JP2001034911A - 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2001034911A
JP2001034911A JP11202456A JP20245699A JP2001034911A JP 2001034911 A JP2001034911 A JP 2001034911A JP 11202456 A JP11202456 A JP 11202456A JP 20245699 A JP20245699 A JP 20245699A JP 2001034911 A JP2001034911 A JP 2001034911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
magnetic
thin
film
magnetic pole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11202456A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Sasaki
芳高 佐々木
Atsushi Iijima
淳 飯島
Shinya Oyama
信也 大山
Noboru Yamanaka
昇 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP11202456A priority Critical patent/JP2001034911A/ja
Priority to US09/612,620 priority patent/US6577475B1/en
Publication of JP2001034911A publication Critical patent/JP2001034911A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/3116Shaping of layers, poles or gaps for improving the form of the electrical signal transduced, e.g. for shielding, contour effect, equalizing, side flux fringing, cross talk reduction between heads or between heads and information tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/313Disposition of layers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/17Construction or disposition of windings
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3163Fabrication methods or processes specially adapted for a particular head structure, e.g. using base layers for electroplating, using functional layers for masking, using energy or particle beams for shaping the structure or modifying the properties of the basic layers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/4902Electromagnet, transformer or inductor
    • Y10T29/49021Magnetic recording reproducing transducer [e.g., tape head, core, etc.]
    • Y10T29/49032Fabricating head structure or component thereof
    • Y10T29/49036Fabricating head structure or component thereof including measuring or testing
    • Y10T29/49043Depositing magnetic layer or coating
    • Y10T29/49044Plural magnetic deposition layers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドのトラック幅および磁路長の縮小
を可能にする。 【解決手段】 記録ヘッドは、下部磁極層8と、上部磁
極層13と、これらの磁極層の各磁極部分の間に設けら
れた記録ギャップ層12と、下部磁極層8および上部磁
極層13の間に、これらに対して絶縁された状態で配設
された薄膜コイル10とを有している。下部磁極層8
は、薄膜コイル10と絶縁層を介して対向する位置に配
置された第1の層8aと、第1の層8aにおける薄膜コ
イル10側の面に接続され、磁極部分を構成すると共に
スロートハイトを規定する第2の層8bとを有し、薄膜
コイル10は第2の層8bの側方に配置されている。第
1の層8aの幅は、エアベアリング面30に近づくに従
って小さくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも誘導型
磁気変換素子を有する薄膜磁気ヘッドおよびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置の面記録密度
の向上に伴って、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められ
ている。薄膜磁気ヘッドとしては、書き込み用の誘導型
磁気変換素子を有する記録ヘッドと読み出し用の磁気抵
抗(以下、MR(Magneto-resistive)とも記す。)素
子を有する再生ヘッドとを積層した構造の複合型薄膜磁
気ヘッドが広く用いられている。
【0003】ところで、記録ヘッドの性能のうち、記録
密度を高めるには、磁気記録媒体におけるトラック密度
を上げる必要がある。このためには、記録ギャップ層を
挟んでその上下に形成された下部磁極および上部磁極の
エアベアリング面での幅、すなわちトラック幅を数ミク
ロンからサブミクロン寸法まで狭くした狭トラック構造
の記録ヘッドを実現する必要があり、これを達成するた
めに半導体加工技術が利用されている。
【0004】ここで、図15ないし図18を参照して、
従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例として、複合型
薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例について説明する。な
お、図15ないし図18において、(a)はエアベアリ
ング面に垂直な断面を示し、(b)は磁極部分のエアベ
アリング面に平行な断面を示している。
【0005】この製造方法では、まず、図15に示した
ように、例えばアルティック(Al 23・TiC)より
なる基板101の上に、例えばアルミナ(Al23)よ
りなる絶縁層102を、約5〜10μm程度の厚みで堆
積する。次に、絶縁層102の上に、磁性材料よりなる
再生ヘッド用の下部シールド層103を形成する。
【0006】次に、下部シールド層103の上に、例え
ばアルミナを100〜200nmの厚みにスパッタ堆積
し、絶縁層としての下部シールドギャップ膜104を形
成する。次に、下部シールドギャップ膜104の上に、
再生用のMR素子105を、数十nmの厚みに形成す
る。次に、下部シールドギャップ膜104の上に、MR
素子105に電気的に接続される一対の電極層106を
形成する。
【0007】次に、下部シールドギャップ膜104およ
びMR素子105の上に、絶縁層としての上部シールド
ギャップ膜107を形成し、MR素子105をシールド
ギャップ膜104,107内に埋設する。
【0008】次に、上部シールドギャップ膜107の上
に、磁性材料からなり、再生ヘッドと記録ヘッドの双方
に用いられる上部シールド層兼下部磁極層(以下、下部
磁極層と記す。)108を、約3μmの厚みに形成す
る。
【0009】次に、図16に示したように、下部磁極層
108の上に、絶縁膜、例えばアルミナ膜よりなる記録
ギャップ層109を0.2μmの厚みに形成する。次
に、磁路形成のために、記録ギャップ層109を部分的
にエッチングして、コンタクトホール109aを形成す
る。次に、磁極部分における記録ギャップ層109の上
に、記録ヘッド用の磁性材料よりなる上部磁極チップ1
10を、0.5〜1.0μmの厚みに形成する。このと
き同時に、磁路形成のためのコンタクトホール109a
の上に、磁路形成のための磁性材料からなる磁性層11
9を形成する。
【0010】次に、図17に示したように、上部磁極チ
ップ110をマスクとして、イオンミリングによって、
記録ギャップ層109と下部磁極層108をエッチング
する。図17(b)に示したように、上部磁極部分(上
部磁極チップ110)、記録ギャップ層109および下
部磁極層108の一部の各側壁が垂直に自己整合的に形
成された構造は、トリム(Trim)構造と呼ばれる。
【0011】次に、全面に、例えばアルミナ膜よりなる
絶縁層111を、約3μmの厚みに形成する。次に、こ
の絶縁層111を、上部磁極チップ110および磁性層
119の表面に至るまで研磨して平坦化する。
【0012】次に、平坦化された絶縁層111の上に、
例えば銅(Cu)よりなる誘導型の記録ヘッド用の第1
層目の薄膜コイル112を形成する。次に、絶縁層11
1およびコイル112の上に、フォトレジスト層113
を、所定のパターンに形成する。次に、フォトレジスト
層113の表面を平坦にするために所定の温度で熱処理
する。次に、フォトレジスト層113の上に、第2層目
の薄膜コイル114を形成する。次に、フォトレジスト
層113およびコイル114上に、フォトレジスト層1
15を、所定のパターンに形成する。次に、フォトレジ
スト層115の表面を平坦にするために所定の温度で熱
処理する。
【0013】次に、図18に示したように、上部磁極チ
ップ110、フォトレジスト層113,115および磁
性層119の上に、記録ヘッド用の磁性材料、例えばパ
ーマロイよりなる上部磁極層116を形成する。次に、
上部磁極層116の上に、例えばアルミナよりなるオー
バーコート層117を形成する。最後に、スライダの研
磨加工を行って、記録ヘッドおよび再生ヘッドのエアベ
アリング面118を形成して、薄膜磁気ヘッドが完成す
る。
【0014】図19は、図18に示した薄膜磁気ヘッド
の平面図である。なお、この図では、オーバーコート層
117や、その他の絶縁層および絶縁膜を省略してい
る。
【0015】図18において、THは、スロートハイト
を表し、MR−Hは、MRハイトを表している。なお、
スロートハイトとは、2つの磁極層が記録ギャップ層を
介して対向する部分すなわち磁極部分の、エアベアリン
グ面側の端部から反対側の端部までの長さ(高さ)をい
う。また、MRハイトとは、MR素子のエアベアリング
面側の端部から反対側の端部までの長さ(高さ)をい
う。また、図18において、P2Wは、磁極幅すなわち
記録ヘッドのトラック幅(以下、記録トラック幅とい
う。)を表している。薄膜磁気ヘッドの性能を決定する
要因として、スロートハイトやMRハイト等の他に、図
18においてθで示したようなエイペックスアングル
(Apex Angle)がある。このエイペックスアングルは、
フォトレジスト層113,115で覆われて山状に盛り
上がったコイル部分(以下、エイペックス部と言う。)
における磁極側の側面の角部を結ぶ直線と絶縁層111
の上面とのなす角度をいう。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】薄膜磁気ヘッドの性能
を向上させるには、図18に示したようなスロートハイ
トTH、MRハイトMR−H、エイペックスアングルθ
および記録トラック幅P2Wを正確に形成することが重
要である。
【0017】特に、近年は、高面密度記録を可能とする
ため、すなわち狭トラック構造の記録ヘッドを形成する
ために、トラック幅P2Wには1.0μm以下のサブミ
クロン寸法が要求されている。そのために半導体加工技
術を利用して上部磁極をサブミクロン寸法に加工する技
術が必要となる。
【0018】ここで、問題となるのは、エイペックス部
の上に形成される上部磁極層を微細に形成することが困
難なことである。
【0019】ところで、上部磁極層を形成する方法とし
ては、例えば、特開平7−262519号公報に示され
るように、フレームめっき法が用いられる。フレームめ
っき法を用いて上部磁極層を形成する場合は、まず、エ
イペックス部の上に全体的に、例えばパーマロイよりな
る薄い電極膜を、例えばスパッタリングによって形成す
る。次に、その上にフォトレジストを塗布し、フォトリ
ソグラフィ工程によりパターニングして、めっきのため
のフレーム(外枠)を形成する。そして、先に形成した
電極膜をシード層として、めっき法によって上部磁極層
を形成する。
【0020】ところが、エイペックス部と他の部分とで
は、例えば7〜10μm以上の高低差がある。このエイ
ペックス部上に、フォトレジストを3〜4μmの厚みで
塗布する。エイペックス部上のフォトレジストの膜厚が
最低3μm以上必要であるとすると、流動性のあるフォ
トレジストは低い方に集まることから、エイペックス部
の下方では、例えば8〜10μm以上の厚みのフォトレ
ジスト膜が形成される。
【0021】上述のようにサブミクロン寸法の記録トラ
ック幅を実現するには、フォトレジスト膜によってサブ
ミクロン寸法の幅のフレームパターンを形成する必要が
ある。従って、エイペックス部上で、8〜10μm以上
の厚みのあるフォトレジスト膜によって、サブミクロン
寸法の微細なパターンを形成しなければならない。とこ
ろが、このような厚い膜厚のフォトレジストパターンを
狭パターン幅で形成することは製造工程上極めて困難で
あった。
【0022】しかも、フォトリソグラフィの露光時に、
露光用の光が、シード層としての下地電極膜で反射し、
この反射光によってもフォトレジストが感光して、フォ
トレジストパターンのくずれ等が生じ、シャープかつ正
確なフォトレジストパターンが得られなくなる。
【0023】このように、従来は、磁極幅がサブミクロ
ン寸法になると、上部磁性層を精度よく形成することが
困難になるという問題点があった。
【0024】このようなことから、上述の従来例の図1
6ないし図18の工程でも示したように、記録ヘッドの
狭トラックの形成に有効な上部磁極チップ110によっ
て、1.0μm以下のトラック幅を形成した後、この上
部磁極チップ110と接続されるヨーク部分となる上部
磁極層116を形成する方法も採用されている(特開昭
62−245509号公報、特開昭60−10409号
公報参照)。このように、通常の上部磁極層を、上部磁
極チップ110とヨーク部分となる上部磁極層116と
に分割することにより、記録トラック幅を決定する上部
磁極チップ110を、記録ギャップ層109の上の平坦
な面の上に、ある程度微細に形成することが可能にな
る。
【0025】しかしながら、図18に示したような構造
の薄膜磁気ヘッドでも、以下のような問題点があった。
【0026】まず、図18に示した薄膜磁気ヘッドで
は、上部磁極チップ110によって記録トラック幅が規
定されるため、上部磁極層116は、上部磁極チップ1
10ほどには微細に加工する必要はないと言える。それ
でも、記録トラック幅が極微細、特に0.5μm以下に
なってくると、上部磁極層116においてもサブミクロ
ン幅の加工精度が要求される。しかしながら、図18に
示した薄膜磁気ヘッドでは、上部磁極層116はエイペ
ックス部の上に形成されることから、前述の理由によ
り、上部磁極層116を微細に形成することが困難であ
った。また、上部磁極層116は、幅の狭い上部磁極チ
ップ110に対して磁気的に接続する必要があることか
ら、上部磁極チップ110よりも広い幅に形成する必要
があった。これらの理由から、図18に示した薄膜磁気
ヘッドでは、上部磁極層116は上部磁極チップ110
よりも広い幅に形成されていた。また、上部磁極層11
6の先端面はエアベアリング面に露出している。そのた
め、図18に示した薄膜磁気ヘッドでは、上部磁極層1
16側でも書き込みが行われ、記録媒体に対して、本
来、記録すべき領域以外の領域にもデータを書き込んで
しまう、いわゆるサイドライトが発生するという問題点
があった。このような問題点は、記録ヘッドの性能を向
上させるためにコイルを2層や3層に形成した場合に、
コイルを1層に形成する場合に比べてエイペックス部の
高さが高くなり、より顕著になる。
【0027】また、図18に示した薄膜磁気ヘッドで
は、上部磁極チップ110によって記録トラック幅とス
ロートハイトとを規定している。従って、この薄膜磁気
ヘッドでは、記録トラック幅が極微細、特に0.5μm
以下になってくると、上部磁極チップ110の大きさが
極めて小さくなるため、パターン端が丸みを帯びたりし
て、上部磁極チップ110を精度よく形成するのが困難
になる。そのため、図18に示したような構造の薄膜磁
気ヘッドでは、記録トラック幅が極微細になってくる
と、記録トラック幅を正確に制御することが困難になる
という問題点があった。
【0028】また、従来の薄膜磁気ヘッドでは、磁路長
(Yoke Length)を短くすることが困難であるという問
題点があった。すなわち、コイルピッチが小さいほど、
磁路長の短いヘッドを実現することができ、特に高周波
特性や非線形トランジションシフト(Non-linear Trans
ition Shift;以下、NLTSと記す。)に優れた記録
ヘッドを形成することができるが、コイルピッチを限り
なく小さくしていった場合、スロートハイトゼロ位置
(磁極部分のエアベアリング面とは反対側の端部の位
置)からコイルの外周端までの距離が、磁路長を短くす
ることを妨げる大きな要因となっていた。磁路長は、1
層のコイルよりは2層のコイルの方が短くできることか
ら、多くの高周波用の記録ヘッドでは2層コイルを採用
している。しかしながら、従来の磁気ヘッドでは、1層
目のコイルを形成した後、コイル間の絶縁膜を形成する
ために、フォトレジスト膜を約2μmの厚みで形成して
いる。そのため、1層目のコイルの外周端には丸みを帯
びた小さなエイペックス部が形成される。次に、その上
に2層目のコイルを形成するが、その際に、エイペック
ス部の傾斜部では、コイルのシード層のエッチングがで
きず、コイルがショートするため、2層目のコイルは平
坦部に形成する必要がある。
【0029】従って、例えば、コイルの厚みを2〜3μ
mとし、コイル間絶縁膜の厚みを2μmとし、エイペッ
クスアングルを45°〜55°とすると、磁路長として
は、コイルに対応する部分の長さに加え、コイルの外周
端からスロートハイトゼロ位置の近傍までの距離である
3〜4μmの距離の2倍(上部磁極層と下部磁極層との
コンタクト部からコイル内周端までの距離も3〜4μm
必要。)の6〜8μmが必要である。このコイルに対応
する部分以外の長さが、磁路長の縮小を妨げる要因とな
っていた。
【0030】ここで、例えば、コイルの線幅が1.5μ
m、スペースが0.5μmの11巻コイルを2層で形成
する場合を考える。この場合、図18に示したように、
1層目を6巻、2層目を5巻とすると、磁路長のうち、
1層目のコイル112に対応する部分の長さは11.5
μmである。磁路長には、これに加え、1層目のコイル
112の外周端および内周端より、1層目のコイル11
2を絶縁するためのフォトレジスト層113の端部まで
の距離として、合計6〜8μmの長さが必要になる。従
って、磁路長は17.5〜19.5μmとなる。なお、
本出願では、磁路長を、図18において符号L0で示し
たように、磁極層のうちの磁極部分およびコンタクト部
分を除いた部分の長さで表す。このように、従来は、磁
路長の縮小が困難であり、これが高周波特性やNLTS
の改善を妨げていた。
【0031】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、誘導型磁気変換素子のトラック幅お
よび磁路長の縮小を可能にした薄膜磁気ヘッドおよびそ
の製造方法を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜磁気ヘッド
は、互いに磁気的に連結され、記録媒体に対向する媒体
対向面側において互いに対向する磁極部分を含み、それ
ぞれ少なくとも1つの層からなる第1および第2の磁性
層と、第1の磁性層の磁極部分と第2の磁性層の磁極部
分との間に設けられたギャップ層と、少なくとも一部が
第1および第2の磁性層の間に、第1および第2の磁性
層に対して絶縁された状態で設けられた薄膜コイルとを
備え、一方の磁性層は、薄膜コイルの少なくとも一部に
対向する位置に配置され、その幅が媒体対向面に近づく
に従って小さくなる第1の層と、第1の層における薄膜
コイル側の面に接続され、磁極部分を形成すると共にス
ロートハイトを規定する第2の層とを有し、薄膜コイル
の少なくとも一部は第2の層の側方に配置され、他方の
磁性層はトラック幅を規定する部分を有するものであ
る。
【0033】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法は、互
いに磁気的に連結され、記録媒体に対向する媒体対向面
側において互いに対向する磁極部分を含み、それぞれ少
なくとも1つの層からなる第1および第2の磁性層と、
第1の磁性層の磁極部分と第2の磁性層の磁極部分との
間に設けられたギャップ層と、少なくとも一部が第1お
よび第2の磁性層の間に、第1および第2の磁性層に対
して絶縁された状態で設けられた薄膜コイルとを備えた
薄膜磁気ヘッドを製造する方法である。
【0034】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法は、第
1の磁性層を形成する工程と、第1の磁性層の上にギャ
ップ層を形成する工程と、ギャップ層の上に第2の磁性
層を形成する工程と、少なくとも一部が第1および第2
の磁性層の間に、この第1および第2の磁性層に対して
絶縁された状態で配置されるように、薄膜コイルを形成
する工程とを含み、一方の磁性層を形成する工程は、薄
膜コイルの少なくとも一部に対向する位置に配置され、
その幅が媒体対向面に近づくに従って小さくなる第1の
層を形成する工程と、第1の層における薄膜コイル側の
面に接続され、磁極部分を形成すると共にスロートハイ
トを規定する第2の層を形成する工程とを含み、薄膜コ
イルを形成する工程は、薄膜コイルの少なくとも一部を
第2の層の側方に配置し、他方の磁性層を形成する工程
は、トラック幅を規定する部分を形成するものである。
【0035】本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその製造方
法では、一方の磁性層の第2の層によってスロートハイ
トが規定され、他方の磁性層によってトラック幅が規定
される。また、本発明では、薄膜コイルの少なくとも一
部が、第2の層の側方に配置される。これにより、トラ
ック幅を規定する他方の磁性層を平坦な面の上に精度よ
く形成することが可能になる。また、本発明では、薄膜
コイルの少なくとも一部の端部を第2の層の端部の近傍
に配置することが可能になり、これにより、磁路長の縮
小が可能になる。
【0036】本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその製造方
法において、媒体対向面における第2の層の幅は、ギャ
ップ層に近づくに従って小さくなっていてもよい。この
場合、第2の層におけるギャップ層側の一部は、トラッ
ク幅に等しい幅を有していてもよい。
【0037】また、本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその
製造方法において、媒体対向面における第2の層の幅
は、媒体対向面における第1の層の幅よりも小さくなっ
ていてもよい。
【0038】また、本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその
製造方法では、更に、第2の層の側方に配置された薄膜
コイルの少なくとも一部を覆い、そのギャップ層側の面
が第2の層におけるギャップ層側の面と共に平坦化され
た絶縁層を設けてもよい。
【0039】また、本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその
製造方法において、他方の磁性層は、1つの層からなっ
ていてもよい。
【0040】また、本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその
製造方法において、他方の磁性層は、磁極部分となる磁
極部分層と、磁極部分層に接続され、ヨーク部分となる
ヨーク部分層とを有していてもよい。この場合、ヨーク
部分層の媒体対向面側の端面は、媒体対向面から離れた
位置に配置されていてもよい。また、薄膜コイルは、一
方の磁性層の第2の層の側方に配置された第1層部分
と、他方の磁性層の磁極部分層の側方に配置された第2
層部分とを有していてもよい。この場合には、更に、薄
膜コイルの第1層部分を覆い、そのギャップ層側の面が
第2の層におけるギャップ層側の面と共に平坦化された
第1の絶縁層と、薄膜コイルの第2層部分を覆い、その
ヨーク部分層側の面が磁極部分層におけるヨーク部分層
側の面と共に平坦化された第2の絶縁層とを設けてもよ
い。
【0041】また、本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその
製造方法において、更に、磁気抵抗素子と、記録媒体に
対向する側の一部が磁気抵抗素子を挟んで対向するよう
に配置された、磁気抵抗素子をシールドするための第1
および第2のシールド層とをもうけてもよい。この場
合、第1の層は、第1または第2のシールド層に対して
分離された状態で隣接してもよい。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 [第1の実施の形態]まず、図1ないし図9を参照し
て、本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドお
よびその製造方法について説明する。なお、図1ないし
図5において、(a)はエアベアリング面に垂直な断面
を示し、(b)は磁極部分のエアベアリング面に平行な
断面を示している。
【0043】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、まず、図1に示したように、例えばアルティ
ック(Al23・TiC)よりなる基板1の上に、例え
ばアルミナ(Al23)よりなる絶縁層2を、約5μm
の厚みで堆積する。次に、絶縁層2の上に、磁性材料、
例えばパーマロイよりなる、再生ヘッド用の下部シール
ド層3を、約3μmの厚みに形成する。下部シールド層
3は、例えば、フォトレジスト膜をマスクにして、めっ
き法によって、絶縁層2の上に選択的に形成する。次
に、図示しないが、全体に、例えばアルミナよりなる絶
縁層を、約4〜5μmの厚みに形成し、例えばCMP
(化学機械研磨)によって、下部シールド層3が露出す
るまで研磨して、表面を平坦化処理する。
【0044】次に、図2に示したように、下部シールド
層3の上に、絶縁膜としての下部シールドギャップ膜4
を、例えば約20〜40nmの厚みに形成する。次に、
下部シールドギャップ膜4の上に、再生用のMR素子5
を、数十nmの厚みに形成する。MR素子5は、例え
ば、スパッタによって形成したMR膜を選択的にエッチ
ングすることによって形成する。なお、MR素子5に
は、AMR素子、GMR素子、あるいはTMR(トンネ
ル磁気抵抗効果)素子等の磁気抵抗効果を示す感磁膜を
用いた素子を用いることができる。次に、下部シールド
ギャップ膜4の上に、MR素子5に電気的に接続される
一対の電極層6を、数十nmの厚みに形成する。次に、
下部シールドギャップ膜4およびMR素子5の上に、絶
縁膜としての上部シールドギャップ膜7を、例えば約2
0〜40nmの厚みに形成し、MR素子5をシールドギ
ャップ膜4,7内に埋設する。シールドギャップ膜4,
7に使用する絶縁材料としては、アルミナ、窒化アルミ
ニウム、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)等があ
る。また、シールドギャップ膜4,7は、スパッタ法に
よって形成してもよいし、化学的気相成長(CVD)法
によって形成してもよい。アルミナ膜よりなるシールド
ギャップ膜4,7をCVD法によって形成する場合に
は、材料としては例えばトリメチルアルミニウム(Al
(CH33)およびH2Oを用いる。CVD法を用いる
と、薄く、且つ緻密でピンホールの少ないシールドギャ
ップ膜4,7を形成することが可能となる。
【0045】次に、上部シールドギャップ膜7の上に、
磁性材料、例えばパーマロイよりなる、再生ヘッド用の
上部シールド層18を、約1.0〜2.0μmの厚みに
形成する。上部シールド層18は、例えば、フォトレジ
スト膜をマスクにして、めっき法によって、上部シール
ドギャップ膜7の上に選択的に形成する。
【0046】次に、再生ヘッドと記録ヘッドとを磁気的
に絶縁するための、例えばアルミナよりなる絶縁膜19
を、例えば約50〜200nmの厚みに形成する。
【0047】次に、磁性材料からなる、記録ヘッド用の
下部磁極層8の第1の層8aを、約1.0〜1.5μm
の厚みで、選択的に形成する。なお、下部磁極層8は、
この第1の層8aと、後述する第2の層8bおよび第3
の層8cとで構成される。下部磁極層8の第1の層8a
は、後述する薄膜コイルの少なくとも一部に対向する位
置に配置される。
【0048】ここで、図2には示さないが、全体に、例
えばアルミナよりなる絶縁層を、約2〜3μmの厚みに
形成し、例えばCMP(化学機械研磨)によって、下部
磁極層8の第1の層8aが露出するまで研磨して、表面
を平坦化処理してもよい。
【0049】次に、下部磁極層8の第1の層8aの上
に、下部磁極層8の第2の層8bおよび第3の層8c
を、約1.5〜2.5μmの厚みに形成する。第2の層
8bは、下部磁極層8の磁極部分を形成し、第1の層8
aの薄膜コイルが形成される側(図において上側)の面
に接続される。第3の層8cは、第1の層8aと後述す
る上部磁極層とを接続するための部分である。第2の層
8bのエアベアリング面30とは反対側の端部の位置
は、スロートハイトを規定し、この位置がスロートハイ
トゼロ位置となる。また、本実施の形態では、スロート
ハイトがMRハイトとほぼ等しくなるようにしている。
【0050】下部磁極層8の第2の層8bおよび第3の
層8cは、NiFe(Ni:80重量%,Fe:20重
量%)や、高飽和磁束密度材料であるNiFe(Ni:
45重量%,Fe:55重量%)等を用い、めっき法に
よって形成してもよいし、高飽和磁束密度材料であるF
eN,FeZrN等の材料を用い、スパッタによって形
成してもよい。この他にも、高飽和磁束密度材料である
CoFe,Co系アモルファス材等を用いてもよい。
【0051】次に、図3に示したように、全体に、例え
ばアルミナよりなる絶縁膜9を、約0.3〜0.6μm
の厚みに形成する。
【0052】次に、フォトレジストをフォトリソグラフ
ィ工程によりパターニングして、薄膜コイルをフレーム
めっき法によって形成するための図示しないフレームを
形成する。次に、このフレームを用いて、フレームめっ
き法によって、例えば銅(Cu)よりなる薄膜コイル1
0を、例えば約1.0〜2.0μmの厚みおよび1.2
〜2.0μmのコイルピッチで形成する。次に、フレー
ムを除去する。なお、図中、符号10aは、薄膜コイル
10を、後述する導電層(リード)と接続するための接
続部を示している。
【0053】図8は、この時点における下部磁極層8の
第1の層8aおよび第2の層8bの近傍を示す斜視図で
ある。この図に示したように、第1の層8aの幅は、エ
アベアリング面30に近づくに従って小さくなってい
る。なお、図中、符号20は、第1の層8aと共に平坦
化された絶縁層を示している。第2の層8bは、一つの
面がエアベアリング面30に露出するように、第1の層
8aの上面におけるエアベアリング面30側の端部近傍
の位置に配置されている。なお、図8では、エアベアリ
ング面30における第2の層8bの幅W2は、エアベア
リング面30における第1の層8aの幅W1よりも小さ
くなっているが、幅W2は幅W1と等しくてもよい。ま
た、図8では、第2の層8bの幅は、エアベアリング面
30に近づくに従って小さくなっているが、一定であっ
てもよい。また、図8では、第2の層8bの幅は、第1
の層8aの上面から離れるに従って小さくなっている
が、これも一定であってもよい。
【0054】次に、図4に示したように、全体に、例え
ばアルミナよりなる絶縁層11を、約3〜4μmの厚み
で形成する。次に、例えばCMPによって、下部磁極層
8の第2の層8bおよび第3の層8cが露出するまで、
絶縁層11を研磨して、表面を平坦化処理する。ここ
で、図4では、薄膜コイル10は露出していないが、薄
膜コイル10が露出するようにしてもよい。
【0055】次に、露出した下部磁極層8の第2の層8
bおよび第3の層8cと絶縁層11の上に、絶縁材料よ
りなる記録ギャップ層12を、例えば0.2〜0.3μ
mの厚みに形成する。記録ギャップ層12に使用する絶
縁材料としては、一般的に、アルミナ、窒化アルミニウ
ム、シリコン酸化物系材料、シリコン窒化物系材料、ダ
イヤモンドライクカーボン(DLC)等がある。また、
記録ギャップ層12は、スパッタ法によって形成しても
よいし、化学的気相成長(CVD)法によって形成して
もよい。アルミナ膜よりなる記録ギャップ層12をCV
D法によって形成する場合には、材料としては例えばト
リメチルアルミニウム(Al(CH33)およびH2
を用いる。CVD法を用いると、薄く、且つ緻密でピン
ホールの少ない記録ギャップ層12を形成することが可
能となる。
【0056】次に、磁路形成のために、下部磁極層8の
第3の層8cの上において、記録ギャップ層12を部分
的にエッチングしてコンタクトホールを形成する。ま
た、薄膜コイル10の接続部10aの上の部分におい
て、記録ギャップ層12および絶縁層11を部分的にエ
ッチングしてコンタクトホールを形成する。
【0057】次に、図5に示したように、記録ギャップ
層12の上において、エアベアリング面30から下部磁
極層8の第3の層8cの上の部分にかけて上部磁極層1
3を約2.0〜3.0μmの厚みに形成すると共に、薄
膜コイル10の接続部10aに接続されるように導電層
14を約3〜4μmの厚みに形成する。上部磁極層13
は、下部磁極層8の第3の層8cの上の部分に形成され
たコンタクトホールを介して、下部磁極層8の第3の層
8cに接続されている。
【0058】上部磁極層13は、NiFe(Ni:80
重量%,Fe:20重量%)や、高飽和磁束密度材料で
あるNiFe(Ni:45重量%,Fe:55重量%)
等を用い、めっき法によって形成してもよいし、高飽和
磁束密度材料であるFeN,FeZrN等の材料を用
い、スパッタによって形成してもよい。この他にも、高
飽和磁束密度材料であるCoFe,Co系アモルファス
材等を用いてもよい。また、高周波特性の改善のため、
上部磁極層13を、無機系の絶縁膜とパーマロイ等の磁
性層とを何層にも重ね合わせた構造としてもよい。
【0059】次に、上部磁極層13をマスクとして、ド
ライエッチングにより、記録ギャップ層12を選択的に
エッチングする。このときのドライエッチングには、例
えば、BCl2,Cl2等の塩素系ガスや、CF4,SF6
等のフッ素系ガス等のガスを用いた反応性イオンエッチ
ング(RIE)が用いられる。
【0060】次に、図6に示したように、上部磁極層1
3をマスクとして、例えばアルゴンイオンミリングによ
って、下部磁極層8の第2の層8bを選択的に約0.3
〜0.6μm程度エッチングして、図6(b)に示した
ようなトリム構造とする。このトリム構造によれば、狭
トラックの書き込み時に発生する磁束の広がりによる実
効的なトラック幅の増加を防止することができる。
【0061】図9は、この時点における上部磁極層13
および下部磁極層8の近傍を示す斜視図である。この図
に示したように、上部磁極層13は、上部磁極層13
は、エアベアリング面30側から順に配置された第1の
部分13Aと第2の部分13Bとを有している。第1の
部分13Aの幅は記録トラック幅W3に等しくなってい
る。第2の部分13Bの幅は第1の部分13Aの幅より
も大きく、且つ、エアベアリング面30に近づく従って
徐々に小さくなっている。また、第1の部分13Aの長
さは、スロートハイトとほぼ等しくなっている。
【0062】また、上述の上部磁極層13をマスクとし
た下部磁極層8の第2の層8bのエッチングにより、第
2の層8bは、記録ギャップ層12側に配置された第1
の部分8b1と、記録ギャップ層12から離れた位置に
配置された第2の部分8b2とを含む形状にされる。第
1の部分8b1の幅は、第2の部分8b2の幅よりも小さ
く、上部磁極層13の第1の部分13Aの幅、すなわち
記録トラック幅W3と等しくなっている。
【0063】次に、図6に示したように、全体に、例え
ばアルミナよりなるオーバーコート層17を、20〜4
0μmの厚みに形成し、その表面を平坦化して、その上
に、図示しない電極用パッドを形成する。最後に、スラ
イダの研磨加工を行って、記録ヘッドおよび再生ヘッド
のエアベアリング面30を形成して、本実施の形態に係
る薄膜磁気ヘッドが完成する。
【0064】本実施の形態では、第1の層8a、第2の
層8bおよび第3の層8cよりなる下部磁極層8が、本
発明における第1の磁性層に対応し、上部磁極層13
が、本発明における第2の磁性層に対応する。また、下
部シールド層3は本発明における第1のシールド層に対
応し、上部シールド層18は本発明における第2のシー
ルド層に対応する。
【0065】図7は、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの平面図である。図7では、オーバーコート層17
や、その他の絶縁層および絶縁膜を省略している。図7
において、符号THはスロートハイトを表し、TH0は
スロートハイトゼロ位置を表している。
【0066】以上説明したように、本実施の形態に係る
薄膜磁気ヘッドは、再生ヘッドと記録ヘッドとを備えて
いる。再生ヘッドは、MR素子5と、記録媒体に対向す
る側の一部がMR素子5を挟んで対向するように配置さ
れた、MR素子5をシールドするための下部シールド層
3および上部シールド層18とを有している。
【0067】記録ヘッドは、互いに磁気的に連結され、
記録媒体に対向する側において互いに対向する磁極部分
を含み、それぞれ少なくとも1つの層からなる下部磁極
層8(第1の層8a、第2の層8bおよび第3の層8
c)および上部磁極層13と、この下部磁極層8の磁極
部分と上部磁極層13の磁極部分との間に設けられた記
録ギャップ層12と、少なくとも一部が下部磁極層8お
よび上部磁極層13の間に、これらに対して絶縁された
状態で配設された薄膜コイル10とを有している。
【0068】本実施の形態では、下部磁極層8は、絶縁
膜9を介して薄膜コイル10の少なくとも一部に対向す
る位置に配置された第1の層8aと、この第1の層8a
における薄膜コイル10側(図6(a)において上側)
の面に接続され、磁極部分を形成する第2の層8bとを
有している。図7および図9に示したように、第1の層
8aの幅は、エアベアリング面30に近づくに従って小
さくなっている。また、図9に示したように、第2の層
8bは、記録ギャップ層12側に配置された第1の部分
8b1と、記録ギャップ層12から離れた位置に配置さ
れた第2の部分8b2とを含み、第1の部分8b1の幅が
第2の部分8b2の幅よりも小さい形状をなしている。
また、薄膜コイル10は、下部磁極層8の第2の層8b
の側方(図6(a)において右側)に配置されている。
【0069】また、本実施の形態では、下部磁極層8の
第2の層8bのエアベアリング面30とは反対側(図6
(a)において右側)の端部がスロートハイトを規定す
る。また、本実施の形態では、上部磁極層13の第1の
部分13Aが記録トラック幅を規定する。
【0070】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、下部磁極層8の第2の層8bによってスロートハイ
トを規定し、上部磁極層13によって記録トラック幅を
規定し、薄膜コイル10を第2の層8bの側方に配置し
たので、記録トラック幅を規定する上部磁極層13を平
坦な面の上に精度よく形成することが可能になる。従っ
て、記録トラック幅をハーフミクロン寸法やクォータミ
クロン寸法にも小さくしても、記録トラック幅を精度よ
く制御することができる。また、本実施の形態では、下
部磁極層8の第2の層8bにおいて、記録ギャップ層1
2側に配置された第1の部分8b1の幅を、上部磁極層
13の第1の部分13Aの幅、すなわち記録トラック幅
に等しい幅にしたので、実効的なトラック幅の増加を防
止することができる。以上のことから、本実施の形態に
よれば、記録ヘッド(誘導型磁気変換素子)のトラック
幅の縮小が可能になる。
【0071】また、本実施の形態では、薄膜コイル10
を下部磁極層8の第2の層8bの側方に配置し、平坦な
絶縁膜9の上に形成している。そのため、本実施の形態
によれば、薄膜コイル10を微細に精度よく形成するこ
とが可能になる。更に、本実施の形態によれば、エイペ
ックス部が存在しないので、下部磁極層8の第2の層8
bの端部の近くに薄膜コイル10の端部を配置すること
ができる。
【0072】これらのことから、本実施の形態によれ
ば、例えば従来に比べて30〜40%程度、磁路長の縮
小が可能となり、その結果、薄膜コイル10で発生した
起磁力を効率よく記録に利用することが可能となる。従
って、本実施の形態によれば、記録ヘッドの高周波特性
や、NLTSや、重ね書きする場合の特性であるオーバ
ーライト特性の優れた薄膜磁気ヘッドを提供することが
可能となる。
【0073】また、本実施の形態によれば、磁路長の縮
小が可能となることから、巻き数を変えることなく薄膜
コイル10の全長を大幅に短くすることができる。これ
により、薄膜コイル10の抵抗を小さくすることができ
るので、その分、薄膜コイル10の厚みを小さくするこ
とが可能となる。
【0074】ところで、本実施の形態では、下部磁極層
8の第1の層8aの幅をエアベアリング面30に近づく
に従って小さくなるようにしている。もし、このように
工夫をすることなく、第1の層8aの上に第2の層8b
を配置した場合には、下部磁極層8の第1の層8aと第
2の層8bとの接続部分で磁路の断面積が急激に減少す
るため、この部分で磁束の飽和が生じる可能性がある。
これは、特にスロートハイトが小さくなったときに顕著
になる。
【0075】これに対し、本実施の形態によれば、下部
磁極層8の第1の層8aの幅を、エアベアリング面30
に近づくに従って小さくなるようにしているので、下部
磁極層8の第1の層8aにおいて薄膜コイル10に対向
する部分から第2の層8bにかけて、磁路の断面積が急
激に減少することがなく、磁路の途中での磁束の飽和を
防止することができる。その結果、本実施の形態によれ
ば、薄膜コイル10で発生した起磁力を効率よく記録に
利用することが可能となる。
【0076】更に、本実施の形態では、エアベアリング
面30における下部磁極層8の第2の層8bの幅は、記
録ギャップ層12から離れた位置に配置された第2の部
分8b2の幅から、記録ギャップ層12側に配置された
第1の部分8b1の幅へ、段階的に小さくなっている。
このように、本実施の形態では、エアベアリング面30
における下部磁極層8の第2の層8bの幅を、記録ギャ
ップ層12に近づくに従って小さくなるようにしてい
る。従って、本実施の形態によれば、下部磁極層8の第
1の層8aのうちのエアベアリング面30の近傍部分か
ら第2の層8bを経て記録ギャップ層12へ向かう部分
においても、磁路の断面積が急激に減少することがな
く、磁路の途中での磁束の飽和を防止することができ
る。特に、エアベアリング面30における第2の層8b
の幅を、エアベアリング面30における第1の層8aの
幅よりも小さくした場合には、下部磁極層8の第1の層
8aのうちのエアベアリング面30の近傍部分から第2
の層8bを経て記録ギャップ層12へ向かう部分におい
て、下部磁極層8の幅が2段階に小さくなるので、磁路
の途中での磁束の飽和をより一層防止することができ
る。
【0077】また、本実施の形態では、記録ヘッドの下
部磁極層8が再生ヘッドの上部シールド層を兼ねておら
ず、下部磁極層8と上部シールド層18が、絶縁膜19
によって分離された状態で隣接する別個の層として設け
られている。これにより、下部磁極層8の第1の層8a
の幅をエアベアリング面30に近づくに従って小さくな
るようにしても、上部シールド層18を広い領域に形成
することが可能となり、MR素子5に対する十分なシー
ルド特性を確保することが可能となる。なお、下部磁極
層8の第1の層8aが再生ヘッドの上部シールド層を兼
ねるようにし、MR素子5に対向する領域における第1
の層8aの幅を、十分なシールド特性を確保できる程度
の幅としながら、第1の層8aの幅をエアベアリング面
30に近づくに従って小さくなるようにしてもよい。
【0078】また、本実施の形態では、下部磁極層8の
第2の層8bと薄膜コイル10の間に、薄く且つ十分な
絶縁耐圧が得られる無機絶縁材料よりなる絶縁膜9が設
けられるので、下部磁極層8の第2の層8bと薄膜コイ
ル10との間に大きな絶縁耐圧を得ることができる。
【0079】また、本実施の形態では、薄膜コイル10
を無機絶縁材料よりなる絶縁層11で覆ったので、薄膜
磁気ヘッドの使用中に、薄膜コイル10の周辺で発生す
る熱による膨張によって磁極部分が記録媒体側に突出す
ることを防止することができる。
【0080】[第2の実施の形態]次に、図10ないし
図14を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る薄
膜磁気ヘッドおよびその製造方法について説明する。な
お、図10ないし図13において、(a)はエアベアリ
ング面に垂直な断面を示し、(b)は磁極部分のエアベ
アリング面に平行な断面を示している。
【0081】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、絶縁膜9を形成する工程までは、第1の実施
の形態と同様である。
【0082】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、次に、図10に示したように、フレームめっ
き法によって、例えば銅よりなる薄膜コイルの第1層部
分21を、例えば約1.0〜2.0μmの厚みおよび
1.2〜2.0μmのコイルピッチで形成する。なお、
図中、符号21aは、薄膜コイルの第1層部分21を後
述する第2層部分に接続するための接続部を示してい
る。
【0083】次に、図11に示したように、全体に、例
えばアルミナよりなる絶縁層22を、約3〜4μmの厚
みで形成する。次に、例えばCMPによって、下部磁極
層8の第2の層8bおよび第3の層8cが露出するま
で、絶縁層22を研磨して、表面を平坦化処理する。こ
こで、図11では、薄膜コイルの第1層部分21は露出
していないが、薄膜コイルの第1層部分21が露出する
ようにしてもよい。
【0084】次に、露出した下部磁極層8の第2の層8
bおよび第3の層8cと絶縁層22の上に、絶縁材料よ
りなる記録ギャップ層12を、例えば0.2〜0.3μ
mの厚みに形成する。
【0085】次に、磁路形成のために、下部磁極層8の
第3の層8cの上において、記録ギャップ層12を部分
的にエッチングしてコンタクトホールを形成する。
【0086】次に、図12に示したように、記録ギャッ
プ層12の上に、上部磁極層13の磁極部分を形成する
磁極部分層13aを例えば2.0〜3.0μmの厚みに
形成すると共に、下部磁極層8の第3の層8cの上に位
置する部分の上に形成されたコンタクトホールの位置
に、磁性層13bを例えば2.0〜3.0μmの厚みに
形成する。なお、本実施の形態における上部磁極層13
は、磁極部分層13aおよび磁性層13bと、後述する
ヨーク部分層13cとで構成される。磁性層13bは、
ヨーク部分層13cと下部磁極層8の第3の層8cとを
接続するための部分である。本実施の形態では、上部磁
極層13の磁極部分層13aのエアベアリング面30側
の端部から反対側の端部までの長さをスロートハイトよ
りも大きくしている。
【0087】上部磁極層13の磁極部分層13aおよび
磁性層13bは、NiFe(Ni:80重量%,Fe:
20重量%)や、高飽和磁束密度材料であるNiFe
(Ni:45重量%,Fe:55重量%)等を用い、め
っき法によって形成してもよいし、高飽和磁束密度材料
であるFeN,FeZrN等の材料を用い、スパッタに
よって形成してもよい。この他にも、高飽和磁束密度材
料であるCoFe,Co系アモルファス材等を用いても
よい。
【0088】次に、図13に示したように、上部磁極層
13の磁極部分層13aをマスクとして、ドライエッチ
ングにより、記録ギャップ層12を選択的にエッチング
する。このときのドライエッチングには、例えば、BC
2,Cl2等の塩素系ガスや、CF4,SF6等のフッ素
系ガス等のガスを用いた反応性イオンエッチング(RI
E)が用いられる。次に、例えばアルゴンイオンミリン
グによって、下部磁極層8の第2の層8bを選択的に約
0.3〜0.6μm程度エッチングして、図13(b)
に示したようなトリム構造とする。
【0089】次に、全体に、例えばアルミナよりなる絶
縁膜23を、約0.3〜0.5μmの厚みに形成する。
【0090】次に、薄膜コイルの第1層部分21の接続
部21aの上の部分において、絶縁膜23、記録ギャッ
プ層12および絶縁層22をエッチングしてコンタクト
ホールを形成する。次に、フレームめっき法によって、
例えば銅よりなる薄膜コイルの第2層部分24を、例え
ば約1.0〜2.0μmの厚みおよび1.2〜2.0μ
mのコイルピッチで形成する。なお、図中、符号24a
は、薄膜コイルの第2層部分24を第1層部分21に接
続するための接続部を示している。
【0091】次に、全体に、例えばアルミナよりなる絶
縁層25を、約3〜4μmの厚みで形成する。次に、例
えばCMPによって、上部磁極層13の磁極部分層13
aおよび磁性層13bが露出するまで、絶縁層25を研
磨して、表面を平坦化処理する。ここで、図13では、
薄膜コイルの第2層部分24は露出していないが、薄膜
コイルの第2層部分24が露出するようにしてもよい。
第2層部分24が露出するようにした場合には、第2層
部分24および絶縁層25の上に他の絶縁層を形成す
る。
【0092】次に、平坦化された上部磁極層13の磁極
部分層13aおよび磁性層13bと、絶縁層25の上
に、記録ヘッド用の磁性材料からなる上部磁極層のヨー
ク部分を形成するヨーク部分層13cを、例えば2.0
〜3.0μmの厚みに形成する。このヨーク部分層13
cは、磁性層13bを介して、下部磁極層8の第3の層
8cと接触し、磁気的に連結している。上部磁極層13
のヨーク部分層13cは、NiFe(Ni:80重量
%,Fe:20重量%)や、高飽和磁束密度材料である
NiFe(Ni:45重量%,Fe:55重量%)等を
用い、めっき法によって形成してもよいし、高飽和磁束
密度材料であるFeN,FeZrN等の材料を用い、ス
パッタによって形成してもよい。この他にも、高飽和磁
束密度材料であるCoFe,Co系アモルファス材等を
用いてもよい。また、高周波特性の改善のため、上部磁
極層13のヨーク部分層13cを、無機系の絶縁膜とパ
ーマロイ等の磁性層とを何層にも重ね合わせた構造とし
てもよい。
【0093】本実施の形態では、上部磁極層13のヨー
ク部分層13cのエアベアリング面30側の端面は、エ
アベアリング面30から離れた位置(図13(a)にお
いて右側)に配置されている。
【0094】次に、全体に、例えばアルミナよりなるオ
ーバーコート層27を、20〜40μmの厚みに形成
し、その表面を平坦化して、その上に、図示しない電極
用パッドを形成する。最後に、スライダの研磨加工を行
って、記録ヘッドおよび再生ヘッドのエアベアリング面
30を形成して、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドが
完成する。
【0095】本実施の形態では、磁極部分層13a、磁
性層13bおよびヨーク部分層13cよりなる上部磁極
層13が、本発明の第2の磁性層に対応する。
【0096】図14は、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの平面図である。図14では、オーバーコート層2
7や、その他の絶縁層および絶縁膜を省略している。図
14において、符号THはスロートハイトを表し、TH
0はスロートハイトゼロ位置を表している。この図に示
したように、上部磁極層13の磁極部分層13aは、エ
アベアリング面30側に配置された第1の部分13a1
と、この第1の部分13a1に連結され、エアベアリン
グ面30から離れた位置に配置された第2の部分13a
2とを含む。第1の部分13a1の幅は記録トラック幅に
等しく、第2の部分13a2の幅は第1の部分13a1
幅よりも大きくなっている。また、第1の部分13a1
と第2の部分13a2との境界の位置(第1の部分13
1と第2の部分13a2との段差部分の位置)は、スロ
ートハイトゼロ位置TH0の近傍に配置されている。
【0097】上部磁極層13のヨーク部分層13cの幅
は、磁極部分層13aと重なる部分では、磁極部分層1
3aとの幅とほぼ等しく、エアベアリング面30とは反
対側に向かうほど大きくなるように変化した後、一定の
大きさになっている。
【0098】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、薄膜コイルの第1層部分21を下部磁極層8の第2
の層8bの側方に配置し、薄膜コイルの第1層部分21
を覆う絶縁層22の上面を下部磁極層8の第2の層8b
の上面と共に平坦化したので、記録トラック幅を規定す
る上部磁極層13の磁極部分層13aを平坦な面の上に
形成することができる。そのため、本実施の形態によれ
ば、記録トラック幅を例えばハーフミクロン寸法やクォ
ータミクロン寸法にも小さくしても、磁極部分層13a
を精度よく形成することができ、記録トラック幅の縮小
が可能になる。
【0099】また、本実施の形態によれば、薄膜コイル
の第2層部分24を上部磁極層13の磁極部分層13a
の側方に配置し、薄膜コイルの第2層部分24を覆う絶
縁層25の上面を磁極部分層13aの上面と共に平坦化
したので、上部磁極層13のヨーク部分層13cも、平
坦な面の上に形成することができる。そのため、本実施
の形態によれば、ヨーク部分層13cも微細に形成可能
となり、その結果、記録媒体に対して、本来、記録すべ
き領域以外の領域にもデータを書き込んでしまう、いわ
ゆるサイドライトの発生を防止することが可能となる。
【0100】また、本実施の形態では、上部磁極層13
のヨーク部分層13cのエアベアリング面30側の端面
を、エアベアリング面30から離れた位置に配置してい
る。そのため、本実施の形態によれば、スロートハイト
が小さい場合においても、上部磁極層13のヨーク部分
層13cがエアベアリング面30に露出することがな
く、その結果、いわゆるサイドライトの発生を防止する
ことができる。
【0101】また、本実施の形態では、上部磁極層13
の磁極部分層13aのエアベアリング面30側の端部か
ら反対側の端部までの長さをスロートハイトよりも大き
くしている。そのため、スロートハイトゼロ位置よりも
エアベアリング面30から離れた位置においても、上部
磁極層13の磁極部分層13aとヨーク部分層13cと
を接触させることができる。従って、本実施の形態によ
れば、上部磁極層13において磁路の断面積が急激に減
少することがなく、磁路の途中での磁束の飽和を防止す
ることができる。
【0102】また、本実施の形態では、薄膜コイルの第
1層部分21と第2層部分24との間には、記録ギャッ
プ層12の他に、無機材料よりなる絶縁膜23が設けら
れるので、薄膜コイルの第1層部分21と第2層部分2
4との間に大きな絶縁耐圧を得ることができると共に、
薄膜コイル21,24からの磁束の漏れを低減すること
ができる。
【0103】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0104】本発明は、上記各実施の形態に限定され
ず、種々の変更が可能である。例えば上記各実施の形態
では、基体側に読み取り用のMR素子を形成し、その上
に、書き込み用の誘導型磁気変換素子を積層した構造の
薄膜磁気ヘッドについて説明したが、この積層順序を逆
にしてもよい。
【0105】つまり、基体側に書き込み用の誘導型磁気
変換素子を形成し、その上に、読み取り用のMR素子を
形成してもよい。このような構造は、例えば、上記実施
の形態に示した上部磁極層の機能を有する磁性膜を下部
磁極層として基体側に形成し、記録ギャップ膜を介し
て、それに対向するように上記実施の形態に示した下部
磁極層の機能を有する磁性膜を上部磁極層として形成す
ることにより実現できる。
【0106】また、本発明は、誘導型磁気変換素子のみ
を備えた記録専用の薄膜磁気ヘッドや、誘導型磁気変換
素子によって記録と再生を行う薄膜磁気ヘッドにも適用
することができる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし12
のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドまたは請求項13な
いし24のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法
によれば、一方の磁性層の第2の層によってスロートハ
イトを規定し、他方の磁性層によってトラック幅を規定
し、薄膜コイルの少なくとも一部を第2の層の側方に配
置したので、トラック幅を規定する他方の磁性層を平坦
な面の上に精度よく形成することが可能になり、誘導型
磁気変換素子のトラック幅の縮小が可能になるという効
果を奏する。また、本発明では、薄膜コイルの少なくと
も一部を第2の層の側方に配置したので、薄膜コイルの
少なくとも一部の端部を第2の層の端部の近傍に配置す
ることが可能になり、磁路長の縮小が可能になるという
効果を奏する。また、本発明では、一方の磁性層の第1
の層の幅を、媒体対向面に近づくに従って小さくなるよ
うにしたので、第1の層から第2の層にかけて、磁路の
断面積が急激に減少することがなく、磁路の途中での磁
束の飽和を防止することができるという効果を奏する。
【0108】また、請求項2または3記載の薄膜磁気ヘ
ッドもしくは請求項14または15記載の薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法によれば、媒体対向面における第2の層の
幅を、ギャップ層に近づくに従って小さくなるようにし
たので、更に、第1の層の媒体対向面近傍の部分から第
2の層を経てギャップ層へ向かう部分においても、磁路
の断面積が急激に減少することがなく、磁路の途中での
磁束の飽和をより一層防止することができるという効果
を奏する。
【0109】また、請求項3記載の薄膜磁気ヘッドまた
は請求項15記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれ
ば、更に、実効的なトラック幅の増加を防止することが
できるという効果を奏する。
【0110】また、請求項4記載の薄膜磁気ヘッドまた
は請求項16記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれ
ば、媒体対向面における第2の層の幅を、媒体対向面に
おける第1の層の幅よりも小さくしたので、更に、第1
の層の媒体対向面近傍の部分から第2の層を経てギャッ
プ層へ向かう部分においても、磁路の断面積が急激に減
少することがなく、磁路の途中での磁束の飽和をより一
層防止することができるという効果を奏する。
【0111】また、請求項5記載の薄膜磁気ヘッドまた
は請求項17記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれ
ば、第2の層の側方に配置された薄膜コイルの少なくと
も一部を覆い、そのギャップ層側の面が第2の層におけ
るギャップ層側の面と共に平坦化された絶縁層を設けた
ので、特に、トラック幅を規定する磁性層を平坦な面の
上に精度よく形成することができるという効果を奏す
る。
【0112】また、請求項8記載の薄膜磁気ヘッドまた
は請求項20記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれ
ば、他方の磁性層が、磁極部分となる磁極部分層とヨー
ク部分となるヨーク部分層とを有するようにし、ヨーク
部分層の媒体対向面側の端面を媒体対向面から離れた位
置に配置したので、更に、記録すべき領域以外の領域へ
のデータの書き込みを防止することができるという効果
を奏する。
【0113】また、請求項10記載の薄膜磁気ヘッドま
たは請求項22記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれ
ば、薄膜コイルが、一方の磁性層の第2の層の側方に配
置された第1層部分と、他方の磁性層の磁極部分層の側
方に配置された第2層部分とを有するようにし、更に、
薄膜コイルの第1層部分を覆い、そのギャップ層側の面
が第2の層におけるギャップ層側の面と共に平坦化され
た第1の絶縁層と、薄膜コイルの第2層部分を覆い、そ
のヨーク部分層側の面が磁極部分層におけるヨーク部分
層側の面と共に平坦化された第2の絶縁層とを設けたの
で、更に、ヨーク部分層を精度よく形成することができ
るという効果を奏する。
【0114】また、請求項12記載の薄膜磁気ヘッドま
たは請求項24記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれ
ば、更に、磁気抵抗素子と、記録媒体に対向する側の一
部が磁気抵抗素子を挟んで対向するように配置された、
磁気抵抗素子をシールドするための第1および第2のシ
ールド層とを設け、第1の層が、第1または第2のシー
ルド層に対して分離された状態で隣接するようにしたの
で、第1の層の幅を媒体対向面に近づくに従って小さく
なるようにしても、第1の層に隣接するシールド層を広
い領域に形成することが可能となり、磁気抵抗素子に対
する十分なシールド特性を確保することが可能になると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法における一工程を説明するための断面図で
ある。
【図2】図1に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図3】図2に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図4】図3に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図5】図4に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの平面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの製造途中における下部磁極層の近傍を示す斜視図で
ある。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの上部磁極層および下部磁極層の近傍を示す斜視図で
ある。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法における一工程を説明するための断面図
である。
【図11】図10に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図12】図11に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの断面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの平面図である。
【図15】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法における一
工程を説明するための断面図である。
【図16】図15に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図17】図16に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図18】図17に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図19】従来の磁気ヘッドの平面図である。
【符号の説明】
1…基板、2…絶縁層、3…下部シールド層、5…MR
素子、18…上部シールド層、19…絶縁膜、8…下部
磁極層、8a…第1の層、8b…第2の層、8c…第3
の層、9…絶縁膜、10…薄膜コイル、11…絶縁層、
12…記録ギャップ層、13…上部磁極層、17…オー
バーコート層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 信也 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 山中 昇 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5D033 BA07 BA13 BA36 BA41 BB22 DA02 DA08 DA31

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに磁気的に連結され、記録媒体に対
    向する媒体対向面側において互いに対向する磁極部分を
    含み、それぞれ少なくとも1つの層からなる第1および
    第2の磁性層と、前記第1の磁性層の磁極部分と前記第
    2の磁性層の磁極部分との間に設けられたギャップ層
    と、少なくとも一部が前記第1および第2の磁性層の間
    に、前記第1および第2の磁性層に対して絶縁された状
    態で設けられた薄膜コイルとを備えた薄膜磁気ヘッドで
    あって、 一方の磁性層は、前記薄膜コイルの少なくとも一部に対
    向する位置に配置され、その幅が媒体対向面に近づくに
    従って小さくなる第1の層と、前記第1の層における前
    記薄膜コイル側の面に接続され、磁極部分を形成すると
    共にスロートハイトを規定する第2の層とを有し、 前記薄膜コイルの少なくとも一部は前記第2の層の側方
    に配置され、 他方の磁性層はトラック幅を規定する部分を有すること
    を特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 媒体対向面における前記第2の層の幅
    は、前記ギャップ層に近づくに従って小さくなっている
    ことを特徴とする請求項1記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記第2の層における前記ギャップ層側
    の一部は、トラック幅に等しい幅を有することを特徴と
    する請求項2記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 媒体対向面における前記第2の層の幅
    は、媒体対向面における前記第1の層の幅よりも小さく
    なっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 更に、前記第2の層の側方に配置された
    前記薄膜コイルの少なくとも一部を覆い、そのギャップ
    層側の面が前記第2の層におけるギャップ層側の面と共
    に平坦化された絶縁層を備えたことを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記他方の磁性層は、1つの層からなる
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の
    薄膜磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記他方の磁性層は、磁極部分となる磁
    極部分層と、前記磁極部分層に接続され、ヨーク部分と
    なるヨーク部分層とを有することを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記ヨーク部分層の媒体対向面側の端面
    は、媒体対向面から離れた位置に配置されていることを
    特徴とする請求項7記載の薄膜磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記薄膜コイルは、前記一方の磁性層の
    前記第2の層の側方に配置された第1層部分と、前記他
    方の磁性層の前記磁極部分層の側方に配置された第2層
    部分とを有することを特徴とする請求項7または8記載
    の薄膜磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 更に、前記薄膜コイルの前記第1層部
    分を覆い、そのギャップ層側の面が前記第2の層におけ
    るギャップ層側の面と共に平坦化された第1の絶縁層
    と、前記薄膜コイルの前記第2層部分を覆い、そのヨー
    ク部分層側の面が前記磁極部分層におけるヨーク部分層
    側の面と共に平坦化された第2の絶縁層とを備えたこと
    を特徴とする請求項9記載の薄膜磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】 更に、磁気抵抗素子と、記録媒体に対
    向する側の一部が前記磁気抵抗素子を挟んで対向するよ
    うに配置された、前記磁気抵抗素子をシールドするため
    の第1および第2のシールド層とを備えたことを特徴と
    する請求項1ないし10のいずれかに記載の薄膜磁気ヘ
    ッド。
  12. 【請求項12】 前記第1の層は、前記第1または第2
    のシールド層に対して分離された状態で隣接することを
    特徴とする請求項11記載の薄膜磁気ヘッド。
  13. 【請求項13】 互いに磁気的に連結され、記録媒体に
    対向する媒体対向面側において互いに対向する磁極部分
    を含み、それぞれ少なくとも1つの層からなる第1およ
    び第2の磁性層と、前記第1の磁性層の磁極部分と前記
    第2の磁性層の磁極部分との間に設けられたギャップ層
    と、少なくとも一部が前記第1および第2の磁性層の間
    に、前記第1および第2の磁性層に対して絶縁された状
    態で設けられた薄膜コイルとを備えた薄膜磁気ヘッドの
    製造方法であって、 前記第1の磁性層を形成する工程と、 前記第1の磁性層の上に前記ギャップ層を形成する工程
    と、 前記ギャップ層の上に前記第2の磁性層を形成する工程
    と、 少なくとも一部が前記第1および第2の磁性層の間に、
    この第1および第2の磁性層に対して絶縁された状態で
    配置されるように、前記薄膜コイルを形成する工程とを
    含み、 一方の磁性層を形成する工程は、前記薄膜コイルの少な
    くとも一部に対向する位置に配置され、その幅が媒体対
    向面に近づくに従って小さくなる第1の層を形成する工
    程と、前記第1の層における前記薄膜コイル側の面に接
    続され、磁極部分を形成すると共にスロートハイトを規
    定する第2の層を形成する工程とを含み、 前記薄膜コイルを形成する工程は、前記薄膜コイルの少
    なくとも一部を前記第2の層の側方に配置し、 他方の磁性層を形成する工程は、トラック幅を規定する
    部分を形成することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造
    方法。
  14. 【請求項14】 媒体対向面における前記第2の層の幅
    は、前記ギャップ層に近づくに従って小さくなっている
    ことを特徴とする請求項13記載の薄膜磁気ヘッドの製
    造方法。
  15. 【請求項15】 前記第2の層における前記ギャップ層
    側の一部は、トラック幅に等しい幅を有することを特徴
    とする請求項14記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  16. 【請求項16】 媒体対向面における前記第2の層の幅
    は、媒体対向面における前記第1の層の幅よりも小さく
    なっていることを特徴とする請求項13ないし15のい
    ずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記一方の磁性層は前記第1の磁性層
    であり、前記他方の磁性層は前記第2の磁性層であり、 更に、前記第2の層の側方に配置された前記薄膜コイル
    の少なくとも一部を覆い、そのギャップ層側の面が前記
    第2の層におけるギャップ層側の面と共に平坦化された
    絶縁層を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1
    3ないし16のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造
    方法。
  18. 【請求項18】 前記他方の磁性層は、1つの層からな
    ることを特徴とする請求項13ないし17のいずれかに
    記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記他方の磁性層を形成する工程は、
    磁極部分となる磁極部分層と、前記磁極部分層に接続さ
    れ、ヨーク部分となるヨーク部分層とを形成することを
    特徴とする請求項13ないし17のいずれかに記載の薄
    膜磁気ヘッドの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記他方の磁性層を形成する工程は、
    前記ヨーク部分層の媒体対向面側の端面を、媒体対向面
    から離れた位置に配置することを特徴とする請求項19
    記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記薄膜コイルを形成する工程は、前
    記一方の磁性層の前記第2の層の側方に配置された第1
    層部分と、前記他方の磁性層の前記磁極部分層の側方に
    配置された第2層部分とを形成することを特徴とする請
    求項19または20記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記一方の磁性層は前記第1の磁性層
    であり、前記他方の磁性層は前記第2の磁性層であり、 更に、前記薄膜コイルの前記第1層部分を覆い、そのギ
    ャップ層側の面が前記第2の層におけるギャップ層側の
    面と共に平坦化された第1の絶縁層を形成する工程と、
    前記薄膜コイルの前記第2層部分を覆い、そのヨーク部
    分層側の面が前記磁極部分層におけるヨーク部分層側の
    面と共に平坦化された第2の絶縁層を形成する工程とを
    含むことを特徴とする請求項21記載の薄膜磁気ヘッド
    の製造方法。
  23. 【請求項23】 更に、磁気抵抗素子と、記録媒体に対
    向する側の一部が前記磁気抵抗素子を挟んで対向するよ
    うに配置された、前記磁気抵抗素子をシールドするため
    の第1および第2のシールド層と形成する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項13ないし22のいずれかに記載
    の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記第1の層は、前記第1または第2
    のシールド層に対して分離された状態で隣接することを
    特徴とする請求項23記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
JP11202456A 1999-07-16 1999-07-16 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 Pending JP2001034911A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11202456A JP2001034911A (ja) 1999-07-16 1999-07-16 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
US09/612,620 US6577475B1 (en) 1999-07-16 2000-07-06 Thin-film magnetic head having reduced yoke length and method of manufacturing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11202456A JP2001034911A (ja) 1999-07-16 1999-07-16 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001034911A true JP2001034911A (ja) 2001-02-09

Family

ID=16457837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11202456A Pending JP2001034911A (ja) 1999-07-16 1999-07-16 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6577475B1 (ja)
JP (1) JP2001034911A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005243216A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Headway Technologies Inc 磁気記録ヘッドおよびその隣接トラック消去の抑制方法
US6989964B2 (en) 2003-06-16 2006-01-24 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic head having a pole piece with a double pedestal structure

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000020919A (ja) * 1998-07-03 2000-01-21 Hitachi Ltd 磁気ヘッド及びそれを用いた磁気ディスク装置
JP2002074623A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Toshiba Corp 水平ヨーク型磁気ヘッドおよび磁気記録装置ならびに磁気再生装置
JP4191913B2 (ja) * 2001-07-25 2008-12-03 株式会社日立グローバルストレージテクノロジーズ 薄膜磁気ヘッド
US7199972B2 (en) * 2001-08-31 2007-04-03 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands, B.V. Narrow write head pole tip fabricated by sidewall processing
US6940689B2 (en) * 2003-06-18 2005-09-06 Headway Technologies, Inc. Thin-film magnetic head comprising a first pole layer having multiple layers including a second layer and a thin-film coil having a portion disposed between the second layer and a coupling portion and method of manufacturing the thin-film magnetic head
US7612964B2 (en) * 2005-09-15 2009-11-03 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic write head having a self aligned, steep shoulder pole structure and method of manufacture thereof

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6010409A (ja) 1983-06-29 1985-01-19 Fujitsu Ltd 薄膜磁気ヘツドの製造方法
JPS62245509A (ja) 1986-04-18 1987-10-26 Hitachi Ltd 薄膜磁気ヘツドの製造方法
US5438747A (en) 1994-03-09 1995-08-08 International Business Machines Corporation Method of making a thin film merged MR head with aligned pole tips
JP3349925B2 (ja) * 1996-09-10 2002-11-25 アルプス電気株式会社 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2871641B2 (ja) * 1996-12-18 1999-03-17 日本電気株式会社 磁気抵抗効果型複合ヘッドおよびその製造方法
US6275360B1 (en) * 1997-09-29 2001-08-14 Hitachi, Ltd. Read-write head
US6158107A (en) * 1998-04-02 2000-12-12 International Business Machines Corporation Inverted merged MR head with plated notched first pole tip and self-aligned second pole tip
US6034848A (en) * 1998-04-22 2000-03-07 International Business Machines Corporation Low profile multi-layer coil merged thin film magnetic head
JP3366256B2 (ja) * 1998-07-02 2003-01-14 アルプス電気株式会社 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
US6353995B1 (en) * 1998-12-11 2002-03-12 Tdk Corporation Thin film mangetic head and method of manufacturing same
US6178070B1 (en) * 1999-02-11 2001-01-23 Read-Rite Corporation Magnetic write head and method for making same
US6163442A (en) * 1999-03-15 2000-12-19 International Business Machines Corporation High moment bilayer first pole piece layer of a write head with high magnetic stability for promoting read signal symmetry of a read head

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6989964B2 (en) 2003-06-16 2006-01-24 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic head having a pole piece with a double pedestal structure
JP2005243216A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Headway Technologies Inc 磁気記録ヘッドおよびその隣接トラック消去の抑制方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6577475B1 (en) 2003-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3530084B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
US6353995B1 (en) Thin film mangetic head and method of manufacturing same
JP3859398B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3856591B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JPH11250426A (ja) 複合型薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2001060307A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3522595B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3856587B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2000155906A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3522593B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3560872B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2001034911A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3784182B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP3588287B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3421635B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3440224B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2001167408A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3527138B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法ならびに薄膜コイル素子およびその製造方法
JP2002008207A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3490643B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2000293816A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2001093113A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3830070B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2004335095A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2002008208A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040401

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040421

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040514