JPH0520637A - 薄膜磁気ヘツド - Google Patents

薄膜磁気ヘツド

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JPH0520637A
JPH0520637A JP4670191A JP4670191A JPH0520637A JP H0520637 A JPH0520637 A JP H0520637A JP 4670191 A JP4670191 A JP 4670191A JP 4670191 A JP4670191 A JP 4670191A JP H0520637 A JPH0520637 A JP H0520637A
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JP
Japan
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layer
magnetic pole
pole layer
magnetic
magnetic head
Prior art date
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Pending
Application number
JP4670191A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Komaki
賢治 小巻
Hirohiko Kamimura
裕彦 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication of JPH0520637A publication Critical patent/JPH0520637A/ja
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Abstract

(57)【要約】 下部磁極層14と上部磁極層19との接合端部1Aが略
面一に形成されるように下部磁極段差層23bを形成
し、接合端部1Aが略面一である薄膜磁気ヘッドを製造
する。このことによって接合端部1Aでの磁束漏れを低
減することができ、接合端部1Aにおける磁気抵抗の増
大を抑制することができる。従って、読み込み、書き込
み特性に優れた薄膜磁気ヘッドを製造することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜磁気ヘッドに関し、
より詳しくは磁気ディスク装置、磁気テープ装置等に用
いられる記録再生用の薄膜磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は特開平1−220210号公報に
開示された薄膜磁気ヘッドの模式的断面図であり、図中
11は例えばアルチック(Al23 ・TiC)で形成
された基板を示している。基板11上にはアルミナ(A
23 )、酸化珪素(SiO2 )等からなる下部保護
層12が形成され、下部保護層12上の後述する下部磁
極層14と上部磁極層19との接合面2Bに対応する箇
所には、下部磁極段差層13が形成されている。下部磁
極段差層13は製造工程時のリソグラフィでのフォトレ
ジストが上記接合面2Bに過度に入り込むのを防止する
ために、接合面2Bのくぼみ深さの低減を図ったもので
あり、非磁性材料で構成されている。この下部磁極段差
層13を含んで下部保護層12上には、下部磁極層14
が形成されており、その上部にはアルミナ(Al2
3 )、酸化珪素(SiO2 )等からなる磁気ギャップ絶
縁層15が形成されている。さらに磁気ギャップ絶縁層
15上の所定箇所には、下部層間絶縁層16と、銅、ア
ルミ等の金属非磁性導体層からなる導体コイル層17
と、この導体コイル層17を被覆する上部層間絶縁層1
8とがこの順に積層形成されており、これら積層体を含
む磁気ギャップ絶縁層15上には、下部磁極層14と対
向するように上部磁極層19が形成されている。上記し
た下部層間絶縁層16及び上部層間絶縁層18は、導体
コイル層17を絶縁するためのものであり、フォトレジ
スト等の樹脂、アルミナ(Al23 )あるいは酸化珪
素(SiO2 )等で構成され、また下部磁極層14及び
上部磁極層19は、鉄ニッケル合金、コバルト系合金、
FeAlSi合金等の軟磁性材料の単層もしくは積層か
らなり、スパッタリング法、電析法等で形成される。そ
してさらに上部磁極層19全面上には、アルミナ(Al
23 )あるいは酸化珪素(SiO2 )等で構成された
上部保護膜20が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の薄膜
磁気ヘッドの課題の一つに、下部磁極層14及び上部磁
極層19の磁気抵抗の低減がある。下部磁極層14及び
上部磁極層19の磁気抵抗は、これらの構造、平面形
状、組成及び応力分布に大きく依存する。中でも、図3
及び図4(b)中2Aで示す下部磁極層14及び上部磁
極層19の接合端部では、その形状が不連続であるた
め、図4(b)中破線で示したように不連続な接合端部
から磁束が漏れて磁気抵抗が局所的に高くなり、これが
薄膜磁気ヘッドの読み込み、書き込み特性を低下させて
いた。
【0004】本発明は上記した課題に鑑みなされたもの
であり、接合端部における磁気抵抗が低く、読み込み、
書き込み特性に優れた薄膜磁気ヘッドを提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、基板上に下部磁
極層、導体コイル層、絶縁層、上部磁極層及び保護層を
備えた薄膜磁気ヘッドにおいて、前記下部磁極層と前記
上部磁極層との接合端部が略面一に形成されていること
を特徴としている。
【0006】
【作用】上記した構成の薄膜磁気ヘッドによれば、下部
磁極層と上部磁極層との接合端部が略面一に形成されて
いるので、図4(a)に示したように、接合端部1Aの
形状は磁束の流れに沿った形となり、接合端部1Aでの
磁束漏れが低減される。従って、接合端部1Aにおける
磁気抵抗の増大が抑制されることとなる。
【0007】なお接合端部1Aが完全に面一に形成され
ていない場合、下部磁極層14と上部磁極層19との接
合端部1Aにおけるなす角が例えば60度であると20
%の磁束漏れが生じるのに対し、なす角が90度では1
0%、150度では5%と角度が大きくなるにつれて磁
束漏れが低減される。また角度が180度を越えると再
び磁束漏れが増加する。このため、接合端部1Aが完全
に面一に形成されていない場合には、10%の磁束漏れ
を許容範囲とすれば上記なす角を90〜180度の間と
することが望ましい。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの実施例
を図面に基づいて説明する。なお、従来例と同一機能を
有する構成部品には同一の符号を付すこととする。
【0009】図1は本発明に係る薄膜磁気ヘッドの一実
施例を示した模式的断面図であり、基板11上にはアル
ミナからなる厚さ20μmの下部保護層12が形成され
ている。下部保護層12上の後述する下部磁極層14と
上部磁極層19との接合部に対応する箇所には、ノボラ
ック系樹脂からなる厚さ6μmの下部磁極段差層23b
が形成されており、下部磁極段差層23bを含んで下部
保護層12上には、Ni80Fe20膜で構成された厚さ2
μmの下部磁極層14が形成されている。下部磁極層1
4上には、アルミナで構成された厚さ0.3μmの磁気
ギャップ絶縁層15が形成されており、磁気ギャップ絶
縁層15上の所定箇所には、厚さ3μmのノボラック系
樹脂からなる下部層間絶縁層16が形成されている。さ
らに下部層間絶縁層16上には、銅で構成された厚さ4
μmの導体コイル層17が形成されており、この導体コ
イル層17上には厚さ5μmのノボラック系樹脂からな
る上部層間絶縁層18が導体コイル層17を被覆する態
様で形成されている。これら積層体を含む磁気ギャップ
絶縁層15上には、下部磁極層14と対向するようにN
80Fe20膜で構成された厚さ2μmの上部磁極層19
が形成されており、上部磁極層19全面上には、アルミ
ナで構成された厚さ50μmの上部保護膜20が形成さ
れている。
【0010】そしてこの薄膜磁気ヘッドにおいては、上
部磁極層19と下部磁極層14との接合端部1Aが略面
一に形成されている。
【0011】図2(a)〜(m)は薄膜磁気ヘッドの製
造工程の一例を工程順に示した断面図であり、上記した
如く構成された薄膜磁気ヘッドは以下に説明するように
製造される。まず、基板11にアルミナを高周波スパッ
タリング法によって積層し、厚さ20μmの下部保護層
12を形成する(図2(a))。次いで下部保護層12
上に、高周波スパッタリング法によって厚さ6μmの酸
化珪素からなる段差層23aを形成し(図2(b))、
この段差層23a上にフォトレジストをパターニングし
て所定形状のレジストマスク30を形成する(図2
(c))。次に緩衝フッ酸により段差層23aの等方性
エッチングを行ない(図2(d))、フォトレジストを
除去して下部磁極段差層23bを形成する(図2
(e))。次に、下部磁極段差層23b上に電析法によ
り厚さ2μmのNi80Fe20膜を形成した後、パターニ
ング加工を施して下部磁極層14を形成する(図2
(f))。この後、下部磁極層14上に高周波スパッタ
リング法によって厚み0.3μmのアルミナ膜を形成
し、パターニング加工を施して磁気ギャップ絶縁層15
を形成する(図2(g))。次に、フォトリソグラフィ
ーによりノボラック系樹脂のフォトレジストを3μmの
厚みに形成し、熱処理により焼き締めて下部層間絶縁層
16を形成する(図2(h))。続いて電析法、高周波
スパッタリング法もしくは真空蒸着法により下部層間絶
縁層16上に銅を4μmの厚さに形成し、パターニング
加工を施して導体コイル層17を形成する(図2
(i))。次に、導体コイル層17上にノボラック系樹
脂のフォトレジストをフォトリソグラフィーによって5
μmの厚みに形成し、熱処理により焼き締めて上部層間
絶縁層18を形成する(図2(j))。そしてこれら積
層体を含む磁気ギャップ絶縁層15上に、電析法もしく
は高周波スパッタリング法によって厚さ2μmのNi80
Fe20膜を形成した後、パターニング加工を施して上部
磁極層19を形成する(図2(k))。最後に高周波ス
パッタリング法によって厚さ50μmのアルミナ膜を上
部保護層20として形成し(図2(l))、機械研磨に
よりヘッド先端部を加工する(図2(m))。
【0012】上記したように、この製造工程ではウェッ
トエッチングによる等方性エッチングを利用することに
よって下部磁極段差層23bが形成されるので、これに
よって下部磁極層14と上部磁極層19との接合端部1
Aは略面一に形成される。実際のところ、この工程によ
り製造された薄膜磁気ヘッドの下部磁極層14と上部磁
極層19との接合端部1Aにおけるなす角度は約150
度であった。この薄膜磁気ヘッドの書き込みS/N比
は、上記なす角度が80度である従来の薄膜磁気ヘッド
と比較して約2dBの向上が見られ、読み込みS/N比
は従来のそれと比較して約1.5dBの向上が見られ
た。
【0013】以上説明したように、上記実施例に係る薄
膜磁気ヘッドにおいては、下部磁極層14と上部磁極層
19との接合端部1Aが略面一に形成されているので、
接合端部1Aでの磁束漏れを低減することができ、接合
端部1Aにおける磁気抵抗の増大を抑制することができ
る。従って、読み込み、書き込み特性に優れた薄膜磁気
ヘッドを製造することができることとなる。
【0014】なお、上記実施例において下部磁極段差層
23b、上部層間絶縁層18は酸化珪素、アルミナ等の
非磁性層であればよく、下部磁極段差層23bの加工は
イオンビームエッチング、プラズマエッチング等により
行なうこともできる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明に係る薄膜磁気ヘッドにあっては、下部磁極層と上部
磁極層との接合端部が略面一に形成されているので、該
接合端部での磁束漏れを低減することができ、該接合端
部における磁気抵抗の増大を抑制することができる。従
って、読み込み、書き込み特性に優れた薄膜磁気ヘッド
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの一実施例を示す
模式的断面図である。
【図2】(a)〜(m)は薄膜磁気ヘッドの製造工程の
一例を工程順に示した断面図である。
【図3】従来の薄膜磁気ヘッドの一例を示す模式的断面
図である。
【図4】(a)は下部磁極層と上部磁極層との接合端部
が略面一に形成された場合の接合端部近傍の磁束の流れ
を示した断面図であり、(b)は従来の接合端部近傍の
磁束の流れを示した断面図である。
【符号の説明】
1A 接合端部 11 基板 14 下部磁極層 16 下部層間絶縁層 17 導体コイル層 18 上部層間絶縁層 19 上部磁極層 20 上部保護層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 基板上に下部磁極層、導体コイル層、絶
    縁層、上部磁極層及び保護層を備えた薄膜磁気ヘッドに
    おいて、前記下部磁極層と前記上部磁極層との接合端部
    が略面一に形成されていることを特徴とする薄膜磁気ヘ
    ッド。
JP4670191A 1991-03-12 1991-03-12 薄膜磁気ヘツド Pending JPH0520637A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7691019B2 (en) 2003-08-29 2010-04-06 Honda Motor Co., Ltd. Chain guide
US7708662B2 (en) * 2005-08-04 2010-05-04 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle apparatus having a chain guide device
US7771303B2 (en) * 2005-08-19 2010-08-10 Honda Motor Co., Ltd. Chain guide device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7691019B2 (en) 2003-08-29 2010-04-06 Honda Motor Co., Ltd. Chain guide
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