JP3565952B2 - 化粧料 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、保湿性および持続性に優れた化粧料に関する。
さらに詳しくは、分子内にシラノール基を有するフッ素変性シリコーン樹脂をと親水性化合物を配合することで、保湿性および持続性に優れた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、特開昭62−244431号公報にあるようにポリエーテル変性シリコーンを配合することで、皮膚保護作用に優れた化粧料が得られることが知られている。ポリエーテル変性シリコーンはノニオン系の界面活性剤であり、経皮吸収抑制効果、安全性に優れているため、安全性を訴求した化粧料には好んで用いられている。
【0003】
しかしながら、このポリエーテル変性シリコーンは耐久性に欠ける、すなわち水や汗、皮脂などにポリエーテル変性シリコーンが溶解してしまう結果、その効果が持続しない問題があった。
【0004】
一方、トリメチルシロキシケイ酸などのシリコーン樹脂は、シリコーンの撥水性と樹脂の特性から、配合化粧料の耐久性が優れているため、サンスクリーン剤などのレジャー用化粧料に好んで用いられる。しかしながら、シリコーン樹脂は耐水性は極めて優れるものの耐皮脂性には劣るため、ジメチルポリシロキサン等に比べれば効果が持続するものの、その持続性は十分ではなかった。
【0005】
これらの問題に鑑み本発明者らは鋭意研究した結果、分子内にシラノール基を有するフッ素変性シリコーン樹脂(以後、FQ樹脂と呼ぶ)を作製し、これを親水性化合物と共に化粧料に配合することで、保湿性と持続性に優れた化粧料を得ることに成功した。
【0006】
すなわち、特開平6−135818号公報にあるようなシラノール基を持たないフッ素変性シリコーン樹脂とは異なり、分子内にシラノール基を有することでノニオン型の界面活性機能を有するFQ樹脂を作製し、これを多価アルコール等の親水性化合物と共に化粧料に配合することで、従来難しかった、保湿性向上および持続性の向上の機能をバランスできることを見いだした。
【0007】
また、このFQ樹脂の界面活性機能には興味深い特性があり、環状シリコーンの様な低表面張力の有機溶媒を起泡できるほか、その乳化物を肌に塗布した時に、FQ樹脂が優先的に肌に付着する機能を有することも見いだした。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、分子内のシラノール基中のOH基の割合が、樹脂重量に対して0.1〜5重量%である、分子内にシラノール基を有するフッ素変性シリコーン樹脂であって、下記の構造を有する樹脂で、かつ少なくともSiO4/2単位を有する樹脂と、エタノール、多価アルコール、ヒアルロン酸、水からなる群から選ばれる親水性化合物を配合した化粧料である。
平均式R1 nSiO(4−n)/2
(但し、R1は炭素数1〜8の炭化水素基、フェニル基、水酸基、もしくは一般式−R2−Rfであって、水酸基および一般式−R2−Rfを必須とする官能基から任意に選ばれ、R2は炭素数2〜6の二価のアルキレン基、Rfは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基であり、nは平均数で1.0≦n≦1.8である。)
【0009】
本発明のFQ樹脂は、その分子中のシラノール基中のOHの割合が、樹脂重量に対して0.1〜5重量%であることが必要である。すなわち、この範囲内では皮膚や粉体に対する付着性が必要にして十分である。
【0010】
また、本発明のFQ樹脂は、水を含んだ状態で、スクワランに溶解しない性質を持つものを配合することが好ましい。スクワランに溶解した場合、化粧持続性が低下する問題もある。
【0011】
本発明のFQ樹脂の化粧料への配合量は、剤型によっても異なるが、例えば化粧料100重量部に対して0.01〜30重量部であり、さらに好ましくは0.1〜10重量部である。
【0012】
本発明のフッ素変性シリコーン樹脂は、環状シリコーン、ジメチルポリシロキサン、軽質流動イソパラフィンに溶解して使用することが好ましい。特にオクタメチルシクロテトラシロキサン(以後、D4と呼ぶ)及び/またはデカメチルシクロペンタシロキサン(以後、D5と呼ぶ)に溶解して用いることが好ましい。
【0013】
本発明で用いる親水性化合物としては、エタノール、多価アルコール、ヒアルロン酸、水からなる群から選ばれ、多価アルコールとしては、グリセリン、1,3−ブタンジオール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。これらの化合物は水に溶かしたり、単体で配合したりすることが可能である。さらに、事前にFQ樹脂と混合して用いることも可能である。
【0014】
本発明で親水性化合物を用いる場合の配合量は、化粧料100重量部に対して0.5〜99重量部が挙げられる。但し、水やエタノール以外の不揮発性もしくしは難揮発性の化合物を用いる場合では、その配合量を20重量部未満にすることが好ましい。配合量が多い場合、耐久性が低下する場合がある。
【0015】
本発明の化粧料では、上記の各成分以外に、通常化粧料に用いられる粉体類、油剤、樹脂、界面活性剤、紫外線吸収剤、香料、防腐剤、殺菌剤、保湿剤、粘剤、生理活性成分、色素、溶剤、塩類、水等を同時に配合することができる。
【0016】
粉体の例としては、赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロンパウダー、シリコーンパウダー、セルロースパウダー等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、アルミナ処理微粒子酸化チタン、シリカ処理微粒子酸化チタン、ベントナイト、スメクタイト、有機変性スメクタイト等が挙げられる。これらの粉体の形状に特に制限はない。
【0017】
これらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
【0018】
油剤の例としては、例えばステアリルアルコール、セチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカオ油、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂、エチレン・α−オレフィンコオリゴマー、流動イソパラフィン、パラフィン等が挙げられる。
【0019】
また、別の形態の油剤の例としては、例えばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、変性オルガノポリシロキサン(但し、置換基の位置は側鎖でも末端でも構わない)、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコーン化合物、パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合物が挙げられる。
【0020】
さらに、本発明では、前記のFQ樹脂や親水性化合物と同時に、特開平4−312511号公報に開示されているような、シラノール基を有しないフッ素変性シリコーン樹脂(以後、FT樹脂と呼ぶ)を併用することが好ましい。FQ樹脂は強い耐久性を有するものの、処方によっては、つっぱり感等の感触の悪化が発生することがあるため、付着力の制御を行う必要があり、類似構造を有するFT樹脂の併用は効果的である。
【0021】
界面活性剤としては、例えばアニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤、ベタイン型界面活性剤を用いることができる。
【0022】
有機系紫外線吸収剤としては、例えばパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイドロケイ皮酸 ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息香酸(以後、PABAと略す)、エチルジヒドロキシプロピルPABA、グリセリルPABA、サリチル酸ホモメンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、オクチルジメチルPABA、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミン、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェニン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン、4−イソプロピル ジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸 2−エチルヘキシル等が挙げられる。
【0023】
粘剤の例としては、ポリカルボン酸、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、寒天、ジェランガム、アラビアガム、トラガントガム、カラヤガム、キサンタンガム、タマリンドガム、グアーガム、アルギン酸、カルボキシビニルポリマー等が挙げられる。
【0024】
生理活性成分の例としては、抗炎症剤、チロシナーゼ活性阻害剤、植物抽出エキス、ビタミン類、硫黄、尿素等が挙げられる。
【0025】
溶剤の例としては、LPG、エーテル、ヘキサン、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
【0026】
塩類の例としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、塩化アルミニウム、各種リン酸塩等が挙げられる。
【0027】
本発明の化粧料の例としては、例えば化粧下地、リップコート、乳液、ローション、クリーム、サンスクリーン剤、ハンドローション、全身ローション、局所ローション、ファンデーション類、アイライナー、ドライシャンプー、リンス、ヘアリキッド、ヘアトリートメント、セット剤等が挙げられる。
【0028】
【実施例】
以下、製造例、実施例及び比較例によって本発明を詳細に説明する。
【0029】
実施例及び比較例で用いた化粧料の保湿性、持続性に関する評価は、24〜33歳の男女計10名のパネラーに対して、実施例及び比較例で作製した化粧料を半日以上、日常生活で使用してもらい、その結果をアンケート方式で解答してもらう方法で行った。結果は、評価項目に対して、実施例の方が比較例に対して優れていると回答したパネラーをスコア10とし、比較例の方が優れているとしたパネラーをスコア−10とし、同等であるとしたパネラーをスコア0とし、スコアの合計点数をパネラーの人数で割った数値を以て結果とした。したがって、スコアが高いほど、比較例に対して実施例の方が保湿性に富む、持続性に優れると評価されたことを示す。
【0030】
製造例1
反応器に16重量%の塩酸水147重量部を入れ、この中にJケイ酸ソーダ3号(日本化学工業製)154重量部と水220重量部の混合物およびイソプロピルアルコール158重量部を撹拌しながら加えた後、
CF3 CH2 CH2 (CH3 )2 SiCl:22重量部、トリメチルクロロシラン:51.2重量部およびIPソルベント1620(出光石油化学製):70重量部の混合物を内温が20〜30℃を維持する速度で滴下した。引き続き80〜90℃で5時間反応後、反応液を水層が中性になるまで水洗した。反応物を減圧下に加熱し、溶剤を留去して得られた反応生成物を、赤外吸収スペクトル分析、核磁気共鳴スペクトル分析した結果、以下の平均組成式で示される構造を有するFQ樹脂を得た。
【0031】
(CF3 CH2 CH2 (CH3 )2 SiO1/2 )0.11((CH3 )3 SiO1/2 )0.73(SiO4/2 )1.00(HOSiO3/2 )0.28
【0032】
また、水酸基の量は、別途カールフィッシャー法により確認した。その結果、水酸基の量は、3.0重量%であった。
【0033】
製造例2
反応器に16重量%の塩酸水147重量部を入れ、この中にJケイ酸ソーダ3号154重量部と水220重量部の混合物およびイソプロピルアルコール158重量部を撹拌しながら加えた後、
C4 F9 CH2 CH2 (CH3 )2 SiCl:80.7重量部、トリメチルクロロシラン:38.4重量部およびIPソルベント1620:70重量部の混合物を内温が20〜30℃を維持する速度で滴下した。引き続き80〜90℃で5時間反応後、反応液を水層が中性になるまで水洗した。反応物を減圧下に加熱し、溶剤を留去して得られた反応生成物を、赤外吸収スペクトル分析、核磁気共鳴スペクトル分析した結果、以下の平均組成式で示される構造を有するFQ樹脂を得た。
【0034】
(C4 F9 CH2 CH2 (CH3 )2 SiO1/2 )0.23((CH3 )3 SiO1/2 )0.54(SiO4/2 )1.00(HOSiO3/2 )0.22
【0035】
また、水酸基の量は、前記同様にカールフィッシャー法により確認した。その結果、水酸基の量は、2.0重量%であった。
【0036】
実施例1 ハンドローション
製造例1で得られたFQ樹脂を用い、表1に示す処方によりハンドローションを得た。尚、FQ樹脂は事前に環状シリコーン(D4、D5)に溶解させたものを使用した。また、FT樹脂としては、下記構造で示されるシラノール基を有しないフッ素変性シリコーン樹脂の50重量%環状シリコーン(D4)溶液を使用した。
尚、このFT樹脂は製造例1のFQ樹脂をヘキサメチルジシラザンにて処理して得た。
【0037】
(CF3 CH2 CH2 (CH3 )2 SiO1/2 )0.11((CH3 )3 SiO1/2 )1.01(SiO4/2 )1.28
【0038】
【表1】
【0039】
各成分をペイントシェーカーにて混合し、ステンレスボールと共に容器に充填して製品を得た。
【0040】
実施例2 サンスクリーン剤
製造例2で得られたFQ樹脂を用い、表2に示す処方によりサンスクリーン剤を得た。尚、FQ樹脂は事前に環状シリコーン(D4,D5)に溶解させたものを使用した。
【0041】
【表2】
【0042】
成分Aの混合物をペイントシェーカーを用いて強粉砕した。また、成分Bを加熱溶解した。ついで、両成分をペイントシェーカーを用いて強粉砕し、ステンレスボールと共にボトルに充填して製品とした。
【0043】
比較例1 ハンドローション
実施例1のFQ樹脂の代わりにポリエーテル変性シリコーン(信越化学工業製KF−6015)を使用した他は全て同様にしてハンドローションを得た。
【0044】
比較例2 ハンドローション
実施例1のFQ樹脂の代わりにトリメチルシロキシケイ酸を使用した他は全て同様にしてハンドローションを得た。
【0045】
比較例3 ハンドローション
実施例1のFQ樹脂の代わりに実施例で用いたのと同じFT樹脂を使用した他は全て同様にしてハンドローションを得た。
【0046】
比較例4 ハンドローション
表3に示す処方に従ってハンドローションを作製した。
【0047】
【表3】
【0048】
各成分をペイントシェーカーを用いて強粉砕した。そして、ステンレスボールと共にボトルに充填して製品とした。
【0049】
比較例5 サンスクリーン剤
実施例2のFQ樹脂の代わりにジメチルポリシロキサン(1000cs)を使用した他は全て同様にしてサンスクリーン剤を得た。
【0050】
実施例および比較例を用いて化粧料の保湿性、持続性に関する評価を行った結果を表4に示す。
【0051】
【表4】
【0052】
実施例と比較例の比較から、実施例は比較例に比べて保湿性と持続性を両立していることがわかる。実施例1のFQ樹脂と保湿成分を配合したハンドローションに対して、比較例1〜3ではそれぞれFQ樹脂をポリエーテル変性シリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、フッ素変性シリコーン樹脂に置換した場合の比較を行った。そして、比較例4ではFQ樹脂を用いずに保湿剤を増やした場合との比較を行った。その結果、比較例1〜3との比較により、いずれの場合も本発明の化粧料の方が持続性に優れており、また、保湿性にやや優れていることが判った。そして、比較例4は保湿性には優れていたが、持続性が無いことも判った。
【0053】
実施例2と比較例5の比較では、FQ樹脂を配合したサンスクリーン剤と、FQ樹脂をジメチルポリシロキサンに置換した製品との比較を行った。その結果、実施例は比較例に比べて保湿性、持続性共に優れていた。
【0054】
また、この評価に於いて、比較例が水洗いなどの作業によって効果が急速に落ちることが多かったのに対して、実施例はその効果が保湿性を含めて長続きする点が、実施例の「保湿性にやや富む」との結論になった。尚、塗布直後での保湿性の比較では、実施例と比較例(比較例4を除く)に殆ど差が認められないとする意見が多くあった。したがって、本発明の実施例に於ける保湿効果とは、経時での保湿効果を指すものと言える。そして、以上の結果から、本発明は保湿性と持続性を両立していることが判った。
【0055】
【発明の効果】
以上のことから、本発明は保湿性、持続性に優れた化粧料を提供することは明かである。
Claims (2)
- 分子内のシラノール基中のOH基の割合が、樹脂重量に対して0.1〜5重量%である、分子内にシラノール基を有するフッ素変性シリコーン樹脂であって、下記の構造を有する樹脂で、かつ少なくともSiO4/2単位を有する樹脂と、エタノール、多価アルコール、ヒアルロン酸、水からなる群から選ばれる親水性化合物を配合した化粧料。
平均式R1 nSiO(4−n)/2
(但し、R1は炭素数1〜8の炭化水素基、フェニル基、水酸基、もしくは一般式−R2−Rfであって、水酸基および一般式−R2−Rfを必須とする官能基から任意に選ばれ、R2は炭素数2〜6の二価のアルキレン基、Rfは炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基であり、nは平均数で1.0≦n≦1.8である。) - さらに、分子内にシラノール基を有しないフッ素変性シリコーン樹脂を配合した請求項1記載の化粧料。
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- 1995-07-04 JP JP19253195A patent/JP3565952B2/ja not_active Expired - Lifetime
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