JPH1146725A - 茹で卵の製造方法 - Google Patents

茹で卵の製造方法

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JPH1146725A
JPH1146725A JP9204762A JP20476297A JPH1146725A JP H1146725 A JPH1146725 A JP H1146725A JP 9204762 A JP9204762 A JP 9204762A JP 20476297 A JP20476297 A JP 20476297A JP H1146725 A JPH1146725 A JP H1146725A
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JP
Japan
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egg
eggs
boiled
minutes
steam
Prior art date
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Pending
Application number
JP9204762A
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English (en)
Inventor
Manabu Hashimoto
學 橋本
Shigehisa Miura
茂久 三浦
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QP Corp
Original Assignee
QP Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硫化黒変のない茹で卵を短時間で且つ、安価
なコストで製造する方法を提供する。 【解決手段】 殻付生卵を少なくとも70℃以上の蒸気
又は熱水シャワーの雰囲気中で5〜7分間曝した後イン
バーター電源の出力300〜400Wのマイクロ波で1
〜3分間加熱処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は茹で卵の製造方法に
関し、さらに詳しくはマイクロ波により見栄えのする茹
で卵を安価に且つ短時間で製造するための茹で卵の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波を使用して茹で卵を製造する
技法として、熱湯中に浸した生卵にマイクロ波を照射す
ることによる茹で卵の製造方法が特開平4−15286
2号公報に記載されている。また、蒸気雰囲気中で生卵
にマイクロ波を照射することが特開平9−173号公報
等で夫々提案されている。
【0003】しかしながら、特開平4−152862号
公報記載のものは、熱湯も同時にマイクロ波加熱するこ
とになるので熱効率が悪く、照射時間が長くなり製造コ
ストが高くなるとともに硫化黒変現象を生じ易くなると
いう欠点がある。また、特開平9−173号記載による
ものは、茹で卵の破裂が多くなり製品の歩留りが悪くな
るという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、製造コスト
が易く且つ硫化黒変のない茹で卵を短時間で製造する方
法を提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の茹で卵の
製造方法は、殻付生卵を少なくとも70℃以上の蒸気又
は熱水シャワーの雰囲気中で5〜7分間曝した後、イン
バーター電源の出力300〜400Wのマイクロ波で1
〜3分間加熱処理することを特徴とする。また、マイク
ロ波加熱処理の後の茹で卵に冷水によるシャワー冷却処
理するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明に用いる殻付生卵としては、鶉卵、鶏卵等があり、
特に限定はしないが鶏由来のものが望ましい。
【0007】本発明の茹で卵の製造方法は、まず、殻付
生卵を少なくとも70℃以上の蒸気又は熱水シャワーの
雰囲気中で5〜7分間曝す処理をする。この処理によっ
て少なくとも殻付生卵の卵白部は卵黄部より先に凝固す
るので、後処理での熱膨張による破卵を防ぐことができ
る。また、この際70℃以上の加熱温とするのは卵白部
を加熱凝固させるための必要温度である。この際処理時
間を減らすために好ましくは90℃以上の蒸気又は熱水
シャワーによって5〜6分間曝しても同様のものを得ら
れるのでよい。
【0008】本発明に於いて、殻付生卵を加熱処理する
に際して熱湯に浸漬によらずに蒸気又は熱水シャワーを
用いるのは、大量の茹で卵を製する場合に従来法のよう
に熱湯を用いると、大容量の熱湯槽の設備を必要とする
のみならず、見栄えのする茹で卵を得るために精密な温
度管理をすることが難しくなるので、これらの難点を避
けるという理由による。
【0009】また、蒸気又は熱水シャワーによる加熱時
間を5〜7分間とするのは5分間より短いと卵白部が十
分に凝固せずに後工程でのマイクロ波照射による破裂卵
が生じ易くなり、7分間より長くするとマイクロ波照射
による破卵は生じないものの、処理後の茹で卵製品には
卵白部と卵黄部の境目にいわゆる硫化黒変と呼ばれる黒
色の被膜が多く生ずることになり見栄えが悪くなってし
まうので、これを避けるという理由による。
【0010】次に、この蒸気又は熱水シャワーで加熱処
理した卵にインバーター電源の出力300〜400Wの
弱マイクロ波を1〜3分間照射する。家庭用の電子レン
ジを用いる際は、インバーター電源の出力は通常245
0MHz、300〜500W程であるので、これを利用
する。照射時間は1分間より短いと卵黄部が凝固せず、
3分間以上とした場合は硫化黒変が起き易いのでこの1
〜3分間の範囲での照射がよく、1〜2分間程の照射と
すれば硫化黒変が全く認められない茹で卵が得られるの
でさらによい。
【0011】また、マイクロ波照射後の殻付卵は、その
まま、冷却処理し茹で卵製品とする。その際、加熱終了
後の卵の余熱によって硫化黒変現象が生ずる場合がある
のでこれを避けるために冷水によるシャワー冷却をする
のがよい。冷水の温度は0℃付近の水温とするよりむし
ろ5〜15℃程とすると加熱卵との温度差も少なくな
り、急激な冷却による卵の損傷が生じ難いのでよい。
【0012】次いで、本発明の代表的な製造方法につい
て述べる。まず、殻付生卵を用意する。必要に応じ、卵
殻表面に付着した鶏糞等を除去するために卵殻表面を予
め洗浄しておく。この洗浄済の生卵を70℃以上の蒸気
や熱水シャワーに5〜7分間曝す。この段階で得られた
殻付の加熱処理卵は、卵殻を割ると卵白は凝固している
が卵黄は液状又はクリーム状で流動性を呈しているもの
となる。引き続きこの蒸気又は熱水シャワーでの加熱処
理卵を、インバーター電源の出力が300〜400Wで
マイクロ波を照射するように調節した電子レンジに入れ
1〜3分間加熱処理する。このような処理により、得ら
れる茹で卵は、卵白部と卵黄部は加熱凝固した状態とな
り、その境界部には、硫化黒変は全く認められないもの
となる。この際、マイクロ波加熱時間は1分間より短い
と卵黄部は十分凝固せず、3分間以上とすると得られる
茹で卵に硫化黒変現象が生じ易くなるので避けるのがよ
い。以下、実施例により説明する。
【0013】
【実施例】
実施例1 殻付生卵100個を70℃の熱水シャワー中に6分間曝
した後、インバーター電源の出力を400Wとした電子
レンジ中で2分間マイクロ波加熱処理し全加熱時間8分
で茹で卵を製した。
【0014】このように製した茹で卵の殻を剥き、二つ
割りしたものは、その卵白部は凝固しており、卵黄部は
普通の熱湯浸漬によるものと同様にホクホクした食感で
凝固していた。また、卵白と卵黄部の境界には、全く硫
化黒変は生じないものであった。
【0015】実施例2 殻付生卵100個を95℃の熱水シャワー中に5分間曝
した後、インバーター電源の出力300Wとした電子レ
ンジ中で2分間加熱処理し、全加熱時間を7分として茹
で卵を製した。
【0016】このように製した茹で卵の殻を剥き二つ割
りしたものは、その卵白部は凝固しており、卵黄部はホ
クホク感を有して凝固していた。また、卵白と卵黄部の
境界には硫化黒変現象は見られないものであった。
【0017】実施例3 殻付生卵100個の処理条件として、70℃の熱水シャ
ワーを80℃の蒸気に代えて処理すること以外は、実施
例1と全く同じ時間条件にして茹で卵を製した。実施例
1で製した茹で卵と同様に卵白部と卵黄部の境界には全
く硫化黒変幻想の生じていない茹で卵を得ることができ
た。
【0018】実施例4 殻付生卵100個の処理条件として、95℃の熱水シャ
ワーの代わりに、95℃の蒸気を用いる以外は、実施例
2と全く同じ条件にして茹で卵を製した。実施例2で製
した茹で卵と同様に卵白部と卵黄部には硫化黒変現象の
ない美味な茹で卵を得ることができた。
【0019】
【試験例】殻付生卵(55〜60g/1個)を100個
宛1グループとし125組用意し、夫々所定の温度時間
の蒸気加熱した後、マイクロ波照射加熱によって茹で卵
を製した。加熱処理終了後にそれぞれを二つ割りにして
外観を観察するとともに、卵白部と卵黄部の凝固状態を
確認したところ、表1の結果が得られた。
【0020】
【表1】
【0021】<表中の記号> ○;卵白と卵黄部は凝固し、硫化黒変は認められない。 □;破卵(ひび卵)が1〜3個認められる。 △;硫化黒変が1〜3個認められる。 ×;加熱不足(卵白と卵黄部のいずれかが凝固不足であ
る。)
【0022】表1より、70℃以上の蒸気で5〜7分間
加熱した殻付卵は、これをマイクロ波で1〜3分間照射
することにより、硫化黒変のない茹で卵なることが理解
できる。
【0023】尚、本発明の実施例及び試験例において
は、処理条件をバッジ式製法(個別処理)で説明をした
が、これらを蒸気・マイクロ波加熱等の雰囲気下を連続
的に通過させ処理しても同様の結果を得られることは言
うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、硫
化黒変のない茹で卵を歩留り良く短時間で製造できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殻付生卵を少なくとも70℃以上の蒸気
    又は熱水シャワーの雰囲気中で5〜7分間曝した後イン
    バーター電源の出力300〜400Wのマイクロ波で1
    〜3分間加熱処理することを特徴とする茹で卵の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 マイクロ波加熱処置の後に冷水によるシ
    ャワー冷却処理をすることとした請求項1記載の茹で卵
    の製造方法。
JP9204762A 1997-07-30 1997-07-30 茹で卵の製造方法 Pending JPH1146725A (ja)

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Cited By (4)

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