JPS5850280B2 - チユウカセイエキタイセンザイソセイブツ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、注下性（Ｐｏｕｒａｂｌｅ）液体洗剤組成物
に関する。

洗剤のミセル様錯体な含有する水性溶液であって、分散
状態で固体粒子を保持することのできる注下性液体洗剤
組成物の製造方法は、英国特許第１３０３８１０号およ
び第１３０８１９０号および特開昭５０−１０１９９１
号公報に記載されている。

このような組成物は、降伏応力値（ｙｉｅｌｄｓｔｒｅ
ｓｓ ｖａｌｕｅ）を有する、すなわちそれらはピン
ガム可塑特性を示し、それらが流動する前に、一定の限
界応力を加える必要がある。

もし粒子を沈澱させる力、すなわち、媒質と粒子との密
度差に比例した大きさで、液体媒質に作用する重力に比
例して分散した固体粒子にも作用する重力が降伏応力値
よりも小さい場合には、媒質中に分散した粒子は分離し
ない。

降伏応力より大きなせん断心力を加えた後では、たとえ
ば、組成物を入れた容器を傾けた際に重力によって与え
られるせん断心力が降伏応力値より大きな場合には、組
成物は注下性となる。

本液体洗剤組成物の調合では、たとえばｐＨに敏感な成
分が存在する場合や、特に組成物がアルカリ性の場合に
、最適の特性な組成物に付与し、大気中の二酸化炭素の
吸収によってｐＨが酸性の方向に移動するのを避けるた
めに、そのｐＨを調節するのが望ましいかもしれない。

このようなｐＨの移行は、充分に高いｐＨを使用するこ
とによって埋め合わせることができるが、組成物の苛性
性が高いことは望ましくない。

水溶性緩衝剤、たとえば燐酸ナトリウム緩衝剤を使用し
てこのｐＨの移行を避けることもできるが、前記の洗剤
組成物の中には存在するカチオンの量に敏感なものがあ
り、前記の緩衝剤はカチオンを導入するので、所望の特
性を与えるための調合の自由度を減少させる。

前記の洗剤組成物を緩衝化するという問題に対する解決
策は、固体緩衝剤（その大部分は固体粒子として懸濁状
態に保持され、組成物は、その降伏応力値特性によって
、必要な場合にはそこから取り出されてカチオン濃度に
限られた付加量のみを与える、緩衝剤の貯蔵器として分
散した状態で保持される）を導入することによって今や
発見された。

本発明の要旨は、Ｃ１２〜Ｃ□８アルキル硫酸アルカリ
金属塩；トリアルキルアミンオキシド洗浄活性化合物；
及び１価若しくは２価のカチオンを有する電解質塩な、
水性媒体が２０℃で７ｓｅｃ ’のせん断速度で１な
いし６０ポイズの粘度を示す量で溶液状に含有し、さら
に三次元網状構造のからみあった不溶柱石けんのフィラ
メントおよび分散粒状固体を含有する水性媒体を含み、
２０℃で１ないし２１ｄｙｎｅ／−の降伏応力値を有す
る注下性液体洗剤組成物において、１０ないし１３の範
囲内のｐＨを与え、２０℃で１００重量部の水に０．０
００５ないし０．２重量部の範囲内で溶解するアルカリ
性緩衝剤の固体粒子を分散させたことを特徴とする注下
性液体洗剤組成物にある。

本発明の組成物は、上記のような特定の降伏応力値を有
するので、組成物を含有する容器を傾げると、自重によ
って適用された剪断応力により注下性となる。

ここで、「注下性」というのは、組成物をいれた容器を
傾げて他の容器に注ぐことができる程度の流動性を有す
ることを意味する。

「降伏応力値」とは、ファン・テン・テンベル（Ｖａｎ
ｄｅｎ Ｔｅｍｐｅｌ）とルカセンーレインダーズ
（Ｌｕｃ ａ−ｓ ５ｅｎ−’Ｒｅｙｎｄｅ ｒ ８）
によって、Ｊ−Ｐ、ｈｙｓ−Ｃｈｅｍ−１１９６３年、
第６７号、７３１ページに記載されている低せん断速度
粘度計で到達できる非常に低いせん断速度を使用して、
ゼロせん断速度に近いゼロせん断速度の限界で測定した
応力値を意味する。

適切なアルカリ性緩衝剤の例は、水酸化カルシウムおよ
び水酸化マグネシウムである。

酸化カルシウムや酸化マグネシウムも、水との反応によ
って対応する水酸化物に転換されるので使用できる。

カルシウムの酸化物と水酸化物は、１２．５の緩衝ｐＨ
を与え、マグネシウムの酸化物と水酸化物は１０．４の
緩衝ｐＨを与える。

緩衝剤は、０．０１％以上の量、好ましくは０．１％よ
り多くの量、すなわち洗剤ミセル錯体が水性溶液に溶解
する置板上の量から、組成物の２０重量％、５０重量％
または７５重量％までもの量で使用することができる。

緩衝剤の粒子の粒径は、非常に小さな固体粒子、たとえ
ば塩化カルシウムまたは塩化マグネシウムとアルカリ金
属水酸化物との沈澱によって得られるものから５００μ
までの範囲にある。

また注下性液体洗剤組成物は、緩衝剤として必要なもの
以外の分散した粒状固体を含有する。

前記の分散した粒状固体は、モー（Ｍｏｎ）の尺度で１
ないし９、特に２ないし６の好ましい硬度の場合には、
組成物に研摩特性を与えるために使用されることもある
。

適切な粒径な有する緩衝用材料は、それ自体が前記の研
摩性物質の機能を果す可能性がある。

したがって、緩衝機能を果すのに要する量より多くの量
で使用される酸化マグネシウム粒子は、研摩剤として作
用する可能性がある。

研摩剤として使用される、緩衝剤以外の適切な粒状固体
の例は、方解石、ドロマイト、長石、珪藻土、タルク、
ベントナイト、軽石、アル□すおよびシリカである。

粒状固体は、研摩剤としての目的以外の目的のために存
在してもよい。

たとえば、それは着色顔料であってもよい。

０．１ないし５００μの範囲内の粒径、特に１５ないし
１００μの平均粒径のものが好ましい。

粒状固体は、組成物の０．１ないし７５重量％の範囲で
通常、使用される。

特に重要なものは、次亜塩素酸塩を含有する漂白洗剤組
成物（この場合には、組成物の他の成分は、次亜塩素酸
塩の作用に対し充分に安定である）、たとえば特開昭５
０−１０１９９１号公報に記載されているような、前記
の洗剤組成物である。

次亜塩素酸塩は、１０より低いｐＨで有効塩素の減少を
招きやすいということがよく知られているので、貯蔵の
際にｐＨの移行によって急速には分解しない次亜塩素酸
塩を含有する漂白洗剤組成物を提供するという問題に本
発明は、解決をもたらす。

次亜塩素酸塩は、０．０２ないしは４または５重量％、
好ましくは０．１ないし２重量％の量で次亜塩素酸ナト
リウムとして使用するか、次亜塩素酸塩前駆体、たとえ
ばクロラミン（Ｃｈｌｏｒａｍｉｎｅ）Ｔなどのクロル
アミンの等量を利用することによって使用することがで
きる。

組成物の製造の際には、緩衝剤は残りの組成物にかく拌
しながら加えることによって分散できる。

このようにして、■焼した水酸化マグネシウムの０．２
重量％を、特開昭５０−１０１９９１号公報の実施例の
いずれかの組成物に分散させることができる。

別法として緩衝剤は、一定量の水性カルシウム塩または
マグネシウム塩、たとえば塩化物を、苛性アルカリを中
和するのに充分量で組成物の水性媒質に添加し、必要な
場合には沈澱した水酸化カルシウムまたは水酸化マグネ
シウムを固体緩衝剤粒子で補なうことにより、苛性アル
カリを含有する媒質中で形成させることができる。

本発明を以下の実施例によって例示する。

実施例 １ 以下の成分を重量部で含有する市販の物質から漂白性お
よび研摩性の注下性液体洗剤組成物を製造した。

ラウリル硫酸ナトリウム １．２７ステアリ
ン酸ナトリウム ０．９０ジメチルラウリル
アミン・オキシド ０．５４硫酸ナトリウム
０．２３塩化ナトリウム
０．７５水性次亜塩素酸ナトリウム ４．３
２酸化マグネシウム（沈澱した水酸化 。

、１□マグネシウムを■焼したもの） 香 料（β−ヨノン） ０．１２水
５１．７５ドロマイト粉
末 ４０．００使用した水性次亜塩
素酸ナトリウムは、１５％の「有効」塩素を含有した。

すなわち過剰の塩酸によって酸性化すると次亜塩素酸塩
１００部から１５部の塩素が遊離した。

溶液は、実際には、１５．７重量％の次亜塩素酸ナトリ
ウム、１２．３重量％の塩化ナトリウムおよび０，８６
重量％の水酸化ナトリウムを含有した。

ドロマイト粉末は、すべての粒径が０．１μ以上でかつ
１００μ以下であり、さらに平均粒径が３５μであって
、２．８ ｙｉ＝の密度と３．５の硬度を有する粒子か
ら戒っていた。

ラウリル硫酸ナトリウム（ヌードル（ｎｏｏｄｌｅ７と
して硫酸す） ＩＪウムおよび少量の水を含有するもの
）、ステアリン酸ナトリウムおよびアミン・オキシド（
若干の水を加えた溶液として）を、透明な溶液が得られ
るまで残りの水の大部分と加熱すると、温度は約７５℃
まで上昇した。

残りの水溶性物質と残りの水に分散させた香料をかく拌
しながら入れ、次にその混合物を周囲の温度にまで冷却
すると、石けんが、からみあったフィラメントの３次元
の網として析出し、その混合物は２０°Ｃ１７ｓｅｃ
’のせん断速度で４５ポイズの粘度を有した。

酸化マグネシウムとドロマイト粉末とをおだやかにかく
拌しながら液体媒質に入れると、均一に分散した粒子を
含有する注下性液体組成物が得られ、その組成物は９
ｄｙｎｅ／ｃＴＬの降伏応力値を有した。

酸化マグネシウムを省略することを除いては、同じ方法
で第２の組成物を製造した。

次に２つの組成物を同じ条件下で貯蔵し、貯蔵前および
４力月間の各月末にそれらのｐＨと有効塩素含有率を測
定し、以下の結果を得た。

貯蔵の期間（月） 緩衝剤を含む （ｐＨ 組１物 塩素％ 緩衝剤を含ま ない組成物 （ｐＨ 塩素％ １０．９ ０．５０ １０．９ ０．５０ １０．５ ０．４４ １０．４ ０．４２ １０．５ ０．４０ ９．９ ０．３０ １０．５ ０．３７ ９．５ ０．１２ １０．５ ０．３４ ９．５ ０．０６ ４力月後には、酸化マグネシウムを用いて製造した組成
物はその塩素の６８％を保持していたのに対し、酸化マ
グネシウムを用いないで製造したものはわずかに１２％
塩素を保持しなかったことが分るであろう。

実施例 ２ ｐＨ１２，５で緩衝化されていることを除いては類似の
物理特性をもつ漂白性および研摩性の注下性液体洗剤組
成物を、酸化マグネシウムの代りに水酸化カルシウム粉
末０．６重量％を使用し、ドロマイトの代りに全粒径が
０．１μ以上および１００μ以下であり、９５％が５３
μ以下であって、平均粒径が３０μであり、密度が２．
８で硬度が３である方解石粉末を使用することを除いて
は実施例１で記載したようにして製造した。

実施例 ３ 実施例１のものと類似の物理特性をもつ漂白性および研
摩性の注下性液体洗剤組成物を、細かく分割された水酸
化マグネシウム緩衝剤をその場で生成させることによっ
て遊離の水酸化ナトリウムを除去するために、塩化マグ
ネシウムを混合した水性次亜塩素酸ナトリウムの溶液の
同じ量を使用することを除いては、実施例１で記載した
ようにして製造した。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ Ｃ１２〜Ｃ１８アルキル硫酸アルカリ金属塩；トリ
   アルキルアミンオキシド洗浄活性化合物；及び１価若し
   くは２価のカチオンを有する電解質塩な、水性媒体が２
   ０°Ｃで７ｓｅｃ ’のせん断速度で１ないし６０ポ
   イズの粘度を示す量で溶液状に含有し、さらに三次元網
   状構造のからみあった不溶性石けんのフィラメントおよ
   び研摩剤としての分散状固体を含有する水性媒体を含み
   、２０℃で１ないし２１ ｄｙｎｅ／ＣＩ＆の降伏応力
   値を有する注下性液体洗剤組成物において、１０ないし
   １３の範囲内のｐＨを与え、２０℃で１００重量部の水
   Ｋ Ｏ，０００５ないし０．２重量部の範囲内で溶解す
   るアルカリ性緩衝剤の固体粒子を分散させたことを特徴
   とする注下性液体洗剤組成物。