JP2524858B2 - 入浴剤用顔料組成物 - Google Patents
入浴剤用顔料組成物Info
- Publication number
- JP2524858B2 JP2524858B2 JP2098519A JP9851990A JP2524858B2 JP 2524858 B2 JP2524858 B2 JP 2524858B2 JP 2098519 A JP2098519 A JP 2098519A JP 9851990 A JP9851990 A JP 9851990A JP 2524858 B2 JP2524858 B2 JP 2524858B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- titanium oxide
- parts
- bath
- fatty acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、浴湯に投入した際に沈澱や浴槽への付着を
生じることなしに美麗な乳白色の浴湯を与える新規な入
浴剤顔料組成物に関する。
生じることなしに美麗な乳白色の浴湯を与える新規な入
浴剤顔料組成物に関する。
温泉や鉱泉の成分を有効成分とする入浴剤組成物は、
これまでに数多く開発され市販に供されている。一般
に、これらの入浴剤組成物は硫酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム等の水溶性固体物質を基剤とし、これに薬用
成分などの有効成分や香料、着色剤、保湿剤のような補
助成分を適宜配合して調整されている。
これまでに数多く開発され市販に供されている。一般
に、これらの入浴剤組成物は硫酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム等の水溶性固体物質を基剤とし、これに薬用
成分などの有効成分や香料、着色剤、保湿剤のような補
助成分を適宜配合して調整されている。
これらの成分からなる入浴剤組成物は溶解して透明な
浴湯となるものであるが、近時、消費者のニーズに応え
るために硫黄泉や牛乳浴に相当する乳白色の浴湯を与え
る入浴剤組成物が提案されている。浴湯に乳白色を与え
るには、湯の華、コロイダル硫黄、タルク等の水不溶性
粉体を入浴剤に配合する方法が既に知られているが、こ
の組成では浴湯の乳白化が十分でないうえに、成分が急
速に浴槽の底に沈降して強固に付着する現象を起こす欠
点がある。
浴湯となるものであるが、近時、消費者のニーズに応え
るために硫黄泉や牛乳浴に相当する乳白色の浴湯を与え
る入浴剤組成物が提案されている。浴湯に乳白色を与え
るには、湯の華、コロイダル硫黄、タルク等の水不溶性
粉体を入浴剤に配合する方法が既に知られているが、こ
の組成では浴湯の乳白化が十分でないうえに、成分が急
速に浴槽の底に沈降して強固に付着する現象を起こす欠
点がある。
そこで、白濁分散性の良好な無機顔料微粉末を入浴剤
に配合する試みがなされており、例えば無機顔料を水溶
性高分子物質で被覆した入浴剤(特開昭63−57516号公
報、特開平1−294618号公報)、あるいはHLB11〜18の
界面活性剤でその表面が被覆された無機顔料の造粒物を
乳白剤として配合した浴用剤組成物(特開平2−9811号
公報)等が提案されている。
に配合する試みがなされており、例えば無機顔料を水溶
性高分子物質で被覆した入浴剤(特開昭63−57516号公
報、特開平1−294618号公報)、あるいはHLB11〜18の
界面活性剤でその表面が被覆された無機顔料の造粒物を
乳白剤として配合した浴用剤組成物(特開平2−9811号
公報)等が提案されている。
しかしながら、前記の先行技術による組成においても
無機顔料の浴湯中での分散性が十分ではなく、乳白化の
程度が希薄であると共に無機顔料が比較的短時間のうち
に浴槽の底に沈降したり、浴槽の壁に付着する現象を避
けることができない問題点が残されている。このため、
使用者に不快感を与え、使用後の浴槽洗浄に手間がかか
るといった難点を依然として有しており、人工入浴剤と
しての要求性能を満足していない。
無機顔料の浴湯中での分散性が十分ではなく、乳白化の
程度が希薄であると共に無機顔料が比較的短時間のうち
に浴槽の底に沈降したり、浴槽の壁に付着する現象を避
けることができない問題点が残されている。このため、
使用者に不快感を与え、使用後の浴槽洗浄に手間がかか
るといった難点を依然として有しており、人工入浴剤と
しての要求性能を満足していない。
本発明者らは、これら問題点の解消を図るべく鋭意研
究を重ねた結果、酸化チタン微粉末の表面にHLB7〜18の
非イオン性界面活性剤と脂肪酸石鹸の特定量を共用して
被覆した組成とすると入浴剤用乳白剤として要求される
分散性能を十分に満足する結果が得られる事実を確認し
た。
究を重ねた結果、酸化チタン微粉末の表面にHLB7〜18の
非イオン性界面活性剤と脂肪酸石鹸の特定量を共用して
被覆した組成とすると入浴剤用乳白剤として要求される
分散性能を十分に満足する結果が得られる事実を確認し
た。
本発明は前記の知見に基づいて開発されたもので、そ
の目的は浴湯中での分散性に優れ、長時間の使用におい
ても美麗な乳白色を安定に維持し、実質的に沈降や付着
を生じることのない入浴剤用顔料組成物を提供すること
にある。
の目的は浴湯中での分散性に優れ、長時間の使用におい
ても美麗な乳白色を安定に維持し、実質的に沈降や付着
を生じることのない入浴剤用顔料組成物を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段」 上記の目的を達成するための本発明による入浴剤用顔
料組成物は、平均粒子径0.2〜0.7μmの酸化チタン100
重量部に対し5〜20重量部のHLB7〜18の非イオン性界面
活性剤および3〜15重量部の脂肪酸石鹸を水に混合して
調製した流動ペーストを分散機にかけ、前記酸化チタン
を細分散すると同時に該酸化チタンの個別粒子表面に前
記非イオン性界面活性剤ならびに脂肪酸石鹸を吸着被覆
し、ついで乾燥・粉砕処理して得られる粒度30〜200メ
ッシュの粉末からなることを構成上の特徴とする。
料組成物は、平均粒子径0.2〜0.7μmの酸化チタン100
重量部に対し5〜20重量部のHLB7〜18の非イオン性界面
活性剤および3〜15重量部の脂肪酸石鹸を水に混合して
調製した流動ペーストを分散機にかけ、前記酸化チタン
を細分散すると同時に該酸化チタンの個別粒子表面に前
記非イオン性界面活性剤ならびに脂肪酸石鹸を吸着被覆
し、ついで乾燥・粉砕処理して得られる粒度30〜200メ
ッシュの粉末からなることを構成上の特徴とする。
また、別の本発明に係る入浴剤用顔料組成物は、平均
粒子径0.2〜0.7μmの酸化チタン100重量部に対し5〜2
0重量部のHLB7〜18の非イオン性界面活性剤および3〜1
5重量部の脂肪酸石鹸を混合し、前記非イオン性界面活
性剤の融点以上の温度に加熱しながら分散機で練肉分散
して前記酸化チタンを細分散すると同時に該酸化チタン
の個別粒子表面に非イオン性界面活性剤および脂肪酸石
鹸を吸着被覆し、ついで粉砕処理して得られる粒度30〜
200メッシュの粉末からなることを特徴とするものであ
る。
粒子径0.2〜0.7μmの酸化チタン100重量部に対し5〜2
0重量部のHLB7〜18の非イオン性界面活性剤および3〜1
5重量部の脂肪酸石鹸を混合し、前記非イオン性界面活
性剤の融点以上の温度に加熱しながら分散機で練肉分散
して前記酸化チタンを細分散すると同時に該酸化チタン
の個別粒子表面に非イオン性界面活性剤および脂肪酸石
鹸を吸着被覆し、ついで粉砕処理して得られる粒度30〜
200メッシュの粉末からなることを特徴とするものであ
る。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の無機顔料成分となる酸化チタンはその結晶構
造により、ルチル型とアナターゼ型に分類されるが、本
発明ではいずれも好ましく用いることができる。
造により、ルチル型とアナターゼ型に分類されるが、本
発明ではいずれも好ましく用いることができる。
また、酸化チタンは平均粒子径が0.2〜0.7μm範囲の
ものを選択的に使用する。平均粒子径が0.2μm未満で
あると、乳白化が不十分であり、また0.7μmを越える
と、浴湯中での長時間の分散安定性が保ち難くなる等の
不都合を招く。
ものを選択的に使用する。平均粒子径が0.2μm未満で
あると、乳白化が不十分であり、また0.7μmを越える
と、浴湯中での長時間の分散安定性が保ち難くなる等の
不都合を招く。
本発明においては、浴湯中での分散性に優れ、長時間
の使用においても美麗な乳白色を安定に維持し、実質的
に沈澱や付着を生じない酸化チタンが被覆成分として、
HLB7〜18の非イオン性界面活性剤とともに脂肪酸石鹸を
同時に用いることが重要な要件となる。
の使用においても美麗な乳白色を安定に維持し、実質的
に沈澱や付着を生じない酸化チタンが被覆成分として、
HLB7〜18の非イオン性界面活性剤とともに脂肪酸石鹸を
同時に用いることが重要な要件となる。
HLB7〜18の非イオン性界面活性剤としては、例えば、
通常化粧品に用いられるエチレンオキシド8モル付加の
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(以下POE(8)
ラウリルエーテルのように記す)、POE(20)セチルエ
ーテル、POE(6)ステアリルエーテル、POE(30)オレ
イルエーテル、POE(20)ソルビタンモノラウレート、P
OE(20)ソルビタンモノパルミテート、POE(20)ソル
ビタントリステアレート、POE(20)ソルビタンモノオ
レエート、POE(20)モノステアレート、デカグリセリ
ルモノラウレート、POE(40)硬化ヒマシ油等の他、POE
(10)オクチルフェノールエーテル、POE(35)ノニル
フェノールエーテル、オキシエチレンオキシプロピレン
ブロックポリマー(エチレンオキシ60%、平均分子量〜
5,400)等が使用できる。
通常化粧品に用いられるエチレンオキシド8モル付加の
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(以下POE(8)
ラウリルエーテルのように記す)、POE(20)セチルエ
ーテル、POE(6)ステアリルエーテル、POE(30)オレ
イルエーテル、POE(20)ソルビタンモノラウレート、P
OE(20)ソルビタンモノパルミテート、POE(20)ソル
ビタントリステアレート、POE(20)ソルビタンモノオ
レエート、POE(20)モノステアレート、デカグリセリ
ルモノラウレート、POE(40)硬化ヒマシ油等の他、POE
(10)オクチルフェノールエーテル、POE(35)ノニル
フェノールエーテル、オキシエチレンオキシプロピレン
ブロックポリマー(エチレンオキシ60%、平均分子量〜
5,400)等が使用できる。
本発明で用いる非イオン性界面活性剤のHLBは7〜18
であり、好ましくは10〜15である。HLBが7未満である
と、非イオン性界面活性剤の親水性が不足するため、無
機顔料組成物の浴場への浴解及び分散が妨げられる。一
方、HLBが18を越えると、その親水性が優り過ぎて、酸
化チタンが分散剤として機能しにくくなり、脂肪酸石鹸
を同時に用いた場合でも、浴場の乳白化が不十分とな
り、また長時間の安定した分散状態が保てなくなる。
であり、好ましくは10〜15である。HLBが7未満である
と、非イオン性界面活性剤の親水性が不足するため、無
機顔料組成物の浴場への浴解及び分散が妨げられる。一
方、HLBが18を越えると、その親水性が優り過ぎて、酸
化チタンが分散剤として機能しにくくなり、脂肪酸石鹸
を同時に用いた場合でも、浴場の乳白化が不十分とな
り、また長時間の安定した分散状態が保てなくなる。
本発明で用いる脂肪酸石鹸として、例えば、オレイン
酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ラウリン酸ナ
トリウム、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナト
リウム、カプリル酸ナトリウム、オレイン酸カリウム等
のほか、これらの高級脂肪酸塩をその構成成分とする牛
脂脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、牛脂脂
肪酸カリウム、ヒマシ油脂肪酸カリウム等、脂肪族モノ
カルボン酸のアルカリ金属塩及びその含水物を、一種、
または二種以上用いることができる。しかし、リノール
酸、あるいはリノレン酸等の不飽和度の高い脂肪酸から
得られる石鹸類は酸敗をもたらすので、本発明の目的に
は好ましくない。また、脂肪酸のアルカリ土類金属塩で
あるいわゆる金属石鹸は、水不溶性であるため、本発明
の目的を達成することができない。
酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ラウリン酸ナ
トリウム、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナト
リウム、カプリル酸ナトリウム、オレイン酸カリウム等
のほか、これらの高級脂肪酸塩をその構成成分とする牛
脂脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、牛脂脂
肪酸カリウム、ヒマシ油脂肪酸カリウム等、脂肪族モノ
カルボン酸のアルカリ金属塩及びその含水物を、一種、
または二種以上用いることができる。しかし、リノール
酸、あるいはリノレン酸等の不飽和度の高い脂肪酸から
得られる石鹸類は酸敗をもたらすので、本発明の目的に
は好ましくない。また、脂肪酸のアルカリ土類金属塩で
あるいわゆる金属石鹸は、水不溶性であるため、本発明
の目的を達成することができない。
HLB7〜18の非イオン性界面活性剤の使用割合は、酸化
チタン100重量部に対し5〜20重量部に設定する。この
使用割合が5重量部未満であると、無機顔料の表面を十
分に被覆することができず、浴湯中での無機顔料の分散
性が悪化する。また、20重量部を越えると、浴湯に泡立
ちを生じたり、無機顔料組成物製造時の粉砕加工性が低
下するので、好ましくない。
チタン100重量部に対し5〜20重量部に設定する。この
使用割合が5重量部未満であると、無機顔料の表面を十
分に被覆することができず、浴湯中での無機顔料の分散
性が悪化する。また、20重量部を越えると、浴湯に泡立
ちを生じたり、無機顔料組成物製造時の粉砕加工性が低
下するので、好ましくない。
一方、脂肪酸石鹸の使用割合は酸化チタン100重量部
に対し、3〜15重量部の範囲である。この使用割合が3
重量部未満であると、酸化チタンの表面を十分に被覆す
ることができず、浴湯中での無機顔料の長時間の分散安
定性を維持することができない。また、使用割合が60重
量部を越えると、無機顔料組成物の浴場への自然な溶解
及び分散が起こりにくくなり、従って美麗な乳白化が得
られにくくなるので、好ましくない。
に対し、3〜15重量部の範囲である。この使用割合が3
重量部未満であると、酸化チタンの表面を十分に被覆す
ることができず、浴湯中での無機顔料の長時間の分散安
定性を維持することができない。また、使用割合が60重
量部を越えると、無機顔料組成物の浴場への自然な溶解
及び分散が起こりにくくなり、従って美麗な乳白化が得
られにくくなるので、好ましくない。
HLB7〜18の非イオン性界面活性剤と脂肪酸石鹸の使用
比率は、HLB7〜18の非イオン性界面活性剤100重量部あ
たり脂肪酸石鹸が0.6〜500重量部、好ましくは10〜100
重量部である。上記使用比率が0.6重量部未満あるいは5
00重量部を越えると、無機顔料の表面を被覆するのに際
しHLB7〜18の非イオン性界面活性剤単独、あるいは脂肪
酸石鹸単独の成分を用いたときと同様の作用しか得られ
ず、本発明の目的を達成することができない。
比率は、HLB7〜18の非イオン性界面活性剤100重量部あ
たり脂肪酸石鹸が0.6〜500重量部、好ましくは10〜100
重量部である。上記使用比率が0.6重量部未満あるいは5
00重量部を越えると、無機顔料の表面を被覆するのに際
しHLB7〜18の非イオン性界面活性剤単独、あるいは脂肪
酸石鹸単独の成分を用いたときと同様の作用しか得られ
ず、本発明の目的を達成することができない。
次に、本発明の顔料組成物の製造方法について説明す
る。
る。
まず、被覆の手段としてはHLB7〜18の非イオン性界面
活性剤及び脂肪酸石鹸をエタノールのような有機溶媒に
溶解し、この溶液を無機顔料に添加しながら撹拌混合し
たのち有機溶媒を除去し、所望の粒径に粉砕する方法が
考えられるが、この被覆手段では本発明の目的に適合す
るような性能を無機顔料組成物に与えるためには、十分
な方法とはいえない。
活性剤及び脂肪酸石鹸をエタノールのような有機溶媒に
溶解し、この溶液を無機顔料に添加しながら撹拌混合し
たのち有機溶媒を除去し、所望の粒径に粉砕する方法が
考えられるが、この被覆手段では本発明の目的に適合す
るような性能を無機顔料組成物に与えるためには、十分
な方法とはいえない。
無機顔料となる酸化チタンが浴湯中で均一で安定した
分散状態を長時間維持するためには、顔料表面を被覆す
る物質の選択だけでなく、凝集した酸化チタン顔料粉体
を微細にくだいて一次粒子の細かさとし、その一次粒子
の個々の表面を均一かつ強固に被覆する必要があり、そ
のためには以下のような方法が好ましい。
分散状態を長時間維持するためには、顔料表面を被覆す
る物質の選択だけでなく、凝集した酸化チタン顔料粉体
を微細にくだいて一次粒子の細かさとし、その一次粒子
の個々の表面を均一かつ強固に被覆する必要があり、そ
のためには以下のような方法が好ましい。
例えば、第一の方法として、HLB7〜18の非イオン性界
面活性剤及び脂肪酸石鹸を比較的多量の水に溶解し、こ
れに酸化チタンを投入して流動性のあるペースト状態と
し、これをボールミル、サンドミル、コロイドミル、あ
るいは3本ロールミル等の分散機で酸化チタンを細かく
分散すると同時に、その個々の表面にHLB7〜18の非イオ
ン性界面活性剤及び脂肪酸石鹸を均一に吸着させて被覆
し、ついで、乾燥することにより水を除去した後、粉砕
して所望の粒径の顔料組成物を得る。
面活性剤及び脂肪酸石鹸を比較的多量の水に溶解し、こ
れに酸化チタンを投入して流動性のあるペースト状態と
し、これをボールミル、サンドミル、コロイドミル、あ
るいは3本ロールミル等の分散機で酸化チタンを細かく
分散すると同時に、その個々の表面にHLB7〜18の非イオ
ン性界面活性剤及び脂肪酸石鹸を均一に吸着させて被覆
し、ついで、乾燥することにより水を除去した後、粉砕
して所望の粒径の顔料組成物を得る。
また、第二の方法として、HLB7〜18の非イオン性界面
活性剤及び脂肪酸石鹸と酸化チタンを混合し、非イオン
性界面活性剤の融点以上に加熱しながら、ニーダ、バン
バリーミキサー、あるいは3本ロール等の分散機で十分
に練肉分散し、酸化チタン顔料を細かく分散すると同時
にその個々の表面にHLB7〜18の非イオン性界面活性剤及
び脂肪酸石鹸を均一に吸着させて被覆し、ついで、粉砕
して所望の粒径の顔料組成物を得る。
活性剤及び脂肪酸石鹸と酸化チタンを混合し、非イオン
性界面活性剤の融点以上に加熱しながら、ニーダ、バン
バリーミキサー、あるいは3本ロール等の分散機で十分
に練肉分散し、酸化チタン顔料を細かく分散すると同時
にその個々の表面にHLB7〜18の非イオン性界面活性剤及
び脂肪酸石鹸を均一に吸着させて被覆し、ついで、粉砕
して所望の粒径の顔料組成物を得る。
上記の顔料組成物には、顔料組成物製造時の粉砕加工
性を向上させる目的で、以下に示すような水溶性高分子
物質を適宜配合することができる。
性を向上させる目的で、以下に示すような水溶性高分子
物質を適宜配合することができる。
天然の水溶性高分子物質としては、デンプン、寒天、
カラメル、デキストリン、ゼラチン、コラーゲン、ガゼ
イン等が挙げられ、半合成の水溶性高分子物質として
は、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチ
ルデンプン等が挙げられる。また、合成の水溶性高分子
物質としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレ
ングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアル
コール等が挙げられる。
カラメル、デキストリン、ゼラチン、コラーゲン、ガゼ
イン等が挙げられ、半合成の水溶性高分子物質として
は、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチ
ルデンプン等が挙げられる。また、合成の水溶性高分子
物質としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレ
ングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアル
コール等が挙げられる。
本発明において、酸化チタンに対するこれら水溶性高
分子物質の使用割合は、30重量部以下であり、好ましく
は20重量部以下である。この使用割合が30重量部を越え
ると、HLB7〜18の非イオン性界面活性剤及び脂肪酸石鹸
による無機顔料表面の被覆が妨げられるので好ましくな
い。
分子物質の使用割合は、30重量部以下であり、好ましく
は20重量部以下である。この使用割合が30重量部を越え
ると、HLB7〜18の非イオン性界面活性剤及び脂肪酸石鹸
による無機顔料表面の被覆が妨げられるので好ましくな
い。
以上のようにして得られる無機顔料組成物は、入浴剤
基剤に対して通常3〜15重量部配合され、この範囲のい
ずれの配合割合においても好ましく用いることができ
る。入浴剤基剤の基本構成は、例えば、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム、ポリリン酸
ナトリウム等の無機塩、及びクエン酸、酒石酸、コハク
酸、リンゴ酸等の有機酸を主成分とし、これに生薬、油
脂類、ビタミン類、保湿剤等が適宜配合されたものであ
り、本発明の無機顔料組成物はいずれの入浴剤基剤に対
しても好ましく用いることができる。
基剤に対して通常3〜15重量部配合され、この範囲のい
ずれの配合割合においても好ましく用いることができ
る。入浴剤基剤の基本構成は、例えば、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム、ポリリン酸
ナトリウム等の無機塩、及びクエン酸、酒石酸、コハク
酸、リンゴ酸等の有機酸を主成分とし、これに生薬、油
脂類、ビタミン類、保湿剤等が適宜配合されたものであ
り、本発明の無機顔料組成物はいずれの入浴剤基剤に対
しても好ましく用いることができる。
通常、入浴剤は上記成分等を撹拌混合し、そのまま粉
末状のものとするか、あるいは、ついで錠剤状に成型す
ることによって製造されるが、本発明の無機顔料組成物
の入浴剤基剤への配合は、基本成分と必要量の無機顔料
組成物をともに混合機に投入し撹拌混合することによ
り、極めて容易に行うことができる。
末状のものとするか、あるいは、ついで錠剤状に成型す
ることによって製造されるが、本発明の無機顔料組成物
の入浴剤基剤への配合は、基本成分と必要量の無機顔料
組成物をともに混合機に投入し撹拌混合することによ
り、極めて容易に行うことができる。
また、無機顔料組成物を入浴剤基剤へ配合するのでは
なく、入浴剤製造時に無機顔料組成物のそれぞれの構成
成分をそのまま入浴剤基剤へ配合し、撹拌混合すること
により乳白化入浴剤を製造する方法も考えられるが、こ
の方法では無機顔料の表面をHLB7〜18の非イオン生界面
活性剤及び脂肪酸石鹸にて均一かつ強固に被覆すること
ができないため、本発明の目的を達成することができな
い。
なく、入浴剤製造時に無機顔料組成物のそれぞれの構成
成分をそのまま入浴剤基剤へ配合し、撹拌混合すること
により乳白化入浴剤を製造する方法も考えられるが、こ
の方法では無機顔料の表面をHLB7〜18の非イオン生界面
活性剤及び脂肪酸石鹸にて均一かつ強固に被覆すること
ができないため、本発明の目的を達成することができな
い。
無機顔料の表面を、HLB7〜18の非イオン性界面活性剤
単独で被覆した顔料組成物を入浴剤用の乳白剤として用
いると、浴湯に投入した当初は見掛け上均一な乳白状態
が得られるが、30分経過すると無機顔料が浴湯の底へ沈
降する現象が明瞭に認められるようになる。該沈降現象
は無機顔料に対する非イオン界面性剤の使用割合を増し
ても基本的に変化しない。これは非イオン性界面活性剤
の単独使用によっては、浴湯中の無機顔料を安定な分散
状態に保てないことを示すものである。
単独で被覆した顔料組成物を入浴剤用の乳白剤として用
いると、浴湯に投入した当初は見掛け上均一な乳白状態
が得られるが、30分経過すると無機顔料が浴湯の底へ沈
降する現象が明瞭に認められるようになる。該沈降現象
は無機顔料に対する非イオン界面性剤の使用割合を増し
ても基本的に変化しない。これは非イオン性界面活性剤
の単独使用によっては、浴湯中の無機顔料を安定な分散
状態に保てないことを示すものである。
一方、無機顔料の表面を脂肪酸石鹸単独で被覆した顔
料組成物を乳白剤として用いた場合には、浴湯に対する
顔料組成物の自然な溶解および分散が起こらず、乳白化
状態は殆んど得られない。無機顔料に対する脂肪酸石鹸
の使用割合を増減させても、この現象に変化はない。こ
のことは脂肪酸石鹸を単独被覆した無機顔料組成物で
は、乳白剤として機能しないことを示している。
料組成物を乳白剤として用いた場合には、浴湯に対する
顔料組成物の自然な溶解および分散が起こらず、乳白化
状態は殆んど得られない。無機顔料に対する脂肪酸石鹸
の使用割合を増減させても、この現象に変化はない。こ
のことは脂肪酸石鹸を単独被覆した無機顔料組成物で
は、乳白剤として機能しないことを示している。
ところが、本発明の構成により同時にHLB7〜18の非イ
オン性界面活性剤と脂肪酸石鹸を併用して無機顔料の表
面を被覆した顔料組成物を入浴剤用乳白剤とした場合に
は、浴湯への極めて自然な溶解および分散が生じて美麗
な乳白状態が得られるばかりではなく、長時間の使用に
おいてもその状態が安定に維持されて実質的な沈降や付
着現象が起こらないという機能が発現する。
オン性界面活性剤と脂肪酸石鹸を併用して無機顔料の表
面を被覆した顔料組成物を入浴剤用乳白剤とした場合に
は、浴湯への極めて自然な溶解および分散が生じて美麗
な乳白状態が得られるばかりではなく、長時間の使用に
おいてもその状態が安定に維持されて実質的な沈降や付
着現象が起こらないという機能が発現する。
上記の機能は、特に無機顔料として平均粒子径0.2〜
0.7μmの酸化チタンを用い、該酸化チタン100重量部に
対する使用割合をHLB7〜18の非イオン性界面活性剤が5
〜20重量部、脂肪酸石鹸を3〜15重量部の範囲に条件設
定し、上述した第一の被覆手段(請求項1)または第二
の被覆手段(請求項2)を適用して最終的に得られる顔
料組成物の粒度を30〜200メッシュに粉砕処理すること
により効果よく達成することが可能となる。
0.7μmの酸化チタンを用い、該酸化チタン100重量部に
対する使用割合をHLB7〜18の非イオン性界面活性剤が5
〜20重量部、脂肪酸石鹸を3〜15重量部の範囲に条件設
定し、上述した第一の被覆手段(請求項1)または第二
の被覆手段(請求項2)を適用して最終的に得られる顔
料組成物の粒度を30〜200メッシュに粉砕処理すること
により効果よく達成することが可能となる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
実施例1 下記成分130重量部を水100重量部に投入して、十分に
撹はん混合したのち、粒径およそ2mmのガラスビーズ300
重量部を充填した横型サンドミルで1時間分散した。分
散ののち、減圧乾燥機に移し、60℃〜80℃で5時間乾燥
して水分を除去した。その後、液体窒素を用いる冷凍粉
砕を行い、粒径が30〜200メッシュの粉末状の無機顔料
組成物を得た。
撹はん混合したのち、粒径およそ2mmのガラスビーズ300
重量部を充填した横型サンドミルで1時間分散した。分
散ののち、減圧乾燥機に移し、60℃〜80℃で5時間乾燥
して水分を除去した。その後、液体窒素を用いる冷凍粉
砕を行い、粒径が30〜200メッシュの粉末状の無機顔料
組成物を得た。
重量部 粒子径0.20〜0.35μのルチン型酸化チタン 100 POE(14)セチルエーテル(HLB 14.2) 10 オレイン酸ナトリウム 5ポリエチレングリコール(平均分子量〜3,000 15 計 130 実施例2 下記成分135部を用いたほかは、実施例1と同様の方
法にて無機顔料組成物を得た。
法にて無機顔料組成物を得た。
重量部 粒子径0.20〜0.35μのルチン型酸化チタン 100 POE(10)ノニルフェノールエーテル (HLB 13.3) 9 ステアリン酸カリウム 6ポリビニルピロリドン(平均分子量〜4,000) 20 計 135 実施例3 下記成分を用いたほかは、実施例1と同様の方法にて
無機顔料組成物を得た。
無機顔料組成物を得た。
重量部 粒子径0.20〜0.40μのアナターゼ型酸化チタン 100 POE(14)セチルエーテル(HLB 14.2) 12 牛脂ナトリウム石鹸 3ポリエチレングリコール(平均分子量〜3,000) 15 計 130 実施例4 下記成分125重量部を加圧双腕型ニーダーに投入し、6
0℃〜70℃に加熱しながら、15分間練肉分散した。室温
まで冷却したのち、液体窒素を用いる冷凍粉砕を行い、
粒径が30〜200メッシュの粉末状の無機顔料組成物を得
た。
0℃〜70℃に加熱しながら、15分間練肉分散した。室温
まで冷却したのち、液体窒素を用いる冷凍粉砕を行い、
粒径が30〜200メッシュの粉末状の無機顔料組成物を得
た。
重量部 粒子径0.20〜0.35μのルチル型酸化チタン 100 オキシエチレンオキシプロピレンブロック ポリマー 17.5 (エチエンオキシド85%、平均分子量〜8,000)オレイン酸ナトリウム 7.5 計 125 比較例1 下記成分135部を用いたほかは、実施例1と同様の方
法にて無機顔料組成物を得た。
法にて無機顔料組成物を得た。
重量部 平均粒子径〜0.30μの酸化亜鉛 100 POE(10)ノニルフェノールエーテル (HLB 13.3) 8 ステアリン酸カリウム 7ポリビニルピロリドン(平均分子量〜40,000) 20 計 135 比較例2 下記成分を用いたほかは、実施例4と同様の方法にて
無機顔料組成物を得た。
無機顔料組成物を得た。
重量部 平均粒子径〜0.20μの硫酸バリウム 100 オキシエチレンオキシプロピレンブロック ポリマー 17.5 (エチエンオキシド85%、平均分子量〜8,000)牛脂ナトリウム石鹸 7.5 計 125 比較例3 下記成分を用いたほかは、実施例1と同様の方法にて
無機顔料組成物を得た。
無機顔料組成物を得た。
重量部 粒子径0.20〜0.35μのルチル型酸化チタン 100 POE(14)セチルエーテル(HLB 14.2) 2.5 オレイン酸ナトリウム 5 ポリエチレングリコール(平均分子量〜3,000) 22.5 計 130 比較例4 下記成分を用いたほかは実施例1と同様の方法にて無
機顔料組成物を得た。
機顔料組成物を得た。
重量部 粒子径0.25〜0.35μのルチル型酸化チタン 100 POE(14)セチルエーテル(HLB 14.2) 10 オレイン酸ナトリウム 0.5ポリエチレングリコール(平均分子量〜3,000) 19.5 計 130 比較例5 下記成分を用いたほかは、実施例1と同様の方法にて
無機顔料組成物を得た。
無機顔料組成物を得た。
重量部 粒子径0.20〜0.35μのルチル型酸化チタン 100 POE(14)セチルエーテル(HLB 14.2) 15ポリエチレングリコール(平均分子量〜3,000) 15 計 130 比較例6 下記成分を用いたほかは、実施例1と同様の方法にて
無機顔料組成物を得た。
無機顔料組成物を得た。
重量部 粒子径0.20〜0.35μのルチル型酸化チタン 100オレイン酸ナトリウム 30 計 130 比較例7 下記成分を用いたほかは、実施例1と同様の方法にて
無機顔料組成物を得た。
無機顔料組成物を得た。
重量部 粒子径0.20〜0.35μのルチル型酸化チタン 100ポリエチレングリコール(平均分子量〜3,000) 30 計 130 比較例8 下記成分を用いたほかは、実施例1と同様の方法にて
無機顔料組成物を得た。
無機顔料組成物を得た。
重量部 粒子径0.20〜0.35μのルチル型酸化チタン 100ポリビニルピロリドン(平均分子量〜40,000) 30 計 130 実施例1〜4、比較例1〜8で製造した無機顔料組成
物の性能を、無機顔料組成物と入浴基剤からなる入浴剤
をそれぞれ調製して評価した。無機顔料組成物の配合量
は、入浴剤30g中の無機顔料分が2.4gとなる量であり、
入浴基剤の成分は同重量の炭酸水素ナトリウム、及び硫
酸ナトリウムである。評価結果を表1に示した。
物の性能を、無機顔料組成物と入浴基剤からなる入浴剤
をそれぞれ調製して評価した。無機顔料組成物の配合量
は、入浴剤30g中の無機顔料分が2.4gとなる量であり、
入浴基剤の成分は同重量の炭酸水素ナトリウム、及び硫
酸ナトリウムである。評価結果を表1に示した。
なお、調製した入浴剤の評価は以下のようにして行っ
た。
た。
(1)浴湯の白濁性 ステンレス製浴槽に入れたおそよ40℃の浴湯200
に、入浴剤30gを投入しかき混ぜて均一にしたのち、お
よそ40℃で1時間静置したときの白濁の状態を下記の二
つの基準により評価した。
に、入浴剤30gを投入しかき混ぜて均一にしたのち、お
よそ40℃で1時間静置したときの白濁の状態を下記の二
つの基準により評価した。
縦10cm、横5cm、厚味0.2cmの黒色のプラスチックの板
を浴湯の水面から10cmの深さに沈めて、真上から肉眼で
観察したとき、 ○:板の存在が全く確認できない。
を浴湯の水面から10cmの深さに沈めて、真上から肉眼で
観察したとき、 ○:板の存在が全く確認できない。
△:板の存在及びその輪郭がなんとか確認できる。
×:板の存在及びその輪郭が明瞭に確認できる。
また、浴湯の水面から10cmの深さの浴湯を、光路長1c
mのガラスセルに採取し、550nmにおける透過率を測定
し、白濁の程度を評価した。
mのガラスセルに採取し、550nmにおける透過率を測定
し、白濁の程度を評価した。
(2)無機顔料組成物の分散安定性 ステンレス製浴槽に入れたおよそ40℃の浴湯200
に、入浴剤30gを投入しかき混ぜて均一にしたのち、そ
のうちの1を長さ〜40cm、口径〜6.5cmのガラス製メ
スシリンダーに分取し、およそ40℃に保ったまま1時間
静置したのち下記の基準により評価した。ついで、上記
の浴湯の入ったメスシリンダーを室温で放冷しながら、
さらに5時間静置したのち、同様の下記の基準により評
価した。
に、入浴剤30gを投入しかき混ぜて均一にしたのち、そ
のうちの1を長さ〜40cm、口径〜6.5cmのガラス製メ
スシリンダーに分取し、およそ40℃に保ったまま1時間
静置したのち下記の基準により評価した。ついで、上記
の浴湯の入ったメスシリンダーを室温で放冷しながら、
さらに5時間静置したのち、同様の下記の基準により評
価した。
○:メスシリンダーの底に沈降物がほとんど認められな
い。
い。
△:メスシリンダーの底に沈降物がわずかに認められ
る。
る。
×:メシシリンダーの底に沈降物がかなり認められる。
−:当初よりほとんど白濁しないので評価せず。
(3)浴槽への付着性 ステンレス製浴槽に入れたおよそ40℃の浴湯200に
入浴剤30gを投入し、かき混ぜて均一にしたのち、およ
そ40℃で1時間静置した。その後、さらに室温で放冷し
ながら5時間静置した。その後、浴槽の排水孔より浴湯
を排出し、固くしぼった色付きの綿製タオルで、ステン
レス容器の底及び内面を拭き取ったときの綿製タオルへ
の付着の状態を、下記の基準により評価した。
入浴剤30gを投入し、かき混ぜて均一にしたのち、およ
そ40℃で1時間静置した。その後、さらに室温で放冷し
ながら5時間静置した。その後、浴槽の排水孔より浴湯
を排出し、固くしぼった色付きの綿製タオルで、ステン
レス容器の底及び内面を拭き取ったときの綿製タオルへ
の付着の状態を、下記の基準により評価した。
○:無機顔料の付着がほとんど認められない。
△:無機顔料の付着がやや認められる。
×:無機顔料の付着がかなり認められる。
−:当初よりほとんど白濁しないので評価せず。
〔発明の効果〕 本発明の無機顔料組成物は、微細な酸化チタン顔料粉
末の表面を特定使用割合のHLB7〜18の非イオン性界面活
性剤及び脂肪酸石鹸を同時に用いて被覆した入浴剤用無
機顔料組成物であり、これを入浴剤の乳白剤として用い
たとき、美麗な乳白色が得られるばかりではなく、長時
間の使用においてもその状態が安定に維持され、実質的
に沈澱や付着を生じることはない。したがって、使用者
に不快感を与えず、使用後の洗浄に手間がかからない、
という極めて優れた効果がもたらされる。
末の表面を特定使用割合のHLB7〜18の非イオン性界面活
性剤及び脂肪酸石鹸を同時に用いて被覆した入浴剤用無
機顔料組成物であり、これを入浴剤の乳白剤として用い
たとき、美麗な乳白色が得られるばかりではなく、長時
間の使用においてもその状態が安定に維持され、実質的
に沈澱や付着を生じることはない。したがって、使用者
に不快感を与えず、使用後の洗浄に手間がかからない、
という極めて優れた効果がもたらされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−149714(JP,A) 特開 平2−9811(JP,A) 特開 昭63−57516(JP,A) 特開 昭63−155307(JP,A) 実開 昭49−116223(JP,U) 実開 平1−294618(JP,U) 界面活性剤便覧、産業図書 P.314 −326(昭和35年)
Claims (2)
- 【請求項1】平均粒子径0.2〜0.7μmの酸化チタン100
重量部に対し5〜20重量部のHLB7〜18の非イオン性界面
活性剤および3〜15重量部の脂肪酸石鹸を水に混合して
調製した流動ペーストを分散機にかけ、前記酸化チタン
を細分散すると同時に該酸化チタンの個別粒子表面に前
記非イオン性界面活性剤ならびに脂肪酸石鹸を吸着被覆
し、ついで乾燥・粉砕処理して得られる粒度30〜200メ
ッシュの粉末からなることを特徴とする入浴剤組成物。 - 【請求項2】平均粒子径0.2〜0.7μmの酸化チタン100
重量部に対し5〜20重量部のHLB7〜18の非イオン性界面
活性剤および3〜15重量部の脂肪酸石鹸を混合し、前記
非イオン性界面活性剤の融点以上の温度に加熱しながら
分散機で練肉分散して前記酸化チタンを細分散すると同
時に該酸化チタンの個別粒子表面に非イオン性界面活性
剤および脂肪酸石鹸を吸着被覆し、ついで粉砕処理して
得られる粒度30〜200メッシュの粉末からなることを特
徴とする入浴剤顔料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2098519A JP2524858B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 入浴剤用顔料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2098519A JP2524858B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 入浴剤用顔料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03294220A JPH03294220A (ja) | 1991-12-25 |
JP2524858B2 true JP2524858B2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=14221903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2098519A Expired - Lifetime JP2524858B2 (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 入浴剤用顔料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2524858B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0656646A (ja) * | 1992-02-20 | 1994-03-01 | Suikoushiya:Kk | 浴用剤組成物 |
JP3621466B2 (ja) * | 1995-05-26 | 2005-02-16 | 花王株式会社 | 入浴剤 |
JP3693317B2 (ja) * | 1998-05-21 | 2005-09-07 | レジノカラー工業株式会社 | 浴用剤用組成物 |
DE19910521A1 (de) * | 1999-03-10 | 2000-09-28 | Kronos Titan Gmbh & Co Ohg | Organisch nachbehandelte Pigmente für Lacksysteme |
FR2822682A1 (fr) * | 2001-03-30 | 2002-10-04 | Oreal | Composition cosmetique comprenant des particules de sulfate de baryum et une association de tensioactifs |
JP2003040759A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-13 | Daito Kasei Kogyo Kk | 白濁入浴剤 |
JP2005023089A (ja) * | 2004-10-21 | 2005-01-27 | Kao Corp | 入浴剤 |
US7276113B2 (en) * | 2005-04-07 | 2007-10-02 | U.S. Cosmetics Corporation | Self-emulsifying pigments |
WO2007007403A1 (ja) * | 2005-07-13 | 2007-01-18 | Miyoshi Kasei, Inc. | 表面処理粉体及びこれを含有する化粧料 |
JP2011111395A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Daito Kasei Kogyo Kk | 乳白色無機顔料 |
JP2016000778A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-07 | 花王株式会社 | 洗浄剤用色素顆粒の製造方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49116223A (ja) * | 1973-03-09 | 1974-11-06 | ||
JPS6357516A (ja) * | 1986-08-29 | 1988-03-12 | Tsumura Juntendo Inc | 入浴剤 |
JP2689113B2 (ja) * | 1986-12-19 | 1997-12-10 | 新キャタピラー 三菱株式会社 | 無人自走体の障害物監視システム |
JPH01149714A (ja) * | 1987-12-08 | 1989-06-12 | Sakae Koryo Kk | 乳濁状浴用剤 |
JP2692136B2 (ja) * | 1988-05-20 | 1997-12-17 | 株式会社ツムラ | 乳彩色入浴剤 |
JPH029811A (ja) * | 1988-06-28 | 1990-01-12 | Lion Corp | 浴用剤組成物 |
-
1990
- 1990-04-13 JP JP2098519A patent/JP2524858B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
界面活性剤便覧、産業図書P.314−326(昭和35年) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03294220A (ja) | 1991-12-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2524858B2 (ja) | 入浴剤用顔料組成物 | |
CN100558748C (zh) | 可溶性、缔合的羧甲基纤维素,其制造方法以及应用 | |
JPH03209308A (ja) | 非常に粒子の細かい新規なマスカラ組成物 | |
CN108135799B (zh) | 皮肤清洁剂组合物 | |
TW200413016A (en) | Cosmetic pack preparation | |
US8969274B2 (en) | Scrub soap and method for manufacturing the same | |
EP2419178B1 (en) | Soap-based liquid wash formulations with enhanced deposition | |
JP2007070299A (ja) | 無機抗菌剤の水分散液およびその製造方法 | |
JP2552617B2 (ja) | 入浴剤用顔料組成物とその製造方法 | |
US3001944A (en) | Controlling viscosity of synthetic detergent-soap shampoos | |
JPS6148546B2 (ja) | ||
JP4417443B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
JP2984717B2 (ja) | 浴用剤用組成物及びその製造法 | |
JPS5850280B2 (ja) | チユウカセイエキタイセンザイソセイブツ | |
JPH08119853A (ja) | 白濁入浴剤 | |
JP3957527B2 (ja) | 粒状洗浄料組成物 | |
JP4212082B2 (ja) | 入浴剤用組成物 | |
JP3689052B2 (ja) | クロレラ粉末含有石鹸 | |
JP2002053456A (ja) | 入浴剤 | |
JP3103706B2 (ja) | 入浴剤用組成物 | |
JP3969709B2 (ja) | 液体洗浄料 | |
JP2020007241A (ja) | 入浴剤用粉状白濁剤組成物、及び、その製造方法 | |
JPS5925839B2 (ja) | 固形洗剤の製造方法 | |
JP3693317B2 (ja) | 浴用剤用組成物 | |
JPH11309365A (ja) | 分散体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080531 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100531 Year of fee payment: 14 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |