JP2005045404A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像データに複数の画像処理を行う場合に、処理対象たる画像データの属性に応じて各々好適な画像処理を行う。
【解決手段】スキャナ11で生成された画像データはエッジ検出部19に供給され、エッジ検出部19によって画像の属性を表す属性信号としてエッジ情報が取得される。かかるエッジ情報は第1の補正部20、第2の補正部21および第3の補正部22に供給され、それぞれの補正部において異なる属性を表す信号に補正され、フィルタ処理部13、UCR/墨生成部15、γ補正部16および擬似中間調部17といった種々の画像処理を行う部位に供給される。そして、それぞれの補正部から供給された画像の異なる属性に応じた画像処理が各部において実行される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像データの属性に基づいた画像処理を行う画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、スキャナなどにより画像を読み取って生成したディジタル画像データに対して種々の画像処理を行う画像処理装置が用いられている。画像処理装置によって行われる画像処理は、印刷や表示等する際の画像の画質を向上させるためのなされることが多い。そして、より高品質の画像を得るため、画像データの特徴量を取得し、取得した特長量に基づいた画像処理を施す画像処理装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この文献に記載された画像処理装置では、画像データの特徴量としてエッジ部のエッジ量を取得し、当該エッジ量を種々の画像処理に対応する値に補正して用いるようにしている。例えば、フィルタ処理に用いる場合には取得したエッジ量をエッジが比較的急激に変化するよう補正する一方で、下色除去処理に用いる場合には取得したエッジ量をエッジが比較的なだらかに変化するように補正するようにしている。このように各処理に応じてエッジ量を補正して用いることで、各画像処理がより適切なものとなるようにしている。
【0004】
また、上記のように画像データからエッジ量といった特徴量を取得する以外の画像データの属性に関する情報を取得し、取得した情報に基づいた画像処理を行う装置も提案されている。
【0005】
例えば、画像データに対応する画像中の文字領域の内側にある絵柄領域と定義される文字内部領域であるか否かを表す情報を取得し、画像処理に用いる装置や(例えば、特許文献2参照)、画像データに対応する画像中のエッジ部の線幅に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて画像処理を行う装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−14458号公報
【特許文献2】
特開2000−134471号公報
【特許文献3】
特開平11−266367号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、画像処理装置においては、画像データに対して種々の画像処理が行われることが多く、より高品質の画像を得るために各々の画像処理の内容に反映させるために必要となる処理対象画像の属性に関する情報も多様なものとなる。したがって、上記のように処理対象画像のエッジ量の増減を補正し、かかる補正後のエッジ量を各画像処理の内容決定に反映させるだけでは十分とはいえない場合がある。
【0008】
また、文字内部領域であるか否かといった処理対象画像の属性に関する情報を用いる場合であっても、ある種の画像処理についてはその属性に関する情報を処理内容に反映させることで好適な画像処理が行えたとしても、他の画像処理についてその属性に関する情報を反映させた処理が好適なものとなるとは限らない。
【0009】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、画像データに複数の画像処理を行う場合に、処理対象たる画像データの属性に応じて各々好適な画像処理を行うことができる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、画像データの属性を表す属性信号を取得する属性取得手段と、前記属性取得手段によって取得された属性信号を、当該信号の表す属性とは各々異なる属性を表す複数の属性信号に補正する補正手段と、前記画像データに対して複数の画像処理を行う手段であって、前記補正手段によって補正された属性信号の各々に基づいた画像処理を行う画像処理手段とを具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0011】
請求項1にかかる発明によれば、画像データの属性を表す属性信号が取得され、これが種々の異なる属性を表す属性信号に補正される。そして、補正されたそれぞれの属性信号の各々に基づいて複数の画像処理が行われる。
【0012】
また、請求項2にかかる発明は、画像データを非可逆圧縮する圧縮手段と、前記圧縮手段によって圧縮された画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された圧縮画像データを伸長する伸長手段と、前記圧縮手段による非可逆圧縮前の画像データの属性を表す属性信号を取得する属性取得手段と、前記属性取得手段によって取得された属性信号を保持する保持手段と、前記保持手段によって保持された属性信号を、当該信号の表す属性とは各々異なる属性を表す複数の属性信号に補正する補正手段と、前記伸長手段によって伸長された画像データに対して複数の画像処理を行う手段であって、前記補正手段によって補正された属性信号の各々に基づいた画像処理を行う画像処理手段とを具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0013】
請求項2にかかる発明によれば、非可逆圧縮前の画像データの属性を表す属性信号が取得され保持される。そして、保持されている属性信号が種々の異なる属性を表す属性信号に補正され、補正された属性信号の各々に基づいて画像データに対して画像処理が行われる。
【0014】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2にかかる発明の構成において、複数種類の画像内容の各々に適した画像処理を当該画像処理装置に行わせる画像処理モードの中から、当該画像処理装置が行うべき画像処理モードを設定するモード設定手段をさらに具備し、前記補正手段は、前記モード設定手段によって設定されている画像処理モードに基づいて前記属性信号の補正を行うことを特徴とする。
【0015】
請求項3にかかる発明によれば、モード設定手段によって設定されている画像処理モードに基づいて属性信号の補正が行われ、補正された属性信号の各々に基づいて画像データに対して画像処理が行われる。
【0016】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1ないし3のいずれかにかかる発明の構成において、前記属性取得手段は、前記画像データに対応する画像中の文字エッジを表す属性信号を取得することを特徴とする。
【0017】
請求項4にかかる発明によれば、画像データから文字エッジを表す属性信号が取得され、かかる属性信号を補正することで得られた種々の属性信号に基づいた画像処理が行われる。
【0018】
また、請求項5にかかる発明は、請求項4にかかる発明の構成において、前記補正手段は、前記属性取得手段によって取得された属性信号を、前記画像中の文字エッジ領域の内側の絵柄領域である文字内部領域であるか否かを含む属性を表す信号に補正することを特徴とする。
【0019】
請求項5にかかる発明によれば、属性信号から画像中の文字エッジ領域の内側の絵柄領域である文字内部領域であるか否かを含む属性を表す属性信号が補正により得られるので、文字内部領域であるか否かに基づいた画像処理がなされる。
【0020】
また、請求項6にかかる発明は、請求項4にかかる発明の構成において、前記補正手段は、前記属性取得手段によって取得された属性信号を、エッジ部の線幅を含む属性を表す信号に補正することを特徴とする。
【0021】
請求項6にかかる発明によれば、エッジの線幅を含む属性を表す属性信号が補正により得られるので、エッジの線幅に基づいた画像処理がなされる。
【0022】
また、請求項7にかかる発明は、請求項4にかかる発明の構成において、前記補正手段は、前記属性取得手段によって取得された属性信号を、濃度を含む属性を表す信号に補正することを特徴とする。
【0023】
請求項7にかかる発明によれば、画像の濃度を含む属性を表す属性信号が取得されるので、濃度に基づいた画像処理がなされる。
【0024】
また、請求項8にかかる発明は、請求項2にかかる発明の構成において、前記画像データに、前記属性取得手段によって取得された属性信号を抽出可能な情報として埋め込む埋め込み手段と、前記属性信号が埋め込まれた画像データを外部機器に送信する送信手段とさらに具備することを特徴とする。
【0025】
請求項8にかかる発明によれば、非可逆圧縮前の画像データの属性信号が取得され、かかる属性信号が画像データに埋め込まれる。そして、属性信号が埋め込まれた画像データが外部機器に送信される。
【0026】
また、請求項9にかかる発明は、請求項2にかかる発明の構成において、前記記憶手段は、前記属性手段によって取得された属性信号を、前記画像データに対応つけて記憶し、前記画像データと、当該画像データに対応つけられて記憶された属性信号とを外部機器に送信する送信手段をさらに具備することを特徴とする。
【0027】
請求項9にかかる発明によれば、非可逆圧縮前に画像データから取得された属性信号が当該画像データに対応つけて記憶される。そして、当該画像データとこれに対応つけられた属性信号とが外部機器に送信される。
【0028】
また、請求項10にかかる発明は、画像データの属性を表す属性信号を取得する属性取得ステップと、前記属性取得ステップで取得された属性信号を、当該信号の表す属性とは各々異なる属性を表す複数の属性信号に補正する補正ステップと、前記画像データに対して複数の画像処理を行うステップであって、前記補正ステップで補正された属性信号の各々に基づいた画像処理を行う画像処理ステップとを具備することを特徴とする画像処理方法である。
【0029】
請求項10にかかる発明によれば、画像データの属性を表す属性信号が取得され、これが種々の異なる属性を表す属性信号に補正される。そして、補正されたそれぞれの属性信号の各々に基づいて複数の画像処理が行われる。
【0030】
また、請求項11にかかる発明は、非可逆圧縮前の画像データの属性を表す属性信号を取得する属性取得ステップと、前記画像データを非可逆圧縮する圧縮ステップと、前記圧縮ステップで非可逆圧縮された画像データを記憶媒体に記憶する記憶ステップと、前記属性取得ステップで取得された属性信号を保持する保持ステップと、前記記憶媒体に記憶されている非可逆圧縮された画像データを伸長する伸長ステップと、前記保持ステップで保持された属性信号を、当該信号の表す属性とは各々異なる属性を表す複数の属性信号に補正する補正ステップと、前記伸長ステップで伸長された画像データに対して複数の画像処理を行うステップであって、前記補正ステップで補正された属性信号の各々に基づいた画像処理を行う画像処理ステップとを具備することを特徴とする画像処理方法である。
【0031】
請求項11にかかる発明によれば、非可逆圧縮前の画像データの属性を表す属性信号が取得され保持される。そして、保持されている属性信号が種々の異なる属性を表す属性信号に補正され、補正された属性信号の各々に基づいて画像データに対して画像処理が行われる。
【0032】
また、請求項12にかかる発明は、コンピュータを、画像データの属性を表す属性信号を取得する属性取得手段、前記属性取得手段によって取得された属性信号を、当該信号の表す属性とは各々異なる属性を表す複数の属性信号に補正する補正手段、前記画像データに対して複数の画像処理を行う手段であって、前記補正手段によって補正された属性信号の各々に基づいた画像処理を行う画像処理手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0033】
請求項12にかかるプログラムをコンピュータに読み込ませれば、画像データの属性を表す属性信号が取得され、これが種々の異なる属性を表す属性信号に補正される。そして、補正されたそれぞれの属性信号の各々に基づいて複数の画像処理が行われる。
【0034】
また、請求項13にかかる発明は、コンピュータを、非可逆圧縮前の画像データの属性を表す属性信号を取得する属性取得手段、前記画像データを非可逆圧縮する圧縮手段、前記圧縮手段により非可逆圧縮された画像データを記憶媒体に記憶させる記憶手段、前記属性取得手段により取得された属性信号を保持する保持手段、前記記憶媒体に記憶されている非可逆圧縮された画像データを伸長する伸長手段、前記保持手段により保持された属性信号を、当該信号の表す属性とは各々異なる属性を表す複数の属性信号に補正する補正手段、前記伸長手段により伸長された画像データに対して複数の画像処理を行う手段であって、前記補正手段により補正された属性信号の各々に基づいた画像処理を行う画像処理手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0035】
請求項13にかかるプログラムをコンピュータに読み込ませれば、非可逆圧縮前の画像データの属性を表す属性信号が取得され保持される。そして、保持されている属性信号が種々の異なる属性を表す属性信号に補正され、補正された属性信号の各々に基づいて画像データに対して画像処理が行われる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0037】
A.第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態にかかる画像処理方法を実施するための画像処理装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この画像処理装置100は、スキャナ11と、LOG変換部12と、フィルタ処理部13と、色補正部14と、UCR(Under Color Removal)/墨生成部15と、γ補正部16と、擬似中間調部17と、プリンタ部18と、エッジ検出部19と、第1の補正部20と、第2の補正部21と、第3の補正部22と、オペレーションパネル23とを備えている。
【0038】
オペレーションパネル23は、ユーザが当該画像処理装置100に対して各種指示を入力するためのものであり、ユーザの操作内容に応じた指示信号を出力する。本実施形態における画像処理装置100では、ユーザは画像処理モードの設定指示をオペレーションパネル(モード設定手段)23を適宜走査して行うことができるようになっている。
【0039】
本実施形態では、文字モード、文字写真モード、写真モードといった3つの画像処理モードの中からユーザがいずれかの画像処理モードを選択して設定できるようになっている。ここで、文字モードとは文字画像に対して好適な画像処理がなされるよう当該画像処理装置100が動作するモードであり、文字写真モードとは文字と写真が混在した画像に対して好適な画像処理がなされるよう当該画像処理装置100が動作するモードであり、写真モードとは写真画像に対して好適な画像処理がなされるよう当該画像処理装置100が動作するモードである。なお、画像処理モードは、このような3つモードに限らず、上記以外の処理対象たる画像の内容に応じて好適な画像処理がなされるよう画像処理装置100を動作させるモードを用意するようにしてもよい。
【0040】
スキャナ11は、所定の位置に載置された原稿や、自動原稿送り装置等によって搬送される原稿を光学的に読み取り、読み取った原稿に対応する画像データを生成する。本実施形態では、当該スキャナ11はカラースキャナであり、読み取った画像に対応するRGB信号を生成するが、モノクロスキャナであってもよいことは言うまでもない。
【0041】
本実施形態では、スキャナ11が画像処理装置100に内蔵されており、当該スキャナ11によって生成された画像データに対する処理を行うことができるが、スキャナ11を内蔵しない画像処理装置である場合には、外部のスキャナ等によって生成された画像データをケーブルや近距離無線通信等の通信手段を介して取り込む入力インターフェースを設けるようにすればよい。
【0042】
スキャナ11は、上記のように原稿を読み取ることで生成した画像データをLOG変換部12およびエッジ検出部19に出力する。
【0043】
LOG変換部12は、スキャナ11から供給されるRGBの画像データに対してLOG変換を行い、反射率にリニアな信号である画像データを濃度にリニアな画像データに変換する。LOG変換部12は、変換後の画像データをフィルタ処理部13および第1の補正部20に出力する。
【0044】
エッジ検出部19は、スキャナ11から供給される処理対象たる画像データから、当該画像データに対応する画像中のエッジ部分を検出する。図2に示すように、本実施形態におけるエッジ検出部19は、エッジ検出フィルタ190と、エッジ検出フィルタ191と、エッジ検出フィルタ192と、エッジ検出フィルタ193と、4つのエッジ検出フィルタの各々に対応して設けられる絶対値化部194、195、196、197と、最大値選択部198と、N値化部199とを有している。
【0045】
それぞれのエッジ検出フィルタ190〜193には、スキャナ11から供給される画像データ(G)が供給される。このようなエッジ検出フィルタ190〜193の各々としては、図3に例示するような7×7のフィルタ(a)〜(d)を用いることができ、かかるフィルタによってマスキング処理を行う。
【0046】
絶対値化部194〜197には、4つのエッジ検出フィルタ190〜193からの出力値が供給される。各絶対値化部194〜197では、対応するエッジ検出フィルタの出力値の絶対値を最大値選択部198に出力する。
【0047】
最大値選択部198は、上記のような4つの絶対値化部194〜197から供給される4つの絶対値の最大値を選択し、選択した最大値を示す6ビット信号を出力する。かかる場合において、出力すべき最大値が2の6乗である64以上である場合には63として丸めて出力する。N値化部199は、最大値選択部198の出力値をN値化、本実施形態では2値化して出力する。
【0048】
ここで、6ビットの信号を出力することとしている理由は、後段の処理等と整合性をとるためであり、6ビット信号以外の信号であってもよいが、本実施形態では丸め処理を行うことでエッジ検出量を表す信号のビット数を制限することで処理負担等を低減するようにしている。
【0049】
なお、図2ではRGB信号のうちのG信号のみを各エッジ検出フィルタ190〜194に供給するようにしているが、これに限定されるものではなく、例えばRGB信号を平均値等の合成信号を供給するようにしてもよい。
【0050】
以上のような構成のエッジ検出部19によって検出された出力値、つまり画像データのエッジ量という属性を示す属性信号が第1の補正部20に出力される。第1の補正部20は、エッジ検出部19から供給される画像データの属性信号であるエッジ検出結果を、フィルタ処理部13によるフィルタ処理内容決定に用いる属性信号であって、エッジ検出結果とは異なる属性を表す属性信号に補正してフィルタ処理部13に供給する。
【0051】
図4に示すように、第1の補正部20は、線幅判定部200と、濃度判定部201と、膨張部202と、総合判定部203とを備えている。上述したようにエッジ検出部19から供給されるエッジ検出結果は線幅判定部200に供給される。また、線幅判定部200にはオペレーションパネル23から現在設定されている画像処理モード情報が供給される。
【0052】
線幅判定部200は、エッジ検出部19から供給されるエッジ検出結果から、エッジとエッジの距離等を参照してエッジ部分の線幅を判定する。本実施形態では、線幅が細線であるか、太線であるかといった2段階の判定を行うようになっている。ここで、本実施形態における線幅判定部200による線幅判定の内容について図5を参照しながら説明する。同図に示すように、線幅判定部200は、9×9画素のエッジ検出結果を参照することにより判定を行う。より具体的には、9×9画素の中で図の横方向ラインである9×1画素を図の左側から右側に順次取り出して参照し、エッジから非エッジ、あるいは非エッジからエッジに変化した場合にカウンタを1つアップする。つまり9×9画素の横方向ラインを1ずつ見た場合にエッジから非エッジ、あるいは非エッジからエッジ(両者をエッジ/非エッジ変化回数という)に変化する回数をカウントするのである。
【0053】
そして、線幅判定部200は、このようなカウント処理を9つの横方向ラインのすべてについて行い、カウントしたエッジ/非エッジ変化回数が所定値(ここでは3とする)以上となるラインが1つでもあれば、注目画素を細線エッジと判定する。同様の処理を縦方向ラインについても行い、細線か太線かの判定を行う。なお、参照画素範囲を9×9画素より広くしたり、狭くしたりすることで、細線と太線とを区別する基準を変更することができる。そして、本実施形態では、オペレーションパネル23から供給される画像処理モードに基づいてかかる細線と太線を区別する基準を変更するようになっているが、その変更内容については後述する。なお、このように線幅を2段階で判定するようにしてもよいが、3段階以上の判定を行うようにしてもよい。
【0054】
濃度判定部201には、LOG変換部12によって変換された画像データ(G)が供給される。濃度判定部201では、当該画像データ(G)を参照し、濃度判定を行い、濃度判定結果を膨張部202に出力する。本実施形態における濃度判定では、各画素の濃度を所定のしきい値と比較し、しきい値より大きい場合には高濃度「1」と判定し、しきい値より小さい場合には低濃度「0」であると判定する。本実施形態では、オペレーションパネル23から供給される画像処理モードに基づいてかかるしきい値を変更するようになっているが、その変更内容については後述する。なお、このように濃度を2段階で判定するようにしてもよいが、3段階以上の判定を行うようにしてもよい。
【0055】
膨張部202は、能動判定結果を参照し、5×5画像の領域内に1つでも高濃度「1」があれば注目画素についてのデータを「1」とする。総合判定部203は、線幅判定部200から供給される判定結果および膨張部202を介して供給される濃度判定結果に基づいて、処理対象画像の属性を判定する。本実施形態では、処理対象画像が(1−a)低濃度細線エッジ、(1−b)低濃度太線エッジ、(1−c)高濃度細線エッジ、(1−d)高濃度太線エッジ、(1−e)非エッジのいずれの属性を有しているかを判定し、その結果を属性信号として出力する。
【0056】
ここで、(1−a)低濃度細線エッジは、処理対象画像が低濃度であり、かつ細線エッジであることを示し、(1−b)低濃度太線エッジは、処理対象画像が低濃度であり、かつ太線エッジであることを示している。また、(1−c)高濃度細線エッジは、処理対象画像が高濃度であり、かつ細線エッジであることを示し、(1−d)高濃度太線エッジは、処理対象画像が高濃度であり、かつ太線エッジであることを示している。なお、エッジ検出部19によって処理対象画像にエッジが検出されなかった場合には(1−e)非エッジと判定される。
【0057】
以上のような構成の第1の補正部20によるエッジ検出結果から上記のような属性信号を生成するまでの過程を図6を参照しながら説明する。同図に示すように、LOG変換部12から供給される濃度にリニアな画像データ(G)が供給されると(図の最上段)、濃度判定部201によって濃度判定(2段階)がなされる(図の上から2番目)。本実施形態では、濃度判定部201は所定のしきい値と比較することで、低濃度と高濃度のいずれであるかを判定するようにしているので、エッジ部の鈍り部分の中腹あたりの位置で濃度が切換わるといった結果が得られる。
【0058】
このような判定結果に対し膨張部202の膨張処理を施すことで、エッジ部の鈍り部分のある程度の部分をも高濃度として判定されることになる(図の上から3番目)。そして、エッジ部の位置(図の上から4番目)が高濃度領域か低濃度領域にあるかを判定するとともに、線幅判定部200によって判定されている細線および太線であるかの判定結果をあわせて参照することで、総合判定部203は上記のような(1−a)〜(1−e)のいずれの属性を有するかを判定することができる。
【0059】
以上が第1の補正部20の構成および第1の補正部20による補正処理の内容であり、第1の補正部20は、エッジ検出部19が画像データから取得した属性であるエッジ検出結果を、それと異なる属性(太線、細線、濃度)を表す信号に補正し、補正後の属性信号をフィルタ処理部13に出力する。
【0060】
図1に示すフィルタ処理部13は、LOG変換部12から供給される画像データ(RGB)に対し、上記第1の補正部20から供給された属性信号に基づいたフィルタ処理を行う。より具体的には、フィルタ処理部13では、文字部の鮮鋭性を高めつつ、網点部の起伏を抑えてモアレを抑制するようなフィルタ処理を行い、その構成を図7に示す。
【0061】
同図に示すように、フィルタ処理部13は、平滑化部130と、エッジ強調部131と、フィルタ係数選択部132と、合成部133とを備えている。LOG変換部12からの画像データは平滑化部130とエッジ強調部131に供給され、それぞれ平滑化処理およびエッジ強調処理が施される。そして、平滑化部130による平滑化処理後の画像データと、エッジ強調部131によるエッジ強調処理後の画像データが合成部133に供給される。合成部133は、これらの画像データを所定の割合、例えば1対1の割合で合成して出力する。つまり、本実施形態におけるフィルタ処理部13は、平滑化処理を行うフィルタとエッジ強調処理を行うフィルタとを1つの合成フィルタとして機能している。
【0062】
フィルタ係数選択部132は、上記第1の補正部20から供給される属性信号に基づいて、フィルタ処理部13の各部に設定するフィルタ係数する。本実施形態では、属性信号として(1−a)〜(1−e)が供給された場合に、平滑化処理とエッジ強調処理の合成フィルタとして機能するフィルタ処理部13が図8に示すような特性を有することとなるようフィルタ係数の選択がなされるようになっている。
【0063】
同図に示すように、画像の属性が(1−a)低濃度細線エッジ、および(1−c)高濃度細線エッジの場合には、画像データの低周波成分および高周波成分ともに強調するようなフィルタ処理がフィルタ処理部13によって実現されるようなフィルタ係数選択がなされる。このように低周波成分をも強調するのは、画質向上のために細線エッジの場合、図9上段に示すように全体的に強調度合いを底上げするような処理を行う必要があるからである。なお、図9中実線はフィルタ処理後の画像データ、破線はフィルタ処理前の画像データに対応する画像を示す。
【0064】
また、画像の属性が(1−b)低濃度太線エッジ、(1−d)高濃度太線エッジの場合には、画像データの高周波成分のみを強調するフィルタ処理がフィルタ処理部13によって実現されるようなフィルタ係数選択がなされる。このように太線エッジの場合に高周波成分のみを強調するようにしたのは、図9下段に示すように鮮鋭性を補正さえすれば画質向上が可能であるからである。
【0065】
また、図8に示すように、(1−b)と(1−d)とではフィルタ特性の形状はほぼ同じである(特性が類似する)が、振幅を異ならせるようにしている。これは(1−b)低濃度太線エッジの場合は判読性を重視してより強い強調処理を行うべきである一方、(1−d)高濃度太線エッジの場合には強調度合いを大きくしすぎると、エッジより内側の文字以外の領域との濃度差が大きくなりすぎて縁取りのように見えてしまうデフェクトが発生するおそれがある。したがって、上記のように同じ太線エッジ画像に対するフィルタ処理であっても、濃度によって振幅を異ならせるといったように処理内容を異ならせて、濃度、線幅に応じた好適な画像処理がなされるようにしている。
【0066】
なお、本実施形態では、(1−a)低濃度細線エッジの場合と、(1−c)高濃度細線エッジの場合とで同じ内容のフィルタ処理がなされるようになっているが(図8参照)、(1−a)低濃度細線エッジの場合には特に判読性を向上させるために、(1−c)高濃度細線エッジの場合よりも振幅の大きいフィルタ処理がなされるようにしてもよい。
【0067】
以上のようにフィルタ処理部13では、第1の補正部20から供給される属性信号に基づいて、画像データに対するフィルタ処理の内容を異ならせているので、第1の補正部20がどのような属性信号を生成してフィルタ処理部13に出力するかによってフィルタ処理の内容が変わることになる。そこで、本実施形態では、オペレーションパネル23から供給される現在設定されている画像処理モードに基づいて第1の補正部20が属性信号の生成基準を変化させることで、設定されている画像処理モードに応じて好適なフィルタ処理がフィルタ処理部13によってなされるようにしている。
【0068】
より具体的には、第1の補正部20は、以下のようにして画像処理モードに応じて線幅判定や濃度判定の基準を異ならせ、フィルタ処理部13において設定されている画像処理モードに応じて好適な画像処理がなされるようにしている。
【0069】
画像処理モードとして文字モードが設定されている場合、文字画像全体に鮮鋭性および判読性を向上させる画像処理を行うことが画質向上に適している。したがって、第1の補正部20は、文字モードに設定されている場合、図4に示す線幅判定部200による判定結果が細線エッジと判定されやすいような判定基準を用いる。これにより文字モードに設定されている場合には、他のモードでは太線と判断されるようなものについても細線と判断されるケースが多くなり、このような場合にはフィルタ処理部13によって細線エッジ部に適した、つまり文字の鮮鋭性や判読性を向上させるのに適した処理が行われることになる。
【0070】
そして、写真モードの場合は上記文字モードと比較して線幅判定基準を太線と判定されやすくし、文字写真モードの場合にはその中間の判定基準とすればよい。
【0071】
また、低濃度細線エッジ部の判読性向上のために(1−a)低濃度細線エッジの場合と、(1−c)高濃度細線エッジの場合とでフィルタ特性(振幅)を異ならせるようにする、具体的には(1−a)の場合の振幅を大きくする場合には、画像処理モードに応じて濃度判定部201による判定基準を異ならせるようにしてもよい。より具体的には、文字モードでは、他のモードと比較して低濃度と判断されやすくなるようにし、より多くの画像に対して振幅の大きいフィルタ処理が行われるようにすることで、文字の判読性を向上させることができる。
【0072】
図1に戻り、以上のようにフィルタ処理部13によってフィルタ処理がなされた画像データは色補正部14に供給される。色補正部14では、フィルタ処理部13から供給されるR’G’B’信号を、後段のプリンタ部18のトナー色に対応したC’M’Y’信号に変換する。より具体的には、色補正部14は、次式によりR’G’B’信号からC’M’Y’信号を取得する。
C’ = a0 + a1×R’ + a2×G’ + a3×B’
M’ = b0 + b1×R’ + b2×G’ + b3×B’
Y’ = c0 + c1×R’ + c2×G’ + c3×B’
【0073】
なお、上記式において、a0〜a3、b0〜b3、c0〜c3は色補正パラメータであり、R’=G’=B’の場合にC’=M’=Y’となるように無採色保証されている。
【0074】
UCR/墨生成部15には、色補正部14によって色補正された画像データ(C’M’Y’)と、第2の補正部21から画像の属性信号が供給され、UCR/墨生成部15では当該属性信号に基づいた内容の画像処理が行われる。
【0075】
第2の補正部21は、エッジ検出部19から供給されるエッジ検出結果であるエッジ検出結果を、UCR/墨生成部15による処理内容決定に用いる属性信号であって、エッジ検出結果とは異なる属性を表す属性信号に補正してUCR/墨生成部15に供給する。
【0076】
図10に示すように、第2の補正部21は、文字内部判定部210と、総合判定部211とを備えている。文字内部判定部210は、エッジ検出部19から供給されるエッジ検出結果およびオペレーションパネル23から供給される現在設定されている画像処理モードに基づいて、処理対象画像が文字内部領域であるか否かを判定する。
【0077】
本実施形態において文字内部領域とは、画像中の文字領域の内側にある絵柄領域等と定義される領域であり、文字内部判定部210は画像がこのような文字内部領域であるか否かを判定するのである。
【0078】
ここで、図11を参照しながら文字内部判定部210による文字内部領域であるか否かの判定処理内容について説明する。同図に示すように、文字内部判定部210による判定では、注目画素の上下左右方向に予め決められたM画素(ここではM=17とする)を参照して判定を行う。なお、以下の説明においては、上下左右のM画素分の領域をAR1、AR2、AR3、AR4と称する。
【0079】
そして、文字内部判定部210は注目画素が文字領域に囲まれた領域であるか否か、つまりエッジ領域に囲まれた領域であるか否かを次のようにして判定する。すなわち、上下の領域AR2、AR4の双方、または左右の領域AR1、AR3の双方にエッジ領域の画素が存在するか否かによって判定する。つまり、上下の領域の双方、または左右の領域の双方にエッジ領域(エッジ画素)が存在すれば、注目画素は文字領域に囲まれた領域であると判定し、双方または一方にエッジ画素が存在しない場合には文字領域に囲まれた領域ではないと判定する。なお、4つの領域AR1〜AR4のうち3つ以上の領域においてエッジ画素が存在した場合に文字領域に囲まれた領域であると判定し、2つ以下である場合には文字領域に囲まれた領域ではないと判定するようにしてもよい。
【0080】
上記のような判定において注目画素が文字領域に囲まれた領域である場合には、文字内部判定部210は、当該注目画素が非エッジ部であるか否かを判別し、非エッジである場合には文字内部領域であると判定する。すなわち、上述したように文字内部領域とは、文字領域に囲まれた領域であり、かつ文字以外の絵柄部分等であることから、文字領域に囲まれた領域であり、かつ非エッジであれば文字内部領域であると判別できるのである。一方、文字領域に囲まれた領域でない場合、または文字領域に囲まれた領域であっても注目画素がエッジ部であるときには文字内部領域ではないという判定がなされる。
【0081】
なお、上下左右の参照画素範囲(Mの値)を17画素より多くしたり、少なくしたりすることで、どの太さの文字まで文字内部領域であると判定するかといった判定基準を変更することができる。そして、本実施形態では、オペレーションパネル23から供給される画像処理モードに基づいて判定基準を変更するようになっているが、その変更内容については後述する。
【0082】
また、上記のように文字内部判定部210は、文字内部領域であるか否かを判定するようにしているが、文字内部領域度によって3段階以上の判定を行うようにしてもよい。具体的には、上述した注目画素の上下左右の参照サイズを複数種類用意しておき(例えば、M=17、M=27といった2種類)、それぞれの参照サイズで上述したような文字内部領域であるか否かの判定を行う。そして、M=17およびM=27の両者の場合に文字内部領域であるもの(文字内部領域度大)、M=27の場合にのみ文字内部領域と判断されたもの(文字内部領域度小)、いずれの場合にも文字内部領域と判断されなかったもの(非文字内部領域)といった判定を行うようにしてもよい。
【0083】
文字内部判定部210は、上記のような判定結果、つまり文字内部領域であるか否かといった判定結果を総合判定部211に出力する。一方、総合判定部211にはエッジ検出部19からのエッジ検出結果が供給されている。総合判定部211は、エッジ検出部19からの検出結果および文字内部判定部210からの判定結果に基づいて、処理対象画像の属性を判定する。本実施形態では、処理対象画像が(2−a)文字領域、(2―b)非文字領域のいずれの属性を有しているかを判定し、その結果を属性信号として出力する。
【0084】
ここで、総合判定部211は、処理対象画像がエッジ部または上記文字内部判定部210の判定結果が文字内部領域である場合には(2−a)文字領域と判定し、それ以外の場合には(2−b)非文字領域であると判定する。なお、上記のように文字内部領域の度合いを3段階以上で判定する場合には、文字内部領域度大は(2−a)に含めるが、文字内部領域度小については上記2種類の属性信号に加えて(2−c)文字内部領域度小といった属性信号を生成するようにしてもよい。
【0085】
以上が第2の補正部21の構成および第2の補正部21による補正処理の内容であり、第2の補正部21は、エッジ検出部19が画像データから取得した属性であるエッジ検出結果を、それと異なる属性(文字領域か否か)を表す信号に補正し、補正後の属性信号をUCR/墨生成部15および擬似中間調部17に出力する。
【0086】
図1に示すUCR/墨生成部15は、図12に示すようなLUT(Look Up table)を有している。そして、UCR/墨生成部15は、かかるLUTを参照し、色補正部14から供給されるC’M’Y’信号の最小値Min(C’M’Y’)から、それに対応するKを求めるといった手順で墨生成処理を行う。
【0087】
図12に示すように、本実施形態では第2の補正部21から供給される属性信号が(2−a)文字領域である場合に用いるテーブルと、(2−b)非文字領域である場合に用いるテーブルが用意されており、UCR/墨生成部15は、第2の補正部21から供給される属性信号に基づいて利用するテーブルを選択する。
【0088】
したがって、供給される属性信号が(2−a)文字領域である場合には、100%墨生成が行われ、(2−b)非文字領域である場合にはハイライトをCMY再生するような墨生成が行われることになる。すなわち、ハイライトで墨生成を行うとKドットが目立ち粒状化につながるおそれがあるため、このような粒状化を抑制するために非文字領域の画像に対しては上記のような墨生成を行う。一方で文字領域に対しては、黒文字の色つきを無くすことにより見た目に鮮鋭性の硬い黒文字を再生するとともに、プリンタによる出力時にCMYK版がずれた場合であっても色つきのない良好な黒文字再生を可能とするため、上記のように100%墨生成を行う。
【0089】
また、本実施形態では、文字内部領域も(2−a)文字領域と判定されるので、文字内部領域に対しても100%墨生成が行われることになる。このように文字内部領域に対しても100%墨生成を行うようにしたのは以下のような理由による。すなわち、黒文字の文字エッジのみで墨生成率を高くすると、図13に示すように文字エッジ部分はK色再生であるにもかかわらず、文字内部領域はCMY再生されることになってしまうことがある。特に、低濃度黒太文字を再生する際には上記のような再生がなされるおそれが高い。このようなエッジはK色、内部はCMY再生といった再生がなされると、CMY版ずれが生じた場合には図13下段に示すように白抜け等のデフェクトが発生してしまうおそれがある。このようなデフェクトの発生を抑制するため、本実施形態では、文字内部領域についても高い墨生成率の処理が行われるようにしているのである。
【0090】
また、UCR/墨生成部15は、上記のような属性信号に応じた墨生成処理を行うとともに、C’M’Y’信号から生成したK信号に応じた量を減ずる下色除去(UCR)を行う。本実施形態では、以下の式により下色除去行う。
C = C’ − K
M = M’ − K
Y = Y’ − K
【0091】
以上のようにUCR/墨生成部15では、第2の補正部21から供給される属性信号に基づいて、画像データに対する墨生成処理の内容を異ならせているので、第2の補正部21がどのような属性信号を生成してUCR/墨生成部15に出力するかによって墨生成処理の内容が変わることになる。そこで、本実施形態では、オペレーションパネル23から供給される現在設定されている画像処理モードに基づいて第2の補正部21が属性信号の生成基準を変化させることで、設定されている画像処理モードに応じて好適な墨生成処理がUCR/墨生成部15によってなされるようにしている。
【0092】
より具体的には、第2の補正部21は、以下のようにして画像処理モードに応じて文字内部領域であるか否かの判定基準を異ならせ、UCR/墨生成部15において設定されている画像処理モードに応じて好適な墨生成処理がなされるようにしている。
【0093】
画像処理モードとして文字モードが設定されている場合には上述したような文字内部領域であるか否かの判定を行うことで、上記のようなCMY版ずれに起因する白抜け等を抑制する。一方、写真モードや文字写真モードでは、デフェクト抑制を重視するため、当該文字内部領域であるか否かの判定を行われないようにする。これによりエッジ検出部19からのエッジ検出結果によって文字領域か非文字領域であるかが判定されるようになる。
【0094】
図1に戻り、UCR/墨生成部15から出力される画像データ(CMYK)はγ補正部16に供給される。また、γ補正部16には、第3の補正部22から画像の属性信号が供給されており、γ補正部16では、当該属性信号に基づいた内容のγ補正処理が行われる。
【0095】
第3の補正部22は、エッジ検出部19から供給されるエッジ検出結果であるエッジ検出結果を、γ補正部16による処理内容決定に用いる属性信号であって、エッジ検出結果とは異なる属性を表す属性信号に補正してγ補正部16に供給する。
【0096】
図14に示すように、第3の補正部22は、文字内部判定部220と、総合判定部221とを備えている。文字内部判定部220は、エッジ検出部19から供給されるエッジ検出結果およびオペレーションパネル23から供給される現在設定されている画像処理モードに基づいて、処理対象画像が文字内部領域であるか否かを判定する。
【0097】
文字内部判定部220による判定処理の内容は、上記第2の補正部21の文字内部判定部210と同様であるが、第3の補正部22の文字内部判定部220では、参照画素サイズ(図11参照)を大きくしている(M=27)。これは、UCR/墨生成処理は、黒文字で文字用処理と日も滋養処理の境界部デフェクトが特に目立ちやすくなるのであまり大きな領域単位で処理を切り替えたくないのに対し、γ補正では補正テーブルの設定にもよるが比較的大きな領域単位で処理を切り替えてもデフェクトが目立ちにくいので、UCR/墨生成処理の場合よりも大きな文字に対応できるような設定としている。もちろん、第2の補正部における文字内部判定部210と同様の参照サイズとするようにしてもよい。
【0098】
文字内部判定部220は、第2の補正部21における文字内部判定部210と同様に文字内部領域であるか否かを判定すると、その判定結果を総合判定部221に出力する。一方、総合判定部221にはエッジ検出部19からのエッジ検出結果が供給されている。総合判定部221は、エッジ検出部19からの検出結果および文字内部判定部220からの判定結果に基づいて、処理対象画像の属性を判定する。本実施形態では、処理対象画像が(3−a)文字領域、(3―b)文字内部領域、(3−c)非文字領域のいずれの属性を有しているかを判定し、その結果を属性信号として出力する。
【0099】
ここで、総合判定部221は、処理対象画像がエッジ部であるときは(3−a)文字領域と判定し、文字内部判定部220の判定結果が文字内部領域である場合には(3−b)文字内部領域と判定し、それ以外の場合には(3−c)非文字領域であると判定する。
【0100】
以上が第3の補正部22の構成および第3の補正部22による補正処理の内容であり、第2の補正部21は、エッジ検出部19が画像データから取得した属性であるエッジ検出結果を、それと異なる属性(文字領域、文字内部領域、非文字領域)を表す信号に補正し、補正後の属性信号をγ補正部16に出力する。なお、第3の補正部22における文字内部判定部220と、第2の補正部21における文字内部判定部210とを別の回路として構成するようにしてもよいが、同一の回路を用いてパラメータ設定を変更することで文字内部判定部220と文字内部判定部210の機能を実現するようにしてもよい。
【0101】
図1に示すγ補正部16は、図15に示すような補正テーブルを有している。そして、γ補正部16は、かかる補正テーブルを参照し、UCR/墨生成部15から供給される画像データに対してγ補正処理を行う。
【0102】
図15に示すように、本実施形態では第3の補正部22から供給される属性信号が(3−a)文字領域である場合に用いるテーブルと、(3−b)文字内部領域である場合に用いるテーブルと、(3−c)非文字領域である場合に用いるテーブルが用意されており、γ補正部16は、第3の補正部22から供給される属性信号に基づいて利用するテーブルを選択する。
【0103】
したがって、供給される属性信号が(3−a)文字領域である場合には、低濃度および中濃度領域の出力が大きくなるような補正がなされ、(3−b)文字内部領域である場合にはさらに低濃度、中濃度領域の出力が大きくなるような補正がなされる。このように文字内部領域の場合に低中濃度領域の出力を大きくするのは、文字内部領域の場合図9に示したようなエッジ部と文字内部領域との濃度差が生じるおそれがあるので、文字内部領域の濃度を大きくしてそれを是正するためである。また、(3−c)非エッジ領域である場合には階調性を重視したγ補正処理がなされることになる。
【0104】
以上のようにγ補正部16では、第3の補正部22から供給される属性信号に基づいて、画像データに対する墨生成処理の内容を異ならせているので、第3の補正部22がどのような属性信号を生成してγ補正部16に出力するかによってγ補正処理の内容が変わることになる。そこで、本実施形態では、オペレーションパネル23から供給される現在設定されている画像処理モードに基づいて第3の補正部22が属性信号の生成基準を変化させることで、設定されている画像処理モードに応じて好適なγ補正処理がγ補正部16によってなされるようにしている。
【0105】
より具体的には、第3の補正部22は、上述した第2の補正部21と同様、画像処理モードとして文字モードが設定されている場合には上述したような文字内部領域であるか否かの判定を行うことで、上記のようなCMY版ずれに起因する白抜け等を抑制する。一方、写真モードや文字写真モードでは、デフェクト抑制を重視するため、当該文字内部領域であるか否かの判定を行われないようにする。
【0106】
図1に戻り、γ補正部16から出力される画像データ(CMYK)は擬似中間調部17に供給される。また、擬似中間調部17には、第2の補正部21から画像の属性信号が供給されており、擬似中間調部17では、当該属性信号に基づいた内容の擬似中間調処理が行われる。
【0107】
擬似中間調部17は、γ補正部16から供給される画像データに対し、ディザや誤差拡散等の擬似中間調処理を施す。本実施形態では、擬似中間調部17は、第2の補正部21から供給される属性信号に基づいた内容の擬似中間調処理を行う。より具体的には、属性信号が(2−a)文字領域である場合には300線のディ座処理を行い、高解像再生を実現させる一方で、(2−b)非文字領域である場合には200線のディザ処理を行い、高階調再生を実現させる。ここでの(2−a)文字領域には文字内部領域も含まれているが、上記のように擬似中間調処理を異ならせることで、エッジ部と文字内部領域とでディザ基調が切換わることがなく、デフェクトの発生を抑制することができる。
【0108】
擬似中間調部17は、画像データに対して上記のように第2の補正部21から供給される属性信号に応じた擬似中間調処理を施し、処理後の画像データをプリンタ部18に出力する。プリンタ部18は、擬似中間調部17から供給される種々の画像処理が施された画像データに対応する画像を用紙等に出力する。
【0109】
以上説明したように本実施形態では、スキャナ11から入力等される画像データに対して、フィルタ処理部13によるフィルタ処理、UCR/墨生成部15による墨生成処理、γ補正部16によるγ補正処理、擬似中間調部による擬似中間調処理といったように複数の画像処理が行われる。
【0110】
そして、本実施形態では、第1の補正部20、第2の補正部21および第3の補正部22が、画像から取得されたある属性信号(エッジ検出結果)を補正し、それぞれ異なる種類の属性信号を生成して各画像処理内容の決定に用いることができる。したがって、上述したように第1の補正部20、第2の補正部21、第3の補正部22がそれぞれ異なる種類の属性信号であって、フィルタ処理、UCR/墨生成処理、γ補正処理、擬似中間調処理といった各画像処理の内容決定に好適な属性信号を生成することができる。この結果、処理対象たる画像の種々の属性に応じて好適な画像処理を施すことができ、より高品質の画像を得ることができる。
【0111】
また、本実施形態では、文字モード、文字写真モード、写真モードといった画像処理モードに応じて第1の補正部20、第2の補正部21および第3の補正部22による属性信号の補正基準を異ならせるようにしているので、上述したように設定されている画像処理モードに合致する好適な画像処理がフィルタ処理部13、UCR/墨生成部15、γ補正部16および擬似中間調部17等によって行われるようにすることができる。
【0112】
B.第2実施形態
次に、図16は、本発明の第2実施形態にかかる画像処理方法を実施するための画像処理装置の構成を示すブロック図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0113】
図16に示すように、第2実施形態における画像処理装置500は、コード埋め込み部34、ヘッダー書込み部35、非可逆圧縮部36、メモリ37、伸長部38、コード抽出部39、可逆圧縮部47、伸長部48、セレクタ部49および外部インターフェース(I/F)53を有する点で上記第1実施形態と相違しており、以下、これらの相違点を中心に説明する。
【0114】
第2実施形態におけるコード埋め込み部34には、上記第1実施形態と同様にフィルタ処理部13による属性信号(線幅、濃度)に応じたフィルタ処理が施された画像データが供給されるとともに、エッジ検出部19からのエッジ検出結果が供給される。
【0115】
コード埋め込み部34は、エッジ検出部19から供給されるエッジ検出結果を抽出可能なコードとしてフィルタ処理部13から供給された画像データに埋め込む。コード埋め込み部による埋め込み方法としては、電子透かし技術を用いることができるが、画像データに対して他のデータを埋め込む他の技術を用いるようにしてもよい。
【0116】
ヘッダー書込み部35は、オペレーションパネル23から供給される画像処理モードを示す情報をヘッダーに書込む。このようにヘッダー情報として画像処理モードを書き込んでおくことで、当該画像データを利用する際に当該ヘッダー情報を参照することで、どのような画像処理モードで処理すべきかを知ることができる。なお、ヘッダー書込み部35よりも後段側の要素(第2の補正部21、第3の補正部22)ではかかるヘッダー情報を参照することで画像処理モード情報を得ることになるが、図16ではその情報取得経路を便宜上破線で示している。
【0117】
非可逆圧縮部36は、所定の圧縮率でコード埋め込み部34にコードが埋め込まれた画像データに対して、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の非可逆圧縮処理を行う。このように非可逆圧縮部36によって圧縮された画像データがメモリ37に蓄積される。
【0118】
メモリ37は、上記のように非可逆圧縮部36によって圧縮された画像データを蓄積する。かかるメモリ37に蓄積された圧縮画像データは、当該画像処理装置500において圧縮画像データを利用(プリンタ部18による印刷等)する場合には読み出して伸長部38に供給することが可能である。また、メモリ37に蓄積された画像データは、外部インターフェース53を介してPC(Personal Computer)などの外部機器54から要求があった場合には外部インターフェース53が当該データを読出して外部機器54へ送信することが可能となっている一方で、メモリ37には外部機器54から供給される画像データを受信して蓄積することもできるようになっている。
【0119】
例えば、外部インターフェース53(LANインタフェース等)を介して、当該メモリ37にPC等からアクセスすることができ、メモリ37に蓄積された圧縮画像データを読み出して当該PCのディスプレイに表示等して利用することができる。
【0120】
また、本実施形態における画像処理装置500は、可逆圧縮部47を有しており、当該可逆圧縮部47にはエッジ検出部19からのエッジ検出結果が供給される。可逆圧縮部47は、当該エッジ検出結果を可逆圧縮してメモリ37に蓄積する。ここで、上記非可逆圧縮部36によって非可逆圧縮された画像データと、当該画像データから取得されたエッジ検出結果の圧縮データとが対応つけてメモリ37に蓄積される。これにより当該画像データを読み出して利用する場合には、その画像データについて取得されたエッジ検出結果の圧縮データを合わせて読み出して利用することができる。
【0121】
伸長部38は、メモリ37に蓄積されている非可逆圧縮された画像データを読出し、伸長処理を施し、伸長処理後の画像データをコード抽出部39に出力する。
【0122】
コード抽出部39は、伸長された画像データに埋め込まれたエッジ検出結果を表すコードを抽出し、抽出したエッジ検出結果をセレクタ部49に出力するとともに、伸長された画像データ(RGB信号)を色補正部14に出力する。
【0123】
伸長部48は、メモリ37に蓄積されている可逆圧縮されたエッジ検出結果を読出し、伸長処理を施し、伸長処理後のエッジ検出結果をセレクタ部49に出力する。
【0124】
セレクタ部49は、コード抽出部39および伸長部48から供給されるエッジ検出結果のいずれか一方を選択し、選択したエッジ検出結果を第2の補正部21および第3の補正部22に出力する。ここでセレクタ部49はいずれのエッジ検出結果を選択するようにしてもよいが、予め決められた一方(例えば、伸長部48から供給されるエッジ検出結果)を選択するようにし、当該一方のエッジ検出結果が供給されていない場合に他方のエッジ検出結果を選択するようにすればよい。
【0125】
このようにすることで、外部機器54から供給された画像データに対して画像処理を行う場合に以下のような効果が得られる。例えば、外部機器54から供給されたエッジ検出結果が埋め込まれた画像データのみが当該画像処理装置500に供給されてメモリ37に蓄積されている場合には、エッジ検出結果を可逆圧縮したデータはメモリ37には蓄積されていないことになる。この場合、伸長部48からはエッジ検出結果がセレクタ部49には供給されないことになる。上記のようにすることで、エッジ検出結果の可逆圧縮データがない場合であっても、画像データに埋め込まれたエッジ検出結果を抽出し、後段の第2の補正部21および第3の補正部22に供給することができる。
【0126】
第2実施形態における第2の補正部21および第3の補正部22は、上記第1実施形態と同様にセレクタ部49から供給されるエッジ結果(属性信号)を補正して、新たな別の属性信号(文字領域、文字内部領域、非文字領域等)を生成し、それぞれUCR/墨生成部15、γ補正部16および擬似中間調部17に出力する。これにより上記第1実施形態と同様に、種々の属性(文字領域、文字内部領域、非文字領域等)に応じて好適な画像処理をなすことができる。
【0127】
本実施形態では、以下のような態様で画像データに対する画像処理を行うことができる。まず、当該画像処理装置500のスキャナ11で読み取った画像データに対して種々の画像処理を行って当該画像処理装置500のプリンタ部18で出力する態様である。
【0128】
この態様の場合、スキャナ11で生成された画像データはLOG変換部12を経てフィルタ処理部13に供給される。また、当該画像データに対してエッジ検出部19によるエッジ検出処理が行われ、エッジ検出結果が第1の補正部20、コード埋め込み部34および可逆圧縮部47に供給される。
【0129】
そして、第1の補正部20による補正された属性信号に応じたフィルタ処理がフィルタ処理部13によって施され、コード埋め込み部34によってフィルタ処理後の画像データに対してエッジ検出結果が抽出可能なコードで埋め込まれる。そして、当該エッジ検出結果が埋め込まれた画像データが非可逆圧縮部36によって圧縮されてメモリ37に蓄積される。一方、エッジ検出結果は可逆圧縮部47により可逆圧縮され、上記画像データに対応つけてメモリ37に蓄積される。
【0130】
そして、メモリ37に蓄積された非可逆圧縮画像データは伸長部38によって伸長され、伸長された画像データから埋め込まれたコードであるエッジ検出結果がコード抽出部39によって抽出され、セレクタ部49に供給される。一方、当該非可逆圧縮データに対応つけられた可逆圧縮されたエッジ検出結果もメモリ37から読み出され、伸長部48によって伸長されてセレクタ部49に供給される。
【0131】
セレクタ部49では、データ欠落等のおそれの少ない伸長部48からのエッジ検出結果を選択し、第2の補正部21、第3の補正部22に出力する。第2の補正部21および第3の補正部22では、当該エッジ検出結果が他の属性信号に補正され、補正された属性信号がそれぞれUCR/墨生成部15、γ補正部16および擬似中間調部17に出力する。これにより上記第1実施形態と同様に、種々の属性(文字領域、文字内部領域、非文字領域等)に応じて好適な画像処理をなすことができる。
【0132】
次に、本実施形態では、外部機器54で生成された画像データ(エッジ検出結果コード埋め込み済み)を外部インターフェース53を介して当該画像処理装置500に取り込み、取り込んだ画像データに対して属性に応じて好適な画像処理を施すことができる。
【0133】
このような態様で画像データに対する画像処理を行う場合、外部機器54から取り込んだ画像データをメモリ37に蓄積する。そして、伸長部38が当該メモリ37から画像データを読み出して伸長し、コード抽出部39が伸長後の画像データから埋め込まれているエッジ検出結果を抽出する。抽出されたエッジ検出結果はセレクタ部49に供給される。この場合、画像データとは別に可逆圧縮されたエッジ検出結果は存在しないため、セレクタ部49はコード抽出部39から供給されたエッジ検出結果を第2の補正部21および第3の補正部22に供給する。これにより上記第1実施形態と同様に、種々の属性(文字領域、文字内部領域、非文字領域等)に応じて好適な画像処理をなすことができる。
【0134】
次に、本実施形態では、画像処理装置500のスキャナ11で生成した画像データを、当該画像処理装置500と同様の機能を備えた外部機器に送信し、当該外部機器において画像の属性に応じた好適な画像処理がなされるようにすることができる。
【0135】
このような態様で利用する場合、上述した当該画像処理装置500単独で画像処理を行う場合と同様にして、スキャナ11で生成された画像データがメモリ37に蓄積される。したがって、メモリ37に蓄積された非可逆圧縮画像データには当該画像データの属性であるエッジ検出結果が抽出可能なコードで埋め込まれている。また、可逆圧縮されたエッジ検出結果が上記非可逆圧縮画像データに対応つけてメモリ37に蓄積されている。
【0136】
そして、外部機器54から画像データの送信要求があった場合には、メモリ37に蓄積されている非可逆圧縮画像データを読出し、これを外部インターフェース53を介して外部機器54に送信する。これにより外部機器54では、画像データに埋め込まれているエッジ検出結果を抽出し、上記第1実施形態の画像処理装置100と同様、当該エッジ検出結果を他の属性信号に補正して利用することができ、当該外部機器54において画像データの属性に応じて好適な画像処理をなすことができる。
【0137】
なお、外部機器54に対して非可逆圧縮された画像データを送信する際に、当該画像データに対応つけられて蓄積されている可逆圧縮されたエッジ検出結果を合わせて送信するようにしてもよい。このようにすれば、当該画像データおよびエッジ検出結果を受信した外部機器54において、上記第1実施形態の画像処理装置100と同様、当該エッジ検出結果を他の属性信号に補正して利用することができ、当該外部機器54において画像データの属性に応じて好適な画像処理をなすことができる。
【0138】
以上説明したように第2実施形態では、画像データを非可逆圧縮してメモリ37に蓄積する際に、非可逆圧縮前の画像データからその属性の1つであるエッジ検出結果が取得され、かかるエッジ検出結果が画像データに埋め込まれる、または画像データと対応つけてメモリ37に蓄積される。
【0139】
したがって、外部機器が当該メモリ37に蓄積された非可逆圧縮データを読み出して利用(表示、印刷等)する場合であっても、外部機器において埋め込まれたエッジ検出結果または対応つけられて記憶されているエッジ検出結果を取得することができ、圧縮前の画像から得られたエッジ検出結果を種々の属性に補正して好適な画像処理を行うために利用することができる。
【0140】
一方、当該画像処理装置500においてメモリ37に蓄積された非可逆圧縮画像データを利用して印刷等を行う場合には、埋め込まれたエッジ検出結果または対応つけられてメモリ37に蓄積されているエッジ検出結果を取得し、これを種々の属性信号に補正することができ、種々の属性に応じて好適な画像処理を行うことができる。
【0141】
また、本実施形態では、メモリ37に画像データから取得されたエッジ検出結果を蓄積するようにしており、その後必要な場合にメモリ37から当該エッジ検出結果を読み出して各補正部が所定の属性信号に補正し、各画像処理部に供給するようにしている。したがって、種々の属性信号をメモリ37等に保持しておく必要がない。つまり、保持する属性信号を少なくすることで必要となるメモリ資源を抑えつつ、種々の画像処理に応じて適切な属性信号を補正により得ることで、処理対象たる画像の種々の属性に応じた好適な画像処理を実現しているのである。
【0142】
C.変形例
なお、本発明は、上述した第1実施形態および第2実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0143】
(変形例1)
上述した各実施形態では、エッジ検出部19がスキャナ11によって入力された画像データからその属性としてエッジの有無を検出し、第1の補正部20、第2の補正部21および第3の補正部に出力するようにしていたが、入力された画像データから取得する画像の属性はエッジの有無に限らず、他の属性であってもよい。そして、取得した属性を表す属性信号を各補正部に供給し、各補正部がそれぞれが対応する画像処理に応じて適切な種類の属性信号の補正するようにすればよい。
【0144】
また、第1の補正部20〜第3の補正部22といった補正部が補正することにより得る属性信号も上記実施形態の属性(線幅、濃度、文字領域、文字内部領域など)を表す信号に限定されるわけではなく、他の種類の属性(色など)を表す属性信号であってもよく、画像データに対して行うべき画像処理に応じて適切な属性を表す属性信号を生成するようにすればよい。
【0145】
(変形例2)
また、上述した第2実施形態では、非可逆圧縮する前の画像データに属性信号であるエッジ検出結果を埋め込み、その後非可逆圧縮した画像データをメモリ37に蓄積するようにしていた。このようにメモリ37蓄積前に属性信号を埋め込むようにしてもよいが、メモリ37には属性信号を埋め込んでいない画像データを蓄積するとともに、属性信号を可逆圧縮してまたはそのままメモリ37に蓄積しておいてもよい。そして、外部機器54へ画像データを送信するタイミングにおいて、メモリ37から画像データおよび属性信号を読み出して当該画像データに属性信号を埋め込み、属性信号を埋め込んだ画像データを外部機器54に対して送信するようにしてもよい。
【0146】
(変形例3)
また、上述した第2実施形態では、属性信号であるエッジ検出結果を画像データに埋め込むコード埋め込み部34を有するとともに、当該エッジ検出結果を可逆圧縮して画像データとは別のデータとしてメモリ37に蓄積するようにし、セレクタ部49においていずれかのエッジ検出結果を選択して第2の補正部21および第3の補正部22に出力するようにしていた。このように属性信号であるエッジ検出結果を画像データ中に埋め込むとともに、さらに別のデータとして保持するようにしてもよいが、画像データへの属性信号の埋め込みのみを行う構成であってもよいし、属性信号の画像データへの埋め込みは行わずに別個にメモリに蓄積するという構成を採用するようにしてもよい。
【0147】
(変形例4)
また、上述した第2実施形態では、コード埋め込み部34が電子透かし技術を利用して属性信号たるエッジ検出結果を画像データに埋め込み、コード抽出部39が埋め込まれたエッジ検出結果を抽出するようにしていたが、エッジ検出部19が属性信号として黒文字エッジの検出結果として取得する場合には、以下のようにしてコード埋め込みおよび抽出を行うことができる。
【0148】
図17に示すように、かかる変形例におけるコート埋め込み部34は、セレクタ341、342を備えている。セレクタ341には、フィルタ処理部13から入力される画像データ(RGB信号)のうち、R信号とG信号が入力される。セレクタ341は、エッジ検出部19から供給される2値化されたエッジ検出結果が「1」の場合、すなわちエッジ部である場合に、R信号の代わりにG信号を出力する。
【0149】
また、B信号とG信号は、セレクタ342に入力され、エッジ検出部19から入力されるエッジ検出結果が「1」の場合、すなわちエッジ部である場合にB信号の代わりにG信号を出力する。このように、コード埋め込み部34は、エッジ検出部19でエッジ部と判定された画素に対して、R=G=Bデータをコードとして、R信号とB信号をG信号で置き換える処理を行う。
【0150】
一方、上記コード埋め込み部34によって埋め込まれた黒文字エッジ検出結果を抽出するコード抽出部39としては図18に示すような構成のものを用いる。同図に示すように、コード抽出部39は、黒候補画素検出部391と、連結性判定部392と、白画素検出部393と、3×3膨張部394と、乗算器395と、5×5膨張部396と、乗算器397とを備えている。
【0151】
黒候補画素検出部391は、伸長部38から入力されるRGB信号に対して、注目画素がR=G=BかつG>th1(th1は所定の濃度閾値)であるか否か判定し、「真」ならば黒候補画素「1」とした判定結果を連結性判定部392に出力する。
【0152】
連結性判定部392は、黒候補画素検出部391から入力される判定結果に対して、図19に示すパターンに基づきパターンマッチングを行って、パターンマッチングの結果を乗算器395、397に出力する。このパターンマッチングでは、縦横斜め方向のいずれかで黒候補画素が注目画素を挟んで3画素連続している画素を検出することにより、孤立画素を取り除いている。これは、黒文字識別信号は、1dotや2dotで孤立して存在することはなく、連続して並んだ黒画素の塊として存在するという文字画像の特徴を利用している。例えば、特開平4−14378号公報に開示されている像域分離手段でもその性質を利用したパターンマッチングを組み込んでおり、このような検出を前段の像域分離として行っておけば、黒文字識別信号が孤立して存在することはないと言える。
【0153】
一方、白画素検出部393は、黒候補画素検出部391の黒候補画素検出と平行して、伸長部38から入力されるG信号に対して、白画像検出を行って、3×3膨張部394に出力する。上述したように、黒文字識別信号は白地上黒文字を表す識別信号であり、周囲に必ず白画素が存在する。この特徴を利用して白画素を使って絵柄中に点在する黒文字に似た黒塊を排除する。具体的には、白画素検出143は、注目画素がR=G=BかつG<th2(th2は所定の濃度閾値)であるか判定し、「真」ならば白画素「1」とした判定結果を3×3膨張部144に出力する。
【0154】
3×3膨張部394は、白画素検出部393によって検出された白画素を3×3膨張処理を行って、注目画素を中心とした3×3画素内に1つでも白画素が存在すれば「1」を乗算器395に出力する。乗算器395は、連結性判定部392と、3×3膨張部394から入力される信号の論理積を5×5膨張部396に出力する。これにより、白画素と隣接した黒文字エッジにて、文字の内側1dotが検出されることになる。ここで、黒文字処理するのに要求される黒文字識別信号は、プリンタの色ずれ量を考えれば1dotでは不足であるため、以下のようにして3dotとしている。
【0155】
5×5膨張部396は、乗算器395から入力される論理積を5×5膨張処理を行って、注目画素を中心とした3×3画素内に1つでも「1」が存在すれば「1」を乗算器397に出力する。そして、乗算器397は、5×5膨張部396の出力と、連結性判定部392の出力との論理積を抽出した黒文字識別信号として出力する。これにより、文字の内側3dotまで黒文字判定を行うことができ、5×5膨張部396により白地側にはみだした2dot分の黒文字識別領域を排除することができる。このように、白地側を排除しているのは、絵柄中で黒文字として誤抽出される領域が発生した場合においても、可及的に誤抽出領域を小さくして劣化を目立たなくするためである。
【0156】
(変形例5)
また、上述した各実施形態において行われる属性信号の取得処理、属性信号に対する種々の補正処理、および補正された属性信号に応じた画像処理を含む処理を、コンピュータに実行させるためのプログラムをインターネット等の通信回線を介してユーザに提供するようにしてもよいし、当該プログラムをCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録してユーザに提供するようにしてもよい。
【0157】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、画像データの属性を表す属性信号が種々の異なる属性を表す属性信号に補正され、それぞれの属性信号の各々に基づいて複数の画像処理が行われるので、種々の画像の属性に応じて好適な画像処理を行うことができるという効果を奏する。
【0158】
また、請求項2にかかる発明によれば、非可逆圧縮前の画像データから取得された属性信号が種々の異なる属性を表す属性信号に補正され、補正された属性信号の各々に基づいて画像データに対して画像処理が行われるので、非可逆圧縮前の画像の種々の属性に応じて好適な画像処理を行うことができるという効果を奏する。また、保持した属性信号を補正することで種々の属性信号を得るようにしているので、種々の属性信号を保持しておく必要がなく、保持データ量を抑えることができるという効果を奏する。
【0159】
また、請求項3にかかる発明によれば、モード設定手段によって設定されている画像処理モードに基づいて属性信号の補正が行われ、補正された属性信号の各々に基づいて画像データに対して画像処理が行われるので、モードに応じて適切な処理をなすことができるという効果を奏する。
【0160】
また、請求項4にかかる発明によれば、画像データから文字エッジを表す属性信号を補正することで得られた種々の属性信号に基づいた画像処理が行われるので、画像から文字エッジといった属性を取得することで、当該画像の種々の属性に応じて好適な画像処理を行うことができるという効果を奏する。
【0161】
また、請求項5にかかる発明によれば、属性信号から画像中の文字エッジ領域の内側の絵柄領域である文字内部領域であるか否かを含む属性を表す属性信号が補正により得られるので、文字内部領域であるか否かに応じて好適な画像処理を行うことができるという効果を奏する。
【0162】
また、請求項6にかかる発明によれば、エッジの線幅を含む属性を表す属性信号が補正により得られるので、エッジの線幅に応じて好適な画像処理を行うことができるという効果を奏する。
【0163】
また、請求項7にかかる発明によれば、画像の濃度を含む属性を表す属性信号が取得されるので、濃度に応じて好適な画像処理を行うことができるという効果を奏する。
【0164】
また、請求項8にかかる発明によれば、非可逆圧縮前の画像データの属性信号が取得され、かかる属性信号が画像データに埋め込まれ、属性信号が埋め込まれた画像データが外部機器に送信されるので、外部機器において当該属性信号を抽出して利用して画像処理を行うことができるという効果を奏する。
【0165】
また、請求項9にかかる発明によれば、非可逆圧縮前に画像データから取得された属性信号が当該画像データに対応つけて記憶され、当該画像データとこれに対応つけられた属性信号とが外部機器に送信されるので、外部機器において当該属性信号を利用して画像処理を行うことができるという効果を奏する。
【0166】
また、請求項10にかかる発明によれば、画像データの属性を表す属性信号が種々の異なる属性を表す属性信号に補正され、それぞれの属性信号の各々に基づいて複数の画像処理が行われるので、種々の画像の属性に応じて好適な画像処理を行うことができるという効果を奏する。
【0167】
また、請求項11にかかる発明によれば、非可逆圧縮前の画像データから取得された属性信号が種々の異なる属性を表す属性信号に補正され、補正された属性信号の各々に基づいて画像データに対して画像処理が行われるので、非可逆圧縮前の画像の種々の属性に応じて好適な画像処理を行うことができるという効果を奏する。また、保持した属性信号を補正することで種々の属性信号を得るようにしているので、種々の属性信号を保持しておく必要がなく、保持データ量を抑えることができるという効果を奏する。
【0168】
また、請求項12にかかる発明によれば、画像データの属性を表す属性信号が種々の異なる属性を表す属性信号に補正され、それぞれの属性信号の各々に基づいて複数の画像処理が行われるので、種々の画像の属性に応じて好適な画像処理を行うことができるという効果を奏する。
【0169】
また、請求項13にかかる発明によれば、非可逆圧縮前の画像データから取得された属性信号が種々の異なる属性を表す属性信号に補正され、補正された属性信号の各々に基づいて画像データに対して画像処理が行われるので、非可逆圧縮前の画像の種々の属性に応じて好適な画像処理を行うことができるという効果を奏する。また、保持した属性信号を補正することで種々の属性信号を得るようにしているので、種々の属性信号を保持しておく必要がなく、保持データ量を抑えることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる画像処理方法を実施するための画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】前記画像処理装置の構成要素であるエッジ検出部の構成を示すブロック図である。
【図3】前記エッジ検出部の4つのエッジ量検出フィルタのフィルタ構成例を示す図である。
【図4】前記画像処理装置の構成要素である第1の補正部の構成を示すブロック図である。
【図5】前記第1の補正部の線幅判定部による判定処理内容を説明するための図である。
【図6】前記第1の補正部の総合判定部による判定処理内容を説明するための図である。
【図7】前記画像処理装置の構成要素であるフィルタ処理部の構成を示すブロック図である。
【図8】前記フィルタ処理部がとり得るフィルタ特性(振幅と空間周波数の関係)の内容を説明するための図である。
【図9】細線エッジに対する前記フィルタ処理部によるフィルタ処理と、太線エッジに対する前記フィルタ処理部によるフィルタ処理の内容を説明するための図である。
【図10】前記画像処理装置の構成要素である第2の補正部の構成を示すブロック図である。
【図11】前記第2の補正部の文字内部判定部による文字内部領域であるか否かの判定処理の内容を説明するための図である。
【図12】前記画像処理装置の構成要素であるUCR/墨生成部が有する墨生成処理用のLUTの内容を示す図である。
【図13】黒文字のエッジのみK色再生され、内部がCMY再生された場合における白抜けの発生原因を説明するための図である。
【図14】前記画像処理装置の構成要素である第3の補正部の構成を示すブロック図である。
【図15】前記画像処理装置の構成要素であるγ補正部16が有する補正テーブルの内容を示す図である。
【図16】本発明の第2実施形態にかかる画像処理方法を実施するための画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図17】第2実施形態にかかる画像処理装置の構成要素であるコード埋め込み部の構成例を示すブロック図である。
【図18】第2実施形態にかかる画像処理装置の構成要素であるコード抽出部の構成例を示すブロック図である。
【図19】前記コード抽出部によるパターンマッチングで用いられるパターンを示す図である。
【符号の説明】
11 スキャナ
12 LOG変換部
13 フィルタ処理部
14 色補正部
15 UCR/墨生成部
16 γ補正部
17 擬似中間調部
18 プリンタ部
19 エッジ検出部
20 第1の補正部
21 第2の補正部
22 第3の補正部
23 オペレーションパネル
34 コード埋め込み部
35 ヘッダー書込み部
36 非可逆圧縮部
37 メモリ
38 伸長部
39 コード抽出部
47 可逆圧縮部
48 伸長部
49 セレクタ部
53 外部インターフェース
54 外部機器
100 画像処理装置
130 平滑化部
131 エッジ強調部
132 フィルタ係数選択部
133 合成部
143 白画素検出
144 膨張部
190〜193 エッジ検出フィルタ
194〜197 絶対値化部
198 最大値選択部
199 N値化部
200 線幅判定部
201 濃度判定部
202 膨張部
203 総合判定部
210 文字内部判定部
211 総合判定部
220 文字内部判定部
221 総合判定部
250 エッジ検出フィルタ
341、342 セレクタ
391 黒候補画素検出部
392 連結性判定部
393 白画素検出部
394 膨張部
395 乗算器
396 膨張部
397 乗算器
500 画像処理装置

Claims (13)

  1. 画像データの属性を表す属性信号を取得する属性取得手段と、
    前記属性取得手段によって取得された属性信号を、当該信号の表す属性とは各々異なる属性を表す複数の属性信号に補正する補正手段と、
    前記画像データに対して複数の画像処理を行う手段であって、前記補正手段によって補正された属性信号の各々に基づいた画像処理を行う画像処理手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像データを非可逆圧縮する圧縮手段と、
    前記圧縮手段によって圧縮された画像データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された圧縮画像データを伸長する伸長手段と、
    前記圧縮手段による非可逆圧縮前の画像データの属性を表す属性信号を取得する属性取得手段と、
    前記属性取得手段によって取得された属性信号を保持する保持手段と、
    前記保持手段によって保持された属性信号を、当該信号の表す属性とは各々異なる属性を表す複数の属性信号に補正する補正手段と、
    前記伸長手段によって伸長された画像データに対して複数の画像処理を行う手段であって、前記補正手段によって補正された属性信号の各々に基づいた画像処理を行う画像処理手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  3. 複数種類の画像内容の各々に適した画像処理を当該画像処理装置に行わせる画像処理モードの中から、当該画像処理装置が行うべき画像処理モードを設定するモード設定手段をさらに具備し、
    前記補正手段は、前記モード設定手段によって設定されている画像処理モードに基づいて前記属性信号の補正を行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記属性取得手段は、前記画像データに対応する画像中の文字エッジを表す属性信号を取得する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記補正手段は、前記属性取得手段によって取得された属性信号を、前記画像中の文字エッジ領域の内側の絵柄領域である文字内部領域であるか否かを含む属性を表す信号に補正する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記補正手段は、前記属性取得手段によって取得された属性信号を、エッジ部の線幅を含む属性を表す信号に補正する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  7. 前記補正手段は、前記属性取得手段によって取得された属性信号を、濃度を含む属性を表す信号に補正する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像データに、前記属性取得手段によって取得された属性信号を抽出可能な情報として埋め込む埋め込み手段と、
    前記属性信号が埋め込まれた画像データを外部機器に送信する送信手段と
    さらに具備することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  9. 前記記憶手段は、前記属性手段によって取得された属性信号を、前記画像データに対応つけて記憶し、
    前記画像データと、当該画像データに対応つけられて記憶された属性信号とを外部機器に送信する送信手段をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  10. 画像データの属性を表す属性信号を取得する属性取得ステップと、
    前記属性取得ステップで取得された属性信号を、当該信号の表す属性とは各々異なる属性を表す複数の属性信号に補正する補正ステップと、
    前記画像データに対して複数の画像処理を行うステップであって、前記補正ステップで補正された属性信号の各々に基づいた画像処理を行う画像処理ステップと
    を具備することを特徴とする画像処理方法。
  11. 非可逆圧縮前の画像データの属性を表す属性信号を取得する属性取得ステップと、
    前記画像データを非可逆圧縮する圧縮ステップと、
    前記圧縮ステップで非可逆圧縮された画像データを記憶媒体に記憶する記憶ステップと、
    前記属性取得ステップで取得された属性信号を保持する保持ステップと、
    前記記憶媒体に記憶されている非可逆圧縮された画像データを伸長する伸長ステップと、
    前記保持ステップで保持された属性信号を、当該信号の表す属性とは各々異なる属性を表す複数の属性信号に補正する補正ステップと、
    前記伸長ステップで伸長された画像データに対して複数の画像処理を行うステップであって、前記補正ステップで補正された属性信号の各々に基づいた画像処理を行う画像処理ステップと
    を具備することを特徴とする画像処理方法。
  12. コンピュータを、
    画像データの属性を表す属性信号を取得する属性取得手段、
    前記属性取得手段によって取得された属性信号を、当該信号の表す属性とは各々異なる属性を表す複数の属性信号に補正する補正手段、
    前記画像データに対して複数の画像処理を行う手段であって、前記補正手段によって補正された属性信号の各々に基づいた画像処理を行う画像処理手段
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  13. コンピュータを、
    非可逆圧縮前の画像データの属性を表す属性信号を取得する属性取得手段、
    前記画像データを非可逆圧縮する圧縮手段、
    前記圧縮手段により非可逆圧縮された画像データを記憶媒体に記憶させる記憶手段、
    前記属性取得手段により取得された属性信号を保持する保持手段、
    前記記憶媒体に記憶されている非可逆圧縮された画像データを伸長する伸長手段、
    前記保持手段により保持された属性信号を、当該信号の表す属性とは各々異なる属性を表す複数の属性信号に補正する補正手段、
    前記伸長手段により伸長された画像データに対して複数の画像処理を行う手段であって、前記補正手段により補正された属性信号の各々に基づいた画像処理を行う画像処理手段
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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