JP3524281B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実質的に板状硫酸
バリウム表面に鉄含有微粒子酸化チタンを固定してなる
ことを特徴とする改質粉体を配合した化粧料に関する。
さらに詳しくは、板状硫酸バリウムと平均一次粒子径が
5〜100nmの範囲にある鉄含有微粒子酸化チタンの混
合物を、N−アシル化リジンまたはメチルハイドロジェ
ンポリシロキサンにて表面処理して得られる改質粉体を
配合することで、しみ等の肌のトラブルが目立ちにく
く、かつ均一な仕上り感が得られることを特徴とした化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体をN−アシル化リジンにて被覆する
ことは、特開昭61−7207号公報、特開昭61−1
0503号公報、特開昭61−69709号公報、特開
平5−186706号公報などにて知られている。ま
た、粉体を多量のメチルハイドロジェンポリシロキサン
にて被覆することは、特開平5−221828号公報な
どにて知られている。
【0003】しかしながら、従来の表面処理は、粉体の
表面を改質することを目的とし、本発明のように母粒子
に子粒子を固定化する目的では検討が行われていなかっ
た。そのため、本発明のような、光学的に肌のトラブル
を目立ちにくくする効果についての検討は実施されてい
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明は、
母粒子に子粒子を固定化した改質粉体を化粧料に配合す
ることにより、しみ等の肌のトラブルを光学的に目立ち
にくくすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に対して、本発
明者らは鋭意研究した結果、板状硫酸バリウムと平均一
次粒子径が5〜100nmの範囲にある鉄含有微粒子酸化
チタンの混合物を、N−アシル化リジンまたはメチルハ
イドロジェンポリシロキサンにて表面処理して得られる
改質粉体を配合することで、しみ等の肌のトラブルが目
立ちにくく、かつ均一な仕上り感が得られることを特徴
とした化粧料が得られることを見いだし、本発明を完成
した。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
述する。
【0007】本発明で用いる板状硫酸バリウムは、その
形状が板状または燐片状であって、かつその長径方向の
平均粒子径が、例えば1〜30μmにある、硫酸バリウ
ムが該当する。マイカなど硫酸バリウム以外の体質顔料
を用いても本発明類似の効果は得られるが、板状硫酸バ
リウムを用いた場合に、本発明の光学特性が最も効果的
に得られる特徴がある。
【0008】本発明で用いる鉄含有微粒子酸化チタン
は、その平均一次粒子径として5〜100nmの大きさを
持つ。平均一次粒子径が5nm未満では触媒活性が強すぎ
る問題があり、また100nmを超えると板状硫酸バリウ
ム上に鉄含有微粒子酸化チタンが良好に固定化できない
問題がある。鉄含有微粒子酸化チタンの形状としては、
球形状、棒状、紡錘状、不定形状、板状等が挙げられる
が特に限定されない。微粒子酸化チタンに対して鉄を含
有させる方法としては、例えば酸化チタンの表面に酸化
鉄、水酸化鉄、有機鉄錯体などの鉄含有化合物をコーテ
ィングし、場合によって加熱や焼成する方法、また、酸
化チタンを製造する際に鉄含有化合物を同時に導入する
方法、さらに、イオンスパッター等の装置を用いて酸化
チタンに鉄をドーピングする方法等が挙げられる。チタ
ンに対する鉄の導入割合としては、チタン100モルに
対して、鉄0.001〜10モルの範囲が好ましい。鉄
含有微粒子酸化チタンの色としては、一般に黄色、赤
色、黒色がある。これらの内、黄色がしみ等の肌のトラ
ブルを目立ちにくくする効果に優れることから好まし
い。
【0009】板状硫酸バリウムと鉄含有微粒子酸化チタ
ンの混合割合としては、それぞれの重量比で、99.
9:0.1〜65:35の範囲にあることが好ましい。
鉄含有微粒子酸化チタンの混合割合がこの範囲内にある
と、光学効果に優れ、また鉄含有微粒子酸化チタン特有
の発色が強くなりすぎることもない。
【0010】本発明で用いるN−アシル化リジンとして
は、炭素数8〜22の脂肪族アシル基を1つ以上分子内
に有するものであって、例としてはN−ラウロイルリジ
ン、N−ミリスチルリジン、N−パルミトイルリジン、
N−ステアリルリジン、N−ベヘニルリジン、N−カプ
リルリジン等が挙げられる。この内、感触に優れるN−
ラウロイルリジンが特に好ましい。
【0011】N−アシル化リジンを用いた表面処理方法
としては、例えばN−アシル化リジンのアルカリ性溶解
液を作製し、これを酸性水系の粉体スラリーに、撹拌下
ゆっくりと滴下する方法、N−アシル化リジンのアルカ
リ性溶解液を粉体のスラリーに投入した後に酸性物質を
撹拌下ゆっくりと滴下する方法などが挙げられる。な
お、板状硫酸バリウムと鉄含有微粒子酸化チタンの混合
方法としては、例えば、乾式ではヘンシェルミキサーや
アトマイザーなどの混合機、粉砕機を用いて行っても、
また、湿式では溶液中にて撹拌を行っても構わない。
【0012】本発明で用いる板状硫酸バリウムと鉄含有
微粒子酸化チタンの混合物に対し、N−アシル化リジン
をコーティングする割合としては、混合物とN−アシル
化リジンとの重量割合で99:1〜50:50の範囲に
あることが好ましい。この範囲内にあると、鉄含有微粒
子酸化チタンの固定化が十分となり、また、N−アシル
化リジンの単独結晶が成長しすぎ、吸油量が増加し、感
触が重くなるなどの問題が起こらない。
【0013】本発明で用いるメチルハイドロジェンポリ
シロキサンとしては、直鎖状または環状の化合物であっ
て、その重合度が3〜1000の範囲に入るものが好ま
しく、10〜60の範囲にあるものがさらに好ましい。
なお、メチルハイドロジェンシロキサン以外にジメチル
シロキサンの骨格が導入されていても構わないが、加熱
時の反応性が悪くなることから全珪素数に対するジメチ
ルシロキサン数の割合が7割未満となることが好まし
い。
【0014】本発明のメチルハイドロジェンポリシロキ
サンを用いた処理では、加熱処理が必要である。加熱処
理の条件としては、例えば70〜200℃にて、1〜1
00時間が挙げられる。
【0015】本発明で、上記板状硫酸バリウムと鉄含有
微粒子酸化チタン混合物に対するメチルハイドロジェン
ポリシロキサンの混合割合は、それぞれの重量比にて9
5:5〜30:70の範囲にある。メチルハイドロジェ
ンポリシロキサンの割合が5未満では粉体がそれぞれ単
独で表面処理されてしまい、固定化が不十分となる問題
があり、また、70を超えると粉体の絶対量が不足する
ため、光学効果が不十分となる問題がある。
【0016】上記混合物をメチルハイドロジェンポリシ
ロキサンで処理する方法としては、例えば、該混合物と
メチルハイドロジェンポリシロキサンを乾式で混合し、
加熱処理する方法や、溶剤を用いて両者を混合した後に
溶剤を留去し、さらに加熱処理する方法等が挙げられ
る。
【0017】本発明の改質粉体では、上記の方法によ
り、母粒子表面に子粒子が実質的に固定されていれば、
従来化粧品で用いられる油剤や粉体等が同時に粉体表面
に存在していても構わない。子粒子である鉄含有微粒子
酸化チタンが実質的に固定された場合、色の発色性がよ
り均一となり、また微粒子粉体特有の摩擦感が緩和され
る特徴が保たれる。
【0018】本発明の化粧料における改質粉体の配合割
合としては、その重量比で0.1〜99%が挙げられ
る。本発明で言う、実質的に板状硫酸バリウム表面に鉄
含有微粒子酸化チタンを固定してなる改質粉体とは、例
えば、走査型電子顕微鏡で観察した場合に、鉄含有微粒
子酸化チタンの個数の7割以上が板状硫酸バリウム上に
認められる様な改質粉体を指す。
【0019】本発明の化粧料では、上記の粉体以外に、
通常化粧料に用いられる油剤、粉体(顔料、色素、樹
脂)、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐
剤、香料、紫外線吸収剤(有機系、無機系を含む。UV
−A、Bのいずれに対応していても構わない)、保湿
剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート
剤、中和剤、pH調整剤等の成分を同時に配合することが
できる。
【0020】本発明で用いる粉体としては、例えば赤色
104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色4
01号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号B
aレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパ
ウダー、ウレタンパウダー、テフロンパウダー、シリコ
ーンパウダー、セルロースパウダー等の高分子、黄酸化
鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラ
ック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリ
サイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール
顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、
シリカ、アルミナ等の無機粉体、微粒子酸化チタン、微
粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、アルミナ処理微粒子酸化
チタン、シリカ処理微粒子酸化チタン、ベントナイト、
スメクタイト等が挙げられる。これらの粉体の形状に特
に制限はない。
【0021】油剤の例としては、セチルアルコール、イ
ソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサ
デシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アル
コール類、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイ
ン酸等の脂肪酸類、グリセリン、ソルビトール、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコール等の多価アルコール類、ミリスチン酸ミリスチ
ル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチ
ン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、
モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリ
ン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリ
ン、スクワラン等の炭化水素類、ラノリン、還元ラノリ
ン、カルナバロウ等のロウ類、ミンク油、カカオ脂、ヤ
シ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリ
ーブ油等の油脂類、エチレン・α−オレフィン・コオリ
ゴマー等が挙げられる。
【0022】また、別の形態の油剤の例としては、例え
ばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエー
テル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・
ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、
アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガ
ノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサ
ン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキ
サン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチ
ルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコー
ン化合物、パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、
フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合
物が挙げられる。
【0023】界面活性剤としては、例えばアニオン界面
活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両
性界面活性剤を用いることができる。
【0024】有機系紫外線吸収剤としては、例えばパラ
メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、パラジメチルア
ミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイド
ロケイ皮酸−ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息香
酸(以後、PABAと略す)、エチルヒドロキシプロピ
ルPABA、グリセリルPABA、サリチル酸ホモメン
チル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘ
キシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレー
ト、オクチルジメチルPABA、メトキシケイ皮酸オク
チル、サリチル酸オクチル、2−フェニル−ベンズイミ
ダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミ
ン、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェニン、2,2’,4,4’−
テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロ
キシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン、4−イソ
プロピル−ジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベン
ゾイルメタン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチ
レン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピ
オン酸−2−エチルヘキシル等が挙げられる。
【0025】本発明で用いる溶媒としては、環状シリコ
ーン、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アル
コール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−
メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状
シリコーン等が挙げられる。
【0026】本発明の化粧料としては、ファンデーショ
ン、白粉、アイシャドウ、チーク、口紅等のメイクアッ
プ化粧料、乳液、クリーム、サンスクリーン剤等の基礎
化粧料等が挙げられる。
【0027】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
詳細に説明する。
【0028】官能特性試験 女性20名によって、試験品の仕上りの均一感、肌のト
ラブルの見えにくさ、感触のなめらかさについて、官能
特性試験を実施した。評価は5点法で実施し、点数が高
いほど評価が高く、また点数が低いほど評価が悪いもの
として行った。20名の点数を合計して平均点を得、平
均点の高低から試験品を評価した。
【0029】製造例1 鉄ドーピング微粒子酸化チタン(平均粒子径35nm、黄
色)20重量部と板状硫酸バリウム75重量部をミキサ
ーを用いて混合した。これに精製水250重量部を加
え、撹拌してスラリーAを得た。次に、N−アシル化リ
ジンの一種であるN−ラウロイル−L−リジン(味の素
製、アミホープLL)5重量部を5N水酸化ナトリウム
13量部、精製水80重量部の混合溶液に溶解させた溶
解液Bを作製した。スラリーAを激しく撹拌しながら、
ゆっくりと溶解液Bを滴下した(滴下時間30分)。滴
下終了後、6N塩酸を用いてpHを7.0に調整し、さら
に30分間撹拌した。次いで、得られたスラリーをろ過
した後、精製水を加え、脱塩を繰り返し、塩分計を用い
て塩化ナトリウム濃度が0.01%以下になるように調
整した。得られた粉体を、送風気流型乾燥機を用いて、
85℃にて12時間乾燥した後、125℃にて5時間加
熱し、滅菌した。そして、ミキサーを用いて粉砕を行
い、目的とする改質粉体(処理濃度5%)を得た。
【0030】製造例2 鉄ドーピング微粒子酸化チタン(平均粒子径35nm、黄
色)20重量部と板状硫酸バリウム70重量部をミキサ
ーを用いて混合した。ここに、メチルハイドロジェンポ
リシロキサン10重量部を投入し、さらにゆっくりと混
合した。得られた粉体を190℃にて、25時間加熱し
て目的とする改質粉体(処理濃度10%)を得た。
【0031】実施例1(ファンデーション) 表1に示す処方に従ってファンデーションを作製した。
なお、改質粉体としては製造例1で作製したものを使用
した。また、配合量は重量%である。
【0032】
【表1】
【0033】成分Aをミキサーを用いて混合した。成分
Bを均一に溶解して、混合した成分Aに投入し、さらに
混合した後、ミキサーを用いて粉砕し、金型を用いて金
皿に打型して製品を得た。
【0034】実施例2(ファンデーション) 実施例1で用いた製造例1の改質粉体の代わりに、製造
例2で作製した改質粉体を用いた他は全て実施例1と同
様にして製品を得た。
【0035】比較例1(ファンデーション) 実施例1で用いた製造例1の改質粉体の代わりに、微粒
子酸化チタン(平均粒子径35nm)を用いた他は全て実
施例1と同様にして製品を得た。
【0036】比較例2(ファンデーション) 実施例1で用いた製造例1の改質粉体の代わりに、製造
例1で使用したものと同一の鉄含有微粒子酸化チタン
(平均粒子径35nm)を用いた他は全て実施例1と同様
にして製品を得た。
【0037】比較例3(ファンデーション) 実施例1で用いた製造例1の改質粉体の代わりに、製造
例1で使用したものと同一の板状硫酸バリウムを用いた
他は全て実施例1と同様にして製品を得た。
【0038】比較例4(ファンデーション) 実施例1で用いた製造例1の改質粉体の代わりに、鉄ド
ーピング微粒子酸化チタン(平均粒子径35nm、黄色)
20重量部、板状硫酸バリウム75重量部、N−ラウロ
イル−L−リジン5重量部をミキサーで混合した混合粉
体を用いた他は全て実施例1と同様にして製品を得た。
【0039】表2に実施例および比較例の評価結果を示
す。
【0040】
【表2】
【0041】表2の結果より、実施例は比較例と比べ
て、各項目全てにおいて優れた性能を有していることが
判る。これに対して比較例は、成績の良い試験項目もあ
るが、いずれかの項目において悪い例が認められた。
【0042】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、板状硫酸バ
リウムと平均一次粒子径が5〜100nmの範囲にある鉄
含有微粒子酸化チタンの混合物を、N−アシル化リジン
またはメチルハイドロジェンポリシロキサンにて表面処
理して得られる改質粉体を配合することで、しみ等の肌
のトラブルが目立ちにくく、かつ均一な仕上り感が得ら
れることを特徴とした化粧料を提供することは明かであ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状硫酸バリウムと平均一次粒子径が5
    〜100nmの範囲にある鉄含有微粒子酸化チタンの混合
    物をN−アシル化リジンにて表面処理した、実質的に板
    状硫酸バリウム表面に鉄含有微粒子酸化チタンを固定し
    てなることを特徴とする改質粉体を配合した化粧料。
  2. 【請求項2】 板状硫酸バリウムと平均一次粒子径が5
    〜100nmの範囲にある鉄含有微粒子酸化チタンの混合
    物を、メチルハイドロジェンポリシロキサンにて、それ
    ぞれの重量比で95:5〜30:70の割合で表面処理
    した、実質的に板状硫酸バリウム表面に鉄含有微粒子酸
    化チタンを固定してなることを特徴とする改質粉体を配
    合した化粧料。
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