JP3061050B1 - 圧電トランスインバ―タ - Google Patents
圧電トランスインバ―タInfo
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Abstract
作させることができ、広い調光範囲を実現でき、全ての
動作流域において高効率を維持でき、輝度の安定化を図
り得る圧電トランスインバータを提供する。 【解決手段】 誘導性素子L1,L2、スイッチング素
子Q2,Q3及び位相駆動回路2aを有し、入力された
交流電圧を該交流電圧よりも低い略一定周波数の交流電
圧に変換し、圧電トランス1に出力する圧電トランス駆
動手段2と、スイッチング素子Q2またはQ3の制御駆
動信号と、圧電トランス1の出力電流または出力電圧と
の間の位相差を検出し、該位相差に応じた制御電圧を出
力する位相差検出手段4と、制御電圧に基づく周波数の
パルス電圧信号を圧電トランス駆動手段2の位相駆動回
路に出力する周波数制御回路5とを備える、圧電トラン
スインバータ。
Description
いて負荷を駆動するための圧電トランスインバータに関
し、例えば冷陰極管などの放電管の点灯及び輝度調整に
用いることができる圧電トランスインバータに関する。
装置が広く用いられている。このバックライトの光源と
しては、冷陰極管などの蛍光管が用いられている。
加する必要がある。また、ノートパソコンなどの携帯型
情報処理装置の入力電源としては、バッテリー及びAC
アダプターの併用が一般的である。従って、上記蛍光管
を点灯するには、低電圧の直流電圧を蛍光管の点灯を可
能とする高圧の交流電圧に変換する必要がある。従来、
このような蛍光管点灯装置として、電磁トランスを用い
たDC/ACインバータが用いられてきた。
び安全性の向上を図るために、電磁トランスに代えて圧
電トランスを用いた圧電トランスインバータが用いられ
ている。
る出力電圧や出力電流が所望の値となるように制御する
必要がある。このような制御方法として、圧電トランス
の入出力間の位相差の周波数特性に着目した、位相差一
定制御方式が知られている。
は、圧電トランスの入力電圧と、圧電トランスの出力電
圧との間の位相差を検出し、位相差が所定の値となるよ
うに周波数制御し、かつ管電流を検出し、管電流が所望
の値に維持されるように圧電トランスを駆動するため
に、圧電トランスを駆動するパルス電圧信号を制御する
方法が開示されている。
は、同じく、圧電トランスの入力電圧と圧電トランスの
出力電圧との位相差を検出し、位相差が所望の値になる
ように周波数制御する方法が開示されている。上述した
特開平9−237684号に記載の方法では、圧電トラ
ンスの駆動周波数より高い周波数のデューティ比を制御
してなるパルス電圧が圧電トランス駆動部に供給されて
いるのに対し、特開平9−237684号公報では、圧
電トランスの駆動周波数よりも低い周波数で圧電トラン
スが間欠的に駆動されている。
は、圧電トランスの入力電圧と、管電流を電圧変換して
得られた検出電圧の位相差を検出し、該位相差が所定の
値になるように周波数制御する方法が開示されている。
は、圧電トランスの入力電圧と、圧電トランスの出力電
圧の位相差を検出し、該位相差が所望の値になるように
周波数制御する方法が開示されている。特開平9−21
9292号公報及び特開平9−199289号公報に記
載の制御方法は、いずれも上記周波数制御を行うだけで
あり、圧電トランスを駆動するパルス電圧信号のパルス
幅の制御やバースト制御については開示されていない。
ランスインバータにおける位相差一定制御方式では、い
ずれも、位相差を検出する信号の一方が、圧電トランス
の入力電圧波形である。圧電トランスの入力電圧波形
は、圧電トランスを効率良く駆動するために、通常、正
弦波もしくは正弦波に近い波形である。
より発生されており、圧電トランスの入力容量を共振子
の容量として利用することが多い。図12は、圧電トラ
ンスの代表的な等価回路を示す。圧電トランスでは、等
価入力容量は、周波数、負荷、入力電圧、温度などの様
々なファクターにより大きく変動する。
力インピーダンスの周波数依存性を示す図である。図1
3から明らかなように、周波数によって、入力容量が大
きく変化することがわかる。また、前述したように、周
波数だけでなく、負荷、入力電圧及び温度等によっても
上記入力容量は大きく変化する。
より、圧電トランスの入力電圧波形には、歪みが生じが
ちであり、かつ圧電トランスの入力電圧波形では、周期
や波高値が大きく変動する。
純粋な位相差検出信号を取り出すことは非常に困難であ
る。また、バースト調光を行う場合などにおいては、圧
電トランスの駆動周波数以下の周波数でインバータを間
欠動作させる必要があり、このような場合、バーストオ
フの期間では、圧電トランスの入力電圧波形が発生しな
いため、入力電圧波形から位相差検出信号を取り出すこ
とはできない。
平9−199289号公報では、位相差が一定となるよ
うに周波数制御が行われている。しかしながら、位相差
が周波数にほぼ依存しているため、位相差が一定になる
ように制御することにより、周波数も一定となり、入力
電圧範囲が、例えば7〜20Vのように広い場合には、
管電流は入力電圧にほぼ比例して増減することになる。
従って、蛍光管の輝度が管電流にほぼ比例しているた
め、上記入力電圧の変動により輝度が不安定になるとい
う問題があった。
は、入力電圧の変動に対し、圧電トランスを駆動する部
分で出力される発振パルス電圧信号の電力の調整を行う
ことにより、圧電トランス入力電圧の安定化が図られて
いる。しかしながら、調光は、圧電トランス平均入力電
圧の制御により管電流を連続的に制御することにより行
われている。従って、10〜100%のように調光範囲
が広い調光を行う場合には、上記制御方法を用いること
はできなかった。すなわち、冷陰極管の管電流規格は、
2〜5mArmsなどの狭い範囲となっており、輝度が
管電流にほぼ比例するため、管電流を連続的に制御する
調光方法では、調光範囲を広くすることは非常に困難で
ある。
は、圧電トランス駆動周波数よりも低い周波数で圧電ト
ランスを間欠的に駆動することにより、管電流を可視周
波数以上の周波数でオン/オフすることにより調光が実
現されている。例えば、オン/オフ比を10〜100%
とし、それによって10〜100%の調光範囲が実現さ
れている。
公報に記載の先行技術においても、上記と同様に、入力
電圧が7〜20Vのように広い場合には、管電流オン時
の管電流が入力電圧にほぼ比例して増減する。従って、
入力電圧の変動により輝度が不安定になるという問題が
あった。
を解消し、広い入力電圧範囲及び広い出力電流範囲で動
作させることができ、かつ広い調光範囲を実現すること
ができ、全ての動作領域において高い効率を維持でき、
輝度の安定化を図り得る圧電トランスインバータを提供
することにある。
を用いて負荷を駆動するための圧電トランスインバータ
であって、入力電極と出力電極とを有し、入力電極間に
印加された交流電圧を昇圧し、出力電極に接続された負
荷に昇圧された交流電圧を供給する圧電トランスと、前
記圧電トランスを駆動するために圧電トランスに接続さ
れており、誘導性素子、スイッチング素子及び該スイッ
チング素子を駆動するパルス電圧信号が入力される位相
駆動回路を有し、入力された交流電圧を該交流電圧より
も低い略一定周波数の交流電圧に変換し、圧電トランス
に出力する圧電トランス駆動手段と、前記スイッチング
素子のオン/オフを制御する駆動信号と、圧電トランス
の出力電流または出力電圧との間の位相差を検出し、該
位相差に応じた制御電圧を出力する位相差検出手段と、
位相差が所望の値となるように、位相差検出手段から与
えられた制御電圧に基づいて、位相差を制御するための
周波数のパルス電圧信号を前記圧電トランス駆動手段の
位相駆動回路に出力する周波数制御手段とを備えること
を特徴とする。
駆動手段との間に接続されており、直流電源から供給さ
れる直流電圧を、直流または圧電トランス駆動周波数以
上の周波数でデューティ比可変のパルス電圧に変換し、
圧電トランス駆動手段に出力される平均電圧が一定値と
なるように制御する駆動電圧制御手段がさらに備えられ
る。
電源と前記圧電トランス駆動手段との間に接続されてお
り、直流電源と前記圧電トランス駆動手段との間に接続
されており、直流電源から供給される直流電圧を、直
流、または圧電トランス駆動周波数以上の周波数でデュ
ーティ比可変のパルス電圧に変換し、圧電トランス駆動
手段へ出力される平均電圧を制御することにより、前記
圧電トランスの出力電流を所望の設定値に制御する駆動
電圧制御手段がさらに備えられる。
電圧制御手段が、チョッパー部を備え、該チョッパー部
を駆動するパルス信号の周波数を分周した周波数で、前
記圧電トランス駆動手段のスイッチング素子が駆動され
る。
トランス駆動手段の圧電トランス駆動動作を、圧電トラ
ンス駆動周波数よりも低い周波数で間欠駆動とする間欠
駆動制御手段がさらに備えられる。
の出力電圧の周波数が、圧電トランス駆動周波数よりも
低い周波数で上記間欠的な停止動作が行われる。また、
上記圧電トランス駆動手段のスイッチング素子の駆動
が、圧電トランス駆動周波数よりも低い周波数で間欠的
に停止されてもよい。
御手段が、発振パルスのデッドタイムを設定するデッド
タイムコントロール機能を有するデッドタイム回路を有
し、該デッドタイムを間欠的に100%とすることによ
りデッドタイムデューティが可変される。
圧電トランス駆動手段の誘導性素子及びスイッチング素
子が、第1のコイル及び第1のスイッチング素子と、第
2のコイル及び第2のスイッチング素子とを有し、前記
位相駆動回路が、第1のコイル及び第1のスイッチング
素子と、第2のコイル及び第2のスイッチング素子とを
交互に駆動する2位相駆動回路である。
は、前記スイッチング素子として第1,第2のスイッチ
ング素子を有し、かつ前記圧電トランス駆動手段の誘導
性素子が、第1,第2の端子及び中間タップを有するオ
ートトランスであり、該オートトランスの第1,第2の
端子が圧電トランスに接続されており、中間タップが第
1及び第2のスイッチング素子に接続されている。
1つのコイル、または1つのオートトランス及びスイッ
チング素子を有するものであってもよい。また、上記圧
電トランス駆動手段の誘導性素子は、1次巻線及び2次
巻線を有する絶縁トランスであってもよく、この場合、
絶縁トランスの1次巻線の一端に上記スイッチング素子
が接続され、2次巻線の一端に圧電トランスの入力電極
が接続される。
の具体的な実施例を説明することにより、本発明を明ら
かにする。
トランスインバータを説明するための回路図である。こ
の圧電トランスインバータは、大きくは、圧電トランス
1、圧電トランス駆動手段2、駆動電圧制御手段3、位
相差一定制御手段4、周波数制御回路5及び間欠駆動制
御手段6を有する。
部の直流電源7に接続される入力端子8を有する。入力
端子8から、直流電圧が駆動電圧制御手段3に入力され
る。直流電源7としては、従来より携帯型情報処理装置
のバッテリーやACアダプターのように、例えば7〜2
0Vの範囲で変動する直流電圧を出力するものが用いら
れる。
有する。FETQ1のソース電極に入力端子8が接続さ
れている。また、FETQ1のドレイン電極は、圧電ト
ランス駆動手段2に接続されている。さらに、FETQ
1のゲート電極は、後述の周波数制御回路5に接続され
ている。また、FETQ1のドレイン電極とアース電位
との間に、アース電位方向が逆方向となるようにダイオ
ードD1が接続されている。さらに、ドレイン電極に
は、アース電位との間に、直列に抵抗R1及びコンデン
サC1が接続されている。
3aとアース電位との間に、分圧抵抗R2及びR3が互
いに直列に接続されている。さらに、分圧抵抗R2,R
3間の接続点、すなわち、分圧点3bは、周波数制御回
路5に接続されている。
5から与えられるパルス電圧信号により、FETQ1が
スイッチングされる。また、ダイオードD1は、電流保
持手段として用いられている。
抗R2,R3は、駆動電圧制御手段3から出力される平
均電圧を検出する回路を構成している。圧電トランス駆
動手段2は、駆動電圧制御手段3から入力された交流電
圧を該交流電圧よりも低い略一定の周波数の交流電圧に
変換し、圧電トランス1に出力する。
として、第1,第2のコイルL1,L2が用いられてい
る。第1,第2のコイルL1,L2の各一端は、駆動電
圧制御手段3の出力端に接続されている。第1のコイル
L1の他端は、圧電トランス1の第1の入力電極1aに
接続されており、第2のコイルL2の他端が圧電トラン
ス1の第2の入力電極1bに接続されている。
第2のスイッチング素子として、n型FETQ2,Q3
を有する。FETQ2のドレイン電極が、第1のコイル
L1の出力端側に接続されており、FETQ2のソース
電極がアース電位に接続されている。また、FETQ3
のドレイン電極が、第2のコイルL2の出力端側に接続
されており、FETQ3のソース電極がアース電位に接
続されている。また、FETQ2,Q3の各ゲート電極
は、FETQ2,Q3を交互に駆動する2位相駆動回路
2aに接続されている。
に接続されており、周波数制御回路5から、後述の周波
数のパルス電圧信号が入力される。圧電トランス1は、
公知のローゼン型圧電トランスにより構成されており、
第1,第2の入力電極1a,1bと、出力電極1cとを
有する。入力電極1a,1b間に交流電圧が印加される
と、圧電トランス1は、該交流電圧を昇圧し、出力電極
1cから出力する。
としての放電管9が接続されている。放電管9の他端
は、アース電位に接続されている。また、放電管9の他
端とアース電位との間の接続点4aに、負荷電流を検出
するために、位相差検出電圧変換回路4bが接続されて
いる。位相差検出電圧変換回路4bは、第2のFETQ
3のゲート電極に接続された第2の入力端も有する。
4aから入力される負荷電流がパルス電圧に変換され、
該パルス電圧と、FETQ3のゲート電圧との間の位相
差が検出され、該位相差に応じた電圧Vphが出力され
る。
は、積分回路4cが接続されている。積分回路4cは、
位相差検出電圧変換回路4bから電圧Vphが入力される
入力端と、所定の基準電圧Vref が入力される入力端と
を有し、電圧Vphと基準電圧V ref を比較積分し、位相
差に応じた制御電圧Vo を出力する。
るように、積分回路4cに周波数制御回路5が接続され
ている。周波数制御回路5は、位相差に応じた上記制御
電圧Vo が与えられると、該制御電圧Vo に応じた周波
数のパルス電圧信号を、2位相駆動回路2aに出力する
と共に、駆動電圧制御手段3のFETQ1を該パルス電
圧信号の周波数によりオン・オフ駆動する。
5に、間欠駆動制御手段6が接続されている。すなわ
ち、間欠駆動制御手段6は、比較器6a及び三角波発生
回路6bを有する。比較器6aの一方入力端は、調光信
号入力端子6cに接続されている。調光信号入力端子6
cから、調光するための電圧信号として、調光信号が入
力される。他方、比較器6aの他方入力端には、三角波
発生回路6bが接続されている。三角波発生回路は、圧
電トランス駆動周波数よりも低い周波数、例えば100
〜500Hzの三角波を生成する。
動作を説明する。直流電源7から変動する直流電圧が供
給される。駆動電圧制御手段3において、上記FETQ
1及びダイオードD1で構成されるオンデューティ可変
のチョッパー回路により、直流電圧が、圧電トランス駆
動周波数より高い周波数、例えば240kHzであり、
かつ一定の平均電圧の矩形波パルス電圧信号に変換され
る。この矩形波パルス電圧Vcho が圧電トランス駆動手
段2に出力される。なお、上記直流電圧のパルス電圧V
cho への変換は、周波数制御回路5から与えられるパル
ス電圧信号の周波数に基づいて行われる。
のパルス電圧Vcho のように、オンデューティを大きく
し、入力電圧Vi が高い場合には、図3に示すように、
パルス電圧Vcho のオンデューティを小さくすることに
より、結果として、平均電圧を一定とすることができ
る。すなわち、入力電圧Vi ×オンデューティ=平均出
力電圧とすることにより、駆動電圧制御手段3の平均出
力電圧を一定とすることができる。
であり、上方の波形の電圧が下方の波形の電圧よりも高
いことを意味していない。例えばVG2>VG3を意味する
ものではない。
御手段3から供給された矩形波パルス電圧が、圧電トラ
ンス1の共振周波数近傍の周波数の正弦波に近い交流に
変換される。
度位相がずれた矩形波が、FETQ2,Q3の駆動信号
入力部であるゲート電極にそれぞれ入力され、FETQ
2,Q3が交互にオン/オフされる。図2に、入力電圧
Vinが低い場合の上記FETQ2及びQ3のゲート電圧
VG2及びVG3の波形を示す。
ト電圧VG2及びVG3は、図3に示すとおりとなる。FE
TQ2がオフであり、FETQ3がオン状態にあると
き、第1のコイルL1と、圧電トランス1の入力容量と
によりLC直列共振が起こり、圧電トランス1の入力電
極1aに半波正弦波が発生される。同様に、FETQ3
がオフ状態にあり、FETQ2がオン状態の場合には、
第2のコイルL2のインダクタンスと圧電トランス1の
容量とで、直列共振が起こり、圧電トランス1の第2の
入力電極1bに、半波正弦波が発生する。
力電圧Vinが低い場合のFETQ2及びQ3の各ドレイ
ン電圧の波形を示し、図3のVd2及びVd3は、入力電圧
Vinが高い場合のドレイン電圧Vd2及びVd3の波形を示
す。
ることにより、正弦波に近い交流電圧が圧電トランス1
の第1,第2の入力電極1a,1bに印加される。な
お、圧電トランス1の入力容量とコイルL1,L2とが
共振する場合の共振周波数が、圧電トランス1自体の共
振周波数よりも若干高い周波数となるように、コイルL
1,L2のインダクタンス値を選択することが望まし
い。
3から、圧電トランス1に正弦波に近い交流、例えば6
0kHz及び10Vrmsの電流が印加され、圧電トラ
ンス1は印加された電圧を昇圧し、出力電極1cから出
力する。
Hz、500Vrmsが、放電管9に供給される。上記
高電圧により、放電管9に、例えば60kHz、3〜5
mArms程度の管電流が流れ、放電管9が点灯する。
bに入力され、該位相差検出電圧変換回路4bにおいて
管電流に応じたパルス電圧に変換される。また、位相差
検出電圧変換回路4bには、FETQ3の駆動信号、す
なわちゲート電圧が入力される。位相差検出電圧変換回
路4bは、上記管電流に応じたパルス電圧との位相差を
検出し、該位相差に応じた直流電圧Vphを出力する。
4bから出力された上記直流電圧V phと、予め定められ
た基準電圧Vref とを比較積分し、制御電圧Vo を周波
数制御回路5に出力する。
流すなわち負荷電流とが、その半周期、位相及び周波数
が同じである矩形波にそれぞれ変換され、両者のAND
をとることにより、位相差に応じたデューティの矩形波
が得られ、該矩形波が平滑化されて、上記デューティ比
に比例した制御電圧Vo が出力される。この積分回路4
cから出力される制御電圧Vo は、上記のようにして位
相差検出電圧変換回路4bで検出された位相差に比例し
ている(図5参照)。
5は、制御電圧Vo の値に応じて決定される周波数の矩
形波パルス電圧信号を、圧電トランス駆動手段2の2位
相駆動回路2aに出力する。
数制御回路5から与えられる矩形波パルス電圧信号の周
波数に従って、前述したFETQ2,Q3をオン/オフ
駆動する。同様に、周波数制御回路5から出力される上
記周波数の矩形波パルス電圧信号が、駆動電圧制御手段
3のFETQ1のゲート電極に供給され、該矩形波の周
波数で、FETQ1がオン/オフされる。
入力された調光信号電圧が、比較器6aの一方入力端に
入力される。この調光信号は、図6に示すように、直流
電圧である。
生した三角波(図6(a)参照)と、上記調光信号とが
比較され、オンデューティが可変された矩形波であるバ
ースト信号が出力される。このバースト信号の波形を、
図6(b)に示す。
設けられたデッドタイム端子DTに入力される。従っ
て、三角波周波数(例えば200Hz)の周波数でFE
TQ1のデッドタイムが間欠的に100%とされる。す
なわち、駆動電圧制御手段3から圧電トランス駆動手段
2に供給される矩形波出力パルス(図6(d))が、三
角波周波数でオン/オフされることになる。その結果、
圧電トランス1を間欠的に駆動することになり、放電管
9に流れる電流も間欠的にオン/オフされる(図6
(e)参照)。
いた場合、上記オンデューティ制御により、バースト調
光を実現することができる。圧電トランス1の昇圧比、
効率及び入力電圧と、圧電トランス1の出力電圧との位
相差の駆動周波数依存性を図7に示す。図7から明らか
なように、圧電トランス1の効率は、昇圧比が最大とな
る周波数よりも少し高い周波数で最高となる。また、圧
電トランス1の入力電圧と出力電圧との位相差は、以下
の,のいずれかとなる可能性がある。
0度近傍、共振周波数よりも高周波側では、位相差18
0度近傍、効率最高周波数は位相差90度近傍。 共振周波数よりも低周波側では、位相差0度(360
度)近傍、共振周波数よりも高周波側では位相差−18
0度(180度)近傍、効率最高周波数は位相差−90
度(270度)近傍。
ッチング素子駆動制御信号を、いずれのFETQ2また
はFETQ3から取出すか、あるいは圧電トランス1の
分極方向により決定される。従って、設計事項に応じ
て、またはのいずれかを選択すればよい。
ンバータでは、圧電トランスの入力電圧波形ではなく、
圧電トランス駆動手段に用いられているスイッチング素
子としてのFETQ3の駆動制御信号(図4(a)参
照)と、圧電トランス1の出力電流である管電流(図4
(b))との位相差を検出し(図4(e))、該位相差
が、常に圧電トランスの効率最高となる位相差に一定に
保たれるように、駆動周波数が制御される。従って、圧
電トランスの負荷条件や周囲温度が変化した場合であっ
ても、圧電トランスを最も高効率の周波数で駆動するこ
とができる。
用いられているスイッチング素子駆動制御信号と、圧電
トランス1の出力電流である管電流との位相差を検出し
たが、上記スイッチング素子駆動制御電圧信号(図4
(a))と、圧電トランス1の出力電圧との位相差を検
出してもよい。
トランスインバータを示す回路図である。第2の実施例
では、放電管9に電流電圧変換回路10が接続されてい
る。電流電圧変換回路10は、例えば放電管9の端部と
アース電位との間に電流検出抵抗を接続し、該電流検出
抵抗と放電管との間の接続点に交流電圧を直流電圧に変
換する整流回路を接続することにより構成することがで
きる。
該管電流の大きさに応じた直流電圧に変換される。上記
直流電圧が、周波数制御回路5に入力される。周波数制
御回路5では、上記管電流に比例した直流電圧に基づ
き、所定の周波数信号をFETQ1に出力し、FETQ
1のオンデューティを変化させる。すなわち、管電流が
所望の値となるように、FETQ1のオンデューティが
上記周波数信号により制御される。従って、入力電圧変
動時の管電流の変動に加え、温度変化や負荷の変動に対
しても、管電流が一定となるように制御することがで
き、放電管9の輝度をより安定に制御することができ
る。
2aに代えて、2位相駆動分周回路2bが設けられてお
り、該2位相駆動分周回路2bにより、周波数制御回路
5から出力されるパルス電圧信号が、1/4の周波数に
分周され、該分周された信号によってFETQ2,Q3
が駆動されている。
トランスインバータの回路図である。第3の実施例で
は、圧電トランス駆動手段2において、コイルL1,L
2に代えて、オートトランスT1,T2が用いられてい
る。オートトランスT1,T2では、1次巻線と2次巻
線の巻線比は1:N(Nは任意の整数)とされている。
第1,第2の端子と中間タップとを有し、各第1の端子
が、駆動電圧制御手段3に接続されている。また、オー
トトランスT1の第2の端子が圧電トランス1の第1の
入力電極1aに、オートトランスT2の第2の端子が圧
電トランス1の第2の入力電極1bに接続されている。
さらに、オートトランスT1,T2の中間タップが、そ
れぞれ、FETQ2,Q3の各ドレイン電極に接続され
ている。
同様である。第3の実施例では、オートトランスT1,
T2が用いられており、各オートトランスT1,T2の
1次巻線と2次巻線の巻線比が1:Nとされているの
で、第1の実施例に比べて、圧電トランス1に入力され
る印加電圧が、(1+N)倍と大きくされる。従って、
圧電トランス1の昇圧比が不足している場合や、入力電
圧Vinが低い場合に好適に用いられる。
電トランスインバータを示す回路図である。第4の実施
例では、圧電トランス駆動手段2において、1個のコイ
ルL1と、1個のスイッチング素子としてのFETQ2
のみが用いられている。すなわち、コイルL1の一方端
が駆動電圧制御手段3に接続されており、他方端が圧電
トランス1の第1の入力電極1aに接続されている。圧
電トランス1の第2の入力電極1bはアース電位に接続
されている。
1に接続されており、FETQ2のソース電極はアース
電位に接続されている。さらに、圧電トランス駆動手段
2は、1個のFETQ2のみを用いるため、位相駆動回
路としての分周回路2cが用いられており、該分周回路
2cがFETQ2のゲート電極に接続されている。ま
た、FETQ2のゲート電極が、位相差検出電圧変換回
路4bに接続されている。
5からの周波数制御のためのパルス電圧信号が入力され
る。その他の点については、第1の実施例と同様であ
る。
コイルL1のみを用いるため、圧電トランス1の第1の
入力電極1aと第2の入力電極1bとに印加される電圧
は、半波正弦波となる。従って、第1の実施例のように
ほぼ正弦波が入力される場合に比べて、出力電圧は約1
/2となる。よって、昇圧比がそれ程求められない用途
に用いた場合には、部品点数及びコストを低減すること
ができる。
電トランスインバータを説明するための回路図である。
本実施例では、圧電トランス駆動手段2において、誘導
性素子として、コイルL1に代えて、絶縁トランスT3
を用いたことを除いては、第4の実施例と同様に構成さ
れている。絶縁トランスT3では、1次巻線の一端が駆
動電圧制御手段3に接続されており、他端がFETQ2
のドレイン電極に接続されている。また、絶縁トランス
T3の2次巻線の一端がアース電位に、他端が圧電トラ
ンス1の第1の入力電極1aに接続されている。
線の巻線比は1:Nとされている。第5の実施例におい
ては、圧電トランス1に入力される印加される電圧は、
ほぼ正弦波となるため、第4の実施例に比べると、効率
を高めることができる。また、上記巻線比の絶縁トラン
スT1が用いられているので、圧電トランス1に印加さ
れる電圧はN倍とされる。従って、圧電トランス1の昇
圧比が十分でない場合、さらに入力電圧が低い場合に好
適に用いることができる。
は、圧電トランス駆動手段により圧電トランスが駆動さ
れるが、圧電トランス駆動手段が、誘導性素子、スイッ
チング素子及び該スイッチング素子を駆動するパルス電
圧信号が入力される位相駆動回路を有し、上記スイッチ
ング素子のオン/オフを制御する駆動信号と、圧電トラ
ンスの出力電流または出力電圧との間の位相差が位相差
検出手段により検出され、かつ該位相差に応じた電圧が
出力され、周波数制御手段において、位相差が所望の値
となるように上記位相差検出手段から与えられた電圧に
基づいて位相差を制御するための周波数のパルス電圧信
号が圧電トランス駆動手段の位相差駆動回路に出力され
る。
位相差を検出する信号の一方として、スイッチング素子
駆動信号が用いられている。圧電トランス入力電圧は、
周波数、負荷あるいは入力電圧の変動により大きく影響
されるのに対し、上記スイッチング素子駆動信号は、周
波数、負荷あるいは入力電圧の変動により影響を受け難
く、整った矩形波である。従って、スイッチング素子駆
動信号を位相差検出信号とすることにより、確実に周
期、位相差及び周波数を検出することができる。
した場合に比べて、本発明によれば、位相差をより正確
に検出することができる。従って、スイッチング素子駆
動信号と、出力電圧または出力電流の位相差が一定に保
たれるように、駆動周波数を制御することにより、負荷
条件や周囲温度が変化した場合であっても、圧電トラン
スの最も効率が高い周波数で圧電トランスを駆動するこ
とが可能となる。
上記駆動電圧制御手段を備えるため、圧電トランス駆動
手段に出力される平均電圧が一定に制御されるので、よ
り広い入力電圧範囲で動作させることができる。
制御手段が、チョッパー部を備え、チョッパー部を駆動
するパルス信号の周波数を分周した周波数で圧電トラン
ス駆動手段のスイッチング素子が駆動されるので、圧電
トランス駆動手段において、駆動電圧制御手段から与え
られたパルス電圧を、より正弦波に近い交流電圧に変換
できる。
駆動手段の圧電トランス駆動動作が、圧電トランス駆動
周波数よりも低い周波数での間欠的駆動とする間欠駆動
制御手段がさらに備えられているので、該間欠駆動制御
手段によりバースト調光を実現することができ、調光範
囲を広くすることができる。また、バースト調光動作時
のバースト保持に、圧電トランスの入力電圧波形は発生
しないが、本発明では、圧電トランスの入力電圧波形で
はなく、スイッチング素子の駆動信号を位相差検出信号
として用いるため、バースト調光を行う場合であって
も、位相差を確実に制御することができ、広い入力電圧
範囲、広い調光範囲にわたり高効率を維持することがで
きる。
記載のように、駆動電圧制御手段の出力を間欠的に停止
してもよく、請求項7に記載のように、スイッチング素
子の駆動を間欠的に停止してもよい。
段が、上記デッドタイム回路を有するので、デッドタイ
ムを間欠的に100%とすることにより、デッドタイム
デューティを可変することにより、バースト調光を実現
することができる。
及び第1のスイッチング素子とし、第2のコイル及び第
2のスイッチング素子とが、2位相駆動回路で交互に駆
動され、従って圧電トランスに入力される電圧がほぼ正
弦波となり、圧電トランスの出力電圧を高めることがで
きる。
のスイッチング素子に誘導性素子としてオートトランス
が接続されているので、オートトランスにおいてその1
次巻線と2次巻線との巻線比に従って予備昇圧すること
ができるので、圧電トランスの昇圧比を補うことがで
き、かつ入力電圧が低い場合に好適に用いることができ
る。
ス駆動手段が1つのコイル及びスイッチング素子を有す
るので、部品点数の低減及びコストの低減を図り得る。
請求項12に記載の発明では、圧電トランス駆動手段の
誘導性素子が絶縁トランスであり、絶縁トランスの1次
巻線の一端にスイッチング素子が、2次巻線の一端に圧
電トランスの入力電極が接続されているので、該絶縁ト
ランスの1次巻線と2次巻線との巻線比により、予備昇
圧することができる。従って、圧電トランスの昇圧比を
補うことができ、かつ入力電圧が低い場合に好適に用い
ることができる。
バータを示す回路図。
圧電トランスインバータの各部分の電圧波形を説明する
ための図。
圧電トランスインバータの各部分の電圧波形を説明する
ための図。
ける電圧波形を示す図。
れた位相差との関係を示す図。
を示す図。
数特性を示す図。
バータの回路図。
バータの回路図。
ンバータの回路図。
ンバータの回路図。
ンスの周波数特性を示す図。
ET T1,T2…オートトランス T3…絶縁トランス
Claims (12)
- 【請求項1】 圧電トランスを用いて負荷を駆動するた
めの圧電トランスインバータであって、 入力電極と出力電極とを有し、入力電極に印加された交
流電圧を昇圧し、出力電極に接続されている負荷に、昇
圧された交流電圧を供給する圧電トランスと、 前記圧電トランスを駆動するために圧電トランスに接続
されており、誘導性素子、スイッチング素子及び該スイ
ッチング素子を駆動するパルス電圧信号が入力される位
相駆動回路を有し、入力された交流電圧を該交流電圧よ
りも低い略一定周波数の交流電圧に変換し、圧電トラン
スに出力する圧電トランス駆動手段と、 前記スイッチング素子のオン/オフを制御する駆動信号
と、圧電トランスの出力電流または出力電圧との間の位
相差を検出し、該位相差に応じた制御電圧を出力する位
相差検出手段と、 位相差が所望の値となるように、位相差検出手段から与
えられた制御電圧に基づく周波数のパルス電圧信号を前
記圧電トランス駆動手段の位相駆動回路に出力する周波
数制御手段とを備える、圧電トランスインバータ。 - 【請求項2】 直流電源と前記圧電トランス駆動手段と
の間に接続されており、直流電源から供給される直流電
圧を、直流または圧電トランス駆動周波数以上の周波数
でデューティ比可変のパルス電圧に変換し、圧電トラン
ス駆動手段に出力される平均電圧が一定値となるように
制御する駆動電圧制御手段をさらに備える、請求項1に
記載の圧電トランスインバータ。 - 【請求項3】 直流電源と前記圧電トランス駆動手段と
の間に接続されており、直流電源から供給される直流電
圧を、直流、または圧電トランス駆動周波数以上の周波
数でデューティ比可変のパルス電圧に変換し、圧電トラ
ンス駆動手段へ出力される平均電圧を制御することによ
り、前記圧電トランスの出力電流を所望の設定値に制御
する駆動電圧制御手段をさらに備える、請求項1に記載
の圧電トランスインバータ。 - 【請求項4】 前記駆動電圧制御手段が、チョッパー部
を備え、該チョッパー部を駆動するパルス信号の周波数
を分周した周波数で、前記圧電トランス駆動手段のスイ
ッチング素子が駆動される、請求項2または3に記載の
圧電トランスインバータ。 - 【請求項5】 前記圧電トランス駆動手段の圧電トラン
ス駆動動作を、圧電トランス駆動周波数よりも低い周波
数での間欠的駆動とする間欠駆動制御手段をさらに備え
ることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の
圧電トランスインバータ。 - 【請求項6】 前記駆動電圧制御手段の出力電圧の周波
数が、圧電トランス駆動周波数よりも低い周波数で間欠
的に停止される、請求項5に記載の圧電トランスインバ
ータ。 - 【請求項7】 前記圧電トランス駆動手段のスイッチン
グ素子の駆動が、圧電トランス駆動周波数よりも低い周
波数で間欠的に停止される、請求項5に記載の圧電トラ
ンスインバータ。 - 【請求項8】 前記周波数制御手段が、発振パルスのデ
ッドタイムを設定するデッドタイムコントロール機能を
有するデッドタイム回路を有し、該デッドタイムを間欠
的に100%とすることによりデッドタイムデューティ
が可変される、請求項5〜7のいずれかに記載の圧電ト
ランスインバータ。 - 【請求項9】 前記圧電トランス駆動手段の誘導性素子
及びスイッチング素子として、第1のコイル及び第1の
スイッチング素子と、第2のコイル及び第2のスイッチ
ング素子とを有し、前記位相駆動回路が、第1のコイル
及び第1のスイッチング素子と、第2のコイル及び第2
のスイッチング素子とを交互に駆動する2位相駆動回路
である、請求項1〜8のいずれかに記載の圧電トランス
インバータ。 - 【請求項10】 前記スイッチング素子として第1,第
2のスイッチング素子を有し、かつ前記圧電トランス駆
動手段の誘導性素子が、第1,第2の端子及び中間タッ
プを有するオートトランスであり、該オートトランスの
第1,第2の端子が圧電トランスに接続されており、中
間タップが第1及び第2のスイッチング素子に接続され
ている、請求項1〜8のいずれかに記載の圧電トランス
インバータ。 - 【請求項11】 前記圧電トランス駆動手段が、1つの
コイル、または1つのオートトランス及びスイッチング
素子を有する、請求項1〜8のいずれかに記載の圧電ト
ランスインバータ。 - 【請求項12】 前記圧電トランス駆動手段の誘導性素
子が、1次巻線及び2次巻線を有する絶縁トランスであ
り、絶縁トランスの1次巻線の一端に前記スイッチング
素子が接続されており、2次巻線の一端に圧電トランス
の入力電極が接続されている、請求項11に記載の圧電
トランスインバータ。
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