JP3371665B2 - 圧電トランス - Google Patents

圧電トランス

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JP3371665B2 JP01854396A JP1854396A JP3371665B2 JP 3371665 B2 JP3371665 B2 JP 3371665B2 JP 01854396 A JP01854396 A JP 01854396A JP 1854396 A JP1854396 A JP 1854396A JP 3371665 B2 JP3371665 B2 JP 3371665B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電セラミック等の
圧電体の圧電効果により交流電圧の振幅値を変換する圧
電トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】1950年代末に開発された圧電トラン
スは、高圧電源用の昇圧トランスとして着目されて開発
が進められたが、圧電セラミック材料の破壊強度などの
材料的制約があったため大きな実用化が行われないまま
開発が中断されていた。しかし、最近、圧電セラミック
材料の高強度化が進むとともに、ノートパソコン、電子
手帳、ゲーム機等の携帯用情報機器の小型化・薄型化の
要求が強くなるにつれ、これらの機器に搭載される液晶
ディスプレイ・バックライトのインバータ電源用昇圧ト
ランス、およびコピー機等の薄型高圧電源用昇圧トラン
スとして再び大きく注目されている。
【0003】液晶ディスプレイ・バックライト用インバ
ータは、バックライト光源として使用される冷陰極蛍光
灯の点灯電源に使用されるものであり、電池等による3
V、5V、9V、12Vなどの直流低電圧から、点灯時
1000Vrms程度、定常時500Vrms程度の振幅を
持つ高周波高電圧への変換を必要とする。現在、バック
ライト用インバータに使用されている電磁式巻線トラン
スは、特殊コアによる横型構造のトランスを用いること
により薄型化に対応してきているが、絶縁耐圧の確保の
ため小型・薄型化には限度があり、またコアロスや細い
銅線を使用することによる巻線ロスが大きく、そのため
効率が低いという欠点がある。
【0004】これに対し、圧電トランスはチタン酸ジル
コン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料またはニ
オブ酸リチウムなどの圧電結晶材料に1次側(入力側)
および2次側(出力側)の電極を付け、1次側電極に圧
電トランスの共振周波数近傍の交流電圧を印加して圧電
効果により圧電トランスを機械的に振動させ、この機械
的振動を圧電効果により再び電圧に変換して2次側電極
から高圧電力として取り出すものである。そして、巻線
を必要としないので電磁トランスよりも小型化、特に薄
型化を実現でき、また圧電効果を利用しているので高い
変換効率を達成することができる。
【0005】以下に、図面を参照しながら従来の圧電ト
ランスについて説明する。図8は従来のローゼン型圧電
トランス31の概観図であり、チタン酸ジルコン酸鉛
(PZT)等の圧電セラミック材料から成る矩形板に、
主面に1次側(入力側)および端面に2次側(出力側)
の電極を付けて構成している。同図中に矢印とPで示す
ように、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極されて
おり、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極されてい
る。1次側電極に圧電トランス31の共振周波数近傍の
交流電圧を印加すると、圧電トランスは長さ方向に伸縮
する機械的振動を起こし、この機械的振動は圧電効果に
より2次側電極部で高圧電圧に変換され、2次側電極よ
り高圧電力として取り出される。
【0006】図9は図8に示した圧電トランス31を横
から見た図であり、振動モードと電極構造の関係を示す
ための図である。矩形板の主面に1次側(入力側)電極
として電極1が形成されており、共通電極として電極2
が形成されている。そして、1端面に2次側(出力側)
電極として電極3が形成されている。そして、電極2を
共通電極として電極1と電極3にそれぞれ高電圧を印加
することにより、それぞれ同図中に矢印と示すように、
1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極され、2次側電
極部は矩形板の長さ方向に分極される。そして、電極2
を共通電極として電極1に交流電圧を印加すると、同図
中で示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振動を起こし、
電極3より高圧電圧に変換して取り出すことができる。
そして、この型の圧電トランスは図9に示した変位分布
からもわかるように、矩形板の圧電トランスに両端が自
由な2分の1波長(1波長をλで表わす)の伸縮振動を
励振しているのでλ/2のローゼン型圧電トランスと呼
ばれる。
【0007】通常、携帯機器の電源は電池であるため
に、その電源電圧は3V、5V、9V、12Vなどの低
電圧直流である。そして、例えばこれらの携帯機器の液
晶ディスプレイ・バックライトでは冷陰極管の点灯開始
時に1000Vrms程度、定常時に500Vrms程度の高
周波電圧を必要とする。すなわち、携帯機器用液晶ディ
スプレイ・バックライト用圧電トランスとしては低電圧
直流電源から作られる低電圧交流から高電圧交流が得ら
れることが必要である。しかし、図8および図9に示し
た圧電トランスは、入力電極面積が小さいため入力容量
が小さく(入力インピーダンスが大きく)、そのため低
電圧の交流信号を入力した時には入力電極に流入する電
流が小さく、出力として高い交流電圧を得ることはでき
ず、このため高圧直流電圧を必要とする場合には、入力
交流電圧を昇圧するために巻数比の比較的大きな電磁ト
ランスが必要であるという課題があった。
【0008】図10は、このような課題に対して開発さ
れた圧電トランス32の概観図であり、チタン酸ジルコ
ン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料から成る矩
形板の主面に1次側(入力側)および1端面に2次側
(出力側)の電極を付けて構成している。そして、同図
中に矢印と記号Pで示すように、1次側電極部は矩形板
の厚さ方向に分極されており、2次側電極部は矩形板の
長さ方向に分極されている。1次側電極に圧電トランス
の共振周波数近傍の交流電圧を印加すると、圧電トラン
スは圧電効果により長さ方向に伸縮する機械的振動を起
こし、この機械的振動を再び圧電効果により2次側電極
部で高圧交流電圧に変換してから高圧電力として取り出
すことができる。
【0009】図11は図10に示した圧電トランス32
を横から見た側面図であり、振動モードと電極構造の関
係を示すための図である。矩形板の主面に1次側(入力
側)電極として電極1と電極2、共通電極として電極3
が形成されており、1端面に2次側(出力側)電極とし
て電極4が形成されている。そして、電極3を共通電極
として電極1と電極2、および電極4にそれぞれ高電圧
を印加することにより、それぞれ同図中に矢印で示すよ
うに、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極され、2
次側電極部は矩形板の長さ方向に分極する。そして、電
極2を共通電極として電極1と電極2に交流電圧を印加
すると、同図中で示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振
動を起こし、電極4から高圧電圧に変換して取り出すこ
とができる。そして、この型の圧電トランスは図11に
示した変位分布からもわかるように矩形板の圧電トラン
スに2分の3波長(1波長をλで表わす)の伸縮振動を
励振しているので3λ/2のローゼン型圧電トランスと
呼ばれる。
【0010】図10、11に示した圧電トランス32で
は、図8、9に示した圧電トランス31に比べて入力電
極面積が大きいので、入力容量が大きく(入力インピー
ダンスが小さい)、そのため低電圧の交流信号を入力し
た時にも入力電極に流入する電流を大きくすることがで
き、出力としてより高電圧を得ることができる。しか
し、1次側電極の2次側部分、つまり電極2の2次側の
端で分極による残留応力が大きくなり、圧電トランスの
駆動時にこの部分が機械的に破壊する確率が大きくな
る。また出力として高電圧が得られるがバックライトを
点灯する程の充分な高電圧を得ることはできず、やはり
入力交流電圧を昇圧するための電磁トランスが必要であ
るという課題が依然としてある。
【0011】図12は低電圧駆動という課題に対して発
明された別の圧電トランス33の概観図であり、チタン
酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料か
ら成る矩形板の主面に1次側(入力側)および2次側
(出力側)の電極を付けて構成している(NEC技報
1994年 vol.47 No.10 106〜11
0頁)。同図中に矢印と記号Pで示すように、1次側電
極部は矩形板の厚さ方向に分極されており、2次側電極
部は矩形板の長さ方向に分極されている。1次側電極に
圧電トランスの共振周波数近傍の交流電圧を印加する
と、圧電トランスは長さ方向に伸縮する機械的振動を起
こし、この機械的振動を圧電効果により2次側電極部で
高圧交流電圧に変換してから高圧電力として取り出すこ
とができる。
【0012】図13は図12に示した圧電トランス33
を横から見た側面図であり、矩形板の主面に1次側(入
力側)電極として電極1と電極2および電極3と電極4
が形成されており、端面に2次側(出力側)電極として
電極5と電極6が形成されている。そして、電極2と電
極4を共通電極として電極1と電極3にそれぞれ反対極
性の高電圧を印加することにより、それぞれ同図中に矢
印に示すように、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分
極され、また電極2と電極4を共通電極として電極5と
電極6に高電圧を印加することにより2次側電極部は矩
形板の長さ方向に分極される。そして、電極2と電極4
を共通電極として電極1と電極3に交流電圧を印加する
と、同図中で示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振動を
起こし、電極5より高圧電圧に変換して取り出すことが
できる。そして、この型の圧電トランスは図12に示し
た変位分布からもわかるように、矩形板の圧電トランス
に2分の3波長(1波長をλで表わす)の伸縮振動を励
振しているので3λ/2型ロゼン圧電トランスとも呼ば
れる。
【0013】図12、13に示した圧電トランス33で
は、図8、9に示した圧電トランス31に比べて入力電
極面積が大きいので、入力容量が大きく(入力インピー
ダンスが小さい)、そのため低電圧の交流信号を入力し
た時にも入力電極に流入する電流を大きくすることがで
き、出力としてより高電圧を得ることができる。しか
し、1次側電極の2次側部分、つまり電極1と電極3の
2次側の端で分極による残留応力が大きくなり、圧電ト
ランスの駆動時にこの部分が機械的に破壊する確率が大
きくなる。また、高電圧化が可能であるが出力としてバ
ックライトを点灯する程の高電圧を得ることはできず、
やはり、入力交流電圧を昇圧する電磁トランスが必要で
あるいう課題が依然としてあった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明した従来の
圧電トランスでは、1次側電極部ては厚み方向に分極さ
れ2次側電極部では長さ方向に分極されているので、1
次側電極部と2次側電極部の境界では分極方向が急変
し、この境界で分極による残留応力が大きくなり、圧電
トランスの駆動時にこの部分が機械的に破壊することが
多いという課題がある。また、従来の圧電トランスでは
入力電極面積が小さいため入力容量が小さいので入力イ
ンピーダンスが大きくなり、低電圧の交流信号を入力し
た時には入力電極に流入する電流が小さく、その結果、
出力としてバックライトを点灯するに充分な高電圧を得
ることはできないという課題もあった。そのため、従来
の圧電トランスを使用したインバータ回路(昇圧回路)
では、破壊しないように出力を小さくし、高圧を得るた
めに入力交流電圧を電磁トランスで昇圧してから、圧電
トランスに入力していた。
【0015】そして、この課題を解決するために、3λ
/2モードのローゼン型圧電トランスにおいて、入力電
極面積を大きくして入力容量を大きくし、低電圧の交流
信号を入力した時にも入力電極に流入する電流を大きく
して、出力としてより高電圧を得る圧電トランスを使用
したインバータ回路(昇圧回路)が提案されていた。
【0016】しかし、この構造でも1次側電極と2次側
電極の境界部で分極による残留応力が大きくなり、圧電
トランスの駆動時にこの部分が機械的に破壊する確率が
大きいという課題がある。また、出力としてバックライ
トを点灯するに充分な高電圧を得ることはできず、やは
り、入力交流電圧を昇圧する電磁トランスが必要である
いう課題が依然としてある。
【0017】本発明の目的は、これらの課題を解決する
ために、λ/2、λ、3λ/2モード等のローゼン型圧
電トランスにおいて、電極構造と分極電圧の操作により
分極による残留応力を緩和して駆動時の機械的破壊を防
止することのできる高信頼性の圧電トランスを提供する
ことにある。また、入力電極面積を大きくして入力容量
を大きくし、低電圧の交流信号を入力した時にも入力電
極に流入する電流を大きくして、出力としてより高電圧
を得る圧電トランスを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の1つめの実施態様は、圧電材料から成る矩形
板に1次側(入力側)電極と2次側(出力側)電極を形
成し、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極し、2次
側電極部は前記矩形板の長さ方向に分極し、1次側電極
に交流電圧を印加し、矩形板に2分の1波長の長さ方向
に伸縮する機械的振動を起こし、2次側電極部から電圧
を取り出すローゼン型圧電トランスの主面のほぼ2等分
に相当する2つの領域の第1の領域に第1の電極を形成
し、第2の領域の一部に第2の電極を形成し、第1の電
極部の分極電圧よりも第2の電極部の分極電圧を低くし
て分極し、第1の電極と第2の電極を1次側(入力側)
電極とすることを特徴とし、本発明の2つめの実施態様
は、圧電材料から成る矩形板に1次側(入力側)電極と
2次側(出力側)電極を形成し、1次側電極部は矩形板
の厚さ方向に分極し、2次側電極部は矩形板の長さ方向
に分極し、1次側電極に交流電圧を印加し、矩形板に1
波長の長さ方向に伸縮する機械的振動を起こし、2次側
電極部から電圧を取り出すローゼン型圧電トランスの主
面のほぼ2等分に相当する2つの領域の第1の領域に第
1の電極を形成し、第2の領域の一部に第2の電極を形
成し、第1の電極部の分極電圧よりも第2の電極部の分
極電圧を低くして分極し、第1の電極と第2の電極を1
次側(入力側)電極とすることを特徴とし、本発明の3
つめの実施態様は、圧電材料から成る矩形板に1次側
(入力側)電極と2次側(出力側)電極を形成し、1次
側電極部は矩形板の厚さ方向に分極し、2次側電極部は
矩形板の長さ方向に分極し、1次側電極に交流電圧を印
加し、矩形板に2分の3波長の長さ方向に伸縮する機械
的振動を起こし、2次側電極部から電圧を取り出すロー
ゼン型圧電トランスの主面のほぼ3等分に相当する3つ
の領域の第1の領域に第1の電極を形成し、第1の領域
と隣合う第2の領域に第2の電極を形成し、第2の領域
と隣合う第3の領域の一部に第3の電極を形成し、第1
の電極部と第2の電極部の分極電圧よりも第3の電極部
の分極電圧を低くして分極し、第1の電極と第2の電極
と第3の電極を1次側(入力側)電極とすることを特徴
とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明の実施
の形態について詳細に説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は本発明の実施形態
1の1実施例である圧電トランスの概観図であり、図2
は図1に示した圧電トランスに励振する振動の変位分布
と、振動により発生する電荷分布を示す側面図である。
図1、2において、圧電トランス1はチタン酸ジルコン
酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料から成る矩形
板であり、その1主面に1次側(入力側)電極として電
極1と電極2が形成され、反対面に共通電極として電極
3が形成され、その1端面に2次側(出力側)電極とし
て電極4が形成されている。これらの電極は銀、ニッケ
ル、または金等の金属から成り、蒸着、スパッタ、印
刷、またはメッキ等の工法で形成される。そして、図1
中に矢印とPで示すように、電極3と電極1と電極2か
ら成る1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極されてお
り、電極3と電極4から成る2次側電極部は矩形板の長
さ方向に分極されている。そして、電極3を共通にして
電極1と電極2に圧電トランス1の共振周波数近傍の交
流電圧を印加すると、圧電トランス1は図2に示すよう
な振動変位分布を持つ、長さ方向に伸縮する機械的振動
を起こし、この機械的振動を圧電効果により高圧電圧に
変換してから、2次側電極である電極4から高圧電力と
して取り出すことができる。
【0021】ここで、圧電トランス1の分極は、電極3
を共通電極として電極1と電極2、および電極4にそれ
ぞれ高電圧を印加することにより、図1、2中に矢印と
示すように、電極1と電極2と電極3から成る1次側電
極部は矩形板の厚さ方向に分極され、電極4と電極3か
ら成る2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極される。
圧電セラミックでは分極を行うと大きな歪みを発生し、
分極後は大きな残留応力が圧電セラミック中に残る。駆
動により応力が圧電セラミックにかかると、駆動による
応力と残留応力とが重畳され、この総応力が圧電セラミ
ック材料の破壊限界応力を越えると圧電セラミックは破
壊する。この残留応力は分極する時に印加する電圧の大
きさの関数となり、分極電圧が大きいほど残留応力が大
きくなる。しかし、分極電圧が小さいと十分な分極がで
きず残留応力は小さいが、十分な圧電特性が得られな
い。圧電トランスのように複雑な電極構造を持つ圧電素
子では特に残留応力が大きくなり、駆動時に破壊する確
率が高くなる。
【0022】ローゼン型圧電トランスでは、1次側電極
と2次側電極の境界で分極方向が急変するため分極によ
る残留応力が特に大きくなり、圧電トランスの駆動時に
この境界部分が機械的に破壊する確率が大きくなる。圧
電トランス1では、電極1と電極2と電極3から成る1
次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極され、電極4と電
極3から成る2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極さ
れるので、電極2の2次側部分(図1、2におけるAで
示す部分)で破壊の確率が高くなる。従って、電極1の
部分は分極時に高電圧を印加して十分に分極して、電極
2の部分は分極電圧を低めに設定して残留応力が小さく
なるようにして、圧電トランスの昇圧特性を維持したま
ま破壊の確率を低下する。
【0023】電極3を共通電極として電極1と電極2に
交流電圧を印加すると、図2中に示す変位分布を持つ長
さ方向の伸縮振動を起こし、電極4より高圧電圧に変換
して取り出すことができる。この実施例の圧電トランス
1では電極2の境界部分Aの残留応力が小さいので駆動
時に破壊する可能性が小さく信頼性が高い。そして、図
2に示した変位分布からもわかるように、矩形板に2分
の1波長の伸縮振動を励振しているのでλ/2モードの
ローゼン型圧電トランスと呼ばれる。図1に示したλ/
2モードのローゼン型圧電トランス1では、動作時(振
動時)に誘起する電荷分布は図2に示すように全域で同
一符号となる。そして、入力電極を図10、11に示し
た従来の圧電トランスのように主面のほぼ半分に形成す
るよりも、図1、2に示したように圧電トランス1の主
面の半分以上に形成する方が、入力容量が大きく(入力
インピーダンスが小さく)なり、そのため低電圧の交流
信号を入力した場合でも入力電極1、2に流入する電流
を大きくすることができ、出力として高い交流電圧を得
ることができる。例えば、液晶ディスプレイのバックラ
イトである冷陰極管を点灯するに充分な高電圧を得るこ
とができる。例えば、実験では入力電極である電極2
(および共通電極である電極3)の面積を主面面積の5
〜40%、特に10〜35%にすれば著しい効果が得ら
れた。そして、従来の圧電トランスは入力インピーダン
スが大きいので、入力電流を増やそうとすれば入力電圧
を電磁トランスで昇圧する必要があったが、本発明の圧
電トランスでは入力インピーダンスが小さいので電磁ト
ランスをなくすことができる。また、強勢にλ/2モー
ドの長さ振動を励振することができるので駆動効率を向
上することできるという効果もある。
【0024】図3は本発明の実施形態1の別の実施例で
ある圧電トランス2の概観図であり、図1、2の実施例
では、出力電極として電極4を圧電トランス1の1端面
に形成しているが、図3に示すよう出力電極として電極
4を圧電トランス2の主面上の端面に近いところに形成
しても、若干の昇圧比の低下はみられるが、図1の実施
例と同様に駆動時の破壊確率を低下させることができ、
また入力インピーダンスを小さくでき、そのため低電圧
の交流信号を入力した場合でも入力電極1、2に流入す
る電流を大きくすることができ、出力としてバックライ
トを点灯するに充分な高電圧を得ることができる。そし
て、入力交流電圧を昇圧するための電磁トランスをなく
すことができるという同様の効果が得られることは言う
までもない。
【0025】(実施の形態2)図4は本発明の実施形態
2の1実施例である圧電トランスの概観図であり、図5
は図4の圧電トランスの変位分布と電荷分布を示す側面
図である。図4、5において、圧電トランス3はチタン
酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料か
ら成る矩形板であり、その1主面に1次側(入力側)電
極として電極1と電極2が形成され、反対面に共通電極
として電極3が形成され、その端面に2次側(出力側)
電極として電極4が形成されている。これらの電極は
銀、ニッケル、金等の金属材料で蒸着、スパッタ、印
刷、メッキ等の工法で形成することができる。そして、
図4中に矢印とPで示すように、電極1と電極2と電極
3で構成される1次側電極部は、矩形板の厚さ方向にそ
れぞれ逆向きに分極されており、電極4と電極3で構成
される2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極されてい
る。電極3を共通電極として電極1と電極2に圧電トラ
ンス3の共振周波数近傍の交流電圧を印加すると、圧電
トランス3は長さ方向に伸縮する機械的振動を起こし、
この機械的振動を圧電効果により2次側電極部で高圧交
流電圧に変換してから高圧電力として取り出すことがで
きる。
【0026】圧電トランス3の分極は、電極3を共通電
極として電極1と電極2に逆方向の高電圧を、また同様
に電極3を共通電極として電極4に高電圧を印加するこ
とにより、図4、5中に矢印で示すように、それぞれ1
次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極され、2次側電極
部は矩形板の長さ方向に分極される。圧電セラミックで
は分極を行うと大きな歪みが発生し、分極後は大きな残
留応力が圧電セラミック中に残る。駆動により応力が圧
電セラミックにかかると、駆動による応力と残留応力と
が重畳され、この総応力が圧電セラミック材料の破壊限
界応力を越えると圧電セラミックは破壊する。この残留
応力は分極する時に印加する電圧の大きさの関数とな
り、分極電圧が大きいほど残留応力が大きくなる。しか
し、分極電圧が小さいと十分な分極ができず残留応力は
小さいが、圧電体として十分な圧電特性が得られない。
そして圧電トランスのように複雑な電極構造では特に残
留応力が大きくなり、駆動時に破壊する確率が高くな
る。ローゼン型圧電トランスでは、1次側電極部と2次
側電極部の境界で分極方向が異なるため分極による残留
応力が極めて大きくなり、圧電トランスの駆動時にこの
部分が機械的に破壊する確率が大きくなる。圧電トラン
ス3では、電極1と電極2と電極3から成る1次側電極
部は矩形板の厚さ方向に分極され、電極4と電極3から
成る2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極されるの
で、電極2の2次側境界部分(図4、5で示すA部分)
で破壊の確率が高くなる。従って、電極1の部分は分極
時に高電圧を印加して十分に分極して、電極2の部分は
分極電圧を低めに設定して部分Aにおける残留応力が小
さくなるようにすることにより、圧電トランスの特性を
維持したまま駆動時の破壊の確率を低下させることがで
きる。
【0027】電極3を共通電極として電極1と電極2に
圧電トランス3の共振周波数近傍の交流電圧を印加する
と、図2中に示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振動を
起こし、電極4より高圧電圧に変換して取り出すことが
できる。そして、この実施例の圧電トランス3は図5示
した変位分布からもわかるように、矩形板に1波長の伸
縮振動を励振しているのでλモードのローゼン型圧電ト
ランスである。図4、5に示したλモードのローゼン型
圧電トランス3では、動作時(振動時)に振動により誘
起する電荷分布は図5に示すように圧電トランス3のほ
ぼ中央の位置で符号が反転するので、入力電極を図1
2、13に示した従来の圧電トランスのように主面のほ
ぼ半分に形成するよりも、図4、5に示したように圧電
トランス3の誘起電荷の極性が同じである主面のほぼ半
分に電極1を形成し、誘起電荷の極性が反対である主面
のほぼ別の半分の一部に電極2を形成し、駆動時には電
極1と電極2を短絡して交流電圧を印加する方が、入力
容量が大きく(入力インピーダンスが小さく)なり、そ
のため低電圧の交流信号を入力した場合でも入力電極
1、2、に流入する電流を大きくすることができ、出力
としてバックライトを点灯するに充分な高い交流電圧を
得ることができる。例えば、実験では電極2の面積を圧
電トランス3の主面面積の10〜40%程度にすると著
しい効果を確認することができた。そして、従来の圧電
トランスは入力インピーダンスが大きいので、入力電流
を増やそうとすれば入力電圧を電磁トランスで昇圧する
必要があったが、本発明の圧電トランスでは入力インピ
ーダンスが小さいので入力交流電圧を昇圧するための電
磁トランスをなくすことができる。また、λモードの振
動が励振しやすくなるので駆動効率も向上する事ができ
るという効果もある。
【0028】なお、上記の実施例では、出力電極として
電極4を端面に形成しているが、主面上の端面に近いと
ころに形成しても、若干の昇圧比の低下はみられるが、
入力インピーダンスを小さくでき、そのため低電圧の交
流信号を入力した場合でも入力電極1、2に流入する電
流を大きくすることができ、例えば出力としてバックラ
イトを点灯するに充分な高電圧を得ることができる。そ
して、入力交流電圧を昇圧するための電磁トランスをな
くすことができるという同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【0029】また、図4、5に示したように圧電トラン
ス3の誘起電荷の同極性である主面のほぼ半分であるに
電極1を形成し、誘起電荷の反対極性である主面のほぼ
半分の一部に電極2を形成し、電極1と電極2の部分を
同一方向に分極し、駆動時には電極1と電極2にそれぞ
れ反対符号の交流電圧を印加しても同様の動作を行なう
ことができる。そして、駆動時の破壊の確率を低下さ
せ、入力容量が大きく(入力インピーダンスが小さく)
なり、そのため低電圧の交流信号を入力した場合でも入
力電極1、2、に流入する電流を大きくすることがで
き、出力としてバックライトを点灯するに充分な高電圧
を得ることができる。そして、入力交流電圧を昇圧する
ための電磁トランスをなくすことができるという同様の
効果が得られることは言うまでもない。
【0030】(実施の形態3)図6は本発明の実施形態
3の1実施例である圧電トランスの概観図であり、図7
は図6に示した圧電トランスの変位分布と電荷分布を示
す側面図である。図6、7において、圧電トランス4は
チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック
材料から成る矩形板であり、その1主面に1次側(入力
側)電極として電極1と電極2と電極3が、反対面にこ
れらの電極に対応して共通電極として電極4が形成さ
れ、その1端面に2次側(出力側)電極として電極5が
形成されている。これらの電極は銀、ニッケル等の金属
を蒸着、スパッタ、印刷、メッキ等の工法で形成するこ
とができる。そして、図6中に矢印とPで示すように、
1次側電極である電極部1と電極部2と電極部3は、そ
れぞれ隣合う部分が矩形板の厚さ方向に逆向きに分極さ
れており、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極され
ている。電極4を共通電極として電極1と電極2と電極
3に圧電トランス4の共振周波数近傍の交流電圧を印加
すると、圧電トランス4は長さ方向に伸縮する機械的振
動を起こし、この機械的振動を圧電効果により2次側電
極部で高圧交流電圧に変換してから高圧電力として取り
出すことができる。
【0031】圧電トランス4の分極は、電極4を共通電
極として電極1と電極2と電極3にそれぞれ隣合う部分
が逆方向の高圧直流電圧を、そして同様に電極4を共通
電極として電極5に高圧直流電圧を印加することによ
り、図6および7中に矢印で示すように、それぞれ電極
4と電極1と電極2と電極3から構成される1次側電極
部は矩形板の厚さ方向に分極され、電極4と電極5から
構成される2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極され
る。圧電セラミックでは分極を行うと大きな歪みが発生
し、分極後は大きな残留応力が圧電セラミック中に残
る。駆動により応力が圧電セラミックにかかると、駆動
による応力と残留応力とが重畳され、この総応力が圧電
セラミック材料の破壊限界応力を越えると圧電セラミッ
クは破壊する。この残留応力は分極する時に印加する電
圧の大きさの関数となり、分極電圧が大きいほど残留応
力が大きくなる。しかし、分極電圧が小さいと十分な分
極ができず残留応力は小さいが、圧電体として十分な圧
電特性が得られない。そして圧電トランスのように複雑
な電極構造では特に残留応力が大きくなり、駆動時に破
壊する確率が高くなる。ローゼン型圧電トランスでは、
1次側電極と2次側電極部分の境界で分極方向が異なる
ため分極による残留応力が極めて大きくなり、圧電トラ
ンスの駆動時にこの部分が機械的に破壊する確率が大き
くなる。圧電トランス3では、電極1と電極2と電極3
と電極4から成る1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分
極され、電極4と電極5から成る2次側電極部は矩形板
の長さ方向に分極されるので、電極3の2次側部分(図
6、7に示すA部分)で破壊の確率が高くなる。従っ
て、電極1と電極2の部分は分極時に高電圧を印加して
十分に分極して、電極3の部分は分極電圧を低めに設定
して部分Aにおける残留応力が小さくなるようにするこ
とにより、特性を維持したまま駆動時の破壊の確率を低
下させることができる。
【0032】電極4を共通電極として電極1と電極2と
電極3に圧電トランス4の共振周波数近傍の交流電圧を
印加すると、圧電トランス4に図7中に示す変位分布を
持つ長さ方向の伸縮振動が励振され、圧電効果により高
圧交流電圧に変換され電極5より取り出すことができ
る。そして、この実施例の圧電トランス4は図7に示し
た変位分布からもわかるように、矩形板に2分の3波長
の伸縮振動を励振しているので3λ/2モードのローゼ
ン型圧電トランスである。図6、7に示した3λ/2モ
ードの圧電トランス4では、駆動時の破壊の確率を低下
させて信頼性を向上することができる。また、動作時
(振動時)に振動により誘起する電荷分布は、図7に示
すように圧電トランス4の長さ方向のほぼ1/3の位置
で符号が反転するので、入力電極を図12および13に
示した従来の圧電トランスのように主面のほぼ2/3の
領域に形成するよりも、図6、7に示したように圧電ト
ランス3の誘起電荷の同極性である主面のほぼ1/3で
あるである領域に電極1を形成し、誘起電荷の反対極性
である主面のほぼ1/3の領域に電極2を形成し、誘起
電荷の同極性である主面のほぼ1/3である領域の一部
に電極3を形成し、駆動時には電極1と電極2と電極3
を短絡して交流電圧を印加する方が、入力容量が大きく
(入力インピーダンスが小さく)なり、そのため低電圧
の交流信号を入力した場合でも入力電極1と電極2と電
極3に流入する電流を大きくすることができ、例えば出
力としてバックライトを点灯するに充分な高電圧を得る
ことができる。実際に実験した結果では電極3を圧電ト
ランス4の主面面積の5〜20%に設定すれば著しい効
果を確認することができた。そして、入力容量が大きく
入力インピーダンスが小さいので、入力交流電圧を昇圧
するための電磁トランスをなくすことができる。また、
3λ/2モードの振動が強勢に励振できるので駆動効率
も向上する事ができるという効果もある。
【0033】なお、上記の実施例では、出力電極として
電極5を端面に形成しているが、主面上の端面に近いと
ころに形成しても、若干の昇圧比の低下はみられるが、
入力インピーダンスを小さくでき、そのため低電圧の交
流信号を入力した場合でも入力電極(電極1と電極2と
電極3)に流入する電流を大きくすることができ、例え
ば出力としてバックライトを点灯するに充分な高電圧を
得ることができる。そして、入力交流電圧を昇圧するた
めの電磁トランスをなくすことができるという同様の効
果が得られることは言うまでもない。
【0034】また、図6、7に示したように圧電トラン
ス4の主面のほぼ1/3である第1の領域に電極1を形
成し、誘起電荷が反対極性である主面のほぼ1/3の第
2の領域に電極2を形成し、誘起電荷の同極性である主
面のほぼ1/3である第3の領域の一部に電極3を形成
し、3つの電極部1と電極部2と電極部3を同一極性に
分極して、駆動時には 電極1と電極2にそれぞれ反対
符号の交流電圧を、電極3には電極1と同符号の交流電
圧を印加しても、入力容量が大きく(入力インピーダン
スが小さく)なり、そのため低電圧の交流信号を入力し
た場合でも入力電極に流入する電流を大きくすることが
でき、例えば出力としてバックライトを点灯するに充分
な高電圧を得ることができる。そして、入力交流電圧を
昇圧するための電磁トランスをなくすことができるとい
う同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の発明によれ
ば、λ/2モードのローゼン型圧電トランスにおいて、
駆動時の破壊の確率を低下させることにより信頼性を高
くすることができる。また、入力電極面積を大きくし
て、入力容量が大きく(入力インピーダンスが小さく)
することにより、そのため低電圧の交流信号を入力した
場合でも入力電極に流入する電流を大きくすることがで
き、出力として高電圧を得ることができるとともに駆動
効率を向上することができる。そして、本発明の圧電ト
ランスを使用した交流電圧昇圧回路において、入力交流
電圧を昇圧するための電磁トランスをなくすことができ
るという効果のある圧電トランスを提供することができ
る。
【0036】また本発明の第2の発明によれば、λモー
ドのローゼン型圧電トランスにおいて、駆動時の破壊の
確率を低下させることにより信頼性を高くすることがで
きる。また、入力電極面積を大きくして、入力容量が大
きく(入力インピーダンスが小さく)することにより、
そのため低電圧の交流信号を入力した場合でも入力電極
に流入する電流を大きくすることができ、出力として高
電圧を得ることができるとともに駆動効率を向上するこ
とができる。そして、本発明の圧電トランスを使用した
交流電圧昇圧回路において、入力交流電圧を昇圧するた
めの電磁トランスをなくすことができるという効果のあ
る圧電トランスを提供することができる。
【0037】本発明の第3の発明によれば、3λ/2モ
ードのローゼン型圧電トランスにおいて、駆動時の破壊
の確率を低下させることにより信頼性を高くすることが
できる。また、入力電極面積を大きくして、入力容量が
大きく(入力インピーダンスが小さく)することによ
り、そのため低電圧の交流信号を入力した場合でも入力
電極に流入する電流を大きくすることができ、出力とし
て高電圧を得ることができるとともに駆動効率を向上す
ることができる。そして、本発明の圧電トランスを使用
した交流電圧昇圧回路において、入力交流電圧を昇圧す
るための電磁トランスをなくすことができるという効果
のある圧電トランスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるλ/2モードのロ
ーゼン型圧電トランスの概観図
【図2】本発明の一実施の形態によるλ/2モードのロ
ーゼン型圧電トランスの側面と変位分布と電荷分布図
【図3】本発明の他の実施の形態によるλ/2モードの
ローゼン型圧電トランスの概観図
【図4】本発明の一実施の形態によるλモードのローゼ
ン型圧電トランスの概観図
【図5】本発明の一実施の形態によるλモードのローゼ
ン型圧電トランスの側面と変位分布と電荷分布図
【図6】本発明の一実施の形態による3λ/2モードの
ローゼン型圧電トランスの概観図
【図7】本発明の一実施の形態による3λ/2モードの
ローゼン型圧電トランスの側面と変位分布と電荷分布図
【図8】従来のλ/2モードのローゼン型圧電トランス
の概観図
【図9】従来のλ/2モードのローゼン型圧電トランス
の側面と変位分布と電荷分布図
【図10】従来の3λ/2モードのローゼン型圧電トラ
ンスの概観図
【図11】従来の3λ/2モードのローゼン型圧電トラ
ンスの側面と変位分布と電荷分布図
【図12】従来の3λ/2モードのローゼン型圧電トラ
ンスの概観図
【図13】従来の3λ/2モードのローゼン型圧電トラ
ンスの側面と変位分布と電荷分布図
【符号の説明】
1 圧電トランス 2 圧電トランス 3 圧電トランス 4 圧電トランス

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電材料から成る矩形板に1次側電極と2
    次側電極を形成し、前記1次側電極部は前記矩形板の厚
    さ方向に分極し、前記2次側電極部は前記矩形板の長さ
    方向に分極し、前記1次側電極に交流電圧を印加し、前
    記矩形板に2分の1波長の長さ方向に伸縮する機械的振
    動を起こし、前記2次側電極から電圧を取り出すローゼ
    ン型圧電トランスであって、 前記圧電トランスの主面のほぼ2等分に相当する2つの
    領域の第1の領域に第1の電極を形成し、第2の領域の
    一部に第2の電極を形成し、前記第1の電極部の分極電
    圧よりも前記第2の電極部の分極電圧を低くして分極
    し、前記第1の電極と前記第2の電極を1次側電極とす
    ることを特徴とする圧電トランス。
  2. 【請求項2】第1の電極と第2の電極の分極方向を同一
    にし、前記第1の電極と前記第2の電極を短絡して交流
    電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の圧電
    トランス。
  3. 【請求項3】圧電材料から成る矩形板に1次側電極と2
    次側電極を形成し、前記1次側電極部は前記矩形板の厚
    さ方向に分極し、前記2次側電極部は前記矩形板の長さ
    方向に分極し、前記1次側電極に交流電圧を印加し、前
    記矩形板に1波長の長さ方向に伸縮する機械的振動を起
    こし、前記2次側電極部から電圧を取り出すローゼン型
    圧電トランスであって、 前記圧電トランスの主面のほぼ2等分に相当する2つの
    領域の第1の領域に第1の電極を形成し、第2の領域の
    一部に第2の電極を形成し、前記第1の電極部の分極電
    圧よりも前記第2の電極部の分極電圧を低くして分極
    し、前記第1の電極と前記第2の電極を1次側電極とす
    ることを特徴とする圧電トランス。
  4. 【請求項4】第1の電極と第2の電極の分極方向を逆に
    し、前記第1の電極と前記第2の電極を短絡して交流電
    圧を印加することを特徴とする請求項3に記載の圧電ト
    ランス。
  5. 【請求項5】第1の電極と第2の電極の分極方向を同一
    にし、前記第1の電極と前記第2の電極に逆極性の交流
    電圧を印加することを特徴とする請求項3に記載の圧電
    トランス。
  6. 【請求項6】圧電材料から成る矩形板に1次側電極と2
    次側電極を形成し、前記1次側電極部は前記矩形板の厚
    さ方向に分極し、前記2次側電極部は前記矩形板の長さ
    方向に分極し、前記1次側電極に交流電圧を印加し、前
    記矩形板に2分の3波長の長さ方向に伸縮する機械的振
    動を起こし、前記2次側電極部から電圧を取り出すロー
    ゼン型圧電トランスであって、 前記圧電トランスの主面のほぼ3等分に相当する3つの
    領域の第1の領域に第1の電極を形成し、前記第1の領
    域と隣合う第2の領域に第2の電極を形成し、前記第2
    の領域と隣合う第3の領域の一部に第3の電極を形成
    し、前記第1の電極部と第2の電極部の分極電圧よりも
    前記第3の電極部の分極電圧を低くして分極し、前記第
    1の電極と前記第2の電極と前記第3の電極を1次側電
    極とすることを特徴とする圧電トランス。
  7. 【請求項7】第1の電極と第3の電極の分極方向を同一
    にし、前記第1の電極と第2の電極の分極方向を逆に
    し、前記第1の電極と前記第2の電極と前記第3の電極
    を短絡して交流電圧を印加することを特徴とする請求項
    6に記載の圧電トランス。
  8. 【請求項8】第1の電極と第2の電極と第3の電極の分
    極方向を同一にし、前記第1の電極と前記第2の電極に
    逆極性の交流電圧を印加し、前記第1の電極と前記第3
    の電極に同極性の交流電圧を印加することを特徴とする
    請求項6に記載の圧電トランス。
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