JPH11299249A - 圧電トランスインバータ - Google Patents

圧電トランスインバータ

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JPH11299249A
JPH11299249A JP10124118A JP12411898A JPH11299249A JP H11299249 A JPH11299249 A JP H11299249A JP 10124118 A JP10124118 A JP 10124118A JP 12411898 A JP12411898 A JP 12411898A JP H11299249 A JPH11299249 A JP H11299249A
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piezoelectric transformer
piezoelectric
voltage
electrode
primary
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Takashi Noma
隆嗣 野間
Takeshi Takakura
健 高倉
Yasuyuki Morishima
靖之 森島
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電トランスによる昇圧比を大きくすること
ができ、しかも従来のローゼン型圧電トランスを用いた
場合のような出力波形歪がない、小型の圧電トランスイ
ンバータを提供する。 【解決手段】 圧電トランス52は、圧電基板64の一
方の片側領域に積層構造の一次電極55,56を有し、
他方の領域の端面に二次電極57を設けたローゼン型の
圧電トランスである。この圧電トランス52をプッシュ
プル構成の昇圧回路53により駆動させるようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電トランスを用
いて直流電圧を交流電圧に変換するための圧電トランス
インバータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話やノートパソコンなどの
携帯用情報処理機器のディスプレイ装置として、バック
ライト付き液晶ディスプレイが一般的に使用されてい
る。このバックライトの光源としては、冷陰極管等の蛍
光管が用いられている。蛍光管を点灯させるには高圧の
交流電圧を印加する必要があり、またノートパソコンな
どの携帯用情報処理機器の入力電源としては、バッテリ
ーとACアダプターの併用が一般的である。それゆえ、
このようなバックライトには、入力電源から供給される
低電圧の直流電圧を蛍光管が点灯可能な高圧の交流電圧
に変換するDC/ACインバータなどの蛍光管点灯装置
が必要となる。
【0003】近年、このような蛍光管点灯装置として、
電磁トランスに比較して小型の圧電トランスを用いた圧
電トランスインバータの開発が進められてきている。こ
れらの用途に用いるためには、圧電トランスインバータ
には、リチウムイオン電池1セルの低電圧で動作でき
ること、小型で薄型であること、といった性能が要求
される場合がある。
【0004】(要求について)一般に、冷陰極等の蛍
光管を点灯させるためには、冷陰極管の長さにもよる
が、定常状態において700V(ピーク・ツー・ピーク
電圧)以上の電圧が必要とされる。一方、リチウムイオ
ン電池1セルの電圧は2.5〜4V程度であるため、イ
ンバータとしては700/4=175倍から700/
2.5=300倍もの昇圧比が必要となる。また、周辺
パネル部品も含めた冷陰極管の特性として、50〜10
0kHz程度が最も輝度効率(輝度/冷陰極管消費電
力)が高いため、駆動周波数は50〜100kHz程度
であることが求められる。
【0005】(要求について)次に、圧電トランスの
原型であるローゼン型圧電トランスについて、図1によ
り説明する。ローゼン型圧電トランス1は、長さ方向の
一方の片側領域において、圧電セラミックからなる圧電
基板2の表裏両主面に一次電極3を形成すると共に両一
次電極3と垂直な方向(圧電基板2の厚み方向)に圧電
基板2を分極させ、圧電基板2の他方の片側領域を長さ
方向に分極させると共にその端面に二次電極4を形成し
たものである。なお、圧電基板2の分極方向は矢印Pで
示す(以下、同じ)。ローゼン型圧電トランス1では、
圧電基板2を挟んで対向する一次電極3間に入力電源6
による交流電圧を印加すると、その電圧が機械的な歪に
変換される。この歪により長さ方向の振動が励起され、
その機械的振動が再び電気振動に変換されることでトラ
ンス機能を奏し、負荷である蛍光管5に昇圧された電圧
を印加する。
【0006】図2はローゼン型圧電トランス1における
長さ方向の振動モードを示す。図2(a)に示すように
圧電トランス1の両端は開放端となっているから、図2
(b)(c)(d)に示すように、2分の1波長(以
下、λ/2といった表現を用いることがある)モード、
λモード、3λ/2モードなどとなり、λ/2モードの
振動が最も低周波のモードになる。なお、λ/2モード
の振動周波数をf0とすれば、λモード及び3λ/2モ
ードの各振動周波数は、それぞれ2f0、3f0となる。
λ/2モード、λモード、3λ/2モードでは、それぞ
れ圧電トランスの長さLと、L=λ/2、L=λ、L=
3λ/2の関係があるから、逆にいえば、これは特定の
周波数(例えば、使用周波数が50〜100kHz)で
圧電トランスを駆動する場合には、λ/2モードを利用
すれば圧電トランスの小型化に有利であることを意味す
る。
【0007】しかしながら、λ/2モードの圧電トラン
スには、以下に説明するような問題があり、従来にあっ
ては、実際にはλモードの圧電トランスが多用されてい
る。すなわち、λ/2モードの圧電トランスでは、一般
に、λモードの圧電トランスに比べて昇圧比(=出力電
圧/入力電圧)が小さいという欠点がある。また、圧電
トランスの入力電圧が正弦波でなく、歪を持った波形の
場合には、λ/2モードの高調波であるλモードも励振
される。その結果として、出力電圧ないし出力電流の歪
が大きくなる。通常、液晶ディスプレイ用のバックライ
トに用いられる圧電トランスインバータでは蛍光管に流
れる電流をモニターし、この電流の波高値を一定値に保
つように周波数制御する。しかし、波高歪が大きいと波
高値を一定にしても実効値が変化するため、電流制御性
が悪いという問題があった。
【0008】(第1の従来例)上記のような問題を解消
し、圧電トランスインバータの要求を満たすため、従来
からも特開平9−107684号公報、特開平9−56
175号公報、特開平9−74236号公報に圧電トラ
ンスインバータや圧電トランスが開示されている。ま
ず、図3に示すものは、特開平9−107684号公報
に開示された圧電トランスインバータである。この圧電
トランスインバータ11は、蛍光管12に電圧を印加す
る圧電トランス13と、圧電トランス13の二次電極か
ら蛍光管12に供給される電流を検出し、これを所定値
に保持するために圧電トランス13の駆動周波数を制御
する周波数制御回路14と、周波数制御回路14によっ
て作られた駆動周波数を分周し、その分周周波数の駆動
電圧を発生させて圧電トランス13の一次電極に印加す
る昇圧回路(駆動回路)15と、入力電源電圧VDDが変
化しても圧電トランス13に印加される駆動電圧が所定
電圧となるように制御するための駆動電圧制御回路16
と、蛍光管12に流れる平均負荷電流(管電流)をPW
M制御するための調光回路17とから構成されている。
【0009】この圧電トランスインバータ11でも、出
力電流が一定となるように周波数制御回路14等によっ
て駆動周波数制御を行っているが、昇圧回路15は2つ
のトランジスタ18,19と2つのコイル20,21を
用いてプッシュプル動作(準E級動作)構成としてい
る。このようなプッシュプル動作における圧電トランス
インバータ11では、昇圧回路15の2つのトランジス
タ18,19のオン/オフにより、圧電トランス13の
一次電極間に印加される駆動電圧は正弦波に近い波形と
なると共に大きな電圧に増幅される。
【0010】また、昇圧回路15の前段に駆動電圧制御
回路16が用いられており、昇圧回路15に印加する平
均電圧を調整することにより、広い入力電圧範囲に対応
できるようにしている。さらに、調光回路17を用いて
駆動電圧制御回路16を間欠的に作動/停止させること
で、広い出力電流範囲にも対応できるようにしている。
【0011】この圧電トランスインバータ11では、コ
イル20,21とトランジスタ18,19を2個ずつ用
いてプッシュプル動作させているので、圧電トランスの
入力電圧を2倍にすることができ、圧電トランスの昇圧
比不足を補うことができる。しかし、プッシュプル動作
とするだけでは、約300倍の必要昇圧比を得るには不
十分であった。
【0012】(第2の実施形態)次に、図4に示すもの
は、特開平9−56175号公報に開示されている圧電
トランスインバータである。この圧電トランスインバー
タ31では、昇圧電磁トランス32を用いており、昇圧
電磁トランス32の一次側コイル33とコンデンサ34
によって構成されたタンク回路により入力電源35から
供給される直流電源電圧を交流電圧に変換し、この一次
側コイル33に発生する電圧を昇圧させて二次側コイル
36から取り出し、二次側コイル36から出力された電
圧を圧電トランス37の一次電極38間に印加し、圧電
トランス37によりさらに昇圧して圧電トランス37の
二次電極39から蛍光管40に電圧を印加し、蛍光管4
0に負荷電流を供給するようにしている。
【0013】しかし、一般にコイル(インダクタ)より
も電磁トランス32の方が寸法が大きくなるので、昇圧
電磁トランス32を用いた圧電トランスインバータ31
は、小型化に適していなかった。また、この圧電トラン
スインバータ31では、圧電トランス37への入力電圧
の高調波によりλモードが励起され、圧電トランス37
からの出力電圧が歪むという問題もあった。
【0014】(第3の実施形態)図5は特開平9−74
236号公報に記載されている圧電トランスを示してい
る。この圧電トランス41は中央駆動型となっており、
圧電基板42を積層構造とし、圧電基板42の表裏両主
面の中央部に一次電極43を形成して駆動部を形成し、
圧電基板42の両端面に二次電極44を形成して両端部
にそれぞれ発電部を形成したものである。この圧電トラ
ンス41は、一次電極43間を積層構造にしているの
で、単板構造の圧電トランスに比較して圧電トランス単
体の昇圧比を数倍以上に大きくでき、リチウム電池1セ
ルといった低入力電圧電源でも蛍光管を点灯することが
できる。また、λモードの発生しない中央駆動型とする
ことで、出力電圧の高調波成分を抑制することができ
る。
【0015】しかしながら、この中央駆動型の圧電トラ
ンス41では、両端(二次電極44)が高電圧端となる
ため、この近傍には他の部品を実装することができな
い。これに対し、ローゼン型の圧電トランスでは、高圧
となるのは片側端のみであるため、低圧側(一次電極
側)近傍には、他の部品を実装できる。このため中央駆
動型の圧電トランス41を用いた圧電トランスインバー
タでは、ローゼン型の圧電トランスを用いた圧電トラン
スインバータに比較して、デッドスペースが増え実装面
積が大きくなってしまうという問題があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、圧電トランスによる昇圧比を大きくすることが
でき、しかも従来のローゼン型圧電トランスを用いた場
合のような出力波形歪がない、小型の圧電トランスイン
バータを提供することにある。
【0017】
【発明の開示】請求項1に記載の圧電トランスインバー
タは、一次電極間に印加された交流電圧を電圧変換して
二次電極に接続された負荷に供給する圧電トランスと、
前記圧電トランスの一次電極のうち一方の電極に接続さ
れた第1のコイル及び第1のトランジスタと、前記圧電
トランスの一次電極のうち他方の電極に接続された第2
のコイル及び第2のトランジスタと、前記圧電トランス
の一次電極間への印加電圧が逆位相となるように前記第
1及び第2のトランジスタを交互に駆動する駆動手段
と、前記駆動手段の動作周波数を変化させることで、前
記負荷に流れる交流電流を所望の値に制御する駆動周波
数制御手段と、を備えた圧電トランスインバータにおい
て、前記圧電トランスは、圧電基板の片側領域において
電極膜を複数積層して一次電極を形成され、圧電基板の
一次電極と反対側の端面に二次電極を形成され、圧電基
板の一次電極側の片側領域と二次電極側の片側領域とで
互いに異なる方向に分極したものであり、その動作モー
ドが2分の1波長モードであることを特徴としている。
特に、この圧電トランスは、一次電極を積層構造とした
ローゼン型の圧電トランスである。
【0018】本発明にあっては、圧電トランスの一次電
極を積層構造にしているので、圧電トランスの昇圧比を
大きくし入力電源電圧に比較して大きな出力電圧を圧電
トランスから出力でき、リチウムイオン電池1セルのよ
うな低電圧の電源によっても蛍光管のような負荷を駆動
することが可能になる。また、ローゼン型もしくは類似
型の圧電トランスを用いているので、圧電トランスイン
バータのデッドスペースを少なくして圧電トランスイン
バータを小型化することができる。さらに、圧電トラン
スの駆動モードはλ/2モードとなっているので、圧電
トランスインバータをさらに小型化することができ、し
かも、圧電トランスをプッシュプル駆動することによっ
て従来のλ/2モードのローゼン型圧電トランスの課題
であった出力波形歪を解消することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図6は本発明
の一実施形態による圧電トランスインバータ51の構成
を示す回路図である。この圧電トランスインバータ51
は、3つの回路ブロック、すなわち圧電トランス52、
昇圧回路53、駆動周波数制御回路54から構成されて
いる。
【0020】圧電トランス52は、圧電効果を利用して
一次電極55,56間に印加された交流電圧を昇圧して
二次電極57から出力し、負荷である蛍光管58に交流
電流(管電流)を供給するものであって、一次電極5
5,56には昇圧回路53の出力が接続され、二次電極
57は蛍光管58に接続されている。本発明に用いる圧
電トランス52は、積層構造を有するローゼン型の圧電
トランス(以下、ローゼン型積層圧電トランスというこ
とがある)である。
【0021】昇圧回路53は、圧電トランス52の一次
電極55,56に所定周波数(駆動周波数)の交流電圧
(駆動電圧)を印加して圧電トランス52を駆動し、昇
圧動作させるものである。すなわち、昇圧回路53は、
2個のコイル59,60、2個のトランジスタ61,6
2及び2位相駆動回路63から構成されており、コイル
59とトランジスタ61は直列に接続され、コイル60
とトランジスタ62も直列に接続され、コイル59及び
トランジスタ61の直列接続体とコイル60及びトラン
ジスタ62の直列接続体は互いに並列に接続されてい
る。この昇圧回路の両コイル59,60の接続点には入
力電源が接続されており、コイル59,60とトランジ
スタ61,62の各中点は圧電トランス52の各一次電
極55,56に接続されている。
【0022】この昇圧回路53の動作を図7(a)〜
(e)に示す。図7(a)(b)は各トランジスタ6
2,61のオン、オフ状態を示し、図7(c)はコイル
59及びトランジスタ61間から一方の一次電極55に
印加される電圧V1を示し、図7(d)はコイル60及
びトランジスタ62間から他方の一次電極56に印加さ
れる電圧V2を示し、図7(e)は圧電トランス52の
一次電極55,56間に加わる電圧V1−V2を表して
いる。上記2位相駆動回路63は、2つのトランジスタ
62,61を図7(a)(b)に示すように交互にオン
/オフ制御する。トランジスタ61又は62がオンにな
った側のコイル59又は60には、入力電源から電流が
流れ、電磁エネルギーとしてチャージされる。一方、ト
ランジスタ61又は62がオフになると、コイル59又
は60にチャージされていた電磁エネルギーが放出さ
れ、入力電源電圧VDDよりも高い電圧が発生する。従っ
て、2位相駆動回路63により2個のトランジスタ6
1,62を交互にオン/オフ制御すると、図7(c)
(d)に示すように、圧電トランス52の各一次電極5
5,56には、半周期毎に正弦波に近い交流電圧(半波
電圧)V1,V2が印加され、この結果圧電トランス5
2の一次電極55,56間には、図7(e)に示すよう
な正弦波に近い交流電圧(全波電圧)V1−V2が印加
される。
【0023】また、駆動周波数制御回路54は、その動
作周波数を変化させることで、蛍光管58に流れる交流
電流を所望の値に制御するものである。すなわち、圧電
トランス52は、図8に示すように、共振周波数でもっ
とも昇圧比が大きくなる特性を有しており、駆動周波数
制御回路54は、共振周波数よりも高い周波数領域で動
作し、蛍光管58に流れる負荷電流ピーク値を検出し
て、負荷電流ピーク値が所望の値よりも大きくなった場
合には駆動周波数を高くするように制御し、負荷電流ピ
ーク値が所望の値よりも小さくなった場合には駆動周波
数を低くするように制御する。これにより、昇圧回路5
3の2つのトランジスタ61,62は駆動周波数制御回
路54が制御する周波数で交互に駆動され、圧電トラン
ス52の一次電極55,56間に印加される駆動電圧V
1−V2の周波数が制御されて負荷電流ピーク値が一定
となるように制御される。
【0024】次に、ローゼン型積層圧電トランス52を
図9(a)(b)により説明する。この圧電トランス5
2は、複数の圧電セラミック層を積層一体化した圧電基
板64内の片側半分において、圧電基板64の圧電セラ
ミック層間に複数枚の電極膜65を挟み込んだ構造とな
っている。圧電基板64内の電極膜のうち、一枚おきの
電極膜65が互いに電気的に接続されて一方の一次電極
55となり、残りの電極膜65が互いに電気的に接続さ
れて他方の一次電極56となっている。圧電トランス5
2の一次電極形成領域は、分極処理によって圧電基板6
4の厚み方向に分極させられており、しかも、各電極膜
65間の圧電セラミック層の分極方向は、交互に反転し
ている(図9(b)における矢印Pは圧電基板64内の
各領域の分極方向を示す)。また、圧電基板64の一次
電極形成領域と反対側の端面には、二次電極57が形成
されており、二次電極57が形成されている片側半分で
は、圧電基板64は分極処理により長さ方向に分極させ
られている。
【0025】このような圧電トランス52では、両端面
は開放端となっているので、この圧電トランス52にお
ける基本振動モードは、図9(b)に示すようなλ/2
モードとなる。また、この圧電トランス52は、一次電
極55,56を積層構造にしているので、単板構造の圧
電トランス52に比較して昇圧比を大きくすることがで
きる。従って、本発明の圧電トランスインバータ51に
おいては、ローゼン型の圧電トランス52を用いること
によって圧電トランスインバータ51のデッドスペース
を少なくして圧電トランスインバータ51を小型化し、
しかも、圧電トランス52を積層構造とすることによっ
て圧電トランス52の昇圧比を大きくし入力電源電圧V
DDに比較して大きな出力電圧を圧電トランス52から出
力できるようにし、小型化の容易なλ/2モードの圧電
トランス52をプッシュプル駆動することによって従来
のλ/2モードのローゼン型圧電トランス52の課題で
あった出力波形歪を解消することができる。以下におい
ては、これら本発明の特徴を実測データを用いて説明す
る。
【0026】λ/2モードのローゼン型積層圧電トラン
ス52における、周波数−ゲイン特性の一例を図10に
示す。この特性によれば、基本周波数83kHz近傍で
約40dB(=100倍)の昇圧比が得られている。ま
た、昇圧回路53のコイル59,60と圧電トランス5
2の入力容量との共振により約3倍の昇圧機能があるか
ら、両者により併せて所望の昇圧比(300倍)が達成
されることが分かる。これにより寸法の大きな電磁トラ
ンス32を使用しなくても、リチウムイオン電池1セル
分の入力電源電圧で蛍光管58を駆動することができ
る。また、図10によれば、2次高調波(λモードの周
波数)に比較的高いゲインのピークがあることが分か
る。
【0027】このローゼン型積層圧電トランス52を、
従来例で説明した特開平9−56175号公報に示され
ているシングルエンド駆動方式の圧電トランスインバー
タ51において駆動した場合の共振波形(圧電トランス
52の一次電極55,56への入力電圧)及び出力電流
波形をそれぞれ図11(a)(b)に示す。出力電流波
形は上下非対称であり、出力電圧と出力電流には高調波
が重畳していることが分かる。また、入力電圧を5Vか
ら8Vに変化させると、出力電流(負荷電流)の正ピー
ク値は一定に制御されているものの、負ピーク値は大き
くなっている。つまり、負荷電流の正ピーク値を一定に
していても、圧電トランス52の出力電圧に高調波成分
が含まれていると負荷電流の波形が変形し、負荷電流の
実効値を一定に制御することができないことも分かる。
【0028】図12(a)(b)はそれぞれ、シングル
エンド駆動方式の圧電トランスインバータ51において
ローゼン型積層圧電トランス52を駆動した場合の入力
電圧波形と周波数解析結果を示す。この図から分かるよ
うに、シングルエンド駆動方式では、入力電圧に基本波
の整数倍の高調波成分が含まれる。このため基本波の2
次高調波が、図12(b)に記載されている波形の2番
目のゲインピーク(λの振動モードに対応する)により
増幅されることにより出力電圧に高調波成分が重畳して
しまう。
【0029】これに対し、本発明のようにローゼン型の
積層圧電トランス52をプッシュプル駆動方式で駆動し
た場合の圧電トランスの入力電圧波形を図13に示し、
その周波数解析結果を図14(a)(b)に示す。図1
4(b)から分かるように、圧電トランス52をプッシ
ュプル駆動すると、その入力電圧には偶数倍高調波はほ
とんど含まれなくなることが分かる。一方、図10によ
れば、λ/2モードのローゼン型積層圧電トランス52
の場合、基本波の3倍以上の奇数倍高調波については、
大きな昇圧ピークがないため、結局、出力電圧及び出力
電流には高調波成分がほとんど含まれなくなる。
【0030】出力電圧及び出力電流に高調波成分が含ま
れない場合には、負荷電流のピーク値を一定に制御する
ことで負荷電流実効値も一定に制御される。このため、
例えば入力電圧が変動した場合などでも一定の電力を供
給することができるようになる。
【0031】本発明の圧電トランスインバータ51は、
上記のように構成されているので、負荷電流のピーク値
を検出し、その値が一定となるように周波数を制御する
圧電トランスインバータ51において、圧電トランス5
2を積層構造とし、かつプッシュプル駆動することによ
り、電磁トランスよりも比較的小型化が容易なコイル5
9,60を用いることができる。この構成を用いること
により、リチウムイオン電池1セルといった低電圧の電
源でも蛍光管58を点灯させることができるようにな
る。
【0032】また、プッシュプル駆動することにより、
圧電トランス52の入力電圧に含まれる偶数高調波を低
減できるため、これまで2次高調波による波形歪の問題
で適用が困難であったλ/2モードのローゼン型圧電ト
ランス52を用いることができる。λ/2モードのロー
ゼン型圧電トランス52は、従来広く用いられているλ
モードの半分の寸法で済むため、より小型の圧電インバ
ータを実現できるようになる。また、本発明と同様な波
形歪低減効果のある中央駆動型の圧電トランス52と比
較すると、高電圧となる出力端が一端だけであるため
に、他部品の実装できないデッドスペースを小さくでき
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローゼン型の圧電トランスを示す斜視図であ
る。
【図2】圧電トランスとその振動モードを示す図であ
る。
【図3】従来例による圧電トランスインバータの構成を
示す回路図である。
【図4】別な従来例による圧電トランスインバータの構
成を示す回路図である。
【図5】さらに別な従来例に用いられている中央駆動型
の圧電トランスを示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態による圧電トランスインバ
ータの構成を示す回路図である。
【図7】同上の圧電トランスインバータに用いられてい
る昇圧回路の動作を説明するための波形図である。
【図8】圧電トランスの周波数と昇圧比との関係を示す
図である。
【図9】(a)は同上の圧電トランスインバータの斜視
図、(b)はその断面と振動モードを示す図である。
【図10】λ/2モードのローゼン型積層圧電トランス
における、周波数−ゲイン特性の一例を示す図である。
【図11】ローゼン型積層圧電トランスをシングルエン
ド駆動方式の圧電トランスインバータで駆動した場合の
共振波形(圧電トランスの一次電極への入力電圧)及び
出力電流波形を示す図である。
【図12】シングルエンド駆動方式の圧電トランスイン
バータにおいてローゼン型積層圧電トランスを駆動した
場合の入力電圧波形と周波数解析結果を示す図である。
【図13】ローゼン型の積層圧電トランスをプッシュプ
ル駆動方式で駆動した場合の入力電圧波形を示す図であ
る。
【図14】プッシュプル駆動方式の圧電トランスインバ
ータにおいてローゼン型積層圧電トランスを駆動した場
合の周波数解析結果を示す図である。
【符号の説明】
52 圧電トランス 53 昇圧回路 54 駆動周波数制御回路 55,56 圧電トランスの一次電極 57 圧電トランスの二次電極 58 蛍光管 59,60 コイル 61,62 トランジスタ 63 2位相駆動回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次電極間に印加された交流電圧を電圧
    変換して二次電極に接続された負荷に供給する圧電トラ
    ンスと、 前記圧電トランスの一次電極のうち一方の電極に接続さ
    れた第1のコイル及び第1のトランジスタと、 前記圧電トランスの一次電極のうち他方の電極に接続さ
    れた第2のコイル及び第2のトランジスタと、 前記圧電トランスの一次電極間への印加電圧が逆位相と
    なるように前記第1及び第2のトランジスタを交互に駆
    動する駆動手段と、 前記駆動手段の動作周波数を変化させることで、前記負
    荷に流れる交流電流を所望の値に制御する駆動周波数制
    御手段と、を備えた圧電トランスインバータにおいて、 前記圧電トランスは、圧電基板の片側領域において電極
    膜を複数積層して一次電極を形成され、圧電基板の一次
    電極と反対側の端面に二次電極を形成され、圧電基板の
    一次電極側の片側領域と二次電極側の片側領域とで互い
    に異なる方向に分極したものであり、その動作モードが
    2分の1波長モードであることを特徴とする圧電トラン
    スインバータ。
  2. 【請求項2】 前記圧電トランスは、一次電極を積層構
    造としたローゼン型の圧電トランスであることを特徴と
    する、請求項1に記載の圧電トランスインバータ。
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