JPH03287523A - 入浴剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的】

〔産業上の利用分野〕 本発明は、水分散性良好な無機顔料系の入浴剤に関する
ものである。 〔従来の技術〕 従来から、入浴剤は入浴による疲労回復作用と協力して
、荒れ性、冷え症、リウマチ、湿疹等の予防効果を始め
、入浴者を心身ともにリラックスさせる効果を有するこ
とが知られている。そこで入浴効果を一層高めるため、
温泉効果や美肌効果を狙った各種の入浴剤が開発、上布
されてきた。 近年の市場における入浴剤は、浴剤が持つ本来の機能で
ある荒れ性、冷え症、あせも、しもやけ、肩こり等の予
防効果に加えて、さらに疲労回復の一助として心理的な
リラックス効果を高める目的で、香料や色素を配合した
ものが多い。 〔発明が解決しようとする課題〕 このように、従来の入浴剤は、サラ湯で得られない種々
の色を付与することによって・ｌ）理効果を与えるもの
であるが、色素には変褪企や浮遊、沈降などの問題があ
る他、浴槽を汚染する！、念もあるから、入浴剤に含有
させうる色素の４！ｉｉには限りがある。そこで、より
豊かな色彩を楽しめるよう改善することが要望されてい
た。 特に、変褪色や、浮遊、浴槽の汚染等の少なく利用価値
の高い無機顔お１の場合には、浴湯に投入しても数分の
うちに沈降するという大きな問題があった。 因に、色素として用いられる無機顔料は、その平均粒子
径が０．２〜０．３（イ）台の微粉状のものが好ましい
が、単体のままで水に投入すると粒子同士の凝集が起こ
り数分以内に沈降するため、通常、塗料における顔料の
ように、高濃度で分散を助ける分散剤を工夫したものが
実用化されている。 しかし浴剤に使用する顔料濃度は極めて低濃度であるか
ら、これを分散剤で安定な分散液にするためには、浴湯
に不快な泡立や、臭気、不快な色を発生させる欠点が指
摘されている。 そこでこのような問題を解決する方法として。 無機顔料を水溶性高分子物質で被覆することが提案され
ている。 しかし、このような方法、即ち、Ｓ機顔料と水溶性高分
子物質とを単に混合スラリー状とし、乾燥粉砕する方法
には、次のような欠点があるため、実用性のある製品を
得ることは困難であった。 （１）無機顔料の平均粒子径０．２〜０．３（イ）台の
単位の微粒子の個々に水溶性高分子物質を完全に被覆さ
せることは、凝集粒子の発生を防止する分散剤の介在を
なくしては困難である。 （２）仮に部分的に個々の微粒子に水溶性高分子物質が
被覆されたとしても、これらは全粒子の安定性に寄与し
ない。 （３）上記（１）と（２）の理由により、最終的な水分
散安定性にバラツキが大きく、浴湯中で数１０分以内に
沈降することがあり、均一な分散状態を得ることは困難
である。 〔発明が解決しようとするＨ題〕 そこで本発明が解決しようとする課廊は、浴湯中におけ
る分散性及び安定性の優れたｆＩ！！、槻顔料系の入浴
剤を提供することである。

【発明の構成】

〔課題を解決するための手段〕 （１）概要 本発明者は、上記のような従来浴剤の欠点を解消すべく
鋭意研究の結果、無機顔料を高級脂肪酸塩、及び好まし
くは更にα−スルホメチルエステル塩及び／又は脂肪酸
Ｎ−メチルタウレートで表面処理することによって、無
機顔料独特の色が楽しめ、浴湯に、不快な起泡や臭気が
なく、無機顔料の色調を損なうことがなく、かつ分散性
にバラツキのない入浴剤を得ることに成功した。即ち、
本発明は、高級脂肪酸アルカリ金属塩からなる表面処理
剤で処理されていることを特徴とする無機顔料系の入浴
剤に関するものである。以下、発明の構成に関する諸事
項につき項分けして説明する。 （２）無機系顔料 本発明で用いる水不溶性の無機顔料には白色顔料と有色
顔料とがある。 前者の白色顔料の例としては、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、ベントナイト、クルク、酸化チタン、酸化
亜鉛、酸化マグネシウム、ゼオライト、パーライト、ホ
ワイトカーボン等をあげることができる。また、後者の
有色顔料の例としては鉄ａＩ！４として黄土（黄）、シ
ェナー（褐色）。 ベンガラＣ赤）、プルシアンブルー（青）、クロム顔料
として酸化クロム（緑）、ビリジアン（縁）等を挙げる
ことができる。 以上のｍ橡顔料の粒径は、微粒子の集合体として１００
　）＠オーダーであるのが望ましい。 （３）表面処理剤 本発明における表面処理剤としては、高級脂肪酸のアル
カリ金属塩類、及び更に所望によりα−スルホ脂肪酸エ
ステル塩類及び／又は脂肪酸Ｎ−メチルタウレート類が
使用される。 ここに、高級脂肪酸アルカリ金属塩における脂肪酸の種
類として、ラウリン酸、ミリスチン酸。 パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ベヘン酸が
例示され、またアルカリ金属はＮａ又はＫである。 α−スルホ脂肪酸エステル塩は以下のＩＩ４造のもので
ある。 （以下余白） ＲＩＣ）ｌ−ＣＯＲ。 ＳＯｉＭｅ 般式で表されるものを使用する。 ＲＣＯＮＣＨ２ＣＨｚＳＯｓＭｅ ＣＩ。 配合重量比は下記の通りである。 高級脂肪酸のアルカリ金属塩：　３［１−１００α−ス
ルホ脂肪酸塩二〇〜６０ 脂肪ＩＮ−メチルタウレート二〇〜６゜また、無機顔料
に対する表面処理剤の重量比は、好ましくは１：０．５
〜２．０である。なお、下記その他の浴剤成分に対する
表面処理無機顔料の好適な添加量は、５〜２０重量％で
ある。 （４）他の添加成分 本発明の入浴剤には、上記（２）〜（３）成分以外に以
下に示すような入浴剤成分が適宜配合される。 ■　無機塩類 塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸
ナトリウム、硝酸カルシウム、硫酸アルミニウム、ポリ
リン酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸鉄燐酸ナト
リウム、チオ硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硼酸、メタ硅酸、無
水硅酸等。 ■　有機酸類 安息香酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、ピロリドンカ
ルボン酸、コハク酸、リンゴ酸等。 ■　ハーブ類 ソウジュラ、ヒャクジュッ、カノコソウ、ケイカイ、コ
ウボク、センキュウ、種皮、トウキ、ショウキョウ、ニ
ンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハツカ、オウゴン、リン
シン、ブクリヨウ、ドクカッ、ショップ、ガイヨウ、マ
ツブリ、ビヤクシン、ジュウヤク、リュウノウ、サフラ
ン、オウバクエキス、チンピ、ウィキョウ、カンビ末、
カミツレ、メリッサ、ローズマリー、マロニエ、西洋ノ
コギリ草、アルニカ等。 ■　油脂類 イソプロピルパルミテート、イソプロピルミリステート
、スクワラン、トリ　（カブリルーカプリン酸）グリセ
リン、糠油、米糠エキス、オリーブ油、ホホバ油、ダイ
ズ油、流動パラフィン、白色ワセリン等。 ■　色素類 赤色２号、黄色４号、緑色３号、青色１号、赤色２１３
号、程合２０５号、黄色２０２号の１、緑色２０４号、
青色２号等の厚生省令タール色素別表工及びＨの色素、
クロロフィル、リボフラビン、アンナツト、カンタキサ
ンチン、クロシン、コチニール、ベニバナ色素、アント
ラキノン色素等の食品添加剤として認められる天然色素
。 ■　アルコール類 エタノール、ステアリルアルコール、イソプロピルアル
コール、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール等
。 ■　多価アルコール グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール等。 ■　界面活性剤類 アルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸塩、ラウリン酸ジェタノールアミド、ポリ
エチレングリコールモノステアレート等。 ■　その他 イオウ、鉱砂、濃の花、カゼイン、中性白土、サリチル
酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム
、卵黄末、煎り糠、雪母末、脱脂粉乳、ポリビニルピロ
リドン等。 ［作用］ 本発明により高級脂肪酸アルカリ金属塩（及びａ−スル
ホ脂肪酸塩及び／又は脂肪酸Ｎ−メチルタウレート）で
表面処理された無機系顔料は、粒子の表面に特定の表面
処理剤が付着しているため、在来の水溶性高分子材料で
覆われた無機顔料のように粗大な凝集物を生成すること
がない、このため、浴湯に対し均一に、かつ長時間にわ
たり安定に分散するので、優れた入浴効果を奏する。 ［実施例］ 以下、実施例及び比較例を掲げて本発明の具体化及び効
果につき説明するが、本発明は例示により限定されるも
のではない。 実施例１ ミリスチン酸ナトリウム１００重量部に精製水２００重
量部を加え、４０℃で１０分撹拌して混合、溶解させた
。 この溶液に、酸化チタン１００重量部を添加し、４０℃
で２０分撹拌し、表面処理した後、送風定温乾燥器（東
洋製作新製ＦＣ−４１０）で１１０℃に６時間乾燥した
。 乾燥物をハード粉砕器（祭日化学８Ｍ−７０型）で粉砕
し、径８０〜１００μ台の表面処理酸化チタンを得た。 上の表面処理酸化チタン１０重量部に、乾燥硫酸ナトリ
ウム５０重量部、炭酸水素ナトリウム３９重量部及び香
料１重量部を添加し、ヘンシルミキサー（高速粉末撹拌
機）で５分間撹拌、混合して入浴剤１０ｋｇを製造した
。 この入浴剤３０ｇを、２００Ｉ２の浴湯中へ投入して撹
き混ぜると、乳白褐色のミルク風呂調の安定なン谷湯と
なった。 実施例２ ミリスチン酸カリウム３５重量部、カリウムα−スルホ
メチルミリステート４０重量部及びオレイン酸Ｎ−メチ
ルタウリンナトリウム２５重量部に精製水３００重量部
を加え、５０℃で均一に撹拌、混合し。 た、これに炭酸カルシウム１００重量部を添加し、混合
して均一なスラリー状とした。 得られたスラリーを小型スプレードライヤー（板本技研
スプレードライヤーＲ−２型）を用いて噴霧乾燥し、径
１５０〜２００μ台の表面処理炭酸カルシウムを得た。 得られた表面処理炭酸カルシウム６重置部に、炭酸水素
ナトリウム５０重量部、乾燥硫酸ナトリウム４３重量部
、香料０．５重量部及び緑色２０４号０．５重量部を加
え、ヘンシルミキサーで１０分撹拌、混合して入浴剤１
０ｋｇを得た。この入浴剤を実施例１と同じように浴場
に添加したところ、緑色かかった乳白色の安定な浴湯が
得られた。 実施例３ オレイン酸ナトリウム５５重量部とナトリウムα−スル
ホプロピルオレエート４５重量部に精製水５０重量部を
加え、４０℃で１０分均一に撹拌、混合した。得られた
混合物にベンガラ１００重量部を添加し、４０℃でさら
に１０分撹拌して表面処理した後、バードミキサー（真
空撹拌混合乾燥機）を用いて７０℃で５時間乾燥した。 乾燥物をフラッシュミル（前掲）で粉砕し、径１００μ
台の表面処理ベンガラを得た。 上の表面処理ベンガラ４重量部に、乾燥硫酸ナトリウム
８０部、炭酸水素ナトリウム１５重量部及び香料１重量
部を加え、ヘンシルミキサーで５置部合して１０ｋｇの
入浴剤を製造した。 得られた入浴剤を実施例１と同様に浴湯添加したところ
、濃赤茶色の温泉調浴湯となった。 実施例４ バルミチン酸ナトリウム７５重量部とラウリン酸Ｎ−メ
チルタウリンナトリウム２５重量部に精製水３００重量
部を加え５０℃で均一に撹拌、混合した。 この混合物に酸化マグネシウム１００重量部を添加、混
合して均一なスラリー状とした後、小型スプレードライ
ヤー（前掲）により噴霧乾燥し、径１５０〜２００ｕ台
の表面処理酸化マグネシウムを得た。 上記表面処理酸化マグネシウム６重量部に、乾燥硫酸ナ
トリウム４８重量部　炭酸水素ナトリウム４５重量部及
び香料１重量部を加え、ヘンシルミキサーにて１０分撹
拌、混合して入浴剤１０ｋｇを得た。 得られた入浴剤を実施例１の如く浴湯に添加したところ
、乳白色の安定な浴湯が得られた。 比較例１ 精製水１５０重量部にデキストリン１００重量部を加え
、３０℃で１時間撹拌して溶解させた。 得られたデキストリン溶液に酸化チタン１００重量部を
添加し、常温下に３０分間撹拌して分散させた。次いで
、この分散物を送風定温乾燥器（土掘）により１０５℃
で２４時間乾燥させた。 得られた乾燥物をハード粉砕機（土掘）により１００　
　　通の粒度まで粉砕した。 得られた表面処理酸化チタン９重量部に乾燥硫酸ナトリ
ウム５０重量部　炭酸水素ナトリウム４０重量部及び香
料１重量部を加え、ヘンシルミキサーにて１０分撹拌、
混合して入浴剤１［］ｋｇを得た。 比較例２ デンプン８０重量部を精製水２００重量部に加え、デキ
ストリン１００重量部を加え、７０℃で３０分間撹拌し
溶解させた。得られたデンプン溶液に炭酸カルシウム１
２０重量部を添加し、常温下に４０分間撹拌して分散さ
せた。次いで、この分散物を送風定温乾燥器（土掘）に
より１３０℃で１５時間乾燥させた。得られた乾燥物を
ハード粉砕機（土掘）により８０メツシュ通の粒度まで
粉砕した。 得られた表面処理炭酸カルシウム６重量部に炭酸水素ナ
トリウム７０重量部、乾燥炭酸ナトｌ）ラム２３重量部
、香料０．５重量部及び緑色２０４号色素０．５重量部
を加え、ヘンシルミキサーにて１０分撹拌、混合して入
浴剤１０ｋｇを得た。 （試験例） 以上の各実施例及び比較例の各試料各３ｇを夫々２０℃
づつのテスト用浴湯中に分散させ、その分散性を比較し
た。結果は下表のとおりであった。 語表から明らかなように、本発明の入浴剤は、公知の浴
剤に比べて優れた分散性を具備していることが分る。 注）試験法 分散試験（１） 上記実施例及び比較例の入浴剤を液温４３℃の２０℃容
モデル浴槽（底部透明プラスチック管）に投入し、手で
かきまぜ、投入直後から５時間迄の温浴分散性を浴槽底
部の透明部分から沈殿状態を目視判定する。 さらに５時間後からは室温放冷状態で１９時間後（投入
開始から２４時間後）の沈殿物の状態を目視判定する。 ０：全く沈殿物がない。 ○：微かに沈殿物はあるが、０に近い。 △；明確に底部−面に少量の沈殿物がある。 ×；底部−面に多量の沈殿物があり、透明プラスチック
部分は完全に隠蔽される。 分散試験（２） 分散試験（１）と同じ方法で行い、スカムと浴槽壁付着
物を観察する。 ０；スカム、浴槽壁付着物は全くない。 ○：僅かにスカムが浴槽壁に付着するが、浴用には支障
のない状態。 ×ニスカムが浴槽壁に付着し、浴用として支障のある状
態。

【発明の効果】

以上説明したように、本発明は、’ｔ’ｌｘ　Ａ中にお
ける分散性及び安定性の優れた無機顔料系入浴剤を提供
できたことにより、疲労回復乃至健康の保持向上に貢献
しうる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　高級脂肪酸アルカリ金属塩からなる表面処理剤で処
   理されていることを特徴とする無機顔料系の入浴剤。 ２　表面処理剤がα−スルホ脂肪酸塩及び／又は脂肪酸
   Ｎ−メチルタウレートを含む請求項１記載の入浴剤。