JPH11235914A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH11235914A
JPH11235914A JP10043873A JP4387398A JPH11235914A JP H11235914 A JPH11235914 A JP H11235914A JP 10043873 A JP10043873 A JP 10043873A JP 4387398 A JP4387398 A JP 4387398A JP H11235914 A JPH11235914 A JP H11235914A
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heat exchanger
seat
opening
passage
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卓也 夏目
Hikari Sugi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアミックスタイプの車両用空調装置の通風
系の低圧損化を図る。 【解決手段】 ヒータコア16の上部に第1バイパス路
17を、下部に第2バイパス路18をそれぞれ形成す
る。そして、第1バイパス路17からの冷風とヒータコ
ア16を通過して加熱された温風とを第1エアミックス
チャンバー部31で混合し、この冷風と温風の風量割合
をエアミックス用膜状部材26により調整する。また、
第2バイパス路18からの冷風とヒータコア16からの
温風とを第2エアミックスチャンバー部36a、36b
で混合し、この冷風と温風の風量割合をフット用のエア
ミックスドア37a、37bにより調整する。第2エア
ミックスチャンバー部36a、36bはヒータコア16
の直後の部位に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷風と温風の風量
割合の調整により吹出空気温度を制御する、いわゆるエ
アミックスタイプの車両用空調装置において、特に、通
風系の低圧損化を図った改良構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置においては、車室
内前部の計器盤近辺に空調ユニットを配置するに際し
て、冷却用蒸発器、加熱用ヒータコア、吹出モード切替
機構等を内蔵する空調ユニットを、計器盤のうち車両左
右方向の略中央部に配置するとともに、この空調ユニッ
トに空調風を送風する送風機ユニットを空調ユニット側
方の助手席側にオフセット配置するレイアウトのものが
実用化されている。
【0003】そして、加熱用ヒータコアを通過して加熱
された温風と、加熱用ヒータコアのバイパス路を通過す
る冷風とをエアミックスチャンバー部において混合する
とともに、この温風と冷風との風量割合をエアミックス
ドアにて調整する。エアミックスチャンバー部で混合さ
れ、温度調整された空調風を車両窓ガラス内面に吹き出
すためのデフロスタ吹出開口部は空調ユニットの上方部
に配置され、乗員の足元部に空調風を吹き出すためのフ
ット吹出開口部は空調ユニットの下方部に配置されてい
る。また、乗員の頭部側に空調風を吹き出すためのフェ
イス吹出開口部は空調ユニットの上方部に配置されてい
る。
【0004】ところで、車両車用空調装置においては、
一般に、夏期の乗車直後の急速冷房を実現するための冷
房能力を確保するために、加熱用ヒータコアのバイパス
路とエアミックスチャンバー部とフェイス吹出開口部と
の間をなるべく曲がりの少ない直線的な流路にて連通し
て、フェイス吹出開口部を開口するフェイスモード時の
通風系圧損を低減させている。これにより、フェイスモ
ード時の風量アップを図って、冷房能力を増大させてい
る。従って、エアミックスチャンバー部は必然的に、空
調ユニットの上方側(フェイス吹出開口部の入口部)に
配置することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来装置
では、どの吹出開口部が開口する場合でも常に1つの共
通のエアミックスチャンバー部で冷温風を混合して温度
調整し、このエアミックスチャンバー部からの空調風を
上記の各吹出開口部に分配しているので、フットモード
時には通風系の圧損が大きくなるという不具合がある。
【0006】すなわち、フット吹出開口部を開口するフ
ットモード時には、空調ユニット内の下方側に位置して
いる加熱用ヒータコアを通過した温風を一旦、空調ユニ
ット内の上方側のエアミックスチャンバー部に送り込
み、ここで冷温風を混合して温度調整する。しかるの
ち、空調風を再び空調ユニット内の下方側に送り込み、
下方側に位置しているフット吹出開口部に流入させてい
る。そのため、加熱用ヒータコアからエアミックスチャ
ンバー部を経由してフット吹出開口部に至るまでの空調
風(温風)通路の曲がりが大きくなって、フットモード
時の圧損が大きくなるという不具合がある。
【0007】また、1つの共通のエアミックスチャンバ
ー部に対して、フェイス吹出開口部の流路およびフット
吹出開口部の流路を隣接して配置するので、この両吹出
開口部の開口面積が互いにスペース的制約を受けて小さ
くなってしまう。このことも、通風系の圧損を増大する
原因となっている。以上の結果、通風系の圧損増大によ
り、送風機の大型化を招くとともに、送風騒音が大きく
なるという不具合を生じる。
【0008】これに対し、特開昭62−160910号
公報では、エアミックスチャンバー部をフェイス吹出開
口部とフット吹出開口部の入口側にそれぞれ設置して、
フェイス吹出開口部とフット吹出開口部からの吹出空気
温度を独立に制御する上下独立温度制御機能を発揮する
ものが提案されているが、通風系の圧損低減については
特に考慮されていない。すなわち、冷却用熱交換器の下
流に加熱用熱交換器を直交的に配置して、冷却用熱交換
器を通過した空気が加熱用熱交換器付近で大きく屈曲し
て流れる構成であり、通風系の圧損増大を招く原因とな
っている。
【0009】また、上記公報のものでは、後席側への吹
出空気の温度制御、後席側への通風路の圧損低減等につ
いては一切開示されていない。本発明は上記点に鑑みて
なされたもので、エアミックスタイプの車両用空調装置
の通風系の低圧損化を図ることを目的とする。また、本
発明は、エアミックスタイプの車両用空調装置の小型化
を図ることを他の目的とする。
【0010】また、本発明は、後席側への吹出空気の温
度制御、後席側への通風路の圧損低減が可能な車両用空
調装置を提供することを他の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、空調ケース(14)内
に、冷却用熱交換器(15)と加熱用熱交換器(16)
を空気が車両後方へ向かって流れるように設置し、加熱
用熱交換器(16)の一方の側方および他方の側方に、
それぞれ冷風をバイパスして流す第1、第2バイパス路
(17)(18)を形成し、空調ケース(14)内に第
1バイパス路(17)からの冷風と加熱用熱交換器(1
6)からの温風とを混合する第1エアミックスチャンバ
ー部(31)を形成するとともに、加熱用熱交換器(1
6)の上流側に、第1バイパス路(17)を通過する冷
風と加熱用熱交換器(16)を通過する温風との風量割
合を調整する第1エアミックス手段(26)を配置す
る。
【0012】加熱用熱交換器(16)の直後の部位に、
第2バイパス路(18)からの冷風と加熱用熱交換器
(16)からの温風とを混合する第2エアミックスチャ
ンバー部(36a、36b)を形成するとともに、第2
バイパス路(18)からの冷風と加熱用熱交換器(1
6)からの温風との風量割合を調整する第2エアミック
ス手段(37a、37b)を配置する。
【0013】さらに、第1エアミックスチャンバー部
(31)で混合された空調風を車室内乗員の上半身側に
向かって吹き出すフェイス吹出開口部(20、21)
と、第1エアミックスチャンバー部(31)で混合され
た空調風を車両窓ガラス内面に向かって吹き出すデフロ
スタ吹出開口部(19)と、第2エアミックスチャンバ
ー部(36a、36b)で混合された空調風を車室内乗
員の足元部に向かって吹き出すフット吹出開口部(2
2)と、デフロスタ吹出開口部(19)、前記フェイス
吹出開口部(20、21)、および前記フット用温風開
口部(32a、32b)を開閉する吹出モード切替手段
(45)とを備え、第1エアミックス手段および吹出モ
ード切替手段を車両上下方向に摺動するフィルム状の膜
状部材(26)(45)により構成したことを特徴とし
ている。
【0014】これによると、第1エアミックスチャンバ
ー部(31)からの空調風をフェイス吹出開口部(2
0、21)またはデフロスタ吹出開口部(19)に、一
方、第2エアミックスチャンバー部(36a、36b)
からの空調風をフット吹出開口部(22)に、それぞれ
別の流路で流すことができる。そのため、フェイス吹出
開口部(20、21)とフット吹出開口部(22)とを
それぞれ専用のエアミックスチャンバー部に隣接して設
置することにより、この両吹出開口部を互いに引き離し
て設置できるので、この両吹出開口部の開口面積を拡大
できる。
【0015】しかも、空調ケース(14)内に、冷却用
熱交換器(15)と加熱用熱交換器(16)を空気が車
両後方へ向かって流れるように設置しているから、この
両熱交換器をともに図1に例示するような車両前後方向
寸法の小さい配置形態とすることができる。これに加え
て、第1エアミックス手段および吹出モード切替手段を
車両上下方向に摺動するフィルム状の膜状部材(26)
(45)により構成しているから、この両膜状部材(2
6)(45)の設置スペースを車両前後方向(空気流れ
方向)に対して極めて僅少な寸法に抑えることができ
る。従って、車両前方側の冷却用熱交換器(15)から
後方側の吹出モード切替手段(45)に至るまでの車両
前後方向の寸法を十分短縮できる。
【0016】さらに、第2エアミックスチャンバー部
(36a、36b)を加熱用熱交換器(16)の直後の
部位に形成することにより、加熱用熱交換器(16)直
後の温風がほぼ直線的にフット吹出開口部側の第2エア
ミックスチャンバー部(36a、36b)に流入するの
で、フット吹出開口部(22)に至るまでの空調風(温
風)の通路曲がりをほとんどなくすことができ、通路長
さを大幅に短縮できる。
【0017】以上のことが総合される結果、フットモー
ド時の圧損を大幅に低減でき、風量アップを図ることが
できるので、送風機の小型化、送風騒音の低減を達成で
きる。また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の、冷却用熱交換器(15)、加熱用熱交換
器(16)、第1、第2バイパス路(17)(18)、
第1エアミックスチャンバー部(31)、第1エアミッ
クス手段(26)、第2エアミックスチャンバー部(3
6a、36b)、第2エアミックス手段(37a、37
b)、前席用フェイス吹出開口部(20、21)、およ
び前席用フット吹出開口部(22)を備えている。
【0018】さらに、空調ケース(14)内の冷風を導
入する後席用冷風通路(39)、加熱用熱交換器(1
6)からの温風を導入する後席用温風通路(33、3
5)、後席用冷風通路(39)からの冷風と後席用温風
通路(33、35)からの温風とを混合する後席用エア
ミックスチャンバー部(40)、および後席用冷風通路
(39)からの冷風と後席用温風通路(33、35)か
らの温風との風量割合を調整する後席用エアミックス手
段(41)、およびこの後席用エアミックスチャンバー
部(40)で混合された空調風を後席側に向かって吹き
出す後席用吹出開口部(23)を備えており、後席用エ
アミックスチャンバー部(40)を加熱用熱交換器(1
6)を通過する温風流れ方向の延長方向に配置すること
を特徴としている。
【0019】これによると、請求項1と同様に、前席用
のフェイス吹出開口部(20、21)とフット吹出開口
部(22)を互いに引き離して設置できるので、この両
吹出開口部の開口面積を拡大できる。しかも、加熱用熱
交換器(16)直後の温風がほぼ直線的にフット吹出開
口部側の第2エアミックスチャンバー部(36a、36
b)に流入するので、フット吹出開口部(22)に至る
までの空調風(温風)の通路曲がりをほとんどなくすこ
とができ、通路長さを大幅に短縮できる。
【0020】これに加えて、後席用エアミックス手段
(41)により車室内の後席側の空間に対する空調風の
温度調整を行って、後席側の空調を良好に行うことがで
きる。しかも、後席用冷風通路(39)からの冷風と後
席用温風通路(33、35)からの温風とを混合する後
席用エアミックスチャンバー部(40)を加熱用熱交換
器(16)を通過する温風流れ方向の延長方向に配置し
ているから、加熱用熱交換器(16)直後の温風をほぼ
直線的(図8参照)に後席用エアミックスチャンバー部
(40)に流入させることができる。従って、加熱用熱
交換器(16)から後席用エアミックスチャンバー部
(40)に至る温風通路長さを短縮して圧損を低減で
き、後席側への風量を増加できる。
【0021】請求項3記載の発明では、加熱用熱交換器
(16)直後の領域の一部の部位に、加熱用熱交換器
(16)からの温風を第2エアミックスチャンバー部
(36a、36b)に導くフット用温風通路(32a、
32b)を配置するとともに、加熱用熱交換器(16)
直後の領域の他の部位に、後席用温風通路(33、3
5)をフット用温風通路(32a、32b)からオフセ
ットして配置したことを特徴としている。
【0022】これによると、後席用温風通路(33、3
5)とフット用温風通路(32a、32b)とを、相互
に加熱用熱交換器(16)直後の領域の範囲内でオフセ
ット配置することにより、これらの両温風通路(32
a、32b)(33、35)を含む全体の通路設置スペ
ースを加熱用熱交換器(16)の大きさの範囲内に納め
ることができ、空調ユニットの小型化のために有利であ
る。
【0023】また、請求項4記載の発明のように、後席
用冷風通路(39)を第2バイパス路(18)に連通さ
せれば、第2バイパス路(18)を前席フット側の冷風
取り出し通路として用いるだけでなく、後席側の冷風取
り出し通路としても兼用できる。また、請求項5記載の
発明では、第1バイパス路(17)および第1エアミッ
クスチャンバー部(31)を加熱用熱交換器(16)の
上方側に配置し、第2バイパス路(18)を加熱用熱交
換器(16)の下方側に配置することを特徴としてい
る。
【0024】これによると、第1バイパス路(17)と
第1エアミックスチャンバー部(31)をともに加熱用
熱交換器(16)の上方側に位置させてフェイス吹出開
口部(20、21)への通風路を直線的に構成できると
ともに、第2バイパス路(18)も加熱用熱交換器(1
6)の直後の第2エアミックスチャンバー部(36a、
36b)と近接することになり、第1バイパス路(1
7)側、第2バイパス路(18)側の双方において冷風
の流れがスムースとなり、一層の低圧損化を実現でき
る。
【0025】また、請求項6記載の発明では、第2エア
ミックス手段および後席用エアミックス手段の少なくと
も一方を板状のエアミックスドア(37a、37b)
(41)から構成することを特徴としている。ここで、
第2エアミックス手段および後席用エアミックス手段
は、それぞれフット吹出開口部(22)、後席用吹出開
口部(23)から吹き出す空調風の温度調整用のもので
あって、いずれも吹出風量がフェイス側に比してはるか
に小さいので、第2エアミックス手段、後席用エアミッ
クス手段を板状のエアミックスドア(37a、37b)
(41)で構成しても、ドア設置スペースを小さくで
き、しかも、板状ドアであるから、ドア操作機構を簡単
にできる。
【0026】また、請求項7記載の発明では、第1エア
ミックス手段(26)と第2エアミックス手段(37
a、37b)をそれぞれ独立に操作可能に構成してい
る。これによると、フェイス吹出開口部(20、21)
側の吹出空気温度と、フット吹出開口部(22)側の吹
出空気温度とを独立に制御できる。また、請求項8記載
の発明では、後席用エアミックス手段(41)を第1エ
アミックス手段(26)および第2エアミックス手段
(37a、37b)に対して独立に操作可能に構成した
ことを特徴としている。
【0027】これによると、後席用エアミックス手段
(41)により車室内の後席側の空間に対する空調風の
温度調整を、前席側とは独立に行うことができる。ま
た、請求項9記載の発明では、フェイス吹出開口部(2
0、21)から空調風を吹き出す前席側のフェイスモー
ドで、空調風を最大限冷却する最大冷房時において、後
席用エアミックス手段(41)を、後席用冷風通路(3
9)からの冷風中に後席用温風通路(33、35)から
の温風を混合する温度制御域の位置に操作する場合に
は、第1エアミックス手段(26)を、所定量の温風が
加熱用熱交換器(16)を通過する位置に操作すること
を特徴としている。
【0028】これによると、前席側のフェイスモードの
最大冷房時においても、後席側ではエアミックス手段
(41)の開度調整により冷風温度の調整が可能とな
り、後席側の空調フィーリングを向上できる。また、請
求項10記載の発明では、第1エアミックス手段(2
6)により、上記の所定量の温風が通過する部位を加熱
用熱交換器(16)のうち、フェイス吹出開口部(2
0、21)から遠ざかる側の部位に設定することを特徴
としている。これにより、前席側のフェイス吹出冷風温
度の上昇を良好に回避できる。
【0029】また、請求項11記載の発明では、加熱用
熱交換器(16)に流入する温水の流れを断続する温水
弁(16b)を有し、前席側のフェイスモードで、空調
風を最大限冷却する最大冷房時において、後席用エアミ
ックス手段(41)を温度制御域の位置に操作する場合
には、後席用エアミックス手段(41)の操作後に、温
水弁(16b)の開弁操作および第1エアミックス手段
(26)の操作を行うことを特徴としている。
【0030】これによると、温水弁(16b)の開弁操
作前に、後席用エアミックス手段(41)の操作により
加熱用熱交換器(16)の周辺を後席用吹出開口部(2
3)に連通させることができるので、温水弁(16b)
の開弁による温水循環によって、加熱用熱交換器(1
6)周辺の空気温度が上昇すると、直ちに、この温度上
昇分を後席側の吹出冷風の温度制御のために有効利用で
きる利点がある。
【0031】また、請求項12記載の発明では、前席側
のフェイスモードの最大冷房時において、加熱用熱交換
器(16)の正面熱交換面積に対する、第1エアミック
ス手段(26)による温風通過開口面積を前記後席用温
風通路(33、35)の開口面積と同等以下としたこと
を特徴としている。本発明者の実験によると、上記開口
面積設定により、後席用エアミックス手段(41)を温
度制御域に操作する場合に、前席側のフェイス吹出冷風
温度の上昇を良好に抑制できることを確認できた。
【0032】また、請求項13記載の発明のように、請
求項2の第1エアミックス手段をフィルム状の膜状部材
(26)から構成すれば、第1エアミックス手段の設置
スペースを縮小できる。さらに、請求項14記載の発明
では、冷却用熱交換器(15)と、加熱用熱交換器(1
6)と、加熱用熱交換器(16)の側方に形成され、冷
風をバイパスして流すバイパス路(17、18)と、バ
イパス路(17)からの冷風と加熱用熱交換器(16)
からの温風とを混合する前席用エアミックスチャンバー
部(31、36a、36b)と、冷風と温風との風量割
合を調整する前席用エアミックス手段(26、37a、
37b)と、前席用エアミックスチャンバー部で混合さ
れた空調風を車室内乗員の上半身側に向かって吹き出す
前席用フェイス吹出開口部(20、21)と、前席用エ
アミックスチャンバー部で混合された空調風を車室内乗
員の足元部に向かって吹き出す前席用フット吹出開口部
(22)とを備えている。
【0033】さらに、空調ケース(14)内の冷風を導
入する後席用冷風通路(39)と、加熱用熱交換器(1
6)からの温風を導入する後席用温風通路(33、3
5)と、後席用冷風通路(39)からの冷風と後席用温
風通路(33、35)からの温風とを混合する後席用エ
アミックスチャンバー部(40)と、後席用冷風通路
(39)からの冷風と後席用温風通路(33、35)か
らの温風との風量割合を調整する後席用エアミックス手
段(41)と、後席用エアミックスチャンバー部(4
0)で混合された空調風を後席側に向かって吹き出す後
席用吹出開口部(23)とを備えており、後席用エアミ
ックスチャンバー部(40)を加熱用熱交換器(16)
を通過する温風流れ方向の延長方向に配置することを特
徴としている。
【0034】これによると、請求項2と同様に、後席用
エアミックス手段(41)により車室内の後席側の空間
に対する空調風の温度調整を行って、後席側の空調を良
好に行うことができる。しかも、後席用冷風通路(3
9)からの冷風と後席用温風通路(33、35)からの
温風とを混合する後席用エアミックスチャンバー部(4
0)を加熱用熱交換器(16)を通過する温風流れ方向
の延長方向に配置しているから、加熱用熱交換器(1
6)直後の温風をほぼ直線的(図8参照)に後席用エア
ミックスチャンバー部(40)に流入させることができ
る。従って、加熱用熱交換器(16)から後席用エアミ
ックスチャンバー部(40)に至る温風通路長さを短縮
して圧損を低減でき、後席側への風量を増加できる。
【0035】また、請求項15記載の発明のように、請
求項13のエアミックス手段としてフィルム状の膜状部
材(26)を包含すれば、エアミックス手段の設置スペ
ースを縮小できる。なお、上記括弧内の符号は、後述す
る実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に基づく
車両用空調装置の全体構成を示している。図1の車両用
空調装置は、大別して送風機ユニット1と、空調ユニッ
ト2との2つの部分から構成されており、図1では図作
成上の便宜から、車両前後方向において、空調ユニット
2の前方側に送風機ユニット1を配置する状態を示して
いるが、実際は、空調ユニット2の側方(車両左右方
向)に送風機ユニット1をオフセット配置している。
【0037】すなわち、空調ユニット2は車室内前部の
計器盤下方のうち、車両左右方向の中央部に配置するセ
ンター置きレイアウトであり、一方、送風機ユニット1
は空調ユニット2の側方である助手席前方の位置にオフ
セット配置される。但し、送風機ユニット1を車室内で
なく、エンジンルーム内に設置するレイアウトを採用す
る場合は、図1に示す通り、空調ユニット2の前方側に
送風機ユニット1を配置することが可能となる。
【0038】送風機ユニット1はその上部に内外気切替
箱3を有し、この内外気切替箱3には外気導入口4と、
内気導入口5、6と、2つの連動操作される内外気切替
ドア7、8が備えられている。そして、内外気切替箱3
の底部には、上記導入口4〜6から導入された空気の塵
埃、悪臭等を除去して清浄化するフィルタ9が配設され
ている。
【0039】送風機ユニット1の下部に、送風機10が
配置され、この送風機10には遠心多翼ファンからなる
送風ファン11と、この送風ファン11を回転駆動する
モータ12と、送風ファン11を収容している渦巻き状
のスクロールケース13とを有する周知の構成である。
スクロールケース13の上部にはフィルタ9を通過した
空気を吸入する吸入口13aが開口している。また、ス
クロールケース13の空気出口部は空調ユニット2の最
前部に連通され、空調ユニット2の最前部に空気を送り
込むようになっている。
【0040】次に、空調ユニット2について説明する
と、樹脂製の空調ケース14を有し、この空調ケース1
4は例えば、車両前後方向の面で複数に分割成形された
分割体を適宜のクランプ等の締結手段にて一体に連結し
たものである。この空調ケース14の最前部の開口部に
上記スクロールケース13の空気出口部が接続される。
従って、送風機ユニット1内の送風ファン11を作動す
ることによって空調ケース14内に空気が流入する。
【0041】空調ケース14内には、その空気上流側か
ら順に蒸発器15、ヒータコア16が直列に配列されて
いる。この蒸発器15は、図示しない圧縮機、凝縮器、
減圧手段とともに周知の冷凍サイクルを構成するもの
で、空調ケース14内の空気を冷却する冷却用熱交換器
である。また、ヒータコア16は、内部を流れるエンジ
ン冷却水(温水)を熱源として空調ケース14内の空気
を加熱する加熱用熱交換器であって、周知のごとく温水
が流れる偏平チューブとこの偏平チューブに接合された
コルゲートフィンとから構成される熱交換用コア部を有
している。
【0042】ヒータコア16にエンジン冷却水(温水)
を循環させる温水回路16aには温水弁16bが設置さ
れ、この温水弁16bは前席側の最大冷房時には全閉状
態となり、ヒータコア16へのエンジン冷却水の流れを
遮断する。空調ユニット2内において車両前方側の部位
に、蒸発器15は空気が車両後方へ向かって流れるよう
に配置されている。ここで、蒸発器15は空調ケース1
4内の通風路の全領域を横切るように車両前後方向寸法
の小さい形態で配置されている。これに対し、ヒータコ
ア16は蒸発器15の車両後方側の部位において空気が
車両後方へ向かって流れるように車両前後方向寸法の小
さい形態で配置されている。
【0043】ここで、ヒータコア16は空調ケース14
内の通風路の下方部のみを横切るように配置され、ヒー
タコア16の上部および下部にはそれぞれヒータコア1
6をバイパスして冷風を流す第1バイパス路17および
第2バイパス路18が形成されている。空調ケース14
の空気下流端には複数の吹出開口部19〜23が形成さ
れており、この各吹出開口部19〜23の下流側に、さ
らに、空調風を車室内の所定場所に向けて吹き出させる
ための吹出ダクト(図示せず)が接続される。
【0044】このうち、デフロスタ吹出開口部19は空
調ケース14の上面部に設けられ、デフロスタダクト
(図示せず)を介して空調風を車室内フロントガラス内
面に向けて吹き出すためのデフロスタ吹出口(図示せ
ず)に連通する。また、フェイス吹出開口部20とサイ
ドフェイス吹出開口部21は、空調ケース14の後面部
の上方側に設置されるもので、フェイス吹出開口部20
は図1の紙面垂直方向(車両左右方向)において中央部
に配置され、サイドフェイス吹出開口部21はこのフェ
イス吹出開口部20の左右両側にオフセット配置され
る。
【0045】フェイス吹出開口部20は、フェイスダク
ト(図示せず)を介して、空調風を前席中央の乗員上半
身に向けて吹き出すセンターフェイス吹出口に連通す
る。また、サイドフェイス吹出開口部21は、サイドフ
ェイスダクト(図示せず)を介して、空調風を前席サイ
ドガラスまたは前席乗員の左右両サイドの上半身に向け
て吹き出すサイドフェイス吹出口に連通する。
【0046】また、フット吹出開口部22は、空調ケー
ス14の後面部の下側寄りの左右両側に設置されるもの
で、フットダクト(図示せず)を介して、空調風を運転
席側乗員の足元部に向けて吹き出す運転席側フット吹出
口(図示せず)、および空調風を助手席側乗員の足元部
に向けて吹き出すため助手席側フット吹出口(図示せ
ず)に連通する。
【0047】また、後席用吹出開口部23は、後席用ダ
クト(図示せず)を介して、空調風を後席乗員足元に向
けて吹き出すための後席フット吹出口(図示せず)およ
び空調風を後席乗員の上半身に向けて吹き出すための後
席フェイス吹出口(図示せず)に連通する。一方、空調
ケース14内には、第1駆動軸24と第1従動軸25が
空調ケース14に対して回転自在に支持されている。こ
の第1駆動軸24および第1従動軸25にはフィルム状
のエアミックス用膜状部材(第1エアミックス手段)2
6の両端が固定および巻回されている。このエアミック
ス用膜状部材26は、可撓性部材、具体的には、ポリエ
チレン樹脂のごとく可撓性、強度に優れた樹脂製フィル
ム部材にて構成されている。
【0048】そして、このエアミックス用膜状部材26
は、第1駆動軸24とヒータコア16の側面と中間ガイ
ド軸27と第1従動軸25とによって、ヒータコア16
を通る温風通路28と、ヒータコア16をバイパスする
第1バイパス路17とをそれぞれ横切るようにして、一
定の張力が付与された状態で空調ケース14内の上下方
向に摺動可能に配置されている。
【0049】上記第1駆動軸24はステップモータ等の
駆動手段によって駆動され、この第1駆動軸24の回転
は図示しない回転伝達機構を介して第1従動軸25にも
伝達される。なお、この回転伝達機構は、周知の機構で
あるので、その説明は省略する。また、エアミックス用
膜状部材26には空気を通過させるための複数の開口部
(図示せず)が形成されており、上記駆動手段により第
1駆動軸24を正逆両方向に回転させて上記開口部を任
意の位置で停止させることによって、上記各通路17、
28を通る空気量が調節される。
【0050】また、空調ケース14には、ヒータコア1
6の空気下流側に下方から斜め上方に立ち上がる壁面2
9が形成されており、この壁面29によりヒータコア1
6の空気下流側から上方へ向かう温風通路30が形成さ
れている。そして、空調ケース14内部で、ヒータコア
16の上方部位に、第1バイパス路17を通過した冷風
と温風通路28、30を通過した温風とを混合する第1
エアミックスチャンバー部31が形成されている。この
第1エアミックスチャンバー部31で冷温風が混合され
て、所定温度の空調風となり、この空調風はデフロスタ
吹出開口部19またはフェイス吹出開口部20、21に
向かう。
【0051】ところで、ヒータコア16の空気下流側に
形成された壁面29のうち、ヒータコア16の直後に位
置する部位(ヒータコア16の熱交換用コア部の領域内
の直後の部位)には、フット用温風開口部32a、32
bと後席用温風開口部33が開口している。このフット
用温風開口部32a、32bと後席用温風開口部33は
図1の紙面垂直方向にオフセット配置されるもので、具
体的には図2(a)(図1のA矢視図)に示すように、
空調ケース14の車両左右方向の中心側に後席用温風開
口部33を配置し、この開口部33の左右両側にフット
用温風開口部32a、32bを配置している。従って、
フット用温風開口部32a、32bと後席用温風開口部
33は空調ケース14の車両左右方向の中心線Bに対し
て左右対称の配置となっている。なお、図2(a)の2
点鎖線160は、ヒータコア16の熱交換用コア部の左
右方向(車両幅方向)の端部を示している。
【0052】図2(b)は図1のC矢視図で、車両左右
方向において上記した2つのフット用温風開口部32
a、32bと同一位置に2つのフット用冷風開口部34
a、34bが設けてある。この2つのフット用冷風開口
部34a、34bはともに第2バイパス路18に連通
し、この第2バイパス路18からの冷風を後述の第2エ
アミックスチャンバー部36a、36bに導入するもの
である。
【0053】2つのフット用冷風開口部34a、34b
の中間部位の上方には後席用温風開口部33からの温風
が流れる後席用温風通路35が区画形成されている。こ
の後席用温風通路35の左側には、左側フット用温風開
口部32aからの温風と左側フット用冷風開口部34a
からの冷風とを混合する左側の第2エアミックスチャン
バー部36aが形成され、後席用温風通路35の右側に
は、右側フット用温風開口部32bからの温風と右側フ
ット用冷風開口部34bからの冷風とを混合する右側の
第2エアミックスチャンバー部36bが形成されてい
る。
【0054】そして、フット用温風開口部32a、32
bとフット用冷風開口部34a、34bとの間には、そ
れぞれフット用エアミックスドア(第2エアミックス手
段)37a、37bが配置されている。この2枚のフッ
ト用エアミックスドア37a、37bは平板状のドアで
あって、回転軸38を中心として一体に回動して、フッ
ト用第2エアミックスチャンバー部36a、36bに流
入する冷風と温風の風量割合を調整するものである。
【0055】左右の第2エアミックスチャンバー部36
a、36bにおいて冷温風が混合されて所定温度の空調
風となり、この空調風が空調ケース14の左右両側に配
置された左右2つのフット吹出開口部22に流れる。フ
ット用エアミックスドア37a、37bとエアミックス
用膜状部材26はともに吹出空気温度の制御手段をなす
ものであるが、本例では、バイレベルモード時に、フェ
イス吹出開口部20、およびサイドフェイス吹出開口部
21からの吹出空気温度(すなわち車室内上方側吹出空
気温度)と、フット吹出開口部22からの吹出空気温度
(すなわち車室内下方側吹出空気温度)とを独立に制御
可能とするために、フット用エアミックスドア37a、
37bをエアミックス用膜状部材26と独立に操作可能
にしてある。
【0056】そのため、フット用エアミックスドア37
a、37bの回転軸38は適宜のリンク機構等を介して
独立の駆動手段(ステップモータ等)に連結され、この
駆動手段(ステップモータ等)によって駆動される。ま
た、第2バイパス路18の最も下流側(車両後方側)の
部位には後席用冷風通路39が連通しており、この後席
用冷風通路39と前記した後席用温風通路35の下流側
(車両後方側)の合流部に後席用エアミックスチャンバ
ー部40が形成されている。ここで、後席用エアミック
スチャンバー部40は、後席用温風通路35を介してヒ
ータコア16を通過する温風流れ方向の延長方向に位置
している。
【0057】そして、上記両通路35、36の合流部に
は後席用エアミックスチャンバー部40に流入する冷風
と温風の風量割合を調整する1枚の後席用エアミックス
ドア41が配置されている。この後席用エアミックスド
ア41も平板状のドアであって、回転軸42を中心とし
て回動するものである。この後席用エアミックスドア4
1はフット用エアミックスドア37a、37b、エアミ
ックス用膜状部材26とは別の駆動手段(ステップモー
タ等)によって独立に回動操作される。後席用エアミッ
クスチャンバー部40において冷温風が混合されて所定
温度の空調風となり、この空調風が後席用吹出開口部2
3に流れる。
【0058】さらに、空調ケース14内には、第2駆動
軸43と第2従動軸44が、空調ケース14に対して回
転自在に支持されている。この第2駆動軸43および第
2従動軸44には、吹出モード切替用膜状部材45の両
端が固定および巻回されている。ここで、吹出モード切
替用膜状部材45もエアミックス用膜状部材26と同様
に可撓性に富んだ樹脂フィルム部材からなる。
【0059】第2駆動軸43および第2従動軸44との
間の中間部位には中間ガイド軸46、47が配置されて
おり、この中間ガイド軸46、47は、空調ケース14
の内壁面に沿って吹出モード切替用膜状部材45を屈曲
させて、吹出モード切替用膜状部材45の移動をガイド
する。この中間ガイド軸46、47および前述の中間ガ
イド軸27は、膜状部材45、26の移動を円滑にする
ために回転自在な構成としてもよいが、中間ガイド軸4
6、47、27を樹脂製の空調ケース14と一体成形し
て(すなわち、回転不能な構成として)もよい。
【0060】そして、吹出モード切替用膜状部材45
は、第2駆動軸43と中間ガイド軸46、47と第2従
動軸44とによって、前記各吹出開口部19、20、2
1、フット用温風開口部32a、32bおよび後席用温
風開口部33の空気上流側壁面と対向するようにして一
定の張力が付与された状態で配置され、この壁面に沿っ
て移動するようになっている。
【0061】上記第2駆動軸43はステップモータ等の
独立の駆動手段によって駆動され、この第2駆動軸43
の回転は図示しない回転伝達機構を介して第2従動軸4
4にも伝達される。また、吹出モード切替用膜状部材4
5には、空気を通過させるための開口部(図示せず)が
複数形成されており、上記駆動手段により第2駆動軸4
3を正逆両方向に回転させて複数の開口部を任意の位置
で停止させることによって、この開口部と前記各吹出開
口部19、20、21、フット用温風開口部32a、3
2bおよび後席用温風開口部33との連通、遮断を切り
替えることにより、吹出モードが切り換えられる。
【0062】なお、第2バイパス路18はヒータコア1
6の下方部に形成されるものであるため、蒸発器15で
発生するドレーン水(凝縮水)を排出する排水路を兼ね
ている。すなわち、空調ケース14の底面の最も低い部
位に排水パイプ48を形成し、この排水パイプ48に向
かって徐々に下がる傾斜面49を蒸発器15の空気出口
側の底部と排水パイプ48との間に形成し、この傾斜面
49上をドレーン水が流れるようにするとともに、この
傾斜面49、排水パイプ48上方の空間を第2バイパス
路18として形成している。
【0063】次に、上記構成において第1実施形態の作
動を説明する。図3〜図6は前席側の吹出モード別の空
気流れを示すもので、図中、白抜き矢印は冷風を示し、
細点付きの矢印は温風を示す。 「フェイス(FACE)モード」図3はフェイスモード
を示し、吹出モード切替用膜状部材45の開口部によっ
てフェイス吹出開口部20とサイドフェイス吹出開口部
21が開口されるが、デフロスタ吹出開口部19および
フット用温風開口部32a、32bはともに吹出モード
切替用膜状部材45の膜部によって閉塞される。
【0064】また、フェイスモードでは吹出空気温度の
設定が低温側になっているので、フット用エアミックス
ドア37a、37bがフット用冷風開口部34a、34
bを全閉する位置に操作されている。従って、フット吹
出開口部22は空調ケース14内の通風路に対して遮断
した状態となり、閉塞状態にある。従って、送風機ユニ
ット1の送風ファン11を作動させると、内外気切替箱
3を通して吸入された空気(内気または外気)がまず蒸
発器15において冷却除湿されて、冷風となり、この冷
風は次にエアミックス用膜状部材26の開口部位置に応
じて、ヒータコア16をバイパスする第1バイパス路1
7とヒータコア16を通る温風通路28とに分岐され
る。
【0065】但し、最大冷房時にはエアミックス用膜状
部材26が第1バイパス路17を全開して、温風通路2
8を全閉するので、冷風の全量が第1バイパス路17お
よび第1エアミックスチャンバー部31を通過してフェ
イス吹出開口部20およびサイドフェイス吹出開口部2
1を経て、さらにフェイス吹出口およびサイドフェイス
吹出口から車室内の乗員上半身に向かって吹き出す。ま
た、最大冷房時には温水弁16bが全閉状態となり、ヒ
ータコア16への温水流入を阻止する。
【0066】このとき、図3の白抜き矢印に示すよう
に、蒸発器15の下流側から第1バイパス路17、第1
エアミックスチャンバー部31を経てフェイス吹出開口
部20およびサイドフェイス吹出開口部21に向かって
冷風がほぼ直線的に最短距離を流れるので、曲がりによ
る圧損がほとんどなく、空調ケース14内での圧損が小
さくなる。また、フェイス吹出開口部20、21をフッ
ト吹出開口部22から離れて形成できるので、フェイス
吹出開口部20、21の開口面積をフット吹出開口部2
2によって妨げられることなく大きく設計できる。これ
により、フェイスモード時の圧損を低減して冷風の風量
を増大でき、冷房能力を向上できる。
【0067】車室内への冷風吹出温度を調整する温度制
御時には、エアミックス用膜状部材26が第1バイパス
路17を開くと同時に、温風通路28も一部開放する位
置に操作される。そのため、図3に示すように、温風通
路28を通過した温風が温風通路30を上昇して第1エ
アミックスチャンバー部31に至る。ここで、温風が第
1バイパス路17を通過した冷風と混合して所定温度の
冷風となり、この温度調整された冷風がフェイス吹出開
口部20およびサイドフェイス吹出開口部21を経て車
室内の乗員上半身に向かって吹き出す。
【0068】「バイレベル(B/L)モード」図4はバ
イレベルモードを示しており、吹出モード切替用膜状部
材45の開口部によってフェイス吹出開口部20とサイ
ドフェイス吹出開口部21が開口されると同時に、フッ
ト用温風開口部32a、32bが開口される。しかし、
デフロスタ吹出開口部19は吹出モード切替用膜状部材
45の膜部によって閉塞される。
【0069】従って、フェイス吹出開口部20とサイド
フェイス吹出開口部21から車室内の車室内の乗員上半
身に向かって空調風を吹き出すと同時にフット吹出開口
部22から前席側の乗員足元に向かって空調風を吹き出
すことができる。つまり、第1エアミックスチャンバー
部31にて温風と冷風とを混合して所定温度の空調風と
し、この空調風をフェイス吹出開口部20とサイドフェ
イス吹出開口部21から吹き出させることができる。
【0070】また、フット吹出開口部22側において
は、フット用冷風開口部34a、34bから第2エアミ
ックスチャンバー部36a、36bに流入する冷風と、
フット用温風開口部32a、32bから第2エアミック
スチャンバー部36a、36bに流入する温風との風量
割合を、2枚のフット用エアミックスドア37a、37
bの開度により調整することにより、左右の第2エアミ
ックスチャンバー部36a、36bにおいて冷温風が混
合されて所定温度の空調風となり、この空調風がフット
吹出開口部22から前席側の乗員足元に向かって吹き出
す。
【0071】ここで、フェイス側の温度調整手段である
エアミックス用膜状部材26の開口部位置と、フット用
エアミックスドア37a、37bの開度とをそれぞれ専
用の駆動手段にて独立に調整することにより、バイレベ
ルモード時の上下の吹出温度を乗員の好みに応じた温度
に独立に設定できる。 「フット(FOOT)モード」図5はフットモードを示
しており、吹出モード切替用膜状部材45の開口部によ
ってデフロスタ吹出開口部19とサイドフェイス吹出開
口部21が小開度だけ開口されると同時に、フット用温
風開口部32a、32bが大開度で開口される。しか
し、フェイス吹出開口部20は吹出モード切替用膜状部
材45の膜部によって閉塞される。
【0072】ここで、第1エアミックスチャンバー部3
1にて温風と冷風とを混合して所定温度となった空調風
がデフロスタ吹出開口部19とサイドフェイス吹出開口
部21から吹き出す。また、フット用エアミックスドア
37a、37bの開度により第2エアミックスチャンバ
ー部36a、36bにおいて冷温風が混合されて所定温
度となった空調風がフット吹出開口部22から前席側の
乗員足元に向かって吹き出す。
【0073】フットモード時に最大暖房状態を設定する
ときは、エアミックス用膜状部材26によって第1バイ
パス路17が全閉され、温風通路28が全開となる。こ
れと同時に、フット用エアミックスドア37a、37b
がフット用冷風開口部34a、34bを全閉するので、
フット吹出開口部22には温風通路28からの温風のみ
がフット用温風開口部32a、32b、および第2エア
ミックスチャンバー部36a、36bを通過して流入す
る。
【0074】このとき、ヒータコア16直後からフット
用温風開口部32a、32b、および第2エアミックス
チャンバー部36a、36bを通過して温風がほぼ直線
的に最短距離を流れるので、曲がりによる圧損がほとん
どなく、空調ケース14内での圧損が小さくなる。ま
た、フット吹出開口部22の開口面積もフェイス吹出開
口部20、21によって妨げられることなく大きく設計
できる。これにより、フットモード時の圧損を低減して
温風の風量を増大でき、暖房能力を向上できる。
【0075】なお、フットモードでは、デフロスタ吹出
開口部19とサイドフェイス吹出開口部21から吹き出
す空調風の風量は約20%程度であり、一方、フット吹
出開口部22から吹き出す空調風の風量は約80%程度
である。ここで、デフロスタ吹出開口部19とサイドフ
ェイス吹出開口部21から吹き出す空調風の風量を約5
0%程度まで増大し、一方、フット吹出開口部22から
吹き出す空調風の風量は約50%程度まで減少させるフ
ット・デフロスタモード(F/D)モードをフットモー
ドとは別に設定してもよい。
【0076】「デフロスタ(DEF)モード」図6はデ
フロスタモードを示しており、吹出モード切替用膜状部
材45の開口部によってデフロスタ吹出開口部19とサ
イドフェイス吹出開口部21が開口されるが、フット用
温風開口部32a、32bおよびフェイス吹出開口部2
0はともに吹出モード切替用膜状部材45の膜部によっ
て閉塞される。また、フット用エアミックスドア37
a、37bがフット用冷風開口部34a、34bを全閉
するので、フット吹出開口部22は空調ケース14内の
通風路に対して遮断した状態となり、閉塞状態にある。
【0077】従って、第1エアミックスチャンバー部3
1にて温風と冷風とを混合して所定温度となった空調風
がデフロスタ吹出開口部19とサイドフェイス吹出開口
部21のみから吹き出す。次に、図7〜図9は後席用吹
出開口部23への空調風の温度調整作用を説明するもの
であって、前席側の吹出モードが上述の図3〜図6のい
ずれのモードにあっても、吹出モード切替用膜状部材4
5はその開口部によって後席用温風開口部33を常に全
開している。従って、この後席用温風開口部33を通じ
て後席用温風通路35は常にヒータコア16直後の部位
に連通している。
【0078】一方、後席用冷風通路39は第2バイパス
路18に直接連通しているので、後席用温風通路35か
らの温風量と、後席用冷風通路39からの冷風量との割
合を後席用エアミックスドア41の開度により調整する
ことにより、後席用エアミックスチャンバー部40にお
いて所定温度の空調風を得ることができる。図7は最大
冷房(MAX COOL)モードであり、後席用エアミ
ックスドア41が後席用温風通路35を全閉し、後席用
冷風通路39を全開している状態である。従って、後席
用吹出開口部23には後席用冷風通路39からの冷風の
みが流れ、最大冷房能力を発揮できる。
【0079】図8は冷風と温風を混合するエアミックス
(A/M)モード、すなわち中間温度制御状態であり、
後席用エアミックスドア41が後席用温風通路35およ
び後席用冷風通路39の両方をともに開口する中間開度
の位置に操作されて、中間温度の空調風を得る状態にあ
る。図9は最大暖房(MAX HOT)モードであり、
後席用エアミックスドア41が後席用温風通路35を全
開し、後席用冷風通路39を全閉している状態である。
従って、後席用吹出開口部23には後席用温風通路35
からの温風のみが流れ、最大暖房能力を発揮できる。
【0080】後席用吹出開口部23に流れる空調風の温
度を制御する後席用エアミックスドア41は、前席側の
フェイス、デフロスタ用のエアミックス用膜状部材26
およびフット用エアミックスドア37a、37bと独立
に開度を調整するようになっているので、車室内の前後
に吹き出す空調風の温度を独立に制御できる。 (第2実施形態)第2実施形態は、前席側のフェイスモ
ードにおいて、最大冷房時に、前席側の最大冷房能力を
保証しつつ、後席側では冷風の吹出温度を制御できる機
能を付加したものである。
【0081】すなわち、第1実施形態によると、前席側
のフェイスモードにおいて最大冷房状態が設定される
と、前述のごとく、エアミックス用膜状部材26が第1
バイパス路17を全開して、温風通路28を全閉するの
で、ヒータコア16には空気が流れない。図10は第1
実施形態による前席側の最大冷房時の空気流れであり、
後席用エアミックスドア41をたとえ中間位置に操作し
ても、後席側には冷風a、bが流れるのみである。
【0082】従って、後席側乗員が冷風の温度制御(冷
風吹出温度の上昇)の必要性を感じても、温風通路28
の全閉によって後席用温風開口部33には冷風aしか流
入しないので、後席用エアミックスドア41の開度調整
により後席側の冷風温度を制御できない。なお、第1実
施形態における前席側のエアミックス用膜状部材26に
は、図11に示すように、第1バイパス路17と、ヒー
タコア16を通過する温風通路28との風量割合を調整
する開口部26aが設けられているだけである。
【0083】第2実施形態では、前席側のフェイスモー
ドにおいて、最大冷房状態が設定さている状態でも、後
席側では温度制御機能を発揮できるようにするために、
図12に示すように、前席側のエアミックス用膜状部材
26に、第1バイパス路17と、ヒータコア16を通過
する温風通路28との風量割合を調整する主開口部26
aの他に、もう1つ、補助開口部26bを設けている。
【0084】この補助開口部26bは主開口部26aよ
りも第1駆動軸24側の所定部位に位置して、主開口部
26aより十分小さい開口面積に設定してある。次に、
第2実施形態による作動を第1実施形態との相違部分の
みについて説明すると、前席側のフェイスモードにおい
て前席側乗員の設定温度により最大冷房状態が設定さ
れ、また、後席側の乗員の設定温度により後席側も最大
冷房状態が設定されたときは、前席側のエアミックス用
膜状部材26が次の位置に操作される。
【0085】すなわち、主開口部26aが第1バイパス
路17を全開するとともに、補助開口部26bがヒータ
コア16の熱交換コア部よりも第1駆動軸24側の部位
に位置して、補助開口部26bとヒータコア16の熱交
換コア部とが連通しない位置にエアミックス用膜状部材
26が操作される。従って、ヒータコア16の熱交換コ
ア部を通過する温風通路28はエアミックス用膜状部材
26の膜部により全閉される。その結果、前席側のフェ
イス吹出開口部20、21から冷風のみが吹き出すとと
もに、後席用吹出開口部23からも冷風のみが吹き出す
ことになる。また、このとき、温水弁16bは閉弁し
て、ヒータコア16への温水流れを遮断している。
【0086】次に、前席側のフェイスモードにおいて前
席側乗員の設定温度により最大冷房状態が設定され、一
方、後席側の乗員の設定温度が高くなって、後席側にお
いては最大冷房状態から温度制御域に移行したときは、
この後席側の設定温度の上昇に応答して、後席用エアミ
ックスドア41をまず図13に示す中間位置に操作す
る。その後に、温水弁16bを開弁して、ヒータコア1
6への温水循環を開始する。
【0087】次いで、この温水弁16bの開弁と同時、
または開弁後に、エアミックス用膜状部材26を上記し
た操作位置から補助開口部26bがヒータコア16の熱
交換コア部のうち、最も下方側の部位(フェイス吹出開
口部20、21から最も遠ざかる側の部位)に連通する
位置にエアミックス用膜状部材26が操作される。これ
により、温風通路28のうち、下端部側の部位だけが補
助開口部26bにより開口状態となる。
【0088】この結果、補助開口部26bを通過する空
気がヒータコア16の熱交換コア部に流入して加熱さ
れ、温風cとなり、この温風cは後席用温風開口部3
3、後席用温風通路35を経て後席用エアミックスチャ
ンバー部40に流入し、後席用冷風通路39からの冷風
bと混合して所定温度となる。このように、前席側が最
大冷房状態であっても、後席側は後席用エアミックスド
ア41の開度調整により冷風吹出温度を制御できる。
【0089】なお、このとき、補助開口部26bの開口
による温風cの流れの発生により、前席側のフェイス吹
出開口部20、21からの冷風吹出温度の上昇が懸念さ
れるが、本発明者の実験検討によると、補助開口部26
bの開口面積を後席用の温風開口部33の開口面積と同
等以下(ヒータコア16の正面熱交換面積の9%程度以
内)の小面積に抑えることにより、補助開口部26bを
通過する温風cが温風通路30を通過してフェイス吹出
開口部20、21側へ流れることを抑制して、フェイス
吹出開口部20、21からの冷風吹出温度の上昇を良好
に抑制できることを確認している。
【0090】図14は本発明者の実験結果を示してお
り、横軸は、ヒータコア16の正面熱交換面積A1 と補
助開口部26bの開口面積(ヒータコア16のコア部へ
の開口面積)A2 との比率A2 /A1 (%)である。縦
軸は、前席側、後席側がともに最大冷房状態であるとき
を基準とする、前席側フェイス吹出開口部20、21か
らの冷風吹出温度の上昇値を示している。
【0091】図14の実験結果から理解されるように、
上記の比率A2 /A1 を9%以下に抑えることにより、
前席側フェイス吹出温度の上昇値を5°C以内という僅
少値に抑えることができる。ここで、後席用の温風開口
部33の開口面積は、ヒータコア16の正面熱交換面積
の9%程度であるので、補助開口部26bの開口面積を
ヒータコア16の正面熱交換面積の9%程度より増大す
ると、補助開口部26bを通過してヒータコア16で加
熱された温風cのうち、温風通路30を通過してフェイ
ス吹出開口部20、21側へ流れる温風が発生して、前
席側フェイス吹出温度の上昇割合が増大していく。
【0092】これに対し、補助開口部26bの開口面積
をヒータコア16の正面熱交換面積の9%程度以下とし
て、後席用の温風開口部33の開口面積(通路断面積)
と同等以下とすることにより、補助開口部26bを通過
してヒータコア16で加熱された温風cをほとんど後席
用の温風開口部33に流入させて、前席側フェイス吹出
温度の上昇を良好に抑制できるのである。
【0093】ここで、上記の第2実施形態では、前席側
のフェイスモードの最大冷房時に後席側が最大冷房状態
から温度制御域に移行したとき、後席側の設定温度の上
昇に応答して、後席用エアミックスドア41を図13に
示すように中間位置に操作する場合について説明した
が、後席用エアミックスドア41を図15に示すように
最大暖房近傍位置に操作するようにすれば、後席用冷風
通路39からの冷風bの流れを遮断して、その代わり
に、第1バイパス路17からの冷風aを後席用温風開口
部33、後席用温風通路35を経て後席用エアミックス
チャンバー部40に流入させることができる。
【0094】従って、この冷風aの後席用エアミックス
チャンバー部40への流入によって、温風cがフェイス
吹出開口部20、21側へ流れるのをより一層確実に阻
止することができる。また、上記の第2実施形態におい
て、補助開口部26bの開口位置(操作位置)は、上記
冷風吹出温度の上昇回避のために、前席側のフェイス吹
出開口部20、21から遠ざかる位置、すなわち、温風
通路28(ヒータコア16)の下端部側とすることが好
ましいが、本発明者らの実験によると、補助開口部26
bの開口位置(操作位置)を温風通路28(ヒータコア
16)の上下方向の中間部あるいは上端部側に移行して
も、上記冷風吹出温度の上昇は実用上、ほとんど問題と
ならないレベルであった。
【0095】また、エアミックス用膜状部材26を補助
開口部26bが温風通路28の下端部側と連通する位置
に操作することにより、主開口部26aが第1バイパス
路17の全開位置から開口面積を若干量絞る位置に移行
して、フェイス吹出開口部20、21からの冷風吹出風
量を若干量低下させるが、これも、実用上、ほとんど問
題とならないレベルであることを実験的に確認してい
る。
【0096】また、本実施形態では、上述のごとく後席
用エアミックスドア41をまず図13に示す中間位置あ
るいは図15に示す最大暖房位置近傍に操作し、その後
に、温水弁16bを開弁して、ヒータコア16への温水
循環を開始している。これにより、次のような利点が得
られる。すなわち、温水弁16bの開弁操作前に、後席
用エアミックスドア41の中間位置あるいは最大暖房位
置近傍への操作によりヒータコア16の周辺を後席用吹
出開口部23に連通させることができるので、温水弁1
6bの開弁による温水循環によって、ヒータコア16周
辺の空気温度が上昇すると、直ちに、この温度上昇分を
図10の矢印aの流れの温度上昇に利用して、後席側の
吹出冷風の温度制御のために有効利用できる。
【0097】ところで、上記した第1、第2実施形態に
よる作動は、具体的には、図16に示す空調用電子制御
装置(ECU)50により各種空調機器を自動制御する
ことにより行う。図16の電気制御ブロック図におい
て、ECU50はマイクロコンピュータ等から構成され
るもので、送風機ユニット1および空調ユニット2に装
備される各種空調機器を予め設定されたプログラムに従
って制御するものである。なお、ECU50は、自動車
のエンジンのイグニッションスイッチ(図示せず)がオ
ンされたときに、車載バッテリー(図示せず)から電源
が供給される。
【0098】ECU50には周知のセンサ群51からの
センサ信号、車室内前方の計器盤部に設置される空調用
の前席側操作パネル52、および車室内後席側に設置さ
れる空調用の後席側操作パネル53からの操作信号が入
力される。センサ群51としては、周知のごとく車室外
温度(外気温)を検出する外気温センサ54、車室内温
度(内気温)を検出する内気温センサ55、車室内への
日射量を検出する日射センサ56、蒸発器15吹出空気
温度を検出する蒸発器後温度センサ57、ヒータコア1
6への温水温度を検出する水温センサ58等が設けられ
る。
【0099】前席側操作パネル52には、前席側温度設
定器59、前席側風量設定器60、前席側吹出モード設
定器61、内外気モード設定器62等が設けられ、同様
に、後席側操作パネル53にも後席側温度設定器63、
後席側風量設定器64、後席側吹出モード設定器65等
が設けられる。次に、ECU50により制御される各種
空調機器の駆動手段として、内外気切替ドア7、8の駆
動用モータ66、送風ファン11の駆動用モータ12、
エアミックス用膜状部材26を移動させる第1駆動軸2
4の駆動用モータ68、フット用エアミックスドア37
a、37bの駆動用モータ69、後席用エアミックスド
ア41の駆動用モータ70、吹出モード切替用膜状部材
45を移動させる第2駆動軸43の駆動用モータ71、
温水弁16bの駆動用モータ72等が設けられている。
【0100】次に、上記したECU50による、ドア位
置の自動補正制御の好ましい具体例について説明する。 バイレベル(B/L)、フット(FOOT)、フット
・デフロスタモード(F/D)モードの上下吹出温度差
の成立 フット(FOOT)およびフット・デフロスタモード
(F/D)モードに比して、バイレベル(B/L)モー
ドでは、フット用エアミックスドア37a、37bの操
作位置を最大暖房側に補正するか、あるいは、フェイ
ス、デフロスタ用のエアミックス用膜状部材26の操作
位置を最大冷房側に補正する。これにより、フット吹出
空気への温風量の増加またはフェイス吹出空気への冷風
量の増加が起こり、バイレベル(B/L)モード時での
上下吹出温度差をフット(FOOT)およびフット・デ
フロスタモード(F/D)モードに比して拡大でき、バ
イレベル(B/L)モード時の空調フィーリングを向上
できる。
【0101】バイレベル(B/L)モードにおける上
下の風量割合変更時における上下吹出温度差の成立 バイレベル(B/L)モード時に、吹出モード切替用膜
状部材45の操作位置を段階的あるいは連続的に変更し
て、フェイス吹出開口部20、21の開口面積とフット
吹出開口部22への温風開口部32a、32bの開口面
積とを段階的あるいは連続的に変更することより、上下
の吹出風量の割合を変更することができる。
【0102】ここで、フェイス吹出開口部20、21の
開口面積を大にしてフェイス吹出空気の風量を増大した
場合は、フット吹出開口部22への温風開口部32a、
32bの開口面積が絞られ、フット吹出空気への温度調
整用温風量が減少して、上下吹出温度差が縮小する。し
かし、フェイス吹出空気の風量大の場合は、フェイス吹
出空気の風量小の場合に比して、フット用エアミックス
ドア37a、37bの操作位置を最大暖房側へ補正する
ことにより、フット吹出空気温度を必要温度まで上昇さ
せて、所定の上下吹出温度差を確保することができる。
逆に、フェイス吹出空気の風量小の場合は、フェイス吹
出空気の風量大の場合に比して、フェイス、デフロスタ
用のエアミックス用膜状部材26の操作位置を最大冷房
側に補正すればよい。
【0103】冬期日射時における上下独立温度制御の
補正 冬期に、バイレベルモード、フットモード、あるいはフ
ット・デフロスタモードモードにより上下独立温度制御
を行っている場合に、車室内の乗員の上半身に日射が当
たるときは、フェイス、デフロスタ用のエアミックス用
膜状部材26の操作位置を最大冷房側に変更するととも
に、フット用エアミックスドア37a、37bの操作位
置を最大暖房側に補正する。
【0104】前述した第1、第2実施形態のユニットレ
イアウトでは、エアミックス用膜状部材26の操作位置
を最大冷房側に変更すると、フット吹出開口部22への
温風開口部32a、32bの開口面積が絞られ、フット
吹出空気への温度調整用温風量が減少するが、フット用
エアミックスドア37a、37bの操作位置を最大暖房
側に補正することにより、フット吹出空気温度の低下を
防止できる。
【0105】従って、冬期日射時に上部側の吹出温度の
みを低下させて乗員頭部側の火照り感を解消しつつ、足
元の暖房感を確保でき、空調フィーリングを向上でき
る。 前後独立温度制御において、後席側吹出温度固定のま
ま、前席側上部吹出温度を変更するときの補正 フェイス、デフロスタ用のエアミックス用膜状部材26
の操作位置を最大冷房側に変更して、第1エアミックス
チャンバー部31への冷風量を増加させるときは、後席
用エアミックスドア41の操作位置を最大暖房側に補正
し、逆に、フェイス、デフロスタ用のエアミックス用膜
状部材26の操作位置を最大暖房側に変更して、第1バ
イパス路17の冷風量を減少させるときは、後席用エア
ミックスドア41の操作位置を最大冷房側に補正する。
【0106】これによれば、エアミックス用膜状部材2
6の操作位置の変更に起因する後席側への温風量変動の
影響を後席用エアミックスドア41の操作位置の補正に
より相殺できる。 前後独立温度制御において、後席側吹出温度固定のま
ま、前席側下部吹出温度を変更するときの補正 前席側のフット用エアミックスドア37a、37bの操
作位置を最大冷房側に変更して、第2エアミックスチャ
ンバー部36a、36bへの冷風量を増加させるとき
は、フット用エアミックスドア37a、37bによって
フット用温風開口部32a、32bの開口面積が絞られ
るので、この影響を受けて後席用温風開口部33への温
風量が増加しようとする。
【0107】そこで、この場合は後席用エアミックスド
ア41の操作位置を最大冷房側に補正することにより、
後席側の吹出空気温度の上昇を防止する。逆に、前席側
のフット用エアミックスドア37a、37bの操作位置
を最大暖房側に変更して、第2エアミックスチャンバー
部36a、36bへの温風量を増加させるときは、後席
用エアミックスドア41の操作位置を最大暖房側に補正
することにより、後席側の吹出空気温度の低下を防止す
る。
【0108】なお、上記のおよびの場合において、
前席側のフェイス、デフロスタ用のエアミックス用膜状
部材26とフット用エアミックスドア37a、37bが
同時に作動するときは、次のようにドア位置の補正を行
う。すなわち、前席側のエアミックス用膜状部材26お
よびエアミックスドア37a、37bの操作位置が最大
冷房側の領域(0/10〜4/10の操作範囲)にある
ときは、エアミックス用膜状部材26の影響が大きいの
で、エアミックス用膜状部材26が最大冷房側へ移行し
たときは、後席用エアミックスドア41の操作位置を最
大暖房側に補正する。
【0109】また、前席側のエアミックス用膜状部材2
6およびエアミックスドア37a、37bの操作位置が
最大暖房側の領域(6/10〜10/10の操作範囲)
にあるときは、フット用エアミックスドア37a、37
bの影響が大きいので、フット用エアミックスドア37
a、37bが最大冷房側へ移行したときは、後席用エア
ミックスドア41の操作位置を最大暖房側に補正する。
【0110】前後独立温度制御において、前席側吹出
温度固定のまま、後席側吹出温度を変更するときの補正
…その1 前席側の吹出温度固定時において、後席用エアミックス
ドア41を最大冷房側へ移行させるときは、第2バイパ
ス路18を通って後席用エアミックスチャンバー部40
への冷風量が増加し、この影響を受けて第1エアミック
スチャンバー部31への冷風量が減少しようとする。そ
こで、前席側のフェイス、デフロスタ用のエアミックス
用膜状部材26の操作位置を最大冷房側へ補正すること
により、上記第1エアミックスチャンバー部31への冷
風量減少を防止する。
【0111】また、後席用エアミックスドア41を最大
暖房側へ移行させるときは、前席側のフェイス、デフロ
スタ用のエアミックス用膜状部材26の操作位置を逆に
最大暖房側へ補正することにより、上記第1エアミック
スチャンバー部31への冷風量増加を防止する。 前後独立温度制御において、前席側吹出温度固定のま
ま、後席側吹出温度を変更するときの補正…その2 前席側の吹出温度固定時において、後席用エアミックス
ドア41を最大冷房側へ移行させるときは、後席用温風
開口部33への温風量減少の影響を受けて第2エアミッ
クスチャンバー部36a、36bへの温風量が増加しよ
うとする。そこで、前席側のフット用エアミックスドア
37a、37bの操作位置を最大冷房側へ補正すること
により、第2エアミックスチャンバー部36a、36b
への温風量増加を防止する。
【0112】また、後席用エアミックスドア41を最大
暖房側へ移行させるときは、前席側のフット用エアミッ
クスドア37a、37bの操作位置を最大暖房側へ補正
することにより、第2エアミックスチャンバー部36
a、36bへの温風量減少を防止する。 (他の実施形態)なお、上記の第1、第2実施形態で
は、前席側のフェイス、デフロスタ用の第1エアミック
ス手段として、フィルム状のエアミックス用膜状部材2
6を用い、また、前席側の吹出モード切替手段として、
フィルム状の吹出モード切替用膜状部材45を用いてい
るが、これらの膜状部材26、45の代わりに、板状の
ドア手段を使用することができる。
【0113】また、逆に、板状のフット用エアミックス
ドア37a、37bおよび後席用エアミックスドア41
をフィルム状の膜状部材に置換することも可能である。
また、上記の第1、第2実施形態では、前席側のフェイ
ス、デフロスタ用のエアミックス用膜状部材26とフッ
ト用エアミックスドア37a、37bとを独立に操作可
能として、バイレベル時の上下吹出温度を独立に制御可
能としているが、前席側のフェイス、デフロスタ用のエ
アミックス用膜状部材26とフット用エアミックスドア
37a、37bとを連動させて、上下吹出温度を連動し
て制御するようにしてもよい。
【0114】また、上記の第1、第2実施形態では、前
席側のエアミックス用膜状部材26およびフット用エア
ミックスドア37a、37bに対して、後席用エアミッ
クスドア41の開度を独立に調整できるようにして、空
調風の温度を車室前後で独立に制御できるようにしてい
るが、前席側のエアミックス用膜状部材26およびフッ
ト用エアミックスドア37a、37bに対して、後席用
エアミックスドア41を連動させて、車室前後の吹出温
度を連動して制御するタイプの空調装置にも本発明は適
用できる。
【0115】また、上記の第1、第2実施形態では、ヒ
ータコア16への温水の循環を断続する温水弁16bを
設ける場合について説明したが、温水弁16bを廃止し
て、車両エンジンの運転時にはヒータコア16に常時、
温水が循環するタイプの空調装置にも本発明は適用でき
る。また、上記の第2実施形態において、前席側のフェ
イスモードで最大冷房状態が設定され、一方、後席側で
は最大冷房状態から温度制御域に移行したとき、後席用
エアミックスドア41の開度に応じて、前席側のエアミ
ックス用膜状部材26の操作位置を移動させるようにし
てもよい。すなわち、後席用エアミックスドア41の開
度(後席用温風通路35の開度)が増加するにつれて、
補助開口部26bによるヒータコア開口面積を増加させ
るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における全体構成を示す
概要断面図である。
【図2】(a)は図1のA矢視図、(b)は図1のC矢
視図である。
【図3】図1の空調ユニットのフェイスモードの説明図
である。
【図4】図1の空調ユニットのバイレベルモードの説明
図である。
【図5】図1の空調ユニットのフットモードの説明図で
ある。
【図6】図1の空調ユニットのデフロスタモードの説明
図である。
【図7】図1の空調ユニットの後席側最大冷房モードの
説明図である。
【図8】図1の空調ユニットの後席側エアミックスモー
ドの説明図である。
【図9】図1の空調ユニットの後席側最大暖房モードの
説明図である。
【図10】図1の空調ユニットのフェイスモードにおい
て、前席側が最大冷房状態で、後席側が温度制御域であ
る状態を示す説明図である。
【図11】図1の空調ユニットの前席側エアミックス用
膜状部材の一部破断平面図である。
【図12】第2実施形態による前席側エアミックス用膜
状部材の一部破断平面図である。
【図13】第2実施形態の空調ユニットのフェイスモー
ドにおいて、前席側が最大冷房状態で、後席側が温度制
御域である状態を示す説明図である。
【図14】第2実施形態による前席側エアミックス用膜
状部材の補助開口部の開口面積に関する特性を示すグラ
フである。
【図15】第2実施形態における後席用エアミックスド
アの作動説明図である。
【図16】第1、第2実施形態における電気制御部のブ
ロック図である。
【符号の説明】
14…空調ケース、16…ヒータコア(加熱用熱交換
器)、17…第1バイパス路、18…第2バイパス路、
19…デフロスタ吹出開口部、20、21…フェイス吹
出開口部、22…フット吹出開口部、26…デフ、フェ
イス用のエアミックス膜状部材(第1エアミックス手
段)、31…第1エアミックスチャンバー部、32a、
32b…フット用温風開口部、36a、36b…第2エ
アミックスチャンバー部、37a、37b…フット用エ
アミックスドア(第2エアミックス手段)、45…吹出
モード切替用膜状部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通風路を形成する空調ケース(14)
    と、 前記空調ケース(14)内の車両前方側部位に、空気が
    車両後方へ向かって流れるように設置され、空気を冷却
    する冷却用熱交換器(15)と、 前記空調ケース(14)内において、前記冷却用熱交換
    器(15)の車両後方側部位に、空気が車両後方へ向か
    って流れるように設置され、空気を加熱する加熱用熱交
    換器(16)と、 前記空調ケース(14)内において前記加熱用熱交換器
    (16)の一方の側方に形成され、冷風をバイパスして
    流す第1バイパス路(17)と、 前記空調ケース(14)内において前記加熱用熱交換器
    (16)の他方の側方に形成され、冷風をバイパスして
    流す第2バイパス路(18)と、 前記空調ケース(14)内に形成され、前記第1バイパ
    ス路(17)からの冷風と前記加熱用熱交換器(16)
    からの温風とを混合する第1エアミックスチャンバー部
    (31)と、 前記空調ケース(14)内で、前記加熱用熱交換器(1
    6)の上流側に配置され、前記第1バイパス路(17)
    を通過する冷風と前記加熱用熱交換器(16)を通過す
    る温風との風量割合を調整する第1エアミックス手段
    (26)と、 前記空調ケース(14)内において前記加熱用熱交換器
    (16)の直後の部位に形成され、前記第2バイパス路
    (18)からの冷風と前記加熱用熱交換器(16)から
    の温風とを混合する第2エアミックスチャンバー部(3
    6a、36b)と、 前記空調ケース(14)内で、前記加熱用熱交換器(1
    6)の直後の部位に配置され、前記第2バイパス路(1
    8)からの冷風と前記加熱用熱交換器(16)からの温
    風との風量割合を調整する第2エアミックス手段(37
    a、37b)と、 前記第1エアミックスチャンバー部(31)で混合され
    た空調風を車室内乗員の上半身側に向かって吹き出すフ
    ェイス吹出開口部(20、21)と、 前記第1エアミックスチャンバー部(31)で混合され
    た空調風を車両窓ガラス内面に向かって吹き出すデフロ
    スタ吹出開口部(19)と、 前記第2エアミックスチャンバー部(36a、36b)
    で混合された空調風を車室内乗員の足元部に向かって吹
    き出すフット吹出開口部(22)と、 前記デフロスタ吹出開口部(19)、前記フェイス吹出
    開口部(20、21)、および前記フット用温風開口部
    (32a、32b)を開閉する吹出モード切替手段(4
    5)とを備え、 前記第1エアミックス手段および吹出モード切替手段を
    車両上下方向に摺動するフィルム状の膜状部材(26)
    (45)により構成したことを特徴とする車両用空調装
    置。
  2. 【請求項2】 通風路を形成する空調ケース(14)
    と、 前記空調ケース(14)内に設置され、空気を冷却する
    冷却用熱交換器(15)と、 前記空調ケース(14)内の前記冷却用熱交換器(1
    5)の下流側に設置され、空気を加熱する加熱用熱交換
    器(16)と、 前記空調ケース(14)内において前記加熱用熱交換器
    (16)の一方の側方に形成され、冷風をバイパスして
    流す第1バイパス路(17)と、 前記空調ケース(14)内において前記加熱用熱交換器
    (16)の他方の側方に形成され、冷風をバイパスして
    流す第2バイパス路(18)と、 前記空調ケース(14)内に形成され、前記第1バイパ
    ス路(17)からの冷風と前記加熱用熱交換器(16)
    からの温風とを混合する第1エアミックスチャンバー部
    (31)と、 前記空調ケース(14)内で、前記加熱用熱交換器(1
    6)の上流側に配置され、前記第1バイパス路(17)
    を通過する冷風と前記加熱用熱交換器(16)を通過す
    る温風との風量割合を調整する第1エアミックス手段
    (26)と、 前記空調ケース(14)内において前記加熱用熱交換器
    (16)の直後の部位に形成され、前記第2バイパス路
    (18)からの冷風と前記加熱用熱交換器(16)から
    の温風とを混合する第2エアミックスチャンバー部(3
    6a、36b)と、 前記空調ケース(14)内で、前記加熱用熱交換器(1
    6)の直後の部位に配置され、前記第2バイパス路(1
    8)からの冷風と前記加熱用熱交換器(16)からの温
    風との風量割合を調整する第2エアミックス手段(37
    a、37b)と、 前記第1エアミックスチャンバー部(31)で混合され
    た空調風を車室内乗員の上半身側に向かって吹き出す前
    席用フェイス吹出開口部(20、21)と、 前記第2エアミックスチャンバー部(36a、36b)
    で混合された空調風を車室内乗員の足元部に向かって吹
    き出す前席用フット吹出開口部(22)と、 前記空調ケース(14)内の冷風を導入する後席用冷風
    通路(39)と、 前記加熱用熱交換器(16)からの温風を導入する後席
    用温風通路(33、35)と、 前記加熱用熱交換器(16)を通過する温風流れ方向の
    延長方向に配置され、前記後席用冷風通路(39)から
    の冷風と前記後席用温風通路(33、35)からの温風
    とを混合する後席用エアミックスチャンバー部(40)
    と、 前記後席用冷風通路(39)からの冷風と前記後席用温
    風通路(33、35)からの温風との風量割合を調整す
    る後席用エアミックス手段(41)と、 前記後席用エアミックスチャンバー部(40)で混合さ
    れた空調風を後席側に向かって吹き出す後席用吹出開口
    部(23)とを備えていることを特徴とする車両用空調
    装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱用熱交換器(16)直後の領域
    の一部の部位に、前記加熱用熱交換器(16)からの温
    風を前記第2エアミックスチャンバー部(36a、36
    b)に導くフット用温風通路(32a、32b)を配置
    するとともに、 前記加熱用熱交換器(16)直後の領域の他の部位に、
    前記後席用温風通路(33、35)を前記フット用温風
    通路(32a、32b)からオフセットして配置したこ
    とを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記後席用冷風通路(39)を前記第2
    バイパス路(18)に連通させたことを特徴とする請求
    項2または3に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記第1バイパス路(17)および前記
    第1エアミックスチャンバー部(31)は前記加熱用熱
    交換器(16)の上方側に配置され、 前記第2バイパス路(18)は前記加熱用熱交換器(1
    6)の下方側に配置されていることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記第2エアミックス手段および前記後
    席用エアミックス手段の少なくとも一方は板状のエアミ
    ックスドア(37a、37b)(41)から構成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つ
    に記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記第1エアミックス手段(26)と前
    記第2エアミックス手段(37a、37b)をそれぞれ
    独立に操作可能に構成したことを特徴とする請求項1な
    いし6のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記後席用エアミックス手段(41)を
    前記第1エアミックス手段(26)および前記第2エア
    ミックス手段(37a、37b)に対して独立に操作可
    能に構成したことを特徴とする請求項2ないし4のいず
    れか1つに記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記前席用フェイス吹出開口部(20、
    21)から空調風を吹き出す前席側のフェイスモード
    で、空調風を最大限冷却する最大冷房時において、前記
    後席用エアミックス手段(41)を、前記後席用冷風通
    路(39)からの冷風中に前記後席用温風通路(33、
    35)からの温風を混合する温度制御域の位置に操作す
    る場合には、前記第1エアミックス手段(26)を、所
    定量の温風が前記加熱用熱交換器(16)を通過する位
    置に操作することを特徴とする請求項8に記載の車両用
    空調装置。
  10. 【請求項10】 前記第1エアミックス手段(26)
    は、前記所定量の温風が通過する部位を前記加熱用熱交
    換器(16)のうち、前記前席用フェイス吹出開口部
    (20、21)から遠ざかる側の部位に設定することを
    特徴とする請求項9に記載の車両用空調装置。
  11. 【請求項11】 前記加熱用熱交換器(16)に流入す
    る温水の流れを断続する温水弁(16b)を有し、 前記前席側のフェイスモードで、空調風を最大限冷却す
    る最大冷房時において、前記後席用エアミックス手段
    (41)を前記温度制御域の位置に操作する場合には、
    前記後席用エアミックス手段(41)の操作後に、前記
    温水弁(16b)の開弁操作および前記第1エアミック
    ス手段(26)の操作を行うことを特徴とする請求項9
    または10に記載の車両用空調装置。
  12. 【請求項12】 前記前席側のフェイスモードの最大冷
    房時において、前記加熱用熱交換器(16)の正面熱交
    換面積に対する、前記第1エアミックス手段(26)に
    よる温風通過開口面積を前記後席用温風通路(33、3
    5)の開口面積と同等以下としたことを特徴とする請求
    項9ないし11のいずれか1つに記載の車両用空調装
    置。
  13. 【請求項13】 前記第1エアミックス手段はフィルム
    状の膜状部材(26)から構成されていることを特徴と
    する請求項2ないし4および請求項8ないし12のいず
    れか1つに記載の車両用空調装置。
  14. 【請求項14】 通風路を形成する空調ケース(14)
    と、 前記空調ケース(14)内に設置され、空気を冷却する
    冷却用熱交換器(15)と、 前記空調ケース(14)内の前記冷却用熱交換器(1
    5)の下流側に設置され、空気を加熱する加熱用熱交換
    器(16)と、 前記空調ケース(14)内において前記加熱用熱交換器
    (16)の側方に形成され、冷風をバイパスして流すバ
    イパス路(17、18)と、 前記バイパス路(17)からの冷風と前記加熱用熱交換
    器(16)からの温風とを混合するエアミックスチャン
    バー部(31、36a、36b)と、 前記エアミックスチャンバー部(31、36a、36
    b)に流入する冷風と温風との風量割合を調整する前席
    用エアミックス手段(26、37a、37b)と、 前記エアミックスチャンバー部(31、36a、36
    b)で混合された空調風を車室内乗員の上半身側に向か
    って吹き出す前席用フェイス吹出開口部(20、21)
    と、 前記エアミックスチャンバー部(31、36a、36
    b)で混合された空調風を車室内乗員の足元部に向かっ
    て吹き出す前席用フット吹出開口部(22)と、 前記空調ケース(14)内の冷風を導入する後席用冷風
    通路(39)と、 前記加熱用熱交換器(16)からの温風を導入する後席
    用温風通路(33、35)と、 前記加熱用熱交換器(16)を通過する温風流れ方向の
    延長方向に配置され、前記後席用冷風通路(39)から
    の冷風と前記後席用温風通路(33、35)からの温風
    とを混合する後席用エアミックスチャンバー部(40)
    と、 前記後席用冷風通路(39)からの冷風と前記後席用温
    風通路(33、35)からの温風との風量割合を調整す
    る後席用エアミックス手段(41)と、 前記後席用エアミックスチャンバー部(40)で混合さ
    れた空調風を後席側に向かって吹き出す後席用吹出開口
    部(23)とを備えていることを特徴とする車両用空調
    装置。
  15. 【請求項15】 前記エアミックス手段としてフィルム
    状の膜状部材(26)を包含していることを特徴とする
    請求項14に記載の車両用空調装置。
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