JP2004140204A - 圧電トランス - Google Patents
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Abstract
【課題】小型で高昇圧比が得られ、且つ発振を防止した圧電トランスを提供すること。
【解決手段】長板状の圧電体10における長手方向の中央部に入力電極13および14が形成され、前記長手方向の両端部に出力電極11および12が形成され、圧電体10の中央部は厚み方向に分極され、前記中央部と両端面の間は長手方向に分極された圧電トランスであって、出力電極11および12の幅は前記圧電体10の両端部の幅よりも狭くする。
【選択図】 図1
【解決手段】長板状の圧電体10における長手方向の中央部に入力電極13および14が形成され、前記長手方向の両端部に出力電極11および12が形成され、圧電体10の中央部は厚み方向に分極され、前記中央部と両端面の間は長手方向に分極された圧電トランスであって、出力電極11および12の幅は前記圧電体10の両端部の幅よりも狭くする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電効果を利用して電圧変換を行う圧電トランスに係り、特に冷陰極管の点灯用インバータに好適な圧電トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の中央駆動型の圧電トランスとしては、次の特許文献1に開示された例がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−74236号公報
【0004】
この圧電トランスは、図2に示すような構成となっている。同図において、長板状の圧電体20の中央部に入力電極21、22が対向して配置され、この入力電極21、22が設けられた中央部は、厚み方向に分極されており、この中央部分が駆動部となっている。また、この圧電体20の長手方向の両端部に出力電極25、26が配置され、前記中央部と両端面の間は逆方向に分極されて、発電部になっている。
【0005】
近年、圧電トランスは、ノートPCやPDA(Personal Digital Assistants)などの液晶ディスプレイのバックライト用インバータトランスとして多く用いられている。ノートPCに関しては、液晶ディスプレイの大型化、PCの薄型化が図られており、トランスとしては薄型でより昇圧比の高いものが求められている。
【0006】
ところで、同じ周波数で駆動される場合、λ/2モードで駆動される圧電トランス素子は、λモードで駆動される素子の1/2倍の長さとなる。このため、λ/2モードで駆動する圧電トランスは、λモードで駆動されるものよりも小型化することが可能となる。しかし、昇圧比で考えると、λモードで駆動するほうがλ/2モードで駆動するよりも高い昇圧比を得ることができる。
【0007】
高い昇圧比を得る別の手段は、応力のループ付近を入力に利用することで可能となる。
【0008】
従って、小型で高昇圧比を得るには、駆動方式をλ/2モードとし、入力部分を中央に、出力部分を両端に持ってくる中央駆動型が有利であることがわかる。
【0009】
しかしながら、中央駆動型においては、構造上、2次側容量が大きくなり、図3に示すような発振が起きることがあり、この発振は液晶ディスプレイのバックライト点灯用として使用する場合、液晶ディスプレイがちらつく原因となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のことから、本発明は、小型で高昇圧比が得られ、且つ発振を防止した圧電トランスを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の圧電トランスは、長板状の圧電体における長手方向の中央部に入力電極が形成され、前記長手方向の両端部に出力電極が形成されて、前記中央部は厚み方向に分極され、前記中央部と両端面の間は長手方向に分極された圧電トランスであって、前記出力電極の幅は前記圧電体の両端部の幅よりも狭いことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の圧電トランスは、シート状の圧電層が積層されてなる長板状の圧電体の長手方向の中央部に、前記圧電層に形成された内部電極を接続して入力電極が形成され、前記長手方向の両端部には出力電極が形成されて、前記圧電体の中央部は厚み方向に分極され、前記中央部と両端面の間は長手方向に分極された圧電トランスであって、前記出力電極の幅は前記圧電体の両端部の幅よりも狭いことを特徴とする圧電トランスである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図1を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施の一形態に係る圧電トランスの斜視図である。
【0015】
同図において、長板状の圧電体10の中央部には、上下のそれぞれの面に入力電極13および14が設けられている。この入力電極に分極用の電圧を印加することで、その中央部は厚み方向に分極されている。
【0016】
また、中央部の両側の両端面までの部分は出力電極11、12によって、互いに逆方向に分極されて、この部分が発電部となっている。
【0017】
図1の様に、両端の出力電極11、12の幅を圧電体の幅よりも小さくすることで、2次側の容量を低減することができる。なお、出力電極12は両端部の下面にも連続して形成されており、下面での形状は上面での形状とほぼ等しい。また、出力電極11の形状も出力電極12と同様である。
【0018】
次に、以上の構造の圧電トランスにおける2次側の振動子特性(2次側容量Cおよび結合係数k33)をサンプル1として表1に示す。また、図1における出力電極12に換えて、圧電体10と同じ幅に出力電極を設けた従来型のサンプル2の特性も併せて示す。
【0019】
【表1】
【0020】
表1から、本発明においては、2次側容量が従来型の40%程度まで、低減できることが分かる。
【0021】
また、上記の実施の形態のように単板の圧電体を用いた場合も、圧電体の中央部の位置に内部電極を印刷した圧電体シートを積層して作製した場合も、同様の効果が得られている。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、中央駆動型トランスの2次側の出力電極を小型化することで、2次側の容量を小さくすることが可能になり、その結果、インバータとしての使用状態での発振を抑止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における圧電トランスを示す斜視図。
【図2】従来の中央駆動型の圧電トランスを示す斜視図。
【図3】使用状態での発振の波形を示す図。
【符号の説明】
10 圧電体
11,12 出力電極
13,14 入力電極
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電効果を利用して電圧変換を行う圧電トランスに係り、特に冷陰極管の点灯用インバータに好適な圧電トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の中央駆動型の圧電トランスとしては、次の特許文献1に開示された例がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−74236号公報
【0004】
この圧電トランスは、図2に示すような構成となっている。同図において、長板状の圧電体20の中央部に入力電極21、22が対向して配置され、この入力電極21、22が設けられた中央部は、厚み方向に分極されており、この中央部分が駆動部となっている。また、この圧電体20の長手方向の両端部に出力電極25、26が配置され、前記中央部と両端面の間は逆方向に分極されて、発電部になっている。
【0005】
近年、圧電トランスは、ノートPCやPDA(Personal Digital Assistants)などの液晶ディスプレイのバックライト用インバータトランスとして多く用いられている。ノートPCに関しては、液晶ディスプレイの大型化、PCの薄型化が図られており、トランスとしては薄型でより昇圧比の高いものが求められている。
【0006】
ところで、同じ周波数で駆動される場合、λ/2モードで駆動される圧電トランス素子は、λモードで駆動される素子の1/2倍の長さとなる。このため、λ/2モードで駆動する圧電トランスは、λモードで駆動されるものよりも小型化することが可能となる。しかし、昇圧比で考えると、λモードで駆動するほうがλ/2モードで駆動するよりも高い昇圧比を得ることができる。
【0007】
高い昇圧比を得る別の手段は、応力のループ付近を入力に利用することで可能となる。
【0008】
従って、小型で高昇圧比を得るには、駆動方式をλ/2モードとし、入力部分を中央に、出力部分を両端に持ってくる中央駆動型が有利であることがわかる。
【0009】
しかしながら、中央駆動型においては、構造上、2次側容量が大きくなり、図3に示すような発振が起きることがあり、この発振は液晶ディスプレイのバックライト点灯用として使用する場合、液晶ディスプレイがちらつく原因となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のことから、本発明は、小型で高昇圧比が得られ、且つ発振を防止した圧電トランスを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の圧電トランスは、長板状の圧電体における長手方向の中央部に入力電極が形成され、前記長手方向の両端部に出力電極が形成されて、前記中央部は厚み方向に分極され、前記中央部と両端面の間は長手方向に分極された圧電トランスであって、前記出力電極の幅は前記圧電体の両端部の幅よりも狭いことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の圧電トランスは、シート状の圧電層が積層されてなる長板状の圧電体の長手方向の中央部に、前記圧電層に形成された内部電極を接続して入力電極が形成され、前記長手方向の両端部には出力電極が形成されて、前記圧電体の中央部は厚み方向に分極され、前記中央部と両端面の間は長手方向に分極された圧電トランスであって、前記出力電極の幅は前記圧電体の両端部の幅よりも狭いことを特徴とする圧電トランスである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図1を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施の一形態に係る圧電トランスの斜視図である。
【0015】
同図において、長板状の圧電体10の中央部には、上下のそれぞれの面に入力電極13および14が設けられている。この入力電極に分極用の電圧を印加することで、その中央部は厚み方向に分極されている。
【0016】
また、中央部の両側の両端面までの部分は出力電極11、12によって、互いに逆方向に分極されて、この部分が発電部となっている。
【0017】
図1の様に、両端の出力電極11、12の幅を圧電体の幅よりも小さくすることで、2次側の容量を低減することができる。なお、出力電極12は両端部の下面にも連続して形成されており、下面での形状は上面での形状とほぼ等しい。また、出力電極11の形状も出力電極12と同様である。
【0018】
次に、以上の構造の圧電トランスにおける2次側の振動子特性(2次側容量Cおよび結合係数k33)をサンプル1として表1に示す。また、図1における出力電極12に換えて、圧電体10と同じ幅に出力電極を設けた従来型のサンプル2の特性も併せて示す。
【0019】
【表1】
【0020】
表1から、本発明においては、2次側容量が従来型の40%程度まで、低減できることが分かる。
【0021】
また、上記の実施の形態のように単板の圧電体を用いた場合も、圧電体の中央部の位置に内部電極を印刷した圧電体シートを積層して作製した場合も、同様の効果が得られている。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、中央駆動型トランスの2次側の出力電極を小型化することで、2次側の容量を小さくすることが可能になり、その結果、インバータとしての使用状態での発振を抑止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における圧電トランスを示す斜視図。
【図2】従来の中央駆動型の圧電トランスを示す斜視図。
【図3】使用状態での発振の波形を示す図。
【符号の説明】
10 圧電体
11,12 出力電極
13,14 入力電極
Claims (2)
- 長板状の圧電体における長手方向の中央部に入力電極が形成され、前記長手方向の両端部に出力電極が形成されて、前記中央部は厚み方向に分極され、前記中央部と両端面の間は長手方向に分極された圧電トランスにおいて、前記出力電極の幅は前記圧電体の両端部の幅よりも狭いことを特徴とする圧電トランス。
- シート状の圧電層が積層されてなる長板状の圧電体の長手方向の中央部には、前記圧電層に形成された内部電極を接続して入力電極が形成され、前記長手方向の両端部には出力電極が形成されて、前記圧電体の中央部は厚み方向に分極され、前記中央部と両端面の間は長手方向に分極された圧電トランスであって、前記出力電極の幅は前記圧電体の両端部の幅よりも狭いことを特徴とする圧電トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002303787A JP2004140204A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | 圧電トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002303787A JP2004140204A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | 圧電トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004140204A true JP2004140204A (ja) | 2004-05-13 |
Family
ID=32451417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002303787A Pending JP2004140204A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | 圧電トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004140204A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009017096A1 (ja) * | 2007-07-27 | 2009-02-05 | Kyocera Corporation | 圧電トランス |
-
2002
- 2002-10-18 JP JP2002303787A patent/JP2004140204A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009017096A1 (ja) * | 2007-07-27 | 2009-02-05 | Kyocera Corporation | 圧電トランス |
JP5113840B2 (ja) * | 2007-07-27 | 2013-01-09 | 京セラ株式会社 | 圧電トランス |
US8395303B2 (en) | 2007-07-27 | 2013-03-12 | Kyocera Corporation | Impedance matching piezoelectric transformer |
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