JP5249056B2 - コントロールケーブルのテンション付与構造 - Google Patents

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Description

本件発明は、例えば、車両用空調装置に設けられたロータリ式の空調用ドアを操作するコントロールケーブルに用いられるテンション付与構造に関する。
従来、例えば、車両用空調装置に設けられたロータリ式の空調用ドア(エアミックスドアや吹出口の開閉ドア等)を乗員が操作するために、特許文献1に記載されているような空調用ドア操作装置が使用されている。
この空調用ドア操作装置は、乗員がロータリノブを回転操作すると操作用プーリーが回転し、その回転動作がコントロールケーブルを介して駆動側プーリに伝達されて駆動用プーリーが回転する。空調用ドアは、駆動用プーリーの回転に連動して回動する。
ここで、コントロールケーブルは、アウターケーブルと、インナーケーブルとから構成されている。インナーケーブルは、経路途中で曲折しても両プーリーに対する摺動性が低下しないように、多数の銅線の撚り線から構成されている。しかしながら、撚り線は、引っ張り動作が繰り返し行われると、引き締まって伸長するという性質がある。
このようにしてインナーケーブルが伸長されると、インナーケーブルは撓んでしまう。そのため、インナーケーブルの円弧状部分(プーリーに巻回されて摺接する部分)とプーリーとの間に遊びが生じ、操作用プーリーの回転動作が駆動用プーリーに上手く伝達されないおそれがある。
そこで、この空調用ドア操作装置には、上記の問題を解決するために、テンション付与構造が設けられている。このテンション付与構造は、コイルスプリング(テンション付与手段)を用いてアウターケーブルを操作用プーリーから離れる方向に常時押圧している。これにより、インナーケーブルの一対の線状部分(円弧状部分以外の部分)は操作用プーリーから離れる方向に常時引張されて円弧状部分にテンションが加えられる。これにより、円弧状部分と操作用プーリーとの摺接状態が維持されて円弧状部分の撓みが抑えられる。
また、アウターケーブルは樹脂製であるため、熱ストレスの影響を受けて伸縮し、インナーケーブルが伸長される。その場合でも、インナーケーブルの一対の線状部分は、コイルスプリングによって操作用プーリーから離れる方向に引張されることにより、インナーケーブルの円弧状部分の撓みが抑えられている。
特開2007−210484号公報
しかしながら、最近の市場環境においては、アウターケーブルに対する熱ストレスが増してきており、インナーケーブルが予想以上に大きく伸長する場合がある。そのような場合には、特許文献1のテンション付与構造では、インナーケーブルの円弧状部分に撓みが生じてしまい、操作用プーリーとの間に遊びが生じることがあった。
本件発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、コントロールケーブルが熱ストレスの影響を受けた場合でも、プーリーとの間に遊びが生じるのを確実に抑えることができるコントロールケーブルのテンション維持構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本件発明の請求項1に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造では、プーリーに巻回されて摺接する円弧状部分と、この円弧状部分の両端から前記プーリーと離れて延びる一対の線状部分とを有するコントロールケーブルにおいて、前記一対の線状部分を前記プーリーから離れる方向に常時引張する第1のテンション付与手段と、前記一対の線状部分で前記円弧状部分との境界近傍部分を常時内側に押圧する第2のテンション付与手段とを備え、双方のテンション付与手段を利用して前記円弧状部分に前記プーリーとの摺接状態を維持するテンションを加えることを特徴としている。
さらに、本件発明の請求項に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造では、前記第2のテンション付与手段で、前記一対の線状部分の前記境界近傍部分を押圧する部分に、前記一対の線状部分をその移動方向に沿って支持するガイド手段を設けたことを特徴としている。
また、本件発明の請求項に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造では、前記コントロールケーブルが、前記円弧状部分および前記一対の線状部分を有するインナーケーブルと、このインナーケーブルの一対の線状部分を摺動自在に挿通させるアウターケーブルとから構成される場合には、前記アウターケーブルを、前記インナーケーブルの前記一対の線状部分の前記境界近傍部分よりも前記プーリーから離して配置する一方、前記プーリーと前記アウターケーブルとの間に弾性部材を配置し、この弾性部材は、前記アウターケーブルを前記プーリーから離れる方向に常時押圧して前記インナーケーブルの前記一対の線状部分を当該方向に常時引張するとともに前記境界近傍部分を内側に常時押圧するように形成されて、前記双方のテンション付与手段を兼用するように構成されていることを特徴としている。
また、本件発明の請求項に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造では、請求項に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造において、前記弾性部材を、前記インナーケーブルの前記一対の線状部分を挿通して形成される1つの弾性部材から構成したことを特徴としている。
また、本件発明の請求項に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造では、請求項に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造において、前記弾性部材を一対の弾性部材から構成して、この一対の弾性部材を、前記インナーケーブルの前記一対の線状部分を挟んで対向するように配置したことを特徴としている。
本件発明の請求項1に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造では、2つのテンション付与手段を用いて、コントロールケーブルの円弧状部分にプーリーとの摺接状態を維持するテンションを加えるようにした。したがって、従来に比べてテンション付与手段の数が多くなるので、円弧状部分のテンションも大きくなる。このため、コントロールケーブルが熱ストレスの影響を受けて大きく伸長しても、円弧状部分の撓みを抑えることができる。よって、請求項1に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造は、コントロールケーブルが熱ストレスの影響を受けた場合でも、プーリーとの間に遊びが生じるのを確実に抑えることができる。
さらに、本件発明の請求項に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造では、第2のテンション付与手段にガイド手段を設けた。これにより、第1のテンション付与手段は、コントロールケーブルの一対の線状部分をスムーズにプーリーの離間方向に引張することが可能になるので、円弧状部分の撓みを確実に抑えることができる。よって、本件発明の請求項に記載のコントロールケーブルのテンショ付与構造は、コントロールケーブルが熱ストレスの影響を受けた場合でも、プーリーとの間に遊びが生じるのをより確実に抑えることができる。
また、本件発明の請求項に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造では、コントロールケーブルが、インナーケーブルとアウターケーブルとから構成される場合に弾性部材を使用して双方のテンション付与手段を兼用するようにした。よって、請求項に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造は、その構成を簡単にすることが可能になるので、製造コストを抑えることができる。
さらに、本件発明の請求項に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造では、弾性部材を1つの弾性部材から構成した。よって、請求項に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造は部品点数を抑えることが可能になるので、製造コストをさらに抑えることができる。
また、本件発明の請求項に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造では、弾性部材を一対の弾性部材から構成し、この一対の弾性部材を、インナーケーブルの一対の線状部分を挟んで対向するように配置した。これにより、弾性部材の設置作業や交換作業をコントロールケーブルの設置後に行うことが可能になる。よって、本件発明の請求項に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造は、弾性部材の設置作業や交換作業の作業効率を高めることができる。
本件発明の第1の実施の形態を示す空調用ドア操作装置の構成図である。 同実施の形態の操作用プーリーとテンション付与構造の斜視図である。 同実施の形態のテンション付与構造の内部正面図である。 同実施の形態の板バネを後方から視た図である。 同実施の形態の板バネの左側部分を上方から視た図である。 本件発明の第2の実施の形態を示すテンション付与構造の内部正面図である。
以下、本件発明の実施の形態を図にしたがって説明する。
第1の実施の形態:
図1は、本件発明の第1の実施の形態を示す空調用ドア操作装置1の構成図である。この空調用ドア操作装置1は、車両用空調装置に設けられたロータリ式の空調用ドア(エアミックスドアや吹出口の開閉ドア等)を乗員が操作するために使用される。
また、この空調用ドア操作装置1は、操作用プーリー2と、駆動用プーリー3と、コントロールケーブル4と、テンション付与構造5とを備えている。
まず、操作用プーリー2について説明する。この操作用プーリー2は、プーリー本体21と、支持部材22とを備えている。
プーリー本体21は、コントロールケーブル4が巻回される部材であり、円板状に形成されている。プーリー本体21の中心には回転軸21aが設けられている。この回転軸21aには、ロータリノブ(図示せず)が取り付けられる。このロータリノブは、車両のインストルメントパネル等(図示せず)に車室内から操作可能に設けられる。
支持部材22は、プーリー本体21を所定位置に固定する部材である。この支持部材22は円形のケース状に形成されており、その内部にはプーリー本体21が収容されている。支持部材22の中心には軸穴22aが設けられている。この軸穴22aには、プーリー本体21の回転軸21aが通されている。また、支持部材22の外周面の一方側の部分(図1では下側の部分)には、コントロールケーブル4用の挿通口22bが設けられている。
次に、駆動用プーリー3について説明する。この駆動用プーリー3は、プーリー本体31と、支持部材32と、保持部材33とを備えている。
プーリー本体31は、コントロールケーブル4が巻回される部材であり、円板状に形成されている。プーリー本体31の中心には回転軸31aが設けられている。この回転軸31aには、空調用ドアの駆動軸(図示せず)が取り付けられる。
支持部材32は、プーリー本体31を所定位置に固定する部材である。この支持部材32は円形のケース状に形成されており、その内部にプーリー本体31が収容されている。支持部材32の中心には軸穴32aが設けられている。この軸穴32aには、プーリー本体31の回転軸31aが通されている。また、支持部材32の外周面の一方側の部分(図1では上側の部分)には、コントロールケーブル4用の挿通口32bが設けられている。
保持部材33は、角筒状に形成されている。この保持部材33は、挿通口32b側の端面とその反対側の端面に開口部(図示せず)がそれぞれ設けられている。挿通口32b側の端面は、支持部材32の挿通口32bの周縁部に結合されている。この保持部材33内には、コントロールケーブル4が上記の双方の開口部を介して直線状に挿通されている。
次に、コントロールケーブル4について説明する。このコントロールケーブル4は、インナーケーブル41と、アウターケーブル42とから構成されている。
インナーケーブル41は、双方のプーリー本体21、31に架け渡されている。このインナーケーブル41には、多数の銅線の撚り線が使用されている。また、このインナーケーブル41は、円弧状部分41a,41aと、線状部分41b,41bとから構成されている。各円弧状部分41aは、各プーリー本体21、31に巻回されて摺接する部分である。線状部分41b、41bは、双方の円弧状部分41a,41aの両端を繋いでいる部分である。
アウターケーブル42は樹脂製であって中空状に形成されている。このアウターケーブル42は、インナーケーブル41の線状部分41b,41bを摺動自在に挿通させている。
また、図2に示すように、アウターケーブル42の操作用プーリー2側の端部には取付部材421が装着されている。この取付部材421の上下面には一対のビス止め用長穴421a,421aが設けられている。このビス止め用長穴421aは、ビス422よりもアウターケーブル42の挿入方向に長く形成されている。
また、図3に示すように、取付部材421の操作用プーリー2側の端面には、挿通部421bが設けられている。この挿通部421bには、インナーケーブル41の線状部分41b,41bが挿通されている。
次に、テンション付与構造5について説明する。このテンション付与構造5は、図1に示すように、操作用プーリー2に結合されている。このテンション付与構造5は、インナーケーブル41において操作用プーリー2側の円弧状部分41aに所定のテンションを加えて円弧状部分41aと操作用プーリー2との摺接状態を維持するものである。図2に示すように、このテンション付与構造5は、保持部材51と、板バネ52(弾性部材)と、蓋(図示せず)とを備えている。
保持部材51は、角形のケース状に形成されている。保持部材51の上面は開口されており、前記蓋が開口部を塞ぐようになっている。また、図3にも示すように、保持部材51は、前面(操作用プーリー2側の面)と、後面(操作用プーリー2と反対側の面)とに、開口部511、512がそれぞれ設けられている。また、保持部材51の前面には、係止部513,513が形成されている。この係止部513,513は、左右の側壁514,514から保持部材51の内側に突出して対向している。この係止部513,513は、支持部材22の挿通口22bの周縁部に結合されている。
また、この保持部材51の内部には、双方の開口部511、512を介してコントロールケーブル4が直線状に挿通されている。これについてさらに説明すると、アウターケーブル42の取付部材421が、保持部材51の後面側の開口部512から内部に挿入されている。さらに、取付部材421は、各ビス止め用長穴421aにビス422が通されて、この2本のビス422により保持部材51の底面に固定されている。
ここで、取付部材421は、保持部材51内で後方側の部分に配置されている。具体的には、取付部材421は、インナーケーブル41の線状部分41b,41bにおいて円弧状部分41aとの境界近傍部分41cよりもプーリー本体21(操作用プーリー2)から離れて配置されている。
また、上記で説明したように、各ビス止め用長穴421aは、ビス422よりもアウターケーブル42の挿通方向に長く形成されている。このことから、取付部材421が保持部材51に固定される際に、その固定位置をアウターケーブル42の挿入方向に微調整することが可能になっている。
一方、板バネ52は、保持部材51内の空間Sに嵌め込まれて配置されている。この空間Sは、アウターケーブル42と保持部材51の前面との間に形成されている空間である。また、板バネ52は、インナーケーブル41の線状部分41b,41bを挟むようにして配置されている。板バネ52の具体的な形状は、Σ状(シグマ状)の板バネを、線状部分41b,41bを中心に左右対称にして後側部分522が結合している形状である。
この後側部分522は、本件発明の第1のテンション付与手段を構成している。これについて説明すると、後側部分522は、アウターケーブル42の取付部材421の前端面を後方B(操作用プーリー2から離れる方向)に常時押圧している。ここで、インナーケーブル41の線状部分41b,41bはアウターケーブル42に支持されているので、線状部分41b,41bは後方Bに常時引張されている。これにより、インナーケーブル41の円弧状部分41aにテンションが加えられて、円弧状部分41aと操作用プーリー2(プーリー本体21)との摺接状態が維持されている。
また、後側部分522の中間部分には、挿通部522aが設けられている。図4に示すように、この挿通部522aは、中間部分の上側部分に形成された切り欠きである。この挿通部522aには、インナーケーブル41の線状部分41b,41bが挿通されている。
また、図3に示すように、板バネ52の前側部分521,521は、保持部材51の係止部513,513の内面に係止されている。この前側部分521,521は、本件発明の第2のテンション付与手段を構成している。これについて説明すると、前側部分521,521は、インナーケーブル41の線状部分41b,41bを挟んで対称に配置されており、先端部521a,521aが内側に屈曲されている。そして、この先端部521a,521aが、インナーケーブル41の境界近傍部分41c,41cにおいて、対向する一対の外側面41d,41dを内側Iに常時押圧している。これにより、インナーケーブル41の円弧状部分41aにテンションが加えられて、円弧状部分41aと操作用プーリー2(プーリー本体21)との摺接状態が維持されている。
さらに、図5に示すように、先端部521a,521aには、ガイド溝521b,521b(ガイド手段)が設けられている。図5では、左側の先端部521aを示す。このガイド溝521b,521bは、前側部分521,521を、インナーケーブル41の線状部分41b,41bの移動方向Aから視て波板状に形成することで形成されている。このガイド溝521bは、線状部分41b,41bをその移動方向Aに沿って支持している。
以上のように構成されている空調用ドア操作装置1は、乗員がロータリノブを回転操作すると操作用プーリー2が回転し、その回転動作がコントロールケーブル4を介して駆動用プーリー3に伝達されて駆動用プーリー3が回転する。空調用ドアは、この駆動用プーリー3の回転に連動して回動する。
上記で説明したように、インナーケーブル41は、多数の銅線の撚り線から構成されているので、引っ張り動作が繰り返し行われると、引き締められて伸長される。しかし、本実施の形態では、テンション付与構造5によってインナーケーブル41の円弧状部分41aにテンションが加えられているので、円弧状部分41aの撓みが抑えられる。したがって、円弧状部分41aと操作用プーリー2との間に遊びが生じるのを抑えることができる。
また、アウターケーブル42は樹脂製であることから、熱ストレスの影響を受けた場合には当初の設置位置から後方Bにずれることがある。ここで、インナーケーブル41はアウターケーブル42に支持されているので、アウターケーブル42が後方Bにずれることにより引き締められて伸長される。このときのインナーケーブル41は、引っ張り動作の場合に比べて大きく伸長される場合がある。
本実施の形態のテンション付与構造5では、板バネ52の2つのテンション付与手段(前側部分521、後側部分522)により、インナーケーブル41の円弧状部分41aにテンションを加えて、円弧状部分41aと操作用プーリー2との摺接状態を維持している。したがって、このテンション付与構造5は、従来のテンション付与構造に比べてテンション付与手段の数が多いので、円弧状部分41aのテンションも従来に比べて大きくなる。このため、インナーケーブル41が、アウターケーブル42の熱ストレスの影響により大きく伸長しても、2つのテンション付与手段521、522によって円弧状部分41aのテンションの撓みを抑えることができる。よって、本実施の形態のテンション付与構造5は、コントロールケーブル4が熱ストレスの影響を受けた場合でも、操作用プーリー2との間に遊びが生じるのを確実に抑えることができる。
また、その結果、空調用ドア操作装置1は、従来の空調用ドア操作装置よりも、操作用プーリー2の回転動作が駆動用プーリー3に上手く伝達されるので、空調用ドアの操作性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態のテンション付与構造5では、板バネ52の前側部分521,521にガイド溝521b,521bを設けた。したがって、板バネ52の後側部分522,522は、アウターケーブル42を介してインナーケーブル41の線状部分41b,41bを後方Bにスムーズに引張することが可能になるので、円弧状部分41aの撓みを確実に抑えることができる。よって、本実施の形態のテンション付与構造5は、コントロールケーブル4が熱ストレスの影響を受けた場合でも、操作用プーリー2との間に遊びが生じるのをより確実に抑えることができる。
なお、ガイド溝521b,521bは、板バネ52の前側部分521,521全体に設けたが、このガイド溝を先端部521a,521aのみに設けても良い。また、本実施の形態では、ガイド手段としてガイド溝521b,521bを用いたが、インナーケーブル41の線状部分41b,41bの移動方向Aに沿って支持するように構成すれば、このようなガイド溝521b,521bに限定しなくても良い。
また、本実施の形態では、1つの板バネ52を使用して、本件発明の2つのテンション付与手段を兼用した。これにより、テンション付与構造5の構成が簡単になり、また部品点数を抑えることも可能になる。よって、本実施の形態のテンション付与構造5は、製造コストを抑えることができる。
また、板バネ52の挿通部522aは、切り欠きとして構成されている。このため、作業者は、インナーケーブル41の設置時に、インナーケーブル41を挿通部522aに容易に通すことが可能になる。よって、本実施の形態のテンション付与構造5は、インナーケーブル41の設置作業性を高めることができる。さらに、挿通部522aを切り欠きとして構成したことから、板バネ52に使用される材料コストが抑えられるので、板バネ52の製造コストを抑えることもできる。
第2の実施の形態:
図6は、本件発明の第2の実施の形態を示すコントロールケーブル4のテンション付与構造50の内部正面図である。なお、本実施の形態のテンション付与構造50では、第1の実施の形態で説明したテンション付与構造5と同じ部分には同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
本実施の形態のテンション付与構造50は、第1の実施の形態のテンション付与構造5と同様に操作用プーリー2のプーリー本体21に結合されている。このテンション付与構造50は、保持部材51と、板バネ520,520(弾性部材)と、蓋(図示せず)とを備えている。
板バネ520,520は、それぞれΣ状(シグマ)状に形成されている。この板バネ520,520は、保持部材51内の空間Sに嵌め込まれて配置されている。具体的には、板バネ520,520は、インナーケーブル41の線状部分41b,41bを挟んで左右に対向して配置されている。さらに、この板バネ520,520は、内側部分が対面して配置されている。
また、この板バネ520,520は、第1の実施の形態の板バネ52と同様に、前側部分521,521が本件発明の第2のテンション付与手段を構成している。つまり、先端部521a,521aで、インナーケーブル41の境界近傍部分41c,41cを内側Iに常時押圧している。
また、この板バネ520,520の後側部分523,523は、本件発明の第1のテンション付与手段を構成している。つまり、アウターケーブル42の取付部材421を後方Bに押圧してインナーケーブル41の線状部分41b,41bを後方Bに引張している。
以上のように構成されているテンション付与構造50は、第1の実施の形態のテンション付与構造と同様に、2つのテンション付与手段521,523を用いて円弧状部分41aにテンションを加えているので、円弧状部分41aのテンションが従来よりも大きくなる。したがって、インナーケーブル41が、アウターケーブル42に対する熱ストレスの影響で大きく伸長しても、円弧状部分41aの撓みが抑えられる。よって、本実施の形態のテンション付与構造では、第1の実施の形態のテンション付与構造5と同様に、コントロールケーブル4が熱ストレスの影響を受けた場合でも、操作用プーリー2との間に遊びが生じるのを確実に抑えることができる。
また、本実施の形態のテンション付与構造50では、板バネ520,520を使用して、本件発明の2つのテンション付与手段を兼用するようにしたので、テンション付与構造50の構成が簡単になり、製造コストを抑えることができる。
さらに、本実施の形態のテンション付与構造50では、板バネ520,520を、インナーケーブル41の線状部分41b,41bを挟んで対向するように配置した。したがって、板バネ520の設置作業や交換作業を、コントロールケーブル4の設置後に行うことが可能になる。よって、本実施の形態のテンション付与構造50では、板バネ520の設置作業や交換作業の作業効率を高めることができる。
以上、本件発明にかかる実施の形態を例示したが、これらの実施の形態は本件発明の内容を限定するものではない。また、本件発明の請求項の範囲を逸脱しない範囲であれば、各種の変更等は可能である。
例えば、実施の形態では、本件発明の弾性部材として板バネを使用した。しかし、板バネの形状はΣ状(シグマ状)に限定されることはなく、Z状(ゼット状)等の形状に形成しても良い。また、弾性部材として板バネ以外の部材を使用しても良い。さらには、テンション付与構造を、弾性部材以外の構成部品を使用して、インナーケーブル41を操作用プーリー2から離れる方向Bに引張するとともに、インナーケーブル41の境界近傍部分41cを内側Iに押圧するように構成しても良い。また、必要に応じて、保持部材51や取付部材421に滑り止め手段を設けても良い。
また、実施の形態では、本件発明のテンション付与構造を操作用プーリー2に適用したが、駆動用プーリー3や、双方のプーリー2、3に適用しても良い。また、実施の形態では、コントロールケーブル4が、インナーケーブル41とアウターケーブル42の2本のケーブルから構成された場合について説明したが、プーリーに使用されるケーブルであれば、そのケーブルの構成に関わらず本件発明を適用することは可能である。
以上説明したように本件発明のコントロールケーブルのテンション付与構造では、コントロールケーブルが熱ストレスの影響を受けた場合でも、プーリーとの間に遊びが生じるのを確実に抑えることができる。したがって、本件発明のコントロールケーブルのテンション付与構造を、その技術分野で十分に利用することができる。
2 操作用プーリー
4 コントロールケーブル
5 テンション付与構造
41 インナーケーブル
41a 円弧状部分
41b 線状部分
41c 境界近傍部分
42 アウターケーブル
50 テンション付与構造
52 板バネ
520 板バネ
521 前側部分
521a 先端部分
521b ガイド溝
522 後側部分
523 後側部分
A 線状部分の移動方向
B 操作用プーリーから離れる方向

Claims (3)

  1. プーリーに巻回されて摺接する円弧状部分と、この円弧状部分の両端から前記プーリーと離れて延びる一対の線状部分とを有するコントロールケーブルにおいて、
    前記一対の線状部分を前記プーリーから離れる方向に常時引張する第1のテンション付与手段と、
    前記一対の線状部分で前記円弧状部分との境界近傍部分を常時内側に押圧する第2のテンション付与手段とを備え、双方のテンション付与手段を利用して前記円弧状部分に前記プーリーとの摺接状態を維持するテンションを加え、
    前記第2のテンション付与手段で、前記一対の線状部分の前記境界近傍部分を押圧する部分に、前記一対の線状部分をその移動方向に沿って支持するガイド手段を設け、
    前記コントロールケーブルが、前記円弧状部分および前記一対の線状部分を有するインナーケーブルと、このインナーケーブルの一対の線状部分を摺動自在に挿通させるアウターケーブルとから構成される場合には、前記アウターケーブルを、前記インナーケーブルの前記一対の線状部分の前記境界近傍部分よりも前記プーリーから離して配置する一方、前記プーリーと前記アウターケーブルとの間に弾性部材を配置し、
    この弾性部材は、前記アウターケーブルを前記プーリーから離れる方向に常時押圧して前記インナーケーブルの前記一対の線状部分を当該方向に常時引張するとともに前記境界近傍部分を内側に常時押圧するように形成されて、前記双方のテンション付与手段を兼用するように構成されていることを特徴とするコントロールケーブルのテンション付与構造。
  2. 請求項1に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造において、
    前記弾性部材を、前記インナーケーブルの前記一対の線状部分を挿通して形成される1つの弾性部材から構成したことを特徴とするコントロールケーブルのテンション付与構造。
  3. 請求項2に記載のコントロールケーブルのテンション付与構造において、
    前記弾性部材を一対の弾性部材から構成して、この一対の弾性部材を、前記インナーケーブルの前記一対の線状部分を挟んで対向するように配置したことを特徴とするコントロールケーブルのテンション付与構造。
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