JP3493093B2 - 車両用空調装置のダンパ機構 - Google Patents

車両用空調装置のダンパ機構

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JP3493093B2
JP3493093B2 JP02957396A JP2957396A JP3493093B2 JP 3493093 B2 JP3493093 B2 JP 3493093B2 JP 02957396 A JP02957396 A JP 02957396A JP 2957396 A JP2957396 A JP 2957396A JP 3493093 B2 JP3493093 B2 JP 3493093B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通風用の開口部が
形成されたフイルム状ダンパの両端を第1および第2巻
取軸で巻き取るように構成された車両用空調装置のダン
パ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車等の車両に搭載される空
調装置は、ブロアユニット、クーラーユニットおよびヒ
ーターユニットを備えている。この種の空調装置では、
温風と冷風をミックスして車室内に吹き出す空気温度を
決定するためのエアミックス用ダンパや、通風モードを
「VENT」、「FOOT」および「DEF」に選択す
るためのモード選択用ダンパ等を有している。
【0003】このダンパとして、従来から板状ダンパが
使用されているが、最近、この板状ダンパに代えて、フ
イルム状ダンパを用いたダンパ機構が採用されている。
この種のダンパ機構は、例えば、図23に示すように、
巻取軸である駆動軸1と従動軸2にエアミックス用フイ
ルム状ダンパ3の両端部が連結されており、このエアミ
ックス用フイルム状ダンパ3には、所定の位置にかつ所
定の長さにわたって通風用開口部4が形成されている。
【0004】駆動軸1の端部に駆動側プーリ5が固着さ
れており、この駆動側プーリ5にステップモータ6が軸
着される。従動軸2には、図示しないテンションスプリ
ングが介装された従動側プーリ7が設けられ、駆動側プ
ーリ5とこの従動側プーリ7とにワイヤ8が張架されて
いる。
【0005】一方、モード選択用フイルム状ダンパ9
は、エアミックス用フイルム状ダンパ3と同様に構成さ
れており、同一の構成要素には同一の参照符号を付して
その詳細な説明は省略する。
【0006】そこで、エアミックス用フイルム状ダンパ
3側において、ステップモータ6が駆動されると、駆動
側プーリ5と一体的に駆動軸1が所定方向に回転し、こ
の駆動軸1に前記エアミックス用フイルム状ダンパ3が
巻き取られ、またはこの駆動軸1から前記エアミックス
用フイルム状ダンパ3が送り出される。その際、ワイヤ
8により従動軸2が回転され、この従動軸2からのエア
ミックス用フイルム状ダンパ3の送り出し、またはこの
従動軸2への前記エアミックス用フイルム状ダンパ3の
巻き取りがなされ、前記エアミックス用フイルム状ダン
パ3の開口部4が所定の位置に位置決めされる。これに
よって、温風と冷風の混合状態が変更され、温度調整が
遂行される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、駆動軸1の回転作用下に従動軸2側でエ
アミックス用フイルム状ダンパ3を巻き取る際、この従
動軸2側が巻太りするため、前記従動軸2の回転角が駆
動軸1の回転角より小さくなる。一方、駆動軸1側でエ
アミックス用フイルム状ダンパ3を巻き取る際、この駆
動軸1側が巻太りするため、従動軸2の回転角が前記駆
動軸1の回転角より大きくなってトルク変動が生じ、こ
のトルク変動を吸収するために最低駆動トルクより十分
に大きなトルクを発生する大型のステップモータ6が必
要となる。また、エアミックス用フイルム状ダンパ3の
開口部4を所定の位置に正確に位置決めするためには、
ステップモータ6の駆動制御が相当に複雑化するという
問題が指摘されている。
【0008】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、簡単な構成で円滑かつ高精度な操作が可能な車両
用空調装置のダンパ機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、通風用の開口部が形成されたフイルム
状ダンパの両端が巻き取られる第1および第2巻取軸に
駆動ワイヤが連結され、この駆動ワイヤが駆動手段によ
り直接保持されて操作されることによって前記フイルム
状ダンパが駆動される。このため、駆動ワイヤを直接保
持してフイルム状ダンパを駆動することができ、部品数
の削減が容易に可能になるとともに、操作性が向上す
る。
【0010】また、駆動手段が揺動自在なレバー部材を
備え、このレバー部材が駆動ワイヤを保持して第1およ
び第2巻取軸を結ぶ直線状のワイヤ経路に対して支点と
は反対側に突出する円弧状軌跡に沿って揺動する。従っ
て、第1および第2巻取軸が巻太りとなるレバー部材の
揺動両端部側でワイヤ経路が短くなる一方、この第1お
よび第2巻取軸での巻径が等しくなる前記レバー部材の
揺動中央側でワイヤ経路が長くなる。これにより、駆動
ワイヤの移動量が変更されてフイルム状ダンパの巻太り
による駆動トルク(操作トルク)の変動が低減され、操
作性の向上が図られる。
【0011】さらに、レバー部材の一端に駆動ワイヤを
引張する弾性体が配置されることにより、レバー部材が
揺動する際に、前記駆動ワイヤの引っ張り側にのみ所望
の引張力を付与し、あるいは、該駆動ワイヤの緩みや張
りを緩和することができ、フイルム状ダンパの駆動が円
滑化される。また、ストッパを設けることによって、駆
動ワイヤの脱落が防止される。さらにまた、駆動ワイヤ
を第1および第2巻取軸にそれぞれ連結される第1およ
び第2駆動ワイヤに分割し、この第1および第2駆動ワ
イヤにそれぞれ第1および第2弾性体を係合することに
より、レバー部材の操作性が向上する。
【0012】また、本発明では、レバー部材を用いるこ
とにより、一方の巻取軸に連結された回転駆動源(例え
ば、ステッピングモータ)の作用下にこのレバー部材の
揺動動作とウォータ用バルブの駆動動作を同時に行うこ
とができ、少ない駆動源で前記ウォータ用バルブの駆動
制御を正確に行うことが可能になる。さらに、レバー部
材を回転駆動源(例えば、サーボモータ)に連結された
リンク手段によって揺動させるとともに、このリンク手
段にアイドル部を設けることにより、前記回転駆動源の
停止誤差を吸収し、前記レバー部材を所定の位置(停止
位置)に正確に保持することができる。なお、レバー部
材に代替して回転部材を用いることも可能である。
【0013】また、本発明では、駆動ワイヤを巻回保持
するプーリに連結された操作部材を手動操作することに
より、このプーリが直接回転駆動され、前記駆動ワイヤ
を介してフイルム状ダンパが駆動される。従って、手動
操作における操作感および操作性の向上が図られる。そ
の際、プーリ内に駆動ワイヤを引張する弾性体を配設す
ることにより、この駆動ワイヤに所望のテンションを付
与することができる。しかも、プーリの形状を略楕円状
に設定すれば、フイルム状ダンパの巻太りにより操作ト
ルクの変動を簡単な構成で確実に吸収することが可能に
なる。さらに、プーリと第1および第2巻取軸との間に
アイドルプーリを配設すれば、駆動ワイヤの引き出し方
向を種々変更することができる。
【0014】さらにまた、本発明では、手動操作される
コントロールレバーを用い、このコントロールレバーに
第1および第2駆動ワイヤを固着し、あるいは、駆動ワ
イヤを保持するアイドルプーリを配置することにより、
円滑なレバー駆動が可能になる。また、コントロールレ
バー内、あるいはアイドルプーリ内に駆動ワイヤを引張
するための弾性体を配置することにより、この駆動ワイ
ヤの緩みや張りを緩和することが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
ダンパ機構が組み込まれる車両用空調装置20の一部切
欠斜視説明図を示し、図2は、この空調装置20の内部
概略構成図を示す。
【0016】空調装置20を構成するケース22は、そ
の側部にブロア用開口部24が形成されたエバポレータ
メンテナンスリッド26が装着されるとともに、このケ
ース22の上部にDEF吹出口28が設けられ、前記ケ
ース22の斜め前方にFACE吹出口30が形成され
る。このケース22の下部には、FOOT吹出口32が
設けられている。図2に示すように、ケース22内に
は、ブロア用開口部24に近接してエバポレータ34が
配設され、このエバポレータ34の前方にヒータコア3
6が設けられる。
【0017】このケース22内に、第1の実施形態に係
るダンパ機構38が装着される。このダンパ機構38
は、ケース22内でFACE吹出口30、DEF吹出口
28およびFOOT通路40にわたって配設されるモー
ド選択用フイルム状ダンパ(以下、第1フイルム状ダン
パという)42と、エバポレータ34とヒータコア36
を遮蔽して配設されるエアミックス用フイルム状ダンパ
(以下、第2フイルム状ダンパという)44とを備え
る。
【0018】第1フイルム状ダンパ42は、所定の位置
に通風用の開口部46が複数形成されており、この第1
フイルム状ダンパ42の両端が第1および第2巻取軸4
8、50に連結される。図1および図3に示すように、
第1および第2巻取軸48、50の端部に第1および第
2プーリ52、54が設けられ、この第1および第2プ
ーリ52、54に駆動ワイヤ56が連結され、この駆動
ワイヤ56は駆動手段58を介して直接操作される。
【0019】駆動手段58は、第1および第2巻取軸4
8、50の略中間位置に対応して駆動ワイヤ56に一端
が連結されたワイヤ60を備え、このワイヤ60の他端
部がレバー62の一端に係合する。このレバー62の他
端には、ギヤ部64が形成され、このギヤ部64に噛合
するギヤ66がヒータコントローラの摘み68に連結さ
れる。
【0020】なお、第2フイルム状ダンパ44は、複数
の通風用開口部47を有する他、前記第1フイルム状ダ
ンパ42と同様に構成されており、同一の構成要素には
同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0021】このように構成される第1の実施形態に係
るダンパ機構38の動作について、以下に説明する。
【0022】先ず、図3に示すように、摘み68が把持
されて手動操作されると、ギヤ66およびギヤ部64を
介してレバー62が揺動する。そこで、例えば、駆動手
段58を構成するワイヤ60が引張されると、このワイ
ヤ60に固着された駆動ワイヤ56が矢印A方向に移動
され、第1および第2プーリ52、54が矢印方向に回
転する。従って、第1巻取軸48に第1フイルム状ダン
パ42が巻き取られる一方、第2巻取軸50からこの第
1フイルム状ダンパ42が送り出される。これにより、
第1フイルム状ダンパ42の開口部46が所定の位置に
配置され、例えば、図2に示すように、第1フイルム状
ダンパ42の開口部46がFACE吹出口30に対応す
る位置に配置されることになる。
【0023】一方、摘み68の操作によりワイヤ60が
押し出されると、このワイヤ60に固着された駆動ワイ
ヤ56が矢印B方向に移動し、第1フイルム状ダンパ4
2が第2巻取軸50に巻き取られるとともに、第1巻取
軸48から送り出される。これにより、開口部46の位
置が、例えば、DEF吹出口28に対応する位置に移動
される。なお、第2フイルム状ダンパ44は、上記第1
フイルム状ダンパ42と同様に駆動されるものであり、
その詳細な説明は省略する。
【0024】この場合、第1の実施形態では、手動操作
される摘み68に連結されたワイヤ60が、駆動ワイヤ
56に対して第1および第2巻取軸48、50の略中間
位置に対応して直接固着されている。このため、従来の
ように、第1または第2巻取軸48、50にギヤトレイ
ンを設けるものに比べ、部品点数が大幅に削減され、ダ
ンパ機構38の構造が簡素化するとともに、製造費の低
減が可能になるという利点がある。
【0025】しかも、ギヤトレインが不要になるため、
バックラッシが有効に低減され、摘み68の操作性およ
び操作感が向上するとともに、駆動力のロスがない。こ
れにより、最小限の駆動力で第1および第2フイルム状
ダンパ42、44を容易かつ確実に駆動することが可能
になるという効果がある。
【0026】次に、第2の実施形態に係るダンパ機構8
0が図4に示されている。なお、第1の実施形態に係る
ダンパ機構38と同一の構成要素には同一の参照符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0027】このダンパ機構80を構成する駆動手段8
2は、サーボモータ84と、このサーボモータ84の回
転軸86に一方の端部が固着されたレバー部材88とを
有する。レバー部材88の他方の端部は、第1および第
2巻取軸48、50の略中間位置に対応して駆動ワイヤ
56を保持している。図5に示すように、レバー部材8
8は、駆動ワイヤ56を保持する端部88aが第1およ
び第2巻取軸48、50を結ぶ直線状のワイヤ経路Lに
対して回転軸86とは反対側に突出する円弧状軌跡Lc
を有するように配置される。
【0028】このように構成される第2の実施形態に係
るダンパ機構80では、サーボモータ84が駆動されて
回転軸86が回転することにより、この回転軸86に固
定されたレバー部材88の端部88aが駆動ワイヤ56
を保持して揺動変位する。このため、駆動ワイヤ56
は、レバー部材88の端部88aと一体的に移動し、第
1および第2巻取軸48、50に連結されている第1フ
イルム状ダンパ42が所定の方向に駆動される。
【0029】この場合、第2の実施形態では、駆動ワイ
ヤ56が第1および第2巻取軸48、50を結ぶ直線状
ワイヤ経路Lに対して内方に突出する円弧状軌跡Lcに
沿って移動するため、第1または第2巻取軸48、50
に第1フイルム状ダンパ42が巻き取られる際の巻太り
に起因するトルク変化を、従来のダンパ機構に比べて一
挙に解消することができる。
【0030】すなわち、図6は、従来のダンパ機構を示
しており、図23と同一の構成要素には同一の参照符号
を付している。そこで、図7Aに示すように、駆動軸1
が矢印C方向に回転されて従動軸2側でフイルム状ダン
パ3を巻き取る際、この従動軸2側が巻太りするため、
前記従動軸2の回転角が駆動軸1の回転角より小さくな
る。このため、回転角が、従動軸2<従動側プーリ7=
駆動側プーリ5の関係になり、図示しないテンションス
プリングのねじれを介して前記従動軸2と前記従動側プ
ーリ7との回転角の差を吸収する。
【0031】一方、図7Bに示すように、駆動軸1が矢
印D方向に回転されて前記駆動軸1側でフイルム状ダン
パ3を巻き取る際、該駆動軸1側が巻太りするため、従
動軸2の回転角が前記駆動軸1の回転角より大きくな
る。従って、回転角が、従動軸2>従動側プーリ7=駆
動側プーリ5の関係になるが、回転方向が図7Aとは逆
方向であり、同様に、図示しないテンションスプリング
のねじれを介して前記従動軸2と前記従動側プーリ7と
の回転角の差を吸収する。
【0032】このように、従来のダンパ機構では、駆動
軸1や従動軸2にフイルム状ダンパ3を巻き取る際、従
動軸2と従動側プーリ7との回転角の差を吸収するため
にテンションスプリングをねじる必要があり、駆動軸1
には巻太りに起因するトルクの増加が発生し、巻き取り
終端で最大駆動トルクが必要となってしまう。
【0033】これに対して、第2の実施形態では、図5
に示すように、第1および第2巻取軸48、50の巻き
取り太さが略等しい中間位置近傍(位置P1)では、端
部88aがワイヤ経路Lから最も離間するために駆動ワ
イヤ56の経路が長くなってこの駆動ワイヤ56の移動
量が多くなるのに対し、巻太りが生ずる第1および第2
巻取軸48、50のそれぞれの近傍(位置P2および位
置P3)では、前記駆動ワイヤ56の経路が短くなる。
【0034】従って、図7Cに示すように、レバー部材
88が位置P2側に揺動(矢印E参照)して第2巻取軸
50に第1フイルム状ダンパ42が巻き取られる際、こ
の第2巻取軸50の回転角が小さくなるが、駆動ワイヤ
56の経路変化によって第2プーリ54の回転角も小さ
くなる。この結果、回転角が、第2巻取軸50≒第2プ
ーリ54<第1プーリ52の関係になる。
【0035】一方、図7Dに示すように、レバー部材8
8が位置P3側に揺動(矢印F参照)して第1巻取軸4
8に第1フイルム状ダンパ42が巻回取られる際、第2
巻取軸50の回転角が大きくなるが、駆動ワイヤ56の
経路変化によって第2プーリ54の回転角も大きくな
る。この結果、回転角が、第2巻取軸50≒第2プーリ
54>第1プーリ52の関係になる。
【0036】これにより、レバー部材88の揺動位置が
変化しても、第2巻取軸50と第2プーリ54巻取軸の
回転角を略同一に維持することができ、第1および第2
巻取軸48、50の巻太りによる駆動力の変動を確実に
解消することが可能になるという効果が得られる。
【0037】次に、図8には、第3の実施形態に係るダ
ンパ機構90が示されている。なお、第1の実施形態に
係るダンパ機構38と同一の構成要素には同一の参照符
号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0038】このダンパ機構90を構成する駆動手段9
1は、一方の端部に支点92を介して揺動自在なレバー
部材94を備え、このレバー部材94の他方の端部に、
前記レバー部材94が揺動する際に引っ張り側と押し出
し側とになる駆動ワイヤ56のそれぞれの端部56a、
56bに一体的に係合するテンション用スプリング(弾
性体)96と、このスプリング96の伸び量を規制する
ストッパ98とが配設される。
【0039】スプリング96は、一端がレバー部材94
の内部壁面に固定されるとともに、その他端が摺動部材
100に係着され、この摺動部材100に駆動ワイヤ5
6の端部56a、56bが係合する。ストッパ98は、
摺動部材100の端部に当接することにより、この摺動
部材100がレバー部材94から離脱することを阻止す
る。レバー部材94の開口端部には、駆動ワイヤ56に
摺接する一対のローラ102が配設されるとともに、こ
のレバー部材94には、ワイヤ60の一端が係合する。
【0040】このように構成されるダンパ機構90で
は、図示しない摘みが手動操作されることにより、ワイ
ヤ60を介してレバー部材94が、例えば、矢印G方向
に揺動する。このため、第1巻取軸48に第1フイルム
状ダンパ42が巻き取られる一方、第2巻取軸50から
この第1フイルム状ダンパ42が送り出される。
【0041】その際、風量が大きく設定されたり、その
他の要因でケース22の内圧が上昇した場合、第1フイ
ルム状ダンパ42が前記ケース22に押し付けられて摩
擦力が増大し、送り出し側(駆動側)と前記第1フイル
ム状ダンパ42との間にずれが生じ易い。
【0042】しかしながら、第3の実施形態では、駆動
ワイヤ56の引っ張り側と押し出し側とになる端部56
a、56bにスプリング96が係合している。このた
め、図8に示すように、レバー部材94が矢印G方向に
揺動すると、スプリング96を介して駆動ワイヤ56の
引っ張り側端部56aが引っ張られ、かつ押し出し側端
部56bに緩みを付与することができる。これによっ
て、スプリング96の引長力が駆動ワイヤ56の片側の
み(端部56a側のみ)に作用し、第1フイルム状ダン
パ42の駆動が円滑に遂行され、前記第1フイルム状ダ
ンパ42のずれを確実に阻止することができるととも
に、駆動力を有効に低減することが可能になるという効
果がある。
【0043】なお、第3の実施形態に係るダンパ機構9
0を有する第2フイルム状ダンパ44は、図9に示すよ
うに構成されており、その動作および効果は、上記第1
フイルム状ダンパ42と同様である。
【0044】次に、第4の実施形態に係るダンパ機構1
10が、図10に示されている。なお、第3の実施形態
に係るダンパ機構90と同一の構成要素には同一の参照
符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0045】このダンパ機構110を構成する駆動手段
111は、第1巻取軸48に連結された第1駆動ワイヤ
56aに係合する第1スプリング(第1弾性体)96a
と、第2巻取軸50に連結された第2駆動ワイヤ56b
に係合する第2スプリング(第2弾性体)96bとを備
え、この第1および第2スプリング96a、96bが、
レバー部材112内に配設される。
【0046】このように構成されるダンパ機構110で
は、レバー部材112が揺動する際に第1および第2駆
動ワイヤ56a、56bに発生する引張力や撓みを、そ
れぞれ第1および第2スプリング96a、96bを介し
て個別に吸収することができる。
【0047】図11には、第5の実施形態に係るダンパ
機構120が示されている。なお、図8に示す第3の実
施形態に係るダンパ機構90と同一の構成要素には同一
の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0048】このダンパ機構120を構成する駆動手段
121は、第1巻取軸48に連結される回転駆動源、例
えば、ステッピングモータ122を備えるとともに、レ
バー部材94には、図示しないエンジンルーム側の温水
をエアコンディショナユニットのヒータコア(図示せ
ず)に供給するためのウォータ用バルブ124を駆動す
る開閉用ワイヤ126が連結されている。
【0049】このように構成されるダンパ機構120で
は、レバー部材94を用いて第1フイルム状ダンパ42
の巻太りによる駆動力の変動が解消されるため、この第
1フイルム状ダンパ42の駆動時のトルクアップを防止
することができる。これにより、単一のステッピングモ
ータ122によりレバー部材94の揺動動作とウォータ
用バルブ124の開閉駆動とを行うことが可能になり、
部品点数の削減および製造費の低減が容易に遂行される
という利点が得られる。
【0050】図12には、第6の実施形態に係るダンパ
機構130が示されている。なお、このダンパ機構13
0は、図4に示す第2の実施形態に係るダンパ機構80
と同様に構成されており、同一の構成要素には同一の参
照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0051】このダンパ機構130を構成する駆動手段
131は、サーボモータ84の回転軸86に固着される
円板状回転部材132を備え、この回転部材132に駆
動ワイヤ56が巻き付けられるとともに、前記駆動ワイ
ヤ56がスプリング134により引張保持されている。
従って、サーボモータ84を介して回転部材132が矢
印方向に回転されると、この回転部材132に保持され
ている駆動ワイヤ56が直接操作されて第1フイルム状
ダンパ42が駆動される。これにより、第2の実施形態
に係るダンパ機構80と同様の効果が得られることにな
る。
【0052】図13には、第7の実施形態に係るダンパ
機構140が示されている。このダンパ機構140を構
成する駆動手段141は、回転駆動源であるサーボモー
タ142と、このサーボモータ142を介して回転可能
なリンク板(リンク手段)144とを備え、このリンク
板144に、アイドル部146を含むガイド溝148が
形成されている。駆動ワイヤ56を一端で固定したレバ
ー部材150は、その他端に支点152を有するととも
に、リンク板144のガイド溝148に挿入されるガイ
ドピン154が設けられる。
【0053】このように構成されるダンパ機構140で
は、サーボモータ142の作用下にリンク板144が回
転することにより、ガイド溝148に挿入されたガイド
ピン154を介してレバー部材150が揺動し、このレ
バー部材150の端部に保持されている駆動ワイヤ56
が直接所定方向に変位される。これにより、第1フイル
ム状ダンパ42が駆動される。
【0054】その際、リンク板144には、アイドル部
146が設けられている。従って、サーボモータ142
に停止誤差が発生しても、アイドル部146によりこの
停止誤差を吸収することができ、レバー部材150の停
止位置を高精度に確保することが可能になる。これによ
り、サーボモータ142を使用して第1フイルム状ダン
パ42を所望の位置に高精度に停止させることができる
という効果が得られる。
【0055】図14には、上記ダンパ機構140に類似
する第8の実施形態に係るダンパ機構160が示されて
いる。このダンパ機構160を構成する駆動手段161
は、サーボモータ162と、このサーボモータ162に
より回動自在なリンク片(リンク手段)164と、この
リンク片164の端部に設けられたガイドピン166が
嵌合するガイド溝168が形成されたレバー部材170
とを備える。レバー部材170は、支点172を介して
揺動自在であり、その揺動先端部にスプリング174が
係合し、このスプリング174を介して駆動ワイヤ56
が前記支点172側に常時引張されている。
【0056】このように構成されるダンパ機構160で
は、駆動ワイヤ56をスプリング174で常時支点17
2側に引張してこの駆動ワイヤ56を円滑に駆動するこ
とができる他、第7の実施形態に係るダンパ機構140
と同様の効果が得られる。
【0057】図15には、第9の実施形態に係るダンパ
機構180が示されている。このダンパ機構180は、
第2フイルム状ダンパ44に適用されており、図3に示
す第1の実施形態に係るダンパ機構38と同一の構成要
素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略
する。
【0058】このダンパ機構180を構成する駆動手段
181は、第1および第2巻取軸48、50の略中間位
置に対応して駆動ワイヤ56を巻回保持するプーリ18
2と、このプーリ182に直接連結され、手動操作によ
り該プーリ182を回転駆動させるための操作部材であ
る摘み184とを備える。
【0059】駆動ワイヤ56は、一対のアウタチューブ
186内を貫通してコントローラ188内まで引き出さ
れるとともに、第1巻取軸48の近傍に配設されたアイ
ドルプーリ190に支持されている。プーリ182は、
軸192を介して摘み184に直結されており、このプ
ーリ182に駆動ワイヤ56が一回転巻き付けられてこ
の駆動ワイヤ56の中間が該プーリ182に固定され
る。
【0060】このように構成されるダンパ機構180で
は、コントローラ188の摘み184が手動操作される
と、軸192を介してプーリ182が回転し、このプー
リ182に巻き付け固定されている駆動ワイヤ56が所
定の方向に移動される。これにより、第1および第2巻
取軸48、50がそれぞれ回転し、第2フイルム状ダン
パ44が駆動されて開口部47が所定の位置に配置さ
れ、送風されるエアの温度調整がなされる。
【0061】従って、第9の実施形態に係るダンパ機構
180は、バックラッシの低減による操作感の向上や、
駆動ロスを削減して駆動力を有効に低減させることがで
きるとともに、部品点数の大幅な削減によるコストダウ
ンが可能になるという効果が得られる。
【0062】図16には、上記第9の実施形態に係るダ
ンパ機構180を構成するプーリ182に代替してプー
リ196を備えた第10の実施形態が示されている。こ
のプーリ196の内部には、テンション用スプリング1
98が配設されており、このスプリング198を介して
前記プーリ196に巻き付けられている駆動ワイヤ56
が常時内方に引張されている。これにより、プーリ19
6の回転時に発生し易い駆動ワイヤ56の緩みや引張を
円滑に除去することができるという利点がある。
【0063】図17には、上記第9の実施形態に係るダ
ンパ機構180を構成するプーリ182に代替して略楕
円状のプーリ200を備えた第11の実施形態が示され
ている。このプーリ200は、第2フイルム状ダンパ4
4が第1および第2巻取軸48、50に略等しい太さに
巻かれた状態で駆動ワイヤ56の移動量を大きくする一
方、前記第1および第2巻取軸48、50の一方に巻き
取られて巻太りが発生する部位で前記駆動ワイヤ56の
移動量を小さくするようにその形状が設定されている。
これによって、第2フイルム状ダンパ44の巻取時に発
生し易い操作トルクの変動を容易かつ確実に吸収するこ
とができるという効果が得られる。
【0064】図18には、第12の実施形態に係るダン
パ機構210が示されている。なお、図15に示す第9
の実施形態に係るダンパ機構180と同一の構成要素に
は同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略す
る。
【0065】このダンパ機構210を構成する駆動手段
211では、前記ダンパ機構180のアウタチューブ1
86に代替して、アイドルプーリ212、214が配設
される。このアイドルプーリ212、214は、第1お
よび第2巻取軸48、50から引き出された駆動ワイヤ
56の引き出し方向を変更するために所定の位置に配置
されており、このアイドルプーリ212、214からプ
ーリ182に向かって前記駆動ワイヤ56が引き出され
る。従って、このダンパ機構210では、上記ダンパ機
構180と同様の効果が得られることになる。
【0066】図19には、第13の実施形態に係るダン
パ機構220が示されている。このダンパ機構220を
構成する駆動手段221は、図15に示す第9の実施形
態に係るダンパ機構180の摘み184に代替して、コ
ントロールレバー222を備えている。このコントロー
ルレバー222は、支点224を介して回動自在であ
り、第1巻取軸48に連結された第1駆動ワイヤ56a
がアウタチューブ226aを貫通してコントロールレバ
ー222の支点224と把持部228の間に係着される
一方、第2巻取軸50に連結された第2駆動ワイヤ56
bがアウタチューブ226bを貫通して前記コントロー
ルレバー222の支点224から把持部228とは反対
側に離間した位置に係着される。
【0067】これにより、第13の実施形態に係るダン
パ機構220では、コントロールレバー222が把持部
228に直接把持されて矢印方向に回動されることによ
り、第1および第2駆動ワイヤ56a、56bが直接移
動され、第2フイルム状ダンパ44を駆動することがで
きる。従って、第9の実施形態に係るダンパ機構180
と同様の効果が得られることになる。
【0068】図20には、第14の実施形態に係るダン
パ機構230が示されている。このダンパ機構230を
構成する駆動手段231は、駆動ワイヤ56が固着され
るとともに手動操作されるコントロールレバー232
と、第1および第2巻取軸48、50の略中間位置に対
応して前記駆動ワイヤ56を保持するアイドルプーリ2
34とを備える。
【0069】コントロールレバー232は、受台236
に対し支点238を介し揺動自在であり、アイドルプー
リ234は、この受台236に回転自在に支持される。
このため、コントロールレバー232の把持部240が
直接把持されて、このコントロールレバー232が矢印
方向に揺動されると、駆動ワイヤ56を介して第2フイ
ルム状ダンパ44が直接操作される。従って、第14の
実施形態に係るダンパ機構230は、第13の実施形態
にダンパ機構220と同様の効果が得られることにな
る。
【0070】図21には、第14の実施形態に係るダン
パ機構230のコントロールレバー232に代替してコ
ントロールレバー250を備えた第15の実施形態が示
されている。このコントロールレバー250は、内部に
スプリング252が配設されており、駆動ワイヤ56が
このスプリング252を介して前記コントロールレバー
250の内方に常時引張されている。
【0071】図22には、第14の実施形態に係るダン
パ機構230を構成するアイドルプーリ234に代替し
てアイドルプーリ260を備えた第16の実施形態が示
されている。このアイドルプーリ260は、内部にスプ
リング262を備えており、前記アイドルプーリ260
に巻き付けられる駆動ワイヤ56がこのアイドルプーリ
260の内方に常時引張されている。従って、上記第1
5および当該第16の実施形態では、駆動ワイヤ56に
常時引張力が付与されており、この駆動ワイヤ56の操
作が円滑に遂行されるという利点がある。
【0072】
【発明の効果】本発明に係る車両用空調装置のダンパ機
構では、駆動ワイヤを直接保持してフイルム状ダンパを
駆動することができ、部品数の削減が容易に可能になる
とともに、バックラッシ等の発生がなく、しかも操作性
が向上する。
【0073】また、揺動自在なレバー部材が、駆動ワイ
ヤを保持して第1および第2巻取軸を結ぶ直線状のワイ
ヤ経路に対して支点とは反対側に突出する円弧状軌跡に
沿って揺動すれば、前記駆動ワイヤの移動量が変更され
てフイルム状ダンパの巻太りによる駆動トルクの変動が
低減され、操作性の向上が図られる。さらに、レバー部
材の一端に駆動ワイヤに係合する弾性体が配置されるこ
とにより、フイルム状ダンパの駆動が円滑化される。ま
た、ストッパを設けることによって、駆動ワイヤの脱落
が防止され、駆動ワイヤを第1および第2巻取軸にそれ
ぞれ連結される第1および第2駆動ワイヤに分割し、こ
の第1および第2駆動ワイヤにそれぞれ第1および第2
弾性体を係合すれば、レバー部材の操作性が向上する。
【0074】さらにまた、一方の巻取軸に連結された回
転駆動源の作用下にレバー部材の揺動動作とウォータ用
バルブの駆動動作を同時に行うことができる。さらに、
レバー部材を回転駆動源に連結されたリンク手段によっ
て揺動させるとともに、このリンク手段にアイドル部を
設けることにより、前記回転駆動源の停止誤差を吸収
し、前記レバー部材を所定の停止位置に正確に保持する
ことができる。なお、レバー部材に代替して回転部材を
用いることも可能である。
【0075】また、駆動ワイヤを巻回保持するプーリに
連結された操作部材を手動操作することにより、前記駆
動ワイヤを介してフイルム状ダンパが駆動されるため、
手動操作における操作感および操作性の向上が図られ
る。その際、プーリ内に駆動ワイヤを引張する弾性体を
配設することにより、この駆動ワイヤに所望のテンショ
ンを付与することができる。しかも、プーリの形状を略
楕円状に設定すれば、フイルム状ダンパの巻太りにより
操作トルクの変動を簡単な構成で確実に吸収することが
可能になる。さらに、プーリと第1および第2巻取軸と
の間にアイドルプーリを配設すれば、駆動ワイヤの引き
出し方向を種々変更することができる。
【0076】さらにまた、手動操作されるコントロール
レバーに第1および第2駆動ワイヤを固着し、あるい
は、駆動ワイヤを保持するアイドルプーリを配置するこ
とにより、円滑なレバー駆動が可能になる。また、コン
トロールレバー内、あるいはアイドルプーリ内に駆動ワ
イヤを引張するための弾性体を配置することにより、こ
の駆動ワイヤの緩みや張りを緩和することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダンパ機構が組み込まれる車両用
空調装置の一部切欠斜視説明図である。
【図2】前記空調装置の内部説明図である。
【図3】第1の実施形態に係るダンパ機構の要部斜視説
明図である。
【図4】第2の実施形態に係るダンパ機構の斜視説明図
である。
【図5】前記第2の実施形態に係るダンパ機構の動作説
明図である。
【図6】前記第2の実施形態に係るダンパ機構と比較す
る従来例の斜視図である。
【図7】前記第2の実施形態のダンパ機構と前記従来例
の動作説明図であり、図7Aは、前記従来例の従動側に
巻き取られる際の説明図であり、図7Bは、前記従来例
の駆動側に巻き取られる際の説明図であり、図7Cは、
前記第2の実施形態の一方の軸側に巻き取られる際の説
明図であり、図7Dは、前記第2の実施形態の他方の軸
側に巻き取られる際の説明図である。
【図8】第3の実施形態に係るダンパ機構の要部正面図
である。
【図9】前記第3の実施形態に係るダンパ機構の第1フ
イルム状ダンパ側の斜視説明図である。
【図10】第4の実施形態に係るダンパ機構の要部正面
図である。
【図11】第5の実施形態に係るダンパ機構の要部正面
図である。
【図12】第6の実施形態に係るダンパ機構の斜視説明
図である。
【図13】第7の実施形態に係るダンパ機構の要部正面
図である。
【図14】第8の実施形態に係るダンパ機構の要部正面
図である。
【図15】第9の実施形態に係るダンパ機構の斜視説明
図である。
【図16】第10の実施形態を構成するプーリの斜視説
明図である。
【図17】第11の実施形態を構成するプーリの斜視説
明図である。
【図18】第12の実施形態に係るダンパ機構の斜視説
明図である。
【図19】第13の実施形態に係るダンパ機構の斜視説
明図である。
【図20】第14の実施形態に係るダンパ機構の斜視説
明図である。
【図21】第15の実施形態を構成するコントロールレ
バーの斜視説明図である。
【図22】第16の実施形態を構成するアイドルプーリ
の斜視説明図である。
【図23】従来技術に係るダンパ機構の斜視説明図であ
る。
【符号の説明】
20…空調装置 38、80、90、110、120、130、140、
160、180、210、220、230…ダンパ機構 42、44…フイルム状ダンパ 46…開口部 48、50…巻取軸 56…駆動ワイヤ 58、82、91、111、121、131、141、
161、181、221、231…駆動手段 60、126…ワイヤ 68、184…摘
み 84、142、162…サーボモータ 88、94、112、150、170…レバー部材 96、96a、96b、134、198、252、26
2…スプリング 98…ストッパ 122…ステッピ
ングモータ 124…ウォータ用バルブ 132…回動部材 144…リンク板 146…アイドル
部 148、168…ガイド溝 164…リンク片 182、196、200…プーリ 212、214、234、260…アイドルプーリ 222、232、250…コントロールレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通風用の開口部が形成されたフイルム状ダ
    ンパと、 前記フイルム状ダンパの両端が巻き取られる第1および
    第2巻取軸と、 前記第1および第2巻取軸に連結され、該第1および第
    2巻取軸を連動して回転駆動させる駆動ワイヤと、 前記駆動ワイヤを前記第1および第2巻取軸の間で直接
    保持して操作することにより、該第1および第2巻取軸
    を回転させて前記フイルム状ダンパを駆動するための駆
    動手段と、 を備えることを特徴とする車両用空調装置のダンパ機
    構。
  2. 【請求項2】請求項1記載のダンパ機構において、前記
    駆動手段は、一端で前記第1および第2巻取軸の略中間
    位置に対応して前記駆動ワイヤを保持し、他端を支点に
    して揺動自在なレバー部材を備え、 前記レバー部材は、前記駆動ワイヤを保持する一端が、
    前記第1および第2巻取軸間を結ぶ直線状のワイヤ経路
    に対して該レバー部材の他端とは反対側に突出する円弧
    状軌跡を有するように配置されることを特徴とする車両
    用空調装置のダンパ機構。
  3. 【請求項3】請求項2記載のダンパ機構において、前記
    レバー部材の一端には、該レバー部材が揺動する際に、
    引っ張り側と押し出し側とになる前記駆動ワイヤのそれ
    ぞれの端部に一体的に係合する弾性体が配設されること
    を特徴とする車両用空調装置のダンパ機構。
  4. 【請求項4】請求項2記載のダンパ機構において、前記
    レバー部材の一端には、前記駆動ワイヤに係合して該駆
    動ワイヤを前記レバー部材の他端側に引張する弾性体
    と、 前記弾性体の伸び量を規制するストッパと、 が配設されることを特徴とする車両用空調装置のダンパ
    機構。
  5. 【請求項5】請求項2記載のダンパ機構において、前記
    レバー部材の一端には、前記第1巻取軸に連結された第
    1駆動ワイヤに係合して該第1駆動ワイヤを前記レバー
    部材の他端側に引張する第1弾性体と、 前記第2巻取軸に連結された第2駆動ワイヤに係合して
    該第2駆動ワイヤを前記レバー部材の他端側に引張する
    第2弾性体と、 が配設されることを特徴とする車両用空調装置のダンパ
    機構。
  6. 【請求項6】請求項2記載のダンパ機構において、前記
    第1および第2巻取軸のいずれかに回転駆動源が連結さ
    れるとともに、 前記レバー部材には、エンジンルーム側の温水をエアコ
    ンディショナユニットのヒータコアに供給するためのウ
    ォータ用バルブを駆動する開閉用ワイヤが連結されるこ
    とを特徴とする車両用空調装置のダンパ機構。
  7. 【請求項7】請求項2記載のダンパ機構において、前記
    駆動手段は、回転駆動源と、 前記回転駆動源の作用下に前記レバー部材を揺動させる
    リンク手段と、 を備えるとともに、 前記リンク手段は、前記回転駆動源の停止誤差を吸収す
    るためのアイドル部を有することを特徴とする車両用空
    調装置のダンパ機構。
  8. 【請求項8】請求項1記載のダンパ機構において、前記
    駆動手段は、回転駆動源と、 前記第1および第2巻取軸の略中間位置に対応して前記
    駆動ワイヤを保持し、前記回転駆動源の作用下に回転可
    能な回転部材と、 を備えるを特徴とする車両用空調装置のダンパ機構。
  9. 【請求項9】請求項1記載のダンパ機構において、前記
    駆動手段は、前記第1および第2巻取軸の略中間位置に
    対応して前記駆動ワイヤを巻回保持するプーリと、 前記プーリに直接連結され、手動操作により該プーリを
    回転駆動させるための操作部材と、 を備えることを特徴とする車両用空調装置のダンパ機
    構。
  10. 【請求項10】請求項9記載のダンパ機構において、前
    記プーリ内には、該プーリに巻回保持される前記駆動ワ
    イヤを引張する弾性体が配設されることを特徴とする車
    両用空調装置のダンパ機構。
  11. 【請求項11】請求項9記載のダンパ機構において、前
    記プーリは、前記第1および第2巻取軸に前記駆動ワイ
    ヤが巻き取られる際に、操作トルクの変動を吸収すべく
    該駆動ワイヤの移動量を変更させるために略楕円状に形
    成されることを特徴とする車両用空調装置のダンパ機
    構。
  12. 【請求項12】請求項9記載のダンパ機構において、前
    記プーリと前記第1および第2巻取軸との間に、前記駆
    動ワイヤの引き出し方向を変更するためのアイドルプー
    リが配設されることを特徴とする車両用空調装置のダン
    パ機構。
  13. 【請求項13】請求項1記載のダンパ機構において、前
    記駆動手段は、手動操作されるコントロールレバーを備
    え、 前記コントロールレバーには、前記第1巻取軸に連結さ
    れた第1駆動ワイヤと前記第2巻取軸に連結された第2
    駆動ワイヤとが固着されることを特徴とする車両用空調
    装置のダンパ機構。
  14. 【請求項14】請求項1記載のダンパ機構において、前
    記駆動手段は、前記駆動ワイヤが固着されるとともに手
    動操作されるコントロールレバーと、 前記第1および第2巻取軸の略中間位置に対応して前記
    駆動ワイヤを保持するアイドルプーリと、 を備えることを特徴とする車両用空調装置のダンパ機
    構。
  15. 【請求項15】請求項14記載のダンパ機構において、
    前記コントロールレバー内には、前記駆動ワイヤを引張
    する弾性体が配設されることを特徴とする車両用空調装
    置のダンパ機構。
  16. 【請求項16】請求項14記載のダンパ機構において、
    前記アイドルプーリ内には、前記駆動ワイヤを引張する
    弾性体が配設されることを特徴とする車両用空調装置の
    ダンパ機構。
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