JP3499458B2 - 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法、ならびに薄膜コイルの形成方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法、ならびに薄膜コイルの形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも書き込
み用の誘導型磁気変換素子を有する薄膜磁気ヘッドおよ
びその製造方法、ならびに薄膜コイルの形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置の面記録密度
の向上に伴って、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められ
ている。薄膜磁気ヘッドとしては、書き込み用の誘導型
磁気変換素子を有する記録ヘッドと読み出し用の磁気抵
抗(以下、MR(Magneto Resistive )と記す。)素子
を有する再生ヘッドとを積層した構造の複合型薄膜磁気
ヘッドが広く用いられている。MR素子としては、異方
性磁気抵抗(以下、AMR(Anisotropic Magneto Resi
stive )と記す。)効果を用いたAMR素子と、巨大磁
気抵抗(以下、GMR(Giant Magneto Resistive )と
記す。)効果を用いたGMR素子とがある。AMR素子
を用いた再生ヘッドはAMRヘッドあるいは単にMRヘ
ッドと呼ばれ、GMR素子を用いた再生ヘッドはGMR
ヘッドと呼ばれる。AMRヘッドは、面記録密度が1ギ
ガビット/(インチ)2 を超える再生ヘッドとして利用
され、GMRヘッドは、面記録密度が3ギガビット/
(インチ)2 を超える再生ヘッドとして利用されてい
る。
【0003】再生ヘッドの性能を向上させる方法として
は、MR膜をAMR膜からGMR膜等の磁気抵抗感度の
優れた材料に変える方法や、MR膜のパターン幅、特
に、MRハイトを適切化する方法等がある。このMRハ
イトとは、MR素子のエアベアリング面側の端部から反
対側の端部までの長さ(高さ)をいい、エアベアリング
面の加工の際の研磨量によって制御されるものである。
なお、ここにいうエアベアリング面は、薄膜磁気ヘッド
の、磁気記録媒体と対向する面であり、トラック面とも
呼ばれる。
【0004】一方、再生ヘッドの性能向上に伴って、記
録ヘッドの性能向上も求められている。記録ヘッドの性
能を決定する要因としては、スロートハイト(Throat H
eight :TH)がある。スロートハイトは、エアベアリン
グ面から、磁束発生用の薄膜コイルを電気的に分離する
絶縁層のエッジまでの磁極部分の長さ(高さ)をいう。
記録ヘッドの性能向上のためには、スロートハイトの縮
小化が望まれている。このスロートハイトも、エアベア
リング面の加工の際の研磨量によって制御される。
【0005】さらに、記録ヘッドの性能を高めるため
に、記録ギャップ(write gap)を挟んでその上下に形成
された下部磁極(ボトムポール)および上部磁極(トッ
プポール)の、薄膜コイルを挟む部分の長さ(以下、磁
路長という。)を短くすることが提案されている。
【0006】ここで、図16ないし図21を参照して、
従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例として、複合型
薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例について説明する。な
お、図16(a)〜図20(a)は、主要な製造工程に
おけるエアベアリング面に垂直な断面を表し、図16
(b)〜図20(b)は、主要な製造工程におけるエア
ベアリング面に平行な断面を表す。また、図21は、完
成した複合型薄膜磁気ヘッドの平面構造を表す。
【0007】まず、図16に示したように、例えばアル
ティック(Al2 3 ・TiC)よりなる基板101上
に、例えばアルミナ(酸化アルミニウム,Al2 3
よりなる絶縁層102を、約5〜10μm程度の厚みで
形成する。続いて、絶縁層102上に例えばパーマロイ
(NiFe)からなる再生ヘッド用の下部シールド層1
03を形成する。次に、下部シールド層103上に、例
えばアルミナを100〜200nmの厚みで堆積し、シ
ールドギャップ膜104を形成する。次に、シールドギ
ャップ膜104上に、再生用のMR素子を構成するため
のMR膜105を数十nmの厚みに形成し、高精度のフ
ォトリソグラフィで所望の形状とする。続いて、このM
R膜105に対するリード端子層106をリフトオフ法
により形成する。次いで、シールドギャップ膜104、
MR膜105およびリード端子層106上に、シールド
ギャップ膜107を形成し、MR膜105およびリード
端子層106をシールドギャップ膜104,107内に
埋設する。続いて、シールドギャップ膜107上に、再
生ヘッドと記録ヘッドの双方に用いる磁気材料、例えば
パーマロイ(NiFe)からなる膜厚3μmの上部シー
ルド兼下部磁極(以下,下部磁極と記す。)108を形
成する。
【0008】次に、下部磁極108上に、絶縁層例えば
アルミナ膜よりなる膜厚200nmの記録ギャップ層1
09を形成する。更に、この記録ギャップ層109をフ
ォトリソグラフィによりパターニングし、上部磁極と下
部磁極との接続用の開口109aを形成する。続いて、
めっき法によりパーマロイ(NiFe)や窒化鉄(Fe
N)からなる磁気材料により磁極先端部(ポールチッ
プ)110を形成すると共に、上部磁極と下部磁極とを
接続するための接続部パターン110aを形成する。こ
の接続部パターン110aにより下部磁極108と後述
の上部磁極層116とが接続され、後述のCMP(Chem
ical Mechanical Polishing : 化学的機械研磨)工程後
の開口(スルーホール)の形成が容易になる。
【0009】次に、図17に示したように、磁極先端部
110をマスクとしてイオンミリングによって記録ギャ
ップ層109と下部磁極108とを約0.3〜0.5μ
m程度エッチングする。下部磁極108までエッチング
してトリム構造とすることにより、実効書き込みトラッ
ク幅の広がりが防止される(すなわち、データの書き込
み時において、下部磁極における磁束の広がりが抑制さ
れる)。続いて、全面に、膜厚約3μmの例えばアルミ
ナからなる絶縁層111を形成した後、全面をCMPに
より平坦化する。
【0010】次に、図18に示したように、絶縁層11
1上に、例えばめっき法により、例えば銅(Cu)より
なる誘導型の記録ヘッド用の第1層目の薄膜コイル11
2を選択的に形成する。このとき、同時に、接続部パタ
ーン110aの後方の絶縁層111上に、薄膜コイル1
12と一体に、コイル接続用パターン112aを形成す
る。次に、絶縁層111,薄膜コイル112およびコイ
ル接続用パターン112aを覆うようにして、フォトレ
ジスト膜113を高精度のフォトリソグラフィで所定の
パターンに形成する。このフォトレジスト膜113のパ
ターニングは、接続部パターン110aおよびコイル接
続用パターン112aの各上面をそれぞれ露出させるた
めの開口113a,113bが形成されるように行う。
続いて、フォトレジスト膜113の平坦化および薄膜コ
イル112間の絶縁化のために所定の温度で熱処理す
る。
【0011】次に、図19に示したように、フォトレジ
スト膜113上に、第2層目の薄膜コイル114を選択
的に形成する。このとき、同時に、フォトレジスト膜1
13の開口113bに、コイル接続用パターン112a
と電気的に接続されるコイル接続用パターン114a
を、薄膜コイル114と一体に形成する。次に、第2層
目の薄膜コイル114およびコイル接続用パターン11
4aを覆うようにしてフォトレジスト膜115を形成
し、さらに、このフォトレジスト膜115の平坦化およ
び薄膜コイル114間の絶縁化のために所定の温度で熱
処理する。
【0012】次に、図20に示したように、磁極先端部
110、フォトレジスト膜113,115上に、記録ヘ
ッド用の磁気材料、例えばパーマロイからなる上部ヨー
ク兼上部磁極層(以下、上部磁極層と記す。)116を
選択的に形成する。この上部磁極層116は、薄膜コイ
ル112,114により囲まれた領域(図において右方
の領域)の開口113aにおいて接続部パターン110
aを介して下部磁極108と接触し、磁気的に連結され
る。続いて、上部磁極層116上に、例えばアルミナよ
りなるオーバーコート層117を形成する。最後に、ス
ライダの機械加工を行って、記録ヘッドおよび再生ヘッ
ドのトラック面(エアベアリング面)118を形成し
て、薄膜磁気ヘッドが完成する。
【0013】図20および図21において、コイル接続
用パターン112aは第1層目の薄膜コイル112の内
周端に接続されており、コイル接続用パターン114a
は第2層目の薄膜コイル114の内周端に接続されてい
る。但し、これらの図では、その接続部の図示を省略し
ている。このような接続形態の場合、コイルの巻回(タ
ーン)方向、すなわち、電流の方向は、例えば次のよう
になる。すなわち、第1層目の薄膜コイル112の外周
端を起点とすると、薄膜コイル112の外周端,薄膜コ
イル112の内周端,コイル接続用パターン112a,
コイル接続用パターン114a,薄膜コイル114の内
周端,そして薄膜コイル114の外周端という順序をた
どる1つの方向(例えば、右まわり方向)となる。
【0014】なお、実際の薄膜磁気ヘッドの製造におい
ては、上述した構造を多数形成したウェファを多数の薄
膜磁気ヘッドが配列されたバーに分割し、このバーの側
面を研磨してエアベアリング面118を得るようにして
いる。このエアベアリング面118の形成過程において
MR膜105も研磨され、所望のスロートハイトおよび
MRハイトを有する複合型薄膜磁気ヘッドが得られる。
さらに、実際の薄膜磁気ヘッドにおいては、薄膜コイル
112,114およびMR膜105に対する電気的接続
を行なうための接点パッドが形成されているが、以上説
明した図では図示を省略してある。
【0015】図20および図21において、THはスロ
ートハイトを表す。また、図20において、MR−Hは
MRハイトを表し、P2Wはトラック(磁極)幅を表
し、角度θは、フォトレジスト膜113,115のトラ
ック面側の側面の角部を結ぶ直線と上部磁極層116の
上面とのなす角度であるエイペックスアングル(Apex A
ngle)を表し、LMは磁路長を表す。これらのパラメー
タは、いずれも、薄膜磁気ヘッドの性能を決定する要因
として重要である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして形成
された従来の複合型薄膜磁気ヘッドにおいては、特に記
録ヘッドの微細化の点で以下のような問題がある。
【0017】磁路長LMは、上記したように、薄膜コイ
ルを囲む部分における下部磁極および上部磁極の長さで
あるが、一般に、この磁路長LMを短くすることによっ
て、誘導型薄膜磁気ヘッドの磁束立ち上がり時間(Flux
Rise Time) や非線形トランジションシフト(Non-line
ar Transition Shift:NLTS) 特性や重ね書き(Over Writ
e)特性等を改善できることが知られている。ここで、磁
束立ち上がり時間は、薄膜コイルに電流を流してから、
下部磁極および上部磁極からなる磁気回路における磁束
密度が所定レベルに達するまでの時間であり、記録時に
おける高周波特性を左右するものである。また、非線形
トランジションシフトは、データ記録時において、直前
に記録した磁区からの磁束が記録ヘッドの磁束と相互作
用を起こし、新たに記録しようとするトランジション
(磁化方向が反転している部分)の位置をシフトさせる
現象をいい、データ記録位置の正確さ、ひいては記録時
における面密度特性を左右するものである。
【0018】磁路長LMを縮小するには、薄膜コイルの
ピッチを小さくすればよいが、それには限界があるの
で、通常は、図20に示したように、2つの薄膜コイル
を絶縁層を介して積層する方法が採られている。この場
合、上記の例のように絶縁層としてフォトレジスト層を
用いる場合には、第1層目の薄膜コイル112と第2層
目の薄膜コイル114とを接続するための開口113b
は、フォトリソグラフィ工程によるパターニングの際に
同時に行うことができる。
【0019】ところが、フォトレジスト層は、加熱によ
って流動性を呈することから、その端部位置(スロート
ハイトの基準となるTHゼロ位置)が熱処理工程によっ
て変化してしまう不都合がある。このため、薄膜コイル
間の絶縁層(以下、単にコイル間絶縁層という。)を、
有機材料であるフォトレジストではなく、無機絶縁材料
で形成することが考えられる。ところが、この場合に
は、2つの薄膜コイル間を接続する開口部をコイル間絶
縁層に形成するための工程が別途必要となる。このた
め、製造工程が複雑化するという問題があった。
【0020】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、多層コイル構造を用いる場合であっ
ても製造工程を複雑化させることなく高性能のヘッド特
性を実現可能とする薄膜磁気ヘッドおよびその製造方
法、ならびに薄膜コイルの形成方法を提供することにあ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜磁気ヘッド
は、磁気的に連結され、かつ記録媒体に対向する側の一
部がギャップ層を介して対向する2つの磁極を含む少な
くとも2つの磁性層と、2つの磁性層の間に絶縁層を介
して配設された薄膜コイル部とを有する薄膜磁気ヘッド
であって、薄膜コイル部が、複数の薄膜コイル層と、複
数の薄膜コイル層の間をそれぞれ分離するように配設さ
れた層間絶縁層と、層間絶縁層の中に選択的に配設され
ると共に、その層間絶縁層を挟む2つの薄膜コイル層に
接触するダミーパターンと、ダミーパターンの周壁面に
形成され、層間絶縁層を挟む2つの薄膜コイル層の間を
電気的に接続するコイル間接続部とを備えている。
【0022】本発明の薄膜磁気ヘッドでは、層間絶縁層
の中に選択的に配設されたダミーパターンの周壁面にコ
イル間接続部が形成され、このコイル間接続部により、
層間絶縁層を挟む2つの薄膜コイル層の間が電気的に接
続される。
【0023】本発明の薄膜磁気ヘッドにおいては、ダミ
ーパターンが、2つの磁極のうちの一方と同一の材料を
用いて同一工程で形成されたものであるようにしてもよ
い。また、ダミーパターンは、複数に分割された部分か
らなるようにしてもよい。この場合において、ダミーパ
ターンは、特に、格子状の溝によって複数の部分に分割
されたものであるようにすることが可能である。また、
ダミーパターンおよびコイル間接続部は、複数の薄膜コ
イル層の巻設領域の内側に配設するようにしてもよい
し、あるいは、複数の薄膜コイル層の巻設領域の外側に
配設するようにしてもよい。
【0024】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、磁気的に連結され、かつ記録媒体に対向する側の一
部がギャップ層を介して対向する2つの磁極を含む少な
くとも2つの磁性層と、2つの磁性層の間に絶縁層を介
して複数配設された薄膜コイル層とを有する薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法であって、絶縁層の一部である下部絶縁
層の上に、選択的にダミーパターンを形成する工程と、
下部絶縁層の上に一の薄膜コイル層を形成すると共に、
ダミーパターンの少なくとも周壁面に一の薄膜コイル層
と一体をなすコイル間接続部を形成する工程と、一の薄
膜コイル層、ダミーパターンおよびコイル間接続部、な
らびに下部絶縁層を覆うようにして、層間絶縁層を形成
する工程と、少なくともコイル間接続部が露出するまで
全体を研磨する工程と、層間絶縁層の上に他の薄膜コイ
ル層を形成すると共に、コイル間接続部の露出面に、他
の薄膜コイル層と一体をなす他のコイル間接続部を形成
する工程とを含んでいる。
【0025】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法で
は、ダミーパターンの少なくとも周壁面に形成された一
の薄膜コイル層と一体をなすコイル間接続部は、一の薄
膜コイル層、ダミーパターンおよびコイル間接続部、な
らびに下部絶縁層と共に、層間絶縁層で覆われる。そし
て、全体を研磨する工程によって露出したコイル間接続
部の露出面に、他の薄膜コイル層と一体をなす他のコイ
ル間接続部が形成される。これにより、一の薄膜コイル
層と他の薄膜コイル層との間が、コイル間接続部および
他のコイル間接続部によって、電気的に接続される。
【0026】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法に
おいては、ダミーパターンを、2つの磁極のうちの一方
と同一の材料を用いて同一工程で形成するようにしても
よい。また、ダミーパターンが、複数に分割された部分
からなるものであるようにしてもよい。この場合には、
ダミーパターンが、格子状の溝によって複数の部分に分
割されたものであるようにすることが可能である。ま
た、ダミーパターン、コイル間接続部および他のコイル
間接続部は、複数の薄膜コイル層の巻設領域の内側に形
成するようにしてもよいし、あるいは、複数の薄膜コイ
ル層の巻設領域の外側に形成するようにしてもよい。
【0027】また、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法においては、一の薄膜コイル層およびコイル間接続
部を形成する工程が、下部絶縁層上の領域のうち一の薄
膜コイル層を形成する領域を除く領域とダミーパターン
上の領域とをマスクする工程を含むものであるようにし
てもよい。この場合に、ダミーパターン上にはコイル間
接続部が形成されずに済むので、その後の研磨工程が円
滑に行われる。
【0028】本発明に係る薄膜コイルの形成方法は、少
なくとも2つのコイル層が積層されてなる薄膜コイルを
形成する方法であって、絶縁層の上に、選択的にダミー
パターンを形成する工程と、絶縁層の上に第1の薄膜コ
イル層を形成すると共に、ダミーパターンの少なくとも
周壁面に第1の薄膜コイル層と一体をなすコイル間接続
部を形成する工程と、第1の薄膜コイル層、ダミーパタ
ーンおよびコイル間接続部、ならびに絶縁層を覆うよう
にして、層間絶縁層を形成する工程と、少なくともコイ
ル間接続部が露出するまで全体を研磨する工程と、層間
絶縁層の上に第2の薄膜コイル層を形成すると共に、コ
イル間接続部の露出面に、第2の薄膜コイル層と一体を
なす第2のコイル間接続部を形成する工程とを含んでい
る。
【0029】本発明に係る薄膜コイルの形成方法では、
ダミーパターンの少なくとも周壁面に形成された第1の
薄膜コイル層と一体をなすコイル間接続部は、第1の薄
膜コイル層、ダミーパターンおよびコイル間接続部、な
らびに絶縁層と共に、層間絶縁層で覆われる。そして、
全体を研磨する工程によって露出したコイル間接続部の
露出面に、第2の薄膜コイル層と一体をなす第2のコイ
ル間接続部が形成される。これにより、第1の薄膜コイ
ル層と第2の薄膜コイル層との間が、コイル間接続部お
よび第2のコイル間接続部によって、電気的に接続され
る。
【0030】本発明に係る薄膜コイルの形成方法におい
ては、ダミーパターンが、複数に分割された部分からな
るものであるようにしてもよい。この場合には、ダミー
パターンが、格子状の溝によって複数の部分に分割され
たものであるようにすることが可能である。また、ダミ
ーパターン、コイル間接続部および他のコイル間接続部
は、複数の薄膜コイル層の巻設領域の内側に形成するよ
うにしてもよいし、あるいは、複数の薄膜コイル層の巻
設領域の外側に形成するようにしてもよい。
【0031】また、本発明に係る薄膜コイルの形成方法
においては、第1の薄膜コイル層およびコイル間接続部
を形成する工程が、絶縁層上の領域のうち第1の薄膜コ
イル層を形成する領域を除く領域とダミーパターン上の
領域とをマスクする工程を含むものであるようにしても
よい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0033】〔第1の実施の形態〕まず、図1ないし図
10を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る薄膜
磁気ヘッドの製造方法としての複合型薄膜磁気ヘッドの
製造方法について説明する。なお、本発明の実施の形態
に係る薄膜磁気ヘッドおよび薄膜コイルの形成方法は、
本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法によって
具現化されるので、以下併せて説明する。図1ないし図
8において、(a)はエアベアリング面に垂直な断面を
示し、(b)は磁極部分のエアベアリング面に平行な断
面を示している。また、図9および図10は、複合型薄
膜磁気ヘッドの平面構成を示している。
【0034】本実施の形態に係る製造方法では、まず、
図1に示したように、例えばアルティック(Al2 3
・TiC)からなる基板1上に、例えばアルミナ(Al
2 3 )よりなる絶縁層2を、約3〜5μm程度の厚み
で堆積する。次に、絶縁層2上に、フォトレジスト膜を
マスクとして、電気めっき法により、選択的に、例えば
パーマロイ(NiFe)からなる再生ヘッド用の下部シ
ールド層3を約3μmの厚みに形成する。
【0035】次に、図2に示したように、下部シールド
層3上に、例えばアルミナを100〜200nmの厚み
でスパッタ堆積し、シールドギャップ膜4を形成する。
次に、シールドギャップ膜4上に、再生用のMR素子を
構成するためのMR膜5を数10nm以下の厚みに形成
し、高精度のフォトリソグラフィで所望の形状とする。
次に、MR膜5の両側に、このMR膜5と電気的に接続
する引き出し電極層としてのリード層12を形成したの
ち、このリード層12、シールドギャップ膜4およびM
R膜5上に、シールドギャップ膜6を形成して、MR膜
5をシールドギャップ膜4,6内に埋設する。
【0036】次に、同図に示したように、シールドギャ
ップ膜6上に、例えばパーマロイよりなる上部シールド
兼下部磁極(以下、下部磁極と記す。)7を、約3〜4
μmの厚みで選択的に形成する。
【0037】次に、図3に示したように、例えば電解め
っき法によって、下部磁極7の上に、下部磁極片8aお
よび磁路形成用の下部接続片8bを選択的に形成する。
このとき、下部磁極片8aは、のちにエアベアリング面
となる位置よりもやや前方(図において左方)の位置か
らスロートハイトの基準位置であるTHゼロ位置にかけ
ての領域に形成する。また、磁路形成用の下部接続片8
bは、下部磁極片8aよりも後方(図において右方)の
所定の領域に形成する。下部磁極片8aおよび下部接続
片8bは、例えば、高飽和磁性材料であるパーマロイ
(NiFe)や窒化鉄(Fen)等を用いて形成する。
ここで、下部磁極7が本発明における「2つの磁極」の
うちの一方に対応し、下部磁極7および下部磁極片8a
が本発明における「少なくとも2つの磁性層」のうちの
1つに対応する。
【0038】次に、同図に示したように、全面を覆うよ
うにして、例えばアルミナ等からなる絶縁層9をスパッ
タ堆積したのち、全面をCMP法により研磨して、下部
磁極片8aおよび下部接続片8bの上面を露出させる。
【0039】次に、図4に示したように、下部磁極片8
a、下部接続片8bおよび絶縁層9の上に、例えばアル
ミナ等の絶縁膜からなる記録ギャップ層10を形成す
る。次に、この記録ギャップ層10を選択的にエッチン
グして開口10aを形成し、下部接続片8bの上面を露
出させる。
【0040】次に、同図に示したように、例えば電気め
っき法により、選択的に、記録ギャップ層10の上に上
部磁極片11aおよびダミー磁極片11cを形成すると
同時に、開口10aにより露出している下部接続片8b
の上に上部接続片11bを形成する。上部磁極片11
a、上部接続片11bおよびダミー磁極片11cの厚さ
は、例えば3〜5μmとする。ここで、上部磁極片11
aは、記録媒体上の記録トラックの幅を規定することと
なるパターン幅を有するもので、のちにエアベアリング
面となる位置よりもやや前方(図において左方)の位置
からスロートハイトの基準位置であるTHゼロ位置より
もやや後方(図において右方)の位置にかけての領域に
形成される。上部接続片11bは、下部接続片8bと共
に、下部磁極と上部磁極とを磁気的に連結するために利
用されるものである。また、ダミー磁極片11cは、の
ちに上下2つの薄膜コイルの間を接続するためのコイル
間接続部13Aの形成に利用されるもので、上部接続片
11bよりもやや後方(図において右方)の領域に形成
される。上部磁極片11a、上部接続片11bおよびダ
ミー磁極片11cは、例えば、パーマロイや窒化鉄等を
用いて形成される。ここで、ダミー磁極片11cが本発
明における「ダミーパターン」に対応する。
【0041】次に、同図に示したように、上部磁極片1
1aをマスクとして、例えばイオンミリングによって、
記録ギャップ層10および下部磁極片8aの一部を、約
0.5μm程度エッチングして、トリム構造を形成す
る。
【0042】次に、同図に示したように、記録ギャップ
層10の上に、例えば電解めっき法により、例えば銅
(Cu)よりなる誘導型の記録ヘッド用の第1層目の薄
膜コイル13を形成する。薄膜コイル13の厚さは、上
部磁極片11a、上部接続片11bおよびダミー磁極片
11cの厚さよりも薄く、例えば2〜3μmとする。こ
のとき、同時に、ダミー磁極片11cの周壁面および上
面に、薄膜コイル13と一体をなすコイル間接続部13
Aを形成する。より具体的には、例えば銅からなる薄い
シード層(図示せず)を全面に形成したのち、薄膜コイ
ル13およびコイル間接続部13Aを形成する領域以外
の領域を覆うようにフォトレジスト層(図示せず)を形
成する。次に、めっき液中において、露出している領域
のシード層の上に、銅からなる薄膜コイル13およびコ
イル間接続部13Aを成長させ、次に、フォトレジスト
層を除去したのち、イオンミリングによって、不要なシ
ード層を除去し、コイルの巻回体の間を分離する。これ
により、図4に示したような構造が得られる。ここで薄
膜コイル13が本発明における「一の薄膜コイル層」お
よび「第1の薄膜コイル層」に対応する。
【0043】次に、図5に示したように、全面に、例え
ばアルミナ等の絶縁層14を形成して、上部磁極片11
a、上部接続片11b、薄膜コイル13およびコイル間
接続部13Aによって形成された凹凸形状を埋設する。
ここで、絶縁層14が本発明における「層間絶縁層」に
対応する。
【0044】次に、図6に示したように、平坦化された
全面をCMP法によって研磨し、平坦化する。このとき
の研磨量は、上部磁極片11a、上部接続片11b、お
よびダミー磁極片11cの上面が露出する程度とする。
これにより、ダミー磁極片11cの上部のコイル間接続
部13Aは完全に除去され、ダミー磁極片11cの周壁
面にのみコイル間接続部13Aが残存する。
【0045】次に、図7に示したように、絶縁層14の
上に第2層目の薄膜コイル15を形成する。このとき、
同時に、露出したダミー磁極片11cおよびコイル間接
続部13Aの上に、薄膜コイル15と一体をなすコイル
間接続部15Aを形成する。これにより、コイル間接続
部13Aおよびダミー磁極片11cとコイル間接続部1
5Aとが電気的に接続される。すなわち、第1層目の薄
膜コイル13と第2層目の薄膜コイル15との間が、コ
イル間接続部13A、ダミー磁極片11cおよびコイル
間接続部15Aによって電気的に接続される。ここで、
薄膜コイル15が本発明における「他の薄膜コイル層」
および「第2の薄膜コイル層」に対応し、コイル間接続
部15Aが本発明における「他のコイル間接続部」およ
び「第2のコイル間接続部」に対応する。
【0046】次に、同図に示したように、絶縁層14上
の薄膜コイル15およびコイル間接続部15Aを覆うよ
うにして、有機絶縁層としてのフォトレジスト層16を
選択的に形成する。このとき、フォトレジスト層16に
は、上部接続片11bの上面を露出状態に保つための開
口16aを形成する。次に、薄膜コイル15の平坦化お
よび薄膜コイル15の巻回体間の絶縁化のために、例え
ば250°Cの温度で熱処理を行う。
【0047】次に、図8に示したように、上部ヨーク兼
上部磁極(以下、上部磁極と記す。)17を、約3〜5
μmの厚みに選択的に形成する。このとき、上部磁極1
7の前端側の一部が上部接続片11bに接触して磁気的
に連結されるようにすると共に、後端側の一部が開口部
16aを介して下部接続片8bと接触して磁気的に連結
されるようにする。これにより、上部磁極片11aか
ら、上部磁極17、上部接続片11b、下部接続片8b
および下部磁極7を経て下部磁極片8aに至る磁路が形
成される。ここで、上部磁極片11aが本発明における
「2つの磁極」のうちの他方に対応し、上部磁極17お
よび上部磁極片11aが本発明における「少なくとも2
つの磁性層」のうちの他の1つに対応する。
【0048】次に、同図に示したように、全面を覆うよ
うにして、例えばアルミナよりなるオーバーコート層1
8を形成する。最後に、スライダの機械加工を行って、
記録ヘッドおよび再生ヘッドのエアベアリング面(トラ
ック面)を形成して、薄膜磁気ヘッドが完成する。
【0049】図9は、図6に示した工程における薄膜磁
気ヘッドの平面構造を表すものである。但し、この図で
は、記録ギャップ層10や絶縁層14等の図示を省略
し、また、便宜上、薄膜コイル13の巻回数を図4より
も少なく図示している。なお、図6は、図9におけるA
−A′線に沿った矢視断面に相当する。この図に示した
ように、第1層目の薄膜コイル13は螺旋(渦巻)形状
をなしており、その内周端13aは、ダミー磁極片11
cの周壁面に形成されたコイル間接続部13Aに接続さ
れ、外周端13bは、接続部13Bに接続されている。
この接続部13Bは、後工程(説明を省略)において、
図示しないスルーホールによって、より上層に形成され
る一対のコイル接続用パッド(図示せず)の一方に接続
されるものである。
【0050】図10は、図8に示した工程における薄膜
磁気ヘッドの平面構造を表すものである。但し、この図
では、フォトレジスト層16やオーバーコート層18等
の図示を省略し、また、便宜上、薄膜コイル15の巻回
数を図8よりも少なく図示している。なお、図8は、図
10におけるA−A′線に沿った矢視断面に相当する。
この図に示したように、第2層目の薄膜コイル15の内
周端15aはコイル間接続部15Aに接続され、外周端
15bは、接続部15Bに接続されている。この接続部
15Bは、後工程(説明を省略)において、図示しない
スルーホールによって、より上層に形成される上記一対
のコイル接続用パッド(図示せず)の他方に接続される
ものである。なお、図10において、スロートハイトT
Hは、下部磁極片8aのA−A′線に沿った後端部(フ
ォトレジスト層16の前端部)からエアベアリング面2
0までの長さである。
【0051】図9および図10に示したように、2つの
薄膜コイル13,15は、コイル間接続部13A,15
Aを介して電気的に接続される。この場合のコイルの巻
回(ターン)方向、すなわち、電流の方向は、例えば次
のようになる。すなわち、第1層目の薄膜コイル13の
外周端側を起点とすると、薄膜コイル13の外周端側の
接続部13B,薄膜コイル13の内周端側のコイル間接
続部13A,薄膜コイル15の内周端側のコイル間接続
部15A、そして、薄膜コイル15の外周端側の接続部
15Bという順序をたどる1つの方向(ここでは、右ま
わり方向)となる。
【0052】以上のように、本実施の形態に係る薄膜磁
気ヘッドの製造方法によれば、第1層目の薄膜コイル1
3の形成前に、予め、薄膜コイル13の厚さよりも厚い
ダミー磁極片11cをダミーパターンとして形成してお
き、このダミー磁極片11cの周壁面を利用してコイル
間接続部13Aを形成するようにしたので、その後、層
間絶縁層としての絶縁層14を全面に形成してからCM
P研磨を行ったときに、薄膜コイル13を絶縁層14中
に埋設させたまま、コイル間接続部13Aの上面のみを
露出させることができる。したがって、第2層目の薄膜
コイル15との接続のために絶縁層14に開口を形成す
るという工程が不要となる。しかも、本実施の形態で
は、ダミー磁極片11cは、下部磁極片8aおよび下部
磁極片8aの形成工程において同時に形成されるので、
新たな工程を必要としない。
【0053】なお、本実施の形態では、ダミー磁極片1
1cが一体のダミーパターンとして形成されているもの
として説明したが、このほか、例えば図11(a)〜
(d)に示したように、ダミー磁極片11cが複数の部
分に分割されているものであってもよい。図11におい
て、(a)は、格子状の溝によってダミー磁極片11c
を複数の部分に分割した例を示し、(b)は、横方向
(図において左右方向)に平行に延びる複数の溝によっ
てダミー磁極片11cを複数の部分に分割した例を示
し、(c)は、縦方向(図において上下方向)に平行に
延びる複数の溝によってダミー磁極片11cを複数の部
分に分割した例を示し、(d)は、ダミー磁極片11c
を複数の円形状の部分に分割した例を示す。これらの変
形例においては、ダミー磁極片11cの分割された各部
分がそれぞれ周壁面を有し、全体としての周壁面の面積
が大きくなるので、そこに形成されるコイル間接続部1
3Aの水平断面積の総和が大きくなる。このため、コイ
ル間接続部13Aとコイル間接続部15Aとの接触面積
も大きくなり、薄膜コイル13と薄膜コイル15との接
触抵抗を低減することができる。なお、ダミー磁極片1
1cの分割方法は、上記した格子状の溝による方法に限
定されず、他のパターンの溝によって分割されるように
してもよい。
【0054】また、下部磁極片8aは、図10に示した
ように薄膜コイル13,15の形成領域の前方側のみに
形成するのではなく、例えば図12に示したように、薄
膜コイル13,15を囲む領域全体に形成するようにし
てもよい。
【0055】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。
【0056】図13〜図15は、本発明の第2の実施の
形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法の主要工程を表す
ものである。なお、本発明の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドおよび薄膜コイルの形成方法は、本実施の形態に
係る薄膜磁気ヘッドの製造方法によって具現化されるの
で、以下併せて説明する。図13ないし図15におい
て、(a)はエアベアリング面に垂直な断面を示し、
(b)は磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を示
している。
【0057】なお、本実施の形態に係る製造方法のう
ち、前半の工程は上記第1の実施の形態における図1〜
図3までの工程と同じであり、後半の工程は上記第1の
実施の形態における図7および図8の工程と同じである
ので、それらの工程については図示および説明を省略す
る。
【0058】本実施の形態では、図13に示したよう
に、第1層目の薄膜コイル13の形成の際に、フォトレ
ジストマスク層19を、記録ギャップ層10の上にのみ
選択的に形成するのではなく、ダミー磁極片11cの上
にも形成する。そして、このフォトレジストマスク層1
9をマスクとして、めっき成長により薄膜コイル13を
形成する。
【0059】次に、図14に示したように、フォトレジ
ストマスク層19を除去する。この結果、ダミー磁極片
11cの上にはコイル間接続部13Aが形成されず、ダ
ミー磁極片11cの周壁面にのみコイル間接続部13A
が形成される。
【0060】次に、図15に示したように、全面に、例
えばアルミナ等の絶縁層14を形成して、上部磁極片1
1a、上部接続片11b、薄膜コイル13およびコイル
間接続部13Aによって形成された凹凸形状を埋設した
のち、全面をCMP法による研磨により平坦化して、上
部磁極片11a、上部接続片11b、およびダミー磁極
片11cの上面を露出させる。これにより、ダミー磁極
片11cの上部のコイル間接続部13Aは完全に除去さ
れ、ダミー磁極片11cの周壁面にのみコイル間接続部
13Aが残存する。
【0061】これ以降の工程は、上記第1の実施の形態
における図7および図8に示したものと同じであるの
で、説明を省略する。
【0062】以上のように、本実施の形態に係る薄膜磁
気ヘッドの製造方法によれば、第1層目の薄膜コイル1
3の形成の際に、ダミー磁極片11cの上面をもフォト
レジストマスク層19でマスクするようにしたので、ダ
ミー磁極片11cの上にコイル間接続部13Aが形成さ
れるのを阻止することができる。このため、その後のC
MP工程において、研磨パッドの目詰まりを防止でき、
研磨レートの低下を防止することができる。コイル間接
続部13Aを構成する銅は、柔らかい材質を有するた
め、研磨パッドの目詰まりの原因となるが、本実施の形
態のように、ダミー磁極片11cの上に銅が殆ど形成さ
れないようにすれば、研磨パッドによる銅の研磨量を低
減できるからである。
【0063】以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発
明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定さ
れず、種々の変形が可能である。例えば、上記の各実施
の形態では、ダミーパターンは、上部磁極片11aと同
じ工程において同一材料の磁性体により形成されるダミ
ー磁極片11cであるとして説明したが、上部磁極片1
1aとは異なる工程により、異なる材料を用いて形成す
るようにしてもよい。
【0064】また、ダミーパターンは、上記各実施の形
態におけるダミー磁極片11cのような導電体である必
要はなく、例えばアルミナ等の絶縁材料によって形成し
てもよい。薄膜コイル13,15と同一材質の銅からな
るコイル間接続部13A,15Aの抵抗値は、ダミー磁
極片11cを構成するパーマロイ等の磁性材料と比べて
十分に小さく、したがって、実質的に薄膜コイル13,
15間の電気的接続部として機能するのはコイル間接続
部13A,15Aだからである。
【0065】また、上記各実施の形態では、ダミー磁極
片11cを薄膜コイル13,15の内側の領域に形成
し、ここで2つの薄膜コイル間を接続するようにした
が、本発明はこれに限定されず、ダミー磁極片11cを
薄膜コイル13,15の外側の領域に形成し、ここで2
つの薄膜コイル間を接続するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上の説明したように、請求項1ないし
請求項6のいずれか1に記載の薄膜磁気ヘッドによれ
ば、層間絶縁層の中に選択的にダミーパターンを配設す
ると共に、このダミーパターンの周壁面にコイル間接続
部を形成し、このコイル間接続部により、層間絶縁層を
挟む2つの薄膜コイル層の間を電気的に接続するように
したので、層間絶縁層に開口を形成してこれを導電体で
埋設するという従来手法とは異なる手法によって薄膜コ
イル層間を電気的に接続することが可能になるという効
果を奏する。
【0067】請求項7ないし請求項13のいずれか1に
記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれば、一の薄膜コ
イル層の形成前にダミーパターンを形成し、このダミー
パターンの少なくとも周壁面に一の薄膜コイル層と一体
をなすコイル間接続部を形成し、一の薄膜コイル層、ダ
ミーパターンおよびコイル間接続部、ならびに下部絶縁
層を層間絶縁層で覆い、全体を研磨してコイル間接続部
を露出させ、この露出面に他の薄膜コイル層と一体をな
す他のコイル間接続部を形成し、これにより、一の薄膜
コイル層と他の薄膜コイル層との間をコイル間接続部お
よび他のコイル間接続部によって電気的に接続するよう
にしたので、コイル間を接続する部分の層間絶縁層に開
口を形成する工程が不要となる。
【0068】特に、請求項2記載の薄膜磁気ヘッドまた
は請求項8記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれば、
ダミーパターンを、2つの磁極のうちの一方と同一の材
料を用いて同一工程で形成するようにしたので、ダミー
パターンを形成する工程を新たに追加する必要がなく、
工程数の増加を回避できるという効果を奏する。
【0069】また、請求項13記載の薄膜磁気ヘッドの
製造方法によれば、一の薄膜コイル層およびコイル間接
続部を形成する工程が、下部絶縁層上の領域のうち一の
薄膜コイル層を形成する領域を除く領域とダミーパター
ン上の領域とをマスクする工程を含むものであるように
したので、ダミーパターン上にはコイル間接続部が形成
されずに済み、その後の研磨工程を円滑化することがで
きるという効果を奏する。
【0070】請求項14ないし請求項19のいずれか1
に記載の薄膜コイルの形成方法によれば、第1の薄膜コ
イル層の形成前にダミーパターンを形成し、このダミー
パターンの少なくとも周壁面に第1の薄膜コイル層と一
体をなすコイル間接続部を形成し、第1の薄膜コイル
層、ダミーパターンおよびコイル間接続部、ならびに絶
縁層を層間絶縁層で覆い、全体を研磨してコイル間接続
部を露出させ、この露出面に第2の薄膜コイル層と一体
をなす第2のコイル間接続部を形成し、これにより、第
1の薄膜コイル層と第2の薄膜コイル層との間をコイル
間接続部および第2のコイル間接続部によって電気的に
接続するようにしたので、コイル間を接続する部分の層
間絶縁層に開口を形成する工程が不要となるという効果
を奏する。
【0071】特に、請求項19記載の薄膜コイルの形成
方法によれば、第1の薄膜コイル層およびコイル間接続
部を形成する工程が、絶縁層上の領域のうち第1の薄膜
コイル層を形成する領域を除く領域とダミーパターン上
の領域とをマスクする工程を含むものであるようにした
ので、ダミーパターン上にはコイル間接続部が形成され
ずに済み、その後の研磨工程を円滑化することができる
という効果を奏する。
【0072】また、請求項6記載の薄膜磁気ヘッド、請
求項9記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法、または請求項
15記載の薄膜コイルの形成方法によれば、ダミーパタ
ーンが複数に分割された部分からなるようにしたので、
複数の薄膜コイル間(または、一の薄膜コイルと他の薄
膜コイルとの間、あるいは第1の薄膜コイルと第2の薄
膜コイルとの間)の接触抵抗を低減でき、この結果、薄
膜コイル全体としての抵抗の増大を防止することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法における1工程を表す断面図である。
【図2】図1に続く断面図である。
【図3】図2に続く断面図である。
【図4】図3に続く断面図である。
【図5】図4に続く断面図である。
【図6】図5に続く断面図である。
【図7】図6に続く断面図である。
【図8】図7に続く断面図である。
【図9】図6に示した工程に対応する平面図である。
【図10】図8に示した工程に対応する平面図である。
【図11】ダミー磁極片およびコイル間接続部の形状の
変形例を表す平面図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの変形例を示す平面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法における1工程を表す断面図である。
【図14】図13に続く断面図である。
【図15】図14に続く断面図である。
【図16】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法における1
工程を表す断面図である。
【図17】図16に続く断面図である。
【図18】図17に続く断面図である。
【図19】図18に続く断面図である。
【図20】図19に続く断面図である。
【図21】従来の薄膜磁気ヘッドの平面構造を表す平面
図である。
【符号の説明】
1…基板、2,9,14…絶縁層、3…下部シールド
層、4…シールドギャップ膜、5…MR膜、6…シール
ドギャップ膜、7…下部磁極、8a…下部磁極片、8b
…下部接続片、10…記録ギャップ層、10a…開口、
11a…上部磁極片、11b…上部接続片、11c…ダ
ミー磁極片、13,15…薄膜コイル、13A,15A
…コイル間接続部、16…フォトレジスト層、17…上
部磁極、18…オーバーコート層、19…フォトレジス
トマスク層、20…エアベアリング面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/31

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気的に連結され、かつ記録媒体に対
    向する側の一部がギャップ層を介して対向する2つの磁
    極を含む少なくとも2つの磁性層と、 前記2つの磁性層の間に絶縁層を介して配設された薄膜
    コイル部とを有する薄膜磁気ヘッドであって、 前記薄膜コイル部は、 複数の薄膜コイル層と、 前記複数の薄膜コイル層の間をそれぞれ分離するように
    配設された層間絶縁層と、 前記層間絶縁層の中に選択的に配設されると共に、その
    層間絶縁層を挟む2つの薄膜コイル層に接触するダミー
    パターンと、 前記ダミーパターンの周壁面に形成され、前記層間絶縁
    層を挟む2つの薄膜コイル層の間を電気的に接続するコ
    イル間接続部とを備えたことを特徴とする薄膜磁気ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記ダミーパターンは、前記2つの磁
    極のうちの一方と同一の材料を用いて同一工程で形成さ
    れたものであることを特徴とする請求項1記載の薄膜磁
    気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記ダミーパターンは、複数に分割さ
    れた部分からなることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記ダミーパターンは、格子状の溝に
    よって複数の部分に分割されたものであることを特徴と
    する請求項3記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記ダミーパターンおよびコイル間接
    続部は、前記複数の薄膜コイル層の巻設領域の内側に配
    設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれか1に記載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記ダミーパターンおよびコイル間接
    続部は、前記複数の薄膜コイル層の巻設領域の外側に配
    設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれか1に記載の薄膜磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 磁気的に連結され、かつ記録媒体に対
    向する側の一部がギャップ層を介して対向する2つの磁
    極を含む少なくとも2つの磁性層と、前記2つの磁性層
    の間に絶縁層を介して複数配設された薄膜コイル層とを
    有する薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、 前記絶縁層の一部である下部絶縁層の上に、選択的にダ
    ミーパターンを形成する工程と、 前記下部絶縁層の上に一の薄膜コイル層を形成すると共
    に、前記ダミーパターンの少なくとも周壁面に前記一の
    薄膜コイル層と一体をなすコイル間接続部を形成する工
    程と、 前記一の薄膜コイル層、前記ダミーパターンおよびコイ
    ル間接続部、ならびに前記下部絶縁層を覆うようにし
    て、層間絶縁層を形成する工程と、 少なくとも前記コイル間接続部が露出するまで全体を研
    磨する工程と、 前記層間絶縁層の上に他の薄膜コイル層を形成すると共
    に、前記コイル間接続部の露出面に、前記他の薄膜コイ
    ル層と一体をなす他のコイル間接続部を形成する工程と
    を含むことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ダミーパターンを、前記2つの磁
    極のうちの一方と同一の材料を用いて同一工程で形成す
    るようにしたことを特徴とする請求項7記載の薄膜磁気
    ヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ダミーパターンが、複数に分割さ
    れた部分からなるようにしたことを特徴とする請求項7
    または請求項8に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ダミーパターンが、格子状の溝に
    よって複数の部分に分割されたものであるようにしたこ
    とを特徴とする請求項9記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記ダミーパターン、コイル間接続
    部および他のコイル間接続部を、前記複数の薄膜コイル
    層の巻設領域の内側に形成するようにしたことを特徴と
    する請求項7ないし請求項10のいずれか1に記載の薄
    膜磁気ヘッドの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記ダミーパターン、コイル間接続
    部および他のコイル間接続部を、前記複数の薄膜コイル
    層の巻設領域の外側に形成するようにしたことを特徴と
    する請求項7ないし請求項10のいずれか1に記載の薄
    膜磁気ヘッドの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記一の薄膜コイル層およびコイル
    間接続部を形成する工程は、 前記下部絶縁層上の領域のうち前記一の薄膜コイル層を
    形成する領域を除く領域と、前記ダミーパターン上の領
    域とをマスクする工程を含むことを特徴とする請求項7
    ないし請求項12のいずれか1に記載の薄膜磁気ヘッド
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 少なくとも2つのコイル層が積層さ
    れてなる薄膜コイルを形成する方法であって、 絶縁層の上に、選択的にダミーパターンを形成する工程
    と、 前記絶縁層の上に第1の薄膜コイル層を形成すると共
    に、前記ダミーパターンの少なくとも周壁面に前記第1
    の薄膜コイル層と一体をなすコイル間接続部を形成する
    工程と、 前記第1の薄膜コイル層、前記ダミーパターンおよびコ
    イル間接続部、ならびに前記絶縁層を覆うようにして、
    層間絶縁層を形成する工程と、 少なくとも前記コイル間接続部が露出するまで全体を研
    磨する工程と、 前記層間絶縁層の上に第2の薄膜コイル層を形成すると
    共に、前記コイル間接続部の露出面に、前記第2の薄膜
    コイル層と一体をなす第2のコイル間接続部を形成する
    工程とを含むことを特徴とする薄膜コイルの形成方法。
  15. 【請求項15】 前記ダミーパターンが、複数に分割
    された部分からなるようにしたことを特徴とする請求項
    14記載の薄膜コイルの形成方法。
  16. 【請求項16】 前記ダミーパターンが、格子状の溝
    によって複数の部分に分割されたものであるようにした
    ことを特徴とする請求項15記載の薄膜コイルの形成方
    法。
  17. 【請求項17】 前記ダミーパターン、コイル間接続
    部および第2のコイル間接続部を、前記複数の薄膜コイ
    ル層の巻設領域の内側に形成するようにしたことを特徴
    とする請求項14ないし請求項16のいずれか1に記載
    の薄膜コイルの形成方法。
  18. 【請求項18】 前記ダミーパターン、コイル間接続
    部および第2のコイル間接続部を、前記複数の薄膜コイ
    ル層の巻設領域の外側に形成するようにしたことを特徴
    とする請求項14ないし請求項16のいずれか1に記載
    の薄膜コイルの形成方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の薄膜コイル層およびコイ
    ル間接続部を形成する工程は、前記絶縁層上の領域のう
    ち前記第1の薄膜コイル層を形成する領域を除く領域
    と、前記ダミーパターン上の領域とをマスクする工程を
    含むことを特徴とする請求項14ないし請求項18のい
    ずれか1に記載の薄膜コイルの形成方法。
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