D1が有彩色成分値のそれぞれに加算されるので、第1黒置換値D1を加算した後の有彩色成分値が、有彩色成分値として取り得る値の最大値より大きくなることを防止できる。加算後の有彩色成分値が、取り得る値の最大値を超過し、超過分を切り捨てる処理を行うと、カラーバランスがくずれてしまうのである。
図8(b)は、第1黒成分値D1が、第2黒置換値D2よりも大きい場合を説明する図である。この場合、本実施形態のにじみ抑制処理(S108)においては、図8(b)に示すように、第2黒置換値D2が当該処理対象画素の有彩色成分値にそれぞれに加算される。したがって、各有彩色成分値が最大値(本実施形態では255)を超えることがない。
このように、第1黒成分値D1を加算することができない場合、加算可能な最大の値(第2黒成分値D2)が加算されるので、処理対象画素の有彩色成分値を、可能な限り大きな値とすることができる。その結果、可能な限り多くの有彩色インクが使用されることとなり、処理対象画素に対応した記録用紙上の画素における黒の濃度低下を抑制することができる。
さらに、本実施形態のにじみ抑制処理(S108)によれば、第1黒成分値D1を加算する場合(図8(a))、第2黒成分値D2を加算する場合(図8(b))のいずれの場合においても、処理対象画素の複数色の有彩色成分値のそれぞれに、同一の黒置換値が加算されるので、処理対象画素が示す複数色の有彩色のカラーバランスがくずれることを抑制できる。
なお、上記実施形態においては、S100を実行するCPU11が、画像データ取得手段の一例に相当し、S102を実行するCPU11が、黒成分値判断手段の一例に相当し、S105を実行するCPU11が、有彩色成分値判断手段の一例に相当し、S102からS107を実行するCPU11が、処理対象決定手段の一例に相当し、S107を実行するCPU11が、差分判断手段の一例に相当し、S108を実行するCPU11が、にじみ抑制手段の一例に相当する。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態の印刷制御処理(図4)では、黒画素であるか否かを判断するために使用する閾値KTH1(第3所定値の一例)と、黒の濃淡の変化を判断するための閾値KTH2(第1所定値の一例)とが同一の値であったが、これらは互いに異なる値を用いても良い。
また、上記実施形態のにじみ抑制処理では、第1黒置換値D1と、第2黒置換値D2とを比較し、第2黒置換値D2が第1黒置換値D1未満であると判断された場合(図7のS708)、第2黒置換値D2を、処理対象画素の有彩色成分値に加算していたが、S708の判断を行わず、一律に第2黒置換値D2を加算するように構成しても良い。このようにしても、ひとまとまりの領域を形成する複数の処理対象画素に対応した記録用紙上の領域において、可能な限り多くの有彩色インクが使用されることとなり、黒の濃度低下を抑制することができる。
また、上記実施形態のにじみ抑制処理(S108)においては、処理対象画素の複数色の有彩色成分値に、それぞれ同じ値を加算していたが、複数色の有彩色成分値の増加前の比率や、色毎に予め決められた比率に応じて、加算する値を算出しても良い。例えば、複数色の有彩色成分値のうち、他の色に比較してより大きい値を有する有彩色成分値には、より大きい値を加算し、他の色に比較してより小さい値を有する有彩色成分値には、より小さい値を加算するように構成しても良い。このようにしても、処理対象画素が示す色のカラーバランスを保つことができる。
また、上記実施形態のにじみ抑制処理(S108)においては、黒成分補正値テーブル17b(図2)を用いて、低減後(にじみ抑制処理後)の黒成分値K’を定めていたが、上述した(1)式を使用して、低減後の黒成分値K’を算出しても良い。
また、上記実施形態では、PC10において印刷制御処理(図4)が実行されるものとして説明したが、印刷制御処理(図4)は、例えば、プリンタ40のCPU41(図1)やプリンタ40に搭載されたASIC(図示せず)によって実行されても良い。この場合、CPU41やASICが、特許請求の範囲に記載の印刷制御装置の一例に相当し、印刷部49が、印刷部の一例に相当する。また、プリンタ40のROM42に格納されたプログラムが、印刷制御プログラムの一例に相当する。
10 PC
17a プリンタドライバ
40 プリンタ

Claims (6)

  1. 黒インクと、該黒インクとは異なる記録媒体浸透特性を有する有彩色インクとを用いて前記記録媒体に対する印刷を行う印刷部を制御する印刷制御装置であって、
    画像を構成する複数画素のうち、注目画素の黒成分値と周辺画素に含まれる有彩色画素の黒成分値との差が第1所定値以上である黒画素を、処理対象画素として決定する処理対象決定手段と、
    その処理対象決定手段により決定される処理対象画素について、黒インクのにじみを抑制するためのにじみ抑制処理を実行するにじみ抑制手段とを備え、
    前記にじみ抑制手段は、前記画像を構成する複数画素のうち、注目画素の黒成分値と周辺画素に含まれる有彩色画素の黒成分値との差が前記第1所定値より小さい黒画素の前記にじみ抑制処理を実行しないことを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記画像を構成する複数画素の各々について、黒の濃淡を多値で表す黒成分値と、有彩色の濃淡を多値で表す有彩色成分値とを規定した画像データであって、ハーフトーン処理前の画像データを取得する画像データ取得手段を備え、
    前記にじみ抑制手段は、前記画像データに規定される黒成分値および有彩色成分値のうち、前記処理対象画素の黒成分値を低減するとともに、前記処理対象画素の有彩色成分値を増加させる処理を前記にじみ抑制処理として実行するものであることを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
  3. 前記注目画素を囲む複数の周辺画素の各々について、有彩色成分値が第2所定値以上である有彩色画素であるかを判断する有彩色成分値判断手段を備え、
    前記差分判断手段は、前記有彩色成分値判断手段により、前記有彩色画素であると判断された前記周辺画素と前記注目画素との間で黒の濃淡が不連続に変化するかを判断するものであり、
    前記処理対象決定手段は、前記注目画素を囲む複数の周辺画素のうち、少なくとも1つが有彩色画素であり、且つ注目画素との間で黒の濃淡が不連続に変化する、と判断されることを条件として、当該注目画素を処理対象画素として決定することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記注目画素の前記黒成分値が第3所定値以上であるかに基づいて、当該注目画素が黒画素であるかを判断する黒成分値判断手段を備え、
    前記差分判断手段は、前記黒成分値判断手段により、前記注目画素が黒画素であると判断され、且つ、前記有彩色成分値判断手段により前記有彩色画素であると判断された画素が当該注目画素の周辺画素に含まれる場合、その周辺画素に含まれる前記有彩色画素と前記注目画素との間で黒の濃淡が不連続に変化するかを判断するものであることを特徴とする請求項3記載の印刷制御装置。
  5. 前記処理対象決定手段は、注目画素から数えて2画素以内に配置される画素を、当該注目画素の周辺画素として、前記処理対象画素を決定することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の印刷制御装置。
  6. 黒インクと、該黒インクとは異なる記録媒体浸透特性を有する有彩色インクとを用いて前記記録媒体に対する印刷を行う印刷部を制御する印刷制御装置を、
    画像を構成する複数画素のうち、注目画素の黒成分値と周辺画素に含まれる有彩色画素の黒成分値との差が第1所定値以上である黒画素を、処理対象画素として決定する処理対象決定手段と、
    その処理対象決定手段により決定される処理対象画素について、黒インクのにじみを抑制するためのにじみ抑制処理を実行するにじみ抑制手段として機能させ、
    前記にじみ抑制手段は、前記画像を構成する複数画素のうち、注目画素の黒成分値と周辺画素に含まれる有彩色画素の黒成分値との差が前記第1所定値より小さい黒画素の前記にじみ抑制処理を実行しないことを特徴とする印刷制御プログラム。
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