JPH11288503A - 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法Info
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- JPH11288503A JPH11288503A JP10089806A JP8980698A JPH11288503A JP H11288503 A JPH11288503 A JP H11288503A JP 10089806 A JP10089806 A JP 10089806A JP 8980698 A JP8980698 A JP 8980698A JP H11288503 A JPH11288503 A JP H11288503A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁極部分を微細化しても磁束の飽和や漏れが
少なく、特に短いスロートハイトを有する薄膜磁気ヘッ
ドおよびそれを効率良く、迅速に量産できる方法を提供
する。 【解決手段】 基体の上に、第1の磁性層28を形成し
た後、その表面に凹部を形成し、この凹部内に絶縁層2
9を埋め込み、平坦な平面とする。この平坦な表面の上
にライトギャップ層30を形成した後、ポールチップを
構成する第2の磁性層31を所定のパターンにしたがっ
て形成する。この第2の磁性層31の後端は、前記凹部
のエアベアリング面側の端縁よりも内方まで延在させ
る。ライトギャップ層30の上に絶縁層32,34によ
って覆われた薄膜コイル33,35を形成した後、先端
36aがエアベアリング面よりも後退するように第3の
磁性層36を形成し、全体の上にオーバーコート層37
を形成する。前記第1の磁性層28に形成した凹部の端
縁をスロートハイト零の位置の基準としてエアベアリン
グ面を研磨出しする。
少なく、特に短いスロートハイトを有する薄膜磁気ヘッ
ドおよびそれを効率良く、迅速に量産できる方法を提供
する。 【解決手段】 基体の上に、第1の磁性層28を形成し
た後、その表面に凹部を形成し、この凹部内に絶縁層2
9を埋め込み、平坦な平面とする。この平坦な表面の上
にライトギャップ層30を形成した後、ポールチップを
構成する第2の磁性層31を所定のパターンにしたがっ
て形成する。この第2の磁性層31の後端は、前記凹部
のエアベアリング面側の端縁よりも内方まで延在させ
る。ライトギャップ層30の上に絶縁層32,34によ
って覆われた薄膜コイル33,35を形成した後、先端
36aがエアベアリング面よりも後退するように第3の
磁性層36を形成し、全体の上にオーバーコート層37
を形成する。前記第1の磁性層28に形成した凹部の端
縁をスロートハイト零の位置の基準としてエアベアリン
グ面を研磨出しする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書き込み用の誘導
型薄膜磁気ヘッドを含む磁気ヘッドとその製造方法に関
するもので、特に書き込み用の誘導型薄膜磁気ヘッド
と、読み取り用の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドとを積
層した状態で基体により支持した複合型薄膜磁気ヘッド
およびその製造方法に関するものである。
型薄膜磁気ヘッドを含む磁気ヘッドとその製造方法に関
するもので、特に書き込み用の誘導型薄膜磁気ヘッド
と、読み取り用の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドとを積
層した状態で基体により支持した複合型薄膜磁気ヘッド
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置の面記録密度
の向上に伴い、複合型薄膜磁気ヘッドについてもその性
能向上が求められている。複合型薄膜磁気ヘッドとし
て、書き込みを目的とする誘導型の薄膜磁気ヘッドと、
読み出しを目的とする磁気抵抗効果型の薄膜磁気ヘッド
とを、基体上に積層した構造を有するものが提案され、
実用化されている。読み取り用の磁気抵抗素子として
は、通常の異方性磁気抵抗(AMR:Anisotropic Magneto
Resistive)効果を用いたものが従来一般に使用されてき
たが、これよりも抵抗変化率が数倍も大きな巨大磁気抵
抗(GMR:Giant Magneto Resistive)効果を用いたものも
開発されている。本明細書では、これら AMR素子および
GMR素子などを総称して磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド
または簡単にMR再生素子と称することにする。
の向上に伴い、複合型薄膜磁気ヘッドについてもその性
能向上が求められている。複合型薄膜磁気ヘッドとし
て、書き込みを目的とする誘導型の薄膜磁気ヘッドと、
読み出しを目的とする磁気抵抗効果型の薄膜磁気ヘッド
とを、基体上に積層した構造を有するものが提案され、
実用化されている。読み取り用の磁気抵抗素子として
は、通常の異方性磁気抵抗(AMR:Anisotropic Magneto
Resistive)効果を用いたものが従来一般に使用されてき
たが、これよりも抵抗変化率が数倍も大きな巨大磁気抵
抗(GMR:Giant Magneto Resistive)効果を用いたものも
開発されている。本明細書では、これら AMR素子および
GMR素子などを総称して磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド
または簡単にMR再生素子と称することにする。
【0003】AMR素子を使用することにより、数ギガビ
ット/インチ2 の面記録密度を実現することができ、ま
た GMR素子を使用することにより、さらに面記録密度を
上げることができる。このように面記録密度を高くする
ことによって、10Gバイト以上の大容量のハードディス
ク装置の実現が可能となってきている。このような磁気
抵抗再生素子よりなる再生ヘッドの性能を決定する要因
の一つとして、磁気抵抗再生素子の高さ(MR Height:MR
ハイト) がある。このMRハイトは、端面がエアベアリン
グ面に露出する磁気抵抗再生素子の、エアベアリング面
から測った距離であり、薄膜磁気ヘッドの製造過程にお
いては、エアベアリング面を研磨して形成する際の研磨
量を制御することによって所望のMRハイトを得るように
している。
ット/インチ2 の面記録密度を実現することができ、ま
た GMR素子を使用することにより、さらに面記録密度を
上げることができる。このように面記録密度を高くする
ことによって、10Gバイト以上の大容量のハードディス
ク装置の実現が可能となってきている。このような磁気
抵抗再生素子よりなる再生ヘッドの性能を決定する要因
の一つとして、磁気抵抗再生素子の高さ(MR Height:MR
ハイト) がある。このMRハイトは、端面がエアベアリン
グ面に露出する磁気抵抗再生素子の、エアベアリング面
から測った距離であり、薄膜磁気ヘッドの製造過程にお
いては、エアベアリング面を研磨して形成する際の研磨
量を制御することによって所望のMRハイトを得るように
している。
【0004】一方、再生ヘッドの性能向上に伴って、記
録ヘッドの性能向上も求められている。面記録密度を上
げるには、磁気記録媒体におけるトラック密度を上げる
必要がある。このためには、エアベアリング面における
ライトギャップ(write gap)の幅を数ミクロンからサブ
ミクロンオーダーまで狭くする必要があり、これを達成
するために半導体加工技術が利用されている。
録ヘッドの性能向上も求められている。面記録密度を上
げるには、磁気記録媒体におけるトラック密度を上げる
必要がある。このためには、エアベアリング面における
ライトギャップ(write gap)の幅を数ミクロンからサブ
ミクロンオーダーまで狭くする必要があり、これを達成
するために半導体加工技術が利用されている。
【0005】書き込み用薄膜磁気ヘッドの性能を決定す
る要因の一つとして、スロートハイト(Throat Height
: TH) がある。このスロートハイトは、エアベアリン
グ面から薄膜コイルを電気的に分離する絶縁層のエッジ
までの磁極部分の距離であり、この距離をできるだけ短
くすることが望まれている。このスロートハイトの縮小
化もまた、エアベアリング面からの研磨量で決定され
る。したがって、書き込み用の誘導型薄膜磁気ヘッド
と、読み取り用の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドとを積
層した複合型薄膜磁気ヘッドの性能を向上させるために
は、書き込み用の誘導型薄膜磁気ヘッドと、読み取り用
の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドをバランス良く形成す
ることが重要である。
る要因の一つとして、スロートハイト(Throat Height
: TH) がある。このスロートハイトは、エアベアリン
グ面から薄膜コイルを電気的に分離する絶縁層のエッジ
までの磁極部分の距離であり、この距離をできるだけ短
くすることが望まれている。このスロートハイトの縮小
化もまた、エアベアリング面からの研磨量で決定され
る。したがって、書き込み用の誘導型薄膜磁気ヘッド
と、読み取り用の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドとを積
層した複合型薄膜磁気ヘッドの性能を向上させるために
は、書き込み用の誘導型薄膜磁気ヘッドと、読み取り用
の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドをバランス良く形成す
ることが重要である。
【0006】図1〜9に、従来の標準的な薄膜磁気ヘッ
ドの製造要領を工程順に示し、各図においてAは薄膜磁
気ヘッド全体の断面図、Bは磁極部分の断面図である。
また図10〜12はそれぞれ、完成した従来の薄膜磁気
ヘッド全体の断面図、磁極部分の断面図および薄膜磁気
ヘッド全体の平面図である。なおこの例で、薄膜磁気ヘ
ッドは、誘導型の書込用薄膜磁気ヘッドおよび読取用の
MR再生素子を積層した複合型のものである。
ドの製造要領を工程順に示し、各図においてAは薄膜磁
気ヘッド全体の断面図、Bは磁極部分の断面図である。
また図10〜12はそれぞれ、完成した従来の薄膜磁気
ヘッド全体の断面図、磁極部分の断面図および薄膜磁気
ヘッド全体の平面図である。なおこの例で、薄膜磁気ヘ
ッドは、誘導型の書込用薄膜磁気ヘッドおよび読取用の
MR再生素子を積層した複合型のものである。
【0007】まず、図1に示すように、例えばアルティ
ック(AlTiC) からなる基体1の上に例えばアルミナ(Al2
O3) からなる絶縁層2を約5〜10μm の厚みに堆積す
る。次いで、図2に示すように、再生ヘッドのMR再生素
子を外部磁界の影響から保護するための一方の磁気シー
ルドを構成する第1の磁性層3を3μm の厚みで形成す
る。その後、図3に示すように、絶縁層4として、アル
ミナを 100〜150 nmの厚みでスパッタ堆積させたのち、
MR再生素子を構成する磁気抵抗効果を有する材料よりな
る磁気抵抗層5を10nm以下の厚みに形成し、高精度の
マスクアライメントで所望の形状とする。続いて、図4
に示すように、再度、絶縁層6を形成して、磁気抵抗層
5を絶縁層4、6内に埋設する。
ック(AlTiC) からなる基体1の上に例えばアルミナ(Al2
O3) からなる絶縁層2を約5〜10μm の厚みに堆積す
る。次いで、図2に示すように、再生ヘッドのMR再生素
子を外部磁界の影響から保護するための一方の磁気シー
ルドを構成する第1の磁性層3を3μm の厚みで形成す
る。その後、図3に示すように、絶縁層4として、アル
ミナを 100〜150 nmの厚みでスパッタ堆積させたのち、
MR再生素子を構成する磁気抵抗効果を有する材料よりな
る磁気抵抗層5を10nm以下の厚みに形成し、高精度の
マスクアライメントで所望の形状とする。続いて、図4
に示すように、再度、絶縁層6を形成して、磁気抵抗層
5を絶縁層4、6内に埋設する。
【0008】次に、図5に示すように、パーマロイより
なる第2の磁性層7を3μm の膜厚に形成する。この第
2の磁性層7は、上述した第1の磁性層3と共にMR再生
素子を磁気遮蔽する他方のシールドとしての機能を有す
るだけでなく、書き込み用薄膜磁気ヘッドの一方のポー
ルとしての機能をも有するものである。
なる第2の磁性層7を3μm の膜厚に形成する。この第
2の磁性層7は、上述した第1の磁性層3と共にMR再生
素子を磁気遮蔽する他方のシールドとしての機能を有す
るだけでなく、書き込み用薄膜磁気ヘッドの一方のポー
ルとしての機能をも有するものである。
【0009】ついで、第2の磁性層7の上に、非磁性材
料、例えばアルミナよりなるライトギャップ層8を約20
0 nmの膜厚に形成した後、例えばパーマロイ(Ni:50wt
%、Fe:50wt%)や窒化鉄(FeN)のような高飽和磁束密
度材料からなる磁性層を形成し、高精度のマスクアライ
メントで所望の形状としてポールチップ9を形成する。
このポールチップ9の幅Wでトラック幅が規定される。
したがって、このポールチップ9の幅Wを狭くすること
が高い面記録密度を実現するためには必要である。この
際、第2の磁性層7と、他方のポールを構成する第3の
磁性層を接続するためのダミーパターン9′を同時に形
成すると、機械的研磨または化学機械的研磨(Chemical
Mechanical Polishing :CMP)後に、スルーホールを容
易に開口することができる。
料、例えばアルミナよりなるライトギャップ層8を約20
0 nmの膜厚に形成した後、例えばパーマロイ(Ni:50wt
%、Fe:50wt%)や窒化鉄(FeN)のような高飽和磁束密
度材料からなる磁性層を形成し、高精度のマスクアライ
メントで所望の形状としてポールチップ9を形成する。
このポールチップ9の幅Wでトラック幅が規定される。
したがって、このポールチップ9の幅Wを狭くすること
が高い面記録密度を実現するためには必要である。この
際、第2の磁性層7と、他方のポールを構成する第3の
磁性層を接続するためのダミーパターン9′を同時に形
成すると、機械的研磨または化学機械的研磨(Chemical
Mechanical Polishing :CMP)後に、スルーホールを容
易に開口することができる。
【0010】そして、実効書込トラック幅の広がりを防
止するため、すなわちデータの書込時に、一方のポール
において磁束が広がるのを防止するために、ポールチッ
プ9の周囲のギャップ層8と、他方のポールを構成する
第2の磁性層7をイオンミリング等のイオンビームエッ
チングにてエッチングする。その状態を図5に示した
が、この構造をトリム(Trim)といい、この部分が第2
の磁性層の磁極部分となる。
止するため、すなわちデータの書込時に、一方のポール
において磁束が広がるのを防止するために、ポールチッ
プ9の周囲のギャップ層8と、他方のポールを構成する
第2の磁性層7をイオンミリング等のイオンビームエッ
チングにてエッチングする。その状態を図5に示した
が、この構造をトリム(Trim)といい、この部分が第2
の磁性層の磁極部分となる。
【0011】次に、図6に示すように、絶縁層である例
えばアルミナ膜10をおよそ3μmの厚みに形成後、全
体を例えばCMPにて平坦化する。その後、電気絶縁性
のフォトレジスト層11を高精度のマスクアライメント
で所定のパターンに形成した後、このフォトレジスト層
11の上に、例えば銅よりなる第1層目の薄膜コイル1
2を形成する。
えばアルミナ膜10をおよそ3μmの厚みに形成後、全
体を例えばCMPにて平坦化する。その後、電気絶縁性
のフォトレジスト層11を高精度のマスクアライメント
で所定のパターンに形成した後、このフォトレジスト層
11の上に、例えば銅よりなる第1層目の薄膜コイル1
2を形成する。
【0012】続いて、図7に示すように、薄膜コイル1
2上に再度、高精度のマスクアライメントにより、絶縁
性のフォトレジスト層13を形成後、表面を平坦にする
ため、例えば 250〜300 ℃の温度で焼成する。
2上に再度、高精度のマスクアライメントにより、絶縁
性のフォトレジスト層13を形成後、表面を平坦にする
ため、例えば 250〜300 ℃の温度で焼成する。
【0013】さらに、図8に示すように、このフォトレ
ジスト層13の平坦化された表面の上に、第2層目の薄
膜コイル14を形成する。ついで、この第2層目の薄膜
コイル14の上に高精度マスクアライメントでフォトレ
ジスト層15を形成した後、再度表面を平坦化するため
に、例えば 250°Cで焼成する。上述したように、フォ
トレジスト層11、13および15を高精度のマスクア
ライメントで形成する理由は、フォトレジスト層の磁極
部分側の端縁を基準位置としてスロートハイトやMRハイ
トを規定しているためである。
ジスト層13の平坦化された表面の上に、第2層目の薄
膜コイル14を形成する。ついで、この第2層目の薄膜
コイル14の上に高精度マスクアライメントでフォトレ
ジスト層15を形成した後、再度表面を平坦化するため
に、例えば 250°Cで焼成する。上述したように、フォ
トレジスト層11、13および15を高精度のマスクア
ライメントで形成する理由は、フォトレジスト層の磁極
部分側の端縁を基準位置としてスロートハイトやMRハイ
トを規定しているためである。
【0014】次に、図9に示すように、ポールチップ9
およびフォトレジスト層11、13および15の上に、
他方のポールを構成する第3の磁性層16を、例えばパ
ーマロイにより、3μm の厚みで所望のパターンに従っ
て選択的に形成する。この第3の磁性層16は、磁極部
分から離れた後方位置において、ダミーパターン9′を
介して第2の磁性層7と接触し、第2の磁性層、ポール
チップ、第3の磁性層によって構成される閉磁路を薄膜
コイル12、14が通り抜ける構造になっている。さら
に、第3の磁性層16の露出表面の上にアルミナよりな
るオーバーコート層17を堆積する。
およびフォトレジスト層11、13および15の上に、
他方のポールを構成する第3の磁性層16を、例えばパ
ーマロイにより、3μm の厚みで所望のパターンに従っ
て選択的に形成する。この第3の磁性層16は、磁極部
分から離れた後方位置において、ダミーパターン9′を
介して第2の磁性層7と接触し、第2の磁性層、ポール
チップ、第3の磁性層によって構成される閉磁路を薄膜
コイル12、14が通り抜ける構造になっている。さら
に、第3の磁性層16の露出表面の上にアルミナよりな
るオーバーコート層17を堆積する。
【0015】最後に、磁気抵抗層5やギャップ層8を形
成した側面を研磨して、磁気記録媒体と対向するエアベ
アリング面(Air Bearing Surface:ABS)18を形成す
る。このエアベアリング面18の形成過程において磁気
抵抗層5も研磨され、MR再生素子19が得られる。この
ようにして上述したスロートハイトTHおよびMRハイトが
決定される。その様子を図10に示す。実際の薄膜磁気
ヘッドにおいては、薄膜コイル12、14およびMR再生
素子19に対する電気的接続を行なうためのパッドが形
成されているが、図示では省略してある。なお、図11
は、このようにして形成された複合型薄膜磁気ヘッドの
磁極部分を、エアベアリング面18と平行な平面で切っ
た断面図である。
成した側面を研磨して、磁気記録媒体と対向するエアベ
アリング面(Air Bearing Surface:ABS)18を形成す
る。このエアベアリング面18の形成過程において磁気
抵抗層5も研磨され、MR再生素子19が得られる。この
ようにして上述したスロートハイトTHおよびMRハイトが
決定される。その様子を図10に示す。実際の薄膜磁気
ヘッドにおいては、薄膜コイル12、14およびMR再生
素子19に対する電気的接続を行なうためのパッドが形
成されているが、図示では省略してある。なお、図11
は、このようにして形成された複合型薄膜磁気ヘッドの
磁極部分を、エアベアリング面18と平行な平面で切っ
た断面図である。
【0016】図10に示したように、薄膜コイル12、
14を絶縁分離するフォトレジスト層11、13、15
側面の角部を結ぶ線分Sと第3の磁性層16の上面との
なす角度θ(ApexAngle :アペックスアングル) も、上
述したスロートハイトTHおよびMRハイトと共に、薄膜磁
気ヘッドの性能を決定する重要なファクタとなってい
る。
14を絶縁分離するフォトレジスト層11、13、15
側面の角部を結ぶ線分Sと第3の磁性層16の上面との
なす角度θ(ApexAngle :アペックスアングル) も、上
述したスロートハイトTHおよびMRハイトと共に、薄膜磁
気ヘッドの性能を決定する重要なファクタとなってい
る。
【0017】また、図12に平面で示すように、ポール
チップ9および第3の磁性層16の磁極部分20の幅W
は狭くなっており、この幅によって磁気記録媒体に記録
されるトラックの幅が規定されるので、高い面記録密度
を実現するためには、この幅Wをできるだけ狭くする必
要がある。なお、この図では、図面を簡単にするため、
薄膜コイル12、14は同心円状に示してある。
チップ9および第3の磁性層16の磁極部分20の幅W
は狭くなっており、この幅によって磁気記録媒体に記録
されるトラックの幅が規定されるので、高い面記録密度
を実現するためには、この幅Wをできるだけ狭くする必
要がある。なお、この図では、図面を簡単にするため、
薄膜コイル12、14は同心円状に示してある。
【0018】さて、従来、薄膜磁気ヘッドの形成におい
て、特に問題となっていたのは、薄膜コイルの形成後、
フォトレジスト絶縁層でカバーされたコイル凸部、特に
その傾斜部(Apex)に沿って形成されるトップポールの
微細形成の難しさである。すなわち、従来は、第3の磁
性層を形成する際、約7〜10μm の高さのコイル凸部
の上にパーマロイ等の磁性材料をメッキした後、フォト
レジストを3〜4μm の厚みで塗布し、その後フォトリ
ソグラフィ技術を利用して所定のパターン形成を行って
いた。
て、特に問題となっていたのは、薄膜コイルの形成後、
フォトレジスト絶縁層でカバーされたコイル凸部、特に
その傾斜部(Apex)に沿って形成されるトップポールの
微細形成の難しさである。すなわち、従来は、第3の磁
性層を形成する際、約7〜10μm の高さのコイル凸部
の上にパーマロイ等の磁性材料をメッキした後、フォト
レジストを3〜4μm の厚みで塗布し、その後フォトリ
ソグラフィ技術を利用して所定のパターン形成を行って
いた。
【0019】ここに、山状コイル凸部の上のレジストで
パターニングされるレジスト膜厚として、最低3μm が
必要であるとすると、傾斜部の下方では8〜10μm 程
度の厚みのフォトレジストが塗布されることになる。一
方、このような10μm 程度の高低差があるコイル凸部
の表面および平坦上に形成されたライトギャップ層の上
に形成される第3の磁性層は、フォトレジスト絶縁層
(例えば図7の11、13)のエッジ近傍に記録ヘッド
の狭トラックを形成する必要があるため、第3の磁性層
をおよそ1μm 幅にパターニングする必要がある。した
がって、8〜10μm の厚みのフォトレジスト膜を使用
して1μm 幅のパターンを形成する必要が生じる。
パターニングされるレジスト膜厚として、最低3μm が
必要であるとすると、傾斜部の下方では8〜10μm 程
度の厚みのフォトレジストが塗布されることになる。一
方、このような10μm 程度の高低差があるコイル凸部
の表面および平坦上に形成されたライトギャップ層の上
に形成される第3の磁性層は、フォトレジスト絶縁層
(例えば図7の11、13)のエッジ近傍に記録ヘッド
の狭トラックを形成する必要があるため、第3の磁性層
をおよそ1μm 幅にパターニングする必要がある。した
がって、8〜10μm の厚みのフォトレジスト膜を使用
して1μm 幅のパターンを形成する必要が生じる。
【0020】しかしながら、8〜10μm のように厚い
フォトレジスト膜で、1μm 幅程度の幅の狭いパターン
を形成しようとしても、フォトリソグラフィの露光時に
光の反射光によるパターンのくずれ等が発生したり、レ
ジスト膜厚が厚いことに起因して解像度の低下が起こる
ため、幅の狭いトラックを形成するための幅の狭いトッ
プポールを正確にパターニングすることはきわめて難し
いものである。
フォトレジスト膜で、1μm 幅程度の幅の狭いパターン
を形成しようとしても、フォトリソグラフィの露光時に
光の反射光によるパターンのくずれ等が発生したり、レ
ジスト膜厚が厚いことに起因して解像度の低下が起こる
ため、幅の狭いトラックを形成するための幅の狭いトッ
プポールを正確にパターニングすることはきわめて難し
いものである。
【0021】そこで、前掲した従来例にも示したとお
り、記録ヘッドの狭トラック幅形成が可能なポールチッ
プでデーターの書き込みを行うものとして、かかるポー
ルチップを形成後、このポールチップにトップポールを
構成する第3の磁性層を接続する方式とすることによ
り、換言すると、トラック幅を決めるポールチップと磁
束を誘導する第3の磁性層とに2分割した構造とするこ
とにより、上記の問題を改善することが提案されてい
る。
り、記録ヘッドの狭トラック幅形成が可能なポールチッ
プでデーターの書き込みを行うものとして、かかるポー
ルチップを形成後、このポールチップにトップポールを
構成する第3の磁性層を接続する方式とすることによ
り、換言すると、トラック幅を決めるポールチップと磁
束を誘導する第3の磁性層とに2分割した構造とするこ
とにより、上記の問題を改善することが提案されてい
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにして形成された薄膜磁気ヘッド、特に記録ヘッド
には、依然として、以下に述べるような問題が残されて
いた。第3の磁性層16の端面がエアベアリング面18
に露出しているため、ここからの磁束の漏れがあり、正
確な磁気記録を行なうことができず、また面記録密度を
向上することも困難である。このような不具合を解決す
るために、第3の磁性層16の端面をエアベアリング面
18から内方に後退させることも提案されているが、そ
の場合には第3の磁性層とポールチップ9との接触面積
が小さくなり、磁気抵抗が増大し、効率が低下してしま
う。
ようにして形成された薄膜磁気ヘッド、特に記録ヘッド
には、依然として、以下に述べるような問題が残されて
いた。第3の磁性層16の端面がエアベアリング面18
に露出しているため、ここからの磁束の漏れがあり、正
確な磁気記録を行なうことができず、また面記録密度を
向上することも困難である。このような不具合を解決す
るために、第3の磁性層16の端面をエアベアリング面
18から内方に後退させることも提案されているが、そ
の場合には第3の磁性層とポールチップ9との接触面積
が小さくなり、磁気抵抗が増大し、効率が低下してしま
う。
【0023】ポールチップ9と第3の磁性層16との接
触面積を大きくして磁気抵抗を下げるためには、エアベ
アリング面18に垂直な方向に見たポールチップの長さ
を長くすることが考えられるが、従来の薄膜磁気ヘッド
の構造では、ポールチップ9のエアベアリング面18と
は反対側の端面がスロートハイト零の基準位置となって
いるので、ポールチップの長さを長くすると、このスロ
ートハイト零の基準位置がエアベアリング面から遠くな
り、スロートハイトを正確に設定することが難しくな
る。換言すると、従来の薄膜磁気ヘッドにおいては、ポ
ールチップをスロートハイト零の基準位置を越えて内方
に延在させることができなかった。
触面積を大きくして磁気抵抗を下げるためには、エアベ
アリング面18に垂直な方向に見たポールチップの長さ
を長くすることが考えられるが、従来の薄膜磁気ヘッド
の構造では、ポールチップ9のエアベアリング面18と
は反対側の端面がスロートハイト零の基準位置となって
いるので、ポールチップの長さを長くすると、このスロ
ートハイト零の基準位置がエアベアリング面から遠くな
り、スロートハイトを正確に設定することが難しくな
る。換言すると、従来の薄膜磁気ヘッドにおいては、ポ
ールチップをスロートハイト零の基準位置を越えて内方
に延在させることができなかった。
【0024】誘導型薄膜磁気ヘッドの磁気特性を向上す
るとともに小型を図るためには、スロートハイトTHをで
きるだけ短くする必要があり、そのためにはスロートハ
イト零の位置を基準としてスロートハイトを正確に設定
する必要があるが、従来の複合型薄膜磁気ヘッドにおい
ては、上述した理由によってスロートハイト零の基準位
置をエアベアリング面に十分接近させることができない
ので、特に短いスロートハイトを正確に設定できないと
いう問題がある。
るとともに小型を図るためには、スロートハイトTHをで
きるだけ短くする必要があり、そのためにはスロートハ
イト零の位置を基準としてスロートハイトを正確に設定
する必要があるが、従来の複合型薄膜磁気ヘッドにおい
ては、上述した理由によってスロートハイト零の基準位
置をエアベアリング面に十分接近させることができない
ので、特に短いスロートハイトを正確に設定できないと
いう問題がある。
【0025】本発明の目的は、上述した従来の複合型薄
膜磁気ヘッドおよびその製造方法の種々の問題点を、解
決もしくは軽減できる薄膜磁気ヘッドおよびその製造方
法を提供しようとするものである。
膜磁気ヘッドおよびその製造方法の種々の問題点を、解
決もしくは軽減できる薄膜磁気ヘッドおよびその製造方
法を提供しようとするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜磁気ヘッド
は、基体と、この基体によって支持された第1の磁性層
と、この第1の磁性層の、前記基体によって支持された
面とは反対側の面に形成された凹部内に、この面と同一
平面となるように埋め込まれた絶縁層と、これら第1の
磁性層および絶縁層の平坦な面に沿って設けられたライ
トギャップ層と、このライトギャップ層の、前記基体と
は反対側の面に沿って、前記第1の磁性層の、前記絶縁
層が埋め込まれていない部分から絶縁層が埋め込まれて
いる部分まで延在するように設けられた第2の磁性層
と、前記ライトギャップ層の、前記基体とは反対側の面
に沿って、絶縁分離された状態で配設された薄膜コイル
と、前記第2の磁性層の、前記ライトギャップ層とは反
対側の面の、エアベアリング面から後退した部分に連結
されるとともにエアベアリング面から離れた後方位置に
おいて前記第1の磁性層と磁気的に結合された第3の磁
性層と、前記第1の磁性層の凹部に埋め込まれた絶縁層
の、エアベアリング面側の端縁をスロートハイト零の位
置の基準として形成されたエアベアリング面と、を具え
ることを特徴とするものである。
は、基体と、この基体によって支持された第1の磁性層
と、この第1の磁性層の、前記基体によって支持された
面とは反対側の面に形成された凹部内に、この面と同一
平面となるように埋め込まれた絶縁層と、これら第1の
磁性層および絶縁層の平坦な面に沿って設けられたライ
トギャップ層と、このライトギャップ層の、前記基体と
は反対側の面に沿って、前記第1の磁性層の、前記絶縁
層が埋め込まれていない部分から絶縁層が埋め込まれて
いる部分まで延在するように設けられた第2の磁性層
と、前記ライトギャップ層の、前記基体とは反対側の面
に沿って、絶縁分離された状態で配設された薄膜コイル
と、前記第2の磁性層の、前記ライトギャップ層とは反
対側の面の、エアベアリング面から後退した部分に連結
されるとともにエアベアリング面から離れた後方位置に
おいて前記第1の磁性層と磁気的に結合された第3の磁
性層と、前記第1の磁性層の凹部に埋め込まれた絶縁層
の、エアベアリング面側の端縁をスロートハイト零の位
置の基準として形成されたエアベアリング面と、を具え
ることを特徴とするものである。
【0027】また、本発明による複合型薄膜磁気ヘッド
の製造方法は、少なくとも誘導型薄膜磁気ヘッドを基体
により支持した薄膜磁気ヘッドを製造する方法であっ
て、基体の表面に、エアベアリング面から延在するよう
に第1の磁性層を形成する工程と、この第1の磁性層の
表面に、エアベアリング面から所定の距離だけ離れた位
置に端縁を有する凹部を形成する工程と、前記第1の磁
性層のエアベアリング面から前記凹部の端縁まで延在す
る部分の表面と同一平面となるように凹部内に埋め込ま
れた絶縁層を形成する工程と、この同一平面とされた第
1の磁性層の表面および絶縁層の表面にライトギャップ
層を形成する工程と、このライトギャップ層の上に、エ
アベアリング面から前記凹部の端縁よりも後方まで延在
し、ポールチップを構成する第2の磁性層を形成する工
程と、前記ライトギャップ層の上に絶縁分離された状態
で支持された薄膜コイルを形成する工程と、前記第2の
磁性層の、エアベアリング面から後退した部分に連結さ
れるとともにエアベアリング面から離れた後方位置にお
いて前記第1の磁性層と磁気的に結合された第3の磁性
層を形成する工程と、エアベアリング面を研磨出しする
工程と、を具えることを特徴とするものである。
の製造方法は、少なくとも誘導型薄膜磁気ヘッドを基体
により支持した薄膜磁気ヘッドを製造する方法であっ
て、基体の表面に、エアベアリング面から延在するよう
に第1の磁性層を形成する工程と、この第1の磁性層の
表面に、エアベアリング面から所定の距離だけ離れた位
置に端縁を有する凹部を形成する工程と、前記第1の磁
性層のエアベアリング面から前記凹部の端縁まで延在す
る部分の表面と同一平面となるように凹部内に埋め込ま
れた絶縁層を形成する工程と、この同一平面とされた第
1の磁性層の表面および絶縁層の表面にライトギャップ
層を形成する工程と、このライトギャップ層の上に、エ
アベアリング面から前記凹部の端縁よりも後方まで延在
し、ポールチップを構成する第2の磁性層を形成する工
程と、前記ライトギャップ層の上に絶縁分離された状態
で支持された薄膜コイルを形成する工程と、前記第2の
磁性層の、エアベアリング面から後退した部分に連結さ
れるとともにエアベアリング面から離れた後方位置にお
いて前記第1の磁性層と磁気的に結合された第3の磁性
層を形成する工程と、エアベアリング面を研磨出しする
工程と、を具えることを特徴とするものである。
【0028】上述した本発明による薄膜磁気ヘッドおよ
びその製造方法では、ポールチップを構成する第2の磁
性層を飽和磁束密度が高い材料で構成することにより、
磁束が途中で飽和することなく、有効に書き込みを行な
うことができる。さらに、第3の磁性層の先端はエアベ
アリング面から後退しているので、漏れ磁束による書き
込み不良も回避できる。この場合、第2の磁性層および
第3の磁性層を共に飽和磁束密度が高い材料で構成する
場合よりも、製造工程中の取扱いが容易になること、製
造コストを低くすることができることなどの利点が得ら
れる。
びその製造方法では、ポールチップを構成する第2の磁
性層を飽和磁束密度が高い材料で構成することにより、
磁束が途中で飽和することなく、有効に書き込みを行な
うことができる。さらに、第3の磁性層の先端はエアベ
アリング面から後退しているので、漏れ磁束による書き
込み不良も回避できる。この場合、第2の磁性層および
第3の磁性層を共に飽和磁束密度が高い材料で構成する
場合よりも、製造工程中の取扱いが容易になること、製
造コストを低くすることができることなどの利点が得ら
れる。
【0029】さらに、本発明による薄膜磁気ヘッドにお
いては、第2の磁性層をエアベアリング面から離れた位
置まで延在させているので、上述したように第3の磁性
層の先端をエアベアリング面よりも後退させるにも拘ら
ず、第2の磁性層と第3の磁性層との接触面積を大きく
することができる。
いては、第2の磁性層をエアベアリング面から離れた位
置まで延在させているので、上述したように第3の磁性
層の先端をエアベアリング面よりも後退させるにも拘ら
ず、第2の磁性層と第3の磁性層との接触面積を大きく
することができる。
【0030】さらに、このように第2の磁性層の後端を
エアベアリング面から離しているにも拘らず、スロート
ハイト零の基準位置は、エアベアリング面に接近させる
ことができるので、スロートハイトの短い磁極部分を正
確に形成することができる。換言すれば、本発明では、
ポールチップを構成する第2の磁性層をスロートハイト
零の基準位置を越えて内方まで延在させることにより、
スロートハイトの短い薄膜磁気ヘッドを正確に得ること
ができる。
エアベアリング面から離しているにも拘らず、スロート
ハイト零の基準位置は、エアベアリング面に接近させる
ことができるので、スロートハイトの短い磁極部分を正
確に形成することができる。換言すれば、本発明では、
ポールチップを構成する第2の磁性層をスロートハイト
零の基準位置を越えて内方まで延在させることにより、
スロートハイトの短い薄膜磁気ヘッドを正確に得ること
ができる。
【0031】さらに、本発明による複合型薄膜磁気ヘッ
ドにおいては、前記第1の磁性層の表面とその凹部に形
成した絶縁層の表面とを同一平面とすることができ、し
たがってライトギャップ層を平坦とすることができ、所
望の寸法、形状のものを容易に製造することができる。
ドにおいては、前記第1の磁性層の表面とその凹部に形
成した絶縁層の表面とを同一平面とすることができ、し
たがってライトギャップ層を平坦とすることができ、所
望の寸法、形状のものを容易に製造することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図13〜24を参照して本
発明による薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法の第1の
実施例を説明する。なお、これらの図面においては、断
面図をAで示し、正面図をBで示した。また、本例で
は、基体の上に読み取り用の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘ
ッドを形成し、その上に書き込み用の誘導型薄膜磁気ヘ
ッドを積層した複合型薄膜磁気ヘッドとしたものであ
る。
発明による薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法の第1の
実施例を説明する。なお、これらの図面においては、断
面図をAで示し、正面図をBで示した。また、本例で
は、基体の上に読み取り用の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘ
ッドを形成し、その上に書き込み用の誘導型薄膜磁気ヘ
ッドを積層した複合型薄膜磁気ヘッドとしたものであ
る。
【0033】アルティック(AlTiC )より成る基体本体
21の一方の表面に、約3〜5m の膜厚でアルミナより
成る絶縁層22を形成した様子を図13に示す。これ
ら、基体本体21および絶縁層22を、本明細書におい
ては、基体またはウエファ23と称する。また、本明細
書において、絶縁層とは、少なくとも電気的な絶縁特性
を有する膜を意味しており、非磁性特性はあってもなく
ても良い。しかし、一般には、アルミナのように、電気
絶縁特性を有しているとともに非磁性特性を有する材料
が使用されているので、絶縁層と、非磁性層とを同じ意
味に使用する場合もある。
21の一方の表面に、約3〜5m の膜厚でアルミナより
成る絶縁層22を形成した様子を図13に示す。これ
ら、基体本体21および絶縁層22を、本明細書におい
ては、基体またはウエファ23と称する。また、本明細
書において、絶縁層とは、少なくとも電気的な絶縁特性
を有する膜を意味しており、非磁性特性はあってもなく
ても良い。しかし、一般には、アルミナのように、電気
絶縁特性を有しているとともに非磁性特性を有する材料
が使用されているので、絶縁層と、非磁性層とを同じ意
味に使用する場合もある。
【0034】次に、基体23の絶縁層22の上に、磁気
抵抗効果型薄膜磁気ヘッドに対するボトムシールド層2
4をパーマロイにより約3μm の膜厚に形成した様子を
図14に示す。このボトムシールド層24は、フォトレ
ジストをマスクとするメッキ法によって所定のパターン
にしたがって形成する。続いて、図15に示すように、
ボトムシールド24の上に、アルミナより成る絶縁層を
約4μm の膜厚で形成した後、化学機械研磨(CMP)
処理によって平坦として絶縁層25を形成する。
抵抗効果型薄膜磁気ヘッドに対するボトムシールド層2
4をパーマロイにより約3μm の膜厚に形成した様子を
図14に示す。このボトムシールド層24は、フォトレ
ジストをマスクとするメッキ法によって所定のパターン
にしたがって形成する。続いて、図15に示すように、
ボトムシールド24の上に、アルミナより成る絶縁層を
約4μm の膜厚で形成した後、化学機械研磨(CMP)
処理によって平坦として絶縁層25を形成する。
【0035】次に、図16に示すように、平坦な平面と
なっているボトムシールド層24および絶縁層25の上
にアルミナより成るシールドギャップ層26に埋設され
たGMR層27を形成する。このシールドギャップ層2
6の膜厚は0.2μm とすることができる。さらに、図
16に示すようにGMR層27を埋設したシールドギャ
ップ層26の上に、GMR層に対するトップシールドを
構成するとともに誘導型薄膜磁気ヘッドのボトムポール
を構成する第1の磁性層28をパーマロイにより3〜4
μmの膜厚に形成し、さらにフォトレジストパターンを
形成した後、これをマスクとしてアルゴンガスによるイ
オンビームエッチングを施して、第1の磁性層の表面に
深さ約1.0μm の凹部28aを形成する。
なっているボトムシールド層24および絶縁層25の上
にアルミナより成るシールドギャップ層26に埋設され
たGMR層27を形成する。このシールドギャップ層2
6の膜厚は0.2μm とすることができる。さらに、図
16に示すようにGMR層27を埋設したシールドギャ
ップ層26の上に、GMR層に対するトップシールドを
構成するとともに誘導型薄膜磁気ヘッドのボトムポール
を構成する第1の磁性層28をパーマロイにより3〜4
μmの膜厚に形成し、さらにフォトレジストパターンを
形成した後、これをマスクとしてアルゴンガスによるイ
オンビームエッチングを施して、第1の磁性層の表面に
深さ約1.0μm の凹部28aを形成する。
【0036】次に、アルミナより成る絶縁層を1〜2μ
m の膜厚に形成した後、CMP処理を施して上述した凹
部28a内に埋め込まれた絶縁層29を平坦面となるよ
うに形成し、さらにこのように平坦となった第1の磁性
層28および絶縁層29の表面に、アルミナより成るラ
イトギャップ層30を、0.2〜0.3μm の膜厚に形
成した様子を図17に示す。このCMP処理は、第1の
磁性層28の表面が露出した後、0.3〜0.5μm 程
度オーバーエッチングするように行なう。
m の膜厚に形成した後、CMP処理を施して上述した凹
部28a内に埋め込まれた絶縁層29を平坦面となるよ
うに形成し、さらにこのように平坦となった第1の磁性
層28および絶縁層29の表面に、アルミナより成るラ
イトギャップ層30を、0.2〜0.3μm の膜厚に形
成した様子を図17に示す。このCMP処理は、第1の
磁性層28の表面が露出した後、0.3〜0.5μm 程
度オーバーエッチングするように行なう。
【0037】このように第1の磁性層28を所定のパタ
ーンにしたがって形成した後、その表面に絶縁層29を
埋め込んだ構造の平面の様子を図18に示す。なお、こ
の図18においては、ライトギャップ層30を省くとと
もに後に形成される誘導型薄膜磁気ヘッドの薄膜コイル
を仮想線で示した。また、図18において、薄膜コイル
の中心に形成されている部分は凹部28aの中心に形成
されている凸部28bを示し、後述するように第1の磁
性層28により構成される下部ヨークと上部ヨークとを
連結するためのものである。
ーンにしたがって形成した後、その表面に絶縁層29を
埋め込んだ構造の平面の様子を図18に示す。なお、こ
の図18においては、ライトギャップ層30を省くとと
もに後に形成される誘導型薄膜磁気ヘッドの薄膜コイル
を仮想線で示した。また、図18において、薄膜コイル
の中心に形成されている部分は凹部28aの中心に形成
されている凸部28bを示し、後述するように第1の磁
性層28により構成される下部ヨークと上部ヨークとを
連結するためのものである。
【0038】実際の製造では、多数の複合型薄膜磁気ヘ
ッドをウエファ上にマトリックス状に配列して形成した
後、ウエファを複数のバーに切断し、各バーの端面を研
磨してエアベアリング面を形成し、最後にバーを切断し
て個々の複合型薄膜磁気ヘッドを得るようにしているの
で、この段階では端面が現れないが、説明の便宜上、こ
の端面を示している。したがって、図13〜17やそれ
以降の図面においても、この端面の正面図をも示してあ
る。
ッドをウエファ上にマトリックス状に配列して形成した
後、ウエファを複数のバーに切断し、各バーの端面を研
磨してエアベアリング面を形成し、最後にバーを切断し
て個々の複合型薄膜磁気ヘッドを得るようにしているの
で、この段階では端面が現れないが、説明の便宜上、こ
の端面を示している。したがって、図13〜17やそれ
以降の図面においても、この端面の正面図をも示してあ
る。
【0039】次に、図19に示すように、第1の磁性層
28の凸部28bの上にあるライトギャップ層30を選
択的に除去した後、高磁束密度を有する磁性材料である
NiFe(50%, 50%) やFeN より成る第2の磁性層31
を、2〜4μm の膜厚に形成する。この第2の磁性層3
1はポールチップを構成するものであり、メッキ法で所
定のパターンに形成するか、スパッタ後、ドライエッチ
ングで所定のパターンとすることができる。また、この
第2の磁性層31の巾によって記録トラックの巾が決ま
るので、その巾は0.5〜1.2μm と狭くする。この
第2の磁性層31の形成と同時に第1の磁性層28の凸
部28bの上に連結用磁性層31aが形成される。
28の凸部28bの上にあるライトギャップ層30を選
択的に除去した後、高磁束密度を有する磁性材料である
NiFe(50%, 50%) やFeN より成る第2の磁性層31
を、2〜4μm の膜厚に形成する。この第2の磁性層3
1はポールチップを構成するものであり、メッキ法で所
定のパターンに形成するか、スパッタ後、ドライエッチ
ングで所定のパターンとすることができる。また、この
第2の磁性層31の巾によって記録トラックの巾が決ま
るので、その巾は0.5〜1.2μm と狭くする。この
第2の磁性層31の形成と同時に第1の磁性層28の凸
部28bの上に連結用磁性層31aが形成される。
【0040】本発明においては、図19に明瞭に示すよ
うに、ポールチップを構成する第2の磁性層31を、第
1の磁性層28の凹部に埋め込んだ絶縁層29のエアベ
アリング面側の端縁を越えて内方に延在するように形成
する。この端縁を越えて内方に延在される距離は、例え
ば1〜3μm とすることができる。この絶縁層29のエ
アベアリング面側の端縁は、スロートハイト零の基準位
置となるものであるので、本発明は第2の磁性層31を
このスロートハイト零の基準位置を越えて内方まで延在
させている。このスロートハイト零の基準位置からエア
ベアリング面までの距離がスロートハイトの長さとなる
が、本発明ではこの長さを1μm 以下とすることができ
る。
うに、ポールチップを構成する第2の磁性層31を、第
1の磁性層28の凹部に埋め込んだ絶縁層29のエアベ
アリング面側の端縁を越えて内方に延在するように形成
する。この端縁を越えて内方に延在される距離は、例え
ば1〜3μm とすることができる。この絶縁層29のエ
アベアリング面側の端縁は、スロートハイト零の基準位
置となるものであるので、本発明は第2の磁性層31を
このスロートハイト零の基準位置を越えて内方まで延在
させている。このスロートハイト零の基準位置からエア
ベアリング面までの距離がスロートハイトの長さとなる
が、本発明ではこの長さを1μm 以下とすることができ
る。
【0041】次に、第2の磁性層31をマスクとし、フ
レオン系ガスまたは塩素系ガスを用いるリアクティブイ
オンエッチングよってライトギャップ層30を選択的に
除去し、さらに露出した第1の磁性層28の表面をイオ
ンビームエッチングにより部分的に除去してトリム構造
を形成した様子を図19に示す。
レオン系ガスまたは塩素系ガスを用いるリアクティブイ
オンエッチングよってライトギャップ層30を選択的に
除去し、さらに露出した第1の磁性層28の表面をイオ
ンビームエッチングにより部分的に除去してトリム構造
を形成した様子を図19に示す。
【0042】さらに、図20に示すように、ライトギャ
ップ層30の上に、フォトレジストより成る絶縁層32
によって絶縁分離された状態で支持された第1層目の薄
膜コイル33を形成し、続いて図21に示すように、フ
ォトレジストより成る絶縁層34によって絶縁分離され
た状態で支持された第2層目の薄膜コイル35を形成し
た後、200〜250°Cの温度でアニールする。
ップ層30の上に、フォトレジストより成る絶縁層32
によって絶縁分離された状態で支持された第1層目の薄
膜コイル33を形成し、続いて図21に示すように、フ
ォトレジストより成る絶縁層34によって絶縁分離され
た状態で支持された第2層目の薄膜コイル35を形成し
た後、200〜250°Cの温度でアニールする。
【0043】次に、第3の磁性層36を3〜4μm の膜
厚に形成した様子を図22に示す。この第3の磁性層3
6は、ポールチップを構成する第2の磁性層31と同様
の高い飽和磁束密度を有する磁性材料をメッキ法または
スパッタ法によって形成することができる。
厚に形成した様子を図22に示す。この第3の磁性層3
6は、ポールチップを構成する第2の磁性層31と同様
の高い飽和磁束密度を有する磁性材料をメッキ法または
スパッタ法によって形成することができる。
【0044】図23は、第2の磁性層31と第3の磁性
層36の形状および配置を示す線図的平面図である。第
2の磁性層31は、磁極部分を構成する巾の狭い部分
と、第3の磁性層36と接触する面積の大きな部分とか
ら形成されている。また、第3の磁性層36の、第2の
磁性層31と重なる部分は頂角が90〜130°の屋根
形となっている。また、第3の磁性層36の先端部分を
巾を狭くして第2の磁性層31の上を覆うようにしてい
るが、その端面はほぼスロートハイト零の基準位置と一
致させるようにしている。すなわち、GMR層27のエ
アベアリング面とは反対側の端縁と、第1の磁性層31
に形成した凹部のエアベアリング面側の端縁と、第3の
磁性層36のエアベアリング面側の端縁とがスロートハ
イト零の基準位置の近傍においてほぼ一直線上に並ぶよ
うに構成している。
層36の形状および配置を示す線図的平面図である。第
2の磁性層31は、磁極部分を構成する巾の狭い部分
と、第3の磁性層36と接触する面積の大きな部分とか
ら形成されている。また、第3の磁性層36の、第2の
磁性層31と重なる部分は頂角が90〜130°の屋根
形となっている。また、第3の磁性層36の先端部分を
巾を狭くして第2の磁性層31の上を覆うようにしてい
るが、その端面はほぼスロートハイト零の基準位置と一
致させるようにしている。すなわち、GMR層27のエ
アベアリング面とは反対側の端縁と、第1の磁性層31
に形成した凹部のエアベアリング面側の端縁と、第3の
磁性層36のエアベアリング面側の端縁とがスロートハ
イト零の基準位置の近傍においてほぼ一直線上に並ぶよ
うに構成している。
【0045】上述したように、本発明においては第3の
磁性層36の、第2の磁性層31と連結される先端部分
36aの端面がエアベアリング面よりも内方に後退して
いる。このように第3の磁性層36の先端部分36aを
後退させても、第2の磁性層31をスロートハイト零の
基準位置を越えて内方に延在させているので、第2の磁
性層31と第3の磁性層36との接触面積を十分広くと
ることができ、薄膜磁気ヘッドの磁気特性を改善でき
る。本例では、この第2の磁性層31と第3の磁性層3
6との接触面積をさらに増大させるために、第2の磁性
層の後方部分を3角形状に形成している。次に、図24
に示すように、アルミナより成るオーバーコート層37
を約20〜30μm の膜厚に形成する。
磁性層36の、第2の磁性層31と連結される先端部分
36aの端面がエアベアリング面よりも内方に後退して
いる。このように第3の磁性層36の先端部分36aを
後退させても、第2の磁性層31をスロートハイト零の
基準位置を越えて内方に延在させているので、第2の磁
性層31と第3の磁性層36との接触面積を十分広くと
ることができ、薄膜磁気ヘッドの磁気特性を改善でき
る。本例では、この第2の磁性層31と第3の磁性層3
6との接触面積をさらに増大させるために、第2の磁性
層の後方部分を3角形状に形成している。次に、図24
に示すように、アルミナより成るオーバーコート層37
を約20〜30μm の膜厚に形成する。
【0046】図25は、本発明による薄膜磁気ヘッドの
第2の実施例を示す断面図であり、前例と同様の部分に
は同じ符号を付けて示し、その詳細な説明は省略する。
本例において、ライトギャップ層30の上にポールチッ
プを構成する第2の磁性層31を選択的に形成するまで
の工程は前例と同じである。本例では、ライトギャップ
層30の上に第1層目の薄膜コイル33を形成した後、
アルミナ、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜などの無機
絶縁層41を約5〜7μm の膜厚に形成し、CMPによ
って表面を平坦とする。さらにこの平坦な面の上に、フ
ォトレジストより成る絶縁層34によって支持された第
2層目の薄膜コイル35を形成する。
第2の実施例を示す断面図であり、前例と同様の部分に
は同じ符号を付けて示し、その詳細な説明は省略する。
本例において、ライトギャップ層30の上にポールチッ
プを構成する第2の磁性層31を選択的に形成するまで
の工程は前例と同じである。本例では、ライトギャップ
層30の上に第1層目の薄膜コイル33を形成した後、
アルミナ、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜などの無機
絶縁層41を約5〜7μm の膜厚に形成し、CMPによ
って表面を平坦とする。さらにこの平坦な面の上に、フ
ォトレジストより成る絶縁層34によって支持された第
2層目の薄膜コイル35を形成する。
【0047】図26は、本発明による薄膜磁気ヘッドの
第3の実施例を示す断面図である。本例においても、前
例と同じ部分には同じ符号を付けて示した。本例でも、
ライトギャップ層30の上にポールチップを構成する第
2の磁性層31を選択的に形成するまでの工程は前例と
同じである。本例では、ライトギャップ層30の上にア
ルミナ、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜などの無機絶
縁層42を約5〜7μm の膜厚に形成した後、CMPに
よって平坦な面とした後、フォトレジストより成る絶縁
層32によって絶縁分離された状態で支持された第1層
目の薄膜コイル33と、フォトレジストより成る絶縁層
34によって絶縁分離された状態で支持された第2層目
の薄膜コイル35とを形成するものである。また、この
実施例の変形例として、第1層目の薄膜コイル33を絶
縁分離した状態で支持する絶縁層を、フォトレジストの
代わりに無機絶縁層で形成することもできる。
第3の実施例を示す断面図である。本例においても、前
例と同じ部分には同じ符号を付けて示した。本例でも、
ライトギャップ層30の上にポールチップを構成する第
2の磁性層31を選択的に形成するまでの工程は前例と
同じである。本例では、ライトギャップ層30の上にア
ルミナ、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜などの無機絶
縁層42を約5〜7μm の膜厚に形成した後、CMPに
よって平坦な面とした後、フォトレジストより成る絶縁
層32によって絶縁分離された状態で支持された第1層
目の薄膜コイル33と、フォトレジストより成る絶縁層
34によって絶縁分離された状態で支持された第2層目
の薄膜コイル35とを形成するものである。また、この
実施例の変形例として、第1層目の薄膜コイル33を絶
縁分離した状態で支持する絶縁層を、フォトレジストの
代わりに無機絶縁層で形成することもできる。
【0048】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例え
ば、上述した実施例においては、基体上に読み取り用の
磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドを設け、その上に書き込
み用の誘導型薄膜磁気ヘッドを積層した構成としたが、
これらの薄膜磁気ヘッドの積層順序を逆とすることもで
きる。また、上述した実施例では、磁気抵抗素子をGM
R素子としたが、AMR素子とすることもできる。
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例え
ば、上述した実施例においては、基体上に読み取り用の
磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドを設け、その上に書き込
み用の誘導型薄膜磁気ヘッドを積層した構成としたが、
これらの薄膜磁気ヘッドの積層順序を逆とすることもで
きる。また、上述した実施例では、磁気抵抗素子をGM
R素子としたが、AMR素子とすることもできる。
【0049】さらに、本発明はこのように読み取り用の
薄膜磁気ヘッドを磁気抵抗効果型のものとしたが、それ
以外の読み取り用薄膜磁気ヘッドを用いることもでき
る。また、読み取り用の薄膜磁気ヘッドは必ずしも設け
る必要はなく、誘導型薄膜磁気ヘッドだけを設けること
もできる。
薄膜磁気ヘッドを磁気抵抗効果型のものとしたが、それ
以外の読み取り用薄膜磁気ヘッドを用いることもでき
る。また、読み取り用の薄膜磁気ヘッドは必ずしも設け
る必要はなく、誘導型薄膜磁気ヘッドだけを設けること
もできる。
【0050】また、上述した実施例においては、第3の
磁性層36の先端部分に巾の狭い部分を設けたが、この
ような突起状の部分を設ける必要は必ずしもない。その
ような場合でも、第3の磁性層36の先端面の位置は、
ほぼスロートハイト零の基準位置の近傍とすることがで
きる。
磁性層36の先端部分に巾の狭い部分を設けたが、この
ような突起状の部分を設ける必要は必ずしもない。その
ような場合でも、第3の磁性層36の先端面の位置は、
ほぼスロートハイト零の基準位置の近傍とすることがで
きる。
【0051】
【発明の効果】上述した本発明による薄膜磁気ヘッドお
よびその製造方法によれば、性能の向上および歩留りの
向上を図ることができる。その理由は、ポールチップを
構成する第2の磁性層を、平坦な表面に形成するので、
その巾を0.5〜1.2μm と非常に狭くすることがで
きるとともに、第2の磁性層を飽和磁束密度の高い磁性
材料で形成できるので、薄膜コイルで発生される磁束が
途中で飽和することがなく、有効に書き込み領域に到達
し、磁束の損失が少なくなるためである。
よびその製造方法によれば、性能の向上および歩留りの
向上を図ることができる。その理由は、ポールチップを
構成する第2の磁性層を、平坦な表面に形成するので、
その巾を0.5〜1.2μm と非常に狭くすることがで
きるとともに、第2の磁性層を飽和磁束密度の高い磁性
材料で形成できるので、薄膜コイルで発生される磁束が
途中で飽和することがなく、有効に書き込み領域に到達
し、磁束の損失が少なくなるためである。
【0052】また、ポールチップを構成する第2の磁性
層はスロートハイト零の基準位置よりも内方まで延在し
ているので、第3の磁性層の先端をエアベアリング面か
ら後退させても第2の磁性層との接触面積を十分広くす
ることができる。このため、第3の磁性層の先端からの
漏れ磁束がなくなるとともに十分に大きな磁束を第2の
磁性層に流すことができ、正確な記録動作を効率良く行
なうことができる。
層はスロートハイト零の基準位置よりも内方まで延在し
ているので、第3の磁性層の先端をエアベアリング面か
ら後退させても第2の磁性層との接触面積を十分広くす
ることができる。このため、第3の磁性層の先端からの
漏れ磁束がなくなるとともに十分に大きな磁束を第2の
磁性層に流すことができ、正確な記録動作を効率良く行
なうことができる。
【0053】さらに、上述したようにスロートハイト零
の基準位置を、ポールチップを構成する第2の磁性層の
後端よりもエアベアリング面に接近させることができる
ので、短いスロートハイトでも正確に形成することがで
き、磁気特性を向上することができる。また、スロート
ハイト零の基準位置は、第1の磁性層の表面に形成さ
れ、絶縁層を埋め込んだ凹部の、エアベアリング面側の
端縁によって規定しているが、この凹部の端縁の位置は
製造工程中に変動することがないとともにエアベアリン
グ面に一層接近しているのでウエファ内に形成される多
数のチップの各々においてサブミクロンオーダーのスロ
ートハイトを正確にコントロールすることができ、歩留
りを著しく向上することができる。
の基準位置を、ポールチップを構成する第2の磁性層の
後端よりもエアベアリング面に接近させることができる
ので、短いスロートハイトでも正確に形成することがで
き、磁気特性を向上することができる。また、スロート
ハイト零の基準位置は、第1の磁性層の表面に形成さ
れ、絶縁層を埋め込んだ凹部の、エアベアリング面側の
端縁によって規定しているが、この凹部の端縁の位置は
製造工程中に変動することがないとともにエアベアリン
グ面に一層接近しているのでウエファ内に形成される多
数のチップの各々においてサブミクロンオーダーのスロ
ートハイトを正確にコントロールすることができ、歩留
りを著しく向上することができる。
【図1】図1は、従来の複合型薄膜磁気ヘッドを製造す
る方法の最初の工程を示す断面図である。
る方法の最初の工程を示す断面図である。
【図2】図2は、次の工程を示す断面図である。
【図3】図3は、次の工程を示す断面図である。
【図4】図4は、次の工程を示す断面図である。
【図5】図5は、次の工程を示す断面図である。
【図6】図6は、次の工程を示す断面図である。
【図7】図7は、次の工程を示す断面図である。
【図8】図8は、次の工程を示す断面図である。
【図9】図9は、次の工程を示す断面図である。
【図10】図10は、最終的に得られる複合型薄膜磁気
ヘッドを示す断面図である。
ヘッドを示す断面図である。
【図11】図11は、その磁極部分の断面図である。
【図12】図12は、その平面図である。
【図13】図13は、本発明による複合型薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法の第1の実施例における最初の工程を示す
断面図および正面図である。
ドの製造方法の第1の実施例における最初の工程を示す
断面図および正面図である。
【図14】図14は、次の工程を示す断面図および正面
図である。
図である。
【図15】図15は、次の工程を示す断面図および正面
図である。
図である。
【図16】図16は、次の工程を示す断面図および正面
図である。
図である。
【図17】図16は、次の工程を示す断面図および正面
図である。
図である。
【図18】図18は、そのときの平面図である。
【図19】図19は、次の工程を示す断面図および正面
図である。
図である。
【図20】図20は、次の工程を示す断面図および正面
図である。
図である。
【図21】図21は、次の工程を示す断面図および正面
図である。
図である。
【図22】図22は、次の工程を示す断面図および正面
図である。
図である。
【図23】図23は、その時の平面図である。
【図24】図24は、次の工程を示す断面図および正面
図である。
図である。
【図25】図25は、本発明による薄膜磁気ヘッドの第
2の実施例の構成を示す断面図である。
2の実施例の構成を示す断面図である。
【図26】図26は、本発明による薄膜磁気ヘッドの第
3の実施例の構成を示す断面図である。
3の実施例の構成を示す断面図である。
21 基体本体 22 絶縁層 23 基体 24 下部シールド層 25 絶縁層 26 シールドギャップ層 27 GMR層 28 第1の磁性層 29 絶縁層 30 ライトギャップ層 31 ポールチップを構成する第2の磁性層 32 絶縁層 33 薄膜コイル 34 絶縁層 35 薄膜コイル 36 第3の磁性層 37 オーバーコート層 41 無機絶縁層 42 無機絶縁層
Claims (11)
- 【請求項1】 基体と、 この基体によって支持された第1の磁性層と、 この第1の磁性層の、前記基体によって支持された面と
は反対側の面に形成された凹部内に、この面と同一平面
となるように埋め込まれた絶縁層と、 これら第1の磁性層および絶縁層の平坦な面に沿って設
けられたライトギャップ層と、 このライトギャップ層の、前記基体とは反対側の面に沿
って、前記第1の磁性層の、前記絶縁層が埋め込まれて
いない部分から絶縁層が埋め込まれている部分まで延在
するように設けられた第2の磁性層と、 前記ライトギャップ層の、前記基体とは反対側の面に沿
って、絶縁分離された状態で配設された薄膜コイルと、 前記第2の磁性層の、前記ライトギャップ層とは反対側
の面の、エアベアリング面から後退した部分に連結され
るとともにエアベアリング面から離れた後方位置におい
て前記第1の磁性層と磁気的に結合された第3の磁性層
と、を具えることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項2】 前記第1の磁性層の凹部に埋め込まれた
絶縁層の、エアベアリング面側の端縁をスロートハイト
零の位置の基準として形成されたエアベアリング面を具
えることを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッ
ド。 - 【請求項3】 前記第2の磁性層を、第3の磁性層より
も高い飽和磁束密度を有する磁性材料で構成したことを
特徴とする請求項1または2の何れかに記載の薄膜磁気
ヘッド。 - 【請求項4】 前記ライトギャップ層の、前記基体とは
反対側の面に、前記第2の磁性層と同一平面となるよう
に形成した無機絶縁層を具え、前記薄膜コイルを、この
無機絶縁層の、前記基体とは反対側の面に設けたことを
特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の薄膜磁気ヘッ
ド。 - 【請求項5】 前記ライトギャップ層の、前記基体とは
反対側の面に、前記第2の磁性層と同一平面となるよう
に形成した無機絶縁層を具え、前記薄膜コイルの第1層
目の薄膜コイルを、前記無機絶縁層によって絶縁分離さ
れた状態で支持したことを特徴とする請求項1〜3の何
れかに記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項6】 前記第2の磁性層が、磁極部分を構成す
る巾の狭い部分と、前記第3の磁性層と連結された巾の
広い部分とを具えることを特徴とする請求項1〜5の何
れかに記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項7】 少なくとも誘導型薄膜磁気ヘッドを基体
により支持した薄膜磁気ヘッドを製造する方法であっ
て、 基体の表面に、エアベアリング面から延在するように第
1の磁性層を形成する工程と、 この第1の磁性層の表面に、エアベアリング面から所定
の距離だけ離れた位置に端縁を有する凹部を形成する工
程と、 前記第1の磁性層のエアベアリング面から前記凹部の端
縁まで延在する部分の表面と同一平面となるように凹部
内に埋め込まれた絶縁層を形成する工程と、 この同一平面とされた第1の磁性層の表面および絶縁層
の表面にライトギャップ層を形成する工程と、 このライトギャップ層の上に、エアベアリング面から前
記凹部の端縁よりも後方まで延在し、ポールチップを構
成する第2の磁性層を形成する工程と、 前記ライトギャップ層の上に絶縁分離された状態で支持
された薄膜コイルを形成する工程と、 前記第2の磁性層の、エアベアリング面から後退した部
分に連結されるとともにエアベアリング面から離れた後
方位置において前記第1の磁性層と磁気的に結合された
第3の磁性層を形成する工程と、 エアベアリング面を研磨出しする工程と、を具えること
を特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項8】 前記薄膜コイルを少なくとも2層の薄膜
コイルで形成し、第1層目の薄膜コイルを形成した後、
有機絶縁層で覆い、その上に第2層目の薄膜コイルを形
成した後、有機絶縁層で覆うことを特徴とする請求項7
に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項9】 前記ライトギャップ層の上に薄膜コイル
を形成する前に、ライトギャップ層の上に無機絶縁層を
形成し、その表面を平坦化した後、この無機絶縁層の上
に薄膜コイルを形成することを特徴とする請求項7に記
載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項10】 前記薄膜コイルを複数の層を以て形成
し、その第1層目の薄膜コイルを無機絶縁層で覆い、そ
の表面を平坦化した後、その上に第2層目の薄膜コイル
を形成することを特徴とする請求項7に記載の薄膜磁気
ヘッドの製造方法。 - 【請求項11】 前記エアベアリング面を研磨出しする
工程を、前記凹部の端縁をスロートハイト零の基準位置
として行なうことを特徴とする請求項7〜10の何れか
に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10089806A JPH11288503A (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 |
US09/282,183 US6388845B1 (en) | 1998-04-02 | 1999-03-31 | Thin film magnetic head and method of manufacturing the same |
US10/060,335 US6558561B2 (en) | 1998-04-02 | 2002-02-01 | Thin film magnetic head and method of manufacturing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10089806A JPH11288503A (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11288503A true JPH11288503A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=13980975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10089806A Pending JPH11288503A (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6388845B1 (ja) |
JP (1) | JPH11288503A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7321480B2 (en) | 2003-09-11 | 2008-01-22 | Tdk Corporation | Thin-film magnetic head having magnetic layers of different thicknesses and fabrication method for same |
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JP2000057520A (ja) * | 1998-08-04 | 2000-02-25 | Hitachi Ltd | 磁気ヘッド及びそれを用いた磁気記憶装置 |
US6317288B1 (en) | 1998-08-28 | 2001-11-13 | Tdk Corporation | Thin-film magnetic head and method of manufacturing same |
WO2000077777A1 (fr) * | 1999-06-14 | 2000-12-21 | Fujitsu Limited | Tete d'enregistrement magnetique utilisant un film mince et son procede de fabrication |
JP2001052309A (ja) * | 1999-08-06 | 2001-02-23 | Alps Electric Co Ltd | 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 |
JP2001236606A (ja) * | 2000-02-22 | 2001-08-31 | Hitachi Metals Ltd | 磁気ヘッド |
JP2001256610A (ja) * | 2000-03-09 | 2001-09-21 | Alps Electric Co Ltd | 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 |
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JP3971934B2 (ja) * | 2001-03-07 | 2007-09-05 | ヤマハ株式会社 | 磁気センサとその製法 |
US6788501B2 (en) | 2002-09-24 | 2004-09-07 | International Business Machines Corporation | GMR read head having a pinned layer with an active portion oxidized to reduce the magnetic moment thereof |
US7185415B2 (en) * | 2003-08-29 | 2007-03-06 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Method for forming a magnetic head having a flux shaping layer |
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