JP4238125B2 - 開閉体用給電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車ドア等の開閉体にボディ側から常時給電を行うべくワイヤハーネスをハーネスプロテクタと共にスライドさせつつ屈曲自在とした開閉体用給電装置に関するものである。
図7は従来の自動車ドア用給電装置の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
この自動車ドア用給電装置41は、フラットワイヤハーネスを挿通させる合成樹脂製のハーネスプロテクタ42と、ハーネスプロテクタ42をスライド自在に係合させるガイド部3aと、ガイド部3aと一体に形成され、フラットワイヤハーネスに続く断面円形のワイヤハーネス部分をループ状に屈曲させた状態で伸縮(拡径及び縮径)させる余長吸収部3bとで成る合成樹脂製のケース3とを備えたものである。
ケース3はドアパネル12に固定され、ドアトリム13で覆われる。ハーネスプロテクタ42の先端は車両ボディ6側に回動自在に連結され、ハーネスプロテクタ42の基端はガイド部3a内にスライド自在に進入している。
図7の如くドア11を開くと、ハーネスプロテクタ42がガイド部3aに沿って伸長し、ワイヤハーネスがハーネスプロテクタ42と一体でケース3から引き出される。ドア11を閉じると、ハーネスプロテクタ42がガイド部3aに沿ってケース3内に引き込まれ、ワイヤハーネスは余長吸収部3b内で拡径されて余長(弛み)吸収される。
ハーネスプロテクタ42側のフラットワイヤハーネスは車両ボディ側(電源側)のワイヤハーネス(図示せず)に接続され、ケース3側のワイヤハーネス18はドア側のパワーウィンドモータやドアロックやスピーカ27やスイッチユニット28といった電装品や補機に接続される。ドア11の開閉に関係なく常に電源がドア側に供給される。
図8は、上記ハーネスプロテクタ42を可撓性の合成樹脂で形成して屈曲自在とした自動車ドア用給電装置48を示すものである(特許文献2参照)。ハーネスプロテクタ43以外の構成は前例とほぼ同様であるので同一の符号を付して説明を省略する。
ドア11はヒンジ14を中心に回動する。ドア11の回動に伴ってハーネスプロテクタ43はケース3のガイド部3aに沿って進退しつつフラットワイヤハーネスと共に屈曲する。ハーネスプロテクタ43の先端は合成樹脂製の連結部材44を介して車両ボディ6に固定され、ハーネスプロテクタ43から導出されたワイヤハーネス45は車両ボディ側で相手側ワイヤハーネス46にコネクタ47を介して接続される。
特開平11−263178号公報(第6〜8頁、図1〜図2) 特開平11−263175号公報(第3〜5頁、図6)
しかしながら、上記従来の自動車ドア用給電装置48にあっては、図8のドア11を全開にした際に、可撓性のハーネスプロテクタ43が車両ボディ6との連結部側で小さな半径で屈曲し、ハーネスプロテクタ43や内部のワイヤハーネスに無理な曲げ力(ストレス)がかかるという懸念があった。
これは自動車ドア11に限らず、例えばトランクやバックドアあるいは自動車以外のドアといった各種開閉体に同様の給電装置を適用した場合にも起こり得ることである。
本発明は、上記した点に鑑み、開閉体の回動時の可撓性のハーネスプロテクタの屈曲を応力集中なく大きな半径でスムーズに行うことのできる開閉体用給電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る開閉体用給電装置は、可撓性のハーネスプロテクタの一方を開閉体側にスライド自在に係合させ、該ハーネスプロテクタの他方をボディ側に連結固定し、該ボディ側から該ハーネスプロテクタを経て該開閉体側にワイヤハーネスを配索した開閉体用給電装置において、前記ハーネスプロテクタに、前記ボディとの連結部からハーネスプロテクタ長手方向中間部にかけて弾性部材を配設し、該弾性部材によって該ハーネスプロテクタの剛性を部分的に高めて、該ハーネスプロテクタの屈曲を均一化させたことを特徴とする。
上記構成により、例えばハーネスプロテクタのボディ寄りの部分の剛性が弾性部材によって高められ、開閉体の全開時にハーネスプロテクタがボディ側から小さな半径で屈曲することが防止され、ハーネスプロテクタ及びワイヤハーネスに作用する曲げ応力が小さく抑えられる。ハーネスプロテクタの剛性を高める部分はボディ寄りの部分に限るものではなく、場合によっては開閉体寄りの部分あるいは両方となることもある。
請求項2に係る開閉体用給電装置は、請求項1記載の開閉体用給電装置において、長さの異なる複数の前記弾性部材を重ねてあるいは前記ワイヤハーネスを介して厚み方向に対向させて配置したことを特徴とする。
上記構成により、長い弾性部材と短い弾性部材との重なり部分あるいは対向した部分が強い弾性力(剛性力)を発揮し、ハーネスプロテクタの小径に屈曲しやすい部分を確実に補強する。長い弾性部材における短い弾性部材と重なっていない部分あるいは対向していない部分はハーネスプロテクタの剛性を重なり部分あるいは対向した部分から除々に弱めて、ハーネスプロテクタ全体で滑らかな湾曲形状が得られるようにする。
請求項3に係る開閉体用給電装置は、請求項2記載の開閉体用給電装置において、長い前記弾性部材を前記ワイヤハーネスの屈曲外側に配置し、短い前記弾性部材を該長い弾性部材の内側に配置したことを特徴とする。
上記構成により、長短の弾性部材が接触している場合は、ハーネスプロテクタと共に長い弾性部材が屈曲し、長い弾性部材に沿って短い弾性部材が滑りながら同じ半径でスムーズに屈曲する。長い弾性部材が短い弾性部材を曲げる形となる。ワイヤハーネスは両弾性部材の内側面に沿って同じ半径でスムーズに屈曲する。長短の弾性部材が非接触で対向している場合は、長い弾性部材に沿ってワイヤハーネスが同じ半径で屈曲し、ワイヤハーネスに沿って短い弾性部材が同じ半径で屈曲する。何れの場合も長い弾性部材でワイヤハーネスが外部との干渉等から安全に保護される。
請求項4に係る開閉体用給電装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の開閉体用給電装置において、前記弾性部材として板ばねを用いたことを特徴とする。
上記構成により、板ばねでフラットワイヤハーネスとフラットなハーネスプロテクタとに対応でき、開閉体用給電装置がフラット化される。板ばねの幅をワイヤハーネスの幅と同じないしそれ以上に設定すれば、ワイヤハーネスが板ばねで外部から確実に保護される。
請求項5に係る開閉体用給電装置は、請求項4記載の開閉体用給電装置において、前記板ばねに、該板ばねから立ち上げた支持部と、該支持部に直交する保持部とを有するハーネス保持用のクリップを設けたことを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスがクリップで板ばねに保持固定され、板ばねとワイヤハーネスとのサブ組立体が構成され、このサブ組立体をハーネスプロテクタ内に挿入することで、ハーネス組立体が簡単に形成される。
請求項6に係る開閉体用給電装置は、請求項4又は5記載の開閉体用給電装置において、一方の前記板ばねに係止を設け、他方の前記板ばねに、該係止爪を係合させる凹部を設け、前記ハーネスプロテクタに、該係止爪を係合させるスリット部を設けたことを特徴とする。
上記構成により、長短の板ばねを重ねると同時に、係止爪(係止部)凹部(係合部)に進入係合し、両板ばねが長手方向及び幅方向に位置ずれなく位置決めされる。板ばねにワイヤハーネスを沿わせ、ハーネスプロテクタ内に挿入することで、係止がハーネスプロテクタのスリット部(係合部)に進入係合して、板ばねとハーネスプロテクタとが相互に位置決めされる。請求項5のクリップを用いれば、ワイヤハーネスと板ばねとハーネスプロテクタとが相互に位置決めされる。このハーネス組立体はケース等に組み付けられて開閉体用給電装置を構成する。
請求項1記載の発明によれば、ハーネスプロテクタの屈曲半径が均一化して、ハーネスプロテクタ及びワイヤハーネスに作用する曲げ応力が小さく抑えられるから、開閉体の繰り返し開閉に起因するプロテクタやワイヤハーネスの摩耗や変形や傷みが防止され、プロテクタやワイヤハーネスの耐久性が高まり、開閉体への常時給電の信頼性が向上する。
請求項2記載の発明によれば、複数の弾性部材によってハーネスプロテクタの最も曲がりやすい部分を確実に補強することができ、しかもハーネスプロテクタ全体で滑らかな湾曲形状を得ることができ、請求項1記載の発明の効果が一層助長される。
請求項3記載の発明によれば、長短の弾性部材がスムーズに屈曲してワイヤハーネス及びハーネスプロテクタの屈曲を均一な半径でスムーズに行わせると共に、長い弾性部材がワイヤハーネスを外部との干渉等から安全に保護して、常時給電の信頼性を一層向上させる。
請求項4記載の発明によれば、板ばねでフラットワイヤハーネスとフラットなハーネスプロテクタとに対応でき、開閉体用給電装置の薄型化が可能となると共に、幅広の板ばねでワイヤハーネスが外部との干渉等から確実に保護されて、常時給電の信頼性が一層向上する。
請求項5記載の発明によれば、板ばねをワイヤハーネスに簡単に固定させることができ、給電装置の組立性が向上する。
請求項6記載の発明によれば、係止部と係合部とによって板ばねとハーネスプロテクタあるいは板ばねとハーネスプロテクタとワイヤハーネスとが相互に位置決めされて、給電装置の組立性が向上すると共に、板ばねによるハーネスプロテクタの屈曲が位置ずれなく均一な半径で正確に行われて、請求項1記載の発明の効果が一層確実に発揮される。
図1は、本発明に係る開閉体用給電装置の一実施形態として自動車ドア用給電装置の一例、図2〜図3は開閉体用給電装置の一部であるハーネスプロテクタの一例をそれぞれ示すものである。
この開閉体用給電装置1は、図1の如く従来例とほぼ同様な可撓性のハーネスプロテクタ2と、ハーネスプロテクタ2をスライド自在に案内及び収容するケース3と、図2〜図3の如くハーネスプロテクタ2内に設けられ、ハーネスプロテクタ2の屈曲半径を均一化させる金属製ないし合成樹脂製の板ばね(弾性部材)4,5とを備えるものである。
ハーネスプロテクタ2は例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等の撓み自在で且つ板ばね4,5を内面で支持可能な合成樹脂材で形成されることが好ましい。ハーネスプロテクタ2はケース3から引き出された部分が湾曲状(円弧状)に屈曲し、ケース3内に引き込まれた部分は真直にケース内面に沿ってスライドする。
板ばね4,5は車両ボディ(ボディ)6との連結部7とその近傍においてハーネスプロテクタ2を小さな半径で屈曲させることのないように(応力集中を起こさないように)、車両ボディ6との連結部7からハーネスプロテクタ長手方向中間部にかけて長さ違いのものが二枚重ねて配設されている。図3の如く、ハーネスプロテクタ2の屈曲外側に長い板ばね4が配置され、屈曲内側に短い板ばね5とワイヤハーネス8とが順に配置される。
これにより、ドア(開閉体)11の開閉時、特に全開時に、ハーネスプロテクタ2が車両ボディ6との連結部7側において二枚の板ばね4,5で補強され、ハーネスプロテクタ2の剛性が高められて、ハーネスプロテクタ2が内側のワイヤハーネス8と共に均一な半径で屈曲し、ハーネスプロテクタ2及びワイヤハーネス8の曲げ応力が均一に分散されて、応力集中による摩耗や変形や破損や断線を起こす心配がなくなる。
図2,図3でハーネスプロテクタ2の左端側が図1のハーネスプロテクタ2の連結部7側に相当する。ハーネスプロテクタ2は左右二枚の厚めの可撓樹脂板(ないし薄めの可撓樹脂シート)2aを対向させてその上下端を相互に接合密着させたものであり、内側の空間9にワイヤハーネス8が挿通されると共に板ばね4,5が挿入(装着)される。
図2,図3の例でワイヤハーネス8は二層に重ねられて屈曲自在に配索されている。ワイヤハーネス8としては、例えば複数本の絶縁被覆電線を横一列ないし二列に屈曲自在に配列させたものや、可撓性の二枚の絶縁樹脂シートの間に複数の導電回路を並列に配置したもの等(これらをフラットワイヤハーネスと総称する)が好適である。フラットでない断面円形や長円形や矩形等のワイヤハーネスを用いる場合には、板ばね4,5に代えて棒状のばね等を使用することが可能である。
ハーネスプロテクタ2の先端2bは従来例同様に合成樹脂製の連結部材10(図1)に係止した状態で車両ボディ6に固定したり、ハーネスプロテクタ2の先端部の左右両側に係止クリップ(図示せず)を設け、係止クリップで車両ボディ6に係止したりすることが可能である。ハーネスプロテクタ2の基端2cは合成樹脂製のケース3(図1)のガイド部3aの内面に沿ってスライド自在に支持される。
本例の二枚の板ばね4,5は同じ厚さのものを長さを変えて使用している。長い板ばね4の長さはハーネスプロテクタ2の長さよりもやや短く、短い板ばね5の長さは長い板ばね4の長さのほぼ半分程度の長さで、ハーネスプロテクタ2の長さの半分以下の長さである。両板ばね4,5は屈曲時に互いにスムーズな滑りを生じるように、中間部での固定は避けた方がよい。短い板ばね5の幅を長い板ばね4の幅よりも狭く形成してばね力を調整する(弱くする)ことも可能である。
二枚の板ばね4,5の重なり部側がハーネスプロテクタ2に大きな曲げ荷重のかかる側(車両ボディ6との連結部側)に配置されることは言うまでもない。図1の開閉体用給電装置1においては、例えばドア全開時におけるケース3内へのハーネスプロテクタ2の進入量が車両ボディ6内への進入量よりも大きく、ハーネスプロテクタ2が車両ボディ6側で大きな曲げ力を受けるので、板ばね4,5(図2)の重なり部を車両ボディ側に配置しているが、ハーネスプロテクタ2の取付形態やドア11の開閉角度等によってケース3側でハーネスプロテクタ2が大きな曲げ力を受ける場合には、板ばね4,5の重なり部をケース3側に配置する。
二枚の板ばね4,5の厚さが同じで、ドア全開時の板ばね4,5の重なり部の屈曲半径が他のハーネスプロテクタ部分よりも小さくなってしまう場合には、短い板ばね5の厚さを増して長い板ばね4の厚さよりも厚くしてもよい。逆に板ばね4,5の重なり部の屈曲半径が他のハーネスプロテクタ部分よりも大きくなってしまう場合には、短い板ばね5の厚さを減じて長い板ばね4の厚さよりも薄くしてもよい。
また、可撓性のハーネスプロテクタ2の弾性を利用し、ハーネスプロテクタ自体を一枚の板ばねと考えて、ハーネスプロテクタ2よりも短い板ばね(例えば符号5の板ばね)のみを用いて、ハーネスプロテクタ2に部分的な剛性を持たせることも可能である。
また、二枚の長さ違いの板ばね4,5に変えて、薄い部分と厚い部分とを一体的に有する一枚の異形の板ばね(図示せず)を用いることも可能である。また、二枚の板ばね4,5によってもハーネスプロテクタ2の先端2b側がどうしても小さな半径で屈曲してしまう場合には、さらに短い板ばね(図示せず)を追加して計三枚の板ばねで対処することも可能である。大抵の場合は二枚の同じ厚さの板ばね4,5でハーネスプロテクタ2の屈曲半径を均一化することができ、二枚の同じ厚さの板ばね4,5を用いることがコスト的にもベストである。
図1で、符号12はドアパネル、13はドアトリム、14はヒンジ、15は車両ボディ6の中空なピラーをそれぞれ示している。給電装置1のケース3は垂直なドアパネル12にボルトや係止クリップ等の固定手段16で縦置きに固定され、ドアトリム13で覆われて保護される。
ケース3の後半の略円形の余長吸収部3bから断面円形の固定側のワイヤハーネス部分18が導出されてドア11内の電装品27や補機28等に接続され、ケース3の前半のガイド部3aからハーネスプロテクタ2が導出されて均一な半径で屈曲しつつ車両ボディ6側に連結され、ハーネスプロテクタ2内のフラットワイヤハーネス8(図2)は車両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)に接続される。
図4〜図6は、二枚の板ばね4,5をワイヤハーネス8と共にハーネスプロテクタ2内に装着する構造の一実施形態を示すものである。
図4の如く、長短の二枚の板ばね4,5は比較的幅広な長方形状に形成され、二枚の板ばね4,5の幅は同じで、長さは短い板ばね5が長い板ばね4の半分程度の長さに形成されている。短い板ばね5はその幅よりも長く形成されている。
長い板ばね4の先端側(図1で車両ボディ寄りに配置される側)には幅方向両端側からハーネスプロテクタ係止用の一対の係止爪(係止部)20が一体に立ち上げ形成され、係止爪20に対向して短い板ばね5の先端側には左右一対の凹部(係合部)21が切欠形成されている。
各係止爪20は、板ばね4から直角に立ち上げられた支持片20aと、支持片20aから直角に外向きに突出した爪片20bとで略L字状に形成されている。また、凹部21は支持片20aよりも若干幅広に形成され、両板ばね4,5の重ね動作と同時に支持片20aを凹部21内に係合可能である。支持片20aは短い板ばね5の厚みとワイヤハーネス8の厚みとハーネスプロテクタ2の片側の壁部2aの厚みとを足した高さ寸法で突出している。
短い板ばね5には、凹部21の前側に隣接してハーネス固定用のクリップ22が幅方向に切り起こし形成されている。長い板ばね4にも基端側(図1でケース3寄りに配置される側)において同様のクリップ22が設けられている。各クリップ22は各板ばね4,5から直角に立ち上げられた短い支持部22aと、支持部22aから直角に板ばね4,5と平行に形成された長い保持部22bとで略L字状に構成されている。
短い板ばね5を長い板ばね4の上に重ねると同時に、凹部21に係止爪20が進入係合して、両板ばね4,5が長さ方向及び幅方向に位置ずれなく相互に位置決めされる。そして、図5の如く、フラットワイヤハーネス8が各板ばね4,5のクリップ22内に挿通保持される。クリップ22の保持部22bに内向きの弾性力を付与しておけば、ワイヤハーネス8の保持が一層確実に行われる。ワイヤハーネス8はクリップ22の開口23側で長い板ばね4の係止爪20の支持片20aに当接することで抜け出しを防止される。
なお、短い板ばね5のクリップ22にワイヤハーネス8を保持させた後、短い板ばね5を長い板ばね4に係止爪20で係止させ、次いでワイヤハーネス8を長い板ばね4のクリップ22に挿通保持させることも可能である。
何れにせよ、長い板ばね4の上に短い板ばね5が配置され、短い板ばね5の上にワイヤハーネス8が配置される。短い板ばね5は長い板ばね4とワイヤハーネス8との間に挟まれるように位置する。図1のハーネスプロテクタ2内で図3の如く屈曲外側に長い板ばね4が配置され、屈曲内側に短い板ばね5とワイヤハーネス8とが順に配置される。
なお、二枚の板ばね4,5を重ねずに、二枚の板ばね4,5でワイヤハーネス8を挟むように配置することも可能である。この場合も屈曲外側に長い板ばね4が配置され、屈曲内側に短い板ばね5が配置される。この場合、短い板ばね5の基端(エッジ)を湾曲加工等して、ワイヤハーネス8への傷付けを防止することが好ましい。
図5の如く、ハーネスプロテクタ2は可撓性の二枚の樹脂板(樹脂シート)2aを断面略長方形の筒状に接合し、各樹脂板2aの幅方向両側部2dを相互に接着固定させて構成される。ハーネスプロテクタ2の内側にフラットな挿通空間9が構成されている。ハーネスプロテクタ2の先端部側において屈曲内側の壁部2aには、挿通空間9に連通して、板ばね4の係止爪20の支持片20a(図4)に対する挿通用の一対のスリット部(係合部)24がプロテクタ長手方向に形成されている。
ワイヤハーネス8と板ばね4,5とのサブ組立体25がハーネスプロテクタ2の先端側から挿通空間9内に挿入されると同時に、図6の如く板ばね4の係止爪20がハーネスプロテクタ2のスリット部24内に挿入され、係止爪20の支持片20a(図4)がスリット部24の終端に当接し、且つ爪片20b(図4)がハーネスプロテクタ2の壁部2aの外面に当接して、サブ組立体25(図5)がハーネスプロテクタ2に位置決め係止される。板ばね4,5はハーネスプロテクタ2内に収容され、ワイヤハーネス8はハーネスプロテクタ2の前後端からそれぞれ導出される。
本例のワイヤハーネス8は複数本の絶縁被覆電線を横一列に絶縁被覆で一体化させたフラットワイヤハーネスである。フラットワイヤハーネスとして絶縁シート間に複数の導電回路を並列に配置したもの等を使用することも可能である。
図6のハーネスプロテクタ2はワイヤハーネス8を挿通させたハーネス組立体26の状態で図1のケース3にスライド自在に組み付けられて給電装置1を構成する。ハーネスプロテクタ2の先端は前述の如く図示しない係止クリップや枠状の連結部材等を介して車両ボディ6側に固定される。
ハーネスプロテクタ2の屈曲耐久テストにおいて、上記板ばね4,5を用いた場合は板ばね4,5を用いない場合に較べて、ワイヤハーネス8の各電線の素線切断本数が格段に減少した結果となっている。
なお、上記実施形態においては、短い板ばね5の先端と長い板ばね4の基端とにハーネス保持用のクリップ22を設けたが、それ以外に短い板ばね5の基端又は長い板ばね4の中間部にクリップ22を設けることも可能である。
また、係止爪20は長い板ばね4に設けているが、それに限らず、短い板ばね5に係止爪20を設け、長い板ばね4に係合用の凹部21を設け、ハーネスプロテクタ2の屈曲外側の壁部2aに係止爪進入用のスリット部24を設けることも可能である。
また、上記実施形態においては板ばね4,5をハーネスプロテクタ2の内側に設けているが、例えばハーネスプロテクタ2の屈曲内側において板ばね4,5をハーネスプロテクタ2の壁部2aの外面に沿って配置することも可能である。但し、この場合は板ばね4,5がケース3に干渉しないようにする必要がある。
また、上記実施形態においてはフラットワイヤハーネスを8用いているが、例えば図5において1本〜三本程度の少数の電線を用いてワイヤハーネスを構成させ、図5よりも幅狭な板ばねを用いてこれら電線をクリップ(22)で横一列に保持させることも可能である。
また、ケース3をドアパネル12に設ける代わりに、ケース3に相当する部分(ガイド部3aと余長吸収部3bに相当する部分)を例えば合成樹脂製のドアトリム13に一体に形成することも可能である。また、余長吸収部3bの構造は必ずしもワイヤハーネス18をループ状に屈曲(伸縮)させるものに限らず、例えばワイヤハーネス18やフラットワイヤハーネス8を略S字状や波形状等に屈曲させたり、あるいはワイヤハーネス18をドアパネル12に沿って逆V字状に配索して頂部を支点に揺動させたりすることも可能である。
本発明に係る開閉体用給電装置の一実施形態を示す分解斜視図である。 開閉体用給電装置のハーネスプロテクタ内の構造の一例を示す横断面図である。 同じくハーネスプロテクタの屈曲状態を示す横断面図である。 ハーネスプロテクタ内に装着する板ばねの一形態を示す分解斜視図である。 板ばねとワイヤハーネスをハーネスプロテクタに挿通させる状態を示す分解斜視図である。 同じく板ばねとワイヤハーネスとハーネスプロテクタの組立体を示す斜視図である。 従来の開閉体用給電装置の一例を示す分解斜視図である。 従来の開閉体用給電装置の他の例を示す横断面図である。
符号の説明
1 開閉体用給電装置
2 ハーネスプロテクタ
4,5 板ばね(弾性部材)
6 車両ボディ(ボディ)
8 ワイヤハーネス
11 ドア(開閉体)
20 係止爪(係止部)
21 凹部(係合部)
22 クリップ
24 スリット部(係合部)

Claims (6)

  1. 可撓性のハーネスプロテクタの一方を開閉体側にスライド自在に係合させ、該ハーネスプロテクタの他方をボディ側に連結固定し、該ボディ側から該ハーネスプロテクタを経て該開閉体側にワイヤハーネスを配索した開閉体用給電装置において、前記ハーネスプロテクタに、前記ボディとの連結部からハーネスプロテクタ長手方向中間部にかけて弾性部材を配設し、該弾性部材によって該ハーネスプロテクタの剛性を部分的に高めて、該ハーネスプロテクタの屈曲を均一化させたことを特徴とする開閉体用給電装置。
  2. 長さの異なる複数の前記弾性部材を重ねてあるいは前記ワイヤハーネスを介して厚み方向に対向させて配置したことを特徴とする請求項1記載の開閉体用給電装置。
  3. 長い前記弾性部材を前記ワイヤハーネスの屈曲外側に配置し、短い前記弾性部材を該長い弾性部材の内側に配置したことを特徴とする請求項2記載の開閉体用給電装置。
  4. 前記弾性部材として板ばねを用いたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の開閉体用給電装置。
  5. 前記板ばねに、該板ばねから立ち上げた支持部と、該支持部に直交する保持部とを有するハーネス保持用のクリップを設けたことを特徴とする請求項4記載の開閉体用給電装置。
  6. 一方の前記板ばねに係止を設け、他方の前記板ばねに、該係止爪を係合させる凹部を設け、前記ハーネスプロテクタに、該係止爪を係合させるスリット部を設けたことを特徴とする請求項4又は5記載の開閉体用給電装置。
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