JP6830040B2 - ケーブル用カバー、ケーブル、及び、それらの製造方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、前記特許文献で示されるような従来のケーブルでは、PTFE製シース部分が各ケーブル本体(同軸ケーブル)と面接触状態で密着していることから、ケーブル全体を動かすと各ケーブル本体とシースとの変形状態の差異に起因するストレスが、各ケーブル本体に加わり、耐久性を低下させ、断線のリスクを高めるなどの悪影響を与えるという課題を有していた。
以下、本発明の第1の実施形態に係るケーブルを前記図1ないし図5に基づいて説明する。
前記各図において、本実施形態に係るケーブル1は、心線を一又は複数本有して可撓性のあるケーブル部10と、このケーブル部10を複数並列した状態で被覆するカバー20とを備える構成である。
前記フッ素樹脂層24、25は、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPFA(テトラフルオロエチレン・ペルフルオロエーテル共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)などを用いることができる。
詳細には、突条部22は、管状部21における一の管壁部分21aにおける外側のフッ素樹脂層25と一体化して連続するフッ素樹脂層22aと、管状部21における一の管壁部分21aにおける中間樹脂層23及び他の管壁部分21bにおける中間樹脂層23と一体化した中間樹脂層22bと、管状部21における他の管壁部分における外側のフッ素樹脂層25と一体化して連続するフッ素樹脂層22cとの積層構造を有するものである。
はじめに、カバー20の製造過程について説明する。ここで、カバー20の材料となるシート40としては、中間樹脂層23の表裏両側にフッ素樹脂層24、25をそれぞれ配置され、且つ、中間樹脂層23とフッ素樹脂層25とが互いに異なる色をなすようにされた積層構造の二つの帯状シートを用いる。
この時、一方のフッ素樹脂層24の除去されなかった残り部分同士が向かい合った部位間には、ケーブル部10を収容可能な中空部分26が生じる。
完成状態となったカバー20の中空部分26には、ケーブル部10が通されて、カバー20とケーブル部10が一体となった帯状のケーブル1が得られる。
前記第1の実施形態に係るケーブルにおいては、カバー20の製造過程で、二つのシート40の幅方向両端部における一方のフッ素樹脂層24をそれぞれ除去し、この除去により露出した中間樹脂層23の端部同士を重ね合わせ、融着一体化して、中空部分が唯一生じた管状部21を形成し、この管状部21を含むカバー20とケーブル部10とをケーブルとして組み合わせる構成としているが、この他、第2の実施形態として、図7、図8に示すように、二つのシート40の幅方向両端部だけでなく他の一又は複数箇所でも一方のフッ素樹脂層24をそれぞれ除去し、この除去により露出した箇所の中間樹脂層23同士を重ね合わせ、融着一体化して、中空部分が複数区画された状態で生じた管状部21を形成し、これら管状部21の各中空部分にケーブル部10を分散配置してケーブル2を得る構成とすることもできる。
詳細には、接合部27は、管状部21における一の管壁部分21aにおける外側のフッ素樹脂層25と一体化して連続するフッ素樹脂層27aと、管状部21における一の管壁部分21aにおける中間樹脂層23及び他の管壁部分21bにおける中間樹脂層23と一体化した中間樹脂層27bと、管状部21における他の管壁部分における外側のフッ素樹脂層25と一体化して連続するフッ素樹脂層27cとの積層構造を有するものである。
前記第1及び第2の各実施形態に係るケーブルにおいては、完成状態となったカバー20の中空部分にケーブル部10を通して、一体の帯状ケーブルを形成する構成としているが、これに限られるものではなく、第3の実施形態として、図9に示すように、カバー20の製造過程で、二つのシート40からカバーを形成する際に、ケーブル部10がシート間に配置されるようにして、二つのシート40を融着一体化して管状部21を形成すると、ケーブル部10が既にカバー20内に配置された状態となって、ケーブル部10とカバー20との組合せからなるケーブル3がカバー20の完成と同時に得られる構成とすることもできる。
10 ケーブル部
11a 心線
11b シース
20 カバー
21 管状部
21a 一の管壁部分
21b 他の管壁部分
21c、21d 凸部
22 突条部
22a、22c フッ素樹脂層
22b 中間樹脂層
22d 凸部
23 中間樹脂層
24、25 フッ素樹脂層
26 中空部分
27 接合部
27a、27c フッ素樹脂層
27b 中間樹脂層
40 シート
Claims (9)
- 中間樹脂層の内外両側にフッ素樹脂層をそれぞれ一体に配置した積層管壁構造の管状体とされて、内部に中空部分を設けられてなる管状部と、
当該管状部外面から突出する状態として管状部と一体に配設される、管状部長手方向に連続する突条部とを備え、
前記管状部が、積層構造の一の管壁部分と、当該一の管壁部分の中間樹脂層及び二つのフッ素樹脂層とはそれぞれ連続しない他の中間樹脂層及び二つのフッ素樹脂層による積層構造である他の管壁部分とを有し、
前記突条部は、管状部における一の管壁部分における外側のフッ素樹脂層と一体化して連続するフッ素樹脂層と、管状部における一の管壁部分における中間樹脂層及び他の管壁部分における中間樹脂層と一体化した中間樹脂層と、管状部における他の管壁部分における外側のフッ素樹脂層と一体化して連続するフッ素樹脂層との積層構造として形成されたものであり、
前記管状部の、一の管壁部分と他の管壁部分の少なくとも一方における、少なくとも外面に、略同じ大きさの多数の凹凸が、管状部長手方向に並べて形成されることを
特徴とするケーブル用カバー。 - 前記請求項1に記載のケーブル用カバーにおいて、
前記管状部の各管壁部分における外側のフッ素樹脂層と中間樹脂層とが、互いに異なる色をそれぞれ付けられた状態として形成されることを
特徴とするケーブル用カバー。 - 前記請求項1又は2に記載のケーブル用カバーにおいて、
前記突条部に、管状部の凹凸より管状部長手方向に長い多数の凹凸を、管状部長手方向に並べて形成されることを
特徴とするケーブル用カバー。 - 前記請求項1ないし3のいずれかに記載のケーブル用カバーにおいて、
前記管状部の横幅方向における一又は複数の所定箇所に、管状部における一の管壁部分における外側のフッ素樹脂層と一体化して連続するフッ素樹脂層と、管状部における一の管壁部分における中間樹脂層及び他の管壁部分における中間樹脂層と一体化した中間樹脂層と、管状部における他の管壁部分における外側のフッ素樹脂層と一体化して連続するフッ素樹脂層との積層構造として形成される接合部が、管状部長手方向に連続して設けられ、
管状部の中空部分が、接合部位置で複数に区画されることを
特徴とするケーブル用カバー。 - 心線を一又は複数本有して可撓性のあるケーブル部と、内側に前記ケーブル部を一又は複数組収容する中空部分のある略管状のカバーとを備えるケーブルにおいて、
前記カバーが、
中間樹脂層の内外両側にフッ素樹脂層をそれぞれ配置した積層管壁構造の管状体とされて、内部にケーブル部を収容可能な中空部分を設けられてなる管状部と、
当該管状部外面から突出する状態として管状部と一体に配設される、管状部長手方向に連続する突条部とを備え、
前記管状部が、積層構造の一の管壁部分と、当該一の管壁部分の中間樹脂層及び二つのフッ素樹脂層とはそれぞれ連続しない他の中間樹脂層及び二つのフッ素樹脂層による積層構造である他の管壁部分とを有し、
前記突条部は、管状部における一の管壁部分における外側のフッ素樹脂層と一体化して連続するフッ素樹脂層と、管状部における一の管壁部分における中間樹脂層及び他の管壁部分における中間樹脂層と一体化した中間樹脂層と、管状部における他の管壁部分における外側のフッ素樹脂層と一体化して連続するフッ素樹脂層との積層構造として形成されたものであり、
前記管状部の、一の管壁部分と他の管壁部分の少なくとも一方における、少なくとも外面に、略同じ大きさの多数の凹凸が、管状部長手方向に並べて形成されることを
特徴とするケーブル。 - 熱可塑性樹脂からなる中間樹脂層の表裏両側にフッ素樹脂層をそれぞれ配置した積層構造の二つの帯状シートを、シートの幅方向両端部所定範囲における一方のフッ素樹脂層をそれぞれ除去した状態で、二つのシートを除去により中間樹脂層の露出した端部同士が向かい合うように重ね合わせ、
二つのシートの重なり合う中間樹脂層端部同士を一体化して、内部に連続する中空部分のある管状部を形成し、
当該管状部の少なくとも外面に、略同じ大きさの多数の凹凸を管状部長手方向に並べて形成することを
特徴とするケーブル用カバーの製造方法。 - 前記請求項6に記載のケーブル用カバーの製造方法において、
前記二つのシートの中間樹脂層端部同士の一体化で、当該一体化部分が管状部外面から突出し、且つ管状部長手方向に連続する突条部をなし、
当該突条部に、管状部の凹凸より管状部長手方向に長い多数の凹凸を、長手方向に並べて形成することを
特徴とするケーブル用カバーの製造方法。 - 前記請求項6又は7に記載のケーブル用カバーの製造方法において、
前記二つのシートを、シートの幅方向における両端部以外の一又は複数の所定箇所でも一方のフッ素樹脂層をそれぞれ除去した状態とし、
二つのシートの重なり合う中間樹脂層端部同士を一体化するのと合わせて、前記所定箇所で露出して重なり合う中間樹脂層同士を一体化し、前記中空部分を複数に区画された状態で生じさせることを
特徴とするケーブル用カバーの製造方法。 - 熱可塑性樹脂からなる中間樹脂層の表裏両側にフッ素樹脂層をそれぞれ配置した積層構造の二つの帯状シートを、シートの幅方向両端部所定範囲における一方のフッ素樹脂層をそれぞれ除去した状態で、二つのシートの前記除去により中間樹脂層が露出した部分同士が向かい合うように重ね合わせると共に、心線を一又は複数本有して可撓性のあるケーブル部を、ケーブル部とシートの長手方向を一致させて、二つのシートの除去されず残った一方のフッ素樹脂層の間に介在するようにし、
二つのシートの重なり合う中間樹脂層端部同士を一体化して、前記ケーブル部を取り囲む管状部を形成し、
当該管状部の少なくとも外面に、略同じ大きさの多数の凹凸を管状部長手方向に並べて形成することを
特徴とするケーブルの製造方法。
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