JPH11335262A - 浴用剤用組成物 - Google Patents

浴用剤用組成物

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JPH11335262A
JPH11335262A JP10139551A JP13955198A JPH11335262A JP H11335262 A JPH11335262 A JP H11335262A JP 10139551 A JP10139551 A JP 10139551A JP 13955198 A JP13955198 A JP 13955198A JP H11335262 A JPH11335262 A JP H11335262A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温、多湿雰囲気下においても安定で変質せ
ず、しかも、浴湯への分散性、乳白色性を損なわない浴
用剤用組成物を提供する。 【解決手段】 疎水性表面処理を施した酸化チタン及び
20℃において固状の界面活性剤を主成分とするか、又
は、酸化チタン、20℃において固状の界面活性剤及び
吸水性高分子を主成分とする浴用剤用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴湯に投入して乳
白色の浴湯を与える浴用剤用組成物に関し、更に詳細に
は、高温、高湿雰囲気下においても安定で変質せず、し
かも、浴湯への分散性、乳白性を損なわない浴用剤用組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴湯に種々の浴用剤を加え、入浴
効果を高めることが試みられている。これらの浴用剤
は、通常、 1)乳白効果を与える成分(乳白剤とも称される)であ
る、無機顔料を含む浴用剤用組成物、 2)基剤と称される、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ソーダ、有機酸等の水溶性粉体及び水溶性固形
物、並びに、 3)補助成分としての薬用成分、保湿剤、香料、色素等を
配合した粉末状又は固形状の製品として市販されてい
る。
【0003】上記配合成分のうち、乳白剤としては、酸
化チタンと界面活性剤とを混合したもの(特開昭49−
116223号)、無機顔料を水溶性高分子で被覆した
もの(特開昭63−57516号)、HLB11〜18
の界面活性剤で表面を被覆した無機顔料を成分とするも
の(特開平2−9811号)、高級脂肪酸アルカリ金属
塩で表面処理した無機顔料を成分とするもの(特開平3
−287523号)、無機顔料の表面をHLB7〜18
の非イオン系界面活性剤及び脂肪酸石鹸で被覆したもの
を成分とするもの(特開平3−294220号)等が開
示されている。
【0004】しかしながら、上述の技術においては、水
に不溶の無機顔料が、浴槽に投入後数分から数時間で沈
降してしまい、乳白性を付与する乳白効果が低下すると
ともに、浴槽の底に沈殿した粒子がザラついて入浴者に
不快感を与えることがあり、なお、改善の余地があっ
た。
【0005】そこで、酸化チタン、HLB11〜19の
ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリエチレング
リコール及びアミノ酸系界面活性剤を主成分とする浴用
剤用組成物が提案された(特願平6−65390号)。
【0006】ところが、従来の浴用剤用組成物は、乳白
効果を付与するために無機顔料の親水化処理や界面活性
剤の添加が行われており、このため、特に高温、高湿雰
囲気下で保存、貯蔵されることが多い浴用剤において
は、このような浴用剤用組成物を配合した場合、湿気に
より保存、貯蔵中に浴用剤の固化、凝集が生じる不都合
を免れることができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の現状
に鑑み、高温、高湿雰囲気下においても安定で変質せ
ず、しかも、浴湯への分散性、乳白性を損なわない浴用
剤用組成物を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、疎水性表面処
理を施した酸化チタン及び20℃において固状の界面活
性剤を主成分とする浴用剤用組成物である。本発明はま
た、酸化チタン、20℃において固状の界面活性剤及び
吸水性高分子を主成分とする浴用剤用組成物でもある。
上記酸化チタンは、疎水性表面処理を施した酸化チタン
であってよい。本発明は更に、上記各成分の所定量を、
混合機により混合し、更に、加熱式ローラーの間を40
〜120℃で通過させて均一に混合分散させ、冷却後粉
砕し、20メッシュ以下にふるい分けて製造されてなる
浴用剤用組成物でもある。以下に本発明を詳述する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の浴用剤用組成物は、疎水
性表面処理を施した酸化チタン及び20℃において固状
の界面活性剤を主成分とする(以下、このものを「浴用
剤用組成物I」と称する)か、又は、酸化チタン、20
℃において固状の界面活性剤及び吸水性高分子を主成分
とする(以下、このものを「浴用剤用組成物II」と称
する)。以下、まず、浴用剤用組成物Iについて説明す
る。なお、本明細書中、「20℃において固状の界面活
性剤」を以下、単に「上記界面活性剤」という。
【0010】本発明の浴用剤用組成物Iにおいては、疎
水性表面処理を施した酸化チタンを使用する。上記疎水
性表面処理は、酸化チタンに撥水性を付与するものであ
る。この手法の採用により、高湿雰囲気における浴用剤
の凝集を効果的に防止することができる。上記疎水性表
面処理としては、処理後の酸化チタンが人体に有害な影
響を及ぼす結果を招くことのないものであれば特に限定
されず、一般には有機処理を適用することができる。
【0011】上記有機処理に使用する処理剤としては、
例えば、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン等のシランカップリング剤;イソプロピルトリイソ
ステアロイルチタネート等のチタンカップリング剤;ジ
イソプロポキシアルミニウムアルキルアセトアセテー
ト、ジイソプロピルアルミニウムモノメタクリレート等
のアルミニウム系カップリング剤;ラウリン酸、ステア
リン酸等に代表される高級脂肪酸;メチルポリシロキサ
ン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、アルキル変
性メチルポリシロキサン、高級脂肪酸変性メチルポリシ
ロキサン等のアルキルポリシロキサン;ジメチルジメト
キシシラン、ジフェニルジメトキシシラン等のアルコキ
シシラン等を挙げることができる。
【0012】上記処理剤の選択にあたっては、酸化チタ
ンの白色度を妨げない程度の無色又は淡色の処理剤を使
用することが好ましい。また、安全性の観点から、人体
に接しても害を及ぼすものでないもの、例えば、「化粧
品種別許可基準」所載の化学品等が好ましい。このよう
な観点から、これらのうち、メチルポリシロキサン、メ
チルハイドロジェンポリシロキサン等が好ましい。
【0013】上記酸化チタンは、ルチル型のものであっ
てもよく、又は、アナターゼ型のものであってもよい。
また、その粒径は特に限定されないが、例えば、0.1
〜0.3μmであってよい。
【0014】上記疎水性表面処理は、酸化チタンの製造
工程において、一又は複数の工程で実施することができ
る。例えば、メチルポリシロキサンやメチルハイドロジ
ェンポリシロキサン等のアルキルポリシロキサン、γ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシランやN−フェ
ニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のシラ
ンカップリング剤、又は、ラウリン酸、ステアリン酸等
に代表される高級脂肪酸等を処理剤として添加し、酸化
チタン表面を被覆することにより製造することができ
る。処理剤の使用量は、酸化チタンの撥水性に影響を及
ぼすので、処理剤の種類や酸化チタンの比表面積に応じ
て適宜設定することが望ましい。具体的には、例えば、
メチルハイドロジェンポリシロキサン等のアルキルポリ
シロキサンや高級脂肪酸を処理剤として使用する場合、
粒径0.1〜0.3μmの酸化チタンの粒子に0.1〜
4.0重量%、好ましくは0.2〜2重量%の処理剤を
添加する。
【0015】上記界面活性剤としては、ノニオン系界面
活性剤、アニオン系界面活性剤等を好適に使用すること
ができる。上記界面活性剤は、酸化チタンを浴湯中にて
乳白化させる効果を発揮するとともに、経時的に酸化チ
タンが凝集するのを防止する。上記界面活性剤は、20
℃において固状のものである。すなわち、界面活性剤は
通常、低温時には固状であるが高温になるに従って軟化
しゲル状、ペースト状、液状等の状態になるのである
が、本発明においては、20℃において固状である界面
活性剤を使用する。なお、界面活性剤は、温度以外の外
的条件、例えば、機械的な剪断力を受けた場合に容易に
塑性的振る舞いをすることがあり、通常の固体とは異な
る性質を示すことがある。従って、本明細書中、固状と
は、温度以外の外的条件、例えば、機械的な剪断力を受
けた場合に塑性的振る舞いをすることがあったとして
も、常態では固体状であることをいう。20℃において
固状ではなく、液状であったり、ゲル状、ペースト状等
の固体と液体との中間的状態であると組成物を凝集させ
るおそれがある。このようなものとしては、融点(m
p)が20℃を超えるもののみならず、明瞭な融点をも
たなくても、20℃において固状であるもの、例えば、
複数の界面活性剤の混合物であって20℃において固状
のものであってもよい。保存時の高温を考慮するなら
ば、25℃において固状であるものが好ましい。
【0016】上記ノニオン系界面活性剤としては、例え
ば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレングリコール、モノステアリン
酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポ
リオキシエチレングリコール等を挙げることができる。
【0017】上記アニオン系界面活性剤としては、例え
ば、高級脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、N
−ステアリン酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム等
を挙げることができる。
【0018】上記疎水性表面処理を施した酸化チタンの
配合量は、浴用剤用組成物I中、40〜85重量%が好
ましい。酸化チタンの配合量が40重量%未満である
と、乳白化させるための浴用剤への浴用剤用組成物Iの
配合量が増大して不経済であり、85重量%を超えると
組成物中への混合分散が困難となるので好ましくない。
より好ましくは、50〜80重量%である。
【0019】上記界面活性剤の配合量は、浴用剤用組成
物I中、15〜60重量%が好ましい。界面活性剤の配
合量が15重量%未満であると、酸化チタンの親水性が
不足し、乳白性が低下し、また、製造工程において成分
の混合分散が困難になり、60重量%を超えると、効果
の増大が期待できず、配合量が多くなって不経済であり
好ましくない。より好ましくは、20〜50重量%であ
る。
【0020】本発明の浴用剤用組成物IIは、酸化チタ
ン、上記界面活性剤及び吸水性高分子を使用する。上記
酸化チタンとしては、上述のような疎水性表面処理を施
したものであってもよく、疎水性表面処理を施していな
いものであってもよいが、疎水性表面処理を施したもの
であることが好ましい。上記酸化チタンの粒径は、上述
の範囲内であることが、入手に便宜であり好ましい。
【0021】上記界面活性剤は、上に例示したものを単
独で又は2種以上を適宜併用して好適に使用することが
できる。
【0022】上記吸水性高分子は、デンプン、セルロー
ス等の植物由来の高分子やポリアクリル酸塩系、ポリビ
ニルアルコール系、ポリアクリルアミド系、ポリオキシ
エチレン系等の合成高分子等を架橋又はグラフト化等の
方法で水に不溶化した親水性ポリマーである。上記架橋
に使用する架橋剤としては通常、例えば、メチレンビス
アクリルアミド、トリメチロールプロパントリアクリル
酸エステル、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル等が
使用される。上記ポリマーの親水化方法としては通常、
例えば、親水性モノマーの重合、疎水性モノマーへのカ
ルボキシメチル化反応、疎水性ポリマーへの親水性モノ
マーのグラフト反応、ニトリル基やエステル基の加水分
解反応等の手法が採用される。
【0023】上記吸水性高分子としては特に限定され
ず、例えば、架橋型ポリアクリル酸塩、デンプン/アク
リル酸塩グラフト共重合体、架橋型カルボキシメチルセ
ルロース、ポリビニルアルコール/ポリアクリル酸塩系
共重合体、架橋型ポリビニルアルコール、イソブチレン
/マレイン酸塩共重合体、架橋型ポリアクリルアミド、
架橋型ポリオキシエチレン等を挙げることができる。
【0024】上記吸水性高分子の形態は、無定形粉末状
が一般的であるが、球形状粉体、短繊維状、長繊維状等
であってもよい。
【0025】上記吸水性高分子は市販されており、例え
ば、アラソーブ(商品名)(荒川化学社製、架橋型ポリ
アクリル酸塩系ポリマー、粉末状)、KIゲル(商品
名)(クラレイソプレン社製、イソブチレン/マレイン
酸塩系ポリマー、粉末状)、サンウェット(商品名)
(三洋化成社製、デンプン/ポリアクリル酸塩系ポリマ
ー、架橋型ポリアクリル酸塩系ポリマー、粉末状)、ス
ミカゲル(商品名)(住友化学社製、PVA/ポリアク
リル酸塩系ポリマー、粉末状)等を挙げることができ
る。
【0026】上記吸水性高分子は、非常に高い吸水力を
有しており、しかも、吸収した水分を吸収体の内部に保
持し、表面は乾燥状態を保っているので、このものを配
合した組成物の乾燥状態を維持する効果を発揮すること
ができる。
【0027】上記酸化チタン、上記界面活性剤及び吸水
性高分子の配合量は、浴用剤用組成物II中、酸化チタ
ン40〜85重量%、上記界面活性剤14〜59重量
%、吸水性高分子1〜46重量%であることが好まし
い。ただし、酸化チタン、上記界面活性剤及び吸水性高
分子の合計量を100重量%とする。酸化チタンの配合
量が40重量%未満であると、乳白化させるための浴用
剤への浴用剤用組成物IIの配合量が増大して不経済で
あり、85重量%を超えると組成物中への混合分散が困
難となるので好ましくない。上記界面活性剤の配合量が
14未満であると、親水性が不足し加工性も悪くなり、
59重量%を超えると不経済となるので好ましくない。
吸水性高分子の配合量が1重量%未満であると効果がう
すく、46重量%を超えると不経済であるので好ましく
ない。より好ましくは、合計量を100重量%として、
酸化チタン50〜80重量%、界面活性剤10〜49重
量%、吸水性樹脂1〜20重量%である。
【0028】本発明の浴用剤用組成物には、その他の成
分を配合することができる。上記その他の成分として
は、例えば、硬水を軟水化する作用のある縮合りん酸ソ
ーダ、膨張性クレー等の崩壊剤等を挙げることができ
る。なお、浴用剤の製造に使用する場合にあっては、予
め、浴用剤の補助成分を配合しておくことも可能であ
る。
【0029】本発明の浴用剤用組成物Iは、上述のとお
り、疎水性表面処理を施した酸化チタン及び上記界面活
性剤を配合することにより、また、本発明の浴用剤用組
成物IIは、上述のとおり、酸化チタン、上記界面活性
剤及び吸水性高分子を配合することにより、いずれも、
湿分による酸化タチンの凝集防止及び乳白性の充分な発
揮という本来相反する技術的要請の両立を可能とする。
【0030】本発明の浴用剤用組成物I及び浴用剤用組
成物IIは、以下の方法により好適に製造することがで
きる。すなわち、上記各成分の所定量を、40〜120
℃で混合機により溶融混合し、室温まで冷却後に粉砕分
級機により20メッシュ以下にふるい分けるか、又は、
一層の均一混合のために、上記各成分の所定量を、混合
機により混合した後、更に、加熱式ローラーの間を40
〜120℃で通過させて均一に混合分散させ、冷却後粉
砕し、20メッシュ以下にふるい分ける。上記混合機と
しては特に限定されず、例えば、ヘンシェルミキサー、
スーパーミキサー等の加熱装置を備えた高速混合機を好
適に使用することができる。上記加熱ローラーは、3本
式ローラーが好ましい。
【0031】上記溶融混合又は加熱ローラー処理は40
〜120℃にて行う。40℃未満であると充分な分散が
達成されず、120℃を超えると界面活性剤が着色する
ので上記範囲に限定される。好ましくは60〜100℃
である。吸水性高分子を使用する場合には、溶融混練の
上限温度を吸水性高分子の吸水性能が変質する温度以下
に設定することが好ましい。
【0032】上記粉砕、分級は、公知の方法で行うこと
ができ、例えば、アトマイザー等の粉砕分級機を使用し
て実行することができる。かくして所定の粒径以下にふ
るい分けられた本発明の組成物を得ることができる。
【0033】本発明の浴用剤用組成物I及びIIは、粉
末状浴用剤に好適に使用することができる。しかし、酸
化チタンの配合比率が低い場合、例えば、50〜60重
量%程度であれば固形状浴用剤に適用することができ
る。また、適当な崩壊剤を配合することにより、固形状
浴用剤に好適な組成物を調製することができる。
【0034】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0035】実施例1 表1に示した組成に従って各成分を高速ミキサー(カワ
タ社製スーパーミキサー)に投入し、30分間、回転数
500rpmで分散させて取り出した。ついで速やか
に、90℃に加熱した3本ロールで3回混練を繰り返し
た後に取り出し、室温まで冷却し、アトマイザーを用い
て粉砕、分級し、粒径20メッシュ以下の粉末状組成物
を得た。
【0036】評価 得られた組成物を以下の方法で評価した。結果を表1に
示した。 (1)白濁性(分散性)評価 得られた組成物を粉末状浴用剤基剤と以下の配合で均一
に混合して粉末状浴用剤を調製した。 組成物 (酸化チタン換算で)3.3重量% 浴用剤基剤 炭酸水素ナトリウム 50 重量% 硫酸ナトリウム 〔48−(組成物)〕重量% 香料+無水ケイ酸 2 重量% (合計 100 重量%)
【0037】調製した粉末状浴用剤(酸化チタン換算で
45mg)を温水(約40℃)5Lに投入し、かき混
ぜ、均一分散させた後に分光光度計により透過率を測定
した。JIS Z−8722及びJIS Z−8730
の色差表示のL*値により白濁性を評価した。◎及び○
を合格と判定した。評価基準は以下によった。 L*値 85未満 ◎ 85以上87未満 ○ 87以上 ×
【0038】(2)分散安定性評価 上記(1)の白濁性(分散性)評価に用いた浴用剤の分
散液を24時間放置し、上澄み液の透過率を分光光度計
により測定してJIS Z−8722及びJISZ−8
730の色差表示のL*値を求めた。分散安定性評価
は、(1)で求めた白濁性(分散性)評価のL*値に対
する24時間放置後のL*値の変化を求めて行った。◎
及び○を合格と判定した。評価基準は以下によった。 L*値変化 +1未満 ◎ +1以上2未満 ○ +2以上 ×
【0039】(3)経日変化(高温)評価 調製した粉末状浴用剤をアルミ袋に入れて密封したもの
を電熱式恒温器中で50℃×3日間放置した後、上記と
同様にしてL*値を求めた。経日変化(高温)評価は、
(1)で求めた白濁性(分散性)評価のL*値に対する
放置後の上記L*値の変化を求めて行った。◎及び○を
合格と判定した。評価基準は以下によった。 L*値変化 +1未満 ◎ +1以上2未満 ○ +2以上 ×
【0040】(4)経日変化(高湿)評価 調製した粉末状浴用剤を開封状態のポリエチレン製袋に
いれ、相対湿度75%に設定した容器にこれを開封状態
で入れたものを電熱式恒温器中で40℃×3日間放置し
た後、上記と同様にしてL*値を求めた。経日変化(高
湿)評価は、(1)で求めた白濁性(分散性)評価のL
*値に対する放置後の上記L*値の変化を求めて行っ
た。◎及び○を合格と判定した。評価基準は以下によっ
た。 L*値変化 +1未満 ◎ +1以上2未満 ○ +2以上 ×
【0041】実施例2〜15、比較例1〜6 表1、2に示した組成に従って、実施例1と同様にして
粉末状組成物を得た。得られた組成物を、実施例1と同
様にして評価した。結果を表1、2に示した。
【0042】なお、表1、2中、酸化チタンは粒径0.
2μmのもの、疎水性表面処理を施した酸化チタンは、
チタンベースで1%のメチルハイドロジェンポリシロキ
サンにより処理したものを使用した。吸水性高分子
(A)は、デンプン/ポリアクリル酸塩系ポリマーを、
吸水性高分子(B)は、架橋型ポリアクリル酸塩系ポリ
マーを、それぞれ表す。ポリオキシエチレングリコール
はmp70℃のもの、ポリオキシエチレンモノステアレ
ートはmp60℃のもの(HLB18)、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレングリコールはmp55℃の
もの、N−ステアリン酸アシル−1−グルタミン酸モノ
ナトリウムは20℃において粉末状のものである。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明の組成物は、上述の構成であるの
で、高温、高湿雰囲気下においても安定で変質せず、し
かも、浴湯への分散性、乳白性を損なうことがない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性表面処理を施した酸化チタン及び
    20℃において固状の界面活性剤を主成分とすることを
    特徴とする浴用剤用組成物。
  2. 【請求項2】 酸化チタン、20℃において固状の界面
    活性剤及び吸水性高分子を主成分とすることを特徴とす
    る浴用剤用組成物。
  3. 【請求項3】 酸化チタンは、疎水性表面処理を施した
    酸化チタンである請求項2記載の浴用剤用組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の成分の所定量
    を、混合機により混合し、更に、加熱式ローラーの間を
    40〜120℃で通過させて均一に混合分散させ、冷却
    後粉砕し、20メッシュ以下にふるい分けて製造される
    ものであることを特徴とする浴用剤用組成物。
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