JP3693317B2 - 浴用剤用組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴湯に投入して乳白色の浴湯を与える浴用剤用組成物に関し、更に詳細には、高温、高湿雰囲気下においても安定で変質せず、しかも、浴湯への分散性、乳白性を損なわない浴用剤用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴湯に種々の浴用剤を加え、入浴効果を高めることが試みられている。これらの浴用剤は、通常、
1)乳白効果を与える成分(乳白剤とも称される)である、無機顔料を含む浴用剤用組成物、
2)基剤と称される、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ソーダ、有機酸等の水溶性粉体及び水溶性固形物、並びに、
3)補助成分としての薬用成分、保湿剤、香料、色素等
を配合した粉末状又は固形状の製品として市販されている。
【0003】
上記配合成分のうち、乳白剤としては、酸化チタンと界面活性剤とを混合したもの(特開昭49−116223号)、無機顔料を水溶性高分子で被覆したもの(特開昭63−57516号)、HLB11〜18の界面活性剤で表面を被覆した無機顔料を成分とするもの(特開平2−9811号)、高級脂肪酸アルカリ金属塩で表面処理した無機顔料を成分とするもの(特開平3−287523号)、無機顔料の表面をHLB7〜18の非イオン系界面活性剤及び脂肪酸石鹸で被覆したものを成分とするもの(特開平3−294220号)等が開示されている。
【0004】
しかしながら、上述の技術においては、水に不溶の無機顔料が、浴槽に投入後数分から数時間で沈降してしまい、乳白性を付与する乳白効果が低下するとともに、浴槽の底に沈殿した粒子がザラついて入浴者に不快感を与えることがあり、なお、改善の余地があった。
【0005】
そこで、酸化チタン、HLB11〜19のポリオキシエチレンモノステアレート、ポリエチレングリコール及びアミノ酸系界面活性剤を主成分とする浴用剤用組成物が提案された(特願平6−65390号)。
【0006】
ところが、従来の浴用剤用組成物は、乳白効果を付与するために無機顔料の親水化処理や界面活性剤の添加が行われており、このため、特に高温、高湿雰囲気下で保存、貯蔵されることが多い浴用剤においては、このような浴用剤用組成物を配合した場合、湿気により保存、貯蔵中に浴用剤の固化、凝集が生じる不都合を免れることができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の現状に鑑み、高温、高湿雰囲気下においても安定で変質せず、しかも、浴湯への分散性、乳白性を損なわない浴用剤用組成物を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、疎水性表面処理を施した酸化チタン及び20℃において固状の界面活性剤を主成分とし、40〜120℃に加熱して溶融混合し、主成分を均一に混合分散させ、冷却後粉砕し、ふるい分けた浴用剤用組成物である。本発明はまた、酸化チタン、20℃において固状の界面活性剤及び吸水性高分子を主成分とし、40〜120℃に加熱して溶融混合し、主成分を均一に混合分散させ、冷却後粉砕し、ふるい分けた浴用剤用組成物でもある。上記酸化チタンは、疎水性表面処理を施した酸化チタンであってよい。本発明は更に、上記各成分の所定量を、40〜120℃で混合機により溶融混合し、更に、加熱式ローラーの間を40〜120℃で通過させて均一に混合分散させ、冷却後粉砕し、20メッシュ以下にふるい分けて製造されてなる浴用剤用組成物でもある。以下に本発明を詳述する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の浴用剤用組成物は、疎水性表面処理を施した酸化チタン及び20℃において固状の界面活性剤を主成分とする(以下、このものを「浴用剤用組成物I」と称する)か、又は、酸化チタン、20℃において固状の界面活性剤及び吸水性高分子を主成分とする(以下、このものを「浴用剤用組成物II」と称する)。以下、まず、浴用剤用組成物Iについて説明する。なお、本明細書中、「20℃において固状の界面活性剤」を以下、単に「上記界面活性剤」という。
【0010】
本発明の浴用剤用組成物Iにおいては、疎水性表面処理を施した酸化チタンを使用する。上記疎水性表面処理は、酸化チタンに撥水性を付与するものである。この手法の採用により、高湿雰囲気における浴用剤の凝集を効果的に防止することができる。上記疎水性表面処理としては、処理後の酸化チタンが人体に有害な影響を及ぼす結果を招くことのないものであれば特に限定されず、一般には有機処理を適用することができる。
【0011】
上記有機処理に使用する処理剤としては、例えば、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤;イソプロピルトリイソステアロイルチタネート等のチタンカップリング剤;ジイソプロポキシアルミニウムアルキルアセトアセテート、ジイソプロピルアルミニウムモノメタクリレート等のアルミニウム系カップリング剤;ラウリン酸、ステアリン酸等に代表される高級脂肪酸;メチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、アルキル変性メチルポリシロキサン、高級脂肪酸変性メチルポリシロキサン等のアルキルポリシロキサン;ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン等のアルコキシシラン等を挙げることができる。
【0012】
上記処理剤の選択にあたっては、酸化チタンの白色度を妨げない程度の無色又は淡色の処理剤を使用することが好ましい。また、安全性の観点から、人体に接しても害を及ぼすものでないもの、例えば、「化粧品種別許可基準」所載の化学品等が好ましい。このような観点から、これらのうち、メチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等が好ましい。
【0013】
上記酸化チタンは、ルチル型のものであってもよく、又は、アナターゼ型のものであってもよい。また、その粒径は特に限定されないが、例えば、0.1〜0.3μmであってよい。
【0014】
上記疎水性表面処理は、酸化チタンの製造工程において、一又は複数の工程で実施することができる。例えば、メチルポリシロキサンやメチルハイドロジェンポリシロキサン等のアルキルポリシロキサン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランやN−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤、又は、ラウリン酸、ステアリン酸等に代表される高級脂肪酸等を処理剤として添加し、酸化チタン表面を被覆することにより製造することができる。処理剤の使用量は、酸化チタンの撥水性に影響を及ぼすので、処理剤の種類や酸化チタンの比表面積に応じて適宜設定することが望ましい。具体的には、例えば、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のアルキルポリシロキサンや高級脂肪酸を処理剤として使用する場合、粒径0.1〜0.3μmの酸化チタンの粒子に0.1〜4.0重量%、好ましくは0.2〜2重量%の処理剤を添加する。
【0015】
上記界面活性剤としては、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤等を好適に使用することができる。上記界面活性剤は、酸化チタンを浴湯中にて乳白化させる効果を発揮するとともに、経時的に酸化チタンが凝集するのを防止する。上記界面活性剤は、20℃において固状のものである。すなわち、界面活性剤は通常、低温時には固状であるが高温になるに従って軟化しゲル状、ペースト状、液状等の状態になるのであるが、本発明においては、20℃において固状である界面活性剤を使用する。なお、界面活性剤は、温度以外の外的条件、例えば、機械的な剪断力を受けた場合に容易に塑性的振る舞いをすることがあり、通常の固体とは異なる性質を示すことがある。従って、本明細書中、固状とは、温度以外の外的条件、例えば、機械的な剪断力を受けた場合に塑性的振る舞いをすることがあったとしても、常態では固体状であることをいう。20℃において固状ではなく、液状であったり、ゲル状、ペースト状等の固体と液体との中間的状態であると組成物を凝集させるおそれがある。このようなものとしては、融点(mp)が20℃を超えるもののみならず、明瞭な融点をもたなくても、20℃において固状であるもの、例えば、複数の界面活性剤の混合物であって20℃において固状のものであってもよい。保存時の高温を考慮するならば、25℃において固状であるものが好ましい。
【0016】
上記ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコール、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリコール等を挙げることができる。
【0017】
上記アニオン系界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、N−ステアリン酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム等を挙げることができる。
【0018】
上記疎水性表面処理を施した酸化チタンの配合量は、浴用剤用組成物I中、40〜85重量%が好ましい。酸化チタンの配合量が40重量%未満であると、乳白化させるための浴用剤への浴用剤用組成物Iの配合量が増大して不経済であり、85重量%を超えると組成物中への混合分散が困難となるので好ましくない。より好ましくは、50〜80重量%である。
【0019】
上記界面活性剤の配合量は、浴用剤用組成物I中、15〜60重量%が好ましい。界面活性剤の配合量が15重量%未満であると、酸化チタンの親水性が不足し、乳白性が低下し、また、製造工程において成分の混合分散が困難になり、60重量%を超えると、効果の増大が期待できず、配合量が多くなって不経済であり好ましくない。より好ましくは、20〜50重量%である。
【0020】
本発明の浴用剤用組成物IIは、酸化チタン、上記界面活性剤及び吸水性高分子を使用する。上記酸化チタンとしては、上述のような疎水性表面処理を施したものであってもよく、疎水性表面処理を施していないものであってもよいが、疎水性表面処理を施したものであることが好ましい。上記酸化チタンの粒径は、上述の範囲内であることが、入手に便宜であり好ましい。
【0021】
上記界面活性剤は、上に例示したものを単独で又は2種以上を適宜併用して好適に使用することができる。
【0022】
上記吸水性高分子は、デンプン、セルロース等の植物由来の高分子やポリアクリル酸塩系、ポリビニルアルコール系、ポリアクリルアミド系、ポリオキシエチレン系等の合成高分子等を架橋又はグラフト化等の方法で水に不溶化した親水性ポリマーである。上記架橋に使用する架橋剤としては通常、例えば、メチレンビスアクリルアミド、トリメチロールプロパントリアクリル酸エステル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル等が使用される。上記ポリマーの親水化方法としては通常、例えば、親水性モノマーの重合、疎水性モノマーへのカルボキシメチル化反応、疎水性ポリマーへの親水性モノマーのグラフト反応、ニトリル基やエステル基の加水分解反応等の手法が採用される。
【0023】
上記吸水性高分子としては特に限定されず、例えば、架橋型ポリアクリル酸塩、デンプン/アクリル酸塩グラフト共重合体、架橋型カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール/ポリアクリル酸塩系共重合体、架橋型ポリビニルアルコール、イソブチレン/マレイン酸塩共重合体、架橋型ポリアクリルアミド、架橋型ポリオキシエチレン等を挙げることができる。
【0024】
上記吸水性高分子の形態は、無定形粉末状が一般的であるが、球形状粉体、短繊維状、長繊維状等であってもよい。
【0025】
上記吸水性高分子は市販されており、例えば、アラソーブ(商品名)(荒川化学社製、架橋型ポリアクリル酸塩系ポリマー、粉末状)、KIゲル(商品名)(クラレイソプレン社製、イソブチレン/マレイン酸塩系ポリマー、粉末状)、サンウェット(商品名)(三洋化成社製、デンプン/ポリアクリル酸塩系ポリマー、架橋型ポリアクリル酸塩系ポリマー、粉末状)、スミカゲル(商品名)(住友化学社製、PVA/ポリアクリル酸塩系ポリマー、粉末状)等を挙げることができる。
【0026】
上記吸水性高分子は、非常に高い吸水力を有しており、しかも、吸収した水分を吸収体の内部に保持し、表面は乾燥状態を保っているので、このものを配合した組成物の乾燥状態を維持する効果を発揮することができる。
【0027】
上記酸化チタン、上記界面活性剤及び吸水性高分子の配合量は、浴用剤用組成物II中、酸化チタン40〜85重量%、上記界面活性剤14〜59重量%、吸水性高分子1〜46重量%であることが好ましい。ただし、酸化チタン、上記界面活性剤及び吸水性高分子の合計量を100重量%とする。酸化チタンの配合量が40重量%未満であると、乳白化させるための浴用剤への浴用剤用組成物IIの配合量が増大して不経済であり、85重量%を超えると組成物中への混合分散が困難となるので好ましくない。上記界面活性剤の配合量が14未満であると、親水性が不足し加工性も悪くなり、59重量%を超えると不経済となるので好ましくない。吸水性高分子の配合量が1重量%未満であると効果がうすく、46重量%を超えると不経済であるので好ましくない。より好ましくは、合計量を100重量%として、酸化チタン50〜80重量%、界面活性剤10〜49重量%、吸水性樹脂1〜20重量%である。
【0028】
本発明の浴用剤用組成物には、その他の成分を配合することができる。上記その他の成分としては、例えば、硬水を軟水化する作用のある縮合りん酸ソーダ、膨張性クレー等の崩壊剤等を挙げることができる。なお、浴用剤の製造に使用する場合にあっては、予め、浴用剤の補助成分を配合しておくことも可能である。
【0029】
本発明の浴用剤用組成物Iは、上述のとおり、疎水性表面処理を施した酸化チタン及び上記界面活性剤を配合することにより、また、本発明の浴用剤用組成物IIは、上述のとおり、酸化チタン、上記界面活性剤及び吸水性高分子を配合することにより、いずれも、湿分による酸化タチンの凝集防止及び乳白性の充分な発揮という本来相反する技術的要請の両立を可能とする。
【0030】
本発明の浴用剤用組成物I及び浴用剤用組成物IIは、以下の方法により好適に製造することができる。すなわち、上記各成分の所定量を、40〜120℃で混合機により溶融混合し、室温まで冷却後に粉砕分級機により20メッシュ以下にふるい分けるか、又は、一層の均一混合のために、上記各成分の所定量を、混合機により混合した後、更に、加熱式ローラーの間を40〜120℃で通過させて均一に混合分散させ、冷却後粉砕し、20メッシュ以下にふるい分ける。上記混合機としては特に限定されず、例えば、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー等の加熱装置を備えた高速混合機を好適に使用することができる。上記加熱ローラーは、3本式ローラーが好ましい。
【0031】
上記溶融混合又は加熱ローラー処理は40〜120℃にて行う。40℃未満であると充分な分散が達成されず、120℃を超えると界面活性剤が着色するので上記範囲に限定される。好ましくは60〜100℃である。吸水性高分子を使用する場合には、溶融混練の上限温度を吸水性高分子の吸水性能が変質する温度以下に設定することが好ましい。
【0032】
上記粉砕、分級は、公知の方法で行うことができ、例えば、アトマイザー等の粉砕分級機を使用して実行することができる。かくして所定の粒径以下にふるい分けられた本発明の組成物を得ることができる。
【0033】
本発明の浴用剤用組成物I及びIIは、粉末状浴用剤に好適に使用することができる。しかし、酸化チタンの配合比率が低い場合、例えば、50〜60重量%程度であれば固形状浴用剤に適用することができる。また、適当な崩壊剤を配合することにより、固形状浴用剤に好適な組成物を調製することができる。
【0034】
【実施例】
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0035】
実施例1
表1に示した組成に従って各成分を高速ミキサー(カワタ社製スーパーミキサー)に投入し、30分間、回転数500rpmで分散させて取り出した。ついで速やかに、90℃に加熱した3本ロールで3回混練を繰り返した後に取り出し、室温まで冷却し、アトマイザーを用いて粉砕、分級し、粒径20メッシュ以下の粉末状組成物を得た。
【0036】
評価
得られた組成物を以下の方法で評価した。結果を表1に示した。
(1)白濁性(分散性)評価
得られた組成物を粉末状浴用剤基剤と以下の配合で均一に混合して粉末状浴用剤を調製した。
組成物 (酸化チタン換算で)3.3重量%
浴用剤基剤
炭酸水素ナトリウム 50 重量%
硫酸ナトリウム 〔48−(組成物)〕重量%
香料+無水ケイ酸 2 重量%
(合計 100 重量%)
【0037】
調製した粉末状浴用剤(酸化チタン換算で45mg)を温水(約40℃)5Lに投入し、かき混ぜ、均一分散させた後に分光光度計により透過率を測定した。JIS Z−8722及びJIS Z−8730の色差表示のL*値により白濁性を評価した。◎及び○を合格と判定した。
評価基準は以下によった。
L*値 85未満 ◎
85以上87未満 ○
87以上 ×
【0038】
(2)分散安定性評価
上記(1)の白濁性(分散性)評価に用いた浴用剤の分散液を24時間放置し、上澄み液の透過率を分光光度計により測定してJIS Z−8722及びJISZ−8730の色差表示のL*値を求めた。分散安定性評価は、(1)で求めた白濁性(分散性)評価のL*値に対する24時間放置後のL*値の変化を求めて行った。◎及び○を合格と判定した。
評価基準は以下によった。
L*値変化 +1未満 ◎
+1以上2未満 ○
+2以上 ×
【0039】
(3)経日変化(高温)評価
調製した粉末状浴用剤をアルミ袋に入れて密封したものを電熱式恒温器中で50℃×3日間放置した後、上記と同様にしてL*値を求めた。経日変化(高温)評価は、(1)で求めた白濁性(分散性)評価のL*値に対する放置後の上記L*値の変化を求めて行った。◎及び○を合格と判定した。
評価基準は以下によった。
L*値変化 +1未満 ◎
+1以上2未満 ○
+2以上 ×
【0040】
(4)経日変化(高湿)評価
調製した粉末状浴用剤を開封状態のポリエチレン製袋にいれ、相対湿度75%に設定した容器にこれを開封状態で入れたものを電熱式恒温器中で40℃×3日間放置した後、上記と同様にしてL*値を求めた。経日変化(高湿)評価は、(1)で求めた白濁性(分散性)評価のL*値に対する放置後の上記L*値の変化を求めて行った。◎及び○を合格と判定した。
評価基準は以下によった。
L*値変化 +1未満 ◎
+1以上2未満 ○
+2以上 ×
【0041】
実施例2〜15、比較例1〜6
表1、2に示した組成に従って、実施例1と同様にして粉末状組成物を得た。得られた組成物を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1、2に示した。
【0042】
なお、表1、2中、酸化チタンは粒径0.2μmのもの、疎水性表面処理を施した酸化チタンは、チタンベースで1%のメチルハイドロジェンポリシロキサンにより処理したものを使用した。吸水性高分子(A)は、デンプン/ポリアクリル酸塩系ポリマーを、吸水性高分子(B)は、架橋型ポリアクリル酸塩系ポリマーを、それぞれ表す。ポリオキシエチレングリコールはmp70℃のもの、ポリオキシエチレンモノステアレートはmp60℃のもの(HLB18)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールはmp55℃のもの、N−ステアリン酸アシル−1−グルタミン酸モノナトリウムは20℃において粉末状のものである。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】
本発明の組成物は、上述の構成であるので、高温、高湿雰囲気下においても安定で変質せず、しかも、浴湯への分散性、乳白性を損なうことがない。
Claims (4)
- 疎水性表面処理を施した酸化チタン及び20℃において固状の界面活性剤を主成分とし、40〜120℃に加熱して溶融混合し、主成分を均一に混合分散させ、冷却後粉砕し、ふるい分けたことを特徴とする浴用剤用組成物。
- 酸化チタン、20℃において固状の界面活性剤及び吸水性高分子を主成分とし、40〜120℃に加熱して溶融混合し、主成分を均一に混合分散させ、冷却後粉砕し、ふるい分けたことを特徴とする浴用剤用組成物。
- 酸化チタンは、疎水性表面処理を施した酸化チタンである請求項2記載の浴用剤用組成物。
- 請求項1、2又は3記載の成分の所定量を、40〜120℃で混合機により溶融混合し、更に、加熱式ローラーの間を40〜120℃で通過させて均一に混合分散させ、冷却後粉砕し、20メッシュ以下にふるい分けて製造されるものであることを特徴とする浴用剤用組成物。
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