JPH09328413A - 改質粉体および化粧料 - Google Patents

改質粉体および化粧料

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JPH09328413A
JPH09328413A JP16827996A JP16827996A JPH09328413A JP H09328413 A JPH09328413 A JP H09328413A JP 16827996 A JP16827996 A JP 16827996A JP 16827996 A JP16827996 A JP 16827996A JP H09328413 A JPH09328413 A JP H09328413A
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JP
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powder
silk
acylated
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cosmetic
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JP16827996A
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Akihiro Kuroda
章裕 黒田
Kiyoshi Otoi
清 音居
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感触、分散性に優れた改質粉体および化粧料を
提供する。 【解決手段】粉体表面がN−アシル化シルクペプタイ
ド、又はその塩類より選ばれる1種又は2種以上により
表面処理された改質粉体および該改質粉体を配合した化
粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体をN−アシル
化シルクペプタイド、又はその塩類にて表面処理してな
る改質粉体、及びその改質粉体を配合した化粧料に関す
る。さらに詳しくは、N−アシル化シルクペプタイド処
理による、肌なじみ、感触、分散性に優れることを特徴
とする改質粉体、およびその改質粉体を配合した化粧料
に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料等に配合する粉体を再生シルクフ
ィブロインにて表面処理することは、特公昭57−11
577号公報にて知られている。また、N−ラウロイル
−L−リジン等のN−アシル化リジンにて無機粉体を表
面処理することは、特開昭61−7207号公報、特開
昭61−10503号公報、特開昭61−69709号
公報、特開平5−186706号公報にて知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、再生シ
ルクフィブロイン表面処理粉体は、生体への適合性に優
れる一方で、そのシルクフィブロインとしての特性に由
来する「硬さ」が、該表面処理粉体を配合した化粧料の
感触を悪化させる場合があった。また、N−アシル化リ
ジン表面処理粉体も、化粧料に配合した場合に感触の点
で完全に満足できるものでなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】これに対して、本発明者
等は上記問題点を解決すべく鋭意研究した結果、繊維分
子長の長いシルクを加水分解して低分子化して得られる
N−アシル化シルクペプタイド、又はその塩類を用いて
粉体を表面処理することで、再生シルクフィブロイン処
理粉体、又は粉体独自の持つ硬さを無くし、肌なじみ、
感触、分散性に優れた改質粉体が得られることを見いだ
した。
【0005】すなわち、本発明は、粉体表面がN−アシ
ル化シルクペプタイド、又はその塩類より選ばれる1種
又は2種以上により表面処理されていることを特徴とす
る改質粉体である。さらに、該改質粉体を配合した化粧
料である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用するシルク原料とし
ては、まゆ、生糸、まゆ屑、生糸屑、ビス、揚がり綿、
絹布屑、ブーレット等を用い、更に必要に応じて活性剤
の存在下、温水または酵素を配合した温水中でセリシン
を除去し、乾燥したものが用いられる。しかし、上記シ
ルク原料を精練を行わずにセリシンを含むシルクフィブ
ロインを原料とし加水分解して得られる、セリシンペプ
チドのアシル化物を含むN−アシル化シルクペプタイド
でも良いし、また上記シルク原料の精製工程で発生する
セリシンを原料とし加水分解して得られる、セリシンペ
プチドをアシル化した物で表面処理して本発明の粉体を
得ることもできる。特に好ましくは、シルクフィブロイ
ンの加水分解物をアシル化した物を主成分とするN−ア
シル化シルクペプタイド、又はその塩類で表面処理した
改質粉体が好ましい。
【0007】本発明で用いられるN−アシル化シルクペ
プタイドは、特開平6−122610号公報等に記載の
方法で製造できる、例えば上記シルク原料を塩酸で加水
分解して得られる加水分解シルクと長鎖脂肪酸を縮合し
て得られる。長鎖脂肪酸としては炭素数8〜22のもの
が安全性、臭いなどの点から好ましい。また加水分解方
法としては、酸以外に、アルカリ、または酵素で加水分
解することも可能である。そして得られた加水分解シル
クは、グリシン、アラニン、セリン等の各種アミノ酸が
低重合されたものからなり、その平均分子量としては2
00〜5000が好ましい。本発明で使用するN−アシ
ル化シルクペプタイドは、重合されていないアミノ酸単
独、またはその混合物に比べ皮膚や粉体への親和性が優
れ、肌なじみ、感触、分散性に優れた改質粉体が得られ
るのである。この中で特に感触面で好ましい化合物とし
ては、ラウロイル加水分解シルクである。またN−アシ
ル化シルクペプタイドの塩類としては、ナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属塩、アルミニウム、亜鉛、ゲル
マニウム、チタン、マグネシウム、カルシウム等の金属
塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。
【0008】N−アシル化シルクペプタイド塩は、一般
にpHが5以下でN−アシル化シルクペプタイドが析出
する特徴があることから、例えば粉体とN−アシル化シ
ルクペプタイドナトリウム塩と水からなるスラリーを作
製し、これに塩酸を加えてpHを5以下に調製すること
で、粉体表面にN−アシル化シルクペプタイドの被覆層
を形成することができる。
【0009】また、粉体と塩酸などの酸を含むpHが5
以下の水系スラリーを作製して強撹拌し、その上からN
−アシル化シルクペプタイドナトリウム塩水溶液をゆっ
くりと滴下した後、水酸化ナトリウムなどのアルカリに
より中和し、粉体表面にN−アシル化シルクペプタイド
の被覆層を形成することもできる。
【0010】さらに、N−アシル化シルクペプタイドの
塩類で表面処理された粉体は、N−アシル化シルクペプ
タイド塩の界面活性能、疎水化性を利用して、特定の化
粧料、例えば、水系化粧料、油性系化粧料、入浴剤等に
配合される粉体に分散性を付与するために、塩の種類を
選択することにより使用することができる。なお、上記
のN−アシル化シルクペプタイド、及び/又はその塩類
で表面処理した粉体を熱処理しても構わない。
【0011】本発明で用いる粉体としては、例えば赤色
104号、赤色201号、黄色4号、黒色401号等の
色素、黄色4号アルミニウムレーキ、黄色203号バリ
ウムレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルク
パウダー、ウレタンパウダー、テフロンパウダー、シリ
コーンパウダー、セルロースパウダー等の高分子、黄酸
化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブ
ラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリ
サイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール
顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、
シリカ、アルミナ等の無機粉体、微粒子酸化チタン、微
粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、アルミナ処理微粒子酸化
チタン、シリカ処理微粒子酸化チタン、ベントナイト、
スメクタイト等が挙げられる。これらの粉体の大きさ、
形状には特に制限はない。
【0012】本発明で用いる粉体に対するN−アシル化
シルクペプタイド、及び/又はその塩の表面処理量は、
粉体100重量部に対して、0.5〜100重量部が好
ましく、さらに好ましくは1〜30重量部である。この
範囲であれば、表面処理による感触の好ましい変化が実
感できる。
【0013】本発明の化粧料中に、本発明の改質粉体を
配合する量は、化粧料全量に対して、0.01〜99.
5重量%が改質粉体の性能が発揮されるため好ましく、
さらに好ましくは0.5〜90重量%である。
【0014】本発明の化粧料では、上記の粉体以外に、
通常化粧料に用いられる油剤、粉体(顔料、色素、樹
脂)、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐
剤、香料、紫外線吸収剤(有機系、無機系を含む、UV
−A、Bのいずれに対応したものても構わない。)、保
湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレー
ト剤、中和剤、pH調整剤等の成分を同時に配合するこ
とができる。
【0015】油剤の例としては、セチルアルコール、イ
ソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサ
デシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アル
コール類、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイ
ン酸等の脂肪酸類、グリセリン、ソルビトール、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコール等の多価アルコール類、ミリスチン酸ミリスチ
ル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチ
ン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、
モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリ
ン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリ
ン、スクワラン等の炭化水素類、ラノリン、還元ラノリ
ン、カルナバロウ等のロウ類、ミンク油、カカオ脂、ヤ
シ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリ
ーブ油等の油脂類、エチレン・α−オレフィン・コオリ
ゴマー等が挙げられる。
【0016】また、別の形態の油剤の例としては、例え
ばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエー
テル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・
ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、
アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガ
ノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサ
ン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキ
サン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチ
ルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコー
ン化合物類、パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッ
チ、フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素
化合物類が挙げられる。
【0017】界面活性剤としては、例えばアニオン型界
面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性
剤、ベタイン型界面活性剤を用いることができる。
【0018】有機系紫外線吸収剤としては、例えばパラ
メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、パラジメチルア
ミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイド
ロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息香酸
(以後、PABAと略す。)、エチルジヒドロキシプロ
ピルPABA、グリセリルPABA、サリチル酸ホモメ
ンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチル
ヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレー
ト、サリチル酸オクチル、2−フェニル−ベンズイミダ
ゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミン、
3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ
−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−N−オクトキシベンゾフェノン、4−イソプロ
ピルジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベンゾイル
メタン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)
−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸
2−エチルヘキシル等が挙げられる。
【0019】溶媒としては、環状シリコーン、エタノー
ル、軽質流動イソパラフィン、低級アルコール、エーテ
ル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリド
ン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン等が
挙げられる。
【0020】本発明の化粧料としては、ファンデーショ
ン、白粉、口紅、アイシャドウ、チーク、ネイルカラー
等のメイクアップ化粧料、乳液、クリーム、クレンジン
グ、パック、サンスクリーン剤等の基礎化粧料、石鹸、
香水、浴用剤等が挙げられる。
【0021】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
詳細に説明する。また、本発明における官能特性試験は
下記の方法によって実施した。
【0022】官能特性試験 改質粉体および化粧料の塗布時の感触を専門検査員10
名によって調べ、「硬さ」、「肌へのフィット性」、
「肌なじみ」の感触に優れると回答したパネラーの人数
によって、表1の基準に従って評価した。
【0023】
【表1】
【0024】実施例1(本発明の改質粉体) 雲母チタン100重量部、精製水1000重量部にラウ
ロイル加水分解シルクナトリウム水溶液(成和化成社
製、商標:プロモイスEFLS、平均分子量500、2
0重量%液)を固形分として7重量部相当分加え、強撹
拌しながら0.2N塩酸水溶液をゆっくりと滴下し、p
Hを4.0に調整した。この状態で、常温にて0.5時
間撹拌を継続した後、水酸化ナトリウム水溶液を用いて
pHを7.0に調整した。得られたスラリーをろ過した
後、精製水を加え、脱塩を繰り返し、塩分計を用いて塩
化ナトリウム濃度が0.01%以下になるように調整し
た。得られた粉体を、送風気流型乾燥機を用いて、85
℃にて12時間乾燥した後、125℃にて5時間加熱
し、滅菌した。そして、アトマイザーを用いて粉砕を行
い、ラウロイル加水分解シルクで表面処理された改質粉
体(表面処理量6.5重量%)を得た。
【0025】比較例1(比較例の改質粉体) 雲母チタン100重量部、精製水1000重量部からな
るスラリーを作製した。ついで、シルクフィブロイン溶
解液をシルクフィブロイン重量分として7.0重量部相
当分加え、撹拌しながら塩酸水溶液を滴下し、pHを
4.0に調整した。この状態で、常温にて2時間撹拌を
継続した後、5N水酸化ナトリウムを用いてpHを7.
0に調整した。ついで、得られたスラリーをろ過した
後、精製水を加え、脱塩を繰り返し、塩分計を用いて塩
化ナトリウム濃度が0.01%以下になるように調整し
た。得られた粉体を、送風気流型乾燥機を用いて、85
℃にて12時間乾燥した後、125℃にて5時間加熱
し、滅菌した。そして、ミキサーを用いて粉砕を行い、
再生シルクフィブロインで表面処理された改質粉体(表
面処理量6.5重量%)を得た。
【0026】つぎに、上記の実施例1の改質雲母チタ
ン、比較例1の改質雲母チタンおよび比較例2の未処理
雲母チタンについて前記の官能特性試験を行い、硬さ、
肌へのフィット性について評価した結果を下記表2に示
した。
【0027】
【表2】
【0028】実施例2(本発明のアイシャドウ) 下記表3の処方にて、アイシャドウを作製した。改質雲
母チタンとしては、実施例1で作製したものを使用し
た。
【0029】
【表3】
【0030】各成分をミキサーにて混合し、60メッシ
ュの篩いを通した後、金型を用いて金皿にプレスしてブ
ラウン系のアイシャドウを得た。
【0031】比較例3(比較例のアイシャドウ) 実施例2で用いた実施例1の改質雲母チタンの代わり
に、比較例1の改質雲母チタンを使用した他は全て実施
例2と同様にしてアイシャドウを得た。
【0032】比較例4(比較例のアイシャドウ) 実施例2で用いた実施例1の改質雲母チタンの代わり
に、未処理の雲母チタンを使用した他は全て実施例2と
同様にしてアイシャドウを得た。
【0033】つぎに、上記の実施例2、比較例3〜4の
アイシャドウを、前記の官能特性試験にて、肌なじみを
評価した結果を下記表4に示した。
【0034】
【表4】
【0035】表4の結果より、本発明の実施例2のアイ
シャドウは、比較例3〜4のアイシャドウと比べて肌な
じみの感触、粉体の分散性に優れていることが判った。
すなわち、比較例3〜4は、比較例1の再生シルクフィ
ブロインで表面処理した雲母チタン、未処理雲母チタン
を用いた場合であるが、配合製品にも硬い感触が出てお
り、肌なじみにも問題があった。特に未処理の雲母チタ
ンを用いた場合がその傾向が大きかった。
【0036】実施例3(本発明の改質粉体) 精製水100重量部にラウロイル加水分解シルクナトリ
ウム水溶液(成和化成社製、商標:プロモイスEFL
S、平均分子量500、20重量%液)を固形分として
15.0量部相当分加えたものに、強撹拌しながら酸化
チタン(平均粒子径0.4μm)85重量部を徐々に加
えた。その後循環式乾燥機を用いて乾燥し、衝撃粉砕機
にて200メッシュに粉砕し、ラウロイル加水分解シル
クナトリウム塩で表面処理された改質粉体(表面処理量
15.0重量%)を得た。
【0037】実施例4(本発明の入浴剤) 下記表5の処方にて、各配合成分を攪拌混合し入浴剤を
作製した。改質酸化チタンとしては、実施例3で作製し
たものを使用した。
【0038】
【表5】
【0039】比較例5(比較例の入浴剤) 実施例4で用いた実施例3の改質酸化チタンの代わり
に、未処理の酸化チタンを使用した他は全て実施例4と
同様にして入浴剤を得た。
【0040】比較例6(比較例の入浴剤) 実施例4で用いた実施例3の改質酸化チタンの代わり
に、未処理の酸化チタン7重量部、ラウロイル加水分解
シルクナトリウム水溶液(成和化成社製、商標:プロモ
イスEFLS、平均分子量500、20重量%液)の乾
燥末を3.0重量部を使用して他の成分と攪拌混合した
他は全て実施例4と同様にして入浴剤を得た。
【0041】つぎに、上記の実施例4および比較例5〜
6の入浴剤の白濁安定性をつぎのようにして評価した。
すなわち、41℃のお湯20リットルに、各入浴剤2.
5gを投入し、よくかき混ぜ、この透過率を日本電色工
業株式会社製1001DPを用いて評価した。その結果
を表6に示す。透過率が低い程、分散性に優れ白濁性に
優れている。
【0042】
【表6】
【0043】表6の結果より、本発明の実施例4の入浴
剤は、比較例5〜6の入浴剤と比べて酸化チタンの分散
性に優れ、浴槽の底に酸化チタンが沈澱することがなく
白濁の維持性において良好な結果が得られた。比較例6
は酸化チタンとラウロイル加水分解シルクナトリウム塩
をそれぞれ単独で配合し他の成分と攪拌混合した入浴剤
であるが、均一にラウロイル加水分解シルクナトリウム
塩で表面処理された酸化チタンを使用した実施例4に比
べ、酸化チタンの分散性に劣り、浴槽の底に酸化チタン
が沈澱していた。
【0044】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、粉体表面を
N−アシル化シルクペプタイド、その塩類にて表面処理
することで、感触、分散性に優れた改質粉体および化粧
料を提供することは明かである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09C 3/10 PCG C09C 3/10 PCG

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体表面がN−アシル化シルクペプタイ
    ド、又はその塩類より選ばれる1種又は2種以上により
    表面処理されていることを特徴とする改質粉体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の改質粉体を配合した化
    粧料。
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