JP2000166257A - 圧電トランスインバ―タ - Google Patents

圧電トランスインバ―タ

Info

Publication number
JP2000166257A
JP2000166257A JP11266199A JP26619999A JP2000166257A JP 2000166257 A JP2000166257 A JP 2000166257A JP 11266199 A JP11266199 A JP 11266199A JP 26619999 A JP26619999 A JP 26619999A JP 2000166257 A JP2000166257 A JP 2000166257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric transformer
voltage
chopper
output
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11266199A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Noma
隆嗣 野間
Kyoji Toshinari
恭治 俊成
Yasuyuki Morishima
靖之 森島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP11266199A priority Critical patent/JP2000166257A/ja
Publication of JP2000166257A publication Critical patent/JP2000166257A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 調光部の出力反転時に圧電トランスに大きな
ストレスが加わることがなく、昇圧回路に用いられてい
るトランジスタに大きな耐圧を必要としない圧電トラン
スインバータを提供する。 【解決手段】 平滑回路47から出力される信号と三角
波発生回路56から出力される三角波とを比較器57で
比較することによって矩形波を出力し、この矩形波のデ
ューティ比でチョップ部44のスイッチング素子45を
オン、オフ制御する。バースト信号がハイでチョッパ部
44が停止している時も、サンプルホールド回路55
が、チョッパ部44駆動時における平滑回路47の出力
を記憶保持しており、比較器57からはスイッチング素
子45を制御するための矩形波が出力されている。ただ
し、チョッパ部44停止時には、オアゲート58に入力
されたバースト信号のため、比較器出力はスイッチング
素子45から切断されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電トランスインバ
ータに関する。特に、液晶表示パネルのバックライト用
蛍光管(冷陰極管)を点灯させるための圧電トランスイ
ンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】(圧電トランスインバータに求められる
性能)近年、携帯電話やノートパソコンなどの携帯用情
報処理機器のディスプレイ装置として、バックライト付
き液晶ディスプレイが一般的に使用されている。このバ
ックライトの光源としては、冷陰極管等の蛍光管が用い
られている。蛍光管を点灯させるには高圧の交流電圧を
印加する必要があり、またノートパソコンなどの携帯用
情報処理機器の入力電源としては、バッテリーとACア
ダプターの併用が一般的である。それゆえ、このような
バックライトには、入力電源から供給される低電圧の直
流電圧を蛍光管が点灯可能な高圧の交流電圧に変換する
DC/ACインバータなどの蛍光管点灯装置が必要とな
る。
【0003】近年、このような蛍光管点灯装置として、
電磁トランスに比較して小型の圧電トランスを用いた圧
電トランスインバータの開発が進められている。これら
の用途に用いるためには、圧電トランスインバータに
は、 電池でもバッテリーチャージャーでも駆動できるよ
うに広入力電圧範囲であること、 液晶表示パネルの表示面の明るさ(つまり冷陰極管
の輝度に相当する)を絞って消費電力を小さくし、動作
時間を長くすることができるように広い輝度調光範囲が
とれること、 といった性能が要求される。
【0004】このような要求に対応するために提案され
ている従来技術としては、特開平9−107684号に
開示された圧電トランスインバータがある。この圧電ト
ランスインバータの構成を図1に示す。この圧電トラン
スインバータ1は、負荷である蛍光管2に電圧を印加す
る圧電トランス3と、圧電トランス3の二次電極から蛍
光管2に供給される電流を検出し、この管電流を所定値
に保持するために圧電トランス3の駆動周波数を制御す
る周波数制御回路4と、周波数制御回路4によって作ら
れた駆動周波数を分周回路12で分周し、その分周周波
数の駆動電圧を発生させて圧電トランス3の一次電極に
印加する昇圧回路(駆動回路)5と、入力電源電圧VDD
が変化しても圧電トランス3に印加される駆動電圧が所
定電圧となるように制御するための駆動電圧制御回路6
と、蛍光管2に流れる平均管電流をPWM制御するため
の調光回路7とから構成されている。
【0005】昇圧回路5は2つのトランジスタ8、9と
2つのコイル10、11を用いてプッシュプル動作(準
E級動作)構成としている。このようなプッシュプル動
作における圧電トランスインバータ1では、昇圧回路5
の2つのトランジスタ8、9のオン、オフにより圧電ト
ランス3の一次電極間に印加される駆動電圧は、正弦波
に近い波形となる。さらに、この圧電トランスインバー
タ1では、コイル10、11とトランジスタ8、9を2
個ずつ用いてプッシュプル動作させているので、圧電ト
ランス3の入力電圧を2倍にすることができる。
【0006】また、周波数制御回路4では、蛍光管2に
流れる電流を電流電圧変換回路13で管電流と比例した
電圧信号に変換した後、その電圧信号を整流回路14で
整流して直流電圧信号とし、この直流電圧信号と基準電
圧Vrefを比較器15で比較し、整流回路出力と基準電
圧Vrefの大小に応じて比較器15から出力される直流
電圧信号を積分回路16で積分し、電圧制御発振器(V
CO)17から出力される三角波と矩形波の各発振周波
数を比較器出力に応じて制御している。これにより、周
波数制御回路4から分周回路12へ出力される矩形波の
周波数を変化させ、蛍光管2に流れる電流が所望の電流
値となるように駆動周波数制御を行っている。
【0007】しかし、この駆動周波数制御だけで管電流
を制御しようとすると、入力される電源電圧が高くなっ
た場合に、駆動周波数が圧電トランス3の効率がもっと
も良い共振周波数近傍から大きく外れてしまい、変換効
率の低下が著しくなるという問題がある。
【0008】そこで、この圧電トランスインバータ1で
は、昇圧回路5と直流電源の電源電圧VDDの間に駆動電
圧制御回路6を付加し、駆動電圧制御回路6のスイッチ
ング素子19をオン、オフさせることにより平均入力電
圧が一定となるようにしている。すなわち、圧電トラン
ス3の一方の一次電極の電圧(駆動電圧)を整流回路2
0で整流して直流電圧に変換した後、比較器21に入力
し、比較器21において周波数制御回路4(電圧制御発
振器17)から出力される三角波と整流回路20の直流
出力とを比較して矩形波を出力し、比較器出力がロー
(L)のときにスイッチング素子19をオンにし、比較
器出力がハイ(H)のときにスイッチング素子19をオ
フに制御している。従って、電源電圧VDDが低くなって
圧電トランス3の駆動電圧が低下し、整流回路20から
出力される直流電圧が小さくなると、スイッチング素子
19のデューティ比(オン・デューティをいう。以下、
同じ)が大きくなって圧電トランス3に供給される平均
入力電圧が大きくなる。逆に、電源電圧VDDが高くなっ
て圧電トランス3の駆動電圧が上昇し、整流回路20か
ら出力される直流電圧が大きくなると、スイッチング素
子19のデューティ比が小さくなって圧電トランス3に
供給される平均入力電圧が小さくなる。こうして入力電
源電圧VDDが変動しても圧電トランスに供給される平均
入力電圧をほぼ一定に保つことができ、駆動周波数の制
御変化幅を小さくし、広い入力電圧範囲に対応できるよ
うにする。
【0009】さらに、調光回路7は、調光電圧によって
調光範囲を調整する。調光回路7は、三角波発振回路2
2から出力される三角波と調光電圧を比較器23で比較
して矩形波を出力するようになっており、調光電圧を大
きくすると、比較器23から出力される矩形波のデュー
ティ比が小さくなる。
【0010】駆動電圧制御回路6に設けられているスイ
ッチング素子19の制御端子(ゲート)にはオアゲート
18が接続され、調光回路7から出力される比較的周波
数の小さな矩形波と、比較器21から出力される比較的
周波数の大きな矩形波とがオアゲート18に入力され、
そのオア(OR)信号でスイッチング素子16を制御す
る。従って、スイッチング素子19は、比較器21から
の矩形波によって比較的短い周期でオン、オフさせられ
る。その一方、スイッチング素子19は、調光回路7か
らの矩形波によって比較的長い周期で間欠的にオフ状態
に保持され、駆動電圧制御回路6の出力も停止させら
れ、管電流が断続される。この間欠駆動の周波数を21
0Hz程度にすると、人の目には速すぎてそのオン、オ
フが認識できないため、あたかも蛍光管の輝度が一様に
下がったかのように見える。よって、調光電圧に応じて
駆動電圧制御回路6を間欠的に作動または停止させてデ
ューティ比を変化させることにより、広い調光範囲に対
応することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
は、以下に説明するような技術的課題が存在している。
調光回路の出力がロー、ハイ、ローと変化しているとき
の、圧電トランスインバータ1の動作状態を図2(a)
〜(f)に示す。図2(a)は調光回路7(比較器2
3)の出力信号波形を示している。また、図2(b)は
周波数制御回路4(電圧制御発振器17)の出力波形と
整流回路20の出力の変化を表わしている。図2(c)
は駆動電圧制御回路6の比較器21からの出力を示して
いる。図2(d)はオアゲート18の出力、図2(e)
は駆動電圧制御回路6からの出力、図2(f)は圧電ト
ランス3の入力電圧(駆動電圧)を表わしている。
【0012】図2(b)(c)に示すように、駆動電圧
制御回路6では、圧電トランス3の入力電圧を整流した
直流電圧(整流回路出力)と周波数制御回路4(電圧制
御発振器17)からの出力(三角波)とを比較して比較
器21から出力する。そして、図2(a)(d)(e)
に示すように、この比較器出力と調光回路出力のオア出
力により駆動電圧制御回路6の出力を制御している。
【0013】しかし、調光回路7からの出力により駆動
電圧制御回路6が間欠的にオフになっている期間(図2
(a)において、調光回路7の比較器出力がハイ(H)
になっている期間)は、図2(f)に示すように駆動電
圧制御回路6から圧電トランス3に入力される入力電圧
が零になる。そのため整流回路出力は減少し、図2
(c)の駆動電圧制御回路6の比較器出力もロー(L)
になる。ついで、調光回路7の出力がローに戻って駆動
電圧制御回路6が再度動作を始めると、整流回路出力は
再び増加していき、駆動電圧制御回路6の出力電圧が所
望の一定値(VDD)になるまで増加する。
【0014】このように駆動電圧制御回路6が再度動作
を始めてから、整流回路出力電圧が所望の値に安定する
までの過渡期間は、図2(e)のようにスイッチング素
子19のデューティ比が大きすぎて駆動電圧制御回路6
の平均出力電圧が過大になる。この過渡期間には、図2
(f)のように圧電トランス3の入力電圧が大きくなる
ので、圧電トランス3ヘのストレスが大きい、昇圧
回路5のトランジスタ8、9に耐圧の大きいFETを用
いなければならない、といった問題があった。
【0015】本発明は上述の技術的問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、調
光部の出力反転時に圧電トランスに大きなストレスが加
わったりすることがなく、昇圧回路に用いられているト
ランジスタ等の素子に大きな耐圧を要求することがない
圧電トランスインバータを提供することにある。
【0016】
【発明の開示】請求項1に記載した圧電トランスインバ
ータは、一次電極間に印加された交流電圧を電圧変換し
て二次電極に接続された負荷に供給する圧電トランス
と、前記圧電トランスの駆動周波数を変化させることに
より負荷駆動時の負荷電流を制御する駆動周波数制御部
と、前記駆動周波数の2倍以上の周波数で前記駆動周波
数制御部への入力電圧をチョッピングし、そのチョッピ
ング動作のデューティ比を変化させることにより前記駆
動周波数制御部への平均入力電圧を制御するチョッパ部
と、前記圧電トランスの駆動周波数よりも小さな周波数
で前記チョッパ部の動作を間欠的に停止させることによ
り、前記駆動周波数制御手段を間欠的に停止させる調光
部とを備え、前記調光部により前記チョッパ部を間欠的
に停止している期間においても、チョッパ部にチョッピ
ング動作させるためのデューティ比を有する信号をチョ
ッパ部の内部で持続させるようにしたことを特徴として
いる。
【0017】ここで、チョッパ部にチョッピング動作さ
せるためのデューティ比を有する信号とは、チョッパ部
がスイッチング素子をオン、オフすることによってチョ
ッピング動作している場合には、このスイッチング素子
をオン、オフ制御するための信号である。また、チョッ
パ部を間欠的に停止するとは、チョッパ部から全く出力
されない場合のほか、圧電トランスからの出力が小さく
負荷が駆動されない程度の出力がある場合も含んでい
る。
【0018】このためには、例えば請求項2に記載して
いるように、前記チョッパ部はチョッパ部を駆動もしく
は停止させるためのスイッチング素子を備え、チョッパ
部にチョッピング動作させるためのデューティ比を有す
る信号によって当該スイッチング素子をオン、オフ動作
させると共に、前記調光部の出力レベルによって当該ス
イッチング素子と前記チョッパ部にチョッピング動作さ
せるためのデューティ比を有する信号を接続または切断
させるようにすればよい。
【0019】従来例の圧電トランスインバータにおいて
は、調光部によってチョッパ部を動作停止している期間
では、チョッパ部をチョッピング動作させるためのデュ
ーティ比を有する信号を発生させないようにしてチョッ
パ部を動作停止させていた。これに対し、請求項1に記
載した圧電トランスインバータでは、調光部によってチ
ョッパ部を動作停止している期間も、チョッパ部をチョ
ッピング動作させるためのデューティ比を有する信号を
持続させておき、この信号を継続的に発生させたままで
チョッパ部を動作停止させている。
【0020】従って、調光部によってチョッパ部が駆動
停止状態から駆動状態に変化させられた時には、チョッ
パ部は直ちにほぼ正常なデューティ比でチョッピング動
作し、圧電トランス入力電圧が過渡的に大きくなり過ぎ
るのを防止することができる。よって、従来のように、
調光部出力電圧が変化するときに圧電トランスに過大な
ストレスが加わることがない。また、圧電トランスに過
大な駆動電圧が印可されることがないため、圧電トラン
スを駆動しているFFT等の素子にも耐圧の低い、安価
な素子を使用できる。
【0021】また、請求項3に記載した圧電トランスイ
ンバータは、一次電極間に印加された交流電圧を電圧変
換して二次電極に接続された負荷に供給する圧電トラン
スと、前記圧電トランスの駆動周波数を変化させること
により負荷駆動時の負荷電流を制御する駆動周波数制御
部と、前記駆動周波数の2倍以上の周波数で前記駆動周
波数制御部への入力電圧をチョッピングし、そのチョッ
ピング動作のデューティ比を変化させることにより前記
駆動周波数制御部への平均入力電圧を制御するチョッパ
部と、前記圧電トランスの駆動周波数よりも小さな周波
数で前記チョッパ部の動作を間欠的に停止させることに
より、前記駆動周波数制御手段を間欠的に停止させる調
光部とを備え、前記調光部により前記チョッパ部を停止
から駆動に変化させた場合には、チョッパ部におけるチ
ョッピング動作のためのデューティ比を次第に増加させ
るようにしたことを特徴としている。
【0022】この圧電トランスインバータでは、チョッ
パ部を停止から駆動に変化させた場合には、チョッパ部
におけるチョッピング動作のためのデューティ比が駆動
時のデューティ比まで次第に増加するようにしているの
で、調光部によってチョッパ部が停止状態から駆動状態
に変化させられた時でも、チョッパ部のデューティ比が
過大になることがなく、圧電トランス入力電圧が過渡的
に大きくなり過ぎるのを防止することができる。よっ
て、従来のように、調光部出力電圧が変化するときに圧
電トランスに過大なストレスが加わることがない。ま
た、圧電トランスに過大な駆動電圧が印可されることが
ないため、圧電トランスを駆動しているFFT等の素子
にも耐圧の低い、安価な素子を使用できる。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態による圧電トランスインバータ31の構成を
図3に示す。この圧電トランスインバータ31は、4つ
の回路ブロック、すなわち圧電トランス32、昇圧回路
38、周波数制御回路43、チョッパ部44、バースト
調光部59から構成されている。なお、昇圧回路38と
周波数制御回路43によって駆動周波数制御部が構成さ
れている。
【0024】圧電トランス32は、圧電効果を利用して
一次電極34間に印加された交流電圧を昇圧した交流高
電圧を二次電極35から出力し、冷陰極管のような蛍光
管36に交流電流(管電流)を供給して点灯させるもの
である。ここで用いている圧電トランス32は、ローゼ
ン型の圧電トランス32であって、圧電基板33の一方
領域においては、その両主面に一次電極34を設け、一
次電極34と垂直な方向に分極処理を施し、他方領域に
おいては、その端面に二次電極35を設け、二次電極3
5と垂直な方向に分極処理を施している。圧電トランス
32の二次電極35とグランドの間には、蛍光管36と
検出抵抗37が直列に接続されている。
【0025】昇圧回路38は、圧電トランス32の一次
電極34に所定駆動周波数の交流電圧(駆動電圧)を印
加して圧電トランス32を駆動し、昇圧動作させるもの
である。この昇圧回路38は、2個のコイル41、42
と2個のトランジスタ39、40とから構成されてお
り、コイル41とトランジスタ39は直列に接続され、
コイル42とトランジスタ40も直列に接続され、コイ
ル41及びトランジスタ39の直列接続体とコイル42
及びトランジスタ40の直列接続体は互いに並列に接続
されている。この昇圧回路38の両コイル41、42の
接続点にはチョッパ部44の出力が接続されており、両
トランジスタ39、40の接続点はグランドに接地され
ている。また、コイル41とトランジスタ39の接続点
は圧電トランス32の一方の一次電極34に接続され、
コイル42とトランジスタ40の接続点は他方の一次電
極34に接続されている
【0026】周波数制御回路43には、蛍光管36と検
出抵抗37の間の電圧が入力されており、周波数制御回
路43は管電流の大きさを検出する。また、周波数制御
回路43の2つの出力は、昇圧回路38の2つのトラン
ジスタ39、40のゲートにそれぞれ接続されており、
各出力からは位相が180度ずれた矩形波を出力し、2
つのトランジスタ39、40を交互にオン/オフ制御す
る。トランジスタ39又は40がオンになった側のコイ
ル41又は42には、入力電源から供給される電流が流
れ、電磁エネルギーとしてチャージされる。一方、トラ
ンジスタ39又は40がオフになると、コイル41又は
42にチャージされていた電磁エネルギーが放出され、
入力電源電圧VDDよりも高い電圧が発生する。従って、
周波数制御回路43により2個のトランジスタ39、4
0を交互にオン/オフ制御すると、圧電トランス32の
各一次電極34には、半周期毎に正弦波に近い交流電圧
(半波電圧)が印加され、この結果圧電トランス32の
一次電極34間には、正弦波に近い交流電圧(全波電
圧)が印加される。しかして、周波数制御回路43は、
蛍光管36に流れる管電流を検出し、駆動周波数を可変
制御し、圧電トランス32の昇圧比の駆動周波数依存を
利用して管電流が一定になるよう調整する。
【0027】なお、詳細は省略するが(特開平9−10
7684の実施例を参照)、本発明においては、間欠消
灯期間に駆動周波数が変化しないように制御されている
ことが望ましい。
【0028】チョッパ部44においては、バッテリー等
の電源からの電圧を入力する電源入力端とチョッパ部4
4の出力端との間にスイッチング素子45が接続され、
チョッパ部44の出力端とグランドの間にダイオード4
6が挿入されている。しかして、スイッチング素子45
のデューティ比を制御することにより、入力電源電圧V
DDの大小に関わらず、その矩形波出力の平均電圧が一定
値となるようにしている。ここで、スイッチング素子4
5のスイッチング周波数は蛍光管36の駆動周波数(通
常数10kHz程度)の少なくとも2倍以上の周波数に
なるように設定しておく。
【0029】バースト調光部59は、三角波発生回路6
0と比較器61とからなり、三角波発生回路60から出
力される三角波と調光電圧が比較器61に入力され、比
較器61からは蛍光管36の駆動周波数に比較して十分
低い周波数(200〜数100Hz程度)の矩形波(以
下、バースト信号という)が出力されている。バースト
調光部59の出力はオアゲート58を介してスイッチン
グ素子45の制御端子(ゲート)に入力されており、バ
ースト調光部59の比較器61から出力されている電圧
がハイの期間はスイッチング素子45の駆動が停止され
オフ状態に保持される。よって、バースト調光部59か
らの出力電圧によって蛍光管36を間欠的に消灯させて
その輝度を調光する。また、外部からバースト調光部5
9に入力される調光電圧を変化させると、バースト調光
部59から出力される矩形波のデューティ比が変化して
蛍光管36の間欠的な消灯期間のデューティ比が調整さ
れ、所望の輝度を得ることができる。
【0030】また、チョッパ部44の出力電圧は平滑回
路47によって平滑化された後、サンプルホールド回路
55に入力される。この平滑回路47は、チョッパ部4
4の出力端とグランドの間に抵抗48とコンデンサ49
を直列にして接続し、この抵抗48とコンデンサ49の
間の電圧をさらに分圧抵抗50、51によって分圧し、
分圧抵抗50、51によって分圧された電圧をコンデン
サ53とオペアンプ52からなる積分回路に入力し、基
準電源54からオペアンプ52に入力されている基準電
圧Voとの差電圧を積分して出力する。また、チョッパ
部44のサンプルホールド回路55には、バースト調光
部59から出力されるバースト信号も入力されている。
このサンプルホールド回路55は、バースト信号がロー
で蛍光管36が点灯している期間にはサンプリング状態
となり、入力されているバースト信号がハイで蛍光管3
6が消灯されている期間にはホールド状態となり、バー
スト信号がローからハイに切り替わる直前の平滑回路出
力値を保持するように設定されている。
【0031】スイッチング素子45の制御端子に接続さ
れているオアゲート58の他方の入力には比較回路57
の出力が接続されており、比較回路57の反転入力端子
にはサンプルホールド回路55の出力が接続され、比較
回路57の非反転入力端子には三角波発生回路56から
三角波が入力されている。
【0032】このチョッパ部44の回路動作を図4
(a)〜(f)により説明する。図4は、図2と同様、
バースト調光部59から出力されるバースト信号がロ
ー、ハイ、ローと変化している期間の各部波形を示して
いる。図4(a)はバースト調光部59の出力(比較器
61の出力)を示す波形図、図4(b)はチョッパ部4
4の三角波発生回路56の出力Aと平滑回路47の出力
Bと、サンプルホールド回路55の出力を比較して示す
波形図、図4(c)はサンプルホールド回路55のホー
ルド状態とサンプリング状態の変化を示す図、図4
(d)はチョッパ部44の比較器57の出力を示す波形
図、図4(e)はチョッパ部44の出力波形を示す図、
図4(f)は圧電トランス32の入力電圧(駆動電圧)
を示す図である。
【0033】この図4を参照して説明すると、バースト
調光部59の出力[図4(a)]がハイの期間(蛍光管
消灯期間)では、サンプルホールド回路55が平滑回路
47から比較器57へ入力される信号レベルをホールド
するので、チョッパ部44の平均出力電圧は零になって
いて[図4(e)]平滑回路47の出力が大きくなって
いるにもかかわらず[図4(b)]、比較器57からは
バースト調光部59の出力がローの期間と同一のデュー
ティ比の信号が持続して出力される[図4(d)]。こ
のため、バースト調光部59の出力がハイからローに切
り替わった後の遅延期間においても、スイッチング素子
45のデューティ比が大きくなりすぎず、チョッパ部の
出力電圧のデューティ比も従来例のように過渡的に大き
くなることがなくなる。
【0034】従って、蛍光管36の消灯期間から点灯期
間に切り替わる過渡期間に、チョッパ部44の平均出力
電圧が過大になることがなく、圧電トランス32ヘの
ストレスが大きい、昇圧回路38のトランジスタ3
9、40に耐圧の大きいFETを用いなければならな
い、といった従来例の問題を解決することができる。
【0035】なお、サンプルホールド回路55は、サン
プリング状態からホールド状態に切り替わる時には、バ
ースト信号の変化に応じて即座に切り替わり、ホールド
状態からサンプリング状態に切り替わる時には、バース
ト信号よりも少し遅れて反応することが望ましい。この
時間遅れにより、平滑回路47の出力が安定してからサ
ンプリングモードに入ることができるので、チョッパ部
44の出力電圧の変動をさらに小さくできるためであ
る。
【0036】(第2の実施形態)図5は本発明の第2の
実施形態による圧電トランスインバータ71の構成を示
す回路図である。この圧電トランスコンバータ71は、
圧電トランス32、昇圧回路38、周波数制御回路43
及びバースト調光部59の構成は第1の実施形態の場合
と同じである。また、チョッパ部44も、整流/平滑回
路72を用いている点を除けば第1の実施形態の場合と
ほぼ同じである。
【0037】圧電トランス32は蛍光管36を駆動、点
灯させる。周波数制御回路43は蛍光管36の管電流を
検出し、蛍光管36が点灯しているときの電流値が一定
になるように昇圧回路38の駆動周波数を可変する。バ
ースト調光部59は、蛍光管36の駆動周波数に比べて
十分低い周波数で、チョッパ部44を間欠的に駆動また
は停止させることにより、蛍光管36を間欠的に消灯さ
せてその輝度を調光する。また、調光電圧に応じてバー
スト信号のデューティ比を制御し、蛍光管の輝度を調整
する。ここでも特開平9−107684の実施例と同様
にバースト信号がハイの期間に駆動周波数が変化しない
ように制御されていることが望ましい。
【0038】この実施形態のチョッパ部44が、第1の
実施形態と異なっている点はつぎの通りである。このチ
ョッパ部44では、圧電トランス32の一次電極34を
整流/平滑回路72の入力に接続してあり、圧電トラン
ス32の駆動電圧を検出して整流及び平滑化し、直流電
圧化された圧電トランス駆動電圧を直接に比較器57の
反転入力端子に入力している。ここで、整流/平滑回路
72の時定数はバースト調光部59から出力されるバー
スト信号の周期(間欠駆動の周期)TBよりも十分長く
設定しておく。
【0039】整流/平滑回路72は、圧電トランス32
の一次電極34に印加されている入力電圧をダイオード
73を通じて整流/平滑回路72内に取り込み、コンデ
ンサ74により高周波成分を除去してから分圧抵抗7
5、76で分圧し、この分圧された電圧をコンデンサ7
8とオペアンプ77とからなる積分回路の一方端子に入
力し、積分回路の他方端子に基準電源79からの基準電
圧Voを入力し、積分回路の出力を比較器57の反転入
力端子に入力している。
【0040】しかして、チョッパ部44は、整流/平滑
回路72の出力が一定値になるようにスイッチング素子
45のデューティ比を制御する。スイッチング素子45
のスイッチング周波数は蛍光管36の駆動周波数の少な
くとも2倍以上の周波数になるように設定しておく。
【0041】図6はこの実施形態による圧電トランスイ
ンバータ71の動作を説明するための図であって、バー
スト信号がロー、ハイ、ローと変化しているときの各部
の波形を示している。図6(a)はバースト調光部59
の出力(比較器61の出力)を示す波形図、図6(b)
はチョッパ部44の三角波発生回路56の出力波形Dと
整流/平滑回路72の出力波形Eを示す図、図6(c)
はチョッパ部44の比較器57の出力を示す図、図6
(d)はチョッパ部44の出力波形を示す図、図6
(e)は圧電トランス入力電圧Fとその整流電圧Gの波
形を示す図である。
【0042】この圧電トランスインバータ71において
は、整流/平滑回路72の時定数をバースト信号の周期
Bよりも充分に長くしているので、バースト調光部5
9の出力(バースト信号)がハイとなっても、図6
(b)に示すように、整流/平滑回路の出力はすぐには
大きくならず、バースト信号がローの期間の出力値に近
い値を保つ。そのため、バースト調光部59の出力がロ
ーからハイに変化してもチョッパ部44の比較器57か
らは、バースト信号がローの期間と同様なデューティ比
の出力が持続して出力される。そのため、第1の実施形
態の場合と同様、バースト調光部59の出力がハイから
再びローに切り替わった後の過渡期間においても、スイ
ッチング素子45のデューティ比はあまり大きくなら
ず、圧電トランス32に加わる駆動電圧も過大にならな
くて済む。
【0043】なお、この実施形態は特開平9−1076
84号に開示されている回路に類似しているが、「整流
/平滑回路72の時定数をバースト信号の周期よりも十
分長く設定する」という制約を設けることにより新たな
効果が得られることが分かる。
【0044】(第3の実施形態)図7は本発明の第3の
実施形態による圧電トランスインバータ81の構成を示
す回路図である。この圧電トランスコンバータ81は、
圧電トランス32、昇圧回路38、周波数制御回路43
及びバースト調光部59の構成は第1の実施形態の場合
と同じである。また、チョッパ部82も、DC−DCコ
ンバータ83と論理反転回路63を用いている点を除け
ば第1の実施形態の場合とほぼ同じである。
【0045】圧電トランス32は蛍光管36を駆動、点
灯させる。周波数制御回路43は蛍光管36の管電流を
検出し、蛍光管36が点灯しているときの電流値が一定
になるように昇圧回路38の駆動周波数を可変する。バ
ースト調光部59は、蛍光管36の駆動周波数に比べて
十分低い周波数で、チョッパ部44を間欠的に駆動また
は停止させることにより、蛍光管36を間欠的に消灯さ
せてその輝度を調光する。また、調光電圧に応じてバー
スト信号のデューティ比を制御し、蛍光管の輝度を調整
する。ここでも特開平9−107684の実施例と同様
にバースト信号がハイの期間に駆動周波数が変化しない
ように制御されていることが望ましい。
【0046】この実施形態にあっては、チョッパ部82
のオアゲート58の片側入力に、DC−DCコンバータ
83のスイッチング波形を論理反転回路63で論理反転
させた信号を入力している。このDC−DCコンバータ
83は降圧型コンバータを構成しており、電源電圧VDD
を降圧して制御回路部分を駆動するための一定電圧(回
路電源)を発生する。
【0047】詳しく説明すると、このDC−DCコンバ
ータ83にあっては、電源電圧VDDとDC−DCコンバ
ータ83の出力との間にスイッチング素子84とチョー
クコイル86を直列に接続され、DC−DCコンバータ
83の出力はコンデンサ87を介してグランドに接続さ
れている。従って、スイッチング素子84がオン、オフ
して発生した矩形波電圧は、チョークコイル86とコン
デンサ87からなるローパスフィルタを通して直流電圧
として出力される。また、DC−DCコンバータ83の
出力電圧は、2つの分圧抵抗88、89によって分圧さ
れ、分圧された電圧はコンデンサ91とオペアンプ90
からなる積分回路の端子に入力され、基準電源92から
与えられている基準電圧Voとの差電圧が積分回路で積
分され、積分結果は比較器93の反転入力端子に入力さ
れる。また、比較器93の非反転入力端子には、三角波
発生回路94が接続されており、比較器93からは積分
回路からの出力に応じたデューティ比の矩形波が出力さ
れてスイッチング素子84がオン、オフ制御される。従
って、DC−DCコンバータの出力からは、スイッチン
グ素子84のオン、オフのデューティ比に応じて電源電
圧VDDよりも低い電圧に変換された直流電圧が出力さ
れ、さらに上記のような構成により出力電圧を帰還させ
てスイッチング素子84をオン、オフ制御することによ
り、出力直流電圧を安定化している。
【0048】このDC−DCコンバータ83において
は、チョークコイル86を適当に選定することによりD
C−DCコンバータ83が電流連続モードで駆動するよ
うに設計しておく。また、DC−DCコンバータ83の
駆動周波数(三角波発生回路の出力周波数)は蛍光管3
6の駆動周波数の少なくとも2倍以上の周波数になるよ
うに設定しておく。
【0049】さらに、スイッチング素子84とチョーク
コイル86の中点は、論理反転回路63を介してチョッ
パ部82のオアゲート58の入力に接続されると共に、
ダイオード85を通じてグランドに接続されている。し
かして、チョッパ部82は、DC−DCコンバータ83
のスイッチング素子84がチョークコイル86に出力す
る矩形波信号を流用してスイッチング素子45を駆動し
ている。
【0050】この実施形態では、DC−DCコンバータ
83の出力はバースト信号のハイ、ローにかかわりなく
一定値が出力されており、DC−DCコンバータのスイ
ッチング素子84からは常に矩形波信号が出力されてい
る。このためDC−DCコンバータ83のスイッチング
素子84がチョークコイル86に出力する矩形波信号の
デューティ比もバースト信号に関係なく常に一定に保た
れる。チョッパ部82はこの信号を流用して駆動されて
おり、バースト信号がハイでチョッパ部が駆動停止して
いる期間もDC−DCコンバータ83からチョッパ部8
2へ送られる矩形波信号は一定のデューティ比で持続し
ている。この結果、第2の実施形態の場合と同様な理由
から、バースト調光部59のバースト信号がハイからロ
ーへ切り替わった後の過渡期間にもスイッチング素子4
5のデューティ比が変動せず、圧電トランス32に過大
な平均入力電圧が加わることがなくなる。
【0051】また、この実施形態では、例えば圧電トラ
ンスインバータ内にCMOSなどの耐圧の低い半導体素
子や安定した電圧を必要とする回路などを使用している
場合、DC−DCコンバータ83の回路電源供給部から
安定した電圧を供給できるため、圧電トランスインバー
タ内部で別電源を作製したり、外部別電源から当該電圧
を供給したりする必要がなくなり、回路の小型化とコス
トダウンが図れる。また、DC−DCコンバータ83か
らは、ある程度の管電流を差し引いて電流連続モードで
動作させる必要があるが、この管電流は圧電トランスイ
ンバータ内の回路素子の駆動電流として消費されるため
無駄な電力を消費せず、高効率を保つことができる。
【0052】(第4の実施形態)図8は本発明の第4の
実施形態による圧電トランスインバータの構成を示す回
路図である。この実施形態は、第3の実施形態とほぼ同
一の回路構成を有して入るが、第3の実施形態では、D
C−DCコンバータのスイッチング素子84からチョー
クコイルへ出力されている矩形波信号をチョッパ部82
で流用していたのに対し、この実施形態では、DC−D
Cコンバータ83内の比較器93から出力される矩形波
信号を流用してチョッパ部82のスイッチング素子45
を駆動するようにしている。
【0053】この実施形態でも、第3の実施形態の場合
と同様にして、バースト信号がハイでチョッパ部82が
駆動停止している期間も、バースト信号と関係なく一定
のデューティ比の矩形波信号がチョッパ部82へ送られ
ているので、バースト調光部59のバースト信号がハイ
からローへ切り替わった後の過渡期間にもスイッチング
素子45のデューティ比が変動せず、圧電トランス32
に過大な平均入力電圧が加わることがない。
【0054】(第5の実施形態)図9は本発明の第5の
実施形態による圧電トランスインバータ101の構成を
示す回路図である。この圧電トランスコンバータ101
は、圧電トランス32、昇圧回路38、周波数制御回路
43及びバースト調光部59の構成は第1の実施形態の
場合と同じである。
【0055】圧電トランス32は蛍光管36を駆動、点
灯させる。周波数制御回路43は蛍光管36の管電流を
検出し、蛍光管36が点灯しているときの電流値が一定
になるように昇圧回路38の駆動周波数を可変する。バ
ースト調光部59は、蛍光管36の駆動周波数に比べて
十分低い周波数で、チョッパ部44を間欠的に駆動また
は停止させることにより、蛍光管36を間欠的に消灯さ
せてその輝度を調光する。また、調光電圧に応じてバー
スト信号のデューティ比を制御し、蛍光管の輝度を調整
する。ここでも特開平9−107684の実施例と同様
にバースト信号がハイの期間に駆動周波数が変化しない
ように制御されていることが望ましい。
【0056】チョッパ部44では、第1の実施形態(図
3)で用いたのと同じ構成の平滑回路47が用いられて
おり、平滑回路47で平滑化されたチョッパ部44の出
力電圧と三角波発生回路56から出力された三角波とが
比較器57で比較され、比較器57の出力は直接にスイ
ッチング素子45の制御端子につながれている。
【0057】ただし、平滑回路47内の比較器52の非
反転入力端子には、抵抗107を介した基準電源108
と、抵抗106と、コンデンサ105とが並列にして接
続されている。さらに、比較器52の非反転入力端子と
グランドの間には、抵抗104及びトランジスタ103
が直列に接続されており、トランジスタ103のベース
には抵抗102を介してバースト調光部59の出力が接
続されている。
【0058】従って、平滑回路47内の比較器52の非
反転入力端子に入力される基準電圧Voは、バースト調
光部59から出力されるバースト信号によって変化す
る。すなわち、平滑回路47内の比較器52に入力され
る基準電圧Voは、バースト信号のハイ、ローに応じて
台形状に変化し、これによりチョッパ部44のデューテ
ィ比を変化させ、圧電トランス32への平均入力電圧を
間欠的に増減する。よって、バースト信号のデューティ
比を外部から供給される調光電圧により可変することに
より、蛍光管36の輝度を制御することができる。
【0059】このチョッパ部44の回路動作を図10
(a)〜(e)により説明する。図10は、バースト調
光部59から出力されるバースト信号がロー、ハイ、ロ
ーと変化している期間の各部波形を示している。図10
(a)はバースト調光部59の出力(比較器61の出
力)を示す波形図、図10(b)はチョッパ部44の三
角波発生回路56の出力Jと平滑回路47の比較器52
に入力される基準電圧Voを比較して示す波形図、図1
0(c)はチョッパ部44の出力波形を示す図、図10
(d)は圧電トランス32の入力電圧(駆動電圧)を示
す図、図10(a)は蛍光管36に流れる管電流を示す
図である。
【0060】この図10を参照して説明すると、平滑回
路47の基準電圧Voはバースト信号により台形状に変
化する[図10(b)]。いま、基準電圧Voが低くな
ると、チョッパ部44の出力のデューティ比が小さくな
り[図10(c)]、圧電トランス32への平均入力電
圧が低くなる[図10(d)]。このため圧電トランス
32の出力が小さくなり、蛍光管36は点灯状態を維持
できなくなって消灯する[図10(e)]。このため間
欠的な点灯と消灯が可能となる。
【0061】また、基準電圧Voを台形状に変化させ、
バースト信号がハイからローに変化した後の過渡期間に
はチョッパ部から出力される電圧のデューティ比が次第
に大きくなるようにしているので、チョッパ部44の制
御遅れがあっても、チョッパ部44のデューティ比が過
大になることがなく、圧電トランス32に過大な平均入
力電圧が加わることがない。
【0062】なお、この実施形態では、バースト信号が
ハイの期間にもチョッパ部44の平均出力がいくらか出
ている例を示したが、バースト信号がハイの期間にはチ
ョッパ部44の出力が完全に零ボルトになるようにして
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の圧電トランスインバータの構成を示す
回路図である。
【図2】同上の圧電トランスインバータの課題を説明す
るための図である。
【図3】本発明の一実施形態による圧電トランスインバ
ータの構成を示す回路図である。
【図4】同上の圧電トランスインバータの動作を説明す
る図である。
【図5】本発明の別な実施形態による圧電トランスイン
バータの構成を示す回路図である。
【図6】同上の圧電トランスインバータの動作を説明す
る図である。
【図7】本発明のさらに別な実施形態による圧電トラン
スインバータの構成を示す回路図である。
【図8】本発明のさらに別な実施形態による圧電トラン
スインバータの構成を示す回路図である。
【図9】本発明のさらに別な実施形態による圧電トラン
スインバータの構成を示す回路図である。
【図10】同上の圧電トランスインバータの動作を説明
する図である。
【符号の説明】
32 圧電トランス 36 蛍光管 38 昇圧回路 39、40 トランジスタ 41、42 コイル 43 周波数制御回路 44、82 チョッパ部 45 スイッチング素子 47 平滑回路 55 サンプルホールド回路 56 三角波発生回路 57 比較器 58 オアゲート 59 バースト調光部 72 整流/平滑回路 83 DC−DCコンバータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次電極間に印加された交流電圧を電圧
    変換して二次電極に接続された負荷に供給する圧電トラ
    ンスと、 前記圧電トランスの駆動周波数を変化させることにより
    負荷駆動時の負荷電流を制御する駆動周波数制御部と、 前記駆動周波数の2倍以上の周波数で前記駆動周波数制
    御部への入力電圧をチョッピングし、そのチョッピング
    動作のデューティ比を変化させることにより前記駆動周
    波数制御部への平均入力電圧を制御するチョッパ部と、 前記圧電トランスの駆動周波数よりも小さな周波数で前
    記チョッパ部の動作を間欠的に停止させることにより、
    前記駆動周波数制御手段を間欠的に停止させる調光部と
    を備え、 前記調光部により前記チョッパ部を間欠的に停止してい
    る期間においても、チョッパ部にチョッピング動作させ
    るためのデューティ比を有する信号をチョッパ部の内部
    で持続させるようにしたことを特徴とする圧電トランス
    インバータ。
  2. 【請求項2】 前記チョッパ部はチョッパ部を駆動もし
    くは停止させるためのスイッチング素子を備え、 チョッパ部にチョッピング動作させるためのデューティ
    比を有する信号によって当該スイッチング素子をオン、
    オフ動作させると共に、前記調光部の出力レベルによっ
    て当該スイッチング素子と前記チョッパ部にチョッピン
    グ動作させるためのデューティ比を有する信号を接続ま
    たは切断させるようにしたことを特徴とする、請求項1
    に記載の圧電トランスインバータ。
  3. 【請求項3】 一次電極間に印加された交流電圧を電圧
    変換して二次電極に接続された負荷に供給する圧電トラ
    ンスと、 前記圧電トランスの駆動周波数を変化させることにより
    負荷駆動時の負荷電流を制御する駆動周波数制御部と、 前記駆動周波数の2倍以上の周波数で前記駆動周波数制
    御部への入力電圧をチョッピングし、そのチョッピング
    動作のデューティ比を変化させることにより前記駆動周
    波数制御部への平均入力電圧を制御するチョッパ部と、 前記圧電トランスの駆動周波数よりも小さな周波数で前
    記チョッパ部の動作を間欠的に停止させることにより、
    前記駆動周波数制御手段を間欠的に停止させる調光部と
    を備え、 前記調光部により前記チョッパ部を停止から駆動に変化
    させた場合には、チョッパ部におけるチョッピング動作
    のためのデューティ比を次第に増加させるようにしたこ
    とを特徴とする圧電トランスインバータ。
JP11266199A 1998-09-21 1999-09-20 圧電トランスインバ―タ Pending JP2000166257A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11266199A JP2000166257A (ja) 1998-09-21 1999-09-20 圧電トランスインバ―タ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-266653 1998-09-21
JP26665398 1998-09-21
JP11266199A JP2000166257A (ja) 1998-09-21 1999-09-20 圧電トランスインバ―タ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000166257A true JP2000166257A (ja) 2000-06-16

Family

ID=26547342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11266199A Pending JP2000166257A (ja) 1998-09-21 1999-09-20 圧電トランスインバ―タ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000166257A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1202613A2 (de) * 2000-10-27 2002-05-02 Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH Betriebsgerät für mindestens eine elektrische Lampe mit Steuereingang und Betriebsverfahren für elektrische Lampen an einem derartigen Betriebsgerät
JP2004126567A (ja) * 2002-09-04 2004-04-22 Samsung Electronics Co Ltd 液晶表示装置用インバータ
JP2008512981A (ja) * 2004-09-08 2008-04-24 パワー・パラゴン・インコーポレイテッド スイッチモード電源のための直接振幅変調
CN108633125A (zh) * 2017-03-21 2018-10-09 上海鸣志自动控制设备有限公司 一种采用等差数列调制的pwm斩波调光系统

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1202613A2 (de) * 2000-10-27 2002-05-02 Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH Betriebsgerät für mindestens eine elektrische Lampe mit Steuereingang und Betriebsverfahren für elektrische Lampen an einem derartigen Betriebsgerät
EP1202613A3 (de) * 2000-10-27 2004-10-20 Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH Betriebsgerät für mindestens eine elektrische Lampe mit Steuereingang und Betriebsverfahren für elektrische Lampen an einem derartigen Betriebsgerät
JP2004126567A (ja) * 2002-09-04 2004-04-22 Samsung Electronics Co Ltd 液晶表示装置用インバータ
JP2010287575A (ja) * 2002-09-04 2010-12-24 Samsung Electronics Co Ltd 液晶表示装置用インバータ
US8723780B2 (en) 2002-09-04 2014-05-13 Samsung Display Co., Ltd. Inverter for liquid crystal display
US9082369B2 (en) 2002-09-04 2015-07-14 Samsung Display Co., Ltd. Inverter for liquid crystal display
JP2008512981A (ja) * 2004-09-08 2008-04-24 パワー・パラゴン・インコーポレイテッド スイッチモード電源のための直接振幅変調
CN108633125A (zh) * 2017-03-21 2018-10-09 上海鸣志自动控制设备有限公司 一种采用等差数列调制的pwm斩波调光系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100322513B1 (ko) 압전 트랜스포머를 위한 제어 회로 및 방법
JP3257505B2 (ja) 圧電トランスインバータ
KR100360931B1 (ko) 압전 트랜스포머 제어 회로 및 방법
US6153962A (en) Piezoelectric transformer inverter
US6876157B2 (en) Lamp inverter with pre-regulator
US7489533B2 (en) Frequency feedforward for constant light output in backlight inverters
JP3533405B2 (ja) より高い周波数の冷陰極蛍光灯電源
US6930898B2 (en) Single-stage backlight inverter and method for driving the same
WO2007007539A1 (ja) 降圧型スイッチングレギュレータおよびその制御回路ならびにそれを用いた電子機器
JP2004208396A (ja) 直流−交流変換装置、及びそのコントローラic
JP2004533800A (ja) 電源供給装置及びこれを備えた液晶表示装置
JP3050203B2 (ja) 圧電トランスインバータ
US8059433B2 (en) Power circuit and liquid crystal display using same
JP4125120B2 (ja) Lcd装置及びlcdバックライト用インバータ回路
JP2000166257A (ja) 圧電トランスインバ―タ
US6639366B2 (en) Power supply circuit for a cold-cathode fluorescent lamp
JPH11299254A (ja) 圧電トランスインバータ
JPH1126181A (ja) 冷陰極管点灯装置
JP3322218B2 (ja) 圧電トランス駆動装置及び方法
US20090273953A1 (en) Inverter
JP2000091093A (ja) 冷陰極管点灯装置
JPH1075576A (ja) 圧電トランスの制御回路
JPH10223390A (ja) 圧電トランスの制御回路
JP2000236670A (ja) 高周波電力変換回路
JP2000253670A (ja) 高周波電力変換回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080610

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20080612

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620