JP2000212041A - 新規被覆粉体及びこれを配合した化粧料 - Google Patents

新規被覆粉体及びこれを配合した化粧料

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JP2000212041A
JP2000212041A JP11296515A JP29651599A JP2000212041A JP 2000212041 A JP2000212041 A JP 2000212041A JP 11296515 A JP11296515 A JP 11296515A JP 29651599 A JP29651599 A JP 29651599A JP 2000212041 A JP2000212041 A JP 2000212041A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来品と比較して、化粧料に使用したときに著
しく滑らかな感触を有し、肌や毛髪への付け心地が良好
で違和感のない、即ち肌や毛髪へのなじみ(生体適合
性)に優れている粉体を開発し、それを配合した化粧料
を提供する。 【解決手段】天然に存在し得る14種のアミノ酸のN−
アシル体(塩の形態も含まれる。)を少なくとも含有す
る混合物で被覆された被覆粉体、特に好ましくはシルク
やパール等の動物、小麦、大豆等の植物に由来するタン
パク質を全加水分解して得られる14種類のアミノ酸の
N−アシル体を少なくとも含有する混合物で処理した粉
体を化粧料に配合使用することにより上記課題を解決し
た優れた化粧料を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料に使用可能
な新規被覆粉体及びこれを配合した新規化粧料に関し、
特に好ましくはシルクやパール等の動物、或いは小麦や
大豆等の植物に由来するタンパク質を全加水分解して得
ることができるアミノ酸のアシル体で、14種類のアシ
ル化アミノ酸(それらの塩の形態にあるものを含む。)
を少なくとも含む混合物で被覆された粉体、及びその粉
体を配合した化粧料に関する。更に詳しくは14種類よ
り成るアシル化アミノ酸(それらの塩の形態にあるもの
を含む。)を少なくとも含む混合物で被覆された粉体
は、非常に滑らかな感触を有し、皮膚や毛髪へのなじみ
(生体適合性)に優れており、故にそれを配合した化粧
料はそのような優れた諸性質を有する化粧料として極め
て期待が大きい。
【0002】
【従来の技術】化粧料に配合される粉体、特に無機の顔
料は、のびが悪く、硬く重く(弾力がない)、引きずる
感触の為皮膚に対して物理的な刺激を与える。また、無
機物であるが故に肌へのなじみ(なじみが良いとは肌へ
の負担が軽く、付け心地が良いことを意味する。)が悪
いことが多い。これらの問題を解決する為に、種々の被
覆粉体(表面処理粉体)が提案されている。例えば、エ
ステル油や金属石鹸、レシチン、シリコーンオイル、パ
ーフルオロアルキルオイル等で表面処理する方法やアシ
ル化した単独のアミノ酸またはアミノ酸の重合体である
ポリペプチドをアシル化したアシル化ポリペプチドで被
覆処理する方法が数多く知られている(特開昭61−7
3775号公報等参照。)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には下記の様な種々の課題を含んでいる。エステ
ル油や金属石鹸、レシチン、シリコーンオイル、パーフ
ルオロアルキルオイル等で被覆された粉体は滑らかな感
触があり皮膚に対する物理的刺激は低減されるものの生
体への親和性が悪い為、肌へのなじみは満足できるもの
ではなかった。
【0004】また、感触が良く、肌へのなじみを高める
為にアミノ酸やポリペプチドで粉体を被覆することが知
られている(例えば、特公平1−50202号公報、特
開昭61−73775号公報、特開昭61−10503
号公報、特開昭61−7207号公報、特開昭61−6
9709号公報、特開平5−186706号公報、特開
平3−200879号公報、特開平9−328413号
公報、特開平10−226626号公報等参照。)。こ
れらの先行文献には、被覆処理した粉体が滑らかな感触
を有し皮膚との親和性が高いことが明記されているがそ
の効果については満足できるものではなかった。
【0005】特公平1−50202号公報記載のN−ア
シル化アミノ酸で被覆した粉体、例えばN―アシル−L
−グルタミン酸、N−アシル−N−メチルグリシン、N
−アシル−N−メチル−β−アラニン等で処理した粉体
は、滑らかな感触を有するが肌へのなじみという点では
満足できるものではなかった。
【0006】N−アシル化ペプチドで被覆した粉体は、
ポリペプチド特有の硬く重い感触がある為、滑らかさが
得られず物理刺激の問題があった(特開昭61−737
75号公報参照。)。
【0007】N−モノ長鎖アシル塩基性アミノ酸で被覆
した粉体は、滑らかな感触を有するが塩基性アミノ酸の
為、肌へのなじみという点では必ずしも満足できるもの
ではなかった(特開昭61−10503号公報、特開昭
61−7207号公報、特開昭61−69709号公
報、特開平5−186706号公報等参照。)。
【0008】N−アシル化アスパラギン酸で被覆した粉
体は、前記特公平1−50202号公報に記載の発明と
同様に、滑らかな感触を有するが肌へのなじみという点
では同様に満足できるものではなかった(特開平3−2
00879号公報参照。)。
【0009】従って、N−アシル化ペプチドで被覆した
粉体と同様に、滑らかな感触や肌へのなじみという点で
満足できるものではなかった(特開平9−328413
号公報記載のN−アシル化シルクペプチドで被覆した粉
体については、特開昭61−73775号公報参
照。)。
【0010】セリシンで被覆した粉体は、AHA(α−
ヒドロキシ酸)に代わるとも言われているオキシアミノ
酸の一つであるセリンを豊富に含有しており肌へのなじ
みは改良されている(特開平10−226626号公報
参照。)。しかしながら、同様に滑らかな感触は得られ
ず必ずしも満足できるものではなかった。その為に、塗
布時の感触が良く、肌や毛髪へのなじみに優れた被覆粉
体の開発が望まれている。
【0011】本発明は、上記課題を解決し、化粧料に配
合使用したときに、非常に滑らかな感触を有し、肌や毛
髪への付け心地が良好で違和感のない、即ち肌や毛髪へ
のなじみ(生体適合性)に優れている粉体を開発し、更
にそれを配合した上記優れた諸性質を有する化粧料を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決する為に鋭意研究を行った結果、14種のアミノ
酸、即ちグリシン、L−アラニン、L−バリン、L−ロ
イシン、L−イソロイシン、L−フェニルアラニン、L
−プロリン、L−スレオニン、L−セリン、L−アルギ
ニン、L−ヒスチジン、L−リジン、L−アスパラギン
酸及びL−グルタミン酸のN−アシル体(塩の形態も含
まれる。)を少なくとも含有する混合物で被覆された被
覆粉体、特に好ましくはシルクやパール等動物、或いは
小麦や大豆等植物に由来するタンパク質の少なくとも1
種を全加水分解して得られた14種類のアミノ酸を含む
アミノ酸をアシル化して得られ、または得られうる、下
記の一般式(1)
【0013】 [式中、R1は炭素数8〜22の、飽和または不飽和
の、アルキル基(アルケニル等、分子内に炭素−炭素二
重結合及び/または三重結合を有していてもよい。)ま
たは脂環式構造の炭化水素基であり、 は14種類のアミノ酸残基の何れかであり、即ちグリシ
ン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェ
ニルアラニン、プロリン、スレオニン、セリン、アルギ
ニン、ヒスチジン、リジン、アスパラギン酸及びグルタ
ミン酸の何れかのアミノ酸残基である。MはH、Na、
K、並びにBa、Zn、Ca、Mg、Fe、Zr、C
o、Al、Ti等の多価金属、アンモニウム、またはモ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、2−アミノ−2−メチル−プロパノール、
2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、
トリイソプロパノールアミン等の有機アルカノールアミ
ンのオニウムの何れかである。]で示される14種類の
アミノ酸のアシル化体(金属塩等塩の形態も含んでもよ
い。)を少なくとも含有する混合物で被覆された粉体が
非常に滑らかな感触を有し、皮膚や毛髪へのなじみ(生
体適合性)に優れていること、更にこれを化粧料に配合
するのに特に適していることを見出し、この知見に基づ
いて本発明を完成するに到った。
【0014】即ち、本発明は次の通りである。 1.下記14種のアミノ酸のN−アシル体(塩の形態も
含まれる。)を少なくとも含む混合物で被覆された粉体
を含有し、化粧料に使用可能な被覆粉体:グリシン、L
−アラニン、L−バリン、L−ロイシン、L−イソロイ
シン、L−フェニルアラニン、L−プロリン、L−スレ
オニン、L−セリン、L−アルギニン、L−ヒスチジ
ン、L−リジン、L−アスパラギン酸及びL−グルタミ
ン酸。
【0015】本発明における前記14種のアミノ酸は天
然に存在しまたは自然界から得られうる異性体L−体で
ある。アミノ酸には異性体が存在するものが多いが、そ
の場合天然に存在し、または自然界から得られうる異性
体即ちL−体の形態を含む限り異性体の混合物または異
性体の化合物の形態で使用することもできる。例えば、
D−体とL−体が存在する場合、L−体が天然に存在す
るが、このようなアミノ酸において本発明においては天
然に存在するアミノ酸L−体を含む限りDL−体の形態
で使用してもよい。また、本発明に使用する前記N−ア
シル体を含む混合物には上記14種のアミノ酸のN−ア
シル体を含む限りその他のアミノ酸、例えばL−チロシ
ン、L−メチオニン、L−シスチン、L−システイン等
のN−アシル体を更に含有したり、上記以外のアミノ酸
の異性体のN−アシル体や、アミノ酸及びその誘導体以
外の物質を更に含んでいてもよい。
【0016】リジンの様にアミノ基(イミノ基を含
む。)を複数有する塩基性アミノ酸においては、N−ア
シル体は少なくとも1個のN−位がアシル化された誘導
体であればよい。
【0017】本発明において使用されるアミノ酸のN−
アシル体は遊離体でも塩の形態でもよい。塩の形態をと
る場合、塩の形態をとるアミノ酸誘導体の塩を構成する
塩の形態はそれぞれ独立しており、全てまたは一部が同
一の塩の形態でも、また別々でもよい。
【0018】また、その原料となるアミノ酸については
天然に存する形態(グリシン以外はL−体)であればよ
く、前述の通りその形態(異性体)を含んでおれば混合
物の形態でもよい。製造ルートについても制限は無い。
従って、抽出法、合成法、微生物学的製造法による製
品、タンパク質やペプチド加水分解法等各種の製造法に
より得られるアミノ酸が使用可能である。
【0019】粉体への被覆方法については、従来から化
粧料に使用する粉体の改質の為に使用されている公知の
被覆方法を利用して、粉体を容易に被覆することができ
る。
【0020】2.当該アミノ酸の少なくとも一部が、タ
ンパク質の少なくとも1種の全加水分解物から得られる
アミノ酸の少なくとも1種である上記被覆粉体。 3.当該タンパク質が、当該14種のアミノ酸を主とし
て含むシルク、パール、コラーゲン及びケラチン等動
物、並びに小麦及び大豆等植物に由来するタンパク質の
少なくとも1種である上記被覆粉体。
【0021】4.当該アミノ酸のN−アシル体(塩の形
態も含まれる。)が、タンパク質を全加水分解して得ら
れる当該14種類のアミノ酸を少なくとも含有するアミ
ノ酸をアシル化して得られ、または得られうる、下記の
一般式(1)
【0022】 [式中、R1は炭素数8〜22の、飽和または不飽和
の、アルキル基(アルケニル基等炭素−炭素二重結合及
び/または三重結合を有する有機基を含んでいてもよ
い。)または炭素数8〜22の飽和または不飽和脂環式
構造の炭化水素基であり、 はアミノ酸残基であり、グリシン、アラニン、バリン、
ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、プロリ
ン、スレオニン、セリン、アルギニン、ヒスチジン、リ
ジン、アスパラギン酸及びグルタミン酸の残基の何れか
であり、MはH、金属並びにアンモニウム及び有機アル
カノールアミンのオニウムの何れかである。]で示され
る14種類のアシル化アミノ酸(塩の形態も含まれ
る。)を少なくとも含む上記被覆粉体。
【0023】5.当該金属がNa、K、Ba、Zn、C
a、Mg、Fe、Zr、Co、Al及びTiの何れかで
あり、有機アルカノールアミンがモノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−
アミノ−2−メチル−プロパノール、2−アミノ−2−
メチル−1,3−プロパンジオール及びトリイソプロパ
ノールアミンの何れかである上記被覆粉体。
【0024】6.当該14種類のアミノ酸の少なくとも
一部が、シルク及びパールの少なくとも1種に由来する
タンパク質を全加水分解して得られるアミノ酸またはそ
の少なくとも1種である上記被覆粉体。
【0025】7.当該被覆された粉体が、シルク、パー
ル、コラーゲン、ケラチン、小麦、大豆等のタンパク質
の少なくとも1種を全加水分解して得られ、または得ら
れうるアミノ酸のN−アシル体(塩の形態も含まれ
る。)を含む混合物で被覆された粉体である上記被覆粉
体。
【0026】本発明では、前記の如く、少なくとも上記
14種のアミノ酸のN−アシル体を含む混合物で被覆し
た粉体であれば、本発明の被覆粉体に使用可能である
が、N−アシル化されるアミノ酸として上記14種に加
えて天然に存在するアミノ酸(L−体)を更に含有する
ことが、滑らかさ付与等で好ましく、また製造面でも、
前記シルク等のタンパク質を全加水分解して、その後N
−アシル化して得られる混合で粉体を被覆する方が好ま
しい。更に含有することが望ましいアミノ酸としては、
L−チロシン、L−メチオニン、L−シスチン、L−シ
ステイン等を挙げることができる。 8.前記1〜7の何れかの被覆粉体を配合した化粧料。
【0027】粉体の配合方法については、従来から化粧
料に配合使用されるものとして公知の粉体或いは被覆粉
体の配合方法として知られている方法を利用して行うこ
とができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明に使用する化粧料に配合使
用する被覆粉体は、化粧料に配合、使用される粉体の少
なくとも一部を、前記N−アシル化された14種のアミ
ノ酸誘導体(塩の形態を含んでいてもよい。)を含有す
る混合物で処理し、その表面を被覆処理した粉体であ
る。N−アシル化されるアミノ酸としては、上記14種
で十分であるが、更に天然に存在する形態のアミノ酸
(L−体)を含有することが滑らかさ等で好ましい。
【0029】本発明で用いられるアシル化する前のアミ
ノ酸としては、天然に存在するアミノ酸を使用すること
が好ましく、特に、その原料としては前記14種以上
の、特に14種のアミノ酸を主に含むタンパク質、例え
ばシルク、パール、コラーゲン、ケラチン等動物、小
麦、大豆等植物等のタンパク質を全加水分解して得られ
るアミノ酸が好ましい。本発明において簡便には、この
様に全加水分解して得られるアミノ酸混合物をN−アシ
ル化して粉体を被覆することができる。
【0030】シルクとしては、カイコ(蚕)のまゆ、生
糸、まゆ屑、生糸屑、絹糸、絹布屑等が、パールとして
はアコヤ貝、イガイ、カラスガイの貝殻等が、コラーゲ
ンとしては、牛の皮膚組織、軟骨、豚皮、タラ、ヒラ
メ、マガレイ、イワシ、サケ、マス、サバ、マグロ、ハ
タ等の硬質魚類の結合組織から抽出されたコラーゲンタ
ンパク質、Daucus Carota (植物)等が、ケラチンとし
ては、羊毛、獣毛、人毛、羽毛、爪、角、植物としては
大豆、小麦、大麦、トウモロコシ、ゴマ、キビ等が用い
られる。感触の点で好ましくはグリシンやアラニン等の
アルキルアミノ酸を豊富に含むコンキオリンやシルクフ
ィブロインの全加水分解物をアシル化したものを主成分
とするアシル化シルクまたはパールアミノ酸(その塩類
の形態にあるもでもよい。)で被覆した粉体が特に好ま
しい。
【0031】更に、経済性の点で特に好ましくはシルク
フィブロインの全加水分解物をアシル化したものを主成
分とするアシル化シルクアミノ酸(その塩の形態にある
ものを含む。)で被覆した粉体が好ましい。
【0032】本発明で使用するアシル化アミノ酸は、公
知の方法(例えば、特開平6−256274号公報や特
表平7−502010号等参照。)を利用して調製する
ことができる。
【0033】例えば、蚕の絹糸を塩酸や硫酸等の強酸を
用いて加水分解すると、フィブロイン、セリシンのペプ
チドが得られる。これらのペプチドを完全に加水分解す
るとアミノ酸となり種々のアミノ酸が得られ、これら
を、例えば炭素数9〜23の長鎖脂肪酸でアシル化し、
更に必要により塩を形成することにより得ることができ
る。本発明で使用されるアミノ酸は重合していない単独
のアミノ酸の混合物であり、好ましくは上記一般式
(1)においてR1は長鎖脂肪酸残基の炭素数8〜22
の、アルキル基または脂環式の炭化水素基(何れも不飽
和の炭素−炭素結合を含んでいてもよい。)を含み、構
成する長鎖脂肪酸としては、例えばカプリル酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、イソミリスチン酸、
パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸、アラキン酸、ウンデシレン酸、オレイン
酸、ミリストレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リ
ノレン酸、アラキドン酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、
樹脂酸(アビエチン酸)等を挙げることができる。
【0034】本発明に使用するアシルアミノ酸は前記多
価塩の形態にある方が疎水性となる点で好ましい。
【0035】入手する場合、簡便には市販品を購入すれ
ばよく、例えば、市販品としてはPHYTOCOS社
(仏国)より上市されている「C8 SOIE HYD
RO」、「C12 SOIE Na」及び「C16 S
OIE ACIDE」や、「アミノフォーム W」(ク
ロダ ジャパン)並びに「Crosilk A/S」
(Croda社、英国)等を購入することができる。
【0036】上記一般式(1)においてその側鎖R2
構成するシルクやパール等の動物や、小麦や大豆等の植
物に由来するのアミノ酸組成比の一例を示すと表1の通
りである。前記14種類のアミノ酸を含んでいるのでこ
のアミノ酸組成のN−アシル体混合物も本発明に使用す
るN−アシル体を少なくとも含む混合物に含まれる。
【0037】
【表1】原料タンパク質のアミノ酸組成(重量%)
【0038】本発明に用いられる粉体としては、通常化
粧料に用いられるものであれば特に制限されない。ま
た、今後開発される化粧料用の粉体にも適用可能であ
る。
【0039】例えば、体質顔料としては、マイカ、セリ
サイト、タルク、カオリン、合成マイカ、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ア
ルミニウム、リン酸カルシウム、無水ケイ酸、アルミ
ナ、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリ
ウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アル
ミン酸マグネシウム、チツ化ホウ素等が、白色顔料とし
ては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム等が、無機
の着色顔料としては、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、
酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青、等が、パール
顔料としては、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、魚鱗
箔等が、有機樹脂粉末としては、ナイロン粉末、ポリエ
チレン粉末、ポリウレタン粉末、ポリスチレンパウダ
ー、メチルメタアクリレート、シリコーンパウダー、テ
フロンパウダー、セルロースパウダー、ポリビニルピロ
リドンパウダー等が、その他の粉体としては、有機顔料
であるタール色素、アルミニウムパウダー、ステンレス
パウダー等が挙げられる。
【0040】また、使用される粉体の形態としても複数
の混合物、複合体、付着物等通常化粧料に配合する形
態、方法として知られている方法を利用することができ
る。例えば、必要に応じてこれらの粉体を複合化または
ドープ化したものを用いることができる。例としては、
ベンガラ等の無機着色顔料を無水ケイ酸で被覆した粉
体、ナイロンを白色顔料で被覆した粉体、体質顔料を微
粒子白色顔料で被覆した粉体等が挙げられる。
【0041】化粧料に使用する粉体の種類、含有量につ
いては化粧料の種類や目的、形態等により適宜選択さ
れ、例えば上記例示の粉体の1種以上を選択されるが今
後開発される優れた粉体の使用も当然に可能である。そ
の種類、使用量、使用方法については化粧料に使用可能
な粉体の使用法として知られている方法、更には今後開
発される方法を利用して実施することができる。
【0042】本発明において、上記粉体に被覆されるア
シル化アミノ酸の量は粉体の粒子径や比表面積、粉体の
表面性状等により異なるが、粉体に対して0.1〜30
重量%程度であり、特に好ましくは1.0〜10重量%
程度である。0.1%より少ない量で被覆すると良好な
感触が得られず、30%より多い量で被覆しても滑らか
な感触や皮膚や毛髪へのなじみの向上は観られないばか
りか不経済である。
【0043】これらの粉体をアシル化アミノ酸で被覆す
る場合公知の方法を使用すればよい。例えば、アシル化
アミノ酸の水溶性塩を水に溶解し、これに粉体を加え良
く分散させる。この分散液を撹袢しながらMg、Ca、
Co、Zn、Ba、Zr、Al、Ti等の塩を含有する
多価金属イオン水溶液を滴下することで被覆される。こ
れを脱水、ろ過、洗浄後乾燥する。また、水に不溶性の
アシル化アミノ酸塩は酢酸エチル等の適当な溶媒等に溶
解して粉体と混合し、乾燥することにより被覆粉体を得
ることが可能である。しかしながら、本発明はこのよう
な被覆方法に限定されるものではない。
【0044】このようにして得られる被覆粉体の化粧料
への配合量は化粧料の性質に応じて任意に選択される
が、全組成中に0.01〜100重量%である。これら
の被覆粉体は必要に応じて1種または2種以上を配合す
ることができる。
【0045】本発明の化粧料には、そこに配合使用され
る粉体の少なくとも一部について本発明の被覆粉体が施
されておればよいが、その配合割合が多い程好ましい。
粉体の内効果の面では少なくとも10%以上、好ましく
は50%以上配合することが好ましい。
【0046】本発明のアシル化アミノ酸混合物で被覆し
た粉体を配合する化粧料としては、パウダーファンデー
ション、リキッドファンデーション、油性ファンデーシ
ョン、スティックファンデーション、プレストパウダ
ー、フェイスパウダー、口紅、リップグロス、頬紅、ア
イシャドウ、アイブロウ、アイライナー、マスカラ、水
性ネイルエナメル、油性ネイルエナメル、乳化型ネイル
エナメル、エナメルトップコート、エナメルベースコー
ト、等の仕上用化粧品、エモリエントクリーム、コール
ドクリーム、美白クリーム、乳液、化粧水、美容液、カ
ーマインローション、液状洗顔料、洗顔フォーム、洗顔
クリーム、洗顔パウダー、メイククレンジング、ボディ
グロス、等の皮膚用化粧品、ヘアーグロス、ヘアクリー
ム、ヘアーシャンプー、ヘアリンス、ヘアカラー、ヘア
ブラッシング剤、等の頭髪用化粧品、その他として日焼
け止め又は日焼けクリームや乳液、石鹸、浴用剤、香水
等を挙げることができる。
【0047】本発明に使用する少なくとも14種のアシ
ル化アミノ酸(塩の形態を含む。)含有混合物で被覆し
た粉体を配合する化粧料には、発明の効果を損なわない
範囲で、前記したように通常の化粧料等に用いられる顔
料分散剤、油剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、防腐剤、
酸化防止剤、皮膜形成剤、保湿剤、増粘剤、染料、顔
料、香料等を適宜配合することができる。
【0048】
【作用】本発明において、アシル化アミノ酸混合物で被
覆した粉体が、非常に滑らかな感触を有し、肌や毛髪へ
のなじみ(生体適合性)に優れている理由としては、次
のようなことが考えられる。
【0049】第一に、アミノ酸は生物体のタンパク質を
構成する基本的な成分であり、そのタンパク質はアミノ
酸の数百の重合体であるポリペプチドよりも更に大きい
数千から数万の重合体よりなる多様な立体構造を持つ化
合物である。これらタンパク質やポリペプチドは約20
種類のアミノ酸から構成されており生物体に対する安全
性や適合性が非常に高い為、化粧料に配合される成分と
しては好適である。しかし、タンパク質は生物体に対し
て免疫活性があること、立体構造を有する為感触的に硬
い化合物であること等により化粧料にはアミノ酸やポリ
ペプチドが多用されている。
【0050】アミノ酸は、その重合度が大きくなると皮
膜形成能(造膜性)が高くなる一方で、肌や毛髪への親
和性や収着性は低くなってしまうと考えられる。言い換
えれば、単独のアミノ酸(重合していないアミノ酸)は
肌や毛髪への親和性が最大である。その為に、アミノ酸
は皮膚の治療効果や毛髪の損傷修復効果があると言われ
ている。
【0051】第二に、アミノ酸を炭素数8〜22の飽和
または不飽和の、アルキル基(アルケニル等炭素−炭素
不飽和結合を含んでいてもよい。)または脂環構造の炭
化水素基でアシル化することの利点は、高級脂肪酸の特
徴である滑らかですべりの良い感触を得る為である。ア
ミノ酸はその分子中に多様な官能基(−COO-、−NH
3 +、OH-)を有し水分子が吸着する為保水力がある。そ
して、一般にアミノ酸は親水性のものよりも親油性のも
のの方が肌や毛髪への親和性が良いと言われている。こ
の為に、高級脂肪酸等でアシル化することで親油性を持
たせ肌や毛髪への親和性を高めている。即ち、N−アシ
ル化アミノ酸は肌や毛髪が必要とする水分や油分を同時
に補給することが可能となる為、生体への適合性に優れ
ている理由の一つと考えられる。
【0052】アミノ酸の重合度が大きくなればなるほど
ポリペプチドの特性であるベトツキ感や硬さがでてしま
いアシル化することによる感触の良さが失われてしまう
と考えられる。即ち、最高の感触を得るにはポリペプチ
ドではなくアミノ酸をアシル化したものでなければなら
ないと考えている。アシル基の炭素数が8未満では皮膚
刺激があり滑らかな感触も弱く、また、炭素数が22よ
り大きいと感触が重く滑らかさが無くなってしまうの
で、何れも好ましくない。
【0053】第三に生体を構成するアミノ酸は約20種
類から成り、その分類としてはグリシンやアラニン等の
アルキルアミノ酸、セリン等のオキシアミノ酸、リジン
やアルギニン等の塩基性アミノ酸、グルタミン酸やアス
パラギン酸等の酸性アミノ酸、チロシン等の芳香族アミ
ノ酸などである。シルクやパール等動物、そして小麦や
大豆等植物に由来するタンパク質の少なくとも1種を全
加水分解して得られるアミノ酸は前記14種類以上を含
み、これらのアミノ酸は全て生体を構成するアミノ酸と
同じである。アミノ酸の生物体への親和性はこれらの種
々のアミノ酸が複雑に作用しており、単独または数種類
のアミノ酸の混合物では良好な親和性は得られない。こ
れらの種々のアミノ酸のアシル化された混合物であるこ
とが滑らかな感触と肌や毛髪へのなじみ(生体適合性)
という点で最高のパフォーマンスを発揮することができ
るものと考えている。
【0054】また、本発明に使用する14種以上のアミ
ノ酸については、合成法、発酵法、抽出法等何れによっ
て得られるアミノ酸についても使用可能であり、それぞ
れ単独のアミノ酸をアシル化して混合したもので粉体を
被覆しても同様の効果が得られ、これらの方法も本発明
に含まれる。しかしながら、このような方法は将来的に
は期待されるが現行の製造技術によれば価格的にはかな
り高いものになり経済的には現在では好ましくない。
【0055】上述の表1に示した様にシルク、パール等
動物、または小麦、大豆等植物に由来するタンパク質を
全加水分解して得られる種々のアミノ酸は、その由来す
る原料によりアミノ酸組成比は異なるのが普通である。
本発明者等の実験によればアルキルアミノ酸であるグリ
シンやアラニンとオキシアミノ酸であるセリンの3種類
のアミノ酸が全アミノ酸組成中に多い程肌や毛髪へのな
じみが良い傾向にある。
【0056】化粧料において、感触とは使用感という評
価項目の一部であり肌へ塗布する際に皮膚へのひっかか
りやざらつきが無く、滑らかにのびることは非常に重要
である。肌へのひっかかりやざらつき感は物理刺激と言
われ肌あれや炎症の原因となる。また、なじみとは化粧
仕上りの項目に分類され肌への負担が軽く、付け心地が
良く、安全性が高いことで達成される。即ち、非常に滑
らかな感触を有し、肌や毛髪へのなじみ(生体適合性)
に優れた粉体を得る為には、シルクやパール等の動物、
小麦、大豆等の植物に由来するタンパク質を全加水分解
して得られる少なくとも14種類のアミノ酸を含有する
アミノ酸をアシル化したアシル化アミノ酸の混合物(そ
れらの多価金属塩等の塩の形態を含む。)で被覆するこ
とが重要である。
【0057】以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明
を詳細に説明する。また、これらは本発明を何ら限定す
るものではない。尚、表中の配合組成において特に説明
が無い場合は、数値は重量部を表す。
【0058】[実施例1−1](被覆粉体の製造−1) セリサイト100重量部及び精製水1000重量部に、
N−ラウロイルシルクアミノ酸Na水溶液(PHYTO
COS社、仏国)を固形分で5重量部加え撹袢しなが
ら、これに1N−塩化アルミニウム水溶液を滴下する。
PH値を4.0に調整した状態で60分間撹袢した後、
ろ過、水洗し115℃で12時間乾燥後粉砕してN−ラ
ウロイルシルクアミノ酸アルミニウム被覆セリサイト
(出発物質のセリサイトに対して被覆量5重量%)を得
た。
【0059】尚、N−ラウロイルシルクアミノ酸Na水
溶液の代わりに、グリシン、L−アラニン、L−バリ
ン、L−ロイシン、L−イソロイシン、L−フェニルア
ラニン、L−プロリン、L−スレオニン、L−セリン、
L−アルギニン、L−ヒスチジン、L−リジン、L−ア
スパラギン酸及びL−グルタミン酸の14種アミノ酸の
みについて上記シルクアミノ酸と同一組成(前記表1を
参照。)とする14種アミノ酸N−ラウロイルアミノ酸
Na水溶液(14種アミノ酸について、上記N−ラウロ
イルシルクアミノ酸Na水溶液と同一組成、同一濃度)
を調製し、それ以外は何ら変更するすることなく上記同
様の処理を行い、同様にN−ラウロイル−14種アミノ
酸アルミニウム被覆セリサイト(出発物質のセリサイト
に対して被覆量5重量%)を得た。この被覆粉体は、上
記のシルクアミノ酸の場合による被覆セリサイトと比較
して、後述の評価等ではほぼ同等の品質を示している。
【0060】[実施例1−2](被覆粉体の製造−2) 実施例1−1においてセリサイトをタルクに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例1−1と同様の処理
を行い、N−ラウロイルシルクアミノ酸アルミニウム被
覆タルクを得た。
【0061】[実施例1−3](被覆粉体の製造−3) 実施例1−1においてセリサイトをマイカに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例1−1と同様の処理
を行い、N−ラウロイルシルクアミノ酸アルミニウム被
覆マイカを得た。
【0062】[実施例1−4](被覆粉体の製造−4) 実施例1−1においてセリサイトを二酸化チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例1−1と同様
の処理を行い、N−ラウロイルシルクアミノ酸アルミニ
ウム被覆二酸化チタンを得た。
【0063】[実施例1−5](被覆粉体の製造−5) 実施例1−1においてセリサイトを黄酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例1−1と同様の処
理を行い、N−ラウロイルシルクアミノ酸アルミニウム
被覆黄酸化鉄を得た。
【0064】[実施例1−6](被覆粉体の製造−6) 実施例1−1においてセリサイトをベンガラに代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例1−1と同様の処
理を行い、N−ラウロイルシルクアミノ酸アルミニウム
被覆ベンガラを得た。
【0065】[実施例1−7](被覆粉体の製造−7) 実施例1−1においてセリサイトを黒酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例1−1と同様の処
理を行い、N−ラウロイルシルクアミノ酸アルミニウム
被覆黒酸化鉄を得た。
【0066】[実施例1−8](被覆粉体の製造−8) 実施例1−1においてセリサイトを雲母チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例1−1と同様
の処理を行い、N−ラウロイルシルクアミノ酸アルミニ
ウム被覆雲母チタンを得た。
【0067】[実施例1−9](被覆粉体の製造−9) 実施例1−1においてセリサイトをシリカビーズに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例1−1と同様
の処理を行い、N−ラウロイルシルクアミノ酸アルミニ
ウム被覆シリカビーズを得た。
【0068】[実施例2−1](被覆粉体の製造−1
0) セリサイト100重量部及び精製水1000重量部に、
ペースト状のN−カプロイルシルクアミノ酸(PHYT
OCOS社)を5重量部加え撹袢して溶解して、1N−
水酸化ナトリウム水溶液を滴下して中和する。この液に
1N−硫酸マグネシウム水溶液を滴下してPH値を4.
0に調整した状態で60分間撹袢した後、ろ過、水洗し
115℃で12時間乾燥後粉砕してN−カプロイルシル
クアミノ酸マグネシウム被覆セリサイトを得た。
【0069】[実施例2−2](被覆粉体の製造−1
1) 実施例2−1においてセリサイトをタルクに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例2−1と同様の処理
を行い、N−カプロイルシルクアミノ酸マグネシウム被
覆タルクを得た。
【0070】[実施例2−3](被覆粉体の製造−1
2) 実施例2−1においてセリサイトをマイカに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例2−1と同様の処理
を行い、N−カプロイルシルクアミノ酸マグネシウム被
覆マイカを得た。
【0071】[実施例2−4](被覆粉体の製造−1
3) 実施例2−1においてセリサイトを二酸化チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例2−1と同様
の処理を行い、N−カプロイルシルクアミノ酸マグネシ
ウム被覆二酸化チタンを得た。
【0072】[実施例2−5](被覆粉体の製造−1
4) 実施例2−1においてセリサイトを黄酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例2−1と同様の処
理を行い、N−カプロイルシルクアミノ酸マグネシウム
被覆黄酸化鉄を得た。
【0073】[実施例2−6](被覆粉体の製造−1
5) 実施例2−1においてセリサイトをベンガラに代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例2−1と同様の処
理を行い、N−カプロイルシルクアミノ酸マグネシウム
被覆ベンガラを得た。
【0074】[実施例2−7](被覆粉体の製造−1
6) 実施例2−1においてセリサイトを黒酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例2−1と同様の処
理を行い、N−カプロイルシルクアミノ酸マグネシウム
被覆黒酸化鉄を得た。
【0075】[実施例2−8](被覆粉体の製造−1
7) 実施例2−1においてセリサイトを雲母チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例2−1と同様
の処理を行い、N−カプロイルシルクアミノ酸マグネシ
ウム被覆雲母チタンを得た。
【0076】[実施例2−9](被覆粉体の製造−1
8) 実施例2−1においてセリサイトをシリカビーズに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例2−1と同様
の処理を行い、N−カプロイルシルクアミノ酸マグネシ
ウム被覆シリカビーズを得た。
【0077】[実施例3−1](被覆粉体の製造−1
9) セリサイト100重量部及び精製水1000重量部に、
粉末状のN−パルミトイルシルクアミノ酸(PHYTO
COS社)を固形分で5重量部加え60℃に加熱して、
1N−ナトリウム水溶液を滴下して中和する。この液
に、1N−硫酸亜鉛水溶液を滴下してPH値を4.0に
調整した状態で60分間撹袢した後、ろ過、水洗し11
5℃で12時間乾燥後粉砕してN−パルミトイルシルク
アミノ酸亜鉛被覆セリサイトを得た。
【0078】[実施例3−2](被覆粉体の製造−2
0) 実施例3−1においてセリサイトをタルクに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例3−1と同様の処理
を行い、N−パルミトイルシルクアミノ酸亜鉛被覆タル
クを得た。
【0079】[実施例3−3](被覆粉体の製造−2
1) 実施例3−1においてセリサイトをマイカに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例3−1と同様の処理
を行い、N−パルミトイルシルクアミノ酸亜鉛被覆マイ
カを得た。
【0080】[実施例3−4](被覆粉体の製造−2
2) 実施例3−1においてセリサイトを二酸化チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例3−1と同様
の処理を行い、N−パルミトイルシルクアミノ酸亜鉛被
覆二酸化チタンを得た。
【0081】[実施例3−5](被覆粉体の製造−2
3) 実施例3−1においてセリサイトを黄酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例3−1と同様の処
理を行い、N−パルミトイルシルクアミノ酸亜鉛被覆黄
酸化鉄を得た。
【0082】[実施例3−6](被覆粉体の製造−2
4) 実施例3−1においてセリサイトをベンガラに代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例3−1と同様の処
理を行い、N−パルミトイルシルクアミノ酸亜鉛被覆ベ
ンガラを得た。
【0083】[実施例3−7](被覆粉体の製造−2
5) 実施例3−1においてセリサイトを黒酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例3−1と同様の処
理を行い、N−パルミトイルシルクアミノ酸亜鉛被覆黒
酸化鉄を得た。
【0084】[実施例3−8](被覆粉体の製造−2
6) 実施例3−1においてセリサイトを雲母チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例3−1と同様
の処理を行い、N−パルミトイルシルクアミノ酸亜鉛被
覆雲母チタンを得た。
【0085】[実施例3−9](被覆粉体の製造−2
7) 実施例3−1においてセリサイトをシリカビーズに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例3−1と同様
の処理を行い、N−パルミトイルシルクアミノ酸亜鉛被
覆シリカビーズを得た。
【0086】[実施例4−1](被覆粉体の製造−2
8) セリサイト100重量部及び精製水1000重量部に、
粉末状のN−パルミトイルパールアミノ酸を固形分で5
重量部加え60℃に加熱して、1N−水酸化ナトリウム
水溶液を滴下して中和する。この液に1N−硫酸アルミ
ニウム水溶液を滴下してPH値を4.0に調整した状態
で60分間撹袢した後、ろ過、水洗し115℃で12時
間乾燥後粉砕してN−パルミトイルパールアミノ酸アル
ミニウム被覆セリサイトを得た。
【0087】[実施例4−2](被覆粉体の製造−2
9) 実施例4−1においてセリサイトをタルクに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例4−1と同様の処理
を行い、N−パルミトイルパールアミノ酸アルミニウム
被覆タルクを得た。
【0088】[実施例4−3](被覆粉体の製造−3
0) 実施例4−1においてセリサイトをマイカに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例4−1と同様の処理
を行い、N−パルミトイルパールアミノ酸アルミニウム
被覆マイカを得た。
【0089】[実施例4−4](被覆粉体の製造−3
1) 実施例4−1においてセリサイトを二酸化チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例4−1と同様
の処理を行い、N−パルミトイルパールアミノ酸アルミ
ニウム被覆二酸化チタンを得た。
【0090】[実施例4−5](被覆粉体の製造−3
2) 実施例4−1においてセリサイトを黄酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例4−1と同様の処
理を行い、N−パルミトイルパールアミノ酸アルミニウ
ム被覆黄酸化鉄を得た。
【0091】[実施例4−6](被覆粉体の製造−3
3) 実施例4−1においてセリサイトをベンガラに代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例4−1と同様の処
理を行い、N−パルミトイルパールアミノ酸アルミニウ
ム被覆ベンガラを得た。
【0092】[実施例4−7](被覆粉体の製造−3
4) 実施例4−1においてセリサイトを黒酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例4−1と同様の処
理を行い、N−パルミトイルパールアミノ酸アルミニウ
ム被覆黒酸化鉄を得た。
【0093】[実施例4−8](被覆粉体の製造−3
5) 実施例4−1においてセリサイトを雲母チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例4−1と同様
の処理を行い、N−パルミトイルパールアミノ酸アルミ
ニウム被覆雲母チタンを得た。
【0094】[実施例4−9](被覆粉体の製造−3
6) 実施例4−1においてセリサイトをシリカビーズにに代
えて、それ以外何ら変更することなく実施例4−1と同
様の処理を行い、N−パルミトイルパールアミノ酸アル
ミニウム被覆シリカビーズを得た。
【0095】[実施例5−1](被覆粉体の製造−3
7) セリサイト100重量部及び精製水1000重量部に、
粉末状のN−パルミトイル大豆アミノ酸を固形分で5重
量部加え60℃に加熱して、1N−水酸化ナトリウム水
溶液を滴下して中和する。この液に1N−塩化アルミニ
ウム水溶液を滴下してPH値を4.0に調整した状態で
60分間撹袢した後、ろ過、水洗し115℃で12時間
乾燥後粉砕してN−パルミトイル大豆アミノ酸アルミニ
ウム被覆セリサイトを得た。
【0096】[実施例5−2](被覆粉体の製造−3
8) 実施例5−1においてセリサイトをタルクに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例5−1と同様の処理
を行い、N−パルミトイル大豆アミノ酸アルミニウム被
覆タルクを得た。
【0097】[実施例5−3](被覆粉体の製造−3
9) 実施例5−1においてセリサイトをマイカに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例5−1と同様の処理
を行い、N−パルミトイル大豆アミノ酸アルミニウム被
覆マイカを得た。
【0098】[実施例5−4](被覆粉体の製造−4
0) 実施例5−1においてセリサイトを二酸化チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例5−1と同様
の処理を行い、N−パルミトイル大豆アミノ酸アルミニ
ウム被覆二酸化チタンを得た。
【0099】[実施例5−5](被覆粉体の製造−4
1) 実施例5−1においてセリサイトを黄酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例5−1と同様の処
理を行い、N−パルミトイル大豆アミノ酸アルミニウム
被覆黄酸化鉄を得た。
【0100】[実施例5−6](被覆粉体の製造−4
2) 実施例5−1においてセリサイトをベンガラに代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例5−1と同様の処
理を行い、N−パルミトイル大豆アミノ酸アルミニウム
被覆ベンガラを得た。
【0101】[実施例5−7](被覆粉体の製造−4
3) 実施例5−1においてセリサイトを黒酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例5−1と同様の処
理を行い、N−パルミトイル大豆アミノ酸アルミニウム
被覆黒酸化鉄を得た。
【0102】[実施例5−8](被覆粉体の製造−4
4) 実施例5−1においてセリサイトを雲母チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例5−1と同様
の処理を行い、N−パルミトイル大豆アミノ酸アルミニ
ウム被覆雲母チタンを得た。
【0103】[実施例5−9](被覆粉体の製造−4
5) 実施例5−1においてセリサイトをシリカビーズに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例5−1と同様
の処理を行い、N−パルミトイル大豆アミノ酸アルミニ
ウム被覆シリカビーズを得た。
【0104】[実施例6−1](被覆粉体の製造−4
6) セリサイト100重量部及び製水1000重量部に、粉
末状のN−ラウロイル小麦アミノ酸カリウム塩(アミノ
フォーム W、クロダジャパン)を固形分で5重量部加
え60℃に加熱して、攪拌しながらこの液に1N−酢酸
亜鉛水溶液を滴下してPH値を4.0に調整した状態で
60分間撹袢した。ろ過、水洗し115℃で12時間乾
燥後粉砕してN−ラウロイル小麦アミノ酸亜鉛被覆セリ
サイトを得た。
【0105】[実施例6−2](被覆粉体の製造−4
7) 実施例6−1においてセリサイトをタルクに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例6−1と同様の処理
を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸亜鉛被覆タルクを
得た。
【0106】[実施例6−3](被覆粉体の製造−4
8) 実施例6−1においてセリサイトをマイカに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例6−1と同様の処理
を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸亜鉛被覆マイカを
得た。
【0107】[実施例6−4](被覆粉体の製造−4
9) 実施例6−1においてセリサイトを二酸化チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例6−1と同様
の処理を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸亜鉛被覆二
酸化チタンを得た。
【0108】[実施例6−5](被覆粉体の製造−5
0) 実施例6−1においてセリサイトを黄酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例6−1と同様の処
理を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸亜鉛被覆黄酸化
鉄を得た。
【0109】[実施例6−6](被覆粉体の製造−5
1) 実施例6−1においてセリサイトをベンガラに代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例6−1と同様の処
理を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸亜鉛被覆ベンガ
ラを得た。
【0110】[実施例6−7](被覆粉体の製造−5
2) 実施例6−1においてセリサイトを黒酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例6−1と同様の処
理を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸亜鉛被覆黒酸化
鉄を得た。
【0111】[実施例6−8](被覆粉体の製造−5
3) 実施例6−1においてセリサイトを雲母チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例6−1と同様
の処理を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸亜鉛被覆雲
母チタンを得た。
【0112】[実施例6−9](被覆粉体の製造−5
4) 実施例6−1においてセリサイトをシリカビーズに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例6−1と同様
の処理を行い、N−ラウロイルシルクアミノ酸亜鉛被覆
シリカビーズを得た。
【0113】[実施例7−1](被覆粉体の製造−5
5) セリサイト100重量部及び精製水1000重量部に、
粉末状のN−ラウロイル小麦アミノ酸とN−ステアロイ
ル大豆アミノ酸を固形分で各々2.5重量部加え60℃
に加熱して、1N−水酸化ナトリウム水溶液を滴下して
中和する。この液に1N−酢酸カルシウム水溶液を滴下
してPH値を4.0に調整した状態で60分間撹袢した
後、ろ過、水洗し115℃で12時間乾燥後粉砕してN
−ラウロイル小麦アミノ酸カルシウムとN−ステアロイ
ル大豆アミノ酸カルシウム被覆セリサイトを得た。
【0114】[実施例7−2](被覆粉体の製造−5
6) 実施例7−1においてセリサイトをタルクに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例7−1と同様の処理
を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸カルシウムとN−
ステアロイル大豆アミノ酸カルシウム被覆タルクを得
た。
【0115】[実施例7−3](被覆粉体の製造−5
7) 実施例7−1においてセリサイトをマイカに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく実施例7−1と同様の処理
を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸カルシウムとN−
ステアロイル大豆アミノ酸カルシウム被覆マイカを得
た。
【0116】[実施例7−4](被覆粉体の製造−5
8) 実施例7−1においてセリサイトを二酸化チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例7−1と同様
の処理を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸カルシウム
とN−ステアロイル大豆アミノ酸カルシウム被覆二酸化
チタンを得た。
【0117】[実施例7−5](被覆粉体の製造−5
9) 実施例7−1においてセリサイトを黄酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例7−1と同様の処
理を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸カルシウムとN
−ステアロイル大豆アミノ酸カルシウム被覆黄酸化鉄を
得た。
【0118】[実施例7−6](被覆粉体の製造−6
0) 実施例7−1においてセリサイトをベンガラに代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例7−1と同様の処
理を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸カルシウムとN
−ステアロイル大豆アミノ酸カルシウム被覆ベンガラを
得た。
【0119】[実施例7−7](被覆粉体の製造−6
1) 実施例7−1においてセリサイトを黒酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく実施例7−1と同様の処
理を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸カルシウムとN
−ステアロイル大豆アミノ酸カルシウム被覆黒酸化鉄を
得た。
【0120】[実施例7−8](被覆粉体の製造−6
2) 実施例7−1においてセリサイトを雲母チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例7−1と同様
の処理を行い、N−ラウロイル小麦アミノ酸カルシウム
とN−ステアロイル大豆アミノ酸カルシウム被覆雲母チ
タンを得た。
【0121】[実施例7−9](被覆粉体の製造−6
3) 実施例7−1においてセリサイトをシリカビーズに代え
て、それ以外何ら変更することなく実施例7−1と同様
の処理を行い、N−ラウロイルシルクアミノ酸カルシウ
ムとN−ステアロイル大豆アミノ酸カルシウム被覆シリ
カビーズを得た。
【0122】尚、前記実施例1−2から7−9までに得
られた被覆粉体の全てについて、被覆量は出発物質の粉
体に対し5重量%であった。また、比較例1−1以降に
示される表面被覆量の重量%値は全て、出発物質の粉体
に対する比率で表されている。
【0123】[比較例1−1](被覆粉体の製造−6
4) 特公平1−50202号公報記載の実施例1.の(イ)
記載の方法でセリサイトを表面処理しN−ミリストイル
−L−グルタミン酸アルミニウム処理セリサイト(表面
被覆量5重量%)を得た。
【0124】[比較例1−2](被覆粉体の製造−6
5) 比較例1−1においてセリサイトをタルクに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく比較例1−1と同様の処理
を行い、N−ミリストイル−L−グルタミン酸アルミニ
ウム処理タルク(表面被覆量5重量%)を得た。
【0125】[比較例1−3](被覆粉体の製造−6
6) 比較例1−1においてセリサイトをマイカに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく比較例1−1と同様の処理
を行い、N−ミリストイル−L−グルタミン酸アルミニ
ウム処理マイカ(表面被覆量5重量%)を得た。
【0126】[比較例1−4](被覆粉体の製造−6
7) 比較例1−1においてセリサイトを二酸化チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例1−1と同様
の処理を行い、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ア
ルミニウム処理二酸化チタン(表面被覆量5重量%)を
得た。
【0127】[比較例1−5](被覆粉体の製造−6
8) 比較例1−1においてセリサイトを黄酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例1−1と同様の処
理を行い、N−ミリストイル−L−グルタミン酸アルミ
ニウム処理黄酸化鉄(表面被覆量5重量%)を得た。
【0128】[比較例1−6](被覆粉体の製造−6
9) 比較例1−1においてセリサイトをベンガラに代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例1−1と同様の処
理を行い、N−ミリストイル−L−グルタミン酸アルミ
ニウム処理ベンガラ(表面被覆量5重量%)を得た。
【0129】[比較例1−7](被覆粉体の製造−7
0) 比較例1−1においてセリサイトを黒酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例1−1と同様の処
理を行い、N−ミリストイル−L−グルタミン酸アルミ
ニウム処理黒酸化鉄(表面被覆量5重量%)を得た。
【0130】[比較例1−8](被覆粉体の製造−7
1) 比較例1−1においてセリサイトを雲母チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例1−1と同様
の処理を行い、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ア
ルミニウム処理雲母チタン(表面被覆量5重量%)を得
た。
【0131】[比較例1−9](被覆粉体の製造−7
2) 比較例1−1においてセリサイトをシリカビーズに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例1−1と同様
の処理を行い、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ア
ルミニウム処理シリカビーズ(表面被覆量5重量%)を
得た。
【0132】[比較例2−1](被覆粉体の製造−7
3) 特開昭61−7207号公報記載の実施例2記載の方法
でセリサイトを表面処理しN−ラウロイルリジンで処理
されたセリサイト(表面被覆量5重量%)を得た。
【0133】[比較例2−2](被覆粉体の製造−7
4) 比較例2−1においてセリサイトをタルクに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく比較例2−1と同様の処理
を行い、N−ラウロイルリジンで処理タルク(表面被覆
量5重量%)を得た。
【0134】[比較例2−3](被覆粉体の製造−7
5) 比較例2−1においてセリサイトをマイカに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく比較例2−1と同様の処理
を行い、N−ラウロイルリジンで処理マイカ(表面被覆
量5重量%)を得た。
【0135】[比較例2−4](被覆粉体の製造−7
6) 比較例2−1においてセリサイトを二酸化チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例2−1と同様
の処理を行い、N−ラウロイルリジンで処理二酸化チタ
ン(表面被覆量5重量%)を得た。
【0136】[比較例2−5](被覆粉体の製造−7
7) 比較例2−1においてセリサイトを黄酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例2−1と同様の処
理を行い、N−ラウロイルリジンで処理黄酸化鉄(表面
被覆量5重量%)を得た。
【0137】[比較例2−6](被覆粉体の製造−7
8) 比較例2−1においてセリサイトをベンガラに代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例2−1と同様の処
理を行い、N−ラウロイルリジンで処理ベンガラ(表面
被覆量5重量%)を得た。
【0138】[比較例2−7](被覆粉体の製造−7
9) 比較例2−1においてセリサイトを黒酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例2−1と同様の処
理を行い、N−ラウロイルリジンで処理黒酸化鉄(表面
被覆量5重量%)を得た。
【0139】[比較例2−8](被覆粉体の製造−8
0) 比較例2−1においてセリサイトを雲母チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例2−1と同様
の処理を行い、N−ラウロイルリジンで処理雲母チタン
(表面被覆量5重量%)を得た。
【0140】[比較例2−9](被覆粉体の製造−8
1) 比較例2−1においてセリサイトをシリカビーズに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例2−1と同様
の処理を行い、N−ラウロイルリジンで処理シリカビー
ズ(表面被覆量5重量%)を得た。
【0141】[比較例3−1](被覆粉体の製造−8
2) 特開平9−328413号公報の実施例1.記載の方法
でセリサイトを表面処理しラウロイル加水分解シルクペ
プタイドで処理セリサイト(表面被覆量5重量%)を得
た。
【0142】[比較例3−2](被覆粉体の製造−8
3) 比較例3−1においてセリサイトをタルクに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく比較例3−1と同様の処理
を行い、ラウロイル加水分解シルクペプタイドで処理タ
ルク(表面被覆量5重量%)を得た。
【0143】[比較例3−3](被覆粉体の製造−8
4) 比較例3−1においてセリサイトをマイカに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく比較例3−1と同様の処理
を行い、ラウロイル加水分解シルクペプタイドで処理マ
イカ(表面被覆量5重量%)を得た。
【0144】[比較例3−4](被覆粉体の製造−8
5) 比較例3−1においてセリサイトを二酸化チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例3−1と同様
の処理を行い、ラウロイル加水分解シルクペプタイドで
処理二酸化チタン(表面被覆量5重量%)を得た。
【0145】[比較例3−5](被覆粉体の製造−8
6) 比較例3−1においてセリサイトを黄酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例3−1と同様の処
理を行い、ラウロイル加水分解シルクペプタイドで処理
黄酸化鉄(表面被覆量5重量%)を得た。
【0146】[比較例3−6](被覆粉体の製造−8
7) 比較例3−1においてセリサイトをベンガラに代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例3−1と同様の処
理を行い、ラウロイル加水分解シルクペプタイドで処理
ベンガラ(表面被覆量5重量%)を得た。
【0147】[比較例3−7](被覆粉体の製造−8
8) 比較例3−1においてセリサイトを黒酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例3−1と同様の処
理を行い、ラウロイル加水分解シルクペプタイドで処理
黒酸化鉄(表面被覆量5重量%)を得た。
【0148】[比較例3−8](被覆粉体の製造−8
9) 比較例3−1においてセリサイトを雲母チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例3−1と同様
の処理を行い、ラウロイル加水分解シルクペプタイドで
処理雲母チタン(表面被覆量5重量%)を得た。
【0149】[比較例3−9](被覆粉体の製造−9
0) 比較例3−1においてセリサイトをシリカビーズに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例3−1と同様
の処理を行い、ラウロイル加水分解シルクペプタイドで
処理シリカビーズ(表面被覆量5重量%)を得た。
【0150】[比較例4−1](被覆粉体の製造−9
1) 特開平10−226626号公報の実施例3.記載の方
法でセリサイトを表面処理しセリシン被覆セリサイト
(表面被覆量5重量%)を得た。
【0151】[比較例4−2](被覆粉体の製造−9
2) 比較例4−1においてセリサイトをタルクに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく比較例4−1と同様の処理
を行い、セリシン被覆タルク(表面被覆量5重量%)を
得た。
【0152】[比較例4−3](被覆粉体の製造−9
3) 比較例4−1においてセリサイトをマイカに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく比較例4−1と同様の処理
を行い、セリシン被覆マイカ(表面被覆量5重量%)を
得た。
【0153】[比較例4−4](被覆粉体の製造−9
4) 比較例4−1においてセリサイトを二酸化チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例4−1と同様
の処理を行い、セリシン被覆二酸化チタン(表面被覆量
5重量%)を得た。
【0154】[比較例4−5](被覆粉体の製造−9
5) 比較例4−1においてセリサイトを黄酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例4−1と同様の処
理を行い、セリシン被覆黄酸化鉄(表面被覆量5重量
%)を得た。
【0155】[比較例4−6](被覆粉体の製造−9
6) 比較例4−1においてセリサイトをベンガラに代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例4−1と同様の処
理を行い、セリシン被覆ベンガラ(表面被覆量5重量
%)を得た。
【0156】[比較例4−7](被覆粉体の製造−9
7) 比較例4−1においてセリサイトを黒酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例4−1と同様の処
理を行い、セリシン被覆黒酸化鉄(表面被覆量5重量
%)を得た。
【0157】[比較例4−8](被覆粉体の製造−9
8) 比較例4−1においてセリサイトを雲母チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例4−1と同様
の処理を行い、セリシン被覆雲母チタン(表面被覆量5
重量%)を得た。
【0158】[比較例4−9](被覆粉体の製造−9
9) 比較例4−1においてセリサイトをシリカビーズに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例4−1と同様
の処理を行い、セリシン被覆シリカビーズ(表面被覆量
5重量%)を得た。
【0159】[比較例5−1](被覆粉体の製造−10
0) セリサイト100重量部及び精製水1000重量部に、
特公平1−50202号公報記載のN−ステアロイル−
N−メチルアラニンナトリウムを2重量部とN―ステア
ロイル−L−グルタミン酸ジナトリウムを1.5重量
部、更に特開平3−200879号公報記載のN−ラウ
ロイル−L−アスパラギン酸モノナトリウムを1.5重
量部加え撹袢しながら、1N−硝酸アルミニウム水溶液
を滴下する。PH値を4.0に調整した状態で60分間
撹袢した後、ろ過、水洗し115℃で12時間乾燥後粉
砕してN−ステアロイル−N−メチルアラニンアルミニ
ウムとN―ステアロイル−L−グルタミン酸アルミニウ
ム更にN−ラウロイル−L−アスパラギン酸アルミニウ
ムの3種類のアシル化アミノ酸混合被覆セリサイト(表
面被覆量5重量%)を得た。
【0160】[比較例5−2](被覆粉体の製造10
1) 比較例5−1においてセリサイトをタルクに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく比較例5−1と同様の処理
を行い、N−ステアロイル−N−メチルアラニンアルミ
ニウムとN―ステアロイル−L−グルタミン酸アルミニ
ウム更にN−ラウロイル−L−アスパラギン酸アルミニ
ウムの3種類のアシル化アミノ酸混合被覆タルク(表面
被覆量5重量%)を得た。
【0161】[比較例5−3](被覆粉体の製造−10
2) 比較例5−1においてセリサイトをマイカに代えて、そ
れ以外何ら変更することなく比較例5−1と同様の処理
を行い、N−ステアロイル−N−メチルアラニンアルミ
ニウムとN―ステアロイル−L−グルタミン酸アルミニ
ウム、更にN−ラウロイル−L−アスパラギン酸アルミ
ニウムの3種類のアシル化アミノ酸混合被覆マイカ(表
面被覆量5重量%)を得た。
【0162】[比較例5−4](被覆粉体の製造−10
3) 比較例5−1においてセリサイトを二酸化チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例5−1と同様
の処理を行い、N−ステアロイル−N−メチルアラニン
アルミニウムとN―ステアロイル−L−グルタミン酸ア
ルミニウム、更にN−ラウロイル−L−アスパラギン酸
アルミニウムの3種類のアシル化アミノ酸混合被覆二酸
化チタン(表面被覆量5重量%)を得た。
【0163】[比較例5−5](被覆粉体の製造−10
4) 比較例5−1においてセリサイトを黄酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例5−1と同様の処
理を行い、N−ステアロイル−N−メチルアラニンアル
ミニウムとN―ステアロイル−L−グルタミン酸アルミ
ニウム、更にN−ラウロイル−L−アスパラギン酸アル
ミニウムの3種類のアシル化アミノ酸混合被覆黄酸化鉄
(表面被覆量5重量%)を得た。
【0164】[比較例5−6](被覆粉体の製造−10
5) 比較例5−1においてセリサイトをベンガラに代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例5−1と同様の処
理を行い、N−ステアロイル−N−メチルアラニンアル
ミニウムとN―ステアロイル−L−グルタミン酸アルミ
ニウム、更にN−ラウロイル−L−アスパラギン酸アル
ミニウムの3種類のアシル化アミノ酸混合被覆ベンガラ
(表面被覆量5重量%)を得た。
【0165】[比較例5−7](被覆粉体の製造−10
6) 比較例5−1においてセリサイトを黒酸化鉄に代えて、
それ以外何ら変更することなく比較例5−1と同様の処
理を行い、N−ステアロイル−N−メチルアラニンアル
ミニウムとN―ステアロイル−L−グルタミン酸アルミ
ニウム、更にN−ラウロイル−L−アスパラギン酸アル
ミニウムの3種類のアシル化アミノ酸混合被覆黒酸化鉄
(表面被覆量5重量%)を得た。
【0166】[比較例5−8](被覆粉体の製造−10
7) 比較例5−1においてセリサイトを雲母チタンに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例5−1と同様
の処理を行い、N−ステアロイル−N−メチルアラニン
アルミニウムとN―ステアロイル−L−グルタミン酸ア
ルミニウム、更にN−ラウロイル−L−アスパラギン酸
アルミニウムの3種類のアシル化アミノ酸混合被覆雲母
チタン(表面被覆量5重量%)を得た。
【0167】[比較例5−9](被覆粉体の製造−10
8) 比較例5−1においてセリサイトをシリカビーズに代え
て、それ以外何ら変更することなく比較例5−1と同様
の処理を行い、N−ステアロイル−N−メチルアラニン
アルミニウムとN―ステアロイル−L−グルタミン酸ア
ルミニウム、更にN−ラウロイル−L−アスパラギン酸
アルミニウムの3種類のアシル化アミノ酸混合被覆シリ
カビーズ(表面被覆量5重量%)を得た。
【0168】上記の如く得られた本発明の被覆粉体と、
従来法の処理による比較例の被覆粉体について、下記の
試験方法による評価を行った。
【0169】(粉体のすべり性試験)8cm×5cm片
のコラーゲンペーパー(出光化学社製、商品名:サプラ
ーレ)上に粉体を1mg/cm2の条件で塗布し往復動
摩擦係数測定試験器(カトーテック社製)にセットし無
塗布のコラーゲンペーパーを載せ更に50g/cm2
荷重をかけて5回の往復運動を行い動摩擦係数(MI
U)の変化をグラフで示した。尚、すべり性試験はすべ
りの差が最もでるセリサイトで行った。
【0170】粉体のすべり性試験の結果を図1に示し
た。
【0171】図1の結果から明らかな如く、本発明品の
実施例1〜7の被覆粉体は、動摩擦係数が低くすべり性
(滑らかな感触)に非常に優れている。表面を被覆して
いないセリサイト(無処理セリサイト)と比較しても同
様に優れていることが分かった。
【0172】次に、本発明の被覆粉体を非常に単純な下
記の配合の粉おしろいを製造し、それぞれについて30
名のパネラーにより、肌へのなじみについて下記の基準
に従い評価した。尚、肌へのなじみを塗布時ののびとす
べりについてまた、塗布後のしっとり感と付け心地の4
項目とした。
【0173】 (評価ホ゜イント) (判定) 非常に良い 4ホ゜イント 平均ホ゜イントが3.0以上4.0以下 ◎ 良い 3ホ゜イント 平均ホ゜イントが2.0以上3.0未満 ○ 普通 2ホ゜イント 平均ホ゜イントが1.0以上2.0未満 △ 悪い 1ホ゜イント 平均ホ゜イントが0以上1.0未満 × 非常に悪い 0ホ゜イント。
【0174】 (粉おしろい配合) 実施例1〜7または比較例1〜5のマイカ 79部 実施例1〜7または比較例1〜5のタルク 15部 スクワラン 6部
【0175】(製法)上記成分1.と2.を混合し粉砕
機を通す。これを高速ブレンダーに移し成分3.を加え
5分間混合した後、100メッシュのフルイを通し粉お
しろいを得た。パネラーによる評価結果を表2に示し
た。
【0176】30名のパネラーによる評価結果を表2に
示した。
【0177】
【表2】(肌へのなじみ試験結果)
【0178】表2の結果から明らかな如く本発明品の実
施例1〜7の被覆粉体を配合した粉おしろいは、肌への
なじみに非常に優れているものであった。
【0179】プレストパウダーの配合表を表3に示し
た。
【0180】
【表3】 *1(to 100.0):100.0に調整することを意味す
る。 *2:トリイソステアリン酸ポリグリセリル(日清製油
(株)) *3:ジメチルポリシロキサン(信越化学工業(株))。
【0181】〔製法〕(1)〜(5)をヘンシルミキサーで混
合した後、(6)〜(9)を噴霧しながら均一に混合する。こ
れをアトマイザーで粉砕した後、ふるいを通し、中皿に
圧縮成形してプレストパウダーを得た。
【0182】比較例6と7のプレストパウダーは感触が
重く粉っぽさがあるが、実施例8のプレストパウダーは
非常に滑らかな感触を有し、肌へのなじみが非常に良好
であった。
【0183】両用ファンデーションの配合表を表4に示
した。
【0184】
【表4】 *1:酸化チタン被覆セリサイト(触媒化成工業(株)) *2:ポリメチルメタアクリレート。
【0185】〔製法〕(1)〜(8)をヘンシルミキサーで混
合した後、これに(9)〜(12)の成分を均一にしたものを
加え均一に混合する。これをアトマイザーで粉砕した
後、ふるいを通し、中皿に圧縮成形して両用ファンデー
ションを得た。
【0186】比較例8と9の両用ファンデーションは感
触が重く粉っぽさがあるが、実施例9の両用ファンデー
ションは非常に滑らかな感触を有し、肌へのなじみが非
常に良好であった。
【0187】パウダーアイシャドウの配合表を表5に示
した。
【0188】
【表5】 〔製法〕雲母チタン以外の(1)〜(5)の成分をヘンシルミ
キサーで混合した後、アトマイザーで粉砕する。これに
(3)の雲母チタンを混合し(6)〜(10)の成分を均一にした
ものを加え均一に混合する。これをアトマイザーで粉砕
した後、ふるいを通し、中皿に圧縮成形してパウダーア
イシャドウを得た。
【0189】比較例10と11のパウダーアイシャドウ
は感触が重く粉っぽさがあるが、実施例10のパウダー
アイシャドウは非常に滑らかな感触を有し、肌へのなじ
みが非常に良好であった。
【0190】乳液の配合表を表6に示した。
【0191】
【表6】 〔製法〕(1)〜(6)の成分を室温にて混合した油相に(7)、
(8)を加え均一に分散する。(9)〜(12)の成分を均一に混
合溶解した水相を前記油相に徐添し、ホモミキサーで均
一分散後、乳化粒子を整え(13)を加え乳液を得た。
【0192】比較例12の乳液はのびが重く塗布後つっ
ぱり感があるが、実施例11の乳液は非常にのびが良
く、塗布後しっとり感があり肌へのなじみが非常に良好
であった。
【0193】保湿クリームの配合表を表7に示した。
【0194】
【表7】 *1:ピロリドンカルボン酸ソーダ。
【0195】〔製法〕(1)〜(6)の成分を室温にて混合し
た油相に(7)を加え均一に分散する。(8)〜(13)の成分を
均一に混合溶解した水相を前記油相に徐添し、ホモミキ
サーで均一分散後、乳化粒子を整え(14)を加え保湿クリ
ームを得た。
【0196】比較例13の保湿クリームはのびが重く塗
布後つっぱり感があるが、実施例12の保湿クリームは
非常にのびが良く、塗布後しっとり感があり肌へのなじ
みが非常に良好であった。
【0197】リキッドファンデーションの配合表を表8
に示した。
【0198】
【表8】 〔製法〕(6)〜(8)の成分をあらかじめ混合し粉砕した。
室温にて(1)〜(5)を均一に溶解混合した油相に粉砕した
(6)〜(8)を加え均一に分散する。(9)〜(13)の成分を均
一に混合溶解した水相を前記油相に徐添し、ホモミキサ
ーで均一分散後、乳化粒子を整え(14)を加えリキット゛ファンテ゛
ーションを得た。
【0199】比較例14のリキット゛ファンテ゛ーションはのびが重く
塗布後粉っぽさがあるが、実施例13のリキット゛ファンテ゛ーション
は非常にのびが良く、塗布後しっとり感があり肌へのな
じみが非常に良好であった。
【0200】固形白粉の配合表を表9に示した。
【0201】
【表9】 〔製法〕(1)〜(7)の成分を均一に混合して、粉末化粧料
基剤とする。エタノールを粉末化粧基剤に対して、55
重量%加え、均一混合する。これを中皿に充填し吸引圧
縮成形し、成形物を40℃で24時間乾燥後、固形白粉
を得た。
【0202】比較例15の固形白粉はのびが重く塗布後
粉っぽさがあるが、実施例14の固形白粉は非常にのび
が良く、塗布後の肌へのなじみが非常に良好であった。
【0203】洗顔フォームの配合表を表10に示した。
【0204】
【表10】 *1:N−ミリストイル−L−グルタミン酸カリウム
(味の素(株))。
【0205】〔製法〕(2)〜(4)の成分を混合して溶解し
た後、成分(1)を分散する。成分(6)を成分(5)に加熱溶
解した後、(1)〜(4)の成分に加え洗顔フォームを得た。
【0206】比較例16の洗顔フォームは洗顔後粉っぽ
さがあるが、実施例15の洗顔フォームは洗顔後しっと
り感があり肌へのなじみが非常に良好であった。
【0207】ボディシャンプーの配合表を表11に示し
た。
【0208】
【表11】 *1:N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸トリエタノ
ールアミン(味の素(株)) *2:2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒド
ロキシメチルイミダゾリウムベタイン(川研ファインケ
ミカル(株)) *3:ココイルジエタノイルアミド(川研ファインケミ
カル(株))。
【0209】〔製法〕(2)〜(5)の成分を混合して溶解し
た後、成分(1)を分散する。成分(6)と成分(7)に混合
し、成分(1)〜(5)に加えボディシャンプー得た。
【0210】比較例17のボディシャンプーは洗浄後つ
っぱり感があるが、実施例16の洗顔フォームは洗浄後
しっとり感があり肌へのなじみが非常に良好であった。
【0211】練り香水の配合表を表12に示した。
【0212】
【表12】
【0213】〔製法〕(4)〜(7)の成分を85℃で加熱溶解
して均一に混合する。これに(2)と(3)を加え3本ローラ
ーで分散後、真空釜に移し(1)を加え均一に分散し香料
を加え脱泡する。これを容器に流し込み急冷して練り香
水を得た。
【0214】比較例18の練り香水はのびが重く粉っぽ
さがあるが、実施例17の練り香水はのびが良く肌への
なじみが良好であった。
【0215】整髪料の配合表を表13に示した。
【0216】
【表13】 *1:パルミチン酸デキストリン(千葉製粉(株))。
【0217】〔製法〕(1)(2)(3)(9)の成分を80℃で加熱
溶解して均一に分散する。これに(4)を加え混合後、(5)
(6)を加え均一に分散混合した。この原液85部とLPG1
5部とをエアゾール容器に充填して整髪料を得た。
【0218】比較例19の整髪料は粉っぽく、なじみが
悪いが、実施例18の整髪料は髪を滑らかにしすること
が出来、毛髪へのなじみが良好であった。
【0219】次に、本発明にかかる被覆粉体の滑らかな
感触と肌や毛髪へのなじみについての化粧料での効果を
示す為に次の試験を行った。
【0220】(両用ファンデーションとリキッドファン
デーションと保湿クリーム等のすべり性試験)8cm×
5cm片のコラーゲンペーパー(出光化学社製、商品
名:サプラーレ)上に粉体を1mg/cm2の条件で塗
布し往復動摩擦係数測定試験器(カトーテック社製)に
セットし無塗布のコラーゲンペーパーを載せ更に50g
/cm2の荷重をかけて5回の往復運動を行い動摩擦係
数(MIU)の5回の平均値を求めた。測定のバラツキ
を考慮してこの操作を3回繰り返し平均値を求めた。
【0221】(整髪料のすべり性試験)スライドガラス
に髪の毛を1mm間隔で15本貼りつける。髪の毛に5
秒間整髪料をスプレーした試料を往復動摩擦係数測定試
験器(カトーテック社製)にセットし無塗布のコラーゲ
ンペーパーを載せ更に30g/cm2の荷重をかけて5
回の往復運動を行い動摩擦係数(MIU)の平均値を求
めた。測定のバラツキを考慮してこの操作を3回繰り返
し平均値を求めた。
【0222】(肌や毛髪へのなじみの試験)30名のパ
ネラーにより評価項目として塗布時ののびとすべり感と
塗布後のしっとり感と付け心地について下記の基準に従
い評価した。
【0223】 (評価ホ゜イント) (判定) 非常に良い 4ホ゜イント 平均ホ゜イントが3.0以上4.0以下 ◎ 良い 3ホ゜イント 平均ホ゜イントが2.0以上3.0未満 ○ 普通 2ホ゜イント 平均ホ゜イントが1.0以上2.0未満 △ 悪い 1ホ゜イント 平均ホ゜イントが0以上1.0未満 × 非常に悪い 0ホ゜イント。 結果を表14〜21に示した。
【0224】
【表14】両用ファンデーションの結果
【0225】
【表15】パウダーアイシャドウの結果
【0226】
【表16】乳液の結果
【0227】
【表17】保湿クリームの結果
【0228】
【表18】リキッドファンデーションの結果
【0229】
【表19】固形白粉の結果
【0230】
【表20】練り香水の結果
【0231】
【表21】整髪料の結果
【0232】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の被覆粉体
は前記14種以上の天然に存在し、天然から得られうる
アミノ酸(グリシン以外はL−体)のN−アシル体(前
記塩の形態にあるものを含む。)を少なくとも含む混合
物で処理された被覆粉体であり、化粧料に配合使用した
ときに非常に滑らかな感触を有し、肌や毛髪への付け心
地が良好で違和感のない、即ち皮膚や毛髪へのなじみ
(生体適合性)に非常に優れており、これを配合するこ
とによりこのように優れた諸性質を有する化粧料を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は粉体のすべり性試験の結果を示したもの
である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】14種の下記アミノ酸のN−アシル体(塩
    の形態も含まれる。)を少なくとも含む混合物で被覆さ
    れた粉体を含有することを特徴とする化粧料に使用可能
    な被覆粉体:グリシン、L−アラニン、L−バリン、L
    −ロイシン、L−イソロイシン、L−フェニルアラニ
    ン、L−プロリン、L−スレオニン、L−セリン、L−
    アルギニン、L−ヒスチジン、L−リジン、L−アスパ
    ラギン酸及びL−グルタミン酸。
  2. 【請求項2】当該14種のアミノ酸の少なくとも一部
    が、タンパク質の全加水分解物から得られたアミノ酸の
    少なくとも1種である請求項1記載の被覆粉体。
  3. 【請求項3】当該タンパク質が、当該14種のアミノ酸
    を主としてその構成アミノ酸として含有するシルク及び
    パール等の動物、並びに小麦及び大豆等の植物に由来す
    るタンパク質の少なくとも1種である請求項2記載の被
    覆粉体。
  4. 【請求項4】当該14種のアミノ酸のN−アシル体(塩
    の形態も含まれる。)を少なくとも含む混合物が、タン
    パク質の少なくとも1種を全加水分解して得られる当該
    14種類のアミノ酸を少なくとも含有するアミノ酸をア
    シル化して得られ、または得られうる、下記の一般式
    (1) [式中、R1は炭素数8〜22の、飽和または不飽和
    の、アルキル基または脂環式構造の炭化水素基であり、 はアミノ酸残基であり、グリシン、アラニン、バリン、
    ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、プロリ
    ン、スレオニン、セリン、アルギニン、ヒスチジン、リ
    ジン、アスパラギン酸及びグルタミン酸の残基の何れか
    であり、MはH、金属並びにアンモニウム及び有機アル
    カノールアミンのオニウムの何れかである。]で示され
    る当該14種類のアシル化アミノ酸を少なくとも含む請
    求項1記載の被覆粉体。
  5. 【請求項5】当該14種のアミノ酸の少なくとも一部
    が、シルク及びパールの少なくとも1種に由来するタン
    パク質を全加水分解して得られたアミノ酸またはその少
    なくとも1種である請求項1記載の被覆粉体。
  6. 【請求項6】当該被覆された粉体が、シルク、パール、
    コラーゲン、ケラチン、小麦、大豆等のタンパク質の少
    なくとも1種を全加水分解して得られ、または得られう
    るアミノ酸のN−アシル体(塩の形態も含まれる。)を
    含む混合物で被覆された粉体である請求項1記載の被覆
    粉体。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の何れか記載の被覆粉体を配
    合したことを特徴とする化粧料。
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