JPH0597657A - 入浴剤用無機顔料の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 水溶性高分子物質溶液に無機顔料を添加・分
散した後、乾燥・粉砕することを特徴とする入浴剤用水
溶性高分子物質被覆無機顔料の製造方法。 【効果】 本発明の入浴剤は、水不溶性の無機顔料が安
定に分散した浴湯を実現したものであり、無機顔料特有
の色調を出すことにより、入浴の心理的効果を一層高
め、入浴の楽しさを増加させるという効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は色調の豊かな入浴剤に用
いる水分散性を改良した被覆無機顔料の製造方法に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】入浴には一日の疲れをとり、心身ともに
リラックスさせるという効果をはじめとし、種々の効果
があることが知られている。この入浴効果をより高める
ため、各種の入浴剤が開発され実用化されてきた。この
中には入浴による心理的効果（リラックス効果）等を高
めるため、香料や色素を配合したものも含まれている
（例えば特公昭５２−２１５７４号参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このうち色について
は、サラ湯にない種々の色を出すことによって、温泉の
転地的効果と同様の心理的効果を出そうとするものであ
るが、実際には使用できる色素に限りがあり、より多く
の色が楽しめるよう改善することが望まれていた。特
に、水に不溶性の無機顔料の場合には、浴湯中に投入し
ても数分のうちに沈降してしまい浴槽の底にたまって、
かえって浴者に不快感を与えてしまうという問題点があ
った。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明者はこのような問
題点を解決すべく研究を重ねた結果、無機顔料を水溶性
高分子物質で被覆し、これを入浴剤に用いることによっ
て、無機顔料特有の色調が楽しめ、又分散性が良く、且
つ分散が安定した浴湯をたのしめる入浴剤とすることに
成功した。

【０００５】すなわち、本発明は水溶性高分子物質溶液
に無機顔料を添加・分散した後、乾燥・粉砕することを
特徴とする入浴剤用水溶性高分子物質被覆無機顔料の製
造方法を提供するものである。以下本発明を詳しく説明
する。

【０００６】本発明で用いる水不溶性無機顔料には白色
顔料及び有色顔料がある。前者の白色顔料の例としては
酸化チタン、酸化亜鉛（亜鉛華）、酸化マグネシウム、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク等を挙げる
ことができる。また、後者の有色顔料の例としては、黄
色酸化鉄、赤色酸化鉄（べんがら）、黒色酸化鉄、群
青、酸化クロム、カラミン等を挙げることができる。

【０００７】本発明に用いる水溶性高分子物質は天然高
分子物質、半合成高分子物質及び合成高分子物質のいず
れも使用できる。水溶性の天然高分子物質の例としては
デキストリン、キサンテンガム等の微生物系多糖類、デ
ンプン、グアーガム、カラギーナン、寒天、マンナン等
の植物系多糖類、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コ
ラーゲン等の動物系蛋白質を挙げることができる。

【０００８】水溶性半合成高分子物質の例としては、メ
チルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロー
ス系、可溶性デンプン、メチルデンプン等のデンプン
系、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコールエ
ステル等のアルギン酸系をあげることができる。水溶性
の合成高分子物質の例としては、ポリビニルアルコー
ル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシド
等を挙げることができる。

【０００９】次に、本発明の水溶性高分子物質で被覆さ
れた無機顔料粉末の製造方法について説明する。精製し
た水５０〜３００重量部に上記した水溶性高分子物質を
５０〜２００重量部加え、２０℃〜８０℃で０．５〜
３．０時間撹拌し溶解させる。これに酸化チタン等の無
機顔料粉末を５０〜１５０重量部添加し、常温で１０〜
１５分撹拌し、分散させる。

【００１０】この分散物を送風定温乾燥器に入れ１００
〜１５０℃で１０〜３０時間乾燥する。次にこれをマイ
クロバンタムミル、ユニバーサルボール等の粉砕機で６
０〜２００メッシュに粉砕する。以上によって目的とす
る水溶性高分子物質で被覆された無機顔料粉末を得るこ
とができる。

【００１１】本発明の特徴である浴湯中で該無機顔料が
安定した分散状態で存在するためには、各原料を上記し
た量比で用いることが重要である。すなわち、水５０〜
３００重量部、水溶性高分子物質５０〜２００重量部、
無機顔料５０〜１５０重量部であり、特に好ましくは三
者を略々同量にして用いる。なお、水が上記範囲より少
なすぎると被覆された無機顔料の水中分散性が低下し、
多すぎると水溶性高分子物質の機能が弱まる。

【００１２】又、水溶性高分子物質が無機顔料に比べ１
／２以下になると被覆が不完全となり、多すぎると水溶
性高分子物質が湯面に浮いたり浴槽に付着するという問
題を生ずる。水溶性高分子物質で被覆された無機顔料の
粒径は６０〜２００メッシュの範囲がよい。この範囲を
外れ、粒径が小さすぎると粒子が相互に凝結して沈澱す
ると共に目的とする浴湯の乳白度が悪くなり商品価値が
低下するので好ましくない。又、大きすぎても分散が不
安定になり好ましくない。

【００１３】本発明の水溶性高分子物質で被覆された無
機顔料の入浴剤中に占める割合は、入浴剤全体の０．１
〜２０．０重量％にするのがよい。又、他の色素類を添
加すると夫々の色が混じることによって変化に富んだ種
々の色調が楽しめるという効果も生ずる。本発明の製造
方法によって得た無機顔料を含有する入浴剤には、他に
以下に示すような入浴剤成分を適宜配合してもよい。

【００１４】１） 無機塩類 塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸
ナトリウム、硝酸カルシウム、硫酸アルミニウム、ポリ
リン酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸鉄燐酸ナト
リウム、チオ硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硼酸、メタ珪酸、無
水珪酸等。 ２） 有機酸類 安息香酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、ピロリドンカ
ルボン酸、コハク酸、リンゴ酸等。

【００１５】３） 生薬類 ソウジュツ、ビャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コ
ウボク、センキュウ、橙皮、トウキ、ショウキョウ末、
ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハッカ葉、オウゴン、
サンシシ、ブクリョウ、ドクカツ、ショウブ、ガイヨ
ウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、リュウノウ、サ
フラン、オウバクエキス、チンピ、ウイキョウ、カンピ
末、カミツレ、メリッサ、ローズマリー、マロニエ、西
洋ノコギリ草、アルニカ等。

【００１６】４） 油脂類 イソプロピルパルミテート、イソプロピルミリステー
ト、スクワラン、トリ（カプリル−カプリン酸）グリセ
リン、糠油、米糠エキス、オリーブ油、ホホバ油、ダイ
ズ油、流動パラフィン、白色ワセリン等。

【００１７】５） 色素類 赤色２号、黄色４号、緑色３号、青色１号、赤色２１３
号、橙色２０５号、黄色２０２号の１、緑色２０４号、
青色２号等の厚生省令タール色素別表Ｉ及びIIの色素、
クロロフィル、リボフラビン、アンナット、カンタキサ
ンチン、クロシン、コチニール、べにばな、アントラキ
ノン等の食品添加剤として認められる天然色素。

【００１８】６） アルコール類 エタノール、ステアリルアルコール、イソプロピルアル
コール、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール
等。 ７） 多価アルコール グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール等。

【００１９】８） 界面活性剤類 アルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸塩、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリ
エチレングリコールモノステアレート等。 ９） その他 イオウ、鉱砂、湯の花、カゼイン、中性白土、サリチル
酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、卵黄末、イリ糠、雲母末、脱脂粉乳、ポリビニルピ
ロリドン等を添加使用することができる。

【００２０】さらに本発明の製造方法によって得た無機
顔料を有する浴剤組成物は、上記したもの以外にも、必
要に応じて殺菌防腐剤、金属封鎖剤、香料、その他の広
い範囲の配合剤を配合することができる。この場合、無
機塩類等の入浴剤成分に本発明によって得た水溶性高分
子物質で被覆した無機顔料粉末を加え、これを混合機に
入れて常温下均一撹拌混合することによって製造され
る。

【００２１】混合機は、粉体を撹拌、混合するために使
用されるものであればどのようなものでも使用できる。
具体的にはバートミキサー、ナウターミキサー、万能撹
拌混合機、リボンミキサー、Ｖ字型混合機等を挙げるこ
とができる。混合時間は、成分が均一に混合するのに必
要な時間であればよく、上記の例にあげた混合機を使用
する場合には、通常５〜５０分間でよい。

【００２２】

【作用】水不溶性無機顔料の水中分散性を高めるため、
従来はＨＬＢの高い界面活性剤を用いたり、多電荷を持
つポリリン酸のような物質を練り込んで電荷の反発を利
用したりして行ってきたが、これらの方法は塗料のよう
な高濃度の場合には有効であっても、本発明の製造方法
によって得た無機顔料を含有する入浴剤のように無機顔
料の濃度が浴湯中で２５〜３０ｐｐｍ程度の稀薄溶液と
なると同じような手法では安定な分散は達成し得ない。

【００２３】また、入浴剤中に含まれる香料成分との反
応もありさらに安定性は低下してしまう。本発明の製造
方法で得た水溶性高分子物質で被覆した無機顔料が浴湯
中で安定に分散（一昼夜以上安定して分散している）し
ているのは、未だそのメカニズムについて定説は確立し
ていないが、水溶性高分子物質が保護コロイド的な機能
を発揮することによって達成されているものと推定され
る。

【００２４】

【実施例】以下実施例をあげて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。

【００２５】実施例１ 精製水１５０重量部にデキストリン１００重量部を加
え、３０℃で１時間撹拌し、溶解混合した。これに酸化
チタン１００重量部を添加し、常温で３０分間撹拌し分
散せしめた。このものを送風定温乾燥器（ヤマト科学社
製 ＤＮ−８１型）で１０５℃にて２４時間（一昼夜）
乾燥した。乾燥したものをマイクロバンタムミル（細川
鉄工所製 ＡＰ−Ｂ型）で粉砕し１００メッシュの被覆
酸化チタンを得た。

【００２６】このものを９重量部と乾燥硫酸ナトリウム
５０重量部、炭酸水素ナトリウム４０重量部及び香料１
重量部を万能撹拌混合機（三英製作所製 ２５ＡＭ−ｒ
ｒ（Ｑｒ））に入れ１０分間撹拌混合して入浴剤１０ｋ
ｇを製造した。この入浴剤３０ｇを２００リットルの浴
湯に投入しかきまぜたところ乳白濁色のミルク風呂調の
浴湯となり、入浴に使用した後一昼夜経過しても安定な
分散状態が変化しなかった。

【００２７】実施例２ デンプン８０重量部を精製水２００重量部に加え７０℃
で３０分間撹拌し、溶解混合した。これに炭酸カルシウ
ム１２０重量部を添加し常温で４０分間撹拌し分散せし
めた。この分散物を送風定温乾燥器（ヤマト科学製 Ｄ
Ｎ−８１型）で１３０℃にて１５時間乾燥した。これを
ユニバーサルボール（ヤマト科学製ＵＢ−３１型）で粉
砕し８０メッシュの被覆炭酸カルシウムを得た。

【００２８】次に、この被覆炭酸カルシウム６重量部と
炭酸水素ナトリウム７０重量部、乾燥硫酸ナトリウム２
３重量部、香料０．５重量部及び緑色２０４号タール系
色素０．５重量部をナウター型ミキサー（細川鉄工所製
ＮＸ−Ｓ型）に入れ２０分間撹拌混合して入浴剤３０
ｋｇを得た。これを実施例１と同様に用いたところ同じ
く安定した分散状態の緑がかった乳白濁色の浴湯が得ら
れた。

【００２９】実施例３ カルボキシセルロースナトリウム１００重量部を精製水
３００重量部に加え４０℃で３０分間撹拌し、溶解混合
した。これに炭酸マグネシウム１００重量部を添加し常
温で３０分間撹拌し分散せしめた。この分散物を送風定
温乾燥器（ヤマト科学製 ＤＮ−８１型）で１０５℃に
て２４時間乾燥した。これをマイクロバンタムミル（細
川鉄工所製 ＡＰ−Ｂ型）で粉砕し２００メッシュの被
覆炭酸マグネシウムを得た。

【００３０】次に、この被覆炭酸マグネシウム４重量部
と炭酸水素ナトリウム２５重量部、乾燥硫酸ナトリウム
６０重量部、香料１重量部を万能撹拌混合機（三英製作
所製２５ＡＭ−ｒｒ（Ｑｒ））で１０分間撹拌混合して
入浴剤１０ｋｇを得た。これを実施例１と同様に用いた
ところ同じく安定した分散状態の乳白濁色の浴湯が得ら
れた。

【００３１】実施例４ ゼラチン１００重量部を精製水２００重量部に加え７０
℃で３０分間撹拌し、溶解混合した。これに酸化マグネ
シウム１２０重量部を添加し常温で３０分間撹拌し分散
せしめた。この分散物を送風定温乾燥器（ヤマト科学製
ＤＮ−８１型）で１５０℃にて１０時間乾燥した。こ
れをユニバーサルボール（ヤマト科学製ＵＢ−３１型）
で粉砕し１００メッシュの被覆酸化マグネシウムを得
た。

【００３２】次に、この被覆酸化マグネシウム９重量部
と炭酸水素ナトリウム５０重量部、乾燥硫酸ナトリウム
４０重量部、香料０．５重量部及び青色２号タール系色
素０．５重量部をナウター型ミキサー（細川鉄工所製
ＮＸ−Ｓ型）に入れ２０分間撹拌混合して入浴剤１０ｋ
ｇを得た。これを実施例１と同様に用いたところ同じく
安定した分散状態の青みがかった乳白濁色の浴湯が得ら
れた。

【００３３】実施例５ 精製水１５０重量部に可溶性デンプン１５０重量部を加
え、３０℃で１時間撹拌し、溶解混合した。これに酸化
チタン１５０重量部を添加し、常温で３０分間撹拌し分
散せしめた。このものを送風定温乾燥器（ヤマト科学社
製 ＤＮ−８１型）で１０５℃にて２４時間（一昼夜）
乾燥した。

【００３４】乾燥したものをマイクロバンタムミル（細
川鉄工所製 ＡＰ−Ｂ型）で粉砕し１００メッシュの被
覆酸化チタンを得た。このものを５重量部と乾燥硫酸ナ
トリウム５０重量部、炭酸水素ナトリウム４４重量部及
び香料１重量部を万能撹拌混合機（三英製作所製 ２５
ＡＭ−ｒｒ（Ｑｒ））に入れ１０分間撹拌混合して入浴
剤１０ｋｇを製造した。これを実施例１と同様に用いた
ところ同じく安定した分散状態の乳白濁色の浴湯が得ら
れた。

【００３５】実施例６ 精製水１００重量部にアルギン酸プロピレングリコール
１５０重量部を加え、３０℃で０．５時間撹拌し、溶解
混合した。これにタルク１００重量部を添加し、常温で
３０分間撹拌し分散せしめた。このものを送風定温乾燥
器（ヤマト科学社製 ＤＮ−８１型）で１０５℃にて２
４時間（一昼夜）乾燥した。乾燥したものをマイクロバ
ンタムミル（細川鉄工所製 ＡＰ−Ｂ型）で粉砕し２０
０メッシュの被覆タルクを得た。

【００３６】このものを６重量部と乾燥硫酸ナトリウム
８０重量部、炭酸ナトリウム１３重量部および香料１重
量部を万能撹拌混合機（三英製作所製 ２５ＡＭ−ｒｒ
（Ｑｒ））に入れ１０分間撹拌混合して入浴剤１０ｋｇ
を製造した。これを実施例１と同様に用いたところ同じ
く安定した分散状態の乳白濁色の浴湯が得られた。

【００３７】実施例７ 精製水２０重量部にポリビニルメチルエーテル１００重
量部を加え、３０℃で１時間撹拌し、溶解混合した。こ
れに炭酸カルシウム１００重量部を添加し、常温で３０
分間撹拌し分散せしめた。このものを送風定温乾燥器
（ヤマト科学社製ＤＮ−８１型）で１０５℃にて２４時
間（一昼夜）乾燥した。

【００３８】乾燥したものをマイクロバンタムミル（細
川鉄工所製 ＡＰ−Ｂ型）で粉砕し１００メッシュの被
覆炭酸カルシウムを得た。このものを４重量部と塩化ナ
トリウム５５重量部、炭酸水素ナトリウム４０重量部お
よび香料１重量部を万能撹拌混合機（三英製作所製 ２
５ＡＭ−ｒｒ（Ｑｒ））に入れ１０分間撹拌混合して入
浴剤１０ｋｇを製造した。これを実施例１と同様に用い
たところ同じく安定した分散状態の乳白濁色の浴湯が得
られた。

【００３９】実施例８ 精製水１５０重量部にポリアクリル酸ソーダ１００重量
部を加え、７０℃で１時間撹拌し、溶解混合した。これ
に酸化亜鉛１３０重量部を添加し、常温で３０分間撹拌
し分散せしめた。このものを送風定温乾燥器（ヤマト科
学社製 ＤＮ−８１型）で１２０℃にて１２時間乾燥し
た。乾燥したものをマイクロバンタムミル（細川鉄工所
製 ＡＰ−Ｂ型）で粉砕し８０メッシュの被覆酸化亜鉛
を得た。

【００４０】このものを９重量部と塩化ナトリウム３０
重量部、炭酸ナトリウム３０重量部、硫酸ナトリウム３
０重量部、香料０．５量部、及び橙色２０５号０．５重
量部を万能撹拌混合機（三英製作所製 ２５ＡＭ−ｒｒ
（Ｑｒ））に入れ１０分間撹拌混合して入浴剤１０ｋｇ
を製造した。これを実施例１と同様に用いたところ同じ
く安定した分散状態の橙色がかった乳白濁色の浴湯が得
られた。

【００４１】

【発明の効果】本発明の入浴剤は、これまでなかった水
不溶性の無機顔料が安定に分散した浴湯を初めて実現し
たものであり、無機顔料特有の色調を出すことにより、
入浴の心理的効果を一層高め、入浴の楽しさを増加させ
るという効果を有するものである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 水溶性高分子物質溶液に無機顔料を添加
   ・分散した後、乾燥・粉砕することを特徴とする入浴剤
   用水溶性高分子物質被覆無機顔料の製造方法。
2. 【請求項２】 水溶性高分子物質溶液が水５０〜３００
   重量部に水溶性高分子物質５０〜２００重量部を溶解し
   た溶液であり、無機顔料の添加量が５０〜１５０重量部
   である請求項１記載の製造方法。