JP2002197608A - 薄膜磁気ヘッド及び薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド及び薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JP2002197608A JP2000396504A JP2000396504A JP2002197608A JP 2002197608 A JP2002197608 A JP 2002197608A JP 2000396504 A JP2000396504 A JP 2000396504A JP 2000396504 A JP2000396504 A JP 2000396504A JP 2002197608 A JP2002197608 A JP 2002197608A
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勝也 菊入
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久幸 矢澤
Tokuaki Oki
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    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/3116Shaping of layers, poles or gaps for improving the form of the electrical signal transduced, e.g. for shielding, contour effect, equalizing, side flux fringing, cross talk reduction between heads or between heads and information tracks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部コア層と磁気コイル層とがショートする
ことなく、磁気記録媒体によるスメアリングを防止で
き、磁気記録特性を向上することが可能な薄膜磁気ヘッ
ドを提供する。 【解決手段】 磁極端部8において上部コア層23と下
部コア層16とがギャップ層22を挟んで積層されると
ともに、磁極基部9において上部コア層23と下部コア
層16とが磁気的に接続され、また磁極基部9には、上
部、下部コア層23、16から絶縁された状態で上部、
下部コア層23、16を励磁する磁気コイル層が備えら
れ、磁極端部8における上部コア層23が軟磁性スパッ
タ膜23cであるとともに、磁極基部9における上部コ
ア層23が軟磁性メッキ膜23dであることを特徴とす
る薄膜磁気ヘッド7を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、媒体摺動面上を磁
気記録媒体が摺動することにより磁気情報の書き込み及
び読み取りを行う摺動型の薄膜磁気ヘッドに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】薄膜磁気ヘッドは、従来のバルク型の磁
気ヘッドに対して更に一層狭トラック化に対応すること
が可能なことから、記録密度の高いテープメディアに対
して相対摺動する構造の摺動型の磁気ヘッドに様々な形
状をもって適用されている。
【0003】そこで、従来の薄膜磁気ヘッドを具備して
なる摺動型の磁気ヘッドについて、図面を参照して説明
する。図8に、従来の摺動型の磁気ヘッドの斜視図を示
し、図9に従来の磁気ヘッドの要部の斜視図を示し、図
10に従来の磁気ヘッドの要部の断面模式図を示す。
尚、図8〜図10において、図示X方向は磁気ヘッドの
トラック幅方向であり、図示Y方向は磁気記録媒体から
の漏れ磁界の方向であり、図示Z方向は磁気記録媒体の
移動方向である。
【0004】図8に示す磁気ヘッドCは、ブロック状の
コア半体202、203をそれらの側端面同士をコア内
蔵層205を介して接着一体化して全体としてブロック
状に形成され、接合したコア半体202、203の側面
の1つを台板201上に接着し、コア半体202、20
3の一側を台板201の端部から若干外側に突出させて
台板201に固定されている。台板201の外側に突出
された磁気ヘッドCの一面は凸曲面状に加工されて磁気
テープ等の磁気記録媒体に対する媒体摺動面206とさ
れている。
【0005】コア内蔵層205には図9及び図10に示
すように、従来の薄膜磁気ヘッド107が内蔵されてい
る。この薄膜磁気ヘッド107は、図9、10において
コア半体202の上方に形成されていて、媒体摺動面2
06を含む磁極端部208と、媒体摺動面206から離
れた位置で磁極端部208に隣接する磁極基部209と
から構成されている。また、この薄膜磁気ヘッド107
の図中下方には、磁気抵抗効果素子を備えた再生用の再
生ヘッド211が備えられている。図9及び図10に示
すように再生ヘッド211は、コア半体202上に、下
地絶縁層101、下部シールド層102、下部絶縁層1
03、媒体摺動面206から露出する磁気抵抗効果素子
(以下、MR素子と表記する)104、上部絶縁層10
5、上部シールド層106が順次積層されて形成されて
いる。尚、上部シールド層106は、薄膜磁気ヘッド1
07の下部コア層と兼用にされている。この再生ヘッド
211においては、上部、下部シールド層106、10
2により再生ギャップGrが形成され、各シールド層1
06、102同士の間隔が再生ギャップ幅とされてい
る。
【0006】次に図9及び図10に示すように薄膜磁気
ヘッド107は、再生ヘッド211の上部シールド層と
兼用にされた下部コア層106と、下部コア層106上
に積層された非磁性体よりなるギャップ層212と、ギ
ャップ層212上に形成された上部コア層213とから
構成されている。磁極端部208においては、図9及び
図10に示すように、下部コア層106とギャップ層2
12と上部コア層213とが順次積層された状態で媒体
摺動面206に露出している。上部コア層213はその
先端部213aを媒体摺動面206にて下部コア層10
6にギャップ層212を介し微小間隙をあけて対向して
おり、これにより記録ギャップGwが形成されている。
尚、下部コア層106と上部コア層213は例えばスパ
ッタ法により形成された非晶質CoZrNb合金または
非晶質CoZrTa合金からなり、ギャップ層212は
SiO2、Al23等の非磁性絶縁材料からなる。
【0007】また図9及び図10に示すように、磁極基
部209において、記録ギャップ層212上には平面的
に螺旋状となるようにパターン化された磁気コイル層2
14が形成され、磁気コイル層214は絶縁性レジスト
層215によって被覆され、絶縁性レジスト層215上
に上部コア層213が形成されている。上部コア層21
3の基端部213bは下部コア層106と磁気的に接続
されている。更に図10に示すように上部コア層213
の上には保護層216が形成されている。
【0008】更に薄膜磁気ヘッド107について説明す
ると、図9及び図10に示すように、磁極端部208で
はギャップ層212上に上部コア層213が積層され、
一方、磁極基部209ではギャップ層212上に磁気コ
イル層214及び絶縁性レジスト層215が積層されて
いる。また上部コア層213は、磁極端部208と磁極
基部209との境界部208aにおいて、絶縁性レジス
ト層215及びギャップ層214にまたがって形成され
ている。
【0009】上記の薄膜磁気ヘッド107においては、
下部コア層106全体及び上部コア層213全体が比較
的高硬度な非晶質合金からなるスパッタ膜なので、例え
ば磁気ヘッドCの使用に際して媒体摺動面206上を磁
気記録媒体が摺動したとしても、この磁気記録媒体によ
って下部コア層106及び/または上部コア層213が
飴のごとくに引き延ばされることがなく、即ちいわゆる
スメアリングが生じることがなく、下部コア層106と
上部コア層213とが短絡するおそれがない。
【0010】この薄膜磁気ヘッド107を製造するに
は、まず、図11に示すように、コア半体202上に下
地絶縁層(図示せず)、下部シールド層102、下部絶
縁層103、MR素子104、上部絶縁層105、上部
シールド層106を順次積層して再生ヘッド211を形
成し、更に上部シールド層106(下部コア層)の全面
にSiO2等からなるギャップ層212をスパッタ法に
より形成し、次にギャップ層212上に磁気コイル層2
14と絶縁性レジスト層215を形成する。絶縁性レジ
スト層215が積層されていない部分ではギャップ層2
12が露出している。そして、絶縁レジスト層215と
ギャップ層212とにまたがる上部コア層213をスパ
ッタリング法により形成する。上部コア層213は非晶
質CoZrNb合金または非晶質CoZrTa合金から
なり、フォトリソグラフィ技術によって図11に示すよ
うな形状、即ち一辺が媒体摺動面206に沿う平綿視略
矩形状にパターン化されて形成される。
【0011】次に、図12及び図13に示すように、上
部コア層213上にフォトレジストL1を形成し、エッ
チング粒子(図中、下向き矢印で示す)を照射して上部
コア層213をエッチングする。エッチングは図13に
示すように、フォトレジストL1から露出する上部コア
層213’及びギャップ層212’と、下部コア層10
6の一部が除去されるまで行う。そして、フォトレジス
トL1を除去することにより、図9に示す薄膜磁気ヘッ
ド107が得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の薄膜磁気ヘッド
107のトラック幅を決めるためには、磁極端部208
においてギャップ層212及び下部コア層106の一部
が除去されるまで上部コア層213を深くエッチングす
る必要がある。ところでこの上部コア層213は絶縁性
レジスト層215とギャップ層212とにまたがって形
成されているので、エッチングの際に磁極基部209側
で絶縁レジスト層215の一部がエッチングされること
になる。絶縁性レジスト層215はギャップ層212よ
りもエッチングされやすいため、磁極端部208側にて
ギャップ層212が除去された時点で、磁極基部209
側では絶縁性レジスト層215が深くエッチングされて
しまい、磁気コイル層214が露出してしまうおそれが
あった。更に上部コア層213のエッチングの際に、上
部コア層213に由来するスパッタ粒子が、露出した磁
気コイル層214と上部コア層213との間に再付着す
る場合があり、これにより磁気コイル層214と上部コ
ア層213がショートしてしまうおそれがあった。
【0013】上記の問題は、上部コア層をメッキ法で形
成することによって、ある程度防ぐことが可能である。
即ち、メッキ法では上部コア層を形成する際に、スパッ
タ法の場合よりも比較的浅いエッチングで済むため、絶
縁レジスト層を痛めるおそれがないためである。しか
し、メッキ法により形成された上部コア層は、磁気記録
媒体の摺動によってスメアリングを起こしやすいという
欠点があった。
【0014】また、上部コア層213が境界部208a
において絶縁性レジスト層215とギャップ層212と
にまたがって形成されているため、この境界部208a
近傍で上部コア層213に段差が生じている。この段差
によって上部コア層213のエッチングの寸法誤差が発
生し、これにより上部コア層の先端部213aの図示X
方向の幅が磁極端部208から磁極基部209に沿って
徐々に広がったり、先端部213aの図示X方向の幅自
体が設計寸法から外れたりして、薄膜磁気ヘッド107
の磁気記録特性が劣化するという問題があった。
【0015】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、上部コア層と磁気コイル層とがショートするこ
となく、磁気記録媒体によるスメアリングを防止でき、
更に磁気記録特性を向上することが可能な薄膜磁気ヘッ
ドを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明の薄膜磁
気ヘッドは、媒体摺動面を含む磁極端部と該磁極端部に
隣接する磁極基部とから構成され、更に上部コア層と下
部コア層とギャップ層とが少なくとも前記媒体摺動面に
位置し、該媒体摺動面が磁気記録媒体に接触して相対移
動時に磁気情報の書き込み及び読み取りを行う薄膜磁気
ヘッドであり、前記磁極端部において前記上部コア層と
前記下部コア層とが前記ギャップ層を挟んで積層される
とともに、前記磁極基部において前記上部コア層と前記
下部コア層とが磁気的に接続され、また前記磁極基部に
は、前記上部、下部コア層から絶縁された状態で前記上
部、下部コア層を励磁する磁気コイル層が備えられ、前
記磁極端部における前記上部コア層が軟磁性スパッタ膜
であるとともに、前記磁極基部における前記上部コア層
が軟磁性メッキ膜であることを特徴とする。
【0017】係る薄膜磁気ヘッドによれば、磁極端部に
おける上部コア層が軟磁性スパッタ膜であるので、上部
コア層の媒体摺動面側の硬度をメッキ膜の場合よりも高
くすることができ、磁気記録媒体の摺動によるスメアリ
ングの発生を防止することが可能になる。また、軟磁性
スパッタ膜がほぼ磁極端部に形成されているので、スパ
ッタ膜に大きな段差が生じることがなく、このため上部
コア層のエッチングの際に寸法誤差が生じることがな
く、上部コア層の先端の幅を磁極端部から磁極基部に沿
って一定の幅にできるとともに先端の幅自体を設計寸法
に一致させることができ、これにより薄膜磁気ヘッドの
磁気記録特性を向上させることが可能になる。また、磁
極基部における上部コア層が軟磁性メッキ膜なので、比
較的複雑な形状である磁極基部における上部コア層を容
易に形成することが可能となる。
【0018】また本発明の薄膜磁気ヘッドは、先に記載
の薄膜磁気ヘッドであって、前記磁極基部において、前
記磁気コイル層が絶縁性レジスト層により被覆された状
態で前記上部コア層と前記下部コア層との間に配置され
るとともに、前記絶縁性レジスト層の外縁部が前記磁極
基部と前記磁極端部との境界よりも前記磁極端部側に位
置して設けられ、前記ギャップ層が、前記外縁部におい
て前記下部コア層から前記絶縁性レジスト層上に乗り上
げられ、かつ前記磁極基部において前記絶縁性レジスト
層と前記上部コア層の間に配置されていることを特徴と
する。
【0019】係る薄膜磁気ヘッドによれば、ギャップ層
が、外縁部において前記絶縁性レジスト層上に乗り上が
げられ、かつ磁極基部において絶縁性レジスト層と上部
コア層の間に位置しているので、上部コア層は必ずギャ
ップ層の上に形成されることになる。また、絶縁性レジ
スト層の外縁部が前記境界よりも前記磁極端部側に位置
していることから、上部コア層を構成する軟磁性スパッ
タ膜の一部が絶縁性レジスト層の上方に乗り上げられる
ことになる。これにより、上部コア層の軟磁性スパッタ
膜をエッチングしてトラック幅を決める際に、外縁部よ
り媒体摺動面側にてギャップ層及び下部コア層の一部ま
で深くエッチングしたとしても、外縁部より磁極基部側
ではギャップ層、絶縁性レジスト層の順にエッチングさ
れるので、ギャップ層が絶縁性レジスト層のエッチング
のストッパーとして機能し、絶縁性レジスト層のエッチ
ング量を従来よりも少なくでき、磁気コイル層が露出す
ることがなく、上部コア層と磁気コイル層との短絡を防
止することが可能になる。
【0020】また本発明の薄膜磁気ヘッドは、先に記載
の薄膜磁気ヘッドであって、前記絶縁性レジスト層の外
縁部から前記媒体摺動面までの寸法によりギャップデプ
スが決定されることを特徴とする。
【0021】係る薄膜磁気ヘッドによれば、絶縁性レジ
スト層の外縁部においてギャップ層が絶縁性レジスト層
に乗り上げられることにより、ギャップ層と下部コア層
とが絶縁性レジスト層によって分断されるので、絶縁性
レジスト層の外縁部から媒体摺動面までの寸法がギャッ
プデプスとなり、絶縁性レジスト層の外縁部の位置を調
整することによってギャップデプスを容易に調整でき
る。
【0022】そして、本発明の薄膜磁気ヘッドは、先に
記載の薄膜磁気ヘッドであって、前記ギャップ層が、A
23またはSiO2よりなることを特徴とする。係る
薄膜磁気ヘッドによれば、ギャップ層をAl23または
SiO2より構成することによって、ギャップ層のエッ
チング速度を絶縁性レジスト層のエッチング速度の2分
の1程度にすることができ、ギャップ層をエッチングの
ストッパーとして十分に機能させることが可能になる。
【0023】また本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、媒体摺動面を含む磁極端部と該磁極端部に隣接する
磁極基部とから構成され、更に上部コア層と下部コア層
とギャップ層とが少なくとも前記媒体摺動面に位置して
なる薄膜磁気ヘッドの製造方法であり、前記磁極基部側
の下部コア層上に磁気コイル層及びこの磁気コイル層を
被覆する絶縁性レジスト層からなる磁気コイル部を形成
するとともに、前記下部コア層及び前記磁気コイル部の
全部を覆う前記ギャップ層を形成する工程と、前記磁極
端部側の前記ギャップ層上に、軟磁性スパッタ膜をスパ
ッタ法によって形成する工程と、前記磁極基部側の前記
ギャップ層上に、前記軟磁性スパッタ膜に接続する軟磁
性メッキ膜をメッキ法によって形成することにより上部
コア層を形成する工程とを具備してなることを特徴とす
る。
【0024】係る製造方法によれば、磁極端部における
上部コア層を軟磁性スパッタ膜で形成するので、上部コ
ア層の媒体摺動面側の硬度をメッキ膜の場合よりも高く
することができ、磁気記録媒体の摺動によるスメアリン
グの発生がない薄膜磁気ヘッドを製造することが可能に
なる。また、軟磁性スパッタ膜がほぼ磁極端部に形成さ
れているので、スパッタ膜に大きな段差が生じることが
なく、このため上部コア層のエッチングの際に寸法誤差
が生じることがなく、上部コア層の先端の幅を磁極端部
から磁極基部に沿って一定の幅にできるとともに先端の
幅自体を設計寸法に一致させることができ、これにより
薄膜磁気ヘッドの磁気記録特性を向上させることが可能
になる。また、磁極基部における上部コア層が軟磁性メ
ッキ膜なので、比較的複雑な形状である磁極基部におけ
る上部コア層を容易に形成することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1に、本発明の薄膜磁気ヘッド
を具備してなる摺動型の磁気ヘッドの斜視図を示し、図
2に本発明の薄膜磁気ヘッドの斜視図を示し、図3に本
発明の薄膜磁気ヘッドの断面模式図を示し、図4には本
発明の薄膜磁気ヘッドの要部の断面模式図を示す。尚、
図1〜図4において、図示X方向は薄膜磁気ヘッドのト
ラック幅方向であり、図示Y方向は磁気記録媒体からの
漏れ磁界の方向であり、図示Z方向は磁気記録媒体の移
動方向である。
【0026】図1に示す磁気ヘッドAは、ブロック状の
コア半体2、3をそれらの側端面同士をコア内蔵層5を
介して接着一体化して全体としてブロック状に形成さ
れ、接合したコア半体2、3の側面の1つを台板1上に
接着し、コア半体2、3の一側を台板1の端部から若干
外側に突出させて台板1に固定されている。台板1の外
側に突出された磁気ヘッドAの一面は凸曲面状に加工さ
れて磁気テープ等の磁気記録媒体に対する媒体摺動面6
とされている。
【0027】コア内蔵層5には図2及び図3に示すよう
に、本発明の薄膜磁気ヘッド7が内蔵されている。薄膜
磁気ヘッド7は、コア半体2の図中上方に形成されてい
て、媒体摺動面6を含む磁極端部8と、媒体摺動面6か
ら離れて位置して磁極端部8に隣接する磁極基部9とか
ら構成されている。また、この薄膜磁気ヘッド7の下に
は、磁気抵抗効果素子を備えた再生用の再生ヘッド10
が備えられている。
【0028】図2及び図3に示すように再生ヘッド10
は、コア半体2上に、下地絶縁層11、下部シールド層
12、下部絶縁層13、媒体摺動面6から露出する磁気
抵抗効果素子(以下、MR素子と表記する)14、上部
絶縁層15、上部シールド層16が順次積層されて形成
されている。尚、上部シールド層16は、後述する薄膜
磁気ヘッド7の下部コア層と兼用にされている。この再
生ヘッド10においては、上部、下部シールド層16、
12により再生ギャップGrが形成され、各シールド層
16、12同士の間隔が再生ギャップ幅とされている。
【0029】次に図2及び図3に示すように本発明の薄
膜磁気ヘッド7は、再生ヘッド10の上部シールド層と
兼用にされた下部コア層16と、非磁性体よりなるギャ
ップ層22と、ギャップ層22上に形成された上部コア
層23とを主体として構成されている。磁極端部8にお
いては、図2及び図3に示すように、下部コア層16と
ギャップ層22と上部コア層23(23c)とが順次積
層された状態で媒体摺動面6に露出している。上部コア
層23はその先端23aを媒体摺動面6にて下部コア層
16にギャップ層212を介し微小間隙をあけて対向し
ており、これにより記録ギャップGwが形成されてい
る。
【0030】また図2及び図3に示すように、磁極基部
9においては、下部コア層16上に第1絶縁性レジスト
層24が積層され、第1絶縁性レジスト層24上に平面
的に螺旋状となるようにパターン化された磁気コイル層
26が形成され、この磁気コイル層26が第2絶縁性レ
ジスト層25によって被覆され、第2絶縁性レジスト層
25上には第3絶縁性レジスト層27が積層されてい
る。磁気コイル層26及び第1,第2,第3絶縁性レジ
スト層24,25,27によって磁気コイル部28が構
成されている。更に磁気コイル部28(第3絶縁性レジ
スト層27)上にはギャップ層22が積層され、更にギ
ャップ層22上に上部コア層23が形成され、上部コア
層23上には保護層29が形成されている。磁気コイル
層26は、下部コア層16及び上部コア層23の間に位
置して下部コア層16及び上部コア層23を励磁すると
ともに、第1、第2、第3絶縁性レジスト層24,2
5,27によって下部コア層16及び上部コア層23か
ら絶縁されている。また磁極基部9において、上部コア
層23の基端部23bがギャップ層22を介して下部コ
ア層16と磁気的に接続されており、上部コア層23と
下部コア層16により磁気回路が形成されている。
【0031】更に薄膜磁気ヘッド7について説明する
と、図2及び図3に示すように、上部コア層23は少な
くとも2つの部分から構成されている。即ち、磁極端部
8に位置して媒体摺動面6に露出するポール部23c
と、磁極基部9に位置してポール部23cに隣接するヨ
ーク部23dとから構成されている。ポール部23cと
ヨーク部23dは、磁極端部8と磁極基部9の境界部8
aにて区切られている。そして、ポール部23cは軟磁
性スパッタ膜から構成され、ヨーク部23dは軟磁性メ
ッキ膜から構成されている。ポール部23cは、例えば
スパッタ法により形成された非晶質CoZrNb合金ま
たは非晶質CoZrTa合金等からなり、一方ヨーク部
16は、電解メッキ法により形成されたNi-Fe合金
等からなる。
【0032】一般に、スパッタリング法により形成され
たスパッタ膜は、メッキ膜よりも緻密に形成されるため
にメッキ膜より高い硬度を有している。従って、高硬度
な軟磁性スパッタ膜を上部コア層23のポール部23c
として媒体摺動面6に露出させることにより、媒体摺動
面6に磁気記録媒体が摺動した場合でも、スメアリング
が発生することがない。
【0033】一方、ヨーク部23dは図3に示すよう
に、磁極基部9において磁気コイル部28上に形成され
ている。磁気コイル部28の中央には上部コア層23と
下部コア層16を磁気的に結合させるべく凹部28aが
形成され、ヨーク部23dはこの凹部28aの段差に沿
って形成されている。更に図2〜図4に示すように、ヨ
ーク部23dは、磁気コイル部28の傾斜面28bに沿
って媒体摺動面6側に突出し、傾斜面28b上でポール
部23cに接続されている。上記のように、ヨーク部2
3dは比較的に起伏を有する形状であるため、スパッタ
リング法よりも電解メッキ法で形成する方が安定して成
膜できる点で好ましい。よって、上部コア層23のヨー
ク部23dは軟磁性メッキ膜であることが好ましい。
【0034】次に、磁気コイル部28の詳細構造につい
て図4により説明すると、まず、第1絶縁性レジスト層
24上に磁気コイル層26、第2絶縁性レジスト層25
及び第3絶縁性レジスト層27が順次積層されている。
そして、これらの絶縁性レジスト層のうち、第1絶縁性
レジスト層24の外縁部24aが最も媒体騒動面6に近
接して設けられている。またこの外縁部24aは、磁極
基部8と磁極端部9との境界部8aよりも磁極端部8側
に位置して設けられている。ついで第3レジスト層27
の外縁部27aが、前述の外縁部24aよりも磁極基部
9側で第1絶縁性レジスト層24に接合されて設けら
れ、更に第2絶縁性レジスト層25の外縁部25aが、
前述の外縁部27aよりも磁極基部9側で第1絶縁性レ
ジスト層24に接合されて設けられている。このように
各外縁部24a、27a、25aが磁極基部9側に向け
て順に位置することにより、磁気コイル部28の傾斜面
28bが設けられる。
【0035】次にギャップ層22が図4に示すように、
外縁部24aにおいて下部コア層16から第1縁性レジ
スト層24及び第3絶縁性レジスト層27の上に乗り上
げられ、更に磁極基部9側で第3絶縁性レジスト層27
と上部コア層23の間に配置されている。このギャップ
層22は、SiO2またはAl23から構成されてい
る。
【0036】このように、ギャップ層22が外縁部24
aにおいてコイル部28(第3絶縁性レジスト層27)
上に乗り上げられ、磁極基部9において第3絶縁性レジ
スト層27と上部コア層23の間に配置されるので、上
部コア層23は必ずギャップ層22の上に形成されるこ
とになる。また、第1絶縁性レジスト層24の外縁部2
4aが境界8aよりも磁極端部8側に位置していること
から、上部コア層23を構成するポール部23c(軟磁
性スパッタ膜)の一部が第1または第3絶縁性レジスト
層24、27の上方に乗り上げられることになる。
【0037】これにより、ポール部23cをエッチング
してトラック幅を決める際に、外縁部24aより媒体摺
動面6側においてギャップ層22及び下部コア層16の
一部を除去するまで深くエッチングしたとしても、外縁
部24aより磁極基部9側ではギャップ層22、第1ま
たは第3絶縁性レジスト層24,27の順にエッチング
され、ギャップ層22が第1または第3絶縁性レジスト
層24,27のエッチングのストッパーとして機能する
ので、第1または第3絶縁性レジスト層24,27のエ
ッチング量を従来よりも少なくできる。これにより磁気
コイル層26が露出することがなく、上部コア層23と
磁気コイル層26との短絡を防止することができる。特
にギャップ層22はSiO2またはAl23から構成さ
れているため、ギャップ層22のエッチング速度を第
1、第3絶縁性レジスト層24,27のエッチング速度
の2分の1程度にすることができ、ギャップ層22をエ
ッチングのストッパーとして十分に機能させることがで
きる。
【0038】次に図4に示すように、第1絶縁性レジス
ト層24の外縁部24aにおいてギャップ層22が第1
絶縁性レジスト層24に乗り上げられるため、ギャップ
層22が、第1絶縁性レジスト層24(磁気コイル部2
8)によって下部コア層16から分断される。これによ
り、薄膜磁気ヘッド7のギャップデプスGdは、第1絶
縁性レジスト層24の外縁部24aから媒体摺動面6ま
での寸法となる。従ってギャップデプスGdは、外縁部
24aの位置を調整することによって容易に調整でき
る。
【0039】また、図2及び図4に示すように、上部コ
ア層23のポール部23cは、一部が磁気コイル部28
の傾斜面28b上に乗り上げているものの、大部分がギ
ャップ層22を介して平坦な下部コア層16上に位置し
ているので、ポール部23c自体には大きな段差が生じ
ることがない。このためポール部23cを形成する際の
エッチング時に、寸法誤差が生じることがなく、ポール
部23cのX方向の幅を磁極端部8から磁極基部9に沿
って一定の幅にできるとともにポール部23cの幅自体
を設計寸法に一致させることができ、これにより薄膜磁
気ヘッド7の磁気記録特性を向上させることができる。
またポール部23c形成のエッチング時(イオンミリン
グ)に、比較的段差が少ないため、エッチングにより生
じたエッチング粒子の上部磁極(ポール部)23cへの
再付着を少なくできる。
【0040】この薄膜磁気ヘッド7を製造するには、例
えば図5に示すように、コア半体2上に下地絶縁層(図
示せず)、下部シールド層12、下部絶縁層13、MR
素子14、上部絶縁層15、上部シールド層16を順次
積層して再生ヘッド10を形成し、次に磁極基部9側の
上部シールド層16(下部コア層)の上に磁気コイル部
28を形成し、更に上部シールド層16及び磁気コイル
部28の全部を覆うSiO2等からなるギャップ層22
をスパッタ法により形成する。
【0041】次に図6に示すように、磁極端部8側のギ
ャップ層22上に上部コア層23のポール部23c(軟
磁性スパッタ膜)をスパッタ法により形成する。ポール
部23cは、非晶質CoZrNb合金または非晶質Co
ZrTa合金を成膜後、フォトレジストL2を形成して
エッチングすることにより所定の形状に形成される。ス
パッタ法により形成された軟磁性スパッタ膜の組成の自
由度は、メッキ法により形成された膜の場合よりも高い
ので、書き込み性能を特に左右するポール部23cをス
パッタ法で形成することで、磁気ヘッドの性能及び設計
の自由度を確保しやすくなる。なお、ポール部23cの
下には、ギャップ層22が必ず位置しているので、エッ
チングの際にギャップ層22をエッチングのストッパと
して機能させることができ、傾斜面28bにおいて磁気
コイル部28(第1,第3絶縁性レジスト層24,2
7)を過度にエッチングすることがなく、磁気コイル層
26を露出させるおそれがない。
【0042】次に図7に示すように、磁気コイル部28
上に上部コア層23のヨーク部23d(軟磁性メッキ
膜)をメッキ法(フレームメッキ法)により形成する。
ヨーク部23dは、フォトリソグラフィー技術によりレ
ジストをパターニングしてフレームレジストを形成し、
その上からメッキを行うことによりヨーク部23cを形
成する。また、ヨーク部23dはポール部23c(軟磁
性スパッタ膜)に接続するように形成する。ヨーク部2
3dとポール部23cにより上部コア層23が形成され
る。メッキを行った後にフレームレジストを剥離し、ヨ
ーク部23d上にレジストL3を形成し、ヨーク部23
d以外の部分をウエットエッチングして除去することに
より、図2に示すような薄膜磁気ヘッド7が得られる。
【0043】この製造方法によれば、磁極端部8におけ
る上部コア層23を軟磁性スパッタ膜23cで形成する
ので、上部コア層23の媒体摺動面6側の硬度をメッキ
膜の場合よりも高くすることができ、磁気記録媒体の摺
動によるスメアリングの発生のない薄膜磁気ヘッド7を
製造することができる。また、軟磁性スパッタ膜23c
がほぼ磁極端部8に形成されているので、スパッタ膜2
3cに大きな段差が生じることがなく、このため上部コ
ア層23のエッチングの際に寸法誤差が生じることがな
く、ポール部23cの幅を磁極端部8から磁極基部9に
沿って一定の幅にできるとともにポール部23cの幅自
体を設計寸法に一致させることができ、これにより薄膜
磁気ヘッド7の磁気記録特性を向上させることができ
る。また、磁極基部9における上部コア層23が軟磁性
メッキ膜23dなので、比較的複雑な形状である磁極基
部9における上部コア層23を容易に形成することがで
きる。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
薄膜磁気ヘッドによれば、磁極端部における上部コア層
が軟磁性スパッタ膜であるので、媒体摺動面側の上部コ
ア層の硬度をメッキ膜の場合よりも高くすることがで
き、磁気記録媒体の摺動によるスメアリングの発生を防
止することができる。また、軟磁性スパッタ膜が磁極端
部のみに形成されているので、スパッタ膜に大きな段差
が生じることがなく、このため上部コア層をエッチング
する際に寸法誤差が生じることがなく、上部コア層の先
端の幅を磁極端部から磁極基部に沿って一定の幅にでき
るとともに先端の幅自体を設計寸法に一致させることが
でき、これにより薄膜磁気ヘッドの磁気記録特性を向上
させることができる。また、磁極基部における上部コア
層が軟磁性メッキ膜なので、比較的複雑な形状である磁
極基部における上部コア層を容易に形成することができ
る。
【0045】また、本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、
ギャップ層が、外縁部において絶縁性レジスト層上に乗
り上げられ、かつ磁極基部において絶縁性レジスト層と
上部コア層の間に配置されているので、上部コア層は必
ずギャップ層の上に形成されることになる。また、絶縁
性レジスト層の外縁部が境界よりも磁極端部側に位置し
ていることから、上部コア層を構成する軟磁性スパッタ
膜の一部が絶縁性レジスト層の上方に乗り上げられるこ
とになる。これにより、上部コア層の軟磁性スパッタ膜
をエッチングしてトラック幅を決める際に、外縁部より
媒体摺動面側にてギャップ層及び下部コア層の一部を除
去するまで深くエッチングしたとしても、外縁部より磁
極基部側ではギャップ層、絶縁性レジスト層の順にエッ
チングされ、ギャップ層が絶縁性レジスト層のエッチン
グのストッパーとして機能し、絶縁性レジスト層のエッ
チング量を従来よりも少なくできる。これにより、磁気
コイル層が露出することがなく、上部コア層と磁気コイ
ル層との短絡を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である薄膜磁気ヘッドを
備えた摺動型の磁気ヘッドの斜視図である。
【図2】 本発明の薄膜磁気ヘッドの斜視図である。
【図3】 本発明の薄膜磁気ヘッドの断面模式図であ
る。
【図4】 本発明の薄膜磁気ヘッドの要部の断面模式
図である。
【図5】 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明
するための工程図である。
【図6】 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明
するための工程図である。
【図7】 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明
するための工程図である。
【図8】 従来の薄膜磁気ヘッドを備えた摺動型の磁
気ヘッドの斜視図である。
【図9】 従来の薄膜磁気ヘッドの斜視図である。
【図10】 従来の薄膜磁気ヘッドの断面模式図であ
る。
【図11】 従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明
するための工程図である。
【図12】 従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明
するための工程図である。
【図13】 従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明
するための工程図であって、図12に表記した薄膜磁気
ヘッドを媒体摺動面側から見た模式図である。
【符号の説明】
6 媒体摺動面 7 薄膜磁気ヘッド 8 磁極端部 8a 境界部(境界) 9 磁極基部 16 下部コア層 22 ギャップ層 23 上部コア層 23c ポール部(軟磁性スパッタ膜) 23d ヨーク部(軟磁性メッキ膜) 24 第1絶縁性レジスト層(絶縁性レジスト層) 24a 外縁部 25 第2絶縁性レジスト層(絶縁性レジスト層) 26 磁気コイル層 27 第3絶縁性レジスト層(絶縁性レジスト層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢澤 久幸 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 沖 徳昭 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 Fターム(参考) 5D033 BA07 CA03 DA03 DA04 DA07 DA08 DA31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体摺動面を含む磁極端部と該磁極端
    部に隣接する磁極基部とから構成され、更に上部コア層
    と下部コア層とギャップ層とが少なくとも前記媒体摺動
    面に位置し、該媒体摺動面が磁気記録媒体に接触して相
    対移動時に磁気情報の書き込み及び読み取りを行う薄膜
    磁気ヘッドであり、 前記磁極端部において前記上部コア層と前記下部コア層
    とが前記ギャップ層を挟んで積層されるとともに、前記
    磁極基部において前記上部コア層と前記下部コア層とが
    磁気的に接続され、また前記磁極基部には、前記上部、
    下部コア層から絶縁された状態で前記上部、下部コア層
    を励磁する磁気コイル層が備えられ、 前記磁極端部における前記上部コア層が軟磁性スパッタ
    膜であるとともに、前記磁極基部における前記上部コア
    層が軟磁性メッキ膜であることを特徴とする薄膜磁気ヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 前記磁極基部において、前記磁気コイ
    ル層が絶縁性レジスト層により被覆された状態で前記上
    部コア層と前記下部コア層との間に配置されるととも
    に、前記絶縁性レジスト層の外縁部が前記磁極基部と前
    記磁極端部との境界よりも前記磁極端部側に位置して設
    けられ、 前記ギャップ層が、前記外縁部において前記下部コア層
    から前記絶縁性レジスト層に乗り上げられ、かつ前記磁
    極基部において前記絶縁性レジスト層と前記上部コア層
    の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載
    の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記絶縁性レジスト層の外縁部から前
    記媒体摺動面までの寸法によりギャップデプスが決定さ
    れることを特徴とする請求項2に記載の薄膜磁気ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記ギャップ層が、Al23またはS
    iO2よりなることを特徴とする請求項1ないし請求項
    3に記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 媒体摺動面を含む磁極端部と該磁極端
    部に隣接する磁極基部とから構成され、更に上部コア層
    と下部コア層とギャップ層とが少なくとも前記媒体摺動
    面に位置してなる薄膜磁気ヘッドの製造方法であり、 前記磁極基部側の下部コア層上に磁気コイル層及びこの
    磁気コイル層を被覆する絶縁性レジスト層からなる磁気
    コイル部を形成するとともに、前記下部コア層及び前記
    磁気コイル部の全部を覆う前記ギャップ層を形成する工
    程と、 前記磁極端部側の前記ギャップ層上に、軟磁性スパッタ
    膜をスパッタ法によって形成する工程と、 前記磁極基部側の前記ギャップ層上に、前記軟磁性スパ
    ッタ膜に接続する軟磁性メッキ膜をメッキ法によって形
    成することにより上部コア層を形成する工程とを具備し
    てなることを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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