JPH0520639A - 薄膜磁気ヘツドおよびその製造方法 - Google Patents
薄膜磁気ヘツドおよびその製造方法Info
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- JPH0520639A JPH0520639A JP19746391A JP19746391A JPH0520639A JP H0520639 A JPH0520639 A JP H0520639A JP 19746391 A JP19746391 A JP 19746391A JP 19746391 A JP19746391 A JP 19746391A JP H0520639 A JPH0520639 A JP H0520639A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄膜磁気ヘッドにおいて、書き込み効率を上
げるために、ギャップ深さを小さくしても、トレーリン
グ側ポールが飽和しないようにする。 【構成】 リーディング側ポール1は、ギャップ深さ4
を残して角度θにてギャップ面から後退している。そし
て、この後退させた部分は、第1の絶縁層7で埋められ
て平坦化される。さらに、その上に、ギャップ層3、第
一層目のコイル5、第二の絶縁層8、第二層目のコイル
6、第三の絶縁層9、トレーリング側ポール2が形成さ
れる。このトレーリング側ポール2のギャップ面に接す
る部分は、少なくともギャップ深さ4よりも長くする。
これによって、ギャップ深さを相対的に小さくし、リー
ディング側ポールのギャップ近傍のみに、磁束を集中し
て飽和させ、媒体をシャープに磁化できるようにする。
げるために、ギャップ深さを小さくしても、トレーリン
グ側ポールが飽和しないようにする。 【構成】 リーディング側ポール1は、ギャップ深さ4
を残して角度θにてギャップ面から後退している。そし
て、この後退させた部分は、第1の絶縁層7で埋められ
て平坦化される。さらに、その上に、ギャップ層3、第
一層目のコイル5、第二の絶縁層8、第二層目のコイル
6、第三の絶縁層9、トレーリング側ポール2が形成さ
れる。このトレーリング側ポール2のギャップ面に接す
る部分は、少なくともギャップ深さ4よりも長くする。
これによって、ギャップ深さを相対的に小さくし、リー
ディング側ポールのギャップ近傍のみに、磁束を集中し
て飽和させ、媒体をシャープに磁化できるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置など
に用いて好適な薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法に関
する。
に用いて好適な薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の薄膜磁気ヘッドは、概略図
4に示すように、基板上にパーマロイ等の軟磁性体から
なるリーディング側ポール10を設けてなり、このリー
ディング側ポール10上に、アルミナ、SiO2等から
なるギャップ層12を設け、さらにこのギャップ層12
上に、フォトレジスト等からなる第一の絶縁層14を設
けるとともに、この第一の絶縁層14上に、銅等の第一
層目のコイル17を設けてなる構成とされている。そし
て、この第一層目のコイル17は、フォトレジスト等か
らなる第二の絶縁層15で覆われ、またこの第二の絶縁
層15上に、銅等からなる第二層目のコイル18が設け
られ、この第二層目のコイル18は、フォトレジスト等
からなる第三の絶縁層16で覆われている。そして、こ
れらのギャップ層12、第一の絶縁層14、第二の絶縁
層15、第三の絶縁層16上に、パーマロイ等の軟磁性
体からなるトレーリング側ポール11が設けられてい
る。
4に示すように、基板上にパーマロイ等の軟磁性体から
なるリーディング側ポール10を設けてなり、このリー
ディング側ポール10上に、アルミナ、SiO2等から
なるギャップ層12を設け、さらにこのギャップ層12
上に、フォトレジスト等からなる第一の絶縁層14を設
けるとともに、この第一の絶縁層14上に、銅等の第一
層目のコイル17を設けてなる構成とされている。そし
て、この第一層目のコイル17は、フォトレジスト等か
らなる第二の絶縁層15で覆われ、またこの第二の絶縁
層15上に、銅等からなる第二層目のコイル18が設け
られ、この第二層目のコイル18は、フォトレジスト等
からなる第三の絶縁層16で覆われている。そして、こ
れらのギャップ層12、第一の絶縁層14、第二の絶縁
層15、第三の絶縁層16上に、パーマロイ等の軟磁性
体からなるトレーリング側ポール11が設けられてい
る。
【0003】このような従来の薄膜磁気ヘッドにおい
て、ギャップ深さ13は、浮上面と前記第1の絶縁層1
4の浮上面側エッジとの距離であり、任意に決められて
いるものであった。また、このような薄膜磁気ヘッドに
おいては、前記第一層目のコイル17と第二層目のコイ
ル18とに電流を流すことにより、浮上面に漏れ磁界が
発生し、これにより媒体を磁化することで、書き込み等
を行なっているものであった。
て、ギャップ深さ13は、浮上面と前記第1の絶縁層1
4の浮上面側エッジとの距離であり、任意に決められて
いるものであった。また、このような薄膜磁気ヘッドに
おいては、前記第一層目のコイル17と第二層目のコイ
ル18とに電流を流すことにより、浮上面に漏れ磁界が
発生し、これにより媒体を磁化することで、書き込み等
を行なっているものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気記録媒
体に対して高記録密度化を図るためには、高保磁力を有
する媒体が必要となるが、この高保磁力媒体を磁化する
にあたっては、大きな漏れ磁界が必要となる。
体に対して高記録密度化を図るためには、高保磁力を有
する媒体が必要となるが、この高保磁力媒体を磁化する
にあたっては、大きな漏れ磁界が必要となる。
【0005】そして、このような大きな漏れ磁界を発生
させるために、上述したような薄膜磁気ヘッドにあって
は、前記ギャップ深さ13を短くして、書き込み効率を
向上させる必要がある。しかし、スロートハイトを小さ
くし過ぎると、トレーリング側ポール11内部のギャッ
プ近傍に磁束が集中し、磁気的な飽和状態となる。この
トレーリング側ポール11内部のギャップ近傍が飽和す
ると、図5に示すように書き込み磁界のトレーリング側
の勾配が緩やかになる。そして、媒体の磁化状態は、こ
の書き込み磁界のトレーリング側勾配で決定されるため
に、上述したように書き込み磁界のトレーリング側勾配
が緩やかになると、媒体の磁化遷移長が長くなり、ひい
ては再生波形の半値幅の増加、媒体ノイズの増加を引き
起こしてしまうもので、このような問題点を解決し得る
何らかの対策を講じることが望まれている。
させるために、上述したような薄膜磁気ヘッドにあって
は、前記ギャップ深さ13を短くして、書き込み効率を
向上させる必要がある。しかし、スロートハイトを小さ
くし過ぎると、トレーリング側ポール11内部のギャッ
プ近傍に磁束が集中し、磁気的な飽和状態となる。この
トレーリング側ポール11内部のギャップ近傍が飽和す
ると、図5に示すように書き込み磁界のトレーリング側
の勾配が緩やかになる。そして、媒体の磁化状態は、こ
の書き込み磁界のトレーリング側勾配で決定されるため
に、上述したように書き込み磁界のトレーリング側勾配
が緩やかになると、媒体の磁化遷移長が長くなり、ひい
ては再生波形の半値幅の増加、媒体ノイズの増加を引き
起こしてしまうもので、このような問題点を解決し得る
何らかの対策を講じることが望まれている。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、薄膜磁気ヘッドによる書き込み効率を上げ
るためにギャップ深さを小さくしても、トレーリング側
ポールが飽和しないようにしてなる薄膜磁気ヘッドおよ
びその製造方法を得ることを目的としている。
ものであり、薄膜磁気ヘッドによる書き込み効率を上げ
るためにギャップ深さを小さくしても、トレーリング側
ポールが飽和しないようにしてなる薄膜磁気ヘッドおよ
びその製造方法を得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、リーディング側
ポールの浮上面から遠ざかった部分を、浮上面に対して
垂直な面から離れるように構成することにより、このリ
ーディング側ポールにギャップ深さを設けるようにした
ものである。
ために本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、リーディング側
ポールの浮上面から遠ざかった部分を、浮上面に対して
垂直な面から離れるように構成することにより、このリ
ーディング側ポールにギャップ深さを設けるようにした
ものである。
【0008】また、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法は、基板に窪みを設け、この窪みを設けた部分と設
けていない部分とに跨るように、磁性膜を形成すること
によって、薄膜磁気ヘッドにおけるリーディング側ポー
ルを形成するようにし、さらにリーディング側に磁性膜
を形成した後、絶縁膜を、少なくとも前記基板の窪みの
深さよりも厚く形成し、次に前記リーディング側磁性膜
のギャップに接する部分が露出するまで平坦にラップ
し、次にギャップ層、コイル、絶縁層、トレーリング側
磁性膜を順次設けることによって、薄膜磁気ヘッドを形
成するようにしたものである。
方法は、基板に窪みを設け、この窪みを設けた部分と設
けていない部分とに跨るように、磁性膜を形成すること
によって、薄膜磁気ヘッドにおけるリーディング側ポー
ルを形成するようにし、さらにリーディング側に磁性膜
を形成した後、絶縁膜を、少なくとも前記基板の窪みの
深さよりも厚く形成し、次に前記リーディング側磁性膜
のギャップに接する部分が露出するまで平坦にラップ
し、次にギャップ層、コイル、絶縁層、トレーリング側
磁性膜を順次設けることによって、薄膜磁気ヘッドを形
成するようにしたものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、リーディング側ポールを、浮
上面からたとえば 1mm以内でギャップ面から後退させる
ことによってギャップ深さを設け、かつトレーリング側
ポールがギャップ面と接している部分を、リーディング
側ポールに設けられたギャップ深さよりも長くすること
により、ギャップ深さを短くしたときに、磁束の集中を
リーディング側ポール内で生じさせ、リーディング側ポ
ールのギャップ近傍は飽和するが、トレーリング側ポー
ルのギャップ近傍は飽和しないようにし、これによって
媒体をシャープに磁化し、薄膜磁気ヘッドにおいて書き
込み効率を上げることが可能となる。
上面からたとえば 1mm以内でギャップ面から後退させる
ことによってギャップ深さを設け、かつトレーリング側
ポールがギャップ面と接している部分を、リーディング
側ポールに設けられたギャップ深さよりも長くすること
により、ギャップ深さを短くしたときに、磁束の集中を
リーディング側ポール内で生じさせ、リーディング側ポ
ールのギャップ近傍は飽和するが、トレーリング側ポー
ルのギャップ近傍は飽和しないようにし、これによって
媒体をシャープに磁化し、薄膜磁気ヘッドにおいて書き
込み効率を上げることが可能となる。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係る薄膜磁気ヘッドの一実施
例を示すものであり、同図において、基板上のリーディ
ング側ポール1は、GAP対向面側において、浮上面か
ら、ある任意の高さに至っては、浮上面と垂直であり、
それ以後浮上面に対して、図1において角度θで示した
角度を有している。この角度θは、0°<θ<90°の
範囲内にある。また、前記浮上面と垂直な部分を、ギャ
ップ深さ4とする。すなわち、従来例でトレーリング側
ポールが有していたギャップ深さを、本発明によれば、
リーディング側ポール1が有することになる。
例を示すものであり、同図において、基板上のリーディ
ング側ポール1は、GAP対向面側において、浮上面か
ら、ある任意の高さに至っては、浮上面と垂直であり、
それ以後浮上面に対して、図1において角度θで示した
角度を有している。この角度θは、0°<θ<90°の
範囲内にある。また、前記浮上面と垂直な部分を、ギャ
ップ深さ4とする。すなわち、従来例でトレーリング側
ポールが有していたギャップ深さを、本発明によれば、
リーディング側ポール1が有することになる。
【0011】ここで、図1において、符号1はリーディ
ング側ポール、2はトレーリング側ポール、3はギャッ
プ層、4はギャップ深さで、また5は第一層目のコイ
ル、6は第二層目のコイル、7は第一の絶縁層、8は第
二の絶縁層、9は第三の絶縁層である。
ング側ポール、2はトレーリング側ポール、3はギャッ
プ層、4はギャップ深さで、また5は第一層目のコイ
ル、6は第二層目のコイル、7は第一の絶縁層、8は第
二の絶縁層、9は第三の絶縁層である。
【0012】また、上述したリーディング側ポール1
は、図3において(a)〜(e) で示した製造工程によって
製造し得るものである。すなわち、同図(a) に示される
アルミナ等の基板20を、イオンエッチング等により同
図(b) に示すように、角度θをもつように部分的に除去
する。このとき、除去する深さは、たとえば 1mmとし、
θはたとえば30°とする。次に、前記エッチングを施
した基板20上に、同図(c) に示したように、メッキ、
スパッタ等により、後にリーディング側ポール1となる
パーマロイ等の軟磁性体層21を形成する。すると、軟
磁性体層21の上面は、基板20と同じ角度θの部分を
有する。そして、全てのウエハプロセスが終了した後、
浮上面側からラッピングを始め、A−Aの位置にてラッ
ピングを終了すれば、所要のギャップ深さ14を有する
リーディング側ポール1となる。ここで、軟磁性体層2
1上には、同図(d) に示すように、アルミナ等の第1の
絶縁層22(図1における符号7で示した第1の絶縁層
に相当する)を形成した後、上面からラッピングして平
坦にし、同図(e) に示すように、軟磁性体層21を露出
させる。
は、図3において(a)〜(e) で示した製造工程によって
製造し得るものである。すなわち、同図(a) に示される
アルミナ等の基板20を、イオンエッチング等により同
図(b) に示すように、角度θをもつように部分的に除去
する。このとき、除去する深さは、たとえば 1mmとし、
θはたとえば30°とする。次に、前記エッチングを施
した基板20上に、同図(c) に示したように、メッキ、
スパッタ等により、後にリーディング側ポール1となる
パーマロイ等の軟磁性体層21を形成する。すると、軟
磁性体層21の上面は、基板20と同じ角度θの部分を
有する。そして、全てのウエハプロセスが終了した後、
浮上面側からラッピングを始め、A−Aの位置にてラッ
ピングを終了すれば、所要のギャップ深さ14を有する
リーディング側ポール1となる。ここで、軟磁性体層2
1上には、同図(d) に示すように、アルミナ等の第1の
絶縁層22(図1における符号7で示した第1の絶縁層
に相当する)を形成した後、上面からラッピングして平
坦にし、同図(e) に示すように、軟磁性体層21を露出
させる。
【0013】なお、その後の製造方法は、従来例と同じ
である。すなわち、同図(e) の状態において、その上部
にアルミナ等のギャップ層3を形成し、それぞれ二層づ
つのコイル、絶縁層を形成した後、トレーリング側ポー
ル2が形成される。このとき、トレーリング側ポール2
が、ギャップ層と接している長さは、ギャップ深さ4よ
りも長くなければならない。
である。すなわち、同図(e) の状態において、その上部
にアルミナ等のギャップ層3を形成し、それぞれ二層づ
つのコイル、絶縁層を形成した後、トレーリング側ポー
ル2が形成される。このとき、トレーリング側ポール2
が、ギャップ層と接している長さは、ギャップ深さ4よ
りも長くなければならない。
【0014】そして、上述したようにして製造される薄
膜磁気ヘッドによれば、リーディング側ポール1にギャ
ップ深さ4を設けることで、このギャップ深さ4を短く
したときに、磁束の集中がリーディング側ポール1内で
起こり、リーディング側ポール1のギャップ近傍は飽和
するが、トレーリング側ポール2のギャップ近傍は飽和
しないようにすることができる。したがって、トレーリ
ング側での書き込み磁界の勾配は、図2から明らかなよ
うに、急峻となるため、媒体の磁化遷移長が短くなり、
その結果再生波形の半値幅は小さくなり、媒体ノイズも
小さくできるものである。
膜磁気ヘッドによれば、リーディング側ポール1にギャ
ップ深さ4を設けることで、このギャップ深さ4を短く
したときに、磁束の集中がリーディング側ポール1内で
起こり、リーディング側ポール1のギャップ近傍は飽和
するが、トレーリング側ポール2のギャップ近傍は飽和
しないようにすることができる。したがって、トレーリ
ング側での書き込み磁界の勾配は、図2から明らかなよ
うに、急峻となるため、媒体の磁化遷移長が短くなり、
その結果再生波形の半値幅は小さくなり、媒体ノイズも
小さくできるものである。
【0015】なお、本発明は上述した実施例構造には限
定されず、薄膜磁気ヘッド各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることは勿論であり、種々の変形例が考え
られよう。
定されず、薄膜磁気ヘッド各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることは勿論であり、種々の変形例が考え
られよう。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る薄膜磁
気ヘッドおよびその製造方法によれば、リーディング側
ポールにギャップ深さを設けることにより、ギャップ深
さを短くしたときに、磁束の集中がリーディング側ポー
ル内で起こり、リーディング側ポールのギャップ近傍は
飽和するが、トレーリング側ポールのギャップ近傍は飽
和しない。したがって、トレーリング側での書き込み磁
界の勾配が急峻となるため、媒体の磁化遷移長が短くな
り、その結果再生波形の半値幅は小さくなり、媒体ノイ
ズも小さくでき、媒体をシャープに磁化し、薄膜磁気ヘ
ッドでの書き込み効率を向上させ得る等の種々優れた利
点を奏する。また、本発明によれば、このような利点を
奏する薄膜磁気ヘッドを、比較的簡単な製造工程によっ
て、簡単にしかも適切に製造し得るものである。
気ヘッドおよびその製造方法によれば、リーディング側
ポールにギャップ深さを設けることにより、ギャップ深
さを短くしたときに、磁束の集中がリーディング側ポー
ル内で起こり、リーディング側ポールのギャップ近傍は
飽和するが、トレーリング側ポールのギャップ近傍は飽
和しない。したがって、トレーリング側での書き込み磁
界の勾配が急峻となるため、媒体の磁化遷移長が短くな
り、その結果再生波形の半値幅は小さくなり、媒体ノイ
ズも小さくでき、媒体をシャープに磁化し、薄膜磁気ヘ
ッドでの書き込み効率を向上させ得る等の種々優れた利
点を奏する。また、本発明によれば、このような利点を
奏する薄膜磁気ヘッドを、比較的簡単な製造工程によっ
て、簡単にしかも適切に製造し得るものである。
【図1】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの一実施例を示す
概略断面図である。
概略断面図である。
【図2】本発明の書き込み磁界の分布状態を示す特性図
である。
である。
【図3】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造工程を(a)
〜(e)により説明するための概略断面図である。
〜(e)により説明するための概略断面図である。
【図4】従来の薄膜磁気ヘッドの概略断面図である。
【図5】従来例での書き込み磁界の分布状態を示す特性
図である。
図である。
1 リーディング側ポール
2 トレーリング側ポール
3 ギャップ層
4 ギャップ深さ
5 第一層目のコイル
6 第二層目のコイル
7 第一の絶縁層
8 第二の絶縁層
9 第三の絶縁層
20 基板
21 軟磁性体層
22 第一の絶縁層
Claims (3)
- 【請求項1】 媒体走行方向に対しリーディング側に配
置されたポールおよびトレーリング側に配置されたポー
ルと、これらリーディング側ポールとトレーリング側の
ポールとの間に挾まれ浮上面に露出するギャップ層とを
備え、該浮上面から遠ざかった部分で前記リーディング
側ポールと前記トレーリング側ポールの間隙を、前記浮
上面に露出するギャップ層の厚みよりも厚くすること
で、ギャップ深さを設けてなる薄膜磁気ヘッドにおい
て、前記リーディング側ポールの浮上面から遠ざかった
部分を、浮上面に対して垂直な面から離れるように構成
することにより、前記ギャップ深さを設けたことを特徴
とする薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項2】 請求項1記載の薄膜磁気ヘッドにおい
て、基板に窪みを設け、この窪みを設けた部分と設けて
いない部分とに跨るように、磁性膜を形成することによ
って、薄膜磁気ヘッドにおけるリーディング側ポールを
形成することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の薄膜磁気ヘッドまたは請
求項2記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法において、リー
ディング側に磁性膜を形成した後、絶縁膜を、少なくと
も前記基板の窪みの深さよりも厚く形成し、次に前記リ
ーディング側磁性膜のギャップに接する部分が露出する
まで平坦にラップし、次にギャップ層、コイル、絶縁
層、トレーリング側磁性膜を順次設けることによって、
薄膜磁気ヘッドを形成することを特徴とする薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19746391A JPH0520639A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 薄膜磁気ヘツドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19746391A JPH0520639A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 薄膜磁気ヘツドおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0520639A true JPH0520639A (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=16374921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19746391A Pending JPH0520639A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | 薄膜磁気ヘツドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0520639A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6388845B1 (en) * | 1998-04-02 | 2002-05-14 | Tdk Corporation | Thin film magnetic head and method of manufacturing the same |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP19746391A patent/JPH0520639A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6388845B1 (en) * | 1998-04-02 | 2002-05-14 | Tdk Corporation | Thin film magnetic head and method of manufacturing the same |
US6558561B2 (en) | 1998-04-02 | 2003-05-06 | Tdk Corporation | Thin film magnetic head and method of manufacturing the same |
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