JPH10250350A - 自動車用空調ユニットおよび空気調和装置 - Google Patents
自動車用空調ユニットおよび空気調和装置Info
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- JPH10250350A JPH10250350A JP7903597A JP7903597A JPH10250350A JP H10250350 A JPH10250350 A JP H10250350A JP 7903597 A JP7903597 A JP 7903597A JP 7903597 A JP7903597 A JP 7903597A JP H10250350 A JPH10250350 A JP H10250350A
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Abstract
低コストで防止できる「自動車用空調ユニットおよび自
動車用空気調和装置」を提供する。 【解決手段】エバポレータ32およびヒータコア33
が、エバポレータを上流側にヒータコアを下流側にし
て、かつそれぞれの空気通過面32a,33aを略直立
にして配置されている。ヒータコアの近傍にバイパス路
35が形成され、ヒータコアの車両上側にエアミックス
チャンバCが形成され、ヒータコアの背面側に温風通路
41が形成されている。エアミックスチャンバCにベン
ト吹出口37が形成され、当該ベント吹出口を開閉する
ベントドア37Dが、フルクール時に温風通路41を全
閉する。
Description
装置に関し、特にエバポレータ(凝縮器、冷却用熱交換
器)とヒータコア(加熱用熱交換器)とが一体ユニット
内に配置された縦型一体エアコンに関する。
乗用車系空気調和装置においては、エバポレータとヒー
タコアとを一つのユニットに収納し、従来のクーラユニ
ットを廃止することが検討されている。インテークユニ
ット、クーラユニットおよびヒータユニットが、車両の
左右方向に横一列に配置される従来の横型エアコンに対
し、この種の自動車用空気調和装置は、縦型一体エアコ
ンと称されることが少なくない。
のユニットにまとめることで、車室内の足元スペースが
拡大するだけでなく、ユニットを一体化することによる
材料、製造および組付コストの低減が図られる。
レータとヒータコアとを略直立させて車両の前後方向に
配置したもの(例えば、実開昭57−5,318号公報
参照)や、エバポレータとヒータコアとを略水平にして
車両の上下方向に配置したもの(例えば、特開平8−1
04,129号公報参照)が知られている。
調ユニットケーシング31に、エバ32とヒータコア3
3とが略直立状態で設けられており、インテークユニッ
トからの取入空気は、車両前方に位置する入口40から
ケーシング31内へ導入される。また、エバポレータ3
2とヒータコア33との間にはミックスドア34a、サ
ブミックスドア34bとバイパス路35とが設けられ、
バイパス路35の上側にベント吹出口37とデフロスト
吹出口38とフット吹出口39とが形成されている。
された空気は、エバポレータ32、ヒータコア33の順
に車両後方へ向かって流れることになる。なお、「37
D」はベントドア、「38D」はデフドア、「39D」
はフットドアである。
れる従来の縦型一体エアコンでは、ヒータコア33の背
面空間(温風通路)41とエアミックスチャンバCとが
常時連通している構造であるため、例えばフルクールモ
ードにおいてミックスドア34aを全閉していても、ヒ
ータコア33の背面により暖められた暖気が自然上昇
し、これがエアミックスチャンバCにて冷風と混合し
て、冷房能力が低下するという問題がある。
ルブを取り付け、冷房時にはこの温水バルブを閉じるこ
とで、かかる問題は解消できるが、こうすると温水バル
ブが増加するぶん、部品コスト、付帯部品コストあるい
は組付工数等々も増加し、コスト的に好ましくない。
鑑みてなされたものであり、ヒータコアからの暖気によ
る冷房能力の低下を低コストで防止できる縦型一体エア
コンを提供することを目的とする。
に、請求項1記載の自動車用空調ユニットは、エバポレ
ータおよびヒータコアが、前記エバポレータを上流側に
前記ヒータコアを下流側にして、かつそれぞれの空気通
過面を略直立にして配置された自動車用空調ユニットで
あって、前記ヒータコアの近傍に当該ヒータコアを迂回
するバイパス路が形成され、前記ヒータコアの車両上側
にエアミックスチャンバが形成され、前記ヒータコアの
背面側に温風通路が形成された自動車用空調ユニットに
おいて、前記エアミックスチャンバにベント吹出口が形
成され、当該ベント吹出口を開閉するベントドアが、前
記温風通路を全閉可能であることを特徴とする。
トは、前記ベントドアは、フルクールモードにおいて前
記温風通路を全閉することを特徴とする。
ユニットでは、ヒータコアの車両上側にエアミックスチ
ャンバが形成され、ヒータコアの背面側に温風通路が形
成されているので、例えばフルクールモードにおいて、
ヒータコアの背面で暖められた空気が温風通路を上昇し
てエアミックスチャンバに流入しようとするが、ベント
ドアが温風通路を全閉可能であるため、請求項2記載の
ようにフルクールモードにおいて温風通路を全閉すれ
ば、かかる暖気の混入を防止できる。その結果、バイパ
ス路から流下した冷風は、何ら暖められることなくその
ままの温度を維持して室内に供給され、これにより低コ
ストで冷房能力の低下が防止される。
ットでは、ベントドアによる温風通路の全閉は、フルク
ールモードにのみ限定されない。すなわち、必要とされ
るモードで適用すればよい。
ットにおいて、フット吹出口の設定位置は特に限定され
ないが、請求項3記載の自動車用空調ユニットは、前記
温風通路の車両下側に、フット吹出口が形成されている
ことを特徴とするフット吹出口からの空気(温風)は、
乗員の足下に供給されるべきものであるため、温風通路
の車両下側にフット吹出口を形成することで、ヒータコ
アを通過した温風をそのまま当該フット吹出口へ案内で
き、車両上側に形成した場合に必要とされる別部品のフ
ット吹出ダクトを省略することができる。
調ユニットにおいて、デフロスト吹出口の設定位置は特
に限定されないが、請求項4記載の自動車用空調ユニッ
トは、前記エアミックスチャンバの車両上側に、デフロ
スト吹出口が形成されていることを特徴とする。
メントパネルのセンターコンソール付近に搭載されるの
で、デフロストグリルに接続されるデフロスト吹出口
は、インストルメントパネルの直近にあることが望まし
い。このため、請求項4記載の自動車用空調ユニットで
は、デフロスト吹出口をエアミックスチャンバの車両上
側に形成することとし、これによりデフロストグリルへ
至るダクトを極力短くする。
において、ミックスドアの構造、形状等は特に限定され
ないが、請求項5記載の自動車用空調ユニットは、前記
エバポレータと前記ヒータコアとの間に、前記ヒータコ
アへ流下する空気量を制御する第1のミックスドアと、
前記バイパス路へ流下する空気量を制御する第2のミッ
クスドアとが設けられていることを特徴とする。
では、エバポレータとヒータコアとの間に設けられるミ
ックスドアが、第1のミックスドアと第2のミックスド
アとに二分割されているので、回動に必要な範囲が小さ
くて済む。すなわち、エバポレータとヒータコアとの間
の寸法を短く設定することができ、その結果、車両前後
方向に短い空調ユニットを提供することができる。
いて、特に限定されないが、請求項6記載のように前記
第1および第2のミックスドアの少なくとも何れか一方
がバタフライ状ドアであることがより好ましい。こうす
ることで、エバポレータとヒータコアとの間の寸法をさ
らに短くすることができ、しかもドアの回動操作力も小
さくなる。また、取入空気の偏向機能も発揮される。
において、エバポレータとヒータコアの車両搭載時の向
き、および空調ユニット内へ導入される空気の入口の設
定位置は特に限定されないが、請求項7記載の自動車用
空調ユニットは、前記エバポレータおよび前記ヒータコ
アが、前記エバポレータを車両前側に前記ヒータコアを
車両後側にして、かつそれぞれの空気通過面を略車両前
後方向に向けて配置され、前記エバポレータの車両前側
に、取入空気の入口が形成されていることを特徴とす
る。
路が車両前側から後側へ直線状に形成されるので、通気
抵抗の小さい空調ユニットを提供することができる。ま
た、こうすることで、車両前後方向の寸法が小さくでき
るので、エバポレータの車両前側に通気抵抗を十分小さ
くし得る広い入口が設定できる。
と、送風機を有するインテークユニットとを組み合わ
せ、これらを車両左右方向に沿って配置することで、上
述した作用効果を発揮できる自動車用空気調和装置が提
供される。
基づいて説明する。図1は本発明の自動車用空気調和装
置の搭載状態を示す斜視図、図2は本発明の自動車用空
調ユニットの実施形態を示す縦断面図である。
空気調和装置100は、インテークユニット10および
空調ユニット30からなり、それぞれインテークユニッ
トケーシング11、空調ユニットケーシング31を有
し、これらがダクト(図示省略)で接続されている。こ
れらのユニット10,30は、車両のインストルメント
パネルIP内であってダッシュパネルDPに沿って左右
方向に搭載される。特に限定されないが、インテークユ
ニット10は、助手席の足元に位置するインストルメン
トパネルIPの奥に取り付けられ、空調ユニット30
は、車両中央に位置するセンターコンソールCCの奥に
取り付けられる。なお、左ハンドル車では、図1と左右
対称に搭載される。
車室外の空気を取り入れるための外気取入口12と、室
内空気を循環させるための内気取入口13とが形成され
ている。内気取入口13は、インテークユニットケース
11に直接開口形成されているが、外気取入口12は、
車体のカウルパネルに開口形成された取入口とエアダク
ト(何れも図示しない。)を介して連通されている。
ス11には、インテークドアが回動自在に設けられてお
り、外気取入口12を全閉する位置(内気循環モード)
と内気取入口13を全閉する位置(外気取入モード)と
の間を回動し、必要に応じてその中間位置(内外気取入
モード)でも停止する。このインテークドアの回動動作
は、インテークユニットケース11に取り付けられたイ
ンテークドアアクチュエータあるいは手動ワイヤによっ
てなされる。また、内気および/または外気の取り入れ
は、ファンモータによって回転するファンにより行われ
る。
グ31には、インテークユニット10からダクトを介し
て送風された空気の入口40が、ケーシング31の側面
の車両前側に形成されている。なお、図2は、図1にお
いて助手席側から空調ユニット30を見たときの縦断面
図である。
するためのエバポレータ32が、略直立し、かつ空気通
過面32aを車両前後方向に向けて設けられている。こ
のエバポレータ32は、これとコンプレッサ、コンデン
サ(蒸発器)、膨張弁およびリキッドタンク等を冷媒配
管で接続して構成される冷房サイクルの一要素となる。
また、コンプレッサ、コンデンサ、リキッドタンクなど
の主要部品はエンジンルーム内に設けられているので、
これらとエバポレータ32とは、冷媒配管によりダッシ
ュパネルDPを貫通して接続される。なお冷房サイクル
の運転および停止は、車室内のインストルメントパネル
IPに設けられたコントロールパネルのエアコンスイッ
チにより行われる。
タ32の車両後側には、ヒータコア33がバイパス路3
5を形成するように略直立して設けられている。このヒ
ータコア33も、その空気の通過面33aを車両前後方
向に向けて配設されている。ヒータコア33には、車両
のエンジン冷却水が循環し、このエンジン冷却水と空気
との熱交換によって当該空気が加熱される。
後述するようにフルクール時の暖気対策が採られている
ので、エンジン冷却水配管に設けられる温水バルブを省
略することができる。
ポレータ32とヒータコア33との間に、2枚のミック
スドア34a,34bが設けられている。車両下側に位
置する第1のミックスドア34aは、専らヒータコア3
3へ流下する空気量を制御するのに対し、車両上側に位
置する第2のミックスドア34bは、ヒータコア33お
よびバイパス路35へ流下する空気量を制御する。
は、機械的(例えばリンク機構)あるいは電気的(例え
ばアクチュエータモータとコントローラ)に連動して回
動され、これによりヒータコア33を通過する空気量と
バイパス路35を通過する空気量との比率が調節され
る。
ポレータ32とヒータコア33との間に設けられるミッ
クスドアが、第1のミックスドア34aと第2のミック
スドア34bとに二分割されているので、1枚のミック
スドアで温調を行う場合に比べ、回動に必要な範囲が小
さくて済む。すなわち、エバポレータ32とヒータコア
33との間の車両前後方向の寸法を短く設定することが
でき、その結果、車両前後方向に短い空調ユニット30
を提供することができる。
6および図7に示すようにミックスドア34a,34b
をバタフライ状ドアにより構成することもできる。この
場合、図6に示すように冷風通路43を省略したとき
は、第1および第2のミックスドア34a,34bの両
方をバタフライ状ドアにより構成することができる。ま
た、図7に示すように冷風通路43を設けたときは第2
のミックスドア34bのみをバタフライ状ドアとするこ
とが望ましい。ミックスドアをバタフライ状ドアとする
ことで、さらに車両前後方向の寸法が短くなる。しか
も、バタフライ状ドアにすると、受風によって一方のド
ア片に抗力が作用しても、この風は他方のドア片に対し
ては追い風となるので、ドアの回動に必要な操作力が小
さくなるという利点もある。
ークユニット10から送風された空気を上述したエバポ
レータ32で冷却したのち、上記ヒータコア33で温調
するとともに、車室内に対して所望の吹出口から調和空
気を配風する機能を有している。このために、空調ユニ
ットケース31のヒータコア33の車両上側には、エア
ミックスチャンバCが形成され、さらにヒータコア33
を通過した温風をエアミックスチャンバCまたはフット
吹出口39に案内するための温風通路41が、ヒータコ
ア33の背面に形成されている。
は、ヒータコア33の下側に冷風通路43が形成されて
おり、第1のミックスドア34aがヒータコア33を全
開とする以外のときには、エバポレータ32からの冷風
が当該冷風通路43を通過して温風通路41に導かれ
る。この冷風通路43は、バイレベルモードにおいて、
ベント吹出口37からの冷風と、フット吹出口39から
の温風との差温が大きくなるのを抑制するためのもので
あり、本発明では省略することも可能である。
ト吹出口37、デフロスト吹出口38が形成されてい
る。ベント吹出口37は、エアダクトを介してあるいは
直接、車室内のインストルメントパネルIPの前面に設
けられたベントグリルに連通され、調和空気を主として
乗員の上半身に向かって吹き出す。
してあるいは直接、インストルメントパネルIPの上面
に設けられたデフロストグリルに連通され、低湿度空気
または温風などをフロントガラス内面に向かって吹き出
し、曇りを晴らす。
の車両下側に形成されて車室内の乗員の足下で開口し、
主として温風を乗員の足下に向かって吹き出す。
およびフット吹出口39には、それぞれベントドア37
D、デフドア38Dおよびフットドア39Dが設けら
れ、それぞれの吹出口を開閉する。
リンク機構等を介してモードドアアクチュエータあるい
は手動ワイヤにより動作する。つまり、ベントモード、
デフロストモード、バイレベルモード、フットモード等
の各種吹出モードの選択によって、3つのドア37D,
38D,39Dの開閉の組み合わせにしたがって、これ
らのドアが動作する。
出口37およびフット吹出口39をそれぞれ半開とし、
ベント吹出口37からは冷風をフット吹出口39からは
温風を吹き出し、いわゆる頭寒足熱型の温調を行う。
は、ベントドア37Dが、ベント吹出口37を開閉する
だけでなく、温風通路41の上端をも閉塞できる構造と
されている。具体的には、図示するように、ヒータコア
33の上端部に、ベントドア37Dの先端が接触可能な
リブ42が形成されている。また、ベントドア37D側
としては、従来のベント吹出口の全閉位置、同じく半開
位置、同じく全閉位置の3ポジションに加え、温風通路
の全閉の停止ポジションが、リンク機構あるいはアクチ
ュエータによって付加されている。
ード、図4は温調/ベントモード、図5は温調/バイレ
ベルモードにおける空気流をそれぞれ示している。
に示すように、デフロスト吹出口38およびフット吹出
口39を全閉とし、ベント吹出口37を全開、温風通路
41を全閉とする。すなわち、ベントドア37Dは最大
回動ポジションとする。また、第1のミックスドア34
aはヒータコア33を全閉とし、第2のミックスドア3
4bはヒータコア33を全閉、バイパス路35を全開と
する。なお、冷房サイクルは、通常ONとする。
から入口40へ導入された取入空気は、エバポレータ3
2の空気通過面32aを通過しながら、車両後側へ向か
って流れ、主としてバイパス路35に至りそのままベン
ト吹出口37に流れ込む。ここで、エバポレータ32か
ら流下した冷風のうち一部の空気は、冷風通路43を通
って温風通路に至るが、温風通路41は、上端部がベン
トドア37Dにより、下端部がフットドア39Dにより
閉塞されているので、当該温風通路の内圧が上昇すると
それ以上の空気は流入しない。
は、ヒータコア33の背面(すなわち温風通路41側)
で空気が暖められるが、温風通路41の上端部はベント
ドア37Dによって閉塞されているので、ベント吹出口
へはエバポレータ32からの冷風のみが流れ込むことと
なり、その結果、ベントドア37Dの改変のみで冷房能
力が確保されることになる。
る空気流路がほぼ直線状に形成されているので、通気抵
抗がきわめて小さく、大風量の冷風を室内へ供給するこ
とができる。ここで、図6に示すように第2のミックス
ドア34bをバタフライ状ドアで構成すれば、ここを通
過する冷風をベント吹出口37へ偏向させることができ
るので、通気抵抗の低減がより助長される。
ってバイレベルモード(温調/ベントモード)において
は、図4に示すように、デフロスト吹出口38およびフ
ット吹出口39を全閉とし、ベント吹出口37を全開と
する。このとき、ベントドア37Dは温風通路41を全
閉しない。また、第1のミックスドア34aおよび第2
のミックスドア34bは半閉とする。
から入口40へ導入された取入空気は、エバポレータ3
2の空気通過面32aを通過しながら、車両後側へ向か
って流れ、バイパス路35へ流れる空気と、ヒータコア
33へ流れる空気と、冷風通路43へ流れる空気とに分
岐する。このうち、ヒータコア33の空気通過面33a
を通った空気(温風)と、冷風通路43を通った空気と
は、温風通路41にて混合しながら上昇し、ベントドア
37Dの隙間からエアミックスチャンバC内へ流入す
る。そして、このエアミックスチャンバCにて、バイパ
ス路35からの純粋な冷風と混合することで、適切な温
度に温調されたのち、ベント吹出口に流れ込む。
は、ベントドア37Dによって温風通路41が閉塞され
ないので、温風通路41からの温風をエアミックスチャ
ンバCに導くことができ、これにより温調ベントモード
が実現できる。また、図示するように、ベントドア37
Dは、温風通路41を僅かに開くので、温風通路41内
の内圧が比較的高くなり、したがって、温風通路41の
上端部からエアミックスチャンバCへ吹き出される温風
流速が高くなる。このように、温風通路41から温風を
より遠くへ吹き出すことで、冷風との混合性が高まり、
均一な温調空気を室内へ供給することができる。
ドであってバイレベルモード(温調/バイレベルモー
ド)においては、図5に示すように、デフロスト吹出口
38を全閉とし、ベント吹出口37およびフット吹出口
39を半開とする。また、第1および第2のミックスド
ア34a,34bはそれぞれ略中間位置とする。
入口40へ導入された取入空気は、エバポレータ32の
空気通過面32aを通過しながら、車両後側へ向かって
流れるが、ここで、第1のミックスドア34aと第2の
ミックスドア34bとによって、バイパス路35に導か
れる空気と、ヒータコア33に導かれる空気と、冷風通
路43へ導かれる空気とに分岐する。
タコア33を通過して温風通路41を上昇してきた温風
と、エアミックスチャンバCにて衝突する。これにより
混合されて適切な温度となったのち、ベント吹出口37
に流れ込み、乗員の上半身に適当な温度となった空気が
供給される。また、ヒータコア33を通過した温風と、
冷風通路43を通過した冷風とは、温風通路41で混合
し、若干温度が低下した状態でフット吹出ダクト42へ
流れ込み、ベント吹出ダクトよりも高温の空気がフット
吹出口39から乗員の足下へ供給される。ただし、冷風
通路43が設けられているので、極端な差温は回避され
る。
いては、バイパス路35を通過した冷風と、ヒータコア
33を通過して上昇してきた温風とが、略直角方向に衝
突するので、混合性が高まり、均一な温度の温調空気が
室内へ供給される。また、冷風通路43の存在によっ
て、バイレベル差温の大小が調節でき、環境に応じた頭
寒足熱温調を実現できる。
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
タコアによる暖気の混入がベントドアによって簡単な構
造で防止できるので、冷房能力の低下を低コストで防止
することができる。
す斜視図である。
す縦断面図である。
縦断面図である。
す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
施形態を示す縦断面図である。
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】エバポレータ(32)およびヒータコア
(33)が、前記エバポレータを上流側に前記ヒータコ
アを下流側にして、かつそれぞれの空気通過面(32
a,33a)を略直立にして配置された自動車用空調ユ
ニット(30)であって、 前記ヒータコアの近傍に当該ヒータコアを迂回するバイ
パス路(35)が形成され、前記ヒータコアの車両上側
にエアミックスチャンバ(C)が形成され、前記ヒータ
コアの背面側に温風通路(41)が形成された自動車用
空調ユニットにおいて、 前記エアミックスチャンバ(C)にベント吹出口(3
7)が形成され、当該ベント吹出口を開閉するベントド
ア(37D)が、前記温風通路(41)を全閉可能であ
ることを特徴とする自動車用空調ユニット。 - 【請求項2】前記ベントドア(37D)は、フルクール
モードにおいて前記温風通路(41)を全閉することを
特徴とする請求項1記載の自動車用空調ユニット。 - 【請求項3】前記温風通路(41)の車両下側に、フッ
ト吹出口(39)が形成されていることを特徴とする請
求項1または2記載の自動車用空調ユニット。 - 【請求項4】前記エアミックスチャンバ(C)の車両上
側に、デフロスト吹出口(38)が形成されていること
を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動車用空
調ユニット。 - 【請求項5】前記エバポレータ(32)と前記ヒータコ
ア(33)との間に、前記ヒータコアへ流下する空気量
を制御する第1のミックスドア(34a)と、前記バイ
パス路へ流下する空気量を制御する第2のミックスドア
(34b)とが設けられていることを特徴とする請求項
1〜4の何れかに記載の自動車用空調ユニット。 - 【請求項6】前記第1および第2のミックスドア(34
a,34b)の少なくとも何れか一方がバタフライ状ド
アであることを特徴とする請求項5記載の自動車用空調
ユニット。 - 【請求項7】前記エバポレータ(32)および前記ヒー
タコア(33)が、前記エバポレータを車両前側に前記
ヒータコアを車両後側にして、かつそれぞれの空気通過
面(32a,33a)を略車両前後方向に向けて配置さ
れ、前記エバポレータ(32)の車両前側に、取入空気
の入口(40)が形成されていることを特徴とする請求
項1〜6の何れかに記載の自動車用空調ユニット。 - 【請求項8】請求項1〜7の何れかに記載の自動車用空
調ユニット(30)と、送風機を有するインテークユニ
ット(10)とが、車両左右方向に沿って配置された自
動車用空気調和装置。
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JP07903597A JP3879167B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 自動車用空調ユニットおよび空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP07903597A JP3879167B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 自動車用空調ユニットおよび空気調和装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10250350A true JPH10250350A (ja) | 1998-09-22 |
JP3879167B2 JP3879167B2 (ja) | 2007-02-07 |
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Family Applications (1)
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JP07903597A Expired - Fee Related JP3879167B2 (ja) | 1997-03-13 | 1997-03-13 | 自動車用空調ユニットおよび空気調和装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3879167B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11235914A (ja) * | 1997-04-07 | 1999-08-31 | Denso Corp | 車両用空調装置 |
JP2018039397A (ja) * | 2016-09-08 | 2018-03-15 | 株式会社ケーヒン | 車両用空調装置 |
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1997
- 1997-03-13 JP JP07903597A patent/JP3879167B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11235914A (ja) * | 1997-04-07 | 1999-08-31 | Denso Corp | 車両用空調装置 |
JP2018039397A (ja) * | 2016-09-08 | 2018-03-15 | 株式会社ケーヒン | 車両用空調装置 |
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