JPH11283215A - 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法

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JPH11283215A
JPH11283215A JP10084337A JP8433798A JPH11283215A JP H11283215 A JPH11283215 A JP H11283215A JP 10084337 A JP10084337 A JP 10084337A JP 8433798 A JP8433798 A JP 8433798A JP H11283215 A JPH11283215 A JP H11283215A
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thin
magnetic
film coil
film
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JP10084337A
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Yoshitaka Sasaki
芳高 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜コイルの磁路長を短くするために、少な
くとも一層の薄膜コイルの順次のコイル巻回体間の間隔
を狭くして、特性を向上させた薄膜磁気ヘッドおよびそ
れを正確かつ安定して製造する方法を提供する。 【解決手段】 第1の磁性層37の上に絶縁層38を形
成し、その表面に第1の薄膜コイル半部40を、順次の
コイル巻回体の間隔を広く形成した後、第2の薄膜コイ
ル半部44を第1の薄膜コイル半部の順次のコイル巻回
体の間にコイル巻回体が位置するように形成する。絶縁
層45を形成した後、ライトギャップ層46を形成し、
その上に第2層目の第1および第2の薄膜コイル半部4
7および48を同様に形成する。表面に絶縁層52を形
成した後、第2の磁性層53およびオーバーコート層5
4を形成する。各層の第1および第2の薄膜コイル半部
の順次のコイル巻回体の間には微細加工が可能な酸化シ
リコンや窒化シリコンやアルミナなどの無機絶縁層が介
在しているので、コイル巻回体の間隔を0.3〜0.5
μm といった微小間隔で形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜磁気ヘッドお
よびその製造方法に関するものであり、特に書き込み用
の誘導型薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置の面記録密度
の向上に伴い、薄膜磁気ヘッドについてもその性能向上
が求められている。このような薄膜磁気ヘッドの一つと
して、書き込みを目的とする記録ヘッドと、読み出しを
目的とする再生ヘッドとを積層した構造のものが提案さ
れている。ここで、記録ヘッドとしては誘導型薄膜磁気
ヘッドが用いられ、再生ヘッドとしては磁気抵抗素子が
広く用いられている。このような磁気抵抗素子として
は、通常の異方性磁気抵抗(AMR:AnisotropicMagne
to Resistive)効果を用いたものが従来一般に使用され
てきたが、これよりも抵抗変化率が数倍も大きな巨大磁
気抵抗(GMR:Giant Magneto Resistive)効果を用い
たものも開発されている。本明細書では、これらAMR
素子およびGMR素子を総称して磁気抵抗再生素子また
はMR再生素子と称することにする。
【0003】AMR素子を使用することにより、数ギガ
ビット/インチ2 の面記録密度を実現することができ、
またGMR素子を使用することにより、さらに面記録密
度を上げることができる。このように面記録密度を高く
することによって、10Gバイト以上の大容量のハード
ディスク装置の実現が可能となってきている。このよう
な磁気抵抗再生素子よりなる再生ヘッドの性能を決定す
る要因の一つとして、磁気抵抗再生素子の高さ( MR H
eight :MRハイト) がある。このMRハイトは、端面
がエアベアリング面に露出する磁気抵抗再生素子の、エ
アベアリング面から測った距離であり、薄膜磁気ヘッド
の製造過程においては、エアベアリング面を研磨して形
成する際の研磨量を制御することによって所望のMRハ
イトを得るようにしている。
【0004】上述したように再生ヘッドの性能はGMR
素子を用いることによって向上することができるが、こ
れに伴って記録ヘッドの性能向上も求められている。面
記録密度を上げるには、磁気記録媒体におけるトラック
密度を上げる必要がある。このためには、エアベアリン
グ面における磁極部分およびライトギャップ(writega
p)の幅を数ミクロンからサブミクロンオーダーまで狭く
する必要があり、これを達成するために半導体加工技術
が利用されている。
【0005】書込用の誘導型薄膜磁気ヘッドの性能を決
定する要因の一つとして、スロートハイト(Throat Hei
ght : TH) がある。このスロートハイトは、エアベアリ
ング面から薄膜コイルを電気的に分離する絶縁層のエッ
ジまでの磁極部分の距離であり、この距離をできるだけ
短くすることが望まれている。このスロートハイトの縮
小化もまた、エアベアリング面からの研磨量で決定され
る。また、書き込み用の誘導型薄膜磁気ヘッドの性能を
向上させるために、ボトムポールおよびトップポール
の、薄膜コイルを囲む部分の長さ(本明細書では、磁路
長と呼ぶ)を短くすることが提案されている。
【0006】図1〜8に、従来の標準的な複合型薄膜磁
気ヘッドの一例としてGMR素子を有するものの順次の
製造工程を、エアベアリング面に垂直な平面で切って示
す断面図である。なおこの例は、磁気抵抗効果型の読取
用の薄膜磁気ヘッドの上に誘導型の書込用薄膜磁気ヘッ
ドを積層した複合型薄膜磁気ヘッドである。
【0007】まず、図1に示すように、例えばアルティ
ック(AlTiC) からなる基体1の上に例えばアルミナ(Al2
O3) からなる絶縁層2を約5〜10μm の厚みに堆積し、
その上に再生ヘッドのMR再生素子を外部磁界の影響か
ら保護する磁気シールドを構成する下部シールド層3を
3〜4μm の厚みで形成し、その後、シールドギャップ
層4に埋設したGMR層5を数十nmの厚みに形成し、
さらにその上にパーマロイよりなる磁性層6を3〜4μ
m の膜厚に形成する。この磁性層6は、上述した下部シ
ールド層3と共にGMR再生素子を磁気遮蔽する上部シ
ールド層の機能を有するだけでなく、書込用の誘導型薄
膜磁気ヘッドの下部磁性層としての機能をも有するもの
である。ここでは説明の便宜上、この磁性層6を書込用
磁気ヘッドを構成する一方の磁性層であることに注目し
て第1の磁性層と称することにする。
【0008】次に、図2に示すように、第1の磁性層6
の上に、非磁性材料、例えばアルミナよりなるライトギ
ャップ層7を約200nmの膜厚に形成し、後に磁極部
分を構成する部分を除いて、ライトギャップ層7の上に
スロートハイトの基準位置を決定するフォトレジスト8
を形成し、さらに表面全体に100nm程度の薄い銅層
9をスパッタにより形成する。この銅層9は、後に電気
メッキによって薄膜コイルを形成するために、シード層
(seed layer)を構成するものであるので、シード層とも
称することにする。このシード層9の上に3μm の厚い
フォトレジスト10を形成し、このフォトレジストにシ
ード層また達する開口11を形成する。この開口の高さ
は膜厚に等しく、2μm であり、巾も2μm である。
【0009】次に、硫酸銅のメッキ液を用いて銅の電気
メッキ処理を行い、図3に示すようにフォトレジスト1
0の開口11内に第1層目の薄膜コイルを構成するコイ
ル巻回体12を2〜3μm の膜厚に形成する。このコイ
ル巻回体12の膜厚は、開口11の深さよりも小さくす
るのが好適である。次に、図4に示すように、フォトレ
ジスト10を除去した後、アルゴンイオンビームによる
ミリングを施して、図5に示すようにシード層9を除去
し、コイル巻回体12相互を分離して1つのコイル状の
導体を形成する。このイオンビームミリングの際には、
薄膜コイルのコイル巻回体12の底部にあるシード層9
が薄膜コイルよりも外方に突出して残るのを抑止するた
めに、イオンビームミリングは5〜10°の角度を以て
行なうようにしている。このように、イオンビームミリ
ングを垂直に近い角度で行うと、イオンビームの衝撃に
よって飛散したシード層9の材料が再付着するようにな
り、順次のコイル巻回体12の間隔を広くしなければな
らない。
【0010】次に、図6に示すように、第1層目の薄膜
コイルのコイル巻回体12を覆うようにフォトレジスト
13を形成し、その上面を平坦に研磨した後、上述した
手法と同様の手法によってシード層14の上に第2層目
の薄膜コイルのコイル巻回体15を形成し、さらにフォ
トレジスト16を形成した後、トップポールを構成する
パーマロイより成る第2の磁性層17を3〜5μm の膜
厚に形成する。
【0011】次に、図7および8に示すように、第3の
磁性層17の磁極部分17aをマスクとしてライトギャ
ップ層7および第1の磁性層6の表面をエッチングして
トリム構造を形成し、さらに全体の上にアルミナより成
るオーバーコート層18を形成する。なお、図8は、図
7の8−8線に沿って切った断面図であり、GMR素子
5を電気的に絶縁するとともに磁気的に遮蔽するシール
ドギャップ層4を構成する第1および第2のシールドギ
ャップ層4aおよび4bと、GMR素子に対する電気接
続を行なうための導電層5aおよび5bをも示した。
【0012】実際の薄膜磁気ヘッドの製造においては、
上述した構造をウエファに多数形成した後、多数の薄膜
磁気ヘッドが配列されたバーにウエファを分割し、この
バーの側面を研磨してエアベアリング面19(図7参
照)を得るようにしている。このエアベアリング面19
の形成過程においてGMR層5も研磨され、所望のスロ
ートハイトおよびMRハイトを有する複合型薄膜磁気ヘ
ッドが得られる。さらに、実際の薄膜磁気ヘッドにおい
ては、薄膜コイル12, 15およびGMR再生素子に対
する電気的接続を行なうための接点パッドが形成されて
いるが、図示では省略してある。
【0013】さらに、図7においてフォトレジスト8,
13および16のエアベアリング面19側の側面を結ぶ
直線Sと基体平面とのなすアペックスアングルθ(Apex
Angle) も、上述したスロートハイトTHおよびMRハ
イトと共に、薄膜磁気ヘッドの性能を決定する重要なフ
ァクタとなっている。
【0014】また、図8に示すように、第1の磁性層6
のトリム構造となっている磁極部分6aおよび第2の磁
性層17の磁極部分17aの幅Wによって磁気記録媒体
に記録されるトラックの幅が規定されるので、高い面記
録密度を実現するためには、この幅Wをできるだけ狭く
する必要がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして形成
された従来の複合型薄膜磁気ヘッドにおいては、特に書
き込み用の誘導型薄膜磁気ヘッドの微細化の点で問題が
ある。すなわち、図7に示すように、第1の磁性層6お
よび第2の磁性層17の、薄膜コイルのコイル巻回体1
2および15を囲む部分の長さである磁路長LM を短く
することによって、誘導型薄膜磁気ヘッドの磁束立ち上
がり時間(Flux Rise Time)や非線形トランジションシ
フト(Non-linear Transition Shift:NLTS)特性や重ね
書き(OverWrite) 特性などを改善できることが知られ
ている。この磁路長LM を短くするためには、薄膜コイ
ル12,15の、第1および第2の磁性層6および17
によって囲まれる部分のコイル巾LC を短くする必要が
あるが、従来の薄膜磁気ヘッドでは、以下に説明するよ
うにこのコイル巾LC を短くすることができなかった。
【0016】誘導型薄膜磁気ヘッドのコイル巾LC を短
くするためには、薄膜コイルの各コイル巻回体の巾を小
さくするとともに順次のコイル巻回体の間隔を狭くする
必要があるが、薄膜コイルの電気抵抗を小さくするため
には、コイル巻回体の巾を短くすることには制限があ
る。すなわち、薄膜コイルの抵抗値を低くするために、
導電率の高い銅を用いても、薄膜コイルの高さは2〜3
μm に制限されるので、コイル巻回体の巾を1.5μm
よりも狭くすることができない。したがって、コイル巾
C を短くするには、コイル巻回体の間隔を狭くする必
要がある。
【0017】しかし、従来の薄膜磁気ヘッドにおいて
は、薄膜コイルのコイル巻回体12,15の間隔を狭く
することができない。以下、その理由を説明する。上述
したように薄膜コイルのコイル巻回体12,15は銅の
電気メッキ法により形成されているが、フォトレジスト
10に形成した開口11内に、ウエファ全体に亘って均
一に銅を堆積させるためにシード層9を100nmの膜
厚で形成し、このシード層9が露出している開口11内
に選択的に銅が堆積されるように電気メッキ処理を施し
てコイル巻回体12,15を形成した後、個々のコイル
巻回体を分離するために、シード層9を選択的に除去し
ている。このシード層9の除去には、上述したように、
コイル巻回体12,15をマスクとして、例えばアルゴ
ンを用いるイオンビームミリングを採用している。
【0018】ここで、コイル巻回体12,15間のシー
ド層9を除去するには、イオンビームミリングを基体表
面に対して垂直な方向から行なうのが良いが、このよう
にすると、エッチングされた銅の再付着が発生し、順次
のコイル巻回体間の絶縁不良が起こるので、コイル巻回
体の間隔を狭くすることができない。このような欠点を
除去しようとして、5〜10°の角度を以てイオンビー
ムミリングを行うと、フォトレジスト10の影の部分に
はイオンが十分に照射されず、シード層9が部分的に残
ってしまう。したがって、コイル巻回体12,15間の
絶縁不良を回避するためには、コイル巻回体の間の間隔
を狭くすることができない。したがって、従来では、コ
イル巻回体間の間隔を2〜3μm と広くしており、これ
よりも狭くすることができなかった。
【0019】さらに、上述した電気メッキ法によって薄
膜コイル12,15を形成する際には、薄膜コイルの膜
厚の均一性を確保するために、硫酸銅のようなメッキ液
を攪拌する必要があるが、ここで薄膜コイルのコイル巻
回体の間隔を狭くするためにフォトレジスト10の開口
11を画成する壁の巾を薄くすると、電解液の攪拌によ
ってこの薄い壁が倒壊してしまい、薄膜コイルを正確に
形成することができず、この点からも薄膜コイルのコイ
ル巻回体の間隔を狭くすることができなかった。
【0020】また、従来の薄膜磁気ヘッドにおいては、
スロートハイトに対する基準位置、すなわちスロートハ
イト零の位置を規定するフォトレジスト8が形成されて
いるが、第1層目の薄膜コイル12を形成した後、シー
ド層9をエッチングにより除去する際にフォトレジスト
8もエッチングされ、スロートハイト零の位置を規定す
るフォトレジストの端縁が後退してしまい、完成した薄
膜磁気ヘッドにおいて正確に設計値通りのスロートハイ
トを得ることができないという問題もあり、このことが
製造の歩留りを低下させる原因の一つとなっていた。
【0021】誘導型薄膜磁気ヘッドのNLTS特性を向
上するために、薄膜コイルのコイル巻回数を多くするこ
とが考えられる。しかし、このようにコイル巻回数を多
くするには薄膜コイル層の層数を4層、5層と多くする
必要があり、これによってアペックスアングルが大きく
なってしまい、狭トラック巾を達成することができなく
なるという問題があった。アペックスアングルを所定の
範囲に収めるためには、薄膜コイル層の層数は3層以
下、好適には2層以下とするのが望ましいが、これでは
コイル巻回数を多くすることはできず、したがってNL
TS特性を改善することができない。
【0022】本発明の目的は、上記の問題を解決し、誘
導型薄膜磁気ヘッドの薄膜コイルのコイル巻回体の間隔
を狭くしてコイル巾LC を狭くし、その結果として磁路
長L M を短くして性能を改善した薄膜磁気ヘッドおよび
このような薄膜磁気ヘッドを容易かつ正確に製造するこ
とができる薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供しようとす
るものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜磁気ヘッド
は、磁気記録媒体と対向する磁極部分を有する第1の磁
性層と、この第1の磁性層の磁極部分の端面とともにエ
アベアリング面を構成する磁極部分を有し、エアベアリ
ング面から離れた位置において第1の磁性層と磁気的に
連結された第2の磁性層と、少なくとも前記エアベアリ
ング面において第1の磁性層の磁極部分と第2の磁性層
の磁極部分との間に介挿された非磁性材料より成るギャ
ップ層と、前記第1および第2の磁性層の間に、絶縁分
離された状態で配設された部分を有する少なくとも1層
の薄膜コイルと、前記第1および第2の磁性層、ギャッ
プ層、絶縁層および薄膜コイルを支持する基体とを具え
る薄膜磁気ヘッドであって、前記薄膜コイルの1層が、
絶縁層を介して交互にコイル巻回体を配置した第1およ
び第2の薄膜コイル半部を具えることを特徴とするもの
である。
【0024】さらに、本発明による薄膜磁気ヘッドは、
磁気記録媒体と対向する磁極部分を有する第1の磁性層
と、この第1の磁性層の磁極部分の端面とともにエアベ
アリング面を構成する磁極部分を有し、エアベアリング
面から離れた位置において第1の磁性層と磁気的に連結
された第2の磁性層と、少なくとも前記エアベアリング
面において第1の磁性層の磁極部分と第2の磁性層の磁
極部分との間に介挿された非磁性材料より成るギャップ
層と、前記第1および第2の磁性層の間に、絶縁分離さ
れた状態で配設された部分を有する少なくとも第1層お
よび第2層の薄膜コイルと、前記第1および第2の磁性
層、ギャップ層、絶縁層および薄膜コイルを支持する基
体とを具える薄膜磁気ヘッドであって、前記第1層およ
び第2層の薄膜コイルの各々が、絶縁層を介して交互に
コイル巻回体を配置した第1および第2の薄膜コイル半
部を具え、これら薄膜コイル半部の各々は、徐々に巻回
半径が減少または増大するコイル巻回方向に見て巻回開
始側の第1の端部および巻回終了側の第2の端部を有
し、前記第1層の第1の薄膜コイル半部の第2の端部を
第2層の第1の薄膜コイル半部の第2の端部に接続し、
この第2層の第1の薄膜コイル半部の第1の端部を前記
第1層の第2の薄膜コイル半部の第1の端部に接続し、
この第1層の第2の薄膜コイル半部の第2の端部を前記
第2層の第2の薄膜コイル半部の第2の端部に接続し、
前記第1層の第1の薄膜コイル半部の第2の端部および
第2層の第2の薄膜コイル半部の第1の端部を、電流源
に接続される第1および第2のリードに接続したことを
特徴とするものである。
【0025】このような本発明による薄膜磁気ヘッドに
おいては、前記各層の薄膜コイルを、第1および第2の
薄膜コイル半部を以て構成し、第1の薄膜コイル半部の
順次のコイル巻回体間の間隔をコイル巻回体の巾よりも
やや大きくすることによって、この順次のコイル巻回体
間に第2の薄膜コイル半部を絶縁層を介して配置するこ
とができ、これら第1および第2の薄膜コイル半部の巻
回体間の間隔をきわめて小さくすることができ、したが
って磁路長を短くすることができ、その結果として磁束
立ち上がり時間やNLTS特性や重ね書き特性などを改
善することができる。
【0026】本発明による薄膜磁気ヘッドにおいては、
第1および第2の薄膜コイル半部の隣接するコイル巻回
体の間隔を1μm 以下、特に0.3〜0.5μm とする
のが好適である。ここで、順次のコイル巻回体間の間隔
を0.3μm よりも狭くすると、順次のコイル巻回体間
の絶縁不良が発生する恐れがある。また、順次のコイル
巻回体間の間隔を0.5μm よりも大きくしたのでは、
薄膜コイルの磁路長を短縮する効果が十分に得られな
い。本発明では、上述したように、順次のコイル巻回体
間の間隔を0.3〜0.5μm と狭くすることによっ
て、コイル巻回体の巾を狭くすることなく上述した磁路
長を、従来の磁路長の50〜75%程度に短くすること
ができ、誘導型薄膜磁気ヘッドの性能を著しく向上する
ことができる。
【0027】本発明はさらに、磁気記録媒体と対向する
磁極部分を有する第1の磁性層と、この第1の磁性層の
磁極部分の端面とともにエアベアリング面を構成する磁
極部分を有し、エアベアリング面から離れた位置におい
て第1の磁性層と磁気的に連結された第2の磁性層と、
少なくとも前記エアベアリング面において第1の磁性層
の磁極部分と第2の磁性層の磁極部分との間に介挿され
た非磁性材料より成るギャップ層と、前記第1および第
2の磁性層の間に絶縁体を介して配設された部分を有す
る少なくとも第1層および第2層の薄膜コイルと、前記
第1および第2の磁性層、ギャップ層、絶縁層および薄
膜コイルを支持する基体とを具える薄膜磁気ヘッドを製
造する方法であって、前記少なくとも第1層および第2
層の薄膜コイルを形成する工程が、前記基体によって支
持されるように第1の絶縁層を形成する工程と、この第
1の絶縁層の表面に、コイル巻回体の巾よりも大きな間
隔を以て第1層の第1の薄膜コイル半部をコイル状に形
成する工程と、この第1層の第1の薄膜コイル半部の順
次のコイル巻回体の間隔内に第2の絶縁層を介して第2
の薄膜コイル半部をコイル状に形成する工程と、この第
1層の第1および第2の薄膜コイル半部を覆うように第
3の絶縁層を形成する工程と、この第3の絶縁層の表面
に、コイル巻回体の巾よりも大きな間隔を以て第2層の
第1の薄膜コイル半部をコイル状に形成するとともにこ
の第2層の第1の薄膜コイル半部の内側または外側端部
を前記第1層の第1の薄膜コイル半部の内側または外側
端部に接続し、この第2層の第1の薄膜コイル半部の外
側または内側端部を前記第1層の第2の薄膜コイル半部
の外側または内側端部に接続する工程と、この第2層の
第1の薄膜コイル半部の順次のコイル巻回体の間隔内に
第4の絶縁層を介して第2の薄膜コイル半部をコイル状
に形成するとともにこの第2層の第2の薄膜コイル半部
の内側または外側端部を前記第1層の第2の薄膜コイル
半部の内側または外側端部に接続する工程と、前記第2
層の第1および第2の薄膜コイル半部を覆うように第5
の絶縁層を形成する工程と、前記第1層の第1の薄膜コ
イル半部の外側または内側端部および前記第2層の第2
の薄膜コイル半部の外側または内側端部に、それぞれ接
続した第1および第2のリード部に形成する工程と、を
具えることを特徴とするものである。
【0028】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法を実施
するに当たっては、前記第1層および/または第2層の
第1および第2の薄膜コイル半部を、前記第1の絶縁層
の表面に第1のシード層を形成する工程と、この第1の
シード層の表面に、第1の薄膜コイル半部を電気メッキ
により形成する工程と、この第1の薄膜コイル半部によ
って覆われていない前記第1のシード層を除去する工程
と、この第1の薄膜コイル半部を覆うように絶縁層を形
成する工程と、この絶縁層の上に第2のシード層を形成
する工程と、前記第1の薄膜コイル半部の巻回体を覆う
ように絶縁層を形成する工程と、この第1の薄膜コイル
半部の巻回体を覆う絶縁層によって覆われていない部分
のシード層上に、第2の薄膜コイル半部を電気メッキに
より形成する工程と、前記第2のシード層の、前記第1
の薄膜コイル半部の上に形成されている部分を選択的に
除去する工程と、を経て形成するのが好適である。
【0029】
【発明の実施の形態】図9〜17は本発明による薄膜磁
気ヘッドの一実施例を製造する方法の一例の順次の工程
を示す断面図である。本例では、基体の上に磁気抵抗効
果型薄膜磁気ヘッドと誘導型薄膜磁気ヘッドとを順次に
積層した複合型薄膜磁気ヘッドを製造するものである。
先ず、図9に示すように、例えばアルティック(AlTiC)
からなる基体31の上にアルミナからなる絶縁層32を
約5μm の厚みに堆積し、次いでGMR再生ヘッドを外
部磁界の影響から保護する磁気シールドを構成する下部
シールド層33を2〜3μm の厚みで形成した後、アル
ミナより成る下部シールドギャップ層34を0.1μm
の膜厚に形成し、その上にGMR再生素子を構成するG
MR層35を、高精度のマスクアライメントで所望の形
状に形成し、さらにその上に上部シールドギャップ層3
6を0.1μm の膜厚に形成する。その後、図面には示
していないが、GMR層35に対する電気的な接続を行
なう一対のリードを形成した後、パーマロイより成る第
1の磁性層37を2〜3μm の膜厚に形成し、さらにそ
の上にアルミナより成る第1の絶縁層38を0.2〜
0.3μm の膜厚に形成する。
【0030】次に、図10に示すように、第1の絶縁層
38の上に、銅より成る第1のシード層39をスパッタ
リングにより約0.05μm の膜厚に形成し、従来と同
様のフォトリソグラフを利用するプロセスによって第1
のシード層の上に選択的に銅を電気メッキして第1の薄
膜コイル半部40を形成する。この第1の薄膜コイル半
部40の順次のコイル巻回体の巾は2〜3μm とし、間
隔は巾よりも大きなものとする。
【0031】次に、上述したようにして形成した第1の
薄膜コイル半部40をマスクとして、例えばアルゴン系
のプラズマエッチングを施し、図11に示すように第1
のシード層39を選択的に除去する。続いて、図12に
示すように、アルミナより成る第2の絶縁層41を0.
025μm の膜厚で形成した後、銅より成る第2のシー
ド層42を、スパッタリングにより約0.05μm の膜
厚に形成する。
【0032】次に、図13に示すように、フォトレジス
ト43を形成した後、上述した第1の薄膜コイル半部4
0の順次のコイル巻回体の間にコイル状の開口43aを
形成する。この開口43aの巾は、次に形成すべき第2
の薄膜コイル半部のコイル巻回体の巾に等しくなってい
る。続いて図14に示すように、銅を電気メッキしてフ
ォトレジスト43の開口43aの内部に第2の薄膜コイ
ル半部44を形成する。その後、図15に示すようにフ
ォトレジスト43を除去した後、例えばアルゴンスパッ
タエッチングまたはアルゴンイオンミリングによって、
第2のシード層42の、第1の薄膜コイル半部40のコ
イル巻回体の上方に形成されている部分を選択的に除去
し、第2の薄膜コイル半部44の順次のコイル巻回体間
を分離する。この場合、絶縁層41の側壁には第2のシ
ード層42が残っているが、問題はない。
【0033】次に、図16に示すように、フォトレジス
ト45を所定のパターンにしたがって形成し、第1の磁
性層37の磁極部分37aの表面を露出させた後、アル
ミナより成るライトギャップ層46を0.2〜0.3μ
m の膜厚に形成する。続いて、上述した第1層の第1お
よび第2の薄膜コイル半部40および44を形成したの
と同様のプロセスによって、第1層の薄膜コイルの上方
に、第2層の第1および第2の薄膜コイル半部47およ
び48を銅の電気メッキにより形成した様子を図17に
示す。なお、図17においては、第1の薄膜コイル半部
47の底部には第3のシード層49が形成されていると
ともに第2の薄膜コイル半部48の底部および側方には
第4のシード層50が形成されており、さらに第1およ
び第2の薄膜コイル半部47および48を絶縁分離する
絶縁層51が形成されている様子も示す。さらに、第2
層の第1および第2の薄膜コイル半部47および48の
上方にはフォトレジスト52が所定のパターンで形成さ
れている。
【0034】ライトギャップ層46およびフォトレジス
ト52を覆うようにパーマロイより成る第2の磁性層5
3を2〜3μm の膜厚で形成した後、その磁極部分53
aをマスクとしてエッチングを行いライトギャップ層を
除去するとともに第1の磁性層37を一部分除去してト
リム構造を形成する。その後、第2の磁性層を覆うよう
にアルミナより成るオーバーコート層54を形成する。
【0035】図18は従来の薄膜磁気ヘッドと本発明に
よる薄膜磁気ヘッドとの磁路長を比較して示す線図的平
面図である。本発明によれば、上述したように薄膜コイ
ル半部40、44、47および48のコイル巻回体の巾
は従来のものと同じであるが、間隔は従来ほぼ2μm 程
度であったものが、0.3〜0.5μm と狭くすること
ができるので、磁路長は従来の磁路長のほぼ60%と大
幅に短くすることができる。このように磁路長を短くす
ることができるので、磁束立ち上がり時間やNLTSや
重ね書き特性などを向上することができる。さらに、各
薄膜コイル半部は従来と同じ方法によって形成すること
ができるので、容易に実施することができる。
【0036】図19は上述した実施例における薄膜コイ
ル半部40,44,47,48の接続の態様を線図的に
示すものである。図19において、Aは第1層目の第1
および第2の薄膜コイル半部40および44が組み合わ
されて形成されている状態を示し、Bは第1層目の第1
の薄膜コイル半部40のみを示し、Cは第1層目の第2
の薄膜コイル半部44のみを示し、Dは第2層目の第1
および第2の薄膜コイル半部47および48が組み合わ
されて形成されている状態を示し、Eは第2層目の第1
の薄膜コイル半部47のみを示し、Fは第2層目の第2
の薄膜コイル半部48のみを示すものである。
【0037】今、各薄膜コイル半部のコイル巻回体の巻
回半径が減少する方向に見て、第1層の第1および第2
の薄膜コイル半部40および44の巻回方向を右巻きと
し、第2層の第1および第2の薄膜コイル半部47およ
び48の巻回方向を左巻きとする。本発明では、上述し
た製造方法の説明から明らかなように、同じ層の第1お
よび第2の薄膜コイル半部の巻回方向は必ず同一のもの
となる。
【0038】第1層目の第1の薄膜コイル半部40の外
側端に形成した接点パッド40─1は、外部端子に接続
された第1のリード(図示せず)に接続されている。こ
の第1の薄膜コイル半部40の内側端に形成した接点パ
ッド40─2は第2層目の第1の薄膜コイル半部47の
内側端に形成された接点パッド47─3に接続され、こ
の薄膜コイル半部の外側端に形成された接点パッド47
─4は第1層目の第2の薄膜コイル半部44の外側端に
形成された接点パッド44─5に接続され、この薄膜コ
イル半部の内側端に形成された接点パッド44─6は第
2層目の第2の薄膜コイル半部48の内側端に形成され
た接点パッド48─7に接続されている。この第2の薄
膜コイル半部48の外側端に形成された接点パッドは、
外部端子に接続された第2のリードに接続されている。
このように接続することによって、接点パッド40─1
と接点パッド48─8との間に電源を接続することによ
って全ての薄膜コイル半部に同じ方向に電流を流すこと
ができる。
【0039】本発明によれば、第1層目の第1の薄膜コ
イル半部40の内側端に形成した接点パッド40─2か
ら出発し、順次の接点パッド40─1,48─8,48
─7,44─6,44─5,47─4を経て接点パッド
47─3へと電流が流れるように接続することもでき
る。いずれの場合にも、外側端の接点パッドから出発す
る場合には、外側端の接点パッドと終わり、内側端の接
点パッドから出発する場合には内側端の接点パッドで終
わることになる。
【0040】図19は、薄膜コイル半部40,44,4
7,48の巻回方向と接続の態様を線図的に示したもの
であるが、実際の薄膜磁気ヘッドにおいては、これらの
薄膜コイル半部は、第1の磁性層37と、第2の磁性層
53とを連結する部分を囲むように形成されている。本
例においては、図20Aに示すように、第1層目の第1
および第2の薄膜コイル半部40および44の内側端に
形成した接点パッド40─2および44─6を並べて配
置し、それらの下側に第1の磁性層37と第2の磁性層
53とを連結するためのコンタクトホール61を形成す
るとともに、図20Bに示すように、第2層目の第1お
よび第2の薄膜コイル半部47および48の内輪端に形
成した接点パッド47─3および48─7を並べて配置
し、それらの下側に第1の磁性層37と第2の磁性層5
3とを連結するためのコンタクトホール62を形成す
る。この場合、接点パッド40─2と47─3とが対向
し、接点パッド44─6と48─7とが対向するように
構成することによりこれらの接点パッド間の接続を容易
に行なうことができる。このように構成することにより
表面の利用効率が良好となり、一層の小型化が図れる。
【0041】図21〜36は、本発明による薄膜磁気ヘ
ッドの第2の実施例の順次の製造工程を示す断面図であ
る。本例において、前例と同様の部分には同じ符号を付
けて示し、その詳細な説明は省略する。図21は上述し
た第1の実施例の図9と同じ状態を示し、アルティック
(AlTiC) からなる基体31の上にアルミナからなる絶縁
層32を約5μm の厚みに堆積し、その上に下部シール
ド層33を2〜3μm の厚みで形成した後、アルミナよ
り成る下部シールドギャップ層34を0.1μm の膜厚
に形成し、その上にGMR再生素子を構成するGMR層
35を所望の形状に形成し、さらにその上に上部シール
ドギャップ層36を0.1μm の膜厚に形成し、その上
にパーマロイより成る第1の磁性層37を2〜3μm の
膜厚に形成し、さらにその上にアルミナより成るライト
ギャップ層38を0.2〜0.3μm の膜厚に形成した
様子を示すものである。
【0042】次に、ライトギャップ層38の上にシリコ
ン酸化層よるなる絶縁層71を約1〜2μm の膜厚に形
成した後、選択的にドライエッチングを施してパターニ
ングした様子を図22に示す。ここで、絶縁層であるシ
リコン酸化層71のエアベアリング面側のエッジは、G
MR層35のパターンエッジ、すなわちGMRハイト零
の近傍の位置となるように形成する。また、このエッジ
のプロファイルは、40〜70°の角度を持つように形
成する。本例では、この絶縁層71をシリコン酸化層を
以て形成したが、フォトレジストを200°C程度でア
ニールした材料を以て形成することもできる。
【0043】次に、Hi−Bs材料であるNiFeまた
はFeNより成るポールチップ72をメッキ或いはスパ
ッタリングによって形成した後、パターニングした様子
を図23に示す。ポールチップ72は上述した絶縁層7
1の上部まで覆うように形成する。このポールチップ7
2の形成と同時に、第1の磁性層37と連結された連結
用磁性層72aを形成する。このため、ライトギャップ
層38には予め開口を形成しておく。
【0044】次に、ポールチップ72をマスクとしてイ
オンビームエッチングを施してライトギャップ層38を
選択的に除去するとともに第1の磁性層37の表面を、
約0.5μm の深さにエッチングしてトリム構造を形成
した様子を図24に示す。続いて、図25に示すよう
に、表面全体にアルミナより成る絶縁層73を0.5μ
m の膜厚に形成し、上述した第1の実施例におけるのと
同様の銅の電気メッキ法で第1層目の第1の薄膜コイル
半部74を形成する。なお、図25においては薄膜コイ
ル半部74の底部に形成された銅のシード層は省略し
た。
【0045】次に、図26に示すように、無機系絶縁材
料であるアルミナより成る絶縁層75を0.25μm の
膜厚に形成した後、上述した第1の実施例と同様に第1
層目の第2の薄膜コイル半部76を銅の電気メッキで形
成した様子を図27に示す。絶縁層75は、アルミナ以
外の無機系絶縁材料であるシリコン酸化膜やシリコン窒
化膜で形成することもできる。このようにして、それぞ
れの巻回体の高さが2〜3μm で、巾が1.5〜2μm
で、間隔が0.3〜0.5μm の第1層目の薄膜コイル
を形成することができる。
【0046】次に、図28に示すように、アルミナより
成る絶縁層77を3〜5μm の膜厚に形成した後、化学
機械研磨(CMP)を施して表面を平坦化した様子を図
29に示す。この研磨は、第1層目の第1および第2の
薄膜コイル半部74および76の表面が露出するととも
にポールチップ72および連結用磁性層72aが露出す
るように行なう。
【0047】続いて、図30に示すように、無機系絶縁
材料であるシリコン酸化物より成る絶縁層78を1〜2
μm の膜厚に形成し、選択的にドライエッチングを施し
てパターニングする。ここで、この絶縁層78のエアベ
アリング面と対向する側のエッジのプロファイルは40
〜70°とする。また、第1層目の第1の薄膜コイル半
部74の内側端に形成した接点パッド74aの部分を露
出させるように開口78aをも形成する。
【0048】次に、図31に示すように、上部ポールの
一部分を構成する第2の磁性層79を形成するとともに
連結用磁性層72aと連結された第1の連結用磁性層7
9aを形成し、さらに上述した第1層目の第1の薄膜コ
イル半部74を形成するのと同じ手法によって第2層目
の第1の薄膜コイル半部80を形成する。図31に示す
ように、第1層目の第1の薄膜コイル半部74の内側端
に形成した接点パッド74aと、第2層目の第1の薄膜
コイル半部80の接点パッド80aとが接続されてい
る。
【0049】続いて、図32に示すように、表面全体に
アルミナより成る絶縁層81を0.25μm の膜厚に形
成した後、第1の薄膜コイル半部80の順次のコイル巻
回体の間に第2の薄膜コイル半部82を形成した様子を
図33に示す。次に、表面全体の上にアルミナより成る
絶縁層83を3〜5μm の膜厚に形成した後、CMP処
理を施して表面を平坦化した様子を図34に示す。この
状態では、磁性層79の表面が露出しているとともに第
2層目の第1および第2の薄膜コイル半部80および8
2の表面が露出しているとともに連結用磁性層80aの
表面も露出している。
【0050】次に、図35に示すように、第2層目の薄
膜コイル半部80,82の表面にフォトレジスト84を
所望のパターンにしたがって形成した後、上述した第2
の磁性層79と共に上部ポールを構成する第3の磁性層
85を約3〜5μm の膜厚に形成する。さらに、この第
3の磁性層85を覆うようにオーバーコート層86を形
成した様子を図36に示す。
【0051】図37は本例における第1層目の第1およ
び第2の薄膜コイル半部および第2層目の第1および第
2の薄膜コイル半部の内側端に形成した接点パッドの配
置を示すものである。本例においては、図37Aに示す
ように、第1層目の第1および第2の薄膜コイル半部7
4および76の内側端に形成した接点パッド74─2お
よび76─6を第1の磁性層37と第2の磁性層85と
を連結するための第1の連結用磁性層72aの互いに対
向する側に配置し、図37Bに示すように、第2層目の
第1および第2の薄膜コイル半部80および82の内側
端に形成した接点パッド80─3および82─7を第2
の連結用磁性層79aの互いに対向する側に配置する。
この場合、接点パッド74─2と80─3とが対向し、
接点パッド76─6と82─7とが対向するように配置
する。この場合、接点パッド74─2,80─3と接点
パッド76─6,82─7とはエアベアリング面と直交
する方向に配列されているが、エアベアリング面と平行
な方向に配列することもできる。
【0052】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。上述し
た実施例では、2層の薄膜コイルを形成したが、1層と
したり3層以上とすることもできる。また、上述した実
施例では、読み取り用の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド
にGMR層を設けたが、MR層を用いることもできる。
さらに、上述した実施例においては、基板の上に読み取
り用の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドと書き込み用の誘
導型薄膜磁気ヘッドとを積層した複合型薄膜磁気ヘッド
としたが、誘導型薄膜磁気ヘッドのみを具える薄膜磁気
ヘッドとすることもできる。また、上述した実施例にお
いては、基体の上に読み取り用の磁気抵抗効果型薄膜磁
気ヘッドを形成し、その上に書き込み用の誘導型薄膜磁
気ヘッドを積層したが、これらの積層順序を逆とするこ
ともできる。
【0053】
【発明の効果】上述した本発明による薄膜磁気ヘッドに
よれば、薄膜コイル半部を構成するコイル巻回体間の間
隔を従来に比べて短くすることができるので、磁路長を
短くすることができ、磁束立ち上がり特性やNLTS特
性や重ね書き特性などを改善することができる。特に、
薄膜コイル半部のコイル巻回体間に設けられた絶縁層を
を酸化シリコンや窒化シリコンやアルミナなどの微細加
工が可能な無機絶縁材料で形成する場合には、コイル巻
回体の間隔を、0.3〜0.5μm ときわめて狭くする
ことができるので、一層当たりのコイル巻回数を多くす
ることができ、特にNLTS特性を向上することができ
る。
【0054】また、本発明によれば、各層の第1の薄膜
コイル半部を形成する際の順次のコイル巻回体間の間隔
は大きく取れるので、シード層を除去するためのエッチ
ングを良好に行なうことができ、再付着の恐れもなくな
る。
【0055】さらに、本発明によれば、各層の薄膜コイ
ルのコイル巻回数を多くすることができるので、通常は
多くても3層程度の薄膜コイルを設ければ良いので、ア
ペックスアングルを小さくすることができ、トラック巾
の狭くすることができる。
【0056】さらに、第2の実施例においては、GMR
ハイト零の基準位置およびアメリカアペックスアングル
を規定するプロファイルを酸化シリコン、窒化シリコ
ン、アルミナなどの無機絶縁材料で形成しているが、こ
のような無機絶縁材料で形成されたパターンは、シード
層をエッチングする際にもパターン変動を受けないの
で、GMRハイトおよびアペックスアングルを正確に設
計値通りとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の複合型薄膜磁気ヘッドを製造す
る最初の工程を示す断面図である。
【図2】図2は、同じくその次の工程を示す断面図であ
る。
【図3】図3は、同じくその次の工程を示す断面図であ
る。
【図4】図4は、同じくその次の工程を示す断面図であ
る。
【図5】図5は、同じくその次の工程を示す断面図であ
る。
【図6】図6は、同じくその次の工程を示す断面図であ
る。
【図7】図7は、同じくその次の工程を示す断面図であ
る。
【図8】図8は、同じくその次の工程を示す断面図であ
る。
【図9】図9は、本発明による薄膜磁気ヘッドの一例を
製造する最初の工程を示す断面図である。
【図10】図10は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図11】図11は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図12】図12は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図13】図13は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図14】図14は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図15】図15は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図16】図16は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図17】図17は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図18】図18は、従来の薄膜磁気ヘッドと本発明に
よる薄膜磁気ヘッドとの磁路長を対比して示す線図的平
面図である。
【図19】図19A〜Fは、薄膜コイル半部の接続の態
様を示す線図である。
【図20】図20AおよびBは、第1層目の薄膜コイル
半部の接点パッドおよび第2層目の薄膜コイル半部の接
点パッドと、下部ポールと上部ポールとを連結するため
の連結部分との配置を示す線図的平面図である。
【図21】図21は、本発明による複合型薄膜磁気ヘッ
ドを製造する第2の実施例における最初の工程を示す断
面図である。
【図22】図22は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図23】図23は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図24】図24は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図25】図25は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図26】図26は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図27】図27は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図28】図28は、本発明による薄膜磁気ヘッドのさ
らに他の実施例の製造工程を示す断面図である。
【図29】図29は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図30】図30は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図31】図31は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図32】図32は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図33】図33は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図34】図34は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図35】図35は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図36】図36は、同じくその次の工程を示す断面図
である。
【図37】図37AおよびBは、第1層目の薄膜コイル
半部の接点パッドおよび第2層目の薄膜コイル半部の接
点パッドと、下部ポールと上部ポールとを連結するため
の連結部分との配置を示す線図的平面図である。
【符号の説明】
31 基板、 32 絶縁層、 33 下部シード層、
34 第1のシールドギャップ層、 35 GMR
層、 36 第2のシールドギャップ層、 37第1の
磁性層、 38 絶縁層、 39 第1シード層、 4
0 第1層目の第1薄膜コイル半部、 41 絶縁層、
42 第2のシード層、 43 フォトレジスト、
44 第1層目の第2の薄膜コイル半部、 45 フォ
トレジスト、 46 ライトギャップ層、 47 第2
層目の第1の薄膜コイル半部、 48 第2層目の第2
の薄膜コイル半部、 49,50 シード層、 51
絶縁層、 52 フォトレジスト、 53 第2の磁性
層、 54 オーバーコート層、 61,62 磁性層
連結用開口、 71 絶縁層、 72 ポールチップ、
73 絶縁層、 74 第1層目の第1の薄膜コイル
半部、 75 絶縁層、 76 第1層目の第2の薄膜
コイル半部、 77 絶縁層、 78 絶縁層、 79
第2の磁性層、 80 第2層目の第1の薄膜コイル
半部、 81絶縁層、 82 第2層目の第2の薄膜コ
イル半部、 83 絶縁層、 84絶縁層、 85 第
3の磁性層、 86 オーバーコート層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録媒体と対向する磁極部分を有する
    第1の磁性層と、 この第1の磁性層の磁極部分の端面とともにエアベアリ
    ング面を構成する磁極部分を有し、エアベアリング面か
    ら離れた位置において第1の磁性層と磁気的に連結され
    た第2の磁性層と、 少なくとも前記エアベアリング面において第1の磁性層
    の磁極部分と第2の磁性層の磁極部分との間に介挿され
    た非磁性材料より成るギャップ層と、 前記第1および第2の磁性層の間に、絶縁分離された状
    態で配設された部分を有する少なくとも1層の薄膜コイ
    ルと、 前記第1および第2の磁性層、ギャップ層、絶縁層およ
    び薄膜コイルを支持する基体とを具える薄膜磁気ヘッド
    であって、 前記薄膜コイルの1層が、絶縁層を介して交互にコイル
    巻回体を配置した第1および第2の薄膜コイル半部を具
    えることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】磁気記録媒体と対向する磁極部分を有する
    第1の磁性層と、 この第1の磁性層の磁極部分の端面とともにエアベアリ
    ング面を構成する磁極部分を有し、エアベアリング面か
    ら離れた位置において第1の磁性層と磁気的に連結され
    た第2の磁性層と、 少なくとも前記エアベアリング面において第1の磁性層
    の磁極部分と第2の磁性層の磁極部分との間に介挿され
    た非磁性材料より成るギャップ層と、 前記第1および第2の磁性層の間に、絶縁分離された状
    態で配設された部分を有する少なくとも第1層および第
    2層の薄膜コイルと、 前記第1および第2の磁性層、ギャップ層、絶縁層およ
    び薄膜コイルを支持する基体とを具える薄膜磁気ヘッド
    であって、 前記第1層および第2層の薄膜コイルの各々が、絶縁層
    を介して交互にコイル巻回体を配置した第1および第2
    の薄膜コイル半部を具え、これら薄膜コイル半部の各々
    は、徐々に巻回半径が減少または増大するコイル巻回方
    向に見て巻回開始側の第1の端部および巻回終了側の第
    2の端部を有し、前記第1層の第1の薄膜コイル半部の
    第2の端部を第2層の第1の薄膜コイル半部の第2の端
    部に接続し、この第2層の第1の薄膜コイル半部の第1
    の端部を前記第1層の第2の薄膜コイル半部の第1の端
    部に接続し、この第1層の第2の薄膜コイル半部の第2
    の端部を前記第2層の第2の薄膜コイル半部の第2の端
    部に接続し、前記第1層の第1の薄膜コイル半部の第2
    の端部および第2層の第2の薄膜コイル半部の第1の端
    部を、電流源に接続される第1および第2のリードに接
    続したことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記各層の第2の薄膜コイル半部は、第
    1の薄膜コイル半部によって画成されるコイル状の溝内
    に絶縁層を介して形成されたものとしたことを特徴とす
    る請求項1および2の何れかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記各層の第1および第2の薄膜コイル
    半部の内側端に形成した接点パッドを並べて配置し、こ
    れらの接点パッドに隣接して第1の磁性層と第2の磁性
    層とを連結する磁性層を設けたことを特徴とする請求項
    1〜3の何れかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記各層の第1の薄膜コイル半部の内側
    端に形成した接点パッドを、前記第1の磁性層と第2の
    磁性層とを連結する磁性層の一側に配置し、前記第2の
    薄膜コイル半部の内側端に形成した接点パッドを、前記
    第1の磁性層と第2の磁性層とを連結する磁性層の他側
    に配置したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記各層の第1および第2の薄膜コイル
    半部の各々が、導電材料のメッキにより構成されたもの
    としたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の
    薄膜磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記各層の第1および第2の薄膜コイル
    半部を形成する導電材料を銅としたことを特徴とする請
    求項1〜6の何れかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記各層の第1の薄膜コイル半部の巻回
    体と第2の薄膜コイル半部の巻回体との間隔を1μm 以
    下としたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載
    の薄膜磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記コイル巻回体の間隔を0.3〜0.
    5μm としたことを特徴とする請求項8に記載の薄膜磁
    気ヘッド。
  10. 【請求項10】磁気記録媒体と対向する磁極部分を有す
    る第1の磁性層と、 この第1の磁性層の磁極部分の端面とともにエアベアリ
    ング面を構成する磁極部分を有し、エアベアリング面か
    ら離れた位置において第1の磁性層と磁気的に連結され
    た第2の磁性層と、 少なくとも前記エアベアリング面において第1の磁性層
    の磁極部分と第2の磁性層の磁極部分との間に介挿され
    た非磁性材料より成るギャップ層と、 前記第1および第2の磁性層の間に絶縁体を介して配設
    された部分を有する少なくとも第1層および第2層の薄
    膜コイルと、 前記第1および第2の磁性層、ギャップ層、絶縁層およ
    び薄膜コイルを支持する基体とを具える薄膜磁気ヘッド
    を製造する方法であって、 前記少なくとも第1層および第2層の薄膜コイルを形成
    する工程が、 前記基体によって支持されるように第1の絶縁層を形成
    する工程と、 この第1の絶縁層の表面に、コイル巻回体の巾よりも大
    きな間隔を以て第1層の第1の薄膜コイル半部をコイル
    状に形成する工程と、 この第1層の第1の薄膜コイル半部の順次のコイル巻回
    体の間隔内に第2の絶縁層を介して第2の薄膜コイル半
    部をコイル状に形成する工程と、 この第1層の第1および第2の薄膜コイル半部を覆うよ
    うに第3の絶縁層を形成する工程と、 この第3の絶縁層の表面に、コイル巻回体の巾よりも大
    きな間隔を以て第2層の第1の薄膜コイル半部をコイル
    状に形成するとともにこの第2層の第1の薄膜コイル半
    部の内側または外側端部を前記第1層の第1の薄膜コイ
    ル半部の内側または外側端部に接続し、この第2層の第
    1の薄膜コイル半部の外側または内側端部を前記第1層
    の第2の薄膜コイル半部の外側または内側端部に接続す
    る工程と、 この第2層の第1の薄膜コイル半部の順次のコイル巻回
    体の間隔内に第4の絶縁層を介して第2の薄膜コイル半
    部をコイル状に形成するとともにこの第2層の第2の薄
    膜コイル半部の内側または外側端部を前記第1層の第2
    の薄膜コイル半部の内側または外側端部に接続する工程
    と、 前記第2層の第1および第2の薄膜コイル半部を覆うよ
    うに第5の絶縁層を形成する工程と、 前記第1層の第1の薄膜コイル半部の外側または内側端
    部および前記第2層の第2の薄膜コイル半部の外側また
    は内側端部に、それぞれ接続した第1および第2のリー
    ド部に形成する工程と、を具えることを特徴とする薄膜
    磁気ヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1層および/または第2層の第
    1および第2の薄膜コイル半部を形成する工程が、 前記第1の絶縁層の表面に第1のシード層を形成する工
    程と、 この第1のシード層の表面に、第1の薄膜コイル半部を
    電気メッキにより形成する工程と、 この第1の薄膜コイル半部によって覆われていない前記
    第1のシード層を除去する工程と、 この第1の薄膜コイル半部を覆うように絶縁層を形成す
    る工程と、 この絶縁層の上に第2のシード層を形成する工程と、 前記第1の薄膜コイル半部の巻回体を覆うように絶縁層
    を形成する工程と、 この第1の薄膜コイル半部の巻回体を覆う絶縁層によっ
    て覆われていない部分のシード層上に、第2の薄膜コイ
    ル半部を電気メッキにより形成する工程と、 前記第2のシード層の、前記第1の薄膜コイル半部の上
    に形成されている部分を選択的に除去する工程と、を具
    えることを特徴とする請求項10に記載の薄膜磁気ヘッ
    ドの製造方法。
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