JP3799221B2 - 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク装置等のヘッド・ディスク・アッセンブリ(HDA)に使用される薄膜磁気ヘッド、特に記録特性に優れた高記録密度対応の薄膜磁気ヘッド及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの処理能力の増大に伴って磁気ディスク装置の記憶容量はますます大容量化される傾向にある。このため、磁気ディスク装置に搭載する薄膜磁気ヘッドの磁気コアのトラック幅も小さくなる傾向に有り、またその製造上の精度も高い水準が要求されてきている。更に記録特性上も磁気ディスク上への信号の書きにじみを押さえ、かつ安定した高い出力が得られることが要求されてきている。
【0003】
図6は、従来の薄膜磁気ヘッドの要部を示す断面図、図7は同じく斜視図である。これら図6、図7に示す従来の薄膜磁気ヘッドについて説明する。アルミナ系セラミックスからなる基板11上に磁性膜を被着して下部磁性膜12を形成し後述上部磁性膜17とで磁気回路を形成する磁気コアを構成する。次に、SiOやAl等の非磁性の金属酸化膜による磁気ギャップ膜14を前記下部磁性膜12上に形成する。その後、上記磁気コアの中央部、磁気ギャップ膜14上に第1絶縁層13及び導体コイル層15を順次積層形成し、続いてそれらの上部に、第2絶縁層16を積層し、最後に先端部側の磁気ギャップ膜14上から磁気コア中央部の第2絶縁層16上にわたって上部磁性膜17を形成する。これにより、トラックの先端部分には上部磁性膜17及び前記下部磁性膜12間に磁気ギャップが形成される。なお、上記導体コイル層15は、上部磁性膜17、及び下部両磁性膜12の間を通り磁気回路と交差する。
【0004】
この様な薄膜磁気ヘッドでは、前述のトラック先端部分の、上部磁性膜17、下部磁性膜12及び磁気ギャップ(磁気ギャップ膜14)が薄膜ヘッドスライダの浮上面部分を形成し、磁気ディスク(図示せず)に対して情報の読み書きを行う。このような従来の薄膜磁気ヘッドの記録密度は、主として上部磁性膜の形状によって決まる。特に形状として重要な点は、トラック幅を決定する上部磁性膜17の幅(図7に図示)、オーバーライト等書き込み能力を決定するポール長(下部磁性膜12の厚さ及び上部磁性膜17の厚さ)、分解能を決定する磁気ギャップの厚さ、及びスロートハイト=0の位置(図6に図示)、等であり、各々高精度に形成しなければならない。
【0005】
このうち、トラック幅を決定する上部磁性膜17の幅を形成するには、約10μmの高さの絶縁膜(第1絶縁層13、導体層15及び第2絶縁層16のトータル高さの積層部分)の段差下部にあたる下部磁性膜とギャップ膜に対向した上部磁性膜17のパターンを高精度に形成する必要が有る。前記上部磁性膜は、一般にフォトレジストパターンをマスクにした、パターンめっき法、或いは、フレームめっき法を用いて形成される。フォトレジストパターンは、このような高段差のある部分に塗布すると、その塗布特性から段差の下部には厚く形成され、例えば、10μm以上も塗布されてしまう。感光性樹脂のフォトレジストのパターンはトラック幅を高精度に形成する必要があるが、トラック幅を形成する位置のフォトレジストの厚さが必要なめっき膜の厚さに比較しても余分な程厚くなってしまうため、それだけ高精度のパターンを作成出来なくなるという課題がある。
【0006】
また、近年の高記録密度化に伴って記録特性の面から、図7に示すように、従来のような上部磁性膜17と下部磁性膜12のようにトラック幅方向でそれぞれの寸法に差があるとディスク上に信号を書き込む際に書きにじみが生じてしまい高密度の磁気記録が出来ないという課題があった。
【0007】
そこで、高精度のトラック幅を形成するため、塗布されたフォトレジストの厚さを必要最小限に薄くすることによって、高精度フォトレジストパターンを作成することを目的として、従来の構造に比較して段差(図6において第1絶縁層と第2絶縁層を合わせた高さ)の低い状態で上部磁性膜17の浮上面位置の幅、即ち、記録トラック幅を高精度に形成する方法についての検討もなされている。
【0008】
例えば、特開平2−247809号公報においては、第1絶縁層を形成後、上部磁性膜の先端部のみを形成し、その後先端部の保護膜を形成した後、絶縁膜及び上部磁性膜の後部を形成する方法が開示されている。この方法によれば、上部磁性膜の先端部でトラック幅を決定するので、第1絶縁膜だけ形成した段差が低い状態で上部磁性膜のトラック幅が決定できるので、トラック幅を高精度に形成できるという特徴がある。また、トラックを構成する磁性膜上に保護膜を設けているため、それ以後の製造工程中での処理によって生じるポール長の変動も無いと記載されている。
【0009】
また、特開平11−7609号公報においては上部磁性膜、下部磁性膜それぞれの一部と磁気ギャップ膜を1つのレジストフレームを用い、3層を連続してめっきする方法によって形成する方法が開示されている。この方法によれば、やはり上部磁性膜は先端部分とつなぎ部分の2つを接続して組み合わせることによって上部磁性膜を形成するので、段差が低い状態で先端部の上部磁性膜のトラック幅が決定できるので、トラック幅を高精度化でき、かつ上部磁性膜及び下部磁性膜のトラック幅を同一寸法で形成できるため、前記課題に記載した記録信号の書きにじみを小さくすることができると記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術のうち、特開平2−247809号公報に記載されている方法によれば、トラック幅の高精度化については実現可能である。しかし、上部磁性膜及び下部磁性膜のトラック幅を同一寸法で形成することに関しては何ら開示されていない。
【0011】
また、特開平11−7609号公報に記載されている従来技術によれば、トラック幅の高精度化及び上部磁性膜と下部磁性膜のトラック幅が同一寸法で形成された薄膜磁気ヘッドの製造は実現可能である。しかし、記録特性上もう1つの重要な要素であるスロートハイト=0の位置形成に関しては何ら開示されていない。
【0012】
本発明の目的は、トラック幅を高精度に形成でき、更にディスク上への信号の書きにじみが少なく、磁気特性に優れ、かつ安定した出力の得られる薄膜磁気ヘッドとその製造方法を提供することに有る。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
【0014】
非磁性の磁気ギャップ膜を介して上部磁性膜と下部磁性膜を備えた薄膜磁気ヘッドにおいて、
前記上部磁性膜は、薄膜磁気ヘッドにおける浮上面位置側の上部第1磁性膜と、前記上部第1磁性膜に繋がって磁気回路を形成する上部第2磁性膜とからなり、
前記上部第1磁性膜は、その浮上面位置と反対側の後方端部がスロートハイト零位置を規定する絶縁層に乗り上げる構造を有し、
前記上部第1磁性膜と前記磁気ギャップ膜は同一のトラック幅を形成する薄膜磁気ヘッド。
【0015】
また、非磁性の磁気ギャップ膜を介して上部磁性膜と下部磁性膜を備えた薄膜磁気ヘッドにおいて、
前記上部磁性膜は、薄膜磁気ヘッドにおける浮上面位置側の上部第1磁性膜と、前記上部第1磁性膜に繋がって磁気回路を形成する上部第2磁性膜とからなり、
前記下部磁性膜は、下部第1磁性膜と、前記下部第1磁性膜上に形成された下部第2磁性膜とからなり、
前記上部第1磁性膜は、その浮上面位置と反対側の後方端部がスロートハイト零位置を規定する絶縁層に乗り上げる構造を有し、
前記上部第1磁性膜と前記磁気ギャップ膜と前記下部第2磁性膜は同一のトラック幅を形成する薄膜磁気ヘッド。
【0016】
また、非磁性の磁気ギャップ膜を介して上部磁性膜と下部磁性膜を備えた薄膜磁気ヘッドの製造方法において、
基板上に下部第1磁性膜を形成した後に、スロートハイト零位置を規定する絶縁層を形成し、
前記下部第1磁性膜及び前記絶縁層の上に、トラック幅を決める形状のレジストフレームを形成し、
次に、前記レジストフレームをマスクにしてメッキ法で、下部第2磁性膜、非磁性のギャップ膜及び上部第1磁性膜を順に形成し、この際、前記上部第1磁性膜は、その浮上面位置と反対側の後方端部が前記絶縁層に乗り上げるように形成し、
続いて、前記絶縁層上に導体コイル層と第2絶縁層を形成した後に、レジストフレームをマスクにして、前記上部第1磁性膜の乗り上げ部を含めて前記上部第1磁性膜の一部と前記第2絶縁層上に上部第2磁性膜を形成する薄膜磁気ヘッドの製造方法。
【0017】
また、非磁性の磁気ギャップ膜を介して上部磁性膜と下部磁性膜を備えた薄膜磁気ヘッドの製造方法において、
基板上に下部第1磁性膜を被膜する際、磁気回路に磁束を発生させる導体コイル層の浮上面位置寄りに斜面部を形成し、その後に、スロートハイト零位置を規定する絶縁層を形成し、
前記下部第1磁性膜及び前記絶縁層の上に、トラック幅を決める形状のレジストフレームを形成し、
次に、前記レジストフレームをマスクにしてメッキ法で、下部第2磁性膜、非磁性のギャップ膜及び上部第1磁性膜を順に形成し、この際、前記上部第1磁性膜は、その浮上面位置と反対側の後方端部が前記絶縁層に乗り上げるように形成し、
続いて、前記絶縁層上に導体コイル層と第2絶縁層を形成した後に、レジストフレームをマスクにして、前記上部第1磁性膜の乗り上げ部を含めて前記上部第1磁性膜の一部と前記第2絶縁層上に上部第2磁性膜を形成する薄膜磁気ヘッドの製造方法。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る薄膜磁気ヘッド及びその製造方法について、図1〜図5を用いて以下説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの先端部分要部を示す断面図であり、図2は本実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの先端部分斜視図である。基板11上に下部第1磁性膜121が形成され、この下部第1磁性膜121上方には、スロートハイト=0の位置(スロートハイト零位置)より浮上面位置側で下部第2磁性膜122が形成されると共に、下部第2磁性膜122の上面に磁気ギャップ14を介して対向した上部第1磁性膜171が形成されている。これによって下部第2磁性膜122と上部第1磁性膜171とでトラック部分の先端部を形成していて、図2に示すようにトラック幅を規定している。
【0020】
このとき、スロートハイト=0の位置(スロートハイト零位置)は第1絶縁層13の先端で規定されている。また、導体コイル層15は第1絶縁層13上に形成され、その周囲は上部、下部磁性膜との間に介在する第2絶縁層16で覆われている。そして、上部第2磁性膜172は第2絶縁層の上に形成され、その先端部分は上部第1磁性膜171と接続されている。具体的には、上部第2磁性膜172の先端部はスロートハイト零位置より浮上面位置側で上部第1磁性膜171と接続されている。
【0021】
ここで、従来例の図6に示した薄膜磁気ヘッドと比較して説明する。従来例の上部磁性膜17に対応するものとして、本発明においては、先端側の上部第1磁性膜171と、スロートハイト零位置よりやや先端側位置から導体コイル層15の中心位置に向かって延出する上部第2磁性膜172と、からなり、且つ2つの磁性膜171と172に分割されている。また、従来例の下部磁性膜12に対応するものとして、本発明においては、下部第1磁性膜121と、スロートハイト零位置から浮上面位置に延出する下部第2磁性膜122と、に対応しており、且つ2つに磁性膜121と122に分割されている。
【0022】
さらに、詳細に説明すると、本発明では、下部第1磁性膜121を形成したのち、下部第1磁性膜121上にスロートハイト零位置を規定する第1絶縁層13を形成する。トラック幅を規定する磁性膜を形成するために、第1磁性膜121および絶縁膜13の両者の表面上に連続してレジストフレームを形成し、そのレジストフレームの隙間に、上記下部第2磁性膜122、磁気ギャップ膜14、及び上部第一磁性膜171の3層を連続してめっき法によって形成する。
【0023】
このとき、めっき開始初期には、レジストフレームの間隙で下部第1磁性膜121上にのみめっき膜は成長するが、めっき膜厚さが絶縁膜13の厚さより厚くなってくると、レジストフレームの間隙で絶縁膜13の上部に当たる部分にもめっき膜が溢れたように成長してくる。この時、絶縁膜13の厚さは、おおよそ下部第2磁性膜122の厚さとギャップ膜14の厚さをあわせた厚さよりも厚い方が、スロートハイト零位置から浮上面位置までのギャップ深さ(磁気ヘッド特性で重要なファクタ)を規定の一定値とするためには、望ましい。この時、上部第1磁性膜171が、絶縁膜13の上部に溢れたようにめっきされて、その溢れた部分でも上部第1磁性膜171と後述する上部第2磁性膜とが接触し(図1に図示)、その接触面積が大となって好都合である。
【0024】
そして、その上部第1磁性膜171後端側の上面には上記上部第2磁性膜172の先端部が接合される。このとき、絶縁膜13の上にも溢れたように形成された上部第1磁性膜171は、上部第2磁性膜との接触面積を広くとることができるので、上部磁性膜の先端部分に十分な磁界を供給することができるのである。即ち、詳細は後述するが、スロートハイト零位置から浮上面位置に亘って形成されたレジストフレームの隙間でトラック幅を規定されて下部第2磁性膜122、ギャップ膜14及び上部第1磁性膜171の3層が連続して膜成長し、この3層上に更にフロートハイト零位置から浮上面位置側にかけて上部第2磁性膜172が形成されて、この上部第2磁性膜172と上部第1磁性膜171の接触は、スロートハイト零位置から浮上面位置側に掛けての平坦接触部と図1に図示の溢れ部分接触部とからなる。本実施形態においては、上述した溢れ部分接触部を設けることによって第1と第2の上部磁性膜の接触面積を広く確保することができるのである。
【0025】
従来方法では、前述した平坦接触部のみで第1と第2の上部磁性膜が接触していたので、その接触面積を広くするためには、スロートハイト零位置から若干浮上面位置側の位置に亘って下部磁性膜と上部磁性膜の対向面積を広くする必要があり、そうすると、対向面積を広くした部分での上部磁性膜と下部磁性膜との間の磁束のもれが大きくなって、実質的なヘッドの記録特性が劣化してしまうという課題がある。しかしながら、本発明では、下部第2磁性膜122と上部第1磁性膜が磁気ギャップ膜14に対向した面積を最小にすることができるので、ヘッドの記録特性の向上を図ることができるという特徴がある。
【0026】
また、上部第1磁性膜171の先端側部分上面には、上部第2磁性膜172の表面加工、ここではエッチング加工に対する保護膜を形成してもよい。この保護膜は、例えばSiOやAl等の無機絶縁膜を採用することができる。
【0027】
図2は図1の斜視図であり、磁気ヘッドのトラック幅と上部第1磁性膜171の溢れ部分を図示したものである。ここで、図1と図2では、下部第1磁性膜121の上に下部第2磁性膜122を形成した構成例を示したが、双方の磁性膜121,122を区別せずに、全体として下部磁性膜であるとして把握することもでき得る。
【0028】
図3は、本発明の実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例を示す断面図である。この図3(a)〜(f)を用いて製造工程を説明する。まず、アルミナ系セラミックスからなる基板11上にCo系アモルファスやFe、Ni、Co系等の磁性膜をスパッタ法、またはめっき法で被着し、ウェットエッチング法、イオンミリング法、ドライエッチング法、またはリフトオフ法を用いて下部第1磁性膜121を形成する(図3(a))。
【0029】
次に、この下部第1磁性膜121上にスロートハイト=0の位置を規定するため、及び上記下部第1磁性膜121と後述導体コイル層15間の絶縁を得るために樹脂系の材料、又はSiOやAl等の非磁性の金属酸化膜による第1絶縁層13を被着形成する(図3(b))。
【0030】
その後、フォトレジストフレームを下部第2磁性膜上と第1絶縁層の上部に連続して形成する。このフォトレジストフレームの間隙に、上記下部第2磁性膜122、磁気ギャップ膜14、及び上部第1磁性膜171の3層を連続して形成する。この時の形成方法としては、めっき法を用いることが望ましい。また、上記下部第2磁性膜122には、Co系アモルファスやFe、Ni、Co系等の磁性膜を用い、特に高飽和磁束密度を有する材料を用いることが望ましい。また、磁気ギャップ膜14には、Cr、Cu、Au、Mo、Pd、Rh、Pt等のめっき法で形成可能な非磁性金属膜あるいはそれらの合金を用いることが望ましい。また上部第1磁性膜171は、Co系アモルファスやFe、Ni、Co系等の磁性膜を用い、特に高飽和磁束密度を有する材料を用いることが望ましい(図3(c))。
【0031】
また、上記下部第2磁性膜122、及び磁気ギャップ膜14は、上記第1絶縁膜13の高さより低く抑え、上記上部第1磁性膜171は第1絶縁膜13に乗り上げる構造を持つように形成する。その理由は先に述べたとおりである。
【0032】
その後、上部第1磁性膜171上に、スパッタ法、イオンミリング法またはリフトオフ法等を用いて、SiOやAl等の非磁性の金属酸化膜による上部第1磁性膜171を保護する保護膜を形成することも可能である。この時、第1絶縁膜13上の中央部から後方側にかけても保護膜が形成されるが、少なくとも上記第1磁性膜171と後述上部第2磁性膜172とを磁気的に接続(接合)するためのコンタクトホールを形成する必要があることはいうまでもない。
【0033】
次に、磁界を誘導するための導体コイル層15を形成する。導体コイルはCuやAu等からなる導体膜をスパッタ法、またはめっき法で被着し、続いてウェットエッチング法、イオンミリング法またはリフトオフ法等を用いて導体コイル層15を形成する(図3(d))。
【0034】
更に、この導体コイル層15と後述上部第2磁性膜172との絶縁を得るために樹脂系材料、又はSiOやAl等の非磁性の金属酸化膜による第2絶縁層16を被着形成する(図3(e))。ここでは、導体コイル層15を1層だけ形成するように記載したが導体コイル層を2層、3層と増やした場合も、前記導体コイル層15及び前記第2絶縁層16と同様の方法で形成すれば良い。
【0035】
最後に、Co系アモルファスやFe、Ni、Co系等の磁性膜をスパッタ法、またはめっき法で被着し、ウェットエッチング法、イオンミリング法、ドライエッチング法、またはリフトオフ法を用いて上部第2磁性膜172を形成する(図3(f))。この時、上部第2磁性膜には比抵抗の高い材料を用いれば、渦電流損を低減することができ、高周波記録に適した薄膜磁気ヘッドを提供することができる。
【0036】
次に、本発明の他の実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの断面図を図4に示す。図4に示すように本発明による薄膜磁気ヘッドは導体コイルを2層構造にした場合の構造についての例を示している。
【0037】
基板11上には下部第1磁性膜121が形成されている。下部第1磁性膜121には先端側部分を残して下方へ落ち込む降下斜面部12aが形成されている。降下斜面部12aの後方側には、下部第1磁性膜121の上に絶縁層130が形成されている。絶縁層130上には第1導体コイル層151が形成される。この第1導体コイル層151上と下部第1磁性膜121の先端部分上にスロートハイト=0の位置を規定する絶縁層131が形成される。
【0038】
そして、下部第1磁性膜121の先端部の上には、下部第2磁性膜122、ギャップ膜14、続いて上部第1磁性膜171が連続して形成されている。この時、上部第1磁性膜171の一部は絶縁層131の上にも形成されている。絶縁層131の上には、第2導体コイル層152が形成されている。その上に第2導体コイル層152を覆うように、第3絶縁層132が形成されている。そして、第1上部磁性膜の後端部に接続し、第3絶縁層132上に、上部第2磁性膜172が形成されている。
【0039】
ここで、図6に示した従来の薄膜磁気ヘッドの構成と比較して、本発明の薄膜磁気ヘッドの構造の特徴を示す。従来構造の薄膜磁気ヘッドの上部磁性膜17に対応するものとして、本発明の実施形態では、先端側の上部第1磁性膜171と、スロートハイト零位置の若干浮上面位置側から導体コイル層の中心位置に延出する上部第2磁性膜172と、から構成されていて、且つ2つの磁性膜171と172に分割されている。上部磁性膜を分割することによってトラック先端部分のフォトレジストフレーム寸法の高精度化を図り、したがって、トラック幅の精度を高精度化することができるという特徴がある。
【0040】
また、従来構造の薄膜磁気ヘッドの下部磁性膜12についても、本実施形態では、同様にスロートハイト零位置から浮上面位置に亘る下部第2磁性膜122と、スロートハイト零位置から上記導体コイル層15の中心位置に延出する下部第1磁性膜121と、から構成され、且つ2つの磁性膜に分割されている。さらに、下部第1磁性膜121には先端側部分を残して、即ち、スロートハイト零位置から若干コイル中心位置側へずれた位置から、下方へ落ち込む降下斜面部12aが形成されている。このようにして、コイルを2層構造に形成した場合についても、トラック部分の先端部を平坦化し、レジストフレームを形成するフォトレジストの膜厚を必要最小限に薄くすることによって、高精度のパターンを形成することができる。従って、トラック幅の精度を高精度化することができるという特徴がある。即ち、コイルを2層構造とすることに伴う嵩高の寸法を降下斜面部で補償しているのである。
【0041】
また、上部第1磁性膜171の先端側部分上面には、上部第2磁性膜172の表面加工、ここではエッチング加工に対して保護をするための保護膜を形成することも可能である。
【0042】
以上説明した本発明の実施形態では、下部第2磁性膜122とギャップ膜14と上部第1磁性膜171とを連続して下部第1磁性膜121上に形成する構造について説明したが、他の構造として下部第2磁性膜の無い構造でも本発明は可能である。すなわち、下部第1磁性膜121上に直接ギャップ膜14を形成し、連続して上部第1磁性膜171を形成することも可能である。
【0043】
図5は、本発明の他の実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例を示す断面図である。図5(a)〜(h)を用いて製造工程を説明する。本実施形態の薄膜磁気ヘッドは、まずアルミナ系セラミックスからなる基板11上にCo系アモルファスやFe、Ni、Co系等の磁性膜をスパッタ法、またはめっき法で被着し、ウェットエッチング法、イオンミリング法、ドライエッチング法、またはリフトオフ法を用いて下部第1磁性膜121を形成する(図5(a))。
【0044】
更に、下部第1磁性膜121上にスロートハイト=0の位置より後端側(コイル中心位置側)に降下面部12aをウェットエッチング法、イオンミリング法、ドライエッチング法、またはリフトオフ法を用いて形成する(図5(b))。次に、前記降下面部12aより後端側において、下部第1磁性膜121と後述導体コイル層15間の絶縁を得るために樹脂系材、又はSiOやAl等の非磁性の金属酸化膜による第1絶縁層130を被着形成する(図5(c))。次に、磁界を誘導するためのCuやAu等からなる導体膜をスパッタ法、またはめっき法で被着し、続いてウェットエッチング法、イオンミリング法またはリフトオフ法等を用いて導体コイル層151を形成する(図5(d))。その後、前記導体コイル層151との絶縁を得る為、及びスロートハイト=0の位置を規定する為に前記下部第1磁性膜121上に樹脂系材料、又はSiOやAl等の非磁性の金属酸化膜による絶縁層131を被着形成する(図5(e))。
【0045】
続いて、レジストフレームを形成し、上記下部第2磁性膜122、磁気ギャップ膜14、及び上部第1磁性膜171の3層を連続して形成する。この時の形成方法としては、めっき法を用いることが望ましい。また、上記下部第2磁性膜122には、Co系アモルファスやFe、Ni、Co系等の磁性膜を用いることが出来る。特に高飽和磁束密度を有する材料を用いることが望ましい。
【0046】
また、磁気ギャップ膜14には、Cr、Cu、Au、Mo、Pd、Rh、Pt等のめっき法で形成可能な非磁性金属膜あるいはそれらの合金を用いることが望ましい。また上部第1磁性膜171は、Co系アモルファスやFe、Ni、Co系等の磁性膜を用い、特に、高飽和磁束密度を有する材料を用いることが望ましい。また、上記下部第2磁性膜122、及び磁気ギャップ膜14は、上記第絶縁膜131の高さより低く抑え、上記上部第1磁性膜171は第絶縁膜131に乗り上げる構造を持つことが望ましい。
【0047】
また、この時上部第1磁性膜171の先端上に保護膜を形成して、他の工程による磁気コアのエッチング現象を防止することも可能である。この時、第1絶縁膜13上の中央部から後方側にかけても保護膜が形成されるが、少なくとも上記第1磁性膜171と後述上部第2磁性膜172とを磁気的に接続するためのコンタクトホールも形成する必要があることは言うまでもない。
【0048】
更に、磁界を誘導するためのCuやAu等からなる導体膜をスパッタ法、またはめっき法で被着し続いてウェットエッチング法、イオンミリング法またはリフトオフ法等を用いて第2導体コイル層152を形成する。更に、この第2導体コイル層152と後述上部第2磁性膜172との絶縁を得るために樹脂系材料、又はSiOやAl等の非磁性の金属酸化膜による第3絶縁層132を被着形成する(図6(g))。
【0049】
ここでは、導体コイル層15を2層だけ形成するように記載したが導体コイル層を1層あるいは3層、4層と増やした場合も、前記導体コイル層152及び前記第2絶縁層132と同様の方法で形成すれば良い。
【0050】
最後に、Co系アモルファスやFe、Ni、Co系等の磁性膜をスパッタ法、またはめっき法で被着し、ウェットエッチング法、イオンミリング法、ドライエッチング法、またはリフトオフ法を用いて上部第2磁性膜172を形成する(図6(h))。この時、上部第2磁性膜172には比抵抗の高い磁性材料を用いても良い。このように比抵抗の高い磁性材料を使うことにより、磁性層内の渦電流損を低減し、高周波磁気記録に適する薄膜磁気ヘッドを実現できる。
【0051】
以上説明したように、本発明においては、下部第1磁性膜を形成した後、絶縁膜でスロートハイト=0の位置を規定しておく。その後、上部磁性膜及び下部磁性膜、それぞれの先端側の上部第1磁性膜、同下部第2磁性膜及び磁気ギャップを同一のレジストフレームを用い連続して形成する。その際、レジストフレームは低段差部で形成することから、フォトレジストの塗布膜厚も、めっき膜厚に対してほぼ同等程度まで薄くすることができると共に、段差部分からの露光光の散乱等も少ないので、高精度なパターンが形成できる。また同一のレジストフレームを用い連続して下部第2磁性膜、磁気ギャップ膜、および、上部第1磁性膜、を形成することから、それぞれを同一寸法で形成できるので、書きにじみを少なくすることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、トラック幅の高精度化及び狭小化が可能となり、且つ、上部第1磁性膜と下部第2磁性膜のトラック幅寸法を同一にすることができ、ディスク上への信号の書きにじみを少なくすることが可能で、例えば1平方インチ当り30ギガビット以上の高記録密度が達成できる磁気記憶装置を実現可能な薄膜磁気ヘッド及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの先端部分要部を示す断面図である。
【図2】本実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの先端部分斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの先端部分要部を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例を示す断面図である。
【図6】従来技術に係る薄膜磁気ヘッドの先端部分要部を示す断面図である。
【図7】従来技術に係る薄膜磁気ヘッドの先端部分斜視図である。
【符号の説明】
10 磁気ヘッド先端部
11 基板
12 下部磁性膜
121 下部第1磁性膜
122 下部第2磁性膜
13 第1絶縁層
14 磁気ギャップ
15 導体コイル
151 第1導体コイル層
152 第2導体コイル層
13 第2絶縁層
132 第3絶縁層
17 上部磁性膜
171 上部第1磁性膜
172 上部第2磁性膜
12a 降下斜面部

Claims (4)

  1. 記録部を有する磁気ヘッドにおいて、
    下部第1磁性膜と下部第2磁性膜と、上部第1磁性膜と上部第2磁性膜を有し、
    前記下部第2磁性膜と前記上部第1磁性膜の間にギャップ膜を有し、
    前記下部第1磁性膜と前記上部第2磁性膜の間に、層のコイルを有し、
    前記ギャップ膜の浮上面と反対側の端部に前記層のコイルのうち前記下部第1磁性膜に最も近い側のコイルを覆う絶縁層を有し、
    前記下部第2磁性膜と前記ギャップ膜と前記上部第1磁性膜を有する積層体は、前記下部第1磁性膜と前記上部第2磁性膜の間に位置して、浮上面側の磁極先端部を構成し、
    前記上部第1磁性膜の浮上面と反対側の端部の一部に、前記絶縁層の端部上面と面する突出部を有し、
    前記上部第2磁性膜の浮上面側の端部は、前記積層体の浮上面より後方に位置し、
    前記上部第1磁性膜の浮上面と反対側の端部の前記突出部以外の他の端部である第1の端部と、前記ギャップ膜及び前記下部第2磁性膜の浮上面と反対側の端部である第2及び第3の端部は前記絶縁層の浮上面側の端面に面しており、
    前記下部第1磁性膜、前記第2の端部深さに相当する位置より深い位置を基点とした後方領域に、浮上面側における膜厚よりも小さい膜厚を有する薄膜部分を有し、
    前記薄膜部分上における前記絶縁層の膜厚よりも、前記ギャップ膜の浮上面と反対側の端部に面した前記絶縁層の膜厚の方が薄いことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、
    前記絶縁層の浮上面側の端部における膜厚は、前記下部第2磁性膜と前記ギャップ膜の膜厚の総和より大きく、前記積層体の膜厚の総和より小さいことを特徴とする磁気ヘッド。
  3. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、
    前記上部第1磁性膜の前記ギャップ膜と対向する面の面積より、前記上部第1磁性膜の上部面の面積の方が大きく、前記上部第1磁性膜と前記上部第2磁性膜は、前記上部第1磁性膜の上部平坦面と前記突出部の上部面を介して磁気的に接続されていることを特徴とする磁気ヘッド。
  4. 請求項1に記載の磁気ヘッドにおいて、
    前記下部第1磁性膜の薄膜部分は、浮上面側に降下斜面部を有することを特徴とする磁気ヘッド。
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