JPS6357516A

JPS6357516A - 入浴剤

Info

Publication number: JPS6357516A
Application number: JP20123786A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiko Saimo; 才茂　康彦; Yoshimi Kawasaki; 川崎　義巳; Shingo Arita; 有田　伸吾; Akira Shimada; 明島田
Original assignee: Tsumura Juntendo Inc
Current assignee: Tsumura and Co
Priority date: 1986-08-29
Filing date: 1986-08-29
Publication date: 1988-03-12
Also published as: JPH0515690B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野）本発明は水分散性を改良した無機顔料を用いた色調の豊
かな入浴剤に関する。

（従来の技術〕入浴には一日の疲れをとり、心身ともにリラックスさせ
るという効果をはじめとし、種々の効果があることが知
られている。この入浴効果をより高めるため、各種の入
浴剤が開発され実用化されてきた。この中には入浴によ
る心理的効果（リラックス効果）等を高めるため、香料
や色素を配合したものも含まれている（例えば特公昭５
２−２１５７４＠参照）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このうち色については、サラ湯にない種々の色を出すこ
とによって、温泉の転地的効果と同様の心理的効果を出
そうとするものであるが、実際には使用できる色素に限
りがあり、より多くの色が楽しめるよう改善することが
望まれていた。

特に、水に不溶性の無機顔料の場合には、浴湯中に投入
しても数分のうちに沈降してしまい浴槽の底にたまって
、かえって俗名に不快感を与えてしまうという問題点が
あった。

（問題点を解決するための手段〕本発明者はこのような問題点を解決すべく研究を重ねた
結果、無機顔料を水溶性高分子物質で被覆し、これを入
浴剤に用いることによって、無機顔料特有の色調が楽し
め、又分散性が良く、且つ分散が安定した浴湯をたのし
める入浴剤とすることに成功した。

すなわら、本発明は水溶性高分子物質で被覆された無機
顔料を含有する入浴剤を提供するものである。

以下本発明の詳細な説明する。

本発明で用いる水不溶性無機顔料には白色顔料及び有色
顔料がある。前者の白色顔料の例としては酸化チタン、
酸化亜鉛（亜鉛華）、酸化マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、タルク等を挙げることができる
。

また、後者の有色顔料の例としては、黄色酸化鉄、赤色
酸化鉄（へんがら）、黒色酸化鉄、群青、酸化クロム、
カラミン等を挙げることができる。

本発明に用いる水溶性高分子物質は天然高分子物質、半
合成高分子物質及び合成高分子物質のいずれも使用でき
る。

水溶性の天然高分子物質の例としてはデキストリン、キ
サンチンガム等の微生物系多糖類、デンプン、グアーガ
ム、カラギーナン、寒天、マンナン等の植物系多糖類、
ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の動物
系蛋白質を挙げることができる。

水溶性半合成高分子物質の例としては、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
とドロキシエチルセルロース等のセルロース系、可）容
性デンプン、メチルデンプン等のデンプン系、アルギン
酸塩、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のア
ルギン酸系を必げることかできる。

水溶性の合成高分子物質の例としては、ポリビニルアル
コール、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ソ
ーダ、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシ
ド等を挙げることができる。

次に、本発明の水溶性高分子物質で被覆された無機顔料
粉末の製造方法について説明する。

精製した水５０〜３００重量部に上記した水溶性高分子
物質を５０〜２００重量部加え、２０°Ｃ〜８０°Ｃで
０．５〜３．０時間撹拌し溶解させる。

これに酸化チタン等の無機顔料粉末を５０〜１５０重量
部添加し、常温で１０〜１５分撹拌し、分散させる。

この分散物を送風定温乾燥器に入れ１ｏＯ〜１５０℃で
１０〜３０時間乾燥する。

次にこれをマイクロパンタムミル、ユニバーサルボール
等の粉砕機で６０〜２００メツシユに粉砕する。

以上によって目的とする水溶性高分子物質で被覆された
無機顔料粉末を得ることができる。

本発明の特徴である浴湯中で該無機顔料が安定した分散
状態で存在するためには、各原料を上記した母比で用い
ることが重要である。すなわち、水５０〜３００重量部
、水溶性高分子物質５０〜２００重量部、無機顔料５０
〜１５０重量部であり、特に好ましくは王者を略々同量
にして用いる。

なお、水が上記範囲より少なすぎると被覆された無機顔
料の水中分散性が低下し、多すぎると水溶性高分子物質
の機能が弱まる。

又、水溶性高分子物質が無機顔料に比べ１／２以下にな
ると被覆が不完全となり、多すぎると水溶性高分子物質
が湯面に浮いたり浴槽に付着するという問題を生ずる。

水溶性高分子物質で被覆された無機顔料の粒径は６０〜
２００メツシユの範囲がよい。この範囲を外れ、粒径が
小さすぎると粒子が相互に凝結して沈ｉＩＱすると共に
目的とする浴湯の乳白度が悪くなり商品価値が低下する
ので好ましくない。又、大きすぎでも分散が不安定にな
り好ましくない。

本発明の水溶性高分子物質で被覆された無機顔料の入浴
剤中に占める割合は、入浴剤全体の０．１〜２０．０重
量％にするのがよい。

又、伯の色素類を添加すると夫々の色が混じることによ
って変化に富んだ種々の色調が楽しめるという効果も生
ずる。

本発明の入浴剤には、他に以下に示すような入浴剤成分
が適宜配合される。

１）無機塩類塩化ナトリウム、１ｉｊＡ酸ナトリウム、硝酸カリウム
、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硫酸アルミニウム
、ポリリン酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸鉄燐
酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、ｖＭ酸、メタ
珪酸、無水珪酸等。

２）有ＵＮ酸類安息香酸、クエン酸、フマル駿、酒石酸、ピロリドンカ
ルリボン駁、コハク酸、リンゴ酸等。

３）生薬類ソウジュラ、ビヤクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コ
ウボク、センキュウ、種皮、トウキ、ショウキョウ末、
ニンジン、ケイヒ、シャク−Ｖり、ハツカ葉、オウゴン
、］ナンシシ、ブクリヨウ、ドクカツ、ショウブ、ガイ
ヨウ、マツブナ、ビヤクシ、シュウＶり、リュウノウ、
サフラン、オウバクエキス、チンピ、ウィキョウ、カン
ピ末、カミツレ、メリッサ、ローズマリー、マロニエ、
西洋ノコギリ草、アルニカ等。

４）油脂類イソプロピルパルミテート、イソプロピルミリステート
、スクワラン、トリ（カプリル−カプリン酸）グリレリ
ン、糠油、米糠エキス、オリーブ油、ホホバ油、ダイズ
油、流動パラフィン、白色ワセリン等。

５）色素類赤色２号、黄色４号、緑色３号、青色１＠、赤色２１３
＠、橙色２０５＠、黄色２０２号の１、緑色２０４号、
青色２号等の厚生省令タール色素別表■及び■の色素、
クロロフィル、リボフラビン、アンナツト、カンタキサ
ンチン、クロシン、コブニール、へにばな、アントラキ
ノン等の食品添加剤として認められる天然色素。

６）アルコール類エタノール、ステアリルアルコール、イソプロピルアル
コール、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール等
。

７）多価アルコールグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール等。

８）界面活性剤類アルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸塩、ラウリン酸ジェタノールアミド、ポリ
エチレングリコールモノステアレート等。

９）その他イオウ、鉱砂、湯の花、カビイン、中性白土、サリチル
酸ナトリウム、カルボキシメヂルセルロースナトリウム
、卵黄末、イリ糠、雲母末、脱脂粉乳、ポリビニルピロ
リドン等を添加使用することができるっざらに本発明の浴剤組成物は、上記したちの以外にも、
必要に応じて殺菌防腐剤、金属封鎖剤、香料、その他の
広い範囲の配合剤を配合することができる。

本発明の入浴剤は無は塩類等の入浴剤成分に本発明の水
溶性高分子物質で被覆した無機顔料粉末を加え、これを
混合機に入れて常温下均−撹拌混合することによって製
造される。

混合機は、粉体を撹拌、混合するために使用されるもの
であればどのようなものでも使用できる。

具体的にはパートミキサー、ナウターミキサ−１万能撹
拌混合懇、リボンミキサー、■字型混合機等を挙げるこ
とができる。

混合時間は、成分が均一に混合するのに必要な時間でお
ればよく、上記の例にあげた混合機を使用する場合には
、通常５〜５０分間でよい。

〔作　用〕

水不溶性無機顔料の水中分散性を高めるため、従来はト
Ｉ　Ｌ　Ｂの高い界面活性剤を用いたり、多電間を持つ
ポリリン酸のような物質を練り込んで電荷の反発を利用
したりして行ってきたが、これらの方法は塗料のような
高温型の場合には有効であっても、本発明の入浴剤のよ
うに無機顔料の濃度が浴場中で２５〜３０　ｐｐｍ程度
の稀薄溶液となると同じような手法では安定な分散は達
成し得ない。

また、入浴剤中に含まれる香料成分との反応も必りさら
に安定性は低下してしまう。本発明の水溶性高分子物質
で被覆した無機顔料が浴湯中で安定に分散（−昼夜以上
安定して分散している〉しているのは、未だそのメカニ
ズムについて定説は確立していないが、水溶性高分子物
質が保護コロイド的な機能を発揮することによって達成
されているものと推定される。

（実施例）以下実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。

実施例１精製水１５０重帛部にデキスｌ〜リン１００車最部を加
え、３０’Ｃで１時間撹拌し・、溶解混合した。これに
酸化チタン１００重量部を添加し、常温で３０分間撹拌
し分散ゼしめた。このものを送風定温乾燥器（ヤマト科
学社製　ＤＮ−８１型）で１０５℃にて２４時間（−昼
夜）乾燥した。

乾燥したものをマイクロパンタムミル（線用鉄工所製　
ＡＰ−Ｂ型）で粉砕し１００メツシユの被覆酸化チタン
を得た。

このものを９重足部と乾燥硫酸ナトリウム５０重量部、
炭酸水素ナトリウム４０型口部及び香料１＠量部を万能
撹拌混合機（三英製作所製　２５ＡＭ−ｒｒ　（Ｑｒ）
）に入れ１０分間撹拌混合して入浴剤１０に３を製造し
た。この入浴剤３０ｇを２００４！の浴湯に投入しかき
まぜたところ乳白潤色のミルク風呂調の浴湯となり、入
浴に使用した後−昼夜経過しても安定な分散状態が変化
しなかった。

実施例２デンプン８０重Ｒ部を精製水２００重量部に加え７０℃
で３０分間撹拌し、溶解混合した。これに炭酸カルシウ
ム１２０重量部を添加し常温で４０分間撹拌し分散せし
めた。この分散物を送風定温乾燥器（ヤマト科学製　Ｄ
Ｎ−８１型）で１３０°Ｃにて１５時間乾燥した。これ
をユニバーサルボール（ヤマト科学製ＵＢ−３１型）で
粉砕し８０メツシユの被覆炭酸カルシウムを得た。

次に、この被覆炭酸カルシウム６重量部と炭酸水素ナト
リウム７０重量部、乾燥硫酸ナトリウム２３重量部、香
料０．５重量部及び緑色２０４＠タ一ル系色素０．５重
量部をナラター型ミキサー（線用鉄工所製　ＮＸ−３型
）に入れ２０分間撹拌混合して入浴剤３０に９を得た。

これを実施例１と同様に用いたところ同じく安定した分
散状態の緑がかった乳白潤色の浴湯が得られた。

実施例３カルボキシセルロースナトリウム１００重量部を精製水
３００重硲部に加え４０℃で３０分間撹拌し、溶解混合
した。これに炭酸マグネシウム１００重量部を添加し常
温で３０分間撹拌し分散せしめた。この分散物を送風定
湿乾燥器（ヤマト科学製　ＤＮ−８１型）で１０５℃に
て２４時間乾燥した。これをマイクロパンタムミル（線
用鉄工所製　ＡＰ−Ｂ型）で粉砕し２００メツシユの被
覆炭酸マグネシウムを得た。次に、この被覆炭酸マグネ
シウム４重量部と炭酸水素ナトリウム２５重量部、乾燥
硫酸ナトリウム６０重吊部、香料１重量部を万能撹拌混
合機（三英製作所製　２５ＡＭ−ｒｒ　（Ｑｒ））で１
０分間撹拌混合して入浴剤１０醇を１７だ。これを実施
例１と同様に用いたところ同じく安定した分散状態の乳
白潤色の浴湯が得られた。

実施例４ゼラチン１００重量部を精製水２００単量部に加え７０
’Ｃで３０分間撹拌し、溶解混合した。これに酸化マグ
ネシウム１２０重量部を添加し常温で３０分間撹拌し分
散せしめた。この分散物を送風定温乾燥器（ヤマト科学
！８４　　ＤＮ−８１型）で１５０℃にて１０時間乾燥
した。これをユニバーサルボール（ヤマト科学製ＵＢ−
３１型）で粉砕し１００メツシユの被覆酸化マグネシウ
ムを得た。

次に、この被覆酸化マグネシウム９重量部と炭酸水素ナ
トリウム５０重量部、乾燥硫酸ナトリウム４０重量部、
香料０．５重積部及び青色２号タール系色素０．５重量
部をナラター型ミキサー（線用鉄工所ｉｌ　　ＮＸ−８
型）に入れ２０分間撹拌混合して入浴剤１０／（ｆｆを
得た。これを実施例１と同様に用いたところ同じく安定
した分散状態の青みがかった乳白潤色の浴湯が得られた
。

実施例５精製水１５０重足部に可溶性デンプン１５０重量部を加
え、３０℃で１時間撹拌し、溶解混合した。これに酸化
チタン１５０重量部を添加し、常温で３０分間撹拌し分
散せしめた。このものを送風定温乾燥器（ヤマト科学社
製　ＤＮ−８１型）で１０５℃にて２４時間（−昼夜）
乾燥した。

乾燥したものをマイクロパンタムミル（線用鉄工所ｒ！
Ａ　ＡＰ−Ｂ型）で粉砕し１００メツシユの被覆酸化チ
タンを得た。

このものを５重量部と乾燥硫酸ナトリウム５０重量部、
炭酸水素ナトリウム４４重量部及び香料１重量部を万能
撹拌混合機（三英製作所製　２５ＡＭ−ｒｒ　（Ｑｒ）
　）に入れ１０分間撹拌混合して入浴剤１Ｃ）Ｋｇを製
造した。これを実施例１と同様に用いたところ同じく安
定した分散状態の乳白濁色の浴湯が得られた。

実施例６精製水１００重量部にアルギン酸プロピレングリコール
１５０重量部を加え、３０℃で０．５時間撹拌し、溶解
混合した。これにタルク１００重量部を添加し、常温で
３０分間撹拌し分散せしめた。このものを送風定温乾燥
器（ヤマト科学社製　ＤＮ−８１型）で１０５℃にて２
４時間（−昼夜）乾燥した。

乾燥したものをマイクロパンタムミル（網側鉄工所製　
ＡＰ−Ｂ型）で粉砕し２００メツシユの被覆タルクを得
た。

このものを６重量部と乾燥硫酸ナトリウム８０重量部、
炭酸ナトリウム１３重量部及び香料１重量部を万能撹拌
混合機（三英製作所製　２５ＡＭ−ｒｒ（Ｑｒ））に入
れ１０分間撹拌混合して入浴剤１０Ｋｇを製造した。

これを実施例１と同様に用いたところ同じく安定した分
散状態の乳白濁色の浴湯が得られた。

実施例７精製水２０重量部にポリビニルメチルエーテル１００重
り部を加え、３０’Ｃで１時間撹拌し、溶解混合した。

これに炭酸カルシウム１ｏｏｌ量部を添加し、常温で３
０分間撹拌し分散せしめた。このものを送風定湿乾燥器
（ヤマト科学社製　［）［８１型）で１０５°Ｃにて２
４時間（−昼夜）乾燥した。

乾燥したものをマイクロパンタムミル（網側鉄工所製　
ＡＰ−Ｂ型）で粉砕し１００メツシユの被覆炭酸カルシ
ウムを１蒔だ。

このものを４重量部と塩化ナトリウム５５重量部、炭酸
水素ナトリウム４０重量部及び香料１重量部を万能撹拌
混合機（三英製作所製　２５ＡＭ−ｒｒ（Ｑｒ））に入
れ１０分間撹拌混合して入浴剤１０／Ｉｉｇを製造した
。これを実施例１と同様に用いたところ同じく安定した
分散状態の乳白濁色の浴湯が得られた。

実施例８精製水１５０重量部にポリアクリル酸ソーダ１００重量
部を加え、７０℃で１時間撹拌し、溶解混合した。これ
に酸化亜鉛１３０重量部を添加し、常温で３０分間撹拌
し分散せしめた。このものを送風定温乾燥器（ヤマト科
学社製　ＤＮ−８１型）で１２０℃にて１２時間乾燥し
た。

乾燥したものをマイクロパンタムミル（線用鉄工所Ｍ　
　ＡＲ−Ｂ型）で粉砕し８０メツシユの被覆酸化亜鉛を
得た。

このものを９重量部と塩化ブトリウム３０重量部、炭酸
ナトリウム３０車呈部、硫酸ナトリウム３０重量部、香
料０．５量部、及び橙色２０５号０．５重量部を万能撹
拌混合機（三芙製作所製　２５ＡＭ−ｒｒ（Ｑｒ））に
入れ１０分間撹拌混合して入浴剤１０Ｋｙを製造した。

これを実施例１と同様に用いたところ同じく安定した分
散状態の橙色がかった乳白濁色の浴湯が１７られた。

（発明の効果）本発明の入浴剤は、これまでなかった水不溶性の無機顔
料が安定に分散した浴湯を初めて実現したものであり、
無機顔料特有の色調を出すことにより、入浴の心理的効
果を−、苦高め、入浴の楽しさを増加させるという効果
を有するものである。

Claims

【特許請求の範囲】

１　水溶性高分子物質で被覆された無機顔料を含有する
入浴剤。