JPH046325B2 - - Google Patents

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JPH046325B2
JPH046325B2 JP61221074A JP22107486A JPH046325B2 JP H046325 B2 JPH046325 B2 JP H046325B2 JP 61221074 A JP61221074 A JP 61221074A JP 22107486 A JP22107486 A JP 22107486A JP H046325 B2 JPH046325 B2 JP H046325B2
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JP
Japan
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fish
raw
dry
smoke
moisture
Prior art date
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JP61221074A
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English (en)
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JPS6374445A (ja
Inventor
Shinji Takeuchi
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Marutomo KK
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Marutomo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、鰹、鮪、鯖等を原料とした高エキス
の削り節用魚節の製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、削り節の製造に際しては、生の原料魚を
30分〜180分煮熟して内部まで加熱して蛋白質を
完全に変性させるため、この煮熟した魚節材料の
水分は68%〜69%となり、この煮熟した魚節材料
は次の燻乾工程によつて水分が15%〜18%とな
る。そして、魚節の好ましい削り加工のためには
水分を補給する必要がある。そこで、従来は、水
分を補給するために、削り加工の前処理として殺
菌と水分の補給を目的として加圧蒸気加熱を行つ
ていた。この方法は、蒸気がまに節を投入後に生
蒸気を送り込み1.5気圧になつたところで蒸気排
出弁を解放して2分〜3分で常圧に戻す方法が採
られている。しかしながら、このような蒸気処理
を行うと、水分によつて節中のエキス分が流出す
るという問題がある。
このような問題を解決するために、特開昭58−
43738号公報に記載されているように、削り加工
前の節類を水に浸漬した後に水洗し、次に10数時
間ねかして水分を内部に浸透させ、次に熱風処理
する方法が知られている。
(発明が解決しようとる問題点) しかしながら、特開昭58−43738号公報に記載
の方法では、節類を水に浸漬し、さらに水洗する
ことによりエキス分が流出するという問題があ
り、また、水分を浸透させるために10数時間ねか
せておくために加工時間が掛かるという問題もあ
る。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもの
で、蒸気や水によるエキス分の流出がなく、殺菌
と水分の均一化ができる削り節用魚節の製造方法
を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の削り節用魚節の製造方法は、削り節用
原料魚を内部が生肉のままで表面が加熱変性する
まで短時間煮熟し、この内部が生肉のままで表面
が加熱変性した魚節材料を燻乾し、この燻乾した
削り加工前の魚節材料を、回転容器内で100℃〜
250℃で乾式加熱する。
(作用) 本発明の削り節用魚節の製造方法は、水分が75
%の原料魚を、魚肉の内部が生肉のままで表面の
みが加熱変性されるまでの短時間煮熟すると、煮
塾後の魚肉は内部は生肉のままであるためエキス
分の流出が少なく、また、水分の残存量も72%〜
73%と高い。この水分が72%〜73%を含む魚節材
料を燻乾すると、魚節材料の燻乾後の水分も20%
程度残存するから、燻乾後に水分の補給のために
水蒸気加熱したり、水に浸漬する必要がなくエキ
ス分の流出がない。また、乾式加熱により殺菌と
内部に含まれる水分のばらつきがなくなり、削り
作業が円滑になされるとともに削つた削り片のち
ぢれが少なくなる。この乾式加熱の加熱温度は
100℃以上のため、短時間で加熱加工ができ、水
分分布が不均一になることがなく、また、250℃
以下のため、魚節材料の水分が均一化する前に魚
節材料が焦げることがない。
(実施例) 本発明の削り節用魚節の製造方法の一実施例に
ついて説明する。
削り節原料魚としては、鰹、鯖、鮪、むろ鯵、
その他の魚が用いられる。大型原料魚は頭や内蔵
を除去しさらに分割して、小型原料魚はそのまま
煮熟する。水分が75%の生原料魚肉が内部が生肉
のままで表面が加熱変性するまで、煮熟温度が55
℃〜100℃で、5秒〜10分の短時間煮熟する。こ
の煮熟した魚節材料の水分の残存量は72%〜73%
となる。この煮熟時間は2分以下ならばエキス分
の流出せずに表面が加熱変性され、煮熟時間が2
分以上であつても、10分以下ならば充分なエキス
分を残すことができる。
次に、この煮熟した魚節材料を燻乾することに
より内部は生肉のまま燻乾されエキス分がそこな
われることがない。そして、燻乾された魚節材料
の水分は20%となる。
次に、燻乾後の魚節を殺菌と水分の均一化のた
めに乾式加熱加工する。乾式加熱加工の加熱温度
は100℃〜250℃で、加熱時間は1時間〜15分であ
る。この燻乾された魚節材料の水分残存料は20%
となる。
この乾式加熱加工に用いられる装置を第1図、
第2図について説明する。
1は回転容器、例えば、回転ドラムで、この回
転ドラム1の一端面に開口部2が形成されてい
る。
3は固定ドラムで、前記回転ドラム1を収納
し、底部にバーナー4が設けられ、一端に下端を
前記回転ドラム1の開口部2に臨ませて連続する
ように開口した投入口5が外部上方に向かつて突
設され、他端上部に排気筒6が開口している。
そして、回転ドラム1に燻乾後の魚節材料aを
投入して、排気筒6の排気温度が150℃となるよ
うに、バーナー4で加熱して30分間、回転ドラム
1は停止30秒、回転10秒のサイクルで回転させな
がら、乾式加熱する。この乾式加熱された魚節は
魚節の水分は16%となる。
次に上記の実施例を工程順に詳述する。
(1) 原料魚として鰹を用いる。
常法により解凍された鰹の頭、腹肉および内
蔵を除去し、三枚におろした左右肉二枚をそれ
ぞれ体側にそつて背側と腹側に二分した4本の
生肉を得る。この生肉をさらに筋節を切断する
方向と筋繊維を切断する方向とに切断して1本
の魚体で16本の生肉の魚節材料を得る。この生
の魚節材料の水分は75%である。
(2) 上記(1)工程で加工した多数の魚節材料をせい
ろに並べる。
(3) 次に80℃〜95℃の魚節材料を温水に1分浸漬
して煮熟する。
(4) 煮熟した魚節材料を温水から引き上げて水き
りを行う。この煮熟した魚節材料の水分の残存
量は72%〜73%となる。
(5) 次に煮熟した魚節材料を100℃〜120℃で12時
間燻乾を行う。
(6) 次いで(5)工程で燻乾した魚節材料を室温で12
時間あん蒸する。
(7) 次に(6)工程であん蒸した魚節材料を90℃〜
110℃で6時間燻乾を行う。
(8) さらに、(7)工程で燻乾した魚節材料を室温で
18時間あん蒸する。
(9) 引続き(7)工程であん蒸した魚節材料を前記(7)
(8)の工程と同様に燻乾とあん蒸処理を2回繰り
返す。
(10) 次に(9)の工程で処理した魚節材料を40℃〜60
℃で6時間燻乾を行う。
(11) さらに、(10)工程で燻乾処理した魚節材料を室
温で18時間あん蒸する。
(12) 引続き(11)工程であん蒸処理した魚節材料を前
記(10)(11)工程と同様に魚節材料の水分が20%にな
るまで燻乾とあん蒸処理を10回前後繰り返す。
(13) 水分の残存量を20%に燻乾した魚節材料を
停止30秒、回転10秒の回転ドラム中に投入し雰
囲気温度150℃で、30分間乾式加熱を行う。こ
の乾式加熱された魚節材料の水分の残存量は16
%となる。
(14) 乾式加熱した魚節材料を回転ドラムから取
りだし室温で一昼夜放置し水分を均一に分散さ
せる。
(15) 削り機で削り節にする。
上記実施例において、生処理工程では、背側と
腹側に切断された生肉を、さらに筋節を切断する
方向と筋繊維を切断する方向とに切断することに
より、燻乾時に筋節間に隙間を生ずることが妨止
され、身割れの発生が少なくなる。
また、原料魚が煮熟工程では、煮熟時間が短縮
されているからエキス分の流出が防止されるとと
もに、水分も保留される。
魚節材料の燻乾工程では燻乾温度が低いので身
割れが防止される。
さらに、魚節材料の削り加工の前処理として水
分の補給をせずに乾式加工することができるから
魚節材料のエキス分を流出させることがない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、原料魚を短時間煮熟して表面
のみが加熱変性され内部は生肉のまま燻乾される
から燻乾後に魚体材料に残る水分が20%程度であ
り、長時間煮熟した後に燻乾した材料に比べて水
分の含有率が高い。このため、燻乾後の加熱に際
して水分を補給するための水蒸気加熱や、一旦水
に浸漬することなく乾式加熱することによりエキ
ス分の流出を防ぐことができ、燻乾前の短時間の
煮熟とともに水によるエキス分の流出がが防止さ
れエキス分の高い魚節を得ることができる。ま
た、回転容器内で100℃〜250℃での乾式乾燥によ
り殺菌と共に残存する水分が均一に分散され削り
作業が円滑にでき、削り片のちぢれが少なくな
る。さらに、燻乾後に水分を補給する方法ではな
く燻乾後の材料中に残る水分を分散させるため水
分を芯部まで均等に浸透させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法に用いられる乾式加熱装
置の一例を示す縦断側面図、第2図は同上縦断正
面図である。 1……回転容器としての回転ドラム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 削り節用原料魚を内部が生肉のままで表面が
    加熱変性するまで短時間煮熟し、この内部が生肉
    のままで表面が加熱変性した魚節材料を燻乾し、
    この燻乾した削り加工前の魚節材料を、回転容器
    内で100℃〜250℃で乾式加熱することを特徴とす
    る削り節用魚節の製造方法。
JP61221074A 1986-09-19 1986-09-19 削り節用魚節の製造方法 Granted JPS6374445A (ja)

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JPS6374445A JPS6374445A (ja) 1988-04-04
JPH046325B2 true JPH046325B2 (ja) 1992-02-05

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JPS5843738A (ja) * 1981-09-07 1983-03-14 Shigeru Ikeda 厚削り節の製造方法

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