JPH11289778A - 圧電トランスインバータ - Google Patents

圧電トランスインバータ

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JPH11289778A
JPH11289778A JP10105630A JP10563098A JPH11289778A JP H11289778 A JPH11289778 A JP H11289778A JP 10105630 A JP10105630 A JP 10105630A JP 10563098 A JP10563098 A JP 10563098A JP H11289778 A JPH11289778 A JP H11289778A
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voltage
drive
circuit
frequency
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隆嗣 野間
Yasuyuki Morishima
靖之 森島
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H05B41/2822Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters with semiconductor devices by means of a single-switch converter or a parallel push-pull converter in the final stage using specially adapted components in the load circuit, e.g. feed-back transformers, piezoelectric transformers; using specially adapted load circuit configurations

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い入力電圧範囲と出力電流範囲で動作可能
で、全動作領域において高効率の圧電トランスインバー
タを提供する。 【解決手段】 コイル69とトランジスタ71の直列体
と、コイル70とトランジスタ72の直列体を並列接続
し、コイル69、70及びトランジスタ71、72の各
中点を圧電トランス62の一次電極66に接続し、トラ
ンジスタ71、72を2位相駆動回路で交互に駆動する
ことにより、準E級動作の昇圧駆動回路を構成する。昇
圧駆動回路の入力端の平均電圧を制御することにより、
圧電トランス62の二次電極側の電流を所定設定値に制
御する駆動電圧制御回路を入力電源と昇圧駆動回路の間
に接続する。駆動周波数制御回路により、昇圧駆動回路
のトランジスタ69、70の駆動周波数を変化させ、圧
電トランス62の一次電極に加えられる交流電圧と蛍光
管68に流れる交流電流の位相差が所定値となるように
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電トランスを用
いて直流電圧を交流電圧に変換するための圧電トランス
インバータに関する。特に、入力電圧範囲が広く、負荷
電流変化幅が大きい場合でも、高効率で動作可能な圧電
トランスインバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ノートパソコンなどの携帯用情報
処理機器のディスプレイ装置として、バックライト付き
液晶ディスプレイが一般的に使用されている。このバッ
クライトの光源としては、冷陰極管等の蛍光管が用いら
れている。蛍光管を点灯させるには高圧の交流電圧を印
加する必要があり、またノートパソコンなどの携帯用情
報処理機器の入力電源としては、バッテリーとACアダ
プターの併用が一般的である。それゆえ、このようなバ
ックライトには、入力電源から供給される低電圧の直流
電圧を蛍光管が点灯可能な高圧の交流電圧に変換するD
C/ACインバータなどの蛍光管点灯装置が必要とな
る。
【0003】近年、このような蛍光管点灯装置として、
電磁トランスに比較して小型の圧電トランスを用いた圧
電トランスインバータの開発が進められてきている。こ
れらの用途に用いるためには、圧電トランスインバータ
には、液晶ディスプレイの明るさを調整するため、蛍
光管に流れる電流(管電流)を可変制御できること、
電池の電圧から充電用チャージャの電圧まで、広い入力
電圧範囲で使用できること、電池による動作可能時間
を長くするため、直流から交流への変換効率が高いこ
と、といった性能が要求される。
【0004】(第1の従来例)上記のような要求を満た
すため、従来からも種々の圧電トランスインバータが開
示されている。まず、図1に示すものは、特開平5−1
76530号公報に開示されたものである。この従来例
は、圧電トランスが発生する高圧交流電圧を整流して用
いる圧電トランスコンバータである点で、本発明とは異
なるが、圧電トランスの出力制御という意味では、本発
明の目的と本質的に異なるものではない。この圧電トラ
ンスコンバータ1では、トランジスタ2をオンすること
で入力電源3からインダクタ4に電磁エネルギーを蓄積
させ、トランジスタ2をオフした時に、インダクタ4と
圧電トランス5の入力容量とによるLC共振を発生させ
ることで圧電トランス5を駆動している。図2は、トラ
ンジスタ2のゲート電圧のオン/オフの変化と、このと
き圧電トランス5の一次電極間に印加される駆動電圧
(トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧Vds)の変
化を示している。圧電トランス5の二次電極から出力さ
れた交流電圧は整流回路6で整流されて負荷7に印加さ
れる。
【0005】図3に示すように、圧電トランス5は、周
囲温度や負荷抵抗の大小の変化により昇圧比や昇圧比最
大となる共振周波数frが変化する。このため、この圧
電トランスコンバータ1では、圧電トランス5から負荷
7に印加される負荷電圧の変動を電圧変動量検出部8に
より検出し、定電圧制御回路部9によりトランジスタ2
をオン制御する駆動周波数を変化させることにより圧電
トランス5の出力電圧が一定となるようフィードバック
制御している。これにより負荷7の大きさが変化した場
合でも、一定電圧を出力することが可能となる。
【0006】この圧電トランスコンバータ1のような回
路動作は準E級動作と呼ばれ圧電トランスの駆動回路に
広く用いられている。準E級動作は、デューティー比を
変えて出力電流を制御しようとすると、スイッチングロ
スが急増してしまうため、実用的な出力電流の制御は難
しいという短所がある反面、以下の点において圧電トラ
ンスの駆動に適している。 圧電トランスは、矩形波よりも正弦波で駆動するほ
うが効率が良い。これに対し、準E級動作では、インダ
クタと圧電トランスの入力容量のLC共振を利用するこ
とで、より正弦波に近い駆動波形が得られる。 LC共振を利用することで圧電トランスに加わる電
圧波高を入力電源電圧よりも高くできる。この予備昇圧
機能により、圧電トランスの短所である昇圧比が小さい
という欠点をカバーできる。 準E級動作では、トランジスタがオンする瞬間の、
トランジスタのドレイン−ソース間電圧VdsをVds=0
とすることができるので、トランジスタのスイッチング
ロスを非常に小さくできて効率がよい。
【0007】しかしながら、この圧電コンバータ1で
は、負荷が軽い場合や入力電源電圧が高くなった場合に
は、定電圧制御回路部9により駆動周波数が高周波側へ
制御される。そのため、最も効率の高い共振点近傍から
ずっと離れた周波数領域を用いなければならず、圧電ト
ランス5の効率が悪くなるという欠点がある。さらに、
駆動周波数が高くなることにより、図4に示すようにL
C共振電圧(トランジスタ2のドレイン−ソース間電圧
Vds)が0Vに戻る前にトランジスタ2がオンすること
になり、スイッチングロスが急増して圧電トランスコン
バータ1の効率が低下するという問題がある。このた
め、この方式の圧電トランスコンバータ1では、広い入
力/出力電圧範囲の用途には用いることができなかっ
た。
【0008】(第2の従来例)図5は別な従来例であっ
て、特開平9−107684号公報に開示されたもので
ある。この圧電トランスインバータ11は、蛍光管12
に電圧を印加する圧電トランス13と、圧電トランス1
3の二次電極から蛍光管12に供給される電流を検出
し、これを所定値に保持するために圧電トランス13の
駆動周波数を制御する周波数制御回路14と、直流の入
力電源電圧VDDから周波数制御回路14によって作られ
た駆動周波数を分周し、その分周周波数の駆動電圧を発
生させて圧電トランス13の一次電極に印加する昇圧回
路(駆動回路)15と、入力電源電圧VDDが変化しても
圧電トランス13に印加される駆動電圧が所定の平均電
圧となるように制御するための駆動電圧制御回路16
と、蛍光管12に流れる平均管電流をPWM制御するた
めの調光回路17とから構成されている。
【0009】この圧電トランスインバータ11でも、出
力電流が一定となるように周波数制御回路14等によっ
て駆動周波数制御を行っているが、昇圧回路15は2つ
のトランジスタ18,19と2つのコイル20,21を
用いてプッシュプル準E級動作構成としている。このよ
うなプッシュプル準E級動作における圧電トランスイン
バータ11では、昇圧回路15の2つのトランジスタ1
8,19のオン/オフにより、圧電トランス13の一次
電極間に印加される駆動電圧は図6に示すように変化す
る。従って、図2と図6を比較すれば分かるように、こ
の方式の圧電インバータ11によれば、第1の従来例の
圧電トランスインバータ1よりも一次電極間電圧を大き
く、かつ、より正弦波に近い波形にすることができる。
【0010】また、昇圧回路15の前段に駆動電圧制御
回路16が用いられており、昇圧回路15に印加する平
均電圧を調整することにより、広い入力電圧範囲に対応
できるようにしている。さらに、調光回路17を用いて
駆動電圧制御回路16を間欠的に作動/停止させること
で、広い出力電流範囲にも対応できるようにしている。
【0011】この圧電トランスインバータ11では、駆
動電圧制御回路16を有しているため、入力電圧が高い
場合や負荷が軽い場合に駆動周波数が高くなって圧電ト
ランス13の効率が低下するという問題は回避される。
しかし、この圧電トランスインバータ11では、周囲温
度の変化等によって圧電トランス13の昇圧比が変動し
た場合や、負荷12のインピーダンスが変動した場合に
は、やはり共振点から離れた効率の悪い周波数領域で動
作することになる欠点があった。
【0012】(第3の従来例)図7はさらに別な従来例
であって、特開平9−51681号公報に開示されたも
のである。この圧電トランスインバータ31では、準E
級動作は用いず、通常のプッシュプル駆動回路を用いて
圧電トランス32を駆動している。すなわち、入力電源
33の電圧VDDを2個のトランジスタ34,35からな
るプッシュプル駆動回路(スイッチング回路)36で矩
形波に変換し、さらに矩形波をフィルター回路37で正
弦波に変換し、この正弦波電圧を圧電トランス32の一
次電極に印加し、圧電トランス32の二次電極から出力
された昇圧電圧を蛍光管38に印加している。一方、蛍
光管38に流れる管電流を検出回路39で検出し、V−
f変換回路40で管電流に応じて周波数を変調し、駆動
回路41でV−f変換回路40の出力に応じてプッシュ
プル駆動回路36の駆動周波数を制御することにより、
所定の管電流が得られるようにしている。さらに、PW
M調光回路(時比率変換回路)42で、入力電源電圧V
DDに応じて駆動回路41からの出力矩形波のデューティ
ー比を変調している。
【0013】また、この圧電トランスインバータ31で
は、周波数変調のみで入力変動を制御しようとすると大
きく駆動周波数を変化させる必要があり、効率が大きく
低下するので、PWM調光回路42のデューティー比で
入力電源電圧VDDの変動をカバーし、PWM調光回路4
2でカバーできない範囲をV−f変換回路40や駆動回
路41による周波数制御で補償する構成を特徴としてい
る。
【0014】なお、この圧電トランスインバータにおい
て、効率面で優れた準E級動作を採用しなかった理由
は、準E級動作ではオン時比率を変化させても圧電トラ
ンスインバータヘの入力電力を制御しようとすると、効
率が非常に悪くなり、実用的には広い入力電圧範囲に対
応することが困難であるからであると思われる。つま
り、通常のプッシュプル駆動回路は、スイッチングロス
が準E級動作に比べると大きく、効率面では劣るもの
の、圧電トランスインバータヘの入力電力制御特性に優
れており、第2の従来例のように別途駆動電圧制御回路
を追加しなくても良いというメリットがある。
【0015】しかしながら、この圧電トランスインバー
タ31では、圧電トランス32の駆動方式としてプッシ
ュプル駆動回路36を用いているので、スイッチングロ
スの面からみて準E級動作よりも効率が悪い。また、入
力電源電圧VDDが低い場合には、図8(a)に示すよう
に、駆動回路41からプッシュプル駆動回路36を構成
するトランジスタ34,35へ出力される出力電圧のデ
ューティー比(オン・デューティー)が大きく、圧電ト
ランス32への入力電圧は略正弦波となっているが、入
力電源電圧VDDが高くなると、図8(b)に示すよう
に、駆動回路41からトランジスタ34,35へ出力さ
れる出力電圧のデューティー比が小さくなり、駆動波形
に含まれる高周波成分が増えて圧電トランス32の効率
が悪くなる問題もあった。さらに、圧電トランス32か
ら出力される負荷電圧を一定にするために周波数を変化
させているので、第1及び第2の従来例と同様、軽負荷
時には駆動周波数が圧電トランスの共振周波数から大き
く離れてしまい、効率が悪くなるという問題があった。
【0016】(第4の従来例)図9はさらに別な従来例
であって、特開平9−135573号公報に開示された
ものである。この圧電トランスインバータ51にあって
は、電流検出回路52で蛍光管53に流れる管電流を検
出し、管電流の検出値に応じて波形整形回路54から駆
動回路55への出力信号の振幅値を制御し、圧電トラン
ス56に印加される駆動電圧を変化させることにより蛍
光管53に流れる管電流をほぼ一定に保っている。
【0017】圧電トランス56は、図10に示すよう
に、共振点(fr)の近傍で圧電トランス56の入力電
圧と圧電トランス56の出力電圧の位相差が急変し、共
振点よりもやや高周波側の領域で最も効率が高くなる。
しかし、圧電トランス56の共振周波数frは、周囲温
度や負荷等の環境変化、駆動による温度上昇により変化
する。そこで、位相検出回路57によって圧電トランス
56の入力電圧と圧電トランス56からの出力電圧との
位相差を検出し、その位相差が一定範囲内に納まるよう
駆動回路55を制御することにより、圧電トランス56
の駆動周波数がその共振周波数frから大きく外れない
ようにしている。つまり、共振点近傍の位相差となるよ
うに駆動周波数を制御することで、自動的に負荷の大き
さに拘らず最も効率の良い周波数領域で動作させること
ができるようにしている。
【0018】この圧電トランスインバータ51では、第
1及び第2の従来例のように周波数を変えて出力電圧を
制御することができないので、第3の従来例と同様にパ
ルス幅制御回路58と可変発振回路60によってパルス
幅可変回路59のデューティー比を変化させることで出
力電圧を安定化している。また、位相検出回路57によ
り位相差検出することで、共振点近傍の効率の高い周波
数領域を用いることができるようにしている点で、第1
〜第3の従来例に比べて効率面で有利である。
【0019】しかしながら、この圧電トランスインバー
タ51では、オン時のデューティー比で出力電圧制御し
ているので、駆動回路55に効率のよい準E級動作を用
いることは実用上困難であり、通常のプッシュプル駆動
回路しか用いることができない。このため第3の従来例
と同様、駆動回路の効率が悪いという問題があった。
【0020】上記のように従来の圧電トランスインバー
タにあっては、それぞれの長所と短所があるものの、常
に共振周波数近傍で圧電トランスを駆動することができ
て広い入力/出力電圧範囲を持ち、準E級動作のような
効率のよい圧電トランス駆動方式を採用したものはなか
った。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来技
術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とす
るところは、広い入力電圧範囲と広い出力電流範囲で動
作可能であり、かつ、すべての動作領域において効率の
高い圧電トランスインバータを提供することにある。
【0022】
【発明の開示】請求項1に記載の圧電トランスインバー
タは、一次電極間に印加された交流電圧を電圧変換して
二次電極に接続された負荷に供給する圧電トランスと、
中間点又は途中の電圧を前記圧電トランスの一次電極の
うち一方に印加された第1のコイル及び第1のスイッチ
ング素子の直列接続体、中間点又は途中の電圧を前記圧
電トランスの一次電極のうち他方に印加された第2のコ
イル及び第2のスイッチング素子の直列接続体、第1及
び第2のスイッチング素子を交互に駆動する2位相駆動
回路から構成された昇圧駆動手段と、前記2つの直列接
続体と入力電源との間に接続され、前記直列接続体の入
力端に加わる平均電圧を制御することにより、前記圧電
トランスの二次電極側の電流を所定の設定値に制御する
駆動電圧制御手段と、前記第1及び第2のスイッチング
素子の駆動周波数を変化させて、前記圧電トランスの一
次電極に加えられる交流電圧と、前記負荷に流れる交流
電流との位相差が所定値となるように制御する駆動周波
数制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0023】請求項1に記載した圧電トランスインバー
タにおいては、圧電トランスの一次電極側の入力電圧と
負荷側の出力電流との位相差が所定値となるように制御
する駆動周波数制御手段を備えているから、負荷の大小
や周囲温度の変化等の使用条件によって共振周波数が変
化しても、圧電トランスの入力側と出力側の位相差が所
定値となるように制御し、それによって圧電トランスを
常に共振周波数近傍で駆動させることができる。よっ
て、使用条件が変動しても常に最も高効率の周波数で圧
電トランスインバータを駆動させることができる。
【0024】ここで、駆動周波数制御手段により制御さ
れる、圧電トランスの一次側電極に印加される交流電圧
と負荷に流れる交流電流との位相差は、請求項5に記載
のように、90゜±45゜または270゜±45゜に設
定することが望ましい。
【0025】また、駆動電圧制御手段は、2つの直列接
続体と入力電源との間に接続され、前記直列接続体の入
力端に加わる平均電圧を制御することによって圧電トラ
ンスの二次電極側の電流を所定の設定値に制御している
から、広い出力電圧範囲を達成することができ、例えば
蛍光管を駆動する場合であれば、広い調光範囲を得るこ
とができる。しかも、このような構成の駆動電圧制御回
路を用いれば、昇圧駆動手段として準E級構成のものを
用いることができる。
【0026】この結果、本発明においては、中間点又は
途中の電圧を圧電トランスの一次電極のうち一方に印加
された第1のコイル及び第1のスイッチング素子の直列
接続体と、中間点又は途中の電圧を圧電トランスの一次
電極のうち他方に印加された第2のコイル及び第2のス
イッチング素子の直列接続体と、第1及び第2のスイッ
チング素子を交互に駆動する2位相駆動回路とからなる
準E級増幅回路構成の昇圧駆動手段を用いることがで
き、トランジスタのスイッチングロスを非常に小さくし
て圧電トランスインバータの効率を良好にすることがで
きる。
【0027】従って、請求項1の圧電トランスインバー
タによれば、広い入力電圧範囲と広い出力電流範囲で動
作可能で、かつ、すべての動作領域において効率の高い
圧電トランスインバータを製作することができる。
【0028】請求項2に記載の圧電トランスインバータ
は、一方の一次電極が接地され、他方の一次電極に印加
された交流電圧を電圧変換して二次電極に接続された負
荷に供給する圧電トランスと、中間点又は途中の電圧を
前記圧電トランスの他方の一次電極に印加するコイル及
びスイッチング素子の直列接続体を有する昇圧駆動手段
と、前記直列接続体の入力端と入力電源との間に接続さ
れ、前記直列接続体の入力端に加わる平均電圧を制御す
ることにより、前記圧電トランスの二次電極側の電流を
所定の設定値に制御する駆動電圧制御手段と、前記スイ
ッチング素子の駆動周波数を変化させて、前記圧電トラ
ンスの一次電極に加えられる交流電圧と、前記負荷に流
れる交流電流との位相差が所定値となるように制御する
駆動周波数制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0029】請求項2に記載した圧電トランスインバー
タにあっても、請求項1の圧電トランスインバータと同
様な作用効果を奏する。また、請求項1の圧電トランス
インバータでは、請求項1の圧電トランスインバータに
比較してやや低効率になるが、昇圧駆動手段ではコイル
とトランジスタを1個ずつしか必要としないので、コス
トを安価にすることができる。
【0030】請求項3に記載の実施態様は、請求項1又
は2に記載した圧電トランスインバータにおいて、前記
昇圧駆動手段のコイルとしてオートトランスを用い、オ
ートトランスの一次側端子に駆動昇圧手段の出力を接続
し、オートトランスの二次側端子に圧電トランスの一次
側電極を接続し、オートトランスの中間端子にトランジ
スタを接続することを特徴としている。
【0031】この実施態様では、オートトランスを用い
ることで圧電トランスの駆動電圧をより高くできるの
で、より低い入力電源電圧の場合や、より高い出力が必
要な場合に適している。
【0032】請求項4に記載の実施態様は、請求項1又
は2に記載の圧電トランスインバータにおいて、前記昇
圧駆動手段のコイルとして昇圧トランスの一次側巻線を
用い、当該昇圧トランスの二次側巻線を圧電トランスの
一次電極に接続し、スイッチング素子をオンすることで
入るよく電源から昇圧トランス一次回路側巻線にエネル
ギーを蓄積子、スイッチング素子をオフした時にそのエ
ネルギーを電磁結合を介して二次巻線に伝達することに
より、前記圧電トランスの一次電極に印加するようにし
たことを特徴としている。
【0033】この実施態様でも、昇圧トランスを用いる
ことで圧電トランスの駆動電圧をより高くできるので、
より低い入力電源電圧の場合や、より高い出力が必要な
場合に適している。
【0034】請求項6に記載の実施態様は、請求項1〜
5に記載の圧電トランスインバータにおいて、前記駆動
電圧制御手段は、昇圧駆動手段への入力電源電圧の供給
をオン、オフするためのスイッチング素子と、環流電流
保持手段を有し、スイッチング素子のスイッチング周波
数を昇圧駆動手段の駆動周波数の2倍以上とすることを
特徴としている。
【0035】この実施態様にあっては、駆動電圧制御手
段のスイッチング周波数を圧電トランスの駆動電圧の2
倍以上としているので、圧電トランスに印加される1波
1波の電力を一定に保つことができる。よって、昇圧駆
動手段で、耐圧の小さなトランジスタを用いることがで
きる。あるいは、コイルに流れるピーク電流を低くする
ことができるので、昇圧駆動手段で小さいコイルを用い
ることができる。
【0036】請求項7に記載の実施態様は、請求項1〜
6に記載の圧電トランスインバータにおいて、前記駆動
電圧制御手段は、昇圧駆動手段への入力電源電圧の供給
をオン、オフするためのスイッチング素子と、昇圧駆動
手段の駆動周波数よりも長い周期でスイッチング素子を
間欠的に動作停止させるようにする手段とを有すること
を特徴としている。
【0037】この実施態様では、負荷を間欠的に駆動で
きるので、負荷に加わる平均電圧を広い範囲にわたって
制御できる。特に、蛍光管を駆動する場合には、広い調
光範囲を実現できる。
【0038】請求項8に記載の実施態様は、請求項1〜
5に記載の圧電トランスインバータにおいて、前記駆動
電圧制御手段は、昇圧駆動手段への入力電圧の供給をオ
ン、オフするためのスイッチング素子と、このスイッチ
ング素子と昇圧駆動手段の間に挿入されたコイルと、コ
イルの両側にそれぞれ接続された環流電流保持手段及び
平滑コンデンサと、負荷に流れる電流の大きさに応じて
前記スイッチング素子をオン、オフ制御する手段とを有
することを特徴としている。
【0039】この実施態様では、駆動電圧制御手段でコ
イルや平滑コンデンサ等の使用部品が増えるが、昇圧駆
動手段への入力電圧を安定化させることができるので、
昇圧駆動手段で用いるトランジスタの耐圧やコイルサイ
ズを小さくできる。
【0040】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図11は本発
明の一実施形態による圧電トランスインバータ61の構
成を示す回路ブロック図である。この圧電トランスイン
バータ61は、4つの回路ブロック、すなわち圧電トラ
ンス62、昇圧駆動回路63、駆動電圧制御回路64、
駆動周波数制御回路65から構成されている。この圧電
トランスインバータ61の構成は、大きく分けるなら
ば、圧電トランス62をいかなる負荷条件、周囲条件に
おいても最も効率の良い周波数で駆動することを目的と
する駆動周波数制御回路と、負荷出力電流を一定の目標
値に保つことを目的とする昇圧駆動回路および駆動電圧
制御回路の2つに分けられる。以下、この圧電トランス
インバータ61の構成及び動作について説明する。
【0041】圧電トランス62は、その形状で定まる昇
圧比を有しており、圧電効果を利用して一次電極66に
印加された交流電圧を昇圧して二次電極67から出力
し、負荷である蛍光管68に交流電流を供給するもので
あって、一次電極66は昇圧駆動回路63の出力に接続
され、二次電極67は蛍光管68に接続されている。
【0042】昇圧駆動回路63は、圧電トランス62の
一次電極66に所定周波数(駆動周波数)の交流電圧
(駆動電圧)を印加して圧電トランス62を駆動し、昇
圧動作させるものである。すなわち、昇圧駆動回路63
は、2個のコイル69,70、2個のトランジスタ7
1,72及び2位相駆動回路73から構成されており、
コイル69とトランジスタ71は直列に接続され、コイ
ル70とトランジスタ72も直列に接続され、コイル6
9,70とトランジスタ71,72の各直列接続体は互
いに並列に接続され、コイル69,70とトランジスタ
71,72の各中点は圧電トランスの各一次電極66に
接続されている。各トランジスタ71,72は、2位相
駆動回路73により交互にオン/オフ制御される。ここ
で、各コイル69,70のインダクタンスは、駆動周波
数において圧電トランスの入力容量と共振するように適
当に選択されている。
【0043】トランジスタ71,72は2位相駆動回路
73で交互にオン/オフ制御されており、トランジスタ
71又は72がオンになった側のコイル69又は70に
は、入力電源から電流が流れ、電磁エネルギーとしてチ
ャージされる。一方、トランジスタ71又は72がオフ
になると、コイル69又は70にチャージされていた電
磁エネルギーが放出され、入力電源電圧VDDよりも高い
電圧が発生する。従って、2位相駆動回路73により2
個のトランジスタ71,72を交互にオン/オフ制御す
ることにより、直流の入力電源電圧VDDを正弦波に近い
交流電圧に変換し(図6参照)、圧電トランス62の一
次電極66に供給する。
【0044】駆動電圧制御回路64は、入力電源と昇圧
駆動回路63の間に挿入されており、蛍光管68に流れ
る電流を検出/整流し、蛍光管68に流れる電流が一定
となるように制御する。また、駆動電圧制御回路64
は、蛍光管68に流れる平均電流が調光電圧として外部
から指令される目標値に対応する一定電流値になるよう
に、入力電源電圧VDDをPWM制御する。すなわち、入
力電源と昇圧駆動回路63のコイル69,70との間に
は、スイッチングトランジスタ74が挿入されており、
スイッチングトランジスタ74のソースとグランドの間
には環流電流保持手段としてダイオード75が設けられ
ている。本実施形態では、環流電流保持手段として、ダ
イオードを用いているが、その代わりに、NchFET等
のスイッチング素子を用いて同期整流型としてもかまわ
ない。また、蛍光管68とグランドの間には電流電圧変
換回路76が挿入されており、蛍光管68に流れる管電
流は電圧値に変換され、整流回路77で整流された後、
差動増幅器78に入力される。差動増幅器78からは、
整流回路77の出力電圧と調光電圧との差に比例する信
号Vcmが出力される。コンパレータ80は、差動増幅器
78からの出力Vcmと三角波発生回路79から出力され
ている三角波(鋸波)Vtrとを比較し、三角波発生回路
79から出力される三角波Vtrが差動増幅器78の出力
Vcmよりも大きいとハイとなり、三角波発生回路79か
ら出力される三角波Vtrが差動増幅器78の出力Vcmよ
りも小さいとローになり、スイッチングトランジスタ7
4に矩形パルス状のスイッチング電圧Vswを出力してス
イッチングトランジスタ74をオン/オフ制御する。こ
の結果、駆動電圧制御回路64から昇圧駆動回路63へ
の出力電圧がPWM制御される。
【0045】いま、外乱により蛍光管68に管電流が目
標値よりも多く流れた場合を例にとり、駆動電圧制御回
路64の動作を説明する。蛍光管68に流れる管電流が
増加すると、電流電圧変換回路76の出力電圧が大きく
なり、電流電圧変換回路76の出力電圧が大きくなる
と、整流回路77の整流出力も大きくなる。そして、整
流回路77の整流出力が大きくなると、差動増幅器78
の反転入力が非反転入力の電圧(調光電圧)よりも高く
なるため、差動増幅器78の出力Vcmが低下する。この
結果、コンパレータ80の入出力の関係は、図12の期
間T1のような波形から期間T2のような波形へと変化
し、コンパレータ80から出力されるスイッチング電圧
Vswがハイになっている割合が多くなり、デューティー
比が大きくなる。コンパレータ80の出力のデューティ
ー比が大きくなると、スイッチングトランジスタ74が
オフしている割合が長くなり、駆動電圧制御回路64の
平均出力電圧が小さくなる。駆動電圧制御回路64の平
均出力電圧が小さくなると、圧電トランス62の一次電
極66間の電圧が小さくなり、圧電トランス62の出力
電流が小さくなる。この結果、蛍光管68に流れる管電
流が小さくなり、外乱により増大していた管電流が目標
値に近づけられる。よって、周囲温度の変化等の外乱が
あっても、駆動電圧制御手段64は、蛍光管68に流れ
る電流値の変動を抑えて目標値に安定させる。また、差
動増幅器78の非反転入力端子に入力されている調光電
圧の値を調整することにより、蛍光管68に流れる管電
流の目標値を制御し、蛍光管68を調光制御することが
できる。
【0046】駆動周波数制御回路65は、圧電トランス
62の一次電極66側の入力電圧と二次電極67側の負
荷電流(つまり圧電トランス62の出力電流)の位相差
を検出し、その位相差が一定範囲内に収まるように駆動
周波数を変化させるものであって、圧電トランス62の
入力電圧と出力電流の位相差を検出する位相検出回路8
1、積分回路82及び電圧制御発振器(VCO)83に
よって構成されている。
【0047】圧電トランス62は、図10に示したよう
に、通常、昇圧比が最高となる駆動周波数よりもやや高
周波側の周波数において効率が最高となる。また、圧電
トランス62の入力電圧に対する出力電流の位相差は、
次のいづれかになる。その一方は、共振周波数frより
も低い周波数では同相、共振周波数frよりも高い周波
数では逆相となり、昇圧比最高の周波数よりもやや高周
波側の周波数において位相差が90゜となる場合であ
る。他方は、共振周波数frよりも低い周波数では逆
相、共振周波数frよりも高い周波数では同相となり、
昇圧比最高の周波数よりもやや高周波側の周波数におい
て位相差が270゜となる場合である。昇圧比最高の周
波数と、位相差が90°または270°となる周波数と
の差異の大きさは、負荷インピーダンスによって変化
し、負荷インピーダンスが小さくなるほど、そのずれは
大きくなると言われている。しかして、駆動周波数制御
回路65により制御する位相差の目標値としては、90
゜±45゜又は270゜±45゜に設定するとよい。こ
の二つの場合のうちいづれになるかは、2つの一次電極
66のうちどちらの電極の電圧を入力電圧として検出す
るか、あるいは圧電トランス62の分極方向によって決
まるものであり、本質的なものではないので、以下の説
明では前者の場合について述べることとする。
【0048】位相検出回路81は、圧電トランス62の
入力電圧と出力電流の位相差を検出し、図13(a)に
示すように位相差に比例した電圧信号を積分回路82へ
出力する。積分回路82は、図13(b)に示すよう
に、オペアンプ84の反転入力端子と出力との間にキャ
パシタ85を接続して出力を負帰還させ、オペアンプ8
4の反転入力端子に抵抗86を介して位相検出回路81
の出力を入力できるようになっている。また、オペアン
プ84の非反転入力端子には、位相検出回路81の出力
電圧最大値Vmaxの1/2の基準電圧が印加されてい
る。しかして、積分回路82は、位相差と90゜との差
に応じた電圧を出力する。VCOは、図13(c)に示
すように、入力電圧に応じた発振周波数で発振するもの
であって、積分回路82からの出力に基づき、位相差が
90゜よりも大きい場合には駆動周波数を減少させ、位
相差が90゜よりも小さい場合には駆動周波数を増加さ
せるように働く。昇圧駆動回路63の2位相駆動回路7
3は、駆動周波数制御回路65からの出力によってトラ
ンジスタ71,72をオン、オフして圧電トランス62
を制御するので、駆動周波数は圧電トランス62の入力
電圧と出力電流の位相差が90゜となるように制御され
る。この実施形態では、設定位相差90°として説明し
たが、アプリケーションによっては、90°以外の位相
で効率最高となる場合もある。このため、実設計では、
効率最高となる設定位相差を90°±45°又は270
°±45°の範囲内から選択すれば良い。
【0049】図10から分かるように、圧電トランス6
2の入力電圧と出力電流の位相差が90゜近傍となるよ
うに圧電トランス62の駆動周波数を制御すれば、駆動
周波数が圧電トランス62の共振周波数近傍に維持さ
れ、負荷条件や周囲温度条件が変化しても常に効率の良
い周波数で駆動される。
【0050】つぎに、この圧電トランスインバータ61
の利点を説明する。この圧電トランスインバータ61
は、駆動周波数を変化させて、圧電トランス62の一次
電極に印加される入力電圧と蛍光管68に供給される圧
電トランス62の出力電流との位相差が一定値(90゜
近傍、または270゜近傍)となるように制御する駆動
周波数制御回路65を備えているので、負荷電流や周囲
温度等の使用条件により共振周波数が変動しても、常
に、最も高効率の周波数で圧電トランス62を駆動する
ことができる。
【0051】また、圧電トランスの駆動方法には、大き
く分けて、プッシュプル回路を用いる方式と、準E級増
幅回路を用いる方式とが知られている。プッシュプル回
路を用いる方式は、駆動回路等に用いられているトラン
ジスタのデューティー比を変えることで容易に出力電流
を変えることができるメリットがあるものの、準E級増
幅回路に比べてスイッチングロスが多く、比較的効率が
低い。これに対し、準E級増幅回路を用いる方式では、
駆動回路等のデューティー比を変えて、出力電流を制御
することが難しいという短所はあるが、スイッチングロ
スを非常に小さくできるため効率が良い。本発明の圧電
トランスインバータ61では、準E級増幅回路構成の昇
圧駆動回路63を用いているので、トランジスタ71,
72のスイッチングロスを小さくでき、圧電トランスイ
ンバータ61の効率を良好にすることができる。
【0052】また、蛍光管用の圧電トランスインバータ
では、液晶表示パネルの明るさを調整するために蛍光管
の輝度調整機能が要求される。蛍光管の輝度は管電流と
比例関係にあるため、圧電トランスインバータとしては
出力電流を目標設定値に制御する機能が必要となる。駆
動周波数を一定に制御している場合には、管電流を制御
する方法として、圧電トランスを駆動するトランジス
タ(FET)のデューティー比を変える方式と、駆動
回路の前段にスイッチング素子を挿入し、駆動回路ヘの
平均入力電圧を変える方式とがある。前者のの方式で
は、追加のトランジスタが不要で、コストを安価にでき
る可能性があるが、実用上は比較的効率の低いプッシュ
プル回路構成でしか適用できない。また、の方式で
は、プッシュプル回路構成であっても、デューティー比
が非常に狭くなった場合には、圧電トランスに印加され
る波形が正弦波からずれて効率低下が大きくなる問題が
ある。これに対し、この圧電トランスインバータ61で
は、このような問題がなく、昇圧駆動回路で準E級動作
のものを使用できる後者のの方法を採用しており、広
い入力電圧にわたって高効率動作が可能であり、かつ負
荷電流を必要な一定値に制御することができる。
【0053】従って、本発明の圧電トランスインバータ
61によれば、従来の圧電トランスインバータでは困難
であった、広い入力電圧範囲、広い調光範囲にわたって
高効率を維持することが可能となった。
【0054】(第2の実施形態)図14は本発明の別な
実施形態による圧電トランスインバータ91の構成を示
す回路図である。この圧電トランスインバータ91にお
いては、駆動電圧制御回路64と駆動周波数制御回路6
5の構成は、図11に示した第1の実施形態による圧電
トランスインバータ61と同じである。昇圧駆動回路9
2は、同じく準E級動作するものであるが、1個のコイ
ル69と1個のトランジスタ71を直列に接続して構成
されている。また、圧電トランス62の一次電極66の
一方は、昇圧駆動回路92のコイル69とトランジスタ
71の中点に接続され、他方は接地されている。
【0055】この圧電トランスインバータ91の場合に
は、圧電トランス62の一次電極間の電圧は図2(第1
の従来例で示したもの)に示すような波形になる。これ
は、図11の圧電トランスインバータ61の場合と比較
すると、正弦波からはずれた波形となっていることが分
かる。また、一次電極間電圧も図11の圧電トランスイ
ンバータ61の約半分となるため、この圧電トランスイ
ンバータ91は、入力電源電圧VDDが高い場合に適用す
るとよい。
【0056】このように、本実施形態は、第1の実施形
態に比較して低効率で、動作可能電圧範囲の制約がある
ものの、広い入力電圧範囲と広い調光範囲で動作可能で
あり、かつ第1の実施形態と比較して、コイル及びトラ
ンジスタを1個ずつ減らすことができるので、部品点数
が少なくて済み、低コスト化が可能となる。
【0057】(第3の実施形態)図15は本発明のさら
に別な実施形態による圧電トランスインバータ101の
構成を示す回路図である。この圧電トランスインバータ
101は、第1の実施形態の圧電トランスインバータ6
1とは昇圧駆動回路の構成が異なっている。すなわち、
この圧電トランスインバータ101の昇圧駆動回路10
2では、第1の実施形態のコイル69,70に代えてそ
れぞれオートトランス103a,103bを用いてい
る。各オートトランス103a,103bの一次側巻線
と二次側巻線との巻き数比は1:Nとなっており、一次
側巻線の端(一次側端子)を駆動電圧制御回路64に接
続し、二次側巻線の端(二次側端子)をそれぞれ圧電ト
ランス62の一次電極66に接続し、一次側巻線と二次
側巻線の間の中間端子をトランジスタ71,72に接続
している。オートトランス103a,103bの一次側
巻線と2次側巻線の巻き数比が1:Nとなっているか
ら、第1の実施形態の場合と比較すると、圧電トランス
62の一次電極間電圧は(1+N)倍に大きくなる。こ
のため、この実施形態は、第1の実施形態と比較して圧
電トランス62の駆動電圧をより高くでき、圧電トラン
ス62の昇圧比が不足している場合、より高出力が要求
される場合、入力電源電圧VDDが低い場合などに適用す
るとよい。
【0058】なお、オートトランス103のインダクタ
ンスの選び方としては、一次側巻線端子及び二次側巻線
端子間のインダクタンスと圧電トランス入力容量とで決
まる共振周波数が、圧電トランスの駆動周波数と一致す
るように選べばよい。つまり、一次側巻線端子及び二次
側巻線端子間のインダクタンスと第1の実施形態におけ
るコイル69,70のインダクタンスとが一致するよう
にする。
【0059】(第4の実施形態)図16は本発明のさら
に別な実施形態による圧電トランスインバータ111の
構成を示す回路図である。この圧電トランスインバータ
111は、第2の実施形態の圧電トランスインバータ9
1とは昇圧駆動回路の構成が異なっている。すなわち、
この圧電トランスインバータ111の昇圧駆動回路11
2では、第2の実施形態のコイル69に代えて昇圧トラ
ンス113を用いており、昇圧トランス113の一次側
巻線113aを駆動電圧制御回路64とトランジスタ7
1に接続し、二次側巻線113bの一端を接地し、他端
を圧電トランス62の一次電極66に接続している。昇
圧トランス113の一次側巻線113aと2次側巻線1
13bの巻き数比は1:Nとなっており、これによって
第2の実施形態の場合と比較すると、圧電トランス62
の一次電極間電圧をN倍に大きくできる。よって、この
実施形態では、圧電トランス62の駆動電圧をより高く
できるので、第2の実施形態の場合には適用が難しかっ
た入力電源電圧が低い場合や負荷へより高出力が必要と
される場合にも適用できるようになる。
【0060】(第5の実施形態)図17は本発明のさら
に別な実施形態による圧電トランスインバータ121の
構成を示す回路図である。この圧電トランスインバータ
121においては、昇圧駆動回路63と駆動周波数制御
回路65の構成は、図11に示した第1の実施形態によ
る圧電トランスインバータ61と同じである。駆動電圧
制御回路122においては、環流電流保持手段としてダ
イオード75を用い、ダイオード75と昇圧駆動回路6
3との間にチョークコイル123を挿入し、さらにチョ
ークコイル123と昇圧駆動回路63との中点に整流用
の平滑コンデンサ124を接続し、平滑コンデンサ12
4の他端を接地してあり、昇圧駆動回路63へ供給する
電圧をより安定化している。また、前述したように、環
流電流保持手段として、スイッチング素子を用いてもか
まわないことは言うまでもない。
【0061】この圧電トランスインバータ121にあっ
ては、駆動電圧制御回路122にチョークコイル123
と平滑コンデンサ124を追加しているので、駆動電圧
制御回路122のスイッチング周波数の制約がなくな
る。つまり、例えば圧電トランス62の駆動周波数より
も低い周波数でスイッチングすることも可能となる。こ
れによりスイッチング用のトランジスタ71,72のス
イッチング損失が減るので、駆動電圧制御回路121の
効率をより高めることができる。
【0062】なお、図17では駆動電圧制御回路122
として降圧型のDC−DCコンバータを採用している
が、例えば昇圧型のDC−DCコンバータを用いても差
し支えない。昇圧型DC−DCコンバータを用いると、
あらかじめ入力電源電圧の昇圧をできるため、圧電トラ
ンスインバータヘの入力電圧が低い場合に適用すること
ができる。
【0063】この実施態様によれば、チョークコイル1
23、平滑コンデンサ124といった使用部品は増える
が、昇圧駆動回路63への入力電圧をより安定化できる
ため、第2の実施形態に比較して、さらにトランジスタ
の耐圧やコイルサイズを小さくできる。また、駆動電圧
制御回路122として昇圧型DC−DCコンバータや昇
降圧型DC−DCコンバータを用いれば、入力電圧範囲
をさらに広くすることができる。
【0064】(第6の実施形態)図18は本発明のさら
に別な実施形態による圧電トランスインバータ131の
構成を示す回路図である。この圧電トランスインバータ
131にあっては、圧電トランス62の入力電圧と蛍光
管68への出力電流の位相差を検出し、位相差が一定値
となるように出力信号の周波数を制御する駆動周波数制
御回路65の出力信号(VCO83の出力信号)を三角
波とし、この出力信号を駆動電圧制御回路135のコン
パレータ80の非反転入力端子に入力させるようにして
いる。また、昇圧駆動回路132においては、2つのD
−フリップフロップ134a,134bを直列に接続し
た4倍分周回路によって2位相駆動回路133を構成
し、この2位相駆動回路133によって駆動電圧制御回
路135のコンパレータ80からの出力を1/4の周波
数となるように分周して2つのトランジスタ71,72
を交互にオン/オフ制御して圧電トランス62を駆動す
る。従って、この圧電トランスインバータ131では、
駆動周波数制御回路65は、本来の位相制御の機能と共
に三角波発生回路の機能を併せ持っている。
【0065】この圧電トランスインバータ131の動作
を図19に示す。図19(a)は入力電源電圧VDDを表
わし、途中から電圧が高くなっている。図19(b)は
駆動電圧制御回路135のコンパレータ80からの出力
電圧、図19(c)は駆動電圧制御回路135から昇圧
駆動回路132へ出力される信号、図19(d)(e)
は2位相駆動回路133から出力される各トランジスタ
71,72の制御信号、図19(f)(g)は昇圧駆動
回路132から圧電トランス62の各一次電極66へ出
力される駆動電圧をそれぞれ示している。このように、
入力電源電圧VDDが変化した場合には、コンパレータ8
0から出力されるスイッチング電圧Vswによってスイッ
チングトランジスタ74をオンするためのデューティー
比が変化し、昇圧駆動回路132へ供給される直流電圧
の平均値が一定に保たれる。また、圧電トランス62の
駆動周波数[図19(d)(e)]よりも駆動電圧制御
回路135におけるスイッチングトランジスタ74のス
イッチング周波数[図19(b)(c)]を4倍高くす
ることにより、圧電トランス駆動波形の各1波1波の平
均電圧を一定にできるため[図19(f)(g)]、昇
圧駆動回路132のトランジスタ71,72として耐圧
の高いものを使用する必要がなく、コイル69,70に
流れる電流も大きくならないので、より小型のコイル6
9,70を使用できる。さらに、圧電トランス駆動波形
の各1波1波の平均電圧を一定にするためには、スイッ
チングトランジスタ74の駆動周波数は、圧電トランス
62の駆動周波数より最低2倍以上が必要となることは
容易にわかる。この周波数倍率が高ければ高いほど、昇
圧駆動回路132への入力はより平均化されるが、一方
でスイッチングトランジスタ74の駆動損失が増えてい
く。このため個別設計においては、効率最適となる適当
な周波数倍率を選択すれば良い。
【0066】この実施形態では、駆動電圧制御回路13
5のスイッチング周波数を圧電トランス62の駆動周波
数の2倍以上にすることで、圧電トランス62に印加さ
れる駆動波形の1波1波の電力を一定に保つことができ
る。これにより、耐圧の小さなトランジスタ71,72
を用いることができ、あるいはコイル69,70に流れ
るピーク電流を低くすることができ、小さいコイル6
9,70を用いることができる、という利点がある。
【0067】(第7の実施形態)液晶表示パネルのバッ
クライトでは、液晶表示パネルの輝度調整は、通常蛍光
管に流れる管電流を増減させることで調整される。しか
し、管電流を減らしすぎると蛍光管が消灯する場合があ
るので、管電流の増減範囲はせいぜい数倍程度しかな
い。一方、ノートパソコン等に用いられる液晶表示パネ
ルでは、10倍以上の輝度調整範囲が要求される場合が
ある。このような場合には蛍光管を間欠的に動作させ、
蛍光管が点灯しているときには十分な管電流を流して用
いる方式が採用される。
【0068】図20は本発明のさらに別な実施形態によ
る圧電トランスインバータ141の構成を示す回路図で
ある。この圧電トランスインバータ141は、駆動電圧
制御回路142のスイッチングトランジスタ74を昇圧
駆動回路63の動作周波数よりも充分に長い周期で間欠
的に駆動停止させるようにし、上記要求を満たすように
している。
【0069】すなわち、この圧電トランスインバータ1
41では、差動増幅器78では、蛍光管68に流れる管
電流から変換された電圧と基準電圧Vrefとを比較して
出力し、この出力と三角波発生回路79で発生させられ
た三角波とをコンパレータ80で比較することによって
スイッチングトランジスタ74を高いスイッチング周波
数でオン、オフ制御し、蛍光管68に一定電流が流れる
よう調整している。また、コンパレータ145の反転入
力端子には調光電圧を、非反転入力端子には三角波発生
回路144の三角波電圧を入力しており、コンパレータ
145の出力は、コンパレータ80の出力とともにオア
ゲート146を介してスイッチングトランジスタ74の
ゲート電極に接続している。この三角波発生回路144
から出力される三角波電圧は、三角波発生回路79で発
生する三角波電圧よりも充分に周期の長いもの(100
〜500Hz)であるので、スイッチングトランジスタ
74はスイッチング周期よりも充分に長い周期で間欠的
にオンオフ動作を停止させられる。よって、調光電圧を
調整することにより、広い範囲にわたって蛍光管68の
輝度を調整できる。また、積分回路138は、ストップ
端子がハイ(高電位)の場合には出力を直前の値に維持
するようになっており、ストップ端子にはコンパレータ
145の出力が接続されているので、スイッチングトラ
ンジスタ74を停止している期間は、積分回路138の
出力電圧はスイッチングトランジスタ停止直前の値に保
たれ、スイッチングトランジスタ74が動作を再開した
場合、つまり蛍光管68に管電流を再び流し始めた時の
周波数不安定を防いでいる。
【0070】この圧電トランスインバータ141では、
蛍光管68を間欠的に駆動することができるので、第1
の実施形態と比較して調光範囲をより広くすることがで
きる。これによりノートパソコン等で要求される10倍
程度の広い調光範囲を実現できる。
【0071】なお、この実施形態は、特開平9−107
684号公報に開示されたものと類似しているが、温度
変化等により、圧電トランスの昇圧比や負荷インピーダ
ンスが変化した場合でも、位相制御の働きにより高効率
を維持できる点で本実施例と当該公報に開示されたもの
とは本質的に異なっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の従来例の圧電トランスインバータを示す
回路図である。
【図2】同上の圧電トランスインバータにおける、トラ
ンジスタのゲート電圧と、入力電源電圧と、圧電トラン
スの一次電極間の入力電圧との関係を示す波形図であ
る。
【図3】負荷抵抗の大小による圧電トランスの共振周波
数及び昇圧比の変化を示す図である。
【図4】同上の従来例の問題点を説明する図である。
【図5】第2の従来例の圧電トランスインバータを示す
回路図である。
【図6】同上の圧電トランスインバータにおける、2個
のトランジスタのゲート電圧と、圧電トランスの一次電
極間の入力電圧との関係を示す波形図である。
【図7】第3の従来例の圧電トランスインバータを示す
回路図である。
【図8】(a)は同上の圧電トランスインバータへの入
力電源電圧が低い場合における、駆動回路の出力電圧
と、圧電トランスの一次電極への入力電圧との関係を示
す波形図、(b)は入力電源電圧が高い場合における、
駆動回路の出力電圧と、圧電トランスの一次電極への入
力電圧との関係を示す波形図である。
【図9】第4の従来例の圧電トランスインバータを示す
回路図である。
【図10】圧電トランスの入力電圧と出力電流の位相差
と、圧電トランスの昇圧比と、効率の関係を示す図であ
る。
【図11】本発明の第1の実施形態による圧電トランス
インバータの回路図である。
【図12】同上の実施形態における、三角波発生回路の
出力と差動増幅器の出力の関係と、そのときのコンパレ
ータの出力波形を示す図である。
【図13】(a)は位相検出回路で検出された位相差と
位相検出回路の出力電圧との関係を示す図、(b)は積
分回路の回路図、(c)は電圧制御発振器(VCO)の
入力電圧と発振周波数との関係を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態による圧電トランス
インバータの回路図である。
【図15】本発明の第3の実施形態による圧電トランス
インバータの回路図である。
【図16】本発明の第4の実施形態による圧電トランス
インバータの回路図である。
【図17】本発明の第5の実施形態による圧電トランス
インバータの回路図である。
【図18】本発明の第6の実施形態による圧電トランス
インバータの回路図である。
【図19】同上の実施形態における各部の波形を示す図
である。
【図20】本発明の第7の実施形態による圧電トランス
インバータの回路図である。
【符号の説明】
62 圧電トランス 63,92,102,112,132 昇圧駆動回路 64,122,142 駆動電圧制御回路 65,147 駆動周波数制御回路 68 蛍光管(負荷) 69,70 コイル 71,72 トランジスタ 73,133 2位相駆動回路 74 スイッチングトランジスタ 103a,103b オートトランス 113 昇圧トランス 123 コイル 124 平滑コンデンサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次電極間に印加された交流電圧を電圧
    変換して二次電極に接続された負荷に供給する圧電トラ
    ンスと、 中間点又は途中の電圧を前記圧電トランスの一次電極の
    うち一方に印加する、第1のコイル及び第1のスイッチ
    ング素子の直列接続体、中間点又は途中の電圧を前記圧
    電トランスの一次電極のうち他方に印加する、第2のコ
    イル及び第2のスイッチング素子の直列接続体、第1及
    び第2のスイッチング素子を交互に駆動する2位相駆動
    回路から構成された昇圧駆動手段と、 前記直列接続体の入力端と入力電源との間に接続され、
    前記直列接続体の入力端に加わる平均電圧を制御するこ
    とにより、前記圧電トランスの二次電極側の電流を所定
    の設定値に制御する駆動電圧制御手段と、 前記第1及び第2のスイッチング素子の駆動周波数を変
    化させて、前記圧電トランスの一次電極に加えられる交
    流電圧と、前記負荷に流れる交流電流との位相差が所定
    値となるように制御する駆動周波数制御手段と、を備え
    た圧電トランスインバータ。
  2. 【請求項2】 一方の一次電極が接地され、他方の一次
    電極に印加された交流電圧を電圧変換して二次電極に接
    続された負荷に供給する圧電トランスと、 中間点又は途中の電圧を前記圧電トランスの他方の一次
    電極に印加するコイル及びスイッチング素子の直列接続
    体を有する昇圧駆動手段と、 前記直列接続体の入力端と入力電源との間に接続され、
    前記直列接続体の入力端に加わる平均電圧を制御するこ
    とにより、前記圧電トランスの二次電極側の電流を所定
    の設定値に制御する駆動電圧制御手段と、 前記スイッチング素子の駆動周波数を変化させて、前記
    圧電トランスの一次電極に加えられる交流電圧と、前記
    負荷に流れる交流電流との位相差が所定値となるように
    制御する駆動周波数制御手段と、を備えた圧電トランス
    インバータ。
  3. 【請求項3】 前記昇圧駆動手段のコイルとしてオート
    トランスを用い、オートトランスの一次側端子に駆動電
    圧制御手段の出力を接続し、オートトランスの二次側端
    子に圧電トランスの一次側電極を接続し、オートトラン
    スの中間端子にトランジスタを接続することを特徴とす
    る、請求項1又は2に記載の圧電トランスインバータ。
  4. 【請求項4】 前記昇圧駆動手段のコイルとして昇圧ト
    ランスの一次側巻線を用い、当該昇圧トランスの二次側
    巻線を圧電トランスの一次電極間に接続したことを特徴
    とする、請求項1又は2に記載の圧電トランスインバー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記圧電トランスの一次側電極に印加さ
    れる交流電圧と負荷に流れる交流電流との位相差を90
    ゜±45゜または270゜±45゜に設定したことを特
    徴とする、請求項1〜4に記載の圧電トランスインバー
  6. 【請求項6】 前記駆動電圧制御手段は、昇圧駆動手段
    への入力電源電圧の供給をオン、オフするためのスイッ
    チング素子と、環流電流保持手段を有し、スイッチング
    素子のスイッチング周波数を昇圧駆動手段の駆動周波数
    の2倍以上とすることを特徴とする、請求項1〜5に記
    載の圧電トランスインバータ。
  7. 【請求項7】 前記駆動電圧制御手段は、昇圧駆動手段
    への入力電源電圧の供給をオン、オフするためのスイッ
    チング素子と、昇圧駆動手段の駆動周波数よりも長い周
    期でスイッチング素子を間欠的に動作停止させるように
    する手段とを有することを特徴とする、請求項1〜6に
    記載の圧電トランスインバータ
  8. 【請求項8】 前記駆動電圧制御手段は、昇圧駆動手段
    への入力電圧の供給をオン、オフするためのスイッチン
    グ素子と、このスイッチング素子と昇圧駆動手段の間に
    挿入されたコイルと、コイルの両側にそれぞれ接続され
    た環流電流保持手段及び平滑コンデンサとを有すること
    を特徴とする、請求項1〜5に記載の圧電トランスイン
    バータ。
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