JP2003153422A - ハーネス弛み吸収装置 - Google Patents
ハーネス弛み吸収装置Info
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- Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)
Abstract
きると共に、部品点数の削減による低コスト化等を図る
ことができるハーネス弛み吸収装置を提供する。 【解決手段】 プロテクタベース23とプロテクタカバ
ー24とを組み付けてプロテクタケース21を構成し、
このプロテクタケース21内に基端部29aが固定され
た板ばね29及び該板ばね29に沿って配索されたワイ
ヤハーネス32とを収容し、ワイヤハーネス32に作用
する張力に応じて板ばね29の自由端側が撓み変形して
ワイヤハーネス32の弛みを吸収するハーネス弛み吸収
装置であって、プロテクタベース23に板ばね29の基
端部29aが挿入される挟持溝26aを有する挟持部2
6を設け、プロテクタカバー24に挟持部26に挟持さ
れた板ばね29の基端部29aを押さえる押さえ部27
を設け、挟持部26と押さえ部27とにより弾性部材2
9の基端部29aを固定するようにした。
Description
ドアの開閉に伴うワイヤハーネスの弛みを吸収するハー
ネス弛み吸収装置に関する。
るスライドドア内には、パワーウィンドモータやドアロ
ックユニットやスピーカ等の電装品が搭載される。この
電装品に対して車両ボディ側より常時給電したり、電装
品と車両ボディとの間で制御信号の授受を行ったりする
必要があるため、車両ボディ側とスライドドア側との間
にワイヤハーネスが配索される。この箇所におけるワイ
ヤハーネスの配索は、スライドドアの開閉に対応した構
造とする必要があり、その一部品としてハーネス弛み吸
収装置が用いられている。
5〜図8に示すものを本出願人が先に提案した(特願2
001−76514号出願書類参照)。このハーネス弛
み吸収装置1は、図5,図6に示すように、上面側が円
弧状に膨らんだ形状を有する合成樹脂製のプロテクタケ
ース2を有し、このプロテクタケース2はスライドドア
3に固定されたプロテクタベース4と、これに組み付け
られたプロテクタカバー5とから構成されている。
ス2の両方の端部側にはワイヤハーネス出入口6a,6
bがそれぞれ設けられていると共に、プロテクタケース
2内には板ばね(弾性部材)7が配置されている。この
板ばね7の基端部7aはプロテクタベース4に一体的に
設けられた挟持部8の挟持溝8aに挿入されており、該
挟持部8にはそのボス部8bが超音波溶着により潰され
ることによって金属製の固定具9が固定されている。こ
の金属製の固定具9は板ばね7の基端部7aを挟持溝8
aより抜けないように押さえ付けており、これにより板
ばね7は基端部7aを固定支点として撓み変形自在に配
置されている。
に沿ってワイヤハーネス10が配索されており、このワ
イヤハーネス10の両端側はそれぞれワイヤハーネス出
入口6a,6bよりケース外に導出されている。プロテ
クタケース2の外に導出されたワイヤハーネス10の一
端側のコネクタ11はスライドドア3側の図示しないコ
ネクタに接続され、ワイヤハーネス10の他端側のコネ
クタ12は車両ボディ13側のコネクタ14に接続され
ている。
3の開動作によりワイヤハーネス10に引っ張り力が作
用すると、板ばね7が図5及び図6の矢印方向に撓み変
形してワイヤハーネス10の他端側がプロテクタケース
2より引き出される。また、スライドドア3の閉動作に
よりワイヤハーネス10の引っ張り力がなくなると、板
ばね7が図5及び図6の矢印方向の反対方向に撓み復帰
変形してワイヤハーネス10の他端側がプロテクタケー
ス2内に引き戻される。このようなワイヤハーネス10
の移動によってスライドドア3の開閉に伴うワイヤハー
ネス10の弛みが吸収される。
ーネス弛み吸収装置1では、板ばね7の基端部7aが固
定具9を用いて挟持部8に固定されているため、プロテ
クタケース2以外に固定具9が必要であり、その分部品
点数が増加してコスト高になった。また、固定具9は挟
持部8のボス部8bを超音波溶着することにより固定さ
れるため、ボス部8bを設ける取付専用のスペースが必
要であった。
べくなされたものであり、弾性部材を固定具等を用いる
ことなく確実に固定することができると共に、部品点数
の削減による低コスト化及び取付用スペースの省スペー
ス化を図ることができるハーネス弛み吸収装置を提供す
ることを目的とする。
テクタベースとプロテクタカバーを組み付けてプロテク
タケースを構成し、このプロテクタケース内に基端部が
固定された板状の弾性部材及び該弾性部材に沿って配索
されたワイヤハーネスを収容し、このワイヤハーネスに
作用する張力に応じて前記弾性部材の自由端側が撓み変
形して前記ワイヤハーネスの弛みを吸収するハーネス弛
み吸収装置であって、前記プロテクタベースと前記プロ
テクタカバーのいずれか一方に前記弾性部材の基端部が
挟持される挟持部を設けると共に、いずれか他方に該挟
持部に挟持された前記弾性部材の基端部を押さえる押さ
え部を設け、これら挟持部と押さえ部とにより前記弾性
部材の基端部を固定するようにしたことを特徴とする。
の基端部を挟持部で挟持し、プロテクタベースとプロテ
クタカバーを組み付けすることによって弾性部材がプロ
テクタケース内に固定される。
ス弛み吸収装置であって、前記挟持部の近傍と前記押さ
え部の近傍のいずれか一方にロック部材を設けると共
に、いずれか他方に該ロック部材がロックされる被ロッ
ク部を設けたことを特徴とする。
の発明の作用に加え、弾性部材の基端部が固定される箇
所におけるプロテクタベースとプロテクタカバーとの組
み付けがロック部材と被ロック部とのロックにより強固
になる。
記載のハーネス弛み吸収装置であって、前記挟持部を前
記プロテクタベース側に設けると共に、前記押さえ部を
前記プロテクタカバーに設けたことを特徴とする。
タベースの挟持部とプロテクタカバーの押さえ部とで弾
性部材の基端部が確実に固定されてより安定した固定力
が得られる。
に基づいて説明する。
図1はハーネス弛み吸収装置の分解斜視図、図2は同装
置に用いられるプロテクタベースの正面図、図3は同装
置に用いられる板ばねの基端部の固定箇所を示す要部の
分解斜視図、図4(a)は同板ばねの基端部の固定箇所
の要部の分解側面図、図4(b)は同板ばねの基端部の
固定箇所の要部の断面図である。
収装置20は、上面側が略円弧状に膨らんだ形状を有す
るプロテクタケース21を有し、このプロテクタケース
21はスライドドア22に固定される合成樹脂製のプロ
テクタベース23と、このプロテクタベース23を覆う
合成樹脂製のプロテクタカバー24とから構成されてい
る。
ス23とプロテクタカバー24とは互いの外縁端が突き
合わされた状態でケースロック手段23A(図示の都合
上プロテクタベース23側のみ示す)でロックされるこ
とにより組み付けられるようになっている。プロテクタ
ケース21の両方の端部側にはワイヤハーネス出入口2
5a,25bがそれぞれ設けられていると共に、プロテ
クタベース23の内面には挟持部26が一体突出形成さ
れている。この挟持部26の中央にはスリット状の挟持
溝26aが形成されていると共に、平面矩形の押さえ挿
入凹部26bが形成されている。また、プロテクタカバ
ー24の挟持部26の押さえ挿入凹部26bに対向する
位置にはブロック状の押さえ部27が一体突出形成され
ている。
部材としての板ばね29は細長い板状を有している。こ
の板ばね29の基端部29aの両側には、一対の切り込
み溝29b,29bが形成され、この各切り込み溝29
bが形成された基端部29a側が挟持部26の挟持溝2
6aに挿入されるようになっている。そして、図4
(b)に示すように、プロテクタカバー24の挟持部2
6の押さえ挿入凹部26b内にプロテクタカバー24の
押さえ部27が挿入されるようになっており、該押さえ
部27によって板ばね29の基端部29aが挟持溝26
aより抜け出ないように押さえられている。押さえ部2
7が板ばね29の切り込み溝29bの箇所に挿入された
状態で板ばね29の基端部29aを押さることによって
板ばね29の長手方向への抜けを確実に防止することが
できるようになっている。このように固定されることに
より、板ばね29はその基端部29aを固定支点として
撓み変形自在に配置されている。また、板ばね29の自
由端には低摩擦係数のキャップ31が装着され、ワイヤ
ハーネス32が板ばね29の自由端側で損傷することな
く、かつ、スムーズに摺動するようになっている。
は湾曲形状を有するばね撓み矯正壁30が一体突出形成
され、このばね撓み矯正壁30に沿って板ばね29が所
定の撓み変形を確実に行うようになっている。
プロテクタカバー24の押さえ部27の近傍の両側には
一対のロック部材(ロック手段)40,40が一体突出
形成されていると共に、プロテクタベース23の挟持部
26の近傍の両側には一対のロック部材40が係止され
る一対の被ロック部(ロック手段)41,41が一体突
出形成されている。これら各ロック部材40と各被ロッ
ク部41は、プロテクタベース23とプロテクタカバー
24とが突き合わされた状態で他のケースロック手段2
3Aと共にロックされるようになっている。
32はプロテクタケース21内で板ばね29に沿って配
索されており、このワイヤハーネス32の両端側はそれ
ぞれワイヤハーネス出入口25aよりケース外に導出さ
れている。そして、プロテクタケース21の外に導出さ
れたワイヤハーネス32の一端側のコネクタ34はスラ
イドドア22側の図示しないコネクタに接続されると共
に、ワイヤハーネス32の他端側の図示しないコネクタ
は車両ボディ35側の図示しないコネクタに接続される
ようになっている。
み付ける場合には、まず、プロテクタベース23の挟持
溝26aに板ばね29の基端部29aを挿入して仮固定
状態とし、ワイヤハーネス32を板ばね29に沿うよう
にプロテクタベース23内に配索する。このように板ば
ね29を仮固定し、ワイヤハーネス32を所定位置に配
索した状態でプロテクタベース23とプロテクタカバー
24とを突き合わせると、ケースロック手段23A、及
び、ロック手段を成すロック部材40と被ロック部41
とが共にロックされる。これにより、プロテクタベース
23とプロテクタカバー24とが互いに組み付けられ
る。そして、この組み付け状態において、プロテクタベ
ース23内の挟持部26で挟持された板ばね29の基端
部29aがプロテクタカバー24の押さえ部27により
挟持溝26aより抜け出ないように確実に固定される。
み吸収装置20を取り付け、該スライドドア22の開動
作によりワイヤハーネス32に引っ張り力が作用する
と、板ばね29が図1及び図2の矢印方向に撓み変形し
てワイヤハーネス32の他端側がプロテクタケース21
より引き出される。また、スライドドア22の閉動作に
よりワイヤハーネス32の引っ張り力がなくなると、板
ばね29が図1及び図2の矢印方向の反対方向に撓み復
帰変形してワイヤハーネス32の他端側がプロテクタケ
ース21内に引き戻される。このようなワイヤハーネス
32の移動によってスライドドア22の開閉に伴うワイ
ヤハーネス32の弛みが吸収される。
よるワイヤハーネス32の弛みを吸収するハーネス弛み
吸収装置20では、板ばね29の基端部29aを挟持部
26の挟持溝26aに挿入し、プロテクタベース23と
プロテクタカバー24とを組み付けすることによって板
ばね29をプロテクタケース21内に固定するようにし
たので、金属製の固定具等が不要となり、その分部品点
数を削減することができて低コスト化を図ることができ
ると共に、取付用スペースの省スペース化等を図ること
ができる。また、金属製の固定具等の煩雑な組付作業が
不要となり、組付工程を削減することができると共に、
組付作業の迅速化を図ることができる。
の近傍の両側に一対の被ロック部41,41を一体突出
形成すると共に、プロテクタカバー24の押さえ部27
の近傍の両側に一対のロック部材40,40を一体突出
形成したので、板ばね29の基端部29aが固定される
箇所におけるプロテクタベース23とプロテクタカバー
24の組み付け状態をより強固にすることができ、挟持
部26と押さえ部27とによる板ばね29の固定をより
確実かつ安定したものとすることができる。
23の挟持部26の近傍に被ロック部41を設け、プロ
テクタカバー24の押さえ部27の近傍にロック部材4
0を設けたが、プロテクタベース23の挟持部26の近
傍にロック部材40を設け、プロテクタカバー24の押
さえ部27の近傍に被ロック部41を設けても良い。ま
た、挟持部26をプロテクタベース23に設け、押さえ
部27をプロテクタカバー24に設けたが、挟持部26
をプロテクタカバー24に設け、押さえ部27をプロテ
クタベース23に設けても良い。
よれば、プロテクタベースとプロテクタカバーとのいず
れか一方に設けられた挟持部と、いずれか他方に設けら
れた押さえ部とで弾性部材の基端部を固定するようにし
たので、弾性部材の基端部を挟持部で挟持した後でプロ
テクタベースとプロテクタカバーを組み付けすることに
よって弾性部材をプロテクタケース内に簡単かつ確実に
固定することができる。これにより、弾性部材の固定を
固定具等を用いることなく行うことができ、その分部品
点数を削減して低コストを図ることができると共に、取
付用スペースの省スペース化を図ることができる。
押さえ部の近傍にロック部材と被ロック部からなるロッ
ク手段を設けたので、弾性部材の基端部が固定される箇
所におけるプロテクタベースとプロテクタカバーとの組
み付け状態を強固にすることができ、挟持部と押さえ部
とによる弾性部材の固定をより確実なものにすることが
できる。
クタベース側に設けると共に、押さえ部をプロテクタカ
バーに設けたので、プロテクタベースの挟持部とプロテ
クタカバーの押さえ部とで弾性部材の基端部を確実に固
定することができてより安定した固定力を得ることがで
きる。
装置の分解斜視図である。
の正面図である。
固定を示す要部の分解斜視図である。
基端部の固定箇所の要部の分解側面図、(b)は板ばね
の基端部の固定箇所の要部の断面図である。
解斜視図である。
る。
の分解斜視図である。
要部の斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 プロテクタベースとプロテクタカバーを
組み付けてプロテクタケースを構成し、このプロテクタ
ケース内に基端部が固定された板状の弾性部材及び該弾
性部材に沿って配索されたワイヤハーネスを収容し、こ
のワイヤハーネスに作用する張力に応じて前記弾性部材
の自由端側が撓み変形して前記ワイヤハーネスの弛みを
吸収するハーネス弛み吸収装置であって、 前記プロテクタベースと前記プロテクタカバーのいずれ
か一方に、前記弾性部材の基端部が挟持される挟持部を
設けると共に、いずれか他方に該挟持部に挟持された前
記弾性部材の基端部を押さえる押さえ部を設け、これら
挟持部と押さえ部とにより前記弾性部材の基端部を固定
するようにしたことを特徴とするハーネス弛み吸収装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載のハーネス弛み吸収装置で
あって、 前記挟持部の近傍と前記押さえ部の近傍のいずれか一方
にロック部材を設けると共に、いずれか他方に該ロック
部材がロックされる被ロック部を設けたことを特徴とす
るハーネス弛み吸収装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のハーネス弛
み吸収装置であって、 前記挟持部を前記プロテクタベース側に設けると共に、
前記押さえ部を前記プロテクタカバー側に設けたことを
特徴とするハーネス弛み吸収装置。
Priority Applications (4)
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